説明

肝中脂質蓄積抑制剤

【課題】 鹿角霊芝の新たな機能を見出すことにより、鹿角霊芝の用途拡大を図るとともに、新規な肝中脂質蓄積抑制剤を提供する。
【解決手段】 鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤もしくは、肝中脂質蓄積抑制剤を含有する食品を提供する。この肝中脂質蓄積抑制剤もしくは食品は、優れた肝中中性脂肪蓄積抑制作用を有するため、脂肪肝の予防もしくは改善目的に使用することができる。さらに、脂肪肝のみならず、脂肪肝によりリスクが高まることが指摘されている、肝硬変、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化などの症状の予防目的にも使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
鹿角霊芝は、サルノコシカケ科のキノコである霊芝の一種であり、子実体の形状が鹿の角のように枝分かれしたものをいう。霊芝抽出物は苦味料として用いられているほか、他のキノコ類と同様に多糖類であるβ−グルカンを豊富に含むことが知られ、抗腫瘍作用などの免疫賦活作用を有することが明らかとなってきている(特許文献1および2)。
【特許文献1】特開2005−35898号公報
【特許文献2】特開2002−53481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、鹿角霊芝は、上記のような作用が明らかとなっている胞子形成を伴う傘を有する霊芝とは異なる作用を有することが明らかになりつつある状態ではあるが、鹿角霊芝の用途は狭小であるという問題点があった。
【0004】
また、近年は食生活の変化により、脂肪や糖分、アルコールの過剰摂取が原因で、肝臓に脂肪(中性脂肪やコレステロール、リン脂質などのうち、特に中性脂肪)が蓄積されることによって引き起こされる脂肪肝が増加している。さらに、脂肪肝は、肝硬変、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化のリスクを高めることも指摘されている。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は肝臓中(以下、肝中ということがある)の脂質改善剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鹿角霊芝の機能性を鋭意検討したところ、鹿角霊芝処理物は、優れた肝中脂質改善効果を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤に関する。
【0008】
また、本発明は、前記の肝中脂質蓄積抑制剤を含有する、食品組成物もしくは医薬品組成物に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤は、優れた肝中脂質改善効果を有する。
【0010】
従って、鹿角霊芝の肝中脂質改善作用という新たな機能により、鹿角霊芝の用途を拡大することができるとともに、優れた肝中脂質蓄積抑制剤も提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。鹿角霊芝処理物を有効成分とする、肝中脂質蓄積抑制剤(以下、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤ということがある)に関する。また、本発明は肝中脂質蓄積抑制剤を含有する、食品(以下、本発明の食品ということがある)に関する。なお、本発明は、下記の実施形態で制限されない。つまり、特許請求の範囲に記載されている内容の範囲内において、本発明は変更が可能である。
【0012】
(本発明の肝中脂質蓄積抑制剤)
本発明の肝中脂質蓄積抑制剤は、鹿角霊芝処理物を用いている。以下、鹿角霊芝処理物について説明する。
【0013】
(鹿角霊芝処理物)
本発明において、鹿角霊芝処理物とは、鹿角霊芝の乾燥粉末、鹿角霊芝のエキスおよびその乾燥粉末など、鹿角霊芝に何らかの処理を施したものをいう。
【0014】
本発明の鹿角霊芝処理物の原料としては、霊芝のうち、子実体の形状が鹿の角のように枝分かれしたものをいい、枝の先端に若干の胞子形成を伴う傘が存在していてもよい。
【0015】
鹿角霊芝乾燥物は、例えば鹿角霊芝を日干しや熱風乾燥などにより乾燥することにより得られる。乾燥は、好ましくは、水分含有量が10質量%となるまで、またはそれ以下となるまで行われるのが良い。また、必要に応じて、鹿角霊芝乾燥物は、さらに粉砕されて、粉末としても良い。
【0016】
鹿角霊芝乾燥物の粉末を得る場合において、その粉末化の方法としては、例えば、当業者が通常用いる方法、ボールミルやハンマーミル、ローラーミルなどにより、乾燥後の鹿角霊芝を粉砕・粉末化する方法が挙げられる。もちろん、乾燥前の鹿角霊芝をマスコロイダーやスライサー、コミトロールで予め粉砕しておき、この粉砕物を乾燥するといった方法でも良い。
【0017】
鹿角霊芝抽出物は、鹿角霊芝に溶媒を添加して、必要に応じて加温しつつ、抽出により得ることができる。もちろん、遠心分離またはろ過により抽出液を回収して、抽出物を得てもよい。なお、抽出物を得る場合に用いる鹿角霊芝は、乾燥前の鹿角霊芝であってもよいが、乾燥後の鹿角霊芝(例えば鹿角霊芝乾燥粉末)であることが好ましい。
【0018】
鹿角霊芝抽出物を得る場合において、用いることができる溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。また、ここでいう有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、および1,1,2−トリクロロエテンなどが挙げられる。そのうち、鹿角霊芝の抽出液を得る場合において好ましい有機溶媒は、水、極性有機溶媒ならびに含水極性有機溶媒であり、より好ましくは水、エタノール、n−ブタノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、酢酸エチルならびにこれらの含水物であり、最も好ましくは水、エタノールならびに含水エタノールである。
【0019】
加温して抽出する場合、その方法としては、例えば、加熱還流などの加温抽出法や超臨界抽出法などが挙げられ、場合によっては加圧して加温を行ってもよい。加温する場合、鹿角霊芝に添加した溶媒が揮発するのを防ぐ必要があるが、その加温における温度の下限値は、50℃以上、好ましくは70℃以上であり、その加温における温度の上限値は、130℃以下、好ましくは100℃以下とするのがよい。
【0020】
抽出にかかる時間は、鹿角霊芝から十分に可溶性成分が抽出される時間であればよく、好ましくは30分〜48時間である。なお、加温を行わない、すなわち50℃未満で抽出を行う場合は、6時間〜48時間浸漬することが好ましく、50℃以上で加温する場合は、30分〜24時間加温すればよい。
【0021】
また、例えば有機溶媒を除去するなど、必要に応じて、得られた抽出物(抽出液)を、減圧濃縮や凍結乾燥などによって、濃縮または乾燥してもよい。もちろん、そのような濃縮された抽出物や乾燥された抽出物を、本発明の鹿角霊芝処理物として利用してもよい。
【0022】
(本発明の肝中脂質蓄積抑制剤)
本発明の肝中脂質蓄積抑制剤は、鹿角霊芝処理物を含有する。これらの成分を含有することにより、優れた肝中脂質蓄積抑制作用を得られる。さらに、後述の脂質吸収抑制成分または脂質代謝促進成分を添加すれば、その成分との相乗的な効果が期待できる。つまり、単に糖や脂質の吸収抑制成分や代謝促進成分との組合せよりも、鹿角霊芝の成分と脂質吸収抑制成分または脂質代謝促進成分との組合せは、優れた効果が期待できる。
【0023】
これらの各成分の配合量には特に制限はない。しかし、鹿角霊芝乾燥物の配合量については、成人一日あたりにおける鹿角霊芝乾燥物の摂取量の下限値が、0.1g以上となるように配合されるのが良い。また、成人一日あたりにおける鹿角霊芝乾燥物の摂取量の上限値が、50g以下、好ましくは30g以下となるように配合されるのが良い。
【0024】
(本発明の食品)
本発明の食品は、肝中脂質蓄積抑制剤を含有する。つまり、鹿角霊芝処理物を含有している。
【0025】
鹿角霊芝処理物などの配合量は、その形態や剤形によって異なるため、適宜調整されればよい。例えば、鹿角霊芝乾燥物の場合、食品に対して、鹿角霊芝乾燥物の下限値は、0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上とするのがよく、鹿角霊芝乾燥物の上限値は、80質量%以下、好ましくは50質量%以下とするのがよい。
【0026】
なお、本発明の食品には、必要に応じて、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、他の食品原料、調味料、医薬品原料などを添加してもよい。さらに、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤を含有する食品は、用途に応じて、顆粒、錠剤などの形態に成形されてもよい。また、本発明の成分を添加した食品の剤形については、必要に応じてハードカプセル、ソフトカプセルなどのカプセル剤、錠剤、もしくは丸剤などに、あるいは粉末状、顆粒状、茶状、ティーバッグ状、もしくは飴状などの形態に成形したり、そのまま飲料として用いたりすることができる。これらの形状または好みに応じて、そのまま食してもよく、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでも良い。また、粉末化してティーバッグ状などの場合、成分を浸出させてから飲んでも良い。
【0027】
本発明の食品に添加可能な食品原料としては、例えば、ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミン類(A、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸、ビオチン、これらの誘導体など)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛など)、セレン、α−リポ酸、レシチン、ポリフェノール(フラボノイド類、これらの誘導体など)、カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテインなど)、キサンチン誘導体(カフェインなど)、脂肪酸、タンパク質(コラーゲン、エラスチンなど)、ムコ多糖類(ヒアルロン酸など)、アミノ糖(グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、それらの塩など)、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、環状オリゴ糖など)、スフィンゴ脂質やリン脂質及びその誘導体(フォスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、セラミドなど)、含硫化合物(アリイン、セパエン、タウリン、グルタチオン、メチルスルホニルメタンなど)、糖アルコール、リグナン類(セサミンなど)、これらを含有する動植物抽出物、根菜類(ウコン、ショウガなど)、麦若葉末などのイネ科植物の緑葉、ケールなどのアブラナ科植物の緑葉などが挙げられる。
【0028】
特に本発明においては、上記鹿角霊芝処理物だけでなく、脂質吸収抑制成分および脂質代謝促進成分の少なくともいずれかの成分を添加すれば、相乗的な脂質の蓄積抑制または体脂肪減少効果を得ることができる。その結果、例えば、抗糖尿病効果、肥満より生ずる様々な症状の予防効果などが期待できる。
【0029】
ここでいう脂質吸収抑制成分としては、例えば、キトサンおよびその誘導体、サイリウム、プロアントシアニジンなどの胆汁酸を排泄する作用を有する成分、ガロタンニン、ビワ葉などおよびその抽出物などのリパーゼ阻害作用を有する成分が挙げられる。なお、例えば、松樹皮抽出物といったプロアントシアニジンを多く含む植物抽出物を、プロアントシアニジンとして用いることも可能である。
【0030】
脂質代謝促進成分としては、リボフラビン類、茶カテキン類、異性化リノール酸、カフェイン、カプサイシン、カルニチン、コエンザイムQ10、大豆ペプチド、分岐アミノ酸、フォスファチジルコリン、アリルスルフィド化合物、フォルスコリン、ベルゲニン、ケルセチン、アスチルビン、ヒドロキシクエン酸、およびこれらの塩などが挙げられる。もちろん、これら脂質代謝促進成分を含有する植物抽出物、例えば、茶、コレウスフォコリ、アカショウマ、黄杞、大豆、唐辛子、ソバ、ニンニク、タマネギ、コーヒーなどの抽出物を、脂質代謝促進成分として用いることも可能である。
【0031】
上記脂質吸収抑制成分および脂質代謝促進成分は、目的に応じて適宜配合される。例えば、脂質吸収抑制成分および脂質代謝促進成分のいずれかの成分のみを添加してもよく、脂質吸収抑制成分および脂質代謝促進成分の両方を添加してもよい。もちろん、2種類以上の脂質吸収抑制成分を添加しても、2種類以上の脂質代謝促進成分を添加してもよい。
【0032】
とくに、近年健康のために飲食されている、麦若葉(例えば大麦若葉)、ケール、明日葉、桑葉などの緑葉を粉末化して、飲料として摂取する、いわゆる「青汁」として、鹿角霊芝処理物を利用すると、水との相乗効果で、他の青汁よりも嗜好性のよい青汁とすることができ、さらには、摂取しにくい他の青汁原料と共に配合することで、他の青汁原料を摂取しやすくすることも可能である。さらに、上記食品原料を含む飲料、例えば、植物発酵ジュース、野菜ジュース(例えば、人参ジュース)、植物抽出物、果汁などにも利用され得、鹿角霊芝処理物を含有させることにより、嗜好性を良くするだけでなく、機能性または栄養価の高い飲料とすることもできる。
【0033】
もちろん、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤を含有する食品においては、糖液や糖アルコールまたは調味料などを加えて甘味を強くすることもできる。
【0034】
また、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤を含有する食品の剤形については、必要に応じてハードカプセル、ソフトカプセルなどのカプセル剤、錠剤、もしくは丸剤などに、あるいは粉末状、顆粒状、茶状、ティーバッグ状、もしくは飴状などの形態に成形したり、そのまま飲料として用いたりすることができる。これらの形状または好みに応じて、そのまま食してもよく、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでも良い。また、粉末化してティーバッグ状などの場合、成分を浸出させてから飲んでも良い。
【実施例】
【0035】
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。なお、実施例の記載により、本発明を限定して解釈すべきではなく、特許請求の範囲における記載の範囲内において、本発明は種々の変更が可能である。
【0036】
(実施例1:鹿角霊芝乾燥粉末の調製)
鹿角霊芝の子実体100gを水分量が約15質量%となるまで、乾燥機中70℃にて2時間温風乾燥(一次乾燥)した。次いで、最終水分量が10質量%となるように、80℃にて4時間温風乾燥(二次乾燥)した。次いで、150℃の飽和水上気圧を用いて、3秒間加圧蒸気殺菌した。このとき、甘藷茎葉に含まれている水を乾燥した後、200メッシュ区分を90質量%が通過するようにハンマーミルを用いて微粉砕し、鹿角霊芝の乾燥粉末(80g)を得た。
【0037】
(実施例2:肝中脂質改善作用の評価用サンプルの培養)
実施例1で調製した鹿角霊芝の乾燥粉末を用いて、以下の方法で肝中脂質改善作用の評価用サンプルの培養を行った。
【0038】
HepG2細胞(ヒト肝臓腫瘍細胞;独立行政法人理化学研究所)を、96ウェルプレートに2×104cells/ウェル播種し、0.1mLの標準培地(1.5容量%の牛血清アルブミンを含むDMEM培地;Sigama−Aldrich社製)にて、5%CO2雰囲気下、37℃で24時間培養した。その後、1.5mMのオレイン酸(Sigama−Aldrich社製)、3μg/mLの鹿角霊芝乾燥粉末を含む標準培地に置換し、5%CO2雰囲気下、37℃で24時間培養した。培養後の培地をPBSで3回洗浄し、その後PBS中で培地ごと凍結ならびに融解することによりHepG2細胞を破砕して、細胞破砕液を得た。
【0039】
試験群2は、鹿角霊芝乾燥粉末を10μg/mLとした以外は、試験群1と同様に培養して得た細胞破砕液とした。
【0040】
比較群は、置換した培地を1.5mMのオレイン酸のみを含む標準培地とした以外は、試験群1と同様に培養して得た細胞破砕液とした。
【0041】
対照群1は、置換した培地を標準培地とした以外は、試験群1と同様に培養して得た細胞破砕液とした。
【0042】
(実施例3:肝中脂質改善作用の評価1)
実施例2で得た各細胞破砕液について、中性脂肪量を測定キット(トリグリセライドG−テストワコー;和光純薬工業株式会社)にて測定した。その際、対照群1の中性脂肪量の平均値を100%とした時の割合(%)を算出した。結果を表1に示す。
【0043】
(実施例4:肝中脂質改善作用の評価2)
実施例2で得た各細胞破砕液について、細胞の活性化を示すマーカーであるミトコンドリア脱水素酵素(WST−1)を測定キット(Cell Counting Kit;株式会社同仁化学)にて測定した。その際、対照群1のWST−1値の平均値を100%とした時の割合(%)を算出した。結果を表1に合わせて示す。なお、WST−1値が高い程、細胞の活性化が向上していることを示す。
【0044】
【表1】

【0045】
表1の結果、鹿角霊芝乾燥粉末とオレイン酸を含有する培地を用いた試験群1と試験群2は、オレイン酸のみを含有する培地を用いた比較群と比べ、中性脂肪量が低下していることがわかる。さらに、細胞の活性化を示すマーカーであるWST−1については、試験群1と試験群2は、比較群と比べて増加していることより、肝細胞が賦活され得ることがわかる。
【0046】
従って、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤は、優れた肝中の脂質蓄積抑制作用を有するとともに、細胞を賦活して肝機能の改善剤として利用し得ることが分かる。さらに、本発明の肝中脂質蓄積抑制剤は、優れた肝中中性脂肪蓄積抑制作用を有することより、脂肪肝によりリスクが高まることが指摘されている、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化などの症状の予防効果も期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤は、優れた肝中脂質蓄積抑制作用を有するため有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鹿角霊芝処理物を有効成分とする肝中脂質蓄積抑制剤。
【請求項2】
請求項1に記載の肝中脂質蓄積抑制剤を含有する、食品組成物もしくは医薬品組成物。

【公開番号】特開2007−99665(P2007−99665A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−290664(P2005−290664)
【出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【出願人】(398028503)株式会社東洋新薬 (182)
【Fターム(参考)】