説明

繰出し装置

【課題】繰出される粒状物の量を増減させても、より確実に粒状物を所定量毎に繰出すことができる繰出し装置を提供することを課題とする。
【解決手段】粒状物を所定量毎に繰出すものであり、目皿60が回転して下方部材55の繰出し口55aの上方に目皿60の目皿孔61が位置すると目皿60の目皿孔61と下方部材55の繰出し口55aとが連通して目皿60の目皿孔61に溜まった粒状物を下方部材55の繰出し口55aから繰出すように構成される、繰出し装置であって、目皿60の目皿孔61を目皿孔61の軸心方向に伸縮させるようにして目皿60の目皿孔61の容積を増減可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状物を所定量毎に繰出す繰出し装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粒状物を所定量毎に繰出す繰出し装置の技術は種々知られている。
このような繰出し装置には、粒状物である種子を播く播種装置に備えられて、当該粒状物である種子を所定量毎に繰出すものが公知となっている(特許文献1参照)。
【0003】
また、このような繰出し装置には、目皿が回転して下方部材の繰出し口の上方に目皿の目皿孔が位置すると目皿の目皿孔と前記下方部材の繰出し口とが連通して前記目皿の目皿孔に溜まった粒状物を下方部材の繰出し口から繰出すように構成されるものがある。
そして、このような繰出し装置では、これによって繰出される粒状物の量を増加させる場合には、目皿の回転速度を早くすることによっておこなう。また、繰出し装置によって繰出される粒状物の量を減少させる場合には、目皿の回転速度を遅くすることによっておこなう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−251909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような繰出し装置では、繰出し単位毎の粒状物の量を増加させる場合において、目皿の回転速度が速すぎると粒状物が連続して目皿孔から落下するようになり、粒状物を繰出す間隔が所望のものよりも短くなって繰出された粒状物が筋状になる(所定量毎に粒状物を繰出せない)という問題があった。
また、前記繰出し単位毎の粒状物の量を減少させる場合において、目皿の回転速度が遅すぎると、粒状物を繰出す間隔が所望のものよりも長くなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、繰出される粒状物の量を増減させても、より確実に粒状物を所定量毎に繰出すことができる繰出し装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、粒状物を所定量毎に繰出すものであり、目皿が回転して下方部材の繰出し口の上方に前記目皿の目皿孔が位置すると前記目皿の目皿孔と前記下方部材の繰出し口とが連通して前記目皿の目皿孔に溜まった前記粒状物を前記下方部材の繰出し口から繰出すように構成される、繰出し装置であって、
前記目皿の目皿孔を前記目皿孔の軸心方向に伸縮させるようにして前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成されるものである。
【0009】
請求項2においては、粒状物である種子を所定量毎に繰出すものであり、目皿が回転して下方部材の繰出し口の上方に前記目皿の目皿孔が位置すると前記目皿の目皿孔と前記下方部材の繰出し口とが連通して前記目皿の目皿孔に溜まった前記種子を前記下方部材の繰出し口から繰出すように構成され、前記種子を播く播種装置に備えられる、繰出し装置であって、前記目皿の目皿孔を前記目皿孔の軸心方向に伸縮させるようにして前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成されるものである。
【0010】
請求項3においては、前記目皿は、第一貫通孔を有する第一目皿と、前記第一目皿の第一貫通孔に嵌挿可能に形成される突出部を貫通するように形成される第二貫通孔とを有する第二目皿と、で構成され、前記第一目皿の第一貫通孔に前記第二目皿の突出部が嵌挿された状態で、第一目皿体と第二目皿体との間隔を変更するようにして、前記第一目皿の第一貫通孔と前記第二目皿の第二貫通孔とで構成される前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成されるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
即ち、請求項1に係る発明によれば、繰出し装置によって繰出される粒状物の量を増減させても、粒状物を繰出す間隔にほとんどが影響なく、より確実に粒状物を所定量毎に繰出すことができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、繰出し装置によって繰出される粒状物(種子)の量を増減させても、粒状物(種子)を繰出す間隔にほとんどが影響なく、より確実に粒状物(種子)を所定量毎に繰出すことができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、繰出し装置によって繰出される粒状物(種子)の量を増減させても、粒状物(種子)を繰出す間隔にほとんどが影響なく、より確実に粒状物(種子)を所定量毎に繰出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る繰出し装置を備える湛水直播機が装着された走行機体の全体的な構成を示した側面図。
【図2】本発明の実施形態に係る繰出し装置を備える湛水直播機を示した背面図。
【図3】本発明の実施形態に係る繰出し装置を示した側面断面図。
【図4】本発明の実施形態に係る繰出し装置の内部構造を示した分解図。
【図5】本発明の実施形態に係る繰出し装置を示した側面断面図。
【図6】本発明の実施形態に係る繰出し装置を備える湛水直播機を示した背面図。
【図7】本発明の実施形態に係る繰出し装置を示した側面断面図。
【図8】本発明の実施形態に係る繰出し装置の内部構造を示した平面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態に係る繰出し装置50について、図1から図6を用いて説明する。
【0017】
繰出し装置50は、粒状物を所定毎に繰出すものである。
繰出し装置50には、粒状の薬剤を所定量毎に繰出すものがある。このように粒状の薬剤を所定量毎に繰出す繰出し装置50は、例えば、後述する薬剤散布装置16に備えられる。
また、繰出し装置50には、粒状の種子を所定量毎に繰出すものがある。このように粒状の種子を所定量毎に繰出す繰出し装置50は、例えば、後述する播種装置40に備えられる。
以下において、繰出し装置50が繰出す粒状物は、粒状の種子であるものとし、繰出し装置50は、播種装置40に備えられて当該種子を所定量毎に繰出すものとして説明する。
【0018】
繰出し装置50を備える播種装置40(湛水直播機19)が装着された走行機体1の全体的な構成について、図1を用いて説明する。
走行機体1は、図1に示すように、走行部10と昇降リンク機構20とを具備し、走行機体1の後部に昇降リンク機構20を介して、湛水直播機19が装着される。また、走行機体1における走行部10の後部上には、施肥機17が搭載され、湛水直播機19の後部上に薬剤散布装置16が搭載される。
【0019】
走行機体1の走行部10では、エンジン2が機体の前部に設けられて、ボンネット4により被覆される。ミッションケースが機体の前部に支持されて、エンジン2の後下方に配置される。
【0020】
フロントアクスルケース5が機体の前部に支持され、前車輪6が当該フロントアクスルケース5の左右両側に支承される。リアアクスルケース7が機体の後部に支持され、後車輪8が当該リアアクスルケース7の左右両側に支承される。
【0021】
そして、エンジン2の動力が前記ミッションケースを介して左右の前車輪6と左右の後車輪8とにそれぞれ伝達されて、これらの前車輪6および後車輪8が回転駆動するように構成される。これにより、走行機体1が前進又は後進走行可能とされる。
【0022】
走行部10において、機体の前後中途部に運転操作装置11が設けられる。運転操作装置11の前部には、操向操作用の環状の操向ハンドル12、各種操作ペダル13、ダッシュボード14などが配置される。運転操作装置11の後部には、運転席15が操向ハンドル12の後方に位置するように配置される。
【0023】
ダッシュボード14の上には、操向ハンドル12に加えて、各種の操作具や表示装置が配置される。これらの操作具、操向ハンドル12、各種操作ペダル13等によって、走行部10等の操作をおこなうことが可能とされる。
【0024】
機体の後部には、昇降リンク機構20が具備される。昇降リンク機構20は、左右一対の上リンク21・21、左右一対の下リンク22・22、回転アーム25、及び油圧シリンダ26等を備える。
【0025】
一対の上リンク21・21は、左右方向に間隔を空けて相互に平行に設けられる。上リンク21・21の一端部(前端部)は、軸部材23を支点として上下方向に回転可能に機体後部に支持される。上リンク21・21の他端部(後端部)は、湛水直播機19の前端に取付けられる。
一対の下リンク22・22は、左右方向に間隔を空けて相互に平行に設けられる。下リンク22・22の一端部(前端部)は、軸部材24を支点として上下方向に回転可能に機体後部に支持される。下リンク22・22の他端部(後端部)は、湛水直播機19の前端に取付けられる。
【0026】
回転アーム25は棒状の部材であり、その一端部(下端部)は下リンク22・22の間に固定される。
油圧シリンダ26は、機体後部に装着される湛水直播機19を昇降させるためのアクチュエータである。油圧シリンダ26の一端部は、回転アーム25の他端部(上端部)に連結される。油圧シリンダ26の他端部は、機体に連結される。
そして、走行機体1は、油圧シリンダ26を伸縮させることにより、回転アーム25、上リンク21・21、および、下リンク22・22、を回動させて、湛水直播機19を昇降させるように構成される。
【0027】
湛水直播機19は、水を湛えた状態の水田に水稲の種子を直接播くものであり、播種フレーム、播種フレームに取付けられるフロート18、マーカー27、および、播種装置40等を備える。
湛水直播機19のフロート18は、センターフロートとサイドフロート等からなり、播種装置40が泥中に沈まないように支持する。湛水直播機19のマーカー27は、播種フレームの左右両側に上下回動可能に支持され、枕地で回行して次の条の播種をおこなう時の目印を田面上に付けるためのものである。湛水直播機19の播種装置40は、左右方向に複数台並べて配置される。
湛水直播機19の播種装置40は、粒状の種子を播くものであり、図2に示すように、粒状の種子(粒状物)が収容される種子ホッパ41と、種子ホッパ41に収納される当該種子を繰出す繰出し装置50と、を備える。播種装置40は、種子ホッパ41の下端に繰出し装置50が配置され、繰出し装置50の下端に筒体42が設けられて、繰出し装置50によって繰出された種子を筒体42の下端の開口から排出して、種子を播くように構成される。
【0028】
播種装置40の繰出し装置50は、種子を点播するように所定量毎に繰出す装置であり、左右方向に条数分複数台(例えば、8台)並べて配置される。
播種装置40の繰出し装置50は、図3または図4に示すように、ケース51と、目皿駆動軸52と、環状部材53と、目皿60と、下方部材55と、を備える。
【0029】
播種装置40における繰出し装置50のケース51は、主として上ケース51aと下ケース51bとで構成され、上ケース51aと下ケース51bとが上下に配置されて全体として略筒状に構成される。
繰出し装置50のケース51には、目皿駆動軸52、環状部材53、目皿60、および、下方部材55が配置される。また、繰出し装置50のケース51には、目皿駆動軸52、環状部材53、および、目皿60が、各々の軸心が一致するように配置される。
【0030】
播種装置40における繰出し装置50の目皿駆動軸52は、目皿60を回転駆動させるものであり、軸心がやや上後下前に傾斜するようにケース51内に配置される。
繰出し装置50の目皿駆動軸52の上部には、ベベルギアが設けられる。そして、目皿駆動軸52は、そのベベルギアに、上ケース51aの上部側方から上ケース51a内に貫入された回転軸43に設けられたベベルギアが噛合されて、回転軸43の回転動力が目皿駆動軸52に伝達可能に構成される。このようにして、目皿駆動軸52は、回転軸43が回転することにより、目皿駆動軸52の軸心方向に対して周方向に回転するように構成される。
回転軸43は、前記複数台の播種装置40の繰出し装置50の上ケース51a内に嵌挿されるように横設されて(図2参照)、ミッションケースに入力されたエンジン2からの動力が複数台の繰出し装置50・50・・・の各々に伝達するように構成される。
【0031】
播種装置40における繰出し装置50の環状部材53は、略環状に形成される部材であり、ケース51(上ケース51a)内に配置される。
繰出し装置50の環状部材53は、その外周面に上ケース51a内に形成される係合突起と係合可能な係合溝53aが形成されて構成される。繰出し装置50の環状部材53は、上ケース51aの係合突起にその係合溝53aを係合することにより上ケース51aに固定されて、上ケース51a内で上下方向(環状部材53の軸心方向)に移動、および、環状部材53の周方向に回転しないように構成される。
【0032】
播種装置40における繰出し装置50の目皿60は、略円盤状の部材であり、環状部材53と下方部材55との間に配置される。繰出し装置50の目皿60は、目皿60における上面の周縁部が環状部材53の下面に当接するように環状部材53の下方に配置される。
繰出し装置50の目皿60は、中央孔61と、目皿孔62と、を有する。
【0033】
繰出し装置50における目皿60の中央孔61は、その中央部に、上面から下面に貫通するように形成され、目皿駆動軸52の下端部が嵌挿可能に構成される。
そして、繰出し装置50の目皿60は、目皿60の中央孔61に目皿駆動軸52の下端部が嵌挿されて目皿駆動軸52に固定されて、目皿駆動軸52が回転すると目皿駆動軸52と一体となって目皿60の周方向に回転するように構成される。
【0034】
繰出し装置50における目皿60の目皿孔62は、種子ホッパ41に収納される種子を繰出す際に、当該種子が一時的に溜められる部分である。
目皿60の目皿孔62は、目皿60の半径方向中途部に、目皿60の上面から下面に貫通するように形成される。目皿60の目皿孔62は、互いの軸心を一致させるようにして環状部材53の下方に目皿60が配置された状態で、目皿孔62の上方の開口が環状部材53の内周面よりも内側(軸心側)に目皿60の目皿孔62が位置するように形成される。
目皿60の目皿孔62は、複数個配置される。本実施形態では、4つの目皿孔62・62・・が目皿60の軸心を中心にして周方向に均等に配置される。
なお、目皿60の目皿孔62の数は限定されるものではない。
【0035】
播種装置40における繰出し装置50の下方部材55は、多角形に形成された平板状の部材であり、下方部材55の上面が目皿60の下面に当接するようにして目皿60の下方に配置される。繰出し装置50の下方部材55は、目皿駆動軸52および目皿60の回転に追従して回転しないように、下ケース51b内に配置される。
【0036】
繰出し装置50の下方部材55は、繰出し口55aと、中央孔55bと、を有する。
繰出し装置50における下方部材55の繰出し口55aは、前記目皿60の目皿孔62に溜まった種子が目皿孔62から落下して繰出される部分である。
下方部材55の繰出し口55aは、下方部材55における前方の部分が、下方部材55の外周端から中央方向に向かって半径方向の中途部まで凹状に切欠かれるようにして形成される。下方部材55の繰出し口55aは、互いの軸心を一致させるようにして目皿60の下方に下方部材55が配置された状態で、目皿60が回転した際の目皿孔62の回転軌跡よりも内側(中央側)まで切欠かれるようにして形成される。
繰出し装置50の下方部材55の中央孔55bは、下方部材55の中央部に上面から下面に貫通するように形成される。
【0037】
このように構成された播種装置40の繰出し装置50は、目皿60が回転して目皿60の目皿孔62が後方に位置したときに、種子ホッパ41から落下された種子が、目皿60の目皿孔62における上方の開口から供給されて目皿内に溜められていくように構成される。このとき、繰出し装置50の目皿60の目皿孔62における下方の開口は、下方部材55によって閉じられた状態となっている。
そして、繰出し装置50は、目皿60が更に回転して下方部材55の繰出し口55aの上方に目皿60の目皿孔62が位置する(前方に目皿孔62が位置する)と、目皿60の目皿孔62と下方部材55の繰出し口55aとが連通して、前記目皿60の目皿孔62に溜まった種子が、下方に落ちて下方部材55の繰出し口55aから繰出されるように構成される。
繰出し装置50が斯かる動作を繰返すことにより、種子が所定量毎に繰出され、点播されることとなる。
なお、播種装置40は、上ケース51a内に設けられる図示しない仕切り部材によって目皿60の目皿孔62内に入ることができなかった種子を堰止めるようにして、目皿60が回転することによって目皿60の目皿孔62内に溜められた種子のみを下方部材55の繰出し口55aまで搬送するような構成としている。
【0038】
また、播種装置40の繰出し装置50は、目皿60の目皿孔62を目皿孔62の軸心方向に伸縮させるようにして、目皿孔62の容積を増減可能に構成される(図3または図5参照)。
このように構成されることにより、繰出し装置50では、目皿60の目皿孔62の容積を増減させて、目皿60の目皿孔62に溜められる種子(粒状物)の量を増減させることができ、繰出し装置50によって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を増減させることができる。
そして、このように構成されることにより、繰出し装置50では、目皿60の回転速度を増減させることなく、繰出し装置50によって繰出される種子(粒状物)の量を増減させることができる。
したがって、繰出し装置50では、これによって繰出される種子(粒状物)の量を増減させても、種子(粒状物)を繰出す間隔(点播の間隔)にほとんど影響なく、(種子(粒状物)を繰出す間隔が所望のものよりも短くまたは長くなることを抑制して)、より確実に種子(粒状物)を所定量毎に繰出すること(点播すること)ができる。
また、繰出し装置50は、目皿駆動軸52の回転速度が走行機体1の走行速度に同期(比例)して前記走行速度が速くなると目皿60の回転速度も速くなるように構成されるが、前記構成とすることにより、繰出し装置50に目皿駆動軸52の回転速度を変速するための変速手段を設けることなく、繰出される繰出し単位の種子(粒状物)の量を増減させることができる。
【0039】
以下において、播種装置40における繰出し装置50が目皿60の目皿孔62を目皿孔62の軸心方向に伸縮させるようにして目皿孔62の容積を増減可能な構成として、より具体的に説明する。
播種装置40における繰出し装置50の目皿60は、図3または図4に示すように、第一目皿70、および、第二目皿80で構成される。
【0040】
播種装置40における繰出し装置50の第一目皿70は、略円盤状の部材であり、第一目皿70の軸心と第二目皿80の軸心と一致させるようにして第二目皿80の上方に配置される。繰出し装置50の第一目皿70は、第一目皿70の上面の周縁部が環状部材53の下面に当接するように環状部材53の下方に配置される。
繰出し装置50の第一目皿70は、凸部73と、中央孔71と、溝部74と、第一貫通孔72と、を有する。
【0041】
繰出し装置50における第一目皿70の凸部73は、第一目皿70の上面の中央部に上方に突出するように形成される。
繰出し装置50における第一目皿70の中央孔71は、第一目皿70の中央部(凸部73の中央部)に、その上面から下面を貫通するように形成される。第一目皿70の中央孔71は、目皿駆動軸52の下端部が嵌挿可能に構成される。そして、第一目皿70は、第一目皿70の中央孔71に目皿駆動軸52の下端部が嵌挿されて目皿駆動軸52に固定されて、目皿駆動軸52が回転すると目皿駆動軸52と一体となって回転するように構成される。即ち、第一目皿70の中央孔71は、目皿60の中央孔71として構成される。
繰出し装置50における第一目皿70の溝部74は、環状の溝であり、第一目皿70の下面の中央部(下面における凸部73が形成される部分に相当する位置)に形成される。
【0042】
繰出し装置50における第一目皿70の第一貫通孔72は、第一目皿70の半径方向中途部に、第一目皿70の上面から下面を(第一目皿70の軸心方向に)貫通するように形成される。第一目皿70の第一貫通孔72は、四角柱状に形成される。第一目皿70の第一貫通孔72は、互いの軸心を一致させるようにして環状部材53の下方に第一目皿70が配置された状態で、第一貫通孔72の上方の開口が環状部材53の内周面よりも内側(中央側)に位置するように形成される。
第一目皿70の第一貫通孔72は、複数個配置される。本実施形態では、4つの第一貫通孔72・72・・が第一目皿70の軸心を中心にして周方向に均等に配置される。
【0043】
播種装置40における繰出し装置50の第二目皿80は、略円盤状の部材であり、環状部材53および第一目皿70の軸心と一致させるようにして環状部材53および第一目皿70の下方に配置される。
繰出し装置50の第二目皿80は、下方部材55の上面が第二目皿80の下面に当接するようにして下方部材55の上方に配置される。繰出し装置50の第二目皿80および下方部材55は、ケース51内において第二目皿80および下方部材55が一体となってなって第一目皿70と平行に保たれた状態で上下方向に移動可能に構成される。
繰出し装置50の第二目皿80は、凸部84と、中央孔81と、突出部83と、第二貫通孔82と、を有する。
【0044】
繰出し装置50における第二目皿80の凸部84は、第二目皿80の上面の中央部に上方に突出するように形成される。
繰出し装置50における第二目皿80の中央孔81は、第二目皿80の中央部(凸部84の中央部)に、その上面から下面を貫通するように形成される。第二目皿80の中央孔81は、目皿駆動軸52の下端部が嵌挿可能に構成される。そして、第二目皿80は、第二目皿80の中央孔81に目皿駆動軸52の下端部が嵌挿された状態で、上下方向に移動可能に構成される。
【0045】
繰出し装置50における第二目皿80の突出部83は、第二目皿80の半径方向中途部に、第二目皿80の上面から上方(第二目皿80の軸心方向)に突出するように形成される。第二目皿80の突出部83は、四角筒状に形成される。第二目皿80の突出部83は、軸心方向の長さ(突出方向の長さ)が第一目皿70の第一貫通孔72における軸心方向の長さ(第一目皿70の肉厚)と略同一に構成される。
第二目皿80の突出部83は、互いの軸心を一致させるようにして第一目皿70の下方に第二目皿80が配置された状態で、第一目皿70の第一貫通孔72の位置に相当する位置(第一目皿70の第一貫通孔72の下方)に、形成される。即ち、第二目皿80の突出部83は、互いの軸心を一致させるようにして環状部材53の下方に第二目皿80が配置された状態で、突出部83の上方の開口が環状部材53の内周面よりも内側(軸心側)に位置するように形成される。
第二目皿80の突出部83は、第一目皿70の第一貫通孔72に、第一目皿70の第一貫通孔72にその下方から嵌挿可能に形成される。第二目皿80の突出部83は、第一目皿70の第一貫通孔72に嵌挿されたときに、第一目皿70の第一貫通孔72の内面と第二目皿80の突出部83の外面との間に種子が入り込まないように、互いに密接するように形成される。
繰出し装置50における第二目皿80の突出部83は、複数個配置される。本実施形態では、4つの突出部83・83・・が第二目皿80の軸心を中心にして周方向に均等に配置される。
【0046】
繰出し装置50における第二目皿80の第二貫通孔82は、第二目皿80の軸心方向に突出部83を貫通するように形成される。第二目皿80の第二貫通孔82は、突出部83の上面(突出部83が突出する方向の面)から第二目皿の裏面の面(突出部83が突出する方向と反対方向の裏)を貫通するように形成される。第二目皿80の第二貫通孔82は、四角柱状に形成される。第二目皿80の第二貫通孔82は、互いの軸心を一致させるようにして環状部材53の下方に第二目皿80が配置された状態で、第二貫通孔82の上方の開口が環状部材53の内周面よりも内側(軸心側)に位置するように形成される。
また、第二目皿80の第二貫通孔82は、第一目皿70の第一貫通孔72の位置及び数を合わせて複数個配置される。本実施形態では、4つの第二貫通孔82・82・・が第二目皿80の軸心を中心にして周方向に均等に配置される。
【0047】
繰出し装置50における第二目皿80の各突出部83は、第一目皿70の各第一貫通孔72に嵌挿される。
そして、第二目皿80は、前記第二目皿80の突出部83が第一目皿70の貫通孔に嵌挿された状態で、前記目皿駆動軸52が回転すると、目皿駆動軸52および第一目皿70と一体となって回転するように構成される。
また、第二目皿80は、前記第二目皿80の突出部83が(突出部83の少なくとも一部が)第一目皿70の貫通孔に嵌挿された状態で、第一目皿70の第一貫通孔72内を第二目皿80の突出部83が上下方向(第一目皿70および第二目皿80の軸心方向)に摺動(移動)しながら、上下方向に移動可能に構成される。
【0048】
繰出し装置50における第一目皿70の第一貫通孔72と、第二目皿80の第二貫通孔82と、で目皿60の目皿孔62が構成される。詳細には、繰出し装置50における第二目皿80の第二貫通孔82と、第一目皿70の第一貫通孔72における第二目皿80の突出部83が嵌挿されていない部分(第一貫通孔72の露出している部分)と、で目皿60の目皿孔62が構成される。
【0049】
ここで、前記第二目皿80の突出部83が第一目皿70の貫通孔に嵌挿されて第一目皿70の下面に第二目皿80の上面を当接させた状態(第一目皿70と第二目皿80との間隔がない状態)では、第二目皿80の突出部83が第一目皿70の第一貫通孔72全体に嵌挿されて、第一目皿70の第一貫通孔72は、第二目皿80の突出部83によって被覆された状態(露出していない状態)となる(図3参照)。
斯かる状態から、前記第一目皿70と第二目皿80との間隔が広くなる方向に第二目皿80を下方(第一目皿70と反対側)に移動させて第二目皿80の突出部83を摺動させると、第一目皿70の第一貫通孔72に、第二目皿80の突出部83が嵌挿されていない部分(露出している部分)が生じてくる(図5参照)。
【0050】
つまり、第二目皿80を下方(第一目皿70側と反対側)に移動させると、第一目皿70の第一貫通孔72における第二目皿80の突出部83が嵌挿されていない部分の容積が大きくなって(目皿60の目皿孔62における軸心方向の長さが長くなり)、目皿60の目皿孔62の容積が増加する(図5参照)。
また、前記第一目皿70と第二目皿80との間隔が狭まる方向に第二目皿80を上方(第一目皿70側)に移動させると、第一目皿70の第一貫通孔72における第二目皿80の突出部83が嵌挿されていない部分の容積が小さくなって(目皿60の目皿孔62における軸心方向の長さが短くなり)、目皿60の目皿孔62の容積が減少する(図3参照)。
【0051】
このようにして、繰出し装置50は、第一目皿70の各第一貫通孔72に第二目皿80の各突出部83が嵌挿された状態で、第二目皿80を上下方向(第一目皿70および第一目皿70の軸心方向)に移動させて第二目皿80の突出部83を第一目皿70内で上下方向に摺動させることにより、第一目皿70の第一貫通孔72における第二目皿80の突出部83が嵌挿されていない部分の容積が大きくまたは小さくなるようにして、目皿60の目皿孔62を目皿孔62の軸心方向(上下方向)に伸縮させるようにして目皿60の目皿孔62の容積を増減可能に構成される。
即ち、繰出し装置50は、第一目皿体と第二目皿体との間隔を変更するようにして、第一目皿70の第一貫通孔72と第二目皿80の第二貫通孔82とで構成される目皿60の目皿孔62の容積を増減可能に構成される。
【0052】
このように構成されることにより、繰出し装置50では、目皿60の目皿孔62の容積を増減させて、目皿60の目皿孔62に溜められる種子(粒状物)の量を増減させることができ、繰出し装置50によって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を増減させることができる。
そして、このように構成されることにより、繰出し装置50では、目皿60の回転速度を増減させることなく、繰出し装置50によって繰出される種子(粒状物)の量を増減させることができる。
したがって、繰出し装置50では、これによって繰出される種子(粒状物)の量を増減させても、種子(粒状物)を繰出す間隔にほとんど影響なく(種子(粒状物)を繰出す間隔が所望のものよりも短くまたは長くなることを抑制して)、より確実に種子(粒状物)を所定量毎に繰出すことができる。
【0053】
また、播種装置40の繰出し装置50は、図3または図4に示すように、弾性部材56と、押え部材57と、押え部材軸58と、を備える。
【0054】
播種装置40における繰出し装置50の弾性部材56は、コイル状のバネで構成される。
繰出し装置50の弾性部材56は、その上端を第一目皿70の溝部74の上面に当接させ、その下端を第二目皿80の凸部84に嵌挿させて凸部84近傍の上面に当接させるようにして、第一目皿70と第二目皿80との間に配置される(図3参照)。
繰出し装置50の弾性部材56は、このように配置された状態で、第二目皿80および下方部材55を下方に付勢する。
【0055】
播種装置40における繰出し装置50の押え部材57は、下方部材55を下方から押えて下方部材55(および第二目皿80)を上方に付勢する部材である。
繰出し装置50の押え部材57は、先端部57aが二股に分かれるようにして平面視略Y字状に形成されて構成される。
繰出し装置50の押え部材57は、先端部57aが前方を向くとともに、基端部57bが後方を向くようにして下方部材55の下方に配置される。繰出し装置50の押え部材57は、先端部57aが、下方部材55の繰出し口55aに至らないように下方部材55の繰出し口55aよりも後方に位置するように配置される。
繰出し装置50の押え部材57は、その基端部57bが押え部材軸58に固定して取付けられて、押え部材軸58が回転することによって、上下方向に回動可能に構成される。
【0056】
播種装置40における繰出し装置50の押え部材軸58は、押え部材軸58の軸心方向に対して周方向に回転することによって押え部材57を上下方向に回動させるものである。繰出し装置50の押え部材軸58は、押え部材軸58が回転して押え部材57を上方に回動させたときに、弾性部材56の付勢力に抗じて、下方部材55および目皿60の第二目皿80を上方に移動可能に構成される。
繰出し装置50の押え部材軸58は、目皿駆動軸52の軸心方向に対して直交するように下ケース51bの後部に横設される。繰出し装置50の押え部材軸58は、一部が下ケース51bの側方から下ケース51b外に突出するように配置される。
繰出し装置50の押え部材軸58は、所定のアクチュエータまたは手動によって、任意の回転位置まで回転可能に構成されるとともに、当該回転位置で固定可能に構成される。例えば、前記押え部材57の下ケース51bから突出した部分に、押え部材軸58を所定の回転位置まで回転させまたは当該回転位置で固定するためのモータを設けてもよい。なお、前記押え部材軸58の回転位置の固定は、固定ピンまたは固定ネジ等を用いて任意の回転位置でこれを固定してもよい。
【0057】
このように構成された繰出し装置50では、押え部材軸58を回転させて押え部材57を上方に回動させて、第二目皿80を上方に移動させて第二目皿80の突出部83を第一目皿70内で上方に摺動させる。また、繰出し装置50では、押え部材軸58を回転させて押え部材57を下方に回動させると、弾性部材56の付勢力により、第二目皿80が下方に移動して第二目皿80の突出部83が第一目皿70内で下方に摺動することとなる(図3または図5参照)。
このようにして繰出し装置50では、弾性部材56、押え部材57、および、押え部材軸58によって、第二目皿80および下方部材55を上下方向に移動させて第二目皿80の突出部83を第一目皿70内で上下方向に摺動させる。
したがって、繰出し装置50によれば、目皿60の目皿孔62の容積を増減させる際に、前記第二目皿80および下方部材55の上下方向への移動(第二目皿80の突出部83の上下方向への摺動)の操作をより容易におこなうことができる。
【0058】
なお、繰出し装置50では、第一目皿70の第一貫通孔72が四角柱状に形成され、第二目皿80の突出部83が四角筒状に形成され、第二目皿80の第二貫通孔82が四角柱状に形成されて、目皿60の目皿孔62が四角柱状に形成されるが、目皿60の目皿孔62の形状はこれに限定するものではなく、例えば、円柱状またはその他の他角柱状に形成してもよい。
【0059】
また、播種装置40の繰出し装置50は、図6に示すように、複数台の繰出し装置50・50・・・のうち隣合う繰出し装置50・50の押え部材軸58・58同士を連結するようにして一体的に構成してもよい。
このように構成することにより、前記一体的に構成された押え部材軸58を回転させることによって複数台の繰出し装置50・50・・・の押え部材57・57・・・を同時に回動させ、複数台の繰出し装置50・50・・・の第二目皿80・80・・・および下方部材55・55・・・の上下方向への移動(第二目皿80・80・・・の突出部83・83・・・の上下方向への摺動)の操作を同時におこなうことができる。
したがって、播種装置40の繰出し装置50によれば、複数個の目皿60・60・・・の目皿孔62・62・・・の容積を増減させる操作を同時におこなうことができ、目皿60・60・・・の目皿孔62・62・・・の容積を増減させる操作が容易となる。
【0060】
次に、播種装置40における繰出し装置50によって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を調節可能とする構成について、図7および図8を用いて説明する。
【0061】
播種装置40における繰出し装置50は、図7または図8に示すように、繰出し装置50によって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を調節可能とする調節手段64を備える。
繰出し装置50の調節手段64は、調節レバー65と回動支持軸66とを備え、目皿60の上方側の下方に配置される。
調節手段64の調節レバー65は、その一端に規制板部65aが形成され、その他端に把手部65bが形成される。調節レバー65の中途部は、回動支持軸66に回転可能に支持される。回動支持軸66は下ケース51bより外方向に突出して形成した凸部51cに目皿駆動軸52と平行に取付けられる。
【0062】
調節手段64における調節レバー65の規制板部65aは、目皿60の目皿孔62下方であって下方部材55の繰出し口55a内に配置される。調節レバー65の規制板部65aは、略半円状に形成され、目皿60の目皿孔62を完全に閉じることができる大きさとしている。
調節レバー65の把手部65bは、ケース51の外側に配置される。調節レバー65の把手部65bは、任意の回動位置で保持できる構成とする。
作業者が調節レバー65の把手部65bを持って調節レバー65を回動させることにより、調節レバー65の規制板部65aを回動させることができる。
このようにして、調節手段64は、回動支持軸66を中心に調節レバー65を回動させて、目皿60の目皿孔62と調節レバー65の規制板部65aとの重複面積を変更可能に構成される。
そして、調節手段64では、このように調節レバー65を回動させた際に、目皿60の目皿孔62と調節レバー65の規制板部65aとの重複面積が大きくなるほど目皿60の目皿孔62からの種子(粒状物)の落下量を減少させることとなり、目皿60の目皿孔62と規制板部65aとの重複面積が小さくなるほど種子(粒状物)の落下量を増加させることとなる。
以上のようにして、調節手段64は、繰出し装置50によって繰出される繰出し位毎の種子(粒状物)の量を調節可能に構成される。
【0063】
このように調節手段64を備えて構成されることにより、繰出し装置50では、目皿60の回転速度を増減させることなく、繰出し装置50によって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を増減させることができる。
したがって、繰出し装置50では、これによって繰出される繰出し単位毎の種子(粒状物)の量を増減させても、種子(粒状物)を繰出す間隔にほとんど影響なく(種子(粒状物)を繰出す間隔が所望のものよりも短くまたは長くなることを抑制して)、より確実に種子(粒状物)を所定量毎に繰出すことができる。
【0064】
なお、複数台の繰出し装置50・50・・・における調節手段64・64・・・の調節レバー65・65・・の把手部65b・65b・・・をリンク等で連結することにより、当該複数台の繰出し装置50・50・・・によって繰出される繰出し単位毎の種子の量を一度に調節可能に構成することもできる。
【符号の説明】
【0065】
1 走行機体
40 湛水直播機
41 種子ホッパ
55 下方部材
55a 繰出し口
60 目皿
62 目皿孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状物を所定量毎に繰出すものであり、目皿が回転して下方部材の繰出し口の上方に前記目皿の目皿孔が位置すると前記目皿の目皿孔と前記下方部材の繰出し口とが連通して前記目皿の目皿孔に溜まった前記粒状物を前記下方部材の繰出し口から繰出すように構成される、繰出し装置であって、
前記目皿の目皿孔を前記目皿孔の軸心方向に伸縮させるようにして前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成される、繰出し装置。
【請求項2】
粒状物である種子を所定量毎に繰出すものであり、目皿が回転して下方部材の繰出し口の上方に前記目皿の目皿孔が位置すると前記目皿の目皿孔と前記下方部材の繰出し口とが連通して前記目皿の目皿孔に溜まった前記種子を前記下方部材の繰出し口から繰出すように構成され、前記種子を播く播種装置に備えられる、繰出し装置であって、
前記目皿の目皿孔を前記目皿孔の軸心方向に伸縮させるようにして前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成される、繰出し装置。
【請求項3】
前記目皿は、第一貫通孔を有する第一目皿と、前記第一目皿の第一貫通孔に嵌挿可能に形成される突出部を貫通するように形成される第二貫通孔とを有する第二目皿と、で構成され、
前記第一目皿の第一貫通孔に前記第二目皿の突出部が嵌挿された状態で、第一目皿体と第二目皿体との間隔を変更するようにして、前記第一目皿の第一貫通孔と前記第二目皿の第二貫通孔とで構成される前記目皿の目皿孔の容積を増減可能に構成される、請求項1または請求項2に記載の繰出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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