缶つぶし機
【課題】 構成が簡単であって製造コストを抑えることができる缶つぶし機を提案する。
【解決手段】 処理ケース1、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体2、この押圧体の駆動源となる駆動モータ3及びこの駆動モータからの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構4を備え、処理ケース1内は缶を押圧処理可能である押圧体2を挟んで前側が缶の押圧処理室1aであり、後側が作動機構4の収納室1bであり、作動機構4は、回転ギア12と、この回転ギアに可動ピン15を回転中心として連結している作動アーム14を設け、作動アーム14はその他端側で回転中心となる支持ピン17を介して押圧体2と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である。
【解決手段】 処理ケース1、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体2、この押圧体の駆動源となる駆動モータ3及びこの駆動モータからの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構4を備え、処理ケース1内は缶を押圧処理可能である押圧体2を挟んで前側が缶の押圧処理室1aであり、後側が作動機構4の収納室1bであり、作動機構4は、回転ギア12と、この回転ギアに可動ピン15を回転中心として連結している作動アーム14を設け、作動アーム14はその他端側で回転中心となる支持ピン17を介して押圧体2と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄された空き缶等の缶をつぶすための缶つぶし機に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、特開2002−301594号公報において、押圧面が対向し、対向する方向に移動可能である無端状の押圧ベルトを設け、上記両押圧ベルトの対向間の進行方向側がつぶされた缶の出口となっており、その反対方向側が缶の投入口となっており、上記投入口から上記出口に向けて次第に狭くなり、さらに上記各押圧ベルトは上記凹部により凹凸面となっている構造を有する缶つぶし機を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−301594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記缶つぶし機によれば、空き缶を互いに対向している押圧ベルトの押圧面間で扁平状に押圧し、この押圧過程では押圧面が凹凸面であるために、空き缶が確実に保持されながら圧縮処理されるため、缶を能率的にかつ確実につぶすことができる。
本出願人は、上記利点を多く有している上記缶つぶし機を広く実施しているものの、実施を通じて次の改善点があることが判明した。すなわち、一般家庭その他多くの企業に利用し易くするためには、処理効率を低下させることなく、構成が簡単であって、製造コストを安価にすることが必要である。
本発明の目的は、構成が簡単であって製造コストを抑えることができる缶つぶし機を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、処理ケース、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体、この押圧体の駆動源及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構を備えている。上記処理ケース内は上記押圧体を挟んで前側が缶の押圧処理室であり、後側が上記作動機構の収納室である。上記押圧体は、上記押圧処理室内に投入された缶を押圧処理可能である。上記作動機構は、回転体と、一端側で上記回転体に接続してある可動ピンを中心として回転可能である作動アームと、この作動アームの他端に取り付けてあって上記作動アームの回転中心となる支持ピンとを設けてある。上記作動アームは、その他端側で上記支持ピンを介して上記押圧体と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である。
処理した缶を押圧処理室から排出するために、押圧処理室の底部に排出口を開けておけば、この排出口から処理缶が自動的に排出されることになり、排出の手間を少なくすることができる。
上記作動機構として、これを収納室内に配置し、駆動源からの駆動力によって回転可能である駆動ギア及びこの駆動ギアと歯合している回転体である回転ギアを備えており、この回転ギアに一端が可動ピンの一端を連結している。
缶の押圧処理を連続的に行えるようにするためには、缶の押圧処理室の上側開口に予備室を起立し、この予備室内には複数の缶を上下方向に重なるように収納可能にして、処理を終えると、処理缶の上側に位置していた缶が押圧処理室内に自動的に落下するようにする。
また、処理缶をスチール缶等のような磁性を有する処理缶と、アルミ缶等のような磁性を有しない処理缶を選別可能にするために、処理ケースの下部には排出口が通じている収納容器室を連続して設け、上記排出口の近傍には処理缶を磁気的に吸着可能である磁石ローラを回転自在に配置し、上記磁石ローラを通じて上記排出口から落下する処理缶のうち、磁性を有するものと、磁性を有しないものとを選別し、上記収納容器室内には第1の収納容器及び第2の収納容器を収納し、上記第1の収納容器は磁性を有する処理缶を収容可能であり、上記第2の収納容器は磁性を有しない処理缶を収容可能とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、処理ケース内に作動機構を設けて、この処理ケースの押圧処理室内の缶をこの作動機構によって往復移動する押圧体によって押圧処理できるので、構成が簡単となり、製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る缶つぶし機の第1の実施形態を示す正面図であって、処理ケースを断面にしている図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明に係る缶つぶし機における作動アーム、可動ピン及び支持ピンを分解して示す正面図である。
【図4】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から90°回転した状態を示す図である。
【図5】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から180°回転した状態を示す図である。
【図6】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から270°回転した状態を示す図である。
【図7】本発明に係る缶つぶし機の第2の実施形態を示す正面図であって、処理ケース及び予備室を断面にしている図である。
【図8】本発明に係る缶つぶし機の第3の実施形態の主要部を示す正面図であって、処理ケース及び収納容器室を断面にしている図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る缶つぶし機の第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1及び図2において、缶つぶし機M1は、処理ケース1、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体2、この押圧体の駆動源3及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構4を備えている。
【0009】
処理ケース1の内部は、図1及び図2に示すように、収納してある押圧体2によって前後2室に仕切られている。すなわち、処理ケース1の内部は、収納してある押圧体2を挟んで前側(図右側)が缶Kの押圧処理室1aであり、後側(図左側)が作動機構4の収納室1bである。押圧処理室1aは、その上側の投入口1a1が開閉蓋5によって開放可能に覆われている。押圧処理室1aの底部には、板状(扁平状)に押圧処理された処理缶K1(図5)を排出するための溝状の排出口1cを開けてある。
押圧処理室1aは、処理する缶Kを収納することができる程度の広さと大きさを備えている。図1及び図2に示す例では、押圧処理室1aは、その平面形状が図2上下方向に長いものであって、その広さが缶1個分を収納できるものに設定されている。
【0010】
押圧体2は、図1に示すように正面の断面がコ字形に形成されている。押圧体2の押圧板部2aの前面(図1右面)は、押圧処理室1a内に缶Kを押圧して板状に圧縮処理する押圧面となっている。押圧体2の押圧板部2aの後面(左面)には、間隔を置いて対向しているピン孔6aを上下方向に貫通してある対のピン受け6を溶接により固着してある。7は溶接部である。
押圧体2は、ピン受け6を介して後方に配置されている作動機構4からの前側方向の押圧力が付与される。押圧体2は、対向位置している押圧処理室1aの内壁1dとの間で缶Kを板状に圧縮処理する。
【0011】
駆動源3は、図1に示す例では駆動モータによって構成されている。駆動モータ3は、処理ケース1上に設置してあるケーシング8内に設けてある。駆動モータ3の駆動力は、ケーシング8内に配置してある減速機構(図示せず。)を介して作動機構4に伝達される。9は電源端子ボックスである。
【0012】
作動機構4は、図1及び図2に示すように収納室1b内に配置してあって、駆動モータ3からの駆動力によって回転可能である駆動ギア10、この駆動ギアと歯合している回転ギア12、この回転ギアに可動ピン15を介して連結している作動アーム14及びこの作動アームに押圧体2を連結するための支持ピン17を備えている。
駆動ギア10は駆動軸11に、回転ギア12は回転軸13にそれぞれ取り付けられている。駆動ギア10は駆動軸11を中心として、回転ギア12は回転軸13を中心として、互いに反対方向に回転可能である。駆動軸11には駆動モータ3からの駆動力が減速機構を介して伝達される。
作動アーム14は、図1及び図3に示すように一端(左端)にボルトからなる可動ピン15がピン孔14aを下側から上側に向けて差し入れ、貫通されている。16はワッシャーである。また、作動アーム14の他端(右端)には支持ピン17が貫通するピン孔14bを開けてある。18はワッシャーである。
作動アーム14は可動ピン15を中心として回転可能であり、また、支持ピン17を中心として回転可能である。
【0013】
ここで、作動アーム14と回転ギア12及び押圧体2との関係について、図1及び図2を参照して説明する。
作動アーム14の可動ピン15は回転ギア12の差込みねじ孔12aにねじ込まれている。作動アーム14はワッシャー16によって回転ギア12との間が確保され、可動ピンを中心として円滑に回転可能になっている。
また、作動アーム14の右端に配置してある支持ピン17は、押圧体2の上板部2bに開けてある連結孔2b1からピン受け6のピン孔6a内に落とし込まれて、下板部2c上に接している。作動アーム14はワッシャー18によってピン受け6との間が確保され、支持ピン17を中心として円滑に回転可能になると共に、ピン受けを介して押圧体2に接続されている。
【0014】
駆動ギア10の回転によって駆動ギアに歯合している回転ギア12は回転軸13を中心として回転するが、例えば図2矢印方向(反時計方向)に回転すると、作動アーム14の可動ピン15は回転ギアに連結されているので、この回転ギアの回転方向に移動し、この移動に伴って作動アームは可動ピンを中心として回転しながら押圧処理室1a側に移動(前進移動)し、この移動に伴ってピン受け6を介して押圧体2を前側に押圧し、このために押圧体が前進する(図4及び図5参照)。回転ギア12の回転角度が所定角度(例えば180°)を越えると、可動ピン15は次第に当初の位置(図1の位置)に戻る方向に移動するので、可動ピンを介して作動アーム14は押圧体2を後側に引っ張り、この押圧体の押圧を解除する(図6参照)。
作動アーム14は回転ギア12の回転角度に応じて前後移動する。この前後移動を通じて、押圧体2は往復移動して缶Kの押圧処理又はその解除をすることになる。
【0015】
缶つぶし機M1の使用方法について廃棄された空き缶をつぶす場合を例に挙げて説明する。
まず、処理ケース1の押圧処理室1aの開閉蓋5を開けて、投入口1a1から押圧処理室内に缶Kを投入してから、開閉蓋を閉じる(図1)。
ついで、駆動モータ3を駆動させる。すると、駆動モータ3の駆動力は駆動軸11に伝えられてこれが回転駆動するために、駆動ギア10も駆動軸を回転中心として回転する。この回転に伴って、回転ギア12は回転軸13を中心として回転する。駆動ギア10が例えば図2時計方向(矢印方向)に回転すると、回転ギア12は図2反時計方向(矢印方向)に回転する。この回転により、図4に示すように可動ピン15は回転軸13の周りを反時計方向に所定距離移動し、この移動に伴って作動アーム14はその一端の可動ピン15を中心として回転しながら前側(図4右側)に移動し、他端に接続している押圧体2を前側に押し出す。その際、作動アーム14はその他端側の支持ピン17を中心として回転しながら押圧体2を押し出す。
このように、回転ギア12の回転に連動して作動アーム14は押圧体2を徐々に前側に押し出し、この押し出しによって押圧体2は押圧処理室1a内の缶Kをこの押圧処理室の内壁1dに向かって押圧し、圧縮して行く。
図4に示す作動アーム14は、回転ギア12が当初の位置(図2に示す位置)から反時計方向に90°回転した時の位置を示している。
やがて、回転ギア12の回転に連動して、可動ピン15が当初の位置から180°回転した位置(図5に示す位置)に達した時点では、作動アーム14は、押圧処理室1aの内壁1dとの間で缶Kを板状に押圧処理し、その結果板状の処理缶K1は排出口1cから下方に落下排出される。
回転ギア12のさらなる反時計方向の回転によって可動ピン15が図5に示す位置から図6に示す位置を経て当初の位置に戻るが、その際、可動ピンの移動に伴って作動アーム14は可動ピンによって後方に移動し、この移動によって押圧体2も後方に引っ張られ、作動アームが最終的に当初の位置に戻ると、押圧体も同様に元の位置に戻って、次の押圧処理の準備に入る。
このように、回転ギア12の360°の回転によって、作動アーム14は可動ピン15を介して図2左右方向に往復移動し、この往復移動によって押圧体2も内壁1dに接近し、離反する往復運動をし、押圧体による缶Kの押圧・解除の処理がされる。
【0016】
本発明に係る缶つぶし機の第2の実施形態について、図7を参照して説明する。
図7に示す缶つぶし機M2の特徴は缶の押圧処理を連続的に行えるようにするために缶の予備室を設けていることにあり、その他の構成は上記缶つぶし機M1のそれと共通している。
以下、缶つぶし機M2に関し、缶つぶし機M1と相違する構成部分を説明し、共通する構成部分については必要に応じて説明する。
説明上、缶つぶし機M1と共通する缶つぶし機M2の構成部分を示す符号は、缶つぶし機M1の説明に使用した符号をそのまま使用し、両者の対応関係を示している。
【0017】
缶つぶし機M2において、処理ケース1の右側の押圧処理室1aの上側開口に缶の予備室19を起立状態に設けてある。予備室19は角筒状に形成され、複数の缶Kを上下方向に重ねて置くことができる。予備室19の上端開口は缶Kの投入口19aとなっている。
押圧処理室1a内の缶Kが押圧処理されて、排出口1cから排出されると、予備室19内の最下段に位置している缶Kはその自重によって自動的に押圧処理室内に落下する。
缶つぶし機M2による缶Kの押圧処理について説明すると、押圧体2の前進によって、押圧処理室1a内の缶は押圧され、内壁1dとの間で板状に圧縮された処理缶は排出口1cから排出される。
押圧体2は押圧処理を終えて、元位置に戻ると、予備室19内の最下段に位置している缶Kはその自重によって自動的に押圧処理室内に落下するので、再び押圧体2を前進させて、上記缶を内壁1dとの間で板状に圧縮処理する。
以下同様に押圧体2を前後に往復移動させて、缶を押圧処理室1a内に順次落下させて、連続的な処理をする。
缶つぶし機M2によれば、自動的に押圧処理室内に落下する缶Kを連続的に押圧処理できるので、缶のつぶし作業が手間をかけずに迅速かつ能率的に行える。
【0018】
本発明に係る缶つぶし機の第3の実施形態について図8を参照して説明する。
図8に示す缶つぶし機M3の特徴は、押圧処理した缶について磁性を有する処理缶K11と磁性を有しない処理缶K12とに選別可能にすることにあり、その他の構成は上記缶つぶし機M1のそれと共通している。
以下、缶つぶし機M3に関し、缶つぶし機M1と相違する構成部分を説明し、共通する構成部分については必要に応じて説明する。
説明上、缶つぶし機M1と共通する缶つぶし機M3の構成部分を示す符号は、缶つぶし機M1の説明に使用した符号をそのまま使用し、両者の対応関係を示している。
【0019】
処理ケース1の下部に収納容器室20を連続して設けてある。収納容器室20の天井部は処理ケース1の底面で形成され、排出口1cは収納容器室内に通じている。
処理ケース1の底面であって、排出口1cの近傍には処理缶K1を磁気的に吸引可能である磁石ローラ21を配置してある。磁石ローラ21は、処理ケース1の底面に取り付けてあるローラ受け22に軸23を中心として回転自在に保持されている。
磁石ローラ21は、排出口1cから落下する処理缶のうち、磁性を有する処理缶K11と、磁性を有しない処理缶K12とに選別することができる。
収納容器室20内の下部側には、第1の収納容器24及び第2の収納容器25を互いに隣接状態に収納してある。第1の収納容器24はスチール缶等のような磁性を有する処理缶K11を収容し、第2の収納容器25はアルミ缶等のような磁性を有しない処理缶K12を収容する。
第2の収納容器25の上方には、第1の収納容器24との境界の位置から磁石ローラ21に向けて右肩上がりに傾斜するシュート26を設けてある。シュート26の上端側は磁石ローラ21の下方に位置している。
【0020】
缶つぶし機M3の使用方法について説明する。
缶つぶし機M3における缶の押圧処理工程は缶つぶし機M1のそれと同じである。
押圧処理された処理缶は排出口1cから収納容器室20内へ落下する。落下する処理缶のうち、磁性を有する処理缶K11は磁石ローラ21の外周面に吸着されるが、その自重により磁石ローラの所定角度の回転によってその外周面から離れ、シュート26上に落ちて降下して第1の収納容器24内に収容される。また、例えば磁性を有しない処理缶K12は磁石ローラ21の外周面に吸着されることなく、真下の第2の収納容器25内に落下収容される。
このように、缶つぶし機M3によれば、磁石ローラ21を排出口1cの近傍に配置しているので、処理缶を確実かつ自動的に磁性を有する処理缶K11と磁性を有しない処理缶K12とに選別をすることができる。
なお、磁石ローラ21に吸着された磁性を有する処理缶K11を確実に掻き落とすためのスクレーパを設けても良い。
【0021】
図1、図7及び図8に示す缶つぶし機M1,M2,M3において、作動機構4の構成はコンパクトに処理ケース1内に収納できるから、本体の小型化に寄与するが、上記構成に限定されない。
【符号の説明】
【0022】
M1,M2,M3 缶つぶし機
K 缶
K1 処理缶
K11 磁性を有する処理缶
K12 磁性を有しない処理缶
1 処理ケース
1a 押圧処理室
1b 収納室
1c 排出口
1d 内壁
2 押圧体
3 駆動モータ(駆動源)
4 作動機構
6 ピン受け
10 駆動ギア
11 駆動軸
12 回転ギア(回転体)
13 回転軸
14 作動アーム
15 可動ピン
17 支持ピン
19 予備室
20 収納容器室
21 磁石ローラ
24 第1の収納容器
25 第2の収納容器
26 シュート
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄された空き缶等の缶をつぶすための缶つぶし機に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、特開2002−301594号公報において、押圧面が対向し、対向する方向に移動可能である無端状の押圧ベルトを設け、上記両押圧ベルトの対向間の進行方向側がつぶされた缶の出口となっており、その反対方向側が缶の投入口となっており、上記投入口から上記出口に向けて次第に狭くなり、さらに上記各押圧ベルトは上記凹部により凹凸面となっている構造を有する缶つぶし機を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−301594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記缶つぶし機によれば、空き缶を互いに対向している押圧ベルトの押圧面間で扁平状に押圧し、この押圧過程では押圧面が凹凸面であるために、空き缶が確実に保持されながら圧縮処理されるため、缶を能率的にかつ確実につぶすことができる。
本出願人は、上記利点を多く有している上記缶つぶし機を広く実施しているものの、実施を通じて次の改善点があることが判明した。すなわち、一般家庭その他多くの企業に利用し易くするためには、処理効率を低下させることなく、構成が簡単であって、製造コストを安価にすることが必要である。
本発明の目的は、構成が簡単であって製造コストを抑えることができる缶つぶし機を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、処理ケース、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体、この押圧体の駆動源及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構を備えている。上記処理ケース内は上記押圧体を挟んで前側が缶の押圧処理室であり、後側が上記作動機構の収納室である。上記押圧体は、上記押圧処理室内に投入された缶を押圧処理可能である。上記作動機構は、回転体と、一端側で上記回転体に接続してある可動ピンを中心として回転可能である作動アームと、この作動アームの他端に取り付けてあって上記作動アームの回転中心となる支持ピンとを設けてある。上記作動アームは、その他端側で上記支持ピンを介して上記押圧体と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である。
処理した缶を押圧処理室から排出するために、押圧処理室の底部に排出口を開けておけば、この排出口から処理缶が自動的に排出されることになり、排出の手間を少なくすることができる。
上記作動機構として、これを収納室内に配置し、駆動源からの駆動力によって回転可能である駆動ギア及びこの駆動ギアと歯合している回転体である回転ギアを備えており、この回転ギアに一端が可動ピンの一端を連結している。
缶の押圧処理を連続的に行えるようにするためには、缶の押圧処理室の上側開口に予備室を起立し、この予備室内には複数の缶を上下方向に重なるように収納可能にして、処理を終えると、処理缶の上側に位置していた缶が押圧処理室内に自動的に落下するようにする。
また、処理缶をスチール缶等のような磁性を有する処理缶と、アルミ缶等のような磁性を有しない処理缶を選別可能にするために、処理ケースの下部には排出口が通じている収納容器室を連続して設け、上記排出口の近傍には処理缶を磁気的に吸着可能である磁石ローラを回転自在に配置し、上記磁石ローラを通じて上記排出口から落下する処理缶のうち、磁性を有するものと、磁性を有しないものとを選別し、上記収納容器室内には第1の収納容器及び第2の収納容器を収納し、上記第1の収納容器は磁性を有する処理缶を収容可能であり、上記第2の収納容器は磁性を有しない処理缶を収容可能とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、処理ケース内に作動機構を設けて、この処理ケースの押圧処理室内の缶をこの作動機構によって往復移動する押圧体によって押圧処理できるので、構成が簡単となり、製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る缶つぶし機の第1の実施形態を示す正面図であって、処理ケースを断面にしている図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明に係る缶つぶし機における作動アーム、可動ピン及び支持ピンを分解して示す正面図である。
【図4】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から90°回転した状態を示す図である。
【図5】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から180°回転した状態を示す図である。
【図6】本発明に係る缶つぶし機の作動状態を示す水平断面図であって、回転ギアが図2に示す位置から270°回転した状態を示す図である。
【図7】本発明に係る缶つぶし機の第2の実施形態を示す正面図であって、処理ケース及び予備室を断面にしている図である。
【図8】本発明に係る缶つぶし機の第3の実施形態の主要部を示す正面図であって、処理ケース及び収納容器室を断面にしている図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る缶つぶし機の第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1及び図2において、缶つぶし機M1は、処理ケース1、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体2、この押圧体の駆動源3及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構4を備えている。
【0009】
処理ケース1の内部は、図1及び図2に示すように、収納してある押圧体2によって前後2室に仕切られている。すなわち、処理ケース1の内部は、収納してある押圧体2を挟んで前側(図右側)が缶Kの押圧処理室1aであり、後側(図左側)が作動機構4の収納室1bである。押圧処理室1aは、その上側の投入口1a1が開閉蓋5によって開放可能に覆われている。押圧処理室1aの底部には、板状(扁平状)に押圧処理された処理缶K1(図5)を排出するための溝状の排出口1cを開けてある。
押圧処理室1aは、処理する缶Kを収納することができる程度の広さと大きさを備えている。図1及び図2に示す例では、押圧処理室1aは、その平面形状が図2上下方向に長いものであって、その広さが缶1個分を収納できるものに設定されている。
【0010】
押圧体2は、図1に示すように正面の断面がコ字形に形成されている。押圧体2の押圧板部2aの前面(図1右面)は、押圧処理室1a内に缶Kを押圧して板状に圧縮処理する押圧面となっている。押圧体2の押圧板部2aの後面(左面)には、間隔を置いて対向しているピン孔6aを上下方向に貫通してある対のピン受け6を溶接により固着してある。7は溶接部である。
押圧体2は、ピン受け6を介して後方に配置されている作動機構4からの前側方向の押圧力が付与される。押圧体2は、対向位置している押圧処理室1aの内壁1dとの間で缶Kを板状に圧縮処理する。
【0011】
駆動源3は、図1に示す例では駆動モータによって構成されている。駆動モータ3は、処理ケース1上に設置してあるケーシング8内に設けてある。駆動モータ3の駆動力は、ケーシング8内に配置してある減速機構(図示せず。)を介して作動機構4に伝達される。9は電源端子ボックスである。
【0012】
作動機構4は、図1及び図2に示すように収納室1b内に配置してあって、駆動モータ3からの駆動力によって回転可能である駆動ギア10、この駆動ギアと歯合している回転ギア12、この回転ギアに可動ピン15を介して連結している作動アーム14及びこの作動アームに押圧体2を連結するための支持ピン17を備えている。
駆動ギア10は駆動軸11に、回転ギア12は回転軸13にそれぞれ取り付けられている。駆動ギア10は駆動軸11を中心として、回転ギア12は回転軸13を中心として、互いに反対方向に回転可能である。駆動軸11には駆動モータ3からの駆動力が減速機構を介して伝達される。
作動アーム14は、図1及び図3に示すように一端(左端)にボルトからなる可動ピン15がピン孔14aを下側から上側に向けて差し入れ、貫通されている。16はワッシャーである。また、作動アーム14の他端(右端)には支持ピン17が貫通するピン孔14bを開けてある。18はワッシャーである。
作動アーム14は可動ピン15を中心として回転可能であり、また、支持ピン17を中心として回転可能である。
【0013】
ここで、作動アーム14と回転ギア12及び押圧体2との関係について、図1及び図2を参照して説明する。
作動アーム14の可動ピン15は回転ギア12の差込みねじ孔12aにねじ込まれている。作動アーム14はワッシャー16によって回転ギア12との間が確保され、可動ピンを中心として円滑に回転可能になっている。
また、作動アーム14の右端に配置してある支持ピン17は、押圧体2の上板部2bに開けてある連結孔2b1からピン受け6のピン孔6a内に落とし込まれて、下板部2c上に接している。作動アーム14はワッシャー18によってピン受け6との間が確保され、支持ピン17を中心として円滑に回転可能になると共に、ピン受けを介して押圧体2に接続されている。
【0014】
駆動ギア10の回転によって駆動ギアに歯合している回転ギア12は回転軸13を中心として回転するが、例えば図2矢印方向(反時計方向)に回転すると、作動アーム14の可動ピン15は回転ギアに連結されているので、この回転ギアの回転方向に移動し、この移動に伴って作動アームは可動ピンを中心として回転しながら押圧処理室1a側に移動(前進移動)し、この移動に伴ってピン受け6を介して押圧体2を前側に押圧し、このために押圧体が前進する(図4及び図5参照)。回転ギア12の回転角度が所定角度(例えば180°)を越えると、可動ピン15は次第に当初の位置(図1の位置)に戻る方向に移動するので、可動ピンを介して作動アーム14は押圧体2を後側に引っ張り、この押圧体の押圧を解除する(図6参照)。
作動アーム14は回転ギア12の回転角度に応じて前後移動する。この前後移動を通じて、押圧体2は往復移動して缶Kの押圧処理又はその解除をすることになる。
【0015】
缶つぶし機M1の使用方法について廃棄された空き缶をつぶす場合を例に挙げて説明する。
まず、処理ケース1の押圧処理室1aの開閉蓋5を開けて、投入口1a1から押圧処理室内に缶Kを投入してから、開閉蓋を閉じる(図1)。
ついで、駆動モータ3を駆動させる。すると、駆動モータ3の駆動力は駆動軸11に伝えられてこれが回転駆動するために、駆動ギア10も駆動軸を回転中心として回転する。この回転に伴って、回転ギア12は回転軸13を中心として回転する。駆動ギア10が例えば図2時計方向(矢印方向)に回転すると、回転ギア12は図2反時計方向(矢印方向)に回転する。この回転により、図4に示すように可動ピン15は回転軸13の周りを反時計方向に所定距離移動し、この移動に伴って作動アーム14はその一端の可動ピン15を中心として回転しながら前側(図4右側)に移動し、他端に接続している押圧体2を前側に押し出す。その際、作動アーム14はその他端側の支持ピン17を中心として回転しながら押圧体2を押し出す。
このように、回転ギア12の回転に連動して作動アーム14は押圧体2を徐々に前側に押し出し、この押し出しによって押圧体2は押圧処理室1a内の缶Kをこの押圧処理室の内壁1dに向かって押圧し、圧縮して行く。
図4に示す作動アーム14は、回転ギア12が当初の位置(図2に示す位置)から反時計方向に90°回転した時の位置を示している。
やがて、回転ギア12の回転に連動して、可動ピン15が当初の位置から180°回転した位置(図5に示す位置)に達した時点では、作動アーム14は、押圧処理室1aの内壁1dとの間で缶Kを板状に押圧処理し、その結果板状の処理缶K1は排出口1cから下方に落下排出される。
回転ギア12のさらなる反時計方向の回転によって可動ピン15が図5に示す位置から図6に示す位置を経て当初の位置に戻るが、その際、可動ピンの移動に伴って作動アーム14は可動ピンによって後方に移動し、この移動によって押圧体2も後方に引っ張られ、作動アームが最終的に当初の位置に戻ると、押圧体も同様に元の位置に戻って、次の押圧処理の準備に入る。
このように、回転ギア12の360°の回転によって、作動アーム14は可動ピン15を介して図2左右方向に往復移動し、この往復移動によって押圧体2も内壁1dに接近し、離反する往復運動をし、押圧体による缶Kの押圧・解除の処理がされる。
【0016】
本発明に係る缶つぶし機の第2の実施形態について、図7を参照して説明する。
図7に示す缶つぶし機M2の特徴は缶の押圧処理を連続的に行えるようにするために缶の予備室を設けていることにあり、その他の構成は上記缶つぶし機M1のそれと共通している。
以下、缶つぶし機M2に関し、缶つぶし機M1と相違する構成部分を説明し、共通する構成部分については必要に応じて説明する。
説明上、缶つぶし機M1と共通する缶つぶし機M2の構成部分を示す符号は、缶つぶし機M1の説明に使用した符号をそのまま使用し、両者の対応関係を示している。
【0017】
缶つぶし機M2において、処理ケース1の右側の押圧処理室1aの上側開口に缶の予備室19を起立状態に設けてある。予備室19は角筒状に形成され、複数の缶Kを上下方向に重ねて置くことができる。予備室19の上端開口は缶Kの投入口19aとなっている。
押圧処理室1a内の缶Kが押圧処理されて、排出口1cから排出されると、予備室19内の最下段に位置している缶Kはその自重によって自動的に押圧処理室内に落下する。
缶つぶし機M2による缶Kの押圧処理について説明すると、押圧体2の前進によって、押圧処理室1a内の缶は押圧され、内壁1dとの間で板状に圧縮された処理缶は排出口1cから排出される。
押圧体2は押圧処理を終えて、元位置に戻ると、予備室19内の最下段に位置している缶Kはその自重によって自動的に押圧処理室内に落下するので、再び押圧体2を前進させて、上記缶を内壁1dとの間で板状に圧縮処理する。
以下同様に押圧体2を前後に往復移動させて、缶を押圧処理室1a内に順次落下させて、連続的な処理をする。
缶つぶし機M2によれば、自動的に押圧処理室内に落下する缶Kを連続的に押圧処理できるので、缶のつぶし作業が手間をかけずに迅速かつ能率的に行える。
【0018】
本発明に係る缶つぶし機の第3の実施形態について図8を参照して説明する。
図8に示す缶つぶし機M3の特徴は、押圧処理した缶について磁性を有する処理缶K11と磁性を有しない処理缶K12とに選別可能にすることにあり、その他の構成は上記缶つぶし機M1のそれと共通している。
以下、缶つぶし機M3に関し、缶つぶし機M1と相違する構成部分を説明し、共通する構成部分については必要に応じて説明する。
説明上、缶つぶし機M1と共通する缶つぶし機M3の構成部分を示す符号は、缶つぶし機M1の説明に使用した符号をそのまま使用し、両者の対応関係を示している。
【0019】
処理ケース1の下部に収納容器室20を連続して設けてある。収納容器室20の天井部は処理ケース1の底面で形成され、排出口1cは収納容器室内に通じている。
処理ケース1の底面であって、排出口1cの近傍には処理缶K1を磁気的に吸引可能である磁石ローラ21を配置してある。磁石ローラ21は、処理ケース1の底面に取り付けてあるローラ受け22に軸23を中心として回転自在に保持されている。
磁石ローラ21は、排出口1cから落下する処理缶のうち、磁性を有する処理缶K11と、磁性を有しない処理缶K12とに選別することができる。
収納容器室20内の下部側には、第1の収納容器24及び第2の収納容器25を互いに隣接状態に収納してある。第1の収納容器24はスチール缶等のような磁性を有する処理缶K11を収容し、第2の収納容器25はアルミ缶等のような磁性を有しない処理缶K12を収容する。
第2の収納容器25の上方には、第1の収納容器24との境界の位置から磁石ローラ21に向けて右肩上がりに傾斜するシュート26を設けてある。シュート26の上端側は磁石ローラ21の下方に位置している。
【0020】
缶つぶし機M3の使用方法について説明する。
缶つぶし機M3における缶の押圧処理工程は缶つぶし機M1のそれと同じである。
押圧処理された処理缶は排出口1cから収納容器室20内へ落下する。落下する処理缶のうち、磁性を有する処理缶K11は磁石ローラ21の外周面に吸着されるが、その自重により磁石ローラの所定角度の回転によってその外周面から離れ、シュート26上に落ちて降下して第1の収納容器24内に収容される。また、例えば磁性を有しない処理缶K12は磁石ローラ21の外周面に吸着されることなく、真下の第2の収納容器25内に落下収容される。
このように、缶つぶし機M3によれば、磁石ローラ21を排出口1cの近傍に配置しているので、処理缶を確実かつ自動的に磁性を有する処理缶K11と磁性を有しない処理缶K12とに選別をすることができる。
なお、磁石ローラ21に吸着された磁性を有する処理缶K11を確実に掻き落とすためのスクレーパを設けても良い。
【0021】
図1、図7及び図8に示す缶つぶし機M1,M2,M3において、作動機構4の構成はコンパクトに処理ケース1内に収納できるから、本体の小型化に寄与するが、上記構成に限定されない。
【符号の説明】
【0022】
M1,M2,M3 缶つぶし機
K 缶
K1 処理缶
K11 磁性を有する処理缶
K12 磁性を有しない処理缶
1 処理ケース
1a 押圧処理室
1b 収納室
1c 排出口
1d 内壁
2 押圧体
3 駆動モータ(駆動源)
4 作動機構
6 ピン受け
10 駆動ギア
11 駆動軸
12 回転ギア(回転体)
13 回転軸
14 作動アーム
15 可動ピン
17 支持ピン
19 予備室
20 収納容器室
21 磁石ローラ
24 第1の収納容器
25 第2の収納容器
26 シュート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理ケース、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体、この押圧体の駆動源及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構を備えており、
上記処理ケース内は上記押圧体を挟んで前側が缶の押圧処理室であり、後側が上記作動機構の収納室であり、
上記押圧体は、上記押圧処理室内に投入された缶を押圧処理可能であり、
上記作動機構は、回転体と、一端側で上記回転体に接続してある可動ピンを中心として回転可能である作動アームと、この作動アームの他端に取り付けてあって上記作動アームの回転中心となる支持ピンとを設けてあり、
上記作動アームは、その他端側で上記支持ピンを介して上記押圧体と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である
ことを特徴とする缶つぶし機。
【請求項2】
缶の押圧処理室の底部には押圧処理した処理缶を排出するための排出口を開けてあることを特徴とする請求項1記載の缶つぶし機。
【請求項3】
作動機構は収納室内に配置してあって、駆動源からの駆動力によって回転可能である駆動ギア及びこの駆動ギアと歯合している回転体である回転ギアを備えており、この回転ギアに一端が可動ピンの一端を連結していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の缶つぶし機。
【請求項4】
缶の押圧処理室の上側開口に予備室を起立してあり、この予備室内には複数の缶を上下方向に重なるように収納可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の缶つぶし機。
【請求項5】
処理ケースの下部には排出口が通じている収納容器室を連続して設けてあり、上記排出口の近傍には処理缶を磁気的に吸着可能である磁石ローラを回転自在に配置してあり、上記磁石ローラが排出口から落下する処理缶のうち、磁性を有するものと、磁性を有しないものとに選別することができ、上記収納容器室内には第1の収納容器及び第2の収納容器を収納してあり、上記第1の収納容器は磁性を有する処理缶を収容可能であり、上記第2の収納容器は磁性を有しない処理缶を収容可能であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の缶つぶし機。
【請求項1】
処理ケース、この処理ケース内に前後方向に移動可能に収納してある押圧体、この押圧体の駆動源及びこの駆動源からの駆動力が伝達されかつ上記押圧体を往復移動させるための作動機構を備えており、
上記処理ケース内は上記押圧体を挟んで前側が缶の押圧処理室であり、後側が上記作動機構の収納室であり、
上記押圧体は、上記押圧処理室内に投入された缶を押圧処理可能であり、
上記作動機構は、回転体と、一端側で上記回転体に接続してある可動ピンを中心として回転可能である作動アームと、この作動アームの他端に取り付けてあって上記作動アームの回転中心となる支持ピンとを設けてあり、
上記作動アームは、その他端側で上記支持ピンを介して上記押圧体と連結していると共に上記押圧体を前側に押圧可能である
ことを特徴とする缶つぶし機。
【請求項2】
缶の押圧処理室の底部には押圧処理した処理缶を排出するための排出口を開けてあることを特徴とする請求項1記載の缶つぶし機。
【請求項3】
作動機構は収納室内に配置してあって、駆動源からの駆動力によって回転可能である駆動ギア及びこの駆動ギアと歯合している回転体である回転ギアを備えており、この回転ギアに一端が可動ピンの一端を連結していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の缶つぶし機。
【請求項4】
缶の押圧処理室の上側開口に予備室を起立してあり、この予備室内には複数の缶を上下方向に重なるように収納可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の缶つぶし機。
【請求項5】
処理ケースの下部には排出口が通じている収納容器室を連続して設けてあり、上記排出口の近傍には処理缶を磁気的に吸着可能である磁石ローラを回転自在に配置してあり、上記磁石ローラが排出口から落下する処理缶のうち、磁性を有するものと、磁性を有しないものとに選別することができ、上記収納容器室内には第1の収納容器及び第2の収納容器を収納してあり、上記第1の収納容器は磁性を有する処理缶を収容可能であり、上記第2の収納容器は磁性を有しない処理缶を収容可能であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の缶つぶし機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−250280(P2012−250280A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127060(P2011−127060)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(599075106)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(599075106)
【Fターム(参考)】
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