説明

胆汁酸捕捉剤として使用するための架橋されたポリビニルアミン、ポリアリルアミンおよびポリエチレンイミン

本発明は、胆汁酸塩と結合して胃腸管から除去するのに有効な架橋されたアミンポリマーおよびアミドポリマーを提供する。これらの胆汁酸結合ポリマーまたはその医薬組成物を対象に投与して、高コレステロール血症、糖尿病、そう痒症、過敏性腸症候群−下痢(IBS−D)、胆汁酸吸収不良などを含めた各種状態を治療することができる。本発明は一般的には、胆汁酸除去を必要とする患者の胃腸管内で胆汁酸と結合するのに有用なポリマーに関する。これらのポリマーおよびその医薬組成物は、コレステロールの低下を必要とする患者において、コレステロール、具体的には非高密度リポタンパク質(非HDL)コレステロール、またはより具体的には低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールを低下させるのに有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には、胆汁酸除去を必要とする患者の胃腸管内で胆汁酸と結合するのに有用なポリマーに関する。これらのポリマーおよびその医薬組成物は、コレステロールの低下を必要とする患者において、コレステロール、具体的には非高密度リポタンパク質(非HDL)コレステロール、またはより具体的には低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールを低下させるのに有用である。
【背景技術】
【0002】
コレステロールは体内で細胞膜の構造成分として利用される。さらにコレステロールは、数多くのホルモン、副腎ステロイド、ビタミンDおよび胆汁酸の産生のための基本構成要素である。低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)の粒子中に含まれて運ばれるコレステロール、またはもう少し範囲を広げて高密度コレステロール(非HDL−C)の粒子中に含まれて運ばれないコレステロールのレベルの上昇は、冠動脈心疾患のリスクの増加と関連する。高血中コレステロールと心血管疾患(CVD)との間の直接的な関連が非スタチンおよびスタチン試験の両方で確認されており、これはLDL−C低下とCVD減少との間の直接的な関連性と一致する。こうした研究およびその他の多くの研究から、保健当局は、上昇した総コレステロールおよびLDL−Cのレベルの低下を推奨するようになった。
【0003】
胆汁酸は、ミセル形成性を有する両親媒性界面活性剤であり、肝臓内でコレステロールから合成され、脂質を可溶化してその胃腸管腔からの吸収を助ける。ヒトで一般的に見られる胆汁酸には、非結合胆汁酸(例えば、コール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸)および結合胆汁酸(例えば、タウロコール酸、グリココール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、グリコデオキシコール酸、タウロデオキシコール酸、グリコリトコール酸およびタウロリトコール酸)がある。食後に胆汁酸が胆嚢から放出される。回腸のpHでは、胆汁酸の大部分が脱プロトン化されて塩の形態で存在する。胆汁酸のほとんどは、主に遠位回腸で能動輸送により再吸収され、コレステロール排泄の主要経路である糞便中に排出される。
【0004】
胆汁酸捕捉剤は、胆汁酸と結合してその再吸収を阻害し、糞便中への胆汁酸の排泄を増加させることができる。捕捉剤は、腸管により再吸収されて肝臓へ輸送される胆汁酸の量を減少させる。この腸肝循環の崩壊と、その結果生じる内在性の胆汁酸プールの減少を補うために、肝コレステロールである7−α−ヒドロキシラーゼが上方制御される。この結果、コレステロールから胆汁酸への変換がさらに生じることにより、胆汁酸プールが回復する。また、コレステロールから胆汁酸への変換の上方制御にはシグナル伝達のカスケードも含まれており、このカスケードは、特に肝LDL受容体の上方制御をもたらし、その結果、血清LDL−Cレベルを低下させる。
【0005】
多くの胆汁酸捕捉剤には、患者が大量の捕捉剤を摂取することを必要とせずに有意に血清LDLコレステロール濃度を低下させるための結合能または結合親和性がない。大量服用の要件が患者の服薬遵守および許容性を低下させる。したがって、等しいか、またはより少ない用量で、胃腸管から大量の胆汁酸塩を除去することができる胆汁酸捕捉剤が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、胆汁酸塩と結合して、これを胃腸管から除去するのに有効な架橋ポリマーを提供する。
【0007】
本発明の一態様は、モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、ポリマーは式1:
【化1−1】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1.5〜25モルパーセントであり;
a、cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜97モルパーセントである。
【0008】
別の態様は、式2:
【化2−1】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、式中、R41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである。
【0009】
さらなる態様は、式3:
【化3−1】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、式中、
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である。
【0010】
さらに別の態様は、式4のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに基づく1〜25モルパーセントの式2のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、モノマーは式:
【化4−1】

を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである。
【0011】
本発明のさらなる態様は、式4のモノマーと式2のモノマー:
【化5−1】

とを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、式中、
41はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり;
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化6−1】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0012】
別の態様は、ビニルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含む架橋アミンポリマーであり、
ビニルアミン反復単位が式:
【化7−1】

を有し、
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化8−1】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0013】
さらに別の態様は、モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アクリルアミドポリマーであり、ポリマーは式9:
【化9−1】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C20アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1〜25モルパーセントであり;
cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜99モルパーセントである。
【0014】
さらなる態様は、式10のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに基づく1〜25モルパーセントの式11のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アクリルアミドポリマーであり、モノマーは式:
【化10−1】

を有し、式中、
40は水素または−R42NR4344であり;
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である。
【0015】
さらなる態様は、ポリアリルアミンの反復単位と、架橋剤とポリアリルアミンとの反応により生じた−R50−の架橋単位とを含む架橋アミンポリマーであり、
式14のポリアリルアミンが、式:
【化11−1】

を有し、式中、nは整数であり;
50がアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、エーテル、エステル、シクロアルキルもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンである。
【0016】
本発明の別の態様は、アリルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含む架橋アミンポリマーであり、
アリルアミン反復単位が式:
【化12−1】

を有し、式中、nは整数であり
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、
式中、Rは独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化13−1】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0017】
別の態様は、ポリエチレンイミンの反復単位と架橋剤とを含む架橋アミンポリマーであり、
ポリエチレンイミンが式:
【化14−1】

を有し、式中、nは整数であり
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化15−1】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0018】
以降において、他の目的および特徴を一部明らにし、また一部指摘する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、胆汁酸塩と結合するのに有用なポリマー、このポリマーを含む医薬組成物、ならびに高コレステロール血症、糖尿病、あるいは胃腸管内での胆汁酸捕捉ならびに/あるいは胆汁酸および/または胆汁酸代謝産物の糞便への排泄増加が有効であり得るその他の状態を、治療を必要とする動物対象へポリマーを投与することにより治療する方法である。ポリマーは、市販の胆汁酸捕捉剤と比較して、胆汁酸塩との結合親和性および/または結合能、ならびに/あるいは胆汁酸塩の保持の増加を示す。このポリマーは、水素結合特性、静電気的特性、荷電窒素原子、疎水性および/またはポリマー構造を併せもち、胆汁酸塩に対するこのような親和性および/または能力を生じる。「胆汁酸」および「胆汁酸塩」という用語は本明細書では互換的に使用され、また当業者は、胆汁酸は胃腸管内で、塩形態およびそれほど多くはないが、プロトン化形態で存在するということを理解するであろう。
【0020】
本発明の一態様は、モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであり、ポリマーは式1:
【化16−1】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1.5〜25モルパーセントであり;
a、cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜97モルパーセントである。
【0021】
いくつかの実施形態では、アミンポリマーは、以下に挙げるa、b、cおよびdの値を有し得る:
aが15〜80モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである;
aが15〜75モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが5〜60モルパーセントであり、dが10〜20モルパーセントである;
aが35〜85モルパーセントであり、bが5〜15モルパーセントであり、cが5〜30モルパーセントであり、dが5〜20モルパーセントである;
aが30〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、かつcが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントであるか、またはcが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである;
aが35〜90モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントである;
aが70〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである;
aが35〜90モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントである;
aが70〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである;
aが80〜99モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである;
aが85〜99モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである;
aが85〜99モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである。
【0022】
また架橋アミンポリマーは式2:
【化17−1】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含むことができ、式中、R41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである。
【0023】
また架橋アミンポリマーは式3:
【化18−1】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含むことができ、式中、
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である。
【0024】
また架橋アミンポリマーは、式4のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに基づく1〜25モルパーセントの式2のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含むことができ、モノマーは式:
【化19−1】

を有し、式中、R41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである。
【0025】
式2と式4とを含む重合混合物の反応生成物である架橋アミンポリマーでは、重合混合物は、1〜65モルパーセントの式3:
【化20−1】

のモノマーをさらに含むことができ、式中、
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である。
【0026】
架橋アミンポリマー重合混合物は、1〜25モルパーセントの式5:
【化21−1】

のモノマーをさらに含み、式中、R45はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルである。
【0027】
アミンポリマーは、以下に挙げるものを含む重合混合物から調製され得る:
15〜80モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2と、0〜65モルパーセントのモノマー3と、0〜25モルパーセントのモノマー5;
15〜80モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2と、1〜65モルパーセントのモノマー3と、1〜25モルパーセントのモノマー5;
15〜75モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2と、5〜60モルパーセントのモノマー3と、10〜20モルパーセントのモノマー5;
15〜75モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2と、5〜60モルパーセントのモノマー3と、10〜20モルパーセントのモノマー5;
30〜95モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2、および1〜65モルパーセントのモノマー3と、0モルパーセントのモノマー5、または0モルパーセントのモノマー3と、1〜25モルパーセントのモノマー5;
35〜90モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2と、1〜65モルパーセントのモノマー3;
70〜95モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2と、1〜25モルパーセントのモノマー5;
35〜90モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2と、1〜65モルパーセントのモノマー3;
70〜95モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2と、1〜25モルパーセントのモノマー5;
80〜99モルパーセントのモノマー4と、1〜20モルパーセントのモノマー2;
85〜99モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2;
85〜99モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2。
【0028】
別の架橋アミンポリマーは、式4のモノマーと式2のモノマー:
【化22】

とを含む重合混合物の反応生成物を含むことができ、式中、
41はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり;
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化23】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0029】
別の架橋アミンポリマーは、ビニルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含み、ビニルアミン反復単位が式:
【化24】

を有し、
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化25】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0030】
架橋アクリルアミドポリマーは、モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含んでよく、ポリマーは式9:
【化26】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C20アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1〜25モルパーセントであり;
cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜99モルパーセントである。
【0031】
別の架橋アクリルアミドポリマーは、式10のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに基づく1〜25モルパーセントの式11のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含み、モノマーは式:
【化27】

を有し、式中、
40は水素または−R42NR4344であり;
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である。
【0032】
アミンポリマーは、ポリアリルアミンの反復単位と、架橋剤とポリアリルアミンとの反応により生じた−R50−の架橋単位とを含むことができ、
式14のポリアリルアミンが式:
【化28】

を有し、式中、nは整数であり;
50は、アルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、エーテル、エステル、シクロアルキルもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンである。
【0033】
別の架橋アミンポリマーは、アリルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含み、
アリルアミン反復単位が式:
【化29】

を有し、式中、nは整数であり
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化30】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0034】
別の架橋アミンポリマーは、ポリエチレンイミンと架橋剤との反復単位を含み、
ポリエチレンイミンが式:
【化31】

を有し、式中、nは整数であり、
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化32】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0035】
別の架橋アミンポリマーは、分岐ポリエチレンイミンと架橋剤との反応生成物を含み、架橋剤がX−R−Xであり、式中、Rは独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基である。適切な分岐ポリエチレンイミンは、BASF SE社からルパソール(Lupasol)(登録商標)またはルパミン(Lupamin)(登録商標)として各種分子量を、またPolysciences社(Warrington、PA)から購入できる。
【0036】
好適な実施形態では、Xはハロ、エポキシ、ジアジリジノ、メシラート、硫酸エステル、リン酸エステル、アルデヒド、ケトンまたはそれらの組合せである。脱離基は公知であり、Larock,Comprehensive Organic Transformations(VCH 1989)(例えば、p.397以降を参照)にあるような当該技術分野で公知のものから選択してよい。いくつかの実施形態では、RはC10〜C14アルキレン、具体的にはC10〜C12アルキレン、より具体的にはデシレンである。
【0037】
配位子
また本明細書に記載のポリマーは、アルキル、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、オキソアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、グアニジノ、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキルの配位子、式4:
【化33】

(式中、R46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である)の配位子またはそれらの組合せで置換されたアミンポリマーの窒素原子の一部を有してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、配位子は、ナフタレン−2−イルアルキルもしくはナフタレン−1−イルアルキルから選択されるアリールアルキル;m−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)Cアルキル、m−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(ピリジニウム−1−イル)Cアルキル、m−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)Cアルキル、z−(1,2−ジアルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(2,3−ジアルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル、z−(1−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(3−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはz−(チアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるヘテロシクロアルキル;2−(保護アミノ)−m−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソC−アルキルもしくは2−(保護アミノ)−m−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソCアルキルから選択される2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル;2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−フェニルCアルキル;2−(保護アミノ)−m−(ヒドロキシフェニル)−1−オキソCアルキル;m−(3−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル、m−(1−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(1−アルキル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルもしくはm−(3−アルキル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルから選択されるm−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル;m−(3−(x−アミノCアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(1−(x−アミノCアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル;(m−1)−アミノ−m−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソCアルキル;m−(ヒドロキシフェナルキルアミノ)−m−オキソCアルキルもしくはm−(フェナルキルアミノ)−m−オキソ−Cアルキルから選択されるm−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル;m−(1−(x−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(1−(x−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(3−(x−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(3−(x−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−(ヘテロシクロ)Cアルキル)ヘテロシクロCアルキル;m−(x−(1H−イミダゾール−4−イル)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル;またはm−(3−(x−トリアルキルアンモニオ)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(1−(x−トリアルキルアンモニオ)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキルであり、式中、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、zは1〜16の整数である。
【0039】
いくつかの場合には、配位子はアミノ酸から誘導される。このような配位子としては、特に限定されないが2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヒドロキシフェニル)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−フェニルCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヒドロキシフェナルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−オキソ−m−(フェナルキルアミノ)Cアルキル、m−(x−(1H−イミダゾール−4−イル)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキルまたはm−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキルが挙げられ、式中、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数である。
【0040】
本明細書に記載のいくつかのポリマーは、配位子である2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(4−(ノニルオキシ)ベンズアミド)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル、5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−アミノ−3−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソプロピル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、3−(チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−アミノプロピル、3−シクロヘキシルプロピル、3−フェニルプロピル、3−(トリメチルアンモニオ)プロピル、3−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)プロピル、3−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)プロピル、3−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(1−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、4−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ブチル、4−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ブチル、10−(1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、10−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、10−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)デシル、ナフタレン−2−イルメチル、ナフタレン−1−イルメチル、4−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,4−ジオキソブチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソエチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メチルチオ)−1−オキソブチル、5−(3−(メチルチオ)プロピルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロピル、5−(4−ヒドロキシフェネチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロピル、5−オキソ−5−(フェネチルアミノ)ペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−カルボキシ−1−オキソプロピル、5−(2−カルボキシエチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−1−オキソブチル、5−(イソブチルアミノ)−5−オキソペンチル、(3R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−1−オキソペンチル、(R)−5−(2−メチルブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メルカプト−1−オキソプロピル、5−(2−メルカプトエチルアミノ)−5−オキソペンチル、(3R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブチル、(R)−5−(2−ヒドロキシプロピルアミノ)−5−オキソペンチル、6−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソヘキシル、5−(5−アミノペンチルアミノ)−5−オキソペンチル、5−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,5−ジオキソペンチル、5−(4−アミノ−4−オキソブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−グアニジノ−1−オキソペンチル、5−(4−グアニジノブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロピル、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−オキソペンチル、5−(イソペンチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−カルボキシ−1−オキソブチル、5−(3−カルボキシプロピルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソプロピル、5−(エチルアミノ)−5−オキソペンチル、式4:
【化34】

の配位子またはそれらの組合せで置換されたアミンポリマーの窒素原子の一部を有し、式中、R46はデシレンであり、R47は1,3−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)プロパンであり、R48はデシルである。
【0041】
本明細書に記載のいくつかのアミンポリマーは、配位子である2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(4−(ノニルオキシ)ベンズアミド)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル、5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−アミノ−3−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソプロピル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、3−(チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−アミノプロピル、3−シクロヘキシルプロピル、3−フェニルプロピル、3−(トリメチルアンモニオ)プロピル、3−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)プロピル、3−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)プロピル、3−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(1−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、4−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ブチル、4−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ブチル、10−(1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、10−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、10−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)デシル、ナフタレン−2−イルメチル、ナフタレン−1−イルメチル、式4:
【化35】

の配位子またはそれらの組合せで置換されたアミンポリマーの窒素原子の一部を有し、式中、R46はデシレンであり、R47は1,3−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)プロパンであり、R48はデシルである。
【0042】
保護アミノ基を有する上記配位子においては、保護基が独立して−C(O)OR49、−C(O)R50であるか、またはR43およびR44が、結合した窒素原子ともにスクシンイミドまたはフタルイミド環を形成し、式中、R49はアルキルまたはアリールであり、R50はアミノ、水素、アルキルまたはハロアルキルである。
【0043】
配位子で置換されたポリマーの窒素原子の一部を有するポリマーは、アミンもしくはアミドモノマーのモル数に基づく約5モル%〜約60モル%の配位子、アミンもしくはアミドモノマーのモル数に基づく約5モル%〜約50モル%の配位子、またはアミンもしくはアミドモノマーのモル数に基づく約10モル%〜約30モル%の配位子を有し得る。
【0044】
ポリマー調製工程
極性非プロトン性溶媒中でN−ビニルホルムアミド、架橋剤および重合開始剤を接触させることにより、ポリ(ビニルアミン)ポリマーを調製した。ビニルホルムアミドと架橋モノマーを接触させた後、反応混合物を約12〜24時間、約40℃〜約80℃または約60℃に加熱する。反応終了後、ポリマー生成物を酸性水溶液、次いで塩基性溶液で洗浄した後、乾くまで凍結乾燥させる。
【0045】
極性非プロトン性溶媒中でN−ビニルホルムアミド、架橋剤、重合開始剤および疎水性配位子を接触させることにより、疎水性配位子で修飾されたポリ(ビニルアミン)ポリマーを調製した。ビニルホルムアミドと架橋モノマーを接触させた後、反応混合物を約12〜24時間、約40℃〜約80℃または約60℃に加熱する。反応終了後、ポリマー生成物を酸性水溶液、次いで塩基性溶液で洗浄した後、乾くまで凍結乾燥させる。
【0046】
本発明のポリマーは、その胆汁酸との結合能ならびに/あるいは胃腸管内に存在する脂肪酸、リン酸塩および/またはその他の化合物よりも優先的に胆汁酸と結合する親和性に寄与する、各種の化学的、構造的および物理的特性を有する。
【0047】
ポリマーは、塩形態で、一部塩として、または塩遊離塩基として投与可能である。「塩」は反復単位の全部または一部に、プロトン化され、負荷電対イオンと結合した正荷電窒素原子を生じる窒素原子または窒素基を有する。陰イオン性対イオンは、患者への副作用を最小化するように選択され得る。適当な対イオンの例としては、Cl、Br、CHOSO、HSO、SO2−、硝酸、HCO、CO2−、酢酸、乳酸、リン酸、ヒドロリン酸、フマル酸、リンゴ酸、ピルビン酸、マロン酸、安息香酸、グルクロン酸、シュウ酸、アセチルグリシン酸、コハク酸、プロピオン酸、酪酸、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、葉酸、アミノ酸誘導体、ヌクレオチド、脂質、リン脂質またはそれらの組合せが挙げられる。対イオンは、互いに同じであっても異なっていてもよい。例えば、反応生成物が2つの異なる種類の対イオンを含有していてもよい。ほとんどの場合、すべての窒素原子が塩形態であるわけではなく、塩形態中の窒素原子のパーセントは、流動性、保管時間および重量のような特定の性質によって決まる。
【0048】
小腸下部で見られる条件の特定の事柄を模倣することを目的とした条件下で、胆汁酸塩に対するin vitroでの結合親和性を決定するために、アッセイAを用いてポリマーを解析する。アッセイAでは、実施例のプロトコル1に記載されているように、小腸下部に存在する特定の条件を模倣した溶液に、解析するポリマーを所望の濃度で加える。しばらくしてから、遠心分離によりポリマーを回収して上清を採取し、残りの粒子をすべてろ過で除去し、液体クロマトグラフィー(LC)によりイオン濃度をアッセイする。ポリマーの存在下でのグリココール酸(GCeq)、グリコデオキシコール酸(GDCeq)、オレイルグリセロール(OGeq)および/またはオレイン酸(OAeq)の平衡濃度を、ポリマー非存在下での試験溶液中でのそれらの平衡濃度と比較することにより、上記実験条件下で結合した各成分の量をmmol/gポリマーで算出する。プロトコル1のアッセイAの条件下でのin vitroにおける胆汁酸塩結合親和性は、最大で約0.75mmol/gポリマーとなる。このようにして、本発明のポリマーのin vitroでの胆汁酸塩結合親和性は、アッセイA溶液での測定で約0.15〜約0.75mmol/gポリマー、具体的には約0.3〜約0.75mmol/gポリマー、より具体的には約0.46〜約0.75mmol/gポリマーとなる。さらに、いくつかの実施形態では、本発明のポリマーのin vitroでの胆汁酸塩結合親和性は、0.55mmol/gポリマーより大きいか、0.60mmol/gポリマーより大きいか、または0.65mmol/gポリマーより大きい。
【0049】
いくつかの場合には、リン酸塩結合親和性を測定するために、塩基性移動相を用いた液体クロマトグラフィーにより、強陰イオン交換カラムでリン酸イオンの濃度も決定した。本発明のポリマーは、アッセイAを用いた測定で、in vitroでリン酸塩と0.2mmol/gポリマー未満、具体的には約0.15mmol/gポリマー以下、さらにより具体的には約0.10mmol/gポリマー以下の量で結合する。
【0050】
食後の小腸上部で見られる条件の特定の事柄を模倣することを目的とした条件下で、胆汁酸塩とのin vitro結合能を決定するために、アッセイBを用いてポリマーを解析する。アッセイBでは、実施例のプロトコル2に記載されているように、小腸上部に存在する特定の条件を模倣した溶液に、解析するポリマーを所望の濃度で加える。上記のものと同じ一般的手順を用いて、結合した各成分の量を算出した。プロトコル2のアッセイBの条件下でのin vitroにおける胆汁酸塩結合能は、最大で約3.7mmol/gポリマーとなる。このようにして、ポリマーのin vitroでの胆汁酸塩結合能は、アッセイB溶液中での測定で約0.64〜約3.7mmol/gポリマー、具体的には約1.3〜約3.7mmol/gポリマー、より具体的には約2.22〜約3.7mmol/gポリマーである。
【0051】
in vivoでの胆汁酸塩結合保持を決定するために、ポリマーをハムスターモデルで解析する。ハムスターモデルでは、ポリマーの胆汁酸との結合能、他の陰イオンを上回る胆汁酸に対する結合親和性、および結合胆汁酸を保持し胆汁酸および胆汁酸代謝産物の胃腸管から糞便中への排泄を増加させる能力に関連した複雑な測定が行われる。ゴールデンシリアンハムスター(Goleden Syrian hamster)がヒトと同様の胆汁酸プロファイルを有するため、これを使用することが好ましいであろう。雄性ゴールデンシリアンハムスター(を順化させてから、実験開始前の数日間、高脂肪、高ショ糖の西洋型食餌D12079B(Research Diet、New Brunswick、NJ)を与える。解析するポリマーを所望の用量で西洋型食餌に配合して、試験食餌を調製する。糞便の分離/収集が可能な個別の代謝ケージでハムスターを飼育する。試験群の個体では試験食餌に切り替え、未処置群の個体ではポリマーを添加しない西洋型食餌を与え続ける。摂餌量を4日間連続で測定する。各ハムスターから処置期間の最後の3日間の糞便を収集してプールし、凍結乾燥させてから、乳鉢と乳棒ですりつぶしてホモジナイズする。次いで、糞便の胆汁酸塩解析用に糞便試料の抽出を行う。いくつかの場合には、全群の個体を上記の代謝ケージに入れて、被検物質を添加しない西洋型食餌のみを与える、ベースライン処置期間を設ける。上記のように糞便を収集し、ベースライン期間と処置期間を比較することにより、胆汁酸塩の糞便中排泄に対するポリマーの効果を判定する。そうでなければ、未処置群と試験群を比較することにより、胆汁酸塩の糞便中排泄に対するポリマーの効果を判定する。ハムスター糞便中の胆汁酸塩を実施例に記載されている通りに解析する。ポリマーは、西洋型食餌を与えた雄性ゴールデンシリアンハムスター(Goleden Syrian hamster)において総摂餌量の0.5%の用量で測定した場合、コレセベラム塩酸塩よりも少なくとも25%、50%、75%、100%、125%、150%、175%または200%大きい算出in vivo結合能を有し得る。
【0052】
ポリマーは、ヒトでの測定で少なくとも約0.35mmol胆汁酸塩/gポリマーの算出in vivo胆汁酸塩結合能を有し得る。ポリマーはヒトにおいて、ポリマー1グラムあたり少なくとも0.35mmol胆汁酸塩、ポリマー1グラムあたり少なくとも0.4mmol胆汁酸塩、ポリマー1グラムあたり少なくとも0.5mmol胆汁酸塩、ポリマー1グラムあたり少なくとも0.6mmol胆汁酸塩、またはそれを上回るin vivo結合能を有し得る。
【0053】
本発明のポリマーは架橋された物質であり、これは本発明のポリマーが、一般に溶媒に溶解しないが、溶媒で膨潤し得る、すなわち溶媒を吸収し得ることを意味する。本明細書で使用される「膨潤率」は、水性環境中で平衡状態にあるときに、1グラムの架橋ポリマーによって取り込まれる溶媒のグラム数を表す。膨潤率は、Flory Huggins(Flory P.J.“Principles of Polymer Chemistry,Cornell Ithica Pub.1953)により記載されているように、ポリマー−溶媒相互作用パラメーターの影響を受ける。所与のポリマーに関して2つ以上の膨潤の測定値を得た場合、それらの測定値の平均を膨潤率とする。水中、または胃腸管の典型例を表す生理的等張緩衝液(例えば、米国薬局方の人工腸液または人工胃液)中での膨潤率は通常、約1〜約10g膨潤溶液(溶媒)/gポリマー、具体的には約2〜6g膨潤溶液(溶媒)/gポリマー、より具体的には約2〜約4g膨潤溶液(溶媒)/gポリマーの範囲にある。ポリマーの対イオン含有量が膨潤率に影響を与える可能性があり、下に挙げる例では塩化物対イオンが使用され、塩化物含有量が記載されている。対イオン含有量は、最大でポリマー総重量の25重量%、最小でポリマー総重量の1%未満であり得る。
【0054】
ポリマーは、平均直径が約10ミクロン〜約200ミクロンの粒子であり得る。いくつかの実施形態では、ポリマー粒子は実質的に球状のビーズである。このビーズは、平均直径が約10ミクロン〜約200ミクロンであり得る。本明細書で使用される「実質的に」という用語は、一般に平均縦横比が約1.0〜約2.0の丸みを帯びた粒子を意味する。縦横比とは、粒子の最短の長さ寸法に対する粒子の最長の長さ寸法の比率のことである。縦横比は、当業者によって容易に決定され得る。この定義には、定義による縦横比が1.0の球状粒子が含まれる。いくつかの実施形態では、粒子の平均縦横比は、約1.0、1.2、1.4、1.6、1.8または2.0である。粒子は、視野が粒子の直径の少なくとも2倍である倍率で観察したときに、円形または楕円形であり得る。
【0055】
実質的に球状のビーズは、当業者に公知の方法を用いて調製することができる。例えば、好適な合成様式は不均一過程である。このような過程は、分散媒中での重合とも呼ばれ、直接もしくは逆懸濁重合、乳化重合、沈殿重合、分散重合もしくはマイクロエマルション重合、エアロゾル中での反応、またはバルク重合法の使用がこれに含まれる。逆懸濁では、無極性溶媒、例えばシリコン、トルエン、ベンゼン、炭化水素溶媒または油、ハロゲン化溶媒、超臨界二酸化炭素などから連続相を選択することができる。逆懸濁系の離散相はモノマーおよび架橋剤の水への可溶化を含み、この可溶化は、塩酸のような酸を添加して、実質的に有機アミンの水溶性を増加させるアミン塩を形成し、アミン溶液を水非混和性溶媒中に分散させて乳濁液を形成することにより達成され得る。直接懸濁工程または直接乳化工程では、連続相として水を用いることができるが、米国特許第5,414,068号に記載されているように、ナトリウムブラインもモノマーと架橋剤を離散相中に「塩析させる」のに有効である。モノマーはそのまま、または共溶媒を用いて連続相の溶液として分散させることができる。架橋モノマーを反応物に半連続的に添加(段階的な添加)して、重合反応を生じさせることができる。ビーズの単離は、ろ過、洗浄および乾燥により行うことができる。押出や研磨のような縮小工程により、サイズをさらに調節または修正することができる。
【0056】
ポリマーは当業者に公知の方法により得ることが可能であり、その例を本明細書の実施例で例示する。架橋ポリマー粒子は一般に、反応条件に供した反応混合物の反応生成物である。反応混合物は一般に、生成物中に化学的に組み込まれない成分も含有し得る。反応混合物は通常、モノマーを含む。加水分解剤との反応により、ポリマーをさらに修飾してもよい。
【0057】
一般に、不溶性であるが、ゲルには溶媒和させることができるポリマー網目構造が生成されるように反応を行う。浸透する溶媒が水である場合、不溶性物質はヒドロゲルと呼ばれる。反応は溶液中、バルク中(すなわち、そのままのモノマーおよび架橋化合物を用いて)または分散媒中で行う。反応を、例えば温度変化や光照射の導入により開始させる。一般に、連鎖成長または逐次成長によりポリマーを調製することができる。逐次成長重合には、ラジカル重合、カチオン重合およびアニオン重合を含めた、不飽和官能基を含有するモノマーの重合が含まれる。ラジカル重合によりポリビニルアミン(開始モノマーはポリビニルホルムアミドである)およびポリアリルアミンが調製される。逐次成長重合には、二官能性または多官能性モノマーが二量体、三量体を経て、さらに長いオリゴマーに成長する反応が含まれる。ポリマー鎖が互いに反応すると網目構造形成が生じる。網目構造形成反応をもたらすパラメーターとしては、温度、溶媒の選択、モノマーと架橋剤の濃度およびモノマーと架橋モノマーの比が挙げられる。塩基の添加が望ましい場合もある。
【0058】
ポリマー粒子は平均直径が約10μm〜約200μmである。ポリマー粒子の平均直径の具体的な範囲は、約20μm〜約200μm、約20μm〜約150μmまたは約20μm〜約125μmである。他の範囲としては、約35μm〜約150μm、約35μm〜約125μm、約50μm〜約125μmまたは約50μm〜約100μmが挙げられる。平均直径、分布などを含めた粒径は、当業者に公知の技術を用いて決定することができる。例えば、米国薬局方(USP)<429>には、粒径決定の方法が開示されている。
【0059】
また各種ポリマー粒子は、直径約10μm未満の粒子の体積百分率が約4未満;具体的には、直径約10μm未満の粒子の体積百分率が約2未満;より具体的には、直径約10μm未満の粒子の体積百分率が約1未満;さらにより具体的には、直径約10μm未満の粒子の体積百分率が約0.5未満である。他の場合には、具体的な範囲が、直径約20μm未満の粒子の体積百分率が約4未満;直径約20μm未満の粒子の体積百分率が約2未満;直径約20μm未満の粒子の体積百分率が約1未満;直径約20μm未満の粒子の体積百分率が約0.5未満;直径約30μm未満の粒子の体積百分率が約2未満;直径約30μm未満の粒子の体積百分率が約1未満;直径約30μm未満の粒子の体積百分率が約1未満;直径約40μm未満の粒子の体積百分率が約1未満;直径約40μm未満の粒子の体積百分率が約0.5未満である。各種実施形態では、ポリマーの粒径分布は、約5体積%以下の粒子の直径が約30μm未満であり(すなわち、D(0.05)<30μm)、約5体積%以下の粒子の直径が約250μmを超え(すなわち、D(0.05)>250μm)、かつ少なくとも約50体積%の粒子の直径が約70〜約150μmの範囲にある。
【0060】
ポリマーの粒子分布をスパンとして表すことができる。粒子分布のスパンは(D(0.9)−D(0.1))/D(0.5)と定義され、式中、D(0.9)は90%の粒子が下回る直径値であり、D(0.1)は10%の粒子が下回る直径値であり、D(0.5)は50%の粒子が上回り、かつ50%の粒子が下回る直径値であり、これらはレーザー回折での測定によるものである。粒子分布のスパンは通常、約0.5〜約1、約0.5〜約0.95、約0.5〜約0.90または約0.5〜約0.85である。粒径分布は、Malvern Mastersizerを使用した、GEA Niro(Denmark)から入手可能なNiro Method No.A8d(2005年9月に改訂)を用いて測定することができる。
【0061】
本発明のポリマーおよび組成物を使用する場合、1日1回用量が実質的に1日2回用量に相当し、また1日2回用量も実質的に1日3回用量に相当するということが現在わかっている。一般に、1日量のポリマーまたは組成物の1日1回または1日2回の投与による胆汁酸除去は、同じ1日量で1日3回投与された同じポリマーまたは組成物による除去と統計的有意差がない。
【0062】
さらに、本発明は、ポリマーまたはポリマーを含む医薬組成物を投与することにより動物対象から胆汁酸を除去する方法に関するものであり、この方法では、ポリマーまたは組成物を1日1回摂取した対象の25%未満が、6.0グラム/日以下の用量で軽度または中等度の胃腸管有害事象を経験する。胃腸管有害事象としては、鼓腸、下痢、腹痛、便秘、口内炎、嘔気および/または嘔吐を挙げ得る。いくつかの態様では、ポリマーまたは組成物を1日2回投与し、かつポリマーまたは組成物を1日2回摂取した対象の25%未満が、軽度または中等度の胃腸管有害事象を経験する。いくつかの場合には、ポリマーまたは組成物を1日1回または1日2回摂取した対象が、重篤な胃腸管有害事象を全く経験しない。本発明のポリマーまたは医薬組成物の忍容性は、1日3回投与された同じ1日量の同じポリマーまたは組成物の約50%以上である。例えば、1日3回のポリマー投与で高い忍容性が認められる2患者のうち、少なくとも1患者は1日1回または1日2回の投与で高い忍容性が認められる。
【0063】
投与で高い忍容性が認められる場合、対象による投与修正または投与中止はほとんどあるいは全く行われるべきではない。いくつかの実施形態では、高い忍容性が認められることは、胃腸管有害事象に関して明らかな用量反応関係が全く存在しないことを意味する。これらの実施形態のいくつかでは、高い忍容性が認められることは、鼓腸、下痢、腹痛、便秘、口内炎、嘔気および嘔吐からなる群より選択される副作用を含めた、後の胃腸管副作用が統計的に有意な数の対象から報告されないことを意味する。
【0064】
他の実施形態では、本発明は、胆汁酸除去を必要とする動物対象の胃腸管から胆汁酸を除去する方法を提供し、この方法は有効量のポリマーまたはポリマーを含む組成物の投与を含み、このポリマーまたは組成物において、実質的に同じ量の同じポリマーまたは組成物を1日3回投与する場合と同様の高い忍容性が認められる。いくつかの場合には、対象が高コレステロール血症に罹患しており、この方法により高コレステロール血症が治療される。他の場合には、この方法により血清コレステロールが低下する。
【0065】
いかなる特定の理論にも拘束されることを望むものではないが、ポリマーまたはポリマーを含む組成物の忍容性は、ポリマーが有し得る物理的特性により生じるものであり、このような物理的特性には、ずり速度0.01秒−1で測定される、約10,000Pa・s〜約2,500,000Pa・s、約10,000Pa・s〜約2,000,000Pa・s、約10,000Pa・s〜約1,500,000Pa・s、約10,000Pa・s〜約1,000,000Pa・s、約10,000Pa・s〜約500,000Pa・s、または約10,000Pa・s〜約250,000Pa・s、約30,000Pa・s〜約3,000,000Pa・s、約30,000Pa・s〜約2,000,000Pa・s、または約30,000Pa・s〜約1,000,000Pa・sの水和および沈殿時の粘度が含まれる。この粘度は、ポリマーをわずかに過剰の人工腸液(USP<26>による)と十分に混合し、混合物を37℃で3日間沈殿させ、沈殿した湿潤ポリマーから遊離液体をデカントして調製された湿潤ポリマーを用いて測定される。この湿潤ポリマーの定常ずり粘度は、平行平板形状(直径15mmの上部平板と直径30mmの下部平板、および1mmの平板間隙)を有するBohlin VORレオメータ(Malvern Instruments Ltd.、Malvern、U.K.から入手可能)またはこれに相当するものを用いて、温度を37℃に維持して決定することができる。
【0066】
ポリマーは、約150Pa〜約4000Pa、約150Pa〜約3000Pa、約150Pa〜約2500Pa、約150Pa〜約1500Pa、約150Pa〜約1000Pa、約150Pa〜約750Pa、または約150Pa〜約500Pa、約200Pa〜約4000Pa、約200Pa〜約2500Pa、約200Pa〜約1000Paまたは約200Pa〜約750Paの水和および沈殿時の降伏応力をさらに有し得る。Reologica STRESSTECHレオメータ(Reologica Instruments AB、Lund、Swedenから入手可能)またはこれに相当するものを用いて、動的応力掃引測定(すなわち、降伏応力)を当業者に公知の方法で行うことができる。このレオメータも平行平板形状(直径15mmの上部平板と直径30mmの下部平板、および1mmの平板間隙)を有し、温度が37℃に維持される。ずり応力を1から10Paまで増加させながら、2つの積分時間を有する1Hzの一定周波数を用いることができる。
【0067】
本発明で使用するポリマーは、乾燥ポリマーの形態であるときに、望ましい圧縮性および体積密度も有し得る。乾燥形態のポリマーの粒子の一部は、体積密度が約0.8g/cm〜約1.5g/cm、約0.82g/cm〜約1.5g/cm、約0.84g/cm〜約1.5g/cm、約0.86g/cm〜約1.5g/cm、約0.8g/cm〜約1.2g/cmまたは約0.86g/cm〜約1.2g/cmである。体積密度は、患者に投与するのに必要なポリマーの体積に影響する。例えば、体積密度がより高いことは、同じポリマーのグラム数がより低体積で得られることを意味する。低体積であれば、体積が小さいことで、患者に少量を摂取していると思わせることができるため、患者の服薬遵守が向上する。
【0068】
乾燥形態のポリマーの粒子からなる粉末の圧縮性指数は、約3〜約30、約3〜約25、約3〜約20、約3〜約15、約3〜約13、約5〜約25、約5〜約20または約5〜約15である。圧縮性指数は100(TD−BD)/TDと定義され、式中、BDとTDはそれぞれ体積密度とタップ密度である。体積密度(BD)とタップ密度(TD)を用いて圧縮性指数(CI)を計算する。この測定の標準的手順はUSP<616>として明記されている。メスシリンダーに一定量の粉末を量り取る。質量Mと最初の(ゆるく充填された)体積Vを記録する。次いで、シリンダーを持ち上げて3mm±10%の高さから1分当たり250回(タップ)落とす装置にシリンダーを置く。500タップ後に体積を測定し、次いでさらに750タップ後に再び体積を測定する(合計1250回)。500タップ後と1250タップ後の体積の違いが2%未満であれば、最終体積をVとして記録し、実験を終える。そうでなければ、タップ前後の体積の変化が2%未満になるまで、1回に1250タップずつタップを繰り返す。データから以下の量を計算する:
体積密度(BD)=M/V
タップ密度(TD)=M/V
圧縮性指数(CI、Carr指数とも呼ばれる)=100(TD−BD)/TD。
【0069】
粉末形態のポリマーは、高コレステロール血症治療のために従来用いられてきたポリマーよりも最小体積に収めることが容易である。これにより、体積密度とタップ密度(一定回数のタップ後に測定した粉末密度)との間に、体積密度の約3%〜約30%、約3%〜約25%、約3%〜約20%、約3%〜約15%、約3%〜約10%、約5%〜約35%、約5%〜約30%または約5%〜約20%という差が生じる。
【0070】
本明細書に記載のポリマーおよび医薬組成物は、小腸全体にわたって相当量の結合胆汁酸塩を保持し、具体的には、ポリマーが結合した胆汁酸塩は、結腸へ移行するまで、またはポリマーが糞便中に排泄されるまで解離しない。本明細書で使用される「相当量」という用語は、結合胆汁酸塩の全量が糞便中への排泄または結腸への移行まで保持されるという意味を意図するものではない。治療的および/または予防的効果を得るのに十分な量の結合胆汁酸塩が保持されるということである。例えば、結腸へ移行する胆汁酸の量が著しく増加するようにポリマーが胆汁酸を保持すれば十分な場合がある。次いで、胆汁酸はポリマーから解離し得るが、それでも実質的にそのままで、または代謝産物として糞便中に排泄され得る。したがって、胆汁酸は本発明の目的のためには十分に保持されたことになる。胆汁酸の保持は、糞便中または結腸吸引物もしく抽出物中のベースラインレベルを上回る(すなわち、動物対象にポリマーを投与しない場合に糞便中に保持されている胆汁酸の量を上回る)胆汁酸の量を測定することにより測定され得る。保持され得る結合胆汁酸塩の具体的な量は、ベースラインレベルを約5%〜約100%上回る範囲にある。ポリマーまたは医薬組成物は、ベースラインレベルを少なくとも約5%上回る、より具体的には少なくとも約10%上回る、さらにより具体的には少なくとも約25%上回る、最も具体的には少なくとも約50%上回る結合胆汁酸塩を保持するであろう。ポリマーによる胆汁酸の保持を、in vitroの方法により直接的に、またはin vivoの方法により間接的に計算することができる。保持期間とは、一般にポリマーまたは組成物が治療的または予防的に使用されている時間のことである。胆汁酸塩と結合する、または胃腸管から胆汁酸塩を除去するためにポリマーまたは組成物を使用する場合、保持期間とは、胃腸管内でのポリマーもしくは組成物の滞留時間、または小腸内でのポリマーもしくは組成物の平均滞留時間のことである。
【0071】
本明細書に記載のポリマーおよび医薬組成物は、糞便中に排泄される二次胆汁酸に対する一次胆汁酸の割合の増加をもたらし得る。胆汁酸は、それが合成および修飾される部位により特徴付けられ得る。一次胆汁酸(例えば、コール酸およびケノデオキシコール酸)は肝細胞内でコレステロールから合成され、二次または三次胆汁酸(例えば、デオキシコール酸およびリトコール酸)は、回腸末端部および結腸内での細菌による脱水酸基の産物である。一次胆汁酸は脱抱合および/または脱水酸基化されて二次または三次胆汁酸、例えば、デオキシコール酸(コール酸由来)およびリトコール酸(ケノデオキシコール酸由来)に変換される。排泄された胆汁酸の割合が一次または未代謝胆汁酸へ変化することは、ポリマーによる胆汁酸のin vivo保持の尺度である。ポリマーは、in vivo測定で、糞便中の総胆汁酸に基づき平均で少なくとも11%の糞便中の一次胆汁酸を生じ得る。
【0072】
一般に、ポリマーは胃腸管からあまり吸収されない。ポリマー粒子のサイズ分布によっては、臨床的に重要でない量のポリマーが吸収され得る。より具体的にはポリマーの約90%以上が吸収されず、約95%以上が吸収されず、さらにより具体的には約97%以上が吸収されず、最も具体的には約98%以上のポリマーが吸収されない。
【0073】
胆汁酸塩の除去を必要とする動物対象に有効量のポリマーを投与することにより、ポリマーを用いて動物対象から胆汁酸塩を除去することができる。胆汁酸塩は、ポリマーにより結合および保持された後、胃腸管から糞便中に除去され得る。さらに、ポリマーを用いて、動物対象の血清LDLコレステロールまたは血清非HDLコレステロールを低下させることができる。いくつかの場合には、対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量でのポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%以上低下し得る。いくつかの場合には、ポリマーの1日用量は約6.0g/日、5.0g/日、4.0g/日、3.0、2.5または2.0g/日以下である。
【0074】
さらに、ポリマーを投与して、II型糖尿病のヒト対象における血糖コントロールを改善することができる。好ましくは、II型糖尿病のヒト対象を治療する場合、対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量でのポリマーによる治療の18、26、52週間以上後に、糖化ヘモグロビン(HbA1c)が少なくとも0.5%、少なくとも0.6%、少なくとも0.7%、少なくとも0.8%、少なくとも0.9%、少なくとも1.0%以上低下し得る。いくつかの場合には、ポリマーの1日用量は約6.0g/日、5.0g/日、4.0g/日、3.0、2.5または2.0g/日以下である。また空腹時血糖も、対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量でのポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に少なくとも14mg/dL(0.8mmol/L)、少なくとも16mg/dL(0.9mmol/L)、少なくとも18mg/dL(1mmol/L)、少なくとも20mg/dL(1.1mmol/L)以上低下し得る。いくつかの場合には、ポリマーの1日投与量は約6.0g/日、5.0g/日、4.0g/日、3.0、2.5または2.0g/日以下である。
【0075】
さらに、ポリマーを用いてアルツハイマー病を改善、治療する、またはその進行を遅延させることができる。
【0076】
またポリマーを用いて、非アルコール性脂肪性肝炎、胆汁うっ滞性そう痒症、下痢を伴う過敏性腸症候群(IBS−D)、特発性胆汁酸吸収不良、遺伝性もしくは先天性線維芽細胞増殖因子19(FGF19)欠損またはそれらの組合せを治療することができる。ポリマーを用いて胆汁うっ滞性そう痒症を治療する場合、ポリマーを、例えば抗ヒスタミン剤、副腎皮質ステロイド剤、局所麻酔剤、反対刺激剤、オピオイド、オピオイド受容体アンタゴニストを含有する経口もしくは局所止痒剤、または特に限定されないが、クロタミトン、ドキセピン、ミルタザピン、カプサイシン、タクロリムス、リノール酸、ガバペンチン、活性炭、サリドマイド、ナルトレキソン、エリスロポエチン、ニセルゴリン、ナルトレキソン、ナルメフェン、ブトルファノール、ナロキソン、リファンピン、オンダンセトロン、ウロソデオキシコール酸、S−アデノシル−L−メチオニン、セロトニン選択的再取り込み阻害剤、フェノバルビタール、ドロナビノール、光線療法を含めた他の治療法、またはそれらの組合せと併用することができる。
【0077】
ポリマーを用いてIBS−Dを治療する場合、アミンポリマーを、止瀉剤(例えば、ロペラミド、コデイン、ジフェノキシラートを含めたオピエート、オピオイドもしくはオピオイド類似体など)、セロトニン受容体アンタゴニスト(例えばアロセトロン、ラモセトロンおよびシランセトロンなど)、セロトニン選択的再取り込み阻害剤、三環系抗うつ剤(例えばアミトリプチリンおよびデシプラミンなど)、またはセロトニン(5−HT)レベルを低下させる薬物、ヒヨスシアミンもしくはジサイクロミンのような抗コリン剤を含めた鎮痙薬、クロフェレマーのような塩化物イオン分泌遮断剤、およびプロバイオティックと併用することができる。
【0078】
本明細書で使用される動物対象は、胆汁酸塩除去、血清LDL−コレステロールもしくはHDLコレステロール濃度低下、HDL−C増加または血糖コントロール向上のいずれかを必要とする、ヒトまたはその他の哺乳動物であり得る。
【0079】
本明細書に記載の方法、ポリマーおよび組成物は、動物対象からの胆汁酸塩の除去に適しており、ここでは対象は、このような胆汁酸塩除去を必要とする。例えば、高コレステロール血症または高脂血症に罹患している患者には、このような胆汁酸塩除去が有効である。本明細書に記載の方法は、高血清コレステロールレベルまたは胆汁酸除去の必要性の原因となる基礎状態を問わず、これらの患者に適用可能である。
【0080】
ポリマーは、1日に1回、2回または3回投与することができる。ポリマーを1日1回投与する場合、その日のうちで最も多量に食べる食事の直前、食中または直後にアミンポリマーを投与してよい。また1日1回投与する場合、胆嚢からの胆汁酸放出が24時間の間で平均して最も多いとき(通常は午前中)に関連させてアミンポリマーを投与してもよい。さらに、ポリマーとの有害な相互作用を有し得る任意の薬剤の少なくとも3時間前または後にポリマーを投与することが好ましい。
【0081】
本発明の併用療法および医薬組成物による、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、アルツハイマー病、非アルコール性脂肪性肝炎、胆汁うっ滞性そう痒症、IBS−D、特発性胆汁酸吸収不良の治療または血漿コレステロールの低下のための投与計画は、各種因子を用いて選択することができる。このような因子としては、患者のタイプ、年齢、体重、性別、食事および医学的状態、疾患の重症度、投与経路、使用する特定化合物の活性、効力、薬物動態および毒物学プロファイルのような薬理学的考慮事項、薬物送達システムを用いるか否か、ならびにポリマーを配合剤の一部として投与するか否かが挙げられる。したがって、実際に使用する投与計画は大きく異なり得る。
【0082】
高コレステロール血症および/またはアテローム性動脈硬化症のような高脂血症状態に罹患している患者の初回治療は、上で述べた用量で始めることができる。一般に、状態が制御または除去されるまで、必要に応じて数週間から数か月または数年にわたって治療を継続するべきである。本明細書に開示されるポリマーによる治療を受けている患者を、例えば、当該技術分野で公知の任意の方法で血清LDLおよび総コレステロールレベルを測定することにより定期的にモニターして、併用療法の有効性を判定することができる。このようなデータを繰り返し解析することにより、各タイプの薬剤が最適な有効量で任意の時点で投与されるように、また治療期間も決定することができるように、治療中に治療計画を修正することが可能になる。このようにして、最小量のポリマー投与および任意選択での併用治療が行われ、また高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症のような高脂血症状態を良好に治療するのに必要な長さだけ投与が継続されるように、治療期間中に治療計画/投与スケジュールを合理的に修正することができる。
【0083】
必要であれば、ポリマーまたは医薬組成物を他の治療剤と併用して投与してもよい。本発明の化合物と供投与することができる治療剤の選択は、部分的には治療される状態によって決まる。例えば、ヒドロキシメチル−グルタリル−補酵素A(HMG−CoA)還元酵素阻害剤、フィブラート、コレステロール吸収阻害剤、ナイアシン(すなわち、ニコチン酸またはその誘導体)、フィトステロール、腸リパーゼ阻害剤、腸もしくは分泌ホスホリパーゼA2阻害剤、Apo−B100の合成もしくは正常な活性の阻害剤、ApoAの合成もしくは正常な活性のアゴニスト、またはコレステロールの吸収もしくは代謝を調節する任意の薬剤、またはそれらの組合せを含み、血清LDLコレステロールまたは非HDLコレステロールの低下に使用される薬剤を含めた各種薬剤をポリマーと供投与することができる。いくつかの場合には、HMG−CoA還元酵素阻害剤は、スタチン、例えばアトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンまたはそれらの組合せなどを含む。コレステロール吸収阻害剤はエゼチミブを含み得る。フィブラートは、ベンザフィブラート、シプロフィブラート、クロフィブラート、ゲムフィブロジル、フェノフィブラートまたはそれらの組合せであり得る。腸リパーゼ阻害剤はオルリサタット(orlisatat)を含み得る。いくつかの場合には、ポリマーまたは医薬組成物を、HMG−CoA還元酵素阻害剤とナイアシン(例えば、ロバスタチンとナイアシン)、またはHMG−CoA還元酵素阻害剤とコレステロール吸収阻害剤(例えば、シンバスタチンとエゼチミブ)、またはHMG−CoA還元酵素阻害剤と腸リパーゼ阻害剤と併用して投与してもよい。
【0084】
別の例では、糖尿病、肥満症またはその他の脂質異常症の予防または治療で使用される薬剤、例えばスルホニル尿素、ビグアニジン、グリタゾン、チアゾリジンジオン、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の活性化因子、α−グルコシダーゼ阻害剤、カリウムチャネルアンタゴニスト、アルドース還元酵素阻害剤、グルカゴンアンタゴニスト、レチノイドX受容体(RXR)アンタゴニスト、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、FXRアンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、GLP−1類似体、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤、アミリン、アミリン類似体、SGLT2阻害剤、インスリン、インスリン分泌促進物質、甲状腺ホルモン、甲状腺ホルモン類似体、αグルコシダーゼ阻害剤またはそれらの組合せなどを含めた他の薬剤をポリマーと供投与することができる。ビグアニジンは、メトホルミン、ブホルミン、フェンホルミンまたはそれらの組合せであり得る。チアゾリジンジオンは、ピオグリタゾン、リボグリタゾン、ロシグリタゾン、トログリタゾンまたはそれらの組合せであり得る。スルホニル尿素は、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、グリクラジド、グリベンクラミド、グリキドン、グリクロピラミド、グリメピリドまたはそれらの組合せであり得る。DPP−IV阻害剤は、アログリプチン、リナグリプチン、サクサグリプチン、シタグリプチン、ビルダグリプチンまたはそれらの組合せであり得る。GLP−1類似体は、エクセナチド、リラグルチド、アルビグルチドまたはそれらの組合せであり得る。αグルコシダーゼ阻害剤は、アカルボース、ミグリトールまたはボグリボースであり得る。
【0085】
脂質異常症という用語は、総血清コレステロール、LDL−コレステロール、非HDLコレステロール、HDLコレステロールまたはトリグリセリドの少なくとも1つが、米国コレステロール教育プログラムまたはその他の適当な組織により正常と見なされるものから逸脱していることを意味するものと解釈される。別の例では、抗血小板剤、β遮断剤、レニン−アンジオテンシン−アルドステロン系(RAAS)阻害剤、RAASモジュレーター(例えば、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、レニン阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断剤、アルドステロンアンタゴニスト、またはアミロライド、トリアムテレン、トリメトプリムおよびペンタミジンを含めたナトリウムチャネル遮断剤)またはそれらの組合せを含めた他の薬剤をポリマーと共投与することができる。
【0086】
またポリマーを他のコレステロール低下剤、例えばアシフラン、アザコステロール、ベンフルオレックス、β−ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メグルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ−オリザノール、パンテチン、ペンタエリスリトールテトラアセタート、α−フェニブチラミド(phenybutyramide)、プリオザジル(priozadil)、プロブコール、β−シトステロール、スルトシル酸、ピペラジン塩、チアデノール、トリパラノール、キセンブシンまたはそれらの組合せなどと共投与することもできる。
【0087】
ポリマーとの併用治療に使用することが有利であり得る他の薬剤は、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤(またはスクアレン合成酵素阻害剤)、アシル−補酵素A、コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤(ACAT−1またはACAT−2の選択的阻害剤およびACAT−1とACAT−2の二重阻害剤を含む)、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、プロブコール、コレステロール吸収阻害剤(例えば、エゼチミブ、および米国特許第5,727,115号および同第5,846,966号に記載されている1−(4−フルオロフェニル)−3(R)−3(S)−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)、4(S)−4−ヒドロキシフェノール(−2−アゼチジノン))、LDL受容体誘導剤、血小板凝集阻害剤(例えば、糖タンパク質IIb/IIaフィブリノーゲン受容体アンタゴニスト)、アスピリン、ビタミンB(またはピリドキシン)、ビタミンB12(またはシアノコバラミン)、葉酸の水溶性薬学的塩もしくはエステル(例えば、ナトリウム塩およびメチルグルカミン塩)、抗酸化ビタミン(例えば、ビタミンCおよびE、ならびにβ−カロテン)またはそれらの組合せである。
【0088】
本明細書で使用される「治療する」という用語は、治療効果を得ることを包含する。治療効果は、治療される基礎疾患の根絶、改善または予防を意味する。例えば、高コレステロール血症患者において、治療効果は基礎となる高コレステロール血症の根絶または改善を包含する。また治療効果は、患者がまだ基礎疾患に罹患している可能性があるにもかかわらず、患者において改善が見られるように、基礎疾患に関連した1つ以上の生理的症状を根絶、改善または予防することにより得られる。いくつかの治療計画では、高コレステロール血症または糖尿病の診断が下されていなくても、高コレステロール血症もしくは糖尿病を発症する危険性のある患者、または高コレステロール血症もしくは糖尿病の1つ以上の生理的症状を訴える患者に本発明のポリマーまたは組成物を投与してもよい。
【0089】
本発明の医薬組成物は、ポリマーが有効量、すなわち治療的または予防的効果を得るのに有効な量で存在する組成物を包含する。特定の適用に有効な実際の量は、患者(例えば、年齢、体重など)、治療される状態および投与経路によって決まる。有効量の決定は、特に本明細書の開示を踏まえれば、十分に当業者の能力の範囲内にある。ヒトでの使用のための有効量は、動物モデルから算定され得る。例えば、ヒトでの用量を定式化して、動物において有効であることがわかっている胃腸管内濃度を得ることができる。各種実施形態では、ヒト患者は、1日当たり約0.5g〜約10g、好ましくは1日当たり約0.5g〜約5g、より好ましくは1日当たり約0.5g〜約3g、1日当たり約0.5g〜約2.5g、最も好ましくは1日当たり約0.5g〜約2.0gを摂取する。
【0090】
本明細書に記載のポリマーおよび組成物を食品および/または食品添加物として使用することができる。本明細書に記載のポリマーおよび組成物を摂取前または包装時に食品に添加することができる。
【0091】
多種多様な投与経路および様式を用いて、本明細書に記載のポリマーもしくはその薬学的に許容される塩、または組成物を患者に送達することができる。最も好ましい投与経路は、経口、経腸または経直腸である。経直腸投与経路は当業者に公知である。経腸投与経路は一般に、胃腸管内のある部分に例えば、胃腸管チューブまたはストーマから直接投与することを指す。最も好ましい投与経路は経口である。
【0092】
ポリマー(またはその薬学的に許容される塩)を、それ自体で、または活性化合物(1つまたは複数)が1つ以上の薬学的に許容される添加剤と混和または混合されている医薬組成物の形態で投与してもよい。本発明に従って使用する医薬組成物を、活性化合物の製剤への加工を容易にする生理的に使用可能な担体、希釈剤および補助剤を含む1つ以上の薬学的に許容される添加剤を用いて、従来の方法で製剤化してもよい。適切な組成は選択する投与経路によって異なる。
【0093】
経口投与用には、本発明のポリマーまたは組成物を当該技術分野で公知の薬学的に許容される添加剤と組み合わせることにより、本発明のポリマーまたは組成物を容易に製剤化することができる。このような添加剤により、本発明の組成物を、治療される患者が経口摂取するための粉末剤、錠剤、丸剤、糖衣錠剤、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤、カシェ剤などとして製剤化することが可能となる。必要に応じて適当な補助剤を加えた後、得られた混合物を任意に粉砕して顆粒の混合物を加工し、錠剤または糖衣錠剤コアを得ることで、経口使用のための医薬製剤を固体添加剤として得ることができる。適当な添加剤は、具体的には、ラクトースまたはスクロースを含めた糖のような賦形剤;セルロース調製物、例えばトウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、バレイショデンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはポリビニルピロリドン(PVP)など;ならびに当該技術分野で公知の各種着香剤である。必要に応じて崩壊剤、例えば架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはその塩(アルギン酸ナトリウムなど)などを添加してもよい。
【0094】
さらに、ポリマー組成物は、ビタミンA、D、E、Kまたはそれらの組合せのような脂溶性ビタミンを1つ以上含み得る。ほぼ1日の食事による摂取レベル(すなわち、推奨1日摂取量(RDI))を送達するのに十分な量の脂溶性ビタミンを組成物に添加することができ、この量は現在のところ、ビタミンA、D、EおよびKがそれぞれ3000IU、400IU、30IU、80μgである。
【0095】
各種実施形態では、有効成分(例えば、ポリマー)が経口剤形の約20重量%超、より具体的には約50重量%超、さらにより具体的には約75重量%超、最も具体的には約90重量%超を構成し、残りは適当な添加剤(1つまたは複数)を含む。
【0096】
ポリマーまたは医薬組成物を、チュアブルもしくは口腔内崩壊錠、液体、粉末、小袋内に含まれる粉末、軟ゼラチンカプセルまたは硬ゼラチンカプセルの形態で投与することができる。いくつかの実施形態では、本発明のポリマーを液体組成物形態の医薬組成物として提供する。各種実施形態では、医薬組成物は、適当な液体添加剤中に分散させたポリマーを含有する。適当な液体添加剤は当該技術分野で公知であり、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciencesを参照されたい。
【0097】
有効量の本発明ポリマーを、1日4錠未満など、1日4単位用量未満で動物対象に投与することができる。「投与単位」または「単位用量」とは、一定量のポリマーを含有する錠剤、カプセルまたはその他の経口剤形のことである。ポリマーは一般に、24時間の間に4、3、2または1単位用量で投与され、これにより治療中の対象への1日用量のポリマーが提供される。
【0098】
各種好適な実施形態では、ポリマーは自由流動性粉末である。
【0099】
別途明記されない限り、本明細書において単独でまたは別の基の一部として記載されている「アルキル」基とは、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子を含む、任意に置換された直鎖状の飽和一価炭化水素ラジカル、または3〜20個の炭素原子、好ましくは3〜8個の炭素原子を含む、任意に置換された分岐状の飽和一価炭化水素ラジカルのことである。非置換アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチルなどが挙げられる。
【0100】
本明細書で使用される「アミド」という用語は、二価(すなわち、二官能性)のアミド結合(すなわち、
【化36】

)を表す。
【0101】
本明細書において単独でまたは別の基の一部として使用される「アリール」という用語は、環部分に6〜12個の炭素を含む、任意に置換された一価芳香族炭化水素ラジカル、好ましくは一価単環式または二環式基、例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニルまたは置換ナフチルなどを表す。フェニルおよび置換フェニルがより好適なアリール基である。また「アリール」という用語はヘテロアリールも包含する。
【0102】
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、1つの環に3〜8個の炭素原子を、また複数の環群に20個以下の炭素原子を含む、任意に置換された環状の飽和一価架橋または非架橋炭化水素ラジカルを表す。非置換シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチル、ノルボルニルなどが挙げられる。
【0103】
別の基の一部として接尾語として使用される「−エン」という用語は、基の2つの各末端炭素から、または基が環状の場合は環内の2つの異なる各炭素原子から水素原子が除去された、二価ラジカルを表す。例えば、アルキレンは、メチレン(−CH−)またはエチレン(−CHCH−)のような二価アルキル基を、またアリーレンは、o−フェニレン、m−フェニレンまたはp−フェニレンのような二価アリール基を表す。
【0104】
本明細書で使用される「エーテル」という用語は、二価(すなわち、二官能性)のエーテル結合(すなわち、−O−)を表す。
【0105】
本明細書で使用される「エステル」という用語は、二価(すなわち、二官能性)のエステル結合(すなわち、−C(O)O−)を表す。
【0106】
本明細書において単独でまたは別の基の一部として使用される「ヘテロアリール」という用語は、5〜10個の環原子からなり、1個以上、好ましくは1個、2個または3個の環原子が、N、OおよびSから独立して選択されるヘテロ原子であり、かつ残りの環原子が炭素である、プロトン化または非プロトン化形態の任意に置換された一価の単環式または二環式芳香族ラジカルを表す。ヘテロアリール部分の例としては、ベンゾフラニル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾ[d]チアゾリウム、イソキノリニル、イソキノリニウム、キノリニル、キノリニウム、チオフェニル、イミダゾリル、イミダゾリウム、オキサゾリル、オキサゾリウム、フラニル、チアゾリル、チアゾリウム、ピリジニル、ピリジニウム、フリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、ピロリジニウム、インドリル、インドリニウムなどが挙げられる。
【0107】
本明細書において単独でまたは別の基の一部として使用される「ヘテロシクロ」という用語は、4〜8個の環原子からなり、1個または2個の環原子が、N、OおよびSから独立して選択されるヘテロ原子(1つまたは複数)であり、かつ残りの環原子が炭素である、プロトン化または非プロトン化形態の飽和または不飽和一価単環式基を表す。さらに、ヘテロシクロ環全体が完全に芳香族でなければ、ヘテロシクロ環はフェニル環またはヘテロアリール環と縮合し得る。ヘテロシクロ基の例としては、上記のヘテロアリール基、ピロリジノ、ピロリジニウム、ピペリジノ、ピペリジニウム、モルホリノ、モルホリニウム、ピペラジノ、ピペラジニウムなどが挙げられる。
【0108】
本明細書で使用される「炭化水素」という用語は、炭素と水素の元素のみで構成されている化合物またはラジカルを表す。
【0109】
「置換(された)アリール」、「置換(された)アルキル」などにおける「置換(された)」という用語は、問題となっている基(すなわち、この用語の後に付くアルキル、アリールまたはその他の基)において、炭素原子と結合している少なくとも1つの水素原子が、1つ以上の置換基、例えばヒドロキシ(−OH)、アルキルチオ、ホスフィノ、アミド(−CON(R)(R)、式中、RおよびRは、独立して水素、アルキルまたはアリールである)、アミノ(−N(R)(R)、式中、RおよびRは、独立して水素、アルキルまたはアリールである)、ハロ(フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード)、シリル、ニトロ(−NO)、エーテル(−OR、式中、Rはアルキルまたはアリールである)、エステル(−OC(O)R、式中、Rはアルキルまたはアリールである)、ケト(−C(O)R、式中、Rはアルキルまたはアリールである)、ヘテロシクロなどに置き換わっていることを意味する。「置換(された)」という用語の後に、可能な置換基が列挙されている場合、この用語はそのグループのすべての構成要素に付くものとする。つまり、「任意に置換されたアルキルまたはアリール」という語句は「任意に置換されたアルキルまたは任意に置換されたアリール」と解釈されるものとする。
【0110】
本発明を詳細に記載してきたが、添付の特許請求の範囲において規定される本発明の範囲を逸脱することなく修正および変更が可能であるということが明らかであろう。
【実施例】
【0111】
実施例1:N,N’−(Cアルカン−1,m−ジイル)ビス(N−ビニルホルムアミド)架橋モノマーの調製
【化37】

乾いた250mlのシュレンクフラスコ(Schlenkflask)に磁気攪拌子、滴下漏斗を備え付け、ゴム製セプタムで密閉した。フラスコを窒素でパージし、N−ビニルホルムアミド(3.24g、45.6mmol)および無水THF(100ml)を加えた。フラスコを氷浴中で10℃に冷却し、合計5.57g(45.6mmol)のカリウムtert−ブトキシドを窒素流下、フラスコ上部から3回分に分けて45分間にわたり加えた。1,8−ジブロモオクタン(4.00ml、21.7mmol)を、30分間にわたり反応混合物に徐々に滴加した。添加後、反応物を室温まで温めて一晩攪拌した。溶媒を真空除去し、水150mlで希釈した。水層をジエチルエーテル(3×100ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。N,N’−(オクタン−1,8−ジイル)ビス(N−ビニルホルムアミド)物質を、カラムクロマトグラフィーによりシリカ(ジエチルエーテル/酢酸エチル、4:1(v/v))でさらに精製した。収率:40%;NMR(CDCl,δ=ppm)δ:8.29,8.12(s,2H);7.26−7.14,6.59−6.51(m,2H);4.62−4.53(m,2H);4.45−4.40(m,2H);3.58−3.52,3.46−3.42(t,4H);1.62−1.53(m,4H);1.31−1.26(m,12H)。
【0112】
同じ方法でN,N’−(プロパン−1,3−ジイル)ビス(N−ビニルホルムアミド)を調製した。物質をカラムクロマトグラフィーによりシリカ(ジクロロメタン、酢酸エチル、7:1(v/v))で精製した。収率は80%の範囲であった。NMR(CDCl,δ=ppm)δ:8.31,8.17(s,2H);7.26−7.14,6.61−6.53(m,2H);4.60−4.54(m,2H);4.53−4.44(m,2H);3.65−3.60,3.53−3.48(t,4H);1.96−1.84(m,2H)。
【0113】
N,N’−(ドデカン−1,12−ジイル)ビス(N−ビニルホルムアミド)
物質をカラムクロマトグラフィーによりシリカ(無水ジエチルエーテル)で精製した。収率は80%の範囲であった;NMR(CDCl,δ=ppm)δ:8.28,8.12(s,2H);7.25−7.19,6.59−6.51(m,2H);4.63−4.35(m,2H);4.42−4.40(m,2H);3.57−3.52,3.47−3.42(t,4H);1.59−1.50(m,8H);1.29−1.25(m,12H)。
架橋モノマーは以下の構造を有する。
【0114】
【表1−1】

【表1−2】

【0115】
実施例2:N−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル−N−ビニルホルムアミド(N−BocアミノプロピルN−VFA)アミンモノマーの調製
乾いた250mlのシュレンクフラスコ(Schlenk flask)に磁気攪拌子、滴下漏斗を備え付け、ゴム製セプタムで密閉した。フラスコを窒素でパージし、N−ビニルホルムアミド(3.24g、45.6mmol)および無水THF(100ml)を加えた。フラスコを氷浴中で10℃に冷却し、合計5.57g(45.6mmol)のカリウムtert−ブトキシドを窒素流下、フラスコ上部から3回分に分けて45分間にわたり加えた。3−ブロモプロピルカルバミン酸tert−ブチル(43mmol)を、30分間にわたり反応混合物に徐々に滴加した。添加後、反応物を室温まで温めて一晩攪拌した。溶媒を真空除去し、水150mlで希釈した。水層をジエチルエーテル(3×100ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。物質をカラムクロマトグラフィーによりシリカ(ヘキサン/酢酸エチル、4:1(v/v))でさらに精製した。収率は60〜80%の範囲であり、純度および構造をH NMRにより確認した。
【0116】
実施例3:N−(12−(ビス−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ドデシル−N−ビニルホルムアミド(N−ビスBocアミノドデシルN−VFA)アミンモノマーの調製
乾いた250mlのシュレンクフラスコ(Schlenk flask)に磁気攪拌子、滴下漏斗を備え付け、ゴム製セプタムで密閉した。フラスコを窒素でパージし、イミノジカルボン酸ジ−tert−ブチル(45.6mmol)および無水THF(100ml)を加えた。フラスコを氷浴中で10℃に冷却し、合計5.57g(45.6mmol)のカリウムtert−ブトキシドを窒素流下、フラスコ上部から3回分に分けて45分間にわたり加えた。1,12−ジブロモドデカン(100mmol)を、3回分に分けて30分間にわたり反応混合物に滴加した。添加後、反応物を室温まで温めて一晩攪拌した。溶媒を真空除去し、水150mlで希釈した。水層をジエチルエーテル(3×100ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濃縮した。物質をカラムクロマトグラフィーによりシリカ(ヘキサン/酢酸エチル、4:1(v/v))でさらに精製した。収率は60〜80%の範囲であり、純度および構造をH NMRにより確認した。
【0117】
N−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル−N−ビニルホルムアミド(N−BocアミノプロピルN−VFA)を、1,12−ジブロモドデカンの代わりに1,12−ジブロモプロパンを用いて同じ手順で作製した。上記アミンモノマーは以下の構造を有する。
【0118】
【表2−1】

【表2−2】

【0119】
実施例4:ポリビニルアミンポリマーの合成
プロトコル1:小腸下部を模倣した条件(アッセイA)
小腸下部で見られる条件を模倣した条件においてアミンポリマーを測定した(Northfield,TCおよびMcColl,I(1973)“Postprandial concentrations of free and conjugated bile salts down the length of the normal human small intestine”,Gut 14:513−518,Borgstrom,Bら(1957)“Studies of intestinal digestion and absorption in the human”,J Clin Invest 36:1521−1536.)。
【0120】
以下のような試験溶液を調製した:50mMのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、50mMナトリウムBES、6.5mMリン酸ナトリウム、0.93mMグリココール酸ナトリウム、0.93mMグリコデオキシコール酸ナトリウム、150mM塩化ナトリウム、pH7.0。試験溶液を−20℃で保管した。使用前に試験溶液を37℃の水浴中、攪拌プレート上で20分よりも長く激しく攪拌して解凍し、Nalgene 0.45ミクロン硝酸セルロースフィルターユニットでろ過した。これにより再現性のある結果が得られることがわかった。解析するアミンポリマーを最低18時間凍結乾燥させ、16×100mmのホウケイ酸試験管に正確に分注して、各試験管が23〜28mgの試験試料を含むようにした。正確な重量を記録し、10mlの使い捨てピペットを用いて、上記溶液をポリマー濃度が2.5mg/mlになるように加えた。試験管をテフロン(登録商標)シートで覆い、留め具で固定して、大気チャンバ内で3時間、37℃で回転させた(1分間に30〜40回転)。ポリマーを500×gで10分間の遠心分離により回収し、上清を採取して、1000×gで10分間の遠心分離により96ウェルの0.45ミクロンWhatman Unifilter800でろ過して、残りのあらゆる粒子を除去した。ろ液を、ゴム製セプタムを備えたガラス製ICバイアルまたは96ウェルのポリプロピレン製ディープウェル試料プレートのどちらかに移した。
【0121】
ろ液中のグリココール酸(GC)およびグリコデオキシコール酸(GDC)の濃度を決定するために、Phenomenex Luna C8(2)カラム(100Å、5μm、50×2.00mm)とUV検出器とを備えたHPLCシステムに50μLの試料溶液を注入した。水、25mMリン酸緩衝液(pH=3)およびアセトニトリルの勾配を用いて、流速0.4mL/分で試料を解析した。波長205nmでのGCおよびGDCのシグナルをUV検出器から検出した。異なる濃度のGCおよびGDC標準品からなる検量溶液も同じHPLCシステムに注入した。次いで、ピーク面積対濃度をプロットして各成分の検量曲線を作成した。試料で見られたGCおよびGDCのピーク面積、ならびに対応する検量曲線に基づき、試料中の各成分の濃度をmMで算出した。
【0122】
ポリマー存在下でのグリココール酸(GCeq)およびグリコデオキシコール酸(GDCeq)の平衡濃度を、ポリマー非存在下での試験溶液中のそれらの濃度と比較することにより、これらの実験条件下で結合した各成分の量をmmol/gポリマーで算出した。
【0123】
いくつかの場合には、カラムオーブン内に取り付けられた6カラム切替えバルブとDionex Conductivity Detector CD25(DS3フローセルおよびASRS Ultra11 4mm Suppressorを備える)とを備えたWaters Alliance 2795 Separation Moduleを用いて、20ulのろ液を強陰イオン交換カラム(Dionex AG11−HC 50×4mm IDおよびDionex AS11−HC 250×4mm ID)に注入してリン酸塩の濃度も決定した。移動相は30mM KOH緩衝液であり、流速が1ml/分、1試料当たりの実行時間が15分であった。異なる濃度のリン酸塩標準品も同じシステムに注入し、次いで、ピーク面積対濃度をプロットして検量曲線を作成した。試料で見られたピーク面積および対応する検量曲線に基づき、試料中のリン酸塩の濃度をmMで算出した。
【0124】
ポリマー存在下でのリン酸塩の平衡濃度(Peq)を、ポリマー非存在下での試験溶液中でのその濃度と比較することにより、これらの実験条件下で結合したリン酸塩の量をmmol/gポリマーで算出した。
【0125】
プロトコル2:小腸上部を模倣した条件(アッセイB)
食後の小腸上部で見られる条件を模倣した条件においてもアミンポリマーを測定した(Fordtran,JSおよびLocklear,TW(1966)“Ionic constituents and osmolality of gastric and small−intestinal fluids after eating”,Am J Dig Dis 11:503−521;Northfield,TCおよびMcColl,I(1973)“Postprandial concentrations of free and conjugated bile salts down the length of the normal human small intestine”,Gut 14:513−518;Evans,DFら(1988)“Measurement of gastrointestinal pH profiles in normal ambulant human subjects”,Gut 29:1035−1041)。上のプロトコル1に記載されている方法で、試験ポリマーの胆汁酸塩結合能を2.5mg/mlのポリマー濃度で評価した。ただし、試験溶液は以下のものを使用した:50mMのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、50mMナトリウムBES、6.5mMリン酸ナトリウム、4.6mMグリココール酸ナトリウム、4.6mMグリコデオキシコール酸ナトリウム、1.2mMオレイルグリセロール、9mMオレイン酸、150mM塩化ナトリウム、pH7.0。凍結乾燥させたポリマーを16×100mmのホウケイ酸試験管に正確に分注して、各試験管が28〜33mgの試験試料を含むようにした。特定の場合には、ポリマーの濃度を2.5mg/ml〜1mg/mlに調節した。それ以外は、解析に供したろ液をガラス製ICバイアルのみに分注したことを除いて、上のプロトコル1に記載されているものと同じ手順であった。
【0126】
ろ液試料中のグリココール酸(GC)、グリコデオキシコール酸(GDC)、オレイルグリセロール(OG)およびオレイン酸(OA)の濃度を決定するために、Phenomenex Luna C8(2)カラム(100Å、5μm、50×2.00mm)とUV検出器とを備えたHPLCシステムに20μLを注入した。水、25mMリン酸緩衝液(pH=3)およびアセトニトリルの勾配を用いて、流速0.4mL/分で試料を解析した。波長205nmでのGC、GDC、OGおよびOAのシグナルをUV検出器から検出した。異なる濃度のGC、GDC、OGおよびOA標準品からなる検量溶液も同じHPLCシステムに注入した。次いで、ピーク面積対濃度をプロットして各成分の検量曲線を作成した。試料で見られたGC、GDC、OGまたはOAのピーク面積、および対応する検量曲線に基づき、試料中の各成分の濃度をmMで算出した。
【0127】
ポリマー存在下でのグリココール酸(GCeq)、グリコデオキシコール酸(GDCeq)、オレイルグリセロール(OGeq)および/またはオレイン酸(OAeq)の平衡濃度を、ポリマー非存在下での試験溶液中でのそれらの濃度と比較することにより、これらの実験条件下で結合した各成分の量をmmol/gポリマーで算出した。
【0128】
ハムスターモデル。
in vivoデータを収集するために、雄性ゴールデンシリアンハムスター(Goleden Syrian hamster)(8〜9週齢)をCharles River Laboratories(Wilmington、MA)から入手した。到着時はハムスターをげっ歯類用飼料Teklad 2018(Madison、WI)で飼育した。実験期間中は食餌および水を自由摂取させた。ハムスターを少なくとも7日間順化させてから、体重によってそれぞれ少なくとも5個体からなる群に無作為化した。次いで、すべての個体を高脂肪、高ショ糖の西洋型食餌D12079B(Research Diet、New Brunswick、NJ)で3日間飼育した後に、実験を開始した。アミンポリマーを0.5%の用量で西洋型食餌に配合して、試験食餌を調製した。実験を開始するために、全ハムスターを糞便の分離/収集が可能な個別の代謝ケージに移した。試験群の個体では試験食餌に切り替え、未処置群の個体ではアミンポリマーを添加しない西洋型食餌を与え続けた。摂餌量を次の4日間連続で測定した。各ハムスターから処置期間の最後の3日間の糞便を収集してプールし、凍結乾燥させてから、乳鉢と乳棒ですりつぶしてホモジナイズした。次いで、糞便の胆汁酸塩解析用に糞便試料の抽出を行った。
【0129】
いくつかの場合には、全群の個体を上記の代謝ケージに入れて、被検物質を添加しない西洋型食餌のみを与える、ベースライン処置期間を設けた。上記のように糞便を収集し、ベースライン期間と処置期間を比較することにより、胆汁酸塩の糞便中排泄に対するアミンポリマーの効果を判定した。それ以外に、未処置群と試験群を比較することにより、胆汁酸塩の糞便中排泄に対するアミンポリマーの効果を判定した。
【0130】
Porterらにより報告されている手順(Porter,JL.ら,2003.Accurate enzymatic measurement of fecal bile salts in patients with malabsorption.J Lab Clin Med.141:411−8)を改変したものを用いて、ハムスター糞便中の胆汁酸塩を解析した。抽出ごとに、一定分量100mgの乾燥糞便を16×100mmのPyrex(登録商標)試験管に量り取った。次いで、0.7N NaOHを含むエチレングリコール1mlを加えた。ガラス玉で試験管にふたをして、190〜200℃で2時間加熱した。冷却後、1mlの20%NaClと0.2mlの6N HClを加えた。短時間の攪拌後、ジエチルエーテル6mlを加えた。試験管にふたをして5分間ボルテックスし、次いで1,000×gで5分間、遠心分離した。ジエチルエーテル相を20mlのガラス製バイアルに移した。ジエチルエーテル6mlでさらに2回の抽出を行い、抽出物をプールした。気流下でエーテルを完全に蒸発させた。次いで残留物をメタノール3mlに溶解させ、LC−MSにより胆汁酸塩(コール酸、3−OH−12オキソ−コラン酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸およびリトコール酸)を定量化した。
【0131】
窒素を充満させたグローブボックス内で、自動液体分注ロボットを用いてポリ(ビニルアミン)ゲルの合成を行った。架橋剤を14mLのガラス試験管に分注し、グローブボックスポート内で40分間、窒素でパージした。各バイアルにN−ビニルホルムアミド(NVF)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)(ジメチルホルムアミド(DMF)またはジメチルスルホキシド(DMSO)中、5重量%のアゾビスイソブチロニトリル)および溶媒(DMFまたはDMSO)を加えた。バイアルプレートを密閉し、攪拌プレート上、60℃で24時間加熱した。次いで、固体ポリマーゲルをDMF中で膨潤させて粉砕し、水(3×)で洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。次いで、各バイアル中の粉末に、水酸化カリウムの溶液(5M、水30%(v/v)、メタノール30%(v/v)、イソプロパノール40%(v/v))を分注し、バイアルプレートを密閉し、70℃で48時間加熱することにより、ホルムアミド基を加水分解した。ゲルをHCl水溶液(1M)、水、水酸化ナトリウム(1M)、水(3×)で再び洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0132】
窒素を充満させたグローブボックス内で自動液体分注ロボットを用いて、疎水性コモノマーを導入したポリ(ビニルアミン)ゲルを合成した。コモノマーおよび架橋剤を14mLのガラス試験管に分注し、グローブボックスポート内で40分間、窒素でパージした。各バイアルにN−ビニルホルムアミド(NVF)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)(DMFまたはDMSO中、5重量%のAIBN)および溶媒(DMFまたはDMSO)を加えた。バイアルプレートを密閉し、攪拌プレート上、、60℃で24時間加熱した。次いで、固体ポリマーゲルを水とエタノールの混合物中で膨潤させて粉砕し、メタノール(3×)および水(3×)で洗浄し、凍結乾燥により乾燥させた。次いで、各バイアル中の粉末にHCl(ジオキサン中4M)と水(それぞれ2:1(v/v))の溶液を分注し、バイアルプレートを密閉し、75℃で48時間加熱することにより、ホルムアミド基を加水分解した。ゲルを水酸化ナトリウム(1M)、水(3×)で再び洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0133】
液体分注ロボットツールを用いて原料を分注した。N−ビニルホルムアミド(NVF)モノマー(モノマー1)をそのまま14mlのバイアルに分注した。追加のモノマー成分(モノマー2およびモノマー3)をDMFまたはDMSO溶媒中の50重量%溶液として分注した。架橋剤およびAIBN開始剤の溶液を、それぞれ50重量%および5重量%で14mlのバイアルに分注した。最終反応混合物の固体含有量は、全質量の40重量%であった。バイアルにマグネティックスターラーを備え付け、ふたをして、65℃で20時間加熱した。ほとんどのバイアル内で透明な硬ゲルが形成された。ゲルをDMFで膨潤させて粉砕し、水で3回洗浄し、凍結乾燥により乾燥させた。次いで、各バイアル中の粉末にHCl(ジオキサン中4M)と水(それぞれ2:1(v/v))の溶液を分注し、バイアルプレートを密閉し、75℃で48時間加熱することにより、ホルムアミド基を加水分解した。水酸化カリウム(5M、水30%(v/v)、メタノール30%(v/v)、イソプロパノール40%(v/v))中、75℃で48時間、さらに加水分解することにより、ホルムアミド基が完全に加水分解された。ゲルを水(4×)で再び洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0134】
上で概説した手順に従って各種ライブラリーを調製した。N−ビニルホルムアミド(モノマー1)を疎水性モノマー2および/またはペンダントアミンモノマー3と反応させた。これらのライブラリーで使用した架橋剤を、様々な反応物の重量(mg)とともに下表に挙げる。開始剤2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)は、モノマーと架橋剤を合わせたものに対して0.5モル%であった。表に示されるように、溶媒としてジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)および水を使用した。ライブラリー3−では、N−ビニルホルムアミド(モノマー1)を様々な架橋剤と反応させた。開始剤であるAIBNまたは2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)(AAPH)は、モノマーと架橋剤を合わせたものに対して0.5モル%であった。溶媒としてジメチルスルホキシドまたは水を使用した。
【0135】
ライブラリー10、7、9および8では、上で概説した手順に従って、ハムスター実験用にこのライブラリーを大規模で調製した。原料は60mlのバイアルに分注した。
【0136】
【表3−1】

【表3−2】

【表3−3】

【表3−4】

【表3−5】

【表3−6】

【表3−7】

【表3−8】

【表3−9】

【0137】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイA、アッセイBおよびハムスターモデルにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0138】
【表4−1】

【表4−2】

【表4−3】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0139】
実施例5:比較PVAポリマーの合成
上で概説した手順に従って、ビスビニルホルムアミド架橋モノマーの代わりにジビニルエーテル架橋モノマーからポリマーを調製した。
【化38】

【0140】
N−ビニルホルムアミド(モノマー1)を下表に挙げた架橋剤と反応させた。開始剤AIBNは、モノマー/架橋剤に対して0.5モル%であった。溶媒としてジメチルホルムアミドを使用した。
【0141】
【表5】

【0142】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイAおよびアッセイBにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0143】
【表6−1】

【表6−2】

【0144】
実施例6:アクリルアミドモノマーの合成
【化39】

2−アクリルアミドエチルカルバミン酸tert−ブチルの合成
オーバーヘッド攪拌機と窒素注入口とを備えた500mLの三口丸底フラスコに、15gのN−t−ブトキシカルボニルエチレンジアミン(FW160.2、92.7mmol)を加えた。次いで、塩化メチレン70ml、続いてトリエチルアミン30ml(FW101.2、208.6mmol)を加えた。得られた混合物を氷冷浴中、窒素ブランケット下で30分間攪拌した。次いで、塩化メチレン50mlに塩化アクリロイル11.0ml(FW90.5、139.1mmol)を溶かした溶液を、追加の漏斗から45分間にわたり、500mlの丸底フラスコに徐々に加えた。混合物の温度を5℃未満に維持した。得られた混合物を氷浴中でさらに1時間攪拌した後、外界温度に一晩温めた。白色沈殿を含んだ茶色がかった溶液が得られた。混合物を0.5M HCl水溶液250mlで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウム(MgSO)粉末で乾燥させた。次いで、塩化メチレン溶媒を蒸発乾固させた。茶色がかった粉末10g(収率62%)が得られた。NMRスペクトルにより、不純物を含んだ所望の生成物が示された。生成物に対して、カラムクロマトグラフィーをシリカゲル60で行った。溶離液は酢酸エチル/塩化メチレン混合物(それぞれ40/60(v/v))で構成されていた。最初の画分を収集し、カラムを100%酢酸エチル溶媒で溶出して2番目の画分を収集した。最初の画分をシリカゲル60カラムに再び通した(酢酸エチル/塩化メチレン混合物(40:60(v/v))。2つの画分を合わせて蒸発乾固させた。純粋な白色粉末が8.35g得られた(収率49%)。
【0145】
【化40】

3,3’−(アクリロイルアザンジイル)ビス(プロパン−3,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチルの合成
乾いた1Lのシュレンクフラスコ(Schlenk flask)に磁気攪拌子、滴下漏斗を備え付け、ゴム製セプタムで密閉した。3,3’−アザンジイルビス(プロパン−3,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチル(22.0g、66.4mmol)をジクロロメタン(450ml)/トリエチルアミン(13.9mL、99.6mmol)に溶解させて、フラスコに加えた。混合物を氷/水浴中で0℃に冷却し、塩化アクリロイル(4.0g、48.7mmol)を窒素流下、フラスコ上部から滴下漏斗を通して90分間にわたって加えた。添加後、反応物を55℃で6時間攪拌した。反応物を冷却し、溶媒を真空除去した。残留物をヘキサン150mlおよび酢酸エチル60mLで希釈し、分液漏斗に入れた。最下層を取り出し、カラムクロマトグラフィーによりシリカで精製した(ジクロロメタン/メタノール、9:1(v/v))。収率:68%。H NMR δ:6.60−6.50(m,1H);6.40−6.30(m,1H);5.71(d,1H);5.43(br s,1H);4.65(br s,1H);3.50−3.29(m,4H);3.18−3.01(m,4H);1.83−1.62(m,4H);1.42(s,18H)。
【0146】
実施例7:N,N’−(デカン−1,10−ジイル)ジアクリルアミド架橋モノマーの調製
【化41】

オーバーヘッド攪拌機と滴下漏斗とを備えた乾いた1000mLの三口丸底フラスコに、1,10−ジアミノデカン8.6g(0.05mol)、トリエチルアミン34g(0.33mol)およびアセトン200mL(Aldrich社のアセトン HPLC≧99.9%)を入れた。混合物を窒素下、氷浴中で15℃に冷却し、攪拌を続けながら合計27g(0.3mol)の塩化アクリロイル(97%、Aldrich社)を1時間にわたって滴加した。内部温度プローブで反応をモニタリングした。添加終了後、反応物を外界温度に温めて一晩撹拌した。塩化アクリロイルに対して1当量の水を加えて反応を停止させ、30分間攪拌した。反応溶液をフィルターに通してトリエチルアミン塩酸塩を除去した。反応混合物を減圧下で濃縮し、5%炭酸水素ナトリウムで洗浄し、気泡が放出され、沈殿が生じた。白色沈殿を過剰の水およびジエチルエーテルで洗浄した。白色沈殿を少量のメタノールに溶解させ、生成物を再び水中に沈殿させた。白色沈殿をジエチルエーテルで洗浄した後、真空乾燥させた。得られた粉末を、カラムクロマトグラフィーによりシリカ(ジクロロメタン/メタノール、9:1(v/v))でさらに精製した。得られた収率は50〜70%の範囲であった。H NMR(CD3OD,25℃,δppm,[6.2,5.6,オレフィン],[3.2−3.4 br−CH−アクリルアミド,1.6br,1.3br−アルカン]。MS m/e(MH+), calcd280.22,found281.3。同様の合成手順を用いて、他のN,N’−(Cアルカン−1,m−ジイル)ジアクリルアミドを作製することができる。
【0147】
実施例8:ポリアクリルアミドヒドロゲルの合成
不活性雰囲気中、ライブラリー形式の溶液重合でポリアクリルアミドゲルを調製した。液体と粉末の分注能を有する分注ロボットを用いて反応を行った。粉末の2−アクリルアミドエチルカルバミン酸tert−ブチルモノマー(モノマー1)を14mlのバイアルに分注した。架橋剤および開始剤2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)の溶液を、それぞれ50重量%および10重量%で14mlのバイアルに分注した。最終反応混合物の固体含有量は、全質量の40重量%であった。バイアルに磁気攪拌子を備え付け、ふたをして、65℃で20時間加熱した。
【0148】
ほとんどのバイアル内で硬ゲルが形成された。ゲルをジメチルホルムアミド(DMF)で膨潤させて粉砕し、水で3回洗浄し、凍結乾燥により乾燥させた。
【0149】
次いで、各バイアル中の粉末に塩酸(HCl)(ジオキサン中4M)の溶液を分注し、バイアルプレートを密閉し、75℃で24時間加熱することにより、tert−ブトキシカルボニル基を加水分解した。ゲルを水(4×)で再び洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0150】
【表7】

【0151】
実施例9:疎水性コモノマーによる3,3’−(アクリロイルアザンジイル)ビス(プロパン−3,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチルのゲル重合
疎水性コモノマーによりコポリマー化されたポリアクリルアミドゲルを、窒素を充満させたグローブボックス内で、自動液体分注ロボットを用いて合成した。構成成分を40mlのガラス製バイアルに量り分けて入れ、ゴム製セプタムで密閉し、窒素を溶液中で45分間泡立てることによりパージした。加熱した攪拌プレートに載せたアルミニウムブロック上で、バイアルを65℃で18時間加熱した。次いで、固体ポリマーゲルを水とDMFの混合物中で膨潤させて粉砕し、メタノール(3×)、水(3×)で洗浄した後、乾くまで凍結乾燥させた。次いで、各バイアル中の粉末に、HCl溶液(ジオキサン中4M)40mlを加え、バイアルを密閉し、50℃で24時間加熱した後、温度を65℃に上げてさらに2時間加熱することにより、tert−ブトキシカルボニル保護基を加水分解した。樹脂を中和し、0.5M水酸化カリウム(3×)で洗浄した。各バイアルに水酸化カリウムの溶液(5M、水30%(v/v)、メタノール30%(v/v)、イソプロパノール40%(v/v))を加え、バイアルを再び密閉して、75℃で24時間加熱した。ゲルをメタノール(2×)、次いで水(3×)で洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0152】
【表8−1】

【表8−2】

【0153】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイA、アッセイBおよびハムスターモデルにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0154】
【表9】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0155】
実施例10:ジハロアルキル架橋剤を用いた架橋ポリアリルアミンポリマーの合成
窒素吸入口のある適当な大きさの丸底フラスコと、シリコン油浴を備えたホットプレートとを用いて反応を行った。典型的な反応では、ポリアリルアミンポリマー(15,000MW)をメタノールに溶解させて17重量%溶液とし、次いで丸底フラスコに分注した。攪拌しながら1,8−ジブロモオクタンをフラスコに滴加した。ゴム製セプタムを用いて反応フラスコにふたをし、窒素吸入口から窒素流を導入した。次いで、反応フラスコを55℃で25分間加熱した。ゲルが形成されてから、反応温度を18時間で、60℃に上げた。形成された架橋ポリマーをメタノール中で膨潤させて粉砕し、メタノール(2回)、0.3M水酸化ナトリウム、水(3回)、そしてメタノール(3回)で洗浄した後、真空オーブン中、50℃で2日間乾燥させた。試料を1M塩化ナトリウム(2回)および水(3回)でさらに洗浄し、乾くまで凍結乾燥させ、in vitroスクリーニングに供した。
【0156】
【表10】

【0157】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイA、アッセイBおよびハムスターモデルにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0158】
【表11−1】

【表11−2】

【0159】
実施例11:アルキルイミダゾリウムハロゲン化物配位子を用いた架橋ポリアリルアミン(ジハロアルキル架橋)のさらなる修飾
ポリアリルアミンと1,8−ジブロモオクタンで合成したポリマーをアルキルイミダゾリウムハロゲン化物配位子と反応させて、足場にペンダントアルキルイミダゾリウム配位子を付加することにより、ポリマーをさらに修飾した。最初にポリマー足場を窒素吸入口のある丸底フラスコに加えた。次いで、適当な量の配位子(10−(1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル配位子として3−(10−ブロモデシル)−1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム、10−(1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル配位子として3−(10−ブロモデシル)−1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム)をフラスコに加え、次いで、反応溶媒としてメタノールを加えた。ゴム製セプタムを用いて反応フラスコにふたをし、窒素吸入口から窒素流を導入した。次いで、シリコン油浴を備えたホットプレートを用いて反応フラスコを60℃で66時間加熱した。次いでポリマーをメタノール(2回)、1M塩酸、1M塩化ナトリウム(2回)、そして水(3回)で洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0160】
【表12−1】

【表12−2】

【0161】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイA、アッセイBおよびハムスターモデルにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0162】
【表13】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0163】
実施例12:中性配位子によるポリ(アリルアミン)(エピクロロヒドリン架橋)の修飾
7%エピクロロヒドリン(ECH)で架橋されたポリ(アリルアミン塩酸塩)の粉砕ゲルを、溶質のpHが約12〜14に達するまで1M水酸化ナトリウムで処理することにより脱プロトン化した。次いで、溶質のpHが約7〜8に戻るまでポリマーを水で十分に洗浄した。次いで、この物質を凍結乾燥させた。
【0164】
長鎖の疎水性配位子を有するより大規模な動物試料を調製するために、脱プロトン化したポリ(アリルアミン)を40mLのバイアルに量り分けて入れた。これにメタノールを加え、次いで、配位子(n−オクチル配位子としてブロモオクタン、n−デシル配位子としてブロモデカン、n−ドデシル配位子としてブロモドデカン、5−(2−(4−ノニルオキシ)ベンズアミド)エチルアミノ)−5−オキソペンチル配位子としてN−(2−(5−ブロモペンタンアミド)エチル)−4−(ノニルオキシ)ベンズアミド、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル配位子として1−(10−ブロモデシル)ピリジニウム、5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル配位子としてN−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−5−ブロモペンタンアミド)をメタノールに溶かした20%溶液を加えた。バイアルを密閉し、混合物を500rpmの高速で攪拌しながら50時間加熱して、55℃にした。得られたポリマーをメタノール、次いで1M塩化ナトリウム(2回)、次いで水(3回)で洗浄した。一部の試料は、上記プロトコル用いてさらに脱プロトン化した。
【0165】
C−10ピリジニウムまたは両親媒性配位子を有するより大規模の動物試料を調製するために、メタノール(25重量%)またはNMP(5重量%)中で反応を行い、それぞれ65℃または80℃に加熱した。得られたポリマーを前の試料と同様に洗浄した。
【0166】
【表14】

脱プロトン化した試料
【0167】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合親和性および結合能を、アッセイAおよびアッセイBにより判定した。in vivoハムスターモデルでは、糞便の胆汁酸を測定し、胆汁酸結合のポリマー1グラム当たりの保持の尺度として使用した。その結果を下の表に報告する。
【0168】
【表15−1】

【表15−2】

†脱プロトン化した試料
全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0169】
実施例13:配位子によるポリ(アリルアミン)ポリマーの修飾
ポリ(アリルアミン)(MW15,000)をN−メチルピロリドン(NMP)に溶かした25重量%溶液を40mLのバイアルに加えた。これに架橋剤(1,10−ジブロモデカン(DBD)または1,12−ジブロモドデカン(DBDD))の50重量%溶液を加えた。バイアルを密閉し、混合物を500RPMの高速で攪拌しながら、18時間加熱して80℃にした。得られたゲルをメタノール中で粉砕した後、メタノール(2回)、0.5M HCl(1回)、次いで水、10重量%NHOH、次いで水(3回)で洗浄した。得られたポリマーを凍結乾燥させて粘着性ポリマーを得た。
【0170】
乾燥ポリマーを40mLのバイアルに量り取った。次いでこれにNMP、次いで、N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−5−ブロモペンタンアミドをNMPに溶かした20重量%溶液を加えた。バイアルを密閉し、500RPMで攪拌しながら、80℃で18時間加熱した。得られたポリマーを前の試料と同様に洗浄した。
【0171】
【表16】

【0172】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合親和性および結合能を、アッセイAおよびアッセイBにより判定した。in vivoハムスターモデルでは、糞便の胆汁酸を測定し、胆汁酸結合のポリマー1グラム当たりの保持の尺度として使用した。その結果を下の表に報告する。
【0173】
【表17】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0174】
実施例14:配位子によるポリエチレンイミン(エピクロロヒドリン架橋)の修飾
5Lの反応器中でポリエチレンイミン(MW25,000)、水、HCl(濃度37%の水溶液)、Polystep A−16(分岐ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)およびトルエンを混合することにより、ポリエチレンイミン(PEI)ビーズを反応器内で調製した。反応物を125RMPで30分間、窒素雰囲気下で攪拌した。次いで、トルエン中40重量%のエピクロロヒドリン(ECH)を30分間にわたって加えた。架橋剤をすべて添加した後、反応器の温度を80℃に上げて18時間維持した。反応物を冷却し、ビーズをメタノール(3回)、水(3回)、1M水酸化ナトリウムで洗浄し、次いで、pHが約7〜8になるまで水で洗浄した。次いで、ビーズを凍結乾燥させた。
【0175】
【表18】

【0176】
配位子で修飾されたビーズを調製するために、ビーズを100mLの広口びんに量り取った後、これにジメチルホルムアミド(DMF)、次いでDMFに溶かした配位子(ナフタレンメチル配位子として(クロロメチル)ナフタレン、または3−フェニルプロピル配位子として1−ブロモ−3−フェニルプロパン)の25重量%溶液を加えた。反応物を密閉し、300RPMで攪拌しながら80℃で18時間加熱した。反応物をメタノール(2回)、1M塩酸、1M塩化ナトリウム(2回)、そして水(3回)で洗浄した後、凍結乾燥器内で乾燥させた。
【0177】
【表19】

【0178】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合親和性および結合能を、アッセイAおよびアッセイBにより判定した。in vivoハムスターモデルでは、糞便の胆汁酸を測定し、胆汁酸結合のポリマー1グラム当たりの保持の尺度として使用した。その結果を下の表に報告する。
【0179】
【表20】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0180】
実施例15:永久に荷電したジハロビスピペリジニウム架橋剤を用いた架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの合成
ホットプレート攪拌機を備えた24ウェルの並行合成反応器を用いて、14mlのガラス試験管中で反応を行った。ポリ(アリルアミン)ポリマーをメタノールに溶解させて17重量%溶液にした後、マイクロピペットを用いて14mlの試験管に分注した。永久に荷電したジハロビスピペリジニウム架橋剤(4,4’−(プロパン−1,3−ジイル)ビス(1−(8−ブロモオクチル)−1−メチルピペリジニウム(TMBMP−DBO)または4,4’−(プロパン−1,3−ジイル)ビス(1−(3−ブロモプロピル)−1−メチルピペリジニウム(TMBMP−BDP))をメタノールに溶解させて50重量%溶液にした後、マイクロピペットを用いて14mlの試験管に加えた。反応混合物を攪拌しながら、60℃で18時間加熱した。形成された架橋ポリマーをメタノール中で膨潤させて粉砕し、メタノール(2回)、1M塩酸、そして水(3回)で洗浄し、乾くまで凍結乾燥させた。
【0181】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合能、結合親和性および結合保持を、上記アッセイA、アッセイBおよびハムスターモデルにより判定した。その結果を下の表に報告する。
【0182】
【表21−1】

【表21−2】

【0183】
【表22】

【0184】
実施例16:架橋モノマーの合成
【化42】

4,4’−(プロパン−1,3−ジイル)ビス(1−(3−ブロモプロピル)−1−メチルピペリジニウム(TMBMP−BDP)
丸底フラスコにジブロモプロパン42.34g(0.21mol)およびメタノール20mLを量り取った。フラスコを15〜20分間加熱し、55℃にした。次いで、この溶液に4,4’−トリメチレンビス(1−メチルピペリジン)10.0g(0.041mol)を加えた。反応混合物を12時間攪拌し、除熱して室温まで冷却することにより反応を停止させた。反応溶液をアセトン:ヘキサン(3:1)溶液中で沈殿させた後、ろ過し、ヘキサンで洗浄することにより生成物を単離した。収率は90%を上回った。生成物をH NMRおよび質量分析により同定した。
【0185】
【化43】

4,4’−(プロパン−1,3−ジイル)ビス(1−(8−ブロモオクチル)−1−メチルピペリジニウム(TMBMP−DBO)
丸底フラスコにジブロモオクタン34.22g(0.126mol)およびメタノール20mLを量り取った。フラスコを15〜20分間加熱し、55℃にした。次いで、この溶液に4,4’−トリメチレンビス(1−メチルピペリジン)10.0g(0.041mol)を加えた。反応混合物を12時間攪拌し、除熱して室温まで冷却することにより反応を停止させた。反応溶液をアセトン:ヘキサン(3:1)溶液中で沈殿させた後、ろ過し、ヘキサンで洗浄することにより生成物を単離した。収率は90%を上回った。生成物をH NMRおよび質量分析により同定した。
【0186】
実施例17:中性配位子を有するポリエチレンアミンの合成
5Lの反応器中でポリエチレンイミン(MW25,000)、水、HCl(濃度37%の水溶液)、Polystep A−16(分岐ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)およびトルエンを混合することにより、ポリエチレンイミン(PEI)ビーズを反応器内で調製した。反応物を125RMPで30分間、窒素雰囲気下で攪拌した。次いで、これにトルエン中40重量%のエピクロロヒドリン(ECH)を30分間にわたって加えた。架橋剤をすべて添加した後、反応器の温度を80℃に上げて18時間維持した。反応物を冷却し、ビーズをメタノール(3回)、水(3回)、1M水酸化ナトリウムで洗浄し、次いで、pHが約7〜8になるまで水で洗浄した。次いで、ビーズを凍結乾燥させた。
【0187】
【表23】

【0188】
配位子で修飾されたビーズを調製するために、ビーズを100mLの広口びんに量り取り、DMFを加えた後、DMFに溶かした配位子の25重量%溶液を加えた。反応物を密閉し、300RPMで攪拌しながら80℃で18時間加熱した。反応物をメタノール(2回)、1M塩酸、1M NaCl(2回)、そして水(3回)で洗浄した後、凍結乾燥器内で乾燥させた。
【0189】
【表24】

【0190】
得られた各ポリマーの胆汁酸との結合親和性および結合能を、アッセイAおよびアッセイBにより判定した。in vivoハムスターモデルでは、糞便の胆汁酸を測定し、胆汁酸結合のポリマー1グラム当たりの保持の尺度として使用した。その結果を下の表に報告する。
【0191】
【表25】

全測定の%として表した糞便中の一次胆汁酸%:すなわち、
(コール酸+ケノデオキシコール酸)×100/(コール酸+ケノデオキシコール酸+3−OH−12オキソ−コラン酸+デオキシコール酸+リトコール酸)
【0192】
実施例18:1−アルキルメチルピロリジン配位子の合成
オーバーヘッド攪拌機を装着した三口フラスコにジブロモアルカン(0.3mol)を入れた。得られた溶液が3Mになるようにアセトンを加えた。1−メチルピロリジン溶液(0.03mol)をアセトンに溶解させて2M溶液にした。これをフラスコに加え、反応物を55℃で一晩攪拌した。単離方法は生成物の形態によって異なり、例えば、生成物が溶液からの沈殿物であれば、固体をろ過してアセトンで洗浄し、また生成物が油であれば、アセトンを真空除去し、そして生成物をともに、シリカゲル500gとCHCl:メタノールとを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率は、透明油から白色固体までの種々の物質の60〜70%の範囲であった。生成物をH NMRおよび質量分析により同定した。
【0193】
実施例19:1,3−ジアルキルイミダゾリウムブロミド配位子で修飾されたポリマーの合成
所望のポリアミン足場ゲルを水に溶解させ、等モルの水酸化ナトリウム溶液で中和した。このポリアミン溶液に、1,3−ジアルキルイミダゾリウムブロミドをメタノールに溶かした溶液を適当な量だけ加えた。混合物を24時間加熱して、75℃にした。室温まで冷却した後、修飾ポリアミンゲルにメタノール洗浄(2×)、0.5M塩酸洗浄、そして水洗浄(2×)を行って洗浄した。各洗浄は、ゲルを30分間攪拌し、洗浄溶媒に曝し、遠心分離して、上清液をデカント除去し、洗浄溶媒を加えるという工程で構成されていた。最後の水洗浄後、ゲルを凍結乾燥器に入れて水を除去した。ゲルがふわふわの白色物質として単離された。
【0194】
実施例20:1−アルキル−3−(1−ブロモアルキル)イミダゾリウムブロミドの合成
オーバーヘッド攪拌機を装着した三口フラスコにジブロモアルカン(0.3mol)を入れた。得られた溶液が3Mになるようにアセトンを加えた。アルキルイミダゾール(0.03mol)をアセトンに溶解させて2M溶液にした。これをフラスコに加え、反応物を45〜50℃で一晩攪拌した。翌日、アセトンを真空除去し、生成物を、シリカゲル500gと90:10のCHCl:メタノールとを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製した。収率は、透明油から白色固体までの種々の物質の60〜70%の範囲であった。生成物をH NMRおよび質量分析により同定した。
【0195】
実施例21:1−ブロモデシル−N−ピリジニウムブロミドの合成
激しく攪拌されている1,10−ジブロモデカン(337.2mL;1.5mmol)の入ったフラスコに、ピリジンのアセトン溶液(50体積%;16.2mL;0.1mmol)を30℃で5時間にわたって滴加した。添加終了後、混合物を18時間加熱して、45℃にした。反応混合物を少し冷却させ、得られた白色沈殿をブフナー漏斗(Buchnerfunnel)でろ過した。生成物をヘキサン(3×100mL)で十分に洗浄し、真空乾燥させた。生成物をH NMRおよび質量分析により同定した。
【0196】
実施例22:ブロモデシル(メチルイミダゾリウム)ヒドロブロミドの調製
乾いた250mLのシュレンクフラスコ(Schlenk flask)に磁気攪拌子、滴下漏斗を備え付け、ゴム製セプタムで密閉した。ジブロモデカン(73.0g、0.24mol)をアセトン(50ml)に溶解させてフラスコに加えた。混合物を油浴中で55℃に加熱し、1−メチルイミダゾール(4.0g、48.7mmol)を窒素流下、滴下漏斗でフラスコ上部から90分間にわたって加えた。添加後、反応物を55℃で6時間攪拌した。反応物を冷却し、溶媒を真空除去した。残留物をヘキサン150mLおよび酢酸エチル60mLで希釈し、分液漏斗に入れた。最下層を取り出し、カラムクロマトグラフィーによりシリカ(ジクロロメタン/メタノール、9:1(v/v))で精製した。収率:68%。
【0197】
実施例23:トリプタミン配位子:N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−5−クロロペンタンアミド
【化44】

ジクロロメタン100mLに2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(5.10g、0.032mol)とジイソプロピルエチルアミン(7.23mL、0.042mol)を溶かした溶液を、氷浴中で4℃に冷却した。5−クロロ−バレロイルクロリド(4.2mL、0.32mol)をジクロロメタン50mLに溶解させて、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミンの溶液に滴加した。添加する間、内部温度は4℃以下に保たれた。添加後、反応物を室温まで温め、2時間攪拌した。混合物を1N HCl(2×150mL)、ブライン(150mL)、飽和NaHCO溶液(150mL)、そしてブライン(150mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中15%のメタノール)により精製した。純生成物(7.9g)が黄色固体として得られた(89%)。MS m/e(MH),calculated279.13,found279.16。この合成は、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミンを適当なアミン反応物に置き換えることにより、他のアミノ酸系配位子を作製するために用いることができる(例えば、3−メチルブタン−1−アミンを用いてLeu系配位子を作製する)。
【0198】
本発明の要素またはその好適な実施形態(1つまたは複数)を挿入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」および「said(前記)」は、1つ以上の要素が存在することを意味するものとする。「comprising(含む)」、「including(含む)」および「having(有する)」という用語は、包括的であり、また記載されている要素以外にさらなる要素が存在し得ることを意味するものとする。
【0199】
以上のことを考慮すれば、本発明のいくつかの目的が達成され、また他の有利な結果が得られることがわかるであろう。
【0200】
本発明の範囲を逸脱することなく上記ポリマー、医薬組成物および治療方法に各種変更を加えることが可能であるため、上の記載事項に含まれる事柄および添付図面(1つまたは複数)に示される事柄はすべて、例示的なものとして解釈され、限定する意味で解釈されないものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、前記ポリマーが式1:
【化1−2】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1.5〜25モルパーセントであり;
a、cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜97モルパーセントである、
架橋アミンポリマー。
【請求項2】
aが15〜80モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
aが15〜75モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが5〜60モルパーセントであり、dが10〜20モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項4】
aが35〜85モルパーセントであり、bが5〜15モルパーセントであり、cが5〜30モルパーセントであり、dが5〜20モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項5】
aが30〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、かつcが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントであるか、またはcが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項6】
aが35〜90モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項7】
aが70〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項8】
aが35〜90モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cが1〜65モルパーセントであり、dが0モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項9】
aが70〜95モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cが0モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項10】
aが80〜99モルパーセントであり、bが1〜20モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項11】
aが85〜99モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項12】
aが85〜99モルパーセントであり、bが1〜15モルパーセントであり、cおよびdが0モルパーセントである、請求項1に記載のポリマー。
【請求項13】
式2:
【化2−2】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである、
架橋アミンポリマー。
【請求項14】
式3:
【化3−2】

のモノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、式中、
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である、
架橋アミンポリマー。
【請求項15】
式4のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに対し1〜25モルパーセントの式2のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、前記モノマーが式:
【化4−2】

を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンである、
架橋アミンポリマー。
【請求項16】
前記重合混合物が1〜65モルパーセントの式3:
【化5−2】

のモノマーをさらに含み、式中、
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である、
請求項15に記載のポリマー。
【請求項17】
前記重合混合物が1〜25モルパーセントの式5:
【化6−2】

のモノマーをさらに含み、式中、
45はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルである、
請求項15または16のいずれかに記載のポリマー。
【請求項18】
前記重合混合物が、15〜80モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2、0〜65モルパーセントのモノマー3、0〜25モルパーセントのモノマー5を含む、請求項15〜17のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項19】
前記重合混合物が、15〜80モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2、1〜65モルパーセントのモノマー3、1〜25モルパーセントのモノマー5を含む、請求項17に記載のポリマー。
【請求項20】
前記重合混合物が、15〜75モルパーセントのモノマー4、1〜15モルパーセントのモノマー2、5〜60モルパーセントのモノマー3、10〜20モルパーセントのモノマー5を含む、請求項17に記載のポリマー。
【請求項21】
前記重合混合物が、15〜75モルパーセントのモノマー4、1〜15モルパーセントのモノマー2、5〜60モルパーセントのモノマー3、10〜20モルパーセントのモノマー5を含む、請求項17に記載のポリマー。
【請求項22】
前記重合混合物が、30〜95モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2、および1〜65モルパーセントのモノマー3と0モルパーセントのモノマー5または0モルパーセントのモノマー3と1〜25モルパーセントのモノマー5のいずれかを含む、請求項16または17に記載のポリマー。
【請求項23】
前記重合混合物が、35〜90モルパーセントのモノマー4、1〜15モルパーセントのモノマー2、1〜65モルパーセントのモノマー3を含む、請求項16に記載のポリマー。
【請求項24】
前記重合混合物が、70〜95モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2、1〜25モルパーセントのモノマー5を含む、請求項17に記載のポリマー。
【請求項25】
前記重合混合物が、35〜90モルパーセントのモノマー4、1〜15モルパーセントのモノマー2、1〜65モルパーセントのモノマー3を含む、請求項16に記載のポリマー。
【請求項26】
前記重合混合物が、70〜95モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2、1〜25モルパーセントのモノマー5を含む、請求項17に記載のポリマー。
【請求項27】
前記重合混合物が、80〜99モルパーセントのモノマー4、1〜20モルパーセントのモノマー2を含む、請求項15に記載のポリマー。
【請求項28】
前記重合混合物が、85〜99モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2とを含む、請求項15に記載のポリマー。
【請求項29】
前記重合混合物が、85〜99モルパーセントのモノマー4と、1〜15モルパーセントのモノマー2とを含む、請求項15に記載のポリマー。
【請求項30】
前記保護基が独立して−C(O)OR49、−C(O)R50であるか、またはR43とR44が、結合している窒素原子とともにスクシンイミドもしくはフタルイミド環を形成し、式中、R49はアルキルまたはアリールであり、R50はアミノ、水素、アルキルまたはハロアルキルである、請求項14、16、18、22、23および25のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項31】
式4のモノマーと式2のモノマー:
【化7−2】

とを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、式中、
41はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり;
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化8−2】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である、
架橋アミンポリマー。
【請求項32】
前記ポリマーが、前記重合混合物と加水分解剤との反応生成物である、請求項1〜31のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項33】
ビニルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含む架橋アミンポリマーであって、
前記ビニルアミン反復単位が式:
【化9−2】

を有し、
前記架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
はC〜C16アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C16アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化10−2】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である、
架橋アミンポリマー。
【請求項34】
モノマーを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アクリルアミドポリマーであって、前記ポリマーが式9:
【化11−2】

の一般構造を有し、式中、
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C20アルキルであり;
bは、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく1〜25モルパーセントであり;
cおよびdはそれぞれ独立して、重合混合物に添加されたモノマーの割合に基づく0〜99モルパーセントである、
架橋アクリルアミドポリマー。
【請求項35】
bが1〜25モルパーセントであり、cが50〜99モルパーセントであり、dが0〜30モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項36】
bが1〜15モルパーセントであり、cが60〜98モルパーセントであり、dが1〜25モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項37】
bが1〜10モルパーセントであり、cが70〜98モルパーセントであり、dが1〜20モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項38】
bが1〜20モルパーセントであり、cが80〜99モルパーセントであり、dが0モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項39】
bが1〜15モルパーセントであり、cが85〜99モルパーセントであり、dが0モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項40】
bが1〜10モルパーセントであり、cが90〜99モルパーセントであり、dが0モルパーセントである、請求項34に記載のポリマー。
【請求項41】
式10のモノマーと、重合混合物に添加された全モノマーに対し1〜25モルパーセントの式11のモノマーとを含む重合混合物の反応生成物を含む架橋アクリルアミドポリマーであって、前記モノマーが式:
【化12−2】

を有し、式中、
40は水素または−R42NR4344であり;
41はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
42はC〜C12アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキレンであり;
43は水素または保護基であり;
44は保護基である、
架橋アクリルアミドポリマー。
【請求項42】
前記重合混合物が5〜30モルパーセントの式12:
【化13−2】

のモノマーをさらに含み、式中、
45はC〜C12アルキル、アラルキル、またはアルキル基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C12アルキルである、請求項41に記載のポリマー。
【請求項43】
前記重合混合物が、50〜99モルパーセントのモノマー10、1〜25モルパーセントのモノマー11、0〜30モルパーセントのモノマー12を含む、請求項41または42に記載のポリマー。
【請求項44】
前記重合混合物が、60〜98モルパーセントのモノマー10、1〜15モルパーセントのモノマー11、1〜25モルパーセントのモノマー12を含む、請求項42に記載のポリマー。
【請求項45】
前記重合混合物が、70〜98モルパーセントのモノマー10、1〜10モルパーセントのモノマー11、1〜20モルパーセントのモノマー12を含む、請求項42に記載のポリマー。
【請求項46】
前記重合混合物が、80〜99モルパーセントのモノマー10、1〜20モルパーセントのモノマー11、0モルパーセントのモノマー12を含む、請求項41に記載のポリマー。
【請求項47】
前記重合混合物が、85〜99モルパーセントのモノマー10、1〜15モルパーセントのモノマー11、0モルパーセントのモノマー12を含む、請求項41に記載のポリマー。
【請求項48】
前記重合混合物が、90〜99モルパーセントのモノマー10、1〜10モルパーセントのモノマー11、0モルパーセントのモノマー12を含む、請求項41に記載のポリマー。
【請求項49】
ポリアリルアミンの反復単位と、架橋剤と前記ポリアリルアミンとの反応により生じた−R50−の架橋単位とを含む架橋アミンポリマーであって、式14の前記ポリアリルアミンが式:
【化14−2】

を有し、式中、
nは整数であり;
50は、アルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、エーテル、エステル、シクロアルキルもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンである、
架橋アミンポリマー。
【請求項50】
アリルアミン反復単位と架橋剤との反応により生じた反復単位を含む架橋アミンポリマーであって、前記アリルアミン反復単位が式:
【化15−2】

を有し、式中、nは整数であり、
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化16−2】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である、
架橋アミンポリマー。
【請求項51】
ポリエチレンイミンと架橋剤との反復単位を含む架橋アミンポリマーであって、前記ポリエチレンイミンが式:
【化17−2】

を有し、式中、nは整数であり、
架橋剤がX−R−Xまたはエピハロヒドリンであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基であり、
架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化18−2】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である、
架橋アミンポリマー。
【請求項52】
分岐ポリエチレンイミンと架橋剤との反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、前記架橋剤がX−R−Xであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基である、
架橋アミンポリマー。
【請求項53】
分岐ポリエチレンイミンと架橋剤との反応生成物を含む架橋アミンポリマーであって、
前記分岐ポリエチレンイミンの分子量が250〜50,000の間であり、
前記架橋剤がX−R−Xであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキル、アリールもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基である、
架橋アミンポリマー。
【請求項54】
前記架橋剤が、3.5より大きい算出LogPを有しかつX−R−Xであり、式中、
は独立してC〜C50アルキレン、またはアルキレン基の1つ以上の−CH−基がアミド、カルボニル、エーテル、エステル、シクロアルキルもしくはヘテロシクロ官能基に置き換わっているC〜C50アルキレンであり、Xはそれぞれ独立して脱離基である、
請求項52または53に記載のポリマー。
【請求項55】
がC10〜C14アルキレンである、請求項52〜54のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項56】
前記架橋アミンポリマーの窒素原子の一部が、アルキル、アミノアルキル、アリール、アリールアルキル、オキソアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、グアニジノ、ヘテロシクロ、ヘテロシクロアルキル、(トリアルキルアンモニオ)アルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−アリールCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アリール)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、(m−1)−アミノ−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヘテロシクロアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキル、m−(x−(2−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(3−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−(4−(アルコキシ)ベンズアミド)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、式6:
【化19−2】

の配位子またはそれらの組合せから選択される配位子で置換されており、式中、
46はC〜C16アルキレンであり、R47は1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48はC〜C16アルキルであり、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、yは1〜14の整数であり、zは1〜16の整数である、
請求項1〜30のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項57】
前記配位子の分子量が約1600ダルトン未満である、請求項56に記載のポリマー。
【請求項58】
前記配位子の分子量が約800ダルトン未満である、請求項57に記載のポリマー。
【請求項59】
前記配位子が、ナフタレン−2−イルアルキルもしくはナフタレン−1−イルアルキルから選択されるアリールアルキル;m−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)Cアルキル、m−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(ピリジニウム−1−イル)Cアルキル、m−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)Cアルキル、z−(1,2−ジアルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(2,3−ジアルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル、z−(1−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(3−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはz−(チアゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるヘテロシクロアルキル;2−(保護アミノ)−m−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソC−アルキルもしくは2−(保護アミノ)−m−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソCアルキルから選択される2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル;2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−フェニルCアルキル;2−(保護アミノ)−m−(ヒドロキシフェニル)−1−オキソCアルキル;m−(3−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル、m−(1−アルキル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(1−アルキル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルもしくはm−(3−アルキル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルから選択されるm−(アルキルへテロシクロ)Cアルキル;m−(3−(x−アミノCアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(1−(x−アミノCアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−アミノCアルキル)ヘテロシクロCアルキル;(m−1)−アミノ−m−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソCアルキル;m−(ヒドロキシフェナルキルアミノ)−m−オキソCアルキルもしくはm−(フェナルキルアミノ)−m−オキソ−Cアルキルから選択されるm−(アリールアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル;m−(1−(x−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(1−(x−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル、m−(3−(x−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(3−(x−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−(ヘテロシクロ)Cアルキル)ヘテロシクロCアルキル;m−(x−(1H−イミダゾール−4−イル)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル;またはm−(3−(x−トリアルキルアンモニオ)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)Cアルキルもしくはm−(1−(x−トリアルキルアンモニオ)Cアルキル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)Cアルキルから選択されるm−(x−トリアルキルアンモニオCアルキル)ヘテロシクロCアルキルであり、式中、
mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数であり、zは1〜16の整数である、
請求項31、33、50、51または56のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項60】
前記配位子が、2−(保護アミノ)−m−(ヘテロシクロ)−1−オキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1,m−ジオキソCアルキル、m−アミノ−2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(アルキルチオ)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(ヒドロキシフェニル)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−1−オキソ−m−フェニルCアルキル、2−(保護アミノ)−m−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−カルボキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−3−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−4−メチル−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−メルカプト−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−(m−1)−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−ヒドロキシ−1−オキソCアルキル、2−(保護アミノ)−m−グアニジノ−1−オキソCアルキル、m−(x−(アルキルチオ)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(ヒドロキシフェナルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−オキソ−m−(フェナルキルアミノ)Cアルキル、m−(x−(1H−イミダゾール−4−イル)Cアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−カルボキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(アルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−メルカプトCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−((x−1)−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−ヒドロキシCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキル、m−(x−アミノCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキルまたはm−(x−アミノ−x−オキソCアルキルアミノ)−m−オキソCアルキルであり、
式中、mは3〜12の整数であり、xは1〜12の整数である、
請求項31、33、50、51または56のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項61】
前記配位子が式6であり、R46がC〜C12アルキレンであり、R47が1,y−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)Cアルキレンであり、R48がC〜C12アルキルであり、yが1〜6の整数である、請求項31、33、50、51または56のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項62】
前記配位子が、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(4−(ノニルオキシ)ベンズアミド)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル、5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−アミノ−3−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソプロピル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、3−(チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−アミノプロピル、3−シクロヘキシルプロピル、3−フェニルプロピル、3−(トリメチルアンモニオ)プロピル、3−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)プロピル、3−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)プロピル、3−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(1−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、4−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ブチル、4−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ブチル、10−(1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、10−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、10−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)デシル、ナフタレン−2−イルメチル、ナフタレン−1−イルメチル、4−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,4−ジオキソブチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソエチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メチルチオ)−1−オキソブチル、5−(3−(メチルチオ)プロピルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロピル、5−(4−ヒドロキシフェネチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロピル、5−オキソ−5−(フェネチルアミノ)ペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−カルボキシ−1−オキソプロピル、5−(2−カルボキシエチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−1−オキソブチル、5−(イソブチルアミノ)−5−オキソペンチル、(3R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−1−オキソペンチル、(R)−5−(2−メチルブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メルカプト−1−オキソプロピル、5−(2−メルカプトエチルアミノ)−5−オキソペンチル、(3R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブチル、(R)−5−(2−ヒドロキシプロピルアミノ)−5−オキソペンチル、6−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソヘキシル、5−(5−アミノペンチルアミノ)−5−オキソペンチル、5−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,5−ジオキソペンチル、5−(4−アミノ−4−オキソブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−グアニジノ−1−オキソペンチル、5−(4−グアニジノブチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロピル、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−オキソペンチル、5−(イソペンチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−カルボキシ−1−オキソブチル、5−(3−カルボキシプロピルアミノ)−5−オキソペンチル、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−オキソプロピル、5−(エチルアミノ)−5−オキソペンチル、式6:
【化20−2】

の配位子またはそれらの組合せであり、式中、
46はデシレンであり、R47は1,3−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)プロパンであり、R48はデシルである、
請求項31、33、50、51または56のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項63】
前記配位子が、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロピル、5−(2−(4−(ノニルオキシ)ベンズアミド)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル、5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ)−5−オキソペンチル、2−アミノ−3−(1H−インドール−2−イル)−1−オキソプロピル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、3−(チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−アミノプロピル、3−シクロヘキシルプロピル、3−フェニルプロピル、3−(トリメチルアンモニオ)プロピル、3−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)プロピル、3−(2−メチルチアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(ベンゾ[d]チアゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(テトラヒドロ−1H−チオフェニウム−1−イル)プロピル、3−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(5−トリメチルアンモニオ)ペンチル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、3−(1−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(1−(9−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(3−(9−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ノニル)−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、4−(3−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)ブチル、4−(1−デシル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ブチル、10−(1−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−デシル−2−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)プロピル、3−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)プロピル、10−(2,3−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(1−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)デシル、10−(3−ブチル−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)デシル、10−(ピリジニウム−1−イル)デシル、10−(1−メチルピロリジニウム−1−イル)デシル、ナフタレン−2−イルメチル、ナフタレン−1−イルメチル、式6:
【化21−2】

の配位子またはそれらの組合せであり、式中、
46はデシレンであり、R47は1,3−ビス(1−メチルピペリジン−4−イル)プロパンであり、R48はデシルである、
請求項62に記載のポリマー。
【請求項64】
前記保護基が独立して−C(O)OR49、−C(O)R50であるか、またはR43とR44が、結合している窒素原子とともにスクシンイミドもしくはフタルイミド環を形成し、式中、R49はアルキルまたはアリールであり、R50はアミノ、水素、アルキルまたはハロアルキルである、
請求項31、33、50、51,56、59または60のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項65】
膨潤率が約0.3〜約30g水/gポリマーである、請求項1〜64のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項66】
膨潤率が約0.5〜約10g水/gポリマーである、請求項65に記載のポリマー。
【請求項67】
膨潤率が約2〜約5g水/gポリマーである、請求項65に記載のポリマー。
【請求項68】
ガラス転移温度が室温より高い、請求項1〜67のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項69】
自由流動性粉末である、請求項1〜68のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項70】
胆汁酸に対するin vitro結合親和性が、アッセイAを用いた測定で少なくとも0.66mmol/gである、請求項1〜69のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項71】
胆汁酸に対するin vitro結合能が、アッセイBを用いた測定で少なくとも約2.5mmol/gである、請求項1〜70のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項72】
西洋型食餌を与えた雄性ゴールデンシリアンハムスター(Goleden Syrian hamster)における0.5%の用量での測定で、in vivo結合能がコレセベラム塩酸塩よりも少なくとも25%大きい、請求項1〜70のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項73】
前記in vivo結合能が、コレセベラム塩酸塩よりも少なくとも50%大きい、請求項72に記載のポリマー。
【請求項74】
前記in vivo結合能が、コレセベラム塩酸塩よりも少なくとも75%大きい、請求項72に記載のポリマー。
【請求項75】
前記in vivo結合能が、コレセベラム塩酸塩よりも少なくとも100%大きい、請求項72に記載のポリマー。
【請求項76】
in vitroアッセイBを用いた測定で、結合能がコレセベラム塩酸塩よりも少なくとも25%大きい、請求項1〜70のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項77】
前記in vitro結合能が、in vitroアッセイBを用いた測定でコレセベラム塩酸塩よりも少なくとも50%大きい、請求項76に記載のポリマー。
【請求項78】
前記in vitro結合能が、in vitroアッセイBを用いた測定でコレセベラム塩酸塩よりも少なくとも75%大きい、請求項76に記載のポリマー。
【請求項79】
前記in vitro結合能が、in vitroアッセイBを用いた測定でコレセベラム塩酸塩よりも少なくとも100%大きい、請求項76に記載のポリマー。
【請求項80】
平均直径が約50ミクロン〜約100ミクロンの粒子である、請求項1〜79のいずれか1項に記載のポリマー。
【請求項81】
前記粒子がビーズである、請求項80に記載のポリマー。
【請求項82】
請求項1〜81のいずれか1項に記載のポリマーと、薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
【請求項83】
請求項1〜81のいずれか1項に記載の有効量のアミンポリマー、または請求項82に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することを含む、動物対象の血清LDLコレステロールを低下させる方法。
【請求項84】
請求項1〜81のいずれか1項に記載の有効量のアミンポリマー、または請求項82に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することを含む、動物対象の糖尿病を治療する方法。
【請求項85】
請求項1〜81のいずれか1項に記載の有効量のアミンポリマー、または請求項82に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することを含む、動物対象のアルツハイマー病、非アルコール性脂肪性肝炎、そう痒症、IBS−Dまたは特発性胆汁酸吸収不良を治療する方法。
【請求項86】
請求項1〜81のいずれか1項に記載の有効量のアミンポリマー、または請求項82に記載の医薬組成物を、それを必要とする動物対象に投与することを含む、動物対象から胆汁酸塩を除去する方法。
【請求項87】
脂質異常症を治療する薬剤を動物対象に投与することをさらに含む、請求項83〜86のいずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
脂質異常症を治療する前記薬剤が、動物対象に対するヒドロキシメチル−グルタリル−補酵素A(HMG−CoA)還元酵素阻害剤、フィブラート、コレステロール吸収阻害剤、ナイアシン(すなわち、ニコチン酸またはその誘導体)、フィトステロール、腸リパーゼ阻害剤、腸もしくは分泌ホスホリパーゼA2阻害剤、Apo−B100の合成もしくは正常な活性の阻害剤、ApoAの合成もしくは正常な活性のアゴニスト、またはコレステロールの吸収もしくは代謝を調節する任意の薬剤、またはそれらの組合せである、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記アミンポリマーと、脂質異常症を治療する前記薬剤またはそれらの組合せとを同時に前記動物対象に投与する、請求項87または88に記載の方法。
【請求項90】
前記アミンポリマーと、脂質異常症を治療する前記薬剤またはそれらの組合せとを逐次的に前記動物対象に投与する、請求項87または88に記載の方法。
【請求項91】
脂質異常症を治療する前記薬剤がHMG−CoA還元酵素阻害剤であり、前記HMG−CoA還元酵素阻害剤がアトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンおよびそれらの組合せからなる群より選択されるスタチンを含む、請求項88〜90のいずれか1項に記載の方法。
【請求項92】
脂質異常症を治療する前記薬剤がフィブラートであり、前記フィブラートがベンザフィブラート、シプロフィブラート、クロフィブラート、ゲムフィブロジル、フェノフィブラートまたはそれらの組合せを含む、請求項88〜90のいずれか1項に記載の方法。
【請求項93】
脂質異常症を治療する前記薬剤がコレステロール吸収阻害剤であり、前記コレステロール吸収阻害剤がエゼチミブを含む、請求項88〜901のいずれか1項に記載の方法。
【請求項94】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも15%低下する、請求項83〜93のいずれか1項に記載の方法。
【請求項95】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも20%低下する、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも25%低下する、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも30%低下する、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
6.0g/日の1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも15%低下する、請求項83〜93のいずれか1項に記載の方法。
【請求項99】
6.0g/日以下の1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも20%低下する、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
6.0g/日以下の1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも25%低下する、請求項98に記載の方法。
【請求項101】
6.0g/日以下の1日用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、平均血清LDLが少なくとも30%低下する、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
前記動物対象が原発性高脂血症または冠動脈心疾患を有する、請求項83〜101のいずれか1項に記載の方法。
【請求項103】
請求項1〜81のいずれか1項に記載の有効量のアミンポリマー、または請求項82に記載の医薬組成物を前記動物対象に投与することを含む、II型糖尿病を有する動物対象の血糖コントロールを改善する方法。
【請求項104】
糖尿病を治療する薬剤を前記動物対象に投与することをさらに含む、請求項83〜103のいずれか1項に記載の方法。
【請求項105】
前記アミンポリマー、糖尿病を治療する前記薬剤、またはそれらの組合せを同時に前記動物対象に投与する、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記アミンポリマー、糖尿病を治療する前記薬剤、またはそれらの組合せを逐次的に前記動物対象に投与する、請求項104に記載の方法。
【請求項107】
糖尿病を治療する前記薬剤がスルホニル尿素、ビグアニド、グリタゾン、チアゾリジンジオン、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の活性化因子、α−グルコシダーゼ阻害剤、カリウムチャネルアンタゴニスト、アルドース還元酵素阻害剤、グルカゴンアンタゴニスト、レチノイドX受容体(RXR)アンタゴニスト、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト、FXRアンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、GLP−1類似体、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤、アミリン、アミリン類似体、SGLT2阻害剤、インスリン、インスリン分泌促進物質、甲状腺ホルモン、甲状腺ホルモン類似体またはそれらの組合せである、請求項104〜106のいずれか1項に記載の方法。
【請求項108】
糖尿病を治療する前記薬剤がビグアニドであり、ビグアニジンがメトホルミン、ブホルミン、フェンホルミンまたはそれらの組合せである、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
糖尿病を治療する前記薬剤がチアゾリジンジオンであり、前記チアゾリジンジオンがピオグリタゾン、リボグリタゾン、ロシグリタゾン、トログリタゾンまたはそれらの組合せである、請求項107に記載の方法。
【請求項110】
糖尿病を治療する前記薬剤がスルホニル尿素であり、前記スルホニル尿素がアセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、グリクラジド、グリベンクラミド、グリキドン、グリクロピラミド、グリメピリドまたはそれらの組合せである、請求項107に記載の方法。
【請求項111】
糖尿病を治療する前記薬剤がDPP−IV阻害剤であり、前記DPP−IV阻害剤がアログリプチン、リナグリプチン、サクサグリプチン、シタグリプチン、ビルダグリプチンまたはそれらの組合せである、請求項107に記載の方法。
【請求項112】
糖尿病を治療する前記薬剤がGLP−1類似体であり、前記GLP−1類似体がエクセナチド、リラグルチド、アルビグルチドまたはそれらの組合せである、請求項107に記載の方法。
【請求項113】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の18週間後に、糖化ヘモグロビン(HbA1c)が少なくとも0.5%低下する、請求項103〜112のいずれか1項に記載の方法。
【請求項114】
前記対象が重篤な胃腸管有害事象を経験しない1日用量での前記アミンポリマーによる治療の18週間後に、空腹時血糖が少なくとも14mg/dL(0.8mmol/L)低下する、請求項103〜112のいずれか1項に記載の方法。
【請求項115】
6.0g/日以下の用量での前記アミンポリマーによる治療の18週間後に、糖化ヘモグロビン(HbA1c)が少なくとも0.5%減少する、請求項103〜112のいずれか1項に記載の方法。
【請求項116】
6.0g/日以下の用量での前記アミンポリマーによる治療の2、4、12、26、52週間以上後に、空腹時血糖が少なくとも14mg/dL(0.8mmol/L)低下する、請求項103〜112のいずれか1項に記載の方法。
【請求項117】
前記動物対象がヒトである、請求項103〜116のいずれか1項に記載の方法。
【請求項118】
1日当たり4単位用量未満の前記アミンポリマーを投与する、請求項103〜117のいずれか1項に記載の方法。
【請求項119】
1日当たり3単位用量未満の前記アミンポリマーを投与する、請求項83〜118のいずれか1項に記載の方法。
【請求項120】
前記アミンポリマーを1日に1回投与する、請求項83〜118のいずれか1項に記載の方法。
【請求項121】
前記アミンポリマーをチュアブルもしくは口腔内崩壊錠、液体、粉末、小袋内に含まれる粉末、軟ゼラチンカプセルまたは硬ゼラチンカプセルの形態で投与する、請求項83〜120のいずれか1項に記載の方法。
【請求項122】
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーの1日量が、1日3回投与される同じポリマーの同じ1日量の少なくとも75%の胆汁酸結合能を有する、請求項83〜120のいずれか1項に記載の方法。
【請求項123】
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーの1日量が、1日3回投与される同じポリマーまたは同じ組成物の同じ1日量の少なくとも85%の胆汁酸結合能を有する、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーの1日量が、1日3回投与される同じポリマーまたは同じ組成物の同じ1日量の少なくとも95%の胆汁酸結合能を有する、請求項122に記載の方法。
【請求項125】
前記ポリマーを1日1回または1日2回摂取した対象の25%未満が、軽度または中等度の胃腸管有害事象を経験する、請求項83〜124のいずれか1項に記載の方法。
【請求項126】
1日1回または1日2回投与される前記ポリマーまたは組成物の忍容性が、1日3回投与される同じ1日量の同じポリマーまたは同じ組成物とほぼ実質的に同じである、請求項83〜125のいずれか1項に記載の方法。
【請求項127】
前記1日量が少なくとも2グラムのポリマーである、請求項122〜126のいずれか1項に記載の方法。
【請求項128】
前記1日量が少なくとも4グラムのポリマーである、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記1日量が少なくとも6グラムのポリマーである、請求項127に記載の方法。
【請求項130】
前記ポリマーの沈降物降伏応力が4000Pa未満である、請求項122〜129のいずれか1項に記載の方法。
【請求項131】
前記ポリマーの沈降物降伏応力が3000Pa未満である、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記ポリマーの沈降物降伏応力が2500Pa未満である、請求項130に記載の方法。
【請求項133】
前記ポリマーの水和および沈降により形成されるポリマー粒子の塊が約2,500,000Pa・s未満の粘度を有し、前記粘度が0.01秒−1のずり速度で測定される、請求項122〜132のいずれか1項に記載の方法。
【請求項134】
前記沈降した粒子の塊が2,000,000Pa・s未満の粘度を有する、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記沈降した粒子の塊が1,500,000Pa・s未満の粘度を有する、請求項133に記載の方法。
【請求項136】
前記沈降した粒子の塊が1,000,000Pa・s未満の粘度を有する、請求項133に記載の方法。
【請求項137】
前記沈降した粒子の塊が500,000Pa・s未満の粘度を有する、請求項133に記載の方法。
【請求項138】
乾燥形態の前記ポリマー粒子が約30未満の圧縮性指数を有し、前記圧縮性指数が100(TD−BD)/TDで定義され、BDおよびTDがそれぞれ体積密度およびタップ密度である、請求項130〜137のいずれか1項に記載の方法。
【請求項139】
前記圧縮性指数が約25未満である、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記圧縮性指数が約20未満である、請求項138に記載の方法。
【請求項141】
前記圧縮性指数が約15未満である、請求項138に記載の方法。
【請求項142】
前記圧縮性指数が約10未満である、請求項138に記載の方法。
【請求項143】
前記モノマーを接触させて重合混合物を形成することを含む、請求項1〜81のいずれか1項に記載のポリマーを調製するための工程。

【公表番号】特表2013−520561(P2013−520561A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555152(P2012−555152)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際出願番号】PCT/US2011/026099
【国際公開番号】WO2011/106542
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(508246489)レリプサ, インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】