胎盤幹細胞集団
【課題】単離された胎盤幹細胞、胎盤幹細胞の集団、該幹細胞を含む組成物、及び該幹細胞を得る方法を提供する。
【解決手段】単離された幹細胞、そのような幹細胞を含む細胞集団を提供し、ここで、該幹細胞は、胎盤組織(例えば、羊膜、絨毛膜、胎盤葉等)から単離することのできる状態にある。該胎盤幹細胞は、幹細胞の1つ以上の特徴を示し(例えば、幹細胞に関する標識を示し、分化されていない状態の培養状態で、少なくとも10〜20回で複製し、3つの胚葉を表する成体細胞に分化する等)、そして、組織培養基材(例えば、組織培養皿やマルチウェルプレートの表面のような組織培養プラスチック)に付着することができる。
【解決手段】単離された幹細胞、そのような幹細胞を含む細胞集団を提供し、ここで、該幹細胞は、胎盤組織(例えば、羊膜、絨毛膜、胎盤葉等)から単離することのできる状態にある。該胎盤幹細胞は、幹細胞の1つ以上の特徴を示し(例えば、幹細胞に関する標識を示し、分化されていない状態の培養状態で、少なくとも10〜20回で複製し、3つの胚葉を表する成体細胞に分化する等)、そして、組織培養基材(例えば、組織培養皿やマルチウェルプレートの表面のような組織培養プラスチック)に付着することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞集団を作成する方法であって、
基材に付着した胎盤細胞を同定することと:
CD200及びHLA-Gを発現するか;
CD73、CD105及びCD200を発現するか;
CD200及びOCT-4を発現するか;
CD73、CD105及びHLA-Gを発現するか;
CD73及びCD105を発現し、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;又は、
OCT-4を発現し、かつ(c)胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細胞
の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進し;か
つ
該細胞を他の細胞から単離して、細胞集団を形成すること、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記基材が、フィブロネクチンを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記同定が、抗体を使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記同定が、フローサイトメトリーを使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記単離が、磁性ビーズを使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記単離が、蛍光活性化細胞分類を使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記細胞集団が、前記単離後に拡大する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
成長促進タンパク質をコードするDNA配列で幹細胞を形質転換させること;及び
該幹細胞を、該成長促進タンパク質の生成を促進する条件に曝露させること、
を含む、幹細胞株の生成方法。
【請求項9】
記成長促進タンパク質が、v-myc、N-myc、c-myc、p53、SV40ラージT抗原、ポリオーマ
・ラージT抗原、EIaアデノウイルス、又はヒト・パピローマウイルス・E7タンパク質で
ある、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記DNA配列が、調節可能である、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記DNA配列が、テトラサイクリンによって調節可能である、請求項8記載の方法。
【請求項12】
前記成長促進タンパク質が、調節可能な活性を有する、請求項8記載の方法。
【請求項13】
前記成長促進タンパク質が、温度感受性突然変異体である、請求項8記載の方法。
【請求項14】
1個以上の遺伝子を発現する付着性胎盤幹細胞を同定することと、
該胎盤細胞を単離することを含む、幹細胞集団の作成方法であって、該遺伝子が、培養基
内で、該胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の間葉系幹細胞と比較して検出可能な
より高い水準で、ACTG2、ADARBl、AMIGO2、ATRS-1、B4GALT6、BCHE、C1Iorf9、CD200、CO
L4A1、COL4A2、CPA4、DMD、DSC3、DSG2、ELOVL2、F2RL1、FLJ10781、GATA6、GPR126、GPR
C5B、ICAMl、IER3、IGFBP7、ILIA、IL6、IL18、KRT18、KRT8、LIPG、LRAP、MATN2、MEST
、NFE2L3、NUAKl、PCDH7、PDLIM3、PJP2、RTNl、SERPINB9、ST3GAL6、ST6GALNAC5、SLC12
A8、TCF21、TGFB2、VTN、及びZC3H12Aである、前記方法。
【請求項15】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、5個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、10個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、20個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項18】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、前記遺伝子の個々を発現する、請求
項14記載の方法。
【請求項19】
胎盤幹細胞バンクを作成する方法であって、
ヒトの分娩後胎盤から採取した初代培養胎盤幹細胞を、第1の複数の集団倍加をするため
に、増殖すること;
該胎盤幹細胞を凍結保存して、マスタ・セル・バンクを形成すること;
該マスタ・セル・バンクからの多数の胎盤幹細胞を、第2の複数の集団倍加をするために
増殖すること;
該胎盤幹細胞を凍結保存して、ワーキング・セル・バンクを形成すること;
該ワーキング・セル・バンクからの多数の胎盤幹細胞を、第3の複数の集団倍加をするた
めに増殖すること;及び
該胎盤幹細胞を個々の用量で凍結保存すること、を含み、
該個々の用量を集約して胎盤幹細胞バンクを作成する、前記方法。
【請求項20】
前記集団倍加の総数が、約20である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記第1の複数の集団倍加が、約4の集団倍加であり;前記第2の複数の集団倍加が、約8
の集団倍加であり;かつ、前記第3の複数の集団倍加が、約8の集団倍加である、請求項19
記載の方法。
【請求項22】
前記初代培養胎盤幹細胞が、胎盤潅流液から採取した胎盤幹細胞を含む、請求項19記載
の方法。
【請求項23】
前記初代培養胎盤幹細胞が、消化された胎盤組織から採取した胎盤幹細胞を含む、請求
項19記載の方法。
【請求項24】
前記初代培養胎盤幹細胞が、胎盤潅流液及び消化した胎盤組織から採取した胎盤幹細胞
を含む、請求項19記載の方法。
【請求項25】
前記胎盤幹細胞初代培養内における前記胎盤幹細胞の全てが、同一の胎盤から採取され
る、請求項19記載の方法。
【請求項26】
さらに、前記ワーキング・セル・バンクからの前記複数の前記胎盤幹細胞からCD200+又
はHLA-G+胎盤幹細胞を選択して、個々の用量を形成するステップを含む、請求項19記載の
方法。
【請求項27】
前記個々の用量が、約104〜約105の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項28】
前記個々の用量が、約105〜約106の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項29】
前記個々の用量が、約106〜約107の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項30】
前記個々の用量が、約107〜約108の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項31】
ならし培地を含む組成物であって、該培地が、胎盤幹細胞によってならされ、該胎盤幹
細胞が:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
、前記組成物。
【請求項32】
前記胎盤幹細胞が、前記培地において少なくとも1日間成長させられた、請求項31記載
の組成物。
【請求項33】
前記胎盤幹細胞が、前記培地において少なくとも3日間成長させられた、請求項31記載
の組成物。
【請求項34】
胎盤幹細胞の集団を含む組成物であって、該胎盤幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該胎盤幹細胞の集団を含む該胎盤細胞の集団において1個以
上の胚様体様組織体の形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細胞の集団が培養
されるとき、該胎盤幹細胞の集団を含む該胎盤細胞の集団において1個以上の胚様体様組
織体の形成を促進するか;
又は、前述したものの組み合わせであり;かつ、
胎盤から採取されない幹細胞であって、ここで、該胎盤幹細胞の少なくとも70%が、由来
において非母系である、前記組成物。
【請求項35】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、胚性幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項36】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、間葉系幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項37】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、骨髓由来の幹細胞である、請求項34記載の組成物
。
【請求項38】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、造血前駆細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項39】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、体性幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項40】
前記体性幹細胞が、神経幹細胞、肝幹細胞、膵臓幹細胞、内皮幹細胞、心臓幹細胞、又
は筋幹細胞である、請求項39記載の組成物。
【請求項41】
胎盤幹細胞の集団を単離する方法であって、前記方法は:前記組織の中から複数の胎盤
幹細胞を増殖させるのに十分な時間の間に、胎盤の一部分を培養すること、及び該組織か
ら該胎盤幹細胞を単離すること、を含む、前記方法。
【請求項42】
前記組織が、羊膜、絨毛膜、羊膜と絨毛膜の組み合わせ、又はそれらのいずれかの一部
分、若しくは、前述の組織のいずれかの組み合わせである、請求項41記載の方法。
【請求項43】
単離された付着性胎盤幹細胞であって、該幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;
又は、それらの組み合わせであり;かつ、
該胎盤幹細胞が、由来において非母系である、前記胎盤幹細胞。
【請求項44】
単離された付着性胎盤幹細胞の集団であって、該幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;かつ、
該胎盤幹細胞の少なくとも70%が、由来において非母系である、前記集団。
【請求項45】
前記胎盤幹細胞の少なくとも90%が、由来において非母系である、請求項44記載の集団
。
【請求項46】
前記胎盤幹細胞の少なくとも99%が、由来において非母系である、請求項44記載の集団
。
【請求項47】
請求項43記載の単離された胎盤幹細胞を含む、組成物。
【請求項48】
請求項44記載の単離された胎盤幹細胞集団を含む、組成物。
【請求項49】
静脈内投与に適した形態である、請求項47記載の組成物。
【請求項50】
静脈内投与に適した形態である、請求項48記載の組成物。
【請求項51】
前記組成物が、該組成物の静脈内投与に適した容器内にある、請求項47記載の組成物。
【請求項52】
前記組成物が、該組成物の静脈内投与に適した容器内にある、請求項48記載の組成物。
【請求項53】
胎盤幹細胞の回収方法であって:
臍帯血が除去され、潅流されて、残留血液を除去した哺乳類の胎盤を潅流させること;
該胎盤を潅流溶液と共に、胎盤血管系を通じて潅流させること;
該潅流溶液をただ該血管系のみを通じて回収すること、ここで、潅流後の該潅流溶液が、
胎盤幹細胞を含む細胞の集団を含み、該胎盤幹細胞の少なくとも95%が、由来において胎
児系であり;かつ、
多数の該胎盤幹細胞を該細胞の集団から単離すること、
を含む、前記胎盤幹細胞の回収方法。
【請求項54】
前記潅流溶液が、臍帯静脈を通過して、臍帯動脈から回収される、請求項53記載の方法
。
【請求項55】
前記潅流溶液が、臍帯動脈を通過して、臍帯静脈から回収される、請求項53記載の方法
。
【請求項56】
請求項53記載の方法で回収された付着性胎盤幹細胞の単離された集団であって、該胎盤
幹細胞の該単離された集団の少なくとも95%が、由来において胎児系である、前記集団。
【請求項57】
前記胎盤幹細胞の99%以上が、由来において胎児系である、請求項51記載の単離された
集団。
【請求項58】
前記胎盤幹細胞が、該胎盤細胞の集団の少なくとも50%である、請求項51記載の単離さ
れた集団。
【請求項59】
前記胎盤幹細胞が、該胎盤細胞の集団の少なくとも95%である、請求項51記載の単離さ
れた集団。
【請求項1】
細胞集団を作成する方法であって、
基材に付着した胎盤細胞を同定することと:
CD200及びHLA-Gを発現するか;
CD73、CD105及びCD200を発現するか;
CD200及びOCT-4を発現するか;
CD73、CD105及びHLA-Gを発現するか;
CD73及びCD105を発現し、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;又は、
OCT-4を発現し、かつ(c)胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細胞
の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進し;か
つ
該細胞を他の細胞から単離して、細胞集団を形成すること、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記基材が、フィブロネクチンを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記同定が、抗体を使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記同定が、フローサイトメトリーを使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記単離が、磁性ビーズを使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記単離が、蛍光活性化細胞分類を使用して達成される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記細胞集団が、前記単離後に拡大する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
成長促進タンパク質をコードするDNA配列で幹細胞を形質転換させること;及び
該幹細胞を、該成長促進タンパク質の生成を促進する条件に曝露させること、
を含む、幹細胞株の生成方法。
【請求項9】
記成長促進タンパク質が、v-myc、N-myc、c-myc、p53、SV40ラージT抗原、ポリオーマ
・ラージT抗原、EIaアデノウイルス、又はヒト・パピローマウイルス・E7タンパク質で
ある、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記DNA配列が、調節可能である、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記DNA配列が、テトラサイクリンによって調節可能である、請求項8記載の方法。
【請求項12】
前記成長促進タンパク質が、調節可能な活性を有する、請求項8記載の方法。
【請求項13】
前記成長促進タンパク質が、温度感受性突然変異体である、請求項8記載の方法。
【請求項14】
1個以上の遺伝子を発現する付着性胎盤幹細胞を同定することと、
該胎盤細胞を単離することを含む、幹細胞集団の作成方法であって、該遺伝子が、培養基
内で、該胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の間葉系幹細胞と比較して検出可能な
より高い水準で、ACTG2、ADARBl、AMIGO2、ATRS-1、B4GALT6、BCHE、C1Iorf9、CD200、CO
L4A1、COL4A2、CPA4、DMD、DSC3、DSG2、ELOVL2、F2RL1、FLJ10781、GATA6、GPR126、GPR
C5B、ICAMl、IER3、IGFBP7、ILIA、IL6、IL18、KRT18、KRT8、LIPG、LRAP、MATN2、MEST
、NFE2L3、NUAKl、PCDH7、PDLIM3、PJP2、RTNl、SERPINB9、ST3GAL6、ST6GALNAC5、SLC12
A8、TCF21、TGFB2、VTN、及びZC3H12Aである、前記方法。
【請求項15】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、5個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、10個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、20個以上の前記遺伝子を発現する、
請求項14記載の方法。
【請求項18】
前記付着性胎盤細胞が、培養基内で、前記胎盤幹細胞と同回数の継代を経た骨髄由来の
間葉系幹細胞と比較して検出可能なより高い水準で、前記遺伝子の個々を発現する、請求
項14記載の方法。
【請求項19】
胎盤幹細胞バンクを作成する方法であって、
ヒトの分娩後胎盤から採取した初代培養胎盤幹細胞を、第1の複数の集団倍加をするため
に、増殖すること;
該胎盤幹細胞を凍結保存して、マスタ・セル・バンクを形成すること;
該マスタ・セル・バンクからの多数の胎盤幹細胞を、第2の複数の集団倍加をするために
増殖すること;
該胎盤幹細胞を凍結保存して、ワーキング・セル・バンクを形成すること;
該ワーキング・セル・バンクからの多数の胎盤幹細胞を、第3の複数の集団倍加をするた
めに増殖すること;及び
該胎盤幹細胞を個々の用量で凍結保存すること、を含み、
該個々の用量を集約して胎盤幹細胞バンクを作成する、前記方法。
【請求項20】
前記集団倍加の総数が、約20である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記第1の複数の集団倍加が、約4の集団倍加であり;前記第2の複数の集団倍加が、約8
の集団倍加であり;かつ、前記第3の複数の集団倍加が、約8の集団倍加である、請求項19
記載の方法。
【請求項22】
前記初代培養胎盤幹細胞が、胎盤潅流液から採取した胎盤幹細胞を含む、請求項19記載
の方法。
【請求項23】
前記初代培養胎盤幹細胞が、消化された胎盤組織から採取した胎盤幹細胞を含む、請求
項19記載の方法。
【請求項24】
前記初代培養胎盤幹細胞が、胎盤潅流液及び消化した胎盤組織から採取した胎盤幹細胞
を含む、請求項19記載の方法。
【請求項25】
前記胎盤幹細胞初代培養内における前記胎盤幹細胞の全てが、同一の胎盤から採取され
る、請求項19記載の方法。
【請求項26】
さらに、前記ワーキング・セル・バンクからの前記複数の前記胎盤幹細胞からCD200+又
はHLA-G+胎盤幹細胞を選択して、個々の用量を形成するステップを含む、請求項19記載の
方法。
【請求項27】
前記個々の用量が、約104〜約105の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項28】
前記個々の用量が、約105〜約106の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項29】
前記個々の用量が、約106〜約107の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項30】
前記個々の用量が、約107〜約108の胎盤幹細胞を含む、請求項19記載の方法。
【請求項31】
ならし培地を含む組成物であって、該培地が、胎盤幹細胞によってならされ、該胎盤幹
細胞が:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
、前記組成物。
【請求項32】
前記胎盤幹細胞が、前記培地において少なくとも1日間成長させられた、請求項31記載
の組成物。
【請求項33】
前記胎盤幹細胞が、前記培地において少なくとも3日間成長させられた、請求項31記載
の組成物。
【請求項34】
胎盤幹細胞の集団を含む組成物であって、該胎盤幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該胎盤幹細胞の集団を含む該胎盤細胞の集団において1個以
上の胚様体様組織体の形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において胎盤細胞の集団が培養
されるとき、該胎盤幹細胞の集団を含む該胎盤細胞の集団において1個以上の胚様体様組
織体の形成を促進するか;
又は、前述したものの組み合わせであり;かつ、
胎盤から採取されない幹細胞であって、ここで、該胎盤幹細胞の少なくとも70%が、由来
において非母系である、前記組成物。
【請求項35】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、胚性幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項36】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、間葉系幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項37】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、骨髓由来の幹細胞である、請求項34記載の組成物
。
【請求項38】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、造血前駆細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項39】
胎盤から採取されない前記幹細胞が、体性幹細胞である、請求項34記載の組成物。
【請求項40】
前記体性幹細胞が、神経幹細胞、肝幹細胞、膵臓幹細胞、内皮幹細胞、心臓幹細胞、又
は筋幹細胞である、請求項39記載の組成物。
【請求項41】
胎盤幹細胞の集団を単離する方法であって、前記方法は:前記組織の中から複数の胎盤
幹細胞を増殖させるのに十分な時間の間に、胎盤の一部分を培養すること、及び該組織か
ら該胎盤幹細胞を単離すること、を含む、前記方法。
【請求項42】
前記組織が、羊膜、絨毛膜、羊膜と絨毛膜の組み合わせ、又はそれらのいずれかの一部
分、若しくは、前述の組織のいずれかの組み合わせである、請求項41記載の方法。
【請求項43】
単離された付着性胎盤幹細胞であって、該幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;
又は、それらの組み合わせであり;かつ、
該胎盤幹細胞が、由来において非母系である、前記胎盤幹細胞。
【請求項44】
単離された付着性胎盤幹細胞の集団であって、該幹細胞は:
CD200+及びHLA-G+であるか;
CD73+、CD105+、及びCD200+であるか;
CD200+及びOCT-4+であるか;
CD73+、CD105+及びHLA-G+であるか;
CD73+及びCD105+であり、かつ胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細
胞を含む胎盤細胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の
形成を促進するか;又は、
OCT-4+であり、胚様体様組織体の形成が可能となる条件下において該幹細胞を含む胎盤細
胞の集団が培養されるとき、該集団において1個以上の胚様体様組織体の形成を促進する
か;かつ、
該胎盤幹細胞の少なくとも70%が、由来において非母系である、前記集団。
【請求項45】
前記胎盤幹細胞の少なくとも90%が、由来において非母系である、請求項44記載の集団
。
【請求項46】
前記胎盤幹細胞の少なくとも99%が、由来において非母系である、請求項44記載の集団
。
【請求項47】
請求項43記載の単離された胎盤幹細胞を含む、組成物。
【請求項48】
請求項44記載の単離された胎盤幹細胞集団を含む、組成物。
【請求項49】
静脈内投与に適した形態である、請求項47記載の組成物。
【請求項50】
静脈内投与に適した形態である、請求項48記載の組成物。
【請求項51】
前記組成物が、該組成物の静脈内投与に適した容器内にある、請求項47記載の組成物。
【請求項52】
前記組成物が、該組成物の静脈内投与に適した容器内にある、請求項48記載の組成物。
【請求項53】
胎盤幹細胞の回収方法であって:
臍帯血が除去され、潅流されて、残留血液を除去した哺乳類の胎盤を潅流させること;
該胎盤を潅流溶液と共に、胎盤血管系を通じて潅流させること;
該潅流溶液をただ該血管系のみを通じて回収すること、ここで、潅流後の該潅流溶液が、
胎盤幹細胞を含む細胞の集団を含み、該胎盤幹細胞の少なくとも95%が、由来において胎
児系であり;かつ、
多数の該胎盤幹細胞を該細胞の集団から単離すること、
を含む、前記胎盤幹細胞の回収方法。
【請求項54】
前記潅流溶液が、臍帯静脈を通過して、臍帯動脈から回収される、請求項53記載の方法
。
【請求項55】
前記潅流溶液が、臍帯動脈を通過して、臍帯静脈から回収される、請求項53記載の方法
。
【請求項56】
請求項53記載の方法で回収された付着性胎盤幹細胞の単離された集団であって、該胎盤
幹細胞の該単離された集団の少なくとも95%が、由来において胎児系である、前記集団。
【請求項57】
前記胎盤幹細胞の99%以上が、由来において胎児系である、請求項51記載の単離された
集団。
【請求項58】
前記胎盤幹細胞が、該胎盤細胞の集団の少なくとも50%である、請求項51記載の単離さ
れた集団。
【請求項59】
前記胎盤幹細胞が、該胎盤細胞の集団の少なくとも95%である、請求項51記載の単離さ
れた集団。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−99343(P2013−99343A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−2575(P2013−2575)
【出願日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【分割の表示】特願2008−548745(P2008−548745)の分割
【原出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(508000076)アントフロゲネシス コーポレーション (12)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−2575(P2013−2575)
【出願日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【分割の表示】特願2008−548745(P2008−548745)の分割
【原出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(508000076)アントフロゲネシス コーポレーション (12)
【Fターム(参考)】
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