説明

置換スルホンアミド誘導体

本発明は、置換スルホンアミド誘導体、その調製方法、これらの化合物を含む薬剤、および薬剤の調製における置換スルホンアミド誘導体の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
mは、0、1または2を表し、
nは、1または2を表し、
oは、0、1または2を表し、
pは、0、1または2を表し、
qは、0、1、2、3または4を表し、
Qは、単結合、−O−または−CH−を表し、
は、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを表し、
およびRは、(i)または(ii):
(i)Rは、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)、アリールもしくはヘテロアリール;またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)、アリールもしくはヘテロアリールを表し、
は、H、C1〜6−アルキル、アリールもしくはヘテロアリール;またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを表す、
または
(ii)RおよびRは、これらを結合する基−N−(CH−)−と一緒に、アリールまたはヘテロアリールラジカルと縮合し得る複素環を形成する
(前記複素環は、飽和または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、ラジカルRが結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR、O、S、S=OおよびS(=O)からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、
前記ラジカルRは、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、Rは、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、
において記載されるように定義され、
は、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを示し、
およびRは、互いに独立して、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキルを示す(ここで、RおよびRは同時にHを表さない)か、あるいはRおよびRは一緒に、RおよびRが結合するN原子に加えて、基N、OおよびSからの少なくとも1つのさらなるヘテロ原子も含有し得る置換または非置換の5員または6員ヘテロアリールを表すか、あるいはRおよびRは一緒に、−(CH−および−(CH−X−(CH−から選択される基を表し(ここで、dは2、3、4、5または6を示し、eおよびfは互いに独立して1、2または3を示すが、ただしe+fは5以下であり、そしてXはNR12、CF、O、S、S(=O)またはS(=O)を示し、R12は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、そして
前記ラジカルC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、C3〜8−ヘテロシクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なるラジカルによって一置換または多置換されていてもよく、前記ラジカルC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分岐状でもよい]
で表され、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオ異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体の混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態にある置換スルホンアミド誘導体。
【請求項2】
mが、0、1または2を表し、
nが、1または2を表し、
oが、0、1または2を表し、
pが、0、1または2を表し、
qが、0、1、2、3または4を表し、
Qが、単結合、−O−または−CH−を表し、
が、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを表し、
およびRが、(i)または(ii):
(i)Rが、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)、アリールもしくはヘテロアリール;またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)、アリールもしくはヘテロアリールを表し、
が、H、C1〜6−アルキル、アリールもしくはヘテロアリール;またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを表す、
または
(ii)RおよびRが、これらを結合する基−N−(CH−)−と一緒に、アリールまたはヘテロアリールラジカルと縮合し得る複素環を形成する
(前記複素環は、飽和または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、ラジカルRが結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR、O、S、S=OおよびS(=O)からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、
前記ラジカルRは、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、Rは、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、
において記載されるように定義され、
が、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを示し、
およびRが互いに独立して、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキルを表す(ここで、RおよびRは同時にHを表さない)か、あるいはRおよびRが一緒に、RおよびRが結合する窒素原子に加えて、基N、OおよびSからの少なくとも1つのさらなるヘテロ原子も含有し得る置換または非置換の5員または6員ヘテロアリールを表すか、あるいはRおよびRが一緒に、−(CH−および−(CH−X−(CH−から選択される基を表し(ここで、dは2、3、4、5または6を示し、eおよびfは互いに独立して1、2または3を示すが、ただしe+fは5以下であり、そしてXはNR12、CF、O、S、S(=O)またはS(=O)を示し、R12は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリールもしくはヘテロアリールを示す)、そして
前記ラジカルC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、C3〜8−ヘテロシクロアルキル、二環式の8〜12員カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なるラジカルによって一置換または多置換されていてもよく、前記ラジカルC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分岐状でもよく、
個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオ異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体の混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態にあり、
ここで、
置換アルキル、アルケニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレンまたはシクロアルキルが、F、Cl、Br、I、CN、NH、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)、N(C1〜6−アルキレン−OH)、NO、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、COH、CO−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって一置換または多置換されており、
置換アリールまたはヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、CN、NH、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)、N(C1〜6−アルキレン−OH)、NH−アリール、N(アリール、N(C1〜6−アルキル)アリール、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、COH、CHSO−フェニル、CO−C1〜6−アルキル、OCF、CF、−O−CH−O−、−O−CH−CH−O−、−O−C(CH−CH−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ナフチル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール、ベンジル、チエニルおよびフリル(ここで、アリールは、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す)からなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって一置換または多置換されており、
置換された二環式の8〜12員カルボシクリルが、同一または異なる置換基によって一置換または多置換されており、カルボシクリルの飽和または部分不飽和環系に結合される置換基が、シクロアルキルについて上記で定義された置換基の群から選択され、そしてカルボシクリルの芳香族環系に結合される置換基が、アリールまたはヘテロアリールについて上記で定義された置換基の群から選択される、
請求項1に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項3】
が、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニルまたはジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェニルエチルを表し、好ましくは、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾチアゾリルまたはジベンゾフラニルを表す、請求項1または2に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項4】
pおよびoが1を表すか、あるいは
pが1を表し、そしてoが0を表す、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項5】
Qが単結合を表し、
mが0または1を表し、そして
nが1または2を表すか、あるいは
Qが−O−を表し、
mが1または2を表し、そして
nが1を表す、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項6】
が、フェニル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された2−、3−もしくは4−ピリジニルを表し、ここで、フェニルが、いずれの場合も、F、ClまたはCFによって一置換または多置換され得る、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項7】
qが0、1または2を表す、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項8】
およびRが、互いに独立して、非置換または一置換または多置換C1〜6−アルキルを表すか、あるいはRおよびRが一緒に、−N=CH−CH=CH−、−CH=CH−N=CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−および−CH−CH−NR−CH−CH−(ここで、Rは、HまたはC1〜6−アルキルを表す)から選択される基を表す、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項9】
が、H、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、−CH(フェニル)、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはRが、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを示し、
前記ラジカルC1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは置換されていてもよく、特にC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF、OCF、OHおよびSHからなる群から選択される同一または異なるラジカルによって一置換または多置換されていてもよい、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項10】
が、H、C1〜6−アルキルもしくはアリール、またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールを表し、前記ラジカルC1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレンまたはアリールが、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは置換されていてもよく、特に、アリールが、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF、OCF、OHおよびSHからなる群から選択される同一または異なるラジカルによって一置換または多置換され得る、請求項1〜9のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項11】
前記一般式(I)において、ラジカルRおよびRが、これらを結合する基−N−(CH−)−と一緒に、一般式(II)
【化2】

(式中、
a、bおよびcは、いずれの場合も互いに独立して、0または1を表し、そして
、R10、R11a、R11bおよびR11cは、いずれの場合も互いに独立してHを表すか、あるいはR、R10、R11a、R11bおよびR11cからの2つの隣接するラジカルは、非置換であってもあるいは同一または異なるラジカルによって一置換または多置換されていてもよい5員または6員縮合アリールまたはヘテロアリールラジカルを形成する)
の複素環を形成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項12】
前記スルホンアミド誘導体が、
【表1】





からなる群から選択され、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオ異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体の混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基および/または生理学的に許容可能な塩の形態にある、請求項1〜11のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。
【請求項13】
【化3】

遊離アミン(A)およびカルボン酸(S)が、有機溶媒中、少なくとも水除去剤および有機塩基の存在下、アミド形成において反応されて本発明に従う化合物(P)を生じる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体の製造方法。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体を含み、場合により、適切な添加剤および/または補助物質および/またはさらなる活性成分も含む薬剤。
【請求項15】
痛み、特に急性痛、内臓痛、神経因性疼痛、慢性痛または炎症性疼痛、片頭痛、糖尿病、呼吸器の疾患、炎症性腸疾患、神経疾患、皮膚の炎症、リウマチ性疾患、敗血症性ショック、再灌流症候群、肥満を治療するための薬剤、および血管新生阻害薬としての薬剤の製造における、請求項1〜12のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体の使用。

【公表番号】特表2011−516514(P2011−516514A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503377(P2011−503377)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2009/002579
【国際公開番号】WO2009/124734
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(390035404)グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (127)
【Fターム(参考)】