美容方法及び美容装置
【課題】化粧水のなじみ及び浸透感を良好としうる美容方法及び美容装置を提供する。
【解決手段】洗顔を行なう洗顔ステップと化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、前記洗顔ステップの実施後で前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施する。また、温度変化ステップに、被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを設ける。
【解決手段】洗顔を行なう洗顔ステップと化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、前記洗顔ステップの実施後で前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施する。また、温度変化ステップに、被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は美容方法及び美容装置に係り、特に洗顔処理及び化粧水の塗布処理を含む美容方法及びこれに用いる美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば美容方法の一つとして、朝の起床後又は夜の就寝前において、洗顔を行なった後に化粧水を塗布することが行なわれている。また、美容効果を高めるためには、化粧水等の化粧品が肌に効率よく浸透してなじむことが必要である。このため、肌に塗布しようとする化粧品の肌へのなじませ時間を決定し、このなじませ時間に従って化粧品肌に塗布することが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−047515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように化粧品の肌へのなじませ時間を決定し、このなじませ時間に従って化粧品肌に塗布することにより、化粧品の効果を有効に発揮させることができる。
【0005】
しかしながら従来では、洗顔後の肌に対しては何ら処理を行なうことはせず、洗顔後直ちに化粧水等の塗布が行なわれていた。このため従来の美容方法では、必ずしも洗顔後の美容液等が十分に肌に浸透しているとはいえなかった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、化粧水のなじみ及び浸透感を良好としうる美容方法及び美容装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題は、第1の観点からは、
洗顔を行なう洗顔ステップと、化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、
前記洗顔ステップの実施後で、前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施することを特徴とする美容方法により解決することができる。
【発明の効果】
【0008】
開示の美容方法によれば、化粧水のなじみを良好とすることができると共に浸透感を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、洗顔後において温度変化のタイミングを変化させる実験を説明するための図である。
【図2】図2は、洗顔後において温度変化のタイミングを変化させる実験の実験結果を示す図である。
【図3】図3(A)は洗顔後に被施術者の顔の温度を高めて最適温度を求める実験結果を示す図であり、図3(B)は洗顔後に被施術者の顔の温度を冷やす最適温度を求める実験結果を示す図である。
【図4】図4は、温度変化方法を変化させる実験を説明するための図である。
【図5】図5は、温度変化方法を変化させる実験の実験結果を示す図である。
【図6】図6は、図4に示した温度変化方法を更に具体的に示す図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態に係る美容方法に適した化粧水を求める実験の実験結果を示す図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いる美容装置の一例を示す構成図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いた化粧水の組成の一例を示す図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いた乳液の組成の一例を示す図である。
【図11】図11は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いたさっぱり化粧水(SA)としっとり化粧水(SB)の組成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態である美容方法を説明するための図である。図1(A)は本実施形態である美容方法による各ステップの施術手順を示している。また、図1(B)〜(C)は、参考例である美容方法の施術手順を示している。
【0012】
本実施形態に係る美容方法は、被施術者が洗顔を行なう洗顔ステップの実施後で、被施術者が化粧水を顔に塗布するステップ(化粧水塗布ステップという)の実施前に、被施術者の顔に対して温度変化を与えるステップ(温度変化ステップという)を実施することを特徴とするものである。また、被施術者の顔に乳液を塗布するステップ(乳液塗布ステップという)は、化粧水塗布ステップの後に実施する。
【0013】
先ず、各参考例である美容方法の施術手順について説明する。図1(B)に示す美容方法は、洗顔及び化粧水塗布を含む美容方法として一般に行なわれているものであり、先ず洗顔処理を行い、続いて化粧水の塗布を行い、その後に乳液を塗布する美容方法である(以下、この美容方法を通常処理方法という)。
【0014】
また図1(C),(D)に示す美容方法は、被施術者の顔に対して温度変化を与えるステップ(温度変化ステップという)を含む美容方法である。図1(C)に示す美容方法は、先ず洗顔ステップを実施し、続いて化粧水塗布ステップを実施し、この化粧水塗布ステップの実施後に温度変化ステップを実施し、その後に乳液塗布ステップを実施する美容方法である(以下、化粧水後処理方法という)。よって、図1(C)に示す化粧水後処理方法では、化粧水塗布ステップと乳液塗布ステップの間に温度変化ステップを実施する。
【0015】
また図1(D)に示す美容方法は、先ず洗顔ステップを実施し、次に化粧水塗布ステップを実施し、次に乳液塗布ステップを実施し、最後に温度変化ステップを実施する美容方法である(以下、乳液後処理方法という)。
【0016】
これに対して本実施形態に係る美容方法では、図1(A)に示すように、先ず洗顔ステップを実施し、次に温度変化ステップを実施した後に、化粧水塗布ステップと乳液塗布ステップを順に実施することを特徴とした美容方法である(以下、洗顔後処理方法という)。よって、図1(A)に示す本実施形態に係る洗顔後処理方法では、洗顔ステップと化粧水塗布ステップとの間に温度変化ステップを実施する。
【0017】
ところで、図1に示す各処理方法における温度変化ステップでは、先ず被施術者(パネラー)の顔を温めて温度を上昇させた後に顔を冷やす処理を行なった。具体的には、被施術者の顔の表面皮膚温度が28℃〜32℃であることを確認した上で、先ず顔の表面皮膚温度が36℃〜42℃となるよう温め、この温めた状態を2分間維持した。その後、先ず顔の表面皮膚温度が17℃〜22℃となるよう冷やし、この状態を2分間維持した。また図1に示す処理方法では、被施術者の顔の表面皮膚温度を上記のように変動させる処理を1サイクル実施した。
【0018】
なお、この温度測定は、ハイレスポンス表面温度計を用いて実施した。また、図1に示した各処理方法では、洗顔処理は常温(25℃〜27℃)の水を用いて行い、洗顔剤は使用しないものとした。更に、化粧水としては、図9に示す組成のものを使用し、乳液としては図10に示す組成のものを使用した。
【0019】
図2は、図1に示した各処理方法を実施した後、パネラーに対して化粧水及び乳液の使用感を調べる官能評価実験を行なった結果を示している。この官能評価は、パネラーに各処理方法を実施してもらった後に、図2に示す各アンケート項目に答えてもらい、その回答結果の平均を取る方法を採用した。
【0020】
なお、図2に示す官能評価では、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。また本実施形態では、パネラー数は5人とした。
【0021】
図2(B),(D)に示す評価結果より、図1(B)の温度変化ステップを実施しない通常処理方法、及び図1(D)に示す乳液塗布ステップを実施した後に温度変化ステップを実施する乳液後処理方法では、化粧水及び乳液の使用感(なじみが早い、浸透感がある、使用後のみずみずしさがある等のアンケート項目に記載した各感覚)がいずれも不良であった。
【0022】
また、化粧水塗布ステップの後に温度変化ステップを実施する図1(C)の化粧水後処理方法では、図2(C)に示すように、乳液に対する使用感は良好であるものの化粧水に対する使用感が不良であった。
【0023】
これに対し、洗顔ステップを実施した後に温度変化ステップを実施する図1(A)に示す洗顔後処理方法では,図2(A)に示すように、化粧水及び乳液のいずれにおいても使用感が略良好であった。以上の結果より、洗顔ステップを実施した後で、かつ化粧水塗布ステップ前に温度変化ステップを実施することにより、化粧水及び乳液の使用感を向上させることができることが判った。
【0024】
上記のように、温度変化ステップは被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温め処理と、通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やし処理が実施される。よって、温度変化ステップではこの温め温度及び冷やし温度を被施術者に対して不快感を与えない温度範囲にする必要がある。
【0025】
そこで、本発明者は5人のパネラーに対して通常の皮膚表面温度よりも漸次温度を高くする実験と、通常の皮膚表面温度よりも漸次温度を低くする実験を行なった。図3は、この実験結果を示している。
【0026】
なお、通常の皮膚表面温度は、経験的に28℃〜32℃であることが知られている。よって、本実験においても被施術者の顔の表面皮膚温度が28℃〜32℃での範囲内にあることを確認した上で、被施術者の顔に対して温め処理及び冷やし処理を実施した。
【0027】
図3(A)に示すように、温めた後の被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下である時に各パネラーは良好な感覚を得ることが判った(以下、この温度範囲を適正温め温度という)。これは、温めた後の被施術者の顔の温度が36℃未満では、被施術者は温度の上昇を実感できないことによると考えられる。また、温めた後の被施術者の顔の温度が42℃を超える時には、温度が高くなりすぎて不快感を覚えるためであると考えられる。
【0028】
また、冷やし時においては、冷やした却後の被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下である時に各パネラーは良好な感覚を得ることが判った(以下、この温度範囲を適正冷やし温度という)。これは、冷やした後の被施術者の顔の温度が16℃未満では、温度が低くなりすぎて被施術者が不快感を覚えるためであると考えられる。また、冷やした後の被施術者の顔の温度が24℃以上では、被施術者は十分な温度低下を実感できないことによると考えられる。
【0029】
以上の結果より、本実施形態に係る美容方法では、温め処理時においては温めた後の被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下であるようにし、冷やし処理時においては冷やした後の被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下であるようにした。このように設定することにより、温度変化ステップにおいて被施術者に対して良好な感触を与えることが可能となる。
【0030】
一方、図1に示す実験では、温度変化ステップにおいて顔の表面皮膚温度を温めた後に冷やす方法を用いた。しかしながら、顔の肌に温度変化を与える方法はこれに限るものではない。即ち図4に示すように、(A)温め処理後に冷やし処理を行なう(以下、温冷処理という)、(B)冷やし処理した後に温め処理を行なう(以下、冷温処理という)、(C)温め処理のみを行なう(以下、温処理という)、(D)冷やし処理のみを行なう(以下、冷処理という)の4つの方法がある。
【0031】
そこで本発明者は、図6(A)〜(D)に示す各美容方法をパネラーに実施してもらい、その後に図2に示したと同様手法で官能評価実験を行なった。
【0032】
図6(A)は本実施形態に係る美容方法を示しており、図6(B)〜(D)は参考例である美容方法を示している。なお、図4及び図6に示す美容方法では、乳液塗布ステップは実施しなかった。
【0033】
参考例である図6(B)に示す温処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後、この状態を2分間維持した。その後、冷やし処理を行なうことなく、化粧水塗布ステップを実施した。
【0034】
また、図6(C)に示す冷処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却した後、この状態を2分間維持した。その後、温め処理を行なうことなく、化粧水塗布ステップを実施した。
【0035】
更に、図6(D)に示す冷温処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却してこの状態を2分間維持し、次に被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後にこの状態を2分間維持しその後に化粧水塗布ステップを実施した。
【0036】
これに対して図6(A)の本実施形態に係る温冷処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後にこの状態を2分間維持し、次に被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却してこの状態を2分間維持し、その後に化粧水塗布ステップを実施した。
【0037】
図5は、図6(A)〜(D)に示す各美容方法を実施した後に行った、官能評価の結果を示している。この官能評価も、図2に示す官能評価と同様に、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。
【0038】
図5(B)に示す評価結果より、図6(B)に示した温処理を行なう方法では、「コットンの肌あたり」,「なじみの早さ」を除き、他の項目は不良であった。また、図5(C)に示す評価結果より、図6(C)に示した冷処理を行なう方法では、「コットンの肌あたり」,「化粧水の浸透感」を除き、他の項目は不良であった。更に、図5(D)に示す評価結果より、図6(D)に示した冷温処理を行なう方法では、前記した図6(B),(C)に示した方法に比べて良好な結果が得られているが、「化粧水の浸透感」が不良であった。
【0039】
これに対して本実施形態に係る図6(A)に示した美容方法、即ち洗顔ステップ実施後に行なう温度変化ステップにおいて温冷処理を行なう方法では、評価結果は全ての項目において良好或いはやや良好であった。以上の結果より、洗顔ステップ後に実施する温度変化ステップにおいて、温冷処理を行なうことにより、化粧水の使用感を向上させることができることが判った。
【0040】
ところで、図6(A)に示す美容方法のように、温度変化ステップにおいて温冷処理を行なう場合、被施術者の顔を適正温め温度まで温めた後、適正冷やし温度まで冷やす必要がある。本実施形態では、このように被施術者の顔を温め処理及び冷やし処理しうる美容装置として、図8に示す美容装置1を用いた。
【0041】
この美容装置1は、大略すると装置本体2、把持部3、温冷プレート4、ペルチェ素子5、電源装置6、及び制御装置7を有した構成とされている。装置本体2は、その内部に5が配設されている。温冷プレート4は、被施術者の顔に接触される部位であり、熱伝導性の高い金属により構成されている。この温冷プレート4は、ペルチェ素子5と熱的に接続されている。
【0042】
ペルチェ素子5は一対の金属板5A,5Bを有しており、流す電流の向きを切り替えることにより、金属板5A,5Bを冷却板或いは放熱板に切り替えることが可能な素子である。このペルチェ素子5には電源装置6から電流が供給されるが、制御装置7によってその電流は流れる方向及び電流量等が制御される構成とされている。
【0043】
制御装置7は、温め処理時には金属板5Aが放熱板となるよう(金属板5Bが冷却板になるよう)電気流を流し、また冷やし処理時には金属板5Aが冷却板になるよう(金属板5Bが放熱板となるよう)電気流を流すよう構成されている。
【0044】
金属板5Aが放熱板として機能するようペルチェ素子5に電流が流れると、金属板5Aの温度が上昇する。この熱は温冷プレート4に熱伝導されるが、この際、温冷プレート4の温度は、前記した適性温め温度となるよう制御装置7により電流量が制御される。
【0045】
一方、金属板5Aが冷却板として機能するようペルチェ素子5に電流が流れると、金属板5Aの温度が低下する。これにより温冷プレート4は冷却されるが、この際、温冷プレート4の温度は、前記した適性冷やし温度となるよう制御装置7により電流量が制御される。
【0046】
このように、本実施形態に係る美容装置1を用いることにより、1台の装置で被施術者の顔を適正温め温度(36℃以上42℃以下)まで温める処理と、適正冷やし温度(16℃以上24℃以下)まで冷やす処理を行なうことが可能となる。よって、美容装置1を用いることにより、温度変化ステップを容易かつ確実に行なうことができる。
【0047】
上述した各実験結果から、洗顔ステップ実施後で化粧水塗布ステップ前に温冷処理を行なうことにより、化粧水の使用感を高められることを述べた。次に本発明者は、化粧水塗布ステップで使用する化粧水の種類を異ならせ、この時の各化粧水の使用感を調べる実験を行った。具体的には、5人のパネラーに図6(A)に示す化粧水塗布ステップにおいてのさっぱり化粧水(以下、SAと示す)と、しっとり化粧水(以下、SBと示す)との双方を使用してもらい、その後に化粧水の使用感に対するアンケートに回答してもらう官能評価実験を行った。なお、本実験では図11に示すように調製したSA及びSBを用いた。
【0048】
図7は、この官能評価の結果を示している。この官能評価は、“◎”が非常に良好、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。
【0049】
図7に示す評価結果より、SB(しっとり化粧水)は「ふっくら感」を除き全て項目が「やや良好」であった。これに対してSA(さっぱり化粧水)は、「ふっくら感」のみが「やや良好」であったが、他の項目は「良好」或いは「非常に良好」であった。以上の結果より、先ず洗顔ステップを実施し、次に温度変化ステップを実施し、その後に実施する化粧水塗布ステップで使用する化粧水はSA(さっぱり化粧水)が望ましく、これを用いた場合には化粧水の使用感を更に向上させることができることが判った。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
【符号の説明】
【0051】
1 美容装置
2 装置本体
3 把持部
4 温冷プレート
5 ペルチェ素子
6 電源装置
7 制御装置
【技術分野】
【0001】
本発明は美容方法及び美容装置に係り、特に洗顔処理及び化粧水の塗布処理を含む美容方法及びこれに用いる美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば美容方法の一つとして、朝の起床後又は夜の就寝前において、洗顔を行なった後に化粧水を塗布することが行なわれている。また、美容効果を高めるためには、化粧水等の化粧品が肌に効率よく浸透してなじむことが必要である。このため、肌に塗布しようとする化粧品の肌へのなじませ時間を決定し、このなじませ時間に従って化粧品肌に塗布することが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−047515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように化粧品の肌へのなじませ時間を決定し、このなじませ時間に従って化粧品肌に塗布することにより、化粧品の効果を有効に発揮させることができる。
【0005】
しかしながら従来では、洗顔後の肌に対しては何ら処理を行なうことはせず、洗顔後直ちに化粧水等の塗布が行なわれていた。このため従来の美容方法では、必ずしも洗顔後の美容液等が十分に肌に浸透しているとはいえなかった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、化粧水のなじみ及び浸透感を良好としうる美容方法及び美容装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題は、第1の観点からは、
洗顔を行なう洗顔ステップと、化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、
前記洗顔ステップの実施後で、前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施することを特徴とする美容方法により解決することができる。
【発明の効果】
【0008】
開示の美容方法によれば、化粧水のなじみを良好とすることができると共に浸透感を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、洗顔後において温度変化のタイミングを変化させる実験を説明するための図である。
【図2】図2は、洗顔後において温度変化のタイミングを変化させる実験の実験結果を示す図である。
【図3】図3(A)は洗顔後に被施術者の顔の温度を高めて最適温度を求める実験結果を示す図であり、図3(B)は洗顔後に被施術者の顔の温度を冷やす最適温度を求める実験結果を示す図である。
【図4】図4は、温度変化方法を変化させる実験を説明するための図である。
【図5】図5は、温度変化方法を変化させる実験の実験結果を示す図である。
【図6】図6は、図4に示した温度変化方法を更に具体的に示す図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態に係る美容方法に適した化粧水を求める実験の実験結果を示す図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いる美容装置の一例を示す構成図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いた化粧水の組成の一例を示す図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いた乳液の組成の一例を示す図である。
【図11】図11は、本発明の一実施形態に係る美容方法に用いたさっぱり化粧水(SA)としっとり化粧水(SB)の組成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態である美容方法を説明するための図である。図1(A)は本実施形態である美容方法による各ステップの施術手順を示している。また、図1(B)〜(C)は、参考例である美容方法の施術手順を示している。
【0012】
本実施形態に係る美容方法は、被施術者が洗顔を行なう洗顔ステップの実施後で、被施術者が化粧水を顔に塗布するステップ(化粧水塗布ステップという)の実施前に、被施術者の顔に対して温度変化を与えるステップ(温度変化ステップという)を実施することを特徴とするものである。また、被施術者の顔に乳液を塗布するステップ(乳液塗布ステップという)は、化粧水塗布ステップの後に実施する。
【0013】
先ず、各参考例である美容方法の施術手順について説明する。図1(B)に示す美容方法は、洗顔及び化粧水塗布を含む美容方法として一般に行なわれているものであり、先ず洗顔処理を行い、続いて化粧水の塗布を行い、その後に乳液を塗布する美容方法である(以下、この美容方法を通常処理方法という)。
【0014】
また図1(C),(D)に示す美容方法は、被施術者の顔に対して温度変化を与えるステップ(温度変化ステップという)を含む美容方法である。図1(C)に示す美容方法は、先ず洗顔ステップを実施し、続いて化粧水塗布ステップを実施し、この化粧水塗布ステップの実施後に温度変化ステップを実施し、その後に乳液塗布ステップを実施する美容方法である(以下、化粧水後処理方法という)。よって、図1(C)に示す化粧水後処理方法では、化粧水塗布ステップと乳液塗布ステップの間に温度変化ステップを実施する。
【0015】
また図1(D)に示す美容方法は、先ず洗顔ステップを実施し、次に化粧水塗布ステップを実施し、次に乳液塗布ステップを実施し、最後に温度変化ステップを実施する美容方法である(以下、乳液後処理方法という)。
【0016】
これに対して本実施形態に係る美容方法では、図1(A)に示すように、先ず洗顔ステップを実施し、次に温度変化ステップを実施した後に、化粧水塗布ステップと乳液塗布ステップを順に実施することを特徴とした美容方法である(以下、洗顔後処理方法という)。よって、図1(A)に示す本実施形態に係る洗顔後処理方法では、洗顔ステップと化粧水塗布ステップとの間に温度変化ステップを実施する。
【0017】
ところで、図1に示す各処理方法における温度変化ステップでは、先ず被施術者(パネラー)の顔を温めて温度を上昇させた後に顔を冷やす処理を行なった。具体的には、被施術者の顔の表面皮膚温度が28℃〜32℃であることを確認した上で、先ず顔の表面皮膚温度が36℃〜42℃となるよう温め、この温めた状態を2分間維持した。その後、先ず顔の表面皮膚温度が17℃〜22℃となるよう冷やし、この状態を2分間維持した。また図1に示す処理方法では、被施術者の顔の表面皮膚温度を上記のように変動させる処理を1サイクル実施した。
【0018】
なお、この温度測定は、ハイレスポンス表面温度計を用いて実施した。また、図1に示した各処理方法では、洗顔処理は常温(25℃〜27℃)の水を用いて行い、洗顔剤は使用しないものとした。更に、化粧水としては、図9に示す組成のものを使用し、乳液としては図10に示す組成のものを使用した。
【0019】
図2は、図1に示した各処理方法を実施した後、パネラーに対して化粧水及び乳液の使用感を調べる官能評価実験を行なった結果を示している。この官能評価は、パネラーに各処理方法を実施してもらった後に、図2に示す各アンケート項目に答えてもらい、その回答結果の平均を取る方法を採用した。
【0020】
なお、図2に示す官能評価では、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。また本実施形態では、パネラー数は5人とした。
【0021】
図2(B),(D)に示す評価結果より、図1(B)の温度変化ステップを実施しない通常処理方法、及び図1(D)に示す乳液塗布ステップを実施した後に温度変化ステップを実施する乳液後処理方法では、化粧水及び乳液の使用感(なじみが早い、浸透感がある、使用後のみずみずしさがある等のアンケート項目に記載した各感覚)がいずれも不良であった。
【0022】
また、化粧水塗布ステップの後に温度変化ステップを実施する図1(C)の化粧水後処理方法では、図2(C)に示すように、乳液に対する使用感は良好であるものの化粧水に対する使用感が不良であった。
【0023】
これに対し、洗顔ステップを実施した後に温度変化ステップを実施する図1(A)に示す洗顔後処理方法では,図2(A)に示すように、化粧水及び乳液のいずれにおいても使用感が略良好であった。以上の結果より、洗顔ステップを実施した後で、かつ化粧水塗布ステップ前に温度変化ステップを実施することにより、化粧水及び乳液の使用感を向上させることができることが判った。
【0024】
上記のように、温度変化ステップは被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温め処理と、通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やし処理が実施される。よって、温度変化ステップではこの温め温度及び冷やし温度を被施術者に対して不快感を与えない温度範囲にする必要がある。
【0025】
そこで、本発明者は5人のパネラーに対して通常の皮膚表面温度よりも漸次温度を高くする実験と、通常の皮膚表面温度よりも漸次温度を低くする実験を行なった。図3は、この実験結果を示している。
【0026】
なお、通常の皮膚表面温度は、経験的に28℃〜32℃であることが知られている。よって、本実験においても被施術者の顔の表面皮膚温度が28℃〜32℃での範囲内にあることを確認した上で、被施術者の顔に対して温め処理及び冷やし処理を実施した。
【0027】
図3(A)に示すように、温めた後の被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下である時に各パネラーは良好な感覚を得ることが判った(以下、この温度範囲を適正温め温度という)。これは、温めた後の被施術者の顔の温度が36℃未満では、被施術者は温度の上昇を実感できないことによると考えられる。また、温めた後の被施術者の顔の温度が42℃を超える時には、温度が高くなりすぎて不快感を覚えるためであると考えられる。
【0028】
また、冷やし時においては、冷やした却後の被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下である時に各パネラーは良好な感覚を得ることが判った(以下、この温度範囲を適正冷やし温度という)。これは、冷やした後の被施術者の顔の温度が16℃未満では、温度が低くなりすぎて被施術者が不快感を覚えるためであると考えられる。また、冷やした後の被施術者の顔の温度が24℃以上では、被施術者は十分な温度低下を実感できないことによると考えられる。
【0029】
以上の結果より、本実施形態に係る美容方法では、温め処理時においては温めた後の被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下であるようにし、冷やし処理時においては冷やした後の被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下であるようにした。このように設定することにより、温度変化ステップにおいて被施術者に対して良好な感触を与えることが可能となる。
【0030】
一方、図1に示す実験では、温度変化ステップにおいて顔の表面皮膚温度を温めた後に冷やす方法を用いた。しかしながら、顔の肌に温度変化を与える方法はこれに限るものではない。即ち図4に示すように、(A)温め処理後に冷やし処理を行なう(以下、温冷処理という)、(B)冷やし処理した後に温め処理を行なう(以下、冷温処理という)、(C)温め処理のみを行なう(以下、温処理という)、(D)冷やし処理のみを行なう(以下、冷処理という)の4つの方法がある。
【0031】
そこで本発明者は、図6(A)〜(D)に示す各美容方法をパネラーに実施してもらい、その後に図2に示したと同様手法で官能評価実験を行なった。
【0032】
図6(A)は本実施形態に係る美容方法を示しており、図6(B)〜(D)は参考例である美容方法を示している。なお、図4及び図6に示す美容方法では、乳液塗布ステップは実施しなかった。
【0033】
参考例である図6(B)に示す温処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後、この状態を2分間維持した。その後、冷やし処理を行なうことなく、化粧水塗布ステップを実施した。
【0034】
また、図6(C)に示す冷処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却した後、この状態を2分間維持した。その後、温め処理を行なうことなく、化粧水塗布ステップを実施した。
【0035】
更に、図6(D)に示す冷温処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却してこの状態を2分間維持し、次に被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後にこの状態を2分間維持しその後に化粧水塗布ステップを実施した。
【0036】
これに対して図6(A)の本実施形態に係る温冷処理では、洗顔ステップの後、被施術者の顔を適正温め温度まで加温した後にこの状態を2分間維持し、次に被施術者の顔を適正冷やし温度まで冷却してこの状態を2分間維持し、その後に化粧水塗布ステップを実施した。
【0037】
図5は、図6(A)〜(D)に示す各美容方法を実施した後に行った、官能評価の結果を示している。この官能評価も、図2に示す官能評価と同様に、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。
【0038】
図5(B)に示す評価結果より、図6(B)に示した温処理を行なう方法では、「コットンの肌あたり」,「なじみの早さ」を除き、他の項目は不良であった。また、図5(C)に示す評価結果より、図6(C)に示した冷処理を行なう方法では、「コットンの肌あたり」,「化粧水の浸透感」を除き、他の項目は不良であった。更に、図5(D)に示す評価結果より、図6(D)に示した冷温処理を行なう方法では、前記した図6(B),(C)に示した方法に比べて良好な結果が得られているが、「化粧水の浸透感」が不良であった。
【0039】
これに対して本実施形態に係る図6(A)に示した美容方法、即ち洗顔ステップ実施後に行なう温度変化ステップにおいて温冷処理を行なう方法では、評価結果は全ての項目において良好或いはやや良好であった。以上の結果より、洗顔ステップ後に実施する温度変化ステップにおいて、温冷処理を行なうことにより、化粧水の使用感を向上させることができることが判った。
【0040】
ところで、図6(A)に示す美容方法のように、温度変化ステップにおいて温冷処理を行なう場合、被施術者の顔を適正温め温度まで温めた後、適正冷やし温度まで冷やす必要がある。本実施形態では、このように被施術者の顔を温め処理及び冷やし処理しうる美容装置として、図8に示す美容装置1を用いた。
【0041】
この美容装置1は、大略すると装置本体2、把持部3、温冷プレート4、ペルチェ素子5、電源装置6、及び制御装置7を有した構成とされている。装置本体2は、その内部に5が配設されている。温冷プレート4は、被施術者の顔に接触される部位であり、熱伝導性の高い金属により構成されている。この温冷プレート4は、ペルチェ素子5と熱的に接続されている。
【0042】
ペルチェ素子5は一対の金属板5A,5Bを有しており、流す電流の向きを切り替えることにより、金属板5A,5Bを冷却板或いは放熱板に切り替えることが可能な素子である。このペルチェ素子5には電源装置6から電流が供給されるが、制御装置7によってその電流は流れる方向及び電流量等が制御される構成とされている。
【0043】
制御装置7は、温め処理時には金属板5Aが放熱板となるよう(金属板5Bが冷却板になるよう)電気流を流し、また冷やし処理時には金属板5Aが冷却板になるよう(金属板5Bが放熱板となるよう)電気流を流すよう構成されている。
【0044】
金属板5Aが放熱板として機能するようペルチェ素子5に電流が流れると、金属板5Aの温度が上昇する。この熱は温冷プレート4に熱伝導されるが、この際、温冷プレート4の温度は、前記した適性温め温度となるよう制御装置7により電流量が制御される。
【0045】
一方、金属板5Aが冷却板として機能するようペルチェ素子5に電流が流れると、金属板5Aの温度が低下する。これにより温冷プレート4は冷却されるが、この際、温冷プレート4の温度は、前記した適性冷やし温度となるよう制御装置7により電流量が制御される。
【0046】
このように、本実施形態に係る美容装置1を用いることにより、1台の装置で被施術者の顔を適正温め温度(36℃以上42℃以下)まで温める処理と、適正冷やし温度(16℃以上24℃以下)まで冷やす処理を行なうことが可能となる。よって、美容装置1を用いることにより、温度変化ステップを容易かつ確実に行なうことができる。
【0047】
上述した各実験結果から、洗顔ステップ実施後で化粧水塗布ステップ前に温冷処理を行なうことにより、化粧水の使用感を高められることを述べた。次に本発明者は、化粧水塗布ステップで使用する化粧水の種類を異ならせ、この時の各化粧水の使用感を調べる実験を行った。具体的には、5人のパネラーに図6(A)に示す化粧水塗布ステップにおいてのさっぱり化粧水(以下、SAと示す)と、しっとり化粧水(以下、SBと示す)との双方を使用してもらい、その後に化粧水の使用感に対するアンケートに回答してもらう官能評価実験を行った。なお、本実験では図11に示すように調製したSA及びSBを用いた。
【0048】
図7は、この官能評価の結果を示している。この官能評価は、“◎”が非常に良好、“○”が良好、“○△”がやや良好、“△”がやや不良、“×”が不良をそれぞれ示している。
【0049】
図7に示す評価結果より、SB(しっとり化粧水)は「ふっくら感」を除き全て項目が「やや良好」であった。これに対してSA(さっぱり化粧水)は、「ふっくら感」のみが「やや良好」であったが、他の項目は「良好」或いは「非常に良好」であった。以上の結果より、先ず洗顔ステップを実施し、次に温度変化ステップを実施し、その後に実施する化粧水塗布ステップで使用する化粧水はSA(さっぱり化粧水)が望ましく、これを用いた場合には化粧水の使用感を更に向上させることができることが判った。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
【符号の説明】
【0051】
1 美容装置
2 装置本体
3 把持部
4 温冷プレート
5 ペルチェ素子
6 電源装置
7 制御装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗顔を行なう洗顔ステップと、化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、
前記洗顔ステップの実施後で、前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施することを特徴とする美容方法。
【請求項2】
前記温度変化ステップは、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを含むことを特徴とする請求項1記載の美容方法。
【請求項3】
前記化粧水塗布ステップを実施した後に、前記被施術者の顔に乳液を塗布する乳液塗布ステップを実施することを特徴とする請求項1又は2記載の美容方法。
【請求項4】
前記温度変化ステップは、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを含み、
前記温めステップでは、前記被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下となるよう温め、
前記冷やしステップでは、前記被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下となるよう冷やすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の美容方法。
【請求項5】
前記温度変化ステップでは、
前記被施術者の顔の温度を36℃以上42℃以下に温める加熱装置と、前記被施術者の顔の温度を16℃以上24℃以下に冷やす冷却装置とを有する美容装置を用いて、前記被施術者の顔に対して温度変化を与えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の美容方法。
【請求項6】
使用者の顔が36℃以上42℃以下となるよう温める加熱装置と、
前記使用者の顔が16℃以上24℃以下となるよう冷やす冷却装置と、
前記加熱装置と前記冷却装置とを所定時間で切り替える切り替え手段とを有する美容装置。
【請求項1】
洗顔を行なう洗顔ステップと、化粧水を被施術者の顔に塗布する化粧水塗布ステップとを有し、
前記洗顔ステップの実施後で、前記化粧水塗布ステップの実施前に、前記被施術者の顔に対して温度変化を与える温度変化ステップを実施することを特徴とする美容方法。
【請求項2】
前記温度変化ステップは、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを含むことを特徴とする請求項1記載の美容方法。
【請求項3】
前記化粧水塗布ステップを実施した後に、前記被施術者の顔に乳液を塗布する乳液塗布ステップを実施することを特徴とする請求項1又は2記載の美容方法。
【請求項4】
前記温度変化ステップは、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも高くする温めステップと、
前記被施術者の顔の温度を通常の皮膚表面温度よりも低くする冷やしステップを含み、
前記温めステップでは、前記被施術者の顔の温度が36℃以上42℃以下となるよう温め、
前記冷やしステップでは、前記被施術者の顔の温度が16℃以上24℃以下となるよう冷やすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の美容方法。
【請求項5】
前記温度変化ステップでは、
前記被施術者の顔の温度を36℃以上42℃以下に温める加熱装置と、前記被施術者の顔の温度を16℃以上24℃以下に冷やす冷却装置とを有する美容装置を用いて、前記被施術者の顔に対して温度変化を与えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の美容方法。
【請求項6】
使用者の顔が36℃以上42℃以下となるよう温める加熱装置と、
前記使用者の顔が16℃以上24℃以下となるよう冷やす冷却装置と、
前記加熱装置と前記冷却装置とを所定時間で切り替える切り替え手段とを有する美容装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−219035(P2012−219035A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84027(P2011−84027)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】
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