説明

肺癌の治療および診断のための組成物および方法

【課題】 癌(特に、肺癌)の治療および診断のための組成物および方法を提供する。
【解決手段】 例示的な組成物は、1つ以上肺腫瘍ポリペプチド、その免疫原性部分、このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、このようなポリペプチドを発現する抗原提示細胞、およびこのようなポリペプチドを発現する細胞に特異的なT細胞を含む。開示された組成物は、例えば、疾患、特に肺癌の診断、予防および/または処置において有用である。このようなポリペプチドおよびポリヌクレオチドは、肺癌の診断および処置のための薬学的組成物(例えば、ワクチン)、および他の組成物において用いられ得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者における肺癌の発達を阻害する方法であって、該方法は、以下;
(a)配列番号175、478、479、および483またはそれらの一部のいずれか1つに示されるポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;
(b)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;
(c)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
(d)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなるポリペプチド;ならびに
(e)(b)、(c)または(d)のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドであって、ヒトT細胞応答もしくはB細胞応答を刺激することが可能である、アミノ酸配列を含む、ポリペプチド
からなる群の中から選択される少なくとも1つの成分を含む有効量の組成物を該患者へ投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
患者における腫瘍の進行を防止する方法であって、該方法は、以下;
(a)配列番号175、478、479、および483またはそれらの一部のいずれか1つに示されるポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;
(b)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド;
(c)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
(d)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、ポリペプチド;ならびに
(e)(b)、(c)または(d)のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドであって、該ポリペプチドは、ヒトT細胞応答もしくはB細胞応答を刺激することが可能なアミノ酸配列を含む、ポリペプチド
からなる群の中から選択される少なくとも1つの成分を含む有効量の組成物を該患者へ投与する工程を包含する、方法。
【請求項3】
前記組成物が少なくとも1つのアジュバントをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記アジュバントが、Freud’s Incomplete Adjuvant;Freud’s Complete Adjuvant;Merck Adjuvant 65;AS−1,AS−2;水酸化アルミニウムゲル;リン酸アルミニウム;カルシウムの塩;鉄または亜鉛;アシル化チロシンアシル化糖の不溶性の懸濁液;陽イオン的に誘導体化された多糖または陰イオン的に誘導化された多糖;ポリホスファゼン;生分解性の微粒子;モノホスホリル脂質A、QS21、アミノアルキルグルコサミニド4−ホスフェート、およびクイルAからなる群から選択される、方法。
【請求項5】
腫瘍タンパク質に特異的なT細胞を刺激および/または増殖させるための方法であって、T細胞の刺激および/または増殖を可能にするための条件および十分な時間の下、以下:
(a)配列番号175、478、479、および483またはそれらの一部のいずれか1つに示されるポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;
(b)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸を含むポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド;
(c)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
(d)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、ポリペプチド;
(e)(c)または(d)のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
(f)(c)、(d)または(e)に従うポリペプチドでパルスされたか、またはそれを発現する、抗原提示細胞
からなる群から選択される少なくとも1つの成分とT細胞とをエキソビボで接触させる工程を包含する、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法に従って調製されるT細胞を含む、単離されたT細胞集団。
【請求項7】
患者における肺癌の処置のための方法であって、請求項6に記載の増殖させたT細胞を含む有効量の組成物を該患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項8】
患者における免疫応答を刺激するための方法であって、以下:
(a)配列番号175、478、479、および483またはそれらの一部のいずれか1つに示されるポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;
(b)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるポリペプチドをコードする配列を含む、ポリヌクレオチド;
(c)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560のいずれか1つに示されるポリペプチドをコードする配列からなる、ポリヌクレオチド;および
(d)(b)または(c)のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有するポリペプチド配列をコードする配列を含む、ポリヌクレオチド;
からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む有効量の組成物を該患者に投与する工程を包含し、ここで該ポリヌクレオチドは、ヒトT細胞応答またはヒトB細胞応答を刺激することが可能なポリペプチドをコードする、方法。
【請求項9】
患者における免疫応答を刺激するための方法であって、以下:
(a)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはそれらの一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
(b)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、ポリペプチド;
(c)(a)または(b)のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、ポリペプチド;
からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む有効量の組成物を該患者に投与する工程を包含し、ここで該ポリペプチドは、ヒトT細胞応答またはヒトB細胞応答を刺激することが可能である、方法。
【請求項10】
前記組成物が、少なくとも1つのアジュバントをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記アジュバントが、Freud’s Incomplete Adjuvant;Freud’s Complete Adjuvant;Merck Adjuvant 65;AS−1,AS−2;水酸化アルミニウムゲル;リン酸アルミニウム;カルシウムの塩;鉄または亜鉛;アシル化チロシンアシル化糖の不溶性の懸濁液;陽イオン的に誘導体化された多糖または陰イオン的に誘導化された多糖;ポリホスファゼン;生分解性の微粒子;モノホスホリル脂質A、QS21、アミノアルキルグルコサミニド4−ホスフェート、およびクイルAからなる群から選択される、方法。
【請求項12】
配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部に示される少なくとも1つのポリペプチドを含む、融合タンパク質。
【請求項13】
発現制御エレメントに作動可能に連結された請求項12に記載の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
【請求項14】
請求項13に記載の発現べクターで形質転換またはトランスフェクトされた、宿主細胞。
【請求項15】
配列番号548、559、560、461、470〜477、480〜482、484、497、507〜547、および549〜558に示されるポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項16】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントがモノクローナル抗体である、請求項15に記載の抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項17】
請求項15に記載の少なくとも1つの抗体および検出試薬を含む診断キットであって、該検出試薬がレポーター群を含む、診断キット。
【請求項18】
生理学的に受容可能なキャリアおよび免疫刺激物からなる群から選択される第1の成分、ならびに以下:
(a)配列番号176、470〜477、480〜482、484、491、497、および504〜560またはその一部のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)請求項12に記載の融合タンパク質;
(c)請求項15に記載の抗体;
(d)請求項6に記載のT細胞集団、および
(e)(a)に記載のポリペプチドででパルスされたか、またはそれを発現する抗原提示細胞、
からなる群から選択される第2の成分を含む、組成物。
【請求項19】
患者における免疫応答を刺激するための方法であって、請求項18に記載の組成物を該患者へと投与する工程を包含する、方法。
【請求項20】
患者における肺癌の処置のための方法であって、請求項18に記載の組成物を該患者へと投与する工程を包含する、方法。
【請求項21】
配列番号470〜477、480〜482、484、491、497および504〜560のいずれか1つに示されるアミノ酸配列をコードする配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項22】
配列番号470〜477、481〜482、484、491、497および504〜560のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。

【公開番号】特開2010−227112(P2010−227112A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115353(P2010−115353)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【分割の表示】特願2003−583206(P2003−583206)の分割
【原出願日】平成15年4月7日(2003.4.7)
【出願人】(397069329)コリクサ コーポレイション (38)
【Fターム(参考)】