説明

織物血管内デバイスおよびその製法およびその搬送用装置

【課題】両端で閉じた構造を有する、ステント、閉塞体、またはフィルターとして使用される自己膨張可能な再配置可能デバイスを提供する。
【解決手段】ステント、フィルターおよび閉塞体として用いられる自己膨張性織物血管内デバイス160は、形状記憶金属、また、生分解性材料から形成できる。該デバイスのための搬送は、共軸的に操作される2つの中空チューブを含む。デバイスの一端を内方チューブの外側に固定し、デバイスの他端162、164を外方チューブの外側に固定できる。該デバイスは単一ワイヤから形成できる。該デバイスは手動または機械製織によって形成できる。デバイスは、鋳型から突出するタブの周りに形状記憶ワイヤを曲げ、ワイヤの端部170を製織して、ワイヤが相互に交差して複数の角度を形成し、少なくとも1つの角度が鈍角であるようにデバイスのボディー160を作成できる。鈍角の値はボディーを軸方向に圧縮して増加できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
解剖学的構造への移植に適したボディーを形成するために一緒に織った複数の形状記憶ワイヤを含むデバイスであって、
該ボディーは第1および第2の端部を有し、該形状記憶ワイヤは相互に交差して複数の角度を形成し、該角度の少なくとも1つは鈍角であり、少なくとも1つの形状記憶ワイヤの両端はボディーの基部側端部に位置し、
少なくとも1つの鈍角の値が該ボディーを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とするデバイス。
【請求項2】
該形状記憶ワイヤがニチノールを含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
該形状記憶ワイヤがFePt、FePdまたはFeNiCoTiを含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
該形状記憶ワイヤがFeNiC、FeMnSiまたはFeMnSiCrNiを含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
該形状記憶ワイヤが、各々0.006インチ〜0.012インチのサイズの範囲の直径を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
該複数の形状記憶ワイヤが少なくとも6つの形状記憶ワイヤを含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
該ボディーが実質的に均一な直径を持つ管状形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
該ボディーが、該ボディーの一端から該ボディーの他端まで減少する直径を持つテーパー付き形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
該ボディーが略砂時計形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
該ボディーが手で織られた請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
該ボディーが機械で織られた請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
さらに、該ボディーに付着した移植片材料を含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
該移植片材料がポリエステル織物を含む請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
該移植片材料がダクロンを含む請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
該移植片材料がポリウレタンを含む請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
該移植片材料がPTFEを含む請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
該移植片材料が該ボディーを部分的に被覆する請求項12に記載のデバイス。
【請求項18】
さらに、ガイドワイヤを受け取る形状の第1のチューブと、該第1のチューブに嵌合する形状の第2のチューブとを含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
該第2のチューブが該第1のチューブ上に置かれ、該ボディーの一端が該第1のチューブに固定され、該ボディーの他端が第2のチューブに固定される請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
解剖学的構造への移植に適したボディーを含んでなるデバイスであって、
該ボディーは第1の端部、第2の端部を有し、少なくともnの形状記憶ワイヤによって規定され、nは1より大であり、該nの形状記憶ワイヤは、該ボディーが第1の部分を含むように配置され、該第1の部分は第1の織物部分および少なくとも1つの支柱を含み、第1の織物部分の形状記憶ワイヤは相互に交差して複数の角度を形成し、該角度の少なくとも1つは鈍角であり、少なくとも1つの形状記憶ワイヤの両端は該ボディーの基部側端部に位置し、
少なくとも1つの鈍角の値はボディーを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とするデバイス。
【請求項21】
該形状記憶ワイヤがニチノールを含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
該形状記憶ワイヤがFePt、FePdまたはFeNiCoTiを含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項23】
該形状記憶ワイヤがFeNiC、FeMnSiまたはFeMnSiCrNiを含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項24】
該ボディーが、さらに、該第1の部分に隣接した第2の部分を含み、該第2の部分が第2の織物部分を含み、該第2の部分はn+xの形状記憶ワイヤを有し、ここに、xは少なくとも1である請求項20に記載のデバイス。
【請求項25】
該第1の部分が、複数の第1の支柱によって第2の織物部分から分離された第1の織物部分を含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項26】
該第1の部分が略ドーム形状を有する請求項25に記載のデバイス。
【請求項27】
該第1の織物部分が略ドーム形状を有し、複数の第1の支柱がわずかに曲げて、解剖学的構造中のボディーの自己アンカリング能力を増加させる請求項25に記載のデバイス。
【請求項28】
該第1の部分が、さらに、複数の第2の支柱によって第2の織物部分から分離された第3の織物部分を含み、ここに、該第1および第3の織物部分は略ドーム形状を有する請求項25に記載のデバイス。
【請求項29】
さらに、該ボディーに付着した移植片材料を含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項30】
該移植片材料がポリエステル織物を含む請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
該移植片材料がダクロンを含む請求項29に記載のデバイス。
【請求項32】
該移植片材料がポリウレタンを含む請求項29に記載のデバイス。
【請求項33】
該移植片材料がPTFEを含む請求項29に記載のデバイス。
【請求項34】
該移植片材料が該ボディーを部分的に被覆する請求項29に記載のデバイス。
【請求項35】
さらに、ガイドワイヤを受け取る形状の第1のチューブと、該第1のチューブに嵌合する形状の第2のチューブとを含む請求項20に記載のデバイス。
【請求項36】
第2のチューブが第1のチューブの上におかれ、該ボディーの一端が第1のチューブに固定され、該ボディーの他端が第2のチューブに固定された請求項35に記載のデバイス。
【請求項37】
解剖学的構造への移植に適した自己膨張ボディーを形成するように一緒に織られた複数の生分解性フィラメントを含んでなるデバイスであって、
該自己膨張ボディーは第1および第2の端部を有し、該生分解性フィラメントは相互に交差して複数の角度を形成し、該角度の少なくとも1つは鈍角であり、
少なくとも1つの鈍角の値が、該自己膨張ボディーを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とするデバイス。
【請求項38】
解剖学的構造への移植に適した2つの端部を有するボディーの製造方法であって、
形状記憶ワイヤを複数の形状記憶ワイヤ中で曲げて、該形状記憶ワイヤ中にベント部分を生じさせ、該ベント部分は該ボディーの一端を規定するように配置され、各形状記憶ワイヤは2つの端部を有し、そして、
形状記憶ワイヤの端部を織って、形状記憶ワイヤが相互に交差して複数の角度を形成するようにボディーを生じさせ、該角度の少なくとも1つは鈍角であることを含んでなり、
少なくとも1つの鈍角の値は該ボディーを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とする製造方法。
【請求項39】
該ベント部分が屈曲である請求項38に記載の方法。
【請求項40】
該ベンド部分がループである請求項38に記載の方法。
【請求項41】
該形状記憶ワイヤがニチノールを含む請求項38に記載の方法。
【請求項42】
該形状記憶ワイヤがFePt、FePdまたはFeNiCoTiを含む請求項38に記載の方法。
【請求項43】
形状記憶ワイヤがFeNiC、FeMnSiまたはFeMnSiCrNiを含む請求項38に記載の方法。
【請求項44】
該形状記憶ワイヤが、各々0.006インチ〜約0.012インチのサイズの範囲の直径を有する請求項38に記載の方法。
【請求項45】
該複数の形状記憶ワイヤが少なくとも6つの形状記憶ワイヤを含む請求項38に記載の方法。
【請求項46】
該ボディーが実質的に均一な直径を持つ管状形状を有する請求項38に記載の方法。
【請求項47】
該ボディーが、該ボディーの一端から該ボディーの他端まで減少する直径を持つテーパー付きの形状を有する請求項38に記載の方法。
【請求項48】
該ボディーが略砂時計形状を有する請求項38に記載の方法。
【請求項49】
該製織が手による請求項38に記載の方法。
【請求項50】
該製織が機械による請求項38に記載の方法。
【請求項51】
解剖学的構造への移植に適した2つの端部を有するボディーの製造方法であって、
第1の鋳型突起を有する鋳型を含む製織システムを供し、
第1の鋳型突起のまわりに形状記憶ワイヤを屈曲させて、該形状記憶ワイヤ中にベント部分を生じさせ、該ベント部分はボディーの一端を規定するように配置され、各形状記憶ワイヤは2つの端部を有し、そして、
該鋳型のまわりに該形状記憶ワイヤの端部を織って、該形状記憶ワイヤが相互に交差して複数の角度を形成するようにボディーを生じさせ、該角度の少なくとも1つは鈍角であることを含んでなり、
少なくとも1つの鈍角の値は該ボディーを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とする製造方法。
【請求項52】
該第1の鋳型突起がタブを含む請求項51に記載の方法。
【請求項53】
該第1の鋳型突起がピンを含む請求項51に記載の方法。
【請求項54】
該ピンが、該鋳型と係合したリングに付着した請求項53に記載の方法。
【請求項55】
該製織システムが、さらに、製織の間に第1の方向に回転する形状の第1の製織プレートを含む請求項51に記載の方法。
【請求項56】
該製織システムが、さらに、第1の製織プレート上に配置された第1のボビンを含み、各形状記憶ワイヤの一端は製織に先立って各第1のボビンに付着される請求項55に記載の方法。
【請求項57】
該製織システムが、さらに、製織の間に第2の方向に回転する形状の第2の製織プレートを含み、第2の製織プレートは第1の製織プレートから間隔が設けられている請求項55に記載の方法。
【請求項58】
該製織システムが、さらに、第2の製織プレート上に配置された第2のボビンを含み、各形状記憶ワイヤの一端は、製織に先立って各第2のボビンに付着される請求項57に記載の方法。
【請求項59】
さらに、形状記憶ワイヤを鋳型に固定することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項60】
さらに、形状記憶ワイヤの端部とで閉じた構造を形成することを含み、該閉じた構造は該ボディーの他端を規定するように配置された請求項51に記載の方法。
【請求項61】
さらに、該ボディーおよび該鋳型を加熱することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項62】
2つの端部を有する軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーを解剖学的構造に搬送するためのデバイスであって、
ガイドワイヤを受け取る形状の第1のチューブと、
該第1のチューブに嵌合する形状の第2のチューブとを含んでなり、
該チューブが軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーを搬送するのに使用される場合、該軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーの一端が第1のチューブの外側に固定され、該軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーの他端が第2のチューブの外側に固定されたことを特徴とする。
【請求項63】
さらに、第1のチューブ内に置かれるように構成されたガイドワイヤを含む請求項62に記載のデバイス。
【請求項64】
さらに、第1のチューブを第2のチューブに固定するように構成された押しボタン解放/ロックメカニズムを含む請求項62に記載のデバイス。
【請求項65】
さらに、サイドアームを有する端部嵌め合いを含み、該端部嵌め合いは第1のチューブに固定されるように構成された請求項62に記載のデバイス。
【請求項66】
2つの端部を有する軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーを搬送するためのデバイスであって、
ガイドワイヤを受け取る形状の第1のチューブであって、該第1のチューブは該第1のチューブの基部側端部に位置した第1のチューブホールの少なくとも1つの対を有するものと、
該第1のチューブに嵌合する形状の第2のチューブであって、該第2のチューブは該第2のチューブの基部側端部に位置する第2のチューブホールの少なくとも1つの対を有するものと、
第1のチューブホールの少なくとも1つの対を通じて螺合する形状の第1の固定ワイヤと、
第2のチューブホールの少なくとも1つの対を通じて螺合する形状の第2の固定ワイヤとを含んでなり、
該チューブが軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーを搬送するのに用いられる場合、該軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディの一端は第1の固定ワイヤで第1のチューブの外側に固定され、該軸方向および径方向に膨張可能な織物ボディーは第2の固定ワイヤで第2のチューブの外側に固定されることを特徴とするデバイス。
【請求項67】
解剖学的構造を閉塞するのに有用なボディを形成するための一緒に織られた複数の形状記憶ワイヤを含んでなり、該ボディは第1および第2の端部を有し、少なくとも1つの形状記憶ワイヤの両端は該ボディの基部側端部に位置し、該形状記憶ワイヤは相互に交差して複数の角度を形成し、該角度の少なくとも1つは鈍角であり、
少なくとも1つの鈍角の値は該ボディを軸方向に圧縮することによって増加させることができることを特徴とする閉塞システム。
【請求項68】
解剖学的構造への移植に適したボディーを含んでなるデバイスであって、該ボディーは軸、第1の端部および第2の端部を有し、該ボディーは第1のセグメントおよび第2のセグメントを有する形状記憶ワイヤを含み、該セグメントは該ボディーの基部側端部に位置した形状記憶ワイヤ中のベンドによって分離され、該第1のセグメントは軸のまわりに該ボディーの他端に向けて第1の方向に螺旋状に伸び、該第2のセグメントは軸のまわりに該ボディーの他端に向けて第2の方向に螺旋状に伸び、第1および第2のセグメントは複数の位置において相互に交差することを特徴とするデバイス。
【請求項69】
解剖学的構造への移植に適したボディーを含んでなるデバイスであって、該ボディーは第1の端部および第2の端部を有し、該ボディーは第1のセグメントおよび第2のセグメントを有する形状記憶ワイヤを含み、該セグメントは該ボディーの基部側端部に位置するワイヤ中のベンドによって分離され、該第1のセグメントおよび第2のセグメントは、少なくとも2つの連続ループがねじられたセグメントによってもう1つのループから分離されるように、ループおよびねじられたセグメントを形成するようには配置されたことを特徴とするデバイス。
【請求項70】
解剖学的構造への移植に適したボディーを含んでなるデバイスであって、該ボディーは2つの端部を有し、かつ第1のセグメントおよび第2のセグメントを有する形状記憶ワイヤを含み、該セグメントは該ボディーの基部側端部に位置したワイヤ中のベンドによって分離され、該セグメントはループ規定位置において相互に隣接して位置し、また、該セグメントは相互に間隔をもうけてループ規定位置の間に伸びて、少なくとも2つのループを形成し、少なくとも2つのループのうちの少なくとも1つは圧縮された形状を有することを特徴とするデバイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図33D】
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【図33E】
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【図33F】
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【図33G】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42A】
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【図42B】
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【図43A】
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【図43B】
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【図44】
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【図45】
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【図46A】
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【図46B】
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【図47A】
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【図47B】
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【図48】
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【図49】
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【図50A】
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【図50B】
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【図50C】
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【図50D】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57A】
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【図57B】
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【図57C】
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【図57D】
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【図58A】
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【図58B】
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【図58C】
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【図58D】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【公開番号】特開2013−52296(P2013−52296A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−277815(P2012−277815)
【出願日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【分割の表示】特願2010−250163(P2010−250163)の分割
【原出願日】平成12年2月1日(2000.2.1)
【出願人】(500039463)ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム (115)
【Fターム(参考)】