説明

置換キノリン−4−イルアミン類縁体

【課題】生体内及び生体外において、特定の受容体活性を調節するために使用でき、ヒト、ペット及び家畜における病的な受容体活性が関連する疾患の治療に特に有用な置換キノリン−4−イルアミン類縁体、並びに該化合物を含有する医薬組成物、及び当該組成物を用いてこのような疾患を治療する方法、さらに受容体の局在化の研究にこのようなリガンドを用いる方法も提供する。
【解決手段】下記式で表される置換キノリン−4−イルアミン類縁体化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化001】

[式中、
Y及びZのうちの1つはNで、Y及びZの他方は、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ又はモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノであり;
は、
(i)水素、ハロゲン又はシアノ;
(ii)式:−R−M−A−Rの基
(式中、
は、C−Cアルキル、又はR又はRと一緒になって、Rから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、4から10員の炭素環又は複素環を形成し;
Mは、単共有結合、O、S、SO、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、C(=O)N(R)、OC(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)SO、SON(R)又はN(R)であり;
Aは、単共有結合、又はRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキルであり;そして
及びRは、もし存在するなら、
(a)独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルケニル、4から10員の炭素環又は複素環、又はRと一緒になって4から10員の炭素環又は複素環を形成し(ここにおいて、水素でないR及びRは、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている);又は
(b)結合して、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている炭素環又は複素環を形成する。);又は
(iii)Rと一緒になって、オキソ及びC−Cアルキルから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、5から7員の縮合環を形成し;
ある場合は、Rが−NHではない;又は
は、水素、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルであるか、又はRと一緒になって、置換されていてもよい縮合環を形成し;
Arは、非置換、又は式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる1又は2個の置換基で、結合部位に対してオルト位が置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
Arは、オキソ及び式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる0から6個の置換基で、置換されている、6から10員のアリール又は5から10員のヘテロアリールであり;
Lは、それぞれ独立して、単共有結合、O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、OC(=O)O、S(O)、N(R)、C(=O)N(Rx)、N(R)C(=O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、及びN[S(O)]S(O)から選ばれ(ここにおいて、mはそれぞれ独立して、0、1及び2から選ばれ;Rxはそれぞれ独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルカノイル及びC−Cアルキルスルホニルから選ばれ;そしてRは、水素又はC−Cアルキルである);
は、それぞれ独立して、
(i)水素、ハロゲン、シアノ及びニトロ;及び
(ii)それぞれが、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、及び(3から10員の複素環)C−Cアルキル;から選ばれ;そして
は、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アミノカルボニル、シアノ、ニトロ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルカノイル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルエーテル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、フェニルC−Cアルキル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、C−Cアルキルスルホニル、及び(4から7員の複素環)C−Cアルキルから選ばれる。]
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
ZがNである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
YがNである、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
YがCHである、請求項2に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
Y及びZがNである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
Arが、(a)式LRの基;及び(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;からそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールである、請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノからそれぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項6に記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
Arが、非置換又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項7に記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
Arが、非置換又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項6〜8の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項10】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;そして
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項9に記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
が、
(i)水素、ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルである、請求項1〜10の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項12】
が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノ、モルホリニルC−Cアルキル、ピペラジニルC−Cアルキル、ピペリジニルC−Cアルキル、アゼチジニルC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル又はピリジルC−Cアルキルである、請求項11に記載の化合物又はその塩。
【請求項13】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
が、
(i)水素、ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルであり;そして
が水素である、
請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項14】
化合物が、式:
【化002】

(式中、
Arは、(a)式LRの基、及び(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;から独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;そして
2aが水素、ハロゲン又はC−Cアルキルである。)
を有している、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項15】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項14に記載の化合物又はその塩。
【請求項16】
Arが、非置換又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれが置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項14に記載の化合物又はその塩。
【請求項17】
式:
【化003】

[式中、
Y及びZは、それぞれ独立してN又はCRであり;
は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから選ばれ;

(i)水素、ハロゲン又はシアノ;
(ii)式:−R−M−A−Rの基
(式中、
は、C−Cアルキル、又はR又はRと一緒になって、Rから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、4から10員の炭素環又は複素環を形成し;
Mは、単共有結合、O、S、SO、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、C(=O)N(R)、OC(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)SO、SON(R)又はN(R)であり;Aは単共有結合、又はRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキルであり;そして
及びRは、もし存在するなら、
(a)独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルケニル、4から10員の炭素環又は複素環、又はRと一緒になって4から10員の炭素環又は複素環を形成する(ここにおいて、水素でないR及びRはRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている);又は
(b)結合してRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている炭素環又は複素環を形成する。);又は
(iii)Rと一緒になって、独立してオキソ及びC−Cアルキルから選ばれる0から3個の置換基で置換されている、5から7員の縮合環を形成し;
は、水素、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルであるか、又はRと一緒になって、置換されていてもよい縮合環を形成し;
Arは、非置換、又は式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる1又は2個の置換基で結合部位に対してオルト位が置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
Arは、オキソ及び式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、5から10員のヘテロアリールであり;
Lは、それぞれ独立して、単共有結合、O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、OC(=O)O、S(O)、N(R)、C(=O)N(Rx)、N(R)C(=O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、及びN[S(O)]S(O)から選ばれ(ここにおいて、mはそれぞれ独立して、0、1及び2から選ばれ;Rxはそれぞれ独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルカノイル及びC−Cアルキルスルホニルから選ばれ;Rは水素又はC−Cアルキルである);
はそれぞれ独立して、
(i)水素、ハロゲン、シアノ及びニトロ;及び
(ii)それぞれがRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ及び(3から10員の複素環)C−Cアルキル;から選ばれ;そして
は、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アミノカルボニル、シアノ、ニトロ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルカノイル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルエーテル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、フェニルC−Cアルキル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、C−Cアルキルスルホニル、及び(4から7員の複素環)C−Cアルキルから選ばれる。]
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
Y及びZのうちの少なくとも1つがNである、請求項17に記載の化合物又はその塩。
【請求項19】
Y及びZの両方がCHである、請求項17に記載の化合物又はその塩。
【請求項20】
Arが、(a)式LRの基;及び(b)一緒になって、Rから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;から独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、6員のヘテロアリールである、請求項18又は19に記載の化合物又はその塩。
【請求項21】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項20に記載の化合物又はその塩。
【請求項22】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項21に記載の化合物又はその塩。
【請求項23】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項17〜22の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項24】
が、
(i)水素、ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルである、
請求項17〜23の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項25】
が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノ、モルホリニルC−Cアルキル、ピペラジニルC−Cアルキル、ピペリジニルC−Cアルキル、アゼチジニルC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル又はピリジルC−Cアルキルである、請求項24に記載の化合物又はその塩。
【請求項26】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Y及びZが独立してN又はCHであり;
が、
(i)水素、ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−CアルキルC−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、(C−Cシクロアルキル)C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルであり;そして
が水素である、
請求項17に記載の化合物又はその塩。
【請求項27】
式:
【化004】

[式中、
Y及びZは、それぞれ独立してN又はCRであり;
は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ及びモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノから選ばれ;
は、
(i)ハロゲン又はシアノ;
(ii)式:−R−M−A−Rの基
(式中、
は、C−Cアルキル、又はR又はRと一緒になって、Rから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、4から10員の炭素環又は複素環を形成し;
Mは、単共有結合、O、S、SO、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、C(=O)N(R)、OC(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)SO、SON(R)又はN(R)であり;
Aは、単共有結合、又はRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキルであり;そして
及びRは、もし存在するなら、
(a)独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルケニル、4から10員の炭素環又は複素環であるか、又はRと一緒になって4から10員の炭素環又は複素環を形成する(ここにおいて、水素でないR及びRはRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている);又は
(b)結合して、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている炭素環又は複素環を形成する。);又は
(iii)Rと一緒になって、独立してオキソ及びC−Cアルキルから選ばれる0から3個の置換基で置換されている、5から7員の縮合環を形成し;
ある場合は、Rが−NHではない;又は
は、水素、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルであるか、又はRと一緒になって、置換されていてもよい縮合環を形成し;
Arは、非置換、又は式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる1又は2個の置換基で結合部位に対してオルト位が置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
Arは、オキソ及び式LRの基から、それぞれ独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、6から10員のアリール又は5から10員のヘテロアリールであり;
Lは、それぞれ独立して、単共有結合、O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、OC(=O)O、S(O)、N(R)、C(=O)N(Rx)、N(R)C(=O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)、及びN[S(O)]S(O)から選ばれ(ここにおいて、mはそれぞれ独立して、0、1及び2から選ばれ;Rxはそれぞれ独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルカノイル及びC−Cアルキルスルホニルから選ばれ;そしてRは水素又はC−Cアルキルである);
は、それぞれ独立して、
(i)水素、ハロゲン、シアノ及びニトロ;及び
(ii)それぞれが、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、及び(3から10員の複素環)C−Cアルキル;から選ばれ;そして
は、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アミノカルボニル、シアノ、ニトロ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルカノイル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルエーテル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、フェニルC−Cアルキル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、C−Cアルキルスルホニル、及び(4から7員の複素環)C−Cアルキルから選ばれる。]
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
Y及びZのうちの少なくとも1つがNである、請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項29】
Y及びZの両方がCHである、請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項30】
Arが、(a)式LRの基;及び(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;からそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールである、請求項27〜29の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項31】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノからそれぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項32】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項31に記載の化合物又はその塩。
【請求項33】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項27〜32の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項34】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;そして
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルでそれぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項33に記載の化合物又はその塩。
【請求項35】
が、(i)ヒドロキシ又はハロゲン;又は(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルである、請求項27〜34の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項36】
が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル及びC−Cハロアルキルから独立して選ばれる0から4個の置換基で、それぞれ置換されている、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノ、モルホリニルC−Cアルキル、ピペラジニルC−Cアルキル、ピペリジニルC−Cアルキル、アゼチジニルC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル又はピリジルC−Cアルキルである、請求項35に記載の化合物又はその塩。
【請求項37】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Y及びZが独立してN又はCHであり;
が、
(i)ヒドロキシ又はハロゲン;又は
(ii)ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びC−Cハロアルキルから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル、又は(4から7員のヘテロシクロアルキル)C−Cアルキルであり;そして
が水素である、
請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項38】
化合物が、式
【化005】

(式中、
Arは、(a)式LRの基;及び(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;から独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
及びRは、
(i)それぞれが独立して(a)水素;及び(b)Rから、それぞれ独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルカノン、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルエーテル、C−C10アリールC−Cアルキル、(5から10員の複素環)C−Cアルキル及びC−Cアルキルスルホニル;から選ばれるか又は
(ii)一緒なって、これらが結合しているNと共に、Rから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、4から10員の複素環基を形成し;
及びRは、それぞれ独立して
(i)それぞれが独立して水素、ヒドロキシ及びC−C6アルキルから選ばれるか;又は
(ii)一緒になってケト基を形成し;そして
nは1、2又は3である。)
を有する、請求項27〜29の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項39】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項38に記載の化合物又はその塩。
【請求項40】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項39に記載の化合物又はその塩。
【請求項41】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項38〜40の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項42】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;そして
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項41に記載の化合物又はその塩。
【請求項43】
及びRが、それぞれ独立して、
(i)水素、又は
(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びハロC−Cアルコキシから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル又はC−Cアルキルスルホニルである、
請求項38〜42の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項44】
及びRが、一緒になって、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びハロC−Cアルコキシから、それぞれ独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されている、アゼチジン、ピロリジン、モルホリン、ピペリジン又はピペラジンを形成する、請求項38〜42の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項45】
及びRが、水素及びC−Cアルキルからそれぞれ独立して選ばれる、請求項38〜44の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項46】
nが1である、請求項38〜45の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項47】
化合物が、式:
【化006】

(式中、
Arは、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Arは、(a)式LRの基;及び(b)一緒になって、Rからそれぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換さている、5から7員の縮合複素環を形成する基;から、それぞれ独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、フェニル又は6員のヘテロアリールであり;
は、(i)水素;及び(ii)Rからそれぞれ独立して選ばれる0か6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10アリールC−Cアルキル、及び5から10員の複素環C−Cアルキル;から選ばれ;
及びRは、それぞれが独立して
(i)それぞれ独立して水素、ヒドロキシ及びC−Cアルキルから選ばれるか;又は
(ii)一緒になってケト基を形成し;そして
nは1、2又は3である。)
を有する、請求項27〜29の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項48】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルスルホニル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、それぞれ独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項47に記載の化合物又はその塩。
【請求項49】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項48に記載の化合物又はその塩。
【請求項50】
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシで、それぞれ置換されている、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項47〜49の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項51】
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;そして
Arが、非置換、又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルである、請求項50に記載の化合物又はその塩。
【請求項52】
が、(i)水素;又は(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されているC−Cアルキルである、請求項47〜51の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項53】
及びRが、水素及びC−Cアルキルから、それぞれ独立して選ばれる、請求項47〜52の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項54】
nが1である、請求項47〜53の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項55】
Y及びZが、独立してN又はCHであり;
Arが、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
Arが、それぞれがハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cアルカノイル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキルスルホニル又はC−Cハロアルキルスルホニルで、それぞれ置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジニルであり;
が、(i)水素;又は(ii)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、オキソ、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから、独立して選ばれる0から4個の置換基で置換されているC−Cアルキルであり;
及びRが、水素及びC−Cアルキルから、それぞれ独立して選ばれ;そして
nが1である、
請求項47に記載の化合物又はその塩。
【請求項56】
化合物が、インビトロのカプサイシン受容体の作動試験において検出可能な作動活性を示さない、請求項1〜55の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項57】
化合物が、カプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において、1マイクロモル以下のIC50値を有する、請求項1〜55の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項58】
化合物が、カプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において、100ナノモル以下のIC50値を有する、請求項57に記載の化合物又はその塩。
【請求項59】
化合物が、カプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において、10ナノモル以下のIC50値を有する、請求項57に記載の化合物又はその塩。
【請求項60】
化合物又はその塩が放射性標識されている、請求項1〜55の何れか一項に記載の化合物又はその塩。
【請求項61】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、1つ以上の化合物又はその塩を、生理学的に許容される担体又は賦形剤と共に含有してなる、医薬組成物。
【請求項62】
細胞内のカプサイシン受容体のカルシウム伝達を低減させるためのものである請求項61に記載の医薬組成物。
【請求項63】
細胞が神経細胞である、請求項62に記載の医薬組成物。
【請求項64】
細胞が尿路上皮細胞である、請求項62に記載の医薬組成物。
【請求項65】
化合物又はその塩を、1マイクロモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項61〜64に記載の医薬組成物。
【請求項66】
化合物又はその塩を、500ナノモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項65に記載の医薬組成物。
【請求項67】
化合物又はその塩を、100ナノモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項65に記載の医薬組成物。
【請求項68】
経口で投与する、請求項60〜67のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項69】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、1つ以上の化合物又はその塩を含有してなる、カプサイシン受容体調節の応答に関連する疾患の治療のための医薬組成物。
【請求項70】
疾患が、(i)カプサイシンへの暴露、(ii)熱への暴露による火傷又は炎症、(iii)光への暴露による火傷又は炎症、(iv)催涙ガス、大気汚染又は唐辛子スプレーへの暴露による火傷、気管支収縮又は炎症、又は(v)酸への暴露による火傷又は炎症である請求項69に記載の医薬組成物。
【請求項71】
疾患が、喘息又は慢性閉塞性肺疾患である、請求項69に記載の医薬組成物。
【請求項72】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、1つ以上の化合物又はその塩を含有してなる疼痛を治療するための医薬組成物。
【請求項73】
化合物を、1マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項74】
化合物を、500ナノモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項75】
化合物を、100ナノモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項76】
疼痛が神経性疼痛である、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項77】
疼痛が、乳房切除後疼痛症候群、切断痛、幻肢痛、口腔内神経性疼痛、歯痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、反射交感神経性ジストロフィー、三叉神経痛、変形性関節症、関節リウマチ、繊維筋痛、ギラン・バーレ症候群、知覚異常性大腿神経痛、口内焼灼感症候群、両側性末梢神経障害、灼熱痛、神経炎、ニューロン炎、神経痛、AIDS関連神経障害、MS関連神経障害、脊髄損傷関連の疼痛、手術関連の疼痛、筋骨格の疼痛、背中の疼痛、頭痛、片頭痛、狭心症、陣痛、痔、消化不良、シャルコー痛、腸内ガス、生理、ガン、毒汚染、過敏性腸症候群、炎症性大腸炎、及び外傷:から選ばれる疾患によるものである、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項78】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、化合物又はその塩を含有してなる痒みを治療するための医薬組成物。
【請求項79】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、化合物又はその塩を含有してなる咳又はしゃっくりを軽減させるための医薬組成物。
【請求項80】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、化合物又はその塩を含有してなる尿失禁又は過活動膀胱を軽減するための医薬組成物。
【請求項81】
請求項1〜59の何れか一項に記載の、化合物又はその塩を含有してなる、肥満患者の減量を促進するための医薬組成物。
【請求項82】
(a)試料を、化合物がカプサイシン受容体と結合することが可能な条件下で、請求項1〜60に記載の化合物又はその塩と接触させる;及び
(b)カプサイシン受容体に結合した化合物の量を検出し、それから試料中のカプサイシン受容体の有無を判定する;
工程からなる、試料中のカプサイシン受容体の有無を判定する方法。
【請求項83】
化合物が請求項60に記載の放射性標識された化合物で、検出の工程が
(i)結合した化合物から結合しなかった化合物を分離する;及び
(ii)試料中の結合した化合物の有無を検出する;
の工程からなる、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
(a)VR1調節剤がカプサイシン受容体と結合するのを許容する条件下で、請求項60に記載の放射性標識された化合物又はその塩を、カプサイシン受容体と接触させ、それにより標識されたVR1調節剤を結合させる;
(b)試験薬が存在しない場合の、標識されたVR1調節剤の結合量に対応するシグナルを検出する;
(c)結合した標識されたVR1調節剤を、試験薬と接触させる;
(d)試験薬が存在する場合の、標識されたVR1調節剤の結合量に対応するシグナルを検出する;及び
(e)工程(b)で検出されたシグナルと比較して、工程(d)で検出したシグナルの減少を測定し、そこからカプサイシン受容体と結合する薬剤を同定する;
ことからなる、カプサイシン受容体と結合する薬剤を同定する方法。
【請求項85】
請求項1〜59の何れか一項に記載の1つ以上の化合物又はその塩を、含有してなる、インビトロでバニロイドリガンドのカプサイシン受容体結合阻害剤。
【請求項86】
化合物を、1マイクロモル以下の濃度で患者の血液中に存在させる、請求項85に記載の阻害剤。

【公開番号】特開2011−137018(P2011−137018A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32423(P2011−32423)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【分割の表示】特願2006−520420(P2006−520420)の分割
【原出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(500015456)ニューロジェン・コーポレーション (48)
【Fターム(参考)】