置換イミダゾおよびトリアゾロピリミジン類
本発明は、置換イミダゾピリミジン類およびトリアゾロピリミジン類、それらの製造方法、並びに、疾患の、特に血液疾患の、好ましくは白血球減少症および好中球減少症の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式
【化1】
[式中、
Aは、NまたはCR15であり
{ここで、R15は、水素、臭素または塩素である}、
R1は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、ジヒドロキシプロピル−アミノカルボニル、ジヒドロキシブチルアミノカルボニル、ジヒドロキシペンチルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、5員または6員の複素環カルボニル、−CH2R13または−CH2CH2R14であり
{ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノおよびアルキルスルホニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノおよび5員または6員の複素環からなる群から選択され
(ここで、複素環は、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、複素環カルボニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
そして、
ここで、R13は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、5員または6員の複素環または5員または6員のヘテロアリールであり
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、複素環およびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、R14は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、5員または6員の複素環または5員または6員のヘテロアリールである
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、複素環およびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R2は、C6−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであり
{ここで、アリールおよびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ベンジルオキシ、5員または6員の複素環、5員または6員の複素環カルボニル、5員または6員の複素環メチルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択されるか
(ここで、フェニル、ベンジルオキシ、複素環、複素環カルボニル、複素環メチルおよびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される)、
または、
アリールの置換基の2個は、それらが結合している炭素原子と一体となって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサンを形成する}、
R4は、水素、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C1−C3−アルキル、メチルチオまたはシクロプロピルであり、
R16は、式
【化2】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0または1の数であり、
Xは、NR11、SまたはOであり
(ここで、R11は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルである)、
Yは、NR12、SまたはOであり
(ここで、R12は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルである)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルであるか
(ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
ここで、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)、
または、
R3は、式
【化3】
(式中、#は、Yへの結合点である)
の基であり、
R5は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R6は、水素またはC1−C3−アルキルであり、
R7は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R8は、水素またはC1−C3−アルキルであり、
R9は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R10は、水素またはC1−C3−アルキルである}
の基である]
の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項2】
式中、
Aが、NまたはCR15であり
{ここで、R15は水素である}、
R1が、水素、トリフルオロメチル、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、ジヒドロキシプロピルアミノカルボニル、ジヒドロキシブチルアミノカルボニル、ジヒドロキシペンチルアミノカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、−CH2R13または−CH2CH2R14であり
{ここで、アルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルからなる群から選択され
(ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニルおよびピペラジニルカルボニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択され、
そして、
ここで、R13は、ヒドロキシカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはピリジルであり
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノおよびアルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)
そして、
ここで、R14は、ヒドロキシカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはピリジルである
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノおよびアルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)}、
R2がフェニルであり
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4が、水素または塩素であり、
R16が、式
【化4】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0の数であり、
Xは、NR11、SまたはOであり
(ここで、R11は、水素またはメチルである)、
Yは、NR12、SまたはOであり
(ここで、R12は、水素またはメチルである)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルであり
(ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
ここで、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)
R5は、水素またはメチルであり、
R6は、水素であり、
R7は、水素またはメチルであり、
R8は、水素であり、
R9は、水素であり、
R10は、水素である}
の基である、
請求項1に記載の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項3】
式中、
Aが、NまたはCR15であり
{ここで、R15は水素である}、
R1が、水素、メチルまたは−CH2R13であり
{ここで、R13はモルホリニルである}、
R2が、フェニルであり
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、塩素、フッ素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびメチルからなる群から相互に独立して選択される}、
R4が、水素であり、
R16が、式
【化5】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0の数であり、
Xは、NR11であり
(ここで、R11は、水素である)、
Yは、NR12であり
(ここで、R12は、水素である)、
R3は、2−ピリジルまたは1,3−チアゾール−2−イルであり
(ここで、2−ピリジルおよび1,3−チアゾール−2−イルは、1個ないし2個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチルカルボニルおよびメチルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
R5は、水素またはメチルであり、
R6は、水素であり、
R7は、水素またはメチルであり、
R8は、水素であり、
R9は、水素であり、
R10は、水素である}
の基である、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の製造方法であって、
[A]式
【化6】
(式中、A、n、X、Y、R1、R2、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化7】
(式中、R3は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X1は、ハロゲン、好ましくは塩素またはフッ素である)
の化合物と反応させる、
または、
[B]式
【化8】
(式中、A、R1、R4およびR16は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X2は、ヨウ素、臭素、塩素またはトリフルオロメタンスルホニル、好ましくはヨウ素または臭素である)
の化合物を、式
【化9】
(式中、R2は請求項1に記載の意味を有し、そして、
Qは、−B(OH)2、ボロン酸エステル、好ましくはボロン酸ピナコールエステル、または、−BF3−K+である)、
の化合物と、鈴木カップリング条件下で反応させる、
または、
[C]式
【化10】
(式中、A、R1、R2およびR4は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化11】
(式中、R16は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物と反応させる、
のいずれかを特徴とする方法。
【請求項5】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項7】
血液疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項8】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の、医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項9】
血液疾患の処置および/または予防用の請求項8に記載の医薬。
【請求項10】
治療的に許容し得る量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物、請求項8に記載の医薬、または、請求項6または請求項7に従って得られる医薬の投与による、ヒトおよび動物における血液疾患の制御方法。
【請求項11】
骨髄、末梢血または臍帯血に由来する成人造血性幹細胞の効率的な生体外増殖のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
有効量の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を添加することを特徴とする、骨髄、末梢血または臍帯血に由来する成人造血性幹細胞の生体外増殖方法。
【請求項1】
式
【化1】
[式中、
Aは、NまたはCR15であり
{ここで、R15は、水素、臭素または塩素である}、
R1は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、ジヒドロキシプロピル−アミノカルボニル、ジヒドロキシブチルアミノカルボニル、ジヒドロキシペンチルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、5員または6員の複素環カルボニル、−CH2R13または−CH2CH2R14であり
{ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノおよびアルキルスルホニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノおよび5員または6員の複素環からなる群から選択され
(ここで、複素環は、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、複素環カルボニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
そして、
ここで、R13は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、5員または6員の複素環または5員または6員のヘテロアリールであり
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、複素環およびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、R14は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、5員または6員の複素環または5員または6員のヘテロアリールである
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、複素環およびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニルおよびC1−C4−アルキルアミノカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R2は、C6−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであり
{ここで、アリールおよびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ベンジルオキシ、5員または6員の複素環、5員または6員の複素環カルボニル、5員または6員の複素環メチルおよび5員または6員のヘテロアリールからなる群から相互に独立して選択されるか
(ここで、フェニル、ベンジルオキシ、複素環、複素環カルボニル、複素環メチルおよびヘテロアリールは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される)、
または、
アリールの置換基の2個は、それらが結合している炭素原子と一体となって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサンを形成する}、
R4は、水素、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C1−C3−アルキル、メチルチオまたはシクロプロピルであり、
R16は、式
【化2】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0または1の数であり、
Xは、NR11、SまたはOであり
(ここで、R11は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルである)、
Yは、NR12、SまたはOであり
(ここで、R12は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルである)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルであるか
(ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
ここで、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)、
または、
R3は、式
【化3】
(式中、#は、Yへの結合点である)
の基であり、
R5は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R6は、水素またはC1−C3−アルキルであり、
R7は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R8は、水素またはC1−C3−アルキルであり、
R9は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルであり、
R10は、水素またはC1−C3−アルキルである}
の基である]
の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項2】
式中、
Aが、NまたはCR15であり
{ここで、R15は水素である}、
R1が、水素、トリフルオロメチル、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、ジヒドロキシプロピルアミノカルボニル、ジヒドロキシブチルアミノカルボニル、ジヒドロキシペンチルアミノカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、−CH2R13または−CH2CH2R14であり
{ここで、アルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルからなる群から選択され
(ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)、
そして、
ここで、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニルおよびピペラジニルカルボニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択され、
そして、
ここで、R13は、ヒドロキシカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはピリジルであり
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノおよびアルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)
そして、
ここで、R14は、ヒドロキシカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルまたはピリジルである
(ここで、アルコキシ、アルキルアミノおよびアルキルアミノカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC1−C4−アルキルカルボニルアミノからなる群から選択され、
そして、
ここで、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびピリジルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシおよびC1−C4−アルキルアミノからなる群から相互に独立して選択される)}、
R2がフェニルであり
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4が、水素または塩素であり、
R16が、式
【化4】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0の数であり、
Xは、NR11、SまたはOであり
(ここで、R11は、水素またはメチルである)、
Yは、NR12、SまたはOであり
(ここで、R12は、水素またはメチルである)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルであり
(ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択され、
ここで、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)
R5は、水素またはメチルであり、
R6は、水素であり、
R7は、水素またはメチルであり、
R8は、水素であり、
R9は、水素であり、
R10は、水素である}
の基である、
請求項1に記載の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項3】
式中、
Aが、NまたはCR15であり
{ここで、R15は水素である}、
R1が、水素、メチルまたは−CH2R13であり
{ここで、R13はモルホリニルである}、
R2が、フェニルであり
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、塩素、フッ素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびメチルからなる群から相互に独立して選択される}、
R4が、水素であり、
R16が、式
【化5】
{式中、
*は、複素環への結合点であり、
nは、0の数であり、
Xは、NR11であり
(ここで、R11は、水素である)、
Yは、NR12であり
(ここで、R12は、水素である)、
R3は、2−ピリジルまたは1,3−チアゾール−2−イルであり
(ここで、2−ピリジルおよび1,3−チアゾール−2−イルは、1個ないし2個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチルカルボニルおよびメチルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
R5は、水素またはメチルであり、
R6は、水素であり、
R7は、水素またはメチルであり、
R8は、水素であり、
R9は、水素であり、
R10は、水素である}
の基である、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物、または、その塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の製造方法であって、
[A]式
【化6】
(式中、A、n、X、Y、R1、R2、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化7】
(式中、R3は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X1は、ハロゲン、好ましくは塩素またはフッ素である)
の化合物と反応させる、
または、
[B]式
【化8】
(式中、A、R1、R4およびR16は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X2は、ヨウ素、臭素、塩素またはトリフルオロメタンスルホニル、好ましくはヨウ素または臭素である)
の化合物を、式
【化9】
(式中、R2は請求項1に記載の意味を有し、そして、
Qは、−B(OH)2、ボロン酸エステル、好ましくはボロン酸ピナコールエステル、または、−BF3−K+である)、
の化合物と、鈴木カップリング条件下で反応させる、
または、
[C]式
【化10】
(式中、A、R1、R2およびR4は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化11】
(式中、R16は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物と反応させる、
のいずれかを特徴とする方法。
【請求項5】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項7】
血液疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項8】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の、医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項9】
血液疾患の処置および/または予防用の請求項8に記載の医薬。
【請求項10】
治療的に許容し得る量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物、請求項8に記載の医薬、または、請求項6または請求項7に従って得られる医薬の投与による、ヒトおよび動物における血液疾患の制御方法。
【請求項11】
骨髄、末梢血または臍帯血に由来する成人造血性幹細胞の効率的な生体外増殖のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
有効量の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を添加することを特徴とする、骨髄、末梢血または臍帯血に由来する成人造血性幹細胞の生体外増殖方法。
【公表番号】特表2010−521506(P2010−521506A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553944(P2009−553944)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001682
【国際公開番号】WO2008/113469
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/001682
【国際公開番号】WO2008/113469
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]