説明

縮合キノリン誘導体およびその使用

【課題】ニューロキニン2(NK2)受容体拮抗作用を有するキノリン誘導体の提供。
【解決手段】式(I)


〔式中、R1は、水素原子;R2は、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基等;R3は、無置換、水素原子等;R4およびR5は、水素原子、炭化水素基等;R6は、(置換基を有していてもよい環状基)−カルボニル等;R7、R8、R9およびR10は、同一または異なって、それぞれ、水素原子、ハロゲン等;あるいはR7およびR8、R8およびR9、ならびにR9およびR10は、隣接する炭素原子とともに環を形成してもよく;nは、1ないし5の整数;---は、無置換(すなわち、不在)または単結合;---は、単結合または二重結合を表す。〕で表される化合物またはその塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】


〔式中、
R1は、(1)無置換、(2)水素原子、(3)置換基を有していてもよい炭化水素基または(4)アシルを示し;
R2は、(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)置換基を有していてもよいヒドロキシ、(4)置換基を有していてもよいアミノ、(5)置換基を有していてもよいチオール、(6)置換基を有していてもよい複素環基または(7)アシルを示し;
R3は、(1)無置換、(2)水素原子、(3)置換基を有していてもよい炭化水素基、(4)置換基を有していてもよいヒドロキシ、(5)置換基を有していてもよいアミノ、(6)置換基を有していてもよいチオールまたは(7)アシルを示し;
R4およびR5は、同一または異なって、それぞれ、(1)水素原子、(2)置換基を有していてもよい炭化水素基、(3)置換基を有していてもよいヒドロキシ、(4)置換基を有していてもよいアミノ、(5)置換基を有していてもよいチオールまたは(6)アシルを示し;
R6は、(1)(置換基を有していてもよい環状基)-カルボニル、(2)置換基を有していてもよいアルケニルカルボニル、(3)(i)置換基を有していてもよいシクロアルキル、(ii)置換基を有していてもよいアミノおよび(iii)置換基を有していてもよい複素環基から選ばれる置換基を有するアルキルカルボニルまたは(4)置換基を有していてもよい複素環基を示し;
R7、R8、R9およびR10は、同一または異なって、それぞれ、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)ニトロ、(5)置換基を有していてもよい炭化水素基、(6)置換基を有していてもよいヒドロキシ、(7)置換基を有していてもよいアミノ、(8)置換基を有していてもよいチオール、(9)置換基を有していてもよい複素環基または(10)アシルを示すか;あるいは
R7およびR8、R8およびR9、ならびにR9およびR10は、隣接する炭素原子とともに環を形成してもよく;
nは、1ないし5の整数を示し;
--- は、無置換または単結合を表し;そして
--- は、単結合または二重結合を表す。〕で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
R6が、(1)(置換基を有していてもよい環状基)-カルボニル、(2)置換基を有していてもよいアルケニルカルボニル、(3)(i)置換基を有していてもよいシクロアルキルおよび(ii)置換基を有していてもよいアミノから選ばれる置換基を有するアルキルカルボニルまたは(4)置換基を有していてもよい複素環基である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1が、
(1)無置換、
(2)水素原子、
(3)C1-6アルキル、
(4)C7-12アラルキル、または
(5)C1-6アルキル-カルボニルを示し;
R2が、
(1)水素原子、
(2)(1')ヒドロキシ、(2')C1-6アルコキシ、(3')C7-12アラルキルオキシ、(4')モノ-もしくはジ-C1-6アルキルアミノ、(5')N-C1-6アルコキシ-カルボニル-N-C1-6アルキルアミノ、(6’)アミノ、(7’)ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル-カルボニルアミノ、(8’)C7-12アラルキルオキシ-カルボニルアミノおよび(9’)ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルコキシ-カルボニルアミノから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、
(3)C3-8シクロアルキル、
(4)(1')ハロゲン、(2')ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、(3')シアノ、(4')C1-6アルコキシ-カルボニルおよび(5’)C1-6アルキル-チオから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC6-10アリール、
(5)C1-6アルコキシ-カルボニル、または
(6)(1')ヒドロキシ、(2')C1-6アルキル-カルボニルオキシを有していてもよいC1-6アルキル、(3')C1-6アルコキシを有していてもよいC7-19アラルキル、(4')C7-12アラルキルオキシ、(5’)C7-12アラルキルオキシ-カルボニル、(6’)モノ-C1-6アルキル-カルバモイルおよび(7’)C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5または6員の複素環基を示し;
R3が、
(1)無置換、
(2)水素原子、または
(3)C1-6アルキルを示し;
R4が、水素原子を示し;
R5が、水素原子を示し;
R6が、(1)式
【化2】


〔式中、環Aは、シクロペンタン、シクロヘキサンまたはビシクロ[2.2.2]オクタンを示し;
R11は、
(1')アミノ、
(2')C7-12アラルキルアミノ、
(3')(1'')ハロゲン、(2'')ヒドロキシ、(3'')C1-6アルコキシ-カルボニル、(4'')ヒドロキシで置換されていてもよいモノ-またはジ-C1-6アルキルアミノ、(5'')モルホリノ、(6’’)C1-6アルキル-カルボニルアミノ、(7’’)カルバモイルアミノ、(8’’)5または6員の芳香族複素環基、(9’’)C6-10アリールアミノ、(10’’)(5または6員の芳香族複素環基)-カルボニルアミノおよび(11’’)C1-6アルコキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル-カルボニルアミノ、
(4’)(1’’)ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロゲノ-C1-6アルキルから選ばれる置換基を有していてもよいC6-10アリールならびに(2’’)C1-6アルキルを有していてもよい5または6員の芳香族複素環基から選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルケニル-カルボニルアミノ、
(5')C3-8シクロアルキル-カルボニルアミノ、
(6')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')アミノまたはC1-6アルキル-カルボニルアミノを有していてもよいC1-6アルキル、(4'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(5'')ヒドロキシ-C1-6アルキル、(6'')C1-6アルコキシ、(7'')カルボキシ、(8'')C1-6アルコキシ-カルボニル、(9’’)ヒドロキシまたはC1-6アルコキシを有していてもよいモノ-もしくはジ-C1-6アルキルアミノ、(10’’)カルバモイル、(11’’)ハロゲノ-C1-6アルコキシ、(12’’)C1-6アルキル-カルボニルアミノ、(13’’)アミノスルホニル、(14’’)C1-6アルキル-スルホニルおよび(15’’)C1-6アルキルおよびオキソから選ばれる置換基を有していてもよい、5または6員の複素環基、またはベンゼン環および5または6員の複素環との縮合環基から選ばれる置換基を有していてもよい、C6-10アリール-カルボニルアミノ、
(7')C7-12アラルキル-カルボニルアミノ、
(8')C1-6アルコキシ-カルボニルアミノ、
(9')(1’’)アミノ、(2’’)C1-6アルキル、(3’’)ハロゲノ-C1-6アルキル、(4’’)C6-10アリール、(5’’)オキソおよび(6’’)C1-6アルキルを有していてもよい5もしくは6員の複素環基から選ばれる置換基を有していてもよい、(5または6員の複素環基、あるいはベンゼン環および5または6員の複素環との縮合環基)-カルボニルアミノ、
(10')C6-10アリール-スルホニルアミノ、
(11’)カルバモイルカルボニルアミノ、
(12')(1'')ヒドロキシ、(2'')カルボキシ、(3'')C1-6アルコキシ、(4'')C1-6アルコキシ-カルボニル、(5’’)C1-6アルコキシ-カルボニルアミノ、(6’’)アミノ、(7’’)ハロゲン、(8’’)カルバモイル、(9’’)C1-6アルキルスルホニル、(10’’)オキソで置換されていてもよい複素環基および(11’’)C1-6アルキル−カルボニルアミノから選ばれる置換基を有していてもよい3-C1-6アルキル-ウレイド、
(13')3-C3-8シクロアルキル-ウレイド、
(14')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(4'')C1-6アルキル、(5'')C1-6アルコキシ、(6'')メチレンジオキシ、(7’’)C1-6アルコキシ-カルボニル、(8’’)カルバモイルおよび(9’’)5または6員の芳香族複素環基から選ばれる置換基を有していてもよい3-C6-10アリール-ウレイド、
(15')3-C1-6アルキル-3-C6-10アリール-ウレイド、
(16')(1'')ハロゲンおよび(2'')C1-6アルコキシから選ばれる置換基を有していてもよい3-C7-12アラルキル-ウレイド、
(17’)3-C1-6アルコキシ-ウレイド、
(18’)3-C6-10アリールスルホニル-ウレイド、
(19')5または6員の複素環基を有していてもよい、3-(5もしくは6員の複素環基、またはベンゼン環および5もしくは6員の複素環との縮合環基)-ウレイド、
(20')C1-6アルキル-カルボニルを有していてもよいピペリジルウレイド、または(21')フタルイミドを示す。〕で表される基、
(2)式
【化3】


〔式中、R12は、(1')水素原子、(2')ハロゲノ-C1-6アルキルを有していてもよいC6-10アリール-カルボニル、(3')C7-12アラルキル-オキシカルボニルまたは(4’)C6-10アリール-アミノカルボニルを示し;
mは、0または1を示し;
pは、0または1を示す。〕で表される基、
(3)式
【化4】


〔式中、R13は、C6-10アリール-カルボニルを示す。〕で表される基、
(4)式
【化5】


〔式中、環Bは、アミノでそれぞれ置換されていてもよい、ピロリジン環またはピペリジン環を示し;R14は、(1')水素原子、(2')C7-12アラルキル、(3')C1-6アルキル-カルボニル、(4')C6-10アリール-カルボニル、(5')C7-12アラルキル-カルボニル、(6')C1-6アルコキシ-カルボニルまたは(7')C7-12アラルキル-カルバモイルを示す。〕で表される基、
(5)(1')カルボキシ、(2')C1-6アルコキシ-カルボニルおよび(3')C6-10アリール-アミノカルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルケニル-カルボニル、
(6)(1')アミノ、(2')C6-10アリール-カルボニルアミノ、(3')C1-6アルコキシ-カルボニルアミノおよび(4’)オキソでそれぞれ置換されていてもよい、5もしくは6員の複素環基、またはベンゼン環および5もしくは6員の複素環との縮合環基から選ばれる置換基を有するC1-6アルキル-カルボニル、
(7)1,2,3,4-テトラヒドロナフチルカルボニル、
(8)C7-12アラルキルを有するピロリジニル、または
(9)式
【化6】


〔式中、
R15は、C6-10アリール-カルボニルを示し;
rは、0または1を示し;
sは0または1を示す。〕で表される基を示し;
R7が、水素原子を示し;
R8が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、(5)C6-10アリール-カルボニル、(6)C1-6アルコキシ、(7)C6-10アリールオキシまたは(8)スルファモイルを示し;
R9が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)C1-6アルキルまたは(5)C1-6アルコキシを示し;
R10が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)C1-6アルキルまたは(4)C1-6アルコキシを示し;
そして
nが、2または3である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R1が、
(1)無置換、
(2)水素原子、
(3)C1-6アルキル、または
(4)C1-6アルキル-カルボニルを示し;
R2が、
(1)水素原子、
(2)(1')ヒドロキシ、(2')C1-6アルコキシ、(3')C7-12アラルキルオキシ、(4')モノ-C1-6アルキルアミノおよび(5')N-C1-6アルコキシ-カルボニル-N-C1-6アルキルアミノから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、
(3)C3-8シクロアルキル、
(4)(1')ハロゲン、(2')ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、(3')シアノおよび(4')C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC6-10アリール、または
(5)(1')ヒドロキシ、(2')C1-6アルキル-カルボニルオキシを有していてもよいC1-6アルキル、(3')C1-6アルコキシを有していてもよいC7-12アラルキルおよび(4')C7-12アラルキルオキシから選ばれる置換基を有していてもよい5または6員の芳香族複素環基を示し;
R3が、
(1)無置換、
(2)水素原子、または
(3)C1-6アルキルを示し;
R4が、水素原子を示し;
R5が、水素原子を示し;
R6が、
(1)式
【化7】


〔式中、
環Aは、シクロペンタン、シクロヘキサンまたはビシクロ[2.2.2]オクタンを示し;
R11は、(1')アミノ、(2')C7-12アラルキルアミノ、(3')(1'')ハロゲン、(2'')ヒドロキシ、(3'')C1-6アルコキシ-カルボニル、(4'')ジ-C1-6アルキルアミノおよび(5'')モルホリノから選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル-カルボニルアミノ、(4')C3-8シクロアルキル-カルボニルアミノ、(5')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')C1-6アルキル、(4'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(5'')ヒドロキシ-C1-6アルキル、(6'')C1-6アルコキシ、(7'')カルボキシおよび(8'')C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6-10アリール-カルボニルアミノ、(6')C7-12アラルキル-カルボニルアミノ、(7')C1-6アルコキシ-カルボニルアミノ、(8')(5または6員の芳香族複素環基)-カルボニルアミノ、(9')ピペリジノカルボニルアミノ、(10')C6-10アリール-スルホニルアミノ、(11')(1'')ヒドロキシ、(2'')カルボキシ、(3'')C1-6アルコキシおよび(4'')C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい3-C1-6アルキル-ウレイド、(12')3-C3-8シクロアルキル-ウレイド、(13')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(4'')C1-6アルキル、(5'')C1-6アルコキシおよび(6'')メチレンジオキシから選ばれる置換基を有していてもよい3-C6-10アリール-ウレイド、(14')(1'')ハロゲンおよび(2'')C1-6アルコキシから選ばれる置換基を有していてもよい3-C7-12アラルキル-ウレイド、(15')3-(5または6員の芳香族複素環基)-ウレイド、(16')C1-6アルキル-カルボニルを有していてもよいピペリジノウレイドまたは(17')フタルイミドを示す。〕で表される基、
(2)式
【化8】


〔式中、R12は、(1')水素原子、(2')ハロゲノ-C1-6アルキルを有していてもよいC6-10アリール-カルボニルまたは(3')C7-12アラルキル-オキシカルボニルを示し;
mは、0または1を示し;そして
pは、0または1を示す。〕で表される基、
(3)式
【化9】


〔式中、R13は、C6-10アリール-カルボニルを示す。〕で表される基、
(4)式
【化10】


〔式中、
環Bは、ピロリジン環またはピペリジン環を示し;
R14は、(1')水素原子、(2')C7-12アラルキル、(3')C1-6アルキル-カルボニル、(4')C6-10アリール-カルボニル、(5')C7-12アラルキル-カルボニルまたは(6')C1-6アルコキシ-カルボニルを示す。〕で表される基、
(5)(1')カルボキシ、(2')C1-6アルコキシ-カルボニルおよび(3')C6-10アリール-アミノカルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC2-6アルケニル-カルボニル、
(6)(1')アミノ、(2')C6-10アリール-カルボニルアミノおよび(3')C1-6アルコキシ-カルボニルアミノから選ばれる置換基を有するC1-6アルキル-カルボニル、
(7)1,2,3,4-テトラヒドロナフチルカルボニル、または
(8)C7-12アラルキルを有するピロリジニルを示し;
R7が、水素原子を示し;
R8が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)ハロゲンを1ないし3個有していてもよいC1-6アルキル、(5)C6-10アリール-カルボニル、(6)C1-6アルコキシまたは(7)C6-10アリールオキシを示し;
R9が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)C1-6アルキルまたは(5)C1-6アルコキシを示し;
R10が、(1)水素原子、(2)ハロゲン、(3)C1-6アルキルまたは(4)C1-6アルコキシを示し;
そして
nが、2または3である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項5】
R1が、水素原子である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
R2が、(1)(1')C1-6アルコキシおよび(2')モノ-C1-6アルキルアミノから選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル、(2)C3-8シクロアルキル、(3)ハロゲンを有していてもよいC6-10アリールまたは(4)C1-6アルキルを有していてもよい5または6員の芳香族複素環基である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項7】
R3が、(1)水素原子または(2)C1-6アルキルである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項8】
R6が、
(1)式
【化11】


〔式中、
環A'は、シクロヘキサンまたはビシクロ[2.2.2]オクタンを示し、
R11'は、(1')(1'')ハロゲン、(2'')ヒドロキシ、(3'')C1-6アルコキシ-カルボニルおよび(4'')モルホリノから選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル-カルボニル、(2')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')C1-6アルキル、(4'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(5'')ヒドロキシ-C1-6アルキル、(6'')C1-6アルコキシおよび(7'')C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6-10アリール-カルボニル、(3')C7-12アラルキル-カルボニル、(4')(5または6員の芳香族複素環基)-カルボニル、(5')(1'')ヒドロキシ、(2'')C1-6アルコキシおよび(3'')C1-6アルコキシ-カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル-アミノカルボニル、(6')C3-8シクロアルキル-アミノカルボニル、(7')(1'')ハロゲン、(2'')シアノ、(3'')ハロゲノ-C1-6アルキル、(4'')C1-6アルキル、(5'')C1-6アルコキシおよび(6'')メチレンジオキシから選ばれる置換基を有していてもよいC6-10アリール-アミノカルボニル、(8')(1'')ハロゲンおよび(2'')C1-6アルコキシから選ばれる置換基を有していてもよいC7-12アラルキル-アミノカルボニル、(9')(5または6員の芳香族複素環基)-アミノカルボニルまたは(10')C1-6アルキル-カルボニルを有していてもよいピペリジノアミノカルボニルを示す。〕で表される基、あるいは
(2)式
【化12】


〔式中、R12'は、C6-10アリール-カルボニルを示す。〕で表される基である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項9】
R8が、水素原子またはハロゲンである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項10】
R9が、水素原子またはハロゲンである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項11】
R10が、水素原子またはハロゲンである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項12】
nが、2である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項13】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(1H-イミダゾール-2-イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)ベンズアミドまたはその塩。
【請求項14】
N-フェニル-N'-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-フェニル-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)尿素またはその塩。
【請求項15】
2-メチル-N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4S,9bR)-4-プロピル-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-1H-ベンズイミダゾール-5-カルボキサミドまたはその塩。
【請求項16】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-1H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-5-カルボキサミドまたはその塩。
【請求項17】
4-(1H-イミダゾール-2-イル)-N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)ベンズアミドまたはその塩。
【請求項18】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-N'-[4-(1H-ピラゾール-1-イル)フェニル]尿素またはその塩。
【請求項19】
4-シアノ-N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(1H-イミダゾール-2-イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)ベンズアミドまたはその塩。
【請求項20】
4-(ジメチルアミノ)-N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)ベンズアミドまたはその塩。
【請求項21】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-4-(メチルアミノ)ベンズアミドまたはその塩。
【請求項22】
[1]式(II)
【化13】


〔式中の各記号は請求項1における記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩、
式(III)
【化14】


〔式中、Rは、請求項1における記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩、および
式(IV)
【化15】


〔式中、Pは保護基を示し、その他の記号は請求項1における記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を縮合反応に付して、式(Ia)
【化16】


〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を得、次いで、保護基Pを除去する工程、あるいは、
[2]式(II)
【化17】


〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩、
式(III)
【化18】


〔式中、Rは前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩、および
式(V)
【化19】


〔式中、Rは同一または異なって、それぞれ、C1−6アルキルを示し、P’は、保護基を示し、nは、請求項1における記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を縮合反応に付して、式(Ib)
【化20】


〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を得、次いで、保護基P’を除去する工程、および、
上記[1]または[2]で得られる式(VI)
【化21】


〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を、
式(VII)
【化22】


〔式中、R6’は、(1)(置換基を有していてもよい環状基)−カルボニル、(2)置換基を有していてもよいアルケニルカルボニルまたは(3)(i)置換基を有していてもよいシクロアルキルおよび(ii)置換基を有していてもよいアミノから選ばれる置換基を有するアルキルカルボニルを示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させる工程を包含する、式(Ic)
【化23】


〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
【請求項23】

【化24】


〔式中、
nは、1ないし5の整数を示し;
--- は、単結合または二重結合を表す。〕で表される部分構造を有する化合物またはその塩を含有してなるNK2受容体拮抗剤。
【請求項24】
請求項1または2記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項25】
請求項1または2記載の化合物あるいはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項26】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミドまたはその塩、あるいはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項27】
N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミドまたはその塩、あるいはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項28】
4-(ジフルオロメトキシ)-N-((1R,2S)-2-{[(3aR,4R,9bR)-4-(メトキシメチル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]キノリン-1-イル]カルボニル}シクロヘキシル)ベンズアミドまたはその塩、あるいはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項29】
NK2受容体拮抗剤である、請求項25〜28のいずれかに記載の医薬。
【請求項30】
機能性消化管疾患の予防・治療剤である、請求項25〜28のいずれかに記載の医薬。
【請求項31】
過敏性腸症候群または潰瘍のない消化不良の予防・治療剤である、請求項25〜28のいずれかに記載の医薬。
【請求項32】
NK2受容体拮抗剤を製造するための、請求項1または2記載の化合物あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項33】
機能性消化管疾患の予防・治療剤を製造するための、請求項1または2記載の化合物あるいはそのプロドラッグの使用。
【請求項34】
うつ病の予防・治療剤である、請求項25〜28のいずれかに記載の医薬。
【請求項35】
うつ病の予防・治療剤を製造するための、請求項1または2記載の化合物あるいはそのプロドラッグの使用。

【公開番号】特開2009−256362(P2009−256362A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149204(P2009−149204)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【分割の表示】特願2006−540061(P2006−540061)の分割
【原出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】