説明

置換1,4−ジアゼピン及びその使用

本発明は新規な1,4−ジアゼピン、その製薬学的組成物及びHDM2−p53相互作用の阻害剤としてのその使用を目的とする。化合物は、R〜R及びXが本明細書に定義される通りである本明細書に定義される式Iあるいはその溶媒和物、水和物又は製薬学的に許容され得る塩を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式II:
【化1】

[式中:
各場合のRは独立してハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノ、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル、カルバモイル、(C1−6アルキル)アミノカルボニル、アルキルチオ、アミノ又はニトロであり;
nは0であるか;又はnは1であり且つRは7−もしくは8−位に存在するか;あるいはnは2であり且つRは7−及び8−位に存在し;
XはC1−6アルカン、場合により置換されていることができるC6−10アレン、1もしくは2個の環原子がヘテロ原子である場合により置換されていることができる5−〜7−員ヘテロアレン、場合により置換されていることができる(C6−10アリール)C1−6アルカン又はヘテロアリール部分が5〜7個の環原子を含有し且つ環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である場合により置換されていることができるヘテロアリール(C1−6)アルカンの2価の基であり;
は−CO又は−COMであり、ここでRは水素、C1−6アルキル又は場合により置換されていることができるC3−8シクロアルキルであり、Mはカチオンであり;
はC3−8シクロアルキル、C6−10アリール、環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員ヘテロアリール、(C3−8シクロアルキル)アルキル、(C6−10アリール)アルキル、ヘテロアリール部分が5〜7個の環原子を含有し且つ環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である(ヘテロアリール)アルキル又は環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員飽和もしくは部分的不飽和複素環であり、ここで前記の基のそれぞれは場合により置換されていることができ;
はC3−8シクロアルキル、C6−10アリール、環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員ヘテロアリール、(C3−8シクロアルキル)アルキル、(C6−10アリール)アルキル、ヘテロアリール部分が5〜7個の環原子を含有し且つ環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である(ヘテロアリール)アルキル又は環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員飽和もしくは部分的不飽和複素環であり、ここで前記の基のそれぞれは場合により置換されていることができ;
は水素、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル又は(C3−8シクロアルキル)アルキルであり;そして
は水素又はC1−6アルキルである]
の化合物あるいはその溶媒和物、水和物又は製薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
がハロ、C2−6アルキニル、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル又はカルバモイルである請求項1に従う化合物。
【請求項3】
がヨード、ブロモ、プロピニル、クロロ、エチニル、アセチル、メトキシカルボニル、カルボキシ又はカルバモイルである請求項1に従う化合物。
【請求項4】
がヨードである請求項1に従う化合物。
【請求項5】
nが1である請求項1に従う化合物。
【請求項6】
XがC1−6アルカン、場合により置換されていることができるベンゼン、場合により置換されていることができるフラン、場合により置換されていることができるチオフェン又は場合により置換されていることができるピロールの2価の基である請求項1に従う化合物。
【請求項7】
Xがメタン、エタン、n−プロパン、n−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、ベンゼン又はフランの2価の基である請求項1に従う化合物。
【請求項8】
Xがn−ブタンの2価の基である請求項1に従う化合物。
【請求項9】
が−CO又は−COMであり、ここでRは水素又はC1−6アルキルであり、Mはカチオンである請求項1に従う化合物。
【請求項10】
が−COであり、ここでRは水素又はC1−4アルキルである請求項1に従う化合物。
【請求項11】
が−COOHである請求項1に従う化合物。
【請求項12】
が場合により置換されていることができるフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項13】
が4−位において1回又は3−及び4−位において2回置換されているフェニルであり、ここで置換の各存在はハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ及びアミノより成る群から独立して選ばれる請求項1に従う化合物。
【請求項14】
が4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−クロロ−3−ニトロフェニル、3−アミノ−4−クロロフェニル又は3−ブロモフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項15】
が4−クロロフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項16】
が場合により置換されていることができるフェニル、場合により置換されていることができるベンジル、場合により置換されていることができるピリジル又は場合により置換されていることができるナフチルである請求項1に従う化合物。
【請求項17】
が場合により置換されていることができるフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項18】
が場合によりp−位において1回又はm−及びp−位において2回又はo−及びp−位において2回置換されていることができるフェニルであり、ここで置換の各存在はハロ、ニトロ及びアミノより成る群から独立して選ばれる請求項1に従う化合物。
【請求項19】
がフェニル、4−クロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−アミノ−4−クロロフェニル、2−アミノ−4−クロロフェニル、2−アミノ−4−クロロ−5−フルオロフェニル又は4−クロロ−3−ニトロフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項20】
が2−アミノ−4−クロロフェニルである請求項1に従う化合物。
【請求項21】
が水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルである請求項1に従う化合物。
【請求項22】
が水素、メチル及びシクロプロピルである請求項1に従う化合物。
【請求項23】
がメチルである請求項1に従う化合物。
【請求項24】
が水素、メチル又はエチルである請求項1に従う化合物。
【請求項25】
が水素である請求項1に従う化合物。
【請求項26】
各場合のRが独立してハロ、C2−6アルキニル、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル又はカルバモイルであり;
nが1であり且つRが7−位に存在するか;あるいはnが2であり且つRが7−及び8−位に存在し;
XがC1−6アルカン、場合により置換されていることができるベンゼン、場合により置換されていることができるフラン、場合により置換されていることができるチオフェン、場合により置換されていることができるピロール又は場合により置換されていることができるピリジンの2価の基であり;
が−CO又は−COMであり、ここでRは水素又はC1−6アルキルであり、Mはカチオンであり;
が場合により置換されていることができるフェニルであり;
が場合により置換されていることができるフェニル、場合により置換されていることができるベンジル、場合により置換されていることができるピリジル又は場合により置換されていることができるナフチルであり;
が水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;そして
が水素である
請求項1に従う化合物。
【請求項27】
式III:
【化2】

[式中:
各場合のRは独立してハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノ、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル、カルバモイル、(C1−6アルキル)アミノカルボニル、アミノ、アルキルチオ又はニトロであり;
nは0であるか;又はnは1であり且つRは7−もしくは8−位に存在するか;あるいはnは2であり且つRは7−及び8−位に存在し;
はC3−8シクロアルキル、C6−10アリール、環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員ヘテロアリール、(C3−8シクロアルキル)アルキル、(C6−10アリール)アルキル、ヘテロアリール部分が5〜7個の環原子を含有し且つ環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である(ヘテロアリール)アルキル又は環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員飽和もしくは部分的不飽和複素環であり、ここで前記の基のそれぞれは場合により置換されていることができ;
はC3−8シクロアルキル、C6−10アリール、環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員ヘテロアリール、(C3−8シクロアルキル)アルキル、(C6−10アリール)アルキル、ヘテロアリール部分が5〜7個の環原子を含有し且つ環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である(ヘテロアリール)アルキル又は環原子の1もしくは2個がヘテロ原子である5−〜7−員飽和もしくは部分的不飽和複素環であり、ここで前記の基のそれぞれは場合により置換されていることができ;
は水素、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル又は(C3−8シクロアルキル)アルキルであり;
は水素又はC1−6アルキルであり;
は水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノ(C1−6)アルキル、カルボキシ(C1−6)アルキル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、(C1−6アルコキシ)カルボニル(C1−6)アルキル、カルバモイル、カルバモイル(C1−6)アルキル、(C1−6アルキルアミノ)カルボニル又は(C1−6アルキルアミノ)カルボニル(C1−6)アルキルであり;そして
10は水素又はC1−6アルキルである]
の化合物あるいはその溶媒和物、水和物又は製薬学的に許容され得る塩。
【請求項28】
がハロ、C2−6アルキニル、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル又はカルバモイルである請求項27に従う化合物。
【請求項29】
がヨード、ブロモ、クロロ、エチニル、プロピニル、アセチル、メトキシカルボニル、カルボキシ又はカルバモイルである請求項27に従う化合物。
【請求項30】
がヨードである請求項27に従う化合物。
【請求項31】
nが1である請求項27に従う化合物。
【請求項32】
が場合により置換されていることができるフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項33】
が4−位において1回又は3−及び4−位において2回置換されているフェニルであり、ここで置換の各存在はハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ及びアミノより成る群から独立して選ばれる請求項27に従う化合物。
【請求項34】
が4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−クロロ−3−ニトロフェニル、3−アミノ−4−クロロフェニル又は3−ブロモフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項35】
が4−クロロフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項36】
が場合により置換されていることができるフェニル、場合により置換されていることができるベンジル、場合により置換されていることができるピリジル又は場合により置換されていることができるナフチルである請求項27に従う化合物。
【請求項37】
が場合により置換されていることができるフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項38】
が場合によりp−位において1回又はm−及びp−位において2回又はo−及びp−位において2回置換されていることができるフェニルであり、ここで置換の各存在はハロ、ニトロ及びアミノより成る群から独立して選ばれる請求項27に従う化合物。
【請求項39】
がフェニル、4−クロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2−アミノ−4−クロロフェニル、2−アミノ−4−クロロ−5−フルオロフェニル、3−アミノ−4−クロロフェニル又は4−クロロ−3−ニトロフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項40】
が2−アミノ−4−クロロフェニルである請求項27に従う化合物。
【請求項41】
が水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルである請求項27に従う化合物。
【請求項42】
が水素、メチル及びシクロプロピルである請求項27に従う化合物。
【請求項43】
がメチルである請求項27に従う化合物。
【請求項44】
が水素、メチル又はエチルである請求項27に従う化合物。
【請求項45】
が水素である請求項27に従う化合物。
【請求項46】
が水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノ(C1−6)アルキル又はカルバモイル(C1−6)アルキルである請求項27に従う化合物。
【請求項47】
が水素、メチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−アミノエチル、カルバモイルメチル又はカルバモイルエチルである請求項27に従う化合物。
【請求項48】
10が水素又はC1−6アルキルである請求項27に従う化合物。
【請求項49】
10が水素、メチル又はエチルである請求項27に従う化合物。
【請求項50】
10が水素である請求項27に従う化合物。
【請求項51】
各場合のRが独立してハロ、C2−6アルキニル、カルボキシ、(C1−6アルコキシ)カルボニル、C1−6アシル又はカルバモイルであり;
nが1であり且つRが7−位に存在するか;あるいはnが2であり且つRが7−及び8−位に存在し;
が場合により置換されていることができるフェニルであり;
が場合により置換されていることができるフェニル、場合により置換されていることができるベンジル、場合により置換されていることができるピリジル又は場合により置換されていることができるナフチルであり;
が水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;
が水素であり;
が水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノ(C1−6)アルキル又はカルバモイル(C1−6)アルキルであり;そして
10が水素である
請求項27に従う化合物。
【請求項52】
a. 4−(2−アミノ−4−クロロベンジル)−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2,5−ジオン;
b. 1,3−ジヒドロ−4−[1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
c. 4−[1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[2−(4−モルホリノ)エチル]−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
d. (3S)−4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−7−(プロピン−1−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオンヒドロクロリド;
e. (3S)−4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−1−[2−(4−モルホリノ)エチル]−7−(プロピン−1−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオンヒドロクロリド;
f. 4−[1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−5−オン;
g. 4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−(3S)−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
h. (3S)−4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[2−(4−モルホリノ)エチル]−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
i. 4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)−エチル]−(3S)−3−(4−クロロ−フェニル)−7−ヨード−1−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2,5−ジオン;及び
j. 5−{(3S)−3−(4−クロロフェニル)−4−[(R)−1−(4−クロロフェニル)−エチル]−7−ヨード−2,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−1−イル}−ペンタン酸;
ならびに製薬学的に許容され得るそれらの塩より成る群から選ばれる請求項1に従う化合物。
【請求項53】
e. (3S)−4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−1−[2−(4−モルホリノ)エチル]−7−(プロピン−1−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオンヒドロクロリド;
g. 4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−(3S)−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
h. (3S)−4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[2−(4−モルホリノ)エチル]−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン;
i. 4−[(R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)−エチル]−(3S)−3−(4−クロロ−フェニル)−7−ヨード−1−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2,5−ジオン;及び
j. 5−{(3S)−3−(4−クロロフェニル)−4−[(R)−1−(4−クロロフェニル)−エチル]−7−ヨード−2,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−1−イル}−ペンタン酸;
ならびに製薬学的に許容され得るそれらの塩より成る群から選ばれる請求項52に従う化合物。
【請求項54】
ヒドロクロリド、アセテート、トリフルオロアセテート又はフマレート塩の形態における請求項1に従う化合物。
【請求項55】
(a)請求項1の化合物あるいはその塩、水和物又はプロドラッグ;ならびに
(b)1種もしくはそれより多い製薬学的に許容され得る賦形剤
を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項56】
組成物が無菌である請求項55の組成物。
【請求項57】
さらに:
(c)相乗剤、安定化物質、抗悪性腫瘍薬、抗ガン剤及び細胞増殖抑制剤より成る群から選ばれる少なくとも1種の追加の物質を含んでなる請求項55の組成物。
【請求項58】
該化合物が約0.5〜約100ミリグラムの量で存在する請求項55の組成物。
【請求項59】
皮下、静脈内、筋肉内、腹膜内、頬的又は眼的経路により、直腸的、非経口的、全身内、膣内、局所的、経口的に、あるいは経口的もしくは鼻スプレーとして投与するのに適した請求項55の組成物。
【請求項60】
非経口的投与に適しており、ここで該化合物が約0.5〜約100ミリグラムの量で存在する請求項55の組成物。
【請求項61】
非経口的投与に適しており、ここで該化合物が約0.5〜約10ミリグラムの量で存在する請求項55の組成物。
【請求項62】
経口的投与に適しており、ここで該化合物が約0.5〜約100ミリグラムの量で存在する請求項55の組成物。
【請求項63】
経口的投与に適しており、ここで該化合物が約25〜約100ミリグラムの量で存在する請求項55の組成物。
【請求項64】
hdm2によりコードされるタンパク質へのp53の結合を阻害する方法であって、
p53又はhdm2によりコードされる1種もしくはそれより多いタンパク質を1種もしくはそれより多い請求項1の化合物、又はその塩、水和物もしくはプロドラッグと接触させる
ことを含んでなる方法。
【請求項65】
アポトーシスを誘導するか、細胞死を誘導するか、又は細胞周期を調節する細胞タンパク質の1つもしくはそれより多い機能のHDM2タンパク質による阻害から生ずる状態の処置方法であって、そのような処置の必要な患者に、請求項1の化合物の製薬学的に有効な量を投与することを含んでなる方法。
【請求項66】
動物を少なくとも1種の請求項1の化合物又はその塩、水和物もしくはプロドラッグの製薬学的に有効な量を含んでなる組成物と接触させる
ことを含んでなるアポトーシスの誘導方法。
【請求項67】
該組成物がさらに少なくとも1種の製薬学的に許容され得る賦形剤を含んでなる請求項66に従う方法。
【請求項68】
(a)動物を抗悪性腫瘍薬の製薬学的に有効な量を含んでなる組成物及び(b)請求項1の化合物と接触させる
ことを含んでなるガン又は制御されない細胞の増殖から生ずる状態の予防もしくは処置方法。
【請求項69】
該ガン又は状態が乳ガン、卵巣ガン、頸ガン、子宮内膜ガン、絨毛ガン、軟組織肉腫、骨肉種、横紋筋肉腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、頭及び首のガン、肺及び気管支原生ガン、脳腫瘍、神経芽腫、食道ガン、結腸直腸腺ガン、膀胱ガン、尿路上皮ガン(urothelial cancers)、白血病、リンパ腫、悪性黒色腫、口内扁平上皮ガン(oral squamous carcinoma)、胚芽腫、膠芽腫、星状細胞腫、髄芽腫、ユーイング肉腫、脂肪腫、脂肪肉腫、悪性線維芽細胞組織腫、悪性神経線維腫、精巣ガン、甲状腺ガン、ウィルムス腫瘍、すい臓ガン、結腸直腸腺ガン、舌ガン、胃ガン及び鼻咽頭ガンより成る群から選ばれる請求項68の方法。
【請求項70】
該ガン又は状態が乳ガン、絨毛ガン、軟組織肉腫、骨肉種、横紋筋肉腫、脂肪腫及び脂肪肉腫より成る群から選ばれる請求項68の方法。
【請求項71】
炎症状態の処置の必要な患者に請求項1の化合物の製薬学的に有効な量を投与することを含んでなる炎症状態の処置方法。
【請求項72】
自己免疫疾患又は状態の処置の必要な患者に請求項1の化合物の製薬学的に有効な量を投与することを含んでなる自己免疫疾患又は状態の処置方法。
【請求項73】
該自己免疫疾患又は状態が橋本甲状腺炎、グレーヴズ病、多発性硬化症、悪性貧血、アジソン病、インスリン−依存性糖尿病、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE又は狼瘡)、及び皮膚筋炎、クローン病、ヴェーゲナー肉芽腫症、抗−糸球体基底膜疾患(Anti−Glomerular Basement Membrane Disease)、抗リン脂質症候群(Antiphospholipid Syndrome)、疱疹状皮膚炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、膜性糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、ランバート−イートン(Lambert−Eaton)、筋無力症候群、重症筋無力症、水疱性類天疱瘡、多発内分泌傷害(polyendocrinopathies)、ライター病及びスティッフマン症候群より成る群から選ばれる請求項72の方法。
【請求項74】
該自己免疫疾患又は状態が慢性関節リウマチ又は全身性エリテマトーデスである請求項72の方法。
【請求項75】
該有効な量が1日につきキログラム当たり約1.0〜約100ミリグラムである請求項64に従う方法。

【公表番号】特表2007−525457(P2007−525457A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513178(P2006−513178)
【出願日】平成16年4月21日(2004.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/012240
【国際公開番号】WO2004/096134
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(598093026)オーソ−マクニール・フアーマシユーチカル・インコーポレーテツド (25)
【Fターム(参考)】