説明

繊維状金属酸化物の製造方法

【課題】 簡便で低コストである繊維状金属酸化物の製造方法を提供することである。
【解決手段】 クレイ(A)の層間(a)にアルミナゾル等の金属酸化物ゾル(B)が挿入(b)されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に、さらにアルミニウムアルコキシド等の金属アルコキシド(D’)を充填して得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C’)を焼成し、焼成後、さらにクレイ(A)をクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)から剥離(e)させることを特徴とする繊維状金属酸化物(F)の製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、層状化合物の層間部分を利用して、金属酸化物やセラミックの繊維状金属酸化物を製造する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子部品の高集積化に伴い、多くの機器に搭載されている精密電子部品の小型化、軽量化、加工性、コストなどの観点から、繊維状フィラーを含む機能性樹脂フィラーを使用する検討が数多くなされている。しかし、これらの金属やセラミックからなる繊維状フィラーを製造する工程は、高熱処理や複雑な合成製造手順を含むことからコスト、作業性などに多くの課題を有している。
一方、作業性が良く金属酸化物を製造する手段として、多くの知見が開示されているゾルゲル法では、球状の金属酸化物しか得られず、繊維状の金属酸化物を得る方法は知られていない。(特許文献1と2)。
【特許文献1】特開平05−085760
【特許文献2】特開平10−226511
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、簡便で低コストである繊維状金属酸化物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者は、簡便で低コストである繊維状金属酸化物の製造方法を鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ゾルゲル法により金属アルコキシド(D)から得られた金属酸化物ゾル(B)がクレイ(A)の層間(a)に挿入(b)されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に、さらに金属アルコキシド(D’)が充填されて得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C’)を焼成し、得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)に含まれるクレイ(A)をクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)から剥離(e)し、繊維状金属酸化物(F)を得ることを特徴とする繊維状金属酸化物(F)の製造方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の製造方法を用いると、従来の技術と比較して簡便で低コストの方法で繊維状金属酸化物を得ることができる。さらには温和な条件での製造が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明におけるクレイ(A)としては、多層構造を有する蛇紋石-カオリンに属するリザーダイト、アメサイト、クリソタイル、カオリナイト、ディッカイト、ハロイサイト;タルク-パイロフィライトに属するタルク、パイロフィライト;スメクナイトに属するサポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、バイデライト;バーミキュライトに属するバーミキュライト;雲母に属する金雲母、黒雲母、白雲母、レピドライト、イライト、パラゴナイト;脆雲母に属するクリントナイト、マーガライト;緑泥石に属するクリノクロア、シャモサイト、ニマイト、ドンバサイト、クッケアイト、スドーアイト等が挙げられる。これらのなかで、カオリナイト、モンモリロナイト、バーミキュライトが好ましく、モンモリロナイトがさらに好ましい。
また、クレイ(A)の長さは、1層の厚みを除く縦幅、および横幅が通常5nm〜500nmであり、5nm〜300nmが好ましい。
アスペクト比は通常1倍〜50倍であり、20倍以上あるものがさらに好ましい。
【0007】
本発明におけるクレイ(A)の層間(a)とは、層構造を有するクレイ(A)をアルコール(G)もしくはイオン交換水に分散させ、概分散媒により膨潤したクレイ(A)の層と層の間に生じた空隙を示す。
【0008】
本発明における金属酸化物ゾル(B)は、金属アルコキシド(D)を原料とし、ゾルゲル法によって製造される。
この原料となる金属アルコキシド(D)としては、例えば、シリコン、ボロン、チタン、ゲルマニウム、バリウム、カルシウム、インジウム、ランタン、ジルコニウム、イットリウム、ニオブ、タングステン、アルミニウム等から由来するアルコキシドが挙げられ、アルコキシドのアルキル基としては、炭素数が1〜4のアルキル基が挙げられる。
好ましくはシリコン、チタン、ジルコニウム、アルミニウムから由来するアルコキシドであり、さらに好ましくはシリコンアルコキシド、アルミニウムアルコキシドであり、特に好ましくは、アルミニウムアルコキシドである。
金属酸化物ゾル(B)は、具体的には、塩基性水溶液中に金属アルコキシド(D)を滴下し、好ましくは少量ずつ滴下することで懸濁液を得、これを濃縮することで得ることができる。
ここで得られる金属酸化物ゾル(B)はカチオン性であり、その粒子径は、金属アルコキシド(D)の濃度、滴下速度及び攪拌速度に由来し、3nm〜20nmが好ましく、3nm〜10nmがさらに好ましい。
【0009】
本発明における金属酸化物ゾル(B)の挿入(b)とは、クレイ(A)の層間(a)をアルコール(G)や水などの液体媒体により予め膨潤させ、クレイ(A)の層と層の間に金属酸化物ゾル(B)が入り込むことを意味し、金属酸化物ゾル(B)で層間(a)の空隙を密に埋めることがさらに好ましい。詳しくは、カチオン性の金属酸化物ゾル(B)にアニオン性である金属アルコキシド(D’)を滴下し、好ましくは少量ずつ滴下すると、金属酸化物ゾル(B)のカチオン性電荷との電気的相互作用により、金属アルコキシド(D’)がクレイ(A)の層間(c)の金属酸化物ゾル(B)の表面を覆うようにクレイ(A)の層間(c)中の空隙(d)に充填されることを意味する。
【0010】
本発明におけるクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)は、クレイ(A)を、アルコール(G)や水などの液体媒体中に分散させ、金属酸化物ゾル(B)を分散溶液中に添加した後、室温で静置後、例えばホモジナイザー等で攪拌することにより、クレイ(A)の層間(a)に存在するナトリウムイオンが金属酸化物ゾルとイオン交換することで得られる。
【0011】
本発明におけるクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)とは、金属酸化物ゾル(B)が挿入(b)されたクレイ(A)の層と層の間を意味し、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)とは、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中のゾル以外の空間を意味する。
【0012】
本発明においてクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の空隙(d)にさらに充填される金属アルコキシド(D’)としては、金属酸化物ゾル(B)の原料となる前述の金属アルコキシド(D)と同様のアルコキシドを用いても、異なるアルコキシドを用いてもよいが、同一のアルコキシドを用いるのが好ましい。
【0013】
本発明の最終目的物である繊維状金属酸化物(F)とは、クレイ(A)をクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)から剥離(e)して得られ、(1)シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の単一の種類の金属の酸化物からなる構造を有するもの、(2)2種以上の異種の金属の酸化物複合体の構造を有するもの(例えば、シリカゾルにアルミニウムアルコキシド等の異なる金属を有するアルコキシドを充填し得られる金属酸化物複合体)が挙げられる。
【0014】
本発明におけるクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C’)とは、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に金属アルコキシド(D’)が充填されて得られる複合体であり、好ましくは、層間(a)中の空隙(d)をすべて金属アルコキシド(D)により密に充填された複合体である。
このため、クレイ(A)の層間(a)に金属酸化物ゾル(B)と金属アルコキシド(D)が一つの相を形成する。この相は連続的に、かつ、クレイ(A)と交互に形成されたものである。
また、液体媒体に分散したクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の液体媒体に対する金属アルコキシド(D)の添加量としては、液体媒体に対して1重量%〜20重量%であり、好ましくは、1重量%〜10重量%、さらに好ましくは、1重量%〜5重量%である。
さらに、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)に金属アルコキシド(D’)を添加する時の添加速度は、1時間当たり0.5重量%〜5重量%であり、好ましくは、1時間当たり0.5重量%〜1.5重量%である。
【0015】
クレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)を得る方法として、焼成に用いられる機器であれば特に限定されるものではないが、電気炉の使用が好ましい。さらに、電気炉を使用する場合、60℃〜450℃、焼成時間は、30分〜10時間で行い、好ましくは、60℃〜300℃、5時間〜10時間、さらに好ましくは、200℃で5時間行うのが良い。
【0016】
本発明におけるクレイ(A)をクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)から剥離(e)する時の剥離(e)とは、クレイ(A)と連続的に、かつ交互に形成されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)を液体媒体中で剪断力を加えることで、クレイを剥離させることを意味する。
また、剪断力を有するものであれば制限なく使用することができるが、超音波洗浄器などが好適である。具体的には、クレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)を例えば水中に分散させた後、周波数が例えば20KHz〜45KHzの超音波装置中で例えば30分〜2時間放置することで層剥離させることができる。好ましくは、周波数40KHzで1時間超音波処理を行うのが良い。
【0017】
繊維状金属酸化物(F)の形状は、短径及び長径はクレイ(A)に由来し、短径は好ましくは1nm〜50nm、さらに好ましくは5nm〜30nmであり、長径は好ましくは50nm〜500nm、さらに好ましくは100nm〜300nmである。ここで述べた、短径とは、繊維状金属酸化物(F)の断面の径を意味し、長径とは(F)の辺の長さを意味する。アスペクト比とは平均長径/平均短径の比率で表される。本製造法で作製された繊維状金属酸化物(F)は、その形状からアスペクト比が好ましくは2〜100、さらに好ましくは10〜100を有するものが得られる。
【0018】
アスペクト比は、透過型電子顕微鏡(TEM)により、直接繊維状金属酸化物(F)を観察することにより測定する。具体的には、本製造法に基づき作製された繊維状金属酸化物(F)を超音波処理した後、順風乾燥機で乾燥させたものを透過型電子顕微鏡で観察する。観察された画像中で無作為に1個選択し、その長径及び短径を測定する。この作業を、50回繰り返し、その長径及び短径のそれぞれの平均値を平均短径及び平均長径とする。アスペクト比は繊維状金属酸化物(F)の平均長径/平均短径で表され、得られた平均短径及び平均長径の値からアスペクト比を算出するものである。
【0019】
本発明におけるアルコール(G)存在下とは、アルコール(G)が化学反応を伴わず、液体媒体として存在していることを意味する。
また、アルコール(G)としては、炭素数1〜8のアルコールを用いることが好ましい。さらに好ましくは炭素数1〜4のアルコールであり、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブチルアルコールが挙げられる。
特に好ましくは、炭素数1〜4のアルコールで、かつ本発明で用いる金属アルコキシド(D)および(D’)が加水分解することによって発生するアルコールと同一構造を有するアルコール方がよい。例えば、金属アルコキシドがテトラエトキシシラン(TEOS)の場合、エタノールとなる。
【実施例】
【0020】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1
攪拌機及びコンデンサー付き3リットルのステンレス製反応容器に、1773重量部のイオン交換水と13.3重量部の10%NaOH水溶液を仕込み、オイルバスによりこの反応容器内液温を80℃に保った。次いで、攪拌下のこの容器内に、214重量部のテトラエトキシシラン(TEOS)を、2.5時間かけて連続的に供給した。この供給の開始後約1時間経過時点で容器内の液は、コロイド性の微濁を呈した。上記供給を終了した後、容器内液温を88℃まで上昇させ、この温度で1時間還流を行った。次いで、容器内の液を蒸発させ、蒸気を器外に排出させることにより、液温が95℃になるまで濃縮した。次いで、容器内の液全量を器外に取り出し、これをロータリーエバポレーターにより300重量部まで濃縮したところ、SiO2濃度が20.2重量%、粒子径8.0nm、pH10.6及び粘度が2.6mPa・s(25℃)を有するシリカゾル(B−1)を得た。このゾル中のエタノール残存量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、0.1重量%以下であった。
【0021】
200mlビーカー中に得られたシリカゾル水溶液100重量部とクレイ(A−1)(ナトリウム型モンモリロナイト:クニミネ工業製クニピアF)2gを投入し、室温で3h静置後ホモジナイザーを用いて5分間攪拌し、クレイ層間のナトリウムイオンをシリカゾルへと置換することで、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C−1)を得た。
【0022】
クレイ−金属酸化物複合体(C−1)をろ過、分取した後、得られたこの複合体10重量部を20%アンモニア水96重量部及びエタノール1600重量部溶液中に加え、マグネティクスターラーを用いて分散した。この分散液に、テトラエトキシシラン(TEOS)30重量部を24時間で滴下し、滴下終了後24時間静置した。次いで、分散液をろ過した後、60℃にて10時間乾燥させ、さらに、200℃で5時間焼成を行った。得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E−1)は、イオン交換水中に分散させ、超音波洗浄装置(アズワン社製:USK−2R)を用い、40kHzで1時間超音波照射し層剥離させ、遊離した目的の繊維状シリカ(F−1)を得た。繊維状シリカ(F−1)の平均短径及び平均長径を上記測定方法で測定し(以下の実施例、比較例も同様である。)、平均短径8nm、平均長径300nmであり、アスペクト比が37.5であった。
【0023】
実施例2
シリカゾル(C−1)水溶液をロータリーエバポレーターで脱水したシリカゾル40重量部をエタノール160重量部に再度分散させ、シリカゾルエタノール溶液(20.0重量%SiO2濃度)200重量部を調製し、シリカゾル水溶液の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、繊維状シリカ(F−2)を得た。繊維状シリカ(F−2)の平均短径は6nm、平均長径は300nm、アスペクト比50であった。
【0024】
実施例3
テトラエトキシシラン30重量部の代わりに、アルミニウムイソプロポキシド40重量部をイソプロパノール200重量部に溶解したものを使用する以外は実施例1と同様にして、繊維状アルミ酸化物(F−3)を得た。繊維状アルミ酸化物(F−3)の平均短径8nm、平均長径300nm、アスペクト比が37.5であった。
【0025】
比較例1
イオン交換水200重量部、及び20%アンモニア水5重量部を入れ攪拌しながらテトラエトキシシラン208重量部を滴下口より2.5時間かけて滴下添加した。添加終了後、フラスコの加熱を開始した。加熱開始30分後に液温が78℃に達しエタノールを主成分とする共沸物が留出し始めた。更に、加熱を継続して共沸物の留出を続行し、加熱開始1時間後、液温が96℃に達した時点で加熱を停止し、冷却を開始して室温まで液温を下げた。次に、生成した固形物を濾別し、イオン交換水で数回洗浄した後、空気中で200℃、5時間加熱し焼成した。その後、自然放冷して室温まで冷却し、シリカ56重量部を得た。得られたシリカは真比重2.02、平均粒径2μmのほぼ真球状シリカ微粒子(F−1’)を得た。アスペクト比は1であった。
【0026】
比較例2
ゾルゲル法を用いない繊維状金属酸化物を製造する例として、SiO発生原料を減圧下で加熱してSiOガスを発生させながら、不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスを供給し、それによってシリカファイバーを製造する方法がある。具体的には、シリコンとシリカとの混合粉末を100重量部ずつ混合し、0.5Torr減圧中、1420℃に加熱しながら酸素ガス2cc/min及びアルゴンガス20cc/minのガス量で混合ガスを6時間供給した。その後、自然放冷して室温まで冷却し、繊維状シリカ(F−2’)58重量部を得た。得られた繊維状シリカ(F−2’)の平均短径10nm、平均長径900nm、アスペクト比が90であった。
【0027】
本発明の製造法を用いると、従来の方法に比べてより簡便な方法で、公知のゾルゲル法では得ることが不可能なナノサイズの繊維状金属酸化物が得られる。本発明の製造法は、従来の繊維状金属酸化物の製造方法に比べ非常に簡便であり、かつ特殊な装置を必要としない為、コスト面でも優れている。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の製造方法から得られる繊維状金属酸化物は、半導体封止材料用やプリント配線版用高熱伝導性フィラーとして熱伝導性付与、また、樹脂強度を向上させるための汎用樹脂フィラー用途、さらには、結晶造核剤等に好適に使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゾルゲル法により金属アルコキシド(D)から得られた金属酸化物ゾル(B)がクレイ(A)の層間(a)に挿入(b)されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に、さらに金属アルコキシド(D’)が充填されて得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C’)を焼成し、得られたクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)に含まれるクレイ(A)をクレイ−金属酸化物ゾル複合体焼成物(E)から剥離(e)し、繊維状金属酸化物(F)を得ることを特徴とする繊維状金属酸化物(F)の製造方法。
【請求項2】
クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に、該金属アルコキシド(D’)が充填されることで、金属酸化物ゾル(B)と金属アルコキシド(D’)が連続相(f)を形成する請求項1に記載の繊維状金属酸化物(F)の製造方法。
【請求項3】
アルコール(G)存在下で、クレイ(A)の層間(a)に金属酸化物ゾル(B)を挿入(b)されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)を得ることを特徴とする請求項1または2記載の繊維状金属酸化物(F)の製造方法。
【請求項4】
アルコール(G)存在下で、クレイ−金属酸化物ゾル複合体(C)の層間(c)中の空隙(d)に金属アルコキシド(D’)を充填されたクレイ−金属酸化物ゾル複合体(C’)を得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の繊維状金属酸化物(F)の製造方法。

【公開番号】特開2007−290955(P2007−290955A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86958(P2007−86958)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000002288)三洋化成工業株式会社 (1,719)
【Fターム(参考)】