繊維質ウェブ材料を製造するためのフォーミングファブリック
本発明は、繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリック(100;200;300)に関し、該フォーミングファブリック(100;200;300)が、横方向(CD)糸群(1−32;1−24)を有しており、該横方向糸は、トップCD糸群(1,5,9,13,17,21,25,29;1,3,7,9,13,15,19,21)と、ボトムCD糸群(2,6,10,14,18,22,26,30;2,4,8,10,14,16,20,22)と、バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32;5,6,11,12,17,23,24)とを含み、縦方向(MD)糸(1−20)群を有しており、該縦方向糸は、トップMD糸群(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)と、ボトムMD糸群(2,4,7,9,12,14,17,19)とを含み、前記トップMD糸(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)はフォーミングファブリック(100;200;300)の紙側に位置しており、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)はフォーミングファブリック(100;200;300)の摩耗側に位置しており、前記CD糸(1−32;1−24)と前記MD糸(1−20)との反復するパターンを有しており、該パターンは、それぞれが6本の隣接するボトムMD糸(7,9,12,14,17,19;14,17,19,2,4,7;2,4,7,9,12,14;9,12,14,17,19,2;17,19,2,4,7,9;4,7,9,12,14,17;12,14,17,19,2,4;19,2,4,7,9,12)のみの下を通り、次いで前記トップMD糸のうちの幾つかの間を通り、2本の隣接するボトムMD糸(2,4;9,12;17,19;4,7;12,14;19,2;7,9;14,17)のみの上を通る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維質ウェブ材料を製造するための機械において使用するためのフォーミングファブリック、特に、抄紙プロセス、例えば抄紙機のフォーミングセクション(紙層形成部)において使用されるフォーミングファブリックに関する。
【0002】
紙等の繊維質ウェブ材料の製造において、概して、ファブリックベルトのウェブ材料接触側には微細の構造を有することが必要である。つまり、繊維質ウェブ材料が直に接触する側は、あらゆるマーキング効果を回避するために微細な構造を有するべきである。ファブリックベルトの摩耗側又は機械側における所望の特性は、摩耗及び摩擦ができるだけ低減されるようになっており、ウェブ材料を変向及び前進させるための様々なローラと接触する機械側が、摩耗及び裂断を最小限に維持するように構成されている。
【0003】
抄紙機のための複合的なファブリックは欧州特許出願公開第0432413号明細書から公知であり、この明細書には、2つのファブリック層が互いに上下に配置されており、互いに上下に直に配置された2本の横断する糸を有することが記載されている。紙側における層の横断する糸の数は、ファブリックの機械側における層の横断する糸の数に対応する。ファブリックの長手方向に延びた糸は、両ファブリック層に組み込まれており、これらの層の間の構造的な結合を提供するために、両ファブリック層の間の交差箇所において行き来している。
【0004】
国際公開第2006/020414号には、抄紙機のためのファブリックが開示されており、このファブリックは、たて糸及びよこ糸を含む、互いに上下に位置決めされた2つのファブリック層を有している。紙側のファブリック層におけるよこ糸の数は、走行側若しくは機械側のファブリック層におけるたて糸の数の2倍になっている。
【0005】
国際公開第2004/085740号には、抄紙機のためのファブリックベルトが開示されており、この場合、2つのファブリック層の間の結合は、構造的に組み込まれ、かつこれらのファブリック層の間の交差箇所において行き来するたて糸によって行われている。ファブリック層は、さらに、よこ糸の層を有しており、この場合、紙側のファブリック層におけるよこ糸の数は、走行側若しくは機械側のファブリック層におけるよこ糸の数の2倍になっている。
【0006】
抄紙機のためのファブリックベルトは、欧州特許出願公開第1605095号明細書からも公知であり、この場合、両ファブリック層は、ベルトの長手方向に延びた糸によって構成されており、走行側のファブリック層における糸の数は、紙側のファブリック層における糸の数の2倍である。両ファブリック層の結合は、長手方向に延びた構造的に連結する糸と、ファブリック層の間を行き来するトランスファ糸とによって提供されている。
【0007】
当該技術分野において、高度の耐摩耗性と、高められた継目強度とを有する、繊維質ウェブ材料を製造するための機械のためのフォーミングファブリックが必要とされている。
【0008】
本発明は、繊維質ウェブ、特に紙又は厚紙を製造するための抄紙機のためのフォーミングファブリックを提供する。
【0009】
本発明は、繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリックの1つの形態にあり、該フォーミングファブリックは、反復するパターンで使用された複数の横方向(CD)糸と複数の縦方向(MD)糸とを含んでいる。複数のCD糸は、トップCD糸群と、ボトムCD糸群と、バインダCD糸群とを含む。複数のMD糸は、トップ縦方向糸群と、ボトム縦方向糸群とを含む。トップ縦方向糸は、フォーミングファブリックの紙側に位置する。ボトム縦方向糸は、フォーミングファブリックの摩耗側に位置する。CD糸とMD糸との反復するパターンは、ボトムCD糸の間の配列を含み、それぞれのボトムCD糸は、6本の隣接するボトム縦方向糸のみの下を通り、次いでトップ縦方向糸のうちの何本かと2本の隣接するボトム縦方向糸のみとの間を通る。
【0010】
本発明の利点は、従来技術よりも摩耗側におけるたて糸若しくはMDのナックルの量を倍増することによって、フォーミングファブリック構造におけるMD糸及びCD糸の増大した織り合いが存在するということである。
【0011】
本発明の別の利点は、それぞれの摩耗側たて糸ナックルが、ナックル長さを維持するために、隣接する摩耗側たて糸ナックルと対を成していることである。
【0012】
本発明のさらに別の利点は、ナックルの対形成が、横方向安定性を高めるために、ボトムCD内へのより深いクリンピングを許容するということである。
【0013】
本発明のさらに別の利点は、本発明が、より大きなボトムCD糸の使用を許容することである。
【0014】
本発明のさらに別の利点は、増大した織り合いが、フォーミングファブリックの高い縫い目強さを許容することである。
【0015】
本発明の前記特徴及びその他の特徴、及び本発明に到達する形式がより明らかになるであろう。また、添付の図面に関連した発明の実施の形態の以下の説明を参照することによって、発明はさらによく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1B】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1C】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1D】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図2A】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2B】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2C】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2D】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図3】図1A〜図1Dの実施の形態の紙側を示す概略図である。
【図4】図2A〜図2Dのフォーミングファブリックの紙側を示す概略的な平面図である。
【図5】8本のボトムよこ糸のそれぞれのための1つのたて糸ナックルを示す、従来技術の縦方向フォーミングファブリックの概略図である。
【図6】8本のボトムよこ糸のそれぞれのための2つのたて糸ナックルを示す、本発明の概略的な縦方向断面図である。
【図7】反復するパターンごとに1本のたて糸だけによってクリンプされたボトムよこ糸を示す、従来の概略的な横方向断面図である。
【図8】反復するパターンのそれぞれに対してボトムよこ糸が一対のたて糸によってクリンプされていることを示す、本発明の概略的な横方向断面図である。
【図9】本発明のフォーミングファブリックの第3の実施の形態を示す、概略的な横方向断面図である。
【図10】図9の実施の形態の紙側を示す概略図である。
【0017】
各参照符号は、複数の図面を通じて同じ部分を示す。図示された具体例は、発明の1つの実施の形態を例示しており、これらの具体例は、発明の範囲を限定するものと解されるべきではない。
【0018】
ここで図面、特に図1A〜図1Dを参照すると、繊維質ウェブを製造するために抄紙機において使用されるフォーミングファブリック100のための織りパターンが概略的に示されている。フォーミングファブリック100は、織機において織られたたて糸及びよこ糸を有する。フォーミングファブリック100は、平坦に、又は無端に織られていてよい。フォーミングファブリック100は、縦方向(MD)糸の第1の層102と、MD糸の第2の層104とを有しており、前記MD糸は図面において数字1〜20によって表されている。便宜上、横方向(CD)糸にも数字が付されているが、図面から明らかなように、CD糸は、それぞれのMD糸群の左側に数字1〜32が付された連続的な線である。"糸"という用語が全体を通じて使用されるが、この糸には、モノフィラメント構造及びマルチフィラメント構造が含まれると解すべきである。また、糸のサイズは互いに異なることができる。
【0019】
MD糸の層102,104は、対を成したMD糸108等の、対を成したMD糸と、対を成していないMD糸110とを含んでいる。対を成したMD糸108は、MD糸1と2、3と4、6と7、8と9、11と12、13と14、16と17、及び18と19を含む。対を成していないMD糸110は、MD糸5,10,15及び20を含む。概略的に示すために、MD糸の位置は数字として示されており、これは、織りパターンを例示するためである。実際のフォーミングファブリックにおいては、MD糸とCD糸のある程度のずれ(shifting)が確かに生じ、MD糸の積層された配列は、織られたフォーミングファブリックにおいては、ここに例示された織りパターンで示された明確な構造から変化させられていることがある。つまり、織りパターンは、フォーミングファブリックがどのように織られるかを例示し、その利点を例示する。
【0020】
CD糸は、トップ(上層の)CD糸1,5,9,13,17,21,25及び29を含む。ボトム(下層の)CD糸は、2,6,10,14,18,22,26及び30である。バインダCD糸は、3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31及び32である。トップCD糸は、層102のMD糸のみと織り合わされたCD糸であり、ボトムCD糸は、層104のMD糸のみと織り合わされた糸である。バインダCD糸は、第1の層102のMD糸及び第2の層104のMD糸と織り合わされている。
【0021】
ここで、さらに図2A〜図2Dを参照すると、本発明の織りパターンの別の実施の形態が示されており、この実施の形態は、フォーミングファブリック100と同様の特性を有するフォーミングファブリック200として示されており、それぞれの同様の要素は、参照番号に100を加えた数字によって示されている。フォーミングファブリック100は、反復するパターンにおける20本のMD糸と32本のCD糸とを有するのに対し、フォーミングファブリック200は、MD糸の順序づけにおいては同様の選択を有するが、24本のCD糸しか有していない。フォーミングファブリック200において、トップCD糸は1,3,7,9,13,15,19及び21である。ボトムCD糸は2,4,8,10,14,16,20及び22である。バインダCD糸は5,6,11,12,17,18,23及び24である。
【0022】
ここで図9を参照すると、本発明の織りパターンの第3の実施の形態が示されており、この実施の形態は、フォーミングファブリック100と同様の特性を有するフォーミングファブリック300として示されており、それぞれの同様の要素は、参照番号に200を加えた数字によって示されている。
【0023】
フォーミングファブリック300は、織機において織られたたて糸及びよこ糸を有する。フォーミングファブリック300は、平坦に又は無端に織られていてよい。フォーミングファブリック300は、縦方向(MD)糸の第1の層302と、MD糸の第2の層304とを有しており、MD糸は図面に番号1〜20によって表されている。便宜上、横方向(CD)糸にも番号が付されているが、図面から明らかなように、CD糸は、それぞれのMD糸群の左側に数字1〜32が付された連続的な線である。
【0024】
MD糸の層302及び304は、対を成したMD糸308等の、対を成したMD糸と、対を成していないMD糸310とを含む。対を成したMD糸308は、MD糸1と2、3と4、6と7、8と9、11と12、13と14、16と17、及び18と19を含む。対を成していないMD糸310は、MD糸5,10,15及び20を含む。概略的に示すために、MD糸の位置を数字で概略的に示すことは、織りパターンを例示するためである。実際のフォーミングファブリックにおいては、MD糸とCD糸のある程度のずれが確かに生じ、MD糸の積層された配列は、織られたフォーミングファブリックにおいては、ここに例示された織りパターンで示された明確な構造から変化させられていることがある。つまり、織りパターンは、フォーミングファブリックがどのように織られるかを例示し、その利点を例示する。
【0025】
CD糸306は、トップCD糸1,5,9,13,17,21,25及び29を含む。ボトムCD糸は、2,6,10,14,18,22,26及び30である。バインダCD糸は、3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,26,27,31及び32である。トップCD糸は、層302のMD糸のみと織り合わされたCD糸であり、ボトムCD糸は、層304のMD糸のみと織り合わされたCD糸である。バインダCD糸は、第1の層302のMD糸及び第2の層304のMD糸と織り合わされている。
【0026】
ここでさらに図3,4及び10を参照すると、これらの図に反映された図1A〜図1D、図2A〜図2D、及び図9のそれぞれの織りパターンの図が示されている。図3,4及び10において、"X"は、トップMD糸の第1の層102,202及び302の上側(紙側)に位置している時の非バインダアッパー/トップCD糸を示している。Y及びZは、トップMD糸の第1の層102,202及び302のそれぞれの上側に位置している時のバインダCD糸を表している。影付きの部分は、対を成したMD糸108,208及び308それぞれの間にボトムCD糸が位置している時を表している。水平方向の線及び鉛直方向の線を含む正方形は、ボトムMD糸の第2の層104,204及び304の機械側にバインダCD糸が位置している時の様々な箇所を示している。
【0027】
図3,4及び10において、マトリックスの下側に沿った数字は、数字が付されたMD糸を表しており、マトリックスの右側に沿った数字は、本発明の反復するパターンをそれぞれ表す、数字が付されたCD糸を表している。MD糸としても知られている縦方向糸と、横方向糸としても知られるCD糸とは、従来技術よりもMD糸及びCD糸の増大した織り合わせを有する。これは、図5〜図8に示されているように、摩耗側におけるMDナックルの量を倍増させる。
【0028】
図5及び図7は、図5における縦方向断面と、図7における横方向断面とを示す従来の織りパターンを示している。図5に示したように、全ての8本のボトムCD糸のために、1つのたて糸若しくはMDナックルが形成されており、その場合、ボトムCD糸は、反復するパターンごとに、図7に示したように1本のMD糸のみによってクリンプされている。
【0029】
本発明においては、図6における縦方向断面図と、図8における横方向の図とが示すように、全ての8本のボトムCD糸のために、2つのたて糸若しくはMDナックルが存在し、かつボトムCD糸は、それぞれの反復するパターンのために、一対のMD糸によってクリンプされている。これは、より深いMD糸の埋設と、フォーミングファブリックのより長い寿命のためにより大きなCD糸をクリンプする可能性とにつながる。
【0030】
それぞれの摩耗側MD又はたて糸ナックルは、ナックル長さを維持するために、隣接する摩耗側MD又はたて糸ナックルと対を成している。ナックルの対形成は、増大した横方向安定性のために、ボトムCD内へのより深いクリンプをも許容する。この構造は、利益を拡大するためにより大きなボトムCD糸の使用をも許容する。本発明の織りパターンの増大した織り合わせは、フォーミングファブリックにおけるより大きな縫い目強さを可能にする。
【0031】
フォーミングファブリック100においては、トップCD糸は、第1の層102のそれぞれのMD糸の周りを交互に織る単純な織りパターンである。ボトムCD糸は、反復するパターンにおいて、2本の隣接するボトムMD糸104のみの下側と、6本の隣接するMD糸のみの上側とを通るだけである。また、一つおきのボトムCD糸2,10,18,26は2対のMD糸の間だけを通る。別のボトムCD糸6,14,22,30は、対を成したMD糸の2対の間を通りながら、これら対を成したMD糸の間の、対を成していないMD糸をも通過する。ボトムCD糸のこの構成は、フォーミングファブリック200にも示されている。フォーミングファブリック100においては、各バインダCD糸は、トップMD糸のうちの3つの上側を通る単純な織りを有しておりかつ、一方のバインダ糸は1本のボトムMD糸と係合し、隣接する他方のバインダ糸はボトムMD糸のうちの2本と係合している。
【0032】
フォーミングファブリック200においては、トップCD糸は、2本のMD糸のみの上側と、1本のMD糸の下側とを通り、次いで連続する形式で2本のMD糸の上側を反復して通るというパターンを有している。ボトムCD糸は、上述されており、対を成していないMD糸を通る一方のボトムCD糸と、MD糸の2つの対の間だけを通る他方のボトムCD糸とを交互に有する織りパターンにおいて共通である。フォーミングファブリック200のバインダCD糸もまた、1本のボトムMD糸と2本のボトムMD糸との上側を交互に通過し、次いで、トップCD糸と同様にトップMD糸に係合する。
【0033】
フォーミングファブリック300においては、トップCD糸は、1本の前記トップMD糸の下側を織り、3本の前記トップMD糸の上を通り、1本の前記トップMD糸の下を織り、3本の前記トップMD糸の上を通り、1本の前記トップMD糸を織り、3本の前記トップMD糸の上を通る、綾織り3/1パターンである。フォーミングファブリック300は、約460の、ヘッドセット後のcfm、約1.6mmの厚さ、約0.290mmのたて糸埋設、約7147の弾性率、約0.52の、60PLIにおける延び、及び/又は約9〜10%の張力を有する。さらに、フォーミングファブリック300の糸は、好適には、1.8mm未満の直径を有する。
【0034】
本発明は少なくとも1つの実施の形態に関して説明されたが、本発明は、この開示の思想及び範囲内でさらに変向することができる。したがって、本願は、その一般的原理を用いて発明のあらゆる変更、使用又は適合を網羅することを意図している。さらに、本願は、発明が属する技術の分野において公知の又は慣用の技術に含まれ、かつ添付した請求の範囲の範囲に当てはまるような、本開示内容からの逸脱を網羅することを意図している。
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維質ウェブ材料を製造するための機械において使用するためのフォーミングファブリック、特に、抄紙プロセス、例えば抄紙機のフォーミングセクション(紙層形成部)において使用されるフォーミングファブリックに関する。
【0002】
紙等の繊維質ウェブ材料の製造において、概して、ファブリックベルトのウェブ材料接触側には微細の構造を有することが必要である。つまり、繊維質ウェブ材料が直に接触する側は、あらゆるマーキング効果を回避するために微細な構造を有するべきである。ファブリックベルトの摩耗側又は機械側における所望の特性は、摩耗及び摩擦ができるだけ低減されるようになっており、ウェブ材料を変向及び前進させるための様々なローラと接触する機械側が、摩耗及び裂断を最小限に維持するように構成されている。
【0003】
抄紙機のための複合的なファブリックは欧州特許出願公開第0432413号明細書から公知であり、この明細書には、2つのファブリック層が互いに上下に配置されており、互いに上下に直に配置された2本の横断する糸を有することが記載されている。紙側における層の横断する糸の数は、ファブリックの機械側における層の横断する糸の数に対応する。ファブリックの長手方向に延びた糸は、両ファブリック層に組み込まれており、これらの層の間の構造的な結合を提供するために、両ファブリック層の間の交差箇所において行き来している。
【0004】
国際公開第2006/020414号には、抄紙機のためのファブリックが開示されており、このファブリックは、たて糸及びよこ糸を含む、互いに上下に位置決めされた2つのファブリック層を有している。紙側のファブリック層におけるよこ糸の数は、走行側若しくは機械側のファブリック層におけるたて糸の数の2倍になっている。
【0005】
国際公開第2004/085740号には、抄紙機のためのファブリックベルトが開示されており、この場合、2つのファブリック層の間の結合は、構造的に組み込まれ、かつこれらのファブリック層の間の交差箇所において行き来するたて糸によって行われている。ファブリック層は、さらに、よこ糸の層を有しており、この場合、紙側のファブリック層におけるよこ糸の数は、走行側若しくは機械側のファブリック層におけるよこ糸の数の2倍になっている。
【0006】
抄紙機のためのファブリックベルトは、欧州特許出願公開第1605095号明細書からも公知であり、この場合、両ファブリック層は、ベルトの長手方向に延びた糸によって構成されており、走行側のファブリック層における糸の数は、紙側のファブリック層における糸の数の2倍である。両ファブリック層の結合は、長手方向に延びた構造的に連結する糸と、ファブリック層の間を行き来するトランスファ糸とによって提供されている。
【0007】
当該技術分野において、高度の耐摩耗性と、高められた継目強度とを有する、繊維質ウェブ材料を製造するための機械のためのフォーミングファブリックが必要とされている。
【0008】
本発明は、繊維質ウェブ、特に紙又は厚紙を製造するための抄紙機のためのフォーミングファブリックを提供する。
【0009】
本発明は、繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリックの1つの形態にあり、該フォーミングファブリックは、反復するパターンで使用された複数の横方向(CD)糸と複数の縦方向(MD)糸とを含んでいる。複数のCD糸は、トップCD糸群と、ボトムCD糸群と、バインダCD糸群とを含む。複数のMD糸は、トップ縦方向糸群と、ボトム縦方向糸群とを含む。トップ縦方向糸は、フォーミングファブリックの紙側に位置する。ボトム縦方向糸は、フォーミングファブリックの摩耗側に位置する。CD糸とMD糸との反復するパターンは、ボトムCD糸の間の配列を含み、それぞれのボトムCD糸は、6本の隣接するボトム縦方向糸のみの下を通り、次いでトップ縦方向糸のうちの何本かと2本の隣接するボトム縦方向糸のみとの間を通る。
【0010】
本発明の利点は、従来技術よりも摩耗側におけるたて糸若しくはMDのナックルの量を倍増することによって、フォーミングファブリック構造におけるMD糸及びCD糸の増大した織り合いが存在するということである。
【0011】
本発明の別の利点は、それぞれの摩耗側たて糸ナックルが、ナックル長さを維持するために、隣接する摩耗側たて糸ナックルと対を成していることである。
【0012】
本発明のさらに別の利点は、ナックルの対形成が、横方向安定性を高めるために、ボトムCD内へのより深いクリンピングを許容するということである。
【0013】
本発明のさらに別の利点は、本発明が、より大きなボトムCD糸の使用を許容することである。
【0014】
本発明のさらに別の利点は、増大した織り合いが、フォーミングファブリックの高い縫い目強さを許容することである。
【0015】
本発明の前記特徴及びその他の特徴、及び本発明に到達する形式がより明らかになるであろう。また、添付の図面に関連した発明の実施の形態の以下の説明を参照することによって、発明はさらによく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1B】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1C】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図1D】本発明のフォーミングファブリックの1つの実施の形態の配置構成を例示する概略的な断面図である。
【図2A】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2B】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2C】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図2D】本発明のフォーミングファブリックの別の実施の形態を例示する概略的な断面図である。
【図3】図1A〜図1Dの実施の形態の紙側を示す概略図である。
【図4】図2A〜図2Dのフォーミングファブリックの紙側を示す概略的な平面図である。
【図5】8本のボトムよこ糸のそれぞれのための1つのたて糸ナックルを示す、従来技術の縦方向フォーミングファブリックの概略図である。
【図6】8本のボトムよこ糸のそれぞれのための2つのたて糸ナックルを示す、本発明の概略的な縦方向断面図である。
【図7】反復するパターンごとに1本のたて糸だけによってクリンプされたボトムよこ糸を示す、従来の概略的な横方向断面図である。
【図8】反復するパターンのそれぞれに対してボトムよこ糸が一対のたて糸によってクリンプされていることを示す、本発明の概略的な横方向断面図である。
【図9】本発明のフォーミングファブリックの第3の実施の形態を示す、概略的な横方向断面図である。
【図10】図9の実施の形態の紙側を示す概略図である。
【0017】
各参照符号は、複数の図面を通じて同じ部分を示す。図示された具体例は、発明の1つの実施の形態を例示しており、これらの具体例は、発明の範囲を限定するものと解されるべきではない。
【0018】
ここで図面、特に図1A〜図1Dを参照すると、繊維質ウェブを製造するために抄紙機において使用されるフォーミングファブリック100のための織りパターンが概略的に示されている。フォーミングファブリック100は、織機において織られたたて糸及びよこ糸を有する。フォーミングファブリック100は、平坦に、又は無端に織られていてよい。フォーミングファブリック100は、縦方向(MD)糸の第1の層102と、MD糸の第2の層104とを有しており、前記MD糸は図面において数字1〜20によって表されている。便宜上、横方向(CD)糸にも数字が付されているが、図面から明らかなように、CD糸は、それぞれのMD糸群の左側に数字1〜32が付された連続的な線である。"糸"という用語が全体を通じて使用されるが、この糸には、モノフィラメント構造及びマルチフィラメント構造が含まれると解すべきである。また、糸のサイズは互いに異なることができる。
【0019】
MD糸の層102,104は、対を成したMD糸108等の、対を成したMD糸と、対を成していないMD糸110とを含んでいる。対を成したMD糸108は、MD糸1と2、3と4、6と7、8と9、11と12、13と14、16と17、及び18と19を含む。対を成していないMD糸110は、MD糸5,10,15及び20を含む。概略的に示すために、MD糸の位置は数字として示されており、これは、織りパターンを例示するためである。実際のフォーミングファブリックにおいては、MD糸とCD糸のある程度のずれ(shifting)が確かに生じ、MD糸の積層された配列は、織られたフォーミングファブリックにおいては、ここに例示された織りパターンで示された明確な構造から変化させられていることがある。つまり、織りパターンは、フォーミングファブリックがどのように織られるかを例示し、その利点を例示する。
【0020】
CD糸は、トップ(上層の)CD糸1,5,9,13,17,21,25及び29を含む。ボトム(下層の)CD糸は、2,6,10,14,18,22,26及び30である。バインダCD糸は、3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31及び32である。トップCD糸は、層102のMD糸のみと織り合わされたCD糸であり、ボトムCD糸は、層104のMD糸のみと織り合わされた糸である。バインダCD糸は、第1の層102のMD糸及び第2の層104のMD糸と織り合わされている。
【0021】
ここで、さらに図2A〜図2Dを参照すると、本発明の織りパターンの別の実施の形態が示されており、この実施の形態は、フォーミングファブリック100と同様の特性を有するフォーミングファブリック200として示されており、それぞれの同様の要素は、参照番号に100を加えた数字によって示されている。フォーミングファブリック100は、反復するパターンにおける20本のMD糸と32本のCD糸とを有するのに対し、フォーミングファブリック200は、MD糸の順序づけにおいては同様の選択を有するが、24本のCD糸しか有していない。フォーミングファブリック200において、トップCD糸は1,3,7,9,13,15,19及び21である。ボトムCD糸は2,4,8,10,14,16,20及び22である。バインダCD糸は5,6,11,12,17,18,23及び24である。
【0022】
ここで図9を参照すると、本発明の織りパターンの第3の実施の形態が示されており、この実施の形態は、フォーミングファブリック100と同様の特性を有するフォーミングファブリック300として示されており、それぞれの同様の要素は、参照番号に200を加えた数字によって示されている。
【0023】
フォーミングファブリック300は、織機において織られたたて糸及びよこ糸を有する。フォーミングファブリック300は、平坦に又は無端に織られていてよい。フォーミングファブリック300は、縦方向(MD)糸の第1の層302と、MD糸の第2の層304とを有しており、MD糸は図面に番号1〜20によって表されている。便宜上、横方向(CD)糸にも番号が付されているが、図面から明らかなように、CD糸は、それぞれのMD糸群の左側に数字1〜32が付された連続的な線である。
【0024】
MD糸の層302及び304は、対を成したMD糸308等の、対を成したMD糸と、対を成していないMD糸310とを含む。対を成したMD糸308は、MD糸1と2、3と4、6と7、8と9、11と12、13と14、16と17、及び18と19を含む。対を成していないMD糸310は、MD糸5,10,15及び20を含む。概略的に示すために、MD糸の位置を数字で概略的に示すことは、織りパターンを例示するためである。実際のフォーミングファブリックにおいては、MD糸とCD糸のある程度のずれが確かに生じ、MD糸の積層された配列は、織られたフォーミングファブリックにおいては、ここに例示された織りパターンで示された明確な構造から変化させられていることがある。つまり、織りパターンは、フォーミングファブリックがどのように織られるかを例示し、その利点を例示する。
【0025】
CD糸306は、トップCD糸1,5,9,13,17,21,25及び29を含む。ボトムCD糸は、2,6,10,14,18,22,26及び30である。バインダCD糸は、3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,26,27,31及び32である。トップCD糸は、層302のMD糸のみと織り合わされたCD糸であり、ボトムCD糸は、層304のMD糸のみと織り合わされたCD糸である。バインダCD糸は、第1の層302のMD糸及び第2の層304のMD糸と織り合わされている。
【0026】
ここでさらに図3,4及び10を参照すると、これらの図に反映された図1A〜図1D、図2A〜図2D、及び図9のそれぞれの織りパターンの図が示されている。図3,4及び10において、"X"は、トップMD糸の第1の層102,202及び302の上側(紙側)に位置している時の非バインダアッパー/トップCD糸を示している。Y及びZは、トップMD糸の第1の層102,202及び302のそれぞれの上側に位置している時のバインダCD糸を表している。影付きの部分は、対を成したMD糸108,208及び308それぞれの間にボトムCD糸が位置している時を表している。水平方向の線及び鉛直方向の線を含む正方形は、ボトムMD糸の第2の層104,204及び304の機械側にバインダCD糸が位置している時の様々な箇所を示している。
【0027】
図3,4及び10において、マトリックスの下側に沿った数字は、数字が付されたMD糸を表しており、マトリックスの右側に沿った数字は、本発明の反復するパターンをそれぞれ表す、数字が付されたCD糸を表している。MD糸としても知られている縦方向糸と、横方向糸としても知られるCD糸とは、従来技術よりもMD糸及びCD糸の増大した織り合わせを有する。これは、図5〜図8に示されているように、摩耗側におけるMDナックルの量を倍増させる。
【0028】
図5及び図7は、図5における縦方向断面と、図7における横方向断面とを示す従来の織りパターンを示している。図5に示したように、全ての8本のボトムCD糸のために、1つのたて糸若しくはMDナックルが形成されており、その場合、ボトムCD糸は、反復するパターンごとに、図7に示したように1本のMD糸のみによってクリンプされている。
【0029】
本発明においては、図6における縦方向断面図と、図8における横方向の図とが示すように、全ての8本のボトムCD糸のために、2つのたて糸若しくはMDナックルが存在し、かつボトムCD糸は、それぞれの反復するパターンのために、一対のMD糸によってクリンプされている。これは、より深いMD糸の埋設と、フォーミングファブリックのより長い寿命のためにより大きなCD糸をクリンプする可能性とにつながる。
【0030】
それぞれの摩耗側MD又はたて糸ナックルは、ナックル長さを維持するために、隣接する摩耗側MD又はたて糸ナックルと対を成している。ナックルの対形成は、増大した横方向安定性のために、ボトムCD内へのより深いクリンプをも許容する。この構造は、利益を拡大するためにより大きなボトムCD糸の使用をも許容する。本発明の織りパターンの増大した織り合わせは、フォーミングファブリックにおけるより大きな縫い目強さを可能にする。
【0031】
フォーミングファブリック100においては、トップCD糸は、第1の層102のそれぞれのMD糸の周りを交互に織る単純な織りパターンである。ボトムCD糸は、反復するパターンにおいて、2本の隣接するボトムMD糸104のみの下側と、6本の隣接するMD糸のみの上側とを通るだけである。また、一つおきのボトムCD糸2,10,18,26は2対のMD糸の間だけを通る。別のボトムCD糸6,14,22,30は、対を成したMD糸の2対の間を通りながら、これら対を成したMD糸の間の、対を成していないMD糸をも通過する。ボトムCD糸のこの構成は、フォーミングファブリック200にも示されている。フォーミングファブリック100においては、各バインダCD糸は、トップMD糸のうちの3つの上側を通る単純な織りを有しておりかつ、一方のバインダ糸は1本のボトムMD糸と係合し、隣接する他方のバインダ糸はボトムMD糸のうちの2本と係合している。
【0032】
フォーミングファブリック200においては、トップCD糸は、2本のMD糸のみの上側と、1本のMD糸の下側とを通り、次いで連続する形式で2本のMD糸の上側を反復して通るというパターンを有している。ボトムCD糸は、上述されており、対を成していないMD糸を通る一方のボトムCD糸と、MD糸の2つの対の間だけを通る他方のボトムCD糸とを交互に有する織りパターンにおいて共通である。フォーミングファブリック200のバインダCD糸もまた、1本のボトムMD糸と2本のボトムMD糸との上側を交互に通過し、次いで、トップCD糸と同様にトップMD糸に係合する。
【0033】
フォーミングファブリック300においては、トップCD糸は、1本の前記トップMD糸の下側を織り、3本の前記トップMD糸の上を通り、1本の前記トップMD糸の下を織り、3本の前記トップMD糸の上を通り、1本の前記トップMD糸を織り、3本の前記トップMD糸の上を通る、綾織り3/1パターンである。フォーミングファブリック300は、約460の、ヘッドセット後のcfm、約1.6mmの厚さ、約0.290mmのたて糸埋設、約7147の弾性率、約0.52の、60PLIにおける延び、及び/又は約9〜10%の張力を有する。さらに、フォーミングファブリック300の糸は、好適には、1.8mm未満の直径を有する。
【0034】
本発明は少なくとも1つの実施の形態に関して説明されたが、本発明は、この開示の思想及び範囲内でさらに変向することができる。したがって、本願は、その一般的原理を用いて発明のあらゆる変更、使用又は適合を網羅することを意図している。さらに、本願は、発明が属する技術の分野において公知の又は慣用の技術に含まれ、かつ添付した請求の範囲の範囲に当てはまるような、本開示内容からの逸脱を網羅することを意図している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリック(100;200;300)において、該フォーミングファブリック(100;200;300)が、
複数の横方向(CD)糸(1−32;1−24)を有しており、該横方向糸は、トップCD糸群(1,5,9,13,17,21,25,29;1,3,7,9,13,15,19,21)と、ボトムCD糸群(2,6,10,14,18,22,26,30;2,4,8,10,14,16,20,22)と、バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32;5,6,11,12,17,23,24)とを含み、
複数の縦方向(MD)糸(1−20)を有しており、該縦方向糸は、トップMD糸群(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)と、ボトムMD糸群(2,4,7,9,12,14,17,19)とを含み、前記トップMD糸(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)はフォーミングファブリック(100;200;300)の紙側に位置しており、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)はフォーミングファブリック(100;200;300)の摩耗側に位置しており、
前記CD糸(1−32;1−24)と前記MD糸(1−20)との反復するパターンを有しており、該パターンは、それぞれが6本の隣接するボトムMD糸(7,9,12,14,17,19;14,17,19,2,4,7;2,4,7,9,12,14;9,12,14,17,19,2;17,19,2,4,7,9;4,7,9,12,14,17;12,14,17,19,2,4;19,2,4,7,9,12)のみの下を通り、次いで前記トップMD糸のうちの幾つかと、2本の隣接するボトムMD糸(2,4;9,12;17,19;4,7;12,14;19,2;7,9;14,17)のみの上との間を通る前記CD糸(2,6,10,14,18,22,26,30;1,3,7,9,13,15,19,21)の配列を含むことを特徴とする、繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項2】
前記トップMD糸群(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)と、前記ボトムMD糸群(2,4,7,9,12,14,17,19)との合計が、前記反復するパターンのそれぞれにおいて20本である、請求項1記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項3】
全てのボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)が、トップMD糸(1,3,6,8,11,13,16,18)と対を成し、対を成したMD糸(1,2;3,4;6,7;8,9;11,12;13,14;16,17;18,19)を形成しており、前記トップMD糸のうちの幾つか(5,10,15,20)は、対を成していないトップMD糸(5,10,15,20)を形成するためにボトムMD糸と対を成していない、請求項2記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項4】
前記パターンにおいて、前記ボトムCD糸のうちの半分(2,10,18,26;2,8,14,20)は、対を成したMD糸(1−4,16−19,11−14,6−9;1−4,16−19,11−14,6−9)の間だけを通り、前記ボトム糸のうちの他の半分(6,14,22,30;4,10,16,22)は、2対のMD糸(8,9,11,12;3,4,6,7;18,19,1,2;13,14,16,17;8,9,11,12;3,4,6,7;18,19,1,2;13,14,16,17)の間を通り、かつ対を成していないトップMD糸(10,5,20,15;10,5,20,15)を通る、請求項3記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項5】
前記反復するパターンのそれぞれにおける前記CD糸群(1−32)が32本である、請求項4記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項6】
前記ボトムCD糸(6,10,14,18,22,26,30,2)のそれぞれが、前記パターンの一部において、前記バインダCD糸のうちの4本(3,4,7,8;7,8,11,12;11,12,15,16;15,16,19,20;19,20,23,24;23,24,27,28;27,28,31,32;31,32,3,4)に隣接する、請求項5記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項7】
前記反復するパターンのそれぞれにおける前記CD糸群(1−24)が24本である、請求項4記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項8】
前記ボトムCD糸(8,10,14,16,20,22,2,4)のそれぞれが、前記パターンの一部に沿って前記バインダCD糸(6,11;12,17;18,23;24,25)のうちの2本に隣接する、請求項7記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項9】
前記ボトムCD糸(4,8,10,14,16,20,22,2)のそれぞれが、前記パターンの一部に沿って別の前記ボトムCD糸(2,8;4,10;8,14;10,16;14,20;16;22;20,2;22,4)に隣接する、請求項8記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項10】
前記バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を含み、該バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)におけるそれぞれのバインダ糸(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、3本の前記トップMD糸(15,18,1;5,8,11;8,11,15;18,1,5;8,11,15;18,1,5;5,8,11;15,18,1;5,8,11;15,18,1;18,1,5;8,11,15;18,1,5;8,11,15;15,18,1;5,8,11)の上と、2本の前記トップMD糸(16,20;6,10;10,13;20,3;10,13;20,3;6,10;16,20;6,10;16,20;20,3;10,13;20,3;10,13;16,20;6,10)の下とにおいて、5本の連続するトップMD糸と連続的に単純に織られている、請求項4記載のフォーミングファブリック(100)。
【請求項11】
前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)のうちの一方の糸(3,8,11,16,19,24,27,32;5,12,17,24)が、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)のうちの1本の糸(7,14,2,9,17,4,12,19;14,9,4,19)のみの周囲に織られており、前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)のうちの他方の糸(4,7,12,15,20,23,28,31;6,11,18,23)が、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)のうちの2本の隣接する糸(17,19,2,4,12,14,17,19,7,9,12,14,2,4,7,9;4,7,19,2,14,9,12)の周囲を通っている、請求項10記載のフォーミングファブリック(100)。
【請求項12】
前記反復するパターンごとに、前記トップMD糸群が12本の糸(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)から成り、前記ボトムMD糸群が8本の糸(2,4,7,9,12,14,17,19)から成る、請求項1記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項13】
前記バインダCD糸群が、対を成したCD糸群(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)である、請求項12記載のフォーミングファブリック(100,200,300)。
【請求項14】
前記反復するパターンごとに、前記トップCD糸群が8本の糸(1,5,9,13,17,21,25,29)から成り、前記ボトムCD糸群が8本の糸(2,6,10,14,18,22,26,30)から成り、前記バインダCD糸群が16本の糸(3,4,7、8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)から成る、請求項13記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項15】
前記トップCD糸(5,9,13,17,21,25,29,1)のうちの1本と、前記ボトムCD糸(2,6,10,14,18,22,26,30)のうちの1本とが、それぞれの側に1つの前記CD糸の対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を有するように位置決めされている、請求項14記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項16】
前記反復するパターンごとに、前記トップCD糸群が8本の糸(1,3,7,9,13,15,19,21)から成り、前記ボトムCD糸群が8本の糸(2,4,8,10,14,16,20,22)から成り、前記バインダCD糸群が8本の糸(5,6,11,12,17,18,23,24)から成る、請求項13記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項17】
前記トップCD糸のうちの2本(1,3;7,9;13,15;19,21)と、前記ボトムCD糸のうちの2本(2,4;8、9;14,16;20,22)とが、それぞれの側に1つの前記CD糸の対(5,6:11,12;17,18:23,24)を有するように位置決めされている、請求項16記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項18】
前記バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を含み、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)における一方のバインダ糸(3,7,11,15,19,23,27,31)が、2本の隣接する前記トップMD糸(5,6;13,15;1,3;10,11;18,20;20,1;15、16;16,18)の周囲を通り、幾つかの前記トップMD糸(8,10,11,13,15;16,18,20,1;5,6,8,10,11;13,15;1,3,4,6;3,5,6,8,10,11;18,20;20,1,3,5,6)の下を通り、2本の隣接する前記ボトムMD糸(17,19;2,4;12,14;17,19;7,9;12,14;2,4;7,9)の周囲を通り、前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)のうちの他方のバインダ糸(4;8;12;16;20;24;28;32)が、1本の前記ボトムMD糸(7;14;2;9;17;4;12;19)のみの周囲に織られており、幾つかの前記トップMD糸(8,10;15,16,18;3,5,6;10,11,13,15;18,20,1,3;5,6,8,10,11;13,15,16,18;20,1)の下を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(11,13;20,1;8,10;16,18;5,6;13,15;20,1;3,5)の上を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(15,16;3,5;11,13;20,1;8,10;16,18;3,5;6,8)の下を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(18,20;6,8;15,16;3,5;11,13;20,1;6,8;10,11)の上を通る、請求項4記載のフォーミングファブリック(300)。
【請求項19】
前記トップCD糸群が8本の糸(1,5,9,13,17,21,25,29)から成り、前記トップCD糸(1;5;9,13;17;21,25;29)が、綾織り3/1で織られ、1本の前記トップMD糸(5;6,1;3;5;6;1;3)の下を通り、3本の前記トップMD糸(6,8,10;8,10,11;3,5,6;5,6,8;6,8,10;8,10,11;3,5,6;5,6,8)上を通り、1本の前記トップMD糸(11;13;8;10;11;13;8;10)の下を通り、3本の前記トップMD糸(13,15,16;15,16,18;10,11,13;11,13,15;13,15,16;15,16,18;10,11,13;11,13,15)上を通り、1本の前記トップMD糸(18;20;15;16;18;20;15;16)の下を織られ、3本の前記トップMD糸(20,1,3;1,3,5;16,18,20;18,20,1;20,1,3;1,3,5;16,18,20;18,20,1)の上を通る、請求項4記載のフォーミングファブリック(300)。
【請求項1】
繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリック(100;200;300)において、該フォーミングファブリック(100;200;300)が、
複数の横方向(CD)糸(1−32;1−24)を有しており、該横方向糸は、トップCD糸群(1,5,9,13,17,21,25,29;1,3,7,9,13,15,19,21)と、ボトムCD糸群(2,6,10,14,18,22,26,30;2,4,8,10,14,16,20,22)と、バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32;5,6,11,12,17,23,24)とを含み、
複数の縦方向(MD)糸(1−20)を有しており、該縦方向糸は、トップMD糸群(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)と、ボトムMD糸群(2,4,7,9,12,14,17,19)とを含み、前記トップMD糸(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)はフォーミングファブリック(100;200;300)の紙側に位置しており、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)はフォーミングファブリック(100;200;300)の摩耗側に位置しており、
前記CD糸(1−32;1−24)と前記MD糸(1−20)との反復するパターンを有しており、該パターンは、それぞれが6本の隣接するボトムMD糸(7,9,12,14,17,19;14,17,19,2,4,7;2,4,7,9,12,14;9,12,14,17,19,2;17,19,2,4,7,9;4,7,9,12,14,17;12,14,17,19,2,4;19,2,4,7,9,12)のみの下を通り、次いで前記トップMD糸のうちの幾つかと、2本の隣接するボトムMD糸(2,4;9,12;17,19;4,7;12,14;19,2;7,9;14,17)のみの上との間を通る前記CD糸(2,6,10,14,18,22,26,30;1,3,7,9,13,15,19,21)の配列を含むことを特徴とする、繊維質ウェブを形成するためのフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項2】
前記トップMD糸群(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)と、前記ボトムMD糸群(2,4,7,9,12,14,17,19)との合計が、前記反復するパターンのそれぞれにおいて20本である、請求項1記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項3】
全てのボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)が、トップMD糸(1,3,6,8,11,13,16,18)と対を成し、対を成したMD糸(1,2;3,4;6,7;8,9;11,12;13,14;16,17;18,19)を形成しており、前記トップMD糸のうちの幾つか(5,10,15,20)は、対を成していないトップMD糸(5,10,15,20)を形成するためにボトムMD糸と対を成していない、請求項2記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項4】
前記パターンにおいて、前記ボトムCD糸のうちの半分(2,10,18,26;2,8,14,20)は、対を成したMD糸(1−4,16−19,11−14,6−9;1−4,16−19,11−14,6−9)の間だけを通り、前記ボトム糸のうちの他の半分(6,14,22,30;4,10,16,22)は、2対のMD糸(8,9,11,12;3,4,6,7;18,19,1,2;13,14,16,17;8,9,11,12;3,4,6,7;18,19,1,2;13,14,16,17)の間を通り、かつ対を成していないトップMD糸(10,5,20,15;10,5,20,15)を通る、請求項3記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項5】
前記反復するパターンのそれぞれにおける前記CD糸群(1−32)が32本である、請求項4記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項6】
前記ボトムCD糸(6,10,14,18,22,26,30,2)のそれぞれが、前記パターンの一部において、前記バインダCD糸のうちの4本(3,4,7,8;7,8,11,12;11,12,15,16;15,16,19,20;19,20,23,24;23,24,27,28;27,28,31,32;31,32,3,4)に隣接する、請求項5記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項7】
前記反復するパターンのそれぞれにおける前記CD糸群(1−24)が24本である、請求項4記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項8】
前記ボトムCD糸(8,10,14,16,20,22,2,4)のそれぞれが、前記パターンの一部に沿って前記バインダCD糸(6,11;12,17;18,23;24,25)のうちの2本に隣接する、請求項7記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項9】
前記ボトムCD糸(4,8,10,14,16,20,22,2)のそれぞれが、前記パターンの一部に沿って別の前記ボトムCD糸(2,8;4,10;8,14;10,16;14,20;16;22;20,2;22,4)に隣接する、請求項8記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項10】
前記バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を含み、該バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)におけるそれぞれのバインダ糸(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、3本の前記トップMD糸(15,18,1;5,8,11;8,11,15;18,1,5;8,11,15;18,1,5;5,8,11;15,18,1;5,8,11;15,18,1;18,1,5;8,11,15;18,1,5;8,11,15;15,18,1;5,8,11)の上と、2本の前記トップMD糸(16,20;6,10;10,13;20,3;10,13;20,3;6,10;16,20;6,10;16,20;20,3;10,13;20,3;10,13;16,20;6,10)の下とにおいて、5本の連続するトップMD糸と連続的に単純に織られている、請求項4記載のフォーミングファブリック(100)。
【請求項11】
前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)のうちの一方の糸(3,8,11,16,19,24,27,32;5,12,17,24)が、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)のうちの1本の糸(7,14,2,9,17,4,12,19;14,9,4,19)のみの周囲に織られており、前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)のうちの他方の糸(4,7,12,15,20,23,28,31;6,11,18,23)が、前記ボトムMD糸(2,4,7,9,12,14,17,19)のうちの2本の隣接する糸(17,19,2,4,12,14,17,19,7,9,12,14,2,4,7,9;4,7,19,2,14,9,12)の周囲を通っている、請求項10記載のフォーミングファブリック(100)。
【請求項12】
前記反復するパターンごとに、前記トップMD糸群が12本の糸(1,3,5,6,8,10,11,13,15,16,18,20)から成り、前記ボトムMD糸群が8本の糸(2,4,7,9,12,14,17,19)から成る、請求項1記載のフォーミングファブリック(100;200;300)。
【請求項13】
前記バインダCD糸群が、対を成したCD糸群(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32;5,6;11,12;17,18;23,24)である、請求項12記載のフォーミングファブリック(100,200,300)。
【請求項14】
前記反復するパターンごとに、前記トップCD糸群が8本の糸(1,5,9,13,17,21,25,29)から成り、前記ボトムCD糸群が8本の糸(2,6,10,14,18,22,26,30)から成り、前記バインダCD糸群が16本の糸(3,4,7、8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)から成る、請求項13記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項15】
前記トップCD糸(5,9,13,17,21,25,29,1)のうちの1本と、前記ボトムCD糸(2,6,10,14,18,22,26,30)のうちの1本とが、それぞれの側に1つの前記CD糸の対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を有するように位置決めされている、請求項14記載のフォーミングファブリック(100;300)。
【請求項16】
前記反復するパターンごとに、前記トップCD糸群が8本の糸(1,3,7,9,13,15,19,21)から成り、前記ボトムCD糸群が8本の糸(2,4,8,10,14,16,20,22)から成り、前記バインダCD糸群が8本の糸(5,6,11,12,17,18,23,24)から成る、請求項13記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項17】
前記トップCD糸のうちの2本(1,3;7,9;13,15;19,21)と、前記ボトムCD糸のうちの2本(2,4;8、9;14,16;20,22)とが、それぞれの側に1つの前記CD糸の対(5,6:11,12;17,18:23,24)を有するように位置決めされている、請求項16記載のフォーミングファブリック(200)。
【請求項18】
前記バインダCD糸群(3,4,7,8,11,12,15,16,19,20,23,24,27,28,31,32)が、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)を含み、バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)における一方のバインダ糸(3,7,11,15,19,23,27,31)が、2本の隣接する前記トップMD糸(5,6;13,15;1,3;10,11;18,20;20,1;15、16;16,18)の周囲を通り、幾つかの前記トップMD糸(8,10,11,13,15;16,18,20,1;5,6,8,10,11;13,15;1,3,4,6;3,5,6,8,10,11;18,20;20,1,3,5,6)の下を通り、2本の隣接する前記ボトムMD糸(17,19;2,4;12,14;17,19;7,9;12,14;2,4;7,9)の周囲を通り、前記バインダ糸対(3,4;7,8;11,12;15,16;19,20;23,24;27,28;31,32)のうちの他方のバインダ糸(4;8;12;16;20;24;28;32)が、1本の前記ボトムMD糸(7;14;2;9;17;4;12;19)のみの周囲に織られており、幾つかの前記トップMD糸(8,10;15,16,18;3,5,6;10,11,13,15;18,20,1,3;5,6,8,10,11;13,15,16,18;20,1)の下を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(11,13;20,1;8,10;16,18;5,6;13,15;20,1;3,5)の上を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(15,16;3,5;11,13;20,1;8,10;16,18;3,5;6,8)の下を通り、2本の隣接する前記トップMD糸(18,20;6,8;15,16;3,5;11,13;20,1;6,8;10,11)の上を通る、請求項4記載のフォーミングファブリック(300)。
【請求項19】
前記トップCD糸群が8本の糸(1,5,9,13,17,21,25,29)から成り、前記トップCD糸(1;5;9,13;17;21,25;29)が、綾織り3/1で織られ、1本の前記トップMD糸(5;6,1;3;5;6;1;3)の下を通り、3本の前記トップMD糸(6,8,10;8,10,11;3,5,6;5,6,8;6,8,10;8,10,11;3,5,6;5,6,8)上を通り、1本の前記トップMD糸(11;13;8;10;11;13;8;10)の下を通り、3本の前記トップMD糸(13,15,16;15,16,18;10,11,13;11,13,15;13,15,16;15,16,18;10,11,13;11,13,15)上を通り、1本の前記トップMD糸(18;20;15;16;18;20;15;16)の下を織られ、3本の前記トップMD糸(20,1,3;1,3,5;16,18,20;18,20,1;20,1,3;1,3,5;16,18,20;18,20,1)の上を通る、請求項4記載のフォーミングファブリック(300)。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2013−501153(P2013−501153A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522181(P2012−522181)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061121
【国際公開番号】WO2011/012701
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(506408818)フォイト パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (52)
【氏名又は名称原語表記】VOITH PATENT GmbH
【住所又は居所原語表記】St. Poeltener Str. 43, D−89522 Heidenheim, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061121
【国際公開番号】WO2011/012701
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(506408818)フォイト パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (52)
【氏名又は名称原語表記】VOITH PATENT GmbH
【住所又は居所原語表記】St. Poeltener Str. 43, D−89522 Heidenheim, Germany
【Fターム(参考)】
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