繊維ウェブ向け結合パターン
繊維ウェブ向け結合パターン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般に、本開示の実施形態は繊維ウェブに関する。特に、本開示の実施形態は繊維ウェブ向け結合パターンに関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品には、おむつ及び失禁用衣類、並びに女性用パッド及びライナーが挙げられる。多くの吸収性物品は不織布などの繊維ウェブで作られている。繊維ウェブは結合パターンを備えることができる。結合パターンは、繊維ウェブの強度を増すのに役立てることができるが、繊維ウェブの柔軟性が低下する場合がある。結合された繊維ウェブの強度及び柔軟性は、多くの場合、特定の結合パターンの形状に依存する。残念ながら、適切な強度及び柔軟性をもたらす結合パターンの決定が困難な場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
しかしながら、本開示の実施形態を用いて、強さが十分で柔軟さが適切な結合繊維ウェブを製造することができる。その結果、これらの結合繊維ウェブで作られる吸収性物品もまた強く柔軟であるだろう。本開示の実施形態を用いて、見た目が美しい結合繊維ウェブを製造することができる。特に、結合パターンは視覚的合図の機能を果たし、結合繊維ウェブの柔軟性を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】第1の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図2】第2の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図3】第3の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図4】第4の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図5】第5の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図6A】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、前留め式着用可能吸収性物品の内部平面図。
【図6B】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、パンツタイプ着用可能吸収性物品の内部平面図。
【図6C】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、女性用パッドである吸収性物品の内部平面図。
【図7】第7の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図8】第8の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図9】第9の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図10】第10の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図11】第11の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図12】第12の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図13】第13の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図14】第14の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図15】第15の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図16】第16の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図17】第17の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図18】第18の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図19】第19の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図20】第20の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図21】第21の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図22】長方形である全般形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図23】角部が四角に切り取られた長方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図24】角部が丸い方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図25】末端部が半円である実質的に方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図26】楕円形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図27】六角形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図28】菱形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図29】基準材料である結合繊維ウェブの平面図。
【図30】試験方法で用いる張力装置の平面図。
【図31】試験方法で用いる結合繊維ウェブの試験サンプルの平面図。
【図32A】張力装置を試験サンプルに固定する方法における工程の側面図。
【図32B】張力装置を試験サンプルに固定する方法における別の工程の側面図。
【図32C】張力装置を試験サンプルに固定する方法における更なる工程の側面図。
【図32D】張力装置を試験サンプルに固定する方法における更に別の工程の側面図。
【図33】試験サンプルに固定された張力装置の平面図。
【図34】試験サンプルに固定された張力装置の側面図。
【図35】試験サンプルに固定された張力装置の底面図。
【図36】ネックダウン係数を測定する方法において張力をかける前の、調製試験サンプルの平面図。
【図37】ネックダウン係数を測定する方法において張力をかけている最中の、調製試験サンプルの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
用語、繊維ウェブは、不均一、不規則、又はランダムな様式で相互配置された繊維又は長繊維のシート状構造を指す。繊維ウェブの一例は不織布ウェブである。繊維ウェブは、単層構造でも多層構造でもよい。また、繊維ウェブをフィルムのような別の材料と接合して積層体を形成してもよい。
【0006】
繊維ウェブは、様々な天然及び/又は合成材料から作製することができる。代表的な天然材料としては、セルロース繊維、綿、黄麻、パルプ、羊毛などが挙げられる。繊維ウェブ向けの天然繊維は、様々なプロセス、例えばカーディングなどを用いて調製できる。代表的な合成材料として、ポリオレフィン類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなど;ポリアミド類、例えば、ナイロン6、ナイロン6/6、ナイロン10、ナイロン12など;ポリエステル類、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど;ポリカーボネート;ポリスチレン;熱可塑性エラストマー類;ビニルポリマー類;ポリウレタン;並びにこれらのブレンド及びコポリマーを非限定的に含む繊維を形成することが周知である、合成熱可塑性ポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。繊維ウェブ用の合成繊維を、様々なプロセス、例えば、メルトブロウン、スパンボンドなどを用いて製造できる。
【0007】
用語「結合繊維ウェブ」は、結合パターンを用いて結合された繊維ウェブを意味する。用語「結合パターン」は、繊維ウェブに付与された結合部の模様を意味する。用語「結合部」は、結合繊維ウェブ上で、結合部を少なくとも部分的に取り囲む繊維ウェブが繊維又は長繊維である面積(すなわち、非結合部面積)と比較するとき、繊維又は長繊維が実質的により相互連結されている識別可能な場所を意味する。用語「結合部外辺部」は、結合部面積と周囲の非結合部面積との間の境界を画定する、結合部の最も外側の縁部を意味する。用語「結合部面積」は、結合パターンを形成する結合部の合計面積が占める、結合ウェブの総面積の割合を意味する。
【0008】
結合パターンを、様々な方法、例えば熱、圧力、超音波結合、接着剤、当該技術分野において既知のその他結合手段、又はこれらの任意の組み合わせを利用することにより、繊維ウェブに付与することができる。例えば、加熱されたカレンダロール(複数の隆起したランドを有する)と別のロールが形成するニップに繊維ウェブを通すことによって繊維ウェブを結合し、それらのランドが繊維ウェブ上に結合部面積を形成するようにすることができる。
【0009】
本開示を通して、結合繊維ウェブはそれぞれ平らに広げられた状態で図示される。その結果、各ウェブ、及びウェブ上の各結合パターン、及び結合パターン中の各結合部面積は、実質的に同一平面上にある。したがって、本明細書に記載する各角度、寸法、方向、測定値、及び座標系は、ウェブ面内にある。
【0010】
上記のような技術によってウェブを結合させる前は、非結合繊維ウェブの機械的特性(例えば、CD引張り強度、MD引張り強度、ウェブ弾性率、ネックダウン係数など)は、構成要素である繊維/長繊維の大部分が連結されていないため、結合繊維ウェブと比べて弱い。したがって、相互連結した結合繊維ウェブの繊維よりも、非結合繊維ウェブは、互いに独立してより自由に動く、大部分が連結されていない別個の繊維のランダムマトリックスとしての挙動を示す。非結合繊維ウェブの大部分が連結されていない繊維は、拘束度が低く、ひずみを与えられると自由に延びるため、引張り強度が弱く、延びピークが高く、かつ高ポアソン比(すなわち、低ネックダウン係数)を有するウェブとなる。このような非結合繊維ウェブは、そのネックダウン、揺れ、破断、及び/又は延びの傾向によるものだけではなく、非結合繊維ウェブから個々の繊維が切断され、ほこり、糸くず、及び/又は繊維の混入が増えることになる傾向によっても、ウェブの変更操作(例えば、計測、移動、ロール巻き取り/巻き戻し、微細化など)における取り扱いがより難しい。
【0011】
このため、結合繊維ウェブを形成するための上記技術などを通してウェブを結合することにより、非結合繊維ウェブの自由な繊維を固めることが望ましい。結合繊維ウェブは、より連結されていない非結合繊維ウェブの繊維よりも、個々の繊維が互いに独立して動くための自由度がより少なく、より均一で構造化されたウェブを形成するために相互連結される繊維ネットワークとしての挙動を示す。結合繊維ウェブの大部分が相互連結された繊維は、拘束度が高く、ひずみを与えられると自由に延びないため、引張り強度が高く、延びピークが低く、かつ低ポアソン比(すなわち、高ネックダウン係数)を有するウェブとなる。このような結合繊維ウェブは、そのネックダウン、揺れ、破断、及び/又は延びに抵抗する傾向によるものだけではなく、個々の繊維が結合ウェブに連結されて留まるため、ほこり、糸くず、及び/又は繊維の混入が少なくなる傾向によっても、ウェブの変更操作(例えば、計測、移動、ロール巻き取り/巻き戻し、微細化など)における取り扱いがより簡単である。
【0012】
非結合繊維ウェブの個々の繊維の自由運動を拘束する結果、結合により、ウェブの可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及びz方向の厚み(すなわち、厚さ)など、多くの最終用途への応用に好ましい場合がある特性も低下する。繊維の化学的性質の慎重な選択(例えば、樹脂の配合、添加剤の含有、2成分構成など)、繊維レイダウンパラメーターの制御(例えば、繊維直径、細径化、繊維の巻き、押出し圧など)、及び/又は結合エネルギーの操作(熱、化学、圧力、剪断力など)により、当業者にとっては、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などの特性を維持する一方で、結合プロセスに起因する可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどの低下をある程度軽減することが可能である。しかしながら、上記技術はそれぞれ更なる代償(例えば、コストの追加、処理量の低下、プロセスの頑健性の低下、毛羽立ち及び/又は糸くず混入などの傾向の増加)をもたらし、有効性には限度がある。
【0013】
引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などを妥協せずに、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどを改善する異なる方法(上記技術の1つ以上とは独立して、又はこれらに加えて実施され得る)は、結合パターンの形状によるものである。この技術は、コスト、複雑度、処理量、プロセスの頑健性などを著しく犠牲にせずに、結合パターン形状を操作して所望のウェブ特性を送達し得るという点で、先に挙げた他の技術に優る利益をもたらす。
【0014】
結合繊維ウェブの結合パターンの全結合部面積が増加すると、一般に、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどといった特性を犠牲にして、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などといった特性が改善される。したがって、比較的小さい結合部面積(<26%、<23%、<20%、<17%、<14%、<11%)を有する結合パターンを設計することが望ましく、それにより、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどといった特性を妥協せずに、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性及び/又は引き裂き抵抗性などといった特性を結合繊維ウェブに送達することが可能である。そのようなパターンは、結合部面積全体ではなく、本開示の実施形態に記載されるように結合パターンの形状及び空間的形状を操作することにより設計できる。
【0015】
用語「Bl」は、結合部の最長寸法を形成する、結合部の一方の末端部から結合部のもう一方の末端部までを、直線的に測定した結合部の全長を指す。用語「Bw」は、Blと垂直に結合部の最大幅を横切って、直線的に測定した結合部の全幅を指す。用語「形状比」は、BwのBlに対する比を意味する。
【0016】
用語、機械方向(MD)は、繊維ウェブが製造された方向を指す。用語、横断方向(CD)は、機械方向に垂直な方向を指す。
【0017】
本開示は、直交座標系を有する結合パターンに言及する。この座標系は、一次方向及び二次方向を有する。用語、一次方向は、この座標系における第1の方向を指す。本開示では、一次方向は、x−yデカルト座標系におけるx軸に平行であると見なされる。用語、二次方向は、一次方向に垂直な座標系における第2の方向を指す。本開示では、二次方向は、x−yデカルト座標系におけるy軸に平行であると見なされる。しかしながら様々な実施形態では、一次及び二次方向は互いに厳密に90度離れておらず、狭い範囲内、例えば、80〜100度で可変にできるように、直交座標系におけるこれら方向を数度更に近づかせる、又はより離れさせることにより若干調整してもよい。
【0018】
用語「Lx」は、一次方向に直線的に測定した結合部の最大全体寸法を指す。用語「Ly」は、二次方向に直線的に測定した結合部の最大全体寸法を指す。用語「結合部角」は、Blと二次方向との間に形成される鋭角を指す。特定の結合部を傾けて、二次方向に対して正の角又は負の角を形成できる。しかし参照しやすいように、本明細書では結合部角は常に正の角と見なす。
【0019】
用語「列」は、共通基準線に沿った一連の結合部を指し、列中の隣接する結合部は均一間隔を介して離れている。一次列は、一次方向に平行である結合部の列である。二次列は、二次方向に平行である結合部の列である。
【0020】
用語「Sx」は、隣接する二次列において結合部の中央部間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「Sy」は、同一の二次列において隣接する結合部の中央部間を二次方向に直線的に測定した距離を指す。用語「中央部間隔比」はSyのSxに対する比を意味する。
【0021】
用語「交互に配置」は、隣接する二次列における結合部の相対的な二次方向へのずれを指す。隣接する二次列が二次方向において非ゼロ間隔で互いにずれているとき、結合部が交互に配置されると見なされる。用語「反転する」は、隣接する二次列における結合部の相対的な角度方向を指す。ある列中の結合部が二次方向に対して正の角に傾き、隣接する列内の結合部が二次方向に対して負の角に傾いているとき、結合部が反転していると見なされる。
【0022】
用語「SAx」は、同一の一次列における隣接する結合部間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SAy」は、同一の二次列における隣接する結合部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAx」は、ある二次列における結合部と、隣接する二次列における結合部と、の間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAy」は、ある一次列における結合部と、隣接する一次列における結合部と、の間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。
【0023】
SAx、SAy、SNAx、又はSNAyについて正の数は、結合部間の間隙距離を表す。換言すれば、間隙距離内で測定に関する方向に垂直に引かれた線は、いずれの結合部にも交差しない。SAx、SAy、SNAx、又はSNAyについて負の数は、結合部間の重なり合う距離を表す。換言すれば、重なり合う距離内で測定に関する方向に垂直に引かれた線は、結合部の両方に交差する。SAx、SAy、SNAx、又はSNAyは、結合部の全長であるBlの割合として表すこともでき、これは最短距離割合である。これらの値が正又は負であり得るのと同じように、この割合も正又は負であり得る。
【0024】
用語「SAd」の意味は、SNAxの値に依存する。SNAxが正の場合、用語「SAd」は、同一の二次列において隣接する結合部の外辺部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。SNAxが負の場合、用語「SAd」は、同一の二次列中にない2つの最接近結合部の外辺部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAd」は、2つの最接近結合部の外辺部間を結合ウェブの平面上の任意の方向に直線的に測定した最短距離を指す。SAd及びSNAdは負の値を有することもでき、結合部間が物理的に重なり合っていることを示す。SAd又はSNAdが負である場合には、繰り返しパターン中の個々の結合部が一体化し、同様に巨視的繰り返しパターンを形成する。用語「外辺部間隔比」は、SAdのSNAdに対する比を意味する。負の外辺部間隔比は、結合部間に物理的重なり合いを有する結合パターンを示す。用語「二分角」は、SNAdの線と一次方向との間に形成される鋭角を指す。参照しやすいように、本明細書では各二分角は常に正の角と見なす。
【0025】
図1は、結合部103の第1の結合パターン102で結合される繊維ウェブ101を有する結合繊維ウェブ100の平面図である。繊維ウェブ101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。繊維ウェブ101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。
【0026】
第1の結合パターン102は、一次方向104及び二次方向105を有する。図1の実施形態では、一次方向104は繊維ウェブ101の機械方向に平行であり、二次方向105は、繊維ウェブ101の横断方向に平行である。
【0027】
結合部103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン102が、繊維ウェブ101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン102を繊維ウェブ101に付与してもよい。
【0028】
結合パターン102内の各結合部103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン102中の結合部103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部103は、二次方向105に均一に繰り返して列を形成する。結合部103の二次列は、一次方向104に繰り返して結合パターン102を形成する。結合パターン102では、結合部103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されていなくて、反転されてもいない。
【0029】
結合パターン102中の各結合部103は、全長Blが5.00mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン102中の各結合部103は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.87mm、かつLy値が4.10mmとなる。互いに関して、結合パターン102中の結合部103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン102中の結合部103は、SAx値が−0.18mm、つまり−4%、SAy値が−0.24mm、つまり−5%、SNAx値が−0.18mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.24mm、つまり−5%でもある。更に、結合パターン102中の結合部103は、SAd値が3.79mm、かつSNAd値が−0.30mmであり、外辺部間隔比は−12.70となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン102は9%の結合部面積を有する。
【0030】
図2は、結合部203の第2の結合パターン202で結合される繊維ウェブ201を有する結合繊維ウェブ200の平面図である。繊維ウェブ201は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0031】
第2の結合パターン202は、一次方向204及び二次方向205を有する。図2の実施形態では、一次方向204は繊維ウェブ201の機械方向に平行であり、二次方向205は、繊維ウェブ201の横断方向に平行である。
【0032】
繊維ウェブ201は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部203は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン202を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン202が、繊維ウェブ201内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン202を繊維ウェブ201に付与してもよい。
【0033】
結合パターン202内の各結合部203は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部203は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部203は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン202中の結合部203のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部203は、二次方向205に均一に繰り返して列を形成する。結合部203の二次列は、一次方向204に繰り返して結合パターン202を形成する。結合パターン202では、結合部203の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されているが、反転されていない。
【0034】
結合パターン202中の各結合部203は、全長Blが5.63mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン202中の各結合部203は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.23mm、かつLy値が4.61mmとなる。互いに関して、結合パターン202中の結合部203は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン202中の結合部203は、SAx値が2.52mm、つまり45%、SAy値が−0.57mm、つまり−10%、SNAx値が−0.43mm、つまり−8%、かつSNAy値が−2.52mm、つまり−45%でもある。更に、結合パターン202中の結合部203は、SAd値が1.83mm、かつSNAd値が0.93mmであり、外辺部間隔比は1.98となる。SNAdの直線は、41.5度の二分角Ωを形成する。結合パターン202は10%の結合部面積を有する。
【0035】
図3は、結合部303の第3の結合パターン302で結合される繊維ウェブ301を有する結合繊維ウェブ300の平面図である。繊維ウェブ301は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0036】
第3の結合パターン302は、一次方向304及び二次方向305を有する。図3の実施形態では、一次方向304は繊維ウェブ301の機械方向に平行であり、二次方向305は、繊維ウェブ301の横断方向に平行である。
【0037】
繊維ウェブ301は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部303は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン302を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン302が、繊維ウェブ301内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン302を繊維ウェブ301に付与してもよい。
【0038】
結合パターン302内の各結合部303は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部303は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部303は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン302中の結合部303のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部303は、二次方向305に均一に繰り返して列を形成する。結合部303の二次列は、一次方向304に繰り返して結合パターン302を形成する。結合パターン302では、結合部303の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されていないが、反転されている。結合パターン302では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向305において鏡像関係になっている。
【0039】
結合パターン302中の各結合部303は、全長Blが5.00mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン302中の各結合部303は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.87mm、かつLy値が4.10mmとなる。互いに関して、結合パターン302中の結合部303は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン302中の結合部303は、SAx値が−0.18mm、つまり−4%、SAy値が−0.24mm、つまり−5%、SNAx値が−0.18mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.24mm、つまり−5%でもある。更に、結合パターン302中の結合部303は、SAd値が3.76mm、かつSNAd値が−0.31mmであり、外辺部間隔比は−12.29となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン302は9%の結合部面積を有する。
【0040】
図4は、結合部403の第4の結合パターン402で結合される繊維ウェブ401を有する結合繊維ウェブ400の平面図である。繊維ウェブ401は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0041】
第4の結合パターン402は、一次方向404及び二次方向405を有する。図4の実施形態では、一次方向404は繊維ウェブ401の機械方向に平行であり、二次方向405は、繊維ウェブ401の横断方向に平行である。
【0042】
繊維ウェブ401は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部403は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン402を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン402が、繊維ウェブ401内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン402を繊維ウェブ401に付与してもよい。
【0043】
結合パターン402内の各結合部403は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部403は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部403は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン402中の結合部403のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部403は、二次方向405に均一に繰り返して列を形成する。結合部403の二次列は、一次方向404に繰り返して結合パターン402を形成する。結合パターン402では、結合部403の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン402では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向405において鏡像関係になっている。
【0044】
結合パターン402中の各結合部403は、全長Blが5.63mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン402中の各結合部403は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.23mm、かつLy値が4.61mmとなる。互いに関して、結合パターン402中の結合部403は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン402中の結合部403は、SAx値が2.35mm、つまり42%、SAy値が−0.61mm、つまり−11%、SNAx値が−0.44mm、つまり−8%、かつSNAy値が−2.06mm、つまり−37%でもある。更に、結合パターン402中の結合部403は、SAd値が1.31mm、かつSNAd値が0.80mmであり、外辺部間隔比は1.64となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン402は10%の結合部面積を有する。
【0045】
図5は、結合部503の第5の結合パターン502とともに結合される繊維ウェブ501を有する結合繊維ウェブ500の平面図である。繊維ウェブ501は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0046】
第5の結合パターン502は、一次方向504及び二次方向505を有する。図5の実施形態では、一次方向504は繊維ウェブ501の機械方向に平行であり、二次方向505は、繊維ウェブ501の横断方向に平行である。
【0047】
繊維ウェブ501は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部503は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン502を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン502が、繊維ウェブ501内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン502を繊維ウェブ501に付与してもよい。
【0048】
結合パターン502内の各結合部503は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部503は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部503は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン502中の結合部503のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部503は、二次方向505に均一に繰り返して列を形成する。結合部503の二次列は、一次方向504に繰り返して結合パターン502を形成する。結合パターン502では、結合部503の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン502では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向505において鏡像関係になっている。
【0049】
結合パターン502中の各結合部503は、全長Blが4.31mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.06となる。結合パターン502中の各結合部503は、50度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.30mm、かつLy値が2.77mmとなる。互いに関して、結合パターン502中の結合部503は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン502中の結合部503は、SAx値が2.28mm、つまり53%、SAy値が−1.23mm、つまり28%、SNAx値が−0.47mm、つまり−11%、かつSNAy値が−0.69mm、つまり−16%でもある。更に、結合パターン502中の結合部503は、SAd値が1.47mm、かつSNAd値が1.05mmであり、外辺部間隔比は1.39となる。SNAdの直線は、40度の二分角Ωを形成する。結合パターン502は8%の結合部面積を有する。
【0050】
図6Aは、前留め式着用可能吸収性物品610aを説明する内部平面図である。本開示では、前留め式に構成される吸収性物品のモデルは、当業者によって理解されるように、後留め式又は横留め式であるように構成されてもよいと想到される。
【0051】
前留め式着用可能吸収性物品610aは、着用者に面する外部表面613aと、衣類に面する外部表面615aと、吸収性コア614aと、側耳部616aと、を備える。吸収性コア614aは、着用者に面する外部表面613aと衣類に面する外部表面615aとの間に配置される。側耳部616は、前留め式着用可能吸収性物品610aの側面に配置される。
【0052】
着用者に面する外部表面613aは、前留め式着用可能吸収性物品の内部の少なくとも一部を形成する1つ以上の材料の層であり、着用者が吸収性物品610aを着用するとき着用者に面する。図6Aでは、衣類に面する外部表面615aを見せるため、着用者に面する外部表面613aの一部を取り除いて図示している。着用者に面する外部表面はトップシートと称されることもある。吸収性物品610aが受け取る体液が着用者に面する外部表面613aから吸収性コア614aに通過できるように、着用者に面する外部表面613aは液体透過性であるように構成される。様々な実施形態では、着用者に面する外部表面は、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでよい。
【0053】
吸収性コア614aは、吸収性物品610aの少なくとも一部において、着用者に面する外部表面613aの下方、かつ衣類に面する外部表面615aの上方に配置される。吸収性コア614aは、吸収性材料と、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブと、を備えてもよい。吸収性コアの繊維ウェブは、獲得層、分配層、コアカバー、及びダスティング層と称されることもある。吸収性材料は液体吸収性であるよう構成され、吸収性物品610aが受け取った体液を吸収できる。様々な実施形態では、吸収性材料として、木材パルプ、又は高吸収性ポリマー(SAP)、又は別の種類の吸収性材料、又は任意のこれら材料の任意の組み合わせを挙げてもよい。
【0054】
衣類に面する外部表面615aは、前留め式着用可能吸収性物品の外部の少なくとも一部を形成する1つ以上の材料の層であり、着用者が吸収性物品610aを着用するとき着用者の衣類に面する。衣類に面する外部表面はバックシートと称されることもある。吸収性物品610aが受け取る体液が衣類に面する外部表面613aを通過できないように、衣類に面する外部表面615aは液体不透過性であるよう構成される。様々な実施形態では、衣類に面する外部表面は、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。側耳部616Aもまた、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。
【0055】
図6Bは、パンツタイプ着用可能吸収性物品610Bを説明する内部平面図である。本開示では、パンツタイプに構成される吸収性物品のモデルは、当業者によって理解されるように、横留め式又は締結具なしタイプであるように構成されてもよいと想到される。
【0056】
パンツタイプ着用可能吸収性物品610bは、着用者に面する外部表面610bと、衣類に面する外部表面615Bと、吸収性コア614bと、を備え、そのそれぞれは一般に、図6aの実施形態における類似番号の要素と同様に構成することができる。パンツタイプ着用可能吸収性物品610bはまた、パンツタイプ着用可能吸収性物品610aの側面上に配置されるサイドパネル616bを備える。サイドパネル616bは、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。
【0057】
図6Cは、女性用パッドである吸収性物品610Cを説明する内部平面図である。女性用パッドである吸収性物品610Cは、着用者に面する外部表面613Cと、衣類に面する外部表面615Cと、吸収性コア614Cと、を備え、そのそれぞれは、図6A及び6Bの実施形態における類似番号の要素に類似した方法で構成することができる。
【0058】
図7は、結合部703の第7の結合パターン702で結合される繊維ウェブ701を有する結合繊維ウェブ700の平面図である。繊維ウェブ701は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0059】
第7の結合パターン702は、一次方向704及び二次方向705を有する。図7の実施形態では、一次方向704は繊維ウェブ701の機械方向に平行であり、二次方向705は、繊維ウェブ701の横断方向に平行である。
【0060】
繊維ウェブ701は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部703は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン702を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン702が、繊維ウェブ701内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン702を繊維ウェブ701に付与してもよい。
【0061】
結合パターン702内の各結合部703は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部703は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部703は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン702中の結合部703のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部703は、二次方向に均一に繰り返して列を形成する。結合部703の二次列は、一次方向に繰り返されて結合パターン702を形成する。結合パターン702では、結合部703の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン702では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向において鏡像関係になっている。
【0062】
結合パターン702中の各結合部703は、全長Blが4.00mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.10となる。結合パターン702中の各結合部703は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.29mm、かつLy値が3.28mmとなる。互いに関して、結合パターン702中の結合部703は、Sx値が2.14mm、かつSy値が3.60mmであり、中央部間隔比は1.68となる。また、結合パターン702中の結合部703は、SAx値が1.99mm、つまり50%、SAy値が−0.32mm、つまり8%、SNAx値が−0.21mm、つまり−5%、かつSNAy値が−1.46mm、つまり−37%でもある。更に、結合パターン702中の結合部703は、SAd値が1.43mm、かつSNAd値が0.77mmであり、外辺部間隔比は1.87となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン702は16%の結合部面積を有する。
【0063】
図8は、結合部803の第8の結合パターン802で結合される繊維ウェブ801を有する結合繊維ウェブ800の平面図である。繊維ウェブ801は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0064】
第8の結合パターン802は、一次方向804及び二次方向805を有する。図8の実施形態では、一次方向804は繊維ウェブ801の機械方向に平行であり、二次方向805は、繊維ウェブ801の横断方向に平行である。
【0065】
繊維ウェブ801は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部803は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン802を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン802が、繊維ウェブ801内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン802を繊維ウェブ801に付与してもよい。
【0066】
結合パターン802内の各結合部803は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部803は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部803は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン802中の結合部803のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部803は、二次方向805に均一に繰り返して列を形成する。結合部803の二次列は、一次方向804に繰り返して結合パターン802を形成する。結合パターン802では、結合部803の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン802では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向805において鏡像関係になっている。
【0067】
結合パターン802中の各結合部803は、全長Blが2.00mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.20となる。結合パターン802中の各結合部803は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が1.15mm、かつLy値が1.64mmとなる。互いに関して、結合パターン802中の結合部803は、Sx値が1.13mm、かつSy値が1.60mmであり、中央部間隔比は1.42となる。また、結合パターン802中の結合部803は、SAx値が1.11mm、つまり56%、SAy値が−0.04mm、つまり−2%、SNAx値が−0.07mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.80mm、つまり−40%でもある。更に、結合パターン802中の結合部803は、SAd値が0.54mm、かつSNAd値が0.27mmであり、外辺部間隔比は1.97となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン802は34%の結合部面積を有する。
【0068】
図9は、結合部903の第9の結合パターン902で結合される繊維ウェブ901を有する結合繊維ウェブ900の平面図である。繊維ウェブ901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0069】
第9の結合パターン902は、一次方向904及び二次方向905を有する。図9の実施形態では、一次方向904は繊維ウェブ901の機械方向に平行であり、二次方向905は、繊維ウェブ901の横断方向に平行である。
【0070】
繊維ウェブ901は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部903は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン902を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン902が、繊維ウェブ901内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン902を繊維ウェブ901に付与してもよい。
【0071】
結合パターン902内の各結合部903は、2つの末端部を有する細長い楕円形に類似する全体形状を有する。各結合部903は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部903は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン902中の結合部903のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部903は、二次方向905に均一に繰り返して列を形成する。結合部903の二次列は、一次方向904に繰り返して結合パターン902を形成する。結合パターン902では、結合部903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向905において鏡像関係になっている。
【0072】
結合パターン902中の各結合部903は、全長Blが1.30mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.31となる。結合パターン902中の各結合部903は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が0.75mm、かつLy値が1.07mmとなる。互いに関して、結合パターン902中の結合部903は、Sx値が0.78mm、かつSy値が0.90mmであり、中央部間隔比は1.15となる。また、結合パターン902中の結合部903は、SAx値が0.81mm、つまり63%、SAy値が−0.16mm、つまり−13%、SNAx値が−0.05mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.62mm、つまり−48%でもある。更に、結合パターン902中の結合部903は、SAd値が0.30mm、かつSNAd値が0.11mmであり、外辺部間隔比は2.62となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン902は54%の結合部面積を有する。
【0073】
図10は、結合部1003の第10の結合パターン1002で結合される繊維ウェブ1001を有する結合繊維ウェブ1000の平面図である。繊維ウェブ1001は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0074】
第10の結合パターン1002は、一次方向1004及び二次方向1005を有する。図10の実施形態では、一次方向1004は繊維ウェブ1001の機械方向に平行であり、二次方向1005は、繊維ウェブ1001の横断方向に平行である。
【0075】
繊維ウェブ1001は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1003は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1002を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1002が、繊維ウェブ1001内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1002を繊維ウェブ1001に付与してもよい。
【0076】
結合パターン1002内の各結合部1003は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1003は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1003は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1002中の結合部1003のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1003は、二次方向1005に均一に繰り返して列を形成する。結合部1003の二次列は、一次方向1004に繰り返して結合パターン1002を形成する。結合パターン1002では、結合部1003の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1002では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1005において鏡像関係になっている。
【0077】
結合パターン1002中の各結合部1003は、全長Blが10.27mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.02となる。結合パターン1002中の各結合部1003は、15度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.66mm、かつLy値が9.92mmとなる。互いに関して、結合パターン1002中の結合部1003は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1002中の結合部1003は、SAx値が2.92mm、つまり28%、SAy値が−5.92mm、つまり−58%、SNAx値が0.17mm、つまり2%、かつSNAy値が−7.91mm、つまり−77%でもある。更に、結合パターン1002中の結合部1003は、SAd値が3.11mm、かつSNAd値が1.10mmであり、外辺部間隔比は2.82となる。SNAdの直線は、75度の二分角Ωを形成する。結合パターン1002は18%の結合部面積を有する。
【0078】
図11は、結合部1103の第11の結合パターン1102で結合される繊維ウェブ1101を有する結合繊維ウェブ1100の平面図である。繊維ウェブ1101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0079】
第11の結合パターン1102は、一次方向1104及び二次方向1105を有する。図11の実施形態では、一次方向1104は繊維ウェブ1101の機械方向に平行であり、二次方向1105は、繊維ウェブ1101の横断方向に平行である。
【0080】
繊維ウェブ1101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1102が、繊維ウェブ1101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1102を繊維ウェブ1101に付与してもよい。
【0081】
結合パターン1102内の各結合部1103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1102中の結合部1103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1103は、二次方向1105に均一に繰り返して列を形成する。結合部1103の二次列は、一次方向1104に繰り返して結合パターン1102を形成する。結合パターン1102では、結合部1103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1102では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1105において鏡像関係になっている。
【0082】
結合パターン1102中の各結合部1103は、全長Blが7.62mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.03となる。結合パターン1102中の各結合部1103は、25度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.22mm、かつLy値が6.91mmとなる。互いに関して、結合パターン1102中の結合部1103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1102中の結合部1103は、SAx値が2.36mm、つまり31%、SAy値が−2.91mm、つまり−38%、SNAx値が−0.38mm、つまり−5%、かつSNAy値が−4.83mm、つまり−63%でもある。更に、結合パターン1102中の結合部1103は、SAd値が0.88mm、かつSNAd値が0.46mmであり、外辺部間隔比は1.93となる。SNAdの直線は、65度の二分角Ωを形成する。結合パターン1102は15%の結合部面積を有する。
【0083】
図12は、結合部1203の第12の結合パターン1202で結合される繊維ウェブ1201を有する結合繊維ウェブ120の平面図である。繊維ウェブ1201は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0084】
第12の結合パターン1202は、一次方向1204及び二次方向1205を有する。図12の実施形態では、一次方向1204は繊維ウェブ1201の機械方向に平行であり、二次方向1205は、繊維ウェブ1201の横断方向に平行である。
【0085】
繊維ウェブ1201は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1203は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1202を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1202が、繊維ウェブ1201内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1202を繊維ウェブ1201に付与してもよい。
【0086】
結合パターン1202内の各結合部1203は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1203は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1203は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1202中の結合部1203のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1203は、二次方向1205に均一に繰り返して列を形成する。結合部1203の二次列は、一次方向1204に繰り返して結合パターン1202を形成する。結合パターン1202では、結合部1203の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1202では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1205において鏡像関係になっている。
【0087】
結合パターン1202中の各結合部1203は、全長Blが6.78mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1202中の各結合部1203は、30度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.39mm、かつLy値が5.87mmとなる。互いに関して、結合パターン1202中の結合部1203は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1202中の結合部1203は、SAx値が2.19mm、つまり32%、SAy値が−1.87mm、つまり−28%、SNAx値が−0.56mm、つまり−8%、かつSNAy値が−3.87mm、つまり−57%でもある。更に、結合パターン1202中の結合部1203は、SAd値が0.75mm、かつSNAd値が0.45mmであり、外辺部間隔比は1.69となる。SNAdの直線は、60度の二分角Ωを形成する。結合パターン1202は13%の結合部面積を有する。
【0088】
図13は、結合部1303の第13の結合パターン1302で結合される繊維ウェブ1301を有する結合繊維ウェブ1300の平面図である。繊維ウェブ1301は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0089】
第13の結合パターン1302は、一次方向1304及び二次方向1305を有する。図13の実施形態では、一次方向1304は繊維ウェブ1301の機械方向に平行であり、二次方向1305は、繊維ウェブ1301の横断方向に平行である。
【0090】
繊維ウェブ1301は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1303は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1302を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1302が、繊維ウェブ1301内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1302を繊維ウェブ1301に付与してもよい。
【0091】
結合パターン1302内の各結合部1303は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1303は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1303は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1302中の結合部1303のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1303は、二次方向1305に均一に繰り返して列を形成する。結合部1303の二次列は、一次方向1304に繰り返して結合パターン1302を形成する。結合パターン1302では、結合部1303の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1302では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1305において鏡像関係になっている。
【0092】
結合パターン1302中の各結合部1303は、全長Blが6.22mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1302中の各結合部1303は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.57mm、かつLy値が5.10mmとなる。互いに関して、結合パターン1302中の結合部1303は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1302中の結合部1303は、SAx値が2.01mm、つまり32%、SAy値が−1.10mm、つまり−18%、SNAx値が−0.79mm、つまり−13%、かつSNAy値が−2.96mm、つまり−48%でもある。更に、結合パターン1302中の結合部1303は、SAd値が0.69mm、かつSNAd値が0.43mmであり、外辺部間隔比は1.60となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン1302は11%の結合部面積を有する。
【0093】
図14は、結合部1403の第14の結合パターン1402で結合される繊維ウェブ1401を有する結合繊維ウェブ1400の平面図である。繊維ウェブ1401は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0094】
第14の結合パターン1402は、一次方向1404及び二次方向1405を有する。図14の実施形態では、一次方向1404は繊維ウェブ1401の機械方向に平行であり、二次方向1405は、繊維ウェブ1401の横断方向に平行である。
【0095】
繊維ウェブ1401は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1403は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1402を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1402が、繊維ウェブ1401内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1402を繊維ウェブ1401に付与してもよい。
【0096】
結合パターン1402内の各結合部1403は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1403は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1403は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1402中の結合部1403のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1403は、二次方向1405に均一に繰り返して列を形成する。結合部1403の二次列は、一次方向1404に繰り返して結合パターン1402を形成する。結合パターン1402では、結合部1403の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1402では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1405において鏡像関係になっている。
【0097】
結合パターン1402中の各結合部1403は、全長Blが5.97mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1402中の各結合部1403は、40度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.84mm、かつLy値が4.57mmとなる。互いに関して、結合パターン1402中の結合部1403は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1402中の結合部1403は、SAx値が1.74mm、つまり29%、SAy値が−0.57mm、つまり−10%、SNAx値が−0.97mm、つまり−16%、かつSNAy値が−2.43mm、つまり−41%でもある。更に、結合パターン1402中の結合部1403は、SAd値が0.58mm、かつSNAd値が0.36mmであり、外辺部間隔比は1.61となる。SNAdの直線は、50度の二分角Ωを形成する。結合パターン1402は10%の結合部面積を有する。
【0098】
図15は、結合部1503の第15の結合パターン1502で結合される繊維ウェブ1501を有する結合繊維ウェブ1500の平面図である。繊維ウェブ1501は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0099】
第15の結合パターン1502は、一次方向1504及び二次方向1505を有する。図15の実施形態では、一次方向1504は繊維ウェブ1501の機械方向に平行であり、二次方向1505は、繊維ウェブ1501の横断方向に平行である。
【0100】
繊維ウェブ1501は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1503は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1502を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1502が、繊維ウェブ1501内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1502を繊維ウェブ1501に付与してもよい。
【0101】
結合パターン1502内の各結合部1503は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1503は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1503は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1502中の結合部1503のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1503は、二次方向1505に均一に繰り返して列を形成する。結合部1503の二次列は、一次方向1504に繰り返して結合パターン1502を形成する。結合パターン1502では、結合部1503の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1502では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1505において鏡像関係になっている。
【0102】
結合パターン1502中の各結合部1503は、全長Blが5.32mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン1502中の各結合部1503は、45度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.76mm、かつLy値が3.76mmとなる。互いに関して、結合パターン1502中の結合部1503は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1502中の結合部1503は、SAx値が1.82mm、つまり34%、SAy値が0.24mm、つまり4%、SNAx値が−0.89mm、つまり−1.7%、かつSNAy値が−1.75mm、つまり−33%でもある。更に、結合パターン1502中の結合部1503は、SAd値が0.80mm、かつSNAd値が0.58mmであり、外辺部間隔比は1.39となる。SNAdの直線は、45度の二分角Ωを形成する。結合パターン1502は9%の結合部面積を有する。
【0103】
図16は、結合部1603の第16の結合パターン1602で結合される繊維ウェブ1601を有する結合繊維ウェブ1600の平面図である。繊維ウェブ1601は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0104】
第16の結合パターン1602は、一次方向1604及び二次方向1605を有する。図16の実施形態では、一次方向1604は繊維ウェブ1601の機械方向に平行であり、二次方向1605は、繊維ウェブ1601の横断方向に平行である。
【0105】
繊維ウェブ1601は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1603は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1602を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1602が、繊維ウェブ1601内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1602を繊維ウェブ1601に付与してもよい。
【0106】
結合パターン1602内の各結合部1603は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1603は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1603は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1602中の結合部1603のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1603は、二次方向1605に均一に繰り返して列を形成する。結合部1603の二次列は、一次方向1604に繰り返して結合パターン1602を形成する。結合パターン1602では、結合部1603の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1602では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1605において鏡像関係になっている。
【0107】
結合パターン1602中の各結合部1603は、全長Blが5.75mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1602中の各結合部1603は、50度の結合部角Θで傾いており、Lx値が4.40mm、かつLy値が3.70mmとなる。互いに関して、結合パターン1602中の結合部1603は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1602中の結合部1603は、SAx値が1.18mm、つまり20%、SAy値が0.30mm、つまり5%、SNAx値が−1.51mm、つまり−26%、かつSNAy値が−1.64mm、つまり−29%でもある。更に、結合パターン1602中の結合部1603は、SAd値が0.51mm、かつSNAd値が0.37mmであり、外辺部間隔比は1.37となる。SNAdの直線は、40度の二分角Ωを形成する。結合パターン1602は10%の結合部面積を有する。
【0108】
図17は、結合部1703の第17の結合パターン1702で結合される繊維ウェブ1701を有する結合繊維ウェブ1700の平面図である。繊維ウェブ1701は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0109】
第17の結合パターン1702は、一次方向1704及び二次方向1705を有する。図17の実施形態では、一次方向1704は繊維ウェブ1701の機械方向に平行であり、二次方向1705は、繊維ウェブ1701の横断方向に平行である。
【0110】
繊維ウェブ1701は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1703は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1702を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1702が、繊維ウェブ1701内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1702を繊維ウェブ1701に付与してもよい。
【0111】
結合パターン1702内の各結合部1703は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1703は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1703は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1702中の結合部1703のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1703は、二次方向1705に均一に繰り返して列を形成する。結合部1703の二次列は、一次方向1704に繰り返して結合パターン1702を形成する。結合パターン1702では、結合部1703の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1702では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1705において鏡像関係になっている。
【0112】
結合パターン1702中の各結合部1703は、全長Blが5.88mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1702中の各結合部1703は、55度の結合部角Θで傾いており、Lx値が4.82mm、かつLy値が3.37mmとなる。互いに関して、結合パターン1702中の結合部1703は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1702中の結合部1703は、SAx値が0.76mm、つまり13%、SAy値が0.63mm、つまり11%、SNAx値が−2.02mm、つまり−34%、かつSNAy値が−1.33mm、つまり−23%でもある。更に、結合パターン1702中の結合部1703は、SAd値が0.47mm、かつSNAd値が0.32mmであり、外辺部間隔比は1.49となる。SNAdの直線は、35度の二分角Ωを形成する。結合パターン1702は10%の結合部面積を有する。
【0113】
図18は、結合部1803の第18の結合パターン1802で結合される繊維ウェブ1801を有する結合繊維ウェブ1800の平面図である。繊維ウェブ1801は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0114】
第18の結合パターン1802は、一次方向1804及び二次方向1805を有する。図18の実施形態では、一次方向1804は繊維ウェブ1801の機械方向に平行であり、二次方向1805は、繊維ウェブ1801の横断方向に平行である。
【0115】
繊維ウェブ1801は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1803は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1802を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1802が、繊維ウェブ1801内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1802を繊維ウェブ1801に付与してもよい。
【0116】
結合パターン1802内の各結合部1803は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1803は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1803は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1802中の結合部1803のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1803は、二次方向1805に均一に繰り返して列を形成する。結合部1803の二次列は、一次方向1804に繰り返して結合パターン1802を形成する。結合パターン1802では、結合部1803の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1802では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1805において鏡像関係になっている。
【0117】
結合パターン1802中の各結合部1803は、全長Blが6.13mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1802中の各結合部1803は、60度の結合部角Θで傾いており、Lx値が5.31mm、かつLy値が3.07mmとなる。互いに関して、結合パターン1802中の結合部1803は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1802中の結合部1803は、SAx値が0.27mm、つまり4%、SAy値が0.93mm、つまり15%、SNAx値が−2.51mm、つまり−41%、かつSNAy値が−0.91mm、つまり−15%でもある。更に、結合パターン1802中の結合部1803は、SAd値が0.37mm、かつSNAd値が0.39mmであり、外辺部間隔比は0.96となる。SNAdの直線は、30度の二分角Ωを形成する。結合パターン1802は11%の結合部面積を有する。
【0118】
図19は、結合部1903の第19の結合パターン1902で結合される繊維ウェブ1901を有する結合繊維ウェブ1900の平面図である。繊維ウェブ1901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0119】
第19の結合パターン1902は、一次方向1904及び二次方向1905を有する。図19の実施形態では、一次方向1904は繊維ウェブ1901の機械方向に平行であり、二次方向1905は、繊維ウェブ1901の横断方向に平行である。
【0120】
繊維ウェブ1901は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1903は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1902を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1902が、繊維ウェブ1901内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1902を繊維ウェブ1901に付与してもよい。
【0121】
結合パターン1902内の各結合部1903は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1903は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1903は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1902中の結合部1903のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1903は、二次方向1905に均一に繰り返して列を形成する。結合部1903の二次列は、一次方向1904に繰り返して結合パターン1902を形成する。結合パターン1902では、結合部1903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1905において鏡像関係になっている。
【0122】
結合パターン1902中の各結合部1903は、全長Blが6.67mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1902中の各結合部1903は、65度の結合部角Θで傾いており、Lx値が6.05mm、かつLy値が2.82mmとなる。互いに関して、結合パターン1902中の結合部1903は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1902中の結合部1903は、SAx値が−0.47mm、つまり−7%、SAy値が1.18mm、つまり18%、SNAx値が−3.19mm、つまり−48%、かつSNAy値が−0.73mm、つまり−11%でもある。更に、結合パターン1902中の結合部1903は、SAd値が0.34mm、かつSNAd値が0.40mmであり、外辺部間隔比は0.84となる。SNAdの直線は、25度の二分角Ωを形成する。結合パターン1902は13%の結合部面積を有する。
【0123】
図20は、結合部2003の第20の結合パターン2002で結合される繊維ウェブ2001を有する結合繊維ウェブ2000の平面図である。繊維ウェブ2001は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0124】
第20の結合パターン2002は、一次方向2004及び二次方向2005を有する。図20の実施形態では、一次方向2004は繊維ウェブ2001の機械方向に平行であり、二次方向2005は、繊維ウェブ2001の横断方向に平行である。
【0125】
繊維ウェブ2001は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部2003は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン2002を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン2002が、繊維ウェブ2001内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン2002を繊維ウェブ2001に付与してもよい。
【0126】
結合パターン2002内の各結合部2003は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部2003は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部2003は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン2002中の結合部2003のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部2003は、二次方向2005に均一に繰り返して列を形成する。結合部2003の二次列は、一次方向2004に繰り返して結合パターン2002を形成する。結合パターン2002では、結合部2003の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2002では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2005において鏡像関係になっている。
【0127】
結合パターン2002中の各結合部2003は、全長Blが7.52mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.03となる。結合パターン2002中の各結合部2003は、70度の結合部角Θで傾いており、Lx値が7.07mm、かつLy値が2.57mmとなる。互いに関して、結合パターン2002中の結合部2003は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン2002中の結合部2003は、SAx値が−1.49mm、つまり−20%、SAy値が1.43mm、つまり19%、SNAx値が−4.20mm、つまり−56%、かつSNAy値が−0.52mm、つまり−7%でもある。更に、結合パターン2002中の結合部2003は、SAd値が0.31mm、かつSNAd値が0.43mmであり、外辺部間隔比は0.72となる。SNAdの直線は、20度の二分角Ωを形成する。結合パターン2002は15%の結合部面積を有する。
【0128】
図21は、結合部2103の第21の結合パターン2102で結合される繊維ウェブ2101を有する結合繊維ウェブ2100の平面図である。繊維ウェブ2101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0129】
第21の結合パターン2102は、一次方向2104及び二次方向2105を有する。図21の実施形態では、一次方向2104は繊維ウェブ2101の機械方向に平行であり、二次方向2105は、繊維ウェブ2101の横断方向に平行である。
【0130】
繊維ウェブ2101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部2103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン2102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン2102が、繊維ウェブ2101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン2102を繊維ウェブ2101に付与してもよい。
【0131】
結合パターン2102内の各結合部2103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部2103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部2103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン2102中の結合部2103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部2103は、二次方向2105に均一に繰り返して列を形成する。結合部2103の二次列は、一次方向2104に繰り返して結合パターン2102を形成する。結合パターン2102では、結合部2103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2102では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2105において鏡像関係になっている。
【0132】
結合パターン2102中の各結合部2103は、全長Blが11.17mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.02となる。結合パターン2102中の各結合部2103は、80度の結合部角Θで傾いており、Lx値が11.00mm、かつLy値が1.94mmとなる。互いに関して、結合パターン2102中の結合部2103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン2102中の結合部2103は、SAx値が−5.42mm、つまり−49%、SAy値が2.06mm、つまり18%、SNAx値が−8.53mm、つまり−76%、かつSNAy値が0.07mm、つまり1%でもある。更に、結合パターン2102中の結合部2103は、SAd値が0.42mm、かつSNAd値が1.14mmであり、外辺部間隔比は0.37となる。SNAdの直線は、10度の二分角Ωを形成する。結合パターン2102は20%の結合部面積を有する。
【0133】
図1〜5及び7〜21の任意の実施形態は、以下に記載するような多くの別の方法に変化し得ることが想到される。第1に、様々な実施形態では、結合パターン中の結合部は、25、30、31、32、33、34、35、40、45、50、55、若しくは60度、又はこれら任意の値の間の任意の整数値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の結合部角で傾いてもよい。第2に、いくつかの実施形態では、結合パターンの形状を変更し、<−10%、<−9%、<−8%、<−7%、<−6%、<−5%、<−4.5%、<−4%、<−3.5%、<−3%、<−2.5%、<−2%、<−1.5%、<−1%、又はこれら任意の値の間の任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内のSNAx値を得ることができる。第3に、いくつかの実施形態では、結合パターンの形状を変更し、<−10%、<−9%、<−8%、<−7%、<−6%、<−5%、<−4.5%、<−4%、<−3.5%、<−3%、<−2.5%、<−2%、<−1.5%、<−1%、又はこれら任意の値の間の任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内のSNAy値を得ることができる。上述のように、これらの第1、第2、及び第3の別の実施形態を独立して、又は任意の組み合わせで、任意の実施可能な方法で適用できる。
【0134】
図1〜5及び7〜21の任意の実施形態の寸法及び形状特性も、以下に記載するような様々な範囲内で変化し得ることも想到される。結合パターン中の結合部を変更し、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、若しくは0.40、又はこれら任意の値の間の0.01きざみの任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の形状比を得て、Bw及びBlについて様々な値、様々な結合部角、Lx及びLyについて様々な値、並びに様々な結合部面積としてもよい。結合パターンの形状を変更し、SAx、SAy、SNAx、SNAy、SAd、及び/又はSNAdを、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、又は40%、又はこれら任意の値の間の任意の整数値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内で、任意の実施可能な組み合わせで増加又は減少させ、様々なパーセント値、様々な中央部間隔比、様々な外辺部間隔比、及び様々な結合部面積としてもよい。上記のこれら寸法及び形状特性をそれぞれ独立して、又は任意の組み合わせで、又は本明細書に記載される任意の別の実施形態との任意の組み合わせで、任意の実施可能な方法で変更できる。
【0135】
結合パターンを、それが含まれる繊維ウェブに対する角度で傾けることにより、図1〜5及び7〜21の任意の実施形態を変更し得ることが更に想定される。本明細書に記載され説明される実施形態では、結合パターンの一次及び二次方向は、繊維ウェブの機械及び横断方向に一致している。しかし、必ずしもそうである必要ではない。様々な実施形態では、本明細書に記載する任意の結合パターンの一次及び二次方向を、繊維ウェブの機械及び横断方向に対して、0°〜360°の任意の整数の角度、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の角度で傾けて、様々に傾けられた結合パターンを得てもよい。
【0136】
図22〜28は、個々の結合部の全体形状における代表的な実施形態を図示する。図22〜28のそれぞれにおいて、結合部の全長Bl、及び結合部の全幅Bwを参照用に示す。
【0137】
図22は、方形の全体形状を有する代表的な結合部2203の平面図である。図23は、角部が四角に切り取られた方形の全体形状を有する代表的な結合部2303の平面図である。結合部2303の全体形状は、八角形としても理解され得る。図24は、角部が丸い方形の全体形状を有する代表的な結合部2403の平面図である。図25は、末端部が半円である実質的に方形の全体形状を有する代表的な結合部2503の平面図である。図26は、楕円形の全体形状を有する代表的な結合部2603の平面図である。図27は、六角形の全体形状を有する代表的な結合部2703の平面図である。図28は、菱形の全体形状を有する代表的な結合部2803の平面図である。
【0138】
様々な別の実施形態では、結合部は、図22〜28の実施形態で図示される任意の形状を変更したもの、又は図22〜28の実施形態で図示される任意の形状の組み合わせである全体形状を有してもよい。また、結合部は、直線状、曲線状、角度付き、又は任意の規則的若しくは不規則な幾何学的形状(例えば、正方形、三角形、台形、五角形、星形、半円、四半円、半楕円形、四半楕円形など)、認識可能な画像(例えば、文字、数字、単語、キャラクター、動物の顔、人の顔など)、又は別の認識可能な画像(例えば、植物、自動車など)、別の形状、又は上記任意の形状の組み合わせである全体形状を有してもよい。
【0139】
本開示の1つ以上の結合パターンを有する繊維ウェブは、当業者に理解されるように、拭き取り用品、おむつ用拭き取り用品、体用拭き取り用品、トイレットペーパー、顔用ペーパー、ドライヤーシート、創傷包帯、ハンカチ、家庭用拭き取り用品、窓用拭き取り用品、浴室用拭き取り用品、表面用拭き取り用品、カウンター用拭き取り用品、床用拭き取り用品、及びその他の物品などの様々な別の物品においても使用できる。本開示はまた、本明細書で開示される任意の結合パターンを、フィルムやラミネートなどの別の材料と使用できることも想到する。
【0140】
本明細書に記載する実施形態は、各結合繊維ウェブが、比較的高い引張り強度、及び比較的高いネックダウン係数を依然として有する、比較的結合部面積が小さい様々な結合パターンを有する結合繊維ウェブである。これらのパラメーターは、本明細書に記載される結合繊維ウェブを基準材料と比較することにより、理解されかつ認められ得る。本明細書に記載される結合繊維ウェブは、様々な結合パターンを有する。基準材料は、特定の通常用いられる結合パターンを有する結合繊維ウェブであり、本明細書では基準結合パターンと称する。
【0141】
図29は、基準材料である結合繊維ウェブ2900の平面図である。結合繊維ウェブ2900は繊維ウェブ2901を有する。繊維ウェブ2901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0142】
繊維ウェブ2901は、3層のスパンボンド繊維を有し、SSSタイプの材料を形成する。繊維ウェブ2901において、各繊維は30%ポリエチレンと70%ポリプロピレンから作られる2成分繊維である。例として、ポリエチレンは、Dow Chemical Company(Midland,Michigan,United States of America)のASPUN 6834などのポリエチレンであってよく、ポリプロピレンは、Exxon Mobil(Irving,Texas,United States of America)のACHIEVE 1605などのポリプロピレンであってもよい。各2成分繊維は、シースがポリエチレン、及びコアがポリプロピレンのシース/コア構成である。各2成分繊維は、20マイクロメートルの直径を有する。繊維ウェブ2901の単一の繊維は、以下の特性を有する。ポアソン比0.3、弾性率9.16×108パスカル、工学的降伏ひずみ0.04、及び工学的破断ひずみ3.39。3つの層はそれぞれ6グラム/平方メートルの坪量を有するため、繊維ウェブ2901は18グラム/平方メートルの坪量を有する。繊維ウェブ2901は、3〜4の機械方向対横断方向レイダウン比を有する。繊維ウェブ2901は、Reifenhauser REICOFIL GmbH & Co.KG(Troisdorf,Germany)のSSSタイプ構成で設定されたラインを伴うREICOFIL 3ラインで製造できる。特定の性質を有する基準材料が上述されているが、明確にするために、本開示の実施形態を用いて様々な別の方法で構成された繊維ウェブで所望の特性を得ることもできると想到される。
【0143】
結合繊維ウェブ2900は、基準結合パターン2902で結合される。基準結合パターン2902は結合部2903により形成される。基準結合パターン2902は、一次方向2904及び二次方向2905を有する。図29の実施形態では、一次方向2904は繊維ウェブ2901の機械方向に平行であり、二次方向2905は、繊維ウェブ2901の横断方向に平行である。基準結合パターン2902を繊維ウェブ2901に付与してもよい。
【0144】
結合パターン2902内の各結合部2903は、2つの末端部を有する細長い楕円形に類似する全体形状を有する。各結合部2903は縦方向及び横方向に対称である。結合部2903は、二次方向2905に均一に繰り返して列を形成する。結合部2903の二次列は、一次方向2904に繰り返して基準結合パターン2902を形成する。基準結合パターン2902では、結合部2903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2905において鏡像関係になっている。
【0145】
結合パターン2902中の各結合部2903は、全長Blが0.88mm、かつ全幅Bwが0.52mmであり、形状比は0.59となる。結合パターン2902中の各結合部2903は、30度の結合部角Θで傾いており、Lx値が0.63mm、かつLy値が0.76mmとなる。互いに関して、結合パターン2902中の結合部2903は、Sx値が0.76mm、かつSy値が2.63mmであり、中央部間隔比は3.46となる。また、結合パターン2902中の結合部2903は、SAx値が0.90mm又は102%、SAy値が1.87mm又は212%、SNAx値が0.11mm又は12%、かつSNAy値が0.48mm又は55%でもある。更に、結合パターン2902中の結合部2903は、SAd値が1.87mm、かつSNAd値が0.76mmであり、外辺部間隔比は2.45となる。SNAdの直線は、53度の二分角Ωを形成する。結合パターン2902は18%の結合部面積を有する。結合繊維ウェブ290の結合部2903を、132〜134℃の温度に加熱された熱カレンダシステムで作製できる。
【0146】
本明細書に記載する各実施形態は、基準材料である結合繊維ウェブ2900と比較できる。以下に示す表1には、各結合繊維ウェブ100〜2100が、様々な材料特性について基準材料と比較してどの程度見込まれるかを記載する。表1において比較のため、本明細書に開示される各繊維ウェブ101〜2101を基準材料である繊維ウェブ2901と同様に作製する。特に、各繊維ウェブを同一レイダウンでの同一紡糸条件で作製して同じ寸法、形状、及び機械的特性である繊維を作り、同等の繊維ウェブを得る。更に、表1において比較のため、本明細書に開示される各結合繊維ウェブ100〜2100を、基準材料である結合繊維ウェブ2900と同様に結合する。つまり、当業者に理解されるように、横断方向引張り強度について最適化された結合曲線より決定される個々に決定された最適結合条件で、各結合パターンを結合する。
【0147】
各結合繊維ウェブについて、相対結合部面積差の列における値は、その結合繊維ウェブの結合部面積から基準材料の結合部面積を引き、その結果を基準材料の結合部面積で除された値に等しい。相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブは、基準材料より比較的結合部面積が小さい。相対結合部面積差について正の値を有する結合繊維ウェブは、基準材料より比較的結合部面積が大きい。結合部面積におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。また、相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善することも予想される。
【0148】
比較的結合部面積が小さい結合繊維ウェブは、典型的には良好な可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び厚さを呈するため、相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【0149】
各結合繊維ウェブについて、相対ピーク力時CD引張り強度差の列における値は、その結合繊維ウェブのピーク力時の期待横断方向引張り強度から基準材料のピーク力時の期待横断方向引張り強度を引き、その結果を基準材料のピーク力時の期待横断方向引張り強度で除した値に等しい。相対ピーク力時CD引張り強度について負の値を有する結合繊維ウェブは、ピーク力時の期待横断方向引張り強度が基準材料より比較的低い。相対ピーク力時CD引張り強度について正の値を有する結合繊維ウェブは、ピーク力時の期待横断方向引張り強度が基準材料より比較的高い。CD引張り強度におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。比較的横断方向引張り強度が高い結合繊維ウェブは、典型的には良好な強靭性及び引き裂き抵抗性を呈するため、ピーク力時相対CD引張り強度差について正の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【0150】
各結合繊維ウェブについて、相対ネックダウン係数差の列における値は、その結合繊維ウェブの期待ネックダウン係数から基準材料の期待ネックダウン係数を引き、その結果を基準材料の期待ネックダウン係数で除した値に等しい。相対ネックダウン係数差について負の値を有する結合繊維ウェブは、期待ネックダウン係数が基準材料より比較的小さい。相対ネックダウン係数差について正の値を有する結合繊維ウェブは、期待ネックダウン係数が基準材料より比較的大きい。ネックダウン係数におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。比較的高いネックダウン係数を有する結合繊維ウェブは、典型的には良好な強靭性及び引き裂き抵抗性を呈するため、相対ネックダウン係数差について正の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【表1】
【0151】
試験方法
CD引張り強度試験方法
当業者に理解されるように、EDANA 20.2−89を用い、サンプル幅50mmかつ評点距離100mm、前負荷0.1ニュートンかつテストスピード100mm/分にて横断方向引張り強度を測定できる。特に、この試験方法を用いてピーク力時横断方向引張り強度を測定できる。
【0152】
ネックダウン係数試験方法
当業者に理解されるように、ネックダウン係数を様々な方法で測定できる。つまり、正確で一貫した結果を導ける1つを超える測定方法がある。以下には、本開示の結合ウェブにおいてネックダウン係数を測定する1つの方法について示す。本ネックダウン係数測定法を図30〜34の実施形態に関連して説明し、図示する。
【0153】
第1に、以下の材料及び試験装置を得る。すなわち、SI単位の目盛り付きの直尺と、50〜55mm幅の片面接着テープ(例えば、3M(Saint Paul,Minnesota,United States of America)のSCOTCH #234 General Purpose Masking Tape)と、少なくとも幅400mmかつ少なくとも長さ2mの、滑らかで、平坦で、べたつきがなく、清潔で、乾燥し、障害物がなく、固定された、水平の試験表面(例えば、大きなテーブル面)と、少なくとも25ニュートンの能力の測定フックを備える目盛り付き張力計(例えば、PESOLA AG(Baar,Switzerland)のMedio−Line 40025)と、張力装置と、を得る。
【0154】
図30は、本ネックダウン係数測定法における張力装置3020の平面図を示す。張力装置3020は、だぼ3021及びひも3026でできている。だぼ3021は、一方の末端部3024からもう一方の末端部3025まで計測し、50cmの全長3023を有する、剛性で、滑らかな、直線状の円形だぼ(例えば、直径25〜30mmの滑らかで硬い堅木の円形だぼ)である。ひも3026は、可撓性があり、非付着性の非弾性ひもの連続部分である。ひも3026は、少なくとも25ニュートンの破断強度を有する。ひも3026の長さは75cmであり、本法で用いる張力計の測定フックの開口部に収まる直径を有する。ひも3026の各末端部3027、3028は、だぼ3021の末端部に固定される。ひも3026の各末端部は、だぼ3021の末端部から離れずに、少なくとも25ニュートンの力に耐えるほどに十分に固定される。
【0155】
第2に、上記材料及び試験装置を用いて試験サンプルを得て調製する。試験サンプルは結合繊維ウェブの連続部分でなくてはならない。試験サンプルは無傷で、変形しておらず、清潔、かつ乾燥していなくてはならない。試験サンプルは、(横断方向に)275〜325mmである均一な全幅、及び(機械方向に)1.8〜2.0メートルである均一な全長を有していなければならない。平らに並べたとき、試験サンプルの全長及び全幅は方形領域を画定する。試験サンプルは、その全領域にわたり実質的に均一な組成を有していなければならない。試験サンプルは10mm以下の厚さを有していなければならない。本試験方法は上記パラメーターの範囲外の材料位は適していない。試験前少なくとも24時間、試験サンプルを23℃、相対湿度約50%でコンディショニングしなくてはならない。試験前少なくとも30分間、試験サンプルを無張力下で平らに置いておかなくてはならない。
【0156】
図31は、ネックダウン係数を測定する代表的な試験サンプル3130の平面図を示す。試験サンプルは機械方向MD及び横断方向CDを有する。試験サンプル3130は、2つの側縁部3131を有し、そのそれぞれが機械方向MDに平行である。試験サンプル3130はまた2つの端縁部3132も有し、そのそれぞれが機械方向MDに垂直である。試験サンプル3130は、一方の側縁部3131からもう一方の側縁部3131まで横断方向CDに測定した全幅3133を有する。試験サンプル3130はまた、一方の端縁部3132からもう一方の端縁部3132まで機械方向MDで測定した全長3134も有する。
【0157】
図32A〜32Dに示すように、張力装置3020を試験サンプル3130に固定する。明確にするために、図32A〜32Dでは、試験サンプル3130及びひも3026は関係する部分のみを示し、その下部の試験表面は図示されていない。図32Aに示すように、試験サンプル3130を試験表面上に平らに置く。張力装置3020を試験サンプル3130上の、一方の端縁部3132の近くに置く。張力装置3020のだぼ3021の中心軸は、試験サンプルの横断方向CDと平行でなくてはならない。だぼ3021の中心軸を、端縁部3132から10cm内側に置かなくてはならない。図33に示すように、だぼ3021の両末端部3024、3025は、試験サンプル3130の側縁部3131から外側に位置しなくてはならない。だぼ3021の全長3023は、試験サンプル3130の全幅3133上の中心に置かなくてはならない。
【0158】
だぼ3021を上記位置に保ちながら、図32Aに示すように、試験サンプル3130の端縁部3132の近くを折り曲げ(3241a)、図32Bに示すように、だぼ3021の露出面周囲に試験サンプル3130の端縁部3132を巻き付け(3241b)、試験サンプル3130のだぼ3021の内側の部分に接触するように、端縁部3132を降ろす(3241c)。図32A〜32Cに関連して説明し図示した操作は、試験サンプル3130の全幅3133にわたって均一に実施される。
【0159】
図32Cに示すように端縁部3132を押し下げながら、図32Dに示すように、接着テープ3245を試験サンプル3130に接着し、試験サンプル3130のだぼ3021の内側の部分に固定するようにする。接着テープ3245の幅の中心を端縁部3132に置き、接着テープ3245を試験サンプル3130の全幅3133に広げる。接着テープ3245の末端を短くして試験サンプル3130の側縁部3131と一致させる。
【0160】
図33〜35は、上記のように準備された試験サンプル3130を示す。図33は、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の平面図を示す。図34は、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の拡大側面図を示す。図35は、端縁部3132の一部を図示するために接着テープ3245の一部を取り除いて示している、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の底面図を示す。
【0161】
試験表面が試験サンプル3130の全体を完全に支持するように、準備した試験サンプル3130を試験表面上に平らに置く。図36に(部分的に)示すように、試験サンプル3130を試験表面3150に固定する。試験サンプル3130を試験表面に固定するため、張力装置3020に固定されている端縁部3132の反対側の端縁部3132を押し下げる。図32Dに示すように端縁部3132を押し下げながら、接着テープ3245を試験サンプル3130及び試験表面3150に接着し、端縁部3132を試験表面3150に固定するようにする。接着テープ3245の幅の中心を端縁部3132に置き、接着テープ3245を試験サンプル3130の全幅3133に広げる。
【0162】
試験サンプル3130を試験表面3150固定した後、試験サンプルに張力をかける前に、以下の測定を実施する。試験サンプル3130を試験表面3150に固定している接着テープ3245の内側末端部と、張力装置3020のだぼ3021の内側末端部との間で、機械方向MDに直線的の測定した距離である、試験サンプル3130の有効全長3671を測定する。有効全長3671の測定値を記録する。また、有効全長の中間点、つまり、試験サンプル3130を試験表面3150に固定している接着テープ3245の内側末端部と、張力装置3020のだぼ3021の内側末端部との間の中間で、試験サンプル3130の開始時全幅3673を測定する。0ニュートンの力におけるミリメートルで表す幅として開始時全幅3673の測定値を記録する。
【0163】
第3に、試験を実施する。試験は23℃、相対湿度約50%で行われなくてはならない。準備した試験サンプル3130を試験表面3150上に置いた状態で試験を実施する。実質的に全ての試験サンプル3130を、材料の重なり、ひだ、大きなしわがない状態で試験表面3150上に平らに置かなくてはならない。だぼ3021の直径により、試験サンプル3130の張力装置3020のすぐ内側の部分が試験表面3150上に平らには置かれない。しかしながら、だぼ3021周囲に巻き付いている試験サンプル3130の部分は試験表面3150上に置かれなくてはならない。図36に示すように、平面図から、試験サンプル3130の全長及び全幅が方形領域を画定するように、張力装置3020を試験表面3150上に配置しなくてはならない。
【0164】
上記のように試験サンプル3130が試験表面3150上に置かれた状態で、張力計3660の測定フック3661を張力装置3020のひも3026の中央部に取り付ける。依然として試験サンプル3130が試験表面3150上に置かれた状態で、試験サンプル3150に張力をかけ、以下に記載するように測定値を記録する。試験サンプル3150に張力をかけるには、張力計3660の固定端3662をゆっくりと引っ張る(3670)。試験表面3150に平行かつ機械方向MDに平行である方向に固定端3662を引っ張る(3670)。固定端3662が引っ張られている間、試験サンプル3130は試験表面3150上に実質的に平らに位置し続けなくてはならない。張力計3660が特定の力を記録するまで固定端3662を引っ張り(3670)、続いて少なくとも10秒間その位置で固定端3662を保ち、張力計3660が特定の力を記録し続けるようにする。
【0165】
張力計3660が特定の力を記録している間に、直尺を用いて試験サンプル3130のネックダウン幅3773を測定する。全長の中間点にある試験サンプル3130の最も幅が狭い位置で、試験サンプル3130のネックダウン幅3773を測定する。特定のニュートンの力におけるミリメートルで表す幅としてネックダウン幅3773の測定値を記録する。上記方法を用いて、特定の力(2.0N、4.0N、6.0N、8.0N、10.0N、12.0N、14.0N、16.0N、18.0N、20.0N、22.0N、及び24.0N)におけるネックダウン幅3773を測定し、記録する。
【0166】
第4に、ネックダウン係数を計算する。上記のように測定し、記録した力及び幅のデータを用いて、各組の力/幅データについて、事前の力及び事前の幅との力及び幅の違いを判定する。例えば、張力なし(0ニュートン)と2.0ニュートンとの間の力の差を判定すると、2.0ニュートンの差となり、次いで、張力なしの時の幅3673(0ニュートン)と張力2.0ニュートンの時の幅3773との差を判定し、大きいほうの値から小さい方の値を引いて正の値の結果を得る。続いて、力の値の差を対応する幅の値の差で割り、1000をかけてニュートン/メートルで表すネックダウン係数値を得る。各組の力/幅データについてこの計算を繰り返す。次に、これらのネックダウン係数値を平均する。この平均値が試験サンプル3130の材料についてのネックダウン係数である。2つの更なる試験サンプルについて、この試験を繰り返さなければならない。これら3つのサンプルを平均する。この平均値がこの材料についてのネックダウン係数である。
【0167】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、それぞれのそのような寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0168】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。
【0169】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
一般に、本開示の実施形態は繊維ウェブに関する。特に、本開示の実施形態は繊維ウェブ向け結合パターンに関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品には、おむつ及び失禁用衣類、並びに女性用パッド及びライナーが挙げられる。多くの吸収性物品は不織布などの繊維ウェブで作られている。繊維ウェブは結合パターンを備えることができる。結合パターンは、繊維ウェブの強度を増すのに役立てることができるが、繊維ウェブの柔軟性が低下する場合がある。結合された繊維ウェブの強度及び柔軟性は、多くの場合、特定の結合パターンの形状に依存する。残念ながら、適切な強度及び柔軟性をもたらす結合パターンの決定が困難な場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
しかしながら、本開示の実施形態を用いて、強さが十分で柔軟さが適切な結合繊維ウェブを製造することができる。その結果、これらの結合繊維ウェブで作られる吸収性物品もまた強く柔軟であるだろう。本開示の実施形態を用いて、見た目が美しい結合繊維ウェブを製造することができる。特に、結合パターンは視覚的合図の機能を果たし、結合繊維ウェブの柔軟性を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】第1の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図2】第2の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図3】第3の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図4】第4の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図5】第5の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図6A】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、前留め式着用可能吸収性物品の内部平面図。
【図6B】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、パンツタイプ着用可能吸収性物品の内部平面図。
【図6C】本開示の結合パターンを有する繊維ウェブを含むことができる、女性用パッドである吸収性物品の内部平面図。
【図7】第7の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図8】第8の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図9】第9の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図10】第10の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図11】第11の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図12】第12の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図13】第13の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図14】第14の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図15】第15の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図16】第16の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図17】第17の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図18】第18の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図19】第19の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図20】第20の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図21】第21の結合パターンを有する繊維ウェブの平面図。
【図22】長方形である全般形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図23】角部が四角に切り取られた長方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図24】角部が丸い方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図25】末端部が半円である実質的に方形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図26】楕円形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図27】六角形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図28】菱形の全体形状を有する代表的な結合部の平面図。
【図29】基準材料である結合繊維ウェブの平面図。
【図30】試験方法で用いる張力装置の平面図。
【図31】試験方法で用いる結合繊維ウェブの試験サンプルの平面図。
【図32A】張力装置を試験サンプルに固定する方法における工程の側面図。
【図32B】張力装置を試験サンプルに固定する方法における別の工程の側面図。
【図32C】張力装置を試験サンプルに固定する方法における更なる工程の側面図。
【図32D】張力装置を試験サンプルに固定する方法における更に別の工程の側面図。
【図33】試験サンプルに固定された張力装置の平面図。
【図34】試験サンプルに固定された張力装置の側面図。
【図35】試験サンプルに固定された張力装置の底面図。
【図36】ネックダウン係数を測定する方法において張力をかける前の、調製試験サンプルの平面図。
【図37】ネックダウン係数を測定する方法において張力をかけている最中の、調製試験サンプルの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
用語、繊維ウェブは、不均一、不規則、又はランダムな様式で相互配置された繊維又は長繊維のシート状構造を指す。繊維ウェブの一例は不織布ウェブである。繊維ウェブは、単層構造でも多層構造でもよい。また、繊維ウェブをフィルムのような別の材料と接合して積層体を形成してもよい。
【0006】
繊維ウェブは、様々な天然及び/又は合成材料から作製することができる。代表的な天然材料としては、セルロース繊維、綿、黄麻、パルプ、羊毛などが挙げられる。繊維ウェブ向けの天然繊維は、様々なプロセス、例えばカーディングなどを用いて調製できる。代表的な合成材料として、ポリオレフィン類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなど;ポリアミド類、例えば、ナイロン6、ナイロン6/6、ナイロン10、ナイロン12など;ポリエステル類、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど;ポリカーボネート;ポリスチレン;熱可塑性エラストマー類;ビニルポリマー類;ポリウレタン;並びにこれらのブレンド及びコポリマーを非限定的に含む繊維を形成することが周知である、合成熱可塑性ポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。繊維ウェブ用の合成繊維を、様々なプロセス、例えば、メルトブロウン、スパンボンドなどを用いて製造できる。
【0007】
用語「結合繊維ウェブ」は、結合パターンを用いて結合された繊維ウェブを意味する。用語「結合パターン」は、繊維ウェブに付与された結合部の模様を意味する。用語「結合部」は、結合繊維ウェブ上で、結合部を少なくとも部分的に取り囲む繊維ウェブが繊維又は長繊維である面積(すなわち、非結合部面積)と比較するとき、繊維又は長繊維が実質的により相互連結されている識別可能な場所を意味する。用語「結合部外辺部」は、結合部面積と周囲の非結合部面積との間の境界を画定する、結合部の最も外側の縁部を意味する。用語「結合部面積」は、結合パターンを形成する結合部の合計面積が占める、結合ウェブの総面積の割合を意味する。
【0008】
結合パターンを、様々な方法、例えば熱、圧力、超音波結合、接着剤、当該技術分野において既知のその他結合手段、又はこれらの任意の組み合わせを利用することにより、繊維ウェブに付与することができる。例えば、加熱されたカレンダロール(複数の隆起したランドを有する)と別のロールが形成するニップに繊維ウェブを通すことによって繊維ウェブを結合し、それらのランドが繊維ウェブ上に結合部面積を形成するようにすることができる。
【0009】
本開示を通して、結合繊維ウェブはそれぞれ平らに広げられた状態で図示される。その結果、各ウェブ、及びウェブ上の各結合パターン、及び結合パターン中の各結合部面積は、実質的に同一平面上にある。したがって、本明細書に記載する各角度、寸法、方向、測定値、及び座標系は、ウェブ面内にある。
【0010】
上記のような技術によってウェブを結合させる前は、非結合繊維ウェブの機械的特性(例えば、CD引張り強度、MD引張り強度、ウェブ弾性率、ネックダウン係数など)は、構成要素である繊維/長繊維の大部分が連結されていないため、結合繊維ウェブと比べて弱い。したがって、相互連結した結合繊維ウェブの繊維よりも、非結合繊維ウェブは、互いに独立してより自由に動く、大部分が連結されていない別個の繊維のランダムマトリックスとしての挙動を示す。非結合繊維ウェブの大部分が連結されていない繊維は、拘束度が低く、ひずみを与えられると自由に延びるため、引張り強度が弱く、延びピークが高く、かつ高ポアソン比(すなわち、低ネックダウン係数)を有するウェブとなる。このような非結合繊維ウェブは、そのネックダウン、揺れ、破断、及び/又は延びの傾向によるものだけではなく、非結合繊維ウェブから個々の繊維が切断され、ほこり、糸くず、及び/又は繊維の混入が増えることになる傾向によっても、ウェブの変更操作(例えば、計測、移動、ロール巻き取り/巻き戻し、微細化など)における取り扱いがより難しい。
【0011】
このため、結合繊維ウェブを形成するための上記技術などを通してウェブを結合することにより、非結合繊維ウェブの自由な繊維を固めることが望ましい。結合繊維ウェブは、より連結されていない非結合繊維ウェブの繊維よりも、個々の繊維が互いに独立して動くための自由度がより少なく、より均一で構造化されたウェブを形成するために相互連結される繊維ネットワークとしての挙動を示す。結合繊維ウェブの大部分が相互連結された繊維は、拘束度が高く、ひずみを与えられると自由に延びないため、引張り強度が高く、延びピークが低く、かつ低ポアソン比(すなわち、高ネックダウン係数)を有するウェブとなる。このような結合繊維ウェブは、そのネックダウン、揺れ、破断、及び/又は延びに抵抗する傾向によるものだけではなく、個々の繊維が結合ウェブに連結されて留まるため、ほこり、糸くず、及び/又は繊維の混入が少なくなる傾向によっても、ウェブの変更操作(例えば、計測、移動、ロール巻き取り/巻き戻し、微細化など)における取り扱いがより簡単である。
【0012】
非結合繊維ウェブの個々の繊維の自由運動を拘束する結果、結合により、ウェブの可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及びz方向の厚み(すなわち、厚さ)など、多くの最終用途への応用に好ましい場合がある特性も低下する。繊維の化学的性質の慎重な選択(例えば、樹脂の配合、添加剤の含有、2成分構成など)、繊維レイダウンパラメーターの制御(例えば、繊維直径、細径化、繊維の巻き、押出し圧など)、及び/又は結合エネルギーの操作(熱、化学、圧力、剪断力など)により、当業者にとっては、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などの特性を維持する一方で、結合プロセスに起因する可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどの低下をある程度軽減することが可能である。しかしながら、上記技術はそれぞれ更なる代償(例えば、コストの追加、処理量の低下、プロセスの頑健性の低下、毛羽立ち及び/又は糸くず混入などの傾向の増加)をもたらし、有効性には限度がある。
【0013】
引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などを妥協せずに、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどを改善する異なる方法(上記技術の1つ以上とは独立して、又はこれらに加えて実施され得る)は、結合パターンの形状によるものである。この技術は、コスト、複雑度、処理量、プロセスの頑健性などを著しく犠牲にせずに、結合パターン形状を操作して所望のウェブ特性を送達し得るという点で、先に挙げた他の技術に優る利益をもたらす。
【0014】
結合繊維ウェブの結合パターンの全結合部面積が増加すると、一般に、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどといった特性を犠牲にして、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性、及び/又は引き裂き抵抗性などといった特性が改善される。したがって、比較的小さい結合部面積(<26%、<23%、<20%、<17%、<14%、<11%)を有する結合パターンを設計することが望ましく、それにより、可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び/又は厚さなどといった特性を妥協せずに、引張り強度、ネックダウン係数、ウェブ弾性率、強靭性及び/又は引き裂き抵抗性などといった特性を結合繊維ウェブに送達することが可能である。そのようなパターンは、結合部面積全体ではなく、本開示の実施形態に記載されるように結合パターンの形状及び空間的形状を操作することにより設計できる。
【0015】
用語「Bl」は、結合部の最長寸法を形成する、結合部の一方の末端部から結合部のもう一方の末端部までを、直線的に測定した結合部の全長を指す。用語「Bw」は、Blと垂直に結合部の最大幅を横切って、直線的に測定した結合部の全幅を指す。用語「形状比」は、BwのBlに対する比を意味する。
【0016】
用語、機械方向(MD)は、繊維ウェブが製造された方向を指す。用語、横断方向(CD)は、機械方向に垂直な方向を指す。
【0017】
本開示は、直交座標系を有する結合パターンに言及する。この座標系は、一次方向及び二次方向を有する。用語、一次方向は、この座標系における第1の方向を指す。本開示では、一次方向は、x−yデカルト座標系におけるx軸に平行であると見なされる。用語、二次方向は、一次方向に垂直な座標系における第2の方向を指す。本開示では、二次方向は、x−yデカルト座標系におけるy軸に平行であると見なされる。しかしながら様々な実施形態では、一次及び二次方向は互いに厳密に90度離れておらず、狭い範囲内、例えば、80〜100度で可変にできるように、直交座標系におけるこれら方向を数度更に近づかせる、又はより離れさせることにより若干調整してもよい。
【0018】
用語「Lx」は、一次方向に直線的に測定した結合部の最大全体寸法を指す。用語「Ly」は、二次方向に直線的に測定した結合部の最大全体寸法を指す。用語「結合部角」は、Blと二次方向との間に形成される鋭角を指す。特定の結合部を傾けて、二次方向に対して正の角又は負の角を形成できる。しかし参照しやすいように、本明細書では結合部角は常に正の角と見なす。
【0019】
用語「列」は、共通基準線に沿った一連の結合部を指し、列中の隣接する結合部は均一間隔を介して離れている。一次列は、一次方向に平行である結合部の列である。二次列は、二次方向に平行である結合部の列である。
【0020】
用語「Sx」は、隣接する二次列において結合部の中央部間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「Sy」は、同一の二次列において隣接する結合部の中央部間を二次方向に直線的に測定した距離を指す。用語「中央部間隔比」はSyのSxに対する比を意味する。
【0021】
用語「交互に配置」は、隣接する二次列における結合部の相対的な二次方向へのずれを指す。隣接する二次列が二次方向において非ゼロ間隔で互いにずれているとき、結合部が交互に配置されると見なされる。用語「反転する」は、隣接する二次列における結合部の相対的な角度方向を指す。ある列中の結合部が二次方向に対して正の角に傾き、隣接する列内の結合部が二次方向に対して負の角に傾いているとき、結合部が反転していると見なされる。
【0022】
用語「SAx」は、同一の一次列における隣接する結合部間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SAy」は、同一の二次列における隣接する結合部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAx」は、ある二次列における結合部と、隣接する二次列における結合部と、の間を一次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAy」は、ある一次列における結合部と、隣接する一次列における結合部と、の間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。
【0023】
SAx、SAy、SNAx、又はSNAyについて正の数は、結合部間の間隙距離を表す。換言すれば、間隙距離内で測定に関する方向に垂直に引かれた線は、いずれの結合部にも交差しない。SAx、SAy、SNAx、又はSNAyについて負の数は、結合部間の重なり合う距離を表す。換言すれば、重なり合う距離内で測定に関する方向に垂直に引かれた線は、結合部の両方に交差する。SAx、SAy、SNAx、又はSNAyは、結合部の全長であるBlの割合として表すこともでき、これは最短距離割合である。これらの値が正又は負であり得るのと同じように、この割合も正又は負であり得る。
【0024】
用語「SAd」の意味は、SNAxの値に依存する。SNAxが正の場合、用語「SAd」は、同一の二次列において隣接する結合部の外辺部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。SNAxが負の場合、用語「SAd」は、同一の二次列中にない2つの最接近結合部の外辺部間を二次方向に直線的に測定した最短距離を指す。用語「SNAd」は、2つの最接近結合部の外辺部間を結合ウェブの平面上の任意の方向に直線的に測定した最短距離を指す。SAd及びSNAdは負の値を有することもでき、結合部間が物理的に重なり合っていることを示す。SAd又はSNAdが負である場合には、繰り返しパターン中の個々の結合部が一体化し、同様に巨視的繰り返しパターンを形成する。用語「外辺部間隔比」は、SAdのSNAdに対する比を意味する。負の外辺部間隔比は、結合部間に物理的重なり合いを有する結合パターンを示す。用語「二分角」は、SNAdの線と一次方向との間に形成される鋭角を指す。参照しやすいように、本明細書では各二分角は常に正の角と見なす。
【0025】
図1は、結合部103の第1の結合パターン102で結合される繊維ウェブ101を有する結合繊維ウェブ100の平面図である。繊維ウェブ101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。繊維ウェブ101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。
【0026】
第1の結合パターン102は、一次方向104及び二次方向105を有する。図1の実施形態では、一次方向104は繊維ウェブ101の機械方向に平行であり、二次方向105は、繊維ウェブ101の横断方向に平行である。
【0027】
結合部103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン102が、繊維ウェブ101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン102を繊維ウェブ101に付与してもよい。
【0028】
結合パターン102内の各結合部103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン102中の結合部103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部103は、二次方向105に均一に繰り返して列を形成する。結合部103の二次列は、一次方向104に繰り返して結合パターン102を形成する。結合パターン102では、結合部103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されていなくて、反転されてもいない。
【0029】
結合パターン102中の各結合部103は、全長Blが5.00mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン102中の各結合部103は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.87mm、かつLy値が4.10mmとなる。互いに関して、結合パターン102中の結合部103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン102中の結合部103は、SAx値が−0.18mm、つまり−4%、SAy値が−0.24mm、つまり−5%、SNAx値が−0.18mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.24mm、つまり−5%でもある。更に、結合パターン102中の結合部103は、SAd値が3.79mm、かつSNAd値が−0.30mmであり、外辺部間隔比は−12.70となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン102は9%の結合部面積を有する。
【0030】
図2は、結合部203の第2の結合パターン202で結合される繊維ウェブ201を有する結合繊維ウェブ200の平面図である。繊維ウェブ201は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0031】
第2の結合パターン202は、一次方向204及び二次方向205を有する。図2の実施形態では、一次方向204は繊維ウェブ201の機械方向に平行であり、二次方向205は、繊維ウェブ201の横断方向に平行である。
【0032】
繊維ウェブ201は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部203は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン202を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン202が、繊維ウェブ201内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン202を繊維ウェブ201に付与してもよい。
【0033】
結合パターン202内の各結合部203は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部203は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部203は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン202中の結合部203のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部203は、二次方向205に均一に繰り返して列を形成する。結合部203の二次列は、一次方向204に繰り返して結合パターン202を形成する。結合パターン202では、結合部203の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されているが、反転されていない。
【0034】
結合パターン202中の各結合部203は、全長Blが5.63mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン202中の各結合部203は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.23mm、かつLy値が4.61mmとなる。互いに関して、結合パターン202中の結合部203は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン202中の結合部203は、SAx値が2.52mm、つまり45%、SAy値が−0.57mm、つまり−10%、SNAx値が−0.43mm、つまり−8%、かつSNAy値が−2.52mm、つまり−45%でもある。更に、結合パターン202中の結合部203は、SAd値が1.83mm、かつSNAd値が0.93mmであり、外辺部間隔比は1.98となる。SNAdの直線は、41.5度の二分角Ωを形成する。結合パターン202は10%の結合部面積を有する。
【0035】
図3は、結合部303の第3の結合パターン302で結合される繊維ウェブ301を有する結合繊維ウェブ300の平面図である。繊維ウェブ301は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0036】
第3の結合パターン302は、一次方向304及び二次方向305を有する。図3の実施形態では、一次方向304は繊維ウェブ301の機械方向に平行であり、二次方向305は、繊維ウェブ301の横断方向に平行である。
【0037】
繊維ウェブ301は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部303は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン302を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン302が、繊維ウェブ301内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン302を繊維ウェブ301に付与してもよい。
【0038】
結合パターン302内の各結合部303は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部303は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部303は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン302中の結合部303のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部303は、二次方向305に均一に繰り返して列を形成する。結合部303の二次列は、一次方向304に繰り返して結合パターン302を形成する。結合パターン302では、結合部303の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置されていないが、反転されている。結合パターン302では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向305において鏡像関係になっている。
【0039】
結合パターン302中の各結合部303は、全長Blが5.00mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン302中の各結合部303は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.87mm、かつLy値が4.10mmとなる。互いに関して、結合パターン302中の結合部303は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン302中の結合部303は、SAx値が−0.18mm、つまり−4%、SAy値が−0.24mm、つまり−5%、SNAx値が−0.18mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.24mm、つまり−5%でもある。更に、結合パターン302中の結合部303は、SAd値が3.76mm、かつSNAd値が−0.31mmであり、外辺部間隔比は−12.29となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン302は9%の結合部面積を有する。
【0040】
図4は、結合部403の第4の結合パターン402で結合される繊維ウェブ401を有する結合繊維ウェブ400の平面図である。繊維ウェブ401は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0041】
第4の結合パターン402は、一次方向404及び二次方向405を有する。図4の実施形態では、一次方向404は繊維ウェブ401の機械方向に平行であり、二次方向405は、繊維ウェブ401の横断方向に平行である。
【0042】
繊維ウェブ401は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部403は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン402を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン402が、繊維ウェブ401内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン402を繊維ウェブ401に付与してもよい。
【0043】
結合パターン402内の各結合部403は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部403は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部403は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン402中の結合部403のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部403は、二次方向405に均一に繰り返して列を形成する。結合部403の二次列は、一次方向404に繰り返して結合パターン402を形成する。結合パターン402では、結合部403の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン402では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向405において鏡像関係になっている。
【0044】
結合パターン402中の各結合部403は、全長Blが5.63mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン402中の各結合部403は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.23mm、かつLy値が4.61mmとなる。互いに関して、結合パターン402中の結合部403は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン402中の結合部403は、SAx値が2.35mm、つまり42%、SAy値が−0.61mm、つまり−11%、SNAx値が−0.44mm、つまり−8%、かつSNAy値が−2.06mm、つまり−37%でもある。更に、結合パターン402中の結合部403は、SAd値が1.31mm、かつSNAd値が0.80mmであり、外辺部間隔比は1.64となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン402は10%の結合部面積を有する。
【0045】
図5は、結合部503の第5の結合パターン502とともに結合される繊維ウェブ501を有する結合繊維ウェブ500の平面図である。繊維ウェブ501は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0046】
第5の結合パターン502は、一次方向504及び二次方向505を有する。図5の実施形態では、一次方向504は繊維ウェブ501の機械方向に平行であり、二次方向505は、繊維ウェブ501の横断方向に平行である。
【0047】
繊維ウェブ501は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部503は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン502を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン502が、繊維ウェブ501内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン502を繊維ウェブ501に付与してもよい。
【0048】
結合パターン502内の各結合部503は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部503は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部503は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン502中の結合部503のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部503は、二次方向505に均一に繰り返して列を形成する。結合部503の二次列は、一次方向504に繰り返して結合パターン502を形成する。結合パターン502では、結合部503の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン502では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向505において鏡像関係になっている。
【0049】
結合パターン502中の各結合部503は、全長Blが4.31mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.06となる。結合パターン502中の各結合部503は、50度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.30mm、かつLy値が2.77mmとなる。互いに関して、結合パターン502中の結合部503は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン502中の結合部503は、SAx値が2.28mm、つまり53%、SAy値が−1.23mm、つまり28%、SNAx値が−0.47mm、つまり−11%、かつSNAy値が−0.69mm、つまり−16%でもある。更に、結合パターン502中の結合部503は、SAd値が1.47mm、かつSNAd値が1.05mmであり、外辺部間隔比は1.39となる。SNAdの直線は、40度の二分角Ωを形成する。結合パターン502は8%の結合部面積を有する。
【0050】
図6Aは、前留め式着用可能吸収性物品610aを説明する内部平面図である。本開示では、前留め式に構成される吸収性物品のモデルは、当業者によって理解されるように、後留め式又は横留め式であるように構成されてもよいと想到される。
【0051】
前留め式着用可能吸収性物品610aは、着用者に面する外部表面613aと、衣類に面する外部表面615aと、吸収性コア614aと、側耳部616aと、を備える。吸収性コア614aは、着用者に面する外部表面613aと衣類に面する外部表面615aとの間に配置される。側耳部616は、前留め式着用可能吸収性物品610aの側面に配置される。
【0052】
着用者に面する外部表面613aは、前留め式着用可能吸収性物品の内部の少なくとも一部を形成する1つ以上の材料の層であり、着用者が吸収性物品610aを着用するとき着用者に面する。図6Aでは、衣類に面する外部表面615aを見せるため、着用者に面する外部表面613aの一部を取り除いて図示している。着用者に面する外部表面はトップシートと称されることもある。吸収性物品610aが受け取る体液が着用者に面する外部表面613aから吸収性コア614aに通過できるように、着用者に面する外部表面613aは液体透過性であるように構成される。様々な実施形態では、着用者に面する外部表面は、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでよい。
【0053】
吸収性コア614aは、吸収性物品610aの少なくとも一部において、着用者に面する外部表面613aの下方、かつ衣類に面する外部表面615aの上方に配置される。吸収性コア614aは、吸収性材料と、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブと、を備えてもよい。吸収性コアの繊維ウェブは、獲得層、分配層、コアカバー、及びダスティング層と称されることもある。吸収性材料は液体吸収性であるよう構成され、吸収性物品610aが受け取った体液を吸収できる。様々な実施形態では、吸収性材料として、木材パルプ、又は高吸収性ポリマー(SAP)、又は別の種類の吸収性材料、又は任意のこれら材料の任意の組み合わせを挙げてもよい。
【0054】
衣類に面する外部表面615aは、前留め式着用可能吸収性物品の外部の少なくとも一部を形成する1つ以上の材料の層であり、着用者が吸収性物品610aを着用するとき着用者の衣類に面する。衣類に面する外部表面はバックシートと称されることもある。吸収性物品610aが受け取る体液が衣類に面する外部表面613aを通過できないように、衣類に面する外部表面615aは液体不透過性であるよう構成される。様々な実施形態では、衣類に面する外部表面は、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。側耳部616Aもまた、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。
【0055】
図6Bは、パンツタイプ着用可能吸収性物品610Bを説明する内部平面図である。本開示では、パンツタイプに構成される吸収性物品のモデルは、当業者によって理解されるように、横留め式又は締結具なしタイプであるように構成されてもよいと想到される。
【0056】
パンツタイプ着用可能吸収性物品610bは、着用者に面する外部表面610bと、衣類に面する外部表面615Bと、吸収性コア614bと、を備え、そのそれぞれは一般に、図6aの実施形態における類似番号の要素と同様に構成することができる。パンツタイプ着用可能吸収性物品610bはまた、パンツタイプ着用可能吸収性物品610aの側面上に配置されるサイドパネル616bを備える。サイドパネル616bは、本開示の1つ以上の結合パターンを有する1つ以上の繊維ウェブを含んでもよい。
【0057】
図6Cは、女性用パッドである吸収性物品610Cを説明する内部平面図である。女性用パッドである吸収性物品610Cは、着用者に面する外部表面613Cと、衣類に面する外部表面615Cと、吸収性コア614Cと、を備え、そのそれぞれは、図6A及び6Bの実施形態における類似番号の要素に類似した方法で構成することができる。
【0058】
図7は、結合部703の第7の結合パターン702で結合される繊維ウェブ701を有する結合繊維ウェブ700の平面図である。繊維ウェブ701は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0059】
第7の結合パターン702は、一次方向704及び二次方向705を有する。図7の実施形態では、一次方向704は繊維ウェブ701の機械方向に平行であり、二次方向705は、繊維ウェブ701の横断方向に平行である。
【0060】
繊維ウェブ701は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部703は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン702を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン702が、繊維ウェブ701内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン702を繊維ウェブ701に付与してもよい。
【0061】
結合パターン702内の各結合部703は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部703は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部703は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン702中の結合部703のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部703は、二次方向に均一に繰り返して列を形成する。結合部703の二次列は、一次方向に繰り返されて結合パターン702を形成する。結合パターン702では、結合部703の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン702では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向において鏡像関係になっている。
【0062】
結合パターン702中の各結合部703は、全長Blが4.00mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.10となる。結合パターン702中の各結合部703は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.29mm、かつLy値が3.28mmとなる。互いに関して、結合パターン702中の結合部703は、Sx値が2.14mm、かつSy値が3.60mmであり、中央部間隔比は1.68となる。また、結合パターン702中の結合部703は、SAx値が1.99mm、つまり50%、SAy値が−0.32mm、つまり8%、SNAx値が−0.21mm、つまり−5%、かつSNAy値が−1.46mm、つまり−37%でもある。更に、結合パターン702中の結合部703は、SAd値が1.43mm、かつSNAd値が0.77mmであり、外辺部間隔比は1.87となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン702は16%の結合部面積を有する。
【0063】
図8は、結合部803の第8の結合パターン802で結合される繊維ウェブ801を有する結合繊維ウェブ800の平面図である。繊維ウェブ801は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0064】
第8の結合パターン802は、一次方向804及び二次方向805を有する。図8の実施形態では、一次方向804は繊維ウェブ801の機械方向に平行であり、二次方向805は、繊維ウェブ801の横断方向に平行である。
【0065】
繊維ウェブ801は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部803は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン802を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン802が、繊維ウェブ801内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン802を繊維ウェブ801に付与してもよい。
【0066】
結合パターン802内の各結合部803は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部803は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部803は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン802中の結合部803のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部803は、二次方向805に均一に繰り返して列を形成する。結合部803の二次列は、一次方向804に繰り返して結合パターン802を形成する。結合パターン802では、結合部803の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン802では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向805において鏡像関係になっている。
【0067】
結合パターン802中の各結合部803は、全長Blが2.00mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.20となる。結合パターン802中の各結合部803は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が1.15mm、かつLy値が1.64mmとなる。互いに関して、結合パターン802中の結合部803は、Sx値が1.13mm、かつSy値が1.60mmであり、中央部間隔比は1.42となる。また、結合パターン802中の結合部803は、SAx値が1.11mm、つまり56%、SAy値が−0.04mm、つまり−2%、SNAx値が−0.07mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.80mm、つまり−40%でもある。更に、結合パターン802中の結合部803は、SAd値が0.54mm、かつSNAd値が0.27mmであり、外辺部間隔比は1.97となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン802は34%の結合部面積を有する。
【0068】
図9は、結合部903の第9の結合パターン902で結合される繊維ウェブ901を有する結合繊維ウェブ900の平面図である。繊維ウェブ901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0069】
第9の結合パターン902は、一次方向904及び二次方向905を有する。図9の実施形態では、一次方向904は繊維ウェブ901の機械方向に平行であり、二次方向905は、繊維ウェブ901の横断方向に平行である。
【0070】
繊維ウェブ901は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部903は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン902を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン902が、繊維ウェブ901内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン902を繊維ウェブ901に付与してもよい。
【0071】
結合パターン902内の各結合部903は、2つの末端部を有する細長い楕円形に類似する全体形状を有する。各結合部903は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部903は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン902中の結合部903のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部903は、二次方向905に均一に繰り返して列を形成する。結合部903の二次列は、一次方向904に繰り返して結合パターン902を形成する。結合パターン902では、結合部903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向905において鏡像関係になっている。
【0072】
結合パターン902中の各結合部903は、全長Blが1.30mm、かつ全幅Bwが0.40mmであり、形状比は0.31となる。結合パターン902中の各結合部903は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が0.75mm、かつLy値が1.07mmとなる。互いに関して、結合パターン902中の結合部903は、Sx値が0.78mm、かつSy値が0.90mmであり、中央部間隔比は1.15となる。また、結合パターン902中の結合部903は、SAx値が0.81mm、つまり63%、SAy値が−0.16mm、つまり−13%、SNAx値が−0.05mm、つまり−4%、かつSNAy値が−0.62mm、つまり−48%でもある。更に、結合パターン902中の結合部903は、SAd値が0.30mm、かつSNAd値が0.11mmであり、外辺部間隔比は2.62となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン902は54%の結合部面積を有する。
【0073】
図10は、結合部1003の第10の結合パターン1002で結合される繊維ウェブ1001を有する結合繊維ウェブ1000の平面図である。繊維ウェブ1001は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0074】
第10の結合パターン1002は、一次方向1004及び二次方向1005を有する。図10の実施形態では、一次方向1004は繊維ウェブ1001の機械方向に平行であり、二次方向1005は、繊維ウェブ1001の横断方向に平行である。
【0075】
繊維ウェブ1001は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1003は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1002を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1002が、繊維ウェブ1001内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1002を繊維ウェブ1001に付与してもよい。
【0076】
結合パターン1002内の各結合部1003は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1003は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1003は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1002中の結合部1003のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1003は、二次方向1005に均一に繰り返して列を形成する。結合部1003の二次列は、一次方向1004に繰り返して結合パターン1002を形成する。結合パターン1002では、結合部1003の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1002では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1005において鏡像関係になっている。
【0077】
結合パターン1002中の各結合部1003は、全長Blが10.27mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.02となる。結合パターン1002中の各結合部1003は、15度の結合部角Θで傾いており、Lx値が2.66mm、かつLy値が9.92mmとなる。互いに関して、結合パターン1002中の結合部1003は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1002中の結合部1003は、SAx値が2.92mm、つまり28%、SAy値が−5.92mm、つまり−58%、SNAx値が0.17mm、つまり2%、かつSNAy値が−7.91mm、つまり−77%でもある。更に、結合パターン1002中の結合部1003は、SAd値が3.11mm、かつSNAd値が1.10mmであり、外辺部間隔比は2.82となる。SNAdの直線は、75度の二分角Ωを形成する。結合パターン1002は18%の結合部面積を有する。
【0078】
図11は、結合部1103の第11の結合パターン1102で結合される繊維ウェブ1101を有する結合繊維ウェブ1100の平面図である。繊維ウェブ1101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0079】
第11の結合パターン1102は、一次方向1104及び二次方向1105を有する。図11の実施形態では、一次方向1104は繊維ウェブ1101の機械方向に平行であり、二次方向1105は、繊維ウェブ1101の横断方向に平行である。
【0080】
繊維ウェブ1101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1102が、繊維ウェブ1101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1102を繊維ウェブ1101に付与してもよい。
【0081】
結合パターン1102内の各結合部1103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1102中の結合部1103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1103は、二次方向1105に均一に繰り返して列を形成する。結合部1103の二次列は、一次方向1104に繰り返して結合パターン1102を形成する。結合パターン1102では、結合部1103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1102では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1105において鏡像関係になっている。
【0082】
結合パターン1102中の各結合部1103は、全長Blが7.62mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.03となる。結合パターン1102中の各結合部1103は、25度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.22mm、かつLy値が6.91mmとなる。互いに関して、結合パターン1102中の結合部1103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1102中の結合部1103は、SAx値が2.36mm、つまり31%、SAy値が−2.91mm、つまり−38%、SNAx値が−0.38mm、つまり−5%、かつSNAy値が−4.83mm、つまり−63%でもある。更に、結合パターン1102中の結合部1103は、SAd値が0.88mm、かつSNAd値が0.46mmであり、外辺部間隔比は1.93となる。SNAdの直線は、65度の二分角Ωを形成する。結合パターン1102は15%の結合部面積を有する。
【0083】
図12は、結合部1203の第12の結合パターン1202で結合される繊維ウェブ1201を有する結合繊維ウェブ120の平面図である。繊維ウェブ1201は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0084】
第12の結合パターン1202は、一次方向1204及び二次方向1205を有する。図12の実施形態では、一次方向1204は繊維ウェブ1201の機械方向に平行であり、二次方向1205は、繊維ウェブ1201の横断方向に平行である。
【0085】
繊維ウェブ1201は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1203は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1202を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1202が、繊維ウェブ1201内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1202を繊維ウェブ1201に付与してもよい。
【0086】
結合パターン1202内の各結合部1203は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1203は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1203は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1202中の結合部1203のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1203は、二次方向1205に均一に繰り返して列を形成する。結合部1203の二次列は、一次方向1204に繰り返して結合パターン1202を形成する。結合パターン1202では、結合部1203の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1202では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1205において鏡像関係になっている。
【0087】
結合パターン1202中の各結合部1203は、全長Blが6.78mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1202中の各結合部1203は、30度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.39mm、かつLy値が5.87mmとなる。互いに関して、結合パターン1202中の結合部1203は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1202中の結合部1203は、SAx値が2.19mm、つまり32%、SAy値が−1.87mm、つまり−28%、SNAx値が−0.56mm、つまり−8%、かつSNAy値が−3.87mm、つまり−57%でもある。更に、結合パターン1202中の結合部1203は、SAd値が0.75mm、かつSNAd値が0.45mmであり、外辺部間隔比は1.69となる。SNAdの直線は、60度の二分角Ωを形成する。結合パターン1202は13%の結合部面積を有する。
【0088】
図13は、結合部1303の第13の結合パターン1302で結合される繊維ウェブ1301を有する結合繊維ウェブ1300の平面図である。繊維ウェブ1301は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0089】
第13の結合パターン1302は、一次方向1304及び二次方向1305を有する。図13の実施形態では、一次方向1304は繊維ウェブ1301の機械方向に平行であり、二次方向1305は、繊維ウェブ1301の横断方向に平行である。
【0090】
繊維ウェブ1301は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1303は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1302を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1302が、繊維ウェブ1301内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1302を繊維ウェブ1301に付与してもよい。
【0091】
結合パターン1302内の各結合部1303は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1303は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1303は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1302中の結合部1303のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1303は、二次方向1305に均一に繰り返して列を形成する。結合部1303の二次列は、一次方向1304に繰り返して結合パターン1302を形成する。結合パターン1302では、結合部1303の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1302では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1305において鏡像関係になっている。
【0092】
結合パターン1302中の各結合部1303は、全長Blが6.22mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1302中の各結合部1303は、35度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.57mm、かつLy値が5.10mmとなる。互いに関して、結合パターン1302中の結合部1303は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1302中の結合部1303は、SAx値が2.01mm、つまり32%、SAy値が−1.10mm、つまり−18%、SNAx値が−0.79mm、つまり−13%、かつSNAy値が−2.96mm、つまり−48%でもある。更に、結合パターン1302中の結合部1303は、SAd値が0.69mm、かつSNAd値が0.43mmであり、外辺部間隔比は1.60となる。SNAdの直線は、55度の二分角Ωを形成する。結合パターン1302は11%の結合部面積を有する。
【0093】
図14は、結合部1403の第14の結合パターン1402で結合される繊維ウェブ1401を有する結合繊維ウェブ1400の平面図である。繊維ウェブ1401は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0094】
第14の結合パターン1402は、一次方向1404及び二次方向1405を有する。図14の実施形態では、一次方向1404は繊維ウェブ1401の機械方向に平行であり、二次方向1405は、繊維ウェブ1401の横断方向に平行である。
【0095】
繊維ウェブ1401は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1403は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1402を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1402が、繊維ウェブ1401内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1402を繊維ウェブ1401に付与してもよい。
【0096】
結合パターン1402内の各結合部1403は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1403は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1403は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1402中の結合部1403のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1403は、二次方向1405に均一に繰り返して列を形成する。結合部1403の二次列は、一次方向1404に繰り返して結合パターン1402を形成する。結合パターン1402では、結合部1403の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1402では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1405において鏡像関係になっている。
【0097】
結合パターン1402中の各結合部1403は、全長Blが5.97mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1402中の各結合部1403は、40度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.84mm、かつLy値が4.57mmとなる。互いに関して、結合パターン1402中の結合部1403は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1402中の結合部1403は、SAx値が1.74mm、つまり29%、SAy値が−0.57mm、つまり−10%、SNAx値が−0.97mm、つまり−16%、かつSNAy値が−2.43mm、つまり−41%でもある。更に、結合パターン1402中の結合部1403は、SAd値が0.58mm、かつSNAd値が0.36mmであり、外辺部間隔比は1.61となる。SNAdの直線は、50度の二分角Ωを形成する。結合パターン1402は10%の結合部面積を有する。
【0098】
図15は、結合部1503の第15の結合パターン1502で結合される繊維ウェブ1501を有する結合繊維ウェブ1500の平面図である。繊維ウェブ1501は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0099】
第15の結合パターン1502は、一次方向1504及び二次方向1505を有する。図15の実施形態では、一次方向1504は繊維ウェブ1501の機械方向に平行であり、二次方向1505は、繊維ウェブ1501の横断方向に平行である。
【0100】
繊維ウェブ1501は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1503は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1502を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1502が、繊維ウェブ1501内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1502を繊維ウェブ1501に付与してもよい。
【0101】
結合パターン1502内の各結合部1503は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1503は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1503は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1502中の結合部1503のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1503は、二次方向1505に均一に繰り返して列を形成する。結合部1503の二次列は、一次方向1504に繰り返して結合パターン1502を形成する。結合パターン1502では、結合部1503の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1502では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1505において鏡像関係になっている。
【0102】
結合パターン1502中の各結合部1503は、全長Blが5.32mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.05となる。結合パターン1502中の各結合部1503は、45度の結合部角Θで傾いており、Lx値が3.76mm、かつLy値が3.76mmとなる。互いに関して、結合パターン1502中の結合部1503は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1502中の結合部1503は、SAx値が1.82mm、つまり34%、SAy値が0.24mm、つまり4%、SNAx値が−0.89mm、つまり−1.7%、かつSNAy値が−1.75mm、つまり−33%でもある。更に、結合パターン1502中の結合部1503は、SAd値が0.80mm、かつSNAd値が0.58mmであり、外辺部間隔比は1.39となる。SNAdの直線は、45度の二分角Ωを形成する。結合パターン1502は9%の結合部面積を有する。
【0103】
図16は、結合部1603の第16の結合パターン1602で結合される繊維ウェブ1601を有する結合繊維ウェブ1600の平面図である。繊維ウェブ1601は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0104】
第16の結合パターン1602は、一次方向1604及び二次方向1605を有する。図16の実施形態では、一次方向1604は繊維ウェブ1601の機械方向に平行であり、二次方向1605は、繊維ウェブ1601の横断方向に平行である。
【0105】
繊維ウェブ1601は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1603は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1602を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1602が、繊維ウェブ1601内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1602を繊維ウェブ1601に付与してもよい。
【0106】
結合パターン1602内の各結合部1603は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1603は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1603は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1602中の結合部1603のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1603は、二次方向1605に均一に繰り返して列を形成する。結合部1603の二次列は、一次方向1604に繰り返して結合パターン1602を形成する。結合パターン1602では、結合部1603の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1602では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1605において鏡像関係になっている。
【0107】
結合パターン1602中の各結合部1603は、全長Blが5.75mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1602中の各結合部1603は、50度の結合部角Θで傾いており、Lx値が4.40mm、かつLy値が3.70mmとなる。互いに関して、結合パターン1602中の結合部1603は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1602中の結合部1603は、SAx値が1.18mm、つまり20%、SAy値が0.30mm、つまり5%、SNAx値が−1.51mm、つまり−26%、かつSNAy値が−1.64mm、つまり−29%でもある。更に、結合パターン1602中の結合部1603は、SAd値が0.51mm、かつSNAd値が0.37mmであり、外辺部間隔比は1.37となる。SNAdの直線は、40度の二分角Ωを形成する。結合パターン1602は10%の結合部面積を有する。
【0108】
図17は、結合部1703の第17の結合パターン1702で結合される繊維ウェブ1701を有する結合繊維ウェブ1700の平面図である。繊維ウェブ1701は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0109】
第17の結合パターン1702は、一次方向1704及び二次方向1705を有する。図17の実施形態では、一次方向1704は繊維ウェブ1701の機械方向に平行であり、二次方向1705は、繊維ウェブ1701の横断方向に平行である。
【0110】
繊維ウェブ1701は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1703は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1702を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1702が、繊維ウェブ1701内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1702を繊維ウェブ1701に付与してもよい。
【0111】
結合パターン1702内の各結合部1703は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1703は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1703は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1702中の結合部1703のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1703は、二次方向1705に均一に繰り返して列を形成する。結合部1703の二次列は、一次方向1704に繰り返して結合パターン1702を形成する。結合パターン1702では、結合部1703の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1702では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1705において鏡像関係になっている。
【0112】
結合パターン1702中の各結合部1703は、全長Blが5.88mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1702中の各結合部1703は、55度の結合部角Θで傾いており、Lx値が4.82mm、かつLy値が3.37mmとなる。互いに関して、結合パターン1702中の結合部1703は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1702中の結合部1703は、SAx値が0.76mm、つまり13%、SAy値が0.63mm、つまり11%、SNAx値が−2.02mm、つまり−34%、かつSNAy値が−1.33mm、つまり−23%でもある。更に、結合パターン1702中の結合部1703は、SAd値が0.47mm、かつSNAd値が0.32mmであり、外辺部間隔比は1.49となる。SNAdの直線は、35度の二分角Ωを形成する。結合パターン1702は10%の結合部面積を有する。
【0113】
図18は、結合部1803の第18の結合パターン1802で結合される繊維ウェブ1801を有する結合繊維ウェブ1800の平面図である。繊維ウェブ1801は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0114】
第18の結合パターン1802は、一次方向1804及び二次方向1805を有する。図18の実施形態では、一次方向1804は繊維ウェブ1801の機械方向に平行であり、二次方向1805は、繊維ウェブ1801の横断方向に平行である。
【0115】
繊維ウェブ1801は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1803は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1802を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1802が、繊維ウェブ1801内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1802を繊維ウェブ1801に付与してもよい。
【0116】
結合パターン1802内の各結合部1803は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1803は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1803は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1802中の結合部1803のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1803は、二次方向1805に均一に繰り返して列を形成する。結合部1803の二次列は、一次方向1804に繰り返して結合パターン1802を形成する。結合パターン1802では、結合部1803の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1802では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1805において鏡像関係になっている。
【0117】
結合パターン1802中の各結合部1803は、全長Blが6.13mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1802中の各結合部1803は、60度の結合部角Θで傾いており、Lx値が5.31mm、かつLy値が3.07mmとなる。互いに関して、結合パターン1802中の結合部1803は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1802中の結合部1803は、SAx値が0.27mm、つまり4%、SAy値が0.93mm、つまり15%、SNAx値が−2.51mm、つまり−41%、かつSNAy値が−0.91mm、つまり−15%でもある。更に、結合パターン1802中の結合部1803は、SAd値が0.37mm、かつSNAd値が0.39mmであり、外辺部間隔比は0.96となる。SNAdの直線は、30度の二分角Ωを形成する。結合パターン1802は11%の結合部面積を有する。
【0118】
図19は、結合部1903の第19の結合パターン1902で結合される繊維ウェブ1901を有する結合繊維ウェブ1900の平面図である。繊維ウェブ1901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0119】
第19の結合パターン1902は、一次方向1904及び二次方向1905を有する。図19の実施形態では、一次方向1904は繊維ウェブ1901の機械方向に平行であり、二次方向1905は、繊維ウェブ1901の横断方向に平行である。
【0120】
繊維ウェブ1901は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部1903は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン1902を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン1902が、繊維ウェブ1901内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン1902を繊維ウェブ1901に付与してもよい。
【0121】
結合パターン1902内の各結合部1903は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部1903は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部1903は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン1902中の結合部1903のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部1903は、二次方向1905に均一に繰り返して列を形成する。結合部1903の二次列は、一次方向1904に繰り返して結合パターン1902を形成する。結合パターン1902では、結合部1903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン1902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向1905において鏡像関係になっている。
【0122】
結合パターン1902中の各結合部1903は、全長Blが6.67mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.04となる。結合パターン1902中の各結合部1903は、65度の結合部角Θで傾いており、Lx値が6.05mm、かつLy値が2.82mmとなる。互いに関して、結合パターン1902中の結合部1903は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン1902中の結合部1903は、SAx値が−0.47mm、つまり−7%、SAy値が1.18mm、つまり18%、SNAx値が−3.19mm、つまり−48%、かつSNAy値が−0.73mm、つまり−11%でもある。更に、結合パターン1902中の結合部1903は、SAd値が0.34mm、かつSNAd値が0.40mmであり、外辺部間隔比は0.84となる。SNAdの直線は、25度の二分角Ωを形成する。結合パターン1902は13%の結合部面積を有する。
【0123】
図20は、結合部2003の第20の結合パターン2002で結合される繊維ウェブ2001を有する結合繊維ウェブ2000の平面図である。繊維ウェブ2001は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0124】
第20の結合パターン2002は、一次方向2004及び二次方向2005を有する。図20の実施形態では、一次方向2004は繊維ウェブ2001の機械方向に平行であり、二次方向2005は、繊維ウェブ2001の横断方向に平行である。
【0125】
繊維ウェブ2001は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部2003は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン2002を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン2002が、繊維ウェブ2001内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン2002を繊維ウェブ2001に付与してもよい。
【0126】
結合パターン2002内の各結合部2003は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部2003は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部2003は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン2002中の結合部2003のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部2003は、二次方向2005に均一に繰り返して列を形成する。結合部2003の二次列は、一次方向2004に繰り返して結合パターン2002を形成する。結合パターン2002では、結合部2003の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2002では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2005において鏡像関係になっている。
【0127】
結合パターン2002中の各結合部2003は、全長Blが7.52mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.03となる。結合パターン2002中の各結合部2003は、70度の結合部角Θで傾いており、Lx値が7.07mm、かつLy値が2.57mmとなる。互いに関して、結合パターン2002中の結合部2003は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン2002中の結合部2003は、SAx値が−1.49mm、つまり−20%、SAy値が1.43mm、つまり19%、SNAx値が−4.20mm、つまり−56%、かつSNAy値が−0.52mm、つまり−7%でもある。更に、結合パターン2002中の結合部2003は、SAd値が0.31mm、かつSNAd値が0.43mmであり、外辺部間隔比は0.72となる。SNAdの直線は、20度の二分角Ωを形成する。結合パターン2002は15%の結合部面積を有する。
【0128】
図21は、結合部2103の第21の結合パターン2102で結合される繊維ウェブ2101を有する結合繊維ウェブ2100の平面図である。繊維ウェブ2101は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0129】
第21の結合パターン2102は、一次方向2104及び二次方向2105を有する。図21の実施形態では、一次方向2104は繊維ウェブ2101の機械方向に平行であり、二次方向2105は、繊維ウェブ2101の横断方向に平行である。
【0130】
繊維ウェブ2101は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の繊維ウェブであってもよい。結合部2103は、任意のサイズ又は形状の、本明細書に記載する任意の種類の結合部であってもよい。結合パターン2102を取り囲む1点長鎖線は、結合パターン2102が、繊維ウェブ2101内で可変の長さ及び幅の領域を有することを示す。本明細書に記載する任意の種類のプロセスを用いて、結合パターン2102を繊維ウェブ2101に付与してもよい。
【0131】
結合パターン2102内の各結合部2103は、比較的長く、細く、かつ2つの末端部に向かって湾曲して先細りした全体形状を有する。各結合部2103は縦方向及び横方向に対称であるが、いくつかの実施形態では、1つ以上の結合部2103は非対称形状であってもよい。様々な実施形態では、結合パターン2102中の結合部2103のうち少し、又は一部、又は実質的に全部、又は全部が、任意の別の実施形態を含む、本明細書に記載するような1つ以上の全体的な結合部形状で構成されてもよい。結合部2103は、二次方向2105に均一に繰り返して列を形成する。結合部2103の二次列は、一次方向2104に繰り返して結合パターン2102を形成する。結合パターン2102では、結合部2103の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2102では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2105において鏡像関係になっている。
【0132】
結合パターン2102中の各結合部2103は、全長Blが11.17mm、かつ全幅Bwが0.25mmであり、形状比は0.02となる。結合パターン2102中の各結合部2103は、80度の結合部角Θで傾いており、Lx値が11.00mm、かつLy値が1.94mmとなる。互いに関して、結合パターン2102中の結合部2103は、Sx値が2.79mm、かつSy値が4.00mmであり、中央部間隔比は1.43となる。また、結合パターン2102中の結合部2103は、SAx値が−5.42mm、つまり−49%、SAy値が2.06mm、つまり18%、SNAx値が−8.53mm、つまり−76%、かつSNAy値が0.07mm、つまり1%でもある。更に、結合パターン2102中の結合部2103は、SAd値が0.42mm、かつSNAd値が1.14mmであり、外辺部間隔比は0.37となる。SNAdの直線は、10度の二分角Ωを形成する。結合パターン2102は20%の結合部面積を有する。
【0133】
図1〜5及び7〜21の任意の実施形態は、以下に記載するような多くの別の方法に変化し得ることが想到される。第1に、様々な実施形態では、結合パターン中の結合部は、25、30、31、32、33、34、35、40、45、50、55、若しくは60度、又はこれら任意の値の間の任意の整数値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の結合部角で傾いてもよい。第2に、いくつかの実施形態では、結合パターンの形状を変更し、<−10%、<−9%、<−8%、<−7%、<−6%、<−5%、<−4.5%、<−4%、<−3.5%、<−3%、<−2.5%、<−2%、<−1.5%、<−1%、又はこれら任意の値の間の任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内のSNAx値を得ることができる。第3に、いくつかの実施形態では、結合パターンの形状を変更し、<−10%、<−9%、<−8%、<−7%、<−6%、<−5%、<−4.5%、<−4%、<−3.5%、<−3%、<−2.5%、<−2%、<−1.5%、<−1%、又はこれら任意の値の間の任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内のSNAy値を得ることができる。上述のように、これらの第1、第2、及び第3の別の実施形態を独立して、又は任意の組み合わせで、任意の実施可能な方法で適用できる。
【0134】
図1〜5及び7〜21の任意の実施形態の寸法及び形状特性も、以下に記載するような様々な範囲内で変化し得ることも想到される。結合パターン中の結合部を変更し、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、若しくは0.40、又はこれら任意の値の間の0.01きざみの任意の値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の形状比を得て、Bw及びBlについて様々な値、様々な結合部角、Lx及びLyについて様々な値、並びに様々な結合部面積としてもよい。結合パターンの形状を変更し、SAx、SAy、SNAx、SNAy、SAd、及び/又はSNAdを、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、又は40%、又はこれら任意の値の間の任意の整数値、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内で、任意の実施可能な組み合わせで増加又は減少させ、様々なパーセント値、様々な中央部間隔比、様々な外辺部間隔比、及び様々な結合部面積としてもよい。上記のこれら寸法及び形状特性をそれぞれ独立して、又は任意の組み合わせで、又は本明細書に記載される任意の別の実施形態との任意の組み合わせで、任意の実施可能な方法で変更できる。
【0135】
結合パターンを、それが含まれる繊維ウェブに対する角度で傾けることにより、図1〜5及び7〜21の任意の実施形態を変更し得ることが更に想定される。本明細書に記載され説明される実施形態では、結合パターンの一次及び二次方向は、繊維ウェブの機械及び横断方向に一致している。しかし、必ずしもそうである必要ではない。様々な実施形態では、本明細書に記載する任意の結合パターンの一次及び二次方向を、繊維ウェブの機械及び横断方向に対して、0°〜360°の任意の整数の角度、又はこれら任意の値で定義される任意の範囲内の角度で傾けて、様々に傾けられた結合パターンを得てもよい。
【0136】
図22〜28は、個々の結合部の全体形状における代表的な実施形態を図示する。図22〜28のそれぞれにおいて、結合部の全長Bl、及び結合部の全幅Bwを参照用に示す。
【0137】
図22は、方形の全体形状を有する代表的な結合部2203の平面図である。図23は、角部が四角に切り取られた方形の全体形状を有する代表的な結合部2303の平面図である。結合部2303の全体形状は、八角形としても理解され得る。図24は、角部が丸い方形の全体形状を有する代表的な結合部2403の平面図である。図25は、末端部が半円である実質的に方形の全体形状を有する代表的な結合部2503の平面図である。図26は、楕円形の全体形状を有する代表的な結合部2603の平面図である。図27は、六角形の全体形状を有する代表的な結合部2703の平面図である。図28は、菱形の全体形状を有する代表的な結合部2803の平面図である。
【0138】
様々な別の実施形態では、結合部は、図22〜28の実施形態で図示される任意の形状を変更したもの、又は図22〜28の実施形態で図示される任意の形状の組み合わせである全体形状を有してもよい。また、結合部は、直線状、曲線状、角度付き、又は任意の規則的若しくは不規則な幾何学的形状(例えば、正方形、三角形、台形、五角形、星形、半円、四半円、半楕円形、四半楕円形など)、認識可能な画像(例えば、文字、数字、単語、キャラクター、動物の顔、人の顔など)、又は別の認識可能な画像(例えば、植物、自動車など)、別の形状、又は上記任意の形状の組み合わせである全体形状を有してもよい。
【0139】
本開示の1つ以上の結合パターンを有する繊維ウェブは、当業者に理解されるように、拭き取り用品、おむつ用拭き取り用品、体用拭き取り用品、トイレットペーパー、顔用ペーパー、ドライヤーシート、創傷包帯、ハンカチ、家庭用拭き取り用品、窓用拭き取り用品、浴室用拭き取り用品、表面用拭き取り用品、カウンター用拭き取り用品、床用拭き取り用品、及びその他の物品などの様々な別の物品においても使用できる。本開示はまた、本明細書で開示される任意の結合パターンを、フィルムやラミネートなどの別の材料と使用できることも想到する。
【0140】
本明細書に記載する実施形態は、各結合繊維ウェブが、比較的高い引張り強度、及び比較的高いネックダウン係数を依然として有する、比較的結合部面積が小さい様々な結合パターンを有する結合繊維ウェブである。これらのパラメーターは、本明細書に記載される結合繊維ウェブを基準材料と比較することにより、理解されかつ認められ得る。本明細書に記載される結合繊維ウェブは、様々な結合パターンを有する。基準材料は、特定の通常用いられる結合パターンを有する結合繊維ウェブであり、本明細書では基準結合パターンと称する。
【0141】
図29は、基準材料である結合繊維ウェブ2900の平面図である。結合繊維ウェブ2900は繊維ウェブ2901を有する。繊維ウェブ2901は機械方向MD及び横断方向CDを有する。
【0142】
繊維ウェブ2901は、3層のスパンボンド繊維を有し、SSSタイプの材料を形成する。繊維ウェブ2901において、各繊維は30%ポリエチレンと70%ポリプロピレンから作られる2成分繊維である。例として、ポリエチレンは、Dow Chemical Company(Midland,Michigan,United States of America)のASPUN 6834などのポリエチレンであってよく、ポリプロピレンは、Exxon Mobil(Irving,Texas,United States of America)のACHIEVE 1605などのポリプロピレンであってもよい。各2成分繊維は、シースがポリエチレン、及びコアがポリプロピレンのシース/コア構成である。各2成分繊維は、20マイクロメートルの直径を有する。繊維ウェブ2901の単一の繊維は、以下の特性を有する。ポアソン比0.3、弾性率9.16×108パスカル、工学的降伏ひずみ0.04、及び工学的破断ひずみ3.39。3つの層はそれぞれ6グラム/平方メートルの坪量を有するため、繊維ウェブ2901は18グラム/平方メートルの坪量を有する。繊維ウェブ2901は、3〜4の機械方向対横断方向レイダウン比を有する。繊維ウェブ2901は、Reifenhauser REICOFIL GmbH & Co.KG(Troisdorf,Germany)のSSSタイプ構成で設定されたラインを伴うREICOFIL 3ラインで製造できる。特定の性質を有する基準材料が上述されているが、明確にするために、本開示の実施形態を用いて様々な別の方法で構成された繊維ウェブで所望の特性を得ることもできると想到される。
【0143】
結合繊維ウェブ2900は、基準結合パターン2902で結合される。基準結合パターン2902は結合部2903により形成される。基準結合パターン2902は、一次方向2904及び二次方向2905を有する。図29の実施形態では、一次方向2904は繊維ウェブ2901の機械方向に平行であり、二次方向2905は、繊維ウェブ2901の横断方向に平行である。基準結合パターン2902を繊維ウェブ2901に付与してもよい。
【0144】
結合パターン2902内の各結合部2903は、2つの末端部を有する細長い楕円形に類似する全体形状を有する。各結合部2903は縦方向及び横方向に対称である。結合部2903は、二次方向2905に均一に繰り返して列を形成する。結合部2903の二次列は、一次方向2904に繰り返して基準結合パターン2902を形成する。基準結合パターン2902では、結合部2903の隣接する二次列は、互いに関して交互に配置され、かつ反転される。結合パターン2902では、隣接する二次列は、同一であるが反対の角度で反転されている。つまり、結合部角に関して、反転された結合部は二次方向2905において鏡像関係になっている。
【0145】
結合パターン2902中の各結合部2903は、全長Blが0.88mm、かつ全幅Bwが0.52mmであり、形状比は0.59となる。結合パターン2902中の各結合部2903は、30度の結合部角Θで傾いており、Lx値が0.63mm、かつLy値が0.76mmとなる。互いに関して、結合パターン2902中の結合部2903は、Sx値が0.76mm、かつSy値が2.63mmであり、中央部間隔比は3.46となる。また、結合パターン2902中の結合部2903は、SAx値が0.90mm又は102%、SAy値が1.87mm又は212%、SNAx値が0.11mm又は12%、かつSNAy値が0.48mm又は55%でもある。更に、結合パターン2902中の結合部2903は、SAd値が1.87mm、かつSNAd値が0.76mmであり、外辺部間隔比は2.45となる。SNAdの直線は、53度の二分角Ωを形成する。結合パターン2902は18%の結合部面積を有する。結合繊維ウェブ290の結合部2903を、132〜134℃の温度に加熱された熱カレンダシステムで作製できる。
【0146】
本明細書に記載する各実施形態は、基準材料である結合繊維ウェブ2900と比較できる。以下に示す表1には、各結合繊維ウェブ100〜2100が、様々な材料特性について基準材料と比較してどの程度見込まれるかを記載する。表1において比較のため、本明細書に開示される各繊維ウェブ101〜2101を基準材料である繊維ウェブ2901と同様に作製する。特に、各繊維ウェブを同一レイダウンでの同一紡糸条件で作製して同じ寸法、形状、及び機械的特性である繊維を作り、同等の繊維ウェブを得る。更に、表1において比較のため、本明細書に開示される各結合繊維ウェブ100〜2100を、基準材料である結合繊維ウェブ2900と同様に結合する。つまり、当業者に理解されるように、横断方向引張り強度について最適化された結合曲線より決定される個々に決定された最適結合条件で、各結合パターンを結合する。
【0147】
各結合繊維ウェブについて、相対結合部面積差の列における値は、その結合繊維ウェブの結合部面積から基準材料の結合部面積を引き、その結果を基準材料の結合部面積で除された値に等しい。相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブは、基準材料より比較的結合部面積が小さい。相対結合部面積差について正の値を有する結合繊維ウェブは、基準材料より比較的結合部面積が大きい。結合部面積におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。また、相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善することも予想される。
【0148】
比較的結合部面積が小さい結合繊維ウェブは、典型的には良好な可撓性、たわみ性、伸張性、柔軟性、流体処理性、及び厚さを呈するため、相対結合部面積差について負の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【0149】
各結合繊維ウェブについて、相対ピーク力時CD引張り強度差の列における値は、その結合繊維ウェブのピーク力時の期待横断方向引張り強度から基準材料のピーク力時の期待横断方向引張り強度を引き、その結果を基準材料のピーク力時の期待横断方向引張り強度で除した値に等しい。相対ピーク力時CD引張り強度について負の値を有する結合繊維ウェブは、ピーク力時の期待横断方向引張り強度が基準材料より比較的低い。相対ピーク力時CD引張り強度について正の値を有する結合繊維ウェブは、ピーク力時の期待横断方向引張り強度が基準材料より比較的高い。CD引張り強度におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。比較的横断方向引張り強度が高い結合繊維ウェブは、典型的には良好な強靭性及び引き裂き抵抗性を呈するため、ピーク力時相対CD引張り強度差について正の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【0150】
各結合繊維ウェブについて、相対ネックダウン係数差の列における値は、その結合繊維ウェブの期待ネックダウン係数から基準材料の期待ネックダウン係数を引き、その結果を基準材料の期待ネックダウン係数で除した値に等しい。相対ネックダウン係数差について負の値を有する結合繊維ウェブは、期待ネックダウン係数が基準材料より比較的小さい。相対ネックダウン係数差について正の値を有する結合繊維ウェブは、期待ネックダウン係数が基準材料より比較的大きい。ネックダウン係数におけるこれらの結果は、商業規模の装置を用いて生産条件下で製造された結合繊維ウェブを表し得ると予想される。比較的高いネックダウン係数を有する結合繊維ウェブは、典型的には良好な強靭性及び引き裂き抵抗性を呈するため、相対ネックダウン係数差について正の値を有する結合繊維ウェブの実施形態は、基準材料と比較して、これらの性能特性を改善すると予想される。
【表1】
【0151】
試験方法
CD引張り強度試験方法
当業者に理解されるように、EDANA 20.2−89を用い、サンプル幅50mmかつ評点距離100mm、前負荷0.1ニュートンかつテストスピード100mm/分にて横断方向引張り強度を測定できる。特に、この試験方法を用いてピーク力時横断方向引張り強度を測定できる。
【0152】
ネックダウン係数試験方法
当業者に理解されるように、ネックダウン係数を様々な方法で測定できる。つまり、正確で一貫した結果を導ける1つを超える測定方法がある。以下には、本開示の結合ウェブにおいてネックダウン係数を測定する1つの方法について示す。本ネックダウン係数測定法を図30〜34の実施形態に関連して説明し、図示する。
【0153】
第1に、以下の材料及び試験装置を得る。すなわち、SI単位の目盛り付きの直尺と、50〜55mm幅の片面接着テープ(例えば、3M(Saint Paul,Minnesota,United States of America)のSCOTCH #234 General Purpose Masking Tape)と、少なくとも幅400mmかつ少なくとも長さ2mの、滑らかで、平坦で、べたつきがなく、清潔で、乾燥し、障害物がなく、固定された、水平の試験表面(例えば、大きなテーブル面)と、少なくとも25ニュートンの能力の測定フックを備える目盛り付き張力計(例えば、PESOLA AG(Baar,Switzerland)のMedio−Line 40025)と、張力装置と、を得る。
【0154】
図30は、本ネックダウン係数測定法における張力装置3020の平面図を示す。張力装置3020は、だぼ3021及びひも3026でできている。だぼ3021は、一方の末端部3024からもう一方の末端部3025まで計測し、50cmの全長3023を有する、剛性で、滑らかな、直線状の円形だぼ(例えば、直径25〜30mmの滑らかで硬い堅木の円形だぼ)である。ひも3026は、可撓性があり、非付着性の非弾性ひもの連続部分である。ひも3026は、少なくとも25ニュートンの破断強度を有する。ひも3026の長さは75cmであり、本法で用いる張力計の測定フックの開口部に収まる直径を有する。ひも3026の各末端部3027、3028は、だぼ3021の末端部に固定される。ひも3026の各末端部は、だぼ3021の末端部から離れずに、少なくとも25ニュートンの力に耐えるほどに十分に固定される。
【0155】
第2に、上記材料及び試験装置を用いて試験サンプルを得て調製する。試験サンプルは結合繊維ウェブの連続部分でなくてはならない。試験サンプルは無傷で、変形しておらず、清潔、かつ乾燥していなくてはならない。試験サンプルは、(横断方向に)275〜325mmである均一な全幅、及び(機械方向に)1.8〜2.0メートルである均一な全長を有していなければならない。平らに並べたとき、試験サンプルの全長及び全幅は方形領域を画定する。試験サンプルは、その全領域にわたり実質的に均一な組成を有していなければならない。試験サンプルは10mm以下の厚さを有していなければならない。本試験方法は上記パラメーターの範囲外の材料位は適していない。試験前少なくとも24時間、試験サンプルを23℃、相対湿度約50%でコンディショニングしなくてはならない。試験前少なくとも30分間、試験サンプルを無張力下で平らに置いておかなくてはならない。
【0156】
図31は、ネックダウン係数を測定する代表的な試験サンプル3130の平面図を示す。試験サンプルは機械方向MD及び横断方向CDを有する。試験サンプル3130は、2つの側縁部3131を有し、そのそれぞれが機械方向MDに平行である。試験サンプル3130はまた2つの端縁部3132も有し、そのそれぞれが機械方向MDに垂直である。試験サンプル3130は、一方の側縁部3131からもう一方の側縁部3131まで横断方向CDに測定した全幅3133を有する。試験サンプル3130はまた、一方の端縁部3132からもう一方の端縁部3132まで機械方向MDで測定した全長3134も有する。
【0157】
図32A〜32Dに示すように、張力装置3020を試験サンプル3130に固定する。明確にするために、図32A〜32Dでは、試験サンプル3130及びひも3026は関係する部分のみを示し、その下部の試験表面は図示されていない。図32Aに示すように、試験サンプル3130を試験表面上に平らに置く。張力装置3020を試験サンプル3130上の、一方の端縁部3132の近くに置く。張力装置3020のだぼ3021の中心軸は、試験サンプルの横断方向CDと平行でなくてはならない。だぼ3021の中心軸を、端縁部3132から10cm内側に置かなくてはならない。図33に示すように、だぼ3021の両末端部3024、3025は、試験サンプル3130の側縁部3131から外側に位置しなくてはならない。だぼ3021の全長3023は、試験サンプル3130の全幅3133上の中心に置かなくてはならない。
【0158】
だぼ3021を上記位置に保ちながら、図32Aに示すように、試験サンプル3130の端縁部3132の近くを折り曲げ(3241a)、図32Bに示すように、だぼ3021の露出面周囲に試験サンプル3130の端縁部3132を巻き付け(3241b)、試験サンプル3130のだぼ3021の内側の部分に接触するように、端縁部3132を降ろす(3241c)。図32A〜32Cに関連して説明し図示した操作は、試験サンプル3130の全幅3133にわたって均一に実施される。
【0159】
図32Cに示すように端縁部3132を押し下げながら、図32Dに示すように、接着テープ3245を試験サンプル3130に接着し、試験サンプル3130のだぼ3021の内側の部分に固定するようにする。接着テープ3245の幅の中心を端縁部3132に置き、接着テープ3245を試験サンプル3130の全幅3133に広げる。接着テープ3245の末端を短くして試験サンプル3130の側縁部3131と一致させる。
【0160】
図33〜35は、上記のように準備された試験サンプル3130を示す。図33は、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の平面図を示す。図34は、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の拡大側面図を示す。図35は、端縁部3132の一部を図示するために接着テープ3245の一部を取り除いて示している、試験サンプル3130に固定された張力装置3020の底面図を示す。
【0161】
試験表面が試験サンプル3130の全体を完全に支持するように、準備した試験サンプル3130を試験表面上に平らに置く。図36に(部分的に)示すように、試験サンプル3130を試験表面3150に固定する。試験サンプル3130を試験表面に固定するため、張力装置3020に固定されている端縁部3132の反対側の端縁部3132を押し下げる。図32Dに示すように端縁部3132を押し下げながら、接着テープ3245を試験サンプル3130及び試験表面3150に接着し、端縁部3132を試験表面3150に固定するようにする。接着テープ3245の幅の中心を端縁部3132に置き、接着テープ3245を試験サンプル3130の全幅3133に広げる。
【0162】
試験サンプル3130を試験表面3150固定した後、試験サンプルに張力をかける前に、以下の測定を実施する。試験サンプル3130を試験表面3150に固定している接着テープ3245の内側末端部と、張力装置3020のだぼ3021の内側末端部との間で、機械方向MDに直線的の測定した距離である、試験サンプル3130の有効全長3671を測定する。有効全長3671の測定値を記録する。また、有効全長の中間点、つまり、試験サンプル3130を試験表面3150に固定している接着テープ3245の内側末端部と、張力装置3020のだぼ3021の内側末端部との間の中間で、試験サンプル3130の開始時全幅3673を測定する。0ニュートンの力におけるミリメートルで表す幅として開始時全幅3673の測定値を記録する。
【0163】
第3に、試験を実施する。試験は23℃、相対湿度約50%で行われなくてはならない。準備した試験サンプル3130を試験表面3150上に置いた状態で試験を実施する。実質的に全ての試験サンプル3130を、材料の重なり、ひだ、大きなしわがない状態で試験表面3150上に平らに置かなくてはならない。だぼ3021の直径により、試験サンプル3130の張力装置3020のすぐ内側の部分が試験表面3150上に平らには置かれない。しかしながら、だぼ3021周囲に巻き付いている試験サンプル3130の部分は試験表面3150上に置かれなくてはならない。図36に示すように、平面図から、試験サンプル3130の全長及び全幅が方形領域を画定するように、張力装置3020を試験表面3150上に配置しなくてはならない。
【0164】
上記のように試験サンプル3130が試験表面3150上に置かれた状態で、張力計3660の測定フック3661を張力装置3020のひも3026の中央部に取り付ける。依然として試験サンプル3130が試験表面3150上に置かれた状態で、試験サンプル3150に張力をかけ、以下に記載するように測定値を記録する。試験サンプル3150に張力をかけるには、張力計3660の固定端3662をゆっくりと引っ張る(3670)。試験表面3150に平行かつ機械方向MDに平行である方向に固定端3662を引っ張る(3670)。固定端3662が引っ張られている間、試験サンプル3130は試験表面3150上に実質的に平らに位置し続けなくてはならない。張力計3660が特定の力を記録するまで固定端3662を引っ張り(3670)、続いて少なくとも10秒間その位置で固定端3662を保ち、張力計3660が特定の力を記録し続けるようにする。
【0165】
張力計3660が特定の力を記録している間に、直尺を用いて試験サンプル3130のネックダウン幅3773を測定する。全長の中間点にある試験サンプル3130の最も幅が狭い位置で、試験サンプル3130のネックダウン幅3773を測定する。特定のニュートンの力におけるミリメートルで表す幅としてネックダウン幅3773の測定値を記録する。上記方法を用いて、特定の力(2.0N、4.0N、6.0N、8.0N、10.0N、12.0N、14.0N、16.0N、18.0N、20.0N、22.0N、及び24.0N)におけるネックダウン幅3773を測定し、記録する。
【0166】
第4に、ネックダウン係数を計算する。上記のように測定し、記録した力及び幅のデータを用いて、各組の力/幅データについて、事前の力及び事前の幅との力及び幅の違いを判定する。例えば、張力なし(0ニュートン)と2.0ニュートンとの間の力の差を判定すると、2.0ニュートンの差となり、次いで、張力なしの時の幅3673(0ニュートン)と張力2.0ニュートンの時の幅3773との差を判定し、大きいほうの値から小さい方の値を引いて正の値の結果を得る。続いて、力の値の差を対応する幅の値の差で割り、1000をかけてニュートン/メートルで表すネックダウン係数値を得る。各組の力/幅データについてこの計算を繰り返す。次に、これらのネックダウン係数値を平均する。この平均値が試験サンプル3130の材料についてのネックダウン係数である。2つの更なる試験サンプルについて、この試験を繰り返さなければならない。これら3つのサンプルを平均する。この平均値がこの材料についてのネックダウン係数である。
【0167】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、それぞれのそのような寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0168】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。
【0169】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合部(103、203、303)を有する結合パターン(102、202、302)を含む結合繊維ウェブ(100、200、300)であって、
前記結合部のそれぞれが、同一の全長(Bl)を有し、前記結合部の前記全長は、前記結合部の第1末端部から前記結合部の第2末端部までを直線的に測定したものであり、かつ、前記結合部の最長寸法を形成するものであり、
前記結合部のそれぞれが、同一の全幅(Bw)を有し、前記結合部の前記全幅は、前記結合部の最大幅を横切って前記全長に垂直に直線的に測定したものであり、
前記結合部のそれぞれが、前記結合部の前記全長に対する前記結合部の前記全幅の比である形状比を有し、
前記繊維ウェブが、一次方向(104、204、304)と、前記一次方向に直交する二次方向(105、205、305)と、を含み、
前記結合パターンが、前記結合部の線状アレイを含み、前記線状アレイにおいて、少なくとも一部のアレイが前記一次方向に平行である一次列に配置され、少なくとも一部のアレイが前記二次方向に平行である二次列に配置され、
前記結合パターンが、ある二次列における結合部と、隣接する二次列における結合部と、の間を前記一次方向に直線的に測定した最短一次距離(SNAx)を含み、
前記結合パターンが、前記最短一次距離を前記結合部の前記全長で割って100倍した最短一次距離割合(SNAx %)を有し、
各形状比が0.33以下であり、
前記最短一次距離割合が−80%〜0%であり、及び
前記結合パターンが20%以下の結合部面積を有する、結合繊維ウェブ。
【請求項2】
前記各形状比が0.10未満である、請求項1に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項3】
前記最短一次距離割合が−80%〜−10%である、請求項1又は2に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項4】
前記結合パターンが14%以下の結合部面積を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項5】
前記結合パターンが、ある一次列における結合部と、隣接する一次列における結合部と、の間を二次方向に直線的に測定した最短二次距離()を含み、
前記結合パターンが、前記最短二次距離を前記結合部の前記全長で割って100倍した最短二次距離割合(SNAy %)を有し、
前記最短一次距離割合が−80%〜0%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項6】
前記最短二次距離割合が−80%〜−10%である、請求項5に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項7】
前記結合部のそれぞれが、前記結合部の前記全長と前記二次方向との間に形成される鋭角である特定の結合部角(Θ)で傾いており、及び
前記特定の結合部角が25°〜60°である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項8】
前記一次方向が前記ウェブの機械方向(MD)と一致し、前記二次方向が前記ウェブの横断方向(CD)と一致する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項9】
前記各結合部が0.8mm以下の全幅を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブを含む使い捨て吸収性物品。
【請求項1】
結合部(103、203、303)を有する結合パターン(102、202、302)を含む結合繊維ウェブ(100、200、300)であって、
前記結合部のそれぞれが、同一の全長(Bl)を有し、前記結合部の前記全長は、前記結合部の第1末端部から前記結合部の第2末端部までを直線的に測定したものであり、かつ、前記結合部の最長寸法を形成するものであり、
前記結合部のそれぞれが、同一の全幅(Bw)を有し、前記結合部の前記全幅は、前記結合部の最大幅を横切って前記全長に垂直に直線的に測定したものであり、
前記結合部のそれぞれが、前記結合部の前記全長に対する前記結合部の前記全幅の比である形状比を有し、
前記繊維ウェブが、一次方向(104、204、304)と、前記一次方向に直交する二次方向(105、205、305)と、を含み、
前記結合パターンが、前記結合部の線状アレイを含み、前記線状アレイにおいて、少なくとも一部のアレイが前記一次方向に平行である一次列に配置され、少なくとも一部のアレイが前記二次方向に平行である二次列に配置され、
前記結合パターンが、ある二次列における結合部と、隣接する二次列における結合部と、の間を前記一次方向に直線的に測定した最短一次距離(SNAx)を含み、
前記結合パターンが、前記最短一次距離を前記結合部の前記全長で割って100倍した最短一次距離割合(SNAx %)を有し、
各形状比が0.33以下であり、
前記最短一次距離割合が−80%〜0%であり、及び
前記結合パターンが20%以下の結合部面積を有する、結合繊維ウェブ。
【請求項2】
前記各形状比が0.10未満である、請求項1に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項3】
前記最短一次距離割合が−80%〜−10%である、請求項1又は2に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項4】
前記結合パターンが14%以下の結合部面積を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項5】
前記結合パターンが、ある一次列における結合部と、隣接する一次列における結合部と、の間を二次方向に直線的に測定した最短二次距離()を含み、
前記結合パターンが、前記最短二次距離を前記結合部の前記全長で割って100倍した最短二次距離割合(SNAy %)を有し、
前記最短一次距離割合が−80%〜0%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項6】
前記最短二次距離割合が−80%〜−10%である、請求項5に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項7】
前記結合部のそれぞれが、前記結合部の前記全長と前記二次方向との間に形成される鋭角である特定の結合部角(Θ)で傾いており、及び
前記特定の結合部角が25°〜60°である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項8】
前記一次方向が前記ウェブの機械方向(MD)と一致し、前記二次方向が前記ウェブの横断方向(CD)と一致する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項9】
前記各結合部が0.8mm以下の全幅を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブ。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の結合繊維ウェブを含む使い捨て吸収性物品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公表番号】特表2013−520578(P2013−520578A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554111(P2012−554111)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【国際出願番号】PCT/US2011/026271
【国際公開番号】WO2011/106663
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【国際出願番号】PCT/US2011/026271
【国際公開番号】WO2011/106663
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
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