説明

肺内沈着の増大を有するコルチコステロイドを送達するためのシステムおよび方法

本発明は、(1)コルチコステロイドおよび溶解度向上剤を含む吸入型水性混合物、ならびに(2)吸入型ネブライザを備え、ネブライザによる該コルチコステロイド含有水性混合物の送達により、慣用的な吸入型療法剤と比較したときのコルチコステロイドの薬物動態学的プロフィールの向上をもたらす、コルチコステロイドの送達のための方法およびシステムに関する。この組成物は、投与前の組成物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、かつコルチコステロイド以外の活性な医薬品を実質的に含まない。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の単一のコルチコステロイド、溶媒および溶解度向上剤を含む吸入可能な組成物であって、ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該組成物が、投与前の該組成物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして該組成物が、該コルチコステロイド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、吸入可能な組成物。
【請求項2】
前記組成物が、投与前の該組成物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、約60μg、約120μg、約125μg、約240μg、約250μg、約500μg、約1000μg、約1500μg、または約2000μgの前記コルチコステロイドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記ネブライザによる前記投与が、約5分未満、約4分未満、約3分未満、約2分未満、または約1.5分未満の送達時間を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記溶媒が、水を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
吸入可能な組成物からの微粒子を作製する方法であって:
溶媒および溶解度向上剤を有効量のコルチコステロイドに添加する工程、ならびに
ネブライザを作動させて該組成物の微粒子を作製する工程
を含み、
該ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該方法が、投与前の該組成物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして該組成物が、該コルチコステロイド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
方法。
【請求項13】
前記方法が、投与前の該組成物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記溶媒が、水を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
治療有効用量の単一のコルチコステロイドを患者に送達するための吸入システムであって:
(a)該コルチコステロイドおよび溶解度向上剤を含む水性吸入混合物、ならびに
(b)ネブライザ
を備え、
それによって、該ネブライザを介しての被験体への組成物の投与の際に、該システムが、投与前の該混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして該組成物が、該コルチコステロイド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
吸入システム。
【請求項23】
前記システムが、投与前の前記混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記システムがまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記システムがまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。
【請求項27】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項22に記載のシステム。
【請求項28】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項22に記載のシステム。
【請求項30】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
気管支収縮性障害の処置を必要とする患者において気管支収縮性障害を処置するための方法であって:
溶媒および溶解度向上剤をある量の単一のコルチコステロイドに添加することにより混合物を形成する工程、ならびに
ネブライザを作動させる工程
を含み、
該ネブライザを介しての被験体への該混合物の投与の際に、該方法が、投与前の該混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして組成物が、該コルチコステロイド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
方法。
【請求項32】
前記方法が、投与前の前記混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記方法が、投与前の前記混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約45%の肺内沈着を達成する、請求項33に記載の方法。
【請求項34】
前記方法が、投与前の前記混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて少なくとも約50%の肺内沈着を達成する、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記方法が、投与前の前記混合物中のコルチコステロイドの量に基づいて約40%と約55%との間の肺内沈着を達成する、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項31に記載の方法。
【請求項37】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
前記混合物が、約60μg、約120μg、約125μg、約240μg、約250μg、約500μg、約1000μg、約1500μg、または約2000μgの前記コルチコステロイドを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
投与前の前記組成物中の前記単一のコルチコステロイドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記溶媒が、水を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記気管支収縮性障害が、喘息、小児喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、慢性気管支炎、および気腫からなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項45】
前記混合物が、患者に1日1回以下で投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
前記混合物が、患者に1日2回または1日2回よりも多く投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項47】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項48】
有効量のブデソニド、溶媒および溶解度向上剤を含む吸入可能な組成物であって、ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該組成物が、投与前の該組成物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、該組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、吸入可能な組成物。
【請求項49】
前記組成物が、投与前の該組成物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記組成物がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項48に記載の組成物。
【請求項51】
前記組成物が、約60μg、約120μg、約125μg、約240μg、約250μg、約500μg、約1000μg、約1500μg、または約2000μgのブデソニドを含む、請求項48に記載の組成物。
【請求項52】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項53】
前記ネブライザによる前記投与が、約5分未満、約4分未満、約3分未満、約2分未満、または約1.5分未満の送達時間を有する、請求項48に記載の組成物。
【請求項54】
投与前の前記組成物中のブデソニドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項48に記載の組成物。
【請求項55】
投与前の前記組成物中のブデソニドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記溶媒が、水を含む、請求項48に記載の組成物。
【請求項57】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項58】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
約60μgのブデソニド、溶媒および溶解度向上剤を含む吸入可能な組成物であって、ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該組成物が、少なくとも20μgのブデソニドの肺内沈着を達成し、該組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、吸入可能な組成物。
【請求項60】
約120μgのブデソニド、溶媒および溶解度向上剤を含む吸入可能な組成物であって、ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該組成物が、少なくとも40μgのブデソニドの肺内沈着を達成し、該組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、吸入可能な組成物。
【請求項61】
約240μgのブデソニド、溶媒および溶解度向上剤を含む吸入可能な組成物であって、ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該組成物が、少なくとも80μgのブデソニドの肺内沈着を達成し、該組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、吸入可能な組成物。
【請求項62】
吸入可能な組成物からの微粒子を作製する方法であって:
溶媒および溶解度向上剤を有効量のブデソニドに添加する工程、ならびに
ネブライザを作動させて該組成物の微粒子を作製する工程
を含み、
該ネブライザを介しての被験体への該組成物の投与の際に、該方法が、投与前の該組成物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして該組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
方法。
【請求項63】
前記方法が、投与前の該組成物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
投与前の前記組成物中のブデソニドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項62に記載の方法。
【請求項68】
投与前の前記組成物中のブデソニドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記溶媒が、水を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項70】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項71】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
治療有効用量のブデソニドを患者に送達するための吸入システムであって:
(a)ブデソニドおよび溶解度向上剤を含む水性吸入薬、ならびに
(b)ネブライザ
を備え、
それによって、該ネブライザを介しての被験体への組成物の投与の際に、該システムが、投与前の該混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして混合物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
吸入システム。
【請求項73】
前記システムが、投与前の前記混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項72に記載のシステム。
【請求項74】
前記システムがまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項72に記載のシステム。
【請求項75】
前記システムがまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項72に記載のシステム。
【請求項76】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項72に記載のシステム。
【請求項77】
投与前の該組成物中のブデソニドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項72に記載のシステム。
【請求項78】
投与前の該組成物中のブデソニドの量が、約120μg、約60μgまたは約40μgである、請求項77に記載のシステム。
【請求項79】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項72に記載のシステム。
【請求項80】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
気管支収縮性障害の処置を必要とする患者において気管支収縮性障害を処置するための方法であって:
溶媒および溶解度向上剤をある量のブデソニドに添加することにより混合物を形成する工程、ならびに
ネブライザを作動させる工程
を含み、
該ネブライザを介しての被験体への該混合物の投与の際に、該方法が、投与前の該混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約35%の肺内沈着を達成し、そして組成物が、ブデソニド以外の活性な医薬品を実質的に含まない、
方法。
【請求項82】
前記方法が、投与前の前記混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約40%の肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記方法が、投与前の前記混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約45%の肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記方法が、投与前の前記混合物中のブデソニドの量に基づいて少なくとも約50%の肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記方法が、投与前の前記混合物中のブデソニドの量に基づいて約40%と約55%との間の肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項86】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約80%の呼吸用画分を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項87】
前記方法がまた、投与の際に少なくとも約85%の呼吸用画分を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記混合物が、約60μg、約120μg、約125μg、約240μg、約250μg、約500μg、約1000μg、約1500μg、または約2000μgのブデソニドを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項89】
投与前の前記組成物中のブデソニドの量が、約250μgの名目投薬量である、請求項81に記載の方法。
【請求項90】
前記溶媒が、水を含む、請求項81に記載の方法。
【請求項91】
前記溶解度向上剤が、プロピレングリコール、非イオン界面活性剤、チロキサポール、ポリソルベート80、ビタミンE−TPGS、マクロゴール−15−ヒドロキシステアレート、リン脂質、レシチン、精製および/または富化レシチン、レシチンから抽出されたホスファチジルコリン画分、ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、シクロデキストリンおよびその誘導体、SAE−CD誘導体、SBE−α−CD、SBE−β−CD、SBE1−β−CD、SBE4−β−CD、SBE7−β−CD、SBE−γ−CD、ジメチルβ−CD、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、2−HP−β−CD、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、グルコシル−α−シクロデキストリン、グルコシル−β−シクロデキストリン、ジグルコシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリン、マルトシル−β−シクロデキストリン、マルトシル−γ−シクロデキストリン、マルトトリオシル−β−シクロデキストリン、マルトトリオシル−γ−シクロデキストリン、ジマルトシル−β−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、カルボキシアルキルチオエーテル誘導体、ORG 26054、ORG 25969、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルピロリドンのコポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ならびにその組合せからなる群より選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項92】
前記溶解度向上剤が、SBE7−β−CDを含む、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記気管支収縮性障害が、喘息、小児喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、慢性気管支炎、および気腫からなる群より選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項94】
前記混合物が、患者に1日1回以下で投与される、請求項81に記載の方法。
【請求項95】
前記混合物が、患者に1日2回または1日2回よりも多く投与される、請求項87に記載の方法。
【請求項96】
前記ネブライザが、ジェットネブライザ、超音波ネブライザ、拍動メンブレンネブライザ、多数の孔を有する振動メッシュまたはプレートを備えるネブライザ、あるいは振動発生器および水性チャンバを備えるネブライザからなる群より選択される、請求項87に記載の方法。
【請求項97】
前記混合物が、約60μgのブデソニドを含み、ネブライザを介しての被験体への該混合物の投与の際に、組成物が、少なくとも20μgのブデソニドの肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項98】
前記混合物が、120μgのブデソニドを含み、ネブライザを介しての被験体への該混合物の投与の際に、組成物が、少なくとも40μgのブデソニドの肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。
【請求項99】
前記混合物が、240μgのブデソニドを含み、ネブライザを介しての被験体への該混合物の投与の際に、組成物が、少なくとも80μgのブデソニドの肺内沈着を達成する、請求項81に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2009−520827(P2009−520827A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547534(P2008−547534)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/048735
【国際公開番号】WO2007/075859
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(508185328)ティカ レーケメデル アーベー (11)
【Fターム(参考)】