脊椎外科手術のためのデバイスおよび方法
【課題】後方進入路または後外側進入路を介した椎弓根スクリュー(2)型の骨固定インプラントおよび接続要素による少なくとも2つの脊椎骨の固定のための器具類を提供すること。
【解決手段】本発明のデバイス(1)は、使い捨ての取付チューブが予め取り付けられた、脊椎に固定されるように設計された少なくとも1つの骨固定要素(2)と、無菌の密封包装とを含んでなる。本発明はさらに、脊椎インプラントを挿入または除去するための器具のキットであって、前記インプラントの挿入または除去に関する外科手術手順をすべて行なうために、少なくとも2つのスレッド付きの骨固定要素(2)と、該骨固定要素(2)を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、該接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなり、前記の必要な器具はすべて使い捨てでありかつ1または数個の密封包装内に無菌方式で包装されていることを特徴とするキットに関する。
【解決手段】本発明のデバイス(1)は、使い捨ての取付チューブが予め取り付けられた、脊椎に固定されるように設計された少なくとも1つの骨固定要素(2)と、無菌の密封包装とを含んでなる。本発明はさらに、脊椎インプラントを挿入または除去するための器具のキットであって、前記インプラントの挿入または除去に関する外科手術手順をすべて行なうために、少なくとも2つのスレッド付きの骨固定要素(2)と、該骨固定要素(2)を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、該接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなり、前記の必要な器具はすべて使い捨てでありかつ1または数個の密封包装内に無菌方式で包装されていることを特徴とするキットに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方進入路または後外側進入路を介したスクリュー型骨固定要素による脊椎安定化の実行を可能にするデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明によるデバイスは、特に、限定するものではないが、最小限に侵襲的または観血的な進入を介した腰椎、胸椎または更には後頚部脊椎の骨接合のために設計されている。
従来の方法それ自体においては、脊柱の解剖学的機能不全の場合、椎弓根スクリュー型の骨固定要素は、ロッド型またはプレート型の接続要素によって相互に接続されて、椎骨に挿入(設置)される。
【0003】
脊椎外科の分野における最先端技術は、インプラントおよびその挿入(設置)のための器具セットを病院に供給することを含んでいる。該分野を専門とするいくつかの会社は、即使用可能な無菌包装されたインプラントを供給する。汚染除去および滅菌の後に再使用可能な器具セットは、多数の短所を示す。患者間汚染の危険性は極めて高く;清浄化、汚染除去および滅菌は、器具内部に多数のキャビティを備えた複雑な設計を考慮すれば、正確に実施することは時としてほとんど不可能なステップである。これらのステップは病院にとっては経済的負担であり、人および物質両方の意味において極めて高いコストを示す。
【0004】
器具の紛失、破損、摩耗、および損傷は、患者にとって悲惨な結果を生じるか、または外科手術の取り消しを引き起こす可能性すらある。物流面でも多くの短所を示し;事業者および病院のいずれにとっても厄介かつ高コストなことに、ほとんどの場合かなりの在庫を伴う。実際、外科医は大抵の場合1週間に2日しか手術しないので、病院が利用可能な状態の器具セットの数は、手術プログラムに必要な場合に加わる外傷外科手術を含めた活動状態に依存する。
【0005】
したがって、病院と事業者の物流サービスとの間でのセットの回転は非常に数が多く、このことは紛失および錯誤の危険性を著しく増加させる。
他の外科分野では、患者および外科医両者の安全面、病院にとっての経済的、人的かつ物的な面のほかに、法人顧客によって提供かつ期待されるサービスを考慮するために、使い捨て式の「完全滅菌」外科手術への転換が提案されてきた。例えば特許文献1が知られている。該文献は、無菌の合成材料から安価に製造される外科用器具のキットについて記述している。この種のキットは種生態学的(genecologie)手術または顕微鏡下手術用に市場に出ている。ハサミ、解剖用プライヤーまたは更にはメス類のこれらの包括的器具類は、整形外科インプラントの挿入を意図したものではなく、高い機械的ストレスに耐えるようにはなされていない。金属性器具から使い捨てポリマーへの変換は多くの医療分野において知られている。
【0006】
特許文献2も知られている。同文献は、使い捨ての無菌包装された器具と組み合わせた椎骨のプレートおよびスクリュー類のインプラントキットについて述べている。骨固定用に単一のスクリューの長さおよび直径しか提供しないという短所とは別に、この方法は単一種類の器具すなわちスクリュードライバー軸部およびそのハンドルについてしか述べていない。この国際出願は、インプラントの挿入にとって絶対不可欠な椎骨伸延器のような、主要な応力の影響を受ける器具の設計および製造のための技術的解決法を提示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開公報第98/22035号パンフレット
【特許文献2】国際公開公報第2005/016183号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、無菌包装された使い捨ての外科用器具を製造するためのポリマー材料、およびより具体的には脊椎外科手術のための椎弓根スクリュー類の使用に関連した問題全体を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のために、かつ第1の態様によれば、本発明は、全て工場で使い捨ての無菌密封包装内に用意された、多機能の取付チューブを備えた事前取付式の椎弓根スクリュー型骨固定要素を提案する。より具体的には、本発明は、後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイスであって、前記デバイスは、少なくとも:
− ロッド型またはプレート型の接続要素を取り付けるためのインタフェースを備えた基端側部分とスレッド付きの先端側部分とを含んでなる、椎弓根スクリュー型または椎骨スクリュー型の骨固定要素、
− 骨固定要素の上に予め相互依存的に取付けられた取付チューブであって、骨固定要素から取り外し可能なチューブ、
− 骨固定要素および予め取付けられた取付チューブの無菌密封包装
を含んでなることを特徴とするデバイスを指す。
【0010】
一実施形態によれば、取付チューブは、接続要素が通過するための、骨固定要素の基端側部分に現れる、長手方向に伸びる開口部を含んでなる。
好都合には、予め取付けられるチューブは、骨固定要素およびその係止要素の移植後に取り外し可能である。
【0011】
一実施形態によれば、取付チューブの内部直径は、骨固定要素に接続要素を係止するための係止要素の通過を可能にする。
一実施形態によれば、取付チューブの内部直径は、係止要素の位置決めを行うための付属品の通過を可能にする。
【0012】
好都合には、デバイスは、取付チューブを通り抜け、かつ一端が骨固定要素に予め取付けられた付属品を含んでなる。
好都合には、取付チューブは、付属品を骨固定要素と一直線上に保持する手段を備えている。特定の構成形態によれば、該保持手段は、取付チューブの内側面に配置構成された突起部を含んでなる。該突起部に加えて、または該突起部に替えて、取付チューブおよび骨固定要素に対して所定の位置に付属品を保持するために、取付チューブの先端側端部に設置された保持フィンが提供されてもよい。
【0013】
特定の変形形態によれば、取付チューブは、このアセンブリに加わる応力に対して十分に耐える相互接続を得るために、該チューブの内部通路に、係止要素の位置決めを行うための付属品と相補形の少なくとも1つのダブテイルを備えている。
【0014】
一実施形態によれば、取付チューブは、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されている。
一実施形態によれば、取付チューブは骨固定要素にあわせてオーバーモールド成型される。
【0015】
一実施形態によれば、取付チューブは、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルには適合性のない少なくとも1つの前記材料を用いて、1つまたは数種の材料で作製される。
【0016】
一実施形態によれば、取付チューブの先端側端部は、ハンドル型の垂直保持要素の位置決めを行うための凹凸部を含んでなる。この垂直保持要素は、逆トルク作用を用いて係止要素を締め付ける際に主として使用され、これにより骨固定要素および取付チューブのアセンブリの回転が回避される。
【0017】
一実施形態によれば、取付チューブの先端側端部はスレッド付き領域またはタップ付き領域を含んでなる。このスレッドまたはタップは、下記に記載される係止要素保持チューブの押進要素を受承するように設計されている。
【0018】
一実施形態によれば、取付チューブは2つのハーフシェルで構成されている。
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは同一である。
一実施形態によれば、2つのハーフシェルの先端側部分は隣接している。
【0019】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルの隣接部分は、これら2つのハーフシェルの適切な位置決めを確実にするために、ほぞ穴結合式位置決め手段または同様の位置限定手段を含んでなる。
【0020】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは、接着接合、溶接またはクリップ留めされる。
特定の変形形態によれば、骨固定要素上へのハーフシェルの基端側の接続は、組立または分解が骨固定要素の周りでハーフシェルを回転させることにより行われるように、このハーフシェルの形状と相補形の凹凸部によって提供される。
【0021】
この特定の変形形態によれば、2つのハーフシェルの先端側部分が相互接続されてしまえば、これを骨固定要素から分離することは不可能である一方、2つのハーフシェルが分離されると容易に分解することが可能となる。
【0022】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは、好ましくは前記ハーフシェルの先端側端部のリングによって、相互依存的に保持される。
好都合には、かつこの特定の変形形態によれば、このリングの先端側部分はスレッドおよび凹凸部を備えている。このスレッドは係止要素保持チューブの押進要素を受承するように設計され、凹凸部は垂直保持要素を受承するように設計されている。
【0023】
一実施形態によれば、リングは、2つのハーフシェル上に配置構成されたスタッドと相互接続する少なくとも1つのバヨネット型形状を含んでなることにより、前記リングの容易かつ迅速な組立を可能とする。
【0024】
一実施形態によれば、アセンブリの安全な嵌合を保証するためにリングと2つのハーフシェルとの間に圧縮ばねが設置される。
一実施形態によれば、リングは、リングと2つのハーフシェルとの間に少なくとも1つの横断スピンドルを含んでなる。
【0025】
一実施形態によれば、該スピンドルの寸法取りは、所定トルクによる剪断力の下で破壊されるように規定される。
好都合には、取付チューブおよびリングは強剛なアセンブリを形成するように配置構成される。
【0026】
好都合には、2つのハーフシェルは互いに相互依存的に保持されたときにガイドチューブを形成するように配置構成される。
好都合には、2つのハーフシェルはそれぞれ骨固定要素と係合するように係止するように配置構成された基端側端部を有する。
【0027】
好都合には、かつ、この特定の変形形態によれば、この破壊トルクは、骨固定要素中のロッド接続要素を固定する係止要素の締付けトルクと同一である。
好都合には、かつ、この特定の変形形態によれば、この破壊はリングの解離を決定し、したがって2つのハーフシェルの解離をも決定する。
【0028】
一実施形態によれば、係止要素には、係止アセンブリを形成するために係止要素保持チューブが相互依存的に予め取り付けられ、該係止要素は係止要素保持チューブから取り外し可能である。
【0029】
好都合には、この保持はタップによって行なわれる。
特定の変形形態によれば、このタップは、トラッピングによりその保持を確実にするために係止要素のスレッドとはわずかに異なっていてもよい。
【0030】
特定の変形形態によれば、係止要素はクリップ留めによって保持される。
好都合には、係止アセンブリは無菌包装されうる。
一実施形態によれば、係止アセンブリは密封包装内に無菌包装される。
【0031】
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは取付チューブ内への挿入が可能な寸法である。取付チューブは、好都合には少なくとも1つの位置決め起伏部が設けられた管状の内部壁を有することが可能であり、併せて係止要素保持チューブは取付チューブの位置決め起伏部と相補的な形状の相補的位置決め起伏部を有する。係止要素保持チューブは、骨固定要素の相互依存的インタフェース上に接続要素を載せ置くために、係止要素保持チューブが取付チューブに挿入されたときに骨固定要素の相互依存的インタフェースの向かい側に位置する、軸受け起伏部が設けられた基端側部分をさらに有することができる。デバイスは、取付チューブ内への係止要素保持チューブの挿入のための、係止要素保持チューブと相互作用する押進要素を更に含んでなることができる。
【0032】
好都合には、基端側端部に、ロッドと接触するように意図された係止要素の面に関して係止要素の高さと少なくとも等しい長さの2つの突起部が、係止要素の両側に備えられている。これらの突起部の幅は、ロッド接続要素の直径より大きくはなりえない。これら2つの突起部の機能は、係止要素が骨固定要素またはロッド接続要素のいずれとも接触することなく、ロッド接続要素に影響力を及ぼすことができることである。
【0033】
特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの外部形状には、2つのハーフシェルと相補的な形状の2つのダブテイルが提供される。
2つのハーフシェルと係止要素保持チューブとの間の上記の相補的なダブテイルがアセンブリを大幅に強化することにより、高応力の下で2つのハーフシェルが分離するいかなるリスクも回避され、かつ屈曲およびねじれにおける一層大きな機械抵抗が付与される。
【0034】
特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの全長は、2つのハーフシェルの全長または更に2つのハーフシェルおよびリングの全長よりも大きい。
この特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの先端側部分および押進要素の内部形状は、骨固定要素に提供されるU字型のハウジングの底部におけるロッド接続要素の位置決めとの適合性を有する。したがって、係止要素保持チューブはロッド押出し具としての役割も果たす。
【0035】
一実施形態によれば、押進要素は、接続要素を位置決めするための取付チューブのスレッド付き領域またはタップ付き領域と相互作用するスレッドまたはタップを含んでなる。
好都合には、取付チューブは、係止要素保持チューブが内部に配置されると、ガイドチューブを形成する。
【0036】
好都合には、取付チューブおよび係止要素保持チューブは、係止要素保持チューブが取付チューブの内部に配置されると強剛なアセンブリを形成する。
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは、係止要素を締緩するためのスクリュードライバーの通過を可能にする内部形状を有する。
【0037】
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製される。
一実施形態によれば、デバイスの構成要素はすべて使い捨てである。
【0038】
一実施形態によれば、デバイスの構成要素はいずれも1または数個の密封包装に無菌方式で包装される。
上記において、骨固定要素および予め取り付けられた取付チューブについて無菌包装の存在が強調されてきた。しかしながら本発明の別の態様によれば、本発明は、無菌包装とは関係なく、該チューブの機械的特性および骨固定要素への該チューブの固定も包含する。従って、本発明は、後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイスであって、固定要素およびチューブを含んでなり、かつ、個々にまたは組み合わせとして、段落[0010]〜[0034]に記載された1または数個の特徴により識別される脊椎デバイスも指している。
【0039】
本発明の別の態様によれば、本発明は、脊椎インプラントを挿入または除去する器具のキットであって、前記インプラントの挿入または除去に関係する全ての外科的処置を実施するために、少なくとも2つのスレッド付きの骨固定要素と、該骨固定要素を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなり、前記の必要とされた器具が全て使い捨てであり、かつ1または数個の密封包装に無菌方式で包装されていることを特徴とするキットも指している。
【0040】
特定の変形形態によれば、器具のキットはインプラントの挿入または除去のために縮小される。該キットは、2つのスクリュードライバー軸部(骨固定要素および係止要素)、2つの多機能ハンドル、ロッド保持プライヤーおよび圧縮‐伸延プライヤー、すなわち合計6つの要素を中心として構成される。
【0041】
好都合には、インプラントの挿入または除去のための器具類キットは、該器具類の多機能設計ならびに前記インプラント上に予め取り付けられた取付チューブおよび係止要素保持要素の部品に起因して、6つの器具のみで構成される。
【0042】
好都合には、かつ特定の変形形態によれば、本発明は、椎弓根スクリュー型の骨固定要素上へのロッド接続要素の保持を確実にするために、係止要素の締付けトルクの制御を提示する。
【0043】
好都合には、本発明は、最小限に侵襲性の手法によるかまたは従来の観血的手術によるか、外科的手法の選択を外科医に提供する。
一実施形態によれば、器具は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製される。
【0044】
一実施形態によれば、使い捨て器具デバイスは少なくとも1つのスクリュードライバー軸部、ハンドルおよび1対のプライヤーを含んでなる。
一実施形態によれば、該キットは、係止要素を締め付けるファイナルトルクのためのトルクリミッタを備えた「T」字形状のハンドルを含んでなる。係止要素の締付けトルクは、骨固定要素中でのロッド接続要素の保持を確実にするために最適なものである。
【0045】
好都合には、係止要素保持チューブの押進要素/ロッド導入器も、2つのハーフシェルの先端側端部またはリングのスレッドに対応するスレッドを備えたT字形状のハンドルである。
【0046】
好都合には、このT字形状のハンドルは、骨固定要素および係止要素のための2つのスクリュードライバー軸部を受承するように設計されている。
好都合には、このT字型のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて、スクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
【0047】
この特定の構成形態によれば、椎弓根スクリューおよび止め具のスクリュードライバー軸部の基端側かみ合い部分は異なっている。
この特定の構成形態によれば、このT字形状のハンドルのトルク機能は、係止要素を締め付けるためのスクリュードライバーの軸部にのみ適用可能である。
【0048】
一実施形態によれば、キットは、骨固定要素の位置決めまたは解離、係止要素の一時的な締緩、およびデバイスの垂直方向の保持を可能にする直線状のハンドルを含んでなる。
好都合には、この直線状のハンドルは様々なスクリュードライバー軸部(椎弓根スクリューおよび止め具)を受承するように設計されている。
【0049】
好都合には、この直線状のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて、様々なスクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
好都合には、骨固定要素の位置決めまたは解離、および係止要素の締緩のためのT字としての使用も可能にする直線状のハンドルに備えた用意もなされて、より大きなトルクがより簡単に適用されるようになっていてもよい。
【0050】
好都合には、垂直保持要素も直線状のハンドルである。該ハンドルの端部のうちの一方は、2つのハーフシェルまたはリングの先端側端部の凹凸部と相補形の凹凸部を備えている。
【0051】
一実施形態によれば、直線状のハンドルは、係止要素を締緩するための骨固定要素の保持を可能にするように配置構成可能である。この直線状のハンドルの端部のうちの一方は、骨固定要素のヘッドと相補的な形状を備えている。
【0052】
したがって、好都合には、この直線状のハンドルは、2つのハーフシェルまたはハーフシェル+リングが適所にあるとき、およびリングが取り外されたときのいずれにおいても、係止要素の締緩の間に、逆トルク効果の発揮を可能にする。
【0053】
一実施形態によれば、直線状のハンドルは、係止要素の把持および骨固定要素上における係止要素の誘導も可能にすることができる。この把持部は、骨固定インプラントのヘッドと相補的な形状に近い端部において係止要素を確実に保持するように配置構成される。
【0054】
好都合には、この保持はタップによって行なわれる。
特定の変形形態によれば、このタップは、トラッピングにより係止要素の保持を確実にするために係止要素のスレッドとはわずかに異なっていてもよい。
【0055】
特定の変形形態によれば、係止要素はクリップ留めによって保持される。
好都合には、器具のキットは骨固定要素の圧縮用プライヤーおよび伸延用プライヤーを含んでなり、圧縮用プライヤーおよび伸延用プライヤーは単独で1対のプライヤーを形成している。
【0056】
一実施形態によれば、該マニューバリングプライヤーは、骨固定要素の圧縮および伸延を可能にする2つのアームを含んでなる。この2アーム型マニューバリングプライヤーは、凸面部分にノッチを備えた湾曲した基端側端部を含んでなることができる。
【0057】
好都合には、この2アーム型マニューバリングプライヤーは、長手方向の正の配置(インデクセーション)を備えた湾曲した基端側端部を含んでなる。正の配置は一方のアーム上の溝部と他方のアーム上の突出スタッドとによって実施可能である。
【0058】
好都合には、器具のキットは、基準面に関して対称的でありかつ接合部によって互いに固定された2つの交差したアームを含んでなるプライヤー(900)を備え、各アームはロッドと重なり合うフォーク形状の端部を有し、各アームの前記フォーク形状の端部は、対称面に関して対面して配置構成されていることと、アームの端部は圧縮端部を形成することと、各アームの圧縮端部の反対側の端部は、圧縮端部が互いに向かって移動する動作の際にロッドを把持することが可能なように配置構成されることとを特徴とする。
【0059】
器具のキットはさらに、基準面に関して対称的でありかつ接合部によって互いに接合された2つの交差したアームを含んでなるプライヤーも備え、各アームはロッドと重なり合う第1および第2のフォーク形状の端部を有することと、一方のアームの端部のうち一方は、伸延端部を形成するために対称面に関して前者のアームの反対側に配置された他方のアームの端部と併せて配置構成されることと、他方の端部は圧縮端部を形成することとを特徴とする。
【0060】
本発明の別の態様によれば、本発明は、少なくとも2つのスレッド付き骨固定要素と、該骨固定要素を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなる脊椎インプラントを挿入または除去する操作であって、該インプラントの挿入または除去の際に骨固定要素および係止要素と相互作用する器具は、操作の開始時に1つまたは数個の密封された無菌包装から取り出され、操作の終了時には再滅菌されることなく廃棄されることを特徴とする操作に関する。
【0061】
本発明のその他の目的および利点は、添付の図面に関してなされた以下の説明において明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態によるデバイスの概略図。
【図2】実施形態の第1の実施例による器具のキットの概略図。
【図3a】骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続を示す図。
【図3b】骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続を示す図。
【図3c】図3aに例証された骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続の詳細を示す図。
【図3d】実施形態の変形形態による、骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続の詳細を示す図。
【図4a】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェル上のリングの様々なアセンブリを示す図。
【図4b】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェル上のリングの様々なアセンブリを示す図。
【図5】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェルの特定のアセンブリを示す図。
【図6】係止要素保持チューブを示す図。
【図7】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェルの中に挿入された係止要素保持チューブを示す図。
【図8】多機能のT字形状ハンドルのトルク型における断面図。
【図9】多機能の直線状ハンドルの断面図。
【図10a】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10b】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10c】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10d】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10e】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10f】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10g】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図11】取付チューブがもはやインプラント上に配置されていないときに係止要素を締緩する際のハンドルの特定機能を示す図。
【図12】圧縮型における骨固定要素の圧縮/伸延用プライヤーの概略図。
【図13】伸延型における骨固定要素の圧縮/伸延用プライヤーの概略図。
【図14】伸延型の本プライヤーの特定の接合手段を示す図。
【図15】本発明の第2の実施形態によるデバイスの概略図。
【図16】本発明の実施形態の第2の実施例による器具のキットの概略図。
【図17】図15のデバイスを形成する取付チューブおよびリングの概略図。前記リングは取付チューブ上にアセンブリされずに示されている。
【図18】図17のリングの底面図。
【図19】図17の取付チューブの軸線XIX−XIXに沿った断面図。
【図20】骨固定要素が予め取り付けられている図15のチューブ/スクリュードライバー・アセンブリの軸線XX−XXに沿った断面図、ならびにチューブの基端側端部および先端側端部をそれぞれ詳細に示す図。
【図21】有用な変形形態によるチューブ/スクリュードライバー/ハンドルアセンブリの概略図。
【図22a】図16の器具のキットに含まれた圧縮プライヤーを示す図であって、前記圧縮プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図22b】図16の器具のキットに含まれた圧縮プライヤーを示す図であって、前記圧縮プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図23a】図16の器具のキットに含まれた伸延プライヤーを示す図であって、前記伸延プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図23b】図16の器具のキットに含まれた伸延プライヤーを示す図であって、前記伸延プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図24a】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【図24b】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【図24c】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0063】
より明瞭にするために、様々な実施形態の同一または同類の要素はすべての図において同一の引用符号によって示されている。
図1に関して、脊椎上へ固定されるように設計されたデバイス(1)であって、すべてが工場において使い捨ての無菌密封包装内に準備された、チューブ(7)および(8)にそれぞれ相互依存的に予め取り付けられた骨固定手段(2)およびその閉鎖手段(3)を含んでなるデバイスが示されている。
【0064】
以降の読解を容易にするために、上述のデバイス(1)は以降「スクリューデバイス(1)」と呼ばれることになる。
図示されていない特定の構成形態において、スクリューデバイス(1)は、すべてが同一の使い捨ての無菌密封包装内にある、使い捨てのチューブ(7)および(8)に相互依存的に予め取り付けられた数個の骨固定手段(2)および数個の閉鎖手段(3)を含んでなることができる。
【0065】
骨固定手段(2)は、骨内に挿入されるように設計されたスレッド部分(4)と、ロッド型またはプレート型の接続要素(6)を受承することが意図されたヘッド部分(5)とで構成されている。
【0066】
以降の読解を容易にするために、骨固定要素(2)は以降「スクリュー(2)」として認識されることになり、ヘッド部分(5)は以降「スクリューのヘッド(5)」として認識されることになり、ロッド型またはプレート型の接続要素(6)は以降「ロッド(6)」として認識されることになり、係止要素(3)は以降「止め具(3)」として認識されることになる。スクリュー(2)、ロッド(6)および止め具(3)のアセンブリは以降「インプラント」として認識されることになる。
【0067】
特定の構成形態において、スクリューのヘッド(5)は、ロッド(6)を受承するように設計されたチャネルが設けられたU字形状(25)を備えて配置構成される。好都合には、該チャネルは、スクリュー(2)およびロッド(6)を接続するために止め具(3)を受承するように設計された内部タップ(26)が設けられた2つの分枝部に隣接している。スクリュー(2)のスレッド部分(4)は、スクリューのヘッド(5)に関して固定されても可動性であってもよく;止め具(3)を備えたこの種のスクリュー(2)は公知の範囲の一部を形成し、椎骨を固定するための脊椎外科手術の最先端技術のうちの1つを構成する。
【0068】
インプラントを製造するために最も頻繁に用いられている材料はチタンである。本発明の特定の構成形態において、製造に使用される材料は、既知またはこれまで未知の任意の移植可能な材料、例えばPeek、ステンレス鋼、コバルト・クロムまたは更には繊維ガラスもしくは炭素をベースとした複合材であってよい。HATCP型(ヒドロキシアパタイトトリカルシウムホスフェート)またはその他のコーティングが、骨固定またはインプラントの全体的な機械的抵抗を改善するために施されてもよい。
【0069】
使い捨てのチューブ(7)および(8)は、適用に関する生体適合性基準を満たす限りにおいて、既知またはこれまで未知の任意の材料、例えば複合材料、ポリマー材料ならびに鉄および非鉄金属(アルミニウム)から製造されうる。好ましくは、使用される材料は環境保護要件に従うように再利用可能なものであろう。生体適合性基準を満たすため、または更に機械的性質を増強するために、コーティングが施されてもよい。
【0070】
好ましくは、デバイス(1)を形成している前記材料のうち少なくとも1つが、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルとは相いれない。
選択される滅菌方法は、最先端技術に従って前記材料の特徴に応じた適合性のものとなろう。この滅菌は、γ線照射または更にはエチレンオキシド(ETO)を使用する特定の処理によって実施されることが好ましいであろう。
【0071】
図2も、インプラントの挿入または除去のための無菌包装された使い捨て使用の器具のキット(10)について示す。この特定の構成形態では器具は合計6個であり、インプラントの挿入または除去に必要な外科手術手順の全てを実施することを可能にする。好都合には、この器具のキット(10)の製造に使用される材料またはコーティングは、チューブ(7)および(8)の製造に使用可能なものと同じである。
【0072】
器具のキット(10)であるこのデバイスは、脊椎外科手術の全体的なコストを低減するという利点、および患者間汚染を確実に無くすことにより院内感染の数を著しく低減するという利点のような、多くの長所を有する。
【0073】
器具のキット(10)であるこのデバイスは、主としてスクリュードライバー軸部、ハンドルおよびプライヤーで構成されている。
好都合には、限定するものでも制限するものでもないが、器具のキット(10)は、次の外科手術手順すなわち:椎骨の椎弓根内へのスクリュー(2)の挿入、患者の解剖学的構造に合わせるためのロッド(6)の曲げ、導入力には無関係のロッド(6)の挿入、止め具(3)の位置決め、器具が備え付けられた圧縮型および伸延型の椎骨の矯正操作、ならびに止め具(3)の控えめかつ確実な最終的締め付け、を行うことを可能にする。
【0074】
好都合には、かつ特定の構成形態によれば、器具のキット(10)は、移植されるべきロッド(6)の選択の前に外科医が最適な長さおよび湾曲を判断することを可能にするトライアルロッドを備えている。
【0075】
好都合には、同じ器具のキット(10)が、骨接合術後に機器を除去するために、または任意の他の臨床上の理由で使用されてもよい。
好都合には、このキット(10)を構成している多くの器具は多機能である。全ての特徴について続いて詳細に説明する。
【0076】
好都合には、スクリュー(2)および止め具(3)にそれぞれ予め取り付けられるチューブ(7)および(8)も多機能である。
好都合には、器具のキット(10)と予め取り付けられるチューブ(7)および(8)との組み合わせは、中央、側方もしくは両側の最小限に侵襲性の手法によるか、または従来の観血療法によるかのいずれかの、外科手法の選択を外科医に提供する。
【0077】
図3aおよび3bは、好ましい実施形態におけるスクリュー(2)への取付チューブ(7)の固定について説明している。
スクリューのヘッド(5)の外側表面は、U字形状のチャネル(25)の両側に配置構成された2つの凹凸部(20)を含んでなる。該凹凸部はチャネル(27)および内部ハウジング(21)から作られている。この構成形態において、取付チューブ(7)は2つのハーフシェル(30、31)で構成されている。スクリューのヘッド(5)の凹凸部の雌型形状は、ハーフシェル(30,31)の基端側端部の雄型形状に再現される。好都合には、スクリューのヘッド(5)の雄型の外部形状は、2つのハーフシェル(30,31)およびスクリュー(2)を全方向に(内部凹凸部(21)を回転の中心とした回転を除いて)強化かつ統合するために、2つのハーフシェルの基端側端部の雌型の内部形状(22)に再現される。
【0078】
より具体的には、各ハーフシェルの基端側端部はスクリューのヘッド(5)の分枝部のうち一方の形状に相補的な形状を備えたキャビティを有する。従って、2つのハーフシェル(30,31)がスクリューのヘッド(5)に設置されるとき、後者の分枝部はハーフシェルの基端側端部それぞれに配置構成されたキャビティの中に捕捉され、各キャビティに隣接する側壁がスクリューのヘッド(5)の分枝部の外側表面にはっきりと「密着」する。好都合には、各基端側端部のキャビティは突起部を含んでなり、該突起部は基端側端部がスクリューのヘッド(5)の上に置かれるときに該突起部がスクリューのヘッド上に配置構成された凹凸部に係合するように配置構成される。例証された実施形態では、スクリューのヘッド(5)の上部端に凹部が配置構成されている。
【0079】
当然明白なことであるが、本発明は、インプラントの保持手段に関して図4〜6に例証されるような取付チューブおよび突起部に限定されるものではなく、本発明の枠組みから逸脱することなくあらゆる他の形態の突起部またはあらゆる他のインプラント保持手段について設ける可能性を有する。
【0080】
好都合には、内部ハウジング(21)は、内部ハウジング(21)を回転点として方向(A)に従ってスクリューのヘッド(5)の上でハーフシェルを枢動/回動させることにより、ハーフシェルの位置決めを可能にするように配置構成される。内部ハウジング(21)を備えたこの雄型/雌型凹凸部のこの形態は、2つのハーフシェルの先端側部分が接触しているとき(図4a)には取り外し不可能であるという利点を有し、かつこれら2つのハーフシェル(30,31)が接触していないとき(図5)には容易な解離を可能にする。
【0081】
図3cおよび3dは、凹凸部の形状の2つの例をそれぞれ例示している。示された2つの例において、チャネル(27)はハウジング(21)と共に、入口開口部(27a)の高さL1よりも大きな内高さL2を有する受承キャビティを形成する。この寸法の違いは、少なくとも軸(x、y)に沿った移行において、スクリューのヘッド(5)への取付チューブ(7)の基端側端部の係止を可能にする。
【0082】
例示された実施形態では、この寸法の違いは、入口開口部(27a)に隣接する下部ベアリング端(21a)上でハーフシェル(7)を枢動させることにより該ハーフシェルの解離を可能にするように、入口開口部(27a)より下方の凹凸部の底部に生じる。
【0083】
1つの特定の構成形態では、取付チューブ(7)はスクリューにあわせてオーバーモールド成型される。
好都合には、取付チューブ(7)は、ロッド(6)の通過および導入を可能にするためにスクリューのヘッド(5)のU字形状(25)の延長として開孔部(32)を備えている(図10bおよび10c)。
【0084】
好都合には、チューブ(7)の先端側部分はスレッド(35)および凹凸部(36)を備えている。このスレッド(35)は係止要素保持チューブ(8)の押進要素(60)を受承するように設計され、凹凸部(36)は垂直保持要素(70)を受承するように設計されている(図10g)。スレッド(35)は、凹凸部が配置構成される表面の反対側の表面上に配置構成される。記載の実施形態では、スレッドはチューブ(7)の先端側部分の内側表面に、凹凸部(36)は前記チューブの外側表面に配置構成されている。
【0085】
取付チューブ(7)はその「ワンピース」型では例証されず下記に記載されるような2つの好ましい実施形態においてのみ例証される。チューブの外部形状は任意の形状であってよく、例えば型にかかわらず卵形であってもよいし更には六角形であってもよい。
【0086】
骨固定インプラント(2)へのチューブ(7)の固定は、例証されていない様々な設計によって行われてもよい。チューブ(7)は、プライヤーを形成する2本のアーム、すなわちインプラント上に保持するための閉鎖システムを備えたフォークでできていてもよいし、更には、制限するものではないが、固体チューブおよびそのインプラントへの固定手段でできていてもよく、インプラントの接続手段(21)はチューブ(7)の設計と合致している。
【0087】
図5は、2つのハーフシェルの間を接合するための好ましい実施形態について説明する。この構成形態では、2つのハーフシェル(30,31)は同一であり、ほぞ(33)/ほぞ穴(34)式デバイスによって相互に接続される。
【0088】
特定の構成形態では、これら2つのハーフシェルは接着結合、はんだ付け、クリップ留めまたはインターロックされてもよいが、好ましい実施形態は、追加のリング(40)を使った接合を伴う(図4aおよび4b)。
【0089】
この場合、取付チューブ(7)の先端側端部に設けられたスレッド(35)および凹凸部(36)を受承するのはリングである。好都合には、この場合リングの内部形状は2つのハーフシェルでできた取付チューブ(7)の外部形状に対応する。
【0090】
好都合には、第1の好ましい実施形態では、リングは、リング(40)の厚みの中に少なくとも1つのバヨネット(41)を備えている。取付チューブ(7)にリングを取り付けるために、取付チューブは、バヨネットに相対する少なくとも1つのスタッド(42)を含んでなる。取付チューブ(7)上でリング(40)を適所に維持するために、圧縮ばね(例示されていない)が該2つの要素の間に挟装される。リングおよび2つのハーフシェルの組み立ておよび解離はこうして単純化される。
【0091】
第2の好ましい実施形態では、リング(40)は少なくとも1つの貫通型スタッド(43)によって固着される。止め具(3)の締め付け力の間、このスタッドは、止め具(3)を締め付けるのに必要なトルクと、凹凸部(36)を介して垂直保持要素(70)によって加わる逆トルクとの間の剪断力にさらされる。好都合には、貫通型スタッド(43)は該剪断力の下で破壊されるような寸法とされる。好都合には、破壊トルクは止め具(3)の最適な締付けトルクに応じて変化する。好都合には、インプラントの最終締付けが行なわれたときにリング(40)はチューブ(7)から分離され、こうして2つのハーフシェルの解離が単純化される。
【0092】
図6および7は、止め具(3)に予め取り付けられた係止要素保持チューブ(8)のほかに、スクリュー(2)の取付チューブ(7)内におけるその相互接続を示す。
係止要素保持チューブ(8)は止め具(3)の基端側部分を確実に保持するように配置構成される。係止要素保持チューブ(8)および止め具(3)のユニットは係止アセンブリを形成する。
【0093】
好都合には、止め具(3)は、係止要素保持チューブ(8)の中に配置構成されたタップによって保持される。
好ましい変形形態によれば、このタップは、トラッピングにより止め具の保持を確実にするために止め具(3)のスレッドとはわずかに異なる。
【0094】
特定の変形形態によれば、止め具(3)はクリップ留めによって保持される。
好都合には、係止アセンブリの先端側端部は、止め具(3)の両側に、ロッド(6)と接触するように意図された止め具の面に関して止め具の高さと少なくとも等しい長さの、2つの突起部(50)を備えている。これらの突起部(50)の幅は、ロッド(6)の直径より大きくはなりえない。これら2つの突起部の機能は、ロッド(6)がヘッド(5)の相互依存要素すなわちU字形状チャネル(25)の底部と接触するまで、スクリューのヘッド(5)または前記ロッド(6)のいずれにおいても止め具(3)と接触することなく、ロッド(6)に影響力を及ぼすことである。
【0095】
好ましい構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の外部形状は、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の内部形状に相補的な形状を備えた少なくとも1つのダブテイル(51)を備えている。好都合には、係止要素保持チューブ(8)は各ハーフシェルに1つ、2つのダブテイル(51)を備えている。
【0096】
2つのハーフシェル(30,31)と係止要素保持チューブ(8)との間のこれらの相補形ダブテイル(51)は、アセンブリを機械的に強化することにより、高応力の下での2つのハーフシェルの分離または解離のいかなるリスクも回避し、かつアセンブリに屈曲およびねじれにおける抵抗力を与える。
【0097】
好ましい特定の構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の全長は取付チューブ(7)の全長よりも長く、また更には2つのハーフシェル+リングの全長よりも長い。したがって、止め具(3)が配置されてしまえば係止要素保持チューブ(8)を除去することが可能である。
【0098】
この特定の構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の先端側部分(52)および押進要素(60)の内部形状(62)は、スクリュー(2)の相互依存的要素であるU字形状のハウジング(25)の底部におけるロッド(6)の位置決めに適合している。好都合には、この形態(52)は円筒形である。
【0099】
好都合には、押進要素(60)によるチューブ(8)の押進は、前記チューブの端部(53)において実施されてもよいし、形状(52)の配置構成によって形成された肩部(54)において実施されてもよい。
【0100】
好都合には、係止要素保持チューブ(8)の内部直径はスクリュードライバーの通過のために設計される。
記載された実施形態では、したがって係止要素保持チューブ(8)はロッド押出し具としての役割も果たす。
【0101】
好都合には、係止要素保持チューブ(8)の押進要素(60)/ロッド導入器は、図8、10および11に示されるような、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の先端側端部のスレッドに対応するスレッド(61)を備えたT字形状のハンドル(60)である。
【0102】
好都合には、このT字形状のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて(63)、止め具(80’)のスクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
特定の構成形態によれば、このハンドル(60)は、ロッド接続要素(6)を阻止する止め具(3)の最適な締付けトルクに、動力測定的に調節される。当業者にはよく知られているが、トルク機構は、2つの歯付きリング(64,65)、ならびに一連の「ベルビル」ワッシャー(66)またはばねから作られる。
【0103】
この特定の構成形態によれば、異なるスクリュードライバー軸部(80,80’)の基端側かみ合い部分は、止め具を締め付けるように意図されたスクリュードライバー軸部上のトルク機能のみを可能にするために、異なっている。
【0104】
図示されていない別の特定の構成形態によれば、止め具(3)を締め付けるためのスクリュードライバー軸部(80’)は、締め付け力の下で破壊されるように破壊開始部を有する。好都合には、破壊トルクは止め具(3)の最適な締付けトルクに応じて変化する。この特定の構成形態では、スクリュードライバー軸部(80’)は、長手方向に相互に連結された2つの区域、すなわち破壊開始部を備えたエンドピースおよび実際のスクリュードライバー軸部として形成されうる。エンドピースはこの場合、係止アセンブリ(8,3)の一体部品を形成する。
【0105】
図9は、チューブ(7)の垂直保持要素(70)を示す。この垂直保持要素(70)の端部のうち一方は、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の先端側端部の凹凸部と相補的な凹凸部(71)を備えている。好ましい構成形態では、凹凸部(71)はノッチ(72)によって形成される。様々な特定の実施形態によれば、この凹凸部(71)は、チューブ(7)の上での垂直保持要素(70)の回転において維持されるという目的を伴って、例を挙げれば六角形、多角形または更にはヘキサローブの形状をとることができる。
【0106】
好都合には、この垂直保持要素(70)はさらに直線状のハンドルも構成し、様々なスクリュードライバー軸部(80,80’)を受承することができる。それに応じて凹凸部(73)が配置構成される。
【0107】
このハンドル(70)に、スクリュードライバー軸部(80,80’)の保持手段を提供することも好都合な場合がある。好ましい構成形態では、この保持は、スクリュードライバー軸部(80,80’)の直径と適合する形状および大きさのOリング(74)によって行なわれる。この保持は、例えばタング(図示されない)のような、任意の弾性の形状によって行なわれてもよい。
【0108】
好都合には、スクリュードライバー軸部(80’,80)との適合性を有するT字形状のハンドルとして使用されるように、ハンドルが直線状態とみなされる場合(その結果として直線状ハンドルと呼ばれることになる)、相補的な凹凸部(76)がハンドルの側面に配置構成される。
【0109】
好ましい構成形態によれば、この直線状ハンドル(70)の端部のうち一方は、スクリューのヘッド(5)の外部形状に相補的な形状(75)を備えている。
したがって、この直線状ハンドルは、取付チューブ(7)が適所にある場合および該チューブが取り外されている場合のいずれにおいても、止め具の締緩の間の逆トルク結果の行使を可能にする。
【0110】
好都合には、この直線状ハンドルの全長にわたってカニューレが挿入されて、止め具のスクリュードライバー軸部(80’)の通過が可能となっている。
特定の構成形態によれば、該ハンドルは、スクリューのヘッド(5)にほぼ相補的な形状(75)の締め付け止め具(3)をその端部に確実に保持するように配置構成される。この可能性により、取付チューブ(7)が適所にない場合に止め具(3)をスクリュー(2)の中に配置することが可能となる。
【0111】
好都合には、この保持は、止め具(6)と同一形状のタップ(76)によって行なわれるか、またはトラッピングにより前記止め具(6)の維持を確実にするためにわずかに異なっている。
【0112】
別の特定の変形形態によれば、止め具はクリップ留めによって保持される。
図10a〜10gおよび11は、本発明の様々な外科手術ステップについて説明している(椎骨は簡潔にするため図示されていない)。
【0113】
‐ 図10aは、椎骨におけるスクリュー・デバイス(1)の位置決めを表わす。ハンドル(70)およびスクリュードライバー軸部(80)はねじ留めのために使用される。全てのこれらの要素をスクリュー・デバイス(1)のスレッド(35)によって取り付けるために、図示されていないが相補的リングが使用されてもよい。
【0114】
‐ 図10bは、好都合にはここでは線(P)によって表わされた皮膚を過ぎた患者の創傷部の外側に位置する取付チューブ(7)の先端側部分にロッド(6)が配置されている2つのスクリュー・デバイス(1)を表している。
【0115】
‐ 図10cは、2つの取付チューブ(7)を通したロッド(6)の挿入を表わす。この下方へのロッド操作は、係止要素保持チューブ(8)の使用により行われてもよいし、はさみ型または別の種類のロッド保持プライヤーによって行なわれてもよい。この第2の構成形態において、図示されていないがはさみ型のロッド保持プライヤーは、2つの取付チューブ(7)の間を通過するように、ロッドをそのほぼ中央に保持する。
【0116】
‐ 図10dは、ハンドル押進要素(60)によるスクリュー(2)のU字形状チャネル内へのロッド(6)の押進を表している。ハンドル(60)の基端側部分にあるスレッド(61)は高い押し力の発揮を可能にする一方、チューブ(7)および(8)にあるダブテイルはねじれおよび屈曲におけるアセンブリを強化する。ロッド(6)のこの挿入ステップについては、保持要素(70)(図示されていない)は、押進のために伝達されたトルクを打ち消すことにより外科的処置のより一層優れた制御を得るために、垂直方向に使用可能である。
【0117】
‐ 図10eは、スクリューのヘッド(5)のU字形状(25)の底部に設置されたロッド(6)を表している。止め具(3)はスクリューのヘッド(5)にはまだ係合しておらず、係止要素保持チューブ(8)に予め取り付けられた状態である。
【0118】
‐ 図10fは、直線状のハンドル(70)および止め具(3)のスクリュードライバー軸部(80’)による、スクリューのヘッド(5)への該止め具(3)の配置を表わす。
【0119】
‐ 図10gは、スクリュー(2)におけるロッド(6)の最終的な固定ステップを表す。保持要素(70)は、アセンブリの逆トルクおよび保持を垂直方向に提供し;T字形状のハンドル(60)および止め具のスクリュードライバー軸部(80’)は、止め具(3)の締付けトルクの行使を可能にする。上述のように、最適な締付けに必要なトルクの測定は、リング(40)を破壊することにより、またはトルク型のT字形状のハンドル(60)の使用により、さらにはスクリュードライバー軸部(80’)を破壊することにより成すことが可能である。
【0120】
‐ 図11は同様に、取付チューブ(7)がスクリュー(2)の上の適所にない場合の最終的な締め付けステップを表している。確かに、解剖学的かつ寸法上の理由から、外科医は手術中にチューブを取り外す動機を持つ可能性がある。この事柄はまれであるが、外科手術の適切な遂行のためにときには必要である。この構成形態では、スクリューのヘッド(5)の逆トルク保持は、上述のように前記スクリューのヘッド(5)に相補的な形状を好都合に備えたハンドル(70)によって提供される。トルク型のT字ハンドル(60)および止め具のスクリュードライバー軸部(80’)により、インプラントの良好な把持に必要な止め具締付けトルクの行使が可能となる。この構成形態では、取付チューブ(7)は、凹凸部(71)を使用した逆トルクの垂直ハンドルとして使用されてもよい(図示されていない)。
【0121】
‐ 好都合には、この構成形態は、止め具の緩め、インプラントの除去、またはスクリュー(2)/ロッド(6)の間の接続の分離を必要とする任意の他の外科手術ステップのために、使用される。
【0122】
好都合には、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減するために、圧縮および伸延プライヤーのみが1対のプライヤーを形成する。最先端技術において、これらのプライヤーは2本の関節アームで成り立っており、該プライヤーの基端側部分はロッド(6)と重なり合うフォークで形成され、前記の同じフォークがインプラント上に所望の圧縮/伸延力を加える。
【0123】
図12は圧縮プライヤー(90)を表わす。このプライヤーは、2つのアーム(91,92)ならびに接合部(93)から主として構成されている。アーム(91,92)はそれぞれ、前記フォーク形状を終端とする湾曲した端部(94,95)を備えている。
【0124】
好都合には、接合部(93)は容易に取り外し可能である。
図13は、伸延操作に使用される上記の同じアーム(91)および(92)を表わす。2つの湾曲した基端側端部(94)および(95)の湾曲形状が活用されて、該形状が互いの上で「転がる」ことにより、スクリュー(2)どうしの間に両アーム(91,92)の圧迫による伸延力が働くようになる。
【0125】
好ましい構成形態では、2つの湾曲した基端側端部(94)および(95)は、2つのアーム(91,92)の前面への摺動を防止するために、その凸面部分にノッチを備えている。
【0126】
好都合には、図14に示されるように、2つの湾曲した基端側端部(94,95)は、2つのアーム(91,92)の側方への摺動を防止すために、相互接続手段(97)を含んでなる。
【0127】
好ましい構成形態では、この相互接続は、湾曲した基端側端部(94,95)のうち一方に配置構成されたスタッド(98)と、他方の湾曲した基端側端部に配置構成された溝部(99)とで構成されている。
【0128】
図15は、第2の実施形態による脊椎の安定化を行なうためのデバイス(100)について説明する。この実施形態では、デバイス(100)は、取付チューブ(7)に相互依存的に予め取り付けられた2つの骨固定要素(2)と、該骨固定要素上に接続ロッド(6)を係止するように設計された2つの係止要素とを含んでなり、前記係止要素は締め付けチューブ(8)に予め取り付けられている。好都合には、チューブ(7)は予め取り付けられたハンドル(60)およびスクリュードライバー(80)を含んでなる。これらの要素の配置構成は、図20に関連して以下にさらに説明されるであろう。
【0129】
チューブ/スクリュードライバー/ハンドル/スクリューおよびチューブ/係止要素のセットは、無菌かつ使い捨ての包装のため、密封包装(120)内に準備される。
このように包装されたセットは骨固定キットを形成し、接続ロッドを使用して脊椎安定化を実施するための2つの骨固定要素および2つの係止要素を利用可能にする。
【0130】
当然明らかなことであるが、本発明の範囲を逸脱する結果を伴うことなく、上述のようにチューブ上に予め取り付けられた2つの骨固定要素および2つの係止要素より多くを含んでなる骨固定キットについて準備することも可能である。
【0131】
図16は、本発明の実施形態の第2の実施例による、インプラントの挿入または除去のための器具のキット(110)について示している。先に説明された実施形態の実施例(図2)のように、器具のキット(110)は使い捨て使用向けであり、無菌包装されている。
【0132】
図示された実施形態では、器具のキット(110)は、椎弓根の孔部を準備するための器具類(スパーテル、タップ・センサ)、加えて椎弓根スクリューおよび接続ロッドの移植に必要な器具類(スクリュードライバー軸部80、プライヤー900,950、およびハンドル60,70)を含んでなる。注目すべきことは、器具のキット(110)の中に存在するプライヤー(900,950)が下記に説明される二重の機能性を有することである。
【0133】
器具のキット(110)は、先に説明された器具のキット(10)の一連の特徴をあらためて有している。
図17〜19は、図15のデバイスを形成するチューブ(7)および保持リング(40)の図を示している。チューブ(7)は、先に説明されたチューブの一連の特徴をあらためて有している。しかしながら、図15に示された実施例では、先に説明された実施例においてはリング(40)によって保持された押進要素(またはT字形状のハンドル)(60)および垂直保持要素(70)を受承するために使用される手段は、ここではチューブ(7)によって直接保持される。
【0134】
従って、記載された実施形態では、チューブ(7)の先端側部分(7a)は、垂直保持要素(70)を受承するように設計された凹凸部(36)が設けられた外側面(7b)と、押進要素(60)を受承するためのスレッド(35)が設けられた内側面(7c)とを含んでなる。記載された実施形態において、かつ先述の実施例において、凹凸部は六角形の形状である。
【0135】
好都合には、チューブ(7)の先端側部分(7a)は、凹凸部(36)の延長部において、リング(40)の内側面(40a)上に配置構成された相補的な形状の少なくとも1つのタング(400)と相互作用することができる雄ねじ(7d)を含んでなることにより、チューブ(7)の先端側端部におけるリングの固定を可能にする。この実施形態の例では、リング(40)の唯一の機能は、2つのハーフシェル(30,31)を互いに関して維持することである。
【0136】
好都合には、各ハーフシェル(30、31)に配置構成される雄ねじは、2つのハーフシェルのスレッドの接合から生じるスレッドが連続的であるように各ハーフシェルにおいてスレッドが同一であることを確実にするために、二条ねじで構成される。
【0137】
好都合には、2つのハーフシェル(30,31)がチューブ(7)を形成するために適所にあるとき、リング(40)は凹凸部(36)の称呼径より小さな外部直径を有している。リング(40)のこの特有の寸法取りの目的は、垂直保持要素(70)の位置が凹凸部(36)のレベルにあるときに該要素の通過を可能にすることである。
【0138】
好都合には、図21に例証されるように、先端側部分(7a)は、保持要素(70)がチューブ(7)の代用品として使用される場合にスクリュードライバー軸部(80,80’)の通過を可能にするために、凹凸部(36)のレベルに配置構成された穴部(700)を含んでなる。この図示された実施形態では、チューブ(7)は保持要素(70)の代わりとして使用され、その結果として該チューブはハンドルとして機能し、保持要素(70)はチューブ(7)の代わりとして機能している。
【0139】
図20は、図15に例証された取付チューブ/スクリュードライバー/固定要素アセンブリの中心線XX−XXに沿った断面図を示す。
図20に例証されるように、スクリュードライバー軸部(80)は固定要素(2)に予め取り付けられている。より具体的には、スクリュードライバー軸部(80)の基端側端部(80a)はスクリュー(2)と相互作用するように配置構成される。好都合には、該アセンブリは、固定要素(2)のスレッド部分(4)の軸上にスクリュードライバー軸部(80)が維持されるのを可能にする手段を含んでなる。非限定的な例を挙げると、骨固定要素の軸上にスクリュードライバー軸部(80)を維持する手段は、チューブ(7)の内側面上に配置構成された突起部(800)を含んでなる。
【0140】
図20に例証されるように、該アセンブリは、好都合には、チューブ(7)およびスクリュー(2)に関して所定の位置にスクリュードライバー軸部(80)を維持するための保持フィン(60’)を含んでなる。
【0141】
保持フィン(60’)はT字形状であって、チューブ(7)の先端側端部に予め取り付けられる。その下部はチューブ(7)の先端側部分のタップ(35)に対応するスレッド(61’)を含んでなる。
【0142】
好都合には、保持フィン(60’)は、その全長にわたって、スクリュードライバー軸部(80)が通り抜けるチャネルを含んでなる。
保持フィン(60’)は、チューブ(7)の中のスクリュードライバー軸部(80)の軸方向の保持を確実にすると同時に、スクリュー(2)のスレッド部分(4)への回転の付与を可能にするためにチューブ(7)の内部での該軸部の回転運動を可能にし、スクリューのヘッド(5)は軸部に関して不動を維持するように、配置構成される。
【0143】
好都合な実施形態によれば、該保持フィンはスクリュードライバー軸部(80)の位置合わせを骨固定要素(2)との一直線上に維持するように配置構成される。
チューブ(7)にも予め取り付けられるスクリュー上への、工場におけるスクリュードライバー軸部(80)の事前組立のために、許容差の低減が可能となり、従って、屈曲力によるスクリューのより良好な保持が保証される。
【0144】
この種の事前組立はさらに、一方では除去される骨固定要素上にスクリュードライバー軸部を配置する操作を伴う外科手術時間の節約を可能とし、他方では麻酔時間が短縮されるので手術危険度の制限を可能にするという長所を有する。
【0145】
そのような事前組立はさらに、スクリュードライバー軸部/スクリューを組み合わせる際のいかなる問題も回避するという長所を有する。
図11に示された実施形態と同じ方式で、チューブ(7)は垂直ハンドルとして、垂直ハンドル(70)は止め具のスクリュードライバー軸部(80’)のガイドチューブとして、使用可能である(図21)。
【0146】
図22aおよび22bは、器具のキット(110)に含まれる圧縮プライヤー(900)を示す。対称面Pを有する圧縮プライヤー(900)は、互いに連接された2つのアーム(910)、(920)を含んでなる。記載された実施形態では、該アームは互いに交差して配置構成されている。
【0147】
上述の圧縮プライヤー(図12)に関しては、各アーム(910,920)はフォーク形状の湾曲した端部(930)を有し、各アームのフォーク形状の端部(930)は、ロッド(6)と重なり合うことができるように対称面に関して互いに反対側に配置構成される。そのように配置構成されたアームの端部は、圧縮端部(930)として知られるプライヤーの端部を形成する。
【0148】
好都合には、圧縮端部(930)とは反対側の端部(940)は、アーム(910,920)を互いに向かって動かすことによりロッド(6)を把持することが可能となるように配置構成される。その結果としてプライヤー(900)の把持端部(940)と呼ぶことになる。把持を容易にするために、各アーム(910,920)の把持端部(940)はロッド(6)を受承するための空間を画成する2つの指部を含んでなる。従って、アーム(910,920)が接近した位置にある場合、ロッド(6)は、各アームの把持端部(940)の指部の間に捉えられて保持される。
【0149】
このように構成されて、圧縮プライヤー(900)はその圧縮端部(930)の使用により図22bに例証されるように骨固定要素への圧縮力の行使を可能とし、圧縮端部の反対側の把持端部(940)の使用により図22aに例証されるようにロッドの保持を可能とする。この二重機能性により、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減し、従ってそれに応じて扱われる器具の数を低減することが可能となる。
【0150】
インプラントの圧縮を行うのに必要な力を低減するために、接合部(901)は、圧縮端部(930)と接合部(901)と間の距離が把持端部(940)と接合部(901)との間の距離より確実に短くなるように設計され、該距離はプライヤーの長手方向軸に従うものとみなされる。
【0151】
図23aおよび23bは、器具のキット(100)に含まれる伸延プライヤー(950)を示す。
この実施形態では、対称面P’を有する伸延プライヤー(950)は、接合部(951)によって互いにヒンジ連結された2つのアーム(960,970)を含んでなる。
【0152】
各アーム(960,970)の各端部(980)は、フォーク形状の構成を備え、図23aおよび23bに例証されるようにロッド(6)と重なり合うように配置構成される。したがって、ロッド(6)に対する該アームの位置決めによって、2つの固定要素(2)の間(図23b)に配置されるか2つの固定要素(2)のいずれかの側(図23a)に配置されるかに依存して、端部はロッド(6)に対して所望の伸延/圧縮力を働かせることができることになる。この場合、伸延端部(980)または圧縮端部(990)と呼ぶことになる。
【0153】
この二重の機能性により、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減し、従ってそれに応じて扱われる器具の数を低減することが可能となる。
広い距離にわたる圧縮を可能にするために、接合部(951)は、伸延端部(980)と接合部(951)との間の距離が圧縮端部(990)と接合部(951)との間の距離よりも確実に小さくなるように設計され、該距離はプライヤーの長手方向軸に従って判断される。
【0154】
このように構成されて、伸延プライヤー(950)は、図23bに例証されるように、圧縮端部を使用してインプラントへの伸延力の行使を、また図23aに例証されるように、把持端部を使用して広範囲の圧縮力の行使を、可能にする。
【0155】
図24a〜24cは、取付チューブ(7)がスクリュー(2)から取り外されているときのスクリュー(2)のヘッド(5)上への止め具(3)のアセンブリ・ステップを例証する。
【0156】
したがって、図24aに例証されるように、止め具(3)を有しているチューブ(8)は、スクリューのヘッド(5)の上に取り付けられたハーフシェル(30,31)のうちの1つに沿ってチューブ(8)を摺動させることにより、スクリューのヘッド(5)の上に配置される。その結果ハーフシェル(30)は、スクリューヘッドへ向けた止め具(3)の誘導を可能にする。
【0157】
チューブ(8)がハーフシェル(30)の中に完全に配置されると(図24b)、止め具のスクリュードライバー軸部(80’)が、ロッド(6)(図中には示されていないが存在する)およびスクリューのヘッド(5)への止め具(3)の締め付けを始めるために係止チューブ(8)の管の中へ挿入される(図24c)。
【0158】
図24a〜24cに例証された実施形態は、ヘッド(5)への止め具(3)の誘導および位置決めを可能にするためにチューブ(7)のハーフシェルを1つしか必要としないという意味で、好都合である。
【0159】
本発明は、実施例によって上記に説明されている。当然ながら、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の実施形態の様々な変形形態を生じることが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方進入路または後外側進入路を介したスクリュー型骨固定要素による脊椎安定化の実行を可能にするデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明によるデバイスは、特に、限定するものではないが、最小限に侵襲的または観血的な進入を介した腰椎、胸椎または更には後頚部脊椎の骨接合のために設計されている。
従来の方法それ自体においては、脊柱の解剖学的機能不全の場合、椎弓根スクリュー型の骨固定要素は、ロッド型またはプレート型の接続要素によって相互に接続されて、椎骨に挿入(設置)される。
【0003】
脊椎外科の分野における最先端技術は、インプラントおよびその挿入(設置)のための器具セットを病院に供給することを含んでいる。該分野を専門とするいくつかの会社は、即使用可能な無菌包装されたインプラントを供給する。汚染除去および滅菌の後に再使用可能な器具セットは、多数の短所を示す。患者間汚染の危険性は極めて高く;清浄化、汚染除去および滅菌は、器具内部に多数のキャビティを備えた複雑な設計を考慮すれば、正確に実施することは時としてほとんど不可能なステップである。これらのステップは病院にとっては経済的負担であり、人および物質両方の意味において極めて高いコストを示す。
【0004】
器具の紛失、破損、摩耗、および損傷は、患者にとって悲惨な結果を生じるか、または外科手術の取り消しを引き起こす可能性すらある。物流面でも多くの短所を示し;事業者および病院のいずれにとっても厄介かつ高コストなことに、ほとんどの場合かなりの在庫を伴う。実際、外科医は大抵の場合1週間に2日しか手術しないので、病院が利用可能な状態の器具セットの数は、手術プログラムに必要な場合に加わる外傷外科手術を含めた活動状態に依存する。
【0005】
したがって、病院と事業者の物流サービスとの間でのセットの回転は非常に数が多く、このことは紛失および錯誤の危険性を著しく増加させる。
他の外科分野では、患者および外科医両者の安全面、病院にとっての経済的、人的かつ物的な面のほかに、法人顧客によって提供かつ期待されるサービスを考慮するために、使い捨て式の「完全滅菌」外科手術への転換が提案されてきた。例えば特許文献1が知られている。該文献は、無菌の合成材料から安価に製造される外科用器具のキットについて記述している。この種のキットは種生態学的(genecologie)手術または顕微鏡下手術用に市場に出ている。ハサミ、解剖用プライヤーまたは更にはメス類のこれらの包括的器具類は、整形外科インプラントの挿入を意図したものではなく、高い機械的ストレスに耐えるようにはなされていない。金属性器具から使い捨てポリマーへの変換は多くの医療分野において知られている。
【0006】
特許文献2も知られている。同文献は、使い捨ての無菌包装された器具と組み合わせた椎骨のプレートおよびスクリュー類のインプラントキットについて述べている。骨固定用に単一のスクリューの長さおよび直径しか提供しないという短所とは別に、この方法は単一種類の器具すなわちスクリュードライバー軸部およびそのハンドルについてしか述べていない。この国際出願は、インプラントの挿入にとって絶対不可欠な椎骨伸延器のような、主要な応力の影響を受ける器具の設計および製造のための技術的解決法を提示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開公報第98/22035号パンフレット
【特許文献2】国際公開公報第2005/016183号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、無菌包装された使い捨ての外科用器具を製造するためのポリマー材料、およびより具体的には脊椎外科手術のための椎弓根スクリュー類の使用に関連した問題全体を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のために、かつ第1の態様によれば、本発明は、全て工場で使い捨ての無菌密封包装内に用意された、多機能の取付チューブを備えた事前取付式の椎弓根スクリュー型骨固定要素を提案する。より具体的には、本発明は、後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイスであって、前記デバイスは、少なくとも:
− ロッド型またはプレート型の接続要素を取り付けるためのインタフェースを備えた基端側部分とスレッド付きの先端側部分とを含んでなる、椎弓根スクリュー型または椎骨スクリュー型の骨固定要素、
− 骨固定要素の上に予め相互依存的に取付けられた取付チューブであって、骨固定要素から取り外し可能なチューブ、
− 骨固定要素および予め取付けられた取付チューブの無菌密封包装
を含んでなることを特徴とするデバイスを指す。
【0010】
一実施形態によれば、取付チューブは、接続要素が通過するための、骨固定要素の基端側部分に現れる、長手方向に伸びる開口部を含んでなる。
好都合には、予め取付けられるチューブは、骨固定要素およびその係止要素の移植後に取り外し可能である。
【0011】
一実施形態によれば、取付チューブの内部直径は、骨固定要素に接続要素を係止するための係止要素の通過を可能にする。
一実施形態によれば、取付チューブの内部直径は、係止要素の位置決めを行うための付属品の通過を可能にする。
【0012】
好都合には、デバイスは、取付チューブを通り抜け、かつ一端が骨固定要素に予め取付けられた付属品を含んでなる。
好都合には、取付チューブは、付属品を骨固定要素と一直線上に保持する手段を備えている。特定の構成形態によれば、該保持手段は、取付チューブの内側面に配置構成された突起部を含んでなる。該突起部に加えて、または該突起部に替えて、取付チューブおよび骨固定要素に対して所定の位置に付属品を保持するために、取付チューブの先端側端部に設置された保持フィンが提供されてもよい。
【0013】
特定の変形形態によれば、取付チューブは、このアセンブリに加わる応力に対して十分に耐える相互接続を得るために、該チューブの内部通路に、係止要素の位置決めを行うための付属品と相補形の少なくとも1つのダブテイルを備えている。
【0014】
一実施形態によれば、取付チューブは、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されている。
一実施形態によれば、取付チューブは骨固定要素にあわせてオーバーモールド成型される。
【0015】
一実施形態によれば、取付チューブは、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルには適合性のない少なくとも1つの前記材料を用いて、1つまたは数種の材料で作製される。
【0016】
一実施形態によれば、取付チューブの先端側端部は、ハンドル型の垂直保持要素の位置決めを行うための凹凸部を含んでなる。この垂直保持要素は、逆トルク作用を用いて係止要素を締め付ける際に主として使用され、これにより骨固定要素および取付チューブのアセンブリの回転が回避される。
【0017】
一実施形態によれば、取付チューブの先端側端部はスレッド付き領域またはタップ付き領域を含んでなる。このスレッドまたはタップは、下記に記載される係止要素保持チューブの押進要素を受承するように設計されている。
【0018】
一実施形態によれば、取付チューブは2つのハーフシェルで構成されている。
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは同一である。
一実施形態によれば、2つのハーフシェルの先端側部分は隣接している。
【0019】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルの隣接部分は、これら2つのハーフシェルの適切な位置決めを確実にするために、ほぞ穴結合式位置決め手段または同様の位置限定手段を含んでなる。
【0020】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは、接着接合、溶接またはクリップ留めされる。
特定の変形形態によれば、骨固定要素上へのハーフシェルの基端側の接続は、組立または分解が骨固定要素の周りでハーフシェルを回転させることにより行われるように、このハーフシェルの形状と相補形の凹凸部によって提供される。
【0021】
この特定の変形形態によれば、2つのハーフシェルの先端側部分が相互接続されてしまえば、これを骨固定要素から分離することは不可能である一方、2つのハーフシェルが分離されると容易に分解することが可能となる。
【0022】
一実施形態によれば、2つのハーフシェルは、好ましくは前記ハーフシェルの先端側端部のリングによって、相互依存的に保持される。
好都合には、かつこの特定の変形形態によれば、このリングの先端側部分はスレッドおよび凹凸部を備えている。このスレッドは係止要素保持チューブの押進要素を受承するように設計され、凹凸部は垂直保持要素を受承するように設計されている。
【0023】
一実施形態によれば、リングは、2つのハーフシェル上に配置構成されたスタッドと相互接続する少なくとも1つのバヨネット型形状を含んでなることにより、前記リングの容易かつ迅速な組立を可能とする。
【0024】
一実施形態によれば、アセンブリの安全な嵌合を保証するためにリングと2つのハーフシェルとの間に圧縮ばねが設置される。
一実施形態によれば、リングは、リングと2つのハーフシェルとの間に少なくとも1つの横断スピンドルを含んでなる。
【0025】
一実施形態によれば、該スピンドルの寸法取りは、所定トルクによる剪断力の下で破壊されるように規定される。
好都合には、取付チューブおよびリングは強剛なアセンブリを形成するように配置構成される。
【0026】
好都合には、2つのハーフシェルは互いに相互依存的に保持されたときにガイドチューブを形成するように配置構成される。
好都合には、2つのハーフシェルはそれぞれ骨固定要素と係合するように係止するように配置構成された基端側端部を有する。
【0027】
好都合には、かつ、この特定の変形形態によれば、この破壊トルクは、骨固定要素中のロッド接続要素を固定する係止要素の締付けトルクと同一である。
好都合には、かつ、この特定の変形形態によれば、この破壊はリングの解離を決定し、したがって2つのハーフシェルの解離をも決定する。
【0028】
一実施形態によれば、係止要素には、係止アセンブリを形成するために係止要素保持チューブが相互依存的に予め取り付けられ、該係止要素は係止要素保持チューブから取り外し可能である。
【0029】
好都合には、この保持はタップによって行なわれる。
特定の変形形態によれば、このタップは、トラッピングによりその保持を確実にするために係止要素のスレッドとはわずかに異なっていてもよい。
【0030】
特定の変形形態によれば、係止要素はクリップ留めによって保持される。
好都合には、係止アセンブリは無菌包装されうる。
一実施形態によれば、係止アセンブリは密封包装内に無菌包装される。
【0031】
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは取付チューブ内への挿入が可能な寸法である。取付チューブは、好都合には少なくとも1つの位置決め起伏部が設けられた管状の内部壁を有することが可能であり、併せて係止要素保持チューブは取付チューブの位置決め起伏部と相補的な形状の相補的位置決め起伏部を有する。係止要素保持チューブは、骨固定要素の相互依存的インタフェース上に接続要素を載せ置くために、係止要素保持チューブが取付チューブに挿入されたときに骨固定要素の相互依存的インタフェースの向かい側に位置する、軸受け起伏部が設けられた基端側部分をさらに有することができる。デバイスは、取付チューブ内への係止要素保持チューブの挿入のための、係止要素保持チューブと相互作用する押進要素を更に含んでなることができる。
【0032】
好都合には、基端側端部に、ロッドと接触するように意図された係止要素の面に関して係止要素の高さと少なくとも等しい長さの2つの突起部が、係止要素の両側に備えられている。これらの突起部の幅は、ロッド接続要素の直径より大きくはなりえない。これら2つの突起部の機能は、係止要素が骨固定要素またはロッド接続要素のいずれとも接触することなく、ロッド接続要素に影響力を及ぼすことができることである。
【0033】
特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの外部形状には、2つのハーフシェルと相補的な形状の2つのダブテイルが提供される。
2つのハーフシェルと係止要素保持チューブとの間の上記の相補的なダブテイルがアセンブリを大幅に強化することにより、高応力の下で2つのハーフシェルが分離するいかなるリスクも回避され、かつ屈曲およびねじれにおける一層大きな機械抵抗が付与される。
【0034】
特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの全長は、2つのハーフシェルの全長または更に2つのハーフシェルおよびリングの全長よりも大きい。
この特定の変形形態によれば、係止要素保持チューブの先端側部分および押進要素の内部形状は、骨固定要素に提供されるU字型のハウジングの底部におけるロッド接続要素の位置決めとの適合性を有する。したがって、係止要素保持チューブはロッド押出し具としての役割も果たす。
【0035】
一実施形態によれば、押進要素は、接続要素を位置決めするための取付チューブのスレッド付き領域またはタップ付き領域と相互作用するスレッドまたはタップを含んでなる。
好都合には、取付チューブは、係止要素保持チューブが内部に配置されると、ガイドチューブを形成する。
【0036】
好都合には、取付チューブおよび係止要素保持チューブは、係止要素保持チューブが取付チューブの内部に配置されると強剛なアセンブリを形成する。
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは、係止要素を締緩するためのスクリュードライバーの通過を可能にする内部形状を有する。
【0037】
一実施形態によれば、係止要素保持チューブは、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製される。
一実施形態によれば、デバイスの構成要素はすべて使い捨てである。
【0038】
一実施形態によれば、デバイスの構成要素はいずれも1または数個の密封包装に無菌方式で包装される。
上記において、骨固定要素および予め取り付けられた取付チューブについて無菌包装の存在が強調されてきた。しかしながら本発明の別の態様によれば、本発明は、無菌包装とは関係なく、該チューブの機械的特性および骨固定要素への該チューブの固定も包含する。従って、本発明は、後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイスであって、固定要素およびチューブを含んでなり、かつ、個々にまたは組み合わせとして、段落[0010]〜[0034]に記載された1または数個の特徴により識別される脊椎デバイスも指している。
【0039】
本発明の別の態様によれば、本発明は、脊椎インプラントを挿入または除去する器具のキットであって、前記インプラントの挿入または除去に関係する全ての外科的処置を実施するために、少なくとも2つのスレッド付きの骨固定要素と、該骨固定要素を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなり、前記の必要とされた器具が全て使い捨てであり、かつ1または数個の密封包装に無菌方式で包装されていることを特徴とするキットも指している。
【0040】
特定の変形形態によれば、器具のキットはインプラントの挿入または除去のために縮小される。該キットは、2つのスクリュードライバー軸部(骨固定要素および係止要素)、2つの多機能ハンドル、ロッド保持プライヤーおよび圧縮‐伸延プライヤー、すなわち合計6つの要素を中心として構成される。
【0041】
好都合には、インプラントの挿入または除去のための器具類キットは、該器具類の多機能設計ならびに前記インプラント上に予め取り付けられた取付チューブおよび係止要素保持要素の部品に起因して、6つの器具のみで構成される。
【0042】
好都合には、かつ特定の変形形態によれば、本発明は、椎弓根スクリュー型の骨固定要素上へのロッド接続要素の保持を確実にするために、係止要素の締付けトルクの制御を提示する。
【0043】
好都合には、本発明は、最小限に侵襲性の手法によるかまたは従来の観血的手術によるか、外科的手法の選択を外科医に提供する。
一実施形態によれば、器具は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製される。
【0044】
一実施形態によれば、使い捨て器具デバイスは少なくとも1つのスクリュードライバー軸部、ハンドルおよび1対のプライヤーを含んでなる。
一実施形態によれば、該キットは、係止要素を締め付けるファイナルトルクのためのトルクリミッタを備えた「T」字形状のハンドルを含んでなる。係止要素の締付けトルクは、骨固定要素中でのロッド接続要素の保持を確実にするために最適なものである。
【0045】
好都合には、係止要素保持チューブの押進要素/ロッド導入器も、2つのハーフシェルの先端側端部またはリングのスレッドに対応するスレッドを備えたT字形状のハンドルである。
【0046】
好都合には、このT字形状のハンドルは、骨固定要素および係止要素のための2つのスクリュードライバー軸部を受承するように設計されている。
好都合には、このT字型のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて、スクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
【0047】
この特定の構成形態によれば、椎弓根スクリューおよび止め具のスクリュードライバー軸部の基端側かみ合い部分は異なっている。
この特定の構成形態によれば、このT字形状のハンドルのトルク機能は、係止要素を締め付けるためのスクリュードライバーの軸部にのみ適用可能である。
【0048】
一実施形態によれば、キットは、骨固定要素の位置決めまたは解離、係止要素の一時的な締緩、およびデバイスの垂直方向の保持を可能にする直線状のハンドルを含んでなる。
好都合には、この直線状のハンドルは様々なスクリュードライバー軸部(椎弓根スクリューおよび止め具)を受承するように設計されている。
【0049】
好都合には、この直線状のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて、様々なスクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
好都合には、骨固定要素の位置決めまたは解離、および係止要素の締緩のためのT字としての使用も可能にする直線状のハンドルに備えた用意もなされて、より大きなトルクがより簡単に適用されるようになっていてもよい。
【0050】
好都合には、垂直保持要素も直線状のハンドルである。該ハンドルの端部のうちの一方は、2つのハーフシェルまたはリングの先端側端部の凹凸部と相補形の凹凸部を備えている。
【0051】
一実施形態によれば、直線状のハンドルは、係止要素を締緩するための骨固定要素の保持を可能にするように配置構成可能である。この直線状のハンドルの端部のうちの一方は、骨固定要素のヘッドと相補的な形状を備えている。
【0052】
したがって、好都合には、この直線状のハンドルは、2つのハーフシェルまたはハーフシェル+リングが適所にあるとき、およびリングが取り外されたときのいずれにおいても、係止要素の締緩の間に、逆トルク効果の発揮を可能にする。
【0053】
一実施形態によれば、直線状のハンドルは、係止要素の把持および骨固定要素上における係止要素の誘導も可能にすることができる。この把持部は、骨固定インプラントのヘッドと相補的な形状に近い端部において係止要素を確実に保持するように配置構成される。
【0054】
好都合には、この保持はタップによって行なわれる。
特定の変形形態によれば、このタップは、トラッピングにより係止要素の保持を確実にするために係止要素のスレッドとはわずかに異なっていてもよい。
【0055】
特定の変形形態によれば、係止要素はクリップ留めによって保持される。
好都合には、器具のキットは骨固定要素の圧縮用プライヤーおよび伸延用プライヤーを含んでなり、圧縮用プライヤーおよび伸延用プライヤーは単独で1対のプライヤーを形成している。
【0056】
一実施形態によれば、該マニューバリングプライヤーは、骨固定要素の圧縮および伸延を可能にする2つのアームを含んでなる。この2アーム型マニューバリングプライヤーは、凸面部分にノッチを備えた湾曲した基端側端部を含んでなることができる。
【0057】
好都合には、この2アーム型マニューバリングプライヤーは、長手方向の正の配置(インデクセーション)を備えた湾曲した基端側端部を含んでなる。正の配置は一方のアーム上の溝部と他方のアーム上の突出スタッドとによって実施可能である。
【0058】
好都合には、器具のキットは、基準面に関して対称的でありかつ接合部によって互いに固定された2つの交差したアームを含んでなるプライヤー(900)を備え、各アームはロッドと重なり合うフォーク形状の端部を有し、各アームの前記フォーク形状の端部は、対称面に関して対面して配置構成されていることと、アームの端部は圧縮端部を形成することと、各アームの圧縮端部の反対側の端部は、圧縮端部が互いに向かって移動する動作の際にロッドを把持することが可能なように配置構成されることとを特徴とする。
【0059】
器具のキットはさらに、基準面に関して対称的でありかつ接合部によって互いに接合された2つの交差したアームを含んでなるプライヤーも備え、各アームはロッドと重なり合う第1および第2のフォーク形状の端部を有することと、一方のアームの端部のうち一方は、伸延端部を形成するために対称面に関して前者のアームの反対側に配置された他方のアームの端部と併せて配置構成されることと、他方の端部は圧縮端部を形成することとを特徴とする。
【0060】
本発明の別の態様によれば、本発明は、少なくとも2つのスレッド付き骨固定要素と、該骨固定要素を機械的に接続するロッド型またはプレート型の接続要素と、接続要素を固定要素に関して適所に係止するための係止要素とを含んでなる脊椎インプラントを挿入または除去する操作であって、該インプラントの挿入または除去の際に骨固定要素および係止要素と相互作用する器具は、操作の開始時に1つまたは数個の密封された無菌包装から取り出され、操作の終了時には再滅菌されることなく廃棄されることを特徴とする操作に関する。
【0061】
本発明のその他の目的および利点は、添付の図面に関してなされた以下の説明において明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態によるデバイスの概略図。
【図2】実施形態の第1の実施例による器具のキットの概略図。
【図3a】骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続を示す図。
【図3b】骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続を示す図。
【図3c】図3aに例証された骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続の詳細を示す図。
【図3d】実施形態の変形形態による、骨固定要素と多機能の取付チューブとの間の接続の詳細を示す図。
【図4a】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェル上のリングの様々なアセンブリを示す図。
【図4b】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェル上のリングの様々なアセンブリを示す図。
【図5】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェルの特定のアセンブリを示す図。
【図6】係止要素保持チューブを示す図。
【図7】多機能の取付チューブを形成している2つのハーフシェルの中に挿入された係止要素保持チューブを示す図。
【図8】多機能のT字形状ハンドルのトルク型における断面図。
【図9】多機能の直線状ハンドルの断面図。
【図10a】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10b】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10c】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10d】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10e】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10f】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図10g】骨固定要素、ロッド接続要素および係止要素を位置決めするための様々な操作ステップを示す図。
【図11】取付チューブがもはやインプラント上に配置されていないときに係止要素を締緩する際のハンドルの特定機能を示す図。
【図12】圧縮型における骨固定要素の圧縮/伸延用プライヤーの概略図。
【図13】伸延型における骨固定要素の圧縮/伸延用プライヤーの概略図。
【図14】伸延型の本プライヤーの特定の接合手段を示す図。
【図15】本発明の第2の実施形態によるデバイスの概略図。
【図16】本発明の実施形態の第2の実施例による器具のキットの概略図。
【図17】図15のデバイスを形成する取付チューブおよびリングの概略図。前記リングは取付チューブ上にアセンブリされずに示されている。
【図18】図17のリングの底面図。
【図19】図17の取付チューブの軸線XIX−XIXに沿った断面図。
【図20】骨固定要素が予め取り付けられている図15のチューブ/スクリュードライバー・アセンブリの軸線XX−XXに沿った断面図、ならびにチューブの基端側端部および先端側端部をそれぞれ詳細に示す図。
【図21】有用な変形形態によるチューブ/スクリュードライバー/ハンドルアセンブリの概略図。
【図22a】図16の器具のキットに含まれた圧縮プライヤーを示す図であって、前記圧縮プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図22b】図16の器具のキットに含まれた圧縮プライヤーを示す図であって、前記圧縮プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図23a】図16の器具のキットに含まれた伸延プライヤーを示す図であって、前記伸延プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図23b】図16の器具のキットに含まれた伸延プライヤーを示す図であって、前記伸延プライヤーは2つの使用状況に従って例証されている。
【図24a】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【図24b】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【図24c】取付チューブが取り外されているときに係止要素を位置決めするためのステップを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0063】
より明瞭にするために、様々な実施形態の同一または同類の要素はすべての図において同一の引用符号によって示されている。
図1に関して、脊椎上へ固定されるように設計されたデバイス(1)であって、すべてが工場において使い捨ての無菌密封包装内に準備された、チューブ(7)および(8)にそれぞれ相互依存的に予め取り付けられた骨固定手段(2)およびその閉鎖手段(3)を含んでなるデバイスが示されている。
【0064】
以降の読解を容易にするために、上述のデバイス(1)は以降「スクリューデバイス(1)」と呼ばれることになる。
図示されていない特定の構成形態において、スクリューデバイス(1)は、すべてが同一の使い捨ての無菌密封包装内にある、使い捨てのチューブ(7)および(8)に相互依存的に予め取り付けられた数個の骨固定手段(2)および数個の閉鎖手段(3)を含んでなることができる。
【0065】
骨固定手段(2)は、骨内に挿入されるように設計されたスレッド部分(4)と、ロッド型またはプレート型の接続要素(6)を受承することが意図されたヘッド部分(5)とで構成されている。
【0066】
以降の読解を容易にするために、骨固定要素(2)は以降「スクリュー(2)」として認識されることになり、ヘッド部分(5)は以降「スクリューのヘッド(5)」として認識されることになり、ロッド型またはプレート型の接続要素(6)は以降「ロッド(6)」として認識されることになり、係止要素(3)は以降「止め具(3)」として認識されることになる。スクリュー(2)、ロッド(6)および止め具(3)のアセンブリは以降「インプラント」として認識されることになる。
【0067】
特定の構成形態において、スクリューのヘッド(5)は、ロッド(6)を受承するように設計されたチャネルが設けられたU字形状(25)を備えて配置構成される。好都合には、該チャネルは、スクリュー(2)およびロッド(6)を接続するために止め具(3)を受承するように設計された内部タップ(26)が設けられた2つの分枝部に隣接している。スクリュー(2)のスレッド部分(4)は、スクリューのヘッド(5)に関して固定されても可動性であってもよく;止め具(3)を備えたこの種のスクリュー(2)は公知の範囲の一部を形成し、椎骨を固定するための脊椎外科手術の最先端技術のうちの1つを構成する。
【0068】
インプラントを製造するために最も頻繁に用いられている材料はチタンである。本発明の特定の構成形態において、製造に使用される材料は、既知またはこれまで未知の任意の移植可能な材料、例えばPeek、ステンレス鋼、コバルト・クロムまたは更には繊維ガラスもしくは炭素をベースとした複合材であってよい。HATCP型(ヒドロキシアパタイトトリカルシウムホスフェート)またはその他のコーティングが、骨固定またはインプラントの全体的な機械的抵抗を改善するために施されてもよい。
【0069】
使い捨てのチューブ(7)および(8)は、適用に関する生体適合性基準を満たす限りにおいて、既知またはこれまで未知の任意の材料、例えば複合材料、ポリマー材料ならびに鉄および非鉄金属(アルミニウム)から製造されうる。好ましくは、使用される材料は環境保護要件に従うように再利用可能なものであろう。生体適合性基準を満たすため、または更に機械的性質を増強するために、コーティングが施されてもよい。
【0070】
好ましくは、デバイス(1)を形成している前記材料のうち少なくとも1つが、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルとは相いれない。
選択される滅菌方法は、最先端技術に従って前記材料の特徴に応じた適合性のものとなろう。この滅菌は、γ線照射または更にはエチレンオキシド(ETO)を使用する特定の処理によって実施されることが好ましいであろう。
【0071】
図2も、インプラントの挿入または除去のための無菌包装された使い捨て使用の器具のキット(10)について示す。この特定の構成形態では器具は合計6個であり、インプラントの挿入または除去に必要な外科手術手順の全てを実施することを可能にする。好都合には、この器具のキット(10)の製造に使用される材料またはコーティングは、チューブ(7)および(8)の製造に使用可能なものと同じである。
【0072】
器具のキット(10)であるこのデバイスは、脊椎外科手術の全体的なコストを低減するという利点、および患者間汚染を確実に無くすことにより院内感染の数を著しく低減するという利点のような、多くの長所を有する。
【0073】
器具のキット(10)であるこのデバイスは、主としてスクリュードライバー軸部、ハンドルおよびプライヤーで構成されている。
好都合には、限定するものでも制限するものでもないが、器具のキット(10)は、次の外科手術手順すなわち:椎骨の椎弓根内へのスクリュー(2)の挿入、患者の解剖学的構造に合わせるためのロッド(6)の曲げ、導入力には無関係のロッド(6)の挿入、止め具(3)の位置決め、器具が備え付けられた圧縮型および伸延型の椎骨の矯正操作、ならびに止め具(3)の控えめかつ確実な最終的締め付け、を行うことを可能にする。
【0074】
好都合には、かつ特定の構成形態によれば、器具のキット(10)は、移植されるべきロッド(6)の選択の前に外科医が最適な長さおよび湾曲を判断することを可能にするトライアルロッドを備えている。
【0075】
好都合には、同じ器具のキット(10)が、骨接合術後に機器を除去するために、または任意の他の臨床上の理由で使用されてもよい。
好都合には、このキット(10)を構成している多くの器具は多機能である。全ての特徴について続いて詳細に説明する。
【0076】
好都合には、スクリュー(2)および止め具(3)にそれぞれ予め取り付けられるチューブ(7)および(8)も多機能である。
好都合には、器具のキット(10)と予め取り付けられるチューブ(7)および(8)との組み合わせは、中央、側方もしくは両側の最小限に侵襲性の手法によるか、または従来の観血療法によるかのいずれかの、外科手法の選択を外科医に提供する。
【0077】
図3aおよび3bは、好ましい実施形態におけるスクリュー(2)への取付チューブ(7)の固定について説明している。
スクリューのヘッド(5)の外側表面は、U字形状のチャネル(25)の両側に配置構成された2つの凹凸部(20)を含んでなる。該凹凸部はチャネル(27)および内部ハウジング(21)から作られている。この構成形態において、取付チューブ(7)は2つのハーフシェル(30、31)で構成されている。スクリューのヘッド(5)の凹凸部の雌型形状は、ハーフシェル(30,31)の基端側端部の雄型形状に再現される。好都合には、スクリューのヘッド(5)の雄型の外部形状は、2つのハーフシェル(30,31)およびスクリュー(2)を全方向に(内部凹凸部(21)を回転の中心とした回転を除いて)強化かつ統合するために、2つのハーフシェルの基端側端部の雌型の内部形状(22)に再現される。
【0078】
より具体的には、各ハーフシェルの基端側端部はスクリューのヘッド(5)の分枝部のうち一方の形状に相補的な形状を備えたキャビティを有する。従って、2つのハーフシェル(30,31)がスクリューのヘッド(5)に設置されるとき、後者の分枝部はハーフシェルの基端側端部それぞれに配置構成されたキャビティの中に捕捉され、各キャビティに隣接する側壁がスクリューのヘッド(5)の分枝部の外側表面にはっきりと「密着」する。好都合には、各基端側端部のキャビティは突起部を含んでなり、該突起部は基端側端部がスクリューのヘッド(5)の上に置かれるときに該突起部がスクリューのヘッド上に配置構成された凹凸部に係合するように配置構成される。例証された実施形態では、スクリューのヘッド(5)の上部端に凹部が配置構成されている。
【0079】
当然明白なことであるが、本発明は、インプラントの保持手段に関して図4〜6に例証されるような取付チューブおよび突起部に限定されるものではなく、本発明の枠組みから逸脱することなくあらゆる他の形態の突起部またはあらゆる他のインプラント保持手段について設ける可能性を有する。
【0080】
好都合には、内部ハウジング(21)は、内部ハウジング(21)を回転点として方向(A)に従ってスクリューのヘッド(5)の上でハーフシェルを枢動/回動させることにより、ハーフシェルの位置決めを可能にするように配置構成される。内部ハウジング(21)を備えたこの雄型/雌型凹凸部のこの形態は、2つのハーフシェルの先端側部分が接触しているとき(図4a)には取り外し不可能であるという利点を有し、かつこれら2つのハーフシェル(30,31)が接触していないとき(図5)には容易な解離を可能にする。
【0081】
図3cおよび3dは、凹凸部の形状の2つの例をそれぞれ例示している。示された2つの例において、チャネル(27)はハウジング(21)と共に、入口開口部(27a)の高さL1よりも大きな内高さL2を有する受承キャビティを形成する。この寸法の違いは、少なくとも軸(x、y)に沿った移行において、スクリューのヘッド(5)への取付チューブ(7)の基端側端部の係止を可能にする。
【0082】
例示された実施形態では、この寸法の違いは、入口開口部(27a)に隣接する下部ベアリング端(21a)上でハーフシェル(7)を枢動させることにより該ハーフシェルの解離を可能にするように、入口開口部(27a)より下方の凹凸部の底部に生じる。
【0083】
1つの特定の構成形態では、取付チューブ(7)はスクリューにあわせてオーバーモールド成型される。
好都合には、取付チューブ(7)は、ロッド(6)の通過および導入を可能にするためにスクリューのヘッド(5)のU字形状(25)の延長として開孔部(32)を備えている(図10bおよび10c)。
【0084】
好都合には、チューブ(7)の先端側部分はスレッド(35)および凹凸部(36)を備えている。このスレッド(35)は係止要素保持チューブ(8)の押進要素(60)を受承するように設計され、凹凸部(36)は垂直保持要素(70)を受承するように設計されている(図10g)。スレッド(35)は、凹凸部が配置構成される表面の反対側の表面上に配置構成される。記載の実施形態では、スレッドはチューブ(7)の先端側部分の内側表面に、凹凸部(36)は前記チューブの外側表面に配置構成されている。
【0085】
取付チューブ(7)はその「ワンピース」型では例証されず下記に記載されるような2つの好ましい実施形態においてのみ例証される。チューブの外部形状は任意の形状であってよく、例えば型にかかわらず卵形であってもよいし更には六角形であってもよい。
【0086】
骨固定インプラント(2)へのチューブ(7)の固定は、例証されていない様々な設計によって行われてもよい。チューブ(7)は、プライヤーを形成する2本のアーム、すなわちインプラント上に保持するための閉鎖システムを備えたフォークでできていてもよいし、更には、制限するものではないが、固体チューブおよびそのインプラントへの固定手段でできていてもよく、インプラントの接続手段(21)はチューブ(7)の設計と合致している。
【0087】
図5は、2つのハーフシェルの間を接合するための好ましい実施形態について説明する。この構成形態では、2つのハーフシェル(30,31)は同一であり、ほぞ(33)/ほぞ穴(34)式デバイスによって相互に接続される。
【0088】
特定の構成形態では、これら2つのハーフシェルは接着結合、はんだ付け、クリップ留めまたはインターロックされてもよいが、好ましい実施形態は、追加のリング(40)を使った接合を伴う(図4aおよび4b)。
【0089】
この場合、取付チューブ(7)の先端側端部に設けられたスレッド(35)および凹凸部(36)を受承するのはリングである。好都合には、この場合リングの内部形状は2つのハーフシェルでできた取付チューブ(7)の外部形状に対応する。
【0090】
好都合には、第1の好ましい実施形態では、リングは、リング(40)の厚みの中に少なくとも1つのバヨネット(41)を備えている。取付チューブ(7)にリングを取り付けるために、取付チューブは、バヨネットに相対する少なくとも1つのスタッド(42)を含んでなる。取付チューブ(7)上でリング(40)を適所に維持するために、圧縮ばね(例示されていない)が該2つの要素の間に挟装される。リングおよび2つのハーフシェルの組み立ておよび解離はこうして単純化される。
【0091】
第2の好ましい実施形態では、リング(40)は少なくとも1つの貫通型スタッド(43)によって固着される。止め具(3)の締め付け力の間、このスタッドは、止め具(3)を締め付けるのに必要なトルクと、凹凸部(36)を介して垂直保持要素(70)によって加わる逆トルクとの間の剪断力にさらされる。好都合には、貫通型スタッド(43)は該剪断力の下で破壊されるような寸法とされる。好都合には、破壊トルクは止め具(3)の最適な締付けトルクに応じて変化する。好都合には、インプラントの最終締付けが行なわれたときにリング(40)はチューブ(7)から分離され、こうして2つのハーフシェルの解離が単純化される。
【0092】
図6および7は、止め具(3)に予め取り付けられた係止要素保持チューブ(8)のほかに、スクリュー(2)の取付チューブ(7)内におけるその相互接続を示す。
係止要素保持チューブ(8)は止め具(3)の基端側部分を確実に保持するように配置構成される。係止要素保持チューブ(8)および止め具(3)のユニットは係止アセンブリを形成する。
【0093】
好都合には、止め具(3)は、係止要素保持チューブ(8)の中に配置構成されたタップによって保持される。
好ましい変形形態によれば、このタップは、トラッピングにより止め具の保持を確実にするために止め具(3)のスレッドとはわずかに異なる。
【0094】
特定の変形形態によれば、止め具(3)はクリップ留めによって保持される。
好都合には、係止アセンブリの先端側端部は、止め具(3)の両側に、ロッド(6)と接触するように意図された止め具の面に関して止め具の高さと少なくとも等しい長さの、2つの突起部(50)を備えている。これらの突起部(50)の幅は、ロッド(6)の直径より大きくはなりえない。これら2つの突起部の機能は、ロッド(6)がヘッド(5)の相互依存要素すなわちU字形状チャネル(25)の底部と接触するまで、スクリューのヘッド(5)または前記ロッド(6)のいずれにおいても止め具(3)と接触することなく、ロッド(6)に影響力を及ぼすことである。
【0095】
好ましい構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の外部形状は、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の内部形状に相補的な形状を備えた少なくとも1つのダブテイル(51)を備えている。好都合には、係止要素保持チューブ(8)は各ハーフシェルに1つ、2つのダブテイル(51)を備えている。
【0096】
2つのハーフシェル(30,31)と係止要素保持チューブ(8)との間のこれらの相補形ダブテイル(51)は、アセンブリを機械的に強化することにより、高応力の下での2つのハーフシェルの分離または解離のいかなるリスクも回避し、かつアセンブリに屈曲およびねじれにおける抵抗力を与える。
【0097】
好ましい特定の構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の全長は取付チューブ(7)の全長よりも長く、また更には2つのハーフシェル+リングの全長よりも長い。したがって、止め具(3)が配置されてしまえば係止要素保持チューブ(8)を除去することが可能である。
【0098】
この特定の構成形態によれば、係止要素保持チューブ(8)の先端側部分(52)および押進要素(60)の内部形状(62)は、スクリュー(2)の相互依存的要素であるU字形状のハウジング(25)の底部におけるロッド(6)の位置決めに適合している。好都合には、この形態(52)は円筒形である。
【0099】
好都合には、押進要素(60)によるチューブ(8)の押進は、前記チューブの端部(53)において実施されてもよいし、形状(52)の配置構成によって形成された肩部(54)において実施されてもよい。
【0100】
好都合には、係止要素保持チューブ(8)の内部直径はスクリュードライバーの通過のために設計される。
記載された実施形態では、したがって係止要素保持チューブ(8)はロッド押出し具としての役割も果たす。
【0101】
好都合には、係止要素保持チューブ(8)の押進要素(60)/ロッド導入器は、図8、10および11に示されるような、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の先端側端部のスレッドに対応するスレッド(61)を備えたT字形状のハンドル(60)である。
【0102】
好都合には、このT字形状のハンドルはその全長にわたってカニューレが挿入されて(63)、止め具(80’)のスクリュードライバー軸部の通過が可能となっている。
特定の構成形態によれば、このハンドル(60)は、ロッド接続要素(6)を阻止する止め具(3)の最適な締付けトルクに、動力測定的に調節される。当業者にはよく知られているが、トルク機構は、2つの歯付きリング(64,65)、ならびに一連の「ベルビル」ワッシャー(66)またはばねから作られる。
【0103】
この特定の構成形態によれば、異なるスクリュードライバー軸部(80,80’)の基端側かみ合い部分は、止め具を締め付けるように意図されたスクリュードライバー軸部上のトルク機能のみを可能にするために、異なっている。
【0104】
図示されていない別の特定の構成形態によれば、止め具(3)を締め付けるためのスクリュードライバー軸部(80’)は、締め付け力の下で破壊されるように破壊開始部を有する。好都合には、破壊トルクは止め具(3)の最適な締付けトルクに応じて変化する。この特定の構成形態では、スクリュードライバー軸部(80’)は、長手方向に相互に連結された2つの区域、すなわち破壊開始部を備えたエンドピースおよび実際のスクリュードライバー軸部として形成されうる。エンドピースはこの場合、係止アセンブリ(8,3)の一体部品を形成する。
【0105】
図9は、チューブ(7)の垂直保持要素(70)を示す。この垂直保持要素(70)の端部のうち一方は、スクリュー(2)の取付チューブ(7)の先端側端部の凹凸部と相補的な凹凸部(71)を備えている。好ましい構成形態では、凹凸部(71)はノッチ(72)によって形成される。様々な特定の実施形態によれば、この凹凸部(71)は、チューブ(7)の上での垂直保持要素(70)の回転において維持されるという目的を伴って、例を挙げれば六角形、多角形または更にはヘキサローブの形状をとることができる。
【0106】
好都合には、この垂直保持要素(70)はさらに直線状のハンドルも構成し、様々なスクリュードライバー軸部(80,80’)を受承することができる。それに応じて凹凸部(73)が配置構成される。
【0107】
このハンドル(70)に、スクリュードライバー軸部(80,80’)の保持手段を提供することも好都合な場合がある。好ましい構成形態では、この保持は、スクリュードライバー軸部(80,80’)の直径と適合する形状および大きさのOリング(74)によって行なわれる。この保持は、例えばタング(図示されない)のような、任意の弾性の形状によって行なわれてもよい。
【0108】
好都合には、スクリュードライバー軸部(80’,80)との適合性を有するT字形状のハンドルとして使用されるように、ハンドルが直線状態とみなされる場合(その結果として直線状ハンドルと呼ばれることになる)、相補的な凹凸部(76)がハンドルの側面に配置構成される。
【0109】
好ましい構成形態によれば、この直線状ハンドル(70)の端部のうち一方は、スクリューのヘッド(5)の外部形状に相補的な形状(75)を備えている。
したがって、この直線状ハンドルは、取付チューブ(7)が適所にある場合および該チューブが取り外されている場合のいずれにおいても、止め具の締緩の間の逆トルク結果の行使を可能にする。
【0110】
好都合には、この直線状ハンドルの全長にわたってカニューレが挿入されて、止め具のスクリュードライバー軸部(80’)の通過が可能となっている。
特定の構成形態によれば、該ハンドルは、スクリューのヘッド(5)にほぼ相補的な形状(75)の締め付け止め具(3)をその端部に確実に保持するように配置構成される。この可能性により、取付チューブ(7)が適所にない場合に止め具(3)をスクリュー(2)の中に配置することが可能となる。
【0111】
好都合には、この保持は、止め具(6)と同一形状のタップ(76)によって行なわれるか、またはトラッピングにより前記止め具(6)の維持を確実にするためにわずかに異なっている。
【0112】
別の特定の変形形態によれば、止め具はクリップ留めによって保持される。
図10a〜10gおよび11は、本発明の様々な外科手術ステップについて説明している(椎骨は簡潔にするため図示されていない)。
【0113】
‐ 図10aは、椎骨におけるスクリュー・デバイス(1)の位置決めを表わす。ハンドル(70)およびスクリュードライバー軸部(80)はねじ留めのために使用される。全てのこれらの要素をスクリュー・デバイス(1)のスレッド(35)によって取り付けるために、図示されていないが相補的リングが使用されてもよい。
【0114】
‐ 図10bは、好都合にはここでは線(P)によって表わされた皮膚を過ぎた患者の創傷部の外側に位置する取付チューブ(7)の先端側部分にロッド(6)が配置されている2つのスクリュー・デバイス(1)を表している。
【0115】
‐ 図10cは、2つの取付チューブ(7)を通したロッド(6)の挿入を表わす。この下方へのロッド操作は、係止要素保持チューブ(8)の使用により行われてもよいし、はさみ型または別の種類のロッド保持プライヤーによって行なわれてもよい。この第2の構成形態において、図示されていないがはさみ型のロッド保持プライヤーは、2つの取付チューブ(7)の間を通過するように、ロッドをそのほぼ中央に保持する。
【0116】
‐ 図10dは、ハンドル押進要素(60)によるスクリュー(2)のU字形状チャネル内へのロッド(6)の押進を表している。ハンドル(60)の基端側部分にあるスレッド(61)は高い押し力の発揮を可能にする一方、チューブ(7)および(8)にあるダブテイルはねじれおよび屈曲におけるアセンブリを強化する。ロッド(6)のこの挿入ステップについては、保持要素(70)(図示されていない)は、押進のために伝達されたトルクを打ち消すことにより外科的処置のより一層優れた制御を得るために、垂直方向に使用可能である。
【0117】
‐ 図10eは、スクリューのヘッド(5)のU字形状(25)の底部に設置されたロッド(6)を表している。止め具(3)はスクリューのヘッド(5)にはまだ係合しておらず、係止要素保持チューブ(8)に予め取り付けられた状態である。
【0118】
‐ 図10fは、直線状のハンドル(70)および止め具(3)のスクリュードライバー軸部(80’)による、スクリューのヘッド(5)への該止め具(3)の配置を表わす。
【0119】
‐ 図10gは、スクリュー(2)におけるロッド(6)の最終的な固定ステップを表す。保持要素(70)は、アセンブリの逆トルクおよび保持を垂直方向に提供し;T字形状のハンドル(60)および止め具のスクリュードライバー軸部(80’)は、止め具(3)の締付けトルクの行使を可能にする。上述のように、最適な締付けに必要なトルクの測定は、リング(40)を破壊することにより、またはトルク型のT字形状のハンドル(60)の使用により、さらにはスクリュードライバー軸部(80’)を破壊することにより成すことが可能である。
【0120】
‐ 図11は同様に、取付チューブ(7)がスクリュー(2)の上の適所にない場合の最終的な締め付けステップを表している。確かに、解剖学的かつ寸法上の理由から、外科医は手術中にチューブを取り外す動機を持つ可能性がある。この事柄はまれであるが、外科手術の適切な遂行のためにときには必要である。この構成形態では、スクリューのヘッド(5)の逆トルク保持は、上述のように前記スクリューのヘッド(5)に相補的な形状を好都合に備えたハンドル(70)によって提供される。トルク型のT字ハンドル(60)および止め具のスクリュードライバー軸部(80’)により、インプラントの良好な把持に必要な止め具締付けトルクの行使が可能となる。この構成形態では、取付チューブ(7)は、凹凸部(71)を使用した逆トルクの垂直ハンドルとして使用されてもよい(図示されていない)。
【0121】
‐ 好都合には、この構成形態は、止め具の緩め、インプラントの除去、またはスクリュー(2)/ロッド(6)の間の接続の分離を必要とする任意の他の外科手術ステップのために、使用される。
【0122】
好都合には、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減するために、圧縮および伸延プライヤーのみが1対のプライヤーを形成する。最先端技術において、これらのプライヤーは2本の関節アームで成り立っており、該プライヤーの基端側部分はロッド(6)と重なり合うフォークで形成され、前記の同じフォークがインプラント上に所望の圧縮/伸延力を加える。
【0123】
図12は圧縮プライヤー(90)を表わす。このプライヤーは、2つのアーム(91,92)ならびに接合部(93)から主として構成されている。アーム(91,92)はそれぞれ、前記フォーク形状を終端とする湾曲した端部(94,95)を備えている。
【0124】
好都合には、接合部(93)は容易に取り外し可能である。
図13は、伸延操作に使用される上記の同じアーム(91)および(92)を表わす。2つの湾曲した基端側端部(94)および(95)の湾曲形状が活用されて、該形状が互いの上で「転がる」ことにより、スクリュー(2)どうしの間に両アーム(91,92)の圧迫による伸延力が働くようになる。
【0125】
好ましい構成形態では、2つの湾曲した基端側端部(94)および(95)は、2つのアーム(91,92)の前面への摺動を防止するために、その凸面部分にノッチを備えている。
【0126】
好都合には、図14に示されるように、2つの湾曲した基端側端部(94,95)は、2つのアーム(91,92)の側方への摺動を防止すために、相互接続手段(97)を含んでなる。
【0127】
好ましい構成形態では、この相互接続は、湾曲した基端側端部(94,95)のうち一方に配置構成されたスタッド(98)と、他方の湾曲した基端側端部に配置構成された溝部(99)とで構成されている。
【0128】
図15は、第2の実施形態による脊椎の安定化を行なうためのデバイス(100)について説明する。この実施形態では、デバイス(100)は、取付チューブ(7)に相互依存的に予め取り付けられた2つの骨固定要素(2)と、該骨固定要素上に接続ロッド(6)を係止するように設計された2つの係止要素とを含んでなり、前記係止要素は締め付けチューブ(8)に予め取り付けられている。好都合には、チューブ(7)は予め取り付けられたハンドル(60)およびスクリュードライバー(80)を含んでなる。これらの要素の配置構成は、図20に関連して以下にさらに説明されるであろう。
【0129】
チューブ/スクリュードライバー/ハンドル/スクリューおよびチューブ/係止要素のセットは、無菌かつ使い捨ての包装のため、密封包装(120)内に準備される。
このように包装されたセットは骨固定キットを形成し、接続ロッドを使用して脊椎安定化を実施するための2つの骨固定要素および2つの係止要素を利用可能にする。
【0130】
当然明らかなことであるが、本発明の範囲を逸脱する結果を伴うことなく、上述のようにチューブ上に予め取り付けられた2つの骨固定要素および2つの係止要素より多くを含んでなる骨固定キットについて準備することも可能である。
【0131】
図16は、本発明の実施形態の第2の実施例による、インプラントの挿入または除去のための器具のキット(110)について示している。先に説明された実施形態の実施例(図2)のように、器具のキット(110)は使い捨て使用向けであり、無菌包装されている。
【0132】
図示された実施形態では、器具のキット(110)は、椎弓根の孔部を準備するための器具類(スパーテル、タップ・センサ)、加えて椎弓根スクリューおよび接続ロッドの移植に必要な器具類(スクリュードライバー軸部80、プライヤー900,950、およびハンドル60,70)を含んでなる。注目すべきことは、器具のキット(110)の中に存在するプライヤー(900,950)が下記に説明される二重の機能性を有することである。
【0133】
器具のキット(110)は、先に説明された器具のキット(10)の一連の特徴をあらためて有している。
図17〜19は、図15のデバイスを形成するチューブ(7)および保持リング(40)の図を示している。チューブ(7)は、先に説明されたチューブの一連の特徴をあらためて有している。しかしながら、図15に示された実施例では、先に説明された実施例においてはリング(40)によって保持された押進要素(またはT字形状のハンドル)(60)および垂直保持要素(70)を受承するために使用される手段は、ここではチューブ(7)によって直接保持される。
【0134】
従って、記載された実施形態では、チューブ(7)の先端側部分(7a)は、垂直保持要素(70)を受承するように設計された凹凸部(36)が設けられた外側面(7b)と、押進要素(60)を受承するためのスレッド(35)が設けられた内側面(7c)とを含んでなる。記載された実施形態において、かつ先述の実施例において、凹凸部は六角形の形状である。
【0135】
好都合には、チューブ(7)の先端側部分(7a)は、凹凸部(36)の延長部において、リング(40)の内側面(40a)上に配置構成された相補的な形状の少なくとも1つのタング(400)と相互作用することができる雄ねじ(7d)を含んでなることにより、チューブ(7)の先端側端部におけるリングの固定を可能にする。この実施形態の例では、リング(40)の唯一の機能は、2つのハーフシェル(30,31)を互いに関して維持することである。
【0136】
好都合には、各ハーフシェル(30、31)に配置構成される雄ねじは、2つのハーフシェルのスレッドの接合から生じるスレッドが連続的であるように各ハーフシェルにおいてスレッドが同一であることを確実にするために、二条ねじで構成される。
【0137】
好都合には、2つのハーフシェル(30,31)がチューブ(7)を形成するために適所にあるとき、リング(40)は凹凸部(36)の称呼径より小さな外部直径を有している。リング(40)のこの特有の寸法取りの目的は、垂直保持要素(70)の位置が凹凸部(36)のレベルにあるときに該要素の通過を可能にすることである。
【0138】
好都合には、図21に例証されるように、先端側部分(7a)は、保持要素(70)がチューブ(7)の代用品として使用される場合にスクリュードライバー軸部(80,80’)の通過を可能にするために、凹凸部(36)のレベルに配置構成された穴部(700)を含んでなる。この図示された実施形態では、チューブ(7)は保持要素(70)の代わりとして使用され、その結果として該チューブはハンドルとして機能し、保持要素(70)はチューブ(7)の代わりとして機能している。
【0139】
図20は、図15に例証された取付チューブ/スクリュードライバー/固定要素アセンブリの中心線XX−XXに沿った断面図を示す。
図20に例証されるように、スクリュードライバー軸部(80)は固定要素(2)に予め取り付けられている。より具体的には、スクリュードライバー軸部(80)の基端側端部(80a)はスクリュー(2)と相互作用するように配置構成される。好都合には、該アセンブリは、固定要素(2)のスレッド部分(4)の軸上にスクリュードライバー軸部(80)が維持されるのを可能にする手段を含んでなる。非限定的な例を挙げると、骨固定要素の軸上にスクリュードライバー軸部(80)を維持する手段は、チューブ(7)の内側面上に配置構成された突起部(800)を含んでなる。
【0140】
図20に例証されるように、該アセンブリは、好都合には、チューブ(7)およびスクリュー(2)に関して所定の位置にスクリュードライバー軸部(80)を維持するための保持フィン(60’)を含んでなる。
【0141】
保持フィン(60’)はT字形状であって、チューブ(7)の先端側端部に予め取り付けられる。その下部はチューブ(7)の先端側部分のタップ(35)に対応するスレッド(61’)を含んでなる。
【0142】
好都合には、保持フィン(60’)は、その全長にわたって、スクリュードライバー軸部(80)が通り抜けるチャネルを含んでなる。
保持フィン(60’)は、チューブ(7)の中のスクリュードライバー軸部(80)の軸方向の保持を確実にすると同時に、スクリュー(2)のスレッド部分(4)への回転の付与を可能にするためにチューブ(7)の内部での該軸部の回転運動を可能にし、スクリューのヘッド(5)は軸部に関して不動を維持するように、配置構成される。
【0143】
好都合な実施形態によれば、該保持フィンはスクリュードライバー軸部(80)の位置合わせを骨固定要素(2)との一直線上に維持するように配置構成される。
チューブ(7)にも予め取り付けられるスクリュー上への、工場におけるスクリュードライバー軸部(80)の事前組立のために、許容差の低減が可能となり、従って、屈曲力によるスクリューのより良好な保持が保証される。
【0144】
この種の事前組立はさらに、一方では除去される骨固定要素上にスクリュードライバー軸部を配置する操作を伴う外科手術時間の節約を可能とし、他方では麻酔時間が短縮されるので手術危険度の制限を可能にするという長所を有する。
【0145】
そのような事前組立はさらに、スクリュードライバー軸部/スクリューを組み合わせる際のいかなる問題も回避するという長所を有する。
図11に示された実施形態と同じ方式で、チューブ(7)は垂直ハンドルとして、垂直ハンドル(70)は止め具のスクリュードライバー軸部(80’)のガイドチューブとして、使用可能である(図21)。
【0146】
図22aおよび22bは、器具のキット(110)に含まれる圧縮プライヤー(900)を示す。対称面Pを有する圧縮プライヤー(900)は、互いに連接された2つのアーム(910)、(920)を含んでなる。記載された実施形態では、該アームは互いに交差して配置構成されている。
【0147】
上述の圧縮プライヤー(図12)に関しては、各アーム(910,920)はフォーク形状の湾曲した端部(930)を有し、各アームのフォーク形状の端部(930)は、ロッド(6)と重なり合うことができるように対称面に関して互いに反対側に配置構成される。そのように配置構成されたアームの端部は、圧縮端部(930)として知られるプライヤーの端部を形成する。
【0148】
好都合には、圧縮端部(930)とは反対側の端部(940)は、アーム(910,920)を互いに向かって動かすことによりロッド(6)を把持することが可能となるように配置構成される。その結果としてプライヤー(900)の把持端部(940)と呼ぶことになる。把持を容易にするために、各アーム(910,920)の把持端部(940)はロッド(6)を受承するための空間を画成する2つの指部を含んでなる。従って、アーム(910,920)が接近した位置にある場合、ロッド(6)は、各アームの把持端部(940)の指部の間に捉えられて保持される。
【0149】
このように構成されて、圧縮プライヤー(900)はその圧縮端部(930)の使用により図22bに例証されるように骨固定要素への圧縮力の行使を可能とし、圧縮端部の反対側の把持端部(940)の使用により図22aに例証されるようにロッドの保持を可能とする。この二重機能性により、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減し、従ってそれに応じて扱われる器具の数を低減することが可能となる。
【0150】
インプラントの圧縮を行うのに必要な力を低減するために、接合部(901)は、圧縮端部(930)と接合部(901)と間の距離が把持端部(940)と接合部(901)との間の距離より確実に短くなるように設計され、該距離はプライヤーの長手方向軸に従うものとみなされる。
【0151】
図23aおよび23bは、器具のキット(100)に含まれる伸延プライヤー(950)を示す。
この実施形態では、対称面P’を有する伸延プライヤー(950)は、接合部(951)によって互いにヒンジ連結された2つのアーム(960,970)を含んでなる。
【0152】
各アーム(960,970)の各端部(980)は、フォーク形状の構成を備え、図23aおよび23bに例証されるようにロッド(6)と重なり合うように配置構成される。したがって、ロッド(6)に対する該アームの位置決めによって、2つの固定要素(2)の間(図23b)に配置されるか2つの固定要素(2)のいずれかの側(図23a)に配置されるかに依存して、端部はロッド(6)に対して所望の伸延/圧縮力を働かせることができることになる。この場合、伸延端部(980)または圧縮端部(990)と呼ぶことになる。
【0153】
この二重の機能性により、インプラントの挿入に必要な器具の数を低減し、従ってそれに応じて扱われる器具の数を低減することが可能となる。
広い距離にわたる圧縮を可能にするために、接合部(951)は、伸延端部(980)と接合部(951)との間の距離が圧縮端部(990)と接合部(951)との間の距離よりも確実に小さくなるように設計され、該距離はプライヤーの長手方向軸に従って判断される。
【0154】
このように構成されて、伸延プライヤー(950)は、図23bに例証されるように、圧縮端部を使用してインプラントへの伸延力の行使を、また図23aに例証されるように、把持端部を使用して広範囲の圧縮力の行使を、可能にする。
【0155】
図24a〜24cは、取付チューブ(7)がスクリュー(2)から取り外されているときのスクリュー(2)のヘッド(5)上への止め具(3)のアセンブリ・ステップを例証する。
【0156】
したがって、図24aに例証されるように、止め具(3)を有しているチューブ(8)は、スクリューのヘッド(5)の上に取り付けられたハーフシェル(30,31)のうちの1つに沿ってチューブ(8)を摺動させることにより、スクリューのヘッド(5)の上に配置される。その結果ハーフシェル(30)は、スクリューヘッドへ向けた止め具(3)の誘導を可能にする。
【0157】
チューブ(8)がハーフシェル(30)の中に完全に配置されると(図24b)、止め具のスクリュードライバー軸部(80’)が、ロッド(6)(図中には示されていないが存在する)およびスクリューのヘッド(5)への止め具(3)の締め付けを始めるために係止チューブ(8)の管の中へ挿入される(図24c)。
【0158】
図24a〜24cに例証された実施形態は、ヘッド(5)への止め具(3)の誘導および位置決めを可能にするためにチューブ(7)のハーフシェルを1つしか必要としないという意味で、好都合である。
【0159】
本発明は、実施例によって上記に説明されている。当然ながら、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の実施形態の様々な変形形態を生じることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)であって、前記デバイス(1)は、少なくとも:
− ロッド型またはプレート型の接続要素(6)を取り付けるためのインタフェースを備えた基端側部分(5)とスレッド付きの先端側部分(4)とを含んでなる、椎弓根スクリュー型または椎骨スクリュー型の骨固定要素(2)、
− 骨固定要素(2)の上に相互依存的に予め取付けられた取付チューブ(7)であって、骨固定要素(2)から取り外し可能な取付チューブ、
− 骨固定要素(2)および予め取付けられた取付チューブ(7)の無菌密封包装(1)
を含んでなることを特徴とするデバイス。
【請求項2】
取付チューブ(7)は、接続要素(6)が通過するための、骨固定要素(2)の基端側部分(5)に現れる、長手方向に伸びる開口部(32)を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項3】
脊椎デバイスは係止要素(3)をさらに含んでなり、取付チューブ(7)の内部直径は、骨固定要素上の接続要素の係止要素(3)の通過を可能にすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項4】
脊椎デバイスは、係止要素(3)に加えて付属品をさらに含んでなり、取付チューブ(7)の内部直径は、係止要素(3)の位置決めを行うための付属品の通過を可能にすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項5】
取付チューブ(7)を通り抜け、かつ、一端が骨固定要素(2)に予め取付けられた付属品を含んでなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項6】
取付チューブ(7)は、付属品を骨固定要素(2)と一直線上に保持する手段を備えていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項7】
前記保持手段は、取付チューブ(7)の内側面に配置構成された突起部を含んでなることを特徴とする、請求項6に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項8】
前記保持手段は、取付チューブ(7)の骨固定要素(2)を有する端部とは反対側の端部に設置された保持フィン(60’)を含んでなることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項9】
前記保持フィン(60’)は、取付チューブ(7)の中の付属品の軸方向の回転を可能にするために取付チューブ(7)と併せて配置構成されることを特徴とする、請求項8に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項10】
付属品はスクリュードライバー軸部(80)であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項11】
取付チューブ(7)は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項12】
取付チューブ(7)は骨固定要素にあわせてオーバーモールド成型されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項13】
取付チューブ(7)は、1つまたは数種の材料で作製され、これらの材料の少なくとも1つは、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルには適合性のない少ないことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項14】
取付チューブ(7)の先端側端部は、ハンドル型の垂直保持要素(70)の位置決めを行うための凹凸部(36)を含んでなることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項15】
取付チューブ(7)の先端側端部はスレッド付き領域またはタップ付き領域(35)を含んでなることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項16】
取付チューブ(7)は2つのハーフシェル(30,31)で構成されていることと、ハーフシェルの各々は、骨固定要素に相互依存的に予め取り付けられる基端側端部を有することとを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項17】
2つのハーフシェル(30,31)は同一であって、かつ、互いに反対側に配置構成されることを特徴とする、請求項16に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項18】
2つのハーフシェル(30,31)の先端側部分は隣接していることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項19】
2つのハーフシェル(30,31)は、その隣接部分のレベルにおいてほぞ穴結合式位置決め手段(33,34)を含んでなることを特徴とする、請求項18に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項20】
2つのハーフシェル(30,31)の先端側端部は、接着接合、はんだ付けまたは更にはクリップ留めされることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項21】
2つのハーフシェル(30,31)は、該ハーフシェルの先端側端部のレベルにおいて相互依存的に保持されることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項22】
2つのハーフシェルは、リング(40)によって該ハーフシェルの先端側端部のレベルにおいて互いに保持されることを特徴とする、請求項21に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項23】
リング(40)は、2つのハーフシェル(30,31)上に配置構成されたスタッド(42)と相互接続する少なくとも1つのバヨネット型形状(41)を含んでなることを特徴とする、請求項22に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項24】
リングと2つのハーフシェルとの間に圧縮ばねが設置されていることを特徴とする、請求項23に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項25】
リングは、リングと2つのハーフシェルとの間に少なくとも1つの横断スピンドル(43)を含んでなることを特徴とする、請求項22〜24のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項26】
横断スピンドル(43)の寸法取りは、所定トルクによる剪断力の下で破壊されるように規定されることを特徴とする、請求項25に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項27】
取付チューブ(7)およびリング(40)は強剛なアセンブリを形成するように配置構成されることを特徴とする、請求項22〜26のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項28】
2つのハーフシェル(30,31)は互いに相互依存的に保持されたときにガイドチューブを形成するように配置構成されることを特徴とする、請求項16〜27のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項29】
2つのハーフシェル(30,31)によって形成されたガイドチューブは、骨固定要素(2)上の接続要素の係止要素(3)の通過を可能にする内部直径を有することを特徴とする、請求項28に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項30】
2つのハーフシェル(30,31)によって形成されたガイドチューブは、係止要素の位置決めを確実にするための付属品の通過を可能にする内部直径を有することを特徴とする、請求項28に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項31】
2つのハーフシェル(30,31)はそれぞれ係止して骨固定要素(2)と係合するように配置構成された基端側端部を有することを特徴とする、請求項16〜30のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項32】
係止要素(3)には、係止アセンブリを形成するために係止要素保持チューブ(8)が相互依存的に予め取り付けられ、該係止要素(3)は係止要素保持チューブ(8)から取り外し可能であることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項33】
係止アセンブリは無菌包装されることを特徴とする、請求項32に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項34】
係止アセンブリは密封包装(1)内に無菌包装されることを特徴とする、請求項32または請求項33に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項35】
係止要素保持チューブ(8)は取付チューブ(7)内への挿入が可能な寸法であることを特徴とする、請求項32〜34のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項36】
取付チューブ(7)は少なくとも1つの位置決め起伏部が設けられた管状の内部壁を有し、併せて係止要素保持チューブは取付チューブ(7)の位置決め起伏部と相補的な形状の相補的位置決め起伏部を有することを特徴とする、請求項35に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項37】
係止要素保持チューブ(8)は、骨固定要素(2)の相互依存的インタフェース上に接続要素(6)を載せ置くために、係止要素保持チューブ(8)が取付チューブ(7)に挿入されたときに骨固定要素(2)の相互依存的インタフェースの向かい側に位置する軸受け起伏部が設けられた基端側部分を有することを特徴とする、請求項32〜36のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項38】
デバイスは、取付チューブ(7)内への係止要素保持チューブ(8)の挿入のための、係止要素保持チューブ(8)と相互作用する押進要素(60)を更に含んでなることを特徴とする、請求項32〜37のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項39】
押進要素(60)は、接続要素(6)を位置決めするための取付チューブ(7)のスレッド付き領域またはタップ付き領域(35)と相互作用するスレッドまたはタップを含んでなることを特徴とする、請求項38に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項40】
取付チューブ(7)は、係止要素保持チューブ(8)が内部に配置されると、ガイドチューブを形成することを特徴とする、請求項32〜39のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項41】
取付チューブ(7)および係止要素保持チューブ(8)は、係止要素保持チューブが取付チューブの内部に配置されると、強剛なアセンブリを形成することを特徴とする、請求項32〜40のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項42】
係止要素保持チューブ(8)は、スクリュードライバーの通過を可能にする内部形状を有することを特徴とする、請求項32〜41のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項43】
係止要素保持チューブ(8)は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されることを特徴とする、請求項32〜42のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項44】
デバイスの構成要素はすべて使い捨てであることを特徴とする、請求項1〜43のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項45】
デバイスの構成要素はいずれも1または数個の密封包装(1,10)内に無菌方式で包装されることを特徴とする、請求項1〜44のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項1】
後方進入路または後外側進入路を介して椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)であって、前記デバイス(1)は、少なくとも:
− ロッド型またはプレート型の接続要素(6)を取り付けるためのインタフェースを備えた基端側部分(5)とスレッド付きの先端側部分(4)とを含んでなる、椎弓根スクリュー型または椎骨スクリュー型の骨固定要素(2)、
− 骨固定要素(2)の上に相互依存的に予め取付けられた取付チューブ(7)であって、骨固定要素(2)から取り外し可能な取付チューブ、
− 骨固定要素(2)および予め取付けられた取付チューブ(7)の無菌密封包装(1)
を含んでなることを特徴とするデバイス。
【請求項2】
取付チューブ(7)は、接続要素(6)が通過するための、骨固定要素(2)の基端側部分(5)に現れる、長手方向に伸びる開口部(32)を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項3】
脊椎デバイスは係止要素(3)をさらに含んでなり、取付チューブ(7)の内部直径は、骨固定要素上の接続要素の係止要素(3)の通過を可能にすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項4】
脊椎デバイスは、係止要素(3)に加えて付属品をさらに含んでなり、取付チューブ(7)の内部直径は、係止要素(3)の位置決めを行うための付属品の通過を可能にすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項5】
取付チューブ(7)を通り抜け、かつ、一端が骨固定要素(2)に予め取付けられた付属品を含んでなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項6】
取付チューブ(7)は、付属品を骨固定要素(2)と一直線上に保持する手段を備えていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項7】
前記保持手段は、取付チューブ(7)の内側面に配置構成された突起部を含んでなることを特徴とする、請求項6に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項8】
前記保持手段は、取付チューブ(7)の骨固定要素(2)を有する端部とは反対側の端部に設置された保持フィン(60’)を含んでなることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項9】
前記保持フィン(60’)は、取付チューブ(7)の中の付属品の軸方向の回転を可能にするために取付チューブ(7)と併せて配置構成されることを特徴とする、請求項8に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項10】
付属品はスクリュードライバー軸部(80)であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項11】
取付チューブ(7)は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項12】
取付チューブ(7)は骨固定要素にあわせてオーバーモールド成型されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項13】
取付チューブ(7)は、1つまたは数種の材料で作製され、これらの材料の少なくとも1つは、134℃で18分間の保持相を伴うオートクレーブ滅菌サイクルには適合性のない少ないことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項14】
取付チューブ(7)の先端側端部は、ハンドル型の垂直保持要素(70)の位置決めを行うための凹凸部(36)を含んでなることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項15】
取付チューブ(7)の先端側端部はスレッド付き領域またはタップ付き領域(35)を含んでなることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項16】
取付チューブ(7)は2つのハーフシェル(30,31)で構成されていることと、ハーフシェルの各々は、骨固定要素に相互依存的に予め取り付けられる基端側端部を有することとを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項17】
2つのハーフシェル(30,31)は同一であって、かつ、互いに反対側に配置構成されることを特徴とする、請求項16に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項18】
2つのハーフシェル(30,31)の先端側部分は隣接していることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項19】
2つのハーフシェル(30,31)は、その隣接部分のレベルにおいてほぞ穴結合式位置決め手段(33,34)を含んでなることを特徴とする、請求項18に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項20】
2つのハーフシェル(30,31)の先端側端部は、接着接合、はんだ付けまたは更にはクリップ留めされることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項21】
2つのハーフシェル(30,31)は、該ハーフシェルの先端側端部のレベルにおいて相互依存的に保持されることを特徴とする、請求項16または請求項17に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項22】
2つのハーフシェルは、リング(40)によって該ハーフシェルの先端側端部のレベルにおいて互いに保持されることを特徴とする、請求項21に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項23】
リング(40)は、2つのハーフシェル(30,31)上に配置構成されたスタッド(42)と相互接続する少なくとも1つのバヨネット型形状(41)を含んでなることを特徴とする、請求項22に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項24】
リングと2つのハーフシェルとの間に圧縮ばねが設置されていることを特徴とする、請求項23に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項25】
リングは、リングと2つのハーフシェルとの間に少なくとも1つの横断スピンドル(43)を含んでなることを特徴とする、請求項22〜24のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項26】
横断スピンドル(43)の寸法取りは、所定トルクによる剪断力の下で破壊されるように規定されることを特徴とする、請求項25に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項27】
取付チューブ(7)およびリング(40)は強剛なアセンブリを形成するように配置構成されることを特徴とする、請求項22〜26のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項28】
2つのハーフシェル(30,31)は互いに相互依存的に保持されたときにガイドチューブを形成するように配置構成されることを特徴とする、請求項16〜27のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項29】
2つのハーフシェル(30,31)によって形成されたガイドチューブは、骨固定要素(2)上の接続要素の係止要素(3)の通過を可能にする内部直径を有することを特徴とする、請求項28に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項30】
2つのハーフシェル(30,31)によって形成されたガイドチューブは、係止要素の位置決めを確実にするための付属品の通過を可能にする内部直径を有することを特徴とする、請求項28に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項31】
2つのハーフシェル(30,31)はそれぞれ係止して骨固定要素(2)と係合するように配置構成された基端側端部を有することを特徴とする、請求項16〜30のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項32】
係止要素(3)には、係止アセンブリを形成するために係止要素保持チューブ(8)が相互依存的に予め取り付けられ、該係止要素(3)は係止要素保持チューブ(8)から取り外し可能であることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項33】
係止アセンブリは無菌包装されることを特徴とする、請求項32に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項34】
係止アセンブリは密封包装(1)内に無菌包装されることを特徴とする、請求項32または請求項33に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項35】
係止要素保持チューブ(8)は取付チューブ(7)内への挿入が可能な寸法であることを特徴とする、請求項32〜34のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項36】
取付チューブ(7)は少なくとも1つの位置決め起伏部が設けられた管状の内部壁を有し、併せて係止要素保持チューブは取付チューブ(7)の位置決め起伏部と相補的な形状の相補的位置決め起伏部を有することを特徴とする、請求項35に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項37】
係止要素保持チューブ(8)は、骨固定要素(2)の相互依存的インタフェース上に接続要素(6)を載せ置くために、係止要素保持チューブ(8)が取付チューブ(7)に挿入されたときに骨固定要素(2)の相互依存的インタフェースの向かい側に位置する軸受け起伏部が設けられた基端側部分を有することを特徴とする、請求項32〜36のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項38】
デバイスは、取付チューブ(7)内への係止要素保持チューブ(8)の挿入のための、係止要素保持チューブ(8)と相互作用する押進要素(60)を更に含んでなることを特徴とする、請求項32〜37のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項39】
押進要素(60)は、接続要素(6)を位置決めするための取付チューブ(7)のスレッド付き領域またはタップ付き領域(35)と相互作用するスレッドまたはタップを含んでなることを特徴とする、請求項38に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項40】
取付チューブ(7)は、係止要素保持チューブ(8)が内部に配置されると、ガイドチューブを形成することを特徴とする、請求項32〜39のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項41】
取付チューブ(7)および係止要素保持チューブ(8)は、係止要素保持チューブが取付チューブの内部に配置されると、強剛なアセンブリを形成することを特徴とする、請求項32〜40のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項42】
係止要素保持チューブ(8)は、スクリュードライバーの通過を可能にする内部形状を有することを特徴とする、請求項32〜41のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項43】
係止要素保持チューブ(8)は、複合材料、ポリマー材料、鉄合金もしくは非鉄合金材料または更にこれらの様々な材料の組み合わせで作製されることを特徴とする、請求項32〜42のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項44】
デバイスの構成要素はすべて使い捨てであることを特徴とする、請求項1〜43のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【請求項45】
デバイスの構成要素はいずれも1または数個の密封包装(1,10)内に無菌方式で包装されることを特徴とする、請求項1〜44のいずれか1項に記載の椎骨を固定するための脊椎デバイス(1,100)。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22a】
【図22b】
【図23a】
【図23b】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22a】
【図22b】
【図23a】
【図23b】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【公開番号】特開2013−91003(P2013−91003A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−33000(P2013−33000)
【出願日】平成25年2月22日(2013.2.22)
【分割の表示】特願2012−546482(P2012−546482)の分割
【原出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(512168799)
【氏名又は名称原語表記】SAFE ORTHOPAEDICS
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年2月22日(2013.2.22)
【分割の表示】特願2012−546482(P2012−546482)の分割
【原出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(512168799)
【氏名又は名称原語表記】SAFE ORTHOPAEDICS
【Fターム(参考)】
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