説明

繊維構造物

【課題】利便性に富み、装用時の快適性を維持し、また連続装用が容易であり、さらには装用時の美観を損なうことのない、冷症改善やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善に好適に用いられる繊維構造物を提供する。
【解決手段】枇杷種子および/または枇杷葉の抽出物としてのアミグダリン(ビタミンB17)をマイクロカプセルに内蔵しバインダーで繊維に付着する。さらにトウガラシチンキを加えてもよい。その他遠赤外線効果物質、吸放湿性ポリマー微粒子など付着させる。冷症改善やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善効果を発揮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷症改善やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善に好適に用いられる繊維構造物に関するものであり、さらに詳しくは、細胞線維化を抑制する効果のあるアミグダリン(ビタミンB17)を含有する繊維構造物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、生活環境や食習慣の変化並びに不規則化が進み、冷え性やアトピー性皮膚炎に悩む人々が増えており、民間療法が脚光を浴びている。たとえば、枇杷の葉と棒もぐさを使った温灸療法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、湿布する方法として、パッブ剤に粉砕した枇杷葉を含有せしめる方法が提案されており(例えば、特許文献2参照)、さらに、温灸用パスタに枇杷の葉エキスを含有せしめる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
しかしながら、温灸療法は、衣服を脱ぐ必要があるため、場所と時間が限定されるという問題があった。また背中など手の届かない部位については介添えが必要であり、利便性にかけるという問題があった。一方、湿布する方法についても、蒸れによる不快感や皮膚かぶれの問題、湿布部位による剥離の問題、さらには厚みにより装用時に美観が損なわれるという問題があった。
【特許文献1】特開平8−664577号公報
【特許文献2】特開2003−261458号公報
【特許文献3】特開平5−293157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、利便性に富み、装用時の快適性を維持し、また連続装用が容易であり、さらには装用時の美観を損なうことのない、冷症改善やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善に好適に用いることができる繊維構造物を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、
(1)アミグダリン(ビタミンB17)を含有していることを特徴とする繊維構造物。
【0006】
(2)前記アミグダリンを枇杷種子および/または枇杷葉の抽出物として含有していることを特徴とする前記(1)に記載の繊維構造物。
【0007】
(3)前記アミグダリンがマイクロカプセルに内包されており、バインダーを介して繊維に付着していることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の繊維構造物。
【0008】
(4)トウガラシチンキを含有していることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0009】
(5)合成ゼオライト、珪酸ジルコニウム、アルミナ、カーボンから選ばれた少なくとも1種を含有していることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0010】
(6)吸湿発熱成分を含有していることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0011】
(7)下記式で示されるΔMRが2%以上であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0012】
ここで、MRは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)、MRは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)である。
【0013】
(8)セルロース系繊維が構成要素として含まれていることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0014】
(9)前記セルロース系繊維が竹を原料とする再生セルロースであることを特徴とする前記(8)に記載の繊維構造物。
【0015】
(10)編物であることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の繊維構造物。
【0016】
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載の繊維構造物を用いてなることを特徴とする下着類、パジャマ類、パンティストッキング類、または寝具類。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、利便性に富み、着用、装用時の快適性を維持し、また連続着用、装用が容易であり、さらには着用、装用時の美観を損なうことのない、冷症改善やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善に好適に用いられる繊維構造物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の繊維構造物は、アミグダリン(ビタミンB17)を含有するものである。ここでいう含有とは、繊維に付着および/または内包されていることを示す。
【0019】
アミグダリンは、枇杷や梅などの天然物中にも存在し、中でも枇杷種子や枇杷葉に多く含まれている。たとえば、成長した枇杷の葉の場合、約20ppm程度の割合で含有されており、原料として好ましく使用される。アミグダリンは、枇杷種子や枇杷葉からエタノールなどのアルコール抽出により得ることができる。該抽出物には、アミグダリン以外の成分、たとえば抗菌成分や芳香成分が含まれており、これを使用した場合は、アロマテラピーなどの2次的な効果も期待できる。
【0020】
本発明において、アミグダリンは繊維構造物に含有されていれば良く、アミグダリンを繊維構造物にそのまま付与すれば良い。さらに使用耐久性の面から、アミグダリンを内包するマイクロカプセルを、バインダー樹脂を介して繊維構造物に付与することが好ましい。
【0021】
マイクロカプセルの壁膜材としては、非水溶性であり、かつ加工時の耐熱性に優れたものが好ましく、具体的にはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂などが例示できるが、中でも汎用性の面からはウレタン樹脂、メラミン樹脂が好適である。かかる樹脂を壁膜材とするマイクロカプセルの製造方法は、相分離法、重合法、気中懸濁法、コアセルベーション法などを適用可能である。また、マイクロカプセルの粒径および壁膜厚については、通常使用における人体との接触による摩擦や物理的衝撃により適度な発散が期待できる点で、平均粒径が1〜10μm、壁厚が0.2〜5μmの範囲内にあることが好ましい。なお、平均粒径は、動的光散乱式粒径分布測定装置で測定したメジアン径を示す。
【0022】
バインダー樹脂としては、単繊維の表面上に皮膜状に固着するものであることが好ましく、具体的にはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂などを単独または複数組み合わせて使用することができる。
【0023】
なお、マイクロカプセルをバインダー樹脂を介して繊維へ固着させる方法としては、各種の手段が適用可能であり、例えばマイクロカプセルとバインダー樹脂を水分散液とした後、該水分散液をパディング法、スプレー法、コーティング法などにより繊維へ付与し、乾燥機内で加熱、固化させる方法などが適用できる。中でも生産効率の面および加工工程中でのマイクロカプセルの破壊防止の面からは、スプレー法による付与が好ましく用いられる。
【0024】
アミグダリンが人体に作用を及ぼす際、温熱環境が伴うと効果が増大する。このため本発明においては、人体に対して発熱させる効果のある物質や温熱作用として遠赤外線効果のある物質ならびに吸湿発熱効果のある物質が好ましく併用される。人体を発熱させる効果のある物質としては、皮膚刺激性物質に対して使用を規制する化粧品基準で使用が認められているトウガラシチンキが好ましく使用される。遠赤外線効果のある物質としては、合成ゼオライト、珪酸ジルコニウム、アルミナ、カーボンなどが好ましく使用される。また、吸湿発熱効果のある物質としては、吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を含むものが好ましく使用される。該吸湿性ポリマーとしては、ビニルスルホン酸を主成分としたポリマーであることがさらに好ましい。該成分を付与する方法としては、ビニルスルホン酸と架橋剤をパディング法により生地に含浸、乾燥、固着させた後、熱処理などによりポリマー化して繊維表面に固着する方法などが採用される。なお、ビニルスルホン酸はpHが低いため、綿やナイロンなどの脆化防止に、予め中和したビニルスルホン酸ナトリウムを用いることもできる。また、ビニルスルホン酸亜鉛を用いると、消臭性能も付与することができる。かかるビニルスルホン酸としては、例えばアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸が水分子吸着発熱性能の点で好ましい。また、吸湿性微粒子としては、例えば吸湿率の高いシリカ微粒子をバインダーを用いて繊維表面に固着することでも得られる。
【0025】
なお、本発明における繊維構造物の△MRは、吸湿発熱効果の点で2%以上が好ましい。ただし、吸湿発熱効果を高めるために、吸湿発熱物質を多量に付与する、すわわち、△MRを高くする場合は、繊維構造物の風合い粗硬や染色堅牢度低下等の問題を引き起こす恐れがあるため、用途や要求特性に見合った設計を行うことが好ましい。上記理由から、一般衣料用途では、△MRを3%以下に抑えることが好ましい。なお△MRとは次式で示されるものである。
【0026】
△MR(%)=MR−MR
ここでMRとは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)を指し、洋服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境に相当する。また、MRとは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)を指し、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当する。
【0027】
△MRは、MRからMRの値を差し引いた値で、表されるものであり、衣服を着用してから運動したときに、衣服内の蒸れをどれだけ吸収するかに相当する。一般に、ポリエステルの△MRは0%、ナイロンで2%、木綿で4%、ウールで6%といわれている。
【0028】
本発明における繊維構造物を構成する繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートやこれらを主成分とした共重合ポリエステル系繊維に代表されるポリエステル系合成繊維、ナイロン6やナイロン6,6に代表されるポリアミド系合成繊維、アクリル系合成繊維、ポリプロピレン系合成繊維、アセテート繊維に代表される半合成繊維、綿や麻や羊毛に代表される天然繊維の単独品または2種以上を混合したものが好ましく使用され、中でも、特に吸湿性の高い木綿、シルク、ウール、麻などの天然繊維や、レーヨン、キュプラなどの再生セルロース系繊維が特に好ましく使用される。
【0029】
再生セルロース系繊維の原料としては、竹、木材パルプ、リンターバルプおよびコットンリンターなどから選ぶことができるが、中でも吸湿性が他の原料に比べ最も高く、抗菌性を有する竹が特に好ましい。なお、竹の原産地としてはアジアを中心に世界各国広がっているが、特に中国産の竹が好ましく使用される。これらの原料を一般の再生セルロース繊維と同様な処理手段により、吸放湿性を有するセルロース系繊維からなるフィラメント糸および/またはスパン糸を得ることができる。
【0030】
本発明における繊維構造物としては、繊維、織物、編物または不織布などの布帛はもちろん、帯状物、紐状物、糸状物、これらの繊維製品など、その構造、形状を問わず使用することができる。中でも、伸縮性に富み、身体にフィットする編物が特に好ましく使用される。
【0031】
本発明における繊維構造物は、下着類、パジャマ類、パンティストッキング類並びに寝具類などの肌に触れる用途に好ましく適用される。
【実施例】
【0032】
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】
なお、以下の実施例、比較例において得られた繊維構造物を用いて、アンダーシャツ並びにショーツを試作し、日頃から冷え性に悩む女性を被験者とする実着用試験を実施した。試験の際、アンダーシャツ並びにショーツは、各被験者に対して各々2枚支給し、毎日交互に着用することとした。また、着用時期は冬季(12月〜2月)の期間とし、着用期間は2週間(1枚につき、1週間の着用に相当)とした。さらに、着用後はその都度、JIS L 0217 103法に従って洗濯した後、陰干しにて乾燥させた。2週間の実着用後、次の項目について品質評価を実施した。
<快適性>就寝する際の快適性を評価する。判定基準は次のとおりである。
【0034】
◎:四肢が非常に暖かく極めて快適である。
【0035】
○:四肢が暖かく快適である。
【0036】
×:四肢が冷たく快適でない。
<肌の状態>マイクロスコープ(100倍)で観察し、肌の状態をランク付けする。なお、観察部位は、着用時にアンダーシャツで覆われている部位である、上腕部分とした。判定基準は次のとおりである。
【0037】
5:角質部分が透明で、きめが細かい。
【0038】
4:角質部分はほとんど透明で、肌荒れしていない。
【0039】
3:若干、角質部分が白いが、ほとんど肌荒れしていない。
【0040】
2:角質の白い部分が目立ち、少し肌荒れしている。
【0041】
1:ほとんどの角質が白く、きめが粗い。
【0042】
(実施例1)
・基布の作成
中国産の竹を原料とする再生セルロース繊維(単繊維繊度2.2デシテックス、繊維長51mm)50%重量と、ポリエステル繊維(単繊維繊度2.2デシテックス、繊維長51mm)50%重量を用い、通常の長紡紡績工程によって、50番手の紡績糸を得た。
【0043】
この紡績糸を用いて、24GGシングル編機にて天竺構造の布帛を作り、この布帛に対して、リラックス、精練、染色を実施し、基布を得た。この基布の△MRは4.2%であった。
・アミグダリン含有物の作成
アミグダリン含有物の作成として、次に示す方法でビワ葉エキスの調製を行った。すなわち、ビワ葉100gを30%エタノール溶液1kgに浸漬し、室温にて3昼夜抽出した後、ろ過して抽出液を約0.8kg得た。
・基布へのアミグダリン含有物の付与
上記抽出液の10wt%溶液に、基布を浸漬し、ピックアップ率60%でマングルにて絞った後、ヒートセッターにて160℃、30秒の乾燥仕上げを行い、アミグダリンを含有する繊維構造物を得た。
【0044】
得られた繊維構造物の評価結果を表1に示す。快適性および肌の状態は共に優れたものであった。
【0045】
(実施例2)
竹を原料とする再生セルロース繊維のかわりに、84デシテックス、36フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維を用いる以外は実施例1と同様に行い、アミグダリンを含有する繊維構造物を得た。なお、用いた基布の△MRは0.3%であった。
【0046】
得られた繊維構造物の評価結果を表1に示す。快適性および肌の状態は共に優れたものであった。
【0047】
(実施例3)
・基布の作成
実施例2と同様の基布を使用した。
・アミグダリン含有物の作成
アミグダリン含有物の作成として、次に示す方法でビワ葉エキスの調製を行った。すなわち、ビワ葉0.1kgを30%エタノール溶液1kgに浸漬し、室温にて3昼夜抽出した後、ろ過して抽出液を約0.8kg得た。さらに、エバポレーターを用い、70℃の温浴上で蒸発乾固させ約5gの固形物を得た。この固形物を、5gの99%エタノールに溶解した後、10gの蒸留水で希釈した。続いて、粒径2〜10μmのアクリル酸エステル系樹脂からなる微多孔質粒子をマイクロカプセル素材として用い、上記希釈液をマイクロカプセル化した。
・基布へのアミグダリン含有物の付与
上記マイクロカプセルを20g/lに分散させた処理液に基布を浸漬後、マングルでピックアップ率60%で絞った。次いでピンテンターで140℃で2分間乾燥・熱処理を行い、アミグダリンを含有する繊維構造物を得た。
【0048】
得られた繊維構造物の評価結果を表1に示す。快適性および肌の状態は共に優れたものであった。
【0049】
(実施例4)
アミグダリン処理液に、トウガラシチンキ含有の加工剤であるTASTEX HOT2(バイエル株式会社製)を20g/lの濃度になる様に追加する以外は、実施例3と同様に行い、アミグダリンを含有する繊維構造物を得た。
【0050】
得られた繊維構造物の評価結果を表1に示す。快適性および肌の状態は共に優れたものであった。
【0051】
(比較例1)
実施例1で用いた基布をそのまま使用し、アミグダリンを含有しない繊維構造物を得た。
【0052】
得られた繊維構造物の評価結果を表1に示す。快適性および肌の状態は共に満足できるものではなかった。
【0053】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミグダリン(ビタミンB17)を含有していることを特徴とする繊維構造物。
【請求項2】
前記アミグダリンを枇杷種子および/または枇杷葉の抽出物として含有していることを特徴とする請求項1に記載の繊維構造物。
【請求項3】
前記アミグダリンがマイクロカプセルに内包されており、バインダーを介して繊維に付着していることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維構造物。
【請求項4】
トウガラシチンキを含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維構造物。
【請求項5】
合成ゼオライト、珪酸ジルコニウム、アルミナ、カーボンから選ばれた少なくとも1種を含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の繊維構造物。
【請求項6】
吸湿発熱成分を含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維構造物。
【請求項7】
下記式で示されるΔMRが2%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の繊維構造物。
ただし、△MR(%)=MR−MR
ここで、MRは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)、MRは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)である。
【請求項8】
セルロース系繊維が構成要素として含まれていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の繊維構造物。
【請求項9】
前記セルロース系繊維が竹を原料とする再生セルロースであることを特徴とする請求項8に記載の繊維構造物。
【請求項10】
編物であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の繊維構造物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の繊維構造物を用いてなることを特徴とする下着類、パジャマ類、パンティストッキング類、または寝具類。

【公開番号】特開2006−152464(P2006−152464A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−341846(P2004−341846)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】