繊維集成体
【課題】 既知の繊維集成体を改良すること。
【解決手段】 本発明は、側面が開いた中空の断面を有する少なくとも1本の第一の繊維(3)が第一の繊維とは別個に構成された第二の繊維(2)を少なくとも部分的に包み込み、それと接触して、自身の中空空間内にそれを収容している、少なくとも2本の繊維(2,3)からなる繊維集成体(1)に関する。
【解決手段】 本発明は、側面が開いた中空の断面を有する少なくとも1本の第一の繊維(3)が第一の繊維とは別個に構成された第二の繊維(2)を少なくとも部分的に包み込み、それと接触して、自身の中空空間内にそれを収容している、少なくとも2本の繊維(2,3)からなる繊維集成体(1)に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念の特徴をもつ繊維配列ないしは繊維集成体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一工程で製造され、互いに強固に結合された2種の異なる材料からなり、一方の材料が、鎌(三日月)状の断面をもつように構成された第二の材料の内側に配置されている繊維が既知である(特許文献1参照)。
【0003】
さらに、個々の繊維が互いに実質的に平行に延び、多少とも互いに隣接して配置された繊維集成体が既知である。
【0004】
このようにして、側面が開いたC字状の中空繊維内に非中空繊維が配置されている繊維集成体が既知である(特許文献2参照)。
その製造は、ほぼ円形の非中空断面をもつ繊維から、非中空繊維とC字状中空繊維との間に配置された可溶性の中間層を溶解させることにより、非中空繊維とC字状中空繊維との間に間隙が残るように行なわれる。
【0005】
このような繊維集成体には、さらに望まれるところがある。
【特許文献1】欧州特許第0378194号明細書
【特許文献2】特開昭62−110916号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、冒頭に述べたような繊維集成体を改良することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、このような課題は、請求項1の特徴をもつ繊維集成体によって解決されている。
好ましい構成が、従属請求項の対象である。
【0008】
本発明によれば、側面が開いた中空断面をもつ少なくとも1本の第一の繊維が、第一の繊維とは分離されて構成され、側面が開いた中空断面をもつ繊維であってもよい第二の繊維を少なくとも部分的に包み込み、それとの接触のもとに、好ましくは面による、形態を決定付ける接触のもとに、特に好ましくは、その末端の領域まで延びるように、その中空空間内に収容している、少なくとも2本の繊維からなる繊維集成体が提供されている。
この場合、第二の繊維も、中空断面、特に開いた中空断面をもつ繊維として構成されていることが好ましく、当該繊維集成体が全体として閉じた中空断面をもっていることが特に好ましい。
このとき、本発明によれば、側面が開いた中空断面をもつ複数の繊維、好ましくは、2本の繊維から、連続して端面で開いた中空空間(ルーメン)を呈する繊維集成体が構成されている。
このとき、それらの繊維は、弾性変形に基づいて、好ましくは、外側の繊維の弾性変形に基づいて、互いに対して緊張固定されていることが好ましい。
中空断面の開口が互いにずれて配置されていて、2つの開いた中空断面から全体として閉じた中空断面が形成されていることが好ましく、その場合、一つの開いた中空断面が他の中空断面を少なくともその開口の領域で包み込み、その中空空間に密接している。
繊維の材料自体による結合がないことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、既知の繊維集成体が改善される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の繊維集成体に使用するC字状断面をもつ繊維は、たとえば、流延、押出し、または紡糸により、場合により引き続き延伸することにより製造することができ、マイクロファイバーさらにはナノファイバーまでの最小寸法が可能である。
セラミック繊維であるならば、それらの繊維は、たとえば、EP1015400B1、または、DE19701751A1に開示されている方法により製造できる。
C字状断面材の製造は、素材となる非中空ブロック(塊状物)からバターフレークを削り取るのにたとえうる方法で、繊維を削り取ることによっても行なうことができる。
適切に形成されたフィルム条片またはフィルムを巻き、その後に繊維を形成する条片を切断、分離することも可能である。
さらに、非中空または中空断面をもつ繊維の食刻を行なうこともできる。
組立てられる構成に基づいて、比較的短い個々の繊維から、きわめて簡単な方法で、個々の繊維をずらして配置することによって、任意の長さの構成繊維を製造できる。
結合のための隆起、つばなどは不必要である。
【0011】
プラスチック、グリーンまたはブラウンセラミック繊維、または、フィルムは、表面処理し、続いて加熱プロセスで焼き戻し、焼きなまし、焼成または焼結などの熱処理を施し、次いで、繊維集成体に組立てることができる。
【0012】
繊維を組み合わせての繊維集成体の構成は、外側繊維を押し広げ、内側繊維をはめ込むことによって行なう。
マイクロおよびナノ構造物の場合の押し広げおよびはめ込みは、特に単一分子からなるプローブを有する原子間力顕微鏡のゾンデによって行なう。
【0013】
原則として、繊維集成体の分解、個々の繊維の処理および改めての組み立てが可能である。
【0014】
個々の繊維を適切に構成するときは、2本よりも多い繊維を組立てることもできる。
しかし、この場合には、もっとも外側の繊維を、その次の内側の繊維を十分に包み込むことができるような設計・寸法にしなければならない。
【0015】
複合した組合せ繊維集成体の中空繊維に比しての利点は、長さ方向膨張率を異にする異なった材料を組合せることができ、内側の外面上により容易に構造物を設けることができる点にある。
その際、マイクロおよびナノ構造物の場合、内部の被覆が容易になり、多くの場合に初めて可能になりもする。
【0016】
それらの繊維は、組み立て前またはその後に処理および/または表面被覆も可能であり、たとえば、生物活性および/または導電性表面被覆を設けることができる。導電性構造の持込みおよび/または適用が可能である。
【0017】
このようにして、本発明の繊維集成体は、適切な構成とするときには、熱素子、とりわけ、熱発電装置として利用できる。
その場合、たとえば、双極性の形態が挙げられ、特に2枚の間隔を置いた絶縁層−表面フィルムをもつものが挙げられる。
それらのフィルムの間には、1つまたは複数の熱素子ならびに高さが好ましくは約100μm(壁厚み)までのその他の配線が存在するが、より大きい寸法も可能である。
その場合、ナノまたはマイクロ管成形物は、本発明の繊維集成体によって形成され、適当な接触が用意される。
この場合、2系列の熱素子が設けられ、直径は、流体力学的に等価の直径約70μmに相当し、繊維の性質を示す。
【0018】
人体の皮膚表面温度が直接接触座によって感知され、間隔を置いたフィルム温度(外界温度)と比較される。温度差の結果として、ゼーベック効果によって電流が流れる。
既知のフィルム熱発電装置では、小さい空間でのかかる大きい電荷密度は達成できず、 それゆえ、織物からなる本発明の実施形態は、実質的な改善をもたらす。
さらに、技術水準に従った絶縁フィルムは、人体の皮膚に直接接触したとき、呼吸を阻害し、それゆえ着用者にとって不快なものである。
本発明の繊維集成体から作成された材料、とりわけ、布地・織物によれば、皮膚はなお呼吸し、着用感が明瞭に高められるので、相応してより高い電荷をもつ大表面の織物も快適さを損なうことなく可能となる。
それらの発熱素子は、とりわけ生態系にやさしい電流発生装置に属し、いかなる排出物もない。
半導体材料、とりわけケイ素は、地殻中に酸素に次いで2番目に多く存在し、それゆえ有利である。
純ケイ素としてのケイ素は、とりわけ大きいゼーベック係数を示し、発熱素子への利用に好ましい。
【0019】
反転により、すなわち相応する電圧の印加により、物質の表面が適切に加温され、あるいは冷却されうる(熱素子)。
【0020】
温度差電流取得による熱発電装置技術は、今日の特徴的な燃料電池技術表面の固体電解質の1000分の1であり、燃料電池は約15000W/m2を発生するが、CnHmの自動酸化により動力用材料として空気も必要である。
これに比して、たとえば1平方メートルのケイ素発電装置面は、約5Kの温度差で10〜15Wを発生する。
【0021】
断熱性構成の織物に、nまたはp型にドーピングされた発熱素子を取り付け、ないしは設置し、織物の構造内と電気的に接続することが好ましい。
合成フィラメント繊維表面に、本発明の無機または有機材料からなる中空フィラメント繊維を取付けることが好ましい。
窒化物セラミック、ガラス、酸化物セラミックおよび滅菌可能な重合体からなるナノ、マイクロ中空繊維が好ましい。
【0022】
発熱素子のためには、ケイ素および他の適当な半導体物質をナノまたはマイクロファイバーとして用いることが好ましい。
【0023】
当該織物は、乾球温度と湿球温度との呼吸精神運動データの差を電流取得用発熱素子に活用できるよう、親水性を増大させることが好ましい。
直流電流取得のために、h−x線図差に従った空気からの外界熱量単位(エンタルピー)を利用することも可能である。
【0024】
発熱素子の適当な生理学的および衛生的性質をもつ電流導出物質として銀または真鍮をフィラメント繊維形態に持ち込むことが好ましい。
銀および真鍮は、人体の皮膚への適合性が良好でありながら、殺カビ、殺菌、殺ウイルス作用をもつ。
これに代えて、特に導電性のドーピングされたダイアモンドあるいは導電性重合体類も使用できる。
【0025】
繊維集成体のルーメン、すなわち内部にnおよびp型にドーピングされた熱発電装置を導入し、該繊維集成体の外周面がフィラメント糸のルーメン中の熱発電装置の絶縁材を形成するようにすることが好ましい。
【0026】
電気導出体は、ナノまたはマイクロ絶縁フィラメント中空繊維ルーメン中の好ましくは銀または真鍮のフィラメントによって、繊維壁をも通っていることが好ましい。
他の適当な導電性材料も可能である。
【0027】
繊維集成体の周囲を二つの周面に、好ましくは長さ軸の方向に、分割し、各々の繊維がその一部を形成するようにするのが好ましい。
そのとき、壁の厚み増大が幾何学的な長さ方向の強化となり、伝熱に影響を及ぼす。
本発明の方式では、暖かい側と低温の側とが絶縁体の周囲で分割されている。
条片状補強材を周囲に設けることが好ましく、それは長さ方向の条片として180°ずらして平行に補強的に装着または構成されて、周囲を低温の半分と暖かい半分とに分割するようになっていることが好ましい。
これは、外側繊維の2か所の外側への折り曲げによって行なうことが好ましい。
【0028】
nおよびp型にドーピングされた熱発電装置用の搬送面としては、ポリビニル、アルコラート、セルロース、スチレン、ビスコース、アクリル、ゼラチン、ゲル、ゾルゲルおよびタンパク質からなるナノおよびマイクロ中空繊維中/表面のケイ素からなる材料を用いるのが好ましい。
キャリヤ材料としては、酸化ジルコニウムならびに酸化アルミニウム、混合酸化物、ガラス、スピネルなどの他の酸化物が特に適しており、導電体としては炭素(ドーピング有りまたは無し)、黒鉛、カーボンブラックおよび鉄成分も適している。
【0029】
他の使用法によれば、移植物、たとえば補聴器や視力補助具のためのエネルギーを生産するための熱発電装置が提供される。
【0030】
その熱発電装置には、熱発電装置の低温側と暖かい側に、たとえば熱交換器と同様に、動力用燃料媒質を環流または流過させて、電流および電圧の産生に関して影響を及ぼし、または制御することができる。
それにより、機能および運転の監視ないしは確保を行なうことができる。
【0031】
また、2つの繊維電極を形成し、それらの間に、第三の繊維が形成するまたは両繊維の間で弾性フィルムとして挟み込まれた固体電解質膜を収容することもできる。
これにより、本発明の繊維集成体を燃料電池に利用することが可能になる。
また、たとえば、固体電解質の表面被覆を、連続した中空断面をもつ中空繊維内への配置と比較して、より最適化することができる。
【0032】
本発明の繊維集成体のさらなる一使用法によれば、内側繊維を媒質で満たし、外側繊維を密封装置として利用する。
該繊維集成体の長さ方向に、ルーメンの細分区画を設け、繊維集成体を一連の貯蔵室として役立てることが好ましい。
これにより、たとえば、医療領域での使用に際して、望ましい投与量の迅速な算定が可能になる。
所望の量を、無菌的に分割分離し、場合によっては個別化できる。
その分離は、切断またはもぎ取りによって行ないうる。
分離を容易にするために、2つの貯蔵室の間に、裂くべきまたは切断すべき部位を構成する穿孔および/または裂け目および/または刻み目またはくぼみを設けることが好ましい。
このようにすれば、無菌的な分離または個別化が容易に可能になる。
所定の数の貯蔵室の間の切断すべき部位は、適量投与の補助手段としての異なった構成として、これらの部位で分離が好ましく行なわれるようにすることができる。
小分けしておく必要はない。
より正確には、ある長さまたはある種のものさしをもっての長さの比較を介して、用量を定めることができる。
【0033】
一実施態様によれば、必要な用量の変更に応じて貯蔵室の容積を変化させ、その容積変化は、個々の互いに連結された貯蔵室の直径の変化および/または長さの変化によって生じさせることができる。
直径を変化させる場合には、繊維集成体を形成する繊維の寸法を適宜変化させる。
壁厚みを適切に変化させることによって有効物質の時間的に延長された放出を可能ならしめることができる。
【0034】
個々の貯蔵室、すなわち繊維集成体は、切断されるべき箇所をもつこともでき、それによって、必要な場合に貯蔵室内に含まれている物質を放出させることができる。
その切断されるべき箇所は、たとえば相当する有効物質との共同作業によって適切に開かれうることが好ましい。
【0035】
当該物質としては、生物学的な、また医薬としての有効物質、好ましくはホメオパシー上の有効物質または栄養補充剤を貯蔵室に収容することが好ましい。
他の物質/有効物質を収容することも可能である。
細胞増殖抑制剤またはウイルス増殖抑制剤ならびに異種性微生物に対する防御のための有効物質を用いることが特に好ましい。
たとえば、リバビリン、アジドアセチルチミジン、制癌剤、好ましくは紡錘体、ボスウェリア・セラータ、RFT RAS、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、貯蔵室に含まれる好ましい有効物質である。
該貯蔵室は、とりわけ、ワクチン接種用にも、たとえばマラリア予防またはインフルエンザ予防のためのものに、適している。
さらに、たとえば、物質の細胞内到達のためまたは細胞分裂阻害のために、きわめて少量の有効物質を使用可能で、それらは放出されたDNAおよびRNAをブロックし、放出された有効物質によって悪性の増殖が逐次阻害される。
【0036】
それらの貯蔵室は、軽金属および/または希土類および/または軽金属塩および/またはそれらのイオンおよび/または蛍光性有効物質および/または燐光性有効物質および/またはスルホン化性有効物質および/またはヘマタイトおよび/またはマグナイトおよび/またはアルテミシニンおよび/またはイオン導体および/またはプロトン導体を含有しうる。
蛍光性、燐光性および/またはスルホン化性有効物質の使用は、痕跡の識別を可能にし、機能の監視を支えることができる。
【0037】
繊維集成体によって形成された貯蔵室に充填され、閉じ込められた有効物質は、ヒトまたは動物の体内で放出されることが好ましい。
投与後に、反応時間を予定可能で、有効性を予想でき、投与をインビボでまたは体内へ行ないうるべきである。
個別化された貯蔵室の静脈内投与も、経口投与と同様に可能である。
該貯蔵室は、ヒトまたは動物の体内へ、たとえばステントの中へ、植え込むことも可能である。
【0038】
有効物質を被覆する物質、すなわち繊維集成体は、分解可能、すなわち可溶性、解膠性、すなわちゲルからゾルへ復帰変換可能な形態にあり、合成により製造されたもの、または、天然の形態のものである。
【0039】
さらなる使用法に従えば、照射源が電極を備え、それらの電極が、また場合により反射鏡も、本発明の繊維集成体中に配置される。
すなわち、照射源が繊維集成体の形態をもつ。
該繊維集成体の形態は特に限定されない。
たとえば、実質的に円形の繊維集成体の他に、実質的に長円形または多角形に構成された繊維集成体を使用できる。
【0040】
該繊維集成体の外径、非円柱状形態の場合には流体力学的に等価の外径は、0.1μm〜100mmであることが好ましく、特に好ましくは5μm〜200μmである。
このような寸法の場合、繊維の特性をもつ繊維集成体が可能であり、照射源を場合により束ね、たとえば、編成、または、織成することができる。
その場合、繊維集成体の構成が適切に「平坦」な場合、照射線がたとえば材料の片側へのみ流れ出すような正確・精密な編み合わせまたは織り合わせが可能である。
【0041】
該繊維集成体は、放射口を有し、それらの繊維の1本により形成され、好ましくは、燐光物質により被覆される。
他の蛍光物質による被覆が可能である。
その被覆は、繊維集成体の全内面を覆っていてもよい。
とりわけ、白金または他の第8亜族の1〜3個の原子の層による被覆も可能であり、それはこの被覆厚みで蛍光性を示す。
電極の領域には、誘電体が設けられていることが好ましい。
そのとき、該誘電体は小さい開口、好ましくはナノ領域の小さい複数の孔を有していることが好ましい。
【0042】
電極は、モリブデン、または、第8亜族のいずれかの元素で製造されていることが好ましい。
それらの電極は、ドーピングされた炭素、とりわけドーピングされたダイアモンド、または他の導電性重合体からなっていてもよい。
【0043】
それらの繊維は、SiO2+Al2O3、特にガラス、セラミック、磁器、ドーピングされた炭素、ダイアモンド、サファイア、ロイコサファイア、オパール、エメラルド、スピネル、酸化ジルコニウム、ポリエステル、重合体、フッ素化重合体、PTFE、PEEK、マクロロンまたはプレキシガラスからなっていることが好ましい。
【0044】
反射鏡は、アルマイト、銀、アルミニウムまたは白金からなっていることが好ましい。
それが、繊維集成体の内面の少なくとも半分を覆っていることが好ましく、その場合、反射鏡はとりわけ繊維集成体の長さ方向に延びている。
とりわけレーザーとしての使用に際して、反射鏡が必要である。
指向性の照射線を生じなくてもよければ、反射鏡はなくてもよく、実質的に繊維集成体の周囲全体が照射口として利用される。
【0045】
このような繊維集成体は、赤外線源、UV光源またはレーザー光源として利用できる。
このような繊維集成体の用途、とりわけUV光源の形での用途としては、OP領域での無菌性テーブル甲板の製造が考慮の対象となる。
その場合、それらの繊維集成体は、立体的に、編成、または、織成し、続いて接合することができる。
編成によって立体的な、たとえば、蜂の巣状の形態を製出し、照射線透過性鋳込み材料によって固定し、上面および/または下面を照射線透過性プレプレグによって被覆することができ(サンドイッチ・ハニカム)、繊維集成体は該プレプレグ中に設けられていてもよい。
このような中空体は、重量がわずかで、高い強度を示す。
【0046】
また、無菌性のカーテン、袋、テント、布地または包帯材料の製造も可能であり、それらの繊維集成体は、たとえば、UV線源として構成される。
このようにして、たとえば、重傷者の体温を一定に保つ包帯材料として利用できる。
【0047】
また、このような材料を、屋根付け時の統合された照明、屋根構成要素、天井、まぶしくない室内照明、案内標識板または宣伝広告板、ディスプレー、キーボード、カーテン、ブラインド、防水シート・ほろ、カバー、織物などに応用することも可能である。
【0048】
このような繊維集成体の、殺菌、とりわけ空気、水、食品の滅菌または癌治療のために用いられるような体外血液滅菌のための装置への利用が可能である。
適当な繊維集成体をもつ装置を、静脈内へ導入し、または経皮的に持ち込み、たとえば時間に応じての制御によって電気エネルギーを供給することができる。
適当な照射線源をもつ全体的治療装置が備えられておれば、汚染のない処置が、とりわけ血液と関連する処置が可能である。
【0049】
適当な装置によって、滅菌のほかに、処理すべき材料のオゾン処理、イオン化処理および/または電荷装荷も行なうことができる。
【0050】
該繊維集成体は、よりよい取扱い性のために枠にはめることができ、これは直径が小さいときに有効である。
【0051】
このような繊維集成体用の繊維の製造は、たとえば、多成分紡糸ノズルを用いて行なうことができ、その際に、電極および電気的絶縁体を繊維に直接導入できる。
【0052】
他の製造方法によれば、出来上がった繊維集成体を領域ごとにイオン化処理し、これらの領域で材料を適切に沈殿させることができる。
【0053】
また、表面電圧の影響下での湿式化学的被覆によって電極などの構造体を製造することも可能である。
この場合、繊維集成体の片面に真空を作用させ、液体を該繊維集成体に吸収させて、壁または壁の諸領域に析出させる。
【0054】
要求に基づいて場合により設けられる反射装置の繊維集成体内面への付着に関しては、特別な要求は何ら必要とされない。
【0055】
該繊維集成体は、適切に構成されているときには、生体工学的器官代替物の製造にも利用でき、その際には、該繊維集成体の外面で特別な培養細胞を培養できる。
これに関しては、WO00/06218を参照されたい。
【0056】
また、DE19908863A1に従って合成ガス取得装置として、DE10016591C2に従って水素製造装置として、利用することが可能である。
【0057】
前記繊維集成体は、組み立て方に応じて、個々の繊維が、たとえば、材料自体により、互いに結合されるように処理または加工することができる。
その場合、壁周囲に継ぎ目を設けることもできる。
【0058】
該繊維集成体の繊維の少なくとも1本が、1mm未満の、とりわけ5μm〜500μmの外径または流体力学的に等価の外径をもった、いわゆる、マイクロファイバー、さらにはナノファイバーであり、とりわけマイクロ中空繊維またはナノ中空繊維が該繊維集成体を形成していることが好ましい。
【0059】
それらの繊維は、全長にわたって、ほぼ一様な壁厚みを有していることが好ましく、壁の推移も場合によりいくつかの領域または区画でのみ車両連結部のほろまたは鋸の歯のようであってもよく、その結果、織物の特性が可能となり、または支持される。
【0060】
前記繊維集成体は、繊維の全長にわたって推移する中空断面を呈していることが好ましい。
【0061】
織物特性をもつ本発明の繊維集成体の多くは、織物、編み物またはウェブなどに加工されることが好ましい。
その場合、1本、2本以上または多数の繊維集成体が糸を形成できる。
さらに、衣類に利用するときには、従来の繊維との混合紡糸または共同加工が可能である。
【実施例】
【0062】
以下、実施例によって、部分的には添付の図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【0063】
図1は、それぞれにC字状の断面をもち、開いた中空繊維として構成された繊維2と繊維3とを有する繊維集成体1の断面を示し、繊維2および繊維3の開いた側は、互いに向かい合った方向を示している。
このとき、外側の繊維3が内側の繊維2を包み込み、または、包囲して、内側繊維2が半分以上外側繊維3の中に、すなわち、外側繊維3の中空断面によって規定される中空空間内に収容されており、繊維3の断面の両末端によって保持されている。
繊維集成体1は、繊維2および繊維3の対向配置および繊維3の包み込みの結果、連続した中空断面を呈している。
ここでは、繊維2と繊維3の間には、物質自体による結合は生じておらず、結合は、外側繊維3に末端領域での形態の閉鎖、接触領域での摩擦および外側繊維3の弾力によって持続している。
その場合、繊維2と繊維3との間の結合は、安定していて、内部空間を流れる流体と繊維集成体1の周囲を流れる流体との間に若干の圧力差があっても、流体の出入りは起らない。
【0064】
繊維2および繊維3の寸法は、互いに適合していて、繊維2および繊維3は、分離された、変形されていない状態で、開放角約45°、平均外径約0.5mm、壁厚み約0.05mmの実質的に中空円筒形の形態を呈している。
【0065】
図2から分るように、繊維2および繊維3は、全長にわたって、連続した車両連結部のほろに似た推移を示すので、それらは紡績特性を示し、たとえば、結び目を作ることができる。
このためには、外(および内)径を+/−0.1mmだけ変動させる。
すなわち、最大外径は、0.6mmであり、最小内径は、0.4mmであり、壁厚みは、実質的に不変とする。
両繊維のほろ状の構成は、さらに、長さ方向への互いのずれが起らないようにする。
【0066】
図には示されていない第二の実施例によれば、長さ方向の側面が若干開いた長円形断面をもつ繊維が、相応して構成されてはいるが、若干寸法の小さい開いた繊維と結合されて、繊維集成体とされる。
この場合、両繊維は、全長にわたって実質的に一定の断面をもっている。
外側中空繊維の最大外径は、約0.1mm、外側中空繊維の最小外径は、約0.05mm、壁厚みは、約0.01mmである。
内側中空繊維の最大外径は、約0.99mm、内側中空繊維の最小外径は、約0.04mm、壁厚みは、約0.01mmであり、それらの寸法は、壁厚みを除いて、外側繊維の寸法に相応している。
この場合、より多くの互いに相応する外側中空繊維および内側中空繊維を長さ方向に互いに並べて配置し、順次の外側および順次の内側の中空繊維の目地状部をずらして配置すれば、原則として、無限に続く繊維集成体を形成することができる。
【0067】
また、図示されていない第三の実施例によれば、両端が互いにほぼ平行になった、C字状の開いた中空断面をもつ内側繊維を形成している。
外側繊維は、先に述べた実施例のとおりに、内側繊維を包み込むように構成している。
この場合、ここでは、内側繊維には媒質を満たし、外側繊維には密封装置の役割をさせている。
【0068】
第三の実施例である第一の使用例に従えば、両繊維、ここでは、マイクロファイバーを既知の方法で溶解可能な材料から形成し、内側繊維は、液圧的に一様に作用する内径約15μmおよび壁厚み約5μmを有し、外側繊維は、わずかに大きく構成している。
この内側繊維に細胞増殖抑制剤を充填し、外側繊維で閉じている。
次に、それまでは連続した充填済み中空空間を変形過程によって50μm間隔で変形させ、互いに向かい合った内壁を互いに接触領域で結合して、多数の互いに結合された個別貯蔵室を形成させる。
その場合、変形による直径の変化、すなわち、拡大は現われない。
個々の貯蔵室は、貯蔵室に損傷を与えることなく、有効成分が貯蔵室から漏れることもなく、容易に個別化することができる。
このためには、接触領域をそれ相応に構成し、場合により穿孔などをも設けている。
【0069】
第三の実施例である第二の使用例では、消化性フィルムを切断し、巻いて、C字状断面をもつ繊維を形成させ、対応する繊維によって被覆する。
内側繊維内に医薬としての有効成分または栄養補充剤を含有させる。
個々の貯蔵室への細分化は、先に記載した使用例に従って行なう。
【0070】
ここでは、以上に述べた実施例のすべてにおいて、外側繊維を次の内側繊維を取巻くように配置して、両繊維が、繊維の長さ方向に連続した、外側に対して閉じられた中空断面を形成させている。
【0071】
図3a乃至図3iは、本発明の繊維集成体の種々の断面を例示しているが、それぞれに、もっとも内側の繊維は、非中空断面をもつ繊維であっても、開いたまたは閉じた中空繊維であってもよい。
その場合、内側繊維は、たとえば、他の材料および/または他の繊維で満たされていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第一の実施例の繊維集成体を図2の直線I−Iに沿って切断した断面を大きく拡大した概念図であり、断面のみが示されている。
【図2】図1の繊維集成体の長さ方向断面を大きく拡大した部分図である。
【図3a−3i】本発明の繊維集成体の大きく拡大した種々の断面図である。
【符号の説明】
【0073】
1 ・・・繊維集成体
2 ・・・内側の繊維(第二の繊維)
3 ・・・外側の繊維(第一の繊維)
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念の特徴をもつ繊維配列ないしは繊維集成体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一工程で製造され、互いに強固に結合された2種の異なる材料からなり、一方の材料が、鎌(三日月)状の断面をもつように構成された第二の材料の内側に配置されている繊維が既知である(特許文献1参照)。
【0003】
さらに、個々の繊維が互いに実質的に平行に延び、多少とも互いに隣接して配置された繊維集成体が既知である。
【0004】
このようにして、側面が開いたC字状の中空繊維内に非中空繊維が配置されている繊維集成体が既知である(特許文献2参照)。
その製造は、ほぼ円形の非中空断面をもつ繊維から、非中空繊維とC字状中空繊維との間に配置された可溶性の中間層を溶解させることにより、非中空繊維とC字状中空繊維との間に間隙が残るように行なわれる。
【0005】
このような繊維集成体には、さらに望まれるところがある。
【特許文献1】欧州特許第0378194号明細書
【特許文献2】特開昭62−110916号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、冒頭に述べたような繊維集成体を改良することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、このような課題は、請求項1の特徴をもつ繊維集成体によって解決されている。
好ましい構成が、従属請求項の対象である。
【0008】
本発明によれば、側面が開いた中空断面をもつ少なくとも1本の第一の繊維が、第一の繊維とは分離されて構成され、側面が開いた中空断面をもつ繊維であってもよい第二の繊維を少なくとも部分的に包み込み、それとの接触のもとに、好ましくは面による、形態を決定付ける接触のもとに、特に好ましくは、その末端の領域まで延びるように、その中空空間内に収容している、少なくとも2本の繊維からなる繊維集成体が提供されている。
この場合、第二の繊維も、中空断面、特に開いた中空断面をもつ繊維として構成されていることが好ましく、当該繊維集成体が全体として閉じた中空断面をもっていることが特に好ましい。
このとき、本発明によれば、側面が開いた中空断面をもつ複数の繊維、好ましくは、2本の繊維から、連続して端面で開いた中空空間(ルーメン)を呈する繊維集成体が構成されている。
このとき、それらの繊維は、弾性変形に基づいて、好ましくは、外側の繊維の弾性変形に基づいて、互いに対して緊張固定されていることが好ましい。
中空断面の開口が互いにずれて配置されていて、2つの開いた中空断面から全体として閉じた中空断面が形成されていることが好ましく、その場合、一つの開いた中空断面が他の中空断面を少なくともその開口の領域で包み込み、その中空空間に密接している。
繊維の材料自体による結合がないことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、既知の繊維集成体が改善される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の繊維集成体に使用するC字状断面をもつ繊維は、たとえば、流延、押出し、または紡糸により、場合により引き続き延伸することにより製造することができ、マイクロファイバーさらにはナノファイバーまでの最小寸法が可能である。
セラミック繊維であるならば、それらの繊維は、たとえば、EP1015400B1、または、DE19701751A1に開示されている方法により製造できる。
C字状断面材の製造は、素材となる非中空ブロック(塊状物)からバターフレークを削り取るのにたとえうる方法で、繊維を削り取ることによっても行なうことができる。
適切に形成されたフィルム条片またはフィルムを巻き、その後に繊維を形成する条片を切断、分離することも可能である。
さらに、非中空または中空断面をもつ繊維の食刻を行なうこともできる。
組立てられる構成に基づいて、比較的短い個々の繊維から、きわめて簡単な方法で、個々の繊維をずらして配置することによって、任意の長さの構成繊維を製造できる。
結合のための隆起、つばなどは不必要である。
【0011】
プラスチック、グリーンまたはブラウンセラミック繊維、または、フィルムは、表面処理し、続いて加熱プロセスで焼き戻し、焼きなまし、焼成または焼結などの熱処理を施し、次いで、繊維集成体に組立てることができる。
【0012】
繊維を組み合わせての繊維集成体の構成は、外側繊維を押し広げ、内側繊維をはめ込むことによって行なう。
マイクロおよびナノ構造物の場合の押し広げおよびはめ込みは、特に単一分子からなるプローブを有する原子間力顕微鏡のゾンデによって行なう。
【0013】
原則として、繊維集成体の分解、個々の繊維の処理および改めての組み立てが可能である。
【0014】
個々の繊維を適切に構成するときは、2本よりも多い繊維を組立てることもできる。
しかし、この場合には、もっとも外側の繊維を、その次の内側の繊維を十分に包み込むことができるような設計・寸法にしなければならない。
【0015】
複合した組合せ繊維集成体の中空繊維に比しての利点は、長さ方向膨張率を異にする異なった材料を組合せることができ、内側の外面上により容易に構造物を設けることができる点にある。
その際、マイクロおよびナノ構造物の場合、内部の被覆が容易になり、多くの場合に初めて可能になりもする。
【0016】
それらの繊維は、組み立て前またはその後に処理および/または表面被覆も可能であり、たとえば、生物活性および/または導電性表面被覆を設けることができる。導電性構造の持込みおよび/または適用が可能である。
【0017】
このようにして、本発明の繊維集成体は、適切な構成とするときには、熱素子、とりわけ、熱発電装置として利用できる。
その場合、たとえば、双極性の形態が挙げられ、特に2枚の間隔を置いた絶縁層−表面フィルムをもつものが挙げられる。
それらのフィルムの間には、1つまたは複数の熱素子ならびに高さが好ましくは約100μm(壁厚み)までのその他の配線が存在するが、より大きい寸法も可能である。
その場合、ナノまたはマイクロ管成形物は、本発明の繊維集成体によって形成され、適当な接触が用意される。
この場合、2系列の熱素子が設けられ、直径は、流体力学的に等価の直径約70μmに相当し、繊維の性質を示す。
【0018】
人体の皮膚表面温度が直接接触座によって感知され、間隔を置いたフィルム温度(外界温度)と比較される。温度差の結果として、ゼーベック効果によって電流が流れる。
既知のフィルム熱発電装置では、小さい空間でのかかる大きい電荷密度は達成できず、 それゆえ、織物からなる本発明の実施形態は、実質的な改善をもたらす。
さらに、技術水準に従った絶縁フィルムは、人体の皮膚に直接接触したとき、呼吸を阻害し、それゆえ着用者にとって不快なものである。
本発明の繊維集成体から作成された材料、とりわけ、布地・織物によれば、皮膚はなお呼吸し、着用感が明瞭に高められるので、相応してより高い電荷をもつ大表面の織物も快適さを損なうことなく可能となる。
それらの発熱素子は、とりわけ生態系にやさしい電流発生装置に属し、いかなる排出物もない。
半導体材料、とりわけケイ素は、地殻中に酸素に次いで2番目に多く存在し、それゆえ有利である。
純ケイ素としてのケイ素は、とりわけ大きいゼーベック係数を示し、発熱素子への利用に好ましい。
【0019】
反転により、すなわち相応する電圧の印加により、物質の表面が適切に加温され、あるいは冷却されうる(熱素子)。
【0020】
温度差電流取得による熱発電装置技術は、今日の特徴的な燃料電池技術表面の固体電解質の1000分の1であり、燃料電池は約15000W/m2を発生するが、CnHmの自動酸化により動力用材料として空気も必要である。
これに比して、たとえば1平方メートルのケイ素発電装置面は、約5Kの温度差で10〜15Wを発生する。
【0021】
断熱性構成の織物に、nまたはp型にドーピングされた発熱素子を取り付け、ないしは設置し、織物の構造内と電気的に接続することが好ましい。
合成フィラメント繊維表面に、本発明の無機または有機材料からなる中空フィラメント繊維を取付けることが好ましい。
窒化物セラミック、ガラス、酸化物セラミックおよび滅菌可能な重合体からなるナノ、マイクロ中空繊維が好ましい。
【0022】
発熱素子のためには、ケイ素および他の適当な半導体物質をナノまたはマイクロファイバーとして用いることが好ましい。
【0023】
当該織物は、乾球温度と湿球温度との呼吸精神運動データの差を電流取得用発熱素子に活用できるよう、親水性を増大させることが好ましい。
直流電流取得のために、h−x線図差に従った空気からの外界熱量単位(エンタルピー)を利用することも可能である。
【0024】
発熱素子の適当な生理学的および衛生的性質をもつ電流導出物質として銀または真鍮をフィラメント繊維形態に持ち込むことが好ましい。
銀および真鍮は、人体の皮膚への適合性が良好でありながら、殺カビ、殺菌、殺ウイルス作用をもつ。
これに代えて、特に導電性のドーピングされたダイアモンドあるいは導電性重合体類も使用できる。
【0025】
繊維集成体のルーメン、すなわち内部にnおよびp型にドーピングされた熱発電装置を導入し、該繊維集成体の外周面がフィラメント糸のルーメン中の熱発電装置の絶縁材を形成するようにすることが好ましい。
【0026】
電気導出体は、ナノまたはマイクロ絶縁フィラメント中空繊維ルーメン中の好ましくは銀または真鍮のフィラメントによって、繊維壁をも通っていることが好ましい。
他の適当な導電性材料も可能である。
【0027】
繊維集成体の周囲を二つの周面に、好ましくは長さ軸の方向に、分割し、各々の繊維がその一部を形成するようにするのが好ましい。
そのとき、壁の厚み増大が幾何学的な長さ方向の強化となり、伝熱に影響を及ぼす。
本発明の方式では、暖かい側と低温の側とが絶縁体の周囲で分割されている。
条片状補強材を周囲に設けることが好ましく、それは長さ方向の条片として180°ずらして平行に補強的に装着または構成されて、周囲を低温の半分と暖かい半分とに分割するようになっていることが好ましい。
これは、外側繊維の2か所の外側への折り曲げによって行なうことが好ましい。
【0028】
nおよびp型にドーピングされた熱発電装置用の搬送面としては、ポリビニル、アルコラート、セルロース、スチレン、ビスコース、アクリル、ゼラチン、ゲル、ゾルゲルおよびタンパク質からなるナノおよびマイクロ中空繊維中/表面のケイ素からなる材料を用いるのが好ましい。
キャリヤ材料としては、酸化ジルコニウムならびに酸化アルミニウム、混合酸化物、ガラス、スピネルなどの他の酸化物が特に適しており、導電体としては炭素(ドーピング有りまたは無し)、黒鉛、カーボンブラックおよび鉄成分も適している。
【0029】
他の使用法によれば、移植物、たとえば補聴器や視力補助具のためのエネルギーを生産するための熱発電装置が提供される。
【0030】
その熱発電装置には、熱発電装置の低温側と暖かい側に、たとえば熱交換器と同様に、動力用燃料媒質を環流または流過させて、電流および電圧の産生に関して影響を及ぼし、または制御することができる。
それにより、機能および運転の監視ないしは確保を行なうことができる。
【0031】
また、2つの繊維電極を形成し、それらの間に、第三の繊維が形成するまたは両繊維の間で弾性フィルムとして挟み込まれた固体電解質膜を収容することもできる。
これにより、本発明の繊維集成体を燃料電池に利用することが可能になる。
また、たとえば、固体電解質の表面被覆を、連続した中空断面をもつ中空繊維内への配置と比較して、より最適化することができる。
【0032】
本発明の繊維集成体のさらなる一使用法によれば、内側繊維を媒質で満たし、外側繊維を密封装置として利用する。
該繊維集成体の長さ方向に、ルーメンの細分区画を設け、繊維集成体を一連の貯蔵室として役立てることが好ましい。
これにより、たとえば、医療領域での使用に際して、望ましい投与量の迅速な算定が可能になる。
所望の量を、無菌的に分割分離し、場合によっては個別化できる。
その分離は、切断またはもぎ取りによって行ないうる。
分離を容易にするために、2つの貯蔵室の間に、裂くべきまたは切断すべき部位を構成する穿孔および/または裂け目および/または刻み目またはくぼみを設けることが好ましい。
このようにすれば、無菌的な分離または個別化が容易に可能になる。
所定の数の貯蔵室の間の切断すべき部位は、適量投与の補助手段としての異なった構成として、これらの部位で分離が好ましく行なわれるようにすることができる。
小分けしておく必要はない。
より正確には、ある長さまたはある種のものさしをもっての長さの比較を介して、用量を定めることができる。
【0033】
一実施態様によれば、必要な用量の変更に応じて貯蔵室の容積を変化させ、その容積変化は、個々の互いに連結された貯蔵室の直径の変化および/または長さの変化によって生じさせることができる。
直径を変化させる場合には、繊維集成体を形成する繊維の寸法を適宜変化させる。
壁厚みを適切に変化させることによって有効物質の時間的に延長された放出を可能ならしめることができる。
【0034】
個々の貯蔵室、すなわち繊維集成体は、切断されるべき箇所をもつこともでき、それによって、必要な場合に貯蔵室内に含まれている物質を放出させることができる。
その切断されるべき箇所は、たとえば相当する有効物質との共同作業によって適切に開かれうることが好ましい。
【0035】
当該物質としては、生物学的な、また医薬としての有効物質、好ましくはホメオパシー上の有効物質または栄養補充剤を貯蔵室に収容することが好ましい。
他の物質/有効物質を収容することも可能である。
細胞増殖抑制剤またはウイルス増殖抑制剤ならびに異種性微生物に対する防御のための有効物質を用いることが特に好ましい。
たとえば、リバビリン、アジドアセチルチミジン、制癌剤、好ましくは紡錘体、ボスウェリア・セラータ、RFT RAS、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤が、貯蔵室に含まれる好ましい有効物質である。
該貯蔵室は、とりわけ、ワクチン接種用にも、たとえばマラリア予防またはインフルエンザ予防のためのものに、適している。
さらに、たとえば、物質の細胞内到達のためまたは細胞分裂阻害のために、きわめて少量の有効物質を使用可能で、それらは放出されたDNAおよびRNAをブロックし、放出された有効物質によって悪性の増殖が逐次阻害される。
【0036】
それらの貯蔵室は、軽金属および/または希土類および/または軽金属塩および/またはそれらのイオンおよび/または蛍光性有効物質および/または燐光性有効物質および/またはスルホン化性有効物質および/またはヘマタイトおよび/またはマグナイトおよび/またはアルテミシニンおよび/またはイオン導体および/またはプロトン導体を含有しうる。
蛍光性、燐光性および/またはスルホン化性有効物質の使用は、痕跡の識別を可能にし、機能の監視を支えることができる。
【0037】
繊維集成体によって形成された貯蔵室に充填され、閉じ込められた有効物質は、ヒトまたは動物の体内で放出されることが好ましい。
投与後に、反応時間を予定可能で、有効性を予想でき、投与をインビボでまたは体内へ行ないうるべきである。
個別化された貯蔵室の静脈内投与も、経口投与と同様に可能である。
該貯蔵室は、ヒトまたは動物の体内へ、たとえばステントの中へ、植え込むことも可能である。
【0038】
有効物質を被覆する物質、すなわち繊維集成体は、分解可能、すなわち可溶性、解膠性、すなわちゲルからゾルへ復帰変換可能な形態にあり、合成により製造されたもの、または、天然の形態のものである。
【0039】
さらなる使用法に従えば、照射源が電極を備え、それらの電極が、また場合により反射鏡も、本発明の繊維集成体中に配置される。
すなわち、照射源が繊維集成体の形態をもつ。
該繊維集成体の形態は特に限定されない。
たとえば、実質的に円形の繊維集成体の他に、実質的に長円形または多角形に構成された繊維集成体を使用できる。
【0040】
該繊維集成体の外径、非円柱状形態の場合には流体力学的に等価の外径は、0.1μm〜100mmであることが好ましく、特に好ましくは5μm〜200μmである。
このような寸法の場合、繊維の特性をもつ繊維集成体が可能であり、照射源を場合により束ね、たとえば、編成、または、織成することができる。
その場合、繊維集成体の構成が適切に「平坦」な場合、照射線がたとえば材料の片側へのみ流れ出すような正確・精密な編み合わせまたは織り合わせが可能である。
【0041】
該繊維集成体は、放射口を有し、それらの繊維の1本により形成され、好ましくは、燐光物質により被覆される。
他の蛍光物質による被覆が可能である。
その被覆は、繊維集成体の全内面を覆っていてもよい。
とりわけ、白金または他の第8亜族の1〜3個の原子の層による被覆も可能であり、それはこの被覆厚みで蛍光性を示す。
電極の領域には、誘電体が設けられていることが好ましい。
そのとき、該誘電体は小さい開口、好ましくはナノ領域の小さい複数の孔を有していることが好ましい。
【0042】
電極は、モリブデン、または、第8亜族のいずれかの元素で製造されていることが好ましい。
それらの電極は、ドーピングされた炭素、とりわけドーピングされたダイアモンド、または他の導電性重合体からなっていてもよい。
【0043】
それらの繊維は、SiO2+Al2O3、特にガラス、セラミック、磁器、ドーピングされた炭素、ダイアモンド、サファイア、ロイコサファイア、オパール、エメラルド、スピネル、酸化ジルコニウム、ポリエステル、重合体、フッ素化重合体、PTFE、PEEK、マクロロンまたはプレキシガラスからなっていることが好ましい。
【0044】
反射鏡は、アルマイト、銀、アルミニウムまたは白金からなっていることが好ましい。
それが、繊維集成体の内面の少なくとも半分を覆っていることが好ましく、その場合、反射鏡はとりわけ繊維集成体の長さ方向に延びている。
とりわけレーザーとしての使用に際して、反射鏡が必要である。
指向性の照射線を生じなくてもよければ、反射鏡はなくてもよく、実質的に繊維集成体の周囲全体が照射口として利用される。
【0045】
このような繊維集成体は、赤外線源、UV光源またはレーザー光源として利用できる。
このような繊維集成体の用途、とりわけUV光源の形での用途としては、OP領域での無菌性テーブル甲板の製造が考慮の対象となる。
その場合、それらの繊維集成体は、立体的に、編成、または、織成し、続いて接合することができる。
編成によって立体的な、たとえば、蜂の巣状の形態を製出し、照射線透過性鋳込み材料によって固定し、上面および/または下面を照射線透過性プレプレグによって被覆することができ(サンドイッチ・ハニカム)、繊維集成体は該プレプレグ中に設けられていてもよい。
このような中空体は、重量がわずかで、高い強度を示す。
【0046】
また、無菌性のカーテン、袋、テント、布地または包帯材料の製造も可能であり、それらの繊維集成体は、たとえば、UV線源として構成される。
このようにして、たとえば、重傷者の体温を一定に保つ包帯材料として利用できる。
【0047】
また、このような材料を、屋根付け時の統合された照明、屋根構成要素、天井、まぶしくない室内照明、案内標識板または宣伝広告板、ディスプレー、キーボード、カーテン、ブラインド、防水シート・ほろ、カバー、織物などに応用することも可能である。
【0048】
このような繊維集成体の、殺菌、とりわけ空気、水、食品の滅菌または癌治療のために用いられるような体外血液滅菌のための装置への利用が可能である。
適当な繊維集成体をもつ装置を、静脈内へ導入し、または経皮的に持ち込み、たとえば時間に応じての制御によって電気エネルギーを供給することができる。
適当な照射線源をもつ全体的治療装置が備えられておれば、汚染のない処置が、とりわけ血液と関連する処置が可能である。
【0049】
適当な装置によって、滅菌のほかに、処理すべき材料のオゾン処理、イオン化処理および/または電荷装荷も行なうことができる。
【0050】
該繊維集成体は、よりよい取扱い性のために枠にはめることができ、これは直径が小さいときに有効である。
【0051】
このような繊維集成体用の繊維の製造は、たとえば、多成分紡糸ノズルを用いて行なうことができ、その際に、電極および電気的絶縁体を繊維に直接導入できる。
【0052】
他の製造方法によれば、出来上がった繊維集成体を領域ごとにイオン化処理し、これらの領域で材料を適切に沈殿させることができる。
【0053】
また、表面電圧の影響下での湿式化学的被覆によって電極などの構造体を製造することも可能である。
この場合、繊維集成体の片面に真空を作用させ、液体を該繊維集成体に吸収させて、壁または壁の諸領域に析出させる。
【0054】
要求に基づいて場合により設けられる反射装置の繊維集成体内面への付着に関しては、特別な要求は何ら必要とされない。
【0055】
該繊維集成体は、適切に構成されているときには、生体工学的器官代替物の製造にも利用でき、その際には、該繊維集成体の外面で特別な培養細胞を培養できる。
これに関しては、WO00/06218を参照されたい。
【0056】
また、DE19908863A1に従って合成ガス取得装置として、DE10016591C2に従って水素製造装置として、利用することが可能である。
【0057】
前記繊維集成体は、組み立て方に応じて、個々の繊維が、たとえば、材料自体により、互いに結合されるように処理または加工することができる。
その場合、壁周囲に継ぎ目を設けることもできる。
【0058】
該繊維集成体の繊維の少なくとも1本が、1mm未満の、とりわけ5μm〜500μmの外径または流体力学的に等価の外径をもった、いわゆる、マイクロファイバー、さらにはナノファイバーであり、とりわけマイクロ中空繊維またはナノ中空繊維が該繊維集成体を形成していることが好ましい。
【0059】
それらの繊維は、全長にわたって、ほぼ一様な壁厚みを有していることが好ましく、壁の推移も場合によりいくつかの領域または区画でのみ車両連結部のほろまたは鋸の歯のようであってもよく、その結果、織物の特性が可能となり、または支持される。
【0060】
前記繊維集成体は、繊維の全長にわたって推移する中空断面を呈していることが好ましい。
【0061】
織物特性をもつ本発明の繊維集成体の多くは、織物、編み物またはウェブなどに加工されることが好ましい。
その場合、1本、2本以上または多数の繊維集成体が糸を形成できる。
さらに、衣類に利用するときには、従来の繊維との混合紡糸または共同加工が可能である。
【実施例】
【0062】
以下、実施例によって、部分的には添付の図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【0063】
図1は、それぞれにC字状の断面をもち、開いた中空繊維として構成された繊維2と繊維3とを有する繊維集成体1の断面を示し、繊維2および繊維3の開いた側は、互いに向かい合った方向を示している。
このとき、外側の繊維3が内側の繊維2を包み込み、または、包囲して、内側繊維2が半分以上外側繊維3の中に、すなわち、外側繊維3の中空断面によって規定される中空空間内に収容されており、繊維3の断面の両末端によって保持されている。
繊維集成体1は、繊維2および繊維3の対向配置および繊維3の包み込みの結果、連続した中空断面を呈している。
ここでは、繊維2と繊維3の間には、物質自体による結合は生じておらず、結合は、外側繊維3に末端領域での形態の閉鎖、接触領域での摩擦および外側繊維3の弾力によって持続している。
その場合、繊維2と繊維3との間の結合は、安定していて、内部空間を流れる流体と繊維集成体1の周囲を流れる流体との間に若干の圧力差があっても、流体の出入りは起らない。
【0064】
繊維2および繊維3の寸法は、互いに適合していて、繊維2および繊維3は、分離された、変形されていない状態で、開放角約45°、平均外径約0.5mm、壁厚み約0.05mmの実質的に中空円筒形の形態を呈している。
【0065】
図2から分るように、繊維2および繊維3は、全長にわたって、連続した車両連結部のほろに似た推移を示すので、それらは紡績特性を示し、たとえば、結び目を作ることができる。
このためには、外(および内)径を+/−0.1mmだけ変動させる。
すなわち、最大外径は、0.6mmであり、最小内径は、0.4mmであり、壁厚みは、実質的に不変とする。
両繊維のほろ状の構成は、さらに、長さ方向への互いのずれが起らないようにする。
【0066】
図には示されていない第二の実施例によれば、長さ方向の側面が若干開いた長円形断面をもつ繊維が、相応して構成されてはいるが、若干寸法の小さい開いた繊維と結合されて、繊維集成体とされる。
この場合、両繊維は、全長にわたって実質的に一定の断面をもっている。
外側中空繊維の最大外径は、約0.1mm、外側中空繊維の最小外径は、約0.05mm、壁厚みは、約0.01mmである。
内側中空繊維の最大外径は、約0.99mm、内側中空繊維の最小外径は、約0.04mm、壁厚みは、約0.01mmであり、それらの寸法は、壁厚みを除いて、外側繊維の寸法に相応している。
この場合、より多くの互いに相応する外側中空繊維および内側中空繊維を長さ方向に互いに並べて配置し、順次の外側および順次の内側の中空繊維の目地状部をずらして配置すれば、原則として、無限に続く繊維集成体を形成することができる。
【0067】
また、図示されていない第三の実施例によれば、両端が互いにほぼ平行になった、C字状の開いた中空断面をもつ内側繊維を形成している。
外側繊維は、先に述べた実施例のとおりに、内側繊維を包み込むように構成している。
この場合、ここでは、内側繊維には媒質を満たし、外側繊維には密封装置の役割をさせている。
【0068】
第三の実施例である第一の使用例に従えば、両繊維、ここでは、マイクロファイバーを既知の方法で溶解可能な材料から形成し、内側繊維は、液圧的に一様に作用する内径約15μmおよび壁厚み約5μmを有し、外側繊維は、わずかに大きく構成している。
この内側繊維に細胞増殖抑制剤を充填し、外側繊維で閉じている。
次に、それまでは連続した充填済み中空空間を変形過程によって50μm間隔で変形させ、互いに向かい合った内壁を互いに接触領域で結合して、多数の互いに結合された個別貯蔵室を形成させる。
その場合、変形による直径の変化、すなわち、拡大は現われない。
個々の貯蔵室は、貯蔵室に損傷を与えることなく、有効成分が貯蔵室から漏れることもなく、容易に個別化することができる。
このためには、接触領域をそれ相応に構成し、場合により穿孔などをも設けている。
【0069】
第三の実施例である第二の使用例では、消化性フィルムを切断し、巻いて、C字状断面をもつ繊維を形成させ、対応する繊維によって被覆する。
内側繊維内に医薬としての有効成分または栄養補充剤を含有させる。
個々の貯蔵室への細分化は、先に記載した使用例に従って行なう。
【0070】
ここでは、以上に述べた実施例のすべてにおいて、外側繊維を次の内側繊維を取巻くように配置して、両繊維が、繊維の長さ方向に連続した、外側に対して閉じられた中空断面を形成させている。
【0071】
図3a乃至図3iは、本発明の繊維集成体の種々の断面を例示しているが、それぞれに、もっとも内側の繊維は、非中空断面をもつ繊維であっても、開いたまたは閉じた中空繊維であってもよい。
その場合、内側繊維は、たとえば、他の材料および/または他の繊維で満たされていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第一の実施例の繊維集成体を図2の直線I−Iに沿って切断した断面を大きく拡大した概念図であり、断面のみが示されている。
【図2】図1の繊維集成体の長さ方向断面を大きく拡大した部分図である。
【図3a−3i】本発明の繊維集成体の大きく拡大した種々の断面図である。
【符号の説明】
【0073】
1 ・・・繊維集成体
2 ・・・内側の繊維(第二の繊維)
3 ・・・外側の繊維(第一の繊維)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面が開いた中空の断面を有する少なくとも1本の第一の繊維(3)が、該第一の繊維とは別個に構成された第二の繊維(2)を少なくとも部分的に包み込んで接触し、自身の中空空間内にそれを収容していることを特徴とする少なくとも2本の繊維(2,3)からなる繊維集成体(1)。
【請求項2】
前記第二の繊維(2)も、開いた中空断面を有する繊維として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維集成体(1)。
【請求項3】
前記繊維集成体(1)が、閉じた中空断面を呈していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の繊維集成体(1)。
【請求項4】
前記繊維(2,3)の外径または流体力学的に等価の外径が、1mm未満、とりわけ5μm〜500μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項5】
前記繊維(2,3)が、全長にわたってほぼ一定の壁厚みを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項6】
前記両繊維が、車両の連結部のほろ状または鋸の歯状の形状を有し、実質的に一定の壁厚みでの直径の変化が、それらの繊維が織物特性を有するごときものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項7】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で、ガラス、セラミック、磁器、ドーピングされた炭素、ダイアモンド、サファイア、ロイコサファイア、オパール、エメラルド、スピネル、酸化ジルコニウム、ポリエステル、重合体、フッ素化重合体、PTFE、PEEK、マクロロンまたはプレキシガラスからなるか、または、繊維(2,3)の材料が分解可能なまたは消化可能な形態にあることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項8】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で導電性であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項9】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で電気絶縁性に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項10】
前記両繊維(2,3)の間に、電気的接触部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項11】
前記それぞれに多数の第一および第二の繊維(2,3)が設けられており、それらの第一の繊維(3)および第二の繊維(2)が長さ方向にずれて配置されて、短い第一および第二の繊維(2,3)から連続した断面をもつ長い繊維集成体(1)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項1】
側面が開いた中空の断面を有する少なくとも1本の第一の繊維(3)が、該第一の繊維とは別個に構成された第二の繊維(2)を少なくとも部分的に包み込んで接触し、自身の中空空間内にそれを収容していることを特徴とする少なくとも2本の繊維(2,3)からなる繊維集成体(1)。
【請求項2】
前記第二の繊維(2)も、開いた中空断面を有する繊維として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維集成体(1)。
【請求項3】
前記繊維集成体(1)が、閉じた中空断面を呈していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の繊維集成体(1)。
【請求項4】
前記繊維(2,3)の外径または流体力学的に等価の外径が、1mm未満、とりわけ5μm〜500μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項5】
前記繊維(2,3)が、全長にわたってほぼ一定の壁厚みを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項6】
前記両繊維が、車両の連結部のほろ状または鋸の歯状の形状を有し、実質的に一定の壁厚みでの直径の変化が、それらの繊維が織物特性を有するごときものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項7】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で、ガラス、セラミック、磁器、ドーピングされた炭素、ダイアモンド、サファイア、ロイコサファイア、オパール、エメラルド、スピネル、酸化ジルコニウム、ポリエステル、重合体、フッ素化重合体、PTFE、PEEK、マクロロンまたはプレキシガラスからなるか、または、繊維(2,3)の材料が分解可能なまたは消化可能な形態にあることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項8】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で導電性であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項9】
前記繊維(2,3)の少なくとも一つが、少なくとも部分領域で電気絶縁性に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項10】
前記両繊維(2,3)の間に、電気的接触部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【請求項11】
前記それぞれに多数の第一および第二の繊維(2,3)が設けられており、それらの第一の繊維(3)および第二の繊維(2)が長さ方向にずれて配置されて、短い第一および第二の繊維(2,3)から連続した断面をもつ長い繊維集成体(1)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の繊維集成体(1)。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図3g】
【図3h】
【図3i】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図3g】
【図3h】
【図3i】
【公表番号】特表2007−518894(P2007−518894A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549975(P2006−549975)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/000293
【国際公開番号】WO2005/071146
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(506238097)
【出願人】(506238204)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/000293
【国際公開番号】WO2005/071146
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(506238097)
【出願人】(506238204)
【Fターム(参考)】
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