説明

置換ベンゾイミダゾロン誘導体、それを含む薬剤およびそれの使用

本発明は、一般式(I)の新規なベンゾイミダゾロン誘導体


(式中、置換基R、R、R、A、AおよびBは請求項1で定義の通りである。)、これを含む薬剤、ならびにバソプレッシン依存性疾患の予防および/または治療におけるその使用に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)のベンゾイミダゾロン化合物、該化合物の互変異形、エナンチオマー形および/またはジアステレオマー形、および/または該化合物のプロドラッグ、ならびに前記化合物もしくは複数化合物の生理的に耐容される塩
【化41】

[式中、
は、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニルもしくはC−C−アルキレン−フェニル、または
環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個の炭素原子を有し、その上さらに環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を有していても良く、ならびに互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、臭素、塩素、ヨウ素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OH、COOH、CO−NH、NH、NH−CO−NHもしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、O−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、O−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C−アルキレン−アリール、NH−(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)、C−C−NH、C−C−アルキレン−NH−(C−C−アルキル)、C−C−アルキレン−N(C−C−アルキル)、C−C−アルキレン−OH、C−Cアルキレン−O−C−C−アルキル、CO−C−C−アルキル、CO−O−C−C−アルキル、CO−NH(C−C−アルキル)、CO−N(C−C−アルキル)、NH−CO−C−C−アルキル、NH−CO−N(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)−CO−C−C−アルキルからなる群から選択される1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良い芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族単環式もしくは二環式環であり;
は、水素もしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルもしくはC−C−シクロアルキルであり;
または基AおよびAは、それらが結合している炭素原子と一体となって、それぞれに置換されていても良い3から7員の炭素環(スピロ連結)を形成していても良く、該環はさらに、環員としてO、SおよびNR14からなる群から選択されるヘテロ原子を含むことができ、R14は水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、アリールおよびC−C−アルキレン−アリールからなる群から選択される基であり、ならびにこのようにして形成される環は、互いに独立にそして個々の場合で独立に上記の意味を有していても良い1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良く;
Bは、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のC原子を有する芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、さらに、環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を含むことができ、ならびに1、2もしくは3個の基R、Rおよび/またはRによって置換されていても良く、ここでR、RおよびRは、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、塩素、臭素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OCHF、OCHCF、OCH−CHF、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択され、
は、水素、臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、CN、CF、OCF、OCHFならびにそれぞれにO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル;NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NO、NHCHO、NHCO(C−C−アルキル)もしくはNHCONHからなる群から選択され、
は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、O−C−C−アルキル、塩素、フッ素、ジフルオロメチル(CHF)およびトリフルオロメチルからなる群から選択され;
は、基(X)−(Y)であり、ここで
Xは、CO、SOもしくは(C=NH)であり、
Yは、OH、NH、NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、N(R)(C−C−アルキレン)−Rおよび基Rからなる群から選択され;
は、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基
【化42】

からなる群から選択され、
ここでnは個々の場合で独立に整数1もしくは2であり、
上記の基は、互いに独立にそれぞれ、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OH、それぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R12および/またはR13を有することができ;
11は、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり、
は、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、C−C−アルキレン−フェニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジン、テトラゾール、(C−C−アルキレン)−Rおよび環基R22からなる群から選択される基であり、ここで
22は、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化43】

からなる群から選択され、
ここで上記の基は、互いに独立にそれぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R222aおよび/またはR223aを有していても良く、
221は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルおよびC−C−アルキレン−フェニル、特には水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり;
は、水素、NH、N(R3a)R3b、NH(C−C−アルキレン)−R、N(R)(C−C−アルキレン)−R、N(R)R、N(R)CH、基R33、基CH33ならびにフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジンおよびテトラゾールから選択される芳香族基からなる群から選択される基であり、前記芳香族基は置換されているか1個もしくは2個の置換基R331および/またはR332を有しており、ここで
33は、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化44】

からなる群から選択される基であり
ここでnは、個々の場合で独立に、整数1もしくは2であり、
上記の基R33は、互いに独立にそれぞれに、1個もしくは2個の置換基R331および/またはR332を有することができ、
331、R332は、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、フッ素、OH、ならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択され、
333は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
3aは、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
3bは、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
は、OH、NHならびにそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、O−C−C−アルキルおよび環基R81からなる群から選択される基であり、ここで
81は、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化45】

からなる群から選択される基であり、
は、環員として2、3、4もしくは5個の炭素原子およびO、SおよびNから選択される1、2もしくは3個ヘテロ原子を有する5員もしくは6員のヘテロ芳香族基であり、前記5員もしくは6員のヘテロ芳香族基は置換されていなくても良く、または1個もしくは2個の置換基R331もしくはR332を有していても良く、
ただし、適切な場合に好ましくは、A=A=水素の時にはR≠H(水素以外)であり、
および/または適切な場合に特に好ましくは、A=A=水素の時にはRはハロゲン、シアノ、もしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルコキシおよびC−C−アルキルである。]。
【請求項2】
が、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個の炭素原子を有し、その上さらに、環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を有することができ、ならびに互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、臭素、塩素、ヨウ素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OH、COOH、CO−NH、NH、NH−CO−NHもしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、O−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、O−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C−アルキレン−アリール、NH−(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)、C−C−NH、C−C−アルキレン−NH−(C−C−アルキル)、C−C−アルキレン−N(C−C−アルキル)、C−C−アルキレン−OH、C−Cアルキレン−O−C−C−アルキル、CO−C−C−アルキル、CO−O−C−C−アルキル、CO−NH(C−C−アルキル)、CO−N(C−C−アルキル)、NH−CO−C−C−アルキル、NH−CO−N(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)−CO−C−C−アルキルからなる群から選択される1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良い芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族単環式もしくは二環式環であり;
が、水素もしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルもしくはC−C−シクロアルキルであり;
または基AおよびAが、それらが結合している炭素原子と一体となって、それぞれに置換されていても良い3から7員の炭素環(スピロ連結)を形成していても良く、該環はさらに環員としてO、SおよびNR14からなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、R14は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、アリールおよびC−C−アルキレン−アリールからなる群から選択される基であり、ならびにこのようにして形成される環が、互いに独立にそして個々の場合で独立に上記の意味を有することができる1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良く;
Bが、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のC原子を有する芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、さらに、環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を含むことができ、ならびに1、2もしくは3個の基R、Rおよび/またはRによって置換されていても良く、ここでR、RおよびRは、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、塩素、臭素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OCHF、OCHCF、OCH−CHF、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択され、
が、水素、臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、CN、CF、OCF、OCHFならびにそれぞれにO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル;NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NO、NHCHO、NHCO(C−C−アルキル)もしくはNHCONHからなる群から選択され、
が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、O−C−C−アルキル、塩素、フッ素、ジフルオロメチル(CHF)およびトリフルオロメチルからなる群から選択され;
が、基(X)−(Y)であり、ここで
Xが、CO、SOもしくは(C=NH)であり、
Yが、OH、NH、NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、N(R)(C−C−アルキレン)−Rおよび基Rからなる群から選択され;
が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基
【化46】

からなる群から選択され、
ここで上記の基が、互いに独立にそれぞれ、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OH、それぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R12および/またはR13を有することができ;
11が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり、
が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、C−C−アルキレン−フェニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジン、テトラゾール、(C−C−アルキレン)−Rおよび環基R22からなる群から選択される基であり、ここで
22が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化47】

からなる群から選択され、
ここで上記の基が、互いに独立にそれぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R222aおよび/またはR223aを有していても良く、
221が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり;
が、水素、NHならびにそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、フェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジン、テトラゾール、NH(C−C−アルキレン)−R、N(R)(C−C−アルキレン)−Rおよび環基R33からなる群から選択される基であり、ここで
33が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化48】

からなる群から選択される基であり
ここで上記の基が、互いに独立にそれぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、フッ素、OH、ならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R331および/またはR332を有することができ、
333が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、OH、NHならびにそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、O−C−C−アルキルおよび環基R81からなる群から選択される基であり、ここで
81が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化49】

からなる群から選択される基である請求項1に記載の化合物、該化合物の互変異体形、エナンチオマー形および/またはジアステレオマー形、および/または該化合物のプロドラッグ、ならびに該化合物の生理的に耐容される塩。
【請求項3】
が、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個の炭素原子を有し、その上さらに、環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を有することができ、ならびに互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、臭素、塩素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−CアルキルおよびC−C−アルキル;またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良い芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族単環式もしくは二環式環であり;
が、水素もしくはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルおよびC−C−シクロアルキルであり;
またはここでAおよびAが、それらが結合している炭素原子と一体となって、それぞれに置換されていても良い3から7員の炭素環(スピロ連結)を形成しており、該環はさらに環員としてO、SおよびNR14からなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、R14は、水素ならびにそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、アリールおよびC−C−アルキレン−アリールからなる群から選択される基であり、ならびにこのようにして形成される炭素環もしくヘテロ炭素環が、互いに独立にそして個々の場合で独立に上記の意味を有することができる1、2もしくは3個の基R11、R12および/またはR13によって置換されていても良く;
Bが、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のC原子を有する芳香族、ヘテロ芳香族、部分芳香族もしくは部分ヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、さらに、環員として互いに独立に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される0、1、2、3もしくは4個の同一もしくは異なるヘテロ原子を含むことができ、ならびに1、2もしくは3個の基R、Rおよび/またはRによって置換されていても良く、ここでR、RおよびRは、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、塩素、臭素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OCHF、OCHCF、OCH−CHF、OHならびにそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択され、
が、水素、臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、CN、CF、OCF、OCHFおよび/またはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル;NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NO、NHCHO、NHCO(C−C−アルキル)およびNHCONHからなる群から選択される基であり、
が、水素、塩素、フッ素およびトリフルオロメチルおよび/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびO−C−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、基(X)−(Y)であり、ここで
Xが、CO、SOもしくは(C=NH)であり、
Yが、OH、NHおよび/またはそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、N(R)(C−C−アルキレン)−Rおよび基Rからなる群から選択される基であり;
が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基
【化50】

からなる群から選択される基であり、
ここで上記の基が、それぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OHおよび/またはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R12および/またはR13を有することができ;
11が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり、
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、C−C−アルキレン−フェニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジン、テトラゾール、(C−C−アルキレン)−Rおよび環基R22からなる群から選択される基であり、ここで
22が、個々の場合とは無関係に、下記の個々の個別の基:
【化51】

からなる群から選択される基であり、
ここで上記の基が、それぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に水素、フッ素、OHおよび/またはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R222aおよび/またはR223aを有していても良く、ならびにここで
221が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニルからなる群から選択される基であり;
が、水素、NHおよび/またはそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、NH(C−C−アルキレン)−R、N(R)(C−C−アルキレン)−R、N(R)R、N(R)CH、基R33、基CH33およびフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジンおよびテトラゾールから選択される芳香族基からなる群から選択される基であり、該芳香族基は、置換されているか、1個もしくは2個の基R331および/またはR332を有しており、
33が、個々の場合とは無関係に、下記の個々の個別の基:
【化52】

からなる群から選択される基であり
ここで上記の基が、それぞれに、互いに独立にそして個々の場合で独立に、水素、フッ素、OH、および/またはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキル、フェニルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基R331および/またはR332を有することができ、
333が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、水素ならびに置換されていても良いC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびC−C−アルキレン−フェニルからなる群から選択される基であり;
が、OH、NHおよび/またはそれぞれに置換されていても良いNH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、O−C−C−アルキルおよび環基R81からなる群から選択される基であり、
81が、個々の場合で独立に、下記の個々の個別の基:
【化53】

からなる群から選択される基であり;
が、環員としての2、3、4もしくは5個の炭素原子およびO、SおよびNから選択される1、2もしくは3個ヘテロ原子を有する5員もしくは6員のヘテロ芳香族基であり、前記5員もしくは6員のヘテロ芳香族基は置換されていなくても良く、または1個もしくは2個の置換基R331および/またはR332を有していても良い請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
基Rおよび基Rが下記の意味:
が水素、フッ素、塩素、ヨウ素、CNもしくはエチニルであり、ならびに
が水素である
を有する請求項1、2もしくは3に記載の化合物、ならびに該化合物の互変異体形、エナンチオマー形および/またはジアステレオマー形、および/または該化合物のプロドラッグ、および該化合物の生理的に耐容される塩。
【請求項5】
がC(O)−Yである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
が基(X)−(Y)であり、XがCOであり、ならびにYが基Rである請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
基Rが、下記式の環状基:
【化54】

から選択され、
およびRが請求項1、2または3で定義の通りである請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
基Rが、NH、NH(C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキル)、NH(C−C−アルキレン−OH)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−OH)、NH(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−アルキレン−O−C−C−アルキル)、NH(C−C−シクロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−シクロアルキル)、NH(C−C−ハロアルキル)、N(C−C−アルキル)(C−C−ハロアルキル)、N(R)R、N(R)CH、基R33、基CH33およびピリジンから選択される芳香族基からなる群から選択される請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
が基(X)−(Y)であり、XがCOであり、ならびにYが下記の基:
【化55】

から選択され、
nが1もしくは2であり、Rが水素もしくはメチルであり、ならびにR、R、R221、R222およびR223が請求項1、2または3で定義の通りである請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
が下記の基:
【化56】

であり、
11が、水素、塩素、フッ素またはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される基である請求項1から9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
が水素である請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
Bがフェニル、2−ピリジル、8−キノリニル、2−チエニルおよび3−チエニルから選択され、芳香族もしくはヘテロ芳香族基が置換されていないか、互いに独立に水素、塩素、フッ素、O−C−C−アルキルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される1個もしくは2個の基R11、R12を有していても良い請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Bが、下記の個々の個別の基:
【化57】

からなる群から選択される基である請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキルおよび基:
【化58】

からなる群から選択される基であり、
11が、水素、塩素、フッ素、もしくはそれぞれに置換されていても良いO−C−C−アルキルおよびC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が水素であり;
Bが、下記の個々の個別の基:
【化59】

からなる群から選択される基であり、
が、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CNおよびエチニルからなる群から選択され;
が水素であり、
が基(X)−(Y)であり、ここで
XがCOであり;
Yが、下記の個々の個別の基:
【化60】

からなる群から選択される基であり、nが1もしくは2であり、Rが水素もしくはメチルであり、
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
221が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
222が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;ならびに
223が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基である
請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Yが、下記式の基:
【化61】

であり、
222が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基であり;
223が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基である請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
が、下記の個々の個別の基:
【化62】

からなる群から選択される基であり;
が水素であり;
Bが、下記の個々の個別の基:
【化63】

からなる群から選択される基であり;
が、塩素、ヨウ素、CNおよびエチニルからなる群から選択され;
が水素であり;
が基(X)−(Y)であり、ここで
XがCOであり;
Yが、下記の個々の個別の基:
【化64】

からなる群から選択される基であり、nが1もしくは2であり、Rが水素もしくはメチルであり、
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
221が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
222が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;ならびに
223が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基である
請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Yが下記式の基:
【化65】

であり、
222が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基であり;
223が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基である
請求項16に記載の化合物、該化合物の互変異体形、エナンチオマー形および/またはジアステレオマー形、および/または該化合物のプロドラッグ、および上記化合物もしくは複数の化合物の生理的に耐容される塩。
【請求項18】
が、下記の個々の個別の基:
【化66】

からなる群から選択される基であり;
が水素であり;
Bが、下記の個々の個別の基:
【化67】

からなる群から選択される基であり;
がCNであり;
が水素であり;
が基(X)−(Y)であり、ここで
XがCOであり;
Yが、下記の個々の個別の基:
【化68】

からなる群から選択される基であり、nが1もしくは2であり、Rが水素もしくはメチルであり、
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
221が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特にはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;
222が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基であり;ならびに
223が、水素および/またはそれぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニル、特には水素もしくはC−C−アルキルからなる群から選択される基である
請求項1から13のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
Yが下記式の基:
【化69】

であり、
222が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基であり;
223が、水素、それぞれに置換されていても良いC−C−アルキルおよびCH−フェニルからなる群から選択される基である
請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
薬剤として使用される、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物、該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグ。
【請求項21】
適切な場合には1以上の生理的に耐容される賦形剤および/または添加剤とともに、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物、該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグを含む医薬組成物。
【請求項22】
少なくとも一つのバソプレッシン依存性疾患の治療および/または予防のための、および/または少なくとも一つのバソプレッシン依存性疾患の治療および/または予防のための薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物、該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項23】
式(I)の化合物が、約100nM未満、好ましくは約10nMから約100nM、特に好ましくは約10nM以下のバソプレッシンV1b受容体サブタイプについての結合アフィニティKiを有する請求項22に記載の使用。
【請求項24】
尿崩症、夜尿症、失禁、血液凝固障害の発生がある疾患からなる群から選択される少なくとも一つの障害の治療および/または予防のための、および/または排尿の遅延のための、および/または前記疾患の少なくとも一つの治療および/または予防用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項25】
高血圧、肺高血圧、心不全、心筋梗塞、冠攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成術)、心虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、消化管の障害、胃血管攣縮、肝硬変、胃および腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に発生する嘔吐および/または乗り物酔いからなる群から選択される少なくとも一つの障害の治療および/または予防のための、および/または前記疾患のうちの少なくとも一つの治療および/または予防用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項26】
情動障害の治療のための、および/または情動障害治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項27】
不安障害および/またはストレス関連不安障害の治療のための、および/または不安障害および/またはストレス関連不安障害の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項28】
記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療のための、および/または記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項29】
精神病および/または精神異常の治療のための、および/または精神病および/または精神異常の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項30】
クッシング症候群または他のストレス関連疾患の治療のための、および/またはクッシング症候群または他のストレス関連疾患の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項31】
睡眠障害の治療のための、および/または睡眠障害の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から6のいずれかに記載の一般式(I)の化合物の使用。
【請求項32】
抑鬱障害の治療のための、および/または抑鬱障害の治療用の薬剤の製造のための、少なくとも一つの請求項1から6のいずれかに記載の一般式(I)の化合物の使用。
【請求項33】
血管運動症状および/または例えば「ほてり」症状などの体温調節機能不全の治療のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項34】
麻薬依存症、薬剤依存症および/または他の要素が介在する依存症の治療および/または予防のための、依存症に介在する1以上の要素の中止によって生じるストレスの治療および/または予防のための、および/または麻薬依存症、薬剤依存症および/または他の要素が介在する依存症のストレス誘発による再発の治療および/または予防のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項35】
統合失調症および/または精神病の治療および/または予防のための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項36】
モルヒネ類などの鎮痛薬の投与によって誘発される鎮痛効果に対する耐性の発達を阻害するための、少なくとも一つの請求項1から19のいずれかに記載の一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項37】
患者において少なくとも一つの請求項1から19のうちのいずれかに記載の化合物または該化合物の生理的に許容される塩もしくはプロドラッグの投与によって処理され、該患者が哺乳動物、好ましくはヒトまたは非ヒト哺乳動物もしくは非ヒトトランスジェニック哺乳動物である、請求項22から36のいずれかに記載の使用。
【請求項38】
少なくとも一つの障害の治療および/または予防のための方法であり、該治療および/または予防が、請求項1から19のいずれかに記載の少なくとも一つの一般式(I)の化合物または該化合物の生理的に許容される塩もしくはプロドラッグの請求項22から36のいずれかに記載の使用に関係するものであり、このために有効量の請求項1から6のうちのいずれかに記載の少なくとも一つの一般式(I)の化合物が患者に投与される、方法。
【請求項39】
薬剤を製造するための、請求項1から19のいずれかに記載の化合物または該化合物の生理的に耐容される塩もしくはプロドラッグの使用。
【請求項40】
請求項22から36のいずれかで定義の疾患の治療のための医薬組成物を製造するための請求項39に記載の使用。
【請求項41】
適切な場合には、それ自体公知の方法段階を用いて、実施において、本発明の技術的内容についての知識を有する適格な技術者によって前記化合物が製造可能である、請求項1から19のうちのいずれかによる一般式(I)の少なくとも一つの化合物の製造方法。

【公表番号】特表2010−501621(P2010−501621A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526062(P2009−526062)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【国際出願番号】PCT/EP2007/058840
【国際公開番号】WO2008/025736
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】