説明

胃腸毒性、関連する症状及び潰瘍の処置のための天然作用物質

本発明は、フラボノイド化合物の豊富な供給源としての、インドの薬草であるOroxylum indicumの同定に関する。それから単離されたフラボン部類の化合物における粘膜保護及び抗胃潰瘍特性が、フラバノイド混合物と共に、ヘキサン及びアセトン抽出物から相当な収率で同定された。ヘキサン抽出物を、分別し、精製して、化合物を、オロキシリンA、クリシン及びバイカレインとして同定した。アセトン抽出物を精製し、得られた化合物を、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドとして同定した。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、フラボノイド化合物の豊富な供給源としての、インドの薬草であるOroxylum indicumの同定に関する。フラボンの部類の化合物において粘膜保護性の抗胃潰瘍特性を同定した。本発明は、ヘキサン及びアセトン抽出物から相当な収率で得られるフラボノイド混合物も提供する。ヘキサン抽出物を、分別し、精製して、化合物を、オロキシリンA、クリシン及びバイカレインとして同定した。アセトン抽出物を精製し、化合物を、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドとして同定した。強力な抗胃潰瘍化合物の発明は、オロキシリン及びクリシンから誘導される幾つかの類似体の合成を伴い、これらをこの植物から良好な収率で単離した。この結果によると、オロキシロシドメチルエステル化合物は、アスピリン、エタノール、ストレス及び幽門結紮により誘発される胃潰瘍に対して強力な活性を示した。
【0002】
胃又は消化性潰瘍は、ヒトの胃腸管に罹患する主な疾患、及び罹患率と死亡率の両方に関する主な健康問題を構成する。消化性潰瘍の一般的な臨床的特徴は、胃及び腸の十二指腸部分における酸過剰分泌及び潰瘍形成である。消化性潰瘍疾患(PUD)は、主に、先進国及び発展途上国の成人人口に影響を与える。消化性潰瘍の危険度は、世紀の変わり目の前に生まれた世代において最も高く、それ以降の全ての世代では低下している。低い家計所得、老齢、喫煙、低い教育的達成、民族性、胃酸産出量の増加、ヘリコバクター・ピロリ、NSAID及びストレスが、PUD危険因子における有意であり、独立した基本的な危険因子として作用するものである。上部GI疾患の有病率は、65歳以上の被験者において増加している。高齢の患者におけるほぼ40%のGU(胃潰瘍)及び25%のDU(十二支潰瘍)が、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の使用に関わっている。胃腸(GI)の副作用には、潰瘍(NSAIDを定期的に使用している患者の15〜30%において内視鏡検査で見出される)、上部GI出血(年間発症率1.0〜1.5%)のような合併症、及び消化不良(NSAIDを摂取している患者の最大60%に発生する)のような上部GIの症状の発生が含まれる。NSAIDは、そのなかで、抗炎症、鎮痛及び解熱効果のために世界中で最も広く使用されている処方薬であり、一方、低用量のアスピリン(これもNSAID)が心血管障害の予防に使用されている。これらの薬剤の治療利益は相当なものであるが、これらの使用は、その胃腸毒性のために制限されており、そのうちの幾つかは重大であるか又は致命的でさえある。NSAID誘発GI合併症の確立された危険因子は、年齢、潰瘍歴、多量のアルコール消費、個別のNSAID、コルチコイド若しくはアスピリン又は抗凝血剤に関連する用量(潰瘍性出血)である。2004年のPUDの治療上の獲得は、COX−2インヒビターの使用が、抗炎症性処置におけるGIの副作用を有意に低減したことである。特定のCOX−2インヒビター(NSAID)による心臓の副作用が報告されたので、COX−2インヒビターによる処置が広く問題になった。アスピリンは、心血管疾患(CVD)を有するか又はその危険性のある患者において、心臓血管の血栓発症の予防のために非常に有用な医薬である。アスピリンで治療を受けている患者は、心臓保護のために81mg/日であっても、GI損傷の危険性を増加する因子について評価するべきである。
【0003】
ストレスは、多様な身体系に対して広範囲な影響を有する。ストレスは、長い間、冠動脈疾患の危険因子の一つとして関連づけられてきた。ホメオスタシスに対する急性の脅威として定義されているストレスは、適応又はアロスタティック応答を誘発し、胃腸管の機能に対して短期間と長期間の両方の影響を有する可能性がある。胃のストレス潰瘍化は、外傷、頭部損傷、熱傷、ショック、敗血症及び神経障害のような臨床状態に関連し、現在は、多因子的現象として考えられている。粘膜、血管及び神経液性因子と自律神経系との相互作用の結果が、重要な役割を果たすことが報告されている。したがって循環障害及び栄養欠如が局部組織において誘発され、次に続いて深部潰瘍の急速な出現となる。
【0004】
胃腸合併症は、集中治療室に運び込まれた患者において頻繁に発生する。ストレス関連粘膜疾患に関連するこの潰瘍化及び出血によって、入院が長期化する可能性があり、死亡率を増加する。ストレス潰瘍出血を予防するために選択される予防レジメンは、個別の患者の危険因子及び基礎的な疾患状態を考慮して、最も利益となりうる最適な治療を提供するべきである。
【0005】
エタノールは、ヒトと動物の両方において、一般的な急性胃粘膜損傷の原因である。この胃炎は、外科的介入を必要とする、生命を脅かす出血を生じうる。そのような介入の死亡率は、少なくとも30%である。ラットにおいて、持続的な胃粘膜虚血は、胃の慢性潰瘍化を生じる。幾つかの他の因子が潰瘍形成に関連しているが、これは間接的な関係である場合があり、そのような因子には、遺伝、喫煙、カルシウムレベルの上昇、高用量のコルチコステロイドが含まれる。
【0006】
胃の領域に増大する灼熱又はうずく痛みを引き起こす大多数の消化性潰瘍は、食物により悪化するか、又はそれとは無関係である。頭痛は、夜間に悪化する傾向があり、通常、日中の食後の1〜3時間に発生する。加えて、食物忌避、体重減少、吐き気、おくび又は鼓脹がありうる。著しい個人差があり、場合によっては、疼痛は背中又は腹部の上四分の一にある場合もある。合併症には、出血、閉鎖、穿孔又は難治性疼痛が含まれる。胃腸潰瘍化に罹患している患者の予防の選択肢には、制酸剤、スクラルファート、ヒスタミン2−レセプターアンタゴニスト(H2RA)、プロスタグランジン、ムスカリン性M1−アンタゴニスト及びプロトンポンプインヒビターが含まれる。治療は、今までも、そして今もなお、ほとんど経験に基づいている。
【0007】
プロスタグランジンは、初期の期待を満たし、ムスカリン性M1−アンタゴニストは、初期の抗コリン作動剤よりも選択的であるが、限定された用途を有する。非競合剤によるH+/K+ ATPaseの阻害は、短期間の投与に限定され、強力な選択的ガストリンアンタゴニストの開発は、未だに実現していない。
【0008】
症状の低減、副作用をなくすること及び生活の質の改善が、罹患している患者にとって疾患における優先のものである。しかし、新たな治療を広範な使用のために評価するのに、これらの因子を、考慮し、調和させる必要がある。特定のレジメンが無効である又は費用が高すぎると考える前に、特定の患者人口における危険度の低減を考慮するべきである。
【0009】
植物は、捕食生物から自らを保護するために予想外で新規の構造を作り出す。試行錯誤によって、幾つかの植物及び植物生成物が薬剤として同定されている。天然物薬剤は、効果が高く、毒性の副作用がないが、供給不足及び化学構造に関する欠点を有し、これらの製造を困難又は不可能にしている。天然物薬剤は、薬剤設計及び開発におけるリード構造の供給源である。リードの天然物薬剤に緊密に関連する半合成類似体又は合成類似体は、合成され、それらの作用の障害についてスクリーニングされる。上記の記載を考慮すると、単離処理において、胃のpH、胃の粘膜内層を増大し、関連する障害のための強力な抗潰瘍剤であるフラボノイドが単離され、初めて、相当な収率で強力な抗潰瘍フラボノイドを含有するOroxylum indicumの同定をもたらした。
【0010】
Oroxylum indicum Ventは、幾つかの疾患のためにインドの伝統的な医療行為において提唱されてきた。インドの民間医薬において、粉末茎樹皮が、赤痢、下痢、咽喉炎、咳及び骨折を治療するために使用される(Kausik,P and Dhaman A.K,The medicinal plants and crude drugs of India,2000,398)。
【0011】
本発明の主な目的は、植物由来物質と、細胞保護及び抗胃潰瘍活性に関して測定されたそれらの生物活性との関係を試験し評価すること、及びこれらの効果が、無水エタノール、寒冷ストレス、アスピリン及び幽門結紮により誘発される胃粘膜病巣に影響を与えることができるかを決定することである。
【0012】
本発明の別の目的は、Oroxylum indicumのヘキサン抽出物又はアセトン抽出物から単離された、オロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグルコシド、並びにオロキシリンA及びクリシン由来の合成類似体に抗潰瘍化合物として新たな活性を割り当てることである。更に、これらの単離され合成された化合物は、潰瘍及び他の同様の疾患の治療的制御に使用される。
【0013】
本発明は、また、この植物Oroxylum indicumから初めて単離された、これらの化合物及びオロキシロシドメチルエステル(新たな化合物)、並びに別の2つの化合物、すなわち、メトキシクリシン及びクリシン−7−O−メチルグルコシドの活性に関する。本発明で調製される全ての合成類似体も、新たな合成化合物である。本発明は、更に、これらの化合物を使用して、初めて抗潰瘍活性を同定する。
【0014】
本発明の目的によると、本発明は、新たな供給源、すなわち、相当な収率を有するOroxylum indicum乾燥茎樹皮を同定し、化合物は、胃潰瘍に対する活性を有する。本発明は、単離された化合物のオロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグルコシド、並びにクリシンのアシルエステル誘導体及びアルキルアミノ誘導体としてのオロキシリン−Aの合成類似体の存在を同定する。
【0015】
本発明は、また、Oroxylum indicumのアセトン抽出物からの新たな天然に生じる化合物として、初めてオロキシロシドメチルエステルを同定する。
【0016】
本発明の別の実施態様において、メトキシクリシンは、Oroxylum indicumのアセトン抽出物から初めて単離される。
【0017】
本発明のさらに別の実施態様は、抗潰瘍化合物形態のOroxylum indicumとして、オロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドを単離するプロセスであって、以下の(1)ヘキサン抽出物、(2)アセトン抽出物の工程:
a)Oroxylum indicumの乾燥茎樹皮を、ソックスレー装置を使用してヘキサンで抽出する工程、
b)抽出物を濾過して、固体を分離する工程、
c)残渣を、クロロホルム中1%メタノールによる第1溶離に付して、オロキシリンAを得る工程、
d)残渣(工程c)をクロロホルム中2%メタノールによる第2溶離に付して、クリシンを得る工程、及び
e)残渣(工程d)をクロロホルム中3%メタノールによる第3溶離に付して、バイカレインを得る工程
を含むプロセスを提供する。
【0018】
本発明の更なる目的は、これらの3つの化合物、すなわち、ヘキサン抽出物によるOroxylum indicumからのオロキシリン−A、クリシン及びバイカレインの単離に関する。
【0019】
更には、Oroxylum indicumから単離されたこれらの化合物の全てが、初めて抗潰瘍活性を示している。
【0020】
更には、アセトンによるOroxylum indicumの乾燥茎樹皮の抽出、及びオロキシリンA、クリシン及びバイカレインに加えて、化合物のメトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドを単離するプロセスであって、
a)ヘキサン抽出物質を同じ手順でアセトンにより後抽出して、残渣を得る工程、
b)残渣を、クロロホルム中1%メタノールによる第1溶離に付して、オロキシリンAを得る工程、
c)残渣(工程b)をクロロホルム中2%メタノールによる第2溶離に付して、クリシンを得る工程、
d)残渣(工程c)をクロロホルム中3%メタノールによる第3溶離に付して、バイカレインを得る工程、
e)残渣(工程d)をクロロホルム中4%メタノールによる第4溶離に付して、メトキシクリシンを得る工程
f)残渣(工程e)をクロロホルム中5%メタノールによる第5溶離に付して、オロキシロシドメチルエステルを得る工程、
g)残渣(工程f)をクロロホルム中7%メタノールによる第6溶離に付して、クリシン−7−O−メチルグリコシドを得る工程
を含むプロセス。
【0021】
更に本発明は、上記の前記プロセスにおいて、この植物のOroxylum indicumから、化合物のオロキシロシドメチルエステルが最初に単離された化合物として同定され、化合物のメトキシクリシン及びクリシン−7−O−メチルグルコシドが最初に単離された化合物として同定され、化合物オロキシロシドメチルエステルが、抗潰瘍活性について優れた強力な分子を示し、化合物のクリシン−7−O−メチルグリコシドが、胃潰瘍に対する非常に良好な活性を示すことを同定する。
【0022】
本発明は、Oroxylum indicumの抽出物からの強力な抗潰瘍分子の単離の同定に関し、これには、胃腸毒性の抑制を、胃腸毒性の阻害が本記載に記述されていない疾患の予防及び処置に重要な役割を果たす障害における更なる使用において他の合併症と共に制御するための、予防的並びに治療的用途を見出すことができる。
【0023】
本発明は、強力な胃腸毒性インヒビターを有するインドの薬草であるOroxylum indicumの同定に依存している。Oroxylum indicumの乾燥茎樹皮のヘキサン抽出物質は、オロキシリンA、クリシン及びバイカレインとして同定される3つの主な活性成分で95%構成され、アセトン抽出物は、6つの主な活性成分を含有し、オロキシリンA、クリシン及びバイカレインの他に、化合物、すなわち、メチルクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシド、並びにオロキシリンとクリシンの合成類似体を相当な収率で含有する。これらの混合物及び分子には、胃腸障害及び疾患の障害を制御する予防的、並びに治療的用途を見出すことができる。
【0024】
これらの抗胃潰瘍分子を、胃腸毒性の処置、胃のpHの制御及びGI毒性における潰瘍危険因子の低減のために、また、炎症、ストレス状態のような疾患状態、胃酸産出の抑制の必要なNSAID治療、粘膜内層の形成、本発明に記載されている及び記載されていない疾患の予防及び処置における胃酸pHの上昇のために、薬務に一般的な任意の適切な従来の方法によって投与することができる。
【0025】
本発明における強力な抗潰瘍OA−5分子は、胃の病巣の病因に役割を果たす攻撃因子を拮抗し胃粘膜を損傷から保護する防御因子を増大する。抗胃潰瘍分子の場合、適用は、好ましくは経口で行い、作用機序を増強することができ、したがって、より良好な治療作用を付与することができる。本発明の医薬調合剤に存在する抗胃潰瘍分子を、ヒトへの適用に適している、任意の適切な薬学的に許容される添加剤、担体、ビヒクル、食品調製物などと配合することができる。材料は、これらが混合物又は分子の効力及び特性を妨げるべきではないように選択されるべきであるが、添加できる又は活性を改善できる材料が好ましく、配合に利用可能な従来の技術及び技能により決定することができる。
【0026】
有効用量:
薬剤投与の有効用量レベル及び持続期間を、考慮される疾患の治療パラメーターを制御下におくために、当業者によって決定することができる。実際の頻度、適用量、及び投与時間は、疾患の状態及び重篤度によって変わることができ、本発明の実施例に記載されている濃度及び持続期間と無関係である場合もある。
【0027】
オロキシリンAの7−O−アシル誘導体の合成:
【0028】
【化1】

【0029】
手順:対応する酸、EDCI(0.836mmol)及びHOBt(0.69mmol)を0℃に冷却し、窒素雰囲気下、無水塩化メチレン(5ml)で15〜30分間撹拌した。この混合物に、無水N,N−ジメチルホルムアルデヒド(3ml)中のオロキシリンA(0.704mmol)を加えた。反応混合物全体を、窒素下、室温で4〜5時間撹拌した。反応が完了した(TLC)後、反応混合物を氷水に注ぎ、塩化メチレン(2×10ml)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、オロキシリンAの対応する7−O−アシル誘導体ORPM−1及びORC−16を良好な収率で得た。
【0030】
クリシンのアルキルアミノ誘導体の調製:
【0031】
【化2】

【0032】
クリシンの7−O−アルキルアミノ誘導体の調製の一般手順
i)クリシンの7−O−アルキル誘導体の調製の一般手順
アセトン20ml中のクリシン1(1g、3.93mmol)及び無水炭酸カリウム(0.81g、5.8mmol)の混合物に、対応するジブロモアルカン(2aでは1,3−ジブロモプロパン、2bでは1,4−ジブロモブタン)を加えた。混合物を窒素雰囲気下で3〜4時間環流した。反応が完了した後、炭酸カリウムを濾過し、過剰量のアセトン(2×50ml)で洗浄した。合わせたアセトン層を真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、7−O−ブロモアルキルクリシン(2a、2b)を純粋な形態で得た。
【0033】
ii)クリシンの7−O−アルキルアミノ誘導体の調製の一般手順
アセトニトリル20ml中のブロモアルキルクリシン(2a、2b)及び無水炭酸カリウム(2.41g、17.2mmol)の混合物に、対応するアミンを加えた。混合物を窒素雰囲気下で3〜4時間環流した。反応が完了した後、反応混合物を室温にし、氷水に注ぎ、塩化メチレン(2×10ml)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、クリシンの対応する7−O−アルキルアミノ誘導体を非常に良好な収率(60〜80%)で得た。
【0034】
フラバノイドのグリコシド誘導体の調製
【0035】
【化3】

【0036】
手順:1)無水酢酸(2.5ml)を、ピリジン5ml中の無水D−グルコース(1.0g、5.55mmol)の溶液に加え、室温で8時間撹拌した。溶液を真空下で蒸発させ、シロップ状の残渣をCHCl3 25mlに溶解し、水、飽和Na2SO4で洗浄し、真空下で蒸発させて、2,3,4,6−ペンタ−O−アシル−D−ガラクトピロノース(2)を、更に精製することなく得て、収率は92%である。
【0037】
2)氷酢酸(40%、5ml)中の臭化水素の溶液を、酢酸10ml中の(2)(1.17g、3.0mmol)の撹拌溶液に加えた。撹拌を室温で8時間続け、直射日光を避けた。反応混合物を氷水50mlに注意深く注ぎ、CHCl3で3回抽出した。合わせた層を飽和Na2SO4溶液及びNaCl溶液で洗浄し、真空下で蒸発させ、この黄色のシロップ状の残渣をエーテル5mlに溶解し、5℃で結晶化させ、得られた化合物は、アセトブロモガラクトース(3)を与え、収率は72%であった。
【0038】
3)対応するフラボノイド(2.43mmol)をアセトンに溶解し、無水K2CO3(0.4g、2.916mmol)を加え、15分間撹拌し、次にアセトブロモガラクトース(3)(1g、2.43mmol)を加え、室温で3〜4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過し、真空下で蒸発させて、カラムクロマトグラフィーにより精製して、5a及び5gを85〜90%で得た。
【0039】
4)メタノール中の5a及び5bの溶液に、メタノールKOHを加え、1〜2時間撹拌し、反応が完了した後、メタノールを完全に蒸発させ、反応混合物を水に溶解し、CHCl3で2回抽出し、合わせた層をNa2SO4で乾燥し、真空下で蒸発させて、6a及び6bを、更に精製することなく、純粋な形態で得た。収率95%。
【0040】
6)OA−5酸(オロキシリンAの7−O−グルコロニド誘導体)の調製:
【0041】
【化4】

【0042】
手順:化合物をメタノールKOHに溶解し、1〜2時間環流した。反応が完了した(TLCでモニタリングした)後、メタノールを完全に、反応混合物を水に溶解し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた層をNa2SO4で乾燥し、真空下で蒸発させ、カラムクロマトグラフィーで対応する酸を得た。収率:85%。
【0043】
下記の構造において、
図1は、オロキシリン−A〔5,7−ジヒドロキシ−6−メトキシ−2−フェニルクロメン−4−オン〕の式を表し、
図2は、クリシン〔5,7−ジヒドロキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図3は、バイカレイン〔5,6,7−トリヒドロキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図4は、メトキシクリシン〔5−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−フェニル−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図5は、オロキソロシド(oroxoloside)メチルエステル〔3,4,5−トリヒドロキシ−6−(6−メトキシ−4−オキソ−2−フェニル−4H−クロメン−7−ヨルオキシ(yoloxy))テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸メチルエステル〕の式を表し、
図6は、クリシン−7−O−メチルグリコシド〔3,4,5−トリヒドロキシ−6−(4−オキソ−2−フェニル−4H−クロメン−7−ヨルオキシ(yoloxy))テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸メチルエステル〕の式を表し、
図7は、ORC−16〔ヘプタデカン酸5−ヒドロキシ−6−メトキシ−4−オキソ−2−フェニル−4H−クロメン−7−イルエステル〕の式を表し、
図8は、ORPM−1〔4−メチル−安息香酸5−ヒドロキシ−6−メトキシ−4−オキソ−2−フェニル−4H−クロメン−7−イルエステル〕の式を表し、
図9は、CPP−2〔5−ヒドロキシ−2−フェニル−7−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図10は、CHM−2〔5−ヒドロキシ−7−(3−モルホリン−4−イル−プロポキシ)−2−フェニル−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図11は、CHN−2〔7−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−5−ヒドロキシ−2−フェニルクロメン−4−オン〕の式を表し、
図12は、NMC−2〔5−ヒドロキシ−7−〔3−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロポキシ〕−2−フェニルホロメン(phenyl hromen)−4−オン〕の式を表し、
図13は、NMC−3〔5−ヒドロキシ−7−〔4−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−ブトキシ〕−2−フェニルクロメン−4−オン〕の式を表し、
図14は、CHM−3〔5−ヒドロキシ−7−(4−モルホリン−4−イル−ブトキシ)−2−フェニルクロメン−4−オン〕の式を表し、
図15は、OAG〔5−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−フェニル−7−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図16は、CG〔5−ヒドロキシ−2−フェニル−7−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−クロメン−4−オン〕の式を表し、
図17は、OA−5酸〔3,4,5−トリヒドロキシ−6−(5−ヒドロキシ−6−メトキシ−4−オキソ−2−フェニル−4H−クロメン−7−イルオキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−カルボン酸〕の式を表す。
【0044】
【化5】

【化6】

【0045】
Oroxylum indicumから得られたオロキシリンA(図1)の本発明の別の実施態様では、以下の分光化学的及び物理的特性を有する。
MP:231−232℃.IR(KBr)νmax 3435,2825,1622,1016cm-11H NMR(200MHz,CDCl3+MeOH−d4)(δ)7.82−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.42−7.56(3H,m,H−3’,4’,5’),6.62(1H,s,H−8),6.58(1H,s,H−3),3.96(3H,s,Ar−OMe).13C NMR(50MHz,DMSO d6)δ 163.37(C−2),104.46(C−3),182.31(C−4),152.64 (C−5),130.80(C−6),157.62(C−7),94.49(C−8),152.79(C−9),104.71(C−10),131.60(C−1’),126.42(C−2’),129.20(C−3’),132.06(C−4’),60.06(OMe).EIMS:284(M+,100).
【0046】
Oroxylum indicumから得られたクリシン(図2)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性を有する。
MP:285−286℃.IR(KBr)νmax3450,2925,1626,1024cm-11H NMR(400 MHz,CDCl3+MeOH−d4)(δ)7.82−7.92(2H,m,H−2’,6’),7.44−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.64(1H,s,H−8),6.44(1H,s,H−3),6.24(1H,s,H−6).13C NMR(50MHz,DMSO d6)δ 163.0(C−2),105.0(C−3),181.6(C−4),161.5(C−5),99.0(C−6),164.3(C−7),94.0(C−8),157.3(C−9),104.0(C−10),138.7(C−1’),126.1(C−2’),128.8(C−3’),131.6(C−4’),128.8(C−5’),126.1(C−6’).EIMS:M+254.
【0047】
Oroxylum indicumから得られたバイカレイン(図3)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性を有する。
MP:223−226℃.1H NMR(400MHz,CDCl3+MeOH−d4)(δ) 7.82−7.98(2H,m,H−2’,6’),7.44−7.60(3H,m,H−3’,4’,5’),6.62(1H,s,H−8),6.58(1H,s,H−3).13C NMR(50MHz,DMSO d6)δ 162.9(C−2),104.5(C−3),182.1(C−4),147.0(C−5),129.3(C−6),153.7(C−7),94.0(C−8),149.9(C−9),104.3(C−10),131.0(C−1’),126.2(C−2’),129.0(C−3’),131.7(C−4’),129.0(C−5’),126.2(C−6).EIMS:270(M+,100).
【0048】
Oroxylum indicumから得られたメトキシクリシン(図4)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性を有する。
MP:164℃.(KBr)νmax 3450,2925,1654,1621,1016cm-11H NMR(200MHz,CDCl3)(δ)13.0(lH,s,OH−5),7.82−7.96(2H,m,H−2’,6’),7.44−7.60(3H,m,H−3’,4’,5’),6.62(1H,s,H−8),6.60(1H,s,H−3),6.58(1H,s,H−6),3.96(3H,s,OMe).13C NMR(300MHz,CDCl3)(δ)164.08(C−2),105.04(C−3),182.88(C−4),164.08(C−5),93.97(C−6),153.31(C−7),93.97(C−8),153.31(C−9),105.50(C−10),130.96(C−1’),126.24(C−2’),128.88(C−3’),131.26(C−4’),128.88(C−5’),126.24(C−6’),60.63(Ar−OMe).EIMS:192(M+,100).
【0049】
Oroxylum indicumから得られたオロキシロシドメチルエステル(図5)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性を有する。
MP:201℃.UV λmax(MeOH)345,285nm.IR(KBr)νmax3395,2924,1735(エステル−C=O),1618(−C=O),1461,1359,1224,1076cm-11H NMR(200MHz,DMSO−d6)(δ)12.78(1H,s,OH−5),7.90−8.0(2H,m,H−2’,6’),7.48−7.60(3H,m,H−3’,4’,5’),6.84(1H,s,H−8),6.8O(1H,s,H−3),3.4−5.50(m,糖プロトン),3.78(3H,s,OMe),3.82(3H,s,Ar−OMe).13C NMR(300 MHz,DMSO−d6)(δ)163.72(C−2),104.95(C−3),182.37(C−4),152.52(C−5),132.04(C−6),156.08(C−7),94.07(C−8),152.17(C−9),106.12(C−10),130.59(C−1’),126.35(C−2’,6’),129.03(C−3’,5’),132.06(C−4’),99.49(C−l”),75.60(C−2”),75.25(C−3”),72.77(C−4”),71.18(C−5”),168.96(C−6”),60.21(Ar−OMe),51.81(OMe).EIMS:475(M++1,100).
【0050】
Oroxylum indicumから得られたクリシン−7−O−メチルグリコシド(図6)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性を有する。
MP:201℃.UV λmax(MeOH)345,285nm.IR(KBr)νmax3390,2928,1735(エステル−C=O),1610(−C=O),1465,1345,1210,1055cm-11H NMR(200MHz,DMSO−d6)(δ)12.70(1H,s,OH−5),7.92−8.05(2H,m,H−2’,6’),7.45−7.56(3H,m,H−3’,4’,5’),6.80(1H,s,H−8),6.74(1H,s,H−6)6.68(1H,s,H−3),3.4−5.50(m,糖プロトン),3.70(3H,s,OMe).13CNMR(300MHz,DMSO−d6)(δ)162.65(C−2),104.64(C−3),181.97(C−4),152.05(C−5),98.56(C−6),155.60(C−7),94.23(C−8),151.87(C−9),106.10(C−10),131.59(C−1’),126.05(C−2’,6’),129.15(C−3’,5’),132.00(C−4’),99.43(C−l”),75.45(C−2”),75.05(C−3”),72.54(C−4”),70.98(C−5”),168.90(C−6”),51.81(OMe).EIMS:445(M++1)
【0051】
アシル誘導体としてOroxylum indicumから得られたオロキシリン−Aの合成類似体、すなわち7−O−ドデシルオロキシリン−A(図7)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:101.2℃;1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 12.82(1H,s,OH−5),7.88−7.92(2H,m,H−2’,6’),7.50−7.56(3H,m,H−3’,4’,5’),6.70(1H,s,H−8),6.64(1H,s,H−3),3.90(3H,s,OMe),2.62(2H,t,H−2”),1.60−1.80(2H,m,H−3”),1.22−1.40(16H,brs,H−4”−H−11”),084(3H,t,H−12”).FABMS:467(M++1).
【0052】
アシル誘導体としてOroxylum indicumから得られたオロキシリン−Aの合成類似体、すなわち7−O−(p−メチルベンゾイル)オロキシリン−A(図8)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:203℃,1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 12.82(1H,s,OH−5),8.46(2H,d,J=6Hz,H−2”,6”),7.82−7.84(2H,m,H−2’,6’),7.50−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),7.36(2H,d,J6Hz,H−3”,5”),6.90(1H,s,H−8),6.70(1H,s,H−3),3.96(3H,s,OMe),2.52(3H,s,Ar−Me).FABMS:429(M++Na).
【0053】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−プロピル(ピペリジニル)クリシン(図9)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:215℃,1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 12.50(1H,s,OH−5),7.82−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.44−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.66(1H,s,H−8),6.58(1H,s,H−3),6.39(1H,s,H−6),4.16(2H,t,H−I”),2.38−2.58(6H,m,H−2’”,6’”及びH−3”),1.98−2.08(2H,m,H−2”),1.58−1.60(4H,m,H−3’”,5’”),1.41−1.50(2H,m,H−4’”).FABMS:402(M++Na).
【0054】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−プロピル(モルホリニル)クリシン(図10)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:138℃,1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 12.60(1H,s,OH−5),7.86−7.90(2H,m,H−2’,6’),7.50−7.62(3H,m,H−3’,4’,5’),6.64(1H,s,H−8),6.46(1H,s,H−3),6.38(1H,s,H−6),4.18(2H,t,H−1”),3.82(4H,t,H−3’”,5’”),2.40−2.60(6H,m,H−2’”,6’”,H−3”),1.9−2.10(2H,m,H−2”).FABMS:382(M++1).
【0055】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−プロピル(N,N−ジメチル)クリシン(図11)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:119−120℃,1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 12.72(1H,s,OH−5),7.82−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.50−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.64(1H,s,H−8),6.48(1H,s,H−3),6.38(1H,s,H−6),4.10(2H,t,H−1”),2.42(2H,H−3”),2.22(6H,s,2xMe),1.98−2.02(2H,m,H−2”).FABMS:340(M++1)
【0056】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−プロピル(N−メチルピペリジニル)クリシン(図12)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP: 128−130℃,1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 12.70(1H, s,OH−5),7.84−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.46−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.64(1H,s,H−8),6.52(1H,s,H−3),6.18(1H,s,H−6),4.12(2H,t,H−1”),2.40−2.60(9H,m,H−3’”,5’”,H−3”及びH−2’”,6’”),2.30(3H,s,Me),1.90−2.10(2H,m,H−2”).FABMS:395(M++1).
【0057】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−ブチル(N−メチルピペリジニル)クリシン(図13)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:80℃,1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 12.64(1H,s,OH−5),7.76−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.40−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.58(1H,s,H−8),6.40(1H,s,H−3),6.30(1H,s,H−6),4.0(2H,t,H−I”),2.80−3.0(10H,m,H−2”’,6’”,H−3’”,5’”,H−4”),2.58(3H,s,Me),1.6−1.82(4H,m,H−2”,3”).FABMS:431(M++Na).
【0058】
アルキルアミノ誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、7−O−ブチル(モルホリニル)クリシン(図14)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
MP:130℃,1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 12.38(1H,s,OH−5),7.80−7.88(2H,m,H−2’,6’),7.50−7.58(3H,m,H−3’,4’,5’),6.72(1H,s,H−8),6.62(1H,s,H−3),6.40(1H,s,H−6),4.10(2H,t,H−1”),3.70−3.76(4H,m,H−3’”,5’”),2.40−2.50(6H,m,H−2’”,6’”,H−4”),1.80−2.0(2H,m,H−3”),1.60−1.80(2H,m,H−2”).FABMS:396(M++1).
【0059】
グリコシド誘導体としてOroxylum indicumから得られたオロキシリンAの合成類似体、OAG(図15)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
1H NMR(200MHz,CDCl3+MeOH−d4)δ 12.78(1H,s,OH−5),7.80−7.86(2H,m,H−2’,6’),7.42−7.56(3H,m,H−3’,4’,5’),6.83(1H,s,H−8),6.50(1H,s,H−3),3.4−5.50(m,糖プロトン),3.78(3H,s,OMe),3.92−3.96(2H,d).
【0060】
グリコシド誘導体としてOroxylum indicumから得られたクリシンの合成類似体、CG(図16)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
1H NMR(200MHz,CDCl3+MeOH−d4)δ 12.78(1H,s,OH−5),7.82−7.98(2H,m,H−2’,6’),7.44−7.60(3H,m,H−3’,4’,5’),6.63(1H,s,H−8),6.48(1H,s,H−3),6.24(1H,s,H−6),3.4−5.50(m,糖プロトン),3.90−3.93(2H,d).
【0061】
グリコシド誘導体としてOroxylum indicumから得られたオロキシロシドメチルエステルの合成類似体、OA−5酸(図17)の本発明の別の実施態様では、以下のスペクトル化学的及び物理的特性である。
1H NMR(200MHz,MeOH−d4)(δ)12.70(1H,s,OH−5),7.94−8.05(2H,m,H−2’,6’),7.40−7.55(3H,m,H−3’,4’,5’),6.80(1H,s,H−8),6.57(1H,s,H−3),3.4−5.50(m,糖プロトン),3.82(3H,s,Ar−OMe).
【0062】
実施例1:
実験プロトコール:オロキシリンA、クリシン及びバイカレインを単離するプロセス。
乾燥粉末茎樹皮(200g)を、最初に、ソックスレー(soxlet)装置でガソリンにより脱脂した。ヘキサン抽出物の濾過の後で、明黄色の粉末固体を得た。固体(2g)を、シリカゲル(60〜120メッシュ)、高さ60cmまで装填された直径3.5cmのカラムでクロマトグラフィーに付した。カラムをクロロホルム中1%メタノールで連続的に溶離して、オロキシリン−Aを得た。オロキシリン−Aの収量はおよそ1.2gである。カラムをクロロホルム中2%メタノールで更に溶離すると、クリシンを得た。クリシンの収量はおよそ0.2gである。カラムをクロロホルム中3%メタノールで更に溶離すると、バイカレインを得た。バイカレインの収量はおよそ0.5gである。
【0063】
メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドを単離するプロセス:
乾燥粉末茎樹脂(200g)を、ヘキサン及びアセトンで連続的に抽出した。アセトン抽出物を蒸発させて、暗褐色の残渣(3g)を得た。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)、高さ60cmまで装填された直径3.5cmのカラムでクロマトグラフィーに付した。オロキシリンA、クリシン及びバイカレインに加えて、更に2つの化合物、すなわちメトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグルコシドを以下のように単離した。カラムをクロロホルム中1%メタノールで連続的に溶離して、オロキシリン−Aを得た。オロキシリン−Aの収量はおよそ0.2gである。カラムをクロロホルム中2%メタノールで更に溶離すると、クリシンを得た。クリシンの収量はおよそ0.25gである。カラムをクロロホルム中3%メタノールで更に溶離すると、バイカレインを得た。バイカレインの収量はおよそ1.5gである。カラムをクロロホルム中4%メタノールで連続的に更に溶離すると、メトキシクリシンを得る。メトキシクリシンの収量はおよそ0.5gである。カラムをクロロホルム中5%メタノールで更に溶離すると、オロキシロシドメチルエステルを得る。オロキシロシドメチルエステルの収量はおよそ0.4gである。カラムをクロロホルム中7%メタノールで更に溶離すると、クリシン−7−O−メチルグルコシドを得る。クリシン−7−O−メチルグルコシドの収量はおよそ0.3gである。上記の化合物は全て純度95%で単離された。
【0064】
上記の全ての化合物の分光化学的及び物理的特性は、前記に考察されている。更に、全ての合成類似体の調製及び収率は、前記の手順で考察された。
【0065】
実施例2:胃潰瘍の実験方法
4つの異なるモデルによる抗機械用スクリーニングの研究で扱われた化合物を、実験用白ネズミを使用して選択した:
1.アスピリン誘発胃潰瘍化
2.幽門結紮潰瘍化
3.エタノール誘発胃潰瘍化
4.ストレス誘発胃潰瘍化
【0066】
市販の薬剤ラニチジン(sigma)、オメプラゾール(sigma)及びスクラルファート(Merck)を実験モデルにおいて基準品(reference standard)として使用した。ツイーン80(SD fine chemicals)を薬剤の投与用のビヒクルとして使用した(これは対照として使用する)。得られた結果を下記の表に表す。
【0067】
2.1 アセチルサリチル酸誘発潰瘍:
摂取中の化合物の抗潰瘍活性を研究した。動物を、それぞれ6匹の動物の20群に分けた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜20は、体重の25mg/kgの用量であった。ラットに、化合物及び薬剤のラニチジンの1日量を経口で5日間投与し、次に24時間絶食させた。体重の200mg/kgの用量の鎮静剤のアセチルサリチル酸(アスピリン)を、毎日の薬剤投与の30分後に、ツイーン−80(1%)中の懸濁剤として投与した。全ての薬剤を、薬剤と潰瘍誘発剤のアスピリンの最後の投与後の6日目に経口投与し、ラットを頸椎脱臼により死亡させ、その胃を大弯に沿って開き、微温の食塩水で洗浄し、解剖顕微鏡で検査した。潰瘍指数をそれぞれの胃で計算した。結果を表1に提示する。
【0068】
2.2 寒冷束縛(restraint)誘発潰瘍化
化合物の抗胃潰瘍活性を研究した。動物を、それぞれ7匹の動物の21群に分けた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜21は、体重の25mg/kgの用量であった。試験の48時間前に、動物から食餌を取り上げた。水は自由に入手させた。ラットに、化合物及び薬剤のラニチジンを経口投与した。水を、束縛及び4℃で2時間の暴露の1時間前に取り除いた。ストレスの2時間後、動物を殺処理した。ストレスを受けた動物を、胃の大弯に沿って開き、胃潰瘍の重篤度を平均潰瘍指数によって評価した。結果を下記の表2にまとめる。
【0069】
2.3 エタノール誘発潰瘍
動物を、それぞれ6匹の動物の22群に分けた。動物から食餌を48時間取り上げたが、水は自由に入手させた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3は体重の30mg/kgの用量でオメプラゾールを摂取し、これは比較基準として機能した。群4は体重の400mg/kgの用量でスクラルファートを摂取し、これは比較基準として機能した。群5〜22は、体重の25mg/kgの用量を摂取した。エタノール攻撃動物の1時間後に病巣が誘発された。エーテルで麻酔をかけて、胃を幽門で結紮した。結紮の4時間後、動物を殺処理し、内容物を排出し、5000rpmで10分間遠心分離した。上澄みのアリコートを、テッフェル試薬及びフェノールフタレイン指示薬を使用した0.01N NaOHの滴定による総酸の決定に使用した。結果を表3にまとめる。
【0070】
2.4 幽門結紮潰瘍
動物を、それぞれ6匹の動物の19群に分けた。動物から食餌を48時間取り上げたが、水は自由に入手させた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜20は、体重の25mg/kgの用量を摂取した。薬剤の投与の1時間後、エーテルで麻酔をかけて、胃を幽門で結紮した。結紮の4時間後、動物を殺処理し、内容物を排出し、5000rpmで10分間遠心分離した。上澄みのアリコートを、テッフェル試薬及びフェノールフタレイン指示薬を使用した0.01N NaOHの滴定による総酸の決定に使用した。結果を表4にまとめる。
【0071】
2.5 アセチルサリチル酸誘発潰瘍:
化合物の抗胃潰瘍活性を研究した。動物を、それぞれ6匹の動物の19群に分けた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜8は、それぞれ、体重の50、25、15、10及び5mg/kgの用量であった。ラットに、化合物及び薬剤のラニチジンの1日量をそれぞれの群に経口で5日間投与し、次に24時間絶食させた。体重の200mg/kgの用量の鎮静剤のアセチルサリチル酸(アスピリン)を、毎日の薬剤投与の30分後に、ツイーン−80(1%)中の懸濁剤として投与した。全ての薬剤を、薬剤と潰瘍誘発剤のアスピリンの最後の投与後の6日目に経口投与し、ラットを頸椎脱臼により死亡させ、その胃を大弯に沿って開き、微温の食塩水で洗浄し、解剖顕微鏡で検査した。潰瘍指数をそれぞれの胃で計算し、表5に提示する。
【0072】
2.6 寒冷束縛誘発潰瘍
化合物の抗胃潰瘍活性を研究した。動物を、それぞれ6匹の動物の8群に分けた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜8は、それぞれ、体重の50、25、15、10及び5mg/kgの用量であった。試験の48時間前に、動物から食餌を取り上げた。水は自由に入手させた。ラットに、化合物及び薬剤のラニチジンを経口投与した。水を、束縛及び4℃で2時間の暴露の1時間前に取り除いた。ストレスの2時間後、動物を殺処理した。ストレスを受けた動物を、胃の大弯に沿って開き、胃潰瘍の重篤度を平均潰瘍指数によって評価した。結果を表6にまとめる。
【0073】
2.7 エタノール誘発潰瘍
動物を、それぞれ6匹の動物の9群に分けた。動物から食餌を48時間取り上げたが、水は自由に入手させた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3は体重の30mg/kgの用量でオメプラゾールを摂取し、これは比較基準として機能した。群4は体重の400mg/kgの用量でスクラルファートを摂取し、これは比較基準として機能した。群5〜9は、それぞれ、体重の50、25、15、10及び5mg/kgの用量を摂取した。エタノール攻撃動物の1時間後に病巣が誘発された。エーテルで麻酔をかけて、胃を幽門で結紮した。結紮の4時間後、動物を殺処理し、内容物を排出し、5000rpmで10分間遠心分離した。上澄みのアリコートを、テッフェル試薬及びフェノールフタレイン指示薬を使用した0.01N NaOHの滴定による総酸の決定に使用した。結果を表7にまとめる。
【0074】
2.8 幽門結紮潰瘍
動物を、それぞれ6匹の動物の7群に分けた。動物から食餌を48時間取り上げたが、水は自由に入手させた。群1は、ビヒクルのツイーン−80(1%、1ml)を摂取し、これは対照として機能した。群2は体重の50mg/kgの用量でラニチジンを摂取し、これは比較基準として機能した。群3〜7は、それぞれ、体重の50、25、15、10及び5mg/kgの用量を摂取した。薬剤の投与の1時間後、エーテルで麻酔をかけて、胃を幽門で結紮した。結紮の4時間後、動物を殺処理し、内容物を排出し、5000rpmで10分間遠心分離した。上澄みのアリコートを、テッフェル試薬及びフェノールフタレイン指示薬を使用した0.01N NaOHの滴定による総酸の決定に使用した。結果を表8にまとめる。
【0075】
【表1】

【0076】
【表2】

【0077】
【表3】

【0078】
【表4】

【0079】
【表5】

【0080】
【表6】

【0081】
【表7】

【0082】
【表8】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者に、OA−5、並びにNMC−2、NMC−3、CHN−2、CHM−3、CPP−2、CG及びCGLからなる群より順に選択されるその類似体からなる群より選択される粘膜保護性の抗胃潰瘍剤の薬学的に許容される量を投与することを含む、胃潰瘍の処置方法。
【請求項2】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで74.15%までの保護性の基準品ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に77.84%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項3】
OA−5が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に74.55%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項4】
OA−5が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に40.98%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項5】
OA−5が、請求項2記載の基準品と比較して体重の10mg/kgの用量レベルで、アスピリンによる誘発に40.98%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項6】
OA−5が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に18.75%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項7】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで潰瘍指数の78.83%までの低減の標準品ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に78.22%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項8】
OA−5が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に75.45%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項9】
OA−5が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に50.14%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項10】
OA−5が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に41.92%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項11】
OA−5が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に31.55%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項12】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで61.26%までの胃粘膜保護の参考基準ラニチジンと比較して、体重の30mg/kgの用量レベルで67.51%までの胃粘膜保護の参考基準オメプラゾールと比較して、そして体重の400mg/kgの用量レベルで87.5%までの胃粘膜保護の参考基準スクラルファートと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に85.00%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項13】
OA−5が、請求項12記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に82.5%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項14】
OA−5が、請求項12記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に60.61%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項15】
OA−5が、請求項12記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に35.00%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項16】
OA−5が、請求項12記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に30.01%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項17】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで4.96までのpHの上昇の基準品ラニチジンと比較して、体重の30mg/kgの用量レベルで4.65までのpHの上昇の基準品オメプラゾールと比較して、そして体重の400mg/kgの用量レベルで4.00までのpHの上昇の基準品スクラルファートと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.95までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項18】
OA−5が、請求項17記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に6.81までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項19】
OA−5が、請求項17記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.5までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項20】
OA−5が、請求項17記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.66までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項21】
OA−5が、請求項17記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に3.5までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項22】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで5.0mlまでの胃液分泌の基準品ラニチジンと比較して、体重の30mg/kgの用量レベルで3.5mlまでの胃液分泌の基準品オメプラゾールと比較して、そして体重の400mg/kgの用量レベルで4.00mlまでの胃液分泌の基準品スクラルファートと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に7.4mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項23】
OA−5が、請求項22記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に5.5mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項24】
OA−5が、請求項22記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.5mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項25】
OA−5が、請求項22記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.2mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項26】
OA−5が、請求項22記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.0mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項27】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで26.74mEg平均レベルまでの酸性度の低減の基準品ラニチジンと比較して、体重の30mg/kgの用量レベルで32.01mEg平均レベルまでの酸性度の低減の基準品オメプラゾールと比較して、そして体重の400mg/kgの用量レベルで52.00mEg平均レベルまでの酸性度の低減の基準品スクラルファートと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に18.25mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項28】
OA−5が、請求項27記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に12.4mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項29】
OA−5が、請求項27記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に29.66mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項30】
OA−5が、請求項27記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に31.33mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項31】
OA−5が、請求項27記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に42.66mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項32】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで78.39%までの胃粘膜保護の参考基準ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に79.85%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項33】
OA−5が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に75.07%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項34】
OA−5が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に70.07%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項35】
OA−5が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に59.78%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項36】
OA−5が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に46.80%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項37】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで4.75までのpHの上昇の基準品ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に4.62までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項38】
OA−5が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に5.62までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項39】
OA−5が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に4.35までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項40】
OA−5が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.58までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項41】
OA−5が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.25までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項42】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで1.82mlまでの胃液分泌の基準品ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に2.5mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項43】
OA−5が、請求項42記載の基準品と比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に2.1mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項44】
OA−5が、請求項42記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.62mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項45】
OA−5が、請求項42記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.5mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項46】
OA−5が、体重の50mg/kgの用量レベルで31.8mEg平均レベルまでの酸性度の低減の基準品ラニチジンと比較して、体重の50mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に32.66mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項47】
OA−5が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に30.18mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項48】
OA−5が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の15mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に30.25mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項49】
OA−5が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の10mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に42.9mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項50】
OA−5が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の5mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に45.5mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項51】
NMC−2が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に59.67%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項52】
NMC−2が、請求項12記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に57.5%までの胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項53】
NMC−2が、請求項17記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.75までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項54】
NMC−2が、請求項22記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.8mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項55】
NMC−2が、請求項27記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に30.8mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項56】
CHN−2が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に55.68%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項57】
CHM−2が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に55.59%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項58】
CHM−3が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に51.74%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項59】
CPP−2が、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に66.77%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項60】
NMC−3が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に57.92%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項61】
CHN−2が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に56.12%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項62】
CHM−3が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に52.64%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項63】
CPP−2が、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に61.44%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項64】
CHN−2が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に58.44%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項65】
CHN−2が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に4.25までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項66】
CHN−2が、請求項42記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に1.8mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項67】
CHN−2が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に31.18mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項68】
CPP−2が、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に68.47%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項69】
CPP−2が、請求項37記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.25までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項70】
CPP−2が、請求項42記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に2.6mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項71】
CPP−2が、請求項46記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に29.06mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項72】
CGが、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に52%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項73】
CGLが、請求項2記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルでアスピリンによる誘発に70.46%までの粘膜保護特性をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項74】
CGLが、請求項7記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで寒冷ストレス束縛潰瘍化による誘発に50.22%までの腺潰瘍指数の低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項75】
CGが、請求項12記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に52.5%までの胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項76】
CGが、請求項17記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に5.9までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項77】
CGが、請求項22記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に5.9mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項78】
CGが、請求項27記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に41.33mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項79】
CGLが、請求項12記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に62.5%までの胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項80】
CGLが、請求項17記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に3.9までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項81】
CGLが、請求項22記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に4.6mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項82】
CGLが、請求項27記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで50%エタノール潰瘍化による誘発に39mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項83】
CGが、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に50.25%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項84】
CGが、請求項37記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.5までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項85】
CGが、請求項42記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に1.5mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項86】
CGが、請求項46記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に44.33mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項87】
CGLが、請求項32記載の参考基準と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に60.17%までの顕著な胃粘膜保護をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項88】
CGLが、請求項37記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に3.08までのpHの上昇をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項89】
CGLが、請求項42記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に4.83mlまでの胃液分泌の増加をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項90】
CGLが、請求項46記載の基準品と比較して、体重の25mg/kgの用量レベルで幽門結紮潰瘍化による誘発に40mEgまでの酸性度レベルの低減をもたらす、請求項1記載の方法。
【請求項91】
オロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグルコシド、並びにクリシンのアシルエステル誘導体及びアルキルアミノ誘導体としてのオロキシリン−Aの合成類似体からなる群より選択される化合物。
【請求項92】
Oroxylum indicumのアセトン抽出物からの天然に生じる新たな化合物としてオロキシロシドメチルエステルを含む、請求項91記載の化合物。
【請求項93】
下記:
【化1】

からなる群より選択される、請求項91記載の化合物。
【請求項94】
下記:
【化2】

で示される構造を含む、請求項91記載の化合物。
【請求項95】
Oroxylum indicumから抗潰瘍化合物として、オロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドを単離する方法であって、以下の
(a)Oroxylum indicumの乾燥茎樹皮を、ソックスレー装置を使用してヘキサンで抽出する工程、
(b)抽出物を濾過して、固体を分離する工程、
(c)残渣を、クロロホルム中1%メタノールによる第1溶離に付して、オロキシリンAを得る工程、
(d)工程cの残渣をクロロホルム中2%メタノールによる第2溶離に付して、クリシンを得る工程、及び
(e)工程dの残渣をクロロホルム中3%メタノールによる第3溶離に付して、バイカレインを得る工程
を含む方法。
【請求項96】
抗潰瘍化合物形態のOroxylum indicumとして、オロキシリンA、クリシン、バイカレイン、メトキシクリシン、オロキシロシドメチルエステル及びクリシン−7−O−メチルグリコシドを単離する方法であって、以下の
a)請求項93記載のヘキサン抽出物質をアセトンで抽出して、残渣を得る工程、
b)工程(a)の残渣をクロロホルム中1%メタノールによる第1溶離に付して、オロキシリンAを得る工程、
c)工程bの残渣をクロロホルム中2%メタノールによる第2溶離に付して、クリシンを得る工程、及び
d)残渣(工程c)をクロロホルム中3%メタノールによる第3溶離に付して、バイカレインを得る工程、
e)残渣(工程d)をクロロホルム中4%メタノールによる第4溶離に付して、メトキシクリシンを得る工程
f)残渣(工程e)をクロロホルム中5%メタノールによる第5溶離に付して、オロキシロシドメチルエステルを得る工程、
g)残渣(工程f)をクロロホルム中7%メタノールによる第6溶離に付して、クリシン−7−O−メチルグリコシドを得る工程
を含む方法。

【公表番号】特表2009−527461(P2009−527461A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−549082(P2008−549082)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【国際出願番号】PCT/IB2007/000047
【国際公開番号】WO2007/080484
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(508176500)カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ (27)
【Fターム(参考)】