説明

置換ナフチリジン及びSYKキナーゼ阻害剤としてのその使用

本発明は、式1(式中、Rは、−O−R又は−NRの中から選択され、Rは、R及びRにより置換されているC1−6−アルキルであり、Rは、水素、分岐鎖又は直鎖C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、−C1−6−アルキレン−O−C1−3−アルキル、C1−3−ハロアルキルから選択され、Rは、環Xであり、nは、0又は1のいずれかであり、そして、式(I)は、単結合又は二重結合のいずれかであり、そして、ここで、A、B、D及びEは、それぞれ互いに独立して、CH、CH、C、N、NH、O又はSから選択され、そして、環Xは、位置A、B、D又はEのいずれかを介して分子に結合しており、前記環Xは、場合により、−オキソ、ヒドロキシ、−C1−3−アルキル、−C1−3−ハロアルキル、−O−C1−3−アルキル、−C1−3−アルカノール及びハロゲンからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2又は3個の残基によりさらに置換されていてもよく、そして、R、R、R、R、R、R10、R11及びQは、請求項1で示される意味を有してもよい)で表される新規置換ナフチリジン及びその薬理学的に許容しうる塩、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ化合物、水和物又は溶媒和物、ならびにこれらの化合物を含有する医薬組成物に関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1:
【化156】


[式中、
は、−O−R又は−NRの中から選択され、
は、R及びRにより置換されているC1−6−アルキルであり、
は、水素、分岐鎖又は直鎖C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、−C1−6−アルキレン−O−C1−3−アルキル、C1−3−ハロアルキルから選択され、
は、環X:
【化157】


(式中、nは、0又は1のいずれかであり、
【化158】


は、単結合又は二重結合のいずれかであり、そして、
A、B、D及びEは、それぞれ互いに独立して、CH、CH、C、N、NH、O又はSから選択される)であり、そして、
環Xは、位置A、B、D又はEのいずれかを介して分子に結合しており、
前記環Xは、場合により、−オキソ、ヒドロキシ、−C1−3−アルキル、−C1−3−ハロアルキル、−O−C1−3−アルキル、−C1−3−アルカノール及びハロゲンからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2又は3個の残基によりさらに置換されていてもよく、
は、水素及びC1−6−アルキルからなる群より選択され、
は、水素;5〜10員アリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環;3〜10員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より選択され、
ここで、Rが水素でない場合、前記Rは、場合により、水素、−オキソ、ハロゲン、−C1−6−アルキル、−C2−6−アルケニル、−C1−6−アルキレン−COOH、−COOH、−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−NR10、−C1−6−アルキレン−CO−Q、−CO−Q、−C1−6−アルキレン−CO−NRQ、−CO−NRQ、−C1−6−アルキレン−NR11−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−NR11−CO−Q、−C1−6−アルキレン−NR11−SO、−C1−6−アルキレン−O−CO−R、−C1−6−アルキレン−O−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−O−R、−C1−6−アルキレン−SO−NR10、−C1−6−アルキレン−SO、−C1−6−アルキレン−SOR、−C1−6−アルキニレン−O−R、−C1−6−アルキニレン−Q、−C1−6−アルキニレン−NR10、C5−10−アリール、−Q、−C3−8−シクロアルキル、−O−R、−O−C1−6−アルキレン−R、−O−C1−6−アルキレン−O−R、−C1−3−ハロアルキル、シアニド、−NR11、−NR11(C1−6−アルキレン−R)、−S(O)−C1−6−アルキル、−SO−C1−6−アルキル、−S−C1−6−アルキル、−SO−NR10、−SO−NR11Q、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール、−NR11−CO−R及び−O−CO−Rからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2、3又は4個の残基により置換されていてもよく、
は、水素;分岐鎖又は直鎖−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−C1−6−アルキレン−COOH;−C1−6−アルキレン−CO−NR10;−C1−6−アルキレン−CO−Q;−C2−6−アルキレン−NR11−CO−NR10;−C2−6−アルキレン−NR11−CO−Q;−C2−6−アルキレン−NR11−SO;−C2−6−アルキレン−NR10;−C2−6−アルキレン−Q;−C2−6−アルキレン−O−CO−R、−C2−6−アルキレン−O−CO−NR10、−C2−6−アルキレン−SO−NR10、−C2−6−アルキレン−SO−R、−C2−6−アルキレン−SO−R、−SO−R、−SO−R、−SO−NR10、−SO−NR11Q、−SO−Q、−C1−6−アルキレン−O−R;−CO−NR10、−CO−NRQ、−CO−R、−CO−Q、−C1−6−アルキレン−Q、−C5−10−アリール、−Q、3〜8員の飽和又は部分不飽和シクロアルキル;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール;−C1−6−アルキレン−ヘテロアリール(このヘテロアリールは、5〜10員であり、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む)からなる群より選択され;
ここで、Rが水素でない場合、Rは、場合により、水素;−オキソ;ヒドロキシ;−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−NR10、−Q、−NRQ、3〜6員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より独立して選択される、1、2又は3個の残基Rにより置換されていてもよく;
が水素でない場合、Rは、場合により、水素、−オキソ、ヒドロキシ、−C1−6−アルキル、ハロゲン、−C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−C1−3−アルキレン−O−C1−3−アルキルから選択される1、2又は3個の残基により置換されていてもよく、
各R、R10及びR11は、水素、−C1−6−アルキル、−C3−8−シクロアルキル、−C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル及びフェニルからなる群より互いに独立して選択され、
そして、各Qは、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環、又はN、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリールのいずれかより独立して選択され;
ここで、Qは、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合している]
で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が、水素又はメチルである、請求項1に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
が、水素、−メチル、−エチル、−n−プロピル、−イソプロピル、−n−ブチル、−イソブチル、−tert−ブチル、−エテニル、−プロペニル、−エチレン−O−メチル、−プロピレン−O−メチル、−CF3、−CHF、−CHF、−CF−CF及び−CH−CFから選択される、請求項1又は2の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
が、R及びRにより置換されているメチレン又はエチレンである、請求項1〜3の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
が、R及びRにより置換されているメチレンである、請求項1〜4の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項6】
が、下記:
【化159】


[式中、前記環Xの各々は、場合により、−メチル、−エチル、−プロピル、−イソプロピル、−CF、−F及び−オキソからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2又は3個の残基によりさらに置換されていてもよい]
から選択される環Xである、請求項1〜5の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項7】
が、水素、フェニル、ピロリル、ピロリジニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、1H−ピリジン−2−オン−イル、2−H−ピリジン−3−オン−イル、フラニル、チオフェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、プリニル、ピロニル、ピリドニル、チオピラニル、ピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピラニル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチオアゾリル(isothioazolyl)、オキサジアゾリル、トリアジニル、クマロニル(cumaronyl)、ベンゾチオフェニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル、インドリル、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルからなる群より選択され、ここで、Rが水素でない場合、前記Rが、請求項1に定義されるように、場合により置換されていてもよい、請求項1〜6の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項8】
Qが、N、O及びSからなる群よりそれぞれ互いに独立して選択される1,2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜6員複素環式環(場合により、水素、−オキソ又は−C1−3−アルキルにより置換されていてもよい)から選択される、請求項1〜7の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項9】
Qが、下記:
【化160】


からなる群より選択され、ここで、Qが、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合しており、場合により、水素、オキソ又はC1−3−アルキルから選択される残基により置換されていてもよい、請求項1〜8の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項10】
が、水素;5〜10員アリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環;3〜10員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より選択され、
ここで、Rが水素でない場合、前記Rが、場合により、水素、−オキソ、−F、−Cl、−Br、−C1−6−アルキル、−Q、−O−R、−O−C1−6−アルキレン−R、−O−C1−6−アルキレン−O−R、−C1−3−ハロアルキル、シアニドからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2、3又は4個の残基により置換されていてもよく、
が、水素;分岐鎖又は直鎖−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−C1−6−アルキレン−NR10、−Q;3〜8員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より選択され;
ここで、Rが水素でない場合、Rが、場合により、水素;−オキソ;ヒドロキシ;−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−Q、3〜6員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より独立して選択される、1、2又は3個の残基Rにより置換されていてもよく;
が水素でない場合、Rが、場合により、水素、−オキソ、−ヒドロキシ、−C1−6−アルキル、ハロゲン、−C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−C1−3−アルキレン−O−C1−3−アルキルから選択される1、2又は3個の残基により置換されていてもよく、
各R及びR10が、水素、−C1−6−アルキル、−C3−8−シクロアルキル、−C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル及びフェニルからなる群より互いに独立して選択され、
そして、各Qが、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環、又はN、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリールのいずれかより独立して選択され;
ここで、Qが、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合している、請求項1〜9の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項11】
が、水素;5〜10員アリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環;3〜10員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より選択され、
ここで、Rが水素でない場合、前記Rが、場合により、−C1−6−アルキル、−C2−6−アルケニル、−C1−3−ハロアルキル、シアニド、−C1−6−アルキレン−COOH、−COOH、−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−NR10、−C1−6−アルキレン−CO−Q、−CO−Q、−C1−6−アルキレン−CO−NRQ、−CO−NRQ、−C1−6−アルキレン−NR11−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−NR11−CO−Q、−C1−6−アルキレン−NR11−SO、−C1−6−アルキレン−O−CO−R、−C1−6−アルキレン−O−CO−NR10、−C1−6−アルキレン−O−R、−C1−6−アルキレン−SO−NR10、−C1−6−アルキレン−SO、−C1−6−アルキレン−SOR、−C1−6−アルキニレン−O−R、−C1−6−アルキニレン−Q、−C1−6−アルキニレン−NR10、−C5−10−アリール、−Q、−C3−8−シクロアルキルからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2、3又は4個の残基により置換されていてもよく、
各R、R10及びR11が、水素、−C1−6−アルキル、−C3−8−シクロアルキル、−C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル及びフェニルからなる群より互いに独立して選択され、
そして、各Qが、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環、又はN、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリールのいずれかより独立して選択され;
ここで、Qが、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合している、請求項1〜9の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項12】
が、水素;5〜10員アリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリール;N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環;3〜10員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より選択され、
ここで、Rが水素でない場合、前記Rが、場合により、−NR11、−NR11(C1−6−アルキレン−R)、−S(O)−C1−6−アルキル、−SO−C1−6−アルキル、−S−C1−6−アルキル、−SO−NR10及び−SO−NR11Qからなる群よりそれぞれ独立して選択される1、2、3又は4個の残基により置換されていてもよく、
が、水素;分岐鎖又は直鎖−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−C1−6−アルキレン−COOH;−C1−6−アルキレン−CO−NR10;−C1−6−アルキレン−CO−Q;−C2−6−アルキレン−NR11−CO−NR10;−C2−6−アルキレン−NR11−CO−Q;−C2−6−アルキレン−NR11−SO;−C2−6−アルキレン−NR10;−C2−6−アルキレン−Q;−C2−6−アルキレン−O−CO−R、−C2−6−アルキレン−O−CO−NR10、−C2−6−アルキレン−SO−NR10、−C2−6−アルキレン−SO−R、−C2−6−アルキレン−SO−R、−SO−R、−SO−R、−SO−NR10、−SO−NR11Q、−SO−Q、−C1−5−アルキレン−O−C1−3−アルキルR;−CO−NR10、−CO−NRQ、−CO−R、−CO−Q、−C1−6−アルキレン−Q、−C5−10−アリール、−Q、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環;3〜10員の飽和又は部分不飽和シクロアルキル;−C1−6−アルキレン−NH;−C1−6−アルキレン−NH(C1−3−アルキル)及び−C1−6−アルキレン−N(C1−3−アルキル)からなる群より選択され、
ここで、Rが水素でない場合、Rが、場合により、水素;−オキソ;ヒドロキシ;−C1−6−アルキル;−C1−6−ハロアルキル;−NR10、−Q、−NRQ、3〜6員の飽和又は部分不飽和シクロアルキルからなる群より独立して選択される、1、2又は3個の残基Rにより置換されていてもよく;
が水素でない場合、Rが、場合により、水素、−オキソ、ヒドロキシ、−C1−6−アルキル、ハロゲン、−C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−C1−3−アルキレン−O−C1−3−アルキルから選択される1、2又は3個の残基により置換されていてもよく、
各R、R10及びR11が、水素、−C1−6−アルキル、−C3−8−シクロアルキル、−C1−6−アルキル−C3−8−シクロアルキル及びフェニルからなる群より互いに独立して選択され、
そして、各Qが、N、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員の飽和又は部分不飽和複素環式環、又はN、O及びSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜10員ヘテロアリールのいずれかより独立して選択され;
ここで、Qが、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合している、請求項1〜9の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項13】
が水素でない場合、Rが、場合により、水素;−オキソ;−メチル、−エチル、−n−プロピル、−イソプロピル、−n−ブチル、−tert−ブチル、−イソブチル、−Qからなる群より独立して選択される、1、2又は3個の残基Rにより置換されていてもよく、
が水素でない場合、Rが、場合により、水素、−オキソ、−メチル、−エチル、−n−プロピル、−イソプロピル、−n−ブチル、−tert−ブチル、−イソブチルから選択される1、2又は3個の残基により置換されていてもよく、
各R、R10及びR11が、水素、−C1−6−アルキルからなる群より互いに独立して選択され、
そして、各Qが、N、O又はSの中からそれぞれ独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5〜7員の飽和複素環式環のいずれかより独立して選択され、
ここで、Qが、炭素原子又は窒素原子のいずれかを介して、分子の残りに結合している、請求項1〜12の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項14】
が、下記:
【化161】




からなる群より選択され、そして、
が、下記:
【化162】






及び水素からなる群より選択される、請求項1〜4及び6〜13の一項に記載の式1で表される化合物、前述の化合物のN−オキシド、特に、前述の化合物の1−ナフチリジニル−オキシド、及び前述の化合物の薬学的に許容しうる塩。
【請求項15】
医薬としての請求項1〜14の一項に記載の化合物。
【請求項16】
SYK酵素の阻害により処置することができる疾患の処置のための医薬を調製するための、請求項1〜14の一項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
アレルギー性鼻炎、喘息、COPD、成人呼吸窮迫症候群、気管支炎、B細胞リンパ腫、皮膚炎及び接触皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎結膜炎、リウマチ性関節炎、抗リン脂質症候群、ベルガー病、エバンス症候群、潰瘍性大腸炎、アレルギー性抗体性糸球体腎炎(allergic antibody-based glomerulonephritis)、顆粒球減少症、グッドパスチャー症候群、肝炎、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、過敏性血管炎、免疫性溶血性貧血(immunohaemolytic anaemia)、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、川崎症候群、アレルギー性結膜炎、紅斑性狼瘡、被膜細胞リンパ腫、好中球減少症、非家族性側索硬化症、クローン病、多発性硬化症、重症筋無力症、骨粗鬆症、溶骨性疾患、骨減少症、乾癬、シェーグレン症候群、強皮症(sclerodermy)、T細胞リンパ腫、じん麻疹/血管性浮腫(angiooedema)、ウェゲナー肉芽腫症及びセリアック病の中から選択される疾患の処置のための医薬を調製するための、請求項1〜14の一項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
喘息、COPD、アレルギー性鼻炎、成人呼吸窮迫症候群、気管支炎、アレルギー性皮膚炎、接触皮膚炎、特発性血小板減少性紫斑病、リウマチ性関節炎及びアレルギー性鼻炎結膜炎の中から選択される疾患の処置のための医薬を調製するための、請求項1〜14の一項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
喘息、COPD、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎及びリウマチ性関節炎の中から選択される疾患の処置のための医薬を調製するための、請求項1〜14の一項に記載の化合物の使用。
【請求項20】
請求項1〜14の一項に記載の式1で表される1つ以上の化合物を含有することを特徴とする、医薬製剤。
【請求項21】
請求項1〜14の一項に記載の式1で表される1つ以上の化合物を、抗コリン作用薬、β模倣薬、コルチコステロイド薬、PDE4阻害剤、EGFR阻害剤、LTD4アンタゴニスト、CCR3阻害剤、iNOS阻害剤及びHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の中から選択される活性物質と組み合わせて含有することを特徴とする、医薬製剤。
【請求項22】
式5:
【化163】


から選択される化合物、
式6:
【化164】


から選択される化合物、
式7a:
【化165】


から選択される化合物、
式7b:
【化166】


から選択される化合物、
式7c:
【化167】


から選択される化合物
(式中、Xは、Cl又はトリフラートであり、そして、R、R、Rは、請求項1〜14の一項に定義されるとおりである)。
【請求項23】
式1’:
【化168】


(式中、R及びRは、請求項1〜14の一項に定義されるとおりである)
から選択される化合物。

【公表番号】特表2013−518073(P2013−518073A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550404(P2012−550404)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050871
【国際公開番号】WO2011/092128
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】