説明

置換オキシインドール誘導体およびこれらのバソプレシン依存性疾病の治療用の使用

本発明は、新規な、式(I)の置換オキシインドール誘導体、前記誘導体を含有する医薬剤、およびバソプレシン依存性疾病の治療のためのこれらの使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な置換オキシインドール誘導体、誘導体を含む医薬組成物および誘導体のバソプレシン依存性障害の治療用の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
バソプレシンは、臓器および組織に様々な影響を及ぼす内因性ホルモンである。バソプレシン系が、例えば、心不全および高血圧のような種々の病的状態に関与していることが疑われている。今のところ、これを介してバソプレシンが数多くの影響を媒介する3種の受容体(V1a、V1bまたはV3、およびV2)が知られている。従って、これらの受容体の拮抗剤が、疾患の治療用の可能性のある新しい治療アプローチとして、研究されている(M.Thibonnier,Exp.Opin.Invest.Drugs1998,7(5),729−740)。
【0003】
フェニルスルホニル基を1位に有する、新規な置換オキシインドールを本明細書に記載する。1−フェニルスルホニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンは、バソプレシン受容体のリガンドとして先に記載されている。WO93/15051、WO95/18105、WO98/25901、WO01/55130、WO01/55134、WO01/164668およびWO01/98295も、オキシインドール構造の1位にアリールスルホニル基を有する誘導体を記載する。これらの化合物は、本質的に3位の置換基で、本発明の化合物とは異なる。
【0004】
従って、WO93/15051、およびWO98/25901は、1−フェニルスルホニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンを記載し、化合物は、バソプレシン受容体のリガンドとして、オキシインドール構造が、2個のアルキル基(これらは一緒になって、シクロアルキル基(スピロ結合)を形成してもよい。)によって3位で置換している。他のものとして、スピロ環は、酸素および窒素(任意に置換基を持つ。)のようなヘテロ原子を含んでもよい。
【0005】
WO95/18105には、バソプレシン受容体のリガンドとして、3位に窒素原子を有する1−フェニルスルホニル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンが記載されている。さらに、任意に置換されているアルキル、シクロアルキル、フェニルまたはベンジル基から選択される基は、3位に結合している。
【0006】
WO03/008407には、ピリジルピペラジンが、ウレア、カルバメートまたは2−オキソエチル基を介してオキシインドールに3位で結合する1−フェニルスルホニルオキシインドールが記載されている。
【0007】
バソプレシンV1b受容体に関する結合親和性の他に、さらなる特性が、バソプレシン依存性障害の治療および/または予防に有利である。例えば、以下が挙げられる。
【0008】
1.)バソプレシンV1a受容体と比べたバソプレシンV1b受容体の選択性、即ち、V1a受容体の結合親和性(Ki(V1a)(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)とV1b受容体の結合親和性(Ki(V1b))(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)との比。Ki(V1a)/Ki(V1b)比が大きいほど、V1b選択性が大きいことを意味する。
【0009】
2.)バソプレシンV2受容体と比較したバソプレシンV1b受容体の選択性、即ち、V2受容体の結合親和性(Ki(V2)(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)とV1b受容体の結合親和性(Ki(V1b))(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)との比。Ki(V2)/Ki(V1b)比が大きいほど、V1b選択性が大きいことを意味する。
【0010】
3.)オキシトシンOT受容体と比べたバソプレシンV1b受容体の選択性、即ち、OT受容体の結合親和性(Ki(OT)(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)とV1b受容体の結合親和性(Ki(V1b))(「ナノモル(nM)」単位で測定される。)との比。Ki(OT)/Ki(V1b)比が大きいほど、V1b選択性が大きいことを意味する。
【0011】
4.)例えば、様々な種(例えば、ラットまたはヒト)からの肝ミクロソームにおいてインビトロで測定される半減期から測定される代謝安定性。
【0012】
5.)チトクロムP450(CYP)酵素の阻害がないまたは低い阻害。チトクロムP450(CYP)は、酵素活性を有するヘムタンパク質(オキシダーゼ)のスーパーファミリの名前である。またこれらは特に、哺乳類生物において、薬物または生体異物のような外来性物質の分解(代謝)にも重要である。人体におけるCYPの種類およびサブタイプの主な代表は、CYP1A2、CYP2C9、CYP2D6およびCYP3A4である。CYP3A4阻害剤(例えば、グレープフルーツ果汁、シメチジン、エリスロマイシン)が、この酵素システムにより分解され、酵素上の同じ結合部位を争う薬物として同時に使用された場合、この分解は遅くなり、従って、投与された薬物の効果および副作用は、望ましくないほど強められ得る。
【0013】
6.)適切な水溶解性(単位:mg/ml)。
【0014】
7.)適切な薬物動態(血漿または例えば脳のような組織中の本発明の化合物の濃度の時間経過)。薬物動態は、以下のパラメータによって表わすことができる。半減期(単位:時間)、分布容積(単位:l・kg−1)、血漿クリアランス(単位:l・h−1・kg−1)、AUC(曲線下の面積、濃度−時間曲線下の面積、単位:ng・h・l−1)、経口バイオアベイラビリティ(経口投与後のAUCと静脈内投与後のAUCとを投与量で標準化した比)、いわゆる脳−血漿比(脳組織中のAUCと血漿中のAUCとの比)。
【0015】
8.)hERGチャネルの遮断がないまたは低い。hERGチャネルをブロックする化合物は、QT間隔の延長を起こすかもしれず、従って、心臓律動に重大なかく乱を引き起こすかもしれない(例えば、いわゆる「トルサード・ド・ポアン」)。hERGチャネルをブロックする化合物の潜在能力は、文献に記載された放射性標識ドフェチリドを用いる置換アッセイによって、測定することができる(G.J.Diazら,Journal of Pharmacological and Toxicological Methods,50(2004),187−199)。このドフェチリドアッセイにおいては、IC50が小さいほど、可能性のあるhERG遮断の蓋然性は高くなることを意味する。さらに、hERGチャネルの遮断は、いわゆる、ホールセル・パッチクランプ法によって、hERGチャネルが導入されている細胞上で、電気生理学実験を行うことによって測定することができる(G.J.Diazら,Journal of Pharmacological and Toxicological Methods,50(2004),187−199)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第93/15051号
【特許文献2】国際公開第95/18105号
【特許文献3】国際公開第98/25901号
【特許文献4】国際公開第01/55130号
【特許文献5】国際公開第01/55134号
【特許文献6】国際公開第01/164668号
【特許文献7】国際公開第01/98295号
【特許文献8】国際公開第03/008407号
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】M.Thibonnier,Exp.Opin.Invest.Drugs1998,7(5),729−740
【非特許文献2】G.J.Diazら,Journal of Pharmacological and Toxicological Methods,50(2004),187−199
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
従って、本発明の目的は、種々のバソプレシン依存性疾患の治療または予防のための化合物を提供することであった。化合物は、高い活性および選択性、とりわけ、バソプレシンV1b受容体に対する高い親和性および選択性を有することが意図された。さらに、本発明の物質は、先に記載した利点1.)から8.)の1つ以上を有することが意図された。
【課題を解決するための手段】
【0019】
目的は、式Iの化合物およびこれらの医薬的に許容される塩、およびこのプロドラッグによって達成される。
【0020】
【化1】

【0021】
(式中、
は、−O−、−O−CH−、−O−C(=O)−、−NR11−、−NR11−CH−または−NR11−C(=O)−であり;
は、単結合、COまたはCHであり;
は、NまたはCHであり;
は、NまたはCHであり;
Aは、フェニレンまたは1個または2個の窒素原子を環構成要素として含む6員ヘタリーレンであって、フェニレンまたはヘタリーレンは、1個または2個の基R10で置換されてもよく;
およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−フルオロアルコキシ、ハロゲンまたはCNであり;
は、水素またはメトキシであり;
ここで、基R、RおよびRの少なくとも1つは、水素であり;
は、水素またはC−C−アルキルであり;
は、エトキシ、フッ素化エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたはイソプロポキシであり;
は、水素またはメチルであり;
は、水素、I、Br、Cl、FまたはCNであり;
は、水素、I、Br、Cl、FまたはCNであり;
は、C−C−アルキルまたはC−C−フルオロアルキルであり;
10は、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシであり;
11は、水素、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシであり;
aは、0、1または2であり;および
mおよびnは、互いに独立して、1または2である。)
【0022】
従って、本発明は、式Iの化合物(以下、「化合物I」とも言う。)、および化合物Iの医薬的に許容される塩、化合物Iのプロドラッグに関する。
【0023】
生理学的に寛容な塩とも言う、式Iの化合物の医薬的に許容される塩は、通常、本発明の化合物Iの(即ち、構造式Iに従う化合物Iの)遊離の塩基を、適切な酸と反応させることによって得られる。適切な酸の例としては、「Fortschritte der Arzneimittelforschung」,1966,Birkhauser Verlag,第10巻,224−285ページに列挙されている。これらの酸として、例えば、塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸およびフマル酸が挙げられる。
【0024】
用語「プロドラッグ」は、インビボで本発明の化合物Iに代謝する化合物を意味する。プロドラッグの代表的な例は、C.G.Wermeth(編集者):The Practice of Medicinal Chemistry,Academic Press,San Diego,1996,671−715ページに記載されている。これらのプロドラッグとして、例えば、リン酸塩、カルバメート、アミノ酸、エステル類、アミド類、ペプチド類、ウレアなどが挙げられる。本件において適切なプロドラッグは、例えば、外側窒素含有環の外側窒素原子が、C−C−アルキルカルボニル基によって、例えば、アセチル、プロピオニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニルまたはtert−ブチルカルボニル(ピバロイル)によって置換されたこの窒素原子によって、ベンゾイルによって、またはCOを介して結合したアミノ酸残基、例えば、COを介して結合したグリシン、アラニン、セリン、フェニルアラニンなどによって、基Rの位置で、アミド/ペプチド結合を形成している化合物Iであり得る。さらに適切なプロドラッグは、外側窒素含有環の外側窒素原子が、基Rの位置で、式:−C(=O)−O−CHR−O−C(=O)−R(式中、RおよびRは、互いに独立して、C−C−アルキルである。)の基を有するアルキルカルボニルオキシアルキルカルバメートである。このようなカルバメートは、例えば、J.Alexander,R.Cargill,S.R.Michelson,H.Schwam,J.Medicinal Chem.1988,31(2),318−322に記載されている。次いで、これらの基は、代謝状態で脱離することができ、RがHである化合物Iとなる。
【0025】
−C−アルキルは、本発明の文脈においては、1個から3個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、例えば、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである。
【0026】
−C−アルキルは、本発明の文脈においては、1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチルである。
【0027】
−C−フルオロアルキルは、本発明の文脈においては、先に定義した1個から3個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、少なくとも1個の水素原子、例えば、1、2、3、4または5個の水素原子が、フッ素原子で置き換えられているアルキル基である。この例として、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−および2−フルオロエチル、1,1−、1,2−および2,2−ジフルオロエチル、1,1,2−、1,2,2および2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,2−テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、1−、2−および3−フルオロプロパ−1−イル、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−および3,3−ジフルオロプロパ−1−イル、1,1,2−、1,2,2−、1,1,3−、2,2,3−、1,2,3−および3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、1−および2−フルオロプロパ−2−イル、1,1−および1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルなどがある。
【0028】
−C−フルオロアルキルは、本発明の文脈においては、先に定義した1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、少なくとも1個の水素原子、例えば、1、2、3、4または5個の水素原子が、フッ素原子で置き換えられているアルキル基である。この例として、C−C−フルオロアルキルに関して先に記載した基の他に、1−、2−、3−および4−フルオロ−n−ブチル、1,1−、2,2−、3,3−および4,4−ジフルオロ−n−ブチル、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチル、3−フルオロ−2−(フルオロメチル)−1−プロピル、3,3−ジフルオロ−2−(ジフルオロメチル)−1−プロピル、3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−プロピルなどがある。
【0029】
−C−アルコキシは、本発明の文脈においては、酸素原子を介して結合し、1個から3個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基である。例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシおよびイソプロポキシがある。
【0030】
−C−アルコキシは、本発明の文脈においては、酸素原子を介して結合し、1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基である。例として、C−C−アルコキシに関して先に記載した基の他に、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシがある。
【0031】
−C−フルオロアルコキシは、本発明の文脈においては、先に定義した酸素原子を介して結合し、1個から3個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、少なくとも1個の水素原子、例えば、1、2、3、4または5個の水素原子が、フッ素原子で置き換えられているアルキル基である。この例として、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−および2−フルオロエトキシ、1,1−、1,2−および2,2−ジフルオロエトキシ、1,1,2−、1,2,2および2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、1−、2−および3−フルオロプロパ−1−オキシ、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−および3,3−ジフルオロプロパ−1−オキシ、1,1,2−、1,2,2−、1,1,3−、2,2,3−、1,2,3−および3,3,3−トリフルオロプロパ−1−オキシ、1−および2−フルオロプロパ−2−オキシ、1,1−および1,3−ジフルオロプロパ−2−オキシ、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−オキシなどがある。
【0032】
−C−フルオロアルコキシは、本発明の文脈においては、先に定義した酸素原子を介して結合し、1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐状のアルキル基であって、少なくとも1個の水素原子、例えば、1、2、3、4または5個の水素原子が、フッ素原子で置き換えられているアルキル基である。この例として、C−C−フルオロアルコキシに関して先に記載した基の他に、1−、2−、3−および4−フルオロ−n−ブトキシ、1,1−、2,2−、3,3−および4,4−ジフルオロ−n−ブトキシ、4,4,4−トリフルオロ−n−ブトキシ、3−フルオロ−2−(フルオロメチル)−1−プロポキシ、3,3−ジフルオロ−2−(ジフルオロメチル)−1−プロポキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−プロポキシなどがある。
【0033】
フッ素化エトキシは、本発明の文脈においては、1、2、3、4または5個の水素原子がフッ素原子で置き換えられたエトキシである。例として、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ、1,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、1,1,2−トリフルオロエトキシ、1,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシおよび1,1,2,2,2−ペンタフルオロエトキシがある。
【0034】
ハロゲンは、本発明の文脈においては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。
【0035】
フェニレンは、2価のフェニル基、例えば、1,2−フェニレン、1,3−フェニレンおよび1,4−フェニレンである。
【0036】
環構成要素として1個または2個の窒素原子を有する6員ヘタリーレンは、2価のピリジル基(ピリジレン)、例えば、2,3−ピリジレン、2,4−ピリジレン、2,5−ピリジレン、2,6−ピリジレン、3,4−ピリジレン、3,5−ピリジレン、3,6−ピリジレン、4,5−ピリジレン、4,6−ピリジレンまたは5,6−ピリジレン;2価のピリミジル基(ピリミジレン)、例えば、2,3−ピリミジレン、2,4−ピリミジレン、4,2−ピリミジレン、4,5−ピリミジレン、4,6−ピリミジレンまたは5,2−ピリミジレン;2価のピラジン基(ピラジニレン)、例えば、2,3−ピラジニレン、2,5−ピラジニレンまたは2,6−ピラジニレン;または2価のピリダジン基(ピリダジニレン)、例えば、3,4−ピリダジニレン、3,5−ピリダジニレン、3,6−ピリダジニレンまたは4,5−ピリダジニレンである。
【0037】
式Iの本発明の化合物、これらの薬理学的に許容される塩、およびこれらのプロドラッグは、溶媒和物または水和物の形態で存在してもよい。溶媒和物は、本発明の文脈においては、化合物Iまたはこれらの医薬的に許容される塩、またはこのプロドラッグの結晶形態であって、結晶格子中に溶剤分子が包含された結晶形態を意味する。溶剤分子は、化学量論比で包含されているのが好ましい。水和物は、溶媒和物の特定の形態であり、この場合、溶剤は水である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の適切なおよび好ましい特徴に関し、特に化合物I中の可変部R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、X、X、X、X、A、a、mおよびnに関し、化合物XVIII中の可変部R、R、R、R、R、R、R、R12、X、XおよびAに関し、また本発明の方法および本発明に従う用途の特徴に関し、以下に記載するが、記載は、これら自体および好ましくは他のものとの任意の組合せに適用する。
【0039】
化合物Iは、遊離塩基の形態(即ち、構造式Iに従う。)またはこれらの酸付加塩の形態で提供されるのが好ましい。
【0040】
化合物Iの基R、R、Rの少なくとも1つは水素である。少なくともRが水素であることが好ましい。この件に関し、RまたはR、またはRおよびRが、水素とは異なることが特に好ましい。
【0041】
およびRの定義中のC−C−アルコキシは、エトキシまたはメトキシが好ましく、とりわけメトキシが好ましい。C−C−フルオロアルコキシは、C−C−フルオロアルコキシ、即ち、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−および2−フルオロエトキシ、1,1−、1,2−および2,2−ジフルオロエトキシ、1,1,2−、1,2,2−および2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、1,2,2,2−テトラフルオロエトキシまたはペンタフルオロエトキシが好ましく、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが好ましく、とりわけトリフルオロメトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが好ましい。
【0042】
好ましい実施形態では、RおよびRは、互いに独立して、水素、CN、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシである。この件に関し、基RおよびRの定義におけるC−C−アルコキシは、エトキシまたはメトキシが好ましく、とりわけメトキシが好ましい。C−C−フルオロアルコキシは、C−C−フルオロアルコキシ、即ち、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−および2−フルオロエトキシ、1,1−、1,2−および2,2−ジフルオロエトキシ、1,1,2−、1,2,2および2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、1,2,2,2−テトラフルオロエトキシまたはペンタフルオロエトキシが好ましく、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが好ましく、とりわけトリフルオロメトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが好ましい。
【0043】
特に好ましい実施形態では、Rは、水素、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシであり、水素、メトキシまたはトリフルオロメトキシがより好ましく、水素またはメトキシが特に好ましい。
【0044】
特に好ましい実施形態では、Rは、水素、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシであり、水素、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシがより好ましく、水素、メトキシまたはトリフルオロメトキシがさらにより好ましく、水素またはメトキシが特に好ましく、メトキシがとりわけ好ましい。
【0045】
特に好ましい実施形態では、基RおよびRの少なくとも1つがメトキシである。
【0046】
好ましい実施形態では、Rは水素である。または、Rはメトキシであり、RおよびRは同時に水素であるのが好ましい。しかし、Rは、水素が特に好ましい。
【0047】
特定の実施形態では、RおよびRはメトキシであり、Rは水素である。もしくは、基RおよびRの1つがメトキシであり、他が水素であり、Rは水素である。
【0048】
好ましい実施形態では、Rは、水素、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルであり、水素、メチルまたはエチルが特に好ましく、水素またはメチルが特別に好ましい。
【0049】
好ましい実施形態では、Rは、エトキシまたはフッ素化エトキシであり、エトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが特に好ましく、エトキシが特別に好ましい。
【0050】
好ましい実施形態では、RはHである。
【0051】
特に好ましい実施形態では、Rはエトキシであり、RはHである。この場合、XはNまたはCHであり、Nが好ましい。
【0052】
代わりの特に好ましい実施形態では、Rはエトキシであり、Rはメチルである。この場合、XはNが好ましい。
【0053】
代わりの特に好ましい実施形態では、Rはイソプロポキシであり、RはHである。この場合、Xは、Nが好ましい。
【0054】
代わりの特に好ましい実施形態では、Rは、フッ素化エトキシであり、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシが好ましく、2,2−ジフルオロエトキシが特に好ましく、RはHである。同時に、この場合、Xは、CHが好ましい。
【0055】
は、Nが特に好ましい。
【0056】
特に、Rはエトキシであり、RはHである。この場合、XはNまたはCHであり、Nが好ましい。
【0057】
好ましい実施形態では、RおよびRは、同時にCNではない。
【0058】
好ましい実施形態では、RおよびRは、同時にHではない。
【0059】
は、F、Cl、IまたはCNが好ましく、I、ClまたはCNが特に好ましく、CNが特別に好ましい。
【0060】
は、HまたはFが好ましい。
【0061】
特に、RはCNであり、および同時にRはHまたはFであり、またはRはIであり、および同時にRはHまたはF、とりわけ、Hであり、またはRはClであり、および同時にRはHまたはF、とりわけHである。
【0062】
好ましい実施形態では、Rは、メチルまたはエチルである。
【0063】
aは、0または1が好ましく、0が特に好ましい。
【0064】
好ましい実施形態では、R10は、メチルまたはメトキシである。
【0065】
好ましい実施形態では、R11は、水素、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり、水素、メチルまたはメトキシが特に好ましく、水素が特別に好ましい。
【0066】
好ましい実施形態では、Xは、−O−CH−、−O−C(=O)−、−NR11−、−NR11−CH−または−NR11−C(=O)−である。Xは、−O−C(=O)−、−NR11−、−NR11−CH−または−NR11−C(=O)−が特に好ましい。Xは、−NR11−または−NR11−CH−がより好ましく、−NR11−CH−が特に好ましい。好ましくは、Xのこれらの好ましい意味の場合、R11は、上記の好ましい意味の1つを有し、特にHである。
【0067】
好ましい実施形態では、Xは単結合である。
【0068】
好ましい実施形態では、XはNである。この場合、mおよびnが両方とも2であれば、特に好ましい。従って、Xを環構成要素として含有する環は、ピペラジン−1−イル環が特に好ましい。
【0069】
代わりの好ましい実施形態では、XはCHである。この場合、mおよびnが両方とも2であれば、特に好ましい。従って、Xを環構成要素として含有する環は、ピペリジン−4−イル環が特に好ましい。
【0070】
代わりの好ましい実施形態では、XはCHである。この場合、mおよびnが両方とも1であれば、特に好ましい。従って、Xを環構成要素として含有する環は、アゼチジン−3−イル環が特に好ましい。
【0071】
代わりの好ましい実施形態では、XはCHである。この場合、mが1で、nが2であれば、特に好ましい。従って、Xを環構成要素として含有する環は、ピロリジン−3−イル環が特に好ましい。
【0072】
しかし、XがNであり、mおよびnが両方とも2である、またはXがCHであり、mおよびnが両方とも1であるのが特に好ましい。特に、XがNであり、mおよびnが両方とも2であるのが特別に好ましい。
【0073】
好ましい実施形態では、Aは、フェニレン、例えば、1,2−、1,3−または1,4−フェニレンである。この場合、Aは、1,3−または1,4−フェニレンが特に好ましく、1,4−フェニレンが特別に好ましい。
【0074】
代わりの好ましい実施形態では、Aは、ピリジレンまたはピリミジレンであり、ピリジレンが特に好ましい。この場合、Aは、3,5−または3,6−ピリジレンが特に好ましく、3,6−ピリジレンが特別に好ましい。
【0075】
しかし、Aは、フェニレン、例えば、1,2−、1,3−または1,4−フェニレンが特に好ましく、1,3−または1,4−フェニレンがより好ましく、1,4−フェニレンが特別に好ましい。
【0076】
Aは、R10で置換されないのが好ましい。
【0077】
好ましくは、本発明は、式I(式中
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、H、メチルまたはエチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はCNであり;
は、HまたはFであり;
は、−NH−または−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり;および
mおよびnは2である。)の化合物、およびこの医薬的塩およびプロドラッグに関する。
【0078】
さらに、特に好ましくは、本発明は、式I(式中、
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、Hまたはメチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はCNであり;
は、HまたはFであり;
は−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり;および
mおよびnは2である。)の化合物および、この医薬的に許容される塩およびプロドラッグに関する。
【0079】
好ましくは、本発明は、式I(式中、
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、H、メチルまたはエチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はIであり;
はHであり;
は、−NH−または−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり;および
mおよびnは2である。)の化合物、およびこの医薬的に許容される塩およびプロドラッグに関する。
【0080】
特に好ましくは、本発明は、式I(式中、
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、Hまたはメチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はIであり;
はHであり;
は−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり;および
mおよびnは2である。)の化合物、およびこの医薬的に許容される塩およびプロドラッグに関する。
【0081】
本発明の好ましい実施形態の例は、式I.1からI.56の化合物、およびこの医薬的に許容される塩およびプロドラッグであって、式中、基X、R、R、R、R、RおよびRが、先に示した一般的なまたは特に好ましい意味を有する化合物である。基R、R、R、R、RおよびRは、表Aに示す意味を有するのが特に好ましい。
【0082】
【化2】











【0083】
式I.1からI.56の好ましい化合物を、下記表1から336に列挙する。
【0084】
表1
式I.1(式中、Xは−NH−CH−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0085】
表2
式I.1(式中、Xは−NH−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0086】
表3
式I.1(式中、Xは−NH−C(=O)−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0087】
表4
式I.1(式中、Xは−O−CH−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0088】
表5
式I.1(式中、Xは−O−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0089】
表6
式I.1(式中、Xは−O−C(=O)−であり、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0090】
表7から12
式I.2(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0091】
表13から18
式I.3(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0092】
表19から24
式I.4(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0093】
表25から30
式I.5(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0094】
表31から36
式I.6(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0095】
表37から42
式I.7(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0096】
表43から48
式I.8(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0097】
表49から54
式I.9(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0098】
表55から60
式I.10(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0099】
表61から66
式I.11(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0100】
表67から72
式I.12(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0101】
表73から78
式I.13(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0102】
表79から84
式I.14(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0103】
表85から90
式I.15(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0104】
表91から96
式I.16(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0105】
表97から102
式I.17(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0106】
表103から108
式I.18(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0107】
表109から114
式I.19(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0108】
表115から120
式I.20(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0109】
表121から126
式I.21(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0110】
表127から132
式I.22(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0111】
表133から138
式I.23(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0112】
表139から144
式I.24(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0113】
表145から150
式I.25(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0114】
表151から156
式I.26(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0115】
表157から162
式I.27(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0116】
表163から168
式I.28(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0117】
表169から174
式I.29(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0118】
表175から180
式I.30(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0119】
表181から186
式I.31(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0120】
表187から192
式I.32(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0121】
表193から198
式I.33(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0122】
表199から204
式I.34(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0123】
表205から210
式I.35(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0124】
表211から216
式I.36(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0125】
表217から222
式I.37(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0126】
表223から228
式I.38(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0127】
表229から234
式I.39(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0128】
表235から240
式I.40(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0129】
表241から246
式I.41(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0130】
表247から252
式I.42(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0131】
表253から258
式I.43(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0132】
表259から264
式I.44(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0133】
表265から270
式I.45(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0134】
表271から276
式I.46(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0135】
表277から282
式I.47(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0136】
表283から288
式I.48(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0137】
表289から294
式I.49(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0138】
表295から300
式I.50(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0139】
表301から306
式I.51(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0140】
表307から312
式I.52(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0141】
表313から318
式I.53(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0142】
表319から324
式I.54(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0143】
表325から330
式I.55(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0144】
表331から336
式I.56(式中、Xは、いずれの場合も、表1、2、3、4、5または6に示す意味の1つを有し、R、R、R、R、RおよびRの組合せは、それぞれ、表Aの1行に相当する。)の化合物。
【0145】
【表1】






















【0146】
先に記載した化合物I.1からI.56の中で最も好ましい化合物は、式I.1の化合物である。
【0147】
本発明の化合物Iは、2−オキシインドール環の3位にキラリティーの中心を有する。従って、本発明の化合物は、エナンチオマーの1:1混合物(ラセミ体)、または2個のエナンチオマーの1個、直線偏光の振動面を左に回転するエナンチオマー(即ち、マイナス回転)(以下、(−)エナンチオマー)、または直線偏光の振動面を右に回転するエナンチオマー(即ちプラス回転)(以下、(+)エナンチオマー)のいずれかが豊富な、エナンチオマーの非ラセミ混合物、または実質的にエナンチオピュアな化合物、即ち、実質的にエナンチオピュアな(−)エナンチオマーまたは(+)エナンチオマーの形態である。本発明の化合物は、ほとんどの場合、不斉性の単一の中心を有し、キラリティーの軸/面は有さないので、非ラセミ混合物は、これらの場合、RまたはSエナンチオマーのいずれかが優性であるエナンチオマーの混合物と定義することもできる。従ってこれらの場合、実質的にエナンチオピュアな化合物は、実質的にエナンチオピュアなRエナンチオマーまたは実質的にエナンチオピュアなSエナンチオマーと定義することもできる。
【0148】
「実質的にエナンチオピュアな化合物」は、本発明の文脈においては、エナンチオマーを有するこれらの化合物が、少なくとも80%ee(ee;%ee=(R−S)/(R+S)×100または(S−R)/(S+R)×100)、好ましくは少なくとも85%ee、より好ましくは少なくとも90%ee、さらにより好ましくは少なくとも95%ee、および特に少なくとも98%eeを超える化合物を意味する。
【0149】
本発明の一実施形態では、本発明の化合物は、実質的にエナンチオピュアな化合物の形態である。特に好ましい化合物は、少なくとも85%ee、より好ましくは少なくとも90%ee、さらにより好ましくは少なくとも95%ee、特に少なくとも98%eeを超えるエナンチオマーを有する。
【0150】
従って、本発明は、純粋なエナンチオマーおよびこの混合物、例えば、1つのエナンチオマーが豊富な形態で存在する混合物の両方に関し、ラセミ体にも関する。また、本発明は、化合物Iの純粋なエナンチオマーの医薬的に許容される塩およびプロドラッグ、化合物Iの医薬的に許容される塩およびプロドラッグの形態のエナンチオマーの混合物にも関する。
【0151】
本発明のオキシインドール誘導体を調製する合成経路の例を、以下に記載する。
【0152】
本発明の化合物は、WO2005/030755およびWO2006/005609の類似の化合物の合成に関し記載された方法を使用して調製することができ、調整を、例として、合成スキーム1から5で概要を述べる。これらの合成スキームの可変部は、式Iと同じ意味を有する。
【0153】
3−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロインドール−2−オンIVは、金属化ベンゼンまたはヘテロ環状体IIIをイサチンIIの3−ケト基へ付加することによって得ることができる。金属化ベンゼンまたはヘテロ環状体、例えば、対応するグリニヤール(Mg)またはオルガニルリチウム化合物は、ハロゲンまたは炭化水素化合物から、任意の従来の方法で得ることができる。方法の例は、Houben−Weyl,Methoden der organischen Chemie,第13巻,1−2,chapter on Mg and Li compoundsに存在する。イサチンIIは、市販されているか、もしくは文献(Advances in Heterocyclic Chemistry,A.R.Katritzky and A.J.Boulton,Academic Press,New York,1975,18,2−58;J.Brazil.Chem.Soc.12,273−324,2001)に記載された方法に類似の方法で調製した。
【0154】
ヨウ素または臭素を、例えば6員芳香族環中の5および/または6位に基RまたはRとして含む3−ヒドロキシオキシインドールIVは、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランのような溶剤中、KCNまたはZn(CN)、Pd(0)触媒によって、適正な場合は、KCOまたは他の炭酸塩またはアミンのような塩基を加えて、高温で、類似のシアン含有3−ヒドロキシオキシインドールIVに変換することができる。取ることができるPd(0)塩は、例えば、トリス(オルソトリル)ホスフィンのようなホスフィン類の付加によって、PdClまたはPd(OAc)から、この場で調製される遷移金属錯体である。同様に、市販のパラジウム錯体、例えば、触媒テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および/またはホスフィンリガンドの追加を使用することができる。
【0155】
3−ヒドロキシオキシインドールIVは、3位に脱離基LG’(脱離基LG’は、通常の脱離基、例えば、塩素または臭素、また活性化OH、例えば、トシレートまたはトリフレートである。)を有する化合物Vに変換することができる。例えば、LG’=塩素を持つ中間体Vは、塩基、例えば、ピリジンの存在下、適切な溶剤、例えば、ジクロロメタン中で、アルコールIVを塩化チオニルで処理することによって調製することができる。
【0156】
次いで、化合物Vを、カルボン酸、カルボキシアミド、アミンまたはアルコールVIIIで反応させ、置換反応を行うことによってアミンVIを得ることができる。次いで、強塩基、例えば、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムを用いDMF中で脱保護を行った後、化合物VIを、塩化スルホニルVIIで処理することによって、スルホニル化生成物Iに変換することができる。使用される塩化スルホニルVIIは、購入することも、または公知の方法(例えば、J.Med.Chem.40,1149(1997))で調製することもできる(合成スキーム1)。
【0157】
=Hである本発明の化合物Iは、適正なBoc保護化合物VIII(R=Boc)を使用して調製することができる。次いで、Boc保護基は、例えば、ジクロロメタン中でトリフルオロ酢酸を用いて処理することによって除去することができる。
【0158】
化合物VIIIは、購入することも、または(ヘテロ)芳香族化合物A上での通常の置換反応、および適正な場合、保護基技術を用いて、調製することもできる。
【0159】
合成スキーム1:
【0160】
【化3】


【0161】
または、化合物I(式中、Xが−NR11−CO−である。)は、化合物Vを、アミン、例えば、アンモニアまたはアミンNH11で反応させることによって、置換反応でアミンIXを得て、調製することができる。
【0162】
次いで、DMF中で強塩基、例えば、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムを用いて脱保護した後、化合物IXを、塩化スルホニルVIIで処理することによって、スルホニル化生成物Xに変換することができる。使用される塩化スルホニルVIIは、購入することも、または公知の方法(例えば、J.Med.Chem.40,1149(1997))によって調製することもできる。
【0163】
次の塩化カルボニルXIとの反応により、カルボキシアミド架橋(X=NR11−CO)を持つ一般式(I)の本発明の化合物が得られる。
【0164】
=Hである本発明の化合物Iは、適正なBoc保護化合物XI(R=Boc)を使用して調製することができる。次いで、Boc保護基は、例えば、ジクロロメタン中でトリフルオロ酢酸を用いて処理することにより、除去することができる。
【0165】
化合物XIは、購入することも、または(ヘテロ)芳香族化合物A上での通常の置換反応、および適正な場合、保護基技術を使用して、調製することもできる。
【0166】
合成スキーム2:
【0167】
【化4】

【0168】
または、スキーム2におけるスルホニル化は、化合物XIとの反応の後のみに行うこともできる。
【0169】
または、式I(式中、Xは単結合であり、およびXはNである。)の化合物は、先の反応スキーム1および2において、化合物VIII(スキーム1において)の代わりに、または化合物XI(スキーム2において)の代わりに、化合物XII(反応スキーム3)または化合物XIII(反応スキーム4)(式中、R12は、ハロゲン、CN、ORまたはNRであり、ここで、Rは、H、C−C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;およびRおよびRは、互いに独立して、H、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルまたはベンジルであり、好ましくはハロゲンであり、特にBrである。)を使用することによって調製することもできる。次いで、スキーム3で得られる化合物XIVは、Tetrahedron Asym.1999,10,1831に記載される方法のようなパラジウム触媒反応を用い、環状アミンXVとカップリングさせ、化合物XVIを得ることができ、これを、先に記載したスルホニル化反応に類似した反応で、塩化スルホニルVIIを用いて、本発明の化合物I’(式中、Xは単結合であり、およびXはNである。)に変換することができる。スキーム4で得られる化合物XVIIは、Tetrahedron Asym.1999,10,1831に記載される方法のようなパラジウム触媒反応を用い、環状アミンXVとカップリングさせ、化合物I’を得ることができる。
【0170】
または、化合物XIVを、先ず、スルホニル化反応に供し、化合物XVIIIを得、次いでその後始めて式XVのアミンと反応させることによっても化合物Iを得ることができる(反応スキーム5)。
【0171】
=Hである本発明の化合物I’は、適正なBoc保護化合物XV(R=Boc)を使用して調製することができる。次いで、Boc−保護基は、例えばジクロロメタン中でトリフルオロ酢酸を用いて処理することによって除去することができる。
【0172】
化合物XII、XIIIおよびXVは、購入することも、または(ヘテロ)芳香族化合物A、またはN−ヘテロ環状体上での通常の置換反応によって、および適正な場合は、保護基技術を使用することにより、調製することもできる。
【0173】
反応スキーム3
【0174】
【化5】


【0175】
反応スキーム4
【0176】
【化6】

【0177】
反応スキーム5
【0178】
【化7】

【0179】
本発明のさらなる態様は、本発明の化合物Iの合成において中間体として使用される式XVIIIの化合物に関する。
【0180】
【化8】

【0181】
(式中、R、R、R、R、R、R、R、X、XおよびAは、化合物Iに関して先に定義した通りであり;および
12は、ハロゲン、CN、ORまたはNRであり、ここで、
は、H、C−C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;および
およびRは、互いに独立して、H、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルまたはベンジルである。)
【0182】
可変部R、R、R、R、R、R、R、X、XおよびAの好ましい実施形態に関し、化合物I中の対応する可変部に関する上記記載を参照する。
【0183】
12の定義におけるハロゲンは、ヨウ素、臭素または塩素が好ましく、臭素が特に好ましい。
【0184】
12は、ハロゲンまたはCNが好ましく、ハロゲンがより好ましい。R12は、ヨウ素、臭素または塩素が特に好ましく、臭素が特別に好ましい。
【0185】
本発明のさらなる態様は、先に記載した、少なくとも1個の一般式Iの化合物および/またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグと、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。適切な担体は、とりわけ、組成物の投与形態に依存し、原則的には、当業者に公知である。幾つかの適切な担体を、以下に記載する。
【0186】
本発明のさらなる態様は、バソプレシン依存性疾患の治療および/または予防のための医薬品の製造のための、式Iの化合物および/またはこの医薬的に適切な塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0187】
バソプレシン依存性疾患は、疾患の進行が、少なくとも部分的にバソプレシンに依存する疾患、即ち、病的状況の直接的または間接的な一因となり得る、高いバソプレシン濃度を示す疾患である。言い換えると、バソプレシン依存性疾患は、例えば、バソプレシン受容体リガンド(作動剤、拮抗剤、部分的拮抗剤/作動剤、逆作動剤など)の投与で、バソプレシン受容体を調節することによって、影響を与えることができる疾患である。
【0188】
好ましい実施形態では、本発明は、糖尿病、インスリン抵抗性、夜尿症、失禁、および血液凝固の機能障害を起こすおよび/または排尿を遅らせる疾患から選択される疾患の治療および/または予防のための医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、または医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。用語「糖尿病」は、全てのタイプの糖尿病、とりわけ、真性糖尿病(I型およびとりわけII型を含む。)、腎性糖尿病、および特に尿崩症を意味する。糖尿病のタイプは、II型の真性糖尿病(インスリン抵抗性を伴う。)または尿崩症が好ましい。
【0189】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠血管攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の機能障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、Schwartz−Bartter症候群、胃腸管の機能障害、胃の血管攣縮、肝硬変、胃および腸潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐、および乗り物酔いから選択される疾患の治療および/または予防のための医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0190】
また、式Iの本発明の化合物、またはこれらの医薬的に許容される塩またはプロドラッグ、または本発明の医薬組成物は、中枢神経が原因のまたはHPA系(視床下部−下垂体−副腎系)における、例えば、うつ病性障害および双極性障害のような感情障害の変化がある、種々のバソプレシン依存性の障害の治療のためにも使用することができる。これらの障害として、例えば、気分変調性障害、恐怖症、心的外傷性ストレス障害、一般的な不安障害、パニック障害、季節性うつ状態、および睡眠障害が挙げられる。
【0191】
同様に、式Iの本発明の化合物、およびこれらの医薬的に許容される塩またはプロドラッグ、または本発明の医薬組成物は、不安障害およびストレス依存性不安障害、例えば、全般性不安障害、恐怖症、外傷後不安障害、パニック不安障害、強迫性不安障害、急性ストレス依存性不安障害、および社会恐怖症の治療のために使用することができる。
【0192】
さらに、本発明の化合物は、記憶機能障害、アルツハイマー病、精神病、精神病性障害、睡眠障害および/またはCushing症候群、および全てのストレス依存性疾患の治療のためにも使用することができる。
【0193】
従って、本発明のさらに好ましい実施形態は、感情障害の治療用の医薬品の製造のための式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0194】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、不安障害および/またはストレス依存性不安障害の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0195】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、記憶機能障害および/またはアルツハイマー病の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0196】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、精神病および/または精神病性障害の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0197】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、Cushing症候群または他のストレス依存性疾患の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0198】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、睡眠障害の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0199】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、うつ病性障害の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。うつ病性障害の特定の形態は、いわゆる、幼児期発生気分障害、即ち、幼児期に発生した憂うつ気分である。
【0200】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、血管運動症状および/または体温調節機能障害、例えば、のぼせ症状の治療用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0201】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性の治療および/または予防用の、依存症が介在する1つ以上の禁断によって引き起こされるストレスの治療および/または予防用の、および/または薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性へのストレス誘発性再発の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0202】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、統合失調症および/または精神病の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、式Iの本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用に関する。
【0203】
本発明のさらなる態様は、バソプレシン依存性疾患の治療および/または予防のための方法であって、有効量の少なくとも1種の式Iの本発明の化合物、または少なくとも1種のこの医薬的に許容される塩または1種のプロドラッグ、または本発明の医薬組成物を、患者に投与する方法に関する。
【0204】
バソプレシン依存性疾患の定義に関しては、先の記載を参照のこと。
【0205】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の方法は、糖尿病、インスリン抵抗性、夜尿症、失禁、および血液凝固の機能障害が起こるおよび/または排尿を遅らせる疾患から選択される障害の治療および/または予防に役立つ。糖尿病の定義に関しては、先の記載を参照のこと。
【0206】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠血管攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の機能障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、Schwartz−Bartter症候群、胃腸管の機能障害、胃の血管攣縮、肝硬変、胃および腸潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐、および乗り物酔いから選択される障害の治療および/または予防に役立つ。
【0207】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、感情障害の治療および/または予防に役立つ。
【0208】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、不安障害および/またはストレス依存性不安障害の治療および/または予防に役立つ。
【0209】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、記憶機能障害および/またはアルツハイマー病の治療および/または予防に役立つ。
【0210】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、精神病および/または精神病性障害の治療および/または予防に役立つ。
【0211】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、Cushing症候群の治療および/または予防に役立つ。
【0212】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、患者の睡眠障害の治療および/または予防に役立つ。
【0213】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、うつ病性障害の治療および/または予防に役立つ。うつ病性障害の場合、幼児期発生気分障害、即ち、幼児期に発生した憂うつ気分については、特別の言及がなされるべきである。
【0214】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、血管運動症状および/または体温調節機能障害、例えば、のぼせ症状の治療および/または予防に役立つ。
【0215】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性の治療および/または予防に、依存症が介在する1つ以上の禁断によって引き起こされるストレスの治療および/または予防に、および/または薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性へのストレス誘発性再発の治療および/または予防に役立つ。
【0216】
さらに好ましい実施形態では、本発明の方法は、統合失調症および/または精神病の治療および/または予防に役立つ。
【0217】
本発明の方法で、予防的にまたは治療的に処置されるべき患者は、哺乳類、例えば、ヒト、または非ヒト哺乳類または非ヒト遺伝子組換え哺乳類が好ましい。とりわけ、患者はヒトである。
【0218】
先に詳述した一般式Iの化合物、これらの医薬的に許容される塩およびプロドラッグは、これ自体公知の工程段階の実施事項および/または類似の実施事項における本発明の技術的教示の知識を持つ当業者によって調製することができる。
【0219】
化合物Iまたはこれらのプロドラッグおよび/またはこれらの医薬的に許容される塩は、少なくとも1種の密接に関連するバソプレシン/オキシトシン受容体サブタイプ(例えば、バソプレシンV1a、バソプレシンV2および/またはオキシトシン)に対するバソプレシンV1b受容体サブタイプに関する選択性を有することによって区別される。
【0220】
または、もしくは好ましくは加えて、化合物Iまたはこれらのプロドラッグおよび/またはこれらの医薬的に許容される塩は、代謝安定性が改善されていることによって区別される。
【0221】
化合物の代謝安定性は、例えば、この化合物の溶液を、特定の種(例えば、ラット、イヌまたはヒト)からの肝ミクロソームとともに温置し、これらの状態で化合物の半減期を定量することにより測定することができる(RS Obach,Curr Opin Drug Discov Devel.2001,4,36−44)。この件に関し、観察されたより長い半減期から、化合物の代謝安定性が改善されたことが結論づけられる。ヒト肝ミクロソームの存在下での安定性は、ヒト肝臓における化合物の代謝分解を予測できるようにするため、特に興味のあることである。従って、増加した代謝安定性(肝ミクロソームテストで測定)を有する化合物は、肝臓において、おそらくよりゆっくりと分解するともみられる。肝臓においてよりゆっくりした代謝分解を起こすことにより、本発明の化合物の排出半減期が増加するように、体内での化合物の濃度(活性濃度)が、より高くおよび/またはより長く続くかもしれない。より増加したおよび/またはより長く続く活性濃度により、種々のバソプレシン依存性疾患の治療または予防における化合物の活性は、より良好になり得る。さらに、代謝安定性が改善されることにより、化合物は腸で吸収された後、肝臓での代謝分解が少なくなる(いわゆる、初回通過効果)ので、経口投与後のバイオアベイラビリティが増加し得る。化合物の濃度(活性濃度)の増加に起因する、経口バイオアベイラビリティの増加により、経口投与後、化合物の活性がより良好になり得る。
【0222】
または、もしくは好ましくは加えて、化合物Iまたはこれらのプロドラッグおよび/またはこれらの医薬的に許容される塩は、患者において、または治療における使用の予後に関する言明を可能にする適正な動物モデルにおいて、従来技術で公知のオキシインドール化合物と比べて、薬理学的活性が改善されていることによって区別される。
【0223】
本発明の化合物は、種々の経路によって投与された後、効果がある。可能な例として、静脈内、筋肉内、皮下、局所、気管内、鼻腔内、経皮、経膣、経直腸、舌下、頬粘膜または経口投与があり、静脈内、筋肉内投与が頻繁に行われ、または特に経口で行われる。
【0224】
また、本発明は、有効投薬量の本発明の化合物I、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグと、適切な医薬担体(薬物担体)とを含む医薬組成物にも関する。
【0225】
これらの薬物担体は、医薬形態および所望の投与モードに従って選択され、原則的には、当業者に公知である。
【0226】
式Iの本発明の化合物、または任意にこれらの化合物の適切な塩を使用して、経口、舌下、頬粘膜、皮下、筋肉内、静脈内、局所、気管内、鼻腔内、経皮的、経膣または経直腸投与用の医薬組成物を製造し、上記障害または疾患の予防または治療のために、動物またはヒトに、均一投与形態で、従来の医薬担体と組合わせて投与することができる。
【0227】
適切な投与単位(投薬単位)としては、経口投与用の形態、例えば、錠剤、ゼラチン、カプセル、粉末、顆粒、および経口摂取のための溶液または懸濁液、舌下、頬粘膜、気管内または鼻腔内投与、エアロゾル、インプラント用の形態、皮下、筋肉内または静脈内投与の形態、および経直腸投与の形態が挙げられる。
【0228】
本発明の化合物は、局所投与用のクリーム、軟膏剤またはローションで使用することができる。
【0229】
所望の予防的または治療的効果を得るために、活性成分の用量は、0.01および50mg/体重1kg/日の間で変化させることができる。
【0230】
各単位用量は、医薬担体と組合わせた活性成分の0.05から5000mg、好ましくは1から1000mgを含み得る。この単位用量を、0.5から25000mg、好ましくは1から5000mgの日用量を投与するように、1日に1回から5回で投与することができる。
【0231】
固体組成物を錠剤の形態で調製する場合、活性成分を、ゼラチン、デンプン、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、二酸化ケイ素などのような固体医薬担体と混合する。
【0232】
錠剤は、活性の維持または遅延を示すために、および連続的に所定の量の活性成分を放出するために、ショ糖、セルロース誘導体または他の適切な物質を塗布、またはその他の処理を行うことができる。
【0233】
ゼラチンカプセルの形態の製剤は、活性成分を増量剤と混合し、得られた混合物を軟質または硬質ゼラチンカプセルに入れることにより得られる。
【0234】
シロップまたはエリキシルの形態の、または液滴剤の形態の投与のための製剤は、活性成分を、好ましくはカロリーのない甘味剤、防腐剤としてメチルパラベンまたはプロピルパラベン、風味剤および適切な着色物質とともに含有してもよい。
【0235】
水分散性粉末または顆粒は、分散剤、湿潤剤または懸濁剤、例えばポリビニルピロリドン、および甘味剤またはマスキング風味剤と混合した活性成分を含んでもよい。
【0236】
経直腸または経膣投与は、直腸温度で溶融する結合剤、例えば、ココアバターまたはポリエチレングリコールで調製される坐剤を使用することによって達成する。非経口投与は、生理学的に許容される懸濁剤および/または湿潤剤、例えば、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールを含む水性懸濁液、等張食塩水溶液、または無菌および注射可能な溶液を使用することによって行う。
【0237】
また、活性成分は、マイクロカプセルまたは中心体として、適切な場合、1種以上の担体または添加剤と共に調製され得る。
【0238】
本発明の組成物は、本発明の化合物に加えて、先に示した障害または疾患の治療に有益であり得る他の活性成分を含んでもよい。
【0239】
従って、さらに本発明は、複数の活性成分が一緒に存在する医薬組成物であって、これらの活性成分の少なくとも1種は本発明の化合物I、またはこの塩またはプロドラッグである医薬組成物に関する。
【0240】
本発明を、以下、実施例によりさらに詳しく説明するが、実施例に制限されると理解すべきではない。
【0241】
本発明の化合物は、種々の合成経路で調製することができる。以下の合成例に記載する化合物は、反応スキーム1から5で概要を述べた手順に類似する手順で調製した。しかし、合成スキーム1から5は、単なる例示であり、限定するものではないと理解すべきであり、合成するための他の経路も可能である。
【0242】
実験の項
使用した略語:
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMSO:ジメチルスルホキシド
THF:テトラヒドロフラン
TFA:トリフルオロ酢酸
p:擬似(例えば、pt 擬三重項)
b:広幅(例えば、bs 広幅一重項)
s:一重項
d:二重項
t:三重項
m:複数項
dd:二重項の二重項
dt:三重項の二重項
tt:三重項の三重項
【0243】
I.化合物Iの調製
式Iの化合物を、合成スキーム1から5に記載する調製方法に類似する方法で合成した。化合物は、結晶化および/または分取HPLC(RP、溶出液アセトニトリル/水、0.1%TFAまたは0.1%酢酸)によって、精製することができる。次いで、適正な場合、化合物Iを、トリフルオロ酢酸塩、ビス(トリフルオロ酢酸)塩または酢酸塩として得る。
【0244】
I.1 Xが−O−C(=O)−である化合物Iの調製
【実施例1】
【0245】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
1.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
ESI−MS:599.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]10.40(s,1H);8.30(d,1H);8.20(d,1H);7.90(d,2H);7.60(d,1H);7.35(s,1H);7.20(m,1H);7.05(d,2H);6.75(d,1H);4.15(m,2H);3.35(bs,4H);2.45(bs,4H);2.20(s,3H);1.05(t,3H)。
1.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
ESI−MS:799.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.20(d,1H);7.90(d,1H);7.80(d,1H);7.75(d,2H);7.65(d,1H);7.45(s,1H);7.20(m,1H);7.00(d,2H);6.75(s,1H);6.70(d,1H);4.15(m,2H);3.90(s,3H);3.65(s,3H);3.35(bs,4H);2.45(bs,4H);2.20(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例2】
【0246】
5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
2.1 5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
ESI−MS:498.20[M+H]
2.2 5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
ESI−MS:668.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.45(d,1H);8.20(m,1H);8.05(m,3H);7.95(d,1H);7.75(m,1H);7.70(d,2H);7.25(m,3H);6.95(d,2H);4.10(m,1H);4.00(m,1H);3.90(s,3H);3.35(bs,4H);2.45(bs,4H);2.20(s,3H);0.95(t,3H)。
【実施例3】
【0247】
5−シアノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゾエート
ESI−MS:698.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.40(d,1H);8.20(m,1H);8.00(d,1H);7.95(d,1H);7.85(d,1H);7.70(m,3H);7.20(m,1H);6.95(d,2H);6.75(d,1H);6.65(dd,1H);4.10(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);3.30(bs,4H);2.40(bs,4H);2.15(s,3H);1.00(t,3H)。
【0248】
I.2 Xが−NH−C(=O)−である化合物Iの調製
【実施例4】
【0249】
N−[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
4.1 3−アミノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:465.10[M+H]
4.2 N−[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ベンズアミド
ESI−MS:569.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.65(s,1H);8.20(m,1H);8.05(d,2H);8.00(m,2H);7.90(d,1H);7.80(m,3H);7.55(m,1H);7.45(m,2H);7.20(d,1H);7.10(m,1H);4.20(m,1H);4.15(m,1H);3.90(s,3H);1.05(t,3H)。
4.3 4−ブロモ−N−[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ベンズアミド
ESI−MS:647.05/649.05[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.75(s,1H);8.20(m,1H);8.05(d,2H);8.00(m,2H);7.85(d,1H);7.75(s,1H);7.70(m,4H);7.20(d,1H);7.10(m,1H);4.20(m,1H);4.15(m,1H);3.90(s,3H);1.05(t,3H)。
4.4 N−[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
ESI−MS:667.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.30(s,1H);8.20(m,1H);8.05(m,2H);7.95(m,2H);7.85(d,1H);7.75(s,1H);7.65(d,1H);7.20(d,2H);7.10(m,1H);6.95(d,2H);4.15(m,1H);4.10(m,1H);3.90(s,3H);3.25(m,4H);2.45(m,4H);2.25(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例5】
【0250】
N−[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
ESI−MS:681.30[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.30(s,1H);8.20(m,1H);8.05(d,2H);7.95(m,2H);7.85(d,1H);7.75(s,1H);7.65(d,1H);7.20(d,2H);7.10(m,1H);6.95(d,2H);4.15(m,1H);4.10(m,1H);3.90(s,3H);3.30(bs,4H);2.50(bs,4H);2.40(bs,2H);1.05(m,6H)。
【実施例6】
【0251】
N−[5−シアノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
6.1 3−アミノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:495.10[M+H]
6.2 N−[5−シアノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
ESI−MS:697.30[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.35(s,1H);8.25(m,1H);8.05(m,2H);7.95(d,1H);7.90(s,1H);7.75(m,3H);7.15(m,1H);7.00(d,2H);6.80(m,2H);4.35(m,2H);3.95(s,3H);3.60(s,3H);3.35(m,4H);2.50(bs,4H);2.30(s,3H);1.20(t,3H)。
【実施例7】
【0252】
N−[5−シアノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
ESI−MS:711.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.30(s,1H);8.20(m,1H);7.95(m,2H);7.85(d,1H);7.80(s,1H);7.70(m,3H);7.05(m,1H);6.95(d,2H);6.75(m,2H);4.25(m,2H);3.90(s,3H);3.50(s,3H);3.30(bs,4H);2.50(bs,4H);2.35(m,2H);1.15(t,3H);1.05(t,3H)。
【実施例8】
【0253】
N−[1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニルスルホニル]−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
ESI−MS:818.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]9.25(s,1H);8.20(m,1H);8.05(d,2H);7.75(d,1H);7.70(m,2H);7.65(d,2H);7.60(d,1H);7.30(d,2H);7.05(m,1H);6.95(d,2H);6.45(t,J=70Hz,1H);4.50(m,2H);4.20(m,2H);3.30(m,4H);2.50(m,4H);2.25(m,3H);1.15(t,3H)。
【0254】
I.3 Xが−NH−CH−である化合物Iの調製
I.3.1 Xが−NH−CH−であり、Aが1,4−フェニレンである化合物I
【実施例9】
【0255】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
9.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:584.10[M+H]
9.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:784.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(m,1H);8.15(d,1H);8.10(m,1H);7.80(d,1H);7.70(d,1H);7.25(s,1H);6.90(m,3H);6.80(d,2H);6.65(d,1H);6.35(s,1H);4.25(m,1H);4.20(m,1H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);3.20(s,4H);3.05(m,1H);2.90(m,1H);2.55(s,4H);2.35(s,3H);2.05(m,1H);1.20(t,3H)。
【実施例10】
【0256】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−1,3−ジヒドロインドール−2−オン、酢酸塩として
ESI−MS:770.15[M+H]
【実施例11】
【0257】
5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
11.1 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:492.25[M+H]
11.2 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:662.25[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.15(m,1H);8.10(d,2H);8.05(m,1H);7.95(d,1H);7.35(d,1H);7.00(d,2H);6.90(m,4H);6.80(d,2H);4.10(m,1H);4.05(m,1H);3.85(s,3H);3.15(m,4H);2.95(m,1H);2.70(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.05(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例12】
【0258】
5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
12.1 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:510.20[M+H]
12.2 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:680.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.15(m,1H);8.10(d,2H);8.05(m,1H);7.90(d,1H);7.00(d,2H);6.90(m,4H);6.80(d,2H);4.10(m,2H);3.85(s,3H);3.15(m,4H);2.90(m,1H);2.70(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.10(t,3H)。
【実施例13】
【0259】
6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
13.1 6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:510.25[M+H]
13.2 6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:680.20[M+H]
H−NMR(400MHz,CDCl):d[ppm]8.20−8.05(m,5H);7.00(d,2H);6.90(m,3H);6.80(d,2H);6.75(d,1H);4.10(m,2H);3.85(s,3H);3.20(m,4H);2.90(m,1H);2.70(m,1H);2.60(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.10(t,3H)。
【実施例14】
【0260】
5,6−ジフルオロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:664.25[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.15(d,1H);8.10(d,2H);8.05(m,1H);7.95(m,1H);7.00(d,2H);6.90(m,3H);6.80(m,3H);4.15(m,1H);4.10(m,1H);3.85(s,3H);3.15(m,4H);2.90(m,1H);2.70(m,1H);2.60(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.10(t,3H)。
【実施例15】
【0261】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:646.25[M+H]
【実施例16】
【0262】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
16.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:483.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.10(m,1H);7.65(d,1H);7.15(m,3H);7.10(m,1H);7.05(d,1H);6.90(d,2H);4.05(m,3H);3.50−3.15(m,6H);3.00(bs,4H);2.60(s,3);0.95(t,3H)。
16.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.30(d,1H);8.20(m,3H);8.15(d,1H);7.95(d,1H);7.40(s,1H);7.30(d,2H);7.20(m,1H);6.95(d,2H);6.85(d,2H);4.05(m,1H);3.90(m,4H);3.80(m,1H);3.15(m,4H);3.00(m,1H);2.95(m,1H);2.50(m,4H);2.30(s,3H);0.90(t,3H)。
【実施例17】
【0263】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:683.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(d,1H);8.05(m,3H);7.70(d,1H);7.20(s,1H);6.95(m,1H);6.80(d,2H);6.75(d,2H);6.65(d,1H);6.50(s,1H);4.05(m,2H);3.80(s,3H);3.50(s,3H);3.05(m,4H);2.90(m,1H);2.80(m,1H);2.50(m,4H);2.25(bs,3H);1.05(t,3H)。
【実施例18】
【0264】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシ−2−トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:737.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.15(m,2H);8.10(m,1H);7.70(d,1H);7.25(m,1H);7.00−6.90(m,4H);6.85(m,3H);4.25(m,2H);3.90(s,3H);3.20(m,4H);3.05(m,1H);2.95(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.10(t,3H)。
【実施例19】
【0265】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−1−(4−トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:707.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.30(d,2H);8.20(m,1H);8.10(m,2H);7.70(d,1H);7.40(d,2H);7.25(s,1H);6.95(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);4.15(m,2H);4.00(m,1H);3.20(m,4H);2.95(m,1H);2.85(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);0.95(t,3H)。
【実施例20】
【0266】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニルスルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:721.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(m,3H);8.15(d,1H);8.10(m,1H);7.65(d,1H);7.25(s,1H);7.10(d,2H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.35(m,2H);4.15(m,1H);4.05(m,1H);3.15(m,4H);2.90(m,1H);2.70(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例21】
【0267】
1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニルスルホニル]−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:703.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.15(m,4H);8.10(d,1H);7.65(d,1H);7.25(s,1H);7.05(d,2H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);6.05(t,J=70Hz,1H);4.25−4.00(m,4H);3.15(m,4H);2.85(m,1H);2.70(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例22】
【0268】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニルスルホニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:685.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(m,3H);8.10(m,1H);7.65(d,1H);7.20(s,1H);7.05(d,2H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.80(t,1H);4.70(t,1H);4.25(m,1H);4.20(m,1H);4.15(m,1H);4.05(m,1H);3.15(m,4H);2.90(m,1H);2.75(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例23】
【0269】
1−(4−ジフルオロメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:689.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(m,3H);8.10(m,2H);7.70(d,1H);7.30(d,2H);7.25(s,1H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);6.55(t,J=70Hz,1H);4.15(m,1H);4.05(m,1H);3.20(m,4H);2.95(m,1H);2.75(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);1.00(t,3H)。
【実施例24】
【0270】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.30(d,1H);8.20(m,2H);8.10(m,1H);7.70(d,1H);7.65(t,1H);7.30(s,1H);7.20(d,1H);6.95(m,2H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.25(m,1H);4.20(m,1H);3.55(s,3H);3.20(m,4H);3.00(m,1H);2.85(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.20(t,3H)。
【実施例25】
【0271】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(3−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(m,1H);8.15(d,1H);8.10(m,1H);7.75(m,2H);7.65(m,1H);7.45(t,1H);7.20(m,2H);6.95(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);4.15(m,1H);4.05(m,1H);3.85(s,3H);3.20(m,4H);2.90(m,1H);2.85(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例26】
【0272】
1−(4−クロロフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:657.20[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(m,4H);7.70(d,1H);7.55(d,2H);7.25(s,1H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.10(m,1H);4.05(m,1H);3.20(m,4H);2.95(m,1H);2.75(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例27】
【0273】
1−フェニルスルホニル−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:623.25[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(m,3H);8.15(d,1H);8.10(m,1H);7.70(m,2H);7.60(m,2H);7.20(s,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.10(m,1H);4.00(m,1H);3.20(m,4H);2.90(m,1H);2.75(m,1H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);1.00(t,3H)。
【実施例28】
【0274】
1−(4−シアノフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:648.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(m,2H);8.25(m,3H);8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.90(d,1H);7.35(s,1H);7.15(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);3.95(m,1H);3.80(m,2H);3.10(m,4H);3.00(m,1H);2.95(m,1H);2.45(m,4H);2.20(s,3H);0.80(t,3H)。
【実施例29】
【0275】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル、塩酸塩として
29.1 tert−ブチル4−(4−{[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]メチル}フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:569.30[M+H]
29.2 tert−ブチル4−(4−{[5−シアノ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]メチル}フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
29.3 tert−ブチル4−(4−{[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]メチル}フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:639.20[M−Boc+H]
H−NMR(400MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.10(m,3H);8.05(d,1H);7.90(d,1H);7.30(s,1H);7.25(d,2H);7.10(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.80(m,1H);3.75(m,1H);3.45(m,4H);3.05(m,4H);2.95(m,1H);2.90(m,1H);1.40(s,9H);0.80(t,3H)。
29.4 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル、塩酸塩として
ESI−MS:669.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.10(m,1H);8.05(d,2H);7.95(d,1H);7.45(s,1H);7.10(m,1H);6.95(d,2H);6.85(d,2H);6.80(d,1H);6.75(s,1H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.65(m,1H);3.55(s,3H);3.20(bs,4H);3.05(bs,4H);2.95(m,2H);0.95(t,3H)。
【実施例30】
【0276】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:639.30[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.10(m,3H);8.05(d,1H);7.90(d,1H);7.35(s,1H);7.25(d,2H);7.10(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,1H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.80(m,1H);3.75(m,1H);3.05(bs,4H);2.95(m,6H);0.80(t,3H)。
【実施例31】
【0277】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1−(4−メトキシ−フェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:667.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.10(m,3H);8.05(d,1H);7.90(d,1H);7.35(s,1H);7.25(d,2H);7.10(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,1H);3.95(m,1H);.3.85(s,3H);3.80(m,1H);3.70(m,1H);3.10(bs,4H);2.95(m,1H);2.85(m,1H);2.50(bs,4H);2.40(m,2H);1.05(t,3H);0.80(t,3H)。
【実施例32】
【0278】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:697.20[M+H]
【実施例33】
【0279】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
33.1 3−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:332.00[M+H]
33.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:501.25[M+H]
33.3 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:671.25[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(d,2H);8.10(m,1H);7.95(d,1H);7.10(d,1H);7.05(d,2H);6.95(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,2H);4.15(m,1H);4.10(m,1H);3.85(s,3H);3.20(m,4H);2.90(m,1H);2.80(m,1H);2.65(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);1.05(t,3H)。
【実施例34】
【0280】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
34.1 tert−ブチル4−(4−{[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]メチル}フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:587.25[M+H]
34.2 tert−ブチル4−(4−{[5−シアノ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシ−フェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]メチル}フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:757.25[M+H]
34.3 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−3−(4−ピペラジン−1−イル−ベンジルアミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:657.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.20(d,2H);8.10(m,1H);7.90(d,1H);7.40(d,1H);7.25(d,2H);7.10(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,1H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.80(m,1H);3.75(m,1H);3.10(m,4H);2.95(m,6H);0.85(t,3H)。
【実施例35】
【0281】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−6−フルオロ−1−(4−メトキシ−フェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:685.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(d,1H);8.20(d,2H);8.15(m,1H);7.40(d,1H);7.25(d,2H);7.10(m,1H);6.85(d,2H);6.80(d,1H);3.95(m,1H);3.85(m,4H);3.75(m,1H);3.10(m,4H);3.00(m,1H);2.95(m,1H);2.50(bs,4H);2.40(m,2H);1.05(t,3H);0.80(t,3H)。
【実施例36】
【0282】
1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニルスルホニル]−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:721.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.25(m,3H);8.10(m,2H);7.90(d,1H);7.40(d,1H);7.35(d,2H);7.15(m,1H);6.85(d,2H);6.75(d,2H);6.40(t,J=70Hz,1H);4.45(m,2H);3.95(m,1H);3.85(m,1H);3.80(m,1H);3.05(m,4H);3.00(m,1H);2.95(m,1H);2.45(m,4H);2.25(m,3H);0.85(t,3H)。
【実施例37】
【0283】
3−(2−エトキシフェニル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:652.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(d,2H);8.10(d,1H);8.00(d,1H);7.95(d,1H);7.40(t,1H);7.30(m,3H);7.15(t,1H);6.95(d,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);4.05(m,1H);3.90(s,3H);3.80(m,1H);3.70(m,1H);3.15(m,4H);2.95(m,1H);2.85(m,1H);2.50(m,4H);2.30(s,3H);0.95(t,3H)。
【0284】
I.3.2 Xが−NH−CH−であり、Aが1,3−フェニレンである化合物I
【実施例38】
【0285】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
38.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:584.15[M+H]
38.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:784.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(m,2H);8.10(m,1H);7.80(d,1H);7.70(d,1H);7.30(d,1H);7.15(m,1H);6.90(m,1H);6.80(d,1H);6.65(d,1H);6.60(m,2H);6.40(s,1H);4.25(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);3.20(m,4H);3.10(m,1H);2.90(m,1H);2.60(m,4H);2.40(s,3H);2.15(m,1H);1.20(t,3H)。
【実施例39】
【0286】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシ−2−トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:838.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.20(d,1H);8.10(m,1H);7.80(d,1H);7.70(d,1H);7.25(s,1H);7.15(m,1H);6.95(m,2H);6.80(m,2H);6.60(d,1H);6.55(d,1H);4.25(m,2H);3.90(s,3H);3.20(m,5H);3.00(m,1H);2.60(m,4H);2.35(s,3H);2.10(m,1H);1.15(t,3H)。
【実施例40】
【0287】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:754.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(m,3H);7.80(d,1H);7.70(d,1H);7.20(s,1H);7.15(m,1H);7.00(d,2H);6.95(m,1H);6.60(d,1H);6.55(m,2H);4.10(m,2H);3.85(s,3H);3.20(m,4H);2.95(m,1H);2.75(m,1H);2.60(m,4H);2.35(s,3H);2.15(m,1H);1.10(t,3H)。
【実施例41】
【0288】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:754.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.30(d,1H);8.15(d,1H);8.10(m,1H);7.85(d,1H);7.70(d,1H);7.60(m,1H);7.30(d,1H);7.15(m,2H);6.90(m,2H);6.80(d,1H);6.55(s,1H);6.50(d,1H);4.25(m,2H);3.60(s,3H);3.15(m,4H);3.10(m,1H);2.90(m,1H);2.60(m,4H);2.40(s,3H);2.15(m,1H);1.20(t,3H)。
【実施例42】
【0289】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
42.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:483.20[M+H]
42.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:683.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.20(m,1H);8.10(m,2H);8.00(d,1H);7.50(s,1H);7.15(m,2H);6.90(d,1H);6.85(m,2H);6.65(m,2H);4.15(m,2H);3.95(s,3H);3.80(m,1H);3.65(s,3H);3.15(bs,4H);3.10(m,1H);3.00(m,1H);2.50(m,4H);2.30(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例43】
【0290】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.20(m,3H);8.10(d,1H);7.95(d,1H);7.45(s,1H);7.30(d,2H);7.20(m,1H);7.15(t,1H);6.80(d,1H);6.60(m,2H);4.05(m,1H);3.95(m,1H);3.90(m,4H);3.15(m,4H);3.05(m,1H);2.95(m,1H);2.50(m,4H);2.30(s,3H);0.90(t,3H)。
【実施例44】
【0291】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.20(m,2H);8.10(d,1H);8.00(d,1H);7.85(m,1H);7.55(s,1H);7.35(d,1H);7.30(m,1H);7.15(m,2H);6.80(d,1H);6.65(s,1H);6.60(d,1H);4.15(m,2H);3.85(m,1H);3.70(s,3H);3.15(bs,4H);3.10(m,1H);3.00(m,1H);2.50(m,4H);2.25(s,3H);1.05(t,3H)。
【0292】
I.3.3 Xが−NH−CH−であり、Aが1,2−フェニレンである化合物I
【実施例45】
【0293】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
45.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:483.20[M+H]
45.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:683.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(d,2H);8.10(d,2H);7.75(d,1H);7.25(t,1H);7.20(s,1H);7.10(d,1H);7.00(t,1H);6.90(t,2H);6.85(d,1H);6.60(d,1H);6.25(d,1H);4.20(m,2H);3.75(s,3H);3.55(s,3H);3.20(m,1H);3.10(m,1H);3.05(m,1H);2.90(bs,2H);2.75(m,2H);2.35(m,4H);2.30(s,3H);1.15(t,3H)。
【実施例46】
【0294】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(m,1H);8.10(m,3H);8.05(d,1H);7.95(d,1H);7.30(m,2H);7.20(m,3H);7.10(t,1H);7.00(m,2H);3.95(m,1H);3.90(m,1H);3.80(s,3H);3.65(m,1H);3.25(m,1H);3.15(m,1H);2.70(m,2H);2.60(m,2H);2.25(m,4H);2.20(s,3H);0.70(t,3H)。
【実施例47】
【0295】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.30(d,1H);8.25(d,1H);8.10(m,2H);7.75(d,1H);7.55(t,1H);7.25(m,2H);7.15(t,1H);7.10(d,1H);7.00(t,1H);6.90(m,1H);6.80(d,2H);4.20(m,2H);3.60(s,3H);3.25(m,1H);3.05(m,2H);2.85(m,2H);2.70(m,2H);2.35(m,4H);2.30(s,3H);1.15(t,3H)。
【0296】
I.4 Xが−NH−である化合物Iの調製
I.4.1 Xが−NH−であり、Aが1,4−フェニレンであり、Xが単結合であり、XがNであり、nが2であり、mが2である化合物I
【実施例48】
【0297】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
48.1 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
水素化ナトリウム(145mg、鉱物油の50%強分散体、3.03mmol)を、氷冷した3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン(1.0g,2.52mmol)のDMF(20ml)溶液に加えた。反応混合物を0℃で15分間攪拌し、次いで2,4−ジメトキシフェニルスルホニルクロリド(99mg、0.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、水を加え、得られた析出物を濾別した。エチルエーテル(50ml)中で一晩攪拌した後、形成した析出物を吸引濾別し、標題化合物730mg(収率45%)を得た。
ESI−MS:597.05[M+H]
48.2 3−クロロ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ピリジン(40μl、0.46mmol)および塩化チオニル(35μl、0.46mmol)を、氷冷した1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン(100mg、0.15mmol)のジクロロメタン(30ml)溶液に、順番に加えた。反応混合物を室温まで温め、3時間攪拌した。氷水を反応混合物に加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物(110mg)を、さらに精製することなく、次の段階で使用した。
ESI−MS:614.90[M+H]
48.3 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミン(44mg、0.21mmol)を、3−クロロ−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン(110mg、0.18mmol)のジクロロメタン(15ml)溶液に加えた。反応混合物を、マイクロ波バイアル内、120℃で4時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0から8%メタノール)により精製し、標題化合物(11%収率)16mgを得た。
ESI−MS:784.20[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.85(d,1H);7.75(d,1H);7.50(d,1H);7.30(s,1H),7.10(dd,1H);6.70(d,1H);6.65(s,1H);6.45(d,2H);6.40(d,2H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);2.95(bs,4H);2.45(bs,4H);2.35(m,2H);1.00(t,3H);0.90(t,3H)。
【実施例49】
【0298】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
49.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:570.15[M+H]
49.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:770.70[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.25(d,1H);8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.60(m,2H);7.45(s,1H);6.95(m,1H);6.55(d,1H);6.35(m,4H);6.25(m,1H);4.25(m,2H);3.90(s,3H);3.35(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.20(t,3H)。
【実施例50】
【0299】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:740.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.35(d,1H);8.15(m,1H);7.85(d,2H);7.75(d,1H);7.60(d,1H);7.35(s,1H);7.10(m,1H);7.05(d,1H);6.45(d,2H);6.35(d,2H);4.15(m,1H);4.00(m,1H);3.95(s,3H);3.05(m,4H);2.60(m,4H);2.35(s,3H);0.95(t,3H)。
【実施例51】
【0300】
5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
51.1 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:478.20[M+H]
51.2 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:648.15[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.25(d,1H);8.15(m,1H);7.80(d,2H);7.75(d,1H);7.30(m,1H);7.10(s,1H);7.00(m,1H);6.90(d,2H);6.45(d,2H);6.35(d,2H);4.15(m,1H);4.10(m,1H);4.00(s,1H);3.90(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例52】
【0301】
5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
52.1 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−l−イル)−フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:496.20[M+H]
52.2 5−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:666.20[M+H]
H−NMR(400MHz,CDCl):d[ppm]8.25(d,1H);8.15(m,1H);7.80(d,2H);7.65(d,1H);7.10(d,1H);7.00(t,1H);6.95(d,2H);6.35(d,2H);6.25(d,2H);4.15(m,2H);3.95(s,1H);3.90(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例53】
【0302】
6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
53.1 6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:496.20[M+H]
53.2 6−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:666.20[M+H]
H−NMR(400MHz,CDCl):d[ppm]8.25(d,1H);8.15(m,1H);7.90(d,1H);7.85(d,2H);6.95(m,1H);6.90(m,3H);6.35(d,2H);6.25(d,2H);4.15(m,2H);3.95(s,1H);3.90(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例54】
【0303】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5,6−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
54.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5,6−ジフルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:480.20[M+H]
54.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5,6−ジフルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:650.25[M+H]
H−NMR(400MHz,CDCl):d[ppm]8.25(d,1H);8.15(m,1H);7.80(d,2H);7.70(m,1H);6.95(m,4H);6.35(d,2H);6.25(d,2H);4.15(m,2H);3.95(s,1H);3.90(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.05(t,3H)。
【実施例55】
【0304】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
55.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:469.25[M+H]
55.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:669.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.30(d,1H);8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.95(d,1H);7.60(d,1H);7.45(s,1H);7.00(m,1H);6.55(d,1H);6.30(m,5H);4.25(m,2H);3.90(s,3H);3.35(s,3H);3.05(m,4H);2.55(m,4H);2.35(s,3H);1.15(t,3H)。
【実施例56】
【0305】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
56.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:483.30[M+H]
56.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:683.30[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.30(d,1H);8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.95(d,1H);7.60(d,1H);7.45(s,1H);7.00(m,1H);6.60(d,1H);6.30(m,5H);4.25(m,2H);4.00(m,1H);3.90(s,3H);3.30(s,3H);3.10(m,4H);2.65(m,4H);2.55(m,2H);1.15(m,6H)。
【実施例57】
【0306】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.30[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.30(d,1H);8.15(m,1H);7.95(d,1H);7.90(m,2H);7.60(d,1H);7.40(s,1H);7.00(t,1H);6.95(d,2H);6.35(d,2H);6.25(d,2H);4.15(m,1H);4.05(m,1H);3.90(s,3H);3.80(m,1H);3.30(s,3H);3.10(m,4H);2.65(m,4H);2.55(m,2H);1.15(t,3H);0.95(t,3H)。
【実施例58】
【0307】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:653.30[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.30(d,1H);8.15(m,1H);8.10(d,1H);7.95(d,1H);7.65(d,1H);7.55(t,1H);7.45(s,1H);7.10(t,2H);7.00(m,1H);6.85(d,1H);6.30(m,4H);4.25(m,2H);3.95(s,1H);3.80(m,1H);3.35(s,3H);3.15(bs,4H);2.65(bs,4H);2.55(m,2H);1.15(m,6H)。
【実施例59】
【0308】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
59.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:487.25[M+H]
59.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−6−フルオロ−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:657.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,2H);8.00(d,2H);7.80(d,1H);7.70(d,1H);7.15(m,3H);6.45(d,2H);6.35(d,2H);6.00(s,1H);3.95(m,1H);3.90(s,3H);3.80(m,1H);2.95(bs,4H);2.45(bs,4H);2.25(s,3H);0.75(m,6H)。
【0309】
I.4.2 Xが−NH−であり、Aが1,3−フェニレンであり、Xが単結合であり、XがNであり、nが2であり、およびmが2である化合物I
【実施例60】
【0310】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
60.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:570.15[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(m,1H);7.55(d,1H);7.40(s,1H);7.00(m,2H);6.55(d,1H);6.45(d,1H);6.25(d,1H);6.15(s,1H);4.25(m,2H);2.50(bs,4H);2.30(s,3H);2.05(bs,3H);1.15(t,3H)。
60.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:770.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);7.95(d,1H);7.90(d,1H);7.75(d,1H);7.50(d,1H);7.30(s,1H);7.05(d,1H);6.70(m,2H);6.65(s,1H);6.25(m,2H);6.20(s,1H);6.00(d,1H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);2.85(m,4H);2.35(bs,4H);2.20(bs,3H);0.90(t,3H)。
【実施例61】
【0311】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
61.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:469.25[M+H]
61.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:639.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.95(m,4H);7.55(s,1H);7.15(d,1H);7.10(m,2H);6.70(t,1H);6.30(s,1H);6.25(m,1H);6.10(s,1H);5.95(d,1H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.65(m,1H);2.85(m,4H);2.35(bs,4H);2.20(s,3H);0.65(t,3H)。
【実施例62】
【0312】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:669.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.90(m,3H);7.55(s,1H);7.10(m,1H);6.70(m,2H);6.65(m,1H);6.30(m,2H);6.20(s,1H);5.95(d,1H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);2.85(m,4H);2.35(bs,4H);.2.20(s,3H);0.85(t,3H)。
【0313】
I.4.3 Xが−NH−であり、Aが1,4−フェニレンであり、Xが単結合であり、XがCHであり、nが1であり、およびmが1である化合物I
【実施例63】
【0314】
3−(4−アゼチジン−3−イルフェニルアミノ)−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン、塩酸塩として
63.1 tert−ブチル3−{4−[3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3イルアミノ]フェニル}アゼチジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:626.90[M+H]
63.2 tert−ブチル3−{4−[1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イルアミノ]フェニル}アゼチジン−1−カルボキシレート
63.3 3−(4−アゼチジン−3−イルフェニルアミノ)−1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン、塩酸塩として
ESI−MS:765.00[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]9.75(bs,1H);9.45(bs,1H);8.15(d,1H);8.00(d,1H);7.80(d,1H);7.65(d,1H);7.60(d,1H),7.35(s,1H);7.00(m,2H);6.90(t,1H);6.55(m,3H);6.45(m,1H);4.55(m,1H);4.30−4.00(m,7H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);1.15(t,3H)。
【実施例64】
【0315】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(1−エチルアゼチジン−3−イル)フェニルアミノ]−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドール−2−オン、トリフルオロ酢酸塩として
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]13.55(bs,1H);8.15(m,1H);8.05(d,1H);7.80(d,1H);7.65(m,2H);7.35(s,1H);6.90(m,1H);6.85(d,2H);6.55(m,4H);6.35(s,1H);4.60(m,2H);4.25(m,1H);4.15(m,2H);3.85(s,3H);3.60(m,2H);3.55(s,3H);3.15(m,2H);1.25(t,3H);1.10(t,3H)。
【実施例65】
【0316】
3−(4−アゼチジン−3−イルフェニルアミノ)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
65.1 tert−ブチル3−{4−[3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3イルアミノ]フェニル}アゼチジン−1−カルボキシレート
ESI−MS:741.10[M−Bu+H]
65.2 3−(4−アゼチジン−3−イルフェニルアミノ)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]9.80(bs,1H);9.45(bs,1H);8.15(d,1H);7.95(d,1H);7.90(d,2H);7.65(m,2H);7.30(s,1H);7.00−6.80(m,5H);6.45(m,2H);4.30(bs,2H);4.20−3.95(m,5H);3.85(s,3H);0.95(t,3H)。
【実施例66】
【0317】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(1−エチルアゼチジン−3−イル)フェニルアミノ]−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−1,3−ジヒドロインドール−2−オン、トリフルオロ酢酸塩として
ESI−MS:725.15[M+H]
H−NMR(500MHz,CDCl):d[ppm]13.55(bs,1H);8.15(m,1H);7.95(m,3H);7.70(d,1H);7.65(d,1H);7.30(s,1H);6.95(m,1H);6.90(d,2H);6.80(d,2H);6.45(d,2H);4.60(m,2H);4.10(m,2H);3.95(m,1H);3.90(s,3H);3.65(m,2H);3.15(m,2H);1.25(t,3H);0.90(t,3H)。
【0318】
I.4.4 Xが−NH−であり、Aがピリジレンであり、Xが単結合であり、XがNであり、nが2であり、およびmが2である化合物I
【実施例67】
【0319】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
67.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:571.20[M+H]
67.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:771.15[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.20(d,1H);8.15(m,1H);7.85(d,1H);7.75(d,1H);7.55(d,1H);7.35(s,1H);7.25(m,1H);7.10(m,1H);6.70(d,1H);6.55(s,1H);6.30(d,1H);5.85(s,1H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.55(s,3H);3.25(m,4H);2.40(m,4H);2.20(s,3H);0.95(t,3H)。
【実施例68】
【0320】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:741.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.10(d,1H);7.90(d,2H);7.80(d,1H);7.60(d,1H);7.40(m,1H);7.30(s,1H);7.15(m,3H);6.85(d,1H);6.65(d,1H);4.15(m,2H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.75(m,1H);3.50(m,2H);3.05(m,4H);2.85(s,3H);0.70(t,3H)。
【実施例69】
【0321】
1−フェニルスルホニル−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:711.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,2H);7.95(d,2H);7.80(m,2H);7.65(m,3H);7.40(m,1H);7.35(s,1H);7.15(m,1H);6.80(d,1H);6.60(d,1H);4.15(m,2H);3.95(m,1H);3.70(m,1H);3.50(m,2H);3.05(m,4H);2.85(s,3H);0.65(t,3H)。
【0322】
I.4.5 Xが−NH−であり、Aが1,4−フェニレンであり、Xが−C(=O)−であり、XがNであり、nが2であり、およびmが2である化合物I
【実施例70】
【0323】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
70.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:598.15[M+H]
70.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:768.10[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.00(d,2H);7.85(m,2H);7.7(d,1H);7.25(s,1H),7.15(d,2H);7.10(m,1H);7.05(d,2H);7.0(s,1H);6.60(d,2H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.70(m,1H);3.45(bs,4H);2.30(bs,4H);2.20(s,3H);0.65(t,3H)。
【実施例71】
【0324】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−5−ヨード−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン
ESI−MS:798.10[M+H]
【実施例72】
【0325】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
72.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:497.20[M+H]
72.2 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:667.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.10(m,1H);8.00(m,3H);7.95(d,1H);7.85(d,1H);7.5(m,1H);7.15(d,2H),7.05(m,3H);7.0(s,1H);6.55(d,2H);3.85(m,1H);3.80(s,3H);3.60(m,1H);3.50(bs,4H);2.50(bs,4H);2.35(bs,3H);0.55(t,3H)。
【実施例73】
【0326】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:697.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.10(m,1H);8.00(m,3H);7.90−7.80(m,4H);7.5(m,1H);7.05(m,1H);7.0(d,2H);6.90(s,1H);6.70(m,2H);6.60(d,2H);4.05−3.95(m,2H);3.80(s,3H);3.60(s,3H);3.40(bs,4H);2.25(bs,4H);2.15(s,3H);0.80(t,3H)。
【0327】
I.4.6 Xが−NH−であり、Aが1.4−フェニレンであり、Xが−CH−であり、XがNであり、nが2であり、およびmが2である化合物I
【実施例74】
【0328】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
74.1 3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)フェニルアミン(425mg、2.07mmol)を、3−クロロ−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル(500mg、1.59mmol)のジクロロメタン(50ml)およびDIPEA(0.27ml、159mmol)溶液に、0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いでNaHCO水溶液を加えた。水性反応混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0から20%メタノール)により精製し、標題化合物791mg(収率99%)を得た。
ESI−MS:483.25[M+H]
74.2 1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:683.25[M+H]
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);7.95(d,1H);7.90(m,3H);7.5(s,1H);7.1(m,1H),6.80(d,2H);6.70(m,2H);6.50(d,2H);6.45(s,1H);4.05(m,2H);3.85(s,3H);3.60(s,3H);3.25(s,2H);2.30(bs,8H);2.15(s,3H);0.85(t,3H)。
【実施例75】
【0329】
3−(2−エトキシピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)フェニルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
H−NMR(500MHz,d−DMSO):d[ppm]8.15(m,1H);8.05−7.95(m,5H);7.55(m,1H);7.20(d,2H);7.10(t,1H);6.85(d,2H);6.55(m,2H);3.95(m,1H);3.85(s,3H);3.75(m,2H);3.60(m,1H);3.35(m,4H);2.90(m,4H);2.60(m,3H);0.60(t,3H)。
【実施例76】
【0330】
3−(2−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:689.10[M+H]
【実施例77】
【0331】
1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:707.20[M+H]
【実施例78】
【0332】
3−(2−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル)−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジルアミノ]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:688.20[M+H]
【実施例79】
【0333】
3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−(2−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:689.10[M+H]
【実施例80】
【0334】
3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−3−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:693.20[M+H]
【実施例81】
【0335】
3−(2−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル)−3−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−(4−メトキシフェニルスルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:674.20[M+H]
【実施例82】
【0336】
1−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリル
ESI−MS:736.20[M+H]
【0337】
II.生物学的活性の測定
1.バソプレシンV1b受容体の結合アッセイ:
【0338】
物質:
被験物質を、濃度10−2MでDMSOに溶解し、さらに5×10−4Mから5×10−9Mに希釈した。これらの連続DMSO前希釈液をアッセイ緩衝液で1:10に希釈した。物質濃度を、アッセイ混合物中でさらに1:5に希釈した(混合物中2%DMSO)。
【0339】
膜標本:
安定に発現したヒトバソプレシンV1b受容体(クローン3H2)を有するCHO−K1細胞を収集し、Tris−HCl50mM中およびプロテアーゼ阻害剤(Roche complete Mini#1836170)の存在下でPolytronホモジナイザーを使用し、中間設定で2×10秒均質化し、次いで、40000×gで1時間遠心した。膜ペレットを再び均質化し、記載したように遠心し、次いで、Tris−HCl50mM、pH7.4に入れ、均質化し、液体窒素中−190℃で冷凍したアリコートとして保存した。
【0340】
結合アッセイ:
Taharaら(Tahara Aら,Brit.J.Pharmacol.125,1463−1470(1998))の方法に基づいた方法により、結合アッセイを行った。
【0341】
インキュベーション緩衝液は、Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4であった。アッセイ混合物(250μ1)中、安定に発現したヒトV1b受容体(細胞株hV1b_3H2_CHO)を有するCHO−K1細胞からの膜(インキュベーション緩衝液中タンパク質50μg/ml)を、H−AVP(8−Arg−バソプレシン、PerkinElmer#18479)1.5nMとともに、インキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)中で温置し(全結合量)、または追加的に、被験物質の濃度を増加した(置換実験)。非特異性結合を、AVP(Bachem#H1780)1μMで測定した。全ての測定を3回行った。温置(室温で60分)した後、遊離の放射性リガンドを、真空濾過(Skatron細胞収集機7000)によってWathman GF/Bガラス繊維フィルターマットを通して濾別し、フィルターをシンチレーションバイアルに移した。液体シンチレーション測定を、モデル2000または2200CA Tricarb機(Packard)で行った。標準クエンチ系列を用いて、測定したcpmをdpmに変換した。
【0342】
分析:
結合パラメータを、SASの非線形回帰により計算した。プログラムのアルゴリズムを、リガンド分析プログラム(Munson PJ and Rodbard D,Analytical Biochem.107,220−239(1980))に類似するプログラムで実施した。組換えヒトV1b受容体のH−AVPのKdは0.4nMであり、これを使用して、Kiを測定した。
【0343】
2.バソプレシンV1a受容体結合アッセイ:
【0344】
物質:
被験物質を、DMSOに濃度10−2Mで溶解した。さらに、これらのDMSO溶液の希釈をインキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)で行った。
【0345】
膜標本:
安定に発現したヒトバソプレシンV1a受容体(クローン5)を有するCHO−K1細胞を収集し、Tris−HCl50mM中およびプロテアーゼ阻害剤(Roche complete Mini#1836170)の存在下でPolytronホモジナイザーを使用し、中間設定で2×10秒均質化し、次いで、40000×gで1時間遠心した。膜ペレットを再び均質化し、記載したように遠心し、次いで、Tris−HCl50mM、pH7.4に入れ、均質化し、液体窒素中−190℃で冷凍したアリコートとして保存した。
【0346】
結合アッセイ:
Taharaら(Tahara Aら,Brit.J.Pharmacol.125,1463−1470(1998))の方法に基づいた方法により、結合アッセイを行った。
インキュベーション緩衝液は、Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4であった。
アッセイ混合物(250μ1)中、安定に発現したヒトV1a受容体(細胞株hV1a_5_CHO)を有するCHO−K1細胞からの膜(インキュベーション緩衝液中タンパク質20μg/ml)を、125I−AVP(8−Arg−バソプレシン、NEX128)0.04nMとともに、インキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)中で温置し(全結合量)、または追加的に、被験物質の濃度を増加した(置換実験)。非特異性結合を、AVP(Bachem#H1780)1μMで測定した。測定を3回行った。温置(室温で60分)した後、遊離の放射性リガンドを、真空濾過(Skatron細胞収集機7000)によってWathman GF/Bガラス繊維フィルターマットを通して濾別し、フィルターをシンチレーションバイアルに移した。
液体シンチレーション測定を、モデル2000または2200CA Tricarb機(Packard)で行った。標準クエンチ系列を用いて、測定したcpmをdpmに変換した。
【0347】
分析:
結合パラメータを、SASの非線形回帰により計算した。プログラムのアルゴリズムを、リガンド分析プログラム(Munson PJ and Rodbard D,Analytical Biochem.107,220−239(1980))に類似するプログラムで実施した。組換えhV1a受容体の125I−AVPのKdを飽和実験で測定した。Kd1.33nMを使用して、Kiを測定した。
【0348】
3.バソプレシンV2受容体結合アッセイ:
【0349】
物質:
被験物質を、DMSOに濃度10−2Mで溶解した。さらに、これらのDMSO溶液の希釈をインキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)で行った。
【0350】
膜標本:
安定に発現したヒトバソプレシンV2受容体(クローン23)を有するCHO−K1細胞を収集し、Tris−HCl50mM中およびプロテアーゼ阻害剤(Roche complete Mini#1836170)の存在下でPolytronホモジナイザーを使用し、中間設定で2×10秒均質化し、次いで、40000×gで1時間遠心した。膜ペレットを再び均質化し、記載したように遠心し、次いで、Tris−HCl50mM、pH7.4に入れ、均質化し、液体窒素中−190℃で冷凍したアリコートとして保存した。
【0351】
結合アッセイ:
Taharaら(Tahara Aら,Brit.J.Pharmacol.125,1463−1470(1998))の方法に基づいた方法により、結合アッセイを行った。
インキュベーション緩衝液は、Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4であった。
アッセイ混合物(250μ1)中、安定に発現したヒトV2受容体(細胞株hV2_23_CHO)を有するCHO−K1細胞からの膜(インキュベーション緩衝液中タンパク質50μg/ml)を、H−AVP(8−Arg−バソプレシン、PerkinElmer#18479)1から2nMとともに、インキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)中で温置し(全結合量)、または追加的に、被験物質の濃度を増加した(置換実験)。非特異性結合を、AVP(Bachem#H1780)1μMで測定した。測定は3回行った。
温置(室温で60分)した後、遊離の放射性リガンドを、真空濾過(Skatron細胞収集機7000)によってWathman GF/Bガラス繊維フィルターマットを通して濾別し、フィルターをシンチレーションバイアルに移した。
液体シンチレーション測定を、モデル2000または2200CA Tricarb機(Packard)で行った。標準クエンチ系列を用いて、測定したcpmをdpmに変換した。
【0352】
分析:
結合パラメータを、SASの非線形回帰により計算した。プログラムのアルゴリズムを、リガンド分析プログラム(Munson PJ and Rodbard D,Analytical Biochem.107,220−239(1980))に類似するプログラムで実施した。組換えhV2受容体のH−AVPのKdは2.4nMであり、これを使用してKiを測定した。
【0353】
4.オキシトシン受容体結合アッセイ
【0354】
物質:
物質を、DMSOに濃度10−2Mで溶解し、インキュベーション緩衝液(Tris50mM、MgCl10mM、0.1%BSA、pH7.4)で希釈した。
【0355】
細胞標本:
一過性に発現している組換えヒトオキシトシン受容体を有する、密集状態のHEK−293細胞を、750×g、室温で5分間遠心した。残渣を氷冷した溶解緩衝液(Tris−HCl50mM、10%グリセロール、pH7.4およびRoche完全プロテアーゼ阻害剤)に取り、4℃で20分間、浸透圧ショックをかけた。次いで、溶解した細胞を、750×g、4℃で20分間遠心し、残渣をインキュベーション緩衝液に取り、10個の細胞/mlのアリコートを調製した。アリコートは、使用するまで−80℃で冷凍した。
【0356】
結合アッセイ:
実験の日、細胞を解凍し、インキュベーション緩衝液で希釈し、Multipette Combitip(Eppendorf、Hamburg)を使用して均質化した。反応混合物0.250mlは、被験物質の存在下で組換え細胞2から5×10個、H−オキシトシン(PerkinElmer、NET858)3から4nM(阻害プロット)、またはインキュベーション緩衝液のみ(全結合量)で構成されていた。非特異性結合を、オキシトシン(Bachem社、H2510)10−6Mで測定した。3回の測定を行った。結合および遊離放射性リガンドを、Skatron細胞収集機7000を用いて、真空下、Wathman GF/Bガラス繊維フィルターマットを用いる濾過によって分離した。結合した放射性活性を、Tricarbベータカウンター、モデル2000または2200CA(Packard)を用い、液体シンチレーション測定によって測定した。
【0357】
分析:
結合パラメータを、MunsonおよびRodbardのリガンドプログラム(Analytical Biochem1980;107:220−239)に類似したプログラムにおける非線形回帰分析(SAS)によって計算した。組換えhOT受容体のH−オキシトシンのKdは、7.6nMであり、これを使用して、Kiを測定した。
【0358】
5.ミクロソーム半減期の測定:
【0359】
本発明の化合物の代謝安定性を、以下のアッセイで測定した。
被験物質を、濃度0.5μMで、以下のように温置した。被験物質0.5μMを、異なる種(ラット、ヒトまたは他の種)からの肝ミクロソーム(0.25mgのミクロソームタンパク質/ml)と共に、微量滴定板中のpH7.4のリン酸カリウム塩緩衝液0.05M中で、37℃、5分間前温置する。NADPH(1mg/mL)を加えて、反応を開始する。0、5、10、15、20および30分後、アリコート50μlを取り出し、反応を直ちに停止し、同じ容量のアセトニトリルで冷却する。試料は、分析するまで冷凍する。劣化していない被験物質の残留濃度をMSMSにより測定する。半減期(T1/2)を、被験物質のシグナル/単位時間プロットの傾きから測定し、これから被験物質の半減期を計算することができ、経時的な化合物濃度の減少から、一次動態を仮定する。ミクロソームクリアランス(mCl)を、mCl=In2/T1/2/(ミクロソームタンパク質の含有量、単位:mg/ml)×1000[ml/分/mg]から計算する(文献から修正:Di,The Society for Biomoleculur Screening,2003,453−462;Obach,DMD,1999 vol27.N11,1350−1359)
【0360】
6.チトクロムP450(CYP)阻害のインビトロでの測定方法
【0361】
2C9および3A4用の発光基質:
ヒト肝ミクロソーム0.4mg/mlを、測定すべき被験物質(0から20μM)、CYP−特異的基質と共に、pH7.4の0.05Mリン酸カリウム塩緩衝液中で、37℃、10分間前温置する。CYP2C9用のCYP−特異的基質は、ルシフェリンHであり、CYP3A4用の同基質は、ルシフェリンBEである。NADPHを加えて、反応を開始する。室温で30分温置した後、ルシフェリン検出試薬を加え、得られたルミネセンス信号を測定する(文献から修正:Promega,Technical Bulletin P450−GLOT(商標)アッセイ)。
【0362】
ミダゾラムCYP3A4時間依存性阻害
アッセイは、2つのパートで構成される。最初に、被験物質を、肝ミクロソーム(NADPHを持つ=前温置)とともに前温置し、次いで基質を加える。第二パートでは、基質と被験物質とを同時に加える=共温置。
【0363】
前温置:
ミクロソームタンパク質(ヒト肝ミクロソーム)0.05mg/mlを、被験物質0から10μM(または50μM)とともに、リン酸カリウム緩衝液50mM中で5分間前温置する。NADPHで反応を開始する。30分後、ミダゾラム4μM(最終濃度)を加え、温置を10分続ける。10分後、反応溶液75μlを取り出し、アセトニトリル溶液150μlで停止する。
【0364】
共温置:
ミクロソームタンパク質(ヒト肝ミクロソーム)0.05mg/mlを、ミダゾラム4μm(最終濃度)および被験物質0から10μM(または50μM)とともに、リン酸カリウム緩衝液50mM中に5分間前温置する。NADPHで反応を開始する。10分後、反応溶液75μlを取り出し、アセトニトリル溶液150μlで停止する。試料をMSMS分析(文献から修正:Obdach,Journal of Pharmacology & Experimental Therapeutics,第316巻,1,336−348,2006;Walsky,Drug Metabolism and Disposition第32巻,6,647−660,2004)まで、冷凍する。
【0365】
7.水溶性の測定方法(単位:mg/ml)
【0366】
本発明の化合物の水溶性は、例えば、いわゆるフラスコ振盪法(ASTM International:E 1148−02,Standard test methods for measurement of aqueous solubility,Book of Standards volume 11.05.に特記されるように)によって測定することができる。これは、過剰の固体化合物を、特定のpH(例えば、pH7.4のリン酸塩緩衝液)を有する緩衝溶液に加え、得られた混合物を、平衡になるまで(通常24または48時間、時には7日までのこともある。)振盪または攪拌することにより行う。次いで、不溶固体を濾過または遠心で分離し、溶解した化合物の濃度を、UVスペクトル観察または高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)により、適正な較正プロットを使用して測定する。
【0367】
8.結果
【0368】
受容体結合実験の結果は、受容体結合定数[K(V1b)]または選択性[K(V1a)/K(V1b)]として表わす。代謝安定性の実験の結果は、ミクロソームクリアランス(mCl)として示す。
【0369】
本発明の化合物は、これらのアッセイにおいて、V1b受容体に対し非常に高い親和性(最大100nM、または最大10nM、<1nMの場合が多い。)を示す。また、化合物は、V1a受容体およびオキシトシン受容体に対し高い選択性も示す。
【0370】
結果を表1に列挙する。化合物の数字は、合成実施例に対応する。
【0371】
【表2】


【0372】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、およびこれらの医薬的に許容される塩、およびこのプロドラッグ
【化1】

(式中、
は、−O−、−O−CH−、−O−C(=O)−、−NR11−、−NR11−CH−または−NR11−C(=O)−であり;
は、単結合、COまたはCHであり;
は、NまたはCHであり;
は、NまたはCHであり;
Aは、フェニレンまたは1個または2個の窒素原子を環構成要素として有する6員ヘタリーレンであり、ここで、フェニレンまたはヘタリーレンは、1個または2個の基R10で置換されてもよく;
およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−フルオロアルコキシ、ハロゲンまたはCNであり;
は、水素またはメトキシであり;
ここで、基R、RおよびRの少なくとも1個は水素であり;
は、水素またはC−C−アルキルであり;
は、エトキシ、フッ素化エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシまたはイソプロポキシであり;
は、水素またはメチルであり;
は、水素、I、Br、Cl、FまたはCNであり;
は、水素、I、Br、Cl、FまたはCNであり;
は、C−C−アルキルまたはC−C−フルオロアルキルであり;
10は、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシであり;
11は、水素、C−C−アルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−フルオロアルコキシであり;
aは、0、1または2であり;および
mおよびnは、互いに独立して、1または2である。)。
【請求項2】
は、水素、メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、水素、メトキシまたはトリフルオロメトキシである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
は、水素またはメトキシである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
は水素である、請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
は、水素またはメトキシである、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
は、水素、メチルまたはエチルである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
は、エトキシまたはフッ素化エトキシである、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
は、エトキシ、2,2−ジフルオロエトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
はエトキシである、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
は水素である、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
およびRは、同時にCNではない、請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
はCNであり、およびRはHまたはFである、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
はIであり、およびRはHまたはFである、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
はClであり、RはHまたはFである、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
は、メチルまたはエチルである、請求項1から15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
10は、メチルまたはメトキシである、請求項1から16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
11はHである、請求項1から17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
aは0である、請求項1から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
は、−O−C(=O)−、−NH−、−NH−CH−または−NH−C(=O)−である、請求項1から19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
は−NH−CH−である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
は単結合である、請求項1から21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
はNであり、およびmおよびnは両方とも2である、請求項1から22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
はCHであり、およびmおよびnは両方とも2である、または両方とも1である、またはmは1であり、nは2である、請求項1から22のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
はNである、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
Aはフェニレンである、請求項1から25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
Aは、1,4−または1,3−フェニレンである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Aは、ピリジレンまたはピリミジレンである、請求項1から25のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
Aは3,5−または3,6−ピリジレンである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、H、メチルまたはエチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はCNであり;
は、HまたはFであり;
は、−NH−または−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり;ならびに
mおよびnは2である、
請求項1から27のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
は、Hまたはメトキシであり;
はHであり;
はメトキシであり;
は、Hまたはメチルであり;
はエトキシであり;
はHであり;
はCNであり;
は、HまたはFであり;
は−NHCH−であり;
は単結合であり;
はNであり;
はNであり;
Aは1,4−フェニレンであり;
aは0であり、ならびに
mおよびnは2である、
請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
式XVIIIの化合物
【化2】

(式中、R、R、R、R、R、R、R、X、XおよびAは、請求項1から31のいずれかに定義される通りであり、ならびに
12は、ハロゲン、CN、ORまたはNRであり、ここで、
は、H、C−C−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;および
およびRは、互いに独立して、H、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルまたはベンジルである。)。
【請求項33】
12はハロゲンである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
少なくとも1種の請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物および/または少なくとも1種のこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグおよび少なくとも1種の医薬的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項35】
バソプレシン依存性疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項36】
糖尿病、インスリン抵抗性、夜尿症、失禁、および血液凝固の機能障害が起こるおよび/または排尿が遅延する疾患から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項37】
高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠血管攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の機能障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、Schwartz−Bartter症候群、胃腸管の機能障害、胃の血管攣縮、肝硬変、胃および腸潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐、および乗り物酔いから選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項38】
感情障害から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項39】
不安障害およびストレス依存性不安障害から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項40】
記憶機能障害およびアルツハイマー病から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項41】
精神病および精神病性障害から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項42】
Cushing症候群および他のストレス依存性疾患から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項43】
睡眠障害から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項44】
うつ病性障害から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項45】
幼児期発生気分障害の治療および/または予防のための、請求項44に記載の使用。
【請求項46】
血管運動症状および/または体温調節機能障害の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項47】
薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性の、1つ以上の要因が介在する依存症の禁断によって引き起こされるストレスの、および/または薬物または医薬品依存性および/または他の要因が介在する依存性へのストレス誘発性再発の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項48】
統合失調症および精神病から選択される疾患の治療および/または予防用の医薬品の製造のための、請求項1から31のいずれかに定義された式Iの化合物、またはこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項49】
請求項35から48のいずれかに定義される障害を治療する方法であって、有効量の少なくとも1種の請求項1から31のいずれかで定義された式Iの化合物、または少なくとも1種のこの医薬的に許容される塩またはプロドラッグ、または請求項34に記載された医薬組成物を、患者に投与する方法。

【公表番号】特表2011−507931(P2011−507931A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540123(P2010−540123)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068254
【国際公開番号】WO2009/083559
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】