説明

耐用期間終了インジケータ(ESLI)のための、円錐の可視範囲を有するフィルターカートリッジ

濾材42と、耐用期間終了インジケータ40と、カートリッジハウジング22と、ウィンドー38と、を含むフィルターカートリッジ12。濾材42及びESLI 40はハウジング内に配置され、ESLI 40はウィンドー38を通じて見える。ウィンドー38は、20〜70°の角度θによって画定される円錐の範囲内においてのみESLI 40が見えるように構成されている。制限された観察範囲は、ESLIの色変化を調べる際の、リーダー誤差を排除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それを通じてESLIが見えるように、ウィンドーを有するフィルターカートリッジに関連する。ウィンドーは、観察者が間違った読み取り値を提供する可能性のある角度からESLIを見られないように、円錐の可視範囲を提供する。
【背景技術】
【0002】
フィルターカートリッジは、空気がレスピレータの着用者によって吸入される前に空気を濾過するために、レスピレータマスク本体に一般的に取り付けられる。レスピレータフィルターカートリッジの例は、以下の米国特許第7,320,722(B2)号(Mittelstadtら)、同第7,419,526号(Greerら)及び同第6,277,178号(Holmquist−Brownら)に示される。
【0003】
いくつかのフィルターカートリッジは可視の色変化信号をレスピレータ着用者に提供する−耐用期間終了インジケータ、すなわちESLIを有する。この可視の信号(場合によって「反応信号」と称される)は、フィルターカットリッジがその耐用期間を終えるときを指示する。ESLIを使用するカートリッジの例は、以下の米国特許第6,497,756号、同第4,530,706号、同第4,326,514号及び同第4,154,586号に記載される。これらの製品それぞれにおいて、フィルターカートリッジは、それを通してESLIを見ることができる透明な側壁又はシェルを備える。ESLI比色分析センサーは、センサーを見る角度によって、異なる色を呈する場合が多い。人がフィルターカートリッジ上のESLIの配置に対して垂直にESLIを見ない場合、観察者がインジケータを読み間違える可能性が存在する。インジケータを読み間違えることにより、レスピレータの着用者がフィルターカートリッジを時期尚早に交換するか、交換するのが遅れる場合がある。既知のフィルターカートリッジは、観察者が約180°の角度からESLIを見ることを可能にし、したがってインジケータを読み間違える可能性の問題に対処してこなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、(a)濾材と、(b)耐用期間終了インジケータ(ESLI)と、(c)濾材及びESLIが内部に配置されるカートリッジハウジングと、(d)それを通じてESLIが見えるウィンドーであって、このウィンドーは、20°〜60°の角度θによって画定される円錐の範囲内においてのみウィンドーからESLIが見えるように構成されているウィンドーと、を含む、新しいフィルターカートリッジを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のように、既知のフィルターカートリッジはカートリッジハウジング側壁を通じて可視のセンサーを使用してきた。これらの既知のカートリッジはしかしながら、選択される角度範囲からのみ見ることを可能にするように構成されているウィンドーをも提供することはなかった。本発明はESLIを含む既知のフィルターカートリッジにより提示される問題を認識し、解決策を提供する。解決策は、ESLIが20〜60°の角度ωにより画定される円錐の可視範囲にわたってのみ見えるように構成されたウィンドーを提供することを含む。この可視範囲の外では、観察者はESLIが見えず、したがって、センサーがその平坦な構成と垂直に見られる場合に見られることが所望される色以外の色を見ることができない。
【0006】
用語解説
本明細書では、
「清浄な空気」は、汚染物質を取り除くために濾過された、ある体積の大気中の周囲空気を意味する。
「汚染物質」は、気体、蒸気及び粒子(埃、霧及び煙を含む)並びに/又は一般的に気体、蒸気若しくは粒子とみなされない場合があるが、空気中に存在し、人間にとって有害であり得る他の物質を意味する。
「耐用期間終了インジケータ」又は「ESLI」とは、濾過能力の部分的な又は完全な消尽のために、フィルターがもはや使用に好適でなくなり得る時期に関する情報を人に提供することができる装置を意味する。
「延長」とは、典型的な構成を超えて、著しく寸法を増加させた条件を意味する。
「外部気体空間」は、吐き出された気体が、マスク本体及び/又は呼気弁を通過し、それらを越えた後に入る、周囲大気中の気体空間を意味する。
「フィルターカートリッジ」とは、濾材又は濾過媒体を囲うように主に設計され、個人用呼吸保護装置のマスク本体に接続するように適合された構成を意味する。
「濾材」又は「濾過媒体」とは、清浄な空気を提供するように適合された部品又は要素の構造又は組み合わせを意味する。
「ハウジング」とは、別の品目を収容するために作られた部品の構造又は組み合わせを意味する。
「一体の」とは、当該部分が、同時に一緒に作製されるのであって、その後一緒にされる2つの別個の部品ではないことを意味する。
「内部気体空間」は、マスク本体と人の顔面との間の空間を意味する。
「並置される」又は「並列に配置される」とは、ほぼ並行な関係で配置されているが、必ずしも互いに接していないことを意味する。
「マスク」とは(「マスク本体」と称さない場合)、マスクの反対側にある物体の視界を制限する能力を有することを意味する。
「不透明の」とは、透明であるものよりも顕著に可視光の通過を制限することを意味する。
「窓枠」とは、空気透過性であっても、なくてもよいウィンドーの平坦な透明な領域を意味する。
「整合位置」とは適切な反応信号を提供するための、ウィンドーの所望の位置を意味する。
「反応信号」とは、フィルターカートリッジを交換する時期が到来したことを観察者に告げる、可視の指示を意味する。
「吸着剤」とは、吸収、吸着、化学吸着、分解、反応、触媒又は他の好適な手段によって、汚染物質を捕捉、閉塞又は交換することができる材料を意味する。
「透明」とは、「透明」という語で修飾される、構造の反対側の所望の画像を見るために、可視光が十分に通過することができることを意味し、
「ウィンドー」とは、人にそれを通じて見る能力を提供する構造を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明によるレスピレータ10の斜視図。
【図2】本発明によるフィルターカートリッジ12の斜視図。
【図3】直線3−3に沿ってとった、図2に図示されるフィルターカートリッジ12の断面図。
【図4】図1〜3に図示されるフィルターカートリッジの12の背面図。
【図5】ハウジング22及びカバー延長部36の拡大断面図。
【図6】ESLI 60の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、マスク本体14の相対する側に固定され得るフィルターカートリッジ12を有するレスピレータ10を示す。マスク本体14は、着用者の顔にぴったりとフィットするように作られる。この目的のため、レスピレータ10は、マスク本体14を着用者の顔の方に引くためのハーネス16を含む。ハーネス16は、この目的のために、1つ以上のストラップ18を含み得る。ストラップ18がマスク本体14に接合されてもよく、バックル20の使用によって長さを調節され得る。フィルターカートリッジ12は、差し込み取付部21、ねじ手段又はカートリッジ12をマスク本体14に固定するための他の任意の好適な手段によって、マスク本体14に取り付けられ得る。フィルターカートリッジ12は、ハウジング22及びカバー24を有し、これはフィルターカートリッジ12を通じてマスクの内側に引かれる周囲空気を濾過するための濾過媒体を収容する。ユーザーによる呼気は、呼気弁25を通じて内部気体空間から外部気体空間へと通過する。
【0009】
図2〜4は、フィルターカートリッジ12が、第1外辺部28から第2外辺部30に延びる側壁26を有する、ハウジング22を含み得ることを例示する。カバー24は、カバー24の周辺部に沿って位置する空気処理表面32及び固定フランジ34を含み得る。カバー24は、ハウジング外辺部28で側壁26に固定され得る。カバー24は、内部に位置するウィンドー38を含む、不透明な延長部36を更に含み得る。ウィンドー38は、耐用期間終了インジケータ(ESLI)40がそれを通じて見えるようにする。ウィンドー38は周囲に位置する不透明なフレーム39を有し、ウィンドーに注目を引き、インジケータに対して90°のESLI観察を促進する。延長部36は、例えばプラスチック樹脂などのカバーを含む材料の選択若しくは色素の選択によって、又は不透明な媒体を延長部36の内面若しくは外面に印刷することによって、不透明に作ることができる。延長部36が不透明であるとみなされるために、延長部36全体が不透明である必要はない。例えば、ウィンドーを画定するために十分な部分のみが不透明である必要がある。したがって、延長部36の少なくとも一定の部分が不透明であり、他の部分は透明であり得る。延長部36は、カバー24の固定フランジ34から離れるように延びてもよく、それによってこれはハウジング側壁26全体の深さの実質的な部分の上に位置する。あるいは、延長部36は、フランジ34の1つ又は2つの区分37でのみ、固定フランジ34から延びていてもよい。したがって、第1延長部及び第2延長部は、ハウジング側壁26の相対する部分41、41’(図4)にわたって提供され得る。延長部36は、約3〜6センチメートル(cm)長さ×約1〜2cm幅(深さ)であるように構成され得る。ハウジング側壁26に窓枠を提供するに当たり、側壁はその表面全体の多くにわたって透明であってもよく、ESLI 40の付近でのみ透明であってもよく、それによってウィンドー38を通じて見ている人が、ESLI 40を見る際に視界を阻害されない。ESLIは、ハウジング側壁26の内側表面に対して並列に配置され得る。ウィンドー38はしたがって、不透明な延長部36内に位置する第1の窓枠及びハウジング側壁26内に位置する第2の窓枠を有してもよい。第1の窓枠は空気の移送を可能にする開放窓枠であってもよく、一方で第2の窓枠は気体の移送に対して不透過性の中実窓枠であり得る。加えて、複数のウィンドー38は、1つ以上の延長部で使用されて、複数のESLIがまた使用されることを可能にし、それによって各ESLIは、酸性気体、アンモニア、ホルムアルデヒド及び有機蒸気、又は異なる有機蒸気汚染濃度に対処する(本特許出願と同日に出願される米国特許出願第61/180,492号、表題「Multilayer Colorimetric Sensor Arrays」(代理人整理番号第65359US002号)を参照)。窓枠は、これに対して垂直に見たときに、円形に加えて、例えば、矩形、楕円形、三角形、五角形、六角形、八角形など、様々な形状を取り得る。
【0010】
フィルターカートリッジの使用中、周囲空気は、空気処理表面32に位置する一連の取り込みポート43を通じて移動する。この空気はその後、濾材42を通過し、ここで周囲空気中に存在する汚染物質が除去される。濾材42を通過する際、空気は第1主表面45で濾材42に入り、第2主表面47でこれを出る。濾材42を通過した後、空気はフィルターカートリッジ12の基部46に対して並置されるプレナム44に入り得る。プレナム44内に存在する空気はその後、フィルターカートリッジ出口ポート48を通過する。濾過された空気はその後、マスク本体14の内部気体空間に入ることがあり、ここで空気はレスピレータ着用者によって吸入される。空気がフィルターカートリッジを通じて移動する際に、空気中に存在する汚染物質がESLIと相互作用する。一度十分な濃度の汚染物質がESLIと相互作用すると、これは変色する。変色は勾配の形態をとる場合があり、したがって、見る必要のない変色はマスクすることが望ましい場合がある。したがって、この目的のために提供されるウィンドー38は、ハウジング22の側壁26に沿って適切に位置付けられなくてはならない。ウィンドー38の位置付けは、使用されている粒子ESLI、活性粒子、フィルターカートリッジ12内におけるESLI及び活性粒子の位置、並びに公的(例えば、NIOSH)要件に依存する場合がある。ウィンドー整合位置は、濾材42の第1主表面45と第2主表面47との間で、カートリッジのy寸法において軸方向に配置され得る。いくつかの実施形態において、整合位置は濾材42の第1主表面45と第2主表面47との間のおよそ中間に位置してもよく、他の実施形態においては整合位置は、軸方向において第1主表面45よりも第2主表面47により近く配置されてもよい。
【0011】
いくつかのESLIは、インジケータから90°で見ない場合に、異なる色を有するように見える場合がある。このような非垂直な観察によるリーダー誤差を排除するため、及びインジケータの十分な可視性を可能にするために、図5に示されるようなウィンドーは、好ましくは、約20〜70°、典型的には約30〜60°及び更により典型的には約45〜55°の角度ωθによって画定される円錐の可視範囲を通じてのみESLIを見ることができるように構成される。角度θは、ウィンドーから垂直に延びる直線51から、ESLIがウィンドー38を通じてもはや見ることができないところまでこの直線51から横方向にオフセットされた直線53までの角度である。ウィンドーは典型的には、約2〜10ミリメートル(mm)、より一般的には約3〜5mmの直径dを有する。窓の厚さは、約1.2〜12mm、より典型的には約3〜6mmであり得る。ウィンドー厚さt対ウィンドー直径dの比率(縦横比)は、約0.1〜6、より典型的には0.5〜3及び更により典型的には約1〜1.5である。ウィンドーの表面又は開放面積は典型的には約3〜1000mm、より一般的には7〜20mmである。カバー延長部36は好ましくはカバー24と一体であり、よってカバー24が製造されるのと同時に、マスキング特性が提供され得る。不透明な延長部上の窓枠36の形状と同様の形状を有する基準インジケータ52は、延長部36上に、ウィンドー38と隣接するように配置されてもよく、それによって着用者は、フィルターカートリッジの交換の必要性を指示する、ESLIの特定の色、色相、及び/又は反射率を特定し得る。
【0012】
本発明に関連するフィルターカートリッジの製造中、フィルターカートリッジハウジング、濾過媒体及びカバーは、現在既知の、又は将来開発される技術によって製造され得る。フィルターカートリッジハウジング及びカバーは、射出成型操作を使用して作製され得る。第1スクリム54は、濾材42を組み込む前に、プレナム44の上部に位置付けられ得る。濾材42は、気体又は蒸気汚染物質を除去し、1つ以上の望ましくない汚染物質を吸着することができる活性粒子を含む、濾材であり得る。吸着媒体は、活性炭及びアルミナなどの、様々な活性粒子を含み得る。米国特許第7,309,513号(Breyら)、同第5,696,199号(Senkusら)、同第5,496,785号(Ablerら)及び同第5,078,132号(Braunら)は例えば、本発明に関連して使用され得る様々な種類の活性粒子を記載する。活性粒子は、充填床又は結合床の形態であり得る(例えば、米国特許第5,033,465号(Braunら)及び同第6,391,429号(Senkus)を参照)。ESLI 40は、活性粒子導入の前に、ハウジング側壁26の内側表面に対して配置され得る。ESLIは、フィルター耐用期間が終了した際に適切な変色がウィンドー38を通じて見られるように、y寸法に対して適切に位置付ける必要がある。y軸に沿った位置付けの僅かなずれが、反応信号における大きな差を生じる場合がある。第2スクリム56が濾材42の上流表面45に配置されてもよい。上流スクリム56は、活性粒子を適所に保持するのを助け、それを通じた低い圧力低下を提供し、これを通過する空気を適切に分配することを助ける、好適な繊維性媒体を含み得る。スクリム54及び56に使用され得る材料の例としては、不織布ポリエステル及び不織布ポリプロピレン、例えばスパンボンドウェブが挙げられる。濾材42並びにスクリム54及び56がカートリッジハウジング22内に適切に位置付けられた後、カートリッジカバー24がハウジング側壁26に固定されてもよい。固定は、例えば、溶接若しくは接着剤結合を含む、機械的、化学的若しくは物理的手段又は他の任意の好適な手段によって、フランジ34において達成され得る。フィルターカートリッジ12が適切に組み合わせられるように、カバー24がハウジング22に位置付けられるとき、ウィンドー38はその適切な整合位置にある。本発明はしたがって、当該分野において一般的であり、ウィンドーの一貫した再現可能な位置付けを可能にする製造技術を使用して、このような位置合わせを達成させる。
【0013】
本発明に関連して使用され得るESLIは好ましくは、空気から濾過されることを所望される気体蒸気を吸収又は吸着する受動センサーである。ESLIは、フィルターがその耐用期間の終わりに達したという、適切な指示をレスピレータ着用者に提供することができる、本質的にあらゆる既知の又は将来開発される装置(受動又は能動)であり得る。受動耐用期間終了インジケータの例は、米国特許出願公開第2008/0063575(A1)号及び同第2008/0063874(A1)号(Rakowら)に記載されている。利用され得るESLIとしては、有機蒸気、反応性ガス、例えば、酸性ガス(例えば、SO、C1、HCl、HCN、HF、HS、及び窒素酸化物)及び塩基性ガス(例えば、アンモニア、メチルアミン)並びに塩化シアン(cynogen chloride)及びホルムアルデヒドに反応するものが挙げられる。
【0014】
図6に示されるように、これらの耐用期間終了インジケータ60は、レスピレータフィルターカートリッジの排気口から排出口に流れる関心の蒸気を吸着し得る薄膜多層構成を含み得る。このような受動ESLIは典型的には多孔質検出層62、半反射性相64及び反射性相66を含む。多孔質検出層62は、特定の蒸気の存在により変化する厚さを有する。半反射性相64は、ESLIの外部から可視であり、一般的に蒸気に対して透過性ではない。反射性層66は蒸気に対して一般的に透過性ではなく、蒸気が反射性層を通じて検出層62に入り、半反射性層64を通じて見たときに、インジケータの外観の視覚的に認識可能な変化を生じるために十分に検出層光学厚さを変化させ得るように、濾過媒体に十分に近接している。
【0015】
本発明に関連して使用されるESLIは、剛性又は可撓性であり得る。これは、接着剤、物理的、充填技術又は機械的係合などの様々な手段によって、ハウジングカートリッジの内部に固定され得る。可撓性インジケータは望ましくは、これらが1つ以上のロール処理工程を使用して作製され得るために、破断することなく十分に屈曲可能である。
【0016】
ESLIは、1つ以上のロール処理工程において扱われ得る、ガラス又は可撓性プラスチックフィルムなどの、任意の基材68を含み得る。基材は望ましくは、関心の蒸気がESLI検出層を透過して出入りすることがないように、十分に低い蒸気透過性を有する。多孔質基材は、反射性層と吸着媒体との間に配置され得る。例えば、関心の蒸気は、吸着媒体から透過性基材、及び反射性層を通じ、そこから検出層へと入ることが可能である。ESLIの全体的な厚さ(基材を除く)は約0.5〜2マイクロメートル(μm)である。
【0017】
半反射性層及び反射性層は、それぞれ、拡散又は好ましい鏡面性の光反射をもたらす様々な材料から作製され得、これらは適当に離間したとき協調して、容易に視覚的に知覚可能なインジケータの外観の変化をもたらす。好適な半反射性層材料と反射性層材料には、アルミニウム、クロム、金、ニッケル、ケイ素、銀、パラジウム、プラチナ、チタン、及びかかる金属を含有する合金などの金属、酸化クロム、酸化チタン、及び酸化アルミニウムなどの金属酸化物、及び米国特許第5,699,188号(Gilbertら)、同第5,882,774号(Jonzaら)、同第6,049,419号(Wheatleyら)、及びPCT国際公開特許WO 97/01778号(Ouderkirkら)に記載された多層光学フィルム(複屈折性の多層光学フィルムを包含する)が包含される。反射性層及び半反射性層は、同じか、又は異なってよい。米国特許出願公開第2008/0063874(A1)号に記載されるように、反射層を形成するために、金属ナノ粒子コーティング(例えば、金属ナノ粒子インク)が使用されてもよい。
【0018】
半反射性層は、反射性層ほど反射せず、いくらかの入射光線を透過する。半反射性層は、例えば、約2〜約50ナノメートル(nm)の物理的厚さ、500nmにおいて約20〜約80%の光透過性及び500nmにおいて約80〜約20%の反射性を有し得る。半反射性層はそれ自体が蒸気に対して不透過性であってよく(かつその場合望ましくは連続的である)、かつ任意により好適な基材上にコーティングされるかないしは別の方法でこれに隣接する。半反射性層はまた、蒸気に対して透過性であってもよく(その場合、例えば、非連続的又は半連続的であってよい)、好適に蒸気不透過性の基材上にコーティングされるか、ないしは別の方法で隣接する。検出層に隣接する半反射性層の面は、望ましくは約±10nm以内の精度で平坦である。
【0019】
反射性層は、例えば、約1〜約500ナノメートル(nm)の物理的厚さ、500nmにおいて約0〜約80%の光透過性及び500nmにおいて約100〜20%の反射性を有し得る。反射性層は好ましくは、多孔質、パターン付き、非連続、半連続的ないしは別の方法により、蒸気が吸着媒体から反射性層を通じて検出層へと入ることができるように十分に透過性である。
【0020】
検出層の混合物は、均質、又は不均質であってよく、例えば、無機化合物の混合物、有機化合物の混合物、又は無機及び有機化合物の混合物から作製することが可能である。構成成分の混合物から作製される検出層は、分析物群の改善された検出を提供できる。検出層は、望ましくは、吸着媒体の蒸気収着特性と同様な、蒸気収着特性をもたらすように選択された、孔径、又は表面積の範囲を有する。好適な多孔性は、米国特許第6,573,305(B1)号(Thunhorstら)に記載されるものなどのような、高内相エマルションから作製されるフォームなどの多孔質材料を使用して得ることができる。多孔性はまた、ミクロ孔質材料を作製するために二酸化炭素のフォーミングを介して(「Macromolecules」、2001、34巻、pp.8792〜8801を参照)又はポリマーブレンドのナノ相分離(「Science」、1999、283巻、p.520参照)によって得ることもできる。一般的に、孔の直径は、好ましくは、望ましいインジケータ着色のピーク波長よりも小さい。例えば約0.5〜約20nm、0.5〜約10nm、0.5〜約5nmの平均孔径のナノサイズの孔が好ましい。
【0021】
典型的な無機検出層材料としては、光学的干渉によって色、又は比色分析の変化を生じるために適当な厚さの、透明及び多孔質の層に形成され得る多孔質シリカ、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、又は他の無機材料を含む。例えば、無機検出層材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、窒化チタン、酸窒化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、ゼオライト、又はこれらの組み合わせであってよい。多孔質シリカは、堅牢性及び湿式エッチング処理との適合性のために、特に望ましい無機検出層材料である。
【0022】
代表的な多孔質シリカ材料は、OgawaらのCommun.pp.1149〜1150(1996)、KresgeらのNature,Vol.359,pp.710〜712(1992)、JiaらのChemistry Letters,Vol.33(2),pp.202〜203(2004)、及び米国特許第5,858,457号(Brinkerら)に記載されている。様々な有機分子もまた、有機テンプレートとして使用することができる。例えば、グルコース及びマンノースなどの糖類が、多孔質シリケートを生成するための有機テンプレートとして使用されてもよい(Weiら、Adv.Mater.1998,Vol.10,p.313(1998)を参照)。
【0023】
代表的な有機検出層材料には、疎水性アクリレート及びメタクリレート、二官能モノマー、ビニルモノマー、炭化水素モノマー(オレフィン)、シランモノマー、フッ素化モノマー、ヒドロキシル化モノマー、アクリルアミド、無水物、アルデヒド官能化モノマー、アミン官能化若しくはアミン塩官能化モノマー、酸官能化モノマー、エポキシド官能化モノマー、並びにこれらの混合物又は組み合わせを包含するモノマーのクラスから調製した又は調製可能な、ポリマー、コポリマー(ブロックコポリマーを包含する)、及びこれらの混合物が挙げられる。米国特許出願公開第2004/0184948(A1)号には、かかるモノマーの広範なリストが記載されている。固有ミクロ孔質を有する上述のポリマー(PIMs)は、特に望ましい検出層を提供する。PIMは、典型的には、ミクロ孔質の固体を形成する非網状ポリマーである。これらの典型的に、高度に剛性で回旋状の分子構造のために、PIMsは、空間を有効に満たすことができず、したがって開示されるミクロ構造を提供する。好適なPIMsには、Buddらの「Polymers of intrinsic microporosity(PIMs):robust,solution−processable,organic microporous materials」(Chem.Commun.2004,pp.230〜231)に開示されたポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。更なるPIMsは、BuddらのJ.Mater.Chem.,2005,15,pp.1977〜1986、McKeownらのChem.Eur.J.2005,11,No.9,2610〜2620、及び公開済みPCT出願国際公開第2005/012397(A2)号(McKeownら)に開示されている。
【0024】
検出層の厚さもまた、例えば、米国特許第6,010,751号(Shawら)に記載されているようにしてパターン付きであってもよい。パターンは消滅する(例えば、薄い方の部分を、厚い方の部分と同じ厚さまで膨潤させる場合)又は出現する(例えば、ある部分を、隣接する部分よりも薄い厚さまで縮小させる場合)ことができる。トリップ点に到達した時点を着用者が容易に特定できるようにする基準インジケータを提供するとき、検出層厚さは変更されて、ESLIのトリップ点と同一である外観を達成し得る。あるいは、本発明のウィンドーを通じて見えるESLIと構造的に同一のESLI基準は、その反応信号にされて、その状態で保存され得る。又は、基準ESLIが所望の反応信号を表示するように、検出層はより厚く作られてもよい。この保存されるESLIは、基準インジケータとしてフィルターカートリッジの外側に配置されてもよく、それによってこれとウィンドーを通じて見える画像との間の比較を行うことができる。ウィンドーを通じて見えるESLIが、基準インジケータと同じに見える場合、着用者はフィルターカートリッジがその耐用期間の終わりに達したことを認識する。センサーの最終的な状態と一致するか又はこれに近い基準色を、適切な染料又は色素を使用して印刷することもまた可能である。
【0025】
ESLIは、所望に応じ、追加の層、又は要素を含んでもよい。例えば、吸着剤充填コンポジットの多孔質層(例えば、上記の米国特許第4,208,194号などに記載されるフィブリル化されたPTFEのマトリックスに含まれる、活性炭粒子のウェブ)が、反射性層と吸着媒体との間に配置されてインジケータ内に浸透する蒸気を均質化するか、ないしは別の方法で吸着媒体における状態に対するインジケータの反応を和らげる。カートリッジが交換されるべきであることを指示する色又は色相にESLIが変化するとき、このような外観における変化は、フィルターカートリッジの交換を必要とする、特定の吸着剤消耗レベルを反映するものである。換言すれば、フィルターカートリッジの製造者は、特定のレベルの吸着剤消耗が達成され得るように、特定のESLIの選択及びウィンドーのその整合位置への位置付けを調節してもよい。吸着消耗のレベルの選択は、フィルターカートリッジが交換を必要とするものと特定される際に、吸着剤が100%消耗されていないように、十分な緩衝を提供することを含む、様々な要因に依存し得る。吸着材消耗レベルは例えば、着用者が、ESLIが十分な反応信号又はカートリッジの交換の必要性を指示する変色を経たことに気づくための十分な時間を有するように、1〜3時間の追加的な使用を提供するように特定され得る。
【0026】
フィルターカートリッジはまた、粒子を除去するように作られた1つ以上の層の濾過媒体を含み得る。繊維性粒子フィルターは、粒子汚染物質を周囲空気から取り除くために、活性粒子の上流又は下流で使用され得る。様々な繊維性ウェブは粒子フィルターのために好適であり得る。これらのウェブは典型的には、例えば、Van A.Wenteの「Superfine Thermoplastic Fibers」48 Indus.ENGN.CHEM.1342〜46、及び1954年5月25日に公開されたNaval Research Laboratories、Report No.4364、表題「Manufacture of Super Fine Organic Fibers」(Van A.Wenteら)に記載されるような、エアレイドプロセス、ウェットレイドプロセス、水流交絡、スパンボンドプロセス及びメルトブローンプロセスなどの技術により作製され得る不織布繊維性構造である。繊維性ウェブは、これらの技術の組み合わせ及びこれらの繊維の組み合わせを使用して作製され得る。マイクロファイバー、特にメルトブロウンマイクロファイバーは、フィルターとして使用される繊維ウェブに特に好適に使用される。本明細書に使用される際、「マイクロファイバー」は約35マイクロメートル以下の有効直径を有する繊維を指す。有効繊維直径は、Davies,C.N.の「The Separation of Airborne Dust and Particles」INST.MECH.ENGN.,LONDON PROC.1B(1952)の等式番号12を用いて算出され得る。濾過用途の場合、マイクロファイバーは、典型的に約30マイクロメートル未満、より典型的には約1〜約15マイクロメートルの有効繊維直径を有する。フィブリル化フィルムから作製された繊維が使用されてもよい。例えば、米国特許第RE30,782号、同第RE32,171号、同第3,998,916号、及び同第4,178,157号(Van Turnout)を参照。本発明のプロセスによって作製される不織布ウェブは、2、2.1、2.2及び2.3を超える品質係数QFを呈し得る。
【0027】
また短繊維は、マイクロファイバーと組み合わされ、ウェブロフトを改善できる、すなわち、その密度を減少できる。ウェブ密度の減少でウェブに対する圧力低下を小さくでき、空気はより容易にフィルターを通過できる。より小さい圧力低下が、個人用呼吸保護装置において特に望ましい、というのは、それらが、呼吸用マスクの着用をより快適にする。圧力低下が小さければ小さいほど、フィルターを通して空気を吸うために必要なエネルギーは少なくなる。負圧マスクを着用する呼吸用マスク着用者(すなわち、フィルターを通して空気を吸うために着用者の肺にからの負圧を必要とする呼吸用マスクである)は、したがって濾過空気を呼吸するためにそれほど労力を要さない。また、より小さいエネルギー消費は、動力フィルターシステムに有益であり、ファンを動力で動かすことに関連するコストを下げ、バッテリー動力システムのバッテリーの耐用年数を延長する。典型的な不繊布繊維性フィルターでは、約90重量%以下の短繊維が存在し、より典型的には約70重量%以下の短繊維が存在する。多くの場合、繊維の残余は、マイクロファイバーである。短繊維を含有するウェブの例が、Hauserに対する米国特許第4,118,531号に開示されている。
【0028】
本発明は着用者の鼻、口及び目を被覆するフルフェースのレスピレータマスクを使用して例示されてきたが、本発明はまた、着用者の鼻及び口のみを被覆するハーフマスクに関連して使用され得る。更に、本発明に関連して使用されるフィルターカートリッジは、マスク本体に恒久的に又は取り外し可能に取り付けられ得る。加えて、レスピレータは、マスク本体に取り付け可能な1つ以上のフィルターカートリッジを有し得る。ハーネスはまた様々な構成を有してもよく、着用者の頭部にレスピレータを指示するためにクラウン部材などの追加的な部品を含んでもよい。したがって、フィルターカートリッジ上に配置される耐用期間終了インジケータを有するレスピレータマスクを提供する際に、本発明により様々な実施形態が想到される。
【実施例】
【0029】
ESLI調製
2.0リットル(L)の三口丸底フラスコ内で、900(mL)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に、33.4357グラム(g)の3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビスインダン−5,5’6,6’−テトラオール(テトラオール)及び19.8016gのテトラフルオロテレフタロニトリル(TFTN)を溶解させた。溶液は、機械的撹拌機で撹拌され、溶液に窒素を1時間泡出させた。81.4491gの炭酸カリウムをこの溶液に追加した。フラスコは68℃の油槽内に配置された。この混合物が、窒素雰囲気下において、65時間、高温で撹拌された。重合混合物が、9.0Lの水に注がれた。真空濾過によって形成した沈殿物を単離させて、600mLのMeOHで洗浄した。単離させた物質を受け皿に広げ、一晩風乾させた。固体を広口瓶の中に配置し、真空下68℃で4時間乾燥させた。生じた黄色い粉末を、450mLのTHFに溶解させた。溶液を、9.0Lのメタノールにゆっくりと注いだ。形成した沈殿物を真空濾過によって単離させた。単離させた物質を受け皿に広げ、一晩風乾させた。固体を広口瓶の中に配置し、真空下68℃で4時間乾燥させた。メタノール内の沈殿をもう一度実行した。生じた乾燥させた明るい黄色いポリマーは42.80gであった。光拡散検出を使用したGPCによるポリマーの分析は、物質がおよそ30,900のMを有することを示した。
【0030】
金属化したポリエチレンテレフタレート(PET)基材は、10nm厚さのNi金属層をMelinex ST505クリアPET上に蒸着することによって調製された。クロロベンゼン中の4重量%のTFTN−PIM溶液が調製され、溶液はスピンコーティングによってNiコーティングPET上におよそ600nmの厚さで堆積された。銀ナノ粒子層は、100gの1−メトキシ−2−プロパノールで希釈した、100gの金属材料ナノシルバー懸濁液(Advanced Nanoproducts,KoreaからのDGP−40LT−15C、メタノール中40重量%)を使用して、TFTN−PM層上へと溶液堆積された。銀懸濁液は、PIM層上にスピンコーティングされた。堆積後、銀ナノ粒子を焼結するため、全体的なセンサー構成が150℃で1時間加熱された。生じた薄膜インジケータは、透明なPET基材を通じて垂直に視覚的に観察した際に、緑色の外観を有した。
【0031】
カートリッジアセンブリ
フィルターカートリッジハウジングは、透明スチレン(Chevron−PhillipsからのK−Resin)から成形された。Remay(商標)スパンボンドポリエステル(London,United KingdomのFiberwebから入手可能)から作製されたスクリムは、ハウジングの底部で適所に溶接された。光学転写接着剤(3M Companyからの3M Optically Clear Adhesive 8172)が使用されて、PETとカートリッジ側壁との間に結合部を作製することによってインジケータをハウジングの透明な内壁に接着させた。残りの濾過カートリッジ体積はその後、45.8gの活性炭吸着剤(Kuraray CorpからのGG carbon、12×20網目サイズの)で充填した。
【0032】
図1〜3に図示される延長部を有するカートリッジ入口カバーは、ラピッドプロトタイプABCプラスチックを使用して作製された。やはりRemay(商標)スパンボンドポリエステルから作製される第2スクリムが、カバーの内側表面に接着された。カバースクリムアセンブリはその後、ハウジングに超音波溶接され、プロセスで炭素を圧縮した。ウィンドーは約5mmの厚さt、約4.2mmの直径d、約13.9mmの表面積及び約50°の視覚θの円錐角を有する。生じるカートリッジは、いかなる露出の前に、ウィンドーを通じて見た際に、緑色に見えるESLIを呈した。カートリッジが傾いて観察者の視線が角度θ外にある際に、インジケータは見えなくなった。
【0033】
本発明は、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及び変更を加えられてもよい。したがって、本発明は、上記に限定されないが、以下の請求項及び全てのその等価物に詳述する制限によって規制される。
【0034】
本発明はまた、本明細書に具体的に開示されないいずれかの要素がない場合でも、好適に実施されることがある。
【0035】
上記の全ての特許及び特許出願は、背景技術部分のものを含め、全体的に参考として本明細書に組み込まれる。そのような組み込まれる文献の開示と上記明細書との間に不一致又は矛盾がある限りにおいては、上記明細書が優先される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)濾材と、
(b)耐用期間終了インジケータ(ESLI)と、
(c)前記濾材及びESLIが内部に配置されるカートリッジハウジングと、
(d)それを通じて前記ESLIが見えるウィンドーであって、前記ウィンドーは、20〜70°の角度θによって画定される円錐の範囲内においてのみウィンドーからESLIが見えるように構成されているウィンドーと、を含む、フィルターカートリッジ。
【請求項2】
前記角度θが30〜60°である、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項3】
前記角度θが45〜55°である、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項4】
前記ウィンドーが円形であり、2〜10mmの直径を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項5】
前記ウィンドーが円形であり、3〜5mmの直径を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項6】
前記ウィンドーが1.2〜12mmの厚さを有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項7】
前記ウィンドーが3〜6mmの厚さを有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項8】
前記ウィンドーが1〜6のアスペクト比を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項9】
前記ウィンドーが0.5〜3のアスペクト比を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項10】
前記ウィンドーが1〜1.5のアスペクト比を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項11】
前記ウィンドーが3〜100mmの表面積を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項12】
前記ウィンドーが7〜20mmの表面積を有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項13】
前記ウィンドーが窓枠周辺に位置するフレームを有する、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項14】
前記カートリッジハウジングが、前記ウィンドーの付近で透明の側壁を有する、請求項13に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項15】
前記ウィンドーが第1の窓枠及び第2の窓枠を含み、前記第1の窓枠は前記ハウジング側壁内に配置され、前記第2の窓枠はカートリッジハウジングに取り付けられるカバーの延長部内に配置される、請求項14に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項16】
前記カートリッジハウジング側壁内に配置される前記窓枠が流体不透過性であり、前記カバー延長部内に配置される前記窓枠が流体透過性である、請求項15に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項17】
前記ウィンドーが窓枠周辺に位置するフレームを含む、請求項1に記載のフィルターカートリッジ。
【請求項18】
少なくとも人の鼻及び口を覆ってフィットするように適合され、取り付け可能な請求項1に記載のフィルターカートリッジを1つ以上備える、マスク本体。
【請求項19】
請求項18に記載のマスク本体を含む、レスピレータ。
【請求項20】
マスク本体と、該マスク本体に取り付けられたハーネスと、前記マスク本体に取り付け可能な1つ以上のフィルターカートリッジであって、該カートリッジは濾材及びESLIが内部に配置されるハウジングを含む、フィルターカートリッジと、を含む、レスピレータ。前記濾材が内部に配置されるハウジングであって、前記ハウジングはその上に前記ESLIが並置される側壁を有する、ハウジング。前記ハウジングは、前記濾材によって濾過される前に、空気がそこを通過し得るカバーと、それを通じて前記ESLIが見えるように、該ESLIの付近に配置されるウィンドーであって、前記ウィンドーは、20〜70°の角度θによって画定される円錐の可視範囲を観察者に提供するように適合された、ウィンドーであって、該ウィンドーは0.5〜3のアスペクト比、1.2〜12mmの厚さ、及び7〜20mmの表面積を有する、ウィンドーと、を更に含む、ハウジング。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2012−527313(P2012−527313A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−511929(P2012−511929)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/035068
【国際公開番号】WO2010/135221
【国際公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】