説明

美容ブラシ器具

【課題】回転運動や前進後退運動などの複数の運動を組み合わせてブラシに多様な動きを生じさせ、高い洗浄効果を有すると共に使用感に優れた美容ブラシ器具を提供することを目的とする。
【解決手段】
手持ち可能な本体ケース(10)の内部にモータ(3)を装備するとともに、このモータにより正逆回転する回転軸(41)と、前後方向に振動する振動軸(51)とを設ける。そして、本体ケースの外側に取り付けたブラシを前記振動軸に対して回転フリーに連結すると共に、このブラシに前記回転軸をスプライン結合して、ブラシに対し前後方向の振動と正逆の回転運動を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔などの皮膚の汚れを取るための美容ブラシ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブラシを回転するものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1の美容ブラシは、円形のブラシが中心に近い内側の部分と外側の部分に分かれていて、これらが内外二重構造の回転軸に別々に取り付けられている。そしてラックとピニオンのギア機構を手動で動かすことにより、内側と外側の回転軸を互いに逆向きに回転する。
【0004】
これによりブラシの内側の部分と外側の部分を逆方向に正逆転するので、ブラシ全体が同じ方向に正逆回転するものよりも優れているし、ブラシが正転から逆転に転ずるとき、ブラシの毛先が立つので、一方向にだけ回転するものよりも洗浄効果が良いと言える。しかし、動力が手動のため反転の頻度に限界があり、自ずと効果も限られたものであった。
【特許文献1】実開昭55−7974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、ブラシは毛先を寝かせた状態で皮膚の表面を移動させても洗浄やマッサージの効果が上がらない。皮膚に対し毛先を立てることが重要である。
本発明は、ブラシを回転運動だけでなく前後方向の振動運動を行わせることにより、ブラシの毛先を効率よく立てて、洗浄やマッサージ効果を向上し、使用感に優れた美容ブラシ器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、手持ち可能な本体ケースの内部に駆動部を備え、前記本体ケースには、前記駆動部により正逆回転する回転軸と、前後方向に振動する振動軸とを設け、ブラシを植えたブラシ台の裏面を前記振動軸に対し回転フリーに連結して本体ケースの外側にブラシを取り付け、さらに前記ブラシ台を前記回転軸に連結して、ブラシに対し前後方向の振動と正逆の回転運動を付与することを特徴とする。
上記構成の美容ブラシ器具は、ブラシ台を振動軸に対し回転フリーに連結すると共に、このブラシ台に回転軸を連結しており、駆動部によってブラシに対して前後方向の振動と正逆の回転運動が付与される。
請求項2記載の発明は、請求項1の構成において、前記回転軸を筒状に形成し、この回転軸の内空に前後方向に振動する振動軸を配置して、振動軸の振動運動とは独立して回転軸が正逆の回転運動をするように構成し、そして回転軸とブラシ台をスプライン結合したことを特徴とする。
上記構成の美容ブラシ器具は、ブラシ台が内側の振動軸の先端に保持されていると共に回転軸に対してスプライン結合しており、一つのブラシに対して、駆動部により、振動軸による前進後退運動と、回転軸による正転または逆転方向の回転運動とが同時に付与される。
請求項3記載の発明は、請求項1の構成において、前記駆動部が、前記回転軸を回転駆動する回転駆動機構と、前記振動軸を前後方向に振動駆動する振動駆動機構とを備えていることを特徴とする。
上記構成の美容ブラシ器具は、制御機構によって制御された回転駆動機構と振動駆動機構とによりそれぞれ回転軸と振動軸とが互いに独立してまたは連係して駆動される。
請求項4記載の発明は、請求項3の構成において、前記回転駆動機構が、モータの回転を変速して前記回転軸に伝動する減速ギアと、モータの動力を減速ギアに伝動する無端ベルトとを備えていることを特徴とする。
上記構成の美容ブラシ器具は、高速回転するモータの動力軸から減速ギアへの動力伝達がベルト伝動により行われる。
請求項5記載の発明は、請求項3の構成において、前記振動駆動機構が、振動軸を前後方向に振動運動可能なボイスコイルモータにより構成されていることを特徴とする。
上記構成の美容ブラシ器具は、ボイスコイルモータからなる振動駆動機構により振動軸が駆動される。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載のごとく構成した美容ブラシ器具は、ブラシが前後方向の振動と正逆の回転運動をあわせた運動をする。その結果、これらの運動が組み合わされることで、正逆の回転運動によりブラシの腹で肌面をこすりつつ進退運動によりブラシの腹を押しつけて優れたマッサージ効果を得ると共に、正逆回転の反転時には、ブラシの毛先が立ち上がると共に進退運動により肌面に対して毛先を立たせることで、優れた洗浄効果を得ることができる。
【0008】
請求項2記載のごとく構成した美容ブラシ器具は、ブラシ台が振動軸の先端に保持されると共に筒状の回転軸の先端とスプライン結合し、進退運動と正逆回転運動とを複合した運動が可能となる。その結果、所定の振幅および周期の進退運動と、所定の振れ角の正逆回転運動とが組み合わされてブラシに多様な運動が生じ、優れた洗浄効果とマッサージ効果が得られる。
【0009】
請求項3記載のごとく構成した美容ブラシ器具は、回転駆動機構と振動駆動機構とによりそれぞれ回転軸と振動軸とが互いに独立してまたは連係して駆動される。その結果、回転運動、正逆の反復回転運動、前進後退運動およびこれらを複合した運動を、容易にまた自在に組み合わせることが可能となり、多様な運動により好適な洗浄効果とマッサージ効果が得られる。
【0010】
請求項4記載のごとく構成した美容ブラシ器具は、高速回転するモータの出力軸から減速ギアへの動力伝達がベルト伝動により行われる。その結果、ブラシを回転して好適な洗浄効果とマッサージ効果を得るために十分なトルクを有しつつ、高速回転するギアによる騒音が解消して静音性が向上され、使用感に優れる。
【0011】
請求項5記載のごとく構成した美容ブラシ器具は、ボイスコイルモータにより振動軸が駆動される。その結果、振動駆動機構が簡易な構成によりコンパクトに形成され、ブラシの進退運動により高い洗浄効果を得ると共に、手で持ちやすい大きさに形成されて使用感に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る美容ブラシ器具について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明に係る美容ブラシ器具の部分断面側面図である。
【0013】
美容ブラシ器具1は、手持ち可能な大きさの本体ケース10とブラシ2を備えている。このブラシ2はブラシ台2Aに植えられている。本体ケース10の中には、ブラシ2を駆動するモータを備える駆動機構3と、充電池11からなる電源部と、駆動機構3のモータを制御可能なマイコンなどを有する制御機構を備えた制御基板12とを設ける。また本体ケース10の持ち手部分には、美容ブラシ器具1をオンオフする電源ボタン13と、ブラシ2の駆動モードを切り替えるモード切替ボタン14とを形成する。
【0014】
充電池11と制御基板12は、ねじ止めなどにより本体ケース10に固定される。充電池11は、本体ケース10の背面側(図1の左側)の下端に設けた充電コネクタ(図示しない)を通じて充電可能に構成している。本体ケース10に形成した二つのボタン13、14は制御基板12に対して作用可能に配置して、電源のオンオフや駆動機構3によるブラシ2の駆動モードの切替えを行う。
【0015】
駆動機構3は、回転モータ40を備える回転駆動機構4と、ボイスコイルモータ50を備える振動駆動機構5とからなる。これらは、本体ケース10にねじ止め固定された保持部材15により保持される。
【0016】
次に、図2を参照して駆動機構の詳細について説明する。図2は、駆動機構の拡大断面図である。
【0017】
まず、駆動機構3の回転駆動機構4について説明する。回転駆動機構4は、回転モータ40と、ブラシ2を回転駆動する回転軸41と、回転モータ40の回転を変速して回転軸41に伝達する減速ギア42とにより構成される。
【0018】
回転モータ40は保持部材15によって保持され、充電池11を電源として制御機構のマイコン制御により出力軸400から出力する。回転軸41は筒状で、周囲には回転ギア410を備える。回転軸41の先端は非円形に形成されて嵌合部411を成し、回転軸41は保持部材15に保持されて、この先端の嵌合部411が本体ケース10より突出する。減速ギア42は、大径の入力ギア420と小径の出力ギア421とからなり、本体ケース10と保持部材15とに軸承される。
【0019】
この回転モータ40の動力は、出力軸400と入力ギア420とに架けられた無端ベルト43により伝動される。減速ギア42の出力ギア421は、回転軸41に形成された回転ギア410と噛み合っており、これにより回転軸41が回転動作する。
【0020】
次に、振動駆動機構5について説明する。振動駆動機構5は、ボイスコイルモータ50と、このボイスコイルモータ50によって前後方向に直線往復運動する振動軸51とにより構成される。
【0021】
ボイスコイルモータ50は保持部材によって保持され、充電池11を電源として制御機構のマイコン制御により振動軸51より出力する。振動軸51は、筒状の回転軸41を貫通して配置される。このように、回転駆動機構4の筒状の回転軸41に振動駆動機構5の振動軸51を挿通して駆動軸が形成される。振動軸51の先端には、ブラシ2を係合して回転自在に保持可能な環状突起510を形成する。
【0022】
駆動機構3は防水性能を備えているのが好ましい。本実施形態の美容ブラシ器具1には、回転軸41と本体ケース10との間、および回転軸41と振動軸51との間にリップパッキンなどのシール部材30、31が取り付けられている。
【0023】
ブラシ2は駆動軸の先端に取り付けられる。図3を参照して、ブラシの取付けについて説明する。図3は、ブラシを取り外した状態の美容ブラシ器具の正面断面図とブラシの背面断面図である。美容ブラシ器具については図2のA−A断面を示しており、ブラシについては図2のB−B断面を示している。
【0024】
美容ブラシ器具1の正面には筒状の回転軸41に振動軸51を挿通してなる駆動軸の先端が配置されている。回転軸41の先端の嵌合部411は、図3に示したように、外周が六角形状に形成されている。また、振動軸51には環状突起510が形成されている。
【0025】
これに対して、ブラシ台2Aの裏面には、内周が六角形状に形成された外筒20と、内側に環状凹部22が形成された内筒21とが形成されている。この外筒20と回転軸41の嵌合部410とを嵌め合わせると共に、内筒21に振動軸51を差し込んで環状突起510と環状凹部22とを係合し、ブラシ台2Aを駆動軸に連結する。
【0026】
図例の嵌合部411は六角形状に形成しているが、嵌合部の形状はこれに限られるものではなく、三角形状などのその他の多角形状や、楕円形状、星形状など回転軸41の回転をブラシ2に伝動可能な非円形状であればよい。
【0027】
また図例では振動軸51に環状突起510を形成し、ブラシ台2Aの内筒21に環状凹部22を形成しているが、これとは逆に、振動軸に環状の凹部を形成し、ブラシ台の内筒に環状の突起を形成してもよい。
【0028】
本実施形態の美容ブラシ器具は、振動軸51の環状突起510とブラシ台2Aの環状凹部22とにより、着脱可能に構成されている。また、図例のブラシ2は、直径0.1mm程度のポリブチレンテレフタレート製で長さは10mm乃至15mm程度の毛繊からなるものを示しているが、ポリアミド製樹脂からなる毛繊により形成してもよい。またブラシは、毛束状のものだけでなく、刷毛状のものを使用してもよい。
【0029】
さらに、ゴム製の突起やヘラ状体を使用してブラシを形成してもよい。また、上記のような毛繊を複数種組み合わせたり、毛繊とゴム体を組み合わせて形成したブラシを使用してもよい。ゴム体を使用することにより、マッサージ効果を向上させることができる。
【0030】
図4および図5にブラシの別の実施形態を示す。図4および図5の(a)はブラシの平面図であり、(b)はブラシの斜視図である。
図4に示したゴムブラシはゴム製で、ブラシ台2Aの表側に配置された複数の載頭円錐台形状の突起23のそれぞれの周囲に棒状の突起24とヘラ状の突起25が設けられている。
図5に示したボールブラシは、ブラシ台2Aの表側に設けた台座26に、ゴムやプラスチックあるいは金属製のボール体27が回転自在に取り付けられている。
【0031】
上記の美容ブラシ器具の動作について説明する。まず電源ボタン13を押すと美容ブラシ器具1が起動し、制御機構により駆動機構3がマイコン制御されてブラシ2が所定の動作モードで作動する。この動作モードはモード切替ボタン14により切り替えられる。
【0032】
回転モータ40の制御モードとしては、正転回転モード、逆転回転モード、所定時間あるいは所定振れ角ごとに正転と逆転を繰り返す正逆回転モードがある。また、ボイスコイルモータ50の制御モードとしては、所定の振幅と周期で振動軸を前後に振動運動する振動モードがある。
【0033】
ブラシ2の動作モードは、この回転モータ40とボイスコイルモータ50の制御モードが独立にまたはそれぞれが組み合わされたものとなり、たとえば、正転回転モード、逆転回転モード、正逆回転モード、振動モード、および各回転運動と振動運動を組み合わせた動作モードがある。さらに、これらの各動作モードを所定時間ごとに自動的に切り替えるオート切替モードを備えているのが好ましい。これらの動作モードにより、顔や首筋などをスキンケア、洗顔あるいはマッサージする。
【0034】
図4に示したゴムブラシは、本発明の美容ブラシ器具を頭皮や顔に対して使用する際に用いるのが好ましく、ボイスコイルモータ50の振動モードによって前後に振動運動させて、頭皮などをマッサージする。また、図5に示したボールブラシは、本発明の美容ブラシ器具を顔や首筋あるいは腕などの身体に対して使用する際に用いるのが好ましく、回転モータ40の正転回転モード、逆転回転モードまたは正逆回転モードによりボール体27を転がして、これらの部位をマッサージする。
【0035】
次に、正逆回転モードと振動モードとを組み合わせた動作モードの作用について、図6を参照して説明する。図6は、毛穴付近の皮膚の断面模式図であり、図6(a)は正転または逆転回転時のブラシを示しており、図6(b)ブラシの反転時を示している。
【0036】
図6(a)に示す正転又は逆転回転時には、ブラシ2の毛先の腹で皮膚がこすられると共に前後方向への振動運動によって皮膚がマッサージされ、ブラシの腹によって角栓が削られている。そして、図6(b)に示す反転時には、毛先が皮膚に対して立ち上がることから、適度な刺激を生じると共に毛穴にたまった角栓が取り除かれる。
【0037】
上記のごとく構成した美容ブラシ器具は以下の効果を奏する。
【0038】
ブラシが振動軸の先端に回転自在に保持されると共に、回転軸の非円形の先端筒部と嵌合し、進退動作と正逆回転動作とを複合した運動が可能である。その結果、所定の振幅および周期の進退運動と、所定の振れ角の正逆回転運動とが組み合わされてブラシに多様な運動が生じ、優れた洗浄効果とマッサージ効果が得られる。
【0039】
回転モータの正逆回転モードとボイスコイルモータの進退運動を組み合わせることにより、ブラシの回転方向が反転してブラシの毛先が肌に直立した際に、進退運動によってブラシの毛先が立ち上がって優れた洗浄効果が得られると共に、回転時にブラシの毛の腹部が肌に当たっているときでも進退運動によってブラシが肌に押しつけられて、好適なマッサージ効果が得られる。
【0040】
駆動機構は、回転モータを備える回転駆動機構と振動機構とを備えており、回転軸と振動軸とが互いに独立して駆動される。その結果、正逆回転運動の振れ角や前進後退運動の振幅、周期などを容易にまた自在に組み合わせることが可能となり、多様な運動により好適な洗浄効果とマッサージ効果が得られる。
【0041】
回転駆動機構は、高速回転する回転モータの出力軸から減速ギアへの動力伝達がベルト伝動により行われる。その結果、回転モータの出力を変速して十分なトルクを確保し、好適な洗浄効果とマッサージ効果を得ると共に、高速回転するギアによる騒音が解消して静音性が向上される。特に、この美容ブラシ器具を顔面に適用する際には騒音が軽減されることによりいっそう使用感に優れる。
【0042】
振動機構はボイスコイルモータを備え、これにより振動軸が駆動される。その結果、振動駆動機構が簡易な構成によりコンパクトに形成され、ブラシの進退運動により高い洗浄効果を得ると共に、手で持ちやすい大きさに形成されて使用感に優れる。
【0043】
本実施形態の美容ブラシ器具は、ブラシが容易に着脱可能に構成されており、様々な種類のブラシを使用可能である。例えばゴム製のブラシ2Aを使用して振動運動すると、ゴム製の突起の先端で皮膚を押したり引っ張ったりして刺激し、好適なマッサージ効果が得られる。また、ボール体を備えたブラシ2Bを使用して回転運動すると、ボール体が皮膚を押圧しつつ表面を転がって、心地よく好適なマッサージ効果が得られる。その結果、使用者の好みや所望の効果に合ったブラシを使用して、優れたマッサージ効果が得られ、また使用感に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る美容ブラシ器具の部分断面側面図である。
【図2】本発明に係る美容ブラシ器具の駆動機構の拡大断面図である。
【図3】ブラシを取り外した美容ブラシ器具の正面図とブラシの背面図である。
【図4】ブラシの別の実施形態を示す平面図と斜視図である。
【図5】ブラシのさらに別の実施形態を示す平面図と斜視図である。
【図6】美容ブラシ器具の作用を示す断面模式図である。
【符号の説明】
【0045】
1 美容ブラシ器具
10 本体ケース
11 充電池
12 制御基板
13 電源ボタン
14 モード切替ボタン
15 保持部材
2 ブラシ
2A ブラシ台
20 外筒
21 内筒
22 環状凹部
3 駆動機構
30、31 シール部材
4 回転駆動機構
40 回転モータ
400 出力軸
41 回転軸
410 回転ギア
411 嵌合部
42 減速ギア
420 入力ギア
421 出力ギア
43 無端ベルト
5 振動駆動機構
50 ボイスコイルモータ
51 振動軸
510 環状突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち可能な本体ケースの内部に駆動部を備え、
前記本体ケースには、前記駆動部により正逆回転する回転軸と、前後方向に振動する振動軸とを設け、
ブラシを植えたブラシ台の裏面を前記振動軸に対し回転フリーに連結して本体ケースの外側にブラシを取り付け、
さらに前記ブラシ台を前記回転軸に連結して、ブラシに対し前後方向の振動と正逆の回転運動を付与することを特徴とする美容ブラシ器具。
【請求項2】
前記回転軸を筒状に形成し、この回転軸の内空に前後方向に振動する振動軸を配置して、振動軸の振動運動とは独立して回転軸が正逆の回転運動をするように構成し、回転軸とブラシ台をスプライン結合したことを特徴とする請求項1記載の美容ブラシ器具。
【請求項3】
前記駆動部が、前記回転軸を回転駆動する回転駆動機構と、前記振動軸を前後方向に振動駆動する振動駆動機構とを備えていることを特徴とする請求項1記載の美容ブラシ器具。
【請求項4】
前記回転駆動機構が、モータの回転を変速して前記回転軸に伝動する減速ギアと、モータの動力を減速ギアに伝動する無端ベルトとを備えていることを特徴とする請求項3記載の美容ブラシ器具。
【請求項5】
前記振動駆動機構が、振動軸を前後方向に振動運動可能なボイスコイルモータにより構成されていることを特徴とする請求項3記載の美容ブラシ器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−207537(P2009−207537A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50676(P2008−50676)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
【Fターム(参考)】