説明

耐水性蓄光材及び蛍光材、その製造方法、これらを用いた塗料組成物及びインキ組成物

【課題】 蓄光材又は蛍光材の弱点である耐水性を強化すると共に、その製造方法及び蓄光材又は蛍光材を用いた塗料組成物及びインキ組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 粉末又は顆粒状の蓄光材又は蛍光材をアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬する工程と、前記ゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を減圧処理する工程と、前記減圧処理した蓄光材又は蛍光材を乾燥・熱処理する工程とを備え、蓄光材又は蛍光材の粒子表面に防水性シリカ層を密着して形成することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄光材又は蛍光材の弱点である耐水性を強化すると共に、その製造方法及び蓄光材又は蛍光材を用いた塗料組成物及びインキ組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄光材又は蛍光材は、近年板ガラスの表面に塗布してショーウインドー等の装飾として用いたり、蓄光性避難・誘導標識、蓄光性安全標識として建物の壁面や歩道などに埋め込んで用いることは公知である。蓄光性避難・誘導標識、蓄光性安全標識については、色、蛍光色、リン光(残光)輝度の経時変化、250℃における耐熱性、高圧水銀灯による耐光性、粒度、水分等について、日本工業規格で規定されているが、近年、安全性向上のために残高輝度や耐水性の性能を高める要求がある。しかし、これらの蓄光材又は蛍光材は、風雨など自然環境に直接曝されることによって変質し易い点において問題があった。特に蓄光顔料に使用されている硫化亜鉛(ZnS)タイプと、アルミン酸塩タイプのうちアルミン酸塩タイプはYellowish GreenかGreenish Blueが耐水性に問題があり、グリーン系又はブルー系の蓄光顔料は、水分によって変質し、白化現象を起こして残高輝度が著しく低下するために屋外などで使用する場合は水分に接しないように、床材などのパーツ全体を防水構造としなければならず、コストアップの原因になるばかりでなく、耐久性と施工性の点で問題があった。
【0003】
前記の問題点を解消するために、蓄光性蛍光顔料の表面処理方法等の発明が開示されている(特許文献1)。しかし、係る発明は、主として、アクリル系ワニスに対する防水処理に主眼があり、この点においては目的を達成するものと思われるが、屋外において風雨に曝された過酷な条件下で長期間使用に耐える要求に対しては言及していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−316443号公報
【特許文献2】特許第3257942号公報
【特許文献3】特許第3257947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1記載の発明は、シリカで顔料粒子の表面をコートしている点で一応の防水効果が生ずる。この場合、顔料表面へのシリカコートの手段として、オルトケイ酸テトラエチルが加水分解する際に4つのエチル基がはずれてシリカが重合する反応中に、蓄光性蛍光顔料を介在させれば顔料を核として顔料表面にシリカが堆積して被覆する方法による。しかし、この方法では、シリカが顔料表面を被覆するに止まり、シリカ同士又はシリカと顔料の表面との間に微細空隙が生じ完全に密着するには至らない。故に、長時間水中に放置するなど過酷な条件下においては、水分が前記の微細空隙を通して顔料に浸入するおそれが考えられる。そこで、本願発明者は、蓄光材又は蛍光材粒子の更なる耐水性の向上について鋭意研究した結果、アルコキシシランとその縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を減圧下に放置することによって前記ゾルゲル成分が蓄光材又は蛍光材粒子の表面に密着することに起因する、これまでに見たことのない耐水性を向上させる蓄光材又は蛍光材が得られることを知見して本発明に至ったものであり、本願発明の主たる目的は、長期間の過酷な耐水性の条件を満たす耐水性蓄光材及び蛍光材、その製造方法及びこれらを用いた塗料組成物及びインキ組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明は、粉末又は顆粒状の蓄光材又は蛍光材をアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬する工程と、前記ゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を所定時間減圧下に放置する減圧処理工程と、前記減圧処理した蓄光材又は蛍光材を乾燥・熱処理する工程とを備え、蓄光材又は蛍光材の粒子表面に防水性シリカ層を密着して形成することを特徴とする耐水性蓄光材又は蛍光材の製造方法とする(請求項1)。
【0007】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物は、三基以上のアルコキシ基を有することを特徴とする前記の耐水性蓄光材又は蛍光材の製造方法とすることが好ましい(請求項2)。
【0008】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、減圧下において蓄光材又は蛍光材の粒子表面に密着被覆させたアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物に由来する防水性シリカ層で前記蓄光材又は蛍光材の粒子表面を密着被覆してなることを特徴とする耐水性蓄光材又は蛍光材とする(請求項3)。
【0009】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物は、三基以上のアルコキシ基を有することを特徴とする前記の耐水性蓄光材又は蛍光材とすることが好ましい(請求項4)。
【0010】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の耐水性蓄光材又は蛍光材が含有されていることを特徴とする塗料組成物とすることが好ましい(請求項5)。
【0011】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の耐水性蓄光材又は蛍光材が含有されていることを特徴とするインキ組成物とすることが好ましい(請求項6)。

【発明の効果】
【0012】
本願発明に係る耐水性蓄光材及び蛍光材は、前記のようにアルコキシシランとその縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を減圧下に放置することによって、前記ゾルゲル成分が蓄光材又は蛍光材粒子の表面に密着し、これを乾燥・熱処理することにより生成する防水性シリカ層が蓄光材又は蛍光材粒子の表面に密着・被覆された構造を形成する。このようにシリカが蓄光材又は蛍光材粒子の表面に密着し防水性シリカ層を形成することにより、完全な防水性が達せられ、水中に長期間放置しても白化による輝度の低下は全く見られない優れた耐水性効果を奏する。係る蓄光材又は蛍光材を蓄光性顔料又は蛍光性顔料として用いれば耐水性に優れた塗料組成物又はインキ組成物が得られる。水系の塗料組成物又はインキ組成物を構成することも可能である。蓄光性避難・誘導標識として壁材や床材として用いる場合も、特別なシーリング防水処理が一切不要なので、コスト低減と施工性の向上が図られるメリットは甚大である。

【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態に係る耐水性蓄光材又は蛍光材の製造工程図である。
【図2】実施例に係る耐水性蓄光材の耐水性試験を示す写真である。
【図3】実施例に係る耐水性蓄光材の耐水性試験を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態(以下「実施の形態」と称する)について、以下に詳細に説明する。しかし、本発明は、かかる実施の形態に限定されるものではない。本発明の実施の形態に係る耐水性蓄光材及び蛍光材の製造方法は、粉末又は顆粒状の蓄光材又は蛍光材をアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬する工程と、前記ゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を所定時間減圧下に放置する減圧処理工程と、前記減圧処理した蓄光材又は蛍光材を乾燥・熱処理する工程とを備えたことを特徴とする。
【0015】
ここで、本発明の実施の形態に使用する蓄光材又は蛍光材は、何らかのエネルギーで刺激を受け、吸引したエネルギーを可視光線又はそれに近い波長の紫外線、赤外線などの光として放出し、刺激停止後も持続してこの現象を呈する性質を有する蓄光性物質または蛍光性物質であって、蓄光顔料や蛍光顔料も含まれる。前者の蓄光性物質として、例えば、硫化亜鉛と硫化カドミウム(硫化カドミウムは安全性に問題あり現在は使用されていない)の結晶に少量の銅を賦活剤として加えたものは、その組成によって黄〜赤色を発光し、硫化亜鉛に少量の銅を賦活剤として加えたものは、緑色の発光を呈し、また、アルミン酸塩に賦活剤としてユーロピウム(Eu)を加えたもの、或いは共賦活剤として希土類元素又は遷移金属を加えたものは緑色又は青色の発光を呈する。
【0016】
また、前記蛍光性物質は、ある物質が光の照射を受け、他の波長の光を発するときに生ずる光学効果、即ち紫外線が液体、固体に当たったときに可視光線としての蛍光を発する物質であって、主として、カルシウム、バリウム、マグネシウム、カドミウム(カドミウムは安全性に問題あり現在は使用されていない)等の酸化物、硫化物、珪酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩等を主成分とし、蛍光を発する物質を言う。また、蛍光性物質の中には有機系と無機系のものがあり、無機系物質の中には紫外線照射を停止した後でも蛍光を発する所謂蓄光性を有するものがあるが、このような物質も本願発明に含まれるものとする。
【0017】
近年、(Sr,M)O-(Mg,M)O-(Si,Ge)O系の蛍光母体(M=Ca,Sr,Ba,M=Be,Zn,Cd)に対してEuで賦活すると共にLn(Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Cd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,In,Bi,Snから選択された一種の元素)で共賦活させ、かつ、ハロゲン元素(F,Cl,Br,Iから選択された一種の元素)を含有させることにより、青色から緑色発光のEu賦活珪酸塩蓄光性蛍光体が開示されている(特許文献2及び特許文献3参照)。係る蓄光性蛍光体も本発明に用いられる蓄光材又は蛍光材に含まれるものとする。
【0018】
本発明の実施の形態に係る耐水性蓄光材又は蛍光材の製造方法を、図1を参照して説明する。先ず、粉末又は顆粒状の蓄光材又は蛍光材を所定量秤量し、必要に応じて、これら蓄光材又は蛍光材を予め100℃で3時間位加熱乾燥する乾燥工程(11)を経ることが好ましい。そして乾燥工程(11)を経た蓄光材又は蛍光材をゾルゲル溶液浸漬工程(12)によりアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬する。その際、蓄光材又は蛍光材全体が液面に漬かる状態にして軽くかき混ぜる。
【0019】
前記のアルコキシシランは三基以上のアルコキシ基を有するものが好ましく、特に限定されるものではないが、縮合物成分としては、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラn−プロポキシシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ−t−ブトキシシラン等の四基のアルコキシ基を有するアルコキシシランを加水分解重縮合したポリシロキサン、更に、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等の三基のアルコキシ基を有するアルコキシシランを加水分解重縮合したポリシロキサン、又は前記の三基以上のアルコキシ基を有するアルコキシシランの複合物を加水分解重縮合したポリシロキサン等が好適である。
【0020】
次に、前記のゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を真空器に入れて、−0.08MPa(ゲージ圧表記による)以下の減圧下に約10時間放置して減圧処理する。この減圧処理工程(13)によって、ゾルゲル溶液中のアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物と蓄光材又は蛍光材粒子とが密着することとなる。更に、減圧処理をすることによって、ゾルゲル溶液に含まれるエアーが除去されるとともに、蓄光材又は蛍光材粒子とゾルゲル溶液間のエアーも除去されて、アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物と蓄光材又は蛍光材粒子は隙間なく密着することとなる。
【0021】
次に、減圧処理工程(13)を経た前記のゾルゲル溶液中のアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物と蓄光材又は蛍光材粒子が粒子表面に密着した状態の蓄光材又は蛍光材を耐熱性容器に入れて常温から約100℃に2時間程度で昇温乾燥させ、更に、約100℃から約500℃に昇温し、約500℃の雰囲気中で約15時間熱処理する。次に、約500℃から常温まで徐々に降温し自然冷却させる。この乾燥・熱処理工程(14)によって、アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物は、乾燥とともに加水分解し、アルコキシ基が離脱したシロキサン結合からなるSiO四面体の連結が促進し、蓄光材又は蛍光材の粒子表面が防水性シリカ層で密着被覆された耐水性蓄光材又は蛍光材が得られる。前記の防水性シリカ層は外部からの水路を完全に遮断された構造からなり、防水性が確保できる。得られた耐水性蓄光材又は蛍光材は、手で軽くほぐれる程度の塊からなり、篩い掛け粒揃え工程(15)により、篩い掛けして粒揃えする。必要により、粉砕機、解砕機又は造粒機等を用いて粒揃えをしてもよい。
【実施例】
【0022】
以下に実施例を挙げて本発明について説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。先ず、蓄光材として、LumiNova(商品名:登録商標)G-300L160 (根本特殊化学株式会社製グリーン系蓄光顔料)と、P170L(化成オプトニクス株式会社製ブルー系蓄光顔料)をそれぞれ2kgずつ秤量し、二個の容器の一方にG-300L160 、他の容器にP170Lをそれぞれ投入し、予め約100℃で3時間位、加熱乾燥した。次に、アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物のゾルゲル溶液として、アトロン(商品名:登録商標)NSi-500(日本曹達株式会社製テトラアルコキシシランのポリマーを含む製剤)を、前記の蓄光顔料が入っている各容器にそれぞれ1000mlずつ注入して軽く攪拌した。前記2種類の蓄光材について、それぞれ前記の実施の形態に記載した工程に従って処理し、目的の耐水性蓄光材を得た。
【0023】
前記で得られた耐水性蓄光材の耐水性試験について、図2及び図3を参照して説明する。前記耐水性蓄光材をガラス容器に入れ、更に、耐水性蓄光材1に対して水が容量比で約2の割合になるように入れて攪拌混合した。比較例として前記実施例の耐水性蓄光材に代えて未処理の蓄光材と水を同様の割合でガラス容器に入れて攪拌混合して両者の経時変化を比較観察した。図2右の「耐水性改良処理済み」に示すように、実施例の耐水性蓄光材については、1ヶ月経過後も何ら白濁することなく、耐水性蓄光材は粒状のままで容器を傾けると砂状に流動することが確認された。これに対して、未処理の比較例の場合は、同図左の「耐水性改良処理なし」に示すように、水を入れると白濁し、2〜3日程度でゲル化が始まり、2週間程度で容器を傾けても流動しなくなり、強く振ると白濁した。次に、1ヶ月後に、蓄光材の部分にブラックライトをあててみると、図3右の「耐水性改良処理済み」に示すように、実施例の耐水性蓄光材は、輝度が全く変化することなく発光するのに対し、比較例の方は、同図左の「耐水性改良処理なし」に示すように、輝度が著しく低下し、微発光のためにほとんど光りを確認できない程度であった。以上の通り、耐水性蓄光材が耐水性に極めて優れていることが実証できた。
【0024】
前記耐水性蓄光材を使用して水性塗料組成物を作成した。水性塗料組成物は、アクリル系樹脂、アクリルシリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂の中の少なくとも何れか一種から選択した合成樹脂100質量部に対して前記耐水性蓄光材を5〜50質量部、その他分散剤、粘度調整剤等の添加剤を適宜量加えて作成した。また、インキとしては、無色透明のメジウムに、その固形分100質量部に対して前記耐水性蓄光材を5〜50質量部を添加してインキ組成物を作成した。前記で作成した塗料またはインキを塗った試験体を水中に放置して経時変化を観察したところ、前記耐水性蓄光材の耐水性試験と同様に1ヶ月経過後のブラックライト照射による輝度の低下は見られなかった。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、前記の構成を採ることによって、従来見たことのない耐水性に富み、高度な残光輝度を保有する耐水性蓄光材及び蛍光材、これらを用いた塗料組成物及びインキ組成物が得られ、屋外で自然環境に直接曝される建物の壁面や歩道などに埋め込んで使用する蓄光性避難・誘導標識などでも、特別なシーリング防水処理が一切不要となり、コスト低減と施工性の向上が図られ、その他、建物の内外装材等にも広く用いられ、経済的にも極めて有用である。
【符号の説明】
【0026】
11:乾燥工程
12:ゾルゲル溶液浸漬工程
13:減圧処理工程
14:乾燥・熱処理工程
15:篩い掛け粒揃え工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末又は顆粒状の蓄光材又は蛍光材をアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物を含有するゾルゲル溶液に浸漬する工程と、前記ゾルゲル溶液に浸漬した蓄光材又は蛍光材を所定時間減圧下に放置する減圧処理工程と、前記減圧処理した蓄光材又は蛍光材を乾燥・熱処理する工程とを備え、蓄光材又は蛍光材の粒子表面に防水性シリカ層を密着して形成することを特徴とする耐水性蓄光材又は蛍光材の製造方法。
【請求項2】
前記アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物は、三基以上のアルコキシ基を有することを特徴とする請求項1記載の耐水性蓄光材又は蛍光材の製造方法。
【請求項3】
減圧下において蓄光材又は蛍光材の粒子表面に密着被覆させたアルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物に由来する防水性シリカ層で前記蓄光材又は蛍光材の粒子表面を密着被覆してなることを特徴とする耐水性蓄光材又は蛍光材。
【請求項4】
前記アルコキシシラン又は/及びアルコキシシラン縮合物は、三基以上のアルコキシ基を有することを特徴とする請求項3記載の耐水性蓄光材又は蛍光材。
【請求項5】
請求項3または4記載の耐水性蓄光材又は蛍光材が含有されていることを特徴とする塗料組成物。
【請求項6】
請求項3または4記載の耐水性蓄光材又は蛍光材が含有されていることを特徴とするインキ組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−229363(P2010−229363A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80789(P2009−80789)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(506346071)株式会社エコネット・エンジニアリング (6)
【出願人】(000006172)三菱樹脂株式会社 (1,977)
【Fターム(参考)】