説明

肥満及び関連する症候群の予防及び治療における使用のための化合物及び組成物

【課題】
【解決手段】
本発明は、4−ヒドロキシイソロイシン、その異性体、類似体、ラクトン、塩、及びプロドラッグ、それらの調製方法、並びにそれらを含む医薬組成物に関する。より具体的には、本発明は、肥満及び関連する症候群の予防及び治療におけるこれらの化合物の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は哺乳動物において糖尿病を予防又は治療するのに使用される薬剤の製造のための前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択されることを特徴とする化合物の使用。
【請求項2】
4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は哺乳動物において体重及び/又は体脂肪を低減するのに使用される薬剤の製造のための前記異性及び類似体のプロドラッグからなる群より選択されることを特徴とする化合物の使用。
【請求項3】
4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は哺乳動物において食欲を減退させる、及び/又は食物摂取を減らすのに使用される薬剤の製造のための前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択されることを特徴とする化合物の使用。
【請求項4】
4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は哺乳動物において過剰な体重増加の徴候若しくは進行を防止するのに使用される薬剤の製造のための前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択されることを特徴とする化合物の使用。
【請求項5】
請求項4に記載の使用において、前記体重増加の徴候若しくは進行が、哺乳動物で体重増加を刺激する抗糖尿病薬の投与に関連することを特徴とする使用。
【請求項6】
請求項1、2、3又は4に記載の使用において、前記哺乳動物がヒトであることを特徴とする使用。
【請求項7】
請求項6に記載の使用において、前記ヒトが過体重又は肥満であることを特徴とする使用。
【請求項8】
請求項7に記載の使用において、前記ヒトが少なくとも25の肥満指数(BMI)を有することを特徴とする使用。
【請求項9】
請求項8に記載の使用において、前記ヒトが少なくとも30の肥満指数(BMI)を有することを特徴とする使用。
【請求項10】
請求項1、2、3又は4に記載の使用において、前記化合物が、4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、又は薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグであることを特徴とする使用。
【請求項11】
請求項10に記載の使用において、前記4−ヒドロキシイソロイシンの異性体が、下記式:


であることを特徴とする使用。
【請求項12】
請求項10に記載の使用において、前記4−ヒドロキシイソロイシンの異性体が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項13】
請求項10に記載の使用において、前記4−ヒドロキシイソロイシンのラクトンが、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項14】
請求項1、2、3又は4に記載の使用において、前記化合物が、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、又は薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグであることを特徴とする使用。
【請求項15】
請求項14に記載の使用において、前記化合物が、式(I):


式中、
Aは、COA1、C(O)SRA1、C(S)SRA1、C(O)NRA2A3、C(S)NRA2A3、C(O)RA4、SOH、S(O)NRA2A3、C(O)RA5、C(ORA1)RA9A10、C(SRA1)RA9A10、C(=NRA1)RA5、下記式:


であり、
ここで、
A1は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A2及びRA3は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA2は、RA3及びNと共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり、
A4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A5は、天然又は非天然のアミノ酸1から4個のペプチド鎖であり、ここでペプチドは、その末端アミン基を介してC(O)に結合しており、
A6及びRA7は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、C1−4ペルフルオロアルキル、置換又は非置換C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C2−12ジアルキルアミノ、N−保護アミノ、ハロ又はニトロであり、
A9及びRA10は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA9は、RA10及びそれらの親炭素原子と共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり;

Bは、NRB1B2であり、ここで、
(i)RB1及びRB2は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)N−保護基、(c)置換又は非置換C1−6アルキル、(d)置換又は非置換C2−6アルケニル、(e)置換又は非置換C2−6アルキニル、(f)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(g)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から10個である)、(h)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、(i)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(j)置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、(k)置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(l)C(O)RB3(ここでRB3は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(m)COB4(ここでRB4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(n)C(O)NRB5B6(ここでRB5及びRB6は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル及び置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRB5は、RB6及びNと共に、選択的に、非近接O、S若しくはNR’を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでR’は、H又はC1−6アルキルである)、(o)S(O)B7(ここでRB7は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、及び(p)天然又は非天然アルファアミノ酸残基1から4個のペプチド鎖(ここでペプチドは、その末端カルボキシ基を介してNに結合しているが、但し、2つの基が、カルボニル基又はスルホニル基を介して窒素原子に結合していることはない)からなる群より選択されるか、或いは
(ii)RB1は、RB2及びNと共に、選択的にO又はNRB8を含有する置換又は非置換の5員又は6員環を形成し、ここでRB8は、水素又はC1−6アルキルであるか、或いは
(iii)R1aと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、5員から8員環が形成されるか、或いは
(iv)R1aと一緒になったRB1が非置換又は置換Cアルキレンである場合、及びR2aと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−2アルキレンである場合は、〔2.2.1〕又は〔2.2.2〕二環式系が形成されるか、或いは
(v)Rと一緒になったRB1が置換又は非置換C2−6アルキレンである場合は、4員から8員環が形成されるか、或いは
(vi)Rと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−3アルキレンである場合は、6員から8員環が形成されるか、或いは
(vii)RB1は、A及び親炭素A及びBと共に、以下の環:


を形成し、ここで、
Y及びWは、それぞれ独立して、O、S、NRB8又はCRA9A10であり、ここでRA9及びRA10は、それぞれ前記で定義された通りであり、RA11及びRA12は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA9は、RA10及びそれらの親炭素原子と共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり;

Xは、O、S又はNRX1であり、ここでRX1は、(a)水素、(b)N−保護基、(c)置換又は非置換C1−6アルキル、(d)置換又は非置換C2−6アルケニル、(e)置換又は非置換C2−6アルキニル、(f)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(g)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から10個である)、(h)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、(i)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(j)置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は(k)置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択され;

1a及びR1bは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R1aは、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単若しくは縮合環系を形成するか、又はRと一緒になったR1aが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成され;

2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R2a及びR2bは、共に、=O、=N(C1−6アルキル)、=CR2c2d(ここでR2c及びR2dは、それぞれ独立して、水素又は置換又は非置換C1−6アルキルである)又はスピロ環を形成する置換又は非置換C2−5アルキレン部分であるか、或いはR2aは、R1a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単又は縮合環系を形成し;

は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;

は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いはR1aと一緒になったRが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成されるか、又はR1Bと一緒になったRが置換又は非置換C1−3アルキレンである場合は、6員から8員環が形成される
であることを特徴とする使用。
【請求項16】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(II):


式中、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R1a及びR2aは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキルであるか、又はR1aは、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換6員環を形成する
である化合物であることを特徴とする使用。
【請求項17】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(III):


式中、Aは、COA1、C(O)SRA1、C(O)NRA2A3又はC(O)RA5であり、RA1、RA2、RA3、RA5、B、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
である化合物であることを特徴とする使用。
【請求項18】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(IV):


式中、Aは、COA1、C(O)SRA1、C(O)NRA2A3又はC(O)RA5であり、B、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてR、R、R、R、R、R10、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
の化合物であることを特徴とする使用。
【請求項19】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、A、B及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R1a及びR2aは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
であることを特徴とする使用。
【請求項20】
請求項15に記載の使用において、AがCOHであり、BがNH−p−トルエンスルホニルであり、RがHであり、そして、R1a及びR2aがそれぞれCHであることを特徴とする使用。
【請求項21】
請求項15に記載の使用において、AがCOHであり、BがNHであり、RがHであり、そして、R1a及びR2aが、それぞれ非置換又は置換C1−6アルキルであることを特徴とする使用。
【請求項22】
請求項15に記載の使用において、AがCOHであり、BがNHであり、XがOであり、RがHであることを特徴とする使用。
【請求項23】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R2a、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R17、R18、R19及びR20は、それぞれ水素又は非置換若しくは置換C1−6アルキルである
であることを特徴とする使用。
【請求項24】
請求項15に記載の化合物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R、R20及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてR21及びR22は、それぞれ水素又は非置換若しくは置換C1−6アルキルである
で示であることを特徴とする化合物。
【請求項25】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R2a、R2b及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とする使用。
【請求項26】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R1a、R1b、R2a、R2b、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とする使用。
【請求項27】
請求項15に記載の使用において、R1aが、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、選択的に、非近接O、S若しくはNR’を含有する置換又は非置換のC5−10単又は縮合環系を形成し、ここでR’が、H又はC1−6アルキルであることを特徴とする使用。
【請求項28】
請求項15に記載の使用において、式(I)の前記化合物が、下記式:


式中、A、B、X及びR4は、式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R、R、R、R、R、R10、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;
13、R14、R15及びR16は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、C1−4ペルフルオロアルキル、置換又は非置換C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C2−12ジアルキルアミノ、N−保護アミノ、ハロ又はニトロである
からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項29】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項30】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:



からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項31】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


であることを特徴とする使用。
【請求項32】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


であることを特徴とする使用。
【請求項33】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(V):


式中、A、R1a、R1b、R2a、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり;R、R及びRは、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;Zは、式(V)を参照して前記で定義されているXR4又はNRB1RB2である
であるものであることを特徴とする使用。
【請求項34】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(V−A):


式中、RA1、RB2及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり;Rは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;そしてZは、式(V)を参照して前記で定義されているXR又はNRB1B2である
であることを特徴とする使用。
【請求項35】
請求項34に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りであり、Rは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項36】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、式(VI):


式中、A、B、X、R1a、R1b、R及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とする使用。
【請求項37】
請求項36に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りである
からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項38】
請求項37に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項39】
請求項15に記載の使用において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする使用。
【請求項40】
(1)4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択される化合物と;(2)(i)体重及び/又は体脂肪を低減するため、(ii)過剰体重の徴候若しくは進行を防止するため、(iii)食欲を減退させる、及び/又は食物摂取を減らすため、及び/又は肥満を予防若しくは治療するための前記化合物の指示書とを含むことを特徴とする医薬キット。
【請求項41】
(1)4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択される化合物と、(2)抗肥満剤及び/又は抗糖尿病薬と、(3)(1)及び(2)を互いに組み合わせて使用するための指示書とを含むことを特徴とする医薬キット。
【請求項42】
医薬組成物において、(1)4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、及び薬学的に許容されるラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物、及び/又は前記異性体及び類似体のプロドラッグからなる群より選択される化合物と、(2)抗肥満剤及び/又は抗糖尿病薬とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項43】
請求項40、41又は42に記載のキット又は組成物において、追加の抗肥満剤を具えることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項44】
請求項40、41又は42に記載のキット又は組成物において、追加の抗糖尿病薬を具えることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項45】
請求項41又は42に記載のキット又は組成物において、前記化合物と前記抗肥満剤及び/又は前記抗糖尿病薬が別々に配合されていることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項46】
請求項43に記載のキット又は組成物において、前記抗肥満剤が、オーリスタット、リモナバン、シブトラミン及びフェンテルミンからなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項47】
請求項44に記載のキット又は組成物において、前記抗糖尿病薬が、ロシグリタゾン、エキセンジン−4及びメトホルミンからなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項48】
請求項40、41又は42に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、4−ヒドロキシイソロイシンの異性体、又は薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項49】
請求項48に記載のキット又は組成物において、前記4−ヒドロキシイソロイシンの異性体が、下記式:


であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項50】
請求項48に記載のキット又は組成物において、前記4−ヒドロキシイソロイシンの異性体が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項51】
請求項48に記載のキット又は組成物において、前記4−ヒドロキシイソロイシンのラクトンが、下記式:



からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項52】
請求項40、41又は42に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、4−ヒドロキシイソロイシンの類似体、又は薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項53】
請求項52に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(I):


式中、
Aは、COA1、C(O)SRA1、C(S)SRA1、C(O)NRA2A3、C(S)NRA2A3、C(O)RA4、SOH、S(O)NRA2A3、C(O)RA5、C(ORA1)RA9A10、C(SRA1)RA9A10、C(=NRA1)RA5、下記式:


であり、ここで、
A1は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A2及びRA3は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA2は、RA3及びNと共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり、
A4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A5は、天然又は非天然のアミノ酸1から4個のペプチド鎖であり、ここでペプチドは、その末端アミン基を介してC(O)に結合しており、
A6及びRA7は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、C1−4ペルフルオロアルキル、置換又は非置換C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C2−12ジアルキルアミノ、N−保護アミノ、ハロ又はニトロであり、
A9及びRA10は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA9は、RA10及びそれらの親炭素原子と共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり;

Bは、NRB1B2であり、ここで、
(i)RB1及びRB2は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)N−保護基、(c)置換又は非置換C1−6アルキル、(d)置換又は非置換C2−6アルケニル、(e)置換又は非置換C2−6アルキニル、(f)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(g)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から10個である)、(h)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、(i)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(j)置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、(k)置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(l)C(O)RB3(ここでRB3は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(m)COB4(ここでRB4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(n)C(O)NRB5B6(ここでRB5及びRB6は、独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル及び置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRB5は、RB6及びNと共に、選択的に、非近接O、S若しくはNR’を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでR’は、H若しくはC1−6アルキルである)、(o)S(O)B7(ここでRB7は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、及び(p)天然若しくは非天然アルファアミノ酸残基1から4個のペプチド鎖(ここでペプチドは、その末端カルボキシ基を介してNに結合しているが、但し、2つの基が、カルボニル基又はスルホニル基を介して窒素原子に結合していることはない)からなる群より選択されるか、或いは
(ii)RB1は、RB2及びNと共に、選択的にO又はNRB8を含有する置換又は非置換の5員又は6員環を形成し、ここでRB8は、水素又はC1−6アルキルであるか、或いは
(iii)R1aと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、5員から8員環が形成されるか、或いは
(iv)R1aと一緒になったRB1が非置換又は置換Cアルキレンである場合、及びR2aと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−2アルキレンである場合は、〔2.2.1〕又は〔2.2.2〕二環式系が形成されるか、或いは
(v)Rと一緒になったRB1が置換又は非置換C2−6アルキレンである場合は、4員から8員環が形成されるか、或いは
(vi)Rと一緒になったRB1が置換又は非置換C1−3アルキレンである場合は、6員から8員環が形成されるか、或いは
(vii)RB1は、A及び親炭素A及びBと共に、以下の環:


を形成し、ここで、
Y及びWは、それぞれ独立して、O、S、NRB8又はCRA9A10であり、ここでRA9及びRA10は、それぞれ前記で定義された通りであり、RA11及びRA12は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA9は、RA10及びそれらの親炭素原子と共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり;

Xは、O、S又はNRX1であり、ここでRX1は、(a)水素、(b)N−保護基、(c)置換又は非置換C1−6アルキル、(d)置換又は非置換C2−6アルケニル、(e)置換又は非置換C2−6アルキニル、(f)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(g)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から10個である)、(h)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、(i)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(j)置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は(k)置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択され;

1a及びR1bは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R1aは、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単若しくは縮合環系を形成するか、又はRと一緒になったR1aが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成され;

2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R2a及びR2bは、共に、=O、=N(C1−6アルキル)、=CR2c2d(ここでR2c及びR2dは、それぞれ独立して、水素又は置換又は非置換C1−6アルキルである)又はスピロ環を形成する置換又は非置換C2−5アルキレン部分であるか、或いはR2aは、R1a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単又は縮合環系を形成し;

は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;

は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いはR1aと一緒になったRが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成されるか、又はR1Bと一緒になったRが置換又は非置換C1−3アルキレンである場合は、6員から8員環が形成される
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項54】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(II):


式中、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R1a及びR2aは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキルであるか、又はR1aは、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換6員環を形成する
である化合物であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項55】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(III):


式中、Aは、COA1、C(O)SRA1、C(O)NRA2A3又はC(O)RA5であり、そしてRA1、RA2、RA3、RA5、B、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
である化合物であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項56】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(IV):


式中、Aは、COA1、C(O)SRA1、C(O)NRA2A3又はC(O)RA5であり、B、X及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてR、R、R、R、R、R10、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
である化合物であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項57】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、B及びRは、それぞれ式(I)を参照して前で定義された通りであり、そしてR1a及びR2aは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項58】
請求項53に記載のキット又は組成物において、AがCOHであり、BがNH−p−トルエンスルホニルであり、RがHであり、そして、R1a及びR2aがそれぞれCHであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項59】
請求項53に記載のキット又は組成物において、AがCOHであり、BがNHであり、RがHであり、そして、R1a及びR2aが、それぞれ非置換又は置換C1−6アルキルであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項60】
請求項53に記載のキット又は組成物において、AがCOHであり、BがNHであり、XがOであり、そしてRがHであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項61】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R2a、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてR17、R18、R19及びR20は、それぞれ水素又は非置換若しくは置換C1−6アルキルである
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項62】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてR21及びR22は、それぞれ水素又は非置換若しくは置換C1−6アルキルである
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項63】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R2a、R2b及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項64】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、A、X、R1a、R1b、R2a、R2b、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項65】
請求項53に記載のキット又は組成物において、R1aが、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、選択的に、非近接O、S若しくはNR’を含有する置換又は非置換のC5−10単又は縮合環系を形成し、ここでR’が、H又はC1−6アルキルであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項66】
請求項53に記載のキット又は組成物において、式(I)の前記化合物が、下記式:


式中、A、B、X及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りであり、R、R、R、R、R、R10、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;
13、R14、R15及びR16は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、C1−4ペルフルオロアルキル、置換又は非置換C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C2−12ジアルキルアミノ、N−保護アミノ、ハロ又はニトロである
からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項67】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項68】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:



からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項69】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項70】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項71】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(V):


式中、A、R1a、R1b、R2a、R及びRB2は、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり;R、R及びRは、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;Zは、式(V)を参照して前記で定義されているXR又はNRB1B2である
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項72】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(V−A):


式中、RA1、RB2及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり;Rは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり;Zは、式(V)を参照して前記で定義されているXR又はNRB1B2である
であるか、或いは薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグであることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項73】
請求項72に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りであり、そしてRは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項74】
請求項53に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、式(VI):


式中、A、B、X、R1a、R1b、R及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項75】
請求項74に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りである
からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項76】
請求項75に記載のキット又は組成物において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物。
【請求項77】
請求項53に記載のキット又は組成物用において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とするキット又は組成物用。
【請求項78】
式(V):


式中、
Aは、COA1、C(O)SRA1、C(S)SRA1、C(O)NRA2A3、C(S)NRA2A3、C(O)RA4、SOH、S(O)NRA2A3、C(O)RA5、C(ORA1)RA9A10、C(SRA1)RA9A10、C(=NRA1)RA5、下記式:


であり、ここで、
A1は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A2及びRA3は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA2は、RA3及びNと共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり、
A4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であり、
A5は、天然又は非天然のアミノ酸1から4個のペプチド鎖であり、ここでペプチドは、その末端アミン基を介してC(O)に結合しており、
A6及びRA7は、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、C1−4ペルフルオロアルキル、置換又は非置換C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C2−12ジアルキルアミノ、N−保護アミノ、ハロ又はニトロであり、
A9及びRA10は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)置換又は非置換C1−6アルキル、(c)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(d)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、(e)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、及び(f)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRA9は、RA10及びそれらの親炭素原子と共に、選択的にO若しくはNRA8を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでRA8は、水素又はC1−6アルキルであり;

Zは、XR又はNRB1B2であり、ここでXは、O又はSであり、RB1及びRB2は、それぞれ独立して、(a)水素、(b)N−保護基、(c)置換又は非置換C1−6アルキル、(d)置換又は非置換C2−6アルケニル、(e)置換又は非置換C2−6アルキニル、(f)置換又は非置換C3−8シクロアルキル、(g)置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から10個である)、(h)置換又は非置換のC若しくはC10アリール、(i)置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(j)置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、(k)置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、(l)C(O)RB3(ここでRB3は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(m)COB4(ここでRB4は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(n)C(O)NRB5B6(ここでRB5及びRB6は、独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル及び置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択されるか、又はRB5は、RB6及びNと共に、選択的に、非近接O、S若しくはNR’を含有する置換又は非置換の5員若しくは6員環を形成し、ここでR’は、H若しくはC1−6アルキルである)、(o)S(O)B7(ここでRB7は、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から6個である)からなる群より選択される)、(p)天然若しくは非天然アルファアミノ酸残基1から4個のペプチド鎖(ここでペプチドは、その末端カルボキシ基を介してNに結合している)からなる群より選択されるか;或いはRB1は、RB2及びNと共に、選択的に、O又はNRB8を含有する置換又は非置換の5員又は6員環を形成し、ここでRB8は、水素又はC1−6アルキルであり;

2aは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R2a及びR2bは、共に、=O、=N(C1−6アルキル)、=CR2c2d(ここでR2c及びR2dは、それぞれ独立して、水素又は置換又は非置換C1−6アルキルである)又はスピロ環を形成する置換又は非置換C2−5アルキレン部分であるか、或いはR2aは、R1a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単又は縮合環系を形成し;

1a及びR1bは、それぞれ独立して、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いは、R1aは、R2a及びそれらの塩基炭素原子(base carbon atom)と共に、置換又は非置換C5−10単若しくは縮合環系を形成するか、又はRと一緒になったR1aが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成され;

は、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)であるか、或いはR1aと一緒になったRが置換又は非置換C1−4アルキレンである場合は、3員から6員環が形成されるか、又はR1Bと一緒になったRが置換又は非置換C1−3アルキレンである場合は、6員から8員環が形成され;

、R及びRは、それぞれ独立して、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
であることを特徴とする化合物、或いは
薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグ。
【請求項79】
請求項78に記載の化合物において、前記化合物が、式(V−A):


式中、Z、RA1、RB2及びRは、それぞれ式(I)を参照して前記で定義された通りであり、Rは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
であることを特徴とする化合物。
【請求項80】
請求項79に記載の化合物において、前記化合物が、下記式:



式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(I)を参照して前記で定義された通りであり、Rは、水素、置換又は非置換C1−6アルキル、置換又は非置換C3−8シクロアルキル、置換又は非置換アルクシクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は炭素原子3から8個であり、アルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C2−6アルケニル、置換又は非置換C2−6アルキニル、置換又は非置換のC若しくはC10アリール、置換又は非置換C7−16アルカリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)、置換又は非置換C1−9ヘテロシクリル、又は置換又は非置換C2−15アルクヘテロシクリル(ここでアルキレン基は炭素原子1から4個である)である
からなる群より選択されることを特徴とする化合物。
【請求項81】
請求項78に記載の化合物において、前記化合物が、式(VI):


式中、A、B、X、R1a、R1b、R及びRは、式(V)を参照して前記で定義された通りである
であることを特徴とする化合物。
【請求項82】
請求項81に記載の化合物において、前記化合物が、下記式:


式中、RA1、RB1、RB2及びRは、式(V)を参照して前記で定義された通りである
からなる群より選択されることを特徴とする化合物。
【請求項83】
請求項82に記載の化合物において、前記化合物が、下記式:


からなる群より選択されることを特徴とする化合物。
【請求項84】
下記式:



からなる群より選択されることを特徴とする化合物、又は薬学的に許容されるそのラクトン、塩、代謝産物、溶媒和物及び/又はプロドラッグ。
【請求項85】
医薬組成物において、請求項78から84のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される希釈剤、担体又は賦形剤とを具えることを特徴とする医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24】
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【公表番号】特表2008−538211(P2008−538211A)
【公表日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502519(P2008−502519)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【国際出願番号】PCT/IB2006/002400
【国際公開番号】WO2006/131836
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パイレックス
【出願人】(507274021)イノディア インク. (3)
【Fターム(参考)】