説明

肺疾患を治療するための乾燥粉末製剤および方法

本発明は、気道への二価金属カチオン塩および/または一価カチオン塩の送達のための吸入に適する乾燥粒子、ならびに呼吸器疾患および/または感染を有する対象を治療するための方法を対象とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
二価金属カチオン塩を含む吸入に適する乾燥粒子を含む吸入に適する乾燥粉末であって、前記二価金属カチオン塩は、前記乾燥粒子の約5重量%以上の量の二価金属カチオンを供給し、前記吸入に適する乾燥粒子は、レーザー回折(RODOS/HELOSシステム)で測定して、約10ミクロン以下の幾何学的体積中位径(VMGD)および約2未満の分散性比率(1/4バール)を有する、吸入に適する乾燥粉末。
【請求項2】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約5.0ミクロン以下の幾何学的体積中位径(VMGD)を有する、請求項1に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項3】
前記吸入に適する乾燥粉末は、レーザー回折(RODOS/HELOSシステム)で測定して、約1.5未満の分散性比率(1/4バール)を有する、請求項1または2に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項4】
前記吸入に適する乾燥粉末は、前記粒子の約6重量%以上の量の一価カチオンを提供する一価塩をさらに含む、請求項1または2のいずれかに記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項5】
前記吸入に適する乾燥粉末は、少なくとも45%の5.6ミクロン未満の細粒分(FPF)を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項6】
前記吸入に適する乾燥粉末は、少なくとも30%の3.4ミクロン未満の細粒分(FPF)を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項7】
前記吸入に適する乾燥粉末は、少なくとも45%の5.0ミクロン未満の細粒分(FPF)を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項8】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約5ミクロン以下の空気力学的質量中位径(MMAD)を有する、請求項1または7のいずれかに記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項9】
前記二価金属カチオン塩は、水中で0.5g/L以上の溶解度を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項10】
前記吸入に適する乾燥粒子は、リン酸カルシウムを含有しない、請求項1〜9のいずれかに記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項11】
二価金属カチオンの前記二価金属カチオン塩に対する分子量比は、約0.1より大きい、請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項12】
二価金属カチオンの前記二価金属カチオン塩に対する分子量比は、約0.16より大きい、請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項13】
前記吸入に適する乾燥粉末は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項14】
前記少なくとも1つの賦形剤は、約20重量%以下の量で存在し、かつロイシンを含む、請求項13に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項15】
前記少なくとも1つの賦形剤は、約50重量%以下の量で存在し、かつロイシンを含む、請求項13に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項16】
前記少なくとも1つの賦形剤は、約20重量%以下の量で存在し、かつマルトデキストリンまたはマンニトールを含む、請求項13に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項17】
前記少なくとも1つの賦形剤は、約50重量%以下の量で存在し、かつマルトデキストリンまたはマンニトールを含む、請求項13に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項18】
前記二価金属塩は、マグネシウム塩およびバリウム塩から成る群から選択される、請求項1〜17のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項19】
前記二価金属カチオン塩は、カルシウム塩である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項20】
前記カルシウム塩は、硫酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項19に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項21】
前記カルシウム塩は、乳酸カルシウムである、請求項19に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項22】
前記一価塩は、リチウム塩またはカリウム塩である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項23】
前記一価塩は、ナトリウム塩である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項24】
前記ナトリウム塩は、塩化ナトリウムである、請求項23に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項25】
前記ナトリウム塩は、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、または硫酸ナトリウムである、請求項23に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項26】
二価金属カチオン塩および一価塩を含む吸入に適する乾燥粒子を含む吸入に適する乾燥粉末であって、非晶質二価金属カチオン相および結晶性一価塩相を含む、吸入に適する乾燥粉末。
【請求項27】
前記非晶相のガラス転移温度は、少なくとも約120℃である、請求項26に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項28】
前記非晶相は、賦形剤をさらに含む、請求項26または27に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項29】
前記賦形剤は、ロイシン、マルトデキストリン、マンニトール、またはそれらの組み合わせである、請求項28に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項30】
前記吸入に適する乾燥粉末は、2.0以下の1/4バールまたは0.5/4バールを有する、請求項26〜29のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項31】
前記吸入に適する乾燥粉末は、1.5以下の1/4バールまたは0.5/4バールを有する、請求項26〜29のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項32】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約5ミクロン以下のMMADを有する、請求項26〜31のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項33】
前記吸入に適する乾燥粉末は、0.5〜約5ミクロンのVMGDを有する、請求項26〜31のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項34】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約5ミクロン〜約20ミクロンのVMGDを有する、請求項26〜31のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項35】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約−10kcal/mol〜10kcal/molの溶解熱を有する、請求項26〜34のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項36】
前記二価金属カチオンは、前記吸入に適する乾燥粉末の少なくとも約5重量%で存在する、請求項26〜35のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項37】
前記二価金属カチオン塩は、カルシウム塩である、請求項36に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項38】
前記カルシウム塩は、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項37に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項39】
前記一価塩は、ナトリウム塩である、請求項26〜38のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項40】
前記ナトリウム塩は、塩化ナトリウムである、請求項39に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項41】
二価金属塩を含む吸入に適する乾燥粒子を含む吸入に適する乾燥粉末であって、前記二価金属塩は、前記乾燥粒子の約5重量%以上の量のカチオンを提供し、前記吸入に適する乾燥粉末は、1.5より大きいハウスナー比および2以下の1/4バールまたは0.5/4バールを有する、吸入に適する乾燥粉末。
【請求項42】
前記吸入に適する乾燥粉末は、1.5以下の1/4バールまたは0.5/4バールを有する、請求項41に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項43】
前記ハウスナー比は、1.7より大きい、請求項41に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項44】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約5ミクロン以下のMMADを有する、請求項41〜43のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項45】
前記吸入に適する乾燥粉末は、約−10kcal/mol〜10kcal/molの溶解熱を有する、請求項41〜44のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項46】
前記二価金属カチオン塩は、カルシウム塩である、請求項41〜45のいずれか1項に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項47】
前記カルシウム塩は、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項46に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項48】
クエン酸カルシウムまたは硫酸カルシウムを含有する吸入に適する乾燥粒子を含む吸入に適する乾燥粉末であって、前記吸入に適する乾燥粒子は、
a)塩化カルシウムの水溶液を含む第1の液体供給原料と、硫酸ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムの水溶液を含む第2の液体供給原料とを提供することと、
b)前記第1の液体供給原料および前記第2の液体供給原料を混合して、アニオン交換反応が起こる混合物を産生し、硫酸カルシウムおよび塩化ナトリウム、またはクエン酸カルシウムおよび塩化ナトリウムを含む飽和もしくは過飽和溶液を産生することと、
c)b)で産生された前記飽和もしくは過飽和溶液を噴霧乾燥して、吸入に適する乾燥粒子を産生することと、を含む過程で産生される、吸入に適する乾燥粉末。
【請求項49】
b)において、前記第1の液体供給原料および前記第2の液体供給原料は、バッチ混合される、請求項48に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項50】
b)において、前記第1の液体供給原料および前記第2の液体供給原料は、静的混合される、請求項48に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項51】
静的混合後、得られた混合物は、5分以内に霧化される、請求項50に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項52】
静的混合後、得られた混合物は、30秒以内に霧化される、請求項50に記載の吸入に適する乾燥粉末。
【請求項53】
呼吸器疾患を治療するための方法であって、それを必要とする患者の気道に、請求項1〜52のいずれか1項に記載の有効量の吸入に適する乾燥粉末を投与することを含む、方法。
【請求項54】
呼吸器疾患の急性増悪を治療するための方法であって、それを必要とする患者の気道に、請求項1〜52のいずれか1項に記載の有効量の吸入に適する乾燥粉末を投与することを含む、方法。
【請求項55】
気道の感染性疾患を治療または予防するための方法であって、それを必要とする患者の気道に、請求項1〜52のいずれか1項に記載の有効量の吸入に適する乾燥粉末を投与することを含む、方法。

【図1A−1】
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【図1A−2】
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【図1B−1】
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【図1B−2】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F−1】
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【図1F−2】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A−B】
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【図5C−D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図27D】
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【図27E】
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【図27F】
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【図27G】
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【図27H】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31A−B】
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【図31C−D】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2012−522018(P2012−522018A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502314(P2012−502314)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/028961
【国際公開番号】WO2010/111680
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(511229455)パルマトリックス,インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】