説明

置換アルキル基を有する環状アミン誘導体を含有する医薬組成物

【課題】新たな抗血栓薬を創製すること。
【解決手段】一般式(I)


[R1は水素原子、アルキル基等、R2は水素原子、ハロゲン原子等、R3は置換されたアルキル基、ヘテロシクリル基、 X1、X2、X3、X4及びX5は独立して水素原子、ハロゲン原子等。]で表される化合物、その薬理学上許容される塩、及び、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】


[式中、R1は、水素原子、置換されていてもよいC1-C6アルキル基(該置換基は、ハロゲ
ン原子又はC1-C6アルコキシ基である。)、置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基
(該置換基は、ハロゲン原子又はC1-C6アルコキシ基である。)、置換されていてもよいC
1-C6アルコキシ基(該置換基は、ハロゲン原子又はC1-C6アルコキシ基である。)、又は
、置換されていてもよいC6-C10アリール基(該置換基は、ハロゲン原子、C1-C6アルキル
基、C1-C6アルコキシ基、シアノ基、又は、ニトロ基である。)を示し、
R2は、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、C2-C7アルコキシカルボニル基、カル
バモイル基、シアノ基、C1-C6アルキル基、ハロゲノC1-C6アルキル基、ヘテロアリール基
で置換されたC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ハロゲノC1-C6アルコキシ基、ヒド
ロキシC1-C6アルキル基、C2-C12アルコキシアルキル基、ホルミル基、C2-C7アルカノイル
基、C4-C7シクロアルキルカルボニル基、C2-C7アルキルカルバモイル基、ジ(C1-C6アル
キル)カルバモイル基、式R4-CO-CR5R6-(CH2)m-基{式中、R4は水酸基、アミノ基、C1-C6
アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、ヒドロキシアミノ
基、C1-C6アルコキシアミノ基、又は、C1-C6アルコキシ基を示し、R5及びR6は、同一又は
異なって、水素原子、又は、C1-C6アルキル基を示し、mは0乃至5の整数を示す。}、式R7
-CO-(CH2)l-N(R8)-基{式中、R7は水酸基、アミノ基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキル
アミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、ヒドロキシアミノ基、C1-C6アルコキシアミノ
基、又は、C1-C6アルコキシ基を示し、R8は、水素原子、又は、C1-C6アルキル基を示し、
lは0乃至5の整数を示す。}、又は、スルファモイルC1-C6アルキル基を示し、
R3は、置換されたC1-C6アルキル基{該置換基は、C6-C10アリール基若しくは<置換基
群α>から選択される置換基で1乃至5置換されたC6-C10アリール基、ヘテロシクリル基
若しくは<置換基群α>から選択される置換基で1乃至5置換されたヘテロシクリル基(
当該ヘテロシクリル基は1乃至4個のオキソ基で置換されてよい。)、ヘテロアリール基
若しくは<置換基群α>から選択される置換基で1乃至5置換されたヘテロアリール基、
又は、<置換基群β>から選択される置換基である。}、又は、ヘテロシクリル基若しく
は<置換基群α>から選択される置換基で1乃至5置換されたヘテロシクリル基(当該ヘ
テロシクリル基は1乃至4個のオキソ基で置換されてよい。)を示し、
X1、X2、X3、X4及びX5は、独立して水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基
、カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、ハロゲノC1-C6アルキル基、
C1-C6アルコキシ基、又は、ハロゲノC1-C6アルコキシ基を示し、
nは、0乃至2の整数を示す。
<置換基群α>は、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基、C2-C7アルコキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、C1-C6アルキル基、ハロゲノC1-
C6アルキル基、ヘテロアリール基で置換されたC1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、ハ
ロゲノC1-C6アルコキシ基、ヒドロキシC1-C6アルキル基、C2-C12アルコキシアルキル基、
ホルミル基、C2-C7アルカノイル基、C4-C7シクロアルキルカルボニル基、C1-C6アルキル
アミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、C2-C7アルキルカルバモイル基、ジ(C1-C6ア
ルキル)カルバモイル基、式R4-CO-CR5R6-(CH2)m-基{式中、R4は水酸基、アミノ基、C1-
C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、ヒドロキシアミ
ノ基、C1-C6アルコキシアミノ基、又は、C1-C6アルコキシ基を示し、R5及びR6は、同一又
は異なって、水素原子、又は、C1-C6アルキル基を示し、mは0乃至5の整数を示す。}、及
び、スルファモイルC1-C6アルキル基からなる群である。
<置換基群β>は、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基、C2-C7アルコキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、C1-C6アルコキシ基、ハロゲノC
1-C6アルコキシ基、ホルミル基、C2-C7アルカノイル基、C4-C7シクロアルキルカルボニル
基、C1-C6アルキルアミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、C2-C7アルキルカルバモイ
ル基、ジ(C1-C6アルキル)カルバモイル基、ヒドロキシアミノカルボニル基、(C1-C6ア
ルコキシ)アミノカルボニル基、式R9-CO-(CH2)k-N(R10)-基{式中、R9は水酸基、アミノ
基、C1-C6アルキル基、C1-C6アルキルアミノ基、ジ(C1-C6アルキル)アミノ基、ヒドロ
キシアミノ基、C1-C6アルコキシアミノ基、又は、C1-C6アルコキシ基を示し、R10は、水
素原子、又は、C1-C6アルキル基を示し、kは0乃至5の整数を示す。}、及び、スルファモ
イルC1-C6アルキル基からなる群である。]
で表される化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分とし
て含有する医薬組成物。
【請求項2】
R1が、C1-C6アルキル基、ハロゲノC1-C6アルキル基、C3-C6シクロアルキル基、ハロゲ
ノC3-C6シクロアルキル基又はC1-C6アルコキシ基である請求項1に記載の化合物、その薬
理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項3】
R1が、C3-C6シクロアルキル基、ハロゲノC3-C6シクロアルキル基又はC1-C6アルコキシ
基である請求項1に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグ
を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項4】
R1が、C3-C6シクロアルキル基又はC1-C6アルコキシ基である請求項1に記載の化合物、
その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成
物。
【請求項5】
R1が、シクロプロピル基又はメトキシ基である請求項1に記載の化合物、その薬理学上
許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項6】
R1が、シクロプロピル基である請求項1に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、
又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項7】
R2が、水素原子又はC1-C6アルキル基である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の化
合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医
薬組成物。
【請求項8】
R2が、水素原子又はメチル基である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の化合物、そ
の薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物

【請求項9】
R2が、水素原子である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許
容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項10】
R3が、置換されたC1-C6アルキル基{該置換基は、ヘテロシクリル基若しくは<置換基
群α>から選択される置換基で1又は2置換されたヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリ
ル基は1又は2個のオキソ基で置換されてよい。)、ヘテロアリール基若しくは<置換基
群α>から選択される置換基で1又は2置換されたヘテロアリール基、又は、<置換基群
β>から選択される置換基である。}、又は、ヘテロシクリル基若しくは<置換基群α>
から選択される置換基で1又は2置換されたヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は
1又は2個のオキソ基で置換されてよい。)である請求項1乃至9のいずれか1項に記載
の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有す
る医薬組成物。
【請求項11】
R3が、置換されたC1-C6アルキル基{該置換基は、<置換基群α1>から選択される置
換基で1又は2置換されてよい窒素原子を少なくとも1つ含む4乃至7員ヘテロシクリル
基(当該ヘテロシクリル基は1個のオキソ基で置換されてよい。)、<置換基群α1>か
ら選択される置換基で1又は2置換されてよい窒素原子を少なくとも1つ含むヘテロアリ
ール基、カルボキシ基、C2-C7アルコキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、C1-C6アルコ
キシ基、又は、式R9-CO-(CH2)k-N(R10)-基(式中、R9は水酸基又はC1-C6アルコキシ基を
示し、R10は、C1-C6アルキル基を示し、kは1乃至5の整数を示す。)である。}、又は、
<置換基群α1>から選択される置換基で1置換されてよい窒素原子を少なくとも1つ含
む4乃至7員ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は1個のオキソ基で置換されてよ
い。)であり、
<置換基群α1>が、カルボキシ基、C2-C7アルコキシカルボニル基、及び、式R4-CO-CR5
R6-(CH2)m-基(式中、R4は水酸基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、ジ(C1-C6アルキ
ル)アミノ基、ヒドロキシアミノ基、C1-C6アルコキシアミノ基、又は、C1-C6アルコキシ
基を示し、R5及びR6は水素原子を示し、mは0乃至5の整数を示す。)からなる群である請
求項1乃至9のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプ
ロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項12】
R3が、置換されたC1-C3アルキル基{該置換基は、<置換基群α2>から選択される置
換基で1又は2置換されてよい、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモル
ホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、トリアゾリル若しくはテトラゾリル基(当該ピロ
リジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル又はピペラジニルは1個のオ
キソ基で置換されてよい。)、カルボキシ基、C2-C4アルコキシカルボニル基、水酸基、
又は、式R9-CO-(CH2)k-N(R10)-基(式中、R9は水酸基又はC1-C3アルコキシ基を示し、R10
は、C1-C3アルキル基を示し、kは1乃至3の整数を示す。)である。}、又は、<置換基群
α2>から選択される置換基で1置換されてよい、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホ
リニル、チオモルホリニル若しくはピペラジニル基(当該ピロリジニル、ピペリジニル、
モルホリニル、チオモルホリニル又はピペラジニルは1個のオキソ基で置換されてよい。
)であり、
<置換基群α2>が、カルボキシ基、C2-C4アルコキシカルボニル基、及び、式R4-CO-CR5
R6-(CH2)m-基(式中、R4は水酸基又はC1-C3アルコキシ基を示し、R5及びR6は水素原子を
示し、mは0乃至2の整数を示す。)からなる群である請求項1乃至9のいずれか1項に記
載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有
する医薬組成物。
【請求項13】
R3が、置換された、メチル基若しくはエチル基{該置換基は、<置換基群α3>から選
択される置換基で1又は2置換されてよい、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル
若しくはピラゾリル基(当該ピロリジニル、ピペリジニル又はピペラジニルは1個のオキ
ソ基で置換されてよい。)、カルボキシ基、又は、式R9-CO-(CH2)k-N(R10)-基(式中、R9
は水酸基、メトキシ基又はエトキシ基を示し、R10は、メチル基、エチル基又はイソプロ
ピル基を示し、kは1乃至3の整数を示す。)であり、
<置換基群α3>が、カルボキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カ
ルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−(
カルボキシ)エチル基、2−(メトキシカルボニル)エチル基及び2−(エトキシカルボ
ニル)エチル基からなる群である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の化合物、その薬
理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項14】
X1、X2、X3、X4及びX5が、独立して、水素原子又はハロゲン原子である請求項1乃至1
3のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグ
を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項15】
X1及びX2が、独立して、水素原子又はハロゲン原子であり、
X3、X4及びX5が、水素原子である請求項1乃至13のいずれか1項に記載の化合物、その
薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項16】
X1が、ハロゲン原子であり、
X2、X3、X4及びX5が、水素原子である請求項1乃至13のいずれか1項に記載の化合物、
その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成
物。
【請求項17】
X1が、弗素原子であり、
X2、X3、X4及びX5が、水素原子である請求項1乃至13のいずれか1項に記載の化合物、
その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成
物。
【請求項18】
nが、0又は1である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許
容される塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項19】
nが1である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許容される
塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項20】
プロドラッグのスルファニル部位が、薬理学上許容されるエステルである請求項1乃至
19のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、そのプロドラッ
グを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項21】
スルファニル基と薬理学上許容されるエステルを形成する官能基が、C1-C6アルカノイ
ル基又はアリールカルボニル基ある請求項20に記載の化合物、その薬理学上許容される
塩、又は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項22】
スルファニル基と薬理学上許容されるエステルを形成する官能基が、C1-C3アルカノイ
ル基又はベンゾイル基である請求項20に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又
は、そのプロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項23】
スルファニル基と薬理学上許容されるエステルを形成する官能基が、アセチル基と形成
するエステルである請求項20に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、又は、その
プロドラッグを有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項24】
請求項1乃至23のいずれか1項に記載の化合物、その薬理学上許容される塩、及び、
そのプロドラッグを有効成分として含有する血栓塞栓形成疾患の予防又は治療のための医
薬組成物。

【公開番号】特開2008−156343(P2008−156343A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304022(P2007−304022)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】