説明

胎盤細胞集団による骨欠損の治療のための方法および組成物

骨形成性の胎盤接着性細胞(OPAC)、OPACおよびOPAC集団の使用方法、ならびにOPACの培養、増殖、拡張または分化の方法が本明細書で提供される。対象への投与に適する移植可能または注射可能な組成物を製剤化するためにOPACを用いる方法が、さらに本明細書で提供される。OPACおよびOPACを含む組成物で骨欠損を治療する方法が本明細書でさらに提供される。多発性骨髄腫を有する個体における多発性骨髄腫の治療および管理、例えば多発性骨髄腫の1つまたは複数の症状の進行の低減、進行の停止またはその改善にOPACを用いる方法であって、個体に複数のOPACを投与するステップを含む方法も本明細書で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
多発性骨髄腫を有する個体の治療方法であって、前記個体に単離された骨形成性の胎盤接着性細胞(OPAC)を投与するステップを含み、前記OPACは絨毛膜から得られ、組織培養プラスチックに接着性であり、前記OPACはCD200に関して陰性であるかまたはCD200dimであり、CD105に関して陽性であり、前記投与するステップは、前記多発性骨髄腫の1つまたは複数の症状の進行を検出可能に低減させるか、その進行を停止させるか、またはその症状を改善する前記方法。
【請求項2】
前記OPACがSSEA3またはSSEA4である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記OPACがSSEA3およびSSEA4である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記OPACが、
前記OPACおよびCD200接着性胎盤幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の前記CD200胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP3(骨形成タンパク質3)、CDH11、COL10A1、COL14A1、COL15A1、DMP1(象牙質マトリックス酸性リンタンパク質1)、DSPP(象牙質シアロリンタンパク質)、ENAM(エナメリン)、FGFR2(線維芽細胞増殖因子受容体2)、MMP10(マトリックスメタロプロテアーゼ10(ストロメライシン2))、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数を含み;
前記OPACおよびCD200接着性胎盤幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AMBN(アメロブラスチン(エナメルマトリックスタンパク質))、BMP2(骨形成タンパク質2)、CALCR(カルシトニン受容体)、CDH11、COL11A1、COL14A1、COL15A1、COL2A1、CSF2、CSF3、DMP1、DSPP、ENAM、FGF3、GDF10(増殖分化因子10)、IGF1(インスリン様増殖因子1)、ITGA1(インテグリン、α1(CD49))、ITGA2(インテグリン、アルファ2(CD49B))、MMP10、MMP8(マトリックスメタロプロテアーゼ8(好中球コラゲナーゼ))、MMP9、PDGFA(血小板由来増殖因子A)、SMAD1、TGFB3、TGFBR1および/またはTGFBR2(トランスフォーミング増殖因子ベータ、受容体2)の1つまたは複数を含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、CDH11、COL14A1、COL15A1、DMP1、DSPP、ENAM、MMP10、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AHSG(アルファ−2−HS−糖タンパク質)、ALPL(アルカリホスファターゼ肝臓/骨/腎臓)、EGF(上皮増殖因子)、FLT1(fms関連のチロシンキナーゼ1(血管内皮増殖因子/血管透過性因子受容体))、IGF2、ITGA2、ITGAM(インテグリン、アルファM(補体成分3受容体3サブユニット))、SCARB1(スカベンジャー受容体クラスB、メンバー1)、SOX9(SRY(性決定領域Y)−ボックス9)、TNF、TWIST1(Twistホモログ1、旧称瞼裂縮小、逆内眼角贅皮および下垂3、尖頭合指3)、VCAM1(血管細胞接着分子1)および/またはVDR(ビタミンD(1,25−ジヒドロキシビタミンD3)受容体)の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BGN(二グリカン)、COL11A1、COMP(軟骨オリゴマーマトリックスタンパク質)、FGF1および/またはVCAM1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルでVCAM1を発現し;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、CALCR、CD36、CDH11、COL12A1、COL14A1、COL15A1、COL3A1、COL5A1、DMP1、DSPP、FLT1、MSX1、PDGFA、TGFB3、TGFBR1および/またはTUFT1(Tuftelin 1)の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AMBN、CALCR、COL14A1、COL15A1、CSF3、DMP1、DSPP、ITGA1、ITGA2、MMP10、MMP9、MSX1、PDGFA、TGFB1、TGFB3、TGFBR1および/またはTGFBR2の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび前記胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、CALCR、COL14A1、COL15A1、DMP1、DSPP、MSX1、PDGFA、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、ALPL、BGLAP(骨ガンマカルボキシグルタミン酸(gla)タンパク質)、IGF2、ITGA2、ITGAM、SCARB1および/またはSOX1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AHSG、ALPL、BGLAP、BGN、BMP3、BMP5、CD36、COL10A1、COL11A1、COL12A1、COL2A1、COL4A3、COMP、EGF、FGF1、FGFR2、IGF2、MMP8、PHEX(リン酸調節エンドペプチダーゼホモログ、X連鎖)、RUNX2(runt関連の転写因子2)、SCARB1、SOX1、VCAM1および/またはVEGFBの1つまたは複数、またはすべてを含み;あるいは
前記OPACおよび前記胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、ALPL、BGLAP、IGF2、SCARB1および/またはSOX9の1つまたは複数、またはすべてを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記OPACが、
同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、BMP6、CD36、CDH11、COL14A1、COL15A1、COL1A1、COL3A1、COL5A1、CSF2、CTSK、FGF2、FGFR1、FLT1、ITGA1、MINPP1、MMP9、MSX1、PDGFA、SERPINH1、TGFB3およびTGFBR1の1つまたは複数を含み、前記OPACおよび前記間葉幹細胞は、同等数の継代培養を経ており、あるいは
同等数の線維芽細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、BMP6、CDH11、COL14A1、COL15A1、COL1A1、COL3A1、COL5A1、FLT1、IGF1R、ITGA1、MINPP1、PDGFA、SERPINH1、SMAD3、TGFB1、TGFB2、TGFB3、TGFBR1、TNF、TUFT1、VCAM1およびVEGFAの1つまたは複数を含み、前記線維芽細胞は、同等数の継代培養を経ている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記OPACが、タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5またはTIMP−2の1つまたは複数を分泌する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記OPACが、タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5およびTIMP−2を分泌する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数の症状が骨痛、骨細胞病変、貧血または腎不全である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記個体に少なくとも1×10個/kgのOPACを投与するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
単離された骨形成性の胎盤接着性細胞(OPAC)であって、絨毛膜から得られ、組織培養プラスチックに接着性であり、CD200に関して陰性であるかまたはCD200dimであり、CD105に関して陽性である、前記細胞。
【請求項11】
SSEA3またはSSEA4である、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項12】
SSEA3およびSSEA4である、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項13】
オステオプロテゲリンを生成する、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項14】
さらに、アルファ平滑筋アクチンの発現に関して陰性、RANKLの発現に関して陰性、NG2の発現に関して陽性、オステオプロテゲリンの発現に関して陽性であるか、または誘導可能なアルカリホスファターゼ活性を示す、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項15】
さらに、アルファ平滑筋アクチンの発現に関して陰性、RANKLの発現に関して陰性、NG2の発現に関して陽性、オステオプロテゲリンの発現に関して陽性であり、誘導可能なアルカリホスファターゼ活性を示す、請求項13に記載の単離細胞。
【請求項16】
CD200接着性胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP6、CDH11、COL10A1、COL14A1、COL15A1、COL1A1、COL1A2、COL3A1、COL4A3、COL5A1、CSF3、CTSK、IGF1R、MINPP1、MMP2、MMP9、MSX1、SMAD1、SMAD3、TGFB3、TGFBR1およびVEGFBの1つまたは複数を含み、前記OPACおよび前記CD200接着性胎盤幹細胞は同等数の継代培養を経ており;
骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、BMP6、CD36、CDH11、COL14A1、COL15A1、COL1A1、COL3A1、COL5A1、CSF2、CTSK、FGF2、FGFR1、FLT1、ITGA1、MINPP1、MMP9、MSX1、PDGFA、SERPINH1、TGFB3およびTGFBR1の1つまたは複数を含み、前記OPACおよび前記間葉幹細胞は、同等数の継代培養を経ており;および/または
線維芽細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、BMP6、CDH11、COL14A1、COL15A1、COL1A1、COL3A1、COL5A1、FLT1、IGF1R、ITGA1、MINPP1、PDGFA、SERPINH1、SMAD3、TGFB1、TGFB2、TGFB3、TGFBR1、TNF、TUFT1、VCAM1およびVEGFAの1つまたは複数を含み、前記線維芽細胞は、前記線維芽細胞が経た継代培養数と同等である継代培養数を培養で経ている、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項17】
タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5またはTIMP−2の1つまたは複数を分泌する、請求項9に記載の単離細胞。
【請求項18】
タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5およびTIMP−2を分泌する、請求項16に記載の単離細胞。
【請求項19】
請求項9に記載の細胞を含む単離された細胞集団。
【請求項20】
前記細胞が、
前記OPACおよびCD200接着性胎盤幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の前記CD200胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP3(骨形成タンパク質3)、CDH11、COL10A1、COL14A1、COL15A1、DMP1(象牙質マトリックス酸性リンタンパク質1)、DSPP(象牙質シアロリンタンパク質)、ENAM(エナメリン)、FGFR2(線維芽細胞増殖因子受容体2)、MMP10(マトリックスメタロプロテアーゼ10(ストロメライシン2))、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数を含み;
前記OPACおよびCD200接着性胎盤幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AMBN(アメロブラスチン(エナメルマトリックスタンパク質))、BMP2(骨形成タンパク質2)、CALCR(カルシトニン受容体)、CDH11、COL11A1、COL14A1、COL15A1、COL2A1、CSF2、CSF3、DMP1、DSPP、ENAM、FGF3、GDF10(増殖分化因子10)、IGF1(インスリン様増殖因子1)、ITGA1(インテグリン、アルファ1(CD49))、ITGA2(インテグリン、アルファ2(CD49B))、MMP10、MMP8(マトリックスメタロプロテアーゼ8(好中球コラゲナーゼ))、MMP9、PDGFA(血小板由来増殖因子A)、SMAD1、TGFB3、TGFBR1および/またはTGFBR2(トランスフォーミング増殖因子ベータ、受容体2)の1つまたは複数を含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、CDH11、COL14A1、COL15A1、DMP1、DSPP、ENAM、MMP10、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AHSG(アルファ−2−HS−糖タンパク質)、ALPL(アルカリホスファターゼ肝臓/骨/腎臓)、EGF(上皮増殖因子)、FLT1(fms関連のチロシンキナーゼ1(血管内皮増殖因子/血管透過性因子受容体))、IGF2、ITGA2、ITGAM(インテグリン、アルファM(補体成分3受容体3サブユニット))、SCARB1(スカベンジャー受容体クラスB、メンバー1)、SOX9(SRY(性決定領域Y)−ボックス9)、TNF、TWIST1(Twistホモログ1、旧称瞼裂縮小、逆内眼角贅皮および下垂3、尖頭合指3)、VCAM1(血管細胞接着分子1)および/またはVDR(ビタミンD(1,25−ジヒドロキシビタミンD3)受容体)の1つまたは複数、またはすべてを含み;、
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BGN(二グリカン)、COL11A1、COMP(軟骨オリゴマーマトリックスタンパク質)、FGF1および/またはVCAM1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび接着性CD200胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、栄養芽細胞または栄養膜細胞層ではない同等数の前記胎盤幹細胞よりも検出可能に低いレベルでVCAM1を発現し;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、BMP4、CALCR、CD36、CDH11、COL12A1、COL14A1、COL15A1、COL3A1、COL5A1、DMP1、DSPP、FLT1、MSX1、PDGFA、TGFB3、TGFBR1および/またはTUFT1(Tuftelin 1)の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AMBN、CALCR、COL14A1、COL15A1、CSF3、DMP1、DSPP、ITGA1、ITGA2、MMP10、MMP9、MSX1、PDGFA、TGFB1、TGFB3、TGFBR1および/またはTGFBR2の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび前記胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、CALCR、COL14A1、COL15A1、DMP1、DSPP、MSX1、PDGFA、TGFB3および/またはTGFBR1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を増殖培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、ALPL、BGLAP(骨ガンマカルボキシグルタミン酸(gla)タンパク質)、IGF2、ITGA2、ITGAM、SCARB1および/またはSOX1の1つまたは複数、またはすべてを含み;
前記OPACおよび骨髄由来の間葉幹細胞を骨形成性の培地で培養した場合、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、AHSG、ALPL、BGLAP、BGN、BMP3、BMP5、CD36、COL10A1、COL11A1、COL12A1、COL2A1、COL4A3、COMP、EGF、FGF1、FGFR2、IGF2、MMP8、PHEX(リン酸調節エンドペプチダーゼホモログ、X連鎖)、RUNX2(runt関連の転写因子2)、SCARB1、SOX1、VCAM1および/またはVEGFBの1つまたは複数、またはすべてを含み;あるいは
前記OPACおよび前記胎盤幹細胞を増殖培地で培養するか、骨形成性の培地で培養するかに関係なく、定量的リアルタイムPCRからのCt値によって評価して、同等数の骨髄由来の間葉幹細胞よりも検出可能に低いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、前記1つまたは複数の遺伝子は、ALPL、BGLAP、IGF2、SCARB1および/またはSOX9の1つまたは複数、またはすべてを含む、請求項9に記載の単離細胞集団。
【請求項21】
前記細胞集団中の細胞が、タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5またはTIMP−2の1つまたは複数を発現する、請求項18に記載の単離細胞集団。
【請求項22】
前記細胞集団中の細胞が、タンパク質デコリン、エピレグリン、IGFBP−3、IGFBP−6、IL−2Rアルファ、IL−17RC、IL−27、潜在性TGF−ベータ結合性タンパク質1(LTBP)、NCAM−1、Smad4、TFPI、TGF−ベータR1/ALK5およびTIMP−2を発現する、請求項18に記載の単離細胞集団。
【請求項23】
前記集団の細胞の少なくとも50%が請求項9に記載の細胞である、請求項18に記載の単離細胞集団。
【請求項24】
前記集団の細胞の少なくとも80%が請求項9に記載の細胞である、請求項18に記載の単離細胞集団。
【請求項25】
前記集団の細胞の少なくとも95%が請求項9に記載の細胞である、請求項18に記載の単離細胞集団。
【請求項26】
請求項9に記載の細胞から本質的になる、請求項18に記載の単離細胞集団。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2012−500792(P2012−500792A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523827(P2011−523827)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/004801
【国際公開番号】WO2010/021756
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(509226875)アンスロジェネシス コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】