脂肪酸生合成に関与する植物遺伝子をターゲッティングする改変ジンクフィンガータンパク質
本開示は、脂肪酸生合成に関与する植物の遺伝子を標的化する改変ジンクフィンガータンパク質に関する。遺伝子発現の変調、遺伝子の不活性化、および標的化遺伝子の変更におけるそういったジンクフィンガータンパク質の使用方法もまた提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種類の内因性植物遺伝子の発現を変調する非天然ジンクフィンガータンパク質であって、上記少なくとも1種類の植物遺伝子が脂肪酸生合成に関与し、かつ、それが以下の:β−ケトアシル−ACPシンテターゼ(KAS)遺伝子、脂肪酸チオエステラーゼB(FatB)遺伝子、脂肪酸シンターゼ(FAS)遺伝子、脂肪酸エロンガーゼ遺伝子、脂肪酸チオエステラーゼ(FatA)遺伝子、色素体G−3−Pデヒドロゲナーゼ(GPDH)遺伝子、グリセロキナーゼ(GK)遺伝子、ステアロイル−アシル担体タンパク質デサチュラーゼ(S−ACP−DES)遺伝子、およびオレオイル−ACPヒドロラーゼ遺伝子から成る群から選択される前記非天然ジンクフィンガータンパク質。
【請求項2】
請求項1に記載のジンクフィンガータンパク質と機能ドメインを含む融合タンパク質。
【請求項3】
前記機能ドメインが、転写調節ドメインまたは切断ドメインである、請求項2に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
前記植物遺伝子がアブラナ属植物の中に含まれている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジンクフィンガータンパク質または融合タンパク質。
【請求項5】
前記ジンクフィンガータンパク質が、表2または表10Aに示す標的部位に結合する、請求項4に記載のジンクフィンガータンパク質。
【請求項6】
前記ジンクフィンガータンパク質が、表1または表10Bの行中に示す認識ヘリックス領域を含む、請求項4に記載のジンクフィンガータンパク質。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の1以上のジンクフィンガータンパク質または融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項8】
植物細胞内の脂肪酸生合成に関与する1以上の遺伝子の変更方法であって、以下のステップ:
請求項7に記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む1以上の発現ベクターを、前記1以上のジンクフィンガータンパク質が発現され、そして該1以上の遺伝子が変更されるような条件下、該植物細胞内に導入する、
を含む前記方法。
【請求項9】
前記変更が、少なくとも1種類の遺伝子の発現を変調することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1種類の遺伝子の発現が活性化される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1種類の遺伝子の発現が抑制される、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記ポリヌクレオチドがジンクフィンガーヌクレアーゼをコードし、かつ、少なくとも1種類の遺伝子が切断される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
ドナーベクターが相同組換えにより切断部位に導入されるように、該ドナー核酸を導入するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法によって変更した少なくとも1種類の遺伝子を含む植物細胞。
【請求項15】
前記細胞が種子内にあり、かつ、該種子の脂肪酸含有量が変更されている、請求項14に記載の植物細胞。
【請求項16】
請求項14または15に記載の少なくとも1つの細胞を含む植物。
【請求項17】
請求項16に記載の植物の種子または子孫。
【請求項18】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のジンクフィンガータンパク質または請求項7に記載のポリヌクレオチドを含む少なくとも1つの細胞を含む植物。
【請求項19】
請求項18に記載の植物の種子または子孫。
【請求項1】
少なくとも1種類の内因性植物遺伝子の発現を変調する非天然ジンクフィンガータンパク質であって、上記少なくとも1種類の植物遺伝子が脂肪酸生合成に関与し、かつ、それが以下の:β−ケトアシル−ACPシンテターゼ(KAS)遺伝子、脂肪酸チオエステラーゼB(FatB)遺伝子、脂肪酸シンターゼ(FAS)遺伝子、脂肪酸エロンガーゼ遺伝子、脂肪酸チオエステラーゼ(FatA)遺伝子、色素体G−3−Pデヒドロゲナーゼ(GPDH)遺伝子、グリセロキナーゼ(GK)遺伝子、ステアロイル−アシル担体タンパク質デサチュラーゼ(S−ACP−DES)遺伝子、およびオレオイル−ACPヒドロラーゼ遺伝子から成る群から選択される前記非天然ジンクフィンガータンパク質。
【請求項2】
請求項1に記載のジンクフィンガータンパク質と機能ドメインを含む融合タンパク質。
【請求項3】
前記機能ドメインが、転写調節ドメインまたは切断ドメインである、請求項2に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
前記植物遺伝子がアブラナ属植物の中に含まれている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジンクフィンガータンパク質または融合タンパク質。
【請求項5】
前記ジンクフィンガータンパク質が、表2または表10Aに示す標的部位に結合する、請求項4に記載のジンクフィンガータンパク質。
【請求項6】
前記ジンクフィンガータンパク質が、表1または表10Bの行中に示す認識ヘリックス領域を含む、請求項4に記載のジンクフィンガータンパク質。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の1以上のジンクフィンガータンパク質または融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項8】
植物細胞内の脂肪酸生合成に関与する1以上の遺伝子の変更方法であって、以下のステップ:
請求項7に記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む1以上の発現ベクターを、前記1以上のジンクフィンガータンパク質が発現され、そして該1以上の遺伝子が変更されるような条件下、該植物細胞内に導入する、
を含む前記方法。
【請求項9】
前記変更が、少なくとも1種類の遺伝子の発現を変調することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1種類の遺伝子の発現が活性化される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1種類の遺伝子の発現が抑制される、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記ポリヌクレオチドがジンクフィンガーヌクレアーゼをコードし、かつ、少なくとも1種類の遺伝子が切断される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
ドナーベクターが相同組換えにより切断部位に導入されるように、該ドナー核酸を導入するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法によって変更した少なくとも1種類の遺伝子を含む植物細胞。
【請求項15】
前記細胞が種子内にあり、かつ、該種子の脂肪酸含有量が変更されている、請求項14に記載の植物細胞。
【請求項16】
請求項14または15に記載の少なくとも1つの細胞を含む植物。
【請求項17】
請求項16に記載の植物の種子または子孫。
【請求項18】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のジンクフィンガータンパク質または請求項7に記載のポリヌクレオチドを含む少なくとも1つの細胞を含む植物。
【請求項19】
請求項18に記載の植物の種子または子孫。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2013−507960(P2013−507960A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535192(P2012−535192)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/002817
【国際公開番号】WO2011/049627
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(390039192)ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー (20)
【氏名又は名称原語表記】Dow AgroSciences LLC
【出願人】(508241200)サンガモ バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド (28)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/002817
【国際公開番号】WO2011/049627
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(390039192)ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー (20)
【氏名又は名称原語表記】Dow AgroSciences LLC
【出願人】(508241200)サンガモ バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド (28)
【Fターム(参考)】
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