説明

縮合複素環化合物およびその用途

本発明は、


(式中の各記号は明細書に記載の通りである)
に関する。当該化合物は、優れた鉱質コルチコイド受容体拮抗作用を有し、高血圧症、心不全等の予防・治療剤として有用な、縮合複素環を有する化合物、もしくはそのプロドラッグ、またはその塩;それらを含有してなる高血圧症、心不全等の予防・治療剤に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia):
【化1】


[式中、
Aは、式:
【化2】


(式中、
およびXは、同一または異なって、それぞれ化学結合、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOであり;
は、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOであり;かつ
【化3】


は、単結合または二重結合である;
但し、
【化4】

で示される基であり;
RおよびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基またはアシル基であるか、あるいは、2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってスピロ環を形成してもよく;
kは、0ないし4の整数であり;
lは、0ないし3の整数であり;
は、CHまたはNであり;
は、CHまたはNであり;
は、CHまたはNであり;かつ
式:
【化5】


で示される基は、式:
【化6】

(式中、
式(i)で示される複素環基における縮合環を部分的に構成している、式:
【化7】


は、環構成メンバーとしてO,N,S,SOおよびSOから選ばれる1以上のメンバーを含んでいてもよい5ないし7員環であり;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
およびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいは2つのRは、それらが結合している隣接している2つの原子と一緒になって、環構成メンバーとしてO,N,S,SOおよびSOから選ばれる1以上のメンバーを含んでいてもよい3ないし7員環を形成してもよく;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいはRおよびRは一緒になってオキソ基を形成してもよく;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいはRおよびRは一緒になってオキソ基を形成してもよく;
但し、RとRの組み合わせ、およびRとRの組み合わせのうちの少なくとも1つは、オキソ基を形成し;
mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0ないし4の整数であり;
は、CHまたはNであり;
およびXは、同一または異なって、それぞれCH、CまたはNであり;
’およびX’は、同一または異なって、それぞれCH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
は、CHまたはNであり;
は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
10は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
11は、NH、O、S、SOまたはSOであり;
12は、OまたはSであり;かつ
【化8】


は、単結合または二重結合である;
但し、
【化9】

で示される複素環基である;
但し、
1)式:
【化10】


で示される基が、式:
【化11】


で示される複素環基であるとき、RおよびRのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
2)式:
【化12】


で示される基が、式:
【化13】

で示される複素環基であるとき、式:
【化14】


で示される基が結合する炭素原子とRが結合する炭素原子とは、互いに隣接しており、かつRは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
3)式:
【化15】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化16】


で示される基が、式:
【化17】


で示される複素環基であるとき、Rは、フェニル、4−メトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニルおよび4−クロロフェニルではなく;
4)式:
【化18】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化19】


で示される基が、式:
【化20】


で示される複素環基であるとき、Rは、置換されていてもよい2−ピリジルではなく;
5)式:
【化21】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化22】


で示される基が、式:
【化23】


(式中、Rは置換されていてもよいフェニルである。)
で示される複素環基であるとき、上記のピラゾール環の−NH−基は、Rで置換されており;
6)式:
【化24】


で示される基が、−O−、−CH−O−、−CH−S−または−CH=CH−であり、かつ式:
【化25】


で示される基が、式:
【化26】


で示される複素環基であるとき、Rは、ハロゲン原子およびトリフルオロメチルではなく;
7)式:
【化27】


で示される基が、−NH−または−CH−NH−であり、かつ式:
【化28】


で示される基が、式:
【化29】


で示される複素環基であるとき、Rは、アルキル基ではなく;
8)式:
【化30】


で示される基が、−CHO−であり、かつ式:
【化31】


で示される基が、式:
【化32】


で示される複素環基であるとき、Rは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
9)式:
【化33】


で示される基が、−S−または−CH−O−であり、かつ式:
【化34】


で示される基が、式:
【化35】


で示される複素環基であるとき、Rは、ハロゲン原子ではなく;かつ
10)式:
【化36】


で示される基が、式:
【化37】


で示される複素環基であるとき、RおよびRのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基である。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
式(I):
【化38】


[式中、
Aは、式:
【化39】


(式中、
およびXは、同一または異なって、それぞれ化学結合、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOであり;
は、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOであり;かつ
【化40】


は、単結合または二重結合である;
但し、
【化41】

で示される基であり;
RおよびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基またはアシル基であるか、あるいは、2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってスピロ環を形成してもよく;
kは、0ないし4の整数であり;
lは、0ないし3の整数であり;かつ
式:
【化42】


で示される基は、式:
【化43】

(式中、
式(i)で示される複素環基における縮合環を部分的に構成している、式:
【化44】


は、環構成メンバーとしてO,N,S,SOおよびSOから選ばれる1以上のメンバーを含んでいてもよい5ないし7員環であり;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
およびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいは2つのRは、それらが結合している隣接している2つの原子と一緒になって、環構成メンバーとしてO,N,S,SOおよびSOから選ばれる1以上のメンバーを含んでいてもよい3ないし7員環を形成してもよく;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいはRおよびRは一緒になってオキソ基を形成してもよく;
およびRは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であるか、あるいはRおよびRは一緒になってオキソ基を形成してもよく;
但し、RとRの組み合わせ、およびRとRの組み合わせのうちの少なくとも1つは、オキソ基を形成し;
mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0ないし4の整数であり;
は、CHまたはNであり;
およびXは、同一または異なって、それぞれCH、CまたはNであり;
’およびX’は、同一または異なって、それぞれCH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
は、CHまたはNであり;
は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
10は、CH、CH、NH、N、O、S、SOまたはSOであり;
11は、NH、O、S、SOまたはSOであり;
12は、OまたはSであり;かつ
【化45】


は、単結合または二重結合である;
但し、
【化46】

で示される複素環基である;
但し、
1)式:
【化47】


で示される基が、式:
【化48】


で示される複素環基であるとき、RおよびRのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
2)式:
【化49】


で示される基が、式:
【化50】

で示される複素環基であるとき、式:
【化51】


で示される基が結合する炭素原子とRが結合する炭素原子とは、互いに隣接しており、かつRは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基であり;
3)式:
【化52】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化53】


で示される基が、式:
【化54】


で示される複素環基であるとき、Rは、フェニル、4−メトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニルおよび4−クロロフェニルではなく;
4)式:
【化55】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化56】


で示される基が、式:
【化57】


で示される複素環基であるとき、Rは、置換されていてもよい2−ピリジルではなく;
5)式:
【化58】


で示される基が、−CH−O−であり、かつ式:
【化59】


で示される基が、式:
【化60】


(式中、Rは置換されていてもよいフェニルである。)
で示される複素環基であるとき、上記のピラゾール環の−NH−基は、Rで置換されており;
6)式:
【化61】


で示される基が、−O−、−CH−O−、−CH−S−または−CH=CH−であり、かつ式:
【化62】


で示される基が、式:
【化63】


で示される複素環基であるとき、Rは、ハロゲン原子およびトリフルオロメチルではなく;
7)式:
【化64】


で示される基が、−NH−または−CH−NH−であり、かつ式:
【化65】


で示される基が、式:
【化66】


で示される複素環基であるとき、Rは、アルキル基ではなく;かつ
8)式:
【化67】


で示される基が、式:
【化68】


で示される複素環基であるとき、RおよびRのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基である。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項3】
、XおよびXの全てがヘテロ原子でないか、1個がヘテロ原子である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項4】
Aが、式:
【化69】


(式中、
が、化学結合またはCHであり;
が、化学結合、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOであり;かつ
が、CH、CH、O、NH、N、S、SOまたはSOである。)
で表される基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項5】
、X、XおよびXのうちの連続した3つ以上がヘテロ原子である化合物、およびX、X’、X’およびXうちの連続した3つ以上がヘテロ原子である化合物を除く、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項6】
式:
【化70】


で示される基が、式:
【化71】

(式中、R、R、R、R’、m、n、X、X、X’、X、X’およびXは、それぞれ請求項1と同意義である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項7】
式:
【化72】


で示される基が、式:
【化73】

(式中、
、R、nおよびXは、それぞれ請求項1と同意義であり;
およびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
は、O、S、SOまたはSOであり;かつ
mは、0ないし1の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項8】
式:
【化74】


で示される基が、式:
【化75】

(式中、
、R、nおよびXは、それぞれ請求項1と同意義であり;
およびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
は、O、S、SOまたはSOであり;かつ
mは、0ないし1の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項9】
式:
【化76】


で示される基が、式:
【化77】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、n、X、X、X10、X11およびX12は、それぞれ請求項1と同意義である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項10】
式:
【化78】


で示される基が、式:
【化79】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、n、X、X、X10、X11およびX12は、それぞれ請求項1と同意義である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項11】
式:
【化80】


で示される基が、式:
【化81】

(式中、
、R、R、RおよびRは、それぞれ請求項1と同意義であり;
は、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;かつ
nは、0ないし1の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項12】
式:
【化82】


で示される基が、式:
【化83】


(式中、
は、請求項1と同意義であり;
は、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;かつ
nは、0ないし2の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項13】
式:
【化84】


で示される基が、式:
【化85】


(式中、
、R、n、X、XおよびX10は、それぞれ請求項1と同意義であり;かつ
は、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項14】
式:
【化86】


で示される基が、式:
【化87】


(式中、
は、請求項1と同意義であり;
は、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;かつ
nは、0ないし2の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項15】
式:
【化88】


で示される基が、式:
【化89】

(式中、
、Rおよびnは、それぞれ請求項1と同意義であり;
およびR’は、同一または異なって、それぞれ置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
は、O、S、SOまたはSOであり;かつ
mは、0ないし1の整数である。)
で示される複素環基である、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項16】
およびRの一方が水素原子であり、他方が水素原子ではない、請求項1記載の化合物、またはその塩。
【請求項17】
6−(7−フェニル−7H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b][1,3,4]チアジアジン−6−イル)−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
6−[2−(4−フルオロフェニル)−2H−チオクロメン−3−イル]−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)−2−フェニル−2H−チオクロメン−7−カルボニトリル、
6−(2−アミノ−6−フェニル−6H−1,3−チアジン−5−イル)−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
6−[7−(2−クロロフェニル)−7H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b][1,3,4]チアジアジン−6−イル]−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
8−フルオロ−6−[7−(4−フルオロフェニル)−7H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b][1,3,4]チアジアジン−6−イル]−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
6−[7−(4−フルオロフェニル)−7H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−b][1,3,4]チアジアジン−6−イル]−8−メチル−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
8−クロロ−6−[7−(4−フルオロフェニル)−7H−イミダゾ[2,1−b][1,3]チアジン−6−イル]−2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オン、
3−(4−フルオロフェニル)−4−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−1−フェニル−1H−ピロール−2,5−ジオン、
6−(1−o−トリル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
8−フルオロ−6−(1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−8−メチル−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−(1,3−ジメチル−4−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−(1−(2,5−ジメチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
6−[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−8−メチル−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、または
6−(3−(1,1−ジフルオロエチル)−1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−8−メチル−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、
またはその塩。
【請求項18】
請求項1記載の化合物またはその塩のプロドラッグ。
【請求項19】
医薬上許容される担体と混合される、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩、あるいはそのプロドラッグを含有する医薬組成物。
【請求項20】
有効量の請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩、あるいはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、当該哺乳動物における鉱質コルチコイド受容体活性の阻害方法。
【請求項21】
有効量の請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩、あるいはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、当該哺乳動物における、鉱質コルチコイド受容体の活性化が介在する疾患または病態の予防または治療方法。
【請求項22】
式(Ia’):
【化90】


(式中、
’は、C−WまたはNであり;
およびWは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
l’は、0ないし2の整数であり;かつ
A、R、R’、X、Xおよびkは、それぞれ請求項1と同意義である;
但し、
1)WおよびWのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよい環状基であり、
2)Wが水素原子のとき、Wは、置換されていてもよいフェニルではなく、かつ
3)X、XおよびX’のうちの少なくとも1つはNである。)
で表される化合物またはその医薬上許容される塩、あるいはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、当該哺乳動物における鉱質コルチコイド受容体活性の阻害方法。
【請求項23】
式(I’):
【化91】


(式中、
およびWは、同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよい脂肪族鎖式炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいメルカプト基、アシル基または置換されていてもよい環状基であり;
l’は、0ないし2の整数であり;かつ
A、R、R’およびkは、それぞれ請求項2と同意義である;
但し、
1)WおよびWのうちの少なくとも1つは、置換されていてもよい環状基であり、かつ
2)Wが水素原子のとき、Wは、置換されていてもよいフェニルではない。)
で表される化合物またはその医薬上許容される塩、あるいはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、当該哺乳動物における鉱質コルチコイド受容体活性の阻害方法。


【公表番号】特表2009−523701(P2009−523701A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531050(P2008−531050)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【国際出願番号】PCT/JP2006/326367
【国際公開番号】WO2007/077961
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】