説明

聴覚障害、変形性関節症および細胞の異常増殖に関するatonal関連配列の治療用途のための組成物および方法

【課題】atonal関連核酸またはアミノ酸配列の治療用途のための組成物および方法を提供する。
【解決手段】atonal関連核酸またはアミノ酸配列の治療用途のための組成物および方法、atonal関連遺伝子の不活性化に関してヘテロ接合性の動物であって、atonal関連プロモーター配列により推進された発現を検出するために用いられる異種核酸配列の挿入により置換された少なくとも1つのatonal関連核酸配列(当該atonal関連核酸配列の不活性化はatonal関連遺伝子の発現を妨げる)を有する動物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
atonal関連核酸配列の対立遺伝子を置換した異種核酸配列を有する動物であって、前記異種配列は前記対立遺伝子を不活性化する条件下で置換した動物。
【請求項2】
前記異種核酸配列がatonal関連調節配列の制御下で発現する、請求項1に記載の動物。
【請求項3】
前記atonal関連対立遺伝子が両方置換している、請求項1に記載の動物。
【請求項4】
前記異種核酸配列が同一でない、請求項3に記載の動物。
【請求項5】
前記動物が検出可能な状態を有する、請求項3に記載の動物。
【請求項6】
前記検出可能な状態が有毛細胞の損失、小脳性顆粒ニューロン欠損症、聴覚障害、平衡失調、関節疾患、変形性関節症および細胞の異常増殖からなる群より選ばれる、請求項5に記載の動物。
【請求項7】
前記異種核酸配列がレポーター配列である、請求項1または3に記載の動物。
【請求項8】
前記atonal関連対立遺伝子が調節可能なプロモーター配列の制御下でatonal関連核酸配列と置換している、請求項1または3に記載の動物。
【請求項9】
前記atonal関連対立遺伝子が組織特異的なプロモーター配列の制御下でatonal関連核酸配列と置換している、請求項1または3に記載の動物。
【請求項10】
前記動物がマウス、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュ、カエル、ラット、ハムスターおよびモルモットからなる群より選ばれる、請求項1または3に記載の動物。
【請求項11】
動物における化合物のスクリーニング方法であって、前記化合物はatonal関連核酸配列の発現に影響を及ぼし、下記:前記化合物を前記動物に送達すること、ここで、前記動物は、異種核酸配列の挿入により不活性化されたatonal関連核酸配列の少なくとも1つの対立遺伝子を有し、前記異種核酸配列は、atonal関連調節配列の制御下にある;および前記atonal関連核酸配列の前記発現における変化を監視することを含む方法。
【請求項12】
前記化合物がatonal関連核酸配列の発現に影響を及ぼす、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記化合物が動物において検出可能な状態に影響を及ぼす、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記異種核酸配列がレポーター配列である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
動物における化合物のスクリーニング方法であって、前記化合物は前記動物において検出可能な状態に影響を及ぼし、下記:前記化合物を前記動物に送達すること、ここで、前記動物におけるatonal関連核酸配列の少なくとも1つの対立遺伝子は、異種核酸配列の挿入により不活性化され、前記異種核酸配列は、atonal関連調節配列の制御下にある;および前記動物を検出可能な状態における変化について監視することを含む方法。
【請求項16】
前記化合物が前記検出可能な状態に影響を及ぼす、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物が前記異種核酸配列の発現に影響を及ぼす、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
小脳性顆粒ニューロンまたはその前駆体における欠損を有する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項19】
動物における機械的受容器細胞の成長を促進する方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項20】
有毛細胞の発生方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項21】
聴覚障害に関する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項22】
平衡失調に関する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項23】
関節疾患に関する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項24】
細胞の異常増殖に関する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項25】
細胞の異常増殖に関する動物の治療方法であって、細胞におけるatonal関連核酸配列またはアミノ酸配列のレベルを変えることを含む方法。
【請求項26】
atonal関連核酸またはアミノ酸配列の機能損失の結果である疾患に関する動物の治療方法であって、atonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を前記動物の細胞に送達することを含む方法。
【請求項27】
前記アミノ酸配列または核酸配列が送達ビーイクルにより送達される、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記アミノ酸配列または核酸配列が送達ビーイクルにより送達され、前記送達ビーイクルがアデノウイルスベクター、レトロウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、プラスミド、リポソーム、核酸、ペプチド、脂質、炭水化物およびそれらの組合せからなる群より選ばれる、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項29】
前記アミノ酸配列または核酸配列が送達ビーイクルにより送達され、前記送達ビーイクルがウイルスベクターまたは非ウイルスベクターからなる群より選ばれる、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項30】
前記アミノ酸配列または核酸配列が送達ビーイクルにより送達され、前記送達ビーイクルが細胞である、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項31】
前記atonal関連アミノ酸配列または核酸配列がMath1である、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項32】
前記atonal関連アミノ酸配列または核酸配列がHath1である、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項33】
前記細胞がatonal関連核酸配列またはアミノ酸配列に変異を含む、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項34】
前記アミノ酸配列が配列番号58(Hath1)の約20個のコンティグアミノ酸残基と少なくとも約80%の同一性を有する、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項35】
前記核酸配列が配列番号58(Hath1)の約20個のコンティグアミノ酸残基と少なくとも約80%の同一性を有するポリペプチドをコードする、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項36】
前記細胞がヒト細胞である、請求項18、19、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項37】
前記送達がatonal関連アミノ酸配列または核酸配列の治療上有効量を内耳に注入することを含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項38】
前記関節疾患が変形性関節症である、請求項23に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞が癌細胞である、請求項24または25に記載の方法。
【請求項40】
atonal関連アミノ酸配列または核酸配列を送達ビーイクルと組合せて含有する組成物であって、前記送達ビーイクルは、atonal関連核酸配列またはアミノ酸配列の治療上有効量の細胞への送達を導く組成物。
【請求項41】
前記送達ビーイクルがatonal関連核酸配列またはアミノ酸配列を動物細胞中で発現するベクターを含む、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記ベクターがアデノウイルスベクター、レトロウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、プラスミド、リポソーム、タンパク質、脂質、炭水化物および前記ビーイクルの組合せからなる群より選ばれる、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
前記ベクターがウイルスベクターまたは非ウイルスベクターからなる群より選ばれる、請求項41に記載の組成物。
【請求項44】
前記送達ビーイクルが細菌毒素のレセプター結合ドメインである、請求項40に記載の組成物。
【請求項45】
前記atonal関連核酸配列が細菌毒素のレセプター結合ドメインをコードする核酸配列に操作可能に連結している、請求項40に記載の組成物。
【請求項46】
前記atonal関連核酸配列がタンパク質形質導入ドメインをコードする核酸配列に操作可能に連結している、請求項40に記載の組成物。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−62204(P2011−62204A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−237516(P2010−237516)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【分割の表示】特願2001−500839(P2001−500839)の分割
【原出願日】平成12年6月1日(2000.6.1)
【出願人】(391058060)ベイラー カレッジ オブ メディスン (16)
【氏名又は名称原語表記】BAYLOR COLLEGE OF MEDICINE
【Fターム(参考)】