織物処理装置を制御するための方法
【課題】処理空間を形成するケース、蒸気供給装置、及び乾燥空気供給装置を備える織物処理装置を制御するための方法が提供される。
【解決手段】前記方法は、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを含む。蒸気モードでは、蒸気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。乾燥モードでは、乾燥空気供給装置を動作させることによって、処理空間に乾燥空気が供給される。貯蔵モードでは、処理空間内の湿度が蒸気供給装置及び乾燥空気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させることによって制御される。
【解決手段】前記方法は、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを含む。蒸気モードでは、蒸気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。乾燥モードでは、乾燥空気供給装置を動作させることによって、処理空間に乾燥空気が供給される。貯蔵モードでは、処理空間内の湿度が蒸気供給装置及び乾燥空気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させることによって制御される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物処理装置を制御するための方法に関し、特に、貯蔵モードを含む織物処理装置を制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
織物処理装置は、織物に含まれた悪臭及び/又はシワを除去するための再生機能を有する装置である。再生機能を使用して汚染粒子とシワとを除去することによって、織物処理装置内の織物は快適に洗浄されるか、又はアイロンがけしたように見える。処理過程の完了時に数時間の間に処理された織物を装置内に貯蔵されうるようにする貯蔵モードを介して、織物処理装置の効用を改善させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
織物を貯蔵する処理空間を形成するケース、前記処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、及び前記処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置を備える織物処理装置を制御するための方法が提供される。本方法は、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを含む。蒸気モードでは、蒸気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。乾燥モードでは、乾燥空気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。貯蔵モードでは、蒸気供給装置と乾燥空気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間内の湿気が制御される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
織物処理装置は、使用者により織物処理装置の動作を制御するための動作部を備えることができる。貯蔵モードは、動作部を動作させることによって終了できる。
【0005】
ケースは、処理空間を開閉するためのドアを備えることができる。貯蔵モードは、ドアが開放される時に一時的に停止でき、ドアが閉じる時に再開できる。
【0006】
織物処理装置は、処理空間の内部湿気を感知するために、処理空間の内部に配置された湿気センサを備えることもできる。貯蔵モードでは、湿気センサの感知値が第1所定値と第1所定値より小さな第2所定値との間になるように維持されることができる。貯蔵モードでは、感知値が第2所定値より大きな場合、湿気センサの感知値が第2所定値に達するまで乾燥空気供給装置が動作できる。貯蔵モードでは、湿気センサの感知値が第2所定値より小さな場合、湿気センサの感知値が第1所定値に達するまで蒸気供給装置が動作できる。第1及び第2所定値は、動作部を動作させることによって設定又は修正されうる。
【0007】
織物処理装置は、乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とを動作させる時間を測定するためのタイマーを備えることもできる。貯蔵モードは、所定時間の間に乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とを停止させるための停止ステップ、及び第2所定時間の間に乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とのうち、少なくとも一つを動作させるための動作ステップとを含むことができる。貯蔵モードでは、タイマーが織物処理装置を動作させる時間及び制御部に測定された時間値を伝達する。制御部は、停止ステップと動作ステップを選択的に、かつ繰り返し的に行う。第1及び第2所定時間は、動作部を動作させることによって設定又は修正されうる。
【0008】
本明細書に広く説明された他の実施の形態によって、織物を貯蔵する処理空間を形成するためのケース、処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置、及び使用者により処理装置の動作を制御するための動作部を備える織物処理装置を制御するための方法が提供される。本方法は、蒸気供給装置と乾燥空気供給装置とのうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間内に蒸気を制御するための貯蔵モードを含み、貯蔵モードは、動作部を動作させることによって進行又は終了する。
【0009】
本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態によって、織物処理装置は、ケースと蒸気供給装置とを備える。ケースは、織物を貯蔵するための処理空間を形成し、蒸気供給装置は、処理空間内の複数の位置に蒸気を供給するためのケースに連結される。
【0010】
蒸気供給装置は、ケースに配置された複数のノズル、ノズルに連結した複数の蒸気チャネル、及び蒸気チャネルに蒸気を供給するための蒸気発生器を備えることができる。蒸気供給装置は、蒸気発生器から蒸気チャネルに生成された蒸気を分配するために、蒸気チャネルと蒸気発生器との間に配置された分配器を備えることもできる。
【0011】
処理空間を形成するケースの側面のうち、少なくとも一つにノズルが配置されることができる。ノズルは、織物に向かって蒸気を供給するように処理空間内に織物に対応して配置されることができ、又は処理空間内にかける織物間の空間に向かって蒸気を供給するように、織物間の空間に対応するように配置されることができる。この場合、ラック部が配置されることができる。ラック部は、所定の間隔を隔てて水平配置された複数のハンガーを備えることができる。ラック部にかかった織物の中央高さ以下の高さにノズルが配置されることができる。複数のラック部及びノズルは、互いに対応するように配置されることができる。
【0012】
ノズルは、複数のノズルセットを形成することができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルは、所定の間隔を隔てて同じ高さに配置される。ノズルセットの少なくとも一つは、処理空間を形成するケースの少なくとも一側面に配置されることができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルが処理空間内にかかった織物に向かって蒸気を供給するように織物に対応するように配置されることができる。ノズルセットは、処理空間内にかかった織物間の空間に向かって蒸気を供給するように、織物間の空間に対応して配置されたノズルを備えることができる。
【0013】
ラック部は、ケース内に配置されることができる。ラック部は、所定の間隔を隔てて水平配置された複数のハンガーを備えることができる。ノズルセットのうち、少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の中央高さ以下の高さに配置されることができる。ノズルセット及びラック部の少なくとも一つは、互いに対応するようにケース内に配置されることができる。
【0014】
ノズルセットの少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の後方に位置するように、ケースの後方に配置された第1ノズルセットを備えることができる。第1ノズルセットのノズルは、織物間の空間に対応するように配置されることができる。ノズルセットのうち、少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の左右側に配置されるように、互いに対向するようにケースの左右側に配置された第2ノズルセットをさらに備えることができる。ノズルセットの少なくとも一つは、ラック部の底側に対向するようにケースの底側に配置された第3ノズルセットを備えることができる。
【0015】
本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態によって、ノズルは、ノズルセットの少なくとも一つを形成することができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルは、所定の間隔を隔てて上下方向にケース内に配置されることができる。ノズル間の間隔は、処理空間の下−上方向に増加する。
【発明の効果】
【0016】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置は、処理空間内の複数の位置に蒸気を供給する。結果的に、処理空間内の複数の位置に蒸気が均一に供給され、再生動作の性能は、処理空間内の位置に基づいて大きく変わらない。
本明細書に広く説明され具体化された衣類処理装置は、処理空間内のすべての織物に蒸気を供給する時間を減らすこともでき、したがって再生動作を行う時間を減らすことができ、装置の性能を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本明細書に広く説明された実施の形態による例示的な織物処理装置の斜視図である。
【図2】図1に示す織物処理装置の断面図である。
【図3】図1に示す織物処理装置の再生装置の斜視図である。
【図4】図3に示す再生装置の展開斜視図である。
【図5】本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置の概略的なブロック図である。
【図6】本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図7】本明細書に広く説明された他の実施の形態による織物処理装置の概略的なブロック図である。
【図8】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図9】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図10】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の斜視図である。
【図11】図10に示す織物処理装置の断面図である。
【図12】図10に示す織物処理装置の前面図である。
【図13】図10に示す織物処理装置の再生装置の斜視図である。
【図14】図13に示す再生装置の展開斜視図である。
【図15】図13に示す再生装置の概略的なブロック図である。
【図16】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【図17】本明細書に広く説明された他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【図18】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以後、添付図面を参照して、本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置を制御するための方法を説明する。但し、説明の便宜上、凝縮型再生装置を参照する。しかしながら、本明細書に開示した原理は、例えば、放電型のようなその他タイプの再生装置にも適用されうる。同様に、説明の便宜上、織物は、衣類と見なされることができる。しかしながら、本明細書に広く説明され具体化された再生装置は、衣類処理に限定されずに、例えば寝具類、布木、リネン、手拭いなどのような多様な他の織物を処理するのに使用されることができる。
【0019】
図1に示すように、織物処理装置100は、外部ケース110及び外部ケース110内に配置された内部ケース120を備える主本体80を備えることができる。内部ケース120は、処理空間125を形成することができる。外部ケース110は、織物処理装置100により処理される織物を入れて取り出すために、外部ケース110の前方に形成された入口111を備えることができる。入口111を開閉するように、外部ケース110に回転可能なようにドア112が連結されることができる。
【0020】
ドア112が開いているか又は閉じられているかを感知するために、ドア112と外部ケース110との間に開閉センサ113が提供されることができる。開閉センサ113は、第1接点113a及び第2接点113bを備えることができる。図1に示す実施の形態において、第1接点113aは、ドア112の後方に位置し、第2接点113bは、外部ケース110の前方に第1接点113aと対応するように位置する。しかしながら、その他配置も適切に可能である。例えば、第1及び第2接点の位置は、互いに変わることができる。
【0021】
図1に示す実施の形態において、第1接点113a及び第2接点113bにそれぞれ陽極性及び陰極性電流が供給されることができる。開閉センサ113は、第1接点113aから第2接点113bに電流が流れるかに基づいて、ドア112の開閉状態を感知することができる。開閉センサ113は、その他多様な構造を含むことができる。例えば、ドア112又は外部ケース110のうち、一つに着脱可能なコンタクトスイッチが配置されることができるか、又はドア112の座標を感知するための位置センサがドア112に提供されることができる。
【0022】
ドア112と外部ケース110とを噛み合うようにして、一旦ドア112が閉じる場合、ドア112の動作を制限するためにロック部114が使用されることができる。図1に示す実施の形態において、ロック部114は、ドア112の後方に提供されたドアラッチ114aと、該ドアラッチ114aと対応するように外部ケース110の前方に提供されたドアスイッチ114bとを備える。その他配置も適切に可能である。例えば、ドアラッチ114a及びドアスイッチ114bの位置は、互いに変わることができる。ドアラッチ114aは、ドア112が閉じる時にドアスイッチ114b内に挿入される。ドアスイッチ114bは、ドアラッチ114aを噛み合うようにして外部ケース110に対してドア112が閉じた状態に維持させる。ロック部114は、その他多様な構造を有することができる。
【0023】
織物処理装置100の機能を使用者が直接動作させ制御できるように、ドア112と外部ケース110の少なくとも一つに動作部115を備えた制御パネル116が提供されることができる。
【0024】
内部ケース120は、外部ケース110の内部に位置できるように外部ケース110より小さくありうる。内部ケース120は、処理空間125の対向する垂直側を形成する側面部121、処理空間125の正常側を形成する上面部122、処理空間125の底側を形成する下面部123、及び処理空間125の後方垂直側を形成する背面部124を備えることができる。
【0025】
処理空間125内の対向する垂直側面部121の間にハンガー126が延びることができる。衣類処理空間125から背面部124と外部ケース110との間に形成された凝縮チャンバー129に空気や湿気を排出するための排出口127を形成することができる。処理空間125と凝縮チャンバー129との間に空気流れのために背面部124の下部に流入口128が形成されることができる。
【0026】
凝縮チャンバー129は、排出口127を介して導入された空気、特に湿気を含有する空気が空気の温度下降により凝縮されうる空間である。図2に示す実施の形態において、凝縮チャンバー129の上部は、排出口127と連通し、凝縮チャンバー129の下部は、流入口128と連通し、凝縮チャンバー129は、主本体80の後側に形成される。しかしながら、例えば、主本体80の側面のようなその他位置も、例えば再生装置200の配置、多様な排出口、及び装置を介して流れる流体/蒸気の経路に基づいて適切に可能でありうる。
【0027】
乾燥するか、又は湿っぽい空気は、排出口127を介して排出されることができる。湿っぽい空気が凝縮チャンバー129に流入する時に、湿っぽい空気は、熱交換媒体として外部ケース110を使用して熱を空気外部の低い温度と交換する。したがって、外部ケース110は、熱交換性能を向上させるために、例えば鋼鉄又はアルミニウムなどの高い熱伝導性を有する材料で形成されることができる。処理空間125内に湿度レベルを感知するために、湿度センサ130が提供されることができる。
【0028】
図1、図3及び図4に示すように、織物処理装置100は、処理空間125内で織物を処理し再生させる再生装置200を備えることができる。再生装置200は、蒸気を生成して処理空間125に供給して処理空間125内に貯蔵された織物から汚染粒子及び/又はシワを除去するための蒸気供給装置140を備えることができる。蒸気供給装置140は、流体を貯蔵するための流体供給タンク141、流体供給タンク141から流体を収容するための蒸気ハウジング142、蒸気ハウジング142に提供されて貯蔵された流体を加熱することによって、蒸気を生成するための蒸気ヒーター143、及び蒸気を処理空間125に注入するための蒸気ノズル144を備えることができる。流体供給タンク141と蒸気ハウジング142との間に流体供給タンク141から蒸気ハウジング142に流体を案内するための供給チャネル(図示せず)が形成されることができる。
【0029】
所定の実施の形態において、流体供給タンク141は、水を貯蔵することができる。代案の実施の形態において、流体供給タンク141は、再生過程の間にシワ、悪臭などを織物から除去することをさらに容易にすることができる、その他流体混合物を貯蔵することができる。代案の実施の形態において、流体は、加圧ライン(図示せず)を介して蒸気供給装置140に供給されることができる。蒸気ヒーター143は、蒸気ハウジング142内に貯蔵された流体を加熱して蒸気を生成するために蒸気ハウジング142の下部を貫通する、例えばシース(sheath)ヒーターを備えることができる。
【0030】
再生装置200は、凝縮チャンバー129からの空気又は外部空気を引き込んで、高温の乾燥空気を生成し、その高温の乾燥空気を処理空間125に供給する乾燥空気供給装置150を備えることもできる。乾燥空気供給装置150は、流入口128と処理空間125との間に空気チャネルを形成する乾燥ハウジング151、乾燥ハウジング151に提供され、凝縮チャンバー129から空気流入口128を介して空気を引き込んで処理空間125に排出するための通風ファン152、及び処理空間125に排出する前に空気を加熱するための乾燥ヒーター(図示せず)を備えることができる。乾燥ハウジング151は、空気を引き込む流入口128と連通して、乾燥ハウジング151の一側に流入ホール153を有するダクト状を具備することができる。処理空間125内の乾燥ハウジング151の他側には、吐出口154が形成されることができる。高温の空気は、吐出口154を介して処理空間125に排出されることができる。
【0031】
蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150をハウジングするために、処理空間125内にケース160が提供されることができる。ケース160は、処理空間125の下部に又は適当な他の位置に提供されることができる。ケース160上には、供給タンク141が脱着されうるように結合部161が形成されることができる。供給タンク141は、結合部161から容易に分離されうるため、供給タンク141に流体が容易に付加されることができ、供給タンク141は、容易に交替することができる。代案として、供給タンク141は、付加的な流体チャネル(図示せず)を介して外部供給源から自動的に満たされることができる。ケース160の一側には、蒸気供給装置140の蒸気ノズル144が提供されることができ、ケース160の他側にあるホールが乾燥空気供給装置150の吐出口154と連通できる。代案の実施の形態において、再生装置200は、ケース160内にハウジングされることができ、ケース160は、外部ケース110の外側に連結されて、処理空間125の大きさを増加させることができる。
【0032】
蒸気供給装置140からの残余流体及び内部ケース120と凝縮チャンバー129からの凝縮された流体を収集するための排出部162が外部ケース110に着脱可能に連結されることができる。排出部162は、凝縮された流体及び残余流体を貯蔵するために、外部ケース110に着脱可能に連結した貯蔵部163及び内部ケース120、凝縮チャンバー129、及び蒸気供給装置140から貯蔵部163に凝縮流体及び残余流体を案内するための排出チャネル(図示せず)を備えることができる。図3に示す実施の形態において、外部ケース110の下部に排出部162が滑らかに接続される。しかしながら、関連構成要素の位置に基づいて、その他配置も、適切にすることもできる。
【0033】
図3に示す排出部162は、外部ケース110に着脱可能に連結されて、引出しと同様にスライド開閉される。使用者が貯蔵部163を把持できるように、貯蔵部163の前方に取っ手ホール164が提供されることができる。織物処理装置100が動作するにともない、内部ケース120及び凝縮チャンバー129から凝縮された流体が貯蔵部163に収集される。織物処理装置100が動作を止めると、蒸気ハウジング142内に残っている流体も、貯蔵部163に収集されうる。貯蔵部163が所定レベルに満たされるか、貯蔵部163が所定時間以上に元の場所に維持されていると、貯蔵部163は、外部ケース110から分離されて空くことになりうる。代案の実施の形態において、収集された流体は、本装置の設置される建物の排出システムに送られることができる。
【0034】
説明の便宜上、処理空間125の底部に再生装置200を、そして内部ケース120の正常部に排出口127を備えたこのような流体/蒸気/空気循環プロセスを説明する。しかしながら、適当な循環及び流れを維持するその他配置も適切に可能である。例えば、再生装置200と排出口127との位置は、互いに変わることができ、所望の循環を容易にするためにファンが付加されうる。
【0035】
図5は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置の概略的なブロック図であり、図6は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御する方法のフローチャートである。織物処理装置100を制御するための方法は、蒸気供給装置140を動作させることによって、処理空間125に蒸気を供給するための蒸気モード、乾燥空気供給装置150を動作させることによって、処理空間125に乾燥空気を供給するための乾燥モード、及び蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150のうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間125内の湿度を制御するための貯蔵モードを含む。以後、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを詳細に説明する。
【0036】
蒸気モードでは、蒸気供給装置140が蒸気を処理空間125に供給することによって、処理空間125内に位置した織物を再生する(ステップS1)。すなわち、供給タンク141から蒸気供給装置140の蒸気ハウジング142に流体が供給される。蒸気ハウジング142内の流体は、蒸気ヒーター143により加熱され、蒸気化する。蒸気は、処理空間125に供給され、織物の悪臭、粒子、シワなどを除去する。
【0037】
乾燥モードでは、乾燥空気供給装置150が蒸気モードが終了する時に乾燥空気を処理空間125に供給し、乾燥空気は、処理空間125内に位置した織物を乾燥させる(ステップS2)。すなわち、乾燥空気供給装置150の通風ファン152が動作し、乾燥空気が流入口128を通過し、乾燥空気が乾燥ヒーターにより加熱され、このように形成された高温の乾燥空気が乾燥ハウジング151の吐出口154を介して処理空間125に排出される。処理空間125内に残っている湿っぽい空気は、排出口127を介して凝縮チャンバー129に排出され、凝縮チャンバー129内で凝縮される。凝縮された乾燥空気は、流入口128を介して乾燥ハウジング151に再供給される。したがって、乾燥空気が乾燥空気供給装置150から処理空間125を介して、そして凝縮チャンバー129に循環することによって、乾燥空気により織物から湿気が除去される。
【0038】
蒸気モードと乾燥モードとが終了した後、制御機170により貯蔵モードのための動作が行われる(ステップS3)。
【0039】
貯蔵モードでは、湿気センサ130が処理空間125内の湿度を感知し、感知された湿度が制御機170に伝達される。制御機170は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150を制御して、第1所定値及び第1所定値より小さな第2所定値の間に処理空間125内の湿度を維持させる(ステップS4〜S12)。
【0040】
すなわち、感知された湿度が第1所定値以上であると(ステップS5)、感知された湿度が第2所定値(ステップS7及びS8)に達するまで、制御機170は、乾燥空気供給装置150を動作させる(ステップS6)。反対に、感知された湿度が第2所定値以下であると(ステップS9)、感知された湿度が第1所定値に達するまで(ステップS11及びS12)、制御機170は、蒸気供給装置140を動作させる(ステップS10)。第1及び第2所定値は、制御機170に予め貯蔵されることができる。
【0041】
開閉センサ113は、ドア112の開閉有無を感知する。ドア112が閉じると(ステップS13)、制御機170は、前記ステップを繰り返し的に行うことができる。開閉センサ113がドア112が開いていると感知すると(ステップS13)、制御機170は、蒸気供給装置140と乾燥空気供給装置150とを停止させることによって、貯蔵モードを終了することができる(ステップS14)。特定の実施の形態において、貯蔵モードは、ドア112が開く時に停止し、ドア112が閉じる時に自動的に再開始できる。また、貯蔵モードは、ドア112が開く時に完全に終了でき、ドア112が再度閉じる時に動作部115を動作させることによって再開始できる。
【0042】
図7は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態に他の織物処理装置の概略的なブロック図であり、図8は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【0043】
図7に示す織物処理装置250は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150の動作時間を測定するためのタイマー131を備えることができる。本実施の形態において、制御機170は、図8に示された方法においてタイマー131により測定された動作時間に基づいて貯蔵モードを制御することができる。
【0044】
ステップS51での蒸気モードとステップS52での乾燥モードが終了すると、貯蔵モードが開始される(ステップS53)。蒸気モードと乾燥モードとが図6に示された方法に関して上記のように制御できるため、蒸気モードと乾燥モードの詳細な説明は省略する。
【0045】
本実施の形態において、貯蔵モードは、所定時間の間に乾燥空気供給装置150及び蒸気供給装置140を停止させるための停止ステップ、及び第2所定時間の間に乾燥空気供給装置150及び蒸気供給装置140のうち、少なくとも一つを動作させるための動作ステップを含むことができる。貯蔵モードでは、タイマー131が織物処理装置250の動作時間を測定して、測定された時間値を制御機170に伝達する。制御機170は、貯蔵ステップ及び動作ステップを選択的に、そして繰り返し的に行う(ステップS54及びS60)。
【0046】
さらに詳細には、タイマー131により測定された時間値が第1所定時間以上であると(ステップS55)、制御機170は、装置が十分に長く動作したと判断して、乾燥空気供給装置150と蒸気供給装置140とを停止させる(ステップS56)。測定された時間が第1所定時間未満で第2所定時間未満であると(ステップS55及びS57)、制御機170は、動作時間が第1及び第2所定時間と定義された許容可能範囲内に依然としてないと判断し、測定された時間値が第2所定時間に達するまで(ステップS57及びS58)、乾燥空気供給装置150又は蒸気供給装置140を動作させる。制御機170は、第1所定時間及び第2所定時間の間に選択的にかつ繰り返し的に乾燥空気供給装置150又は蒸気供給装置140を停止及び/又は動作させる。第1及び第2所定時間は、予め制御機170に貯蔵された値でありうる。
【0047】
開閉センサ113がドア112の開閉有無を感知する(ステップS61及びS62)。ドア112が閉じると、制御機170は、前記の段階を繰り返し的に行う。ドア112が開放されると、制御機170は、貯蔵モードを終了する。
【0048】
すなわち、ドア112が開放される時に貯蔵モードは停止し、ドア112が再度閉じる時に停止モードは再開できる。特定の実施の形態において、ドア112が開放される時に貯蔵モードが完全に終了でき、ドア112が再度閉じると、動作部115を動作させることによって、貯蔵モードが再開始できる。代案の実施の形態において、ドア112が閉じる時に貯蔵モードが自動的に再開できる。
【0049】
図9は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。図9に示す実施の形態において、貯蔵モードは、動作部115により受信された命令に従って開始、一時停止、及び再開する。また、動作部115に設定値が入力されることができる。すなわち、初期設定値が入力されることができ、既存値は、動作部115を介して変更されうる。蒸気モードと乾燥モードの完成如何にかかわらず、動作部115により受信された命令に基づいて貯蔵モードを開始することができる。
【0050】
図9に示す実施の形態において、許容可能な湿度範囲を表す第1及び第2所定値を入力し(ステップS101)、貯蔵モードを開始する(ステップS102)。湿気センサ130は、処理空間125内の湿度を感知し(ステップS103)、感知された湿度を制御機170に伝達する。制御機170は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150を選択的に制御して、処理空間125内の湿度を第1所定値及び第1所定値未満の第2所定値として定義された範囲内に維持させる(ステップS104〜S111)。
【0051】
さらに詳細には、感知された湿度が第1所定値以上であると(ステップS104)、制御機170は、処理空間125内の湿度が許容可能範囲を超過すると判断し、湿度が第2所定値に達するまで(ステップS106及びS107)、乾燥空気供給装置150を動作させる(ステップS105)。感知された湿度が第1及び第2所定値未満であると(ステップS104及びS108)、制御機170は、処理空間125内の湿度が許容可能範囲未満であると判断し、湿度が第1所定値に達するまで(ステップS110及びS111)蒸気供給装置140を動作させる。特定の実施の形態において、第1及び第2所定値は、使用者により動作部115に入力された値である。
【0052】
動作部115から制御機170に貯蔵モード終了命令が受信されると(ステップS112)、制御機170は、蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150を停止させることによって、貯蔵モードを終了させる。貯蔵モードは、一時的に止めることができ、又は動作部115に入力された命令に応じて再開することができる。
【0053】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御するための方法は、処理空間125内の湿度を制御するための貯蔵モードを含むことができる。したがって、織物がより適当な状態に貯蔵されることができ、織物の状態は、長時間処理空間125内に維持されることができる。したがって、織物が長時間織物処理装置から取り出されなくても、安全に貯蔵され、その状態を爽快な状態に維持させることができるので、装置の便宜性と信頼性とを改善することができる。
【0054】
図10〜図18には、本明細書に広く説明された多様な他の実施の形態による織物処理装置が示される。図10に示すように、織物処理装置300の一実施の形態は、外部ケース310及び外部ケース310内に配置されて処理空間325を形成する内部ケース320を備えることができる。外部ケース310は、入口311及び外部ケース310に回転可能に連結されて、入口311を開閉するためのドア312を備えることができる。
【0055】
ドア312の状態を感知するために、開閉センサがドア312及び外部ケース310に提供されることができ、ドア312が閉じる時にドア312の動きを制限するために、ドア312と外部ケース310とにロック部が提供されることができる。ロック部は、ラッチ313とスイッチ314とを備えることができる。図10に示す実施の形態において、ラッチ313は、ドア312の後方に提供され、スイッチ314は、ラッチ313と対応するように外部ケース310の前方に提供される。しかしながら、このような配置は、互いに変わることができる。ラッチ313は、ドア312が閉じる時にスイッチ314に挿入される。スイッチ314は、ラッチ313をホールディングして、ドア312が開放されるのを防止する。ロック部は、本構造に制限されずに多様な他の構造を有することができる。
【0056】
織物処理装置300の動作の間に使用者がアクセスできるように、織物処理装置300の外部面に制御パネル316が提供されることができる。例えば、図11に示すように、織物処理装置300の動作を制御するために、ドア312上に制御パネル316が提供されることができる。制御パネル316は、織物処理装置300の動作に関する入力を受信する動作部315を備えることができる。代案の実施の形態において、制御パネル316は、内部ケース320上に提供されることができる。
【0057】
内部ケース320は、処理空間325の対向する平行側を形成するための側面部321、処理空間325の正常側を形成するための上面部322、処理空間325の底側を形成するための下面部323、及び処理空間325の後側を形成するための背面部324を備えることができる。処理空間325内に織物をかけるためのラック部326が内部ケース320に提供されることができる。ラック部326は、複数のハンガー326bを収容するために、側面部321に対向端が連結され、処理空間325内に水平に位置したハンガーバー326aを備えることができる。ハンガー326bは、所定の間隔を隔ててハンガーバー326aに固定されることができ、又はハンガーバー326aに沿って移動可能に配置されることができる。ラック部326は、その他多様な構造で形成されたハンガーを収容するために、その他多様な構造を有することができる。また、処理空間325内に所定の間隔を隔てて複数のラック部326が配置されることができる。
【0058】
処理空間325から背面部324と外部ケース310との間に形成された凝縮チャンバー329に空気を排出するための排出口327が上面部322の後方に提供されることができる。凝縮チャンバー329と処理空間325との間の空気の流れを可能なように背面部324の下部に流入口328が提供されることができる。排出口327、流入口328、及び凝縮チャンバー329に対したその他配置が適切に可能でありうる。空気、特に湿っぽい空気が処理空間325から凝縮チャンバー329に入っていく時に、湿っぽい空気は、熱交換媒体として外部ケース310を使用して、低温の外部空気と熱を交換し、したがって温度が落ちる時に湿っぽい空気を凝縮させる。外部ケース310は、湿っぽい空気と熱とを交換する性能を向上させるために、例えば鋼鉄やアルミニウムなどの高い熱伝導性を有する物質から形成されることができる。
【0059】
織物処理装置300は、織物Cを再生するために処理空間325内に貯蔵された織物Cからシワと汚染源とを除去するために、処理空間325内に複数の位置に蒸気を供給する蒸気供給装置330を有する再生装置375を備えることができる。蒸気供給装置330は、処理空間325に蒸気を噴射するために内部ケース320に提供された複数のノズル331、ノズル331に連結した複数の蒸気チャネル332、及び蒸気チャネル332に蒸気を供給するための蒸気発生器333を備えることができる。
【0060】
処理空間325内に多様な位置にノズル331が位置できる。例えば、図12に示すように、ハンガー326bにかかった織物Cの中央地点より低い高さにノズル331が位置できる。すなわち、蒸気は、上昇する傾向があるので、ノズル331は、織物Cの中央より下に位置できる。図12に示すハンガー326bが内部ケース320内の一定の高さに配置されるが、織物Cの長さは異なりうる。
【0061】
織物Cの中央地点は、織物処理装置300により再生される織物Cの可変長を予測し、織物Cを処理する頻度を推算することによって、最適の高さとして経験的に計算されうる。また、織物Cの中央地点は、織物処理装置300により再生される典型的な織物Cの間で最も長い織物Cの中央地点に設定されることができる。ノズル331の位置を決定するための他の方法も適切に可能でありうる。
【0062】
ノズル331は、同じ高さに、そして所定の間隔を隔てて内部ケース320内に配置された少なくとも一つのノズルセットを形成することができる。しかしながら、ノズル331は、複数のノズルセットを形成することができる。複数のノズルセットは、背面部324に提供された第1ノズルセット335及び二つの側面部321のそれぞれに提供された第2ノズルセット336を備えることができる。特定の実施の形態において、第1及び第2ノズルセット335及び336は、同じ高さに位置できる。その他配置も適切に可能でありうる。
【0063】
第1ノズルセット335は、図11及び12に示すように、背面部324に提供され、概略平行に配置された複数のノズル331を備えることができる。その他配置も適切に可能でありうる。第1ノズルセット335のノズル331は、蒸気を織物C間の空間に向かって注入するように、その織物C間の空間に対応して配置されることができる。このように配置されると、第1ノズルセット335のノズル331は、織物C間の空間に深く蒸気を注入するために、ハンガー326bの水平、左右方向に垂直な方向に処理空間325の前方に向かって蒸気を注入する。
【0064】
第2ノズルセット336は、前後、概略水平方向に両側面部321に提供された複数のノズルを備えることができる。その他配置も適切に可能でありうる。第2ノズルセット336のノズル331は、織物Cの前後方に蒸気に向かうように、織物Cに対応して配置されることができる。第2ノズルセット336のノズル331は、ハンガー326bの方向に概略平行に蒸気を送るようにすることができる。
【0065】
図16に示す実施の形態において、織物処理装置300は、内部ケース320の下面部323に提供された第3ノズルセット337を備えることができる。第3ノズルセット337のノズル331は、上向に蒸気を送るために所定の間隔を隔てて左右方向に配置されることができる。第3ノズルセット337により注入された蒸気は、織物Cの内部の下部分に蒸気を注入するために、ハンガー326bの左右方向に垂直するか、又は横切ることができる。
【0066】
図17に示す実施の形態において、織物処理装置300は、内部ケース320に提供された複数のラック部326及びノズル331を備えることができる。複数のラック部326は、例えば、所定の間隔に離隔された、内部ケース320の上下部に提供されることができる。第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337は、ラック部326に対応する内部ケース320に提供されることができる。複数のラック部326は、第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337が適切に内部ケース320の側面部に配置されたままで、内部ケース320内の相違なる複数の位置に提供されることができる。
【0067】
図15に示すように、蒸気発生器333により生成された蒸気をノズル331に案内するために、蒸気発生器333とノズル331との間に蒸気チャネル332が延びることができる。特定の実施の形態において、それぞれのノズル331が対応する蒸気チャネル332を有するように、蒸気チャネル332の数は、ノズル331の数と同じであり、蒸気チャネル332に外部ケース310又は内部ケース320のうち、少なくとも一つが提供される。代案の実施の形態において、それぞれの蒸気チャネル332は、複数のノズル331に蒸気を伝達することができる。蒸気チャネル332は、例えばパイプ、ホース、又はダクトなどの内部の空いた部材で形成されることができる。
【0068】
蒸気発生器333は、流体を貯蔵するための蒸気供給タンク341、蒸気供給タンク341から流体を収容するための蒸気ハウジング342、及び流体を加熱して蒸気を生成するために蒸気ハウジング342内に提供された蒸気ヒーター343を備えることができる。蒸気供給タンク341と蒸気ハウジング342との間に供給チャネル344が延びて、供給バルブ345の制御下に蒸気供給タンク341と蒸気ハウジング342との間に流体を案内することができる。供給チャネル344を介して供給された流体のレベルを感知するために、流体レベルセンサ346が使用されることができる。蒸気ヒーター343は、蒸気ハウジング342内に貯蔵された流体を加熱して蒸気を生成するために、蒸気ハウジング342の一部を貫通するシースヒーターを備えることができる。
【0069】
蒸気供給装置330は、また蒸気発生器333により生成された蒸気を分配するために、蒸気チャネル332と蒸気発生器333とに連結した分配器334をさらに備えることができる。分配器334は、第1及び第2ノズルセット335及び336のノズル331に蒸気発生器333により生成された蒸気を適切に分配できる。特定の実施の形態において、分配器334は、第1並びに第2ノズルセット335及び336のノズル331のそれぞれに同じ量の蒸気を分配することができる。代案の実施の形態において、分配器334は、第1並びに第2ノズルセット335及び336のそれぞれに分配された蒸気量を個別的に又は集合的に制御できる。
【0070】
図15に示す分配器334は、蒸気ハウジング342に概略隣接して位置する。しかしながら、代案の実施の形態において、分配器334は、蒸気発生器333から所定の間隔を隔てて配置されることができ、付加的な蒸気チャネルにより連結されることができ、したがって分配器334は、例えば、外部ケース310の外部に位置できる。
【0071】
図13及び14に示すように、再生装置375は、また乾燥空気を衣類処理装置325に供給するための乾燥空気供給装置350を備えることができる。乾燥空気供給装置350は、凝縮チャンバー329からの空気又は外部空気を引き込み、高温の乾燥空気を生成し、生成された高温の乾燥空気を処理空間325に供給する。以後、凝縮チャンバー329から空気を引き込むことに基づいて、乾燥空気供給装置350を説明する。
【0072】
乾燥空気供給装置350は、流入口328と連通する乾燥空気ハウジング351、ハウジング351に提供されて、凝縮チャンバー329から空気を引き込み、その空気を処理空間325に排出するための通風ファン352、及び吐出口354を介して処理空間325に排出する前に空気を加熱するための乾燥空気ヒーター(図示せず)を備えることができる。
【0073】
乾燥空気ハウジング351は、流入口328が乾燥空気ハウジング351の一側に連結した、ダクト状でありえ、したがって凝縮チャンバー329からの空気が引き込まれる吸入ホール353を形成する。吐出口354は、高温の乾燥空気を処理空間325に排出するために、乾燥空気ハウジング351の他側に提供されることができる。
【0074】
蒸気供給装置330及び乾燥空気供給装置350は、外部ケース310の外部又は処理空間325内に配置されたケース360内にハウジングされうる。ケース360は、ケース360に供給タンク341を着脱可能に連結する結合部361を備えることができる。供給タンク341は、結合部361から容易に分離されうるため、供給タンク341は、容易に除去及び交替されることができる。代案の実施の形態において、付加的な供給チャネル(図示せず)を介して外部源により供給タンク341に流体が自動的に供給されることができる。ケース360は、また乾燥空気供給装置350の吐出口354と連通するホールを備えることができる。
【0075】
再生装置は、また内部ケース320と凝縮チャンバー329内に蓄積された凝縮流体及び蒸気発生器333からの残余流体を外部に排出するための流出部370を備えることができる。流出部370は、外部ケース310に除去可能なように連結され、凝縮された流体及び残余流体を貯蔵するための空間を備えた貯蔵部371及び内部ケース320、凝縮チャンバー329、及び蒸気発生器333から貯蔵部371の貯蔵空間に凝縮流体及び残余流体を案内するための流出チャネルを備えることができる。
【0076】
図13に示す実施の形態において、貯蔵部371は、外部ケース310の下部に連結され、外部ケース310の内外部に滑らかに移動する引出し形態になっている。貯蔵部371の外部表面に取っ手グルーブ372が提供されることができる。織物処理装置が駆動されると、内部ケース320及び凝縮チャンバー329からの凝縮された流体が貯蔵部371に貯蔵される。織物処理装置300が停止すると、蒸気発生器333内の残余流体は、貯蔵部371に貯蔵される。貯蔵部371が所定レベルに満たされるか、又は貯蔵部371が所定時間以上空いていないと、貯蔵部371は、外部ケース310から分離され、貯蔵部371内の流体が空になる。
【0077】
流出チャネルは、内部ケース320の下面部323と貯蔵部371との間に延びる第1流出チャネル373、凝縮チャンバー329の底側及び貯蔵部371の間に延びる第2流出チャネル374、及び蒸気ハウジング342の底側及び貯蔵部371の間に延びる第3流出チャネル375を備えることができる。織物処理装置300が駆動される間に蒸気ハウジング342内の流体が流出されるのを制限するために、第3流出チャネル375に沿って流出バルブ346が提供されることができる。
【0078】
以下、本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置の動作を説明する。
【0079】
織物処理装置300は、織物処理装置300を動作させることによって、蒸気を処理空間325内に供給する蒸気供給動作及び蒸気供給動作の終了後に乾燥空気供給装置350を動作させることによって、処理空間325に乾燥空気を供給する乾燥空気供給動作により、処理空間325内に貯蔵された織物を再生する。
蒸気供給動作の間に、供給タンク341から蒸気発生器333の蒸気ハウジング342に流体が供給され、蒸気ハウジング342内の流体は、蒸気ヒーター343により加熱され、蒸気が生成される。分配器334は、蒸気を蒸気チャネル332に適当に分配する。以後、蒸気は、蒸気チャネル332に沿って第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337のノズル331に流れる。ノズル331は、蒸気を処理空間325内に注入し、注入された蒸気が処理空間325内の織物を再生する。
【0080】
第1、第2、及び第3ノズルセット335、336、及び337は、内部ケース320内の相異なる位置に配置されるので、蒸気は、処理空間325内の複数の位置に同時に供給されることができる。また、蒸気は、複数の方向に複数の位置に供給されることができる。したがって、処理空間325を蒸気で満たす時間は減少でき、処理空間325内の蒸気密度は、均一でありうる。したがって、蒸気は、処理空間325内の織物Cを均一に処理できる。
【0081】
さらに詳細には、第1ノズルセット335のノズル331は、処理空間325内の織物C間の空間に対応して配置されるので、蒸気は、空間内に深く侵入でき、織物Cのより大きな領域と接触される。すなわち、第1ノズルセット335から注入された蒸気が織物Cにより妨害されずに空間を通過するようになることによって、織物Cの前後方側にやさしく循環する。したがって、再生動作の性能が改善されることができ、織物Cの前後方側は、均一に再生されうる。
【0082】
第1及び第2ノズルセット335及び336のノズル331は、所定の高さ、例えばハンガー326bの上の織物Cの中央地点より低い高さに位置するので、ノズル331から注入された蒸気は、織物Cと充分な接触を維持する間に上昇できる。時間及び蒸気と織物Cとの間の接触面積が増加するので、再生動作の性能は改善されることができ、使用された蒸気量は減少しうる。
【0083】
ノズル331により注入された蒸気は、織物Cから汚染粒子と悪臭とを除去することができる。また、蒸気は、織物Cが爽快に洗濯/アイロンがけられたように見えるように、織物Cからシワを除去することができる。
【0084】
乾燥空気供給動作において、蒸気供給動作が終了すると、乾燥空気供給装置350が動作して乾燥空気を処理空間325内に供給する。すなわち、通風ファン352がオンになり、空気が流入口328を介して入る。乾燥空気ヒーターが空気を加熱した後、熱い乾燥空気が乾燥空気ハウジング351の吐出口354を介して処理空間325内に排出される。高温の乾燥空気は、再生された織物Cから湿気を吸収して、排出口327を介して凝縮チャンバー329に排出される。排出された空気は、熱を外部空気と交換しつつ凝縮チャンバー329内で凝縮される。以後、空気は、流入口328を介して乾燥空気ハウジング351に再供給される。したがって、乾燥空気供給装置350と凝縮チャンバー329内で循環する空気により、湿気が除去されうる。
【0085】
図18は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置の前面図である。図18に示された織物処理装置400は、内部ケース320の両側面部321及び背面部324に提供され、所定の間隔を隔てて上下の、概略垂直方向に配置された複数のノズル431を有する第1ノズルセット435を備えることができる。すなわち、第1ノズルセット435のノズル431は、処理空間325内で織物C間の空間を対向するために、左右方向の所定の間隔を隔てて内部ケース320の背面部324に配置されることができる。織物Cの間の空間に沿って所定間隔の上下方向に複数のノズル431が配置されることができる。
【0086】
また、処理空間325内の織物Cと対向する、所定間隔の前後方向に第2ノズルセット436のノズル431が位置できる。所定間隔の織物Cに沿って上下方向に第2ノズルセット436の複数のノズル431が配置されることもできる。
【0087】
第1及び第2ノズルセット435及び436のノズル431は、蒸気チャネル332に連結されて、蒸気を集合的に収容することができるか、又は複数の蒸気チャネル332に連結されて蒸気を個別的に収容することができる。特定の実施の形態において、隣接したノズル431間の距離は、下方に次第に減少することができ、又は上方に次第に増加することができる。第1及び第2ノズルセット435及び436により注入された後に蒸気は、処理空間325内で上昇する傾向があるため、このような配置によってより多くの蒸気が処理空間325の下部に注入されるように、そして処理空間325の上部に集まるようにすることができる。
【0088】
特定の実施の形態において、第1及び第2ノズルセット435及び436は、概略同じ高さに背面部324及び両側面部321に概略水平に配置されることができる。また、第1及び第2ノズルセット435及び436は、ハンガー326bに掛ける織物Cの中央地点より低い高さに配置されることができる。その他配置も適当に可能でありうる。
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置400は、第1及び第2ノズルセット435及び436を介して比較的少量の蒸気を使用して、蒸気を均一に織物Cに供給できる。ノズル431は、内部ケース320の側面部321、背面部324、下面部323、及び上面部322に配置されることができる。また、ノズル431は、処理空間325の形状に従い多様なパターンで、例えば、斜線、曲線、多角形、円形、及びその他適当な配置形態で再配置されうる。さらに、ノズル431は、またドア312の内側に提供されることもできる。
【0089】
織物処理/再生装置の構造及び機能に関する付加的な説明は、参照のために本明細書にその全てが添付されている、韓国特許出願第2006−37889号、第2006−43405号、第2006−131041号及び第2006−131040号に開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置は、蒸気を処理空間内の複数の位置に供給する。結果的に、処理空間内の複数の位置に蒸気が均一に供給され、再生装置の性能は、処理空間内の位置によって大きく変わらない。
【0091】
本明細書に広く説明され具体化された衣類処理装置は、処理空間内のすべての織物に蒸気を供給する時間を減らすこともでき、したがって再生動作を行う時間を減らし装置性能を向上させることができる。
【0092】
本明細書において「一実施の形態」、「例示的な」、「例示的な実施の形態」、「特定の実施の形態」、「代案の実施の形態」等の任意の参照は、実施の形態と連係して説明された特定の特徴、構造又は特性が本明細書に広く説明された少なくとも一つの実施の形態に含まれることを意味する。本明細書の多様な位置に現れたこのような表現は、必ず全的に同実施の形態を参照するものではない。また、特定の特徴、構造、又は特性が任意の実施の形態と連係して説明される時に、他の実施の形態と連係してこのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことが当業者の範囲内にある。
【0093】
多くの実施の形態を参照して説明されたが、本明細書の思想及び原理範囲内で当業者により多様な変形及び具現が可能であることを理解するはずである。特に、構成部品及び/又は結合配置において、多様な変形及び修正が添付した許請求の範囲と明細書、図面の範囲内で可能である。このような構成部品及び/又は配置の変形及び修正に加えて、代案の利用も当業者にとって明白である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、織物処理装置を制御するための方法に関し、特に、貯蔵モードを含む織物処理装置を制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
織物処理装置は、織物に含まれた悪臭及び/又はシワを除去するための再生機能を有する装置である。再生機能を使用して汚染粒子とシワとを除去することによって、織物処理装置内の織物は快適に洗浄されるか、又はアイロンがけしたように見える。処理過程の完了時に数時間の間に処理された織物を装置内に貯蔵されうるようにする貯蔵モードを介して、織物処理装置の効用を改善させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
織物を貯蔵する処理空間を形成するケース、前記処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、及び前記処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置を備える織物処理装置を制御するための方法が提供される。本方法は、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを含む。蒸気モードでは、蒸気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。乾燥モードでは、乾燥空気供給装置を動作させることによって、処理空間に蒸気が供給される。貯蔵モードでは、蒸気供給装置と乾燥空気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間内の湿気が制御される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
織物処理装置は、使用者により織物処理装置の動作を制御するための動作部を備えることができる。貯蔵モードは、動作部を動作させることによって終了できる。
【0005】
ケースは、処理空間を開閉するためのドアを備えることができる。貯蔵モードは、ドアが開放される時に一時的に停止でき、ドアが閉じる時に再開できる。
【0006】
織物処理装置は、処理空間の内部湿気を感知するために、処理空間の内部に配置された湿気センサを備えることもできる。貯蔵モードでは、湿気センサの感知値が第1所定値と第1所定値より小さな第2所定値との間になるように維持されることができる。貯蔵モードでは、感知値が第2所定値より大きな場合、湿気センサの感知値が第2所定値に達するまで乾燥空気供給装置が動作できる。貯蔵モードでは、湿気センサの感知値が第2所定値より小さな場合、湿気センサの感知値が第1所定値に達するまで蒸気供給装置が動作できる。第1及び第2所定値は、動作部を動作させることによって設定又は修正されうる。
【0007】
織物処理装置は、乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とを動作させる時間を測定するためのタイマーを備えることもできる。貯蔵モードは、所定時間の間に乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とを停止させるための停止ステップ、及び第2所定時間の間に乾燥空気供給装置と蒸気供給装置とのうち、少なくとも一つを動作させるための動作ステップとを含むことができる。貯蔵モードでは、タイマーが織物処理装置を動作させる時間及び制御部に測定された時間値を伝達する。制御部は、停止ステップと動作ステップを選択的に、かつ繰り返し的に行う。第1及び第2所定時間は、動作部を動作させることによって設定又は修正されうる。
【0008】
本明細書に広く説明された他の実施の形態によって、織物を貯蔵する処理空間を形成するためのケース、処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置、及び使用者により処理装置の動作を制御するための動作部を備える織物処理装置を制御するための方法が提供される。本方法は、蒸気供給装置と乾燥空気供給装置とのうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間内に蒸気を制御するための貯蔵モードを含み、貯蔵モードは、動作部を動作させることによって進行又は終了する。
【0009】
本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態によって、織物処理装置は、ケースと蒸気供給装置とを備える。ケースは、織物を貯蔵するための処理空間を形成し、蒸気供給装置は、処理空間内の複数の位置に蒸気を供給するためのケースに連結される。
【0010】
蒸気供給装置は、ケースに配置された複数のノズル、ノズルに連結した複数の蒸気チャネル、及び蒸気チャネルに蒸気を供給するための蒸気発生器を備えることができる。蒸気供給装置は、蒸気発生器から蒸気チャネルに生成された蒸気を分配するために、蒸気チャネルと蒸気発生器との間に配置された分配器を備えることもできる。
【0011】
処理空間を形成するケースの側面のうち、少なくとも一つにノズルが配置されることができる。ノズルは、織物に向かって蒸気を供給するように処理空間内に織物に対応して配置されることができ、又は処理空間内にかける織物間の空間に向かって蒸気を供給するように、織物間の空間に対応するように配置されることができる。この場合、ラック部が配置されることができる。ラック部は、所定の間隔を隔てて水平配置された複数のハンガーを備えることができる。ラック部にかかった織物の中央高さ以下の高さにノズルが配置されることができる。複数のラック部及びノズルは、互いに対応するように配置されることができる。
【0012】
ノズルは、複数のノズルセットを形成することができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルは、所定の間隔を隔てて同じ高さに配置される。ノズルセットの少なくとも一つは、処理空間を形成するケースの少なくとも一側面に配置されることができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルが処理空間内にかかった織物に向かって蒸気を供給するように織物に対応するように配置されることができる。ノズルセットは、処理空間内にかかった織物間の空間に向かって蒸気を供給するように、織物間の空間に対応して配置されたノズルを備えることができる。
【0013】
ラック部は、ケース内に配置されることができる。ラック部は、所定の間隔を隔てて水平配置された複数のハンガーを備えることができる。ノズルセットのうち、少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の中央高さ以下の高さに配置されることができる。ノズルセット及びラック部の少なくとも一つは、互いに対応するようにケース内に配置されることができる。
【0014】
ノズルセットの少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の後方に位置するように、ケースの後方に配置された第1ノズルセットを備えることができる。第1ノズルセットのノズルは、織物間の空間に対応するように配置されることができる。ノズルセットのうち、少なくとも一つは、ラック部にかかった織物の左右側に配置されるように、互いに対向するようにケースの左右側に配置された第2ノズルセットをさらに備えることができる。ノズルセットの少なくとも一つは、ラック部の底側に対向するようにケースの底側に配置された第3ノズルセットを備えることができる。
【0015】
本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態によって、ノズルは、ノズルセットの少なくとも一つを形成することができる。ノズルセットの少なくとも一つのノズルは、所定の間隔を隔てて上下方向にケース内に配置されることができる。ノズル間の間隔は、処理空間の下−上方向に増加する。
【発明の効果】
【0016】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置は、処理空間内の複数の位置に蒸気を供給する。結果的に、処理空間内の複数の位置に蒸気が均一に供給され、再生動作の性能は、処理空間内の位置に基づいて大きく変わらない。
本明細書に広く説明され具体化された衣類処理装置は、処理空間内のすべての織物に蒸気を供給する時間を減らすこともでき、したがって再生動作を行う時間を減らすことができ、装置の性能を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本明細書に広く説明された実施の形態による例示的な織物処理装置の斜視図である。
【図2】図1に示す織物処理装置の断面図である。
【図3】図1に示す織物処理装置の再生装置の斜視図である。
【図4】図3に示す再生装置の展開斜視図である。
【図5】本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置の概略的なブロック図である。
【図6】本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図7】本明細書に広く説明された他の実施の形態による織物処理装置の概略的なブロック図である。
【図8】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図9】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【図10】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の斜視図である。
【図11】図10に示す織物処理装置の断面図である。
【図12】図10に示す織物処理装置の前面図である。
【図13】図10に示す織物処理装置の再生装置の斜視図である。
【図14】図13に示す再生装置の展開斜視図である。
【図15】図13に示す再生装置の概略的なブロック図である。
【図16】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【図17】本明細書に広く説明された他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【図18】本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による例示的な織物処理装置の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以後、添付図面を参照して、本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置を制御するための方法を説明する。但し、説明の便宜上、凝縮型再生装置を参照する。しかしながら、本明細書に開示した原理は、例えば、放電型のようなその他タイプの再生装置にも適用されうる。同様に、説明の便宜上、織物は、衣類と見なされることができる。しかしながら、本明細書に広く説明され具体化された再生装置は、衣類処理に限定されずに、例えば寝具類、布木、リネン、手拭いなどのような多様な他の織物を処理するのに使用されることができる。
【0019】
図1に示すように、織物処理装置100は、外部ケース110及び外部ケース110内に配置された内部ケース120を備える主本体80を備えることができる。内部ケース120は、処理空間125を形成することができる。外部ケース110は、織物処理装置100により処理される織物を入れて取り出すために、外部ケース110の前方に形成された入口111を備えることができる。入口111を開閉するように、外部ケース110に回転可能なようにドア112が連結されることができる。
【0020】
ドア112が開いているか又は閉じられているかを感知するために、ドア112と外部ケース110との間に開閉センサ113が提供されることができる。開閉センサ113は、第1接点113a及び第2接点113bを備えることができる。図1に示す実施の形態において、第1接点113aは、ドア112の後方に位置し、第2接点113bは、外部ケース110の前方に第1接点113aと対応するように位置する。しかしながら、その他配置も適切に可能である。例えば、第1及び第2接点の位置は、互いに変わることができる。
【0021】
図1に示す実施の形態において、第1接点113a及び第2接点113bにそれぞれ陽極性及び陰極性電流が供給されることができる。開閉センサ113は、第1接点113aから第2接点113bに電流が流れるかに基づいて、ドア112の開閉状態を感知することができる。開閉センサ113は、その他多様な構造を含むことができる。例えば、ドア112又は外部ケース110のうち、一つに着脱可能なコンタクトスイッチが配置されることができるか、又はドア112の座標を感知するための位置センサがドア112に提供されることができる。
【0022】
ドア112と外部ケース110とを噛み合うようにして、一旦ドア112が閉じる場合、ドア112の動作を制限するためにロック部114が使用されることができる。図1に示す実施の形態において、ロック部114は、ドア112の後方に提供されたドアラッチ114aと、該ドアラッチ114aと対応するように外部ケース110の前方に提供されたドアスイッチ114bとを備える。その他配置も適切に可能である。例えば、ドアラッチ114a及びドアスイッチ114bの位置は、互いに変わることができる。ドアラッチ114aは、ドア112が閉じる時にドアスイッチ114b内に挿入される。ドアスイッチ114bは、ドアラッチ114aを噛み合うようにして外部ケース110に対してドア112が閉じた状態に維持させる。ロック部114は、その他多様な構造を有することができる。
【0023】
織物処理装置100の機能を使用者が直接動作させ制御できるように、ドア112と外部ケース110の少なくとも一つに動作部115を備えた制御パネル116が提供されることができる。
【0024】
内部ケース120は、外部ケース110の内部に位置できるように外部ケース110より小さくありうる。内部ケース120は、処理空間125の対向する垂直側を形成する側面部121、処理空間125の正常側を形成する上面部122、処理空間125の底側を形成する下面部123、及び処理空間125の後方垂直側を形成する背面部124を備えることができる。
【0025】
処理空間125内の対向する垂直側面部121の間にハンガー126が延びることができる。衣類処理空間125から背面部124と外部ケース110との間に形成された凝縮チャンバー129に空気や湿気を排出するための排出口127を形成することができる。処理空間125と凝縮チャンバー129との間に空気流れのために背面部124の下部に流入口128が形成されることができる。
【0026】
凝縮チャンバー129は、排出口127を介して導入された空気、特に湿気を含有する空気が空気の温度下降により凝縮されうる空間である。図2に示す実施の形態において、凝縮チャンバー129の上部は、排出口127と連通し、凝縮チャンバー129の下部は、流入口128と連通し、凝縮チャンバー129は、主本体80の後側に形成される。しかしながら、例えば、主本体80の側面のようなその他位置も、例えば再生装置200の配置、多様な排出口、及び装置を介して流れる流体/蒸気の経路に基づいて適切に可能でありうる。
【0027】
乾燥するか、又は湿っぽい空気は、排出口127を介して排出されることができる。湿っぽい空気が凝縮チャンバー129に流入する時に、湿っぽい空気は、熱交換媒体として外部ケース110を使用して熱を空気外部の低い温度と交換する。したがって、外部ケース110は、熱交換性能を向上させるために、例えば鋼鉄又はアルミニウムなどの高い熱伝導性を有する材料で形成されることができる。処理空間125内に湿度レベルを感知するために、湿度センサ130が提供されることができる。
【0028】
図1、図3及び図4に示すように、織物処理装置100は、処理空間125内で織物を処理し再生させる再生装置200を備えることができる。再生装置200は、蒸気を生成して処理空間125に供給して処理空間125内に貯蔵された織物から汚染粒子及び/又はシワを除去するための蒸気供給装置140を備えることができる。蒸気供給装置140は、流体を貯蔵するための流体供給タンク141、流体供給タンク141から流体を収容するための蒸気ハウジング142、蒸気ハウジング142に提供されて貯蔵された流体を加熱することによって、蒸気を生成するための蒸気ヒーター143、及び蒸気を処理空間125に注入するための蒸気ノズル144を備えることができる。流体供給タンク141と蒸気ハウジング142との間に流体供給タンク141から蒸気ハウジング142に流体を案内するための供給チャネル(図示せず)が形成されることができる。
【0029】
所定の実施の形態において、流体供給タンク141は、水を貯蔵することができる。代案の実施の形態において、流体供給タンク141は、再生過程の間にシワ、悪臭などを織物から除去することをさらに容易にすることができる、その他流体混合物を貯蔵することができる。代案の実施の形態において、流体は、加圧ライン(図示せず)を介して蒸気供給装置140に供給されることができる。蒸気ヒーター143は、蒸気ハウジング142内に貯蔵された流体を加熱して蒸気を生成するために蒸気ハウジング142の下部を貫通する、例えばシース(sheath)ヒーターを備えることができる。
【0030】
再生装置200は、凝縮チャンバー129からの空気又は外部空気を引き込んで、高温の乾燥空気を生成し、その高温の乾燥空気を処理空間125に供給する乾燥空気供給装置150を備えることもできる。乾燥空気供給装置150は、流入口128と処理空間125との間に空気チャネルを形成する乾燥ハウジング151、乾燥ハウジング151に提供され、凝縮チャンバー129から空気流入口128を介して空気を引き込んで処理空間125に排出するための通風ファン152、及び処理空間125に排出する前に空気を加熱するための乾燥ヒーター(図示せず)を備えることができる。乾燥ハウジング151は、空気を引き込む流入口128と連通して、乾燥ハウジング151の一側に流入ホール153を有するダクト状を具備することができる。処理空間125内の乾燥ハウジング151の他側には、吐出口154が形成されることができる。高温の空気は、吐出口154を介して処理空間125に排出されることができる。
【0031】
蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150をハウジングするために、処理空間125内にケース160が提供されることができる。ケース160は、処理空間125の下部に又は適当な他の位置に提供されることができる。ケース160上には、供給タンク141が脱着されうるように結合部161が形成されることができる。供給タンク141は、結合部161から容易に分離されうるため、供給タンク141に流体が容易に付加されることができ、供給タンク141は、容易に交替することができる。代案として、供給タンク141は、付加的な流体チャネル(図示せず)を介して外部供給源から自動的に満たされることができる。ケース160の一側には、蒸気供給装置140の蒸気ノズル144が提供されることができ、ケース160の他側にあるホールが乾燥空気供給装置150の吐出口154と連通できる。代案の実施の形態において、再生装置200は、ケース160内にハウジングされることができ、ケース160は、外部ケース110の外側に連結されて、処理空間125の大きさを増加させることができる。
【0032】
蒸気供給装置140からの残余流体及び内部ケース120と凝縮チャンバー129からの凝縮された流体を収集するための排出部162が外部ケース110に着脱可能に連結されることができる。排出部162は、凝縮された流体及び残余流体を貯蔵するために、外部ケース110に着脱可能に連結した貯蔵部163及び内部ケース120、凝縮チャンバー129、及び蒸気供給装置140から貯蔵部163に凝縮流体及び残余流体を案内するための排出チャネル(図示せず)を備えることができる。図3に示す実施の形態において、外部ケース110の下部に排出部162が滑らかに接続される。しかしながら、関連構成要素の位置に基づいて、その他配置も、適切にすることもできる。
【0033】
図3に示す排出部162は、外部ケース110に着脱可能に連結されて、引出しと同様にスライド開閉される。使用者が貯蔵部163を把持できるように、貯蔵部163の前方に取っ手ホール164が提供されることができる。織物処理装置100が動作するにともない、内部ケース120及び凝縮チャンバー129から凝縮された流体が貯蔵部163に収集される。織物処理装置100が動作を止めると、蒸気ハウジング142内に残っている流体も、貯蔵部163に収集されうる。貯蔵部163が所定レベルに満たされるか、貯蔵部163が所定時間以上に元の場所に維持されていると、貯蔵部163は、外部ケース110から分離されて空くことになりうる。代案の実施の形態において、収集された流体は、本装置の設置される建物の排出システムに送られることができる。
【0034】
説明の便宜上、処理空間125の底部に再生装置200を、そして内部ケース120の正常部に排出口127を備えたこのような流体/蒸気/空気循環プロセスを説明する。しかしながら、適当な循環及び流れを維持するその他配置も適切に可能である。例えば、再生装置200と排出口127との位置は、互いに変わることができ、所望の循環を容易にするためにファンが付加されうる。
【0035】
図5は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置の概略的なブロック図であり、図6は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御する方法のフローチャートである。織物処理装置100を制御するための方法は、蒸気供給装置140を動作させることによって、処理空間125に蒸気を供給するための蒸気モード、乾燥空気供給装置150を動作させることによって、処理空間125に乾燥空気を供給するための乾燥モード、及び蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150のうち、少なくとも一つを動作させることによって、処理空間125内の湿度を制御するための貯蔵モードを含む。以後、蒸気モード、乾燥モード、及び貯蔵モードを詳細に説明する。
【0036】
蒸気モードでは、蒸気供給装置140が蒸気を処理空間125に供給することによって、処理空間125内に位置した織物を再生する(ステップS1)。すなわち、供給タンク141から蒸気供給装置140の蒸気ハウジング142に流体が供給される。蒸気ハウジング142内の流体は、蒸気ヒーター143により加熱され、蒸気化する。蒸気は、処理空間125に供給され、織物の悪臭、粒子、シワなどを除去する。
【0037】
乾燥モードでは、乾燥空気供給装置150が蒸気モードが終了する時に乾燥空気を処理空間125に供給し、乾燥空気は、処理空間125内に位置した織物を乾燥させる(ステップS2)。すなわち、乾燥空気供給装置150の通風ファン152が動作し、乾燥空気が流入口128を通過し、乾燥空気が乾燥ヒーターにより加熱され、このように形成された高温の乾燥空気が乾燥ハウジング151の吐出口154を介して処理空間125に排出される。処理空間125内に残っている湿っぽい空気は、排出口127を介して凝縮チャンバー129に排出され、凝縮チャンバー129内で凝縮される。凝縮された乾燥空気は、流入口128を介して乾燥ハウジング151に再供給される。したがって、乾燥空気が乾燥空気供給装置150から処理空間125を介して、そして凝縮チャンバー129に循環することによって、乾燥空気により織物から湿気が除去される。
【0038】
蒸気モードと乾燥モードとが終了した後、制御機170により貯蔵モードのための動作が行われる(ステップS3)。
【0039】
貯蔵モードでは、湿気センサ130が処理空間125内の湿度を感知し、感知された湿度が制御機170に伝達される。制御機170は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150を制御して、第1所定値及び第1所定値より小さな第2所定値の間に処理空間125内の湿度を維持させる(ステップS4〜S12)。
【0040】
すなわち、感知された湿度が第1所定値以上であると(ステップS5)、感知された湿度が第2所定値(ステップS7及びS8)に達するまで、制御機170は、乾燥空気供給装置150を動作させる(ステップS6)。反対に、感知された湿度が第2所定値以下であると(ステップS9)、感知された湿度が第1所定値に達するまで(ステップS11及びS12)、制御機170は、蒸気供給装置140を動作させる(ステップS10)。第1及び第2所定値は、制御機170に予め貯蔵されることができる。
【0041】
開閉センサ113は、ドア112の開閉有無を感知する。ドア112が閉じると(ステップS13)、制御機170は、前記ステップを繰り返し的に行うことができる。開閉センサ113がドア112が開いていると感知すると(ステップS13)、制御機170は、蒸気供給装置140と乾燥空気供給装置150とを停止させることによって、貯蔵モードを終了することができる(ステップS14)。特定の実施の形態において、貯蔵モードは、ドア112が開く時に停止し、ドア112が閉じる時に自動的に再開始できる。また、貯蔵モードは、ドア112が開く時に完全に終了でき、ドア112が再度閉じる時に動作部115を動作させることによって再開始できる。
【0042】
図7は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態に他の織物処理装置の概略的なブロック図であり、図8は、本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。
【0043】
図7に示す織物処理装置250は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150の動作時間を測定するためのタイマー131を備えることができる。本実施の形態において、制御機170は、図8に示された方法においてタイマー131により測定された動作時間に基づいて貯蔵モードを制御することができる。
【0044】
ステップS51での蒸気モードとステップS52での乾燥モードが終了すると、貯蔵モードが開始される(ステップS53)。蒸気モードと乾燥モードとが図6に示された方法に関して上記のように制御できるため、蒸気モードと乾燥モードの詳細な説明は省略する。
【0045】
本実施の形態において、貯蔵モードは、所定時間の間に乾燥空気供給装置150及び蒸気供給装置140を停止させるための停止ステップ、及び第2所定時間の間に乾燥空気供給装置150及び蒸気供給装置140のうち、少なくとも一つを動作させるための動作ステップを含むことができる。貯蔵モードでは、タイマー131が織物処理装置250の動作時間を測定して、測定された時間値を制御機170に伝達する。制御機170は、貯蔵ステップ及び動作ステップを選択的に、そして繰り返し的に行う(ステップS54及びS60)。
【0046】
さらに詳細には、タイマー131により測定された時間値が第1所定時間以上であると(ステップS55)、制御機170は、装置が十分に長く動作したと判断して、乾燥空気供給装置150と蒸気供給装置140とを停止させる(ステップS56)。測定された時間が第1所定時間未満で第2所定時間未満であると(ステップS55及びS57)、制御機170は、動作時間が第1及び第2所定時間と定義された許容可能範囲内に依然としてないと判断し、測定された時間値が第2所定時間に達するまで(ステップS57及びS58)、乾燥空気供給装置150又は蒸気供給装置140を動作させる。制御機170は、第1所定時間及び第2所定時間の間に選択的にかつ繰り返し的に乾燥空気供給装置150又は蒸気供給装置140を停止及び/又は動作させる。第1及び第2所定時間は、予め制御機170に貯蔵された値でありうる。
【0047】
開閉センサ113がドア112の開閉有無を感知する(ステップS61及びS62)。ドア112が閉じると、制御機170は、前記の段階を繰り返し的に行う。ドア112が開放されると、制御機170は、貯蔵モードを終了する。
【0048】
すなわち、ドア112が開放される時に貯蔵モードは停止し、ドア112が再度閉じる時に停止モードは再開できる。特定の実施の形態において、ドア112が開放される時に貯蔵モードが完全に終了でき、ドア112が再度閉じると、動作部115を動作させることによって、貯蔵モードが再開始できる。代案の実施の形態において、ドア112が閉じる時に貯蔵モードが自動的に再開できる。
【0049】
図9は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置を制御するための方法のフローチャートである。図9に示す実施の形態において、貯蔵モードは、動作部115により受信された命令に従って開始、一時停止、及び再開する。また、動作部115に設定値が入力されることができる。すなわち、初期設定値が入力されることができ、既存値は、動作部115を介して変更されうる。蒸気モードと乾燥モードの完成如何にかかわらず、動作部115により受信された命令に基づいて貯蔵モードを開始することができる。
【0050】
図9に示す実施の形態において、許容可能な湿度範囲を表す第1及び第2所定値を入力し(ステップS101)、貯蔵モードを開始する(ステップS102)。湿気センサ130は、処理空間125内の湿度を感知し(ステップS103)、感知された湿度を制御機170に伝達する。制御機170は、蒸気供給装置140又は乾燥空気供給装置150を選択的に制御して、処理空間125内の湿度を第1所定値及び第1所定値未満の第2所定値として定義された範囲内に維持させる(ステップS104〜S111)。
【0051】
さらに詳細には、感知された湿度が第1所定値以上であると(ステップS104)、制御機170は、処理空間125内の湿度が許容可能範囲を超過すると判断し、湿度が第2所定値に達するまで(ステップS106及びS107)、乾燥空気供給装置150を動作させる(ステップS105)。感知された湿度が第1及び第2所定値未満であると(ステップS104及びS108)、制御機170は、処理空間125内の湿度が許容可能範囲未満であると判断し、湿度が第1所定値に達するまで(ステップS110及びS111)蒸気供給装置140を動作させる。特定の実施の形態において、第1及び第2所定値は、使用者により動作部115に入力された値である。
【0052】
動作部115から制御機170に貯蔵モード終了命令が受信されると(ステップS112)、制御機170は、蒸気供給装置140及び乾燥空気供給装置150を停止させることによって、貯蔵モードを終了させる。貯蔵モードは、一時的に止めることができ、又は動作部115に入力された命令に応じて再開することができる。
【0053】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置を制御するための方法は、処理空間125内の湿度を制御するための貯蔵モードを含むことができる。したがって、織物がより適当な状態に貯蔵されることができ、織物の状態は、長時間処理空間125内に維持されることができる。したがって、織物が長時間織物処理装置から取り出されなくても、安全に貯蔵され、その状態を爽快な状態に維持させることができるので、装置の便宜性と信頼性とを改善することができる。
【0054】
図10〜図18には、本明細書に広く説明された多様な他の実施の形態による織物処理装置が示される。図10に示すように、織物処理装置300の一実施の形態は、外部ケース310及び外部ケース310内に配置されて処理空間325を形成する内部ケース320を備えることができる。外部ケース310は、入口311及び外部ケース310に回転可能に連結されて、入口311を開閉するためのドア312を備えることができる。
【0055】
ドア312の状態を感知するために、開閉センサがドア312及び外部ケース310に提供されることができ、ドア312が閉じる時にドア312の動きを制限するために、ドア312と外部ケース310とにロック部が提供されることができる。ロック部は、ラッチ313とスイッチ314とを備えることができる。図10に示す実施の形態において、ラッチ313は、ドア312の後方に提供され、スイッチ314は、ラッチ313と対応するように外部ケース310の前方に提供される。しかしながら、このような配置は、互いに変わることができる。ラッチ313は、ドア312が閉じる時にスイッチ314に挿入される。スイッチ314は、ラッチ313をホールディングして、ドア312が開放されるのを防止する。ロック部は、本構造に制限されずに多様な他の構造を有することができる。
【0056】
織物処理装置300の動作の間に使用者がアクセスできるように、織物処理装置300の外部面に制御パネル316が提供されることができる。例えば、図11に示すように、織物処理装置300の動作を制御するために、ドア312上に制御パネル316が提供されることができる。制御パネル316は、織物処理装置300の動作に関する入力を受信する動作部315を備えることができる。代案の実施の形態において、制御パネル316は、内部ケース320上に提供されることができる。
【0057】
内部ケース320は、処理空間325の対向する平行側を形成するための側面部321、処理空間325の正常側を形成するための上面部322、処理空間325の底側を形成するための下面部323、及び処理空間325の後側を形成するための背面部324を備えることができる。処理空間325内に織物をかけるためのラック部326が内部ケース320に提供されることができる。ラック部326は、複数のハンガー326bを収容するために、側面部321に対向端が連結され、処理空間325内に水平に位置したハンガーバー326aを備えることができる。ハンガー326bは、所定の間隔を隔ててハンガーバー326aに固定されることができ、又はハンガーバー326aに沿って移動可能に配置されることができる。ラック部326は、その他多様な構造で形成されたハンガーを収容するために、その他多様な構造を有することができる。また、処理空間325内に所定の間隔を隔てて複数のラック部326が配置されることができる。
【0058】
処理空間325から背面部324と外部ケース310との間に形成された凝縮チャンバー329に空気を排出するための排出口327が上面部322の後方に提供されることができる。凝縮チャンバー329と処理空間325との間の空気の流れを可能なように背面部324の下部に流入口328が提供されることができる。排出口327、流入口328、及び凝縮チャンバー329に対したその他配置が適切に可能でありうる。空気、特に湿っぽい空気が処理空間325から凝縮チャンバー329に入っていく時に、湿っぽい空気は、熱交換媒体として外部ケース310を使用して、低温の外部空気と熱を交換し、したがって温度が落ちる時に湿っぽい空気を凝縮させる。外部ケース310は、湿っぽい空気と熱とを交換する性能を向上させるために、例えば鋼鉄やアルミニウムなどの高い熱伝導性を有する物質から形成されることができる。
【0059】
織物処理装置300は、織物Cを再生するために処理空間325内に貯蔵された織物Cからシワと汚染源とを除去するために、処理空間325内に複数の位置に蒸気を供給する蒸気供給装置330を有する再生装置375を備えることができる。蒸気供給装置330は、処理空間325に蒸気を噴射するために内部ケース320に提供された複数のノズル331、ノズル331に連結した複数の蒸気チャネル332、及び蒸気チャネル332に蒸気を供給するための蒸気発生器333を備えることができる。
【0060】
処理空間325内に多様な位置にノズル331が位置できる。例えば、図12に示すように、ハンガー326bにかかった織物Cの中央地点より低い高さにノズル331が位置できる。すなわち、蒸気は、上昇する傾向があるので、ノズル331は、織物Cの中央より下に位置できる。図12に示すハンガー326bが内部ケース320内の一定の高さに配置されるが、織物Cの長さは異なりうる。
【0061】
織物Cの中央地点は、織物処理装置300により再生される織物Cの可変長を予測し、織物Cを処理する頻度を推算することによって、最適の高さとして経験的に計算されうる。また、織物Cの中央地点は、織物処理装置300により再生される典型的な織物Cの間で最も長い織物Cの中央地点に設定されることができる。ノズル331の位置を決定するための他の方法も適切に可能でありうる。
【0062】
ノズル331は、同じ高さに、そして所定の間隔を隔てて内部ケース320内に配置された少なくとも一つのノズルセットを形成することができる。しかしながら、ノズル331は、複数のノズルセットを形成することができる。複数のノズルセットは、背面部324に提供された第1ノズルセット335及び二つの側面部321のそれぞれに提供された第2ノズルセット336を備えることができる。特定の実施の形態において、第1及び第2ノズルセット335及び336は、同じ高さに位置できる。その他配置も適切に可能でありうる。
【0063】
第1ノズルセット335は、図11及び12に示すように、背面部324に提供され、概略平行に配置された複数のノズル331を備えることができる。その他配置も適切に可能でありうる。第1ノズルセット335のノズル331は、蒸気を織物C間の空間に向かって注入するように、その織物C間の空間に対応して配置されることができる。このように配置されると、第1ノズルセット335のノズル331は、織物C間の空間に深く蒸気を注入するために、ハンガー326bの水平、左右方向に垂直な方向に処理空間325の前方に向かって蒸気を注入する。
【0064】
第2ノズルセット336は、前後、概略水平方向に両側面部321に提供された複数のノズルを備えることができる。その他配置も適切に可能でありうる。第2ノズルセット336のノズル331は、織物Cの前後方に蒸気に向かうように、織物Cに対応して配置されることができる。第2ノズルセット336のノズル331は、ハンガー326bの方向に概略平行に蒸気を送るようにすることができる。
【0065】
図16に示す実施の形態において、織物処理装置300は、内部ケース320の下面部323に提供された第3ノズルセット337を備えることができる。第3ノズルセット337のノズル331は、上向に蒸気を送るために所定の間隔を隔てて左右方向に配置されることができる。第3ノズルセット337により注入された蒸気は、織物Cの内部の下部分に蒸気を注入するために、ハンガー326bの左右方向に垂直するか、又は横切ることができる。
【0066】
図17に示す実施の形態において、織物処理装置300は、内部ケース320に提供された複数のラック部326及びノズル331を備えることができる。複数のラック部326は、例えば、所定の間隔に離隔された、内部ケース320の上下部に提供されることができる。第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337は、ラック部326に対応する内部ケース320に提供されることができる。複数のラック部326は、第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337が適切に内部ケース320の側面部に配置されたままで、内部ケース320内の相違なる複数の位置に提供されることができる。
【0067】
図15に示すように、蒸気発生器333により生成された蒸気をノズル331に案内するために、蒸気発生器333とノズル331との間に蒸気チャネル332が延びることができる。特定の実施の形態において、それぞれのノズル331が対応する蒸気チャネル332を有するように、蒸気チャネル332の数は、ノズル331の数と同じであり、蒸気チャネル332に外部ケース310又は内部ケース320のうち、少なくとも一つが提供される。代案の実施の形態において、それぞれの蒸気チャネル332は、複数のノズル331に蒸気を伝達することができる。蒸気チャネル332は、例えばパイプ、ホース、又はダクトなどの内部の空いた部材で形成されることができる。
【0068】
蒸気発生器333は、流体を貯蔵するための蒸気供給タンク341、蒸気供給タンク341から流体を収容するための蒸気ハウジング342、及び流体を加熱して蒸気を生成するために蒸気ハウジング342内に提供された蒸気ヒーター343を備えることができる。蒸気供給タンク341と蒸気ハウジング342との間に供給チャネル344が延びて、供給バルブ345の制御下に蒸気供給タンク341と蒸気ハウジング342との間に流体を案内することができる。供給チャネル344を介して供給された流体のレベルを感知するために、流体レベルセンサ346が使用されることができる。蒸気ヒーター343は、蒸気ハウジング342内に貯蔵された流体を加熱して蒸気を生成するために、蒸気ハウジング342の一部を貫通するシースヒーターを備えることができる。
【0069】
蒸気供給装置330は、また蒸気発生器333により生成された蒸気を分配するために、蒸気チャネル332と蒸気発生器333とに連結した分配器334をさらに備えることができる。分配器334は、第1及び第2ノズルセット335及び336のノズル331に蒸気発生器333により生成された蒸気を適切に分配できる。特定の実施の形態において、分配器334は、第1並びに第2ノズルセット335及び336のノズル331のそれぞれに同じ量の蒸気を分配することができる。代案の実施の形態において、分配器334は、第1並びに第2ノズルセット335及び336のそれぞれに分配された蒸気量を個別的に又は集合的に制御できる。
【0070】
図15に示す分配器334は、蒸気ハウジング342に概略隣接して位置する。しかしながら、代案の実施の形態において、分配器334は、蒸気発生器333から所定の間隔を隔てて配置されることができ、付加的な蒸気チャネルにより連結されることができ、したがって分配器334は、例えば、外部ケース310の外部に位置できる。
【0071】
図13及び14に示すように、再生装置375は、また乾燥空気を衣類処理装置325に供給するための乾燥空気供給装置350を備えることができる。乾燥空気供給装置350は、凝縮チャンバー329からの空気又は外部空気を引き込み、高温の乾燥空気を生成し、生成された高温の乾燥空気を処理空間325に供給する。以後、凝縮チャンバー329から空気を引き込むことに基づいて、乾燥空気供給装置350を説明する。
【0072】
乾燥空気供給装置350は、流入口328と連通する乾燥空気ハウジング351、ハウジング351に提供されて、凝縮チャンバー329から空気を引き込み、その空気を処理空間325に排出するための通風ファン352、及び吐出口354を介して処理空間325に排出する前に空気を加熱するための乾燥空気ヒーター(図示せず)を備えることができる。
【0073】
乾燥空気ハウジング351は、流入口328が乾燥空気ハウジング351の一側に連結した、ダクト状でありえ、したがって凝縮チャンバー329からの空気が引き込まれる吸入ホール353を形成する。吐出口354は、高温の乾燥空気を処理空間325に排出するために、乾燥空気ハウジング351の他側に提供されることができる。
【0074】
蒸気供給装置330及び乾燥空気供給装置350は、外部ケース310の外部又は処理空間325内に配置されたケース360内にハウジングされうる。ケース360は、ケース360に供給タンク341を着脱可能に連結する結合部361を備えることができる。供給タンク341は、結合部361から容易に分離されうるため、供給タンク341は、容易に除去及び交替されることができる。代案の実施の形態において、付加的な供給チャネル(図示せず)を介して外部源により供給タンク341に流体が自動的に供給されることができる。ケース360は、また乾燥空気供給装置350の吐出口354と連通するホールを備えることができる。
【0075】
再生装置は、また内部ケース320と凝縮チャンバー329内に蓄積された凝縮流体及び蒸気発生器333からの残余流体を外部に排出するための流出部370を備えることができる。流出部370は、外部ケース310に除去可能なように連結され、凝縮された流体及び残余流体を貯蔵するための空間を備えた貯蔵部371及び内部ケース320、凝縮チャンバー329、及び蒸気発生器333から貯蔵部371の貯蔵空間に凝縮流体及び残余流体を案内するための流出チャネルを備えることができる。
【0076】
図13に示す実施の形態において、貯蔵部371は、外部ケース310の下部に連結され、外部ケース310の内外部に滑らかに移動する引出し形態になっている。貯蔵部371の外部表面に取っ手グルーブ372が提供されることができる。織物処理装置が駆動されると、内部ケース320及び凝縮チャンバー329からの凝縮された流体が貯蔵部371に貯蔵される。織物処理装置300が停止すると、蒸気発生器333内の残余流体は、貯蔵部371に貯蔵される。貯蔵部371が所定レベルに満たされるか、又は貯蔵部371が所定時間以上空いていないと、貯蔵部371は、外部ケース310から分離され、貯蔵部371内の流体が空になる。
【0077】
流出チャネルは、内部ケース320の下面部323と貯蔵部371との間に延びる第1流出チャネル373、凝縮チャンバー329の底側及び貯蔵部371の間に延びる第2流出チャネル374、及び蒸気ハウジング342の底側及び貯蔵部371の間に延びる第3流出チャネル375を備えることができる。織物処理装置300が駆動される間に蒸気ハウジング342内の流体が流出されるのを制限するために、第3流出チャネル375に沿って流出バルブ346が提供されることができる。
【0078】
以下、本明細書に広く説明された実施の形態による織物処理装置の動作を説明する。
【0079】
織物処理装置300は、織物処理装置300を動作させることによって、蒸気を処理空間325内に供給する蒸気供給動作及び蒸気供給動作の終了後に乾燥空気供給装置350を動作させることによって、処理空間325に乾燥空気を供給する乾燥空気供給動作により、処理空間325内に貯蔵された織物を再生する。
蒸気供給動作の間に、供給タンク341から蒸気発生器333の蒸気ハウジング342に流体が供給され、蒸気ハウジング342内の流体は、蒸気ヒーター343により加熱され、蒸気が生成される。分配器334は、蒸気を蒸気チャネル332に適当に分配する。以後、蒸気は、蒸気チャネル332に沿って第1及び/又は第2及び/又は第3ノズルセット335、336、及び337のノズル331に流れる。ノズル331は、蒸気を処理空間325内に注入し、注入された蒸気が処理空間325内の織物を再生する。
【0080】
第1、第2、及び第3ノズルセット335、336、及び337は、内部ケース320内の相異なる位置に配置されるので、蒸気は、処理空間325内の複数の位置に同時に供給されることができる。また、蒸気は、複数の方向に複数の位置に供給されることができる。したがって、処理空間325を蒸気で満たす時間は減少でき、処理空間325内の蒸気密度は、均一でありうる。したがって、蒸気は、処理空間325内の織物Cを均一に処理できる。
【0081】
さらに詳細には、第1ノズルセット335のノズル331は、処理空間325内の織物C間の空間に対応して配置されるので、蒸気は、空間内に深く侵入でき、織物Cのより大きな領域と接触される。すなわち、第1ノズルセット335から注入された蒸気が織物Cにより妨害されずに空間を通過するようになることによって、織物Cの前後方側にやさしく循環する。したがって、再生動作の性能が改善されることができ、織物Cの前後方側は、均一に再生されうる。
【0082】
第1及び第2ノズルセット335及び336のノズル331は、所定の高さ、例えばハンガー326bの上の織物Cの中央地点より低い高さに位置するので、ノズル331から注入された蒸気は、織物Cと充分な接触を維持する間に上昇できる。時間及び蒸気と織物Cとの間の接触面積が増加するので、再生動作の性能は改善されることができ、使用された蒸気量は減少しうる。
【0083】
ノズル331により注入された蒸気は、織物Cから汚染粒子と悪臭とを除去することができる。また、蒸気は、織物Cが爽快に洗濯/アイロンがけられたように見えるように、織物Cからシワを除去することができる。
【0084】
乾燥空気供給動作において、蒸気供給動作が終了すると、乾燥空気供給装置350が動作して乾燥空気を処理空間325内に供給する。すなわち、通風ファン352がオンになり、空気が流入口328を介して入る。乾燥空気ヒーターが空気を加熱した後、熱い乾燥空気が乾燥空気ハウジング351の吐出口354を介して処理空間325内に排出される。高温の乾燥空気は、再生された織物Cから湿気を吸収して、排出口327を介して凝縮チャンバー329に排出される。排出された空気は、熱を外部空気と交換しつつ凝縮チャンバー329内で凝縮される。以後、空気は、流入口328を介して乾燥空気ハウジング351に再供給される。したがって、乾燥空気供給装置350と凝縮チャンバー329内で循環する空気により、湿気が除去されうる。
【0085】
図18は、本明細書に広く説明されたさらに他の実施の形態による織物処理装置の前面図である。図18に示された織物処理装置400は、内部ケース320の両側面部321及び背面部324に提供され、所定の間隔を隔てて上下の、概略垂直方向に配置された複数のノズル431を有する第1ノズルセット435を備えることができる。すなわち、第1ノズルセット435のノズル431は、処理空間325内で織物C間の空間を対向するために、左右方向の所定の間隔を隔てて内部ケース320の背面部324に配置されることができる。織物Cの間の空間に沿って所定間隔の上下方向に複数のノズル431が配置されることができる。
【0086】
また、処理空間325内の織物Cと対向する、所定間隔の前後方向に第2ノズルセット436のノズル431が位置できる。所定間隔の織物Cに沿って上下方向に第2ノズルセット436の複数のノズル431が配置されることもできる。
【0087】
第1及び第2ノズルセット435及び436のノズル431は、蒸気チャネル332に連結されて、蒸気を集合的に収容することができるか、又は複数の蒸気チャネル332に連結されて蒸気を個別的に収容することができる。特定の実施の形態において、隣接したノズル431間の距離は、下方に次第に減少することができ、又は上方に次第に増加することができる。第1及び第2ノズルセット435及び436により注入された後に蒸気は、処理空間325内で上昇する傾向があるため、このような配置によってより多くの蒸気が処理空間325の下部に注入されるように、そして処理空間325の上部に集まるようにすることができる。
【0088】
特定の実施の形態において、第1及び第2ノズルセット435及び436は、概略同じ高さに背面部324及び両側面部321に概略水平に配置されることができる。また、第1及び第2ノズルセット435及び436は、ハンガー326bに掛ける織物Cの中央地点より低い高さに配置されることができる。その他配置も適当に可能でありうる。
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置400は、第1及び第2ノズルセット435及び436を介して比較的少量の蒸気を使用して、蒸気を均一に織物Cに供給できる。ノズル431は、内部ケース320の側面部321、背面部324、下面部323、及び上面部322に配置されることができる。また、ノズル431は、処理空間325の形状に従い多様なパターンで、例えば、斜線、曲線、多角形、円形、及びその他適当な配置形態で再配置されうる。さらに、ノズル431は、またドア312の内側に提供されることもできる。
【0089】
織物処理/再生装置の構造及び機能に関する付加的な説明は、参照のために本明細書にその全てが添付されている、韓国特許出願第2006−37889号、第2006−43405号、第2006−131041号及び第2006−131040号に開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本明細書に広く説明され具体化された織物処理装置は、蒸気を処理空間内の複数の位置に供給する。結果的に、処理空間内の複数の位置に蒸気が均一に供給され、再生装置の性能は、処理空間内の位置によって大きく変わらない。
【0091】
本明細書に広く説明され具体化された衣類処理装置は、処理空間内のすべての織物に蒸気を供給する時間を減らすこともでき、したがって再生動作を行う時間を減らし装置性能を向上させることができる。
【0092】
本明細書において「一実施の形態」、「例示的な」、「例示的な実施の形態」、「特定の実施の形態」、「代案の実施の形態」等の任意の参照は、実施の形態と連係して説明された特定の特徴、構造又は特性が本明細書に広く説明された少なくとも一つの実施の形態に含まれることを意味する。本明細書の多様な位置に現れたこのような表現は、必ず全的に同実施の形態を参照するものではない。また、特定の特徴、構造、又は特性が任意の実施の形態と連係して説明される時に、他の実施の形態と連係してこのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことが当業者の範囲内にある。
【0093】
多くの実施の形態を参照して説明されたが、本明細書の思想及び原理範囲内で当業者により多様な変形及び具現が可能であることを理解するはずである。特に、構成部品及び/又は結合配置において、多様な変形及び修正が添付した許請求の範囲と明細書、図面の範囲内で可能である。このような構成部品及び/又は配置の変形及び修正に加えて、代案の利用も当業者にとって明白である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理空間を形成するケース、前記処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、及び前記処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置を備える織物処理装置を制御するための方法であって、
蒸気モードを開始して前記蒸気供給装置を動作させることによって、前記処理空間に蒸気を供給するステップと、
乾燥モードを開始して前記乾燥空気供給装置を動作させることによって、前記処理空間に乾燥空気を供給するステップと、
貯蔵モードを開始して前記蒸気供給装置及び前記乾燥空気供給装置を選択的に制御することにより、前記処理空間内の湿度を所定範囲内に維持するステップとを含むことを特徴とする織物処理装置の制御方法。
【請求項2】
前記貯蔵モードを開始するステップは、前記蒸気モード又は前記乾燥モードが終了した後に前記貯蔵モードを開始するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項3】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部において、終了命令を受信して前記終了命令に基づいて前記貯蔵モードを終了するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項4】
前記ケースに連結したドアが開放される時に貯蔵モードを一時的に停止させ、前記ドアが閉じる時に前記貯蔵モードを再開するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項5】
前記ケースに連結したドアが開放される時に前記貯蔵モードを自動的に終了し、前記織物処理装置の動作を制御する動作部により受信された入力に基づいて、前記貯蔵モードを再開するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項6】
前記貯蔵モードを開始するステップは、湿気センサを使用して前記処理空間内の湿度を感知するステップ、及び第1所定値及び前記第1所定値より低い第2所定値の間に前記処理空間内の湿度を維持するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項7】
前記貯蔵モードで前記感知された湿度が前記第2所定値より低いと、前記湿気センサにより感知された湿度が前記第2所定値以上になるまで、前記乾燥空気供給装置を動作させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記貯蔵モードで前記感知された湿度が前記第1所定値より高いと、前記湿気センサにより感知された湿度が前記第1所定値以下になるまで、前記蒸気供給装置を動作させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項9】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部を使用して、前記第1及び第2所定値を設定又は修正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記貯蔵モードは、貯蔵サイクルを行うステップを含み、前記貯蔵サイクルは、第1所定経過時間の間に前記乾燥空気供給装置及び前記蒸気供給装置を停止するステップ、及び第2所定経過時間の間に前記乾燥空気供給装置又は前記蒸気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させるステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項11】
終了命令が受信されるまで、前記貯蔵サイクルを繰り返すステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記終了命令は、前記ケースに連結したドアが開放されたことを表す信号又は終了要請が前記織物処理装置の動作を制御する動作部に入力されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項11に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項13】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部を使用して、前記第1及び第2所定時間を設定又は修正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項14】
織物処理装置を制御するための方法であって、
蒸気モードを開始して処理空間に蒸気を供給するステップと、
乾燥モードを開始して前記処理空間に乾燥空気を供給するステップと、
貯蔵モードを開始するステップを含み、前記貯蔵モードは、前記貯蔵モードを終了するための命令が受信されるまで、前記処理空間に蒸気及び乾燥空気を選択的に供給するステップとを含むことを特徴とする織物処理装置の制御方法。
【請求項15】
前記命令は、前記処理空間のドアが開放されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項14に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項16】
前記命令は、前記織物処理装置の動作を制御する動作部に終了要請が入力されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項14に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項17】
処理空間を形成する主本体と、
前記主本体に連結され、前記処理空間を選択的に開閉するように構成されたドアと、
前記主本体と連通する処理部であって、
前記処理空間に蒸気を供給するように構成された蒸気供給部と、
前記処理空間に乾燥空気を供給するように構成された乾燥空気供給部とを備える前記処理部と、
前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作して、前記処理空間内の湿度を所定の範囲内に維持するように構成された制御機とを備えることを特徴とする織物処理装置。
【請求項18】
前記処理空間内に湿度を感知し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された湿気センサと、
外部動作命令を受信し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された動作部とをさらに備え、前記制御機は、前記湿気センサにより感知された湿度、前記動作部により受信された動作命令、及び送信された前記対応信号に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項19】
前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部の動作の経過時間をモニターして、前記制御機に対応信号を送信するように構成されたタイマーと、
外部動作命令を受信し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された動作部とをさらに備え、前記制御機は、前記タイマーにより測定された動作の経過時間、前記動作部により受信された動作命令、及び送信された前記対応信号に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項20】
前記ドアの開閉を感知して、前記制御機に対応信号を送信するように構成されたドアセンサをさらに備え、前記制御機は、前記ドアセンサにより感知された前記ドアの開閉状態に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項21】
処理空間を形成する主本体と、
前記処理空間を選択的に開閉する前記主本体に連結したドアと、
前記主本体と連通する処理部と、
前記処理空間の中央下の位置に提供された少なくとも一つのノズルセットと、を備える織物処理装置であって、前記少なくとも一つのノズルセットは、前記処理部から蒸気を収容し、該受容された蒸気を前記処理空間に排出するように構成されたことを特徴とする織物処理装置。
【請求項1】
処理空間を形成するケース、前記処理空間に蒸気を供給する蒸気供給装置、及び前記処理空間に乾燥空気を供給する乾燥空気供給装置を備える織物処理装置を制御するための方法であって、
蒸気モードを開始して前記蒸気供給装置を動作させることによって、前記処理空間に蒸気を供給するステップと、
乾燥モードを開始して前記乾燥空気供給装置を動作させることによって、前記処理空間に乾燥空気を供給するステップと、
貯蔵モードを開始して前記蒸気供給装置及び前記乾燥空気供給装置を選択的に制御することにより、前記処理空間内の湿度を所定範囲内に維持するステップとを含むことを特徴とする織物処理装置の制御方法。
【請求項2】
前記貯蔵モードを開始するステップは、前記蒸気モード又は前記乾燥モードが終了した後に前記貯蔵モードを開始するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項3】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部において、終了命令を受信して前記終了命令に基づいて前記貯蔵モードを終了するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項4】
前記ケースに連結したドアが開放される時に貯蔵モードを一時的に停止させ、前記ドアが閉じる時に前記貯蔵モードを再開するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項5】
前記ケースに連結したドアが開放される時に前記貯蔵モードを自動的に終了し、前記織物処理装置の動作を制御する動作部により受信された入力に基づいて、前記貯蔵モードを再開するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項6】
前記貯蔵モードを開始するステップは、湿気センサを使用して前記処理空間内の湿度を感知するステップ、及び第1所定値及び前記第1所定値より低い第2所定値の間に前記処理空間内の湿度を維持するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項7】
前記貯蔵モードで前記感知された湿度が前記第2所定値より低いと、前記湿気センサにより感知された湿度が前記第2所定値以上になるまで、前記乾燥空気供給装置を動作させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記貯蔵モードで前記感知された湿度が前記第1所定値より高いと、前記湿気センサにより感知された湿度が前記第1所定値以下になるまで、前記蒸気供給装置を動作させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項9】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部を使用して、前記第1及び第2所定値を設定又は修正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記貯蔵モードは、貯蔵サイクルを行うステップを含み、前記貯蔵サイクルは、第1所定経過時間の間に前記乾燥空気供給装置及び前記蒸気供給装置を停止するステップ、及び第2所定経過時間の間に前記乾燥空気供給装置又は前記蒸気供給装置のうち、少なくとも一つを動作させるステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項11】
終了命令が受信されるまで、前記貯蔵サイクルを繰り返すステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記終了命令は、前記ケースに連結したドアが開放されたことを表す信号又は終了要請が前記織物処理装置の動作を制御する動作部に入力されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項11に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項13】
前記織物処理装置の動作を制御する動作部を使用して、前記第1及び第2所定時間を設定又は修正するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項14】
織物処理装置を制御するための方法であって、
蒸気モードを開始して処理空間に蒸気を供給するステップと、
乾燥モードを開始して前記処理空間に乾燥空気を供給するステップと、
貯蔵モードを開始するステップを含み、前記貯蔵モードは、前記貯蔵モードを終了するための命令が受信されるまで、前記処理空間に蒸気及び乾燥空気を選択的に供給するステップとを含むことを特徴とする織物処理装置の制御方法。
【請求項15】
前記命令は、前記処理空間のドアが開放されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項14に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項16】
前記命令は、前記織物処理装置の動作を制御する動作部に終了要請が入力されたことを表す信号を含むことを特徴とする請求項14に記載の織物処理装置の制御方法。
【請求項17】
処理空間を形成する主本体と、
前記主本体に連結され、前記処理空間を選択的に開閉するように構成されたドアと、
前記主本体と連通する処理部であって、
前記処理空間に蒸気を供給するように構成された蒸気供給部と、
前記処理空間に乾燥空気を供給するように構成された乾燥空気供給部とを備える前記処理部と、
前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作して、前記処理空間内の湿度を所定の範囲内に維持するように構成された制御機とを備えることを特徴とする織物処理装置。
【請求項18】
前記処理空間内に湿度を感知し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された湿気センサと、
外部動作命令を受信し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された動作部とをさらに備え、前記制御機は、前記湿気センサにより感知された湿度、前記動作部により受信された動作命令、及び送信された前記対応信号に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項19】
前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部の動作の経過時間をモニターして、前記制御機に対応信号を送信するように構成されたタイマーと、
外部動作命令を受信し、前記制御機に対応信号を送信するように構成された動作部とをさらに備え、前記制御機は、前記タイマーにより測定された動作の経過時間、前記動作部により受信された動作命令、及び送信された前記対応信号に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項20】
前記ドアの開閉を感知して、前記制御機に対応信号を送信するように構成されたドアセンサをさらに備え、前記制御機は、前記ドアセンサにより感知された前記ドアの開閉状態に基づいて、前記蒸気供給部及び前記乾燥空気供給部を選択的に動作するように構成されることを特徴とする請求項17に記載の織物処理装置。
【請求項21】
処理空間を形成する主本体と、
前記処理空間を選択的に開閉する前記主本体に連結したドアと、
前記主本体と連通する処理部と、
前記処理空間の中央下の位置に提供された少なくとも一つのノズルセットと、を備える織物処理装置であって、前記少なくとも一つのノズルセットは、前記処理部から蒸気を収容し、該受容された蒸気を前記処理空間に排出するように構成されたことを特徴とする織物処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2010−504140(P2010−504140A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529135(P2009−529135)
【出願日】平成19年12月29日(2007.12.29)
【国際出願番号】PCT/KR2007/006998
【国際公開番号】WO2008/082227
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月29日(2007.12.29)
【国際出願番号】PCT/KR2007/006998
【国際公開番号】WO2008/082227
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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