説明

繊維、布地および衣服へのマイクロカプセル処理のためのバインダー系

マイクロカプセルをテキスタイル材料に適用するためのバインダー系は、バインダー組成物中にマイクロカプセルを含む。バインダー組成物は、(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分とを含む。バインダー系を製造するための方法、およびバインダー系をテキスタイル材料に適用するための方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロカプセルをテキスタイル材料に結合させるために使用可能なバインダー系と、該バインダー系を含有するテキスタイル材料と、バインダー系の製造方法および該バインダー系のテキスタイル材料への適用方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
繊維または布地の性能、審美性または他の特性を高めるために用いることができる1つの技法は、小さいマイクロカプセル中の材料または薬剤、例えば芳香剤を提供し、次にこれを所望の繊維または布地に適用可能であることを含む。マイクロカプセルは通常、薄壁によって包囲された、少なくとも1つの材料または薬剤を含有するコアを含む。温度、圧力、または着用者の皮膚との物理的接触などの適切な刺激に応答してマイクロカプセル壁が破裂するか、あるいは崩壊したときに、材料または薬剤が放出され得る。
【0003】
マイクロカプセルは一般に、バインダーと呼ばれる薬剤を用いてテキスタイル材料に適用される。多数のアプローチを用いて、マイクロカプセルをバインダーによってテキスタイル材料に適用することができる。例えば、1つのアプローチでは、テキスタイル材料がマイクロカプセルおよびバインダーの両方を含有する浴中に入れられた後、テキスタイル材料の加熱または乾燥が行われる。他のアプローチは、マイクロカプセルを添加する前にテキスタイル材料とバインダーとを接触させることを含む。さらに他のアプローチは、テキスタイル材料に適用する前にマイクロカプセルをバインダーでコーティングすることを含む。これらのアプローチのいずれにおいても、マイクロカプセルが特定のテキスタイル材料に接着する度合いは、通常、使用される方法だけでなく、選択されるバインダー材料と相関関係にある。従って、バインダー材料またはバインダー系の成分の選択は、マイクロカプセルをテキスタイルへうまく適用する上で特に重要であり得る。
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,661,577号明細書
【特許文献2】米国特許第4,247,592号明細書
【特許文献3】米国特許第6,596,289号明細書
【特許文献4】米国特許第6,153,207号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マイクロカプセル化材料を含有するテキスタイルを衣類および衣料内に取り込むことは、困難であり得る。例えば、マイクロカプセル化材料を含有する布地は良好な洗濯堅牢性または耐久性を有さないことがあり、これは、長期の使用および/または多数の洗濯サイクルを通して、布地がマイクロカプセル化材料により提供される特性または効果を保持する能力を急速に損失することを意味する。この点に関して、特定のバインダーの使用は、異なる布地のタイプおよび構造に適用されたときに著しい変動性を生じ得る。すなわち、ある用途では良好な洗濯堅牢性を提供し、他の用途では乏しい洗濯堅牢性を提供し得る。
【0006】
洗濯堅牢性または耐久性に関する問題に加えて、マイクロカプセル仕上げを含有する布地はミクロ分散性が乏しい場合もあり、これは、マイクロカプセルがまとまって凝固しやすいことを意味し、それにより、付着される平均単位サイズが増大し、マイクロカプセルが布地の構造内に浸透して結合する能力が低減される。またマイクロカプセルを含有する布地は、マイクロカプセルに対して高い比率のバインダー材料を含有する場合もあり、これは、剛性を付加して、布地の感触の良さを損ない得る。さらに、特定のバインダー組成物は、加工施設における処分が容易でない毒性成分を含有することもある。あるいは、特定のマイクロカプセル/バインダーの組み合わせは、服地産業において一般に使用される柔軟剤などの他の原料と適合しないこともある。最後に、マイクロカプセルおよび/またはバインダー材料の所与の系は、マイクロカプセル壁ポリマーが一般のテキスタイル加工に耐えるのに十分な熱安定性を持たないことや、あるいはバインダー系が標準の加工施設では効率的でない長時間の高温の硬化時間を必要とすることなど、特定の加工の難しさを呈することもある。従って、マイクロカプセルのテキスタイル材料への適用において、これらの難題のうちの1つまたは複数に対処できるバインダー成分およびバインダー系が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、マイクロカプセルおよびバインダー組成物を含むバインダー系に関する。該バインダー組成物は、(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分とを含む。本発明はさらに、該バインダー系の製造方法と、該バインダー系を含む布地とに関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本出願者らは、特定の結合材料および結合系が、マイクロカプセルを繊維および布地に適用する際に有利に使用可能であることを発見した。特に、本出願者らは、特定の結合材料および結合系により、エンドユーザーによる長期の着用および/または多数回の洗濯の後でもマイクロカプセル化材料により提供される特性または効果が存在可能になることを発見した。
【0009】
本出願者らがマイクロカプセルを布地に適用するために特に有用であることを見出したバインダー材料の組み合わせには、(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分との組み合わせが含まれる。
【0010】
「アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩」とは、少なくとも1つのスルホン酸基と、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシド環の開環重合反応の少なくとも1つの生成物とを含む脂肪酸アミドを意味する。このような材料の一例は、チバ・スペシャルティ・ケミカル(CIBA Specialty Chemical)により製造されるチバ(CIBA)(登録商標)サパミン(SAPAMINE)CKGである。
【0011】
「アミノ−シリコーン柔軟剤」とは、米国特許公報(特許文献1)および米国特許公報(特許文献2)(これらの開示全体は、参照によって本明細書中に援用される)において開示されるものなどの、アミノ官能基を有するポリシロキサンを含む柔軟剤を意味する。アミノ−シリコーン柔軟剤の一例は、ケルマー・インダストリーズ社(Kelmar Industries,Inc.)により製造されるケルマー(Kelmar)AF2340である。
【0012】
「防しわ性樹脂」とは、セルロース繊維で構成される綿などの布地において、セルロース繊維内および繊維間の架橋を形成するために従来使用される樹脂を意味する。「グリオキサール型防しわ性樹脂」は、グリオキサール型反応物、例えばジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(「DMDHEU」)を含むか、あるいはそれの使用によって加工される。DMDHEUは、グリオキサール、尿素、およびホルムアルデヒドの環状縮合生成物であり、防しわ性樹脂として適用され、熱と、鉱酸塩、例えばMgCl2などの酸塩との存在下で開環を受ける。グリオキサール型防しわ性樹脂の例としては、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(CIBA Specialty Chemicals)により製造され、予め触媒された低ホルムアルデヒドのグリオキサール型DMDHEUであるチバ(登録商標)チバテックス(CIBATEX)RS−PC(チバ(登録商標)ニッテックス(KNITTEX)7636としても知られる)と、ノベオン(Noveon)(旧B.F.グッドリッチ(Goodrich))により製造され、予め触媒されたDMDHEUベースの樹脂であるノベオン・フリーレズ(NOVEON FREEREZ)NTZとが挙げられる。
【0013】
その他の防しわ性樹脂化学には、イミダゾール誘導体の開環重合に基づく「イミダゾール型防しわ性樹脂」が含まれる。イミダゾール型防しわ性樹脂の一例は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズにより製造される、予め触媒された低温硬化樹脂のチバテックスRCTである。
【0014】
カチオン性ポリアミンも本発明において使用することができる。このような材料は、米国特許公報(特許文献3)および米国特許公報(特許文献4)に開示されており、これらの開示全体は、参照によって本明細書中に援用される。カチオン性ポリアミンの一例は、インターナショナル・フレーバーズ&フレグランシーズ社(International Flavors & Fragrances,Inc.)(「IFF」)により製造されるIFFバインダーSTである。
【0015】
硬化性シリコーンまたはポリシロキサン樹脂も、本発明において使用することができる。これらの樹脂は通常、シロキサンモノマーの開環重合によって製造される。ポリマーは、さらなる誘導体化のための官能基を有する繰返し単位を含有することもできるし、あるいは反応されて架橋を与えることもできる。このような基としては、シラノール(Si−OH)、シラン(Si−H)、および有機不飽和基を挙げることができる。シリコーン樹脂の例としては、チバ・スペシャルティ・ケミカルズにより製造される架橋性シリコーンのチバテックスHM−DFSと、シンエツ(Shin Etsu)により製造されるポロン(Polon)MF−56と、ダウ・コーニング(Dow Corning)により製造される75SFエマルジョンと、ダウ・コーニングにより製造される2−8818エマルジョンとが挙げられる。
【0016】
ポリウレタン樹脂も、本発明において使用することができる。これらの材料は通常、ジオール(ジアルコール)およびジイソシアネートの反応生成物を含み、他の官能基を含有してさらに架橋することができる。モノマーの化学量論は、ポリマーがアルコールのみの末端基、またはイソシアナートのみの末端基を有するように調整され得る。次にこの生成物は、適切な温度またはpH条件にさらされると、適切な他のモノマーとさらに反応されてさらなる重合または架橋を達成することができる。使用することができるポリウレタン樹脂の一例は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズにより製造されるチバテックスMP−PUである。
【0017】
「マイクロカプセル」とは、別の材料の殻の中に含有された液体および/または固体成分(「マイクロカプセル化材料」)を意味する。特定の形状または材料に限定されないが、殻は例えば球形でよく、そして例えば、ゼラチン、尿素−ホルムアルデヒド、キトサン、および/またはメラミンホルムアルデヒドから選択される少なくとも1つの材料を含むことができる。殻材料の特定の例には、ポリ(メチレン尿素)(「PMU」)、ポリ(オキシメチレン尿素)(「POMU」)、およびポリ(オキシメチレンメラミン)(「POMM」)のポリマーが含まれる。
【0018】
マイクロカプセルは、カプセル化すべき標的材料が連続相(水など)内に分散される不均一分散法など、当該技術分野において既知または有用であるいずれかの方法によって製造することができ、殻に使用される材料は、標的カプセル材料と連続相との界面にあるように分散させることができる。次に殻材料は、例えば、pH、触媒、および/または温度条件による重合および架橋によって「硬化」され得る。
【0019】
本明細書に記載されるバインダーおよびバインダー系と共に使用することができるマイクロカプセル化材料は特定のどの材料または材料の種類にも限定されず、例えば、香料、デオドラント、皮膚の保湿剤、ビタミン、染料、顔料、酸化防止剤、酸、塩基、漂白剤、過酸化物、接着剤、触媒、コスメティックオイル、軟化剤、弾性改良剤、撥水剤、防虫剤、防熱剤、難燃剤、収縮防止剤、および静菌剤を含む。使用され得るマイクロカプセル化材料の特定の例には、アロエベラ、ビタミンE、ラベンダー香気、ペパーミント香気、および昆布(sea kelp)抽出物が含まれる。マイクロカプセルの特定の例には、IFFにより販売されるペパーミントマイクロカプセルと、本願特許出願人によりそれぞれ販売される保湿剤を有するCTA−1マイクロカプセル、ビタミンEを有するCTA−3マイクロカプセル、および昆布を有するCTA−4マイクロカプセルとが含まれる。
【0020】
本明細書で記載されるバインダーおよびバインダー系と共に使用することができる布地のタイプはどの材料または材料の種類にも限定されず、例えば、ポリエステル、ポリエステル/エラスタンブレンド、ポリアミド、ポリアミド/エラスタンブレンド、綿、綿/エラスタンブレンド、綿/ポリエステルブレンド、綿/ポリエステル/エラスタンブレンド、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース、モダール、リヨセル、リネン、および羊毛を含む。使用可能な布地の特定の例としては、丸編、経編、靴下編および織物が挙げられる。
【0021】
「バインダー系」とは、混合されて布地に適用された後、熱処理が行われて樹脂が硬化されたときに、洗濯機または手による洗濯に対する耐久性が良好なマイクロカプセル化成分を有する布地をもたらす成分の配合物を意味する。
【0022】
本発明のバインダー系および布地は、上記で開示されたものに加えて柔軟剤を含んでもよい。このような柔軟剤の例としては、シリコーンエマルジョンのチバテックスHM−FE、および架橋性シリコーンのチバテックスHM−DFSが挙げられ、両方ともチバ・スペシャルティ・ケミカルズにより製造される。その他の柔軟剤としては、ノベオンにより製造されるノベオン・ファブリトーン(NOVEON Fabritone)LT−M8がある。さらに、アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩のチバ(登録商標)サパミンCKGは、柔軟剤としての機能を果たすことができる。
【0023】
1つの実施形態では、バインダー組成物は、グリオキサール型防しわ性樹脂と、アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩とを含む。グリオキサール型防しわ性樹脂、およびアルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩は、成分の完全な溶解および分散を確実にするためによく混合しながら、適切な量のグリオキサール型防しわ性樹脂溶液、およびアルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩溶液(質量または体積による)を水中に添加することによって混ぜ合わせることができる。カチオン性ポリアミンとアミノ−シリコーン柔軟剤との組み合わせなど、バインダー組成物が成分の他の組み合わせを含む場合、同様の手順に従うことができる。
【0024】
次に、マイクロカプセルの水中への完全に均一な分散を確実にするためによく混合しながら、適切な量のマイクロカプセルスラリーを水に添加することによって、バインダー組成物をマイクロカプセルと混ぜ合わせて、バインダー系を形成することができる。次に、この希釈されたマイクロカプセル分散液は、バインダー組成物成分および水のより大量の混合物に添加することができる。次に、この配合物は十分に混合されて、成分の均一な溶解および分散を与え、配合物成分の布地への均等な適用を提供することができる。
【0025】
次に、配合物は「パッド浴」に移され、次にその中に布地を浸漬させた後、加圧(「ニップ」)ロールを通過する際に過剰な配合物液の除去を行うことができる。水性配合物を含有する布地は、次に、ステンターフレーム(大型オーブン)を通過され、布地を乾燥させて、樹脂を熱硬化させることができる。
【0026】
本発明の範囲内に入る布地は、運動着、肌着(intimate apparel)、靴下(シヤー(shear)パンティーストッキングおよびソックスなど)、既製服、および水着を含む様々な用途において使用することができるが、これらに限定されない。これらの布地は、思いのほか改善された洗濯堅牢性(洗濯耐久性)と、マイクロカプセル化材料により提供される所望の効果を保持する能力とを有する。例えば、マイクロカプセル化材料が芳香剤である場合、本発明の範囲内に入る布地は、エンドユーザーによる多数回の洗濯および長期の着用の後でも芳香剤を保持する能力を有する。
【0027】
以下の実施例で作られた布地の洗濯耐久性を試験するために使用される方法と、マイクロカプセル化芳香剤を保持する布地の能力を試験するために使用される方法とが以下に提供される。
【0028】
(試験法)
洗濯耐久性試験法では、米国繊維化学者および色彩技術者協会(American Association of Textile Chemists and Colorists(AATCC)WOB標準粉末洗剤を用いて、温かい(40℃)の水による洗濯機での洗濯サイクルの後、冷水(室温の水)ですすいだ。布地を室温で吊るして乾燥させた。
【0029】
洗濯耐久性試験法の実施において、作製した布地サンプルをスワッチ(実施例1〜3および比較例1〜5では約10インチ×10インチ、実施例4では約14インチ×14インチ)に切断した。サンプルを試験の前に個々のプラスチック(ポリエチレン)製の密封バッグ内に保管した。作製した各布地サンプルをそのバッグから取り出して、約5分間「外気にさらす」ようにした。次に、評価者が判断するとおりに、検出される香気の量によって布地サンプルを格付けした。実施例1〜3および比較例1〜5では、それぞれの評価者は、以下の等級:非常に強い香気、強い香気、香気有り、弱い香気、非常に弱い香気、そして香気不検出、に従って検出される香気の量を格付けした。実施例4では、それぞれの評価者は、以下の等級数:5−非常に強い香気、4−強い香気、3−香気有り、2−弱い香気、そして1−香気不検出、に従って検出される香気の量を格付けした。
【0030】
試験手順は、以下のとおりに実行した。
【0031】
まず、攻撃的につかんだり擦ったりすることなく、布地サンプルを「現状のままで」格付けした。次に布地をつかんで引き延ばして(マイクロカプセルを破裂させるために)、再度格付けした。次に布地を上記のように洗濯し、適切な洗濯サイクルで布片を取った。評価の前に、サンプル片を空気乾燥させた。同時に、次のサンプルが取られるまで残りの布地を更なる洗濯サイクルにおいて洗濯し、以下同様にした。それから、0(洗濯なし、加工したまま)、1、5、10、および15回の洗濯サイクルに至るまでサンプルを評価した。
【0032】
本発明は、以下の実施例を考慮してさらに説明され得る。
【実施例】
【0033】
以下に続く実施例において、全ての混合物を周囲温度(約25℃)で作製した。
【0034】
(実施例1)
(主配合混合物の調製)
約1000グラムの水に、約900グラムのチバ(CIBA)(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂を添加した。この混合物に、約675グラムのチバ(登録商標)サパミンCKGアルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩を添加した。手によるか、あるいはオーバーヘッドスターラーのいずれかで混合物を十分に攪拌した。次に、約11グラムの氷(99%+)酢酸を攪拌しながら混合物に添加した。次に、この混合物を約10,314グラムの水中に添加した。次に、混合物が含有されていた容器を約100グラムの水ですすぎ、このすすぎ水を主混合物に添加した。
【0035】
(マイクロカプセルスラリーの調製)
約900.25グラムの水に、約99.75グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルをゆっくり添加した(理想的には、この添加は、最も均一な分散を達成するためにオーバーヘッドミキサーまたは実験室用ブレンダーにより絶えず攪拌しながら行った)。この希釈ペパーミントマイクロカプセル分散液を主配合混合物に添加した。ペパーミントマイクロカプセルの希釈のために使用した容器に、約1000グラムの水を添加し、残りの内容物をすすいだ。次に、約1000グラムの水を主配合混合物に添加して、約15,000グラム(約15kgまたは約15リットル(L))の総質量が得られた。
【0036】
(布地への適用)
約15Lの配合物をパッド浴リザーバーに移した。次に、1平方メートルあたり約190グラムの布地重量を有する100%ポリエステル編物を含む布地サンプルに、一連のローラーを介してパッド浴を通過させた後、1.5トンの圧力設定に設定されたゴム被覆ロールセットを通過させ、約110%のウェットピックアップが得られた(すなわち、1平方メートルの布地によって約210グラムの配合物がピックアップされた)。次に、177℃に設定したステンターフレームオーブン内を120秒間通過させることによって布地を乾燥させ、樹脂配合物を硬化させた。
【0037】
(実施例1のための配合物)
実施例1のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/Lのチバ(登録商標)チバテックスRS−PC
45g/Lのチバ(登録商標)サパミンCKG
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
177℃で120秒間の硬化
【0038】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表1に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0039】
【表1】

【0040】
(実施例2)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂の代わりに、チバテックスRCTイミダゾール型防しわ性樹脂を使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。さらに、177℃で120秒間ではなく、165℃に設定したステンターフレームオーブン内を120秒間通過させることによって、布地を乾燥させ、樹脂配合物を硬化させた。
【0041】
(実施例2のための配合物)
実施例2のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/LのチバテックスRCT
45g/Lのチバ(登録商標)サパミンCKG
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
165℃で120秒間の硬化
【0042】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表2に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0043】
【表2】

【0044】
(実施例3)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)サパミンCKGおよびチバ(登録商標)チバテックスHM−FE柔軟剤の両方と共に、チバ(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂を使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。
【0045】
(実施例3のための配合物)
実施例3のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/LのチバテックスRS−PC
30g/LのチバテックスHM−FE
20g/Lのチバテックス・サパミンCKG
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
177℃で120秒間の硬化
【0046】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表3に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0047】
【表3】

【0048】
(比較例1)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)サパミンCKGを用いずに、チバ(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂を使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。
【0049】
(比較例1のための配合物)
比較例1のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/LのチバテックスRS−PC
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
177℃で120秒間の硬化
【0050】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表4に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0051】
【表4】

【0052】
(比較例2)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)チバテックスHM−FE柔軟剤を用い、チバ(登録商標)サパミンCKGを用いずに、チバ(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂を使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。
【0053】
(比較例2のための配合物)
比較例2のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/LのチバテックスRS−PC
30g/LのチバテックスHM−FE
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
177℃で120秒間の硬化
【0054】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表5に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0055】
【表5】

【0056】
(比較例3)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)チバテックスHM−DFS架橋性シリコーン柔軟剤を用い、チバ(登録商標)サパミンCKGを用いずに、チバ(登録商標)チバテックスRS−PCグリオキサール型防しわ性樹脂を使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。
【0057】
(比較例3のための配合物)
比較例3のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
60g/LのチバテックスRS−PC
20g/LのチバテックスHM−DFS
0.75g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
177℃で120秒間の硬化
【0058】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表6に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0059】
【表6】

【0060】
(比較例4)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)チバテックスRS−PCを用いずにチバ(登録商標)サパミンCKGを使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。さらに、177℃で120秒間ではなく、120℃に設定したステンターフレームオーブン内を120秒間通過させることによって、布地を乾燥させた。
【0061】
(比較例4のための配合物)
比較例4のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
40g/Lのチバテックス・サパミンCKG
0.5g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
120℃で120秒間の硬化
【0062】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表7に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0063】
【表7】

【0064】
(比較例5)
(主配合混合物の調製)
チバ(登録商標)チバテックスHM−FE柔軟剤を用い、チバ(登録商標)チバテックスRS−PCを用いずに、チバ(登録商標)サパミンCKGを使用したことを除いて、実施例1の手順に従った。さらに、177℃で120秒間ではなく、120℃に設定したステンターフレームオーブン内を120秒間通過させることによって、布地を乾燥させた。
【0065】
(比較例5のための配合物)
比較例5のための配合物パラメータは、以下のように要約することができる。
40g/Lのチバテックス・サパミンCKG
20g/LのチバテックスHM−FE
0.5g/Lの氷酢酸
6.65g/LのIFFペパーミントマイクロカプセル
120℃で120秒間の硬化
【0066】
(試験)
上記の試験手順によって、マイクロカプセル化香気処理の強度および耐久性を評価した。結果は表8に示されるとおりであり、2人の評価者の合意を表す。
【0067】
【表8】

【0068】
実施例1〜3と比較例1〜5とを対比させることによって分かるように、サパミンCKGと、チバテックスRS−PCおよびチバテックスRCTから選択される第2の成分との組み合わせを含有する布地サンプルは、(1)第2の成分をいずれも含まずにサパミンCKGを含有するサンプルか、あるいは(2)サパミンCKGを含まずに第2の成分を含有するサンプルと比較して、改善された洗濯耐久性をもたらした。チバテックスHM−FEまたはチバテックスHM−DFSなどの特定の柔軟剤材料の存在は、洗濯耐久性に著しい影響を与えなかった。
【0069】
(実施例4)
実施例4では、本発明に従う配合物および5つの異なる比較配合物を、4つの異なる布地タイプにおいて試験した。
【0070】
(実施例4(本発明の配合物4))
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、IFFバインダーSTの25%のバインダー溶液10グラムを混合物に添加した。混合物を高せん断で3分間攪拌し、次に混合速度を低速攪拌rpmに調整し、10グラムのケルマーAF2340アミノ−シリコーン柔軟剤を攪拌しながら溶液に添加した。攪拌を2分間継続し、次に溶液を第2の容器に移し、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。小さい布地サンプルを処理するためにこの溶液をそのまま用いた。
【0071】
(比較配合物4A)
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、ベルギーのデバン・コーポレーション(Devan Corporation)によって製造されるデババウンド(Devabound)Cの5%溶液10グラムを溶液に添加した後、IFFバインダーSTの25%のバインダー溶液10グラムを添加した。混合物を3分間攪拌し、次に、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。ローチーズ・インターナショナル社(Roaches International Ltd.)によって製造される研究室用パッディングおよびオーブンフレーミング装置において布地サンプルを処理するためにこの混合物をそのまま用いた。
【0072】
(比較配合物4B)
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、IFFバインダーSTの25%のバインダー溶液10グラムを混合物に添加した。混合物を3分間攪拌し、次に、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。ローチーズ・インターナショナル社(Roaches International Ltd.)によって製造される研究室用パッディングおよびオーブンフレーミング装置において布地サンプルを処理するためにこの混合物をそのまま用いた。
【0073】
(比較配合物4C)
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、シンエツ・シリコーンズ・オブ・アメリカ(Shin−Etzu Silicones of America)により製造される、10グラムのシリコーンバインダー溶液シンイツ(Shin Itzu)KM2002を混合物に添加した。混合物を3分間攪拌した。攪拌を2分間継続し、次に溶液を第2の容器に移し、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。小さい布地サンプルを処理するためにこの溶液をそのまま用いた。
【0074】
(比較配合物4D)
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、以下のシリコーンバインダーおよび触媒:10グラムのDC2−8818、2.5グラムのDC75SF、および1グラムのDC62(全て、ダウ・コーニング・コーポレーション(Dow Corning Corporation)により製造される)を順に混合物に添加した。攪拌を2分間継続し、次に溶液を第2の容器に移し、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。小さい布地サンプルを処理するためにこの溶液をそのまま用いた。
【0075】
(比較配合物4E)
均一な分散を達成するために実験室用ブレンダーにおいて絶えず攪拌しながら、pH5.5に調整した約500グラムの水に、10グラムのIFFペパーミントマイクロカプセルを添加した。連続的に混合しながら、以下のシリコーンバインダーおよび触媒:10グラムのDC1101、2.5グラムのDC75SF、および1グラムのDC62(全て、ダウ・コーニング・コーポレーションにより製造される)を順に混合物に添加した。攪拌を2分間継続し、次に溶液を第2の容器に移し、5.5のpHを有する水で1.0リットルの最終体積までさらに希釈した。小さい布地サンプルを処理するためにこの溶液をそのまま用いた。
【0076】
(布地への適用)
4つの異なる布地サンプルA、B、C、およびDにおいて、本発明の配合物4および比較配合物4A〜4Eを試験した(表9に示される場合を除く)。布地サンプルAは、1平方メートルあたり190グラムの坪量および約110%のウェットピックアップを有する100%ポリエステル編地であった。布地サンプルBは、1平方メートルあたり165グラムの坪量および約102%のウェットピックアップを有する50番手の単糸で製造された弾性化綿編地であった。布地サンプルCは、8%の40デニールのライクラ(LYCRA)*スパンデックスのスパンデックス含量、1平方メートルあたり195グラムの坪量、および約91%のウェットピックアップを有する150デニールの100フィラメントポリエステル糸からなる弾性化ポリエステルのトリコット編構造であった。布地サンプルDは、22%の54デニールライクラ*スパンデックスのスパンデックス含量、1平方メートルあたり165グラムの坪量、および約70%のウェットピックアップを有する40デニールの13フィラメントナイロン糸からなるナイロン経編構造であった。これらの布地サンプルのそれぞれを上記溶液のそれぞれに浸漬し、布地を溶液で完全に湿らせた。次に、各サンプルをパッダースクイーズロールに通し、次にピンフレームに置いて、乾燥および硬化のためにフレーム強制空気型オーブン内に入れた。本発明の配合物4および比較配合物4Aおよび4Bでは、オーブン空気温度を110℃に設定し、滞留時間を3分に設定した。比較配合物4C〜4Eでは、オーブン空気温度を165℃に設定し、滞留時間を3分に設定した。
【0077】
評価の結果は、表9に示される。
【0078】
【表9】

【0079】
全ての布地は15回までの洗濯サイクル中にいくらかの香気を保持するが、本発明の配合物で処理した布地は、一貫して最良の香気保持を示した。さらに、これらの布地は、最も柔らかく感触のよい手触りを示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロカプセルおよびバインダー組成物を含むバインダー系であって、前記バインダー組成物が、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むことを特徴とするバインダー系。
【請求項2】
前記バインダー組成物が、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のバインダー系。
【請求項3】
前記バインダー組成物が、
(i)アミノ−シリコーン柔軟剤と、
(ii)カチオン性ポリアミンと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のバインダー系。
【請求項4】
マイクロカプセルおよびバインダー組成物を含むバインダー系の製造方法であって、前記マイクロカプセルを、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むバインダー組成物と組み合わせることを含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
前記バインダー組成物が、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記バインダー組成物が、
(i)アミノ−シリコーン柔軟剤と、
(ii)カチオン性ポリアミンと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
マイクロカプセルおよびバインダー組成物を含む布地であって、前記バインダー組成物が、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩、アミノ−シリコーン柔軟剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、カチオン性ポリアミン、硬化性シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むことを特徴とする布地。
【請求項8】
前記バインダー組成物が、
(i)アルコキシル化脂肪酸アミド、アルキルスルホン酸塩と、
(ii)グリオキサール型防しわ性樹脂、イミダゾール型防しわ性樹脂、およびこれらの混合物からなる群から選択される成分と、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の布地。
【請求項9】
前記バインダー組成物が、
(i)アミノ−シリコーン柔軟剤と、
(ii)カチオン性ポリアミンと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の布地。

【公表番号】特表2008−511765(P2008−511765A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529837(P2007−529837)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/021226
【国際公開番号】WO2006/028540
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(505245302)インヴィスタ テクノロジー エスアエルエル (81)
【氏名又は名称原語表記】INVISTA Technologies S.a.r.l.
【住所又は居所原語表記】Talstrasse 80,8001 Zurich,Switzerland
【Fターム(参考)】