説明

耳内のバイオフィルムを溶解するための加水分解酵素及び酸化酵素の使用

耳内のバイオフィルムを除去するための組成物は、中耳炎などの耳感染、特に緑膿菌によって引き起こされる耳感染の治療に有用である。一般的に、この組成物は、(1)耳内のバイオフィルムを分解するために十分な量の、多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素、及び(2)外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体を含む。この組成物はさらに、ステロイド、リゾチーム、ラクトフェリン、又はペルオキシダーゼなどの成分を含むことができ、ペルオキシダーゼを含む場合は、この組成物はさらに、過酸化物を生じさせるための酸化酵素、並びに該酸化酵素の基質を含むことができる。この組成物は、この組成物が耳内のバイオフィルムを溶解する能力に基づいて耳感染を治療する方法に使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、いずれも全体を本明細書に参考として組み込んだ、2006年12月1日出願のMichael Pellicoによる仮出願第60/868131号、表題「耳内のバイオフィルムを溶解するための加水分解酵素及び酸化酵素の使用(Use of Hydrolytic and Oxidative Enzymes to Dissolve Biofilm in Ears)」及び2006年12月15日出願のMichael Pellicoによる仮出願第60/870328号、表題「耳内のバイオフィルムを溶解するための加水分解酵素及び酸化酵素の使用(Use of Hydrolytic and Oxidative Enzymes to Dissolve Biofilm in Ears)」の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、バイオフィルム溶解酵素、特に加水分解酵素及び酸化酵素を含有する耳洗浄組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
耳洗浄組成物は、耳感染を予防及び治療するための成分を含有するように製剤化される。
【0004】
中耳炎及び外耳炎は、特に一般的な耳感染である。一般的ではあるが、中耳炎及び外耳炎を含むこれらの耳感染は、重篤な結果を招き得る。子どもの4人に3人が、3歳になるまでに中耳炎を経験する。
【0005】
中耳炎の種類には主に2つある。第1の種類は、急性中耳炎(AOM)と呼ばれる。耳の一部が感染し、膨潤する。体液及び粘液が耳の内部に溜まる。AOMは、非常に痛くなり得る。
【0006】
第2の種類は、浸出液(体液)を伴った中耳炎又はOMEと呼ばれる。これは、感染が治ったと思われる後に体液及び粘液が耳内に溜まっていることを意味する。OMEは、新たな感染を招くことが多く、子どもの聴力に悪影響を及ぼし得る。特に子どもの難聴は、学習能力を損ない、言語発達さえも遅延させる可能性がある。感染は頭内の隣接する構造、特に乳様突起に拡大する可能性があるので、中耳炎はまた深刻である。乳様突起の感染は、広域性抗生物質でも治療が非常に困難であることが多い。
【0007】
中耳炎又は外耳炎は通常、ウイルス、細菌又は酵母/真菌が中耳道又は外耳道に入り込み、感染を引き起こすとき発症する。急性感染が経過した後しばしば、浸出液が残留し、慢性になり、数週間、数カ月又は数年も続く。この状態は、急性感染の頻繁な再発を起こさせる。
【0008】
耳感染を引き起こすウイルスは、インフルエンザ又は鼻感冒(通常の風邪)などの上気道感染を引き起こすものと同じであると考えられる。耳感染に関与する細菌の1つは、緑膿菌(シュードモナス エルジノーサ)である。これは、考えられるほとんど全ての抗生物質に耐性である。ほとんどの細菌が全滅しても、非常に耐性のある、実質上不死の緑膿菌の感染は残存するという残念な傾向がある。
【0009】
抗生物質による最近の治療は、未だに抗生物質、消毒薬、殺真菌剤によるものである。しかし、最近は大抵、医者は静観的態度を取る。耳感染の治療のために抗生物質が嫌われるようになった理由の一部は、抗生物質の過剰使用が抗生物質耐性菌の増殖を引き起こすことへの懸念である。細菌は、抵抗性伝達因子(RTF)として知られるプラスミドの作用によって1つの種からその他の種へ抗生物質耐性を拡大する能力を有すると長年考えられてきた。したがって、大腸菌などの比較的無害な共生細菌が耳感染に対して患者に投与された特定の抗生物質に耐性になった場合、その抗生物質に対する耐性がもっと病原性のある緑膿菌などのその他の細菌種に拡大する可能性があり、一旦拡大すると緑膿菌で受け継がれる可能性がある。特に重要なのは、多剤耐性遺伝子を有するプラスミドの発生である。これらの機構は、本明細書に参考として組み込んだA.A.Sayers及びD.D.Whitt、「細菌の病原性:分子的アプローチ(Bacterial Pathogenesis:A Molecular Approach)」(ASM Press、Washington、DC 1994)107〜109頁に記載されている。
【0010】
耳感染に抗生物質が一般的に処方される国々では、日常的に抗生物質が処方されない国よりも通常細菌の耐性率がはるかに高いことが繰り返し示されてきた。例えば、研究者等は、抗生物質を処方された子どもたちの56%が鼻に多剤耐性菌を抱えており、それに対してその他の子どもたちでは28%であることを発見した。
【0011】
抗生物質がこの臨床症状にしばしば効果がない理由として、近年、細菌がねばねばしたバイオフィルム中に休眠した状態で生きていることが発見された。耳の奥の外見上無害な体液は、実際には、適切な環境下で活性化し、迅速に増殖する細菌を含有する微生物含有バイオフィルムである。このバイオフィルムは、ほとんどの抗生物質に耐性のある再発性の慢性外耳炎を引き起こす外耳道にも存在する。外耳炎は通常、外耳道に限定された違和感、紅斑(発赤)及び様々な分泌物を伴う外耳道の膨張と関連する。過剰な湿潤及び創傷は、個体に外耳炎の発症を起こさせやすい。外耳炎は、かなりの割合の患者に数日間日常の活動を妨げるのに十分な支障をもたらし、通常ベッドでの安静が必要となる。特に免疫不全患者では、外耳炎を最適に治療しないと、潜在的に生命を脅かす感染が周囲の組織に広がり、極めて重篤な結果を招き得る。免疫不全患者には、HIV感染の結果として生じたものなどの免疫系不全の患者及び移植拒絶反応を防止するためにタクロリムスなどの免疫抑制剤を摂取している患者が含まれる。外耳炎は、中耳炎と相まって生じ得る。後者は外耳炎の拡大によって生じ得る。中耳炎のように、外耳炎は乳様突起に広がり、死亡率が50%を上回る極めて重篤な感染を引き起こし得る。
【0012】
従来、科学者等は浮遊形態の細菌を研究してきたので、このように見直された考え方が出てきた。細菌がねばねばした共同体を好むのは、環境内の毒から細菌を保護するからである。バイオフィルム形成は、段階的な方法で行われる。最初、無機又は有機分子が表面に吸着する。これは、細菌が表面に結合する能力を高める調節層を作り出す。調節層が一旦形成されると、次に細菌の接着が起こる。生細胞又は死細胞は同じような傾向で表面に結合する。細菌の結合は、線毛(fimbriae)、線毛(pili)及び鞭毛、並びに細胞外多糖類によって媒介される。
【0013】
最初に形成されたときは、調節層と細菌との間の結合は強くなく、容易に除去することができる。しかし、時間と共にこれらの結合は強力になり、除去が困難になる。一旦バイオフィルムに組み込まれると、細菌細胞は細胞損傷を修復し、バイオフィルム内の栄養素を代謝する機会を得る。バイオフィルムは増殖を続けるので、細胞外多糖類はさらに保護をもたらす。バイオフィルムは24時間以内に成熟する。バイオフィルムの発達は、1時間以内に生じ得る。8時間後、細菌の91%超がバイオフィルム内に強力に結合する。バイオフィルム内の細菌を殺滅するには、浮遊する細菌を殺滅するのに必要な抗生物質の1000倍を必要とする。このフィルムは、細菌に抗生物質が到達するのを物理的に妨げる。さらに、バイオフィルム内のほとんどの細菌は休眠しており、抗生物質は通常、活発に分割している細菌のみを殺滅する。
【0014】
鼓膜は、休止している細菌のねばねばした貯蔵体で被覆されている。これらの不活性な細菌は、活発な感染の徴候を引き起こさないが、結局、はがれ落ち、浮遊する活発な細菌になり、他の感染を引き起こす。これは、このような患者における再発性感染の存在に潜む重要な要素の1つである。バイオフィルムに組み込まれた細菌が単一細胞よりも耐性があることがデータによって示され、これは、バイオフィルムマトリクスによる物理的保護又はバイオフィルム内の細菌細胞の変化した生理によって引き起こされると考えられる。
【0015】
細菌は本来、表面に結合して、バイオフィルムの形成を開始する傾向がある。バイオフィルムマトリクスは、間に水チャンネルを有する小集落及び様々な細胞及び多糖類、糖タンパク質及びタンパク質などの細胞外ポリマーの集合体である。糖質間の様々な種類の結合によって、レバン、デキストラン、セルロース、グリコーゲン及びアルギン酸を含む数多くの異なる種類の多糖類が生じる。細菌は、ほとんどの材料の表面に結合し、コロニーを形成する能力を備えている。結合は、細胞外多糖類の産生を生じることが多く、細胞形態及び増殖速度を変化させる。浮遊細菌と比較して、表面に結合した細菌中では異なる遺伝子が発現する。その結果、表面に結合した細菌は、毒性のある化学薬品及び殺生物剤に対する耐性の増加を示す。殺生物剤は浮遊細菌の殺滅に有効であることが示されたが、バイオフィルム内の細菌の破壊には効果がない。殺生物剤が有効になることができる前に、バイオフィルムを破壊することが絶対必要となる。
【0016】
バイオフィルムを除去することが知られている方法はたくさんある。バイオフィルムを除去するために使用される方法には、次亜塩素酸塩、過酸化水素、オゾン、界面活性剤若しくは酸の使用、熱の適用、機械的活動の使用、又は超音波の使用が含まれる。これらの方法の組合せも使用される。
【0017】
これらの方法の多くは有効ではあるが、体表上又は体内に形成されたバイオフィルムに使用するには適していない。これらの方法は強烈すぎて、この場合適用する組織を破壊する。体表上又は体内に形成されたバイオフィルムを除去するためには、安全な方法が必要である。
【0018】
酵素は、以前バイオフィルムを溶解するために使用されたが、体表上又は体内に形成されたバイオフィルムの場合には使用されたことはない。洗濯用界面活性剤では、実際にバイオフィルムとなり得る沈着物を除去するために酵素が使用される。コンタクトレンズ溶液では、コンタクトレンズ上で増殖し得るバイオフィルムを除去するために酵素を使用する。歯科分野では、デキストラナーゼ及びミュータン分解酵素が歯から歯垢、バイオフィルムを除去するために使用される。
【0019】
したがって、体表上又は体内、特に鼓膜の奥に形成されたバイオフィルムを除去するためには改善された方法が必要である。改善された方法は、効果的且つ安全でなければならない。改善された方法はまた、抗生物質及び細菌感染のその他の治療に適合していなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は、特に耳内のバイオフィルムを除去する活性を有する組成物を対象とする。本発明による組成物及び方法は、外耳炎及び中耳炎などの耳感染、特に緑膿菌によって引き起こされる耳感染の治療に適している。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の一態様は、耳内のバイオフィルムを除去するための組成物であって、
(1)耳内のバイオフィルムを分解するために十分な量の、多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素、及び
(2)外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体を含む組成物である。
【0022】
多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子を連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素は、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、グルカナーゼ、アミラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、デキストラナーゼ、セロビオヒドロラーゼ、プルラナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グルカン1,4−α−グルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、フコイダナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グリコシルセラミダーゼ、チオグルコシダーゼ及びグリコペプチドN−グリコシダーゼから成る群から選択することができる。通常、酵素は、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、グルカナーゼ、アミラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、デキストラナーゼ及びセロビオヒドロラーゼからなる群から選択される。
【0023】
この組成物はさらに、耳内の炎症を予防又は阻害するために有効な量の少なくとも1種の成分を含むことができる。これは、ヒドロコルチゾンなどのステロイドであってよい。
【0024】
この組成物はさらに、緑膿菌に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌の治療に有効な抗生物質を含むことができる。
【0025】
この組成物はさらに、リゾチーム又はラクトフェリンを含むことができる。さらに、この組成物はさらに、殺菌作用を発揮するために十分な量の少なくとも1種のペルオキシダーゼを含むことができる。適切なペルオキシダーゼはラクトペルオキシダーゼである。この組成物がペルオキシダーゼを含むとき、この組成物はさらに、殺菌特性を有するイオンの有効濃度がペルオキシダーゼの触媒作用によって生じるような量のペルオキシダーゼの酵素作用によって、殺菌特性を有するイオンに変換することができる少なくとも1種の基質を含むことができる。この組成物がペルオキシダーゼを含むとき、この組成物はさらに、殺菌有効量のグルコース酸化酵素などの酸化酵素、並びに酸化酵素がグルコース酸化酵素のとき、グルコースなどの酸化酵素の基質を含むことができる。
【0026】
本発明の他の態様は、耳感染を治療するために耳感染に罹患した対象に本発明による組成物のある量を投与するステップを含む、耳感染の治療方法である。耳感染は通常、外耳炎又は中耳炎であり、緑膿菌によって引き起こされる。この方法はさらに、緑膿菌に対して殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌の治療に有効な抗生物質を投与することを含むことができ、この抗生物質は組成物の投与経路以外の経路によって投与される。或いは、本発明による組成物は、緑膿菌の治療に有効な抗生物質を含むことができ、この場合、この方法はさらに、同一の抗生物質又は異なる抗生物質を異なる経路によって投与することを含むことができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
抗生物質は、耳感染の第1の治療法であるが、以前に論じられたように、浮遊細菌のみを殺滅する。不可能ではないにしても、抗生物質でバイオフィルム中に組み込まれた細菌を殺滅することは困難である。
【0028】
バイオフィルム溶解酵素系を最初に耳に適用するか、又は抗生物質と一緒に適用することによって、抗生物質はさらに効果的になる。
【0029】
一般的に、本発明による方法で使用するために適したバイオフィルム溶解酵素は、多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する酵素である。これらの酵素は、本明細書では、「グリコシド結合加水分解酵素」と称する。
【0030】
本発明による組成物及び方法で使用するために適したバイオフィルム溶解酵素には、限定はしないが、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、グルカナーゼ、アミラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、デキストラナーゼ及びセロビオヒドロラーゼが含まれる。多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子を連結する結合を分解することができるその他の加水分解酵素も使用することができ、限定はしないが、プルラナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グルカン1,4−α−グルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、フコイダナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グリコシルセラミダーゼ、チオグルコシダーゼ及びグリコペプチドN−グリコシダーゼ並びにその他の酵素が含まれる。
【0031】
キシラナーゼ(EC3.2.1.8)、より正確にはエンド−1,4−β−キシラナーゼは、直鎖多糖β−1,4−キシランを単糖キシロースに分解する1種の酵素に与えられた名称である。キシラナーゼは、キシラン中の1,4−β−D−キシロシド(xylosidic)結合のエンド型加水分解を触媒する。キシラナーゼは、サーモマイセス ラヌギノサス(Thermomyces lanuginosus)を含む多くの微生物によって産生される。キシラナーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.8.で入手できる。
【0032】
β−グルカナーゼ(EC3.2.1.6)、より正確にはエンド−1,3(4)−β−グルカナーゼは、還元基が加水分解すべき結合に関与するD−グルコース残基自体がC−3で置換されているとき、β−D−グルカン中の1,3−又は1,4−結合のエンド型加水分解を触媒する酵素である。β−グルカナーゼは多くの材料が知られており、特に、植物及び真菌、例えば、トルラ酵母(Candida utilis)及びサッカロマイセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)から得られる。β−グルカナーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.6.で入手できる。
【0033】
セルラーゼ(EC.3.2.1.4)は、セルロース、リケニン及び穀類のβ−D−グルカンの1,4−β−D−グルコシド結合のエンド型加水分解を触媒する酵素である。セルラーゼの原料には、クロコウジカビ(Aspergillus niger)、クロストリジウム サーモセラム(Clostridium thermocellum)及びセルロモナス フィミ(Cellulomonas fimi)が含まれる。セルラーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.4.で入手できる。
【0034】
α−ガラクトシダーゼ(EC.3.2.1.22)は、ガラクトースオリゴ糖、ガラクトマンナン及びガラクトヒドロラーゼを含むα−D−ガラクトシドの末端の非還元アルファ−D−ガラクトース残基の加水分解を触媒する酵素である。α−ガラクトシダーゼの原料には、クロコウジカビ、大腸菌、ダイズ(ダイズ)及びラクトバチルス プランタルム(Lactobacillus plantarum)が含まれる。α−ガラクトシダーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.22.で入手できる。
【0035】
グルカナーゼ又は1,3−β−D−グルコシダーゼ(EC.3.2.1.39)は、1,3−β−D−グルカンの1,3−β−D−グルコシド結合の加水分解を触媒する酵素である。グルカナーゼの原料には、シロイヌナズナ、C.サーモセラム、オオムギ及びイネが含まれる。グルカナーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.39.で入手できる。
【0036】
アミラーゼ、より正確にはα−アミラーゼ(EC.3.2.1.1)又はβ−アミラーゼ(EC3.2.1.2)は、澱粉の成分、アミロースを加水分解する1種の酵素である。酵素α−アミラーゼは、3個以上の1,4−α結合したD−グルコース単位を含有する多糖の1,4−α−D−グリコシド結合のエンド型加水分解を触媒する。α−アミラーゼの原料には、クロコウジカビ、コウジカビ(Aspergillus oryzae)、バチルス リケニホルミス(Bacillus licheniformis)及びバチルス ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)が含まれる。酵素β−アミラーゼは、鎖の非還元末端から連続したマルトース単位を除去するために、多糖の1,4−β−D−グリコシド結合の加水分解を触媒する。β−アミラーゼの原料には、オオムギ及びバチルス セレウスが含まれる。α−アミラーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.1.で入手できる。β−アミラーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.2.で入手できる。
【0037】
ヒアルロニダーゼ、より正確にはヒアルロン酸リアーゼ(EC.4.2.2.1)は、β−D−GalNAc−(1,4)−β−D−GlcA結合でのヒアルロン鎖の切断、最終的に、多糖の3−(4−デオキシ−β−D−gluc−4−エヌロノシル)−N−アセチル−D−グルコサミンへの分解を触媒する。ヒアルロニダーゼの原料には、カンジダ アルビカンス(Candida albicans)及びストレプトマイセス グリセウス(Streptomyces griseus)が含まれる。ヒアルロニダーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=4.2.2.1.で入手できる。
【0038】
ペクチナーゼとしても知られ、系統名がポリ(1,4−α−D−ガラクツロニド)グリカノヒドロラーゼであるポリガラクツロナーゼ(EC3.2.1.15)は、ペクチン酸及びその他のガラクツロナンの1,4−α−D−ガラクトシズロン酸結合の加水分解を触媒する。ポリガラクツロナーゼの原料には、クロコウジカビ及びダイズが含まれる。ポリガラクツロナーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.15.で入手できる。ペクチナーゼの適切な調製物は、Novo NordiskによってPectinex Ultra SPL(商標)として販売されている。
【0039】
系統名が1,6−α−D−グルカン6−グルカノヒドロラーゼであるデキストラナーゼは、デキストランの1,6−α−D−グルコシド結合の加水分解を触媒する。デキストラナーゼの原料には、ペニシリウム フニクロサム(Penicilum funiculosum)及びオートムギが含まれる。デキストラナーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.11.で入手できる。
【0040】
セルラーゼとしても知られ、系統名が1,4−(1,3;1,4)−β−D−グルカン4−グルカノヒドロラーゼであるセロビオヒドロラーゼ(EC3.2.1.4)は、セルロース、リケニン及び穀類のβ−D−グルカンの1,4−β−D−グルコシド結合のエンド型加水分解を触媒する。セロビオヒドロラーゼの原料には、クロコウジカビ及びクロストリジウム セルロリチカム(Clostridium cellulolyticum)が含まれる。セロビオヒドロラーゼの情報は、http://www.brenda.uni−koeln.de/php/result flat.php4?ecno=3.2.1.4.で入手できる。
【0041】
複数のこれらの酵素は、外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体と共に本発明による組成物に含められる。したがって、本発明の一実施形態は、耳内のバイオフィルムを除去するための組成物であって、
(1)耳内のバイオフィルムを分解するために十分な量の、多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素、及び
(2)外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体を含む組成物である。
【0042】
外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体には、緩衝剤、組成物の粘度を調節する成分、保存剤及び当業界で公知のその他の従来の成分を含めることができる。組成物に含まれる特定の成分の例を、以下の製剤1から製剤23に挙げる。
【0043】
通常、本発明による組成物では、外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体はプロピレングリコールを含む。好ましくは、外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体はプロピレングリコール及びグリコールを含む。他の好ましい方法では、外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体は、プロピレングリコール、グリセロール及びトリプロピレングリコールを含む。
【0044】
本発明による組成物はさらに、耳内の炎症を予防又は阻害するために有効な量の少なくとも1種の成分を含むことができる。適切な成分は、ステロイド、例えば、限定はしないが、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド(budenoside)、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロンからなる群から選択されたステロイド並びにそれらの塩、溶媒和物、類似体、同類物、生物学的等価物、加水分解産物、代謝物、前駆体及びプロドラッグである。好ましいステロイドは、ヒドロコルチゾンである。
【0045】
本発明による組成物はさらに、緑膿菌に対して殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌の治療に有効な抗生物質を含むことができる。本発明による組成物に含まれる抗生物質は、例えば、アミカシン、限定はしないが、チカルシリン、ピペラシリン、メズロシリン若しくはアズロシリンなどの広域性ペニシリン、セフタジジム、セフェピム、シプロフロキサシン、トブラマイシン、アズトレオナム、イミペネム又はメロペネムであってよい。或いは、前記で引用した抗生物質などの抗生物質は、バイオフィルム中の細菌の殺滅を促進するために別々に投与することができる。別々に投与する場合、抗生物質は局所的又は全身的に投与することができる。
【0046】
本発明による組成物はさらに、殺菌作用を発揮するために十分な量の、リゾチーム、ラクトフェリン及びペルオキシダーゼからなる群から選択された少なくとも1種の他の抗菌酵素を含むことができる。通常、ペルオキシダーゼは、ラクトペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される。好ましくは、ペルオキシダーゼは、ラクトペルオキシダーゼ及びミエロペルオキシダーゼからなる群から選択される。より好ましくは、ペルオキシダーゼはラクトペルオキシダーゼである。ラクトペルオキシダーゼは、商用の一実施形態では、ミルクから得られた凍結乾燥粉末である糖タンパク質である。この商用のペルオキシダーゼの活性は80IU/mgで、L−チロシンヨード化による予測分子量は93000である。ラクトペルオキシダーゼで報告された物理化学的特性には、分子量78000、アミノ酸組成を反映する偏比容0.74及びラクトペルオキシダーゼ1モル当たりのヘムの存在1.0モルが含まれる。
【0047】
組成物が、ラクトペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ及び好酸球ペルオキシダーゼ又はグルタチオンペルオキシダーゼなどのペルオキシダーゼ酵素を含むならば、この組成物はさらに、ペルオキシダーゼ酵素の酵素作用によって殺菌特性を有するイオンに変換することができる少なくとも1種の基質を含むことができる。基質は、殺菌特性を有するイオンの有効濃度がペルオキシダーゼ酵素の触媒作用によって生じるような量で存在する。適切な基質には、限定はしないが、チオシアン酸、ヨウ素酸又は塩素酸などの陰イオンのアルカリ金属塩が含まれる。アルカリ金属塩は通常、ナトリウム塩又はカリウム塩であるが、リチウム又はセシウムなどのその他のアルカリ金属塩を代わりに使用することができる。ペルオキシダーゼ酵素は、チオシアン酸のヒポチオシアン酸(−OSCN)、分子状酸素(O)及び水への変換を触媒する。ペルオキシダーゼ酵素は同様に、ヨウ素酸塩又は塩素酸塩の次亜ヨウ素酸塩又は次亜塩素酸塩への変換を触媒する。これらの陰イオンは殺菌活性を有する。
【0048】
ペルオキシダーゼを含む本発明によるその他の組成物では、カタラーゼ阻害剤がさらに含まれる。ペルオキシダーゼ酵素の有効性は、多くの組織に存在するカタラーゼの存在によって影響を受け得る。カタラーゼは過酸化水素に関してペルオキシダーゼと競合する。カタラーゼの存在による過酸化水素の損失を抑えるために、カタラーゼに特異的な酵素阻害剤の有効量を本発明による組成物に有利に組み込むことができる。カタラーゼに特異的な適切な酵素阻害剤には、限定はしないが、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコルビル又はそれらの混合物などのアスコルビン酸塩が含まれ、本発明による組成物に含めることができる。本発明による組成物中のアスコルビン酸塩の有効濃度は、組成物1グラム当たり約1×10−6から約1×10−4ミリモルである。硫酸第一鉄、塩化第一鉄又はヨウ化第一鉄などの鉄塩はまた、カタラーゼ阻害剤としての役割のアスコルビン酸塩の増強剤として本発明による組成物に組み込むことができる。特に好ましい鉄塩は、硫酸第一鉄である。
【0049】
ペルオキシダーゼ酵素及びペルオキシダーゼ酵素の酵素作用によって殺菌特性を有するイオンに変換することができる少なくとも1種の基質を含む本発明による組成物はまた、酸化陰イオン殺菌剤の収量又は蓄積量を増加させるためにアミノヘキソースと共に有利に製剤化することができ、アミノヘキソースは酸化陰イオン殺菌剤の収量又は蓄積量を増加させるために有効な量にする。通常、アミノヘキソースはアミノグルコースであるが、アミノガラクトースなどのその他のアミノヘキソースを代わりに使用することができる。通常、アミノグルコースは、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン及びそれらの混合物からなる群から選択される。アミノグルコースは、通常、組成物1グラム当たり約0.0001ミリモルから約0.002ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。好ましくは、アミノグルコースは、組成物1グラム当たり約0.0003ミリモルから約0.001ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。
【0050】
ペルオキシダーゼを含む本発明による組成物はさらに、殺菌有効量の酸化酵素、及び、場合によって殺菌有効量の酸化酵素の基質を含むことができる。酸化酵素は、基質を酸化し、過酸化水素を産生し、過酸化水素はその後、存在するならば、ペルオキシダーゼの基質として使用される。酸化酵素の使用は、ペルオキシダーゼも存在するときにのみ必要である。
【0051】
酸化還元酵素は通常、グルコース酸化酵素、ガラクトース酸化酵素、尿酸酸化酵素、コリン酸化酵素、D−アミノ酸酸化酵素、D−グルタミン酸酸化酵素、グリシン酸化酵素、グリコール酸酸化酵素、L−ソルボース酸化酵素、アルコール酸化酵素及びアミン酸化酵素からなる群から選択される。その他の酵素、例えば、本明細書に参考として組み込んだSchiller他の米国特許第4340448号に記載されたニトロエタン酸化酵素、D−アスパラギン酸酸化酵素、L−アミノ酸酸化酵素、リン酸ピリドキサミン酸化酵素、エタノールアミン酸化酵素、ピルビン酸酸化酵素、シュウ酸酸化酵素、ヘキソース酸化酵素、コレステロール酸化酵素、アリールアルコール酸化酵素、ピリドキシン4−酸化酵素、デヒドロオロチン酸酸化酵素、ラソステロール酸化酵素、サルコシン酸化酵素、N−メチルアミノ酸酸化酵素、N−メチルリシン酸化酵素、6−ヒドロキシ−L−ニコチン酸化酵素、6−ヒドロキシ−D−ニコチン酸化酵素、3−ヒドロキシアントラニル酸酸化酵素、アルデヒド酸化酵素及びキサンチン酸化酵素を代わりに使用することができる。
【0052】
これらの酵素では、グルコース酸化酵素は、β−グルコース、水、及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素及びグルコン酸を産生する。ガラクトース酸化酵素は、D−ガラクトース及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素及びD−ガラクト−ヘキソジアルドースを産生する。尿酸酸化酵素は、尿酸、水、及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素、アラントイン及び二酸化炭素を産生する。コリン酸化酵素は、コリン及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素及びベタインアルデヒドを産生する。D−アミノ酸酸化酵素は、D−プロリン、D−メチオニン、D−イソロイシン、D−アラニン、D−バリン又はD−フェニルアラニンなどのD−アミノ酸と水及び酸素との反応を触媒して、過酸化水素、アンモニア及び酸化するD−アミノ酸に対応するα−ケト酸を産生する。D−グルタミン酸酸化酵素は、D−グルタミン酸、水及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素、アンモニア及び2−ケトグルタル酸を産生する。グリシン酸化酵素は、グリシン、水及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素、アンモニア及びグリオキシル酸を産生する。グリコール酸酸化酵素(2−ヒドロキシ酸酸化酵素としても知られている)は、グリコール酸及び酸素の反応を触媒して、2−ケト酢酸及び過酸化水素を産生する。L−ソルボース酸化酵素は、L−ソルボース及び酸素の反応を触媒して、5−デヒドロ−D−フルクトース及び過酸化水素を産生する。アルコール酸化酵素は、低級第1級アルコール又は不飽和アルコール及び酸素の反応を触媒して、対応するアルデヒド及び過酸化水素を産生する。アミン酸化酵素は、アミン、通常は1級アミン、しかし、場合によってはまた、2級若しくは3級アミン、水及び酸素の反応を触媒して、対応するアルデヒド、アンモニア及び過酸化水素を産生する。例示した反応では、グルコース酸化酵素は、外耳に適用する間、β−D−グルコース、水、及び酸素の反応を触媒して、過酸化水素及びグルコン酸を産生する。
【0053】
本発明による組成物で使用するために適したいくつかの好ましい酸化酵素の特性は知られている。例えば、クロコウジカビのグルコース酸化酵素の分子量は150000と決定された(Pazur他(1965))。この酵素は、酸化還元補酵素フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を2分子含有する糖タンパク質である。アミノ酸組成は決定されている。この酵素の等電点は4.2である。この酵素の至適pHは5.5で、pH範囲は4から7と広い。この酵素の阻害剤には、1価銀イオン及び2価水銀イオン及び銅イオンが含まれる。
【0054】
ダクチリウム デンドロイデス(Dactylium dendroides)のガラクトース酸化酵素の分子量は42000である。これは1モル当たり銅1グラム原子を含有する金属酵素である。アミノ酸組成は決定されている。この酵素の至適pHは7である。
【0055】
ブタ肝臓又はウシ肝臓の尿酸酸化酵素(ウリカーゼ)の分子量は100000である。これは1モル当たり銅1グラム原子を含有する金属酵素である。この酵素の等電点は6.3である。この酵素の至適pHは9である。
【0056】
ブタ腎臓のD−アミノ酸酸化酵素の分子量は90000である。この酵素は、フラビンアデニンジヌクレオチドを2分子含有する糖タンパク質である。この酵素の至適pHは9.1である。特定の重金属がこの酵素の阻害剤である。
【0057】
酸化できる基質は通常、液体1ミリリットル当たり約0.015ミリモルから組成物1グラム当たり約0.6ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。好ましくは、酸化できる基質は、組成物1グラム当たり約0.025ミリモルから組成物1グラム当たり約0.1ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。酸素受容体として作用する塩は通常、組成物1グラム当たり約0.0001ミリモルから約0.01ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。酸素受容体として作用する塩は、好ましくは、組成物1グラム当たり約0.001ミリモルから約0.006ミリモルの濃度で組成物中に存在させる。
【0058】
通常、酸化還元酵素は、組成物1グラム当たり約0.5IUから約500IUの濃度で組成物中に存在させる。好ましくは、酸化還元酵素は、組成物1グラム当たり約10IUから約40IUの濃度で組成物中に存在させる。酸化還元酵素は、適切ならば、1グラム当たり又は1ミリリットル当たりの国際単位の濃度を明記した標識を有する乾燥又は液体形態で供給される。
【0059】
特に好ましい酸化酵素は、グルコース酸化酵素である。グルコース酸化酵素が本発明による組成物に含まれる場合、組成物に含めるグルコース酸化酵素の好ましい基質はβ−D−グルコースである。他の酸化酵素を使用する場合、適切な基質は前述されている。
【0060】
特に、グルコシド結合加水分解酵素とペルオキシダーゼの以下の組合せは、存在するならば、本発明による組成物で使用することができる。(1)グリコシド結合加水分解酵素としてのペクチナーゼ、(2)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ及びペクチナーゼ、(3)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ及びペクチナーゼ並びにペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ、(4)グリコシド結合加水分解酵素としてのペクチナーゼ及びペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ、(5)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ及びキシラナーゼ、(6)グリコシド結合加水分解酵素としてのα−ガラクトシダーゼ及びアミラーゼ、(7)グリコシド結合加水分解酵素としてのペクチナーゼ及びアミラーゼ並びにペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ、(8)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ、ペクチナーゼ及びβ−D−グルコシダーゼ並びにペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ、(9)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ、ペクチナーゼ及びセルラーゼ並びにペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ、(10)グリコシド結合加水分解酵素としてのデキストラナーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びキシラナーゼ並びにペルオキシダーゼとしてのラクトペルオキシダーゼ。その他の組合せが可能である。これらの組合せは、リゾチーム及び/又はラクトフェリンと一緒にすることができる。さらに、前記に示したように、過酸化物の材料としてグルコース酸化酵素及び他の酸化酵素、並びにβ−D−グルコースなどの酸化酵素の基質を含めることができる。
【0061】
着色料、キレート剤、保存剤及び安定化剤を含む製薬業界で一般的に知られているその他の成分は本発明による組成物に組み込むことができるが、但し、これらの追加的成分は本発明による組成物の活性が依存する加水分解反応及び酸化還元反応を阻害しない。
【0062】
この組成物はさらに、組成物に加工及び包装中の酵素作用を阻害する酵素固定化粘度をもたらす増粘剤を含むことができる。好ましい増粘剤は、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel)である。その他の増粘剤が当業界では知られており、代わりに使用することができる。これらの増粘剤には、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン(PVP)、PVM、PVM/MAコポリマー、キサンタンガム及びそれらの混合物が含まれる。
【0063】
この組成物は、水性又は非水性であってよい。組成物が水性の場合、水の濃度(w/w)は通常、約0.150%から約5.441%である。しかし、組成物は実質的に水を含まない非水性組成物であってよい。
【0064】
1つの別法では、この組成物は炭化水素を約35%から約75%含む。通常、炭化水素はイソプレノイド又はイソプレノイドの誘導体である。炭化水素がイソプレノイド又はイソプレノイドの誘導体の場合、炭化水素は4個から6個のイソプレン単位を有することが好ましい。より好ましくは、炭化水素は6個のイソプレン単位を有する。特に適切な炭化水素はスクアレンである。その他の炭化水素を使用することができる。
【0065】
好ましい1つの別法では、この組成物は中耳炎を治療するために製剤化される。本明細書では、「治療する」、「治療すること」、「治療」及び類似の用語は、中耳炎又はその他の任意の疾患若しくは症状の治癒を意味するものではなく、むしろ、この用語は、限定はしないが、細菌数又は生存率の低下、発熱の低下、疼痛の軽減、難聴の軽減、液体浸出の軽減、患者が経験する主観的な満足できる生活状態の改善又はその他の任意の臨床的に検出できる改善を含む、治療する疾患又は状態の任意の臨床的に検出できる改善を意味するために使用される。
【0066】
他の好ましい別法では、この組成物は外耳炎を治療するために製剤化される。
【0067】
他の好ましい別法では、この組成物は緑膿菌による感染を治療するために製剤化される。
【0068】
本発明による組成物の物理的形態は、正確な組成及び選択した投与方法及び投与部位及びその組成物が中耳炎を治療するためのものなのか、又は外耳炎を治療するためのものなのかに応じて、例えば、溶液、ゲル、クリーム又は固形物であることができる。溶液がゲルの場合、ゲルの粘度は医薬組成物用ゲル組成剤の一般的成分に従って、使用者によって効果的に適用されるように選択することができる。特定の組成物で使用される特定のゲル形成剤又はゲル形成剤類及びそれらの濃度は、当業者が決定することができる。
【0069】
本発明による組成物は、他の成分、例えば、限定はしないが、ゲル形成成分、親油性成分、ワックス、皮膚鎮痛成分、乳化成分、増量成分(bulk adding component)、ガム成分又は外耳道に適用するために企図された医薬組成物で一般的に使用されるようなその他の成分、例えば、安定化剤、緩衝剤、着色料、香料若しくは保存剤を含むことができる。特に、本発明による組成物は、1種又は複数の以下の成分を含むことができる。(1)ベンジルアルコール、(2)グリセロール、(3)ジプロピレングリコール、(4)トリプロピレングリコール、(5)キサンタンガム、(6)PEG−20アーモンドグリセリド、(7)ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル及びステアリン酸イソプロピルから成る群から選択された長鎖脂肪酸のイソプロピルエステル、好ましくはミリスチン酸イソプロピル、(8)アロエベラ、(9)ポリアクリル酸ナトリウム/ポリアクリル酸、(10)蜜蝋、(11)ステアリン酸PEG−40、(12)ポリエチレングリコール及び(13)Polawax。
【0070】
本発明による組成物は、化粧品業界並びに液体、ゲル、クリーム又は座剤を調製するために脂溶性成分及び水溶性成分をブレンドするための大衆薬及び処方薬の業界において一般的な技術を含む当業界で公知の技術によって製剤化することができる。これらの混合技術には、手動及び機械的混合の両方が含まれ、均質化混合及び掃引混合が含まれる。使用する混合技術は、混合する成分の粘度及びそれらの成分の量、並びに脂溶性及び水溶性成分の相対比、水の割合、所望する組成物の最終的な物理形態などの変数に基づいて当業者が選択することができる。
【0071】
本発明による組成物の特定の実施形態には、以下のものが含まれるが、それらに限定はされない。
【0072】
製剤1は、酵素ペクチナーゼを含む水性組成物である。これらの製剤では、パーセントは(w/w)の単位で表す。
【0073】
通常、製剤1は、
(1)グリセロール約12.33%から約18.49%、
(2)プロピレングリコール約71.661%から約83.986%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.352%から約0.528%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)ペクチナーゼ約0.0072%から約0.0108%、及び
(6)水約0.92%から約1.38%を含む。
【0074】
好ましくは、製剤1は、
(1)グリセロール約15.41%、
(2)プロピレングリコール約79.623%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)ペクチナーゼ約0.009%、及び
(6)水約1.150%を含む。
【0075】
製剤2は、酵素ペクチナーゼ及び抗炎症剤としてヒドロコルチゾンを含む水性組成物である。
【0076】
通常、製剤2は、
(1)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(2)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(3)トリプロピレングリコール約1.152%から約1.728%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)ヒドロコルチゾン約0.80%から約1.20%、
(6)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(7)水約0.80%から約1.20%を含む。
【0077】
好ましくは、製剤2は、
(1)グリセロール約35.410%、
(2)プロピレングリコール約58.623%、
(3)トリプロピレングリコール約1.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)ヒドロコルチゾン約1.00%、
(6)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(7)水約1.00%を含む。
【0078】
製剤3は、2種類の酵素、デキストラナーゼ及びペクチナーゼを含む水性組成物である。
【0079】
通常、製剤3は、
(1)グリセロール約24.328%から約36.492%、
(2)プロピレングリコール約57.261%から約69.985%、
(3)トリプロピレングリコール約1.152%から約1.728%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、
(6)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(7)水約1.201%から約1.801%を含む。
【0080】
好ましくは、製剤3は、
(1)グリセロール約30.410%、
(2)プロピレングリコール約63.623%、
(3)トリプロピレングリコール約1.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)デキストラナーゼ約0.010%、
(6)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(7)水約1.501%を含む。
【0081】
製剤4は、デキストラナーゼと増粘剤としてヒドロキシプロピルセルロースを含む水性組成物である。
【0082】
通常、製剤4は、
(1)グリセロール約16.328%から約24.492%、
(2)プロピレングリコール約63.561%から約76.506%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(6)水約4.353%から約6.529%を含む。
【0083】
好ましくは、製剤4は、
(1)グリセロール約20.410%、
(2)プロピレングリコール約70.623%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)デキストラナーゼ約0.010%、及び
(6)水約5.441%を含む。
【0084】
製剤5は、デキストラナーゼ及びペクチナーゼを含み、さらに過酸化水素の原料としてラクトペルオキシダーゼを含む水性組成物である。製剤5はさらに、ヒドロキシプロピルセルロースを含む。
【0085】
通常、製剤5は、
(1)グリセロール約16.328%から約24.492%、
(2)プロピレングリコール約63.561%から約76.490%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、
(6)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%から約0.012%、
(7)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(8)水約4.353%から約6.529%を含む。
【0086】
好ましくは、製剤5は、
(1)グリセロール約20.410%、
(2)プロピレングリコール約70.623%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)デキストラナーゼ約0.010%、
(6)ラクトペルオキシダーゼ約0.010%、
(7)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(8)水約5.441%を含む。
【0087】
製剤6は、デキストラナーゼ及びペクチナーゼを含み、さらにリゾチーム及びラクトフェリンを含む水性組成物である。製剤6はさらに、ヒドロキシプロピルセルロースを含む。
【0088】
通常、製剤6は、
(1)グリセロール約20.328%から約30.492%、
(2)プロピレングリコール約59.061%から約72.185%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(6)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%から約0.012%、
(8)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(9)水約4.353%から約6.529%を含む。
【0089】
好ましくは、製剤6は、
(1)グリセロール約25.410%、
(2)プロピレングリコール約65.523%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)リゾチーム約0.010%、
(6)ラクトフェリン約0.010%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.010%、
(8)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(9)水約5.441%を含む。
【0090】
製剤7は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含む水性組成物である。製剤7はベンジルアルコールを省く。
【0091】
通常、製剤7は、
(1)グリセロール約16.830%から約25.246%、
(2)プロピレングリコール約65.518%から約78.248%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.412%から約0.618%、
(4)デキストラナーゼ約0.00824%から約0.0124%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.00824%から約0.0124%、
(6)ペクチナーゼ約0.00824%から約0.0124%、及び
(7)水約4.486%から約6.730%を含む。
【0092】
好ましくは、製剤7は、
(1)グリセロール約21.038%、
(2)プロピレングリコール約72.798%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.515%、
(4)デキストラナーゼ約0.0103%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0103%、
(6)ペクチナーゼ約0.0103%、及び
(7)水約5.608%を含む。
【0093】
製剤8は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含み、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む水性組成物である。製剤8はベンジルアルコールを省く。
【0094】
通常、製剤8は、
(1)グリセロール約25.201%から約37.813%、
(2)プロピレングリコール約47.114%から約57.584%、
(3)トリプロピレングリコール約8.375%から約12.563%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(6)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、及び
(7)水約4.510%から約6.766%を含む。
【0095】
好ましくは、製剤8は、
(1)グリセロール約31.511%、
(2)プロピレングリコール約52.349%、
(3)トリプロピレングリコール約10.469%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0104%、
(6)ペクチナーゼ約0.0104%、及び
(7)水約5.638%を含む。
【0096】
製剤9は、デキストラナーゼ及びキシラナーゼを含み、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む水性組成物である。製剤9はベンジルアルコールを省く。
【0097】
通常、製剤9は、
(1)グリセロール約16.919%から約25.379%、
(2)プロピレングリコール約56.440%から約68.982%、
(3)トリプロピレングリコール約8.383%から約12.575%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)キシラナーゼ0.00832%から約0.0125%、及び
(6)水約4.510%から約6.766%を含む。
【0098】
好ましくは、製剤9は、
(1)グリセロール約21.149%、
(2)プロピレングリコール約62.711%、
(3)トリプロピレングリコール約10.479%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)キシラナーゼ約0.104%、及び
(6)水約5.638%を含む。
【0099】
製剤10は、α−ガラクトシダーゼ及びアミラーゼを含み、グリセロール及びプロピレングリコールを含む水性組成物である。製剤10はベンジルアルコールを省く。
【0100】
通常、製剤10は、
(1)グリセロール約12.348%から約18.522%、
(2)プロピレングリコール約73.051%から約84.927%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.460%から約0.690%、
(4)α−ガラクトシダーゼ約0.0092%から約0.0138%、
(5)アミラーゼ約0.0092%から約0.0138%、及び
(6)水約2.247%から約3.371%を含む。
【0101】
好ましくは、製剤10は、
(1)グリセロール約15.435%、
(2)プロピレングリコール約81.168%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約0.575%、
(4)α−ガラクトシダーゼ約0.0115%、
(5)アミラーゼ約0.0115%、及び
(6)水約2.809%を含む。
【0102】
製剤11は、ラクトペルオキシダーゼ、ペクチナーゼ及びアミラーゼを含み、グリセロール及びプロピレングリコールを含む水性組成物である。製剤11はベンジルアルコールを省く。
【0103】
通常、製剤11は、
(1)グリセロール約14.569%から約21.894%、
(2)プロピレングリコール約69.818%から約82.069%、
(3)ラクトペルオキシダーゼ約0.00944%から約0.0141%、
(4)ペクチナーゼ約0.0474%から約0.0710%、
(5)アミラーゼ約0.0190%から約0.0284%、及び
(6)水約3.259%から約4.889%を含む。
【0104】
好ましくは、製剤11は、
(1)グリセロール約18.245%、
(2)プロピレングリコール約77.576%、
(3)ラクトペルオキシダーゼ約0.0118%、
(4)ペクチナーゼ約0.0592%、
(5)アミラーゼ約0.0237%、及び
(6)水約4.074%を含む。
【0105】
製剤12は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含む水性組成物である。製剤12は、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む。製剤12はさらに、チオシアン酸カリウムを含む。製剤12はベンジルアルコールを省く。
【0106】
通常、製剤12は、
(1)グリセロール約25.204%から約37.806%、
(2)プロピレングリコール約47.105%から約57.572%、
(3)トリプロピレングリコール約8.374%から約12.560%、
(4)デキストラナーゼ約0.0832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0248%、
(6)ペクチナーゼ約0.0832%から約0.0125%、
(7)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%、及び
(8)水約4.510%から約6.764%を含む。
【0107】
好ましくは、製剤12は、
(1)グリセロール約31.505%、
(2)プロピレングリコール約52.339%、
(3)トリプロピレングリコール約10.467%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0207%、
(6)ペクチナーゼ約0.0104%、
(7)チオシアン酸カリウム約0.0104%、及び
(8)水約5.637%を含む。
【0108】
製剤13は、デキストラナーゼ及びラクトペルオキシダーゼを含む非水性組成物である。製剤13は、グリセロール及びプロピレングリコールを含む。製剤13はさらに、チオシアン酸カリウムを含む。製剤13はベンジルアルコールを省く。
【0109】
通常、製剤13は、
(1)グリセロール約12.846%から約19.268%、
(2)プロピレングリコール約75.510%から約87.112%、
(3)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(4)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(5)ペクチナーゼ約0.0832%から約0.0125%、及び
(6)チオシアン酸カリウム約0.0832%から約0.0125%を含む。
【0110】
好ましくは、製剤13は、
(1)グリセロール約16.057%、
(2)プロピレングリコール約83.901%、
(3)デキストラナーゼ約0.0104%、
(4)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(5)ペクチナーゼ約0.0104%、及び
(6)チオシアン酸カリウム約0.0104%を含む。
【0111】
製剤14は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含む非水性製剤である。製剤14はまた、リゾチーム及びヨウ素酸カリウムを含む。製剤14は、グリセロール及びプロピレングリコールを含み、ベンジルアルコールを省く。
【0112】
通常、製剤14は、
(1)グリセロール約12.834%から約19.250%、
(2)プロピレングリコール約75.439%から約87.100%、
(3)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(4)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(5)ペクチナーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(6)リゾチーム約0.166%から約0.0250%、及び
(7)ヨウ素酸カリウム約0.0832%から約0.0125%を含む。
【0113】
好ましくは、製剤14は、
(1)グリセロール約16.042%、
(2)プロピレングリコール約83.821%、
(3)デキストラナーゼ約0.0104%、
(4)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(5)ペクチナーゼ約0.0208%、
(6)リゾチーム約0.0208%、及び
(7)ヨウ素酸カリウム約0.0104%を含む。
【0114】
製剤15は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含む非水性組成物である。製剤15は、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコール、並びにリゾチーム、ラクトフェリン及びヨウ素酸カリウムを含む。製剤15はベンジルアルコールを省く。
【0115】
通常、製剤15は、
(1)グリセロール約8.670%から約13.004%、
(2)プロピレングリコール約75.439%から約87.091%、
(3)トリプロピレングリコール約4.164%から約6.246%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(6)ペクチナーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(7)リゾチーム約0.0166%から約0.0250%、
(8)ラクトフェリン約0.00832%から約0.0125%、及び
(9)ヨウ素酸カリウム約0.00832%から約0.0125%を含む。
【0116】
好ましくは、製剤15は、
(1)グリセロール約10.847%、
(2)プロピレングリコール約83.821%、
(3)トリプロピレングリコール約5.205%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(6)ペクチナーゼ約0.0208%、
(7)リゾチーム約0.0208%、
(8)ラクトフェリン約0.0104%、及び
(9)ヨウ素酸カリウム約0.0104%を含む。
【0117】
製剤16は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、ペクチナーゼ及びβ−D−グルコシダーゼを含む非水性組成物である。製剤16はさらに、ヨウ素酸カリウム、並びにグリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む。製剤16はベンジルアルコールを省く。
【0118】
通常、製剤16は、
(1)グリセロール約8.678%から約13.016%、
(2)プロピレングリコール約75.512%から約87.104%、
(3)トリプロピレングリコール約4.168%から約6.252%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(6)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(7)β−D−グルコシダーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(8)ヨウ素酸カリウム約0.00832%から約0.0125%を含む。
【0119】
好ましくは、製剤16は、
(1)グリセロール約10.847%、
(2)プロピレングリコール約83.902%、
(3)トリプロピレングリコール約5.210%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(6)ペクチナーゼ約0.0104%、
(7)β−D−グルコシダーゼ約0.0104%、及び
(8)ヨウ素酸カリウム約0.0104%を含む。
【0120】
製剤17は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、ペクチナーゼ及びセルラーゼを含む非水性組成物である。製剤17は、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む。製剤17はさらに、チオシアン酸カリウムを含む。製剤17はベンジルアルコールを省く。
【0121】
通常、製剤17は、
(1)グリセロール約17.014%から約25.520%、
(2)プロピレングリコール約66.134%から約78.768%、
(3)トリプロピレングリコール約4.168%から約6.252%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(6)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(7)セルラーゼ約0.00832%から約0.0125%、及び
(8)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%を含む。
【0122】
好ましくは、製剤17は、
(1)グリセロール約21.267%、
(2)プロピレングリコール約73.482%、
(3)トリプロピレングリコール約5.210%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(6)ペクチナーゼ約0.0104%、
(7)セルラーゼ約0.0104%、及び
(8)チオシアン酸カリウム約0.0104%を含む。
【0123】
製剤18は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びキシラナーゼ、並びにチオシアン酸カリウムを含む非水性製剤である。製剤18は、グリセロール、プロピレングリコール及びトリプロピレングリコールを含む。製剤18はベンジルアルコールを省く。
【0124】
通常、製剤18は、
(1)グリセロール約16.998%から約25.496%、
(2)プロピレングリコール約66.070%から約78.763%、
(3)トリプロピレングリコール約4.164%から約6.246%、
(4)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(6)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(7)セルラーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(8)アミラーゼ約0.00166%から約0.0250%、
(9)キシラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(10)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%を含む。
【0125】
好ましくは、製剤18は、
(1)グリセロール約21.247%、
(2)プロピレングリコール約73.411%、
(3)トリプロピレングリコール約5.205%、
(4)デキストラナーゼ約0.0104%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(6)ペクチナーゼ約0.0104%、
(7)セルラーゼ約0.0104%、
(8)アミラーゼ約0.0208%、
(9)キシラナーゼ約0.0104%、及び
(10)チオシアン酸カリウム約0.0104%を含む。
【0126】
製剤19は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、グルコース酸化酵素、ペクチナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びキシラナーゼ、並びにヨウ素酸カリウムを含む非水性製剤である。製剤19は、グリセロール及びプロピレングリコールを含む。製剤19はまた、β−D−グルコースを含む。製剤19はベンジルアルコールを含む。
【0127】
通常、製剤19は、
(1)グリセロール約19.311%から約28.967%、
(2)プロピレングリコール約65.497%から約78.212%、
(3)ベンジルアルコール約2.194%から約3.296%、
(4)β−D−グルコース約0.220%から約0.330%、
(5)デキストラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、
(6)ラクトペルオキシダーゼ約0.00658%から約0.00988%、
(7)グルコース酸化酵素約0.00585%から約0.00877%、
(8)ペクチナーゼ約0.00658%から約0.00988%、
(9)デキストラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、
(10)アミラーゼ約0.0146%から約0.0220%、
(11)キシラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、及び
(12)ヨウ素酸カリウム約0.00731%から約0.0110%を含む。
【0128】
好ましくは、製剤19は、
(1)グリセロール約24.139%、
(2)プロピレングリコール約72.775%、
(3)ベンジルアルコール約2.747%、
(4)β−D−グルコース約0.275%、
(5)デキストラナーゼ約0.00914%、
(6)ラクトペルオキシダーゼ約0.00823%、
(7)グルコース酸化酵素約0.00731%、
(8)ペクチナーゼ約0.00823%、
(9)セルラーゼ約0.00914%、
(10)アミラーゼ約0.0183%、
(11)キシラナーゼ約0.00914%、及び
(12)ヨウ素酸カリウム約0.00914%を含む。
【0129】
製剤20は、デキストラナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、グルコース酸化酵素及びペクチナーゼを含む非水性組成物である。製剤20は、グリセロール及びプロピレングリコールを含む。製剤20はさらに、ヒドロコルチゾン及びヨウ素酸カリウムを含む。製剤20もさらにベンジルアルコールを含む。
【0130】
通常、製剤20は、
(1)グリセロール約19.142%から約28.712%、
(2)プロピレングリコール約64.924%から約77.702%、
(3)ベンジルアルコール約2.178%から約3.268%、
(4)ヒドロコルチゾン約0.725%から約1.087%、
(5)β−D−グルコース約0.218%から約0.328%、
(6)デキストラナーゼ約0.00725%から約0.0109%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.00652%から約0.00978%、
(8)グルコース酸化酵素約0.00580%から約0.00870%、
(9)ペクチナーゼ約0.00725%から約0.0109%、及び
(10)ヨウ素酸カリウム約0.00725%から約0.0109%を含む。
【0131】
好ましくは、製剤20は、
(1)グリセロール約23.927%、
(2)プロピレングリコール約72.138%、
(3)ベンジルアルコール約2.723%、
(4)ヒドロコルチゾン約0.906%、
(5)β−D−グルコース約0.273%、
(6)デキストラナーゼ約0.00906%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.00815%、
(8)グルコース酸化酵素約0.00725%、
(9)ペクチナーゼ約0.00906%、及び
(10)ヨウ素酸カリウム約0.00906%を含む。
【0132】
製剤21は、最小量の水を含有する水性組成物である。製剤21は、ラクトペルオキシダーゼ、グルコース酸化酵素及びペクチナーゼ及びβ−D−グルコースを含む。製剤21は、グリセロール及びプロピレングリコール、並びにヒドロキシプロピルセルロースを含む。製剤21はさらに、ヒドロコルチゾン及びベンジルアルコール、並びにラクトフェリン及びリゾチームを含む。
【0133】
通常、製剤21は、
(1)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(2)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)水約0.120%から約0.180%、
(6)ヒドロコルチゾン約0.800%から約1.200%、
(7)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(8)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(9)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(10)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(11)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(12)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(13)ヨウ素酸カリウム約0.028%から約0.042%を含む。
【0134】
好ましくは、製剤21は、
(1)グリセロール約35.410%、
(2)プロピレングリコール約58.623%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)水約0.150%、
(6)ヒドロコルチゾン約1.000%、
(7)β−D−グルコース約0.301%、
(8)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(9)グルコース酸化酵素約0.001%、
(10)ラクトフェリン約0.008%、
(11)リゾチーム約0.008%、
(12)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(13)ヨウ素酸カリウム約0.035%を含む。
【0135】
製剤22は、製剤21のヨウ素酸カリウムを製剤22ではチオシアン酸カリウムに置換していること以外は、製剤21と同じである。
【0136】
通常、製剤22は、
(1)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(2)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)水約0.120%から約0.180%、
(6)ヒドロコルチゾン約0.800%から約1.200%、
(7)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(8)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(9)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(10)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(11)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(12)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(13)チオシアン酸カリウム約0.028%から約0.042%を含む。
【0137】
好ましくは、製剤22は、
(1)グリセロール約35.410%、
(2)プロピレングリコール約58.623%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)水約0.150%、
(6)ヒドロコルチゾン約1.000%、
(7)β−D−グルコース約0.301%、
(8)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(9)グルコース酸化酵素約0.001%、
(10)ラクトフェリン約0.008%、
(11)リゾチーム約0.008%、
(12)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(13)チオシアン酸カリウム約0.035%を含む。
【0138】
製剤23は、最小量の水を含み、ラクトペルオキシダーゼ、グルコース酸化酵素、ペクチナーゼ及びデキストラナーゼを含む水性組成物である。製剤23は、グリセロール及びプロピレングリコール、並びにヒドロキシプロピルセルロースを含む。製剤23はさらに、ラクトフェリン及びリゾチーム、並びにβ−D−グルコース及びチオシアン酸カリウムを含む。製剤23はさらに、ベンジルアルコールを含む。
【0139】
通常、製剤23は、
(1)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(2)プロピレングリコール約53.652%から約65.574%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(4)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(5)水約0.120%から約0.180%、
(6)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(8)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(9)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(10)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(11)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、
(12)デキストラナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(13)チオシアン酸カリウム約0.028%から約0.042%を含む。
【0140】
好ましくは、製剤23は、
(1)グリセロール約35.410%、
(2)プロピレングリコール約59.613%、
(3)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(4)ベンジルアルコール約3.006%、
(5)水約0.150%、
(6)β−D−グルコース約0.301%、
(7)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(8)グルコース酸化酵素約0.001%、
(9)ラクトフェリン約0.008%、
(10)リゾチーム約0.008%、
(11)ペクチナーゼ約0.010%、
(12)デキストラナーゼ約0.010%、
(13)チオシアン酸カリウム約0.035%を含む。
【0141】
製剤24は、イソプレノイド炭化水素スクアレンも含み、ラクトペルオキシダーゼ及びペクチナーゼを含む水性組成物である。製剤24は、プロピレングリコール及びグリセロールを含む。製剤24はまた、ラクトフェリン及びリゾチーム、並びにラクトペルオキシダーゼの基質としてチオシアン酸カリウムを含む。製剤24はベンジルアルコールを省く。
【0142】
通常、製剤24は、
(1)スクアレン約61.2%から約74.4%、
(2)プロピレングリコール約6.8%から約10.2%、
(3)グリセロール約16.32%から約24.48%、
(4)水約2.4%から約3.6%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.012%から約0.018%、
(6)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(7)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(8)チオシアン酸カリウム約0.048%から約0.072%、及び
(9)ペクチナーゼ約0.0096%から約0.0144%を含む。
【0143】
好ましくは、製剤24は、
(1)スクアレン約68%、
(2)プロピレングリコール約8.5%、
(3)グリセロール約20.4%、
(4)水約3%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.015%、
(6)ラクトフェリン約0.010%、
(7)リゾチーム約0.010%、
(8)チオシアン酸カリウム約0.060%、及び
(9)ペクチナーゼ約0.012%を含む。
【0144】
製剤25は、イソプレノイド炭化水素スクアレンも含み、ラクトペルオキシダーゼ及びアミラーゼを含む水性組成物である。製剤25は、プロピレングリコール及びグリセロールを含む。製剤25はまた、ラクトフェリン及びリゾチーム、並びにラクトペルオキシダーゼの基質としてヨウ素酸カリウムを含む。製剤25はベンジルアルコールを省く。
【0145】
通常、製剤25は、
(1)スクアレン約38.16%から約46.64%、
(2)プロピレングリコール約5.2%から約7.8%、
(3)グリセロール約43.2%から約52.8%、
(4)水約2.4%から約3.6%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.012%から約0.018%、
(6)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(7)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(8)ヨウ素酸カリウム約0.032%から約0.048%、及び
(9)アミラーゼ約0.0096%から約0.0144%を含む。
【0146】
好ましくは、製剤25は、
(1)スクアレン約42.4%、
(2)プロピレングリコール約6.5%、
(3)グリセロール約48%、
(4)水約3%、
(5)ラクトペルオキシダーゼ約0.015%、
(6)ラクトフェリン約0.010%、
(7)リゾチーム約0.010%、
(8)ヨウ素酸カリウム約0.04%、及び
(9)アミラーゼ約0.012%を含む。
【0147】
別法では、本発明による組成物はさらに、緑膿菌に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌の治療に有効な抗生物質を含むことができる。これらの抗生物質は前述されている。
【0148】
前記に詳述されたものと類似のその他の製剤を調製することができる。
【0149】
本発明の他の実施形態は、耳感染を治療するために耳感染に罹患した対象に前述のような本発明による組成物のある量を投与するステップを含む耳感染の治療方法である。対象に対する正確な治療有効量は、対象の年齢、体格、体重及び健康状態、耳感染の範囲、耳感染を引き起こしている細菌、耳感染を併発し得るアレルギー反応などのその他の症状の存在及び投与のために選択した治療薬又は治療薬の組合せ、並びに投与した治療薬の薬物動態に影響を及ぼす肝臓及び腎臓の機能などの変数に左右される。したがって、前もって正確な有効量を指定することは有用ではない。しかし、所与の状態のための有効量は、所定の検査によって、医師の判断で決定することができる。同様に、投与の頻度は、前記の変数を参考にして当業者が決定することができる。
【0150】
通常、耳感染は外耳炎又は中耳炎である。通常、耳感染は緑膿菌によって引き起こされる。
【0151】
耳感染の治療方法はさらに、緑膿菌に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌の治療に有効な抗生物質を投与することを含むことができ、この抗生物質は本発明による組成物の投与経路以外の経路によって投与される。本発明による組成物が抗生物質を含む場合、本発明による組成物の投与経路以外の経路によって投与される抗生物質は、組成物に含まれる抗生物質と同一の抗生物質であってよく、又は異なる抗生物質であってもよい。本発明の組成物が抗生物質を含まない場合、他の経路によって投与される抗生物質は、緑膿菌の治療に有効な前記の抗生物質のいずれかであってよい。投与経路、投与用量及び投与頻度は、前述の変数、例えば、対象の年齢、体格、体重及び健康状態、耳感染の範囲、耳感染を引き起こしている細菌、耳感染を併発し得るアレルギー反応などのその他の症状の存在及び投与のために選択した治療薬又は治療薬の組合せ、並びに投与した治療薬の薬物動態に影響を及ぼす肝臓及び腎臓の機能、及び分子量及び疎水性又は親水性の相対次数などの抗生物質の特性、並びに消化管内における加水分解の受けやすさを参考にして当業者によって決定することができる。通常、他の経路によって投与される抗生物質の投与は、経口経路又は非経口経路による。非経口の場合、抗生物質は通常筋肉内に投与される。重篤な感染のいくつかの場合では、静脈内投与が必要となり得る。特定の抗生物質及び最適な投与経路に関する情報は、例えば、関連部分を本明細書に参考として組み込んだ、J.G.Hardman & L.E.Limbird編、「Goodman及びGilmanの治療薬の基礎薬理学(Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics)」(10版、McGraw−Hill、New York、2001)に見出すことができる。
【0152】
(本発明の利点)
本発明は、耳感染、特に外耳炎及び中耳炎、特に緑膿菌によって引き起こされる耳感染を治療するための安全且つ有効な手段を提供する。細菌を含むバイオフィルムを除去する本発明による組成物及び方法は、このような感染のより有効な治療であるだけでなく、感染、例えば、外耳炎及び中耳炎の再発を予防する。本発明による組成物及び方法は、その他の治療様式、例えば、抗生物質投与との併用に適しており、炎症又はその他の副作用を引き起こさない。
【0153】
したがって、本発明による組成物及び方法は、耳感染、特に外耳炎及び中耳炎、特に緑膿菌によって引き起こされる感染を治療するための医薬品の調製に対して産業上の可能性を有する。
【0154】
本明細書で例示的に記載した本発明は、いかなる要素又は要素類、制限又は制限類がなくても、本明細書で具体的に開示されていなくても、適切に実施することができる。したがって、例えば、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含有する(containig)」などの用語は、広範囲に、限定を伴わずに解釈される。さらに、本明細書で使用した用語及び表現は、説明のための用語として使用されており、限定のための用語としては使用されておらず、このような用語及び表現の使用においては、将来示され、記載される任意の同等物又はそれらの任意の一部を排除するものではなく、請求した本発明の範囲内で様々な改変が可能であると認識される。したがって、本発明は好ましい実施形態及び任意選択の特性によって具体的に開示してきたが、本明細書で開示した本発明の改変及び変更は当業者が使用することができ、このような改変及び変更は本明細書で開示した本発明の範囲内とみなされることを理解されたい。本発明は、本明細書では広義且つ一般的に記載されている。一般的な開示の範囲内にあるより狭い概念及び亜集団のそれぞれもこれらの発明の一部を形成する。これには、排除された物質が具体的にその中に存在するかどうかに関わりなく、概念から任意の対象物を除く条件又は消極的限定を含む各発明の総括的な記載が含まれる。
【0155】
さらに、発明の特性又は態様が、マーカッシュ群を用いて記載されている場合、当業者は、その発明がまた、それによってマーカッシュ群の個々の構成要素又は構成要素の下位群を用いて記載されることを認識するであろう。前記記載は、例示するものであって制限するものではないことも理解されたい。多くの実施形態が、前記記載を再吟味すれば当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、前記記載を参考にして決定はされるべきではないが、代わりに、添付の特許請求の範囲と共にこのような特許請求の範囲が付与される同等物の全範囲を参考にして決定されるべきである。特許出版物を含む記事及び参考文献全ての開示は、本明細書に参考として組み込む。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳内のバイオフィルムを除去するための組成物であって、
(1)耳内のバイオフィルムを分解するために十分な量の、多糖中の2種類の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素、及び
(2)外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体
を含む組成物。
【請求項2】
多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子を連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、グルカナーゼ、アミラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、デキストラナーゼ、セロビオヒドロラーゼ、プルラナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グルカン1,4−α−グルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、フコイダナーゼ、グリコシルセラミダーゼ、グリコシルセラミダーゼ、チオグルコシダーゼ及びグリコペプチドN−グリコシダーゼからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
多糖中の2個の単糖を連結するか、又は糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子を連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、グルカナーゼ、アミラーゼ、ヒアルロニダーゼ、ポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、デキストラナーゼ及びセロビオヒドロラーゼからなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、ペクチナーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、デキストラナーゼ及びペクチナーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項6】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、デキストラナーゼ及びキシラナーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、α−ガラクトシダーゼ及びアミラーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項8】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、ペクチナーゼ及びアミラーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項9】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、デキストラナーゼ、ペクチナーゼ及びβ−D−グルコシダーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項10】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、デキストラナーゼ、ペクチナーゼ及びセルラーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項11】
多糖中の2個の単糖を連結するか、糖タンパク質中の単糖とタンパク質分子とを連結する結合の加水分解を触媒する少なくとも1種の酵素が、デキストラナーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びキシラナーゼである、請求項3に記載の組成物。
【請求項12】
耳内の炎症を予防又は阻害するために有効な量の少なくとも1種の成分をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
耳内の炎症を予防又は阻害するために有効な量の少なくとも1種の成分がステロイドである、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
ステロイドが、ヒドロコルチゾン、ベクロメタゾン、ブデノシド、シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロンからなる群から選択されたステロイド並びにそれらの塩、溶媒和物、類似体、同類物、生物学的等価物、加水分解産物、代謝物、前駆体及びプロドラッグである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
ステロイドがヒドロコルチゾンである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体が、プロピレングリコールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体が、プロピレングリコール及びグリセロールを含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
外耳道に投与するために適した薬学的に許容される担体が、プロピレングリコール、グリセロール及びトリプロピレングリコールを含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
緑膿菌(P.aeruginosa)に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌(P.aeruginosa)の治療に有効な抗生物質をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
抗生物質が、アミカシン、チカルシリン、ピペラシリン、メズロシリン、アズロシリン、セフタジジム、セフェピム、シプロフロキサシン、トブラマイシン、アズトレオナム、イミペネム及びメロペネムからなる群から選択される、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
殺菌作用を発揮するために十分な量のリゾチームをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
殺菌作用を発揮するために十分な量のラクトフェリンをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
殺菌作用を発揮するために十分な量の少なくとも1種のペルオキシダーゼをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
少なくとも1種のペルオキシダーゼが、ラクトペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、好酸球ペルオキシダーゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼからなる群から選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
少なくとも1種のペルオキシダーゼが、ラクトペルオキシダーゼ及びミエロペルオキシダーゼからなる群から選択される、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
少なくとも1種のペルオキシダーゼがラクトペルオキシダーゼである、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
殺菌特性を有するイオンの有効濃度がペルオキシダーゼの触媒作用によって生じるような量の、ペルオキシダーゼの酵素作用によって殺菌特性を有するイオンに変換することができる少なくとも1種の基質をさらに含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項28】
少なくとも1種の基質が、チオシアン酸、ヨウ素酸又は塩素酸のアルカリ金属塩である、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
アルカリ金属塩がナトリウム塩又はカリウム塩である、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
アルカリ金属塩がチオシアン酸カリウム又はヨウ素酸カリウムである、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
カタラーゼ阻害剤をさらに含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項32】
カタラーゼ阻害剤が、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコルビル及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
硫酸第1鉄、塩化第1鉄及びヨウ化第1鉄からなる群から選択された鉄塩をさらに含む、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
鉄塩が硫酸第1鉄である、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
酸化された陰イオン殺菌剤の生成又は蓄積を増加させるために有効な量のアミノヘキソースをさらに含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項36】
アミノヘキソースがアミノグルコースである、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
アミノグルコースが、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
殺菌有効量の酸化酵素をさらに含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項39】
酸化酵素が、グルコース酸化酵素、ガラクトース酸化酵素、尿酸酸化酵素、コリン酸化酵素、D−アミノ酸酸化酵素、D−グルタミン酸酸化酵素、グリシン酸化酵素、グリコール酸酸化酵素、L−ソルボース酸化酵素、アルコール酸化酵素及びアミン酸化酵素からなる群から選択される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
酸化酵素がグルコース酸化酵素である、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
殺菌有効量の酸化酵素の基質をさらに含む、請求項38に記載の組成物。
【請求項42】
殺菌有効量のグルコース酸化酵素の基質としてグルコースをさらに含む、請求項40に記載の組成物。
【請求項43】
組成物に加工及び包装中の酵素作用を阻害する酵素固定化粘度をもたらす増粘剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項44】
増粘剤がヒドロキシプロピルセルロースである、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
水性である、請求項1に記載の組成物。
【請求項46】
非水性である、請求項1に記載の組成物。
【請求項47】
中耳炎を治療するために製剤化された、請求項1に記載の組成物。
【請求項48】
外耳炎を治療するために製剤化された、請求項1に記載の組成物。
【請求項49】
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)による感染を治療するために製剤化された、請求項1に記載の組成物。
【請求項50】
(a)グリセロール約12.33%から約18.49%、
(b)プロピレングリコール約71.661%から約83.986%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.352%から約0.528%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)ペクチナーゼ約0.0072%から約0.0108%、及び
(f)水約0.92%から約1.38%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項51】
(a)グリセロール約15.41%、
(b)プロピレングリコール約79.623%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)ペクチナーゼ約0.009%、及び
(f)水約1.150%
を含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
(a)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(b)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(c)トリプロピレングリコール約1.152%から約1.728%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)ヒドロコルチゾン約0.80%から約1.20%、
(f)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(g)水約0.80%から約1.20%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項53】
(a)グリセロール約35.410%、
(b)プロピレングリコール約58.623%、
(c)トリプロピレングリコール約1.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)ヒドロコルチゾン約1.00%、
(f)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(g)水約1.00%
を含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
(a)グリセロール約24.328%から約36.492%、
(b)プロピレングリコール約57.261%から約69.985%、
(c)トリプロピレングリコール約1.152%から約1.728%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、
(f)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(g)水約1.201%から約1.801%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項55】
(a)グリセロール約30.410%、
(b)プロピレングリコール約63.623%、
(c)トリプロピレングリコール約1.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)デキストラナーゼ約0.010%、
(f)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(g)水約1.501%
を含む、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
(a)グリセロール約16.328%から約24.492%、
(b)プロピレングリコール約63.561%から約76.506%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(f)水約4.353%から約6.529%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項57】
(a)グリセロール約20.410%、
(b)プロピレングリコール約70.623%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)デキストラナーゼ約0.010%、及び
(f)水約5.441%
を含む、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
(a)グリセロール約16.328%から約24.492%、
(b)プロピレングリコール約63.561%から約76.490%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)デキストラナーゼ約0.008%から約0.012%、
(f)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%から約0.012%、
(g)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(h)水約4.353%から約6.529%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項59】
(a)グリセロール約20.410%、
(b)プロピレングリコール約70.623%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)デキストラナーゼ約0.010%、
(f)ラクトペルオキシダーゼ約0.010%、
(g)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(h)水約5.441%
を含む、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
(a)グリセロール約20.328%から約30.492%、
(b)プロピレングリコール約59.061%から約72.185%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.40%から約0.60%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(f)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%から約0.012%、
(h)ペクチナーゼ約0.008%から約0.012%、及び
(i)水約4.353%から約6.529%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項61】
(a)グリセロール約25.410%、
(b)プロピレングリコール約65.523%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.50%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)リゾチーム約0.010%、
(f)ラクトフェリン約0.010%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.010%、
(h)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(i)水約5.441%
を含む、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
(a)グリセロール約16.830%から約25.246%、
(b)プロピレングリコール約65.518%から約78.248%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.412%から約0.618%、
(d)デキストラナーゼ約0.00824%から約0.0124%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.00824%から約0.0124%、
(f)ペクチナーゼ約0.00824%から約0.0124%、及び
(g)水約4.486%から約6.730%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項63】
(a)グリセロール約21.038%、
(b)プロピレングリコール約72.798%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.515%、
(d)デキストラナーゼ約0.0103%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0103%、
(f)ペクチナーゼ約0.0103%、及び
(g)水約5.608%
を含む、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
(a)グリセロール約25.201%から約37.813%、
(b)プロピレングリコール約47.114%から約57.584%、
(c)トリプロピレングリコール約8.375%から約12.563%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(f)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、及び
(g)水約4.510%から約6.766%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項65】
(a)グリセロール約31.511%、
(b)プロピレングリコール約52.349%、
(c)トリプロピレングリコール約10.469%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0104%、
(f)ペクチナーゼ約0.0104%、及び
(g)水約5.638%
を含む、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
(a)グリセロール約16.919%から約25.379%、
(b)プロピレングリコール約56.440%から約68.982%、
(c)トリプロピレングリコール約8.383%から約12.575%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)キシラナーゼ0.00832%から約0.0125%、及び
(f)水約4.510%から約6.766%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項67】
(a)グリセロール約21.149%、
(b)プロピレングリコール約62.711%、
(c)トリプロピレングリコール約10.479%、
(d)デキストラナーゼ約0.104%、
(e)キシラナーゼ約0.104%、
(f)水約5.638%
を含む、請求項66に記載の組成物。
【請求項68】
(a)グリセロール約12.348%から約18.522%、
(b)プロピレングリコール約73.051%から約84.927%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.460%から約0.690%、
(d)α−ガラクトシダーゼ約0.0092%から約0.0138%、
(e)アミラーゼ約0.0092%から約0.0138%、及び
(f)水約2.247%から約3.371%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項69】
(a)グリセロール約15.435%、
(b)プロピレングリコール約81.168%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約0.575%、
(d)α−ガラクトシダーゼ約0.0115%、
(e)アミラーゼ約0.0115%、及び
(f)水約2.809%
を含む、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
(a)グリセロール約14.569%から約21.894%、
(b)プロピレングリコール約69.818%から約82.069%、
(c)ラクトペルオキシダーゼ約0.00944%から約0.0141%、
(d)ペクチナーゼ約0.0474%から約0.0710%、
(e)アミラーゼ約0.0190%から約0.0284%、及び
(f)水約3.259%から約4.889%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項71】
(a)グリセロール約18.245%、
(b)プロピレングリコール約77.576%、
(c)ラクトペルオキシダーゼ約0.0118%、
(d)ペクチナーゼ約0.0592%、
(e)アミラーゼ約0.0237%、及び
(f)水約4.074%
を含む、請求項70に記載の組成物。
【請求項72】
(a)グリセロール約25.204%から約37.806%、
(b)プロピレングリコール約47.105%から約57.572%、
(c)トリプロピレングリコール約8.374%から約12.560%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0248%、
(f)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(g)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%、及び
(h)水約4.510%から約6.764%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項73】
(a)グリセロール約31.505%、
(b)プロピレングリコール約52.339%、
(c)トリプロピレングリコール約10.467%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0207%、
(f)ペクチナーゼ約0.0104%、
(g)チオシアン酸カリウム約0.0104%、及び
(h)水約5.637%
を含む、請求項72に記載の組成物。
【請求項74】
(a)グリセロール約12.846%から約19.268%、
(b)プロピレングリコール約75.510%から約87.112%、
(c)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(d)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(e)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、及び
(f)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項75】
(a)グリセロール約16.057%、
(b)プロピレングリコール約83.901%、
(c)デキストラナーゼ約0.0104%、
(d)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(e)ペクチナーゼ約0.0104%、及び
(f)チオシアン酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
(a)グリセロール約12.834%から約19.250%、
(b)プロピレングリコール約75.439%から約87.100%、
(c)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(d)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(e)ペクチナーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(f)リゾチーム約0.0166%から約0.0250%、及び
(g)ヨウ素酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項77】
(a)グリセロール約16.042%、
(b)プロピレングリコール約83.821%、
(c)デキストラナーゼ約0.0104%、
(d)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(e)ペクチナーゼ約0.0208%、
(f)リゾチーム約0.0208%、及び
(g)ヨウ素酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項76に記載の組成物。
【請求項78】
(a)グリセロール約8.670%から約13.004%、
(b)プロピレングリコール約75.439%から約87.091%、
(c)トリプロピレングリコール約4.164%から約6.246%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(f)ペクチナーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(g)リゾチーム約0.0166%から約0.0250%、
(h)ラクトフェリン約0.00832%から約0.0125%、及び
(i)ヨウ素酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項79】
(a)グリセロール約10.847%、
(b)プロピレングリコール約83.821%、
(c)トリプロピレングリコール約5.205%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(f)ペクチナーゼ約0.0208%、
(g)リゾチーム約0.0208%、
(h)ラクトフェリン約0.0104%、及び
(i)ヨウ素酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
(a)グリセロール約8.678%から約13.016%、
(b)プロピレングリコール約75.512%から約87.104%、
(c)トリプロピレングリコール約4.168%から約6.252%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(f)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(g)β−D−グルコシダーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(h)ヨウ素酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項81】
(a)グリセロール約10.847%、
(b)プロピレングリコール約83.902%、
(c)トリプロピレングリコール約5.210%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(f)ペクチナーゼ約0.0104%、
(g)β−D−グルコシダーゼ約0.0104%、及び
(h)ヨウ素酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項80に記載の組成物。
【請求項82】
(a)グリセロール約17.014%から約25.520%、
(b)プロピレングリコール約66.134%から約78.768%、
(c)トリプロピレングリコール約4.168%から約6.252%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(f)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(g)セルラーゼ約0.00832%から約0.0125%、及び
(h)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項83】
(a)グリセロール約21.267%、
(b)プロピレングリコール約73.482%、
(c)トリプロピレングリコール約5.210%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(f)ペクチナーゼ約0.0104%、
(g)セルラーゼ約0.0104%、及び
(h)チオシアン酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項82に記載の組成物。
【請求項84】
(a)グリセロール約16.998%から約25.496%、
(b)プロピレングリコール約66.070%から約78.763%、
(c)トリプロピレングリコール約4.164%から約6.246%、
(d)デキストラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(f)ペクチナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(g)セルラーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(h)アミラーゼ約0.0166%から約0.0250%、
(i)キシラナーゼ約0.00832%から約0.0125%、
(j)チオシアン酸カリウム約0.00832%から約0.0125%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項85】
(a)グリセロール約21.247%、
(b)プロピレングリコール約73.411%、
(c)トリプロピレングリコール約5.205%、
(d)デキストラナーゼ約0.0104%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.0208%、
(f)ペクチナーゼ約0.0104%、
(g)セルラーゼ約0.0104%、
(h)アミラーゼ約0.0208%、
(i)キシラナーゼ約0.0104%、及び
(j)チオシアン酸カリウム約0.0104%
を含む、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
(a)グリセロール約19.311%から約28.967%、
(b)プロピレングリコール約65.497%から約78.212%、
(c)ベンジルアルコール約2.194%から約3.296%、
(d)β−D−グルコース約0.220%から約0.330%、
(e)デキストラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、
(f)ラクトペルオキシダーゼ約0.00658%から約0.00988%、
(g)グルコース酸化酵素約0.00585%から約0.0877%、
(h)ペクチナーゼ約0.00658%から約0.00988%、
(i)デキストラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、
(j)アミラーゼ約0.0146%から約0.0220%、
(k)キシラナーゼ約0.00731%から約0.0110%、及び
(l)ヨウ素酸カリウム約0.00731%から約0.0110%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項87】
(a)グリセロール約24.139%、
(b)プロピレングリコール約72.775%、
(c)ベンジルアルコール約2.747%、
(d)β−D−グルコース約0.275%、
(e)デキストラナーゼ約0.00914%、
(f)ラクトペルオキシダーゼ約0.00823%、
(g)グルコース酸化酵素約0.00731%、
(h)ペクチナーゼ約0.00823%、
(i)セルラーゼ約0.00914%、
(j)アミラーゼ約0.0183%、
(k)キシラナーゼ約0.00914%、及び
(l)ヨウ素酸カリウム約0.00914%
を含む、請求項86に記載の組成物。
【請求項88】
(a)グリセロール約19.142%から約28.712%、
(b)プロピレングリコール約64.924%から約77.702%、
(c)ベンジルアルコール約2.178%から約3.268%、
(d)ヒドロコルチゾン約0.725%から約1.087%、
(e)β−D−グルコース約0.218%から約0.328%、
(f)デキストラナーゼ約0.00725%から約0.0109%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.00652%から約0.00978%、
(h)グルコース酸化酵素約0.00580%から約0.00870%、
(i)ペクチナーゼ約0.00725%から約0.0109%、及び
(j)ヨウ素酸カリウム約0.00725%から約0.0109%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項89】
(a)グリセロール約23.927%、
(b)プロピレングリコール約72.138%、
(c)ベンジルアルコール約2.723%、
(d)ヒドロコルチゾン約0.906%、
(e)β−D−グルコース約0.273%、
(f)デキストラナーゼ約0.00906%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.00815%、
(h)グルコース酸化酵素約0.00725%、
(i)ペクチナーゼ約0.00906%、及び
(j)ヨウ素酸カリウム約0.00906%
を含む、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
(a)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(b)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)水約0.120%から約0.180%、
(f)ヒドロコルチゾン約0.800%から約1.200%、
(g)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(h)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(i)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(j)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(k)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(l)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(m)ヨウ素酸カリウム約0.028%から約0.042%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項91】
(a)グリセロール約35.410%、
(b)プロピレングリコール約58.623%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)水約0.150%、
(f)ヒドロコルチゾン約1.000%、
(g)β−D−グルコース約0.301%、
(h)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(i)グルコース酸化酵素約0.001%、
(j)ラクトフェリン約0.008%、
(k)リゾチーム約0.008%、
(l)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(m)ヨウ素酸カリウム約0.035%
を含む、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
(a)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(b)プロピレングリコール約52.761%から約64.485%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)水約0.120%から約0.180%、
(f)ヒドロコルチゾン約0.800%から約1.200%、
(g)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(h)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(i)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(j)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(k)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(l)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(m)チオシアン酸カリウム約0.028%から約0.042%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項93】
(a)グリセロール約35.410%、
(b)プロピレングリコール約58.623%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)水約0.150%、
(f)ヒドロコルチゾン約1.000%、
(g)β−D−グルコース約0.301%、
(h)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(i)グルコース酸化酵素約0.001%、
(j)ラクトフェリン約0.008%、
(k)リゾチーム約0.008%、
(l)ペクチナーゼ約0.010%、及び
(m)チオシアン酸カリウム約0.035%
を含む、請求項92に記載の組成物。
【請求項94】
(a)グリセロール約28.328%から約42.492%、
(b)プロピレングリコール約53.652%から約65.574%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.152%から約1.728%、
(d)ベンジルアルコール約2.405%から約3.607%、
(e)水約0.120%から約0.180%、
(f)β−D−グルコース約0.241%から約0.361%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.0064%から約0.0096%、
(h)グルコース酸化酵素約0.0008%から約0.0012%、
(i)ラクトフェリン約0.0064%から約0.0096%、
(j)リゾチーム約0.0064%から約0.0096%、
(k)ペクチナーゼ約0.0080%から約0.0120%、
(l)デキストラナーゼ約0.0080%から約0.0120%、及び
(m)チオシアン酸カリウム約0.028%から約0.042%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項95】
(a)グリセロール約35.410%、
(b)プロピレングリコール約59.613%、
(c)ヒドロキシプロピルセルロース約1.440%、
(d)ベンジルアルコール約3.006%、
(e)水約0.150%、
(f)β−D−グルコース約0.301%、
(g)ラクトペルオキシダーゼ約0.008%、
(h)グルコース酸化酵素約0.001%、
(i)ラクトフェリン約0.008%、
(j)リゾチーム約0.008%、
(k)ペクチナーゼ約0.010%、
(l)デキストラナーゼ約0.010%、
(m)チオシアン酸カリウム約0.035%
を含む、請求項94に記載の組成物。
【請求項96】
(a)スクアレン約61.2%から約74.4%、
(b)プロピレングリコール約6.8%から約10.2%、
(c)グリセロール約16.32%から約24.48%、
(d)水約2.4%から約3.6%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.012%から約0.018%、
(f)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(g)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(h)チオシアン酸カリウム約0.048%から約0.072%、及び
(i)ペクチナーゼ約0.0096%から約0.0144%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項97】
(a)スクアレン約68%、
(b)プロピレングリコール約8.5%、
(c)グリセロール約20.4%、
(d)水約3%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.015%、
(f)ラクトフェリン約0.010%、
(g)リゾチーム約0.010%、
(h)チオシアン酸カリウム約0.060%、及び
(i)ペクチナーゼ約0.012%
を含む、請求項96に記載の組成物。
【請求項98】
(a)スクアレン約38.16%から約46.64%、
(b)プロピレングリコール約5.2%から約7.8%、
(c)グリセロール約43.2%から約52.8%、
(d)水約2.4%から約3.6%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.012%から約0.018%、
(f)ラクトフェリン約0.008%から約0.012%、
(g)リゾチーム約0.008%から約0.012%、
(h)ヨウ素酸カリウム約0.032%から約0.048%、及び
(i)アミラーゼ約0.0096%から約0.0144%
を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項99】
(a)スクアレン約42.4%、
(b)プロピレングリコール約6.5%、
(c)グリセロール約48%、
(d)水約3%、
(e)ラクトペルオキシダーゼ約0.015%、
(f)ラクトフェリン約0.010%、
(g)リゾチーム約0.010%、
(h)ヨウ素酸カリウム約0.04%、及び
(i)アミラーゼ約0.012%
を含む、請求項98に記載の製剤。
【請求項100】
耳感染を治療するために前記感染に罹患した対象に請求項1に記載の組成物のある量を投与するステップを含む、耳感染の治療方法。
【請求項101】
耳感染が中耳炎である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
耳感染が外耳炎である、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
耳感染が緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)によって引き起こされる、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
緑膿菌(P.aeruginosa)に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌(P.aeruginosa)の治療に有効な抗生物質を投与することをさらに含む請求項103に記載の方法であって、前記抗生物質が前記組成物の投与経路以外の経路によって投与される方法。
【請求項105】
組成物の投与経路以外の前記経路が経口である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
組成物の投与経路以外の前記経路が非経口である、請求項104に記載の方法。
【請求項107】
組成物の投与経路以外の前記経路が筋肉内である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
組成物が緑膿菌(P.aeruginosa)に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌(P.aeruginosa)の治療に有効な抗生物質をさらに含む、請求項103に記載の方法。
【請求項109】
緑膿菌(P.aeruginosa)に対する殺菌作用を発揮するために有効な量の緑膿菌(P.aeruginosa)の治療に有効な抗生物質の投与をさらに含む請求項108に記載の方法であって、前記抗生物質が前記組成物の投与経路以外の経路によって投与される方法。
【請求項110】
組成物の投与経路以外の経路によって投与される前記抗生物質が、前記組成物に含めた抗生物質と同一である、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
組成物の投与経路以外の経路によって投与される前記抗生物質が、前記組成物に含めた抗生物質とは異なる、請求項109に記載の方法。


【公表番号】特表2010−511623(P2010−511623A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539394(P2009−539394)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/083877
【国際公開番号】WO2008/070387
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(508332106)ラクリード、インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】