説明

脂肪酸アミドヒドロラーゼの調節因子としてのオキサゾールケトン

ある種のオキサゾールケトン化合物は、FAAH阻害剤として有用である。前記化合物は、脂肪酸アミドヒドロラーゼ(FAAH)活性によって仲介される病状、障害及び状態の治療のための医薬組成物及び方法において使用され得る。従って、本化合物は、不安、疼痛、炎症、睡眠障害、摂食障害又は(MS等の)運動障害を治療するために投与され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】

(式中、
Arは、オキサゾールへの付着点として炭素を有する5員又は6員のアリール又はヘテロアリール環であり;
は、独立に、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、−CN、1、2又は3個のフルオロ置換基で場合によって置換された−C(O)C1−4アルキル、−CO1−4アルキル、−COH、−C(O)N(R)R、−OH、−OC1−6アルキル、ハロ、−NO、−NR、−N(R)COR、−N(R)SO、SON(R)R又はS(O)0−2であり;R及びRは、各々独立に、−H、−C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;及び
は、独立に、−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、−CN、1、2又は3個のフルオロ置換基で場合によって置換された−C(O)C1−4アルキル、−CO1−4アルキル、−COH、−C(O)N(R)R、−OH、−OC1−6アルキル、ハロ、−NO、−NR、−N(R)COR、−N(R)SO、−SON(R)R又は−S(O)0−2であり、R及びRは、各々独立に、−H、−C1−6アルキル又は−C3−6シクロアルキルである。)
又は該化合物の医薬的に許容される塩、医薬的に許容されるプロドラッグ若しくは医薬的に活性のある代謝産物。
【請求項2】
Arが、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピリミジン−ジオン、ピラジニル、チオフェニル、フラニル、イミダゾリル、オキサゾリル及びテトラゾリルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arが、3−(R)−フェニル、3−(R)−2−ピリジル、4−(R)−2−ピリジル、5−(R)−2−ピリジル、6−(R)−2−ピリジル、5−(R)−2−フラニル、5−(R)−2−チオフェニル、1−(R)−1H−2−イミダゾリル及び1−(R)−1H−5−テトラゾリルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、−CH、−CF、−CN、−C(O)CF、−COCH、−COH、−C(O)NH、−OH、−OCH、フルオロ、−NO、−NH及び−SONHからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、−Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
が、−CH、−CF、−CN、−C(O)CF、−COCH、−COH、−C(O)NH、−OH、−OCH、フルオロ、−NO、−NH及び−SONHからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
が、−Hである、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
が、−CH、−CF、−CN、−C(O)CF、−COCH、−COH、−C(O)NH、−OH、−OCH、フルオロ、−NO、−NH及び−SONHからなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項9】
が、−Hである、請求項3に記載の化合物。
【請求項10】
が、−Hである、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
1−(5−(2−ニトロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−ニトロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−ニトロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
7−フェニル−1−(5−(2−(2,2,2−トリフルオロアセチル)フェニル)オキサゾール−2−イル)ヘプタン−1−オン;
7−フェニル−1−(5−(3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)フェニル)オキサゾール−2−イル)ヘプタン−1−オン;
7−フェニル−1−(5−(4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)フェニル)オキサゾール−2−イル)ヘプタン−1−オン;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンズアミド;
3−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンズアミド;
4−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンズアミド;
1−(5−(2−フルオロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−フルオロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−フルオロフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(2−メトキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−メトキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾニトリル;
3−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾニトリル;
4−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾニトリル;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
3−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
4−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
メチル2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾアート;
メチル3−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾアート;
メチル4−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ベンゾアート;
3−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)安息香酸;
4−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)安息香酸;
1−(5−(2−アミノフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−アミノフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−アミノフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(2−ヒドロキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−ヒドロキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−ヒドロキシフェニル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
メチル6−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ピコリナート;
メチル6−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ニコチナート;
メチル2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)イソニコチナート;
メチル2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ニコチナート;
6−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ピコリン酸;
6−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ニコチン酸;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)イソニコチン酸;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ニコチン酸;
1−(5−(6−メチルピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(5−メチルピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−メチルピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(3−メチルピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−メトキシピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)イソニコチノニトリル;
7−フェニル−1−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−ヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−ニトロピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−アミノピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(4−ニトロピリジン−2−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
1−(5−(2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
6−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
1−(5−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)オキサゾール−2−イル)−7−フェニルヘプタン−1−オン;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)フラン−2−カルボン酸メチル;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)フラン−2−カルボン酸;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)チオフェン−2−カルボン酸メチル;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)チオフェン−2−カルボン酸;
5−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)チオフェン−2−スルホンアミド;
2−(2−(7−フェニルヘプタノイル)オキサゾール−5−イル)安息香酸;
1−[5−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−オキサゾール−2−イル]−7−フェニル−ヘプタン−1−オン;及び
1−[5−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−オキサゾール−2−イル]−7−フェニル−ヘプタン−1−オン;
からなる群から選択される化合物、又は該化合物の医薬的に許容される塩、医薬的に許容されるプロドラッグ若しくは医薬的に活性のある代謝産物。
【請求項12】
脂肪酸アミドヒドロラーゼ(FAAH)活性によって仲介される疾病、障害又は医学的状態に罹患し、又は前記疾病、障害又は病状を有すると診断された対象を治療する方法であり、式(I)の化合物又は該化合物の医薬的に許容される塩、医薬的に許容されるプロドラッグ若しくは医薬的に活性のある代謝産物の有効量を、前記対象へ投与することを含む、方法。
【請求項13】
疾病、障害又は病状が、不安、疼痛、睡眠障害、摂食障害、炎症、運動障害、HIV消耗症候群、閉鎖性頭部外傷、脳卒中、アルツハイマー病、癲癇、トウレット症候群、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、視神経炎、自己免疫性ぶどう膜炎、薬物離脱症状、吐き気、嘔吐、性機能障害、外傷後ストレス障害、脳血管痙攣、緑内障、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、免疫抑制、胃食道逆流症、麻痺性イレウス、分泌性下痢、胃潰瘍、関節リウマチ、望まない妊娠、高血圧症、癌、肝炎、アレルギー性気道疾患、自己免疫性糖尿病、難治性掻痒症及び神経炎症からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
疾病、障害又は病状が、不安、疼痛、炎症、睡眠障害、摂食障害及び運動障害からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
FAAH活性によって仲介される疾病、障害又は病状を治療するための医薬組成物であり、
(a)式(I)の化合物並びにその医薬的に許容される塩、医薬的に許容されるプロドラッグ及び医薬的に活性のある代謝産物から選択される薬剤の有効量;及び
(b)医薬的に許容される賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項16】
オピオイド及び非ステロイド性抗炎症薬からなる群から選択される鎮痛薬をさらに含む、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、COX−2阻害剤、ガバペンチン、プレガバリン及びトラマドールからなる群から選択される鎮痛薬をさらに含む、請求項15に記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2009−527483(P2009−527483A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555412(P2008−555412)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/004341
【国際公開番号】WO2007/098142
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(501318914)ザ・スクリプス・リサーチ・インステイチユート (23)
【Fターム(参考)】