説明

脚揺動装置およびこれを備える椅子型マッサージ機

【課題】足をより広い範囲で揺動させることのできる脚揺動装置およびこれを備える椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】マッサージ機には、脚を支持する脚支持部30と、足を支持する足支持部40と、脚を揺動させる揺動機構50とが設けられている。脚支持部30には、脚背壁31を足支持部40に対して移動させる下腿移動機構60が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚を支持する脚支持部と、足を支持する足支持部と、脚を揺動させる揺動機構とを備える脚揺動装置およびこれを備える椅子型マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の椅子型マッサージ機には、脚を支持するオットマンと、臀部を支持する座部と、背中を支持する背もたれと、身体を揺動させる揺動機構とが設けられている。このマッサージ機は、揺動機構により座部を揺動させることにより脚および足を揺動させる。そして、脚および足が揺動することにより、身体をほぐす効果が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−29661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、身体をほぐす効果を高めるためには、足の揺動量を大きくすることが望ましい。しかし、従来のオットマンにおいては、左足と右足との間、左足の幅方向の外側、および右足の幅方向の外側にそれぞれ側壁が設けられているため、足の揺動範囲がこれらの各側壁により制限される。このため、脚の揺動により身体をほぐす点について改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、足をより広い範囲で揺動させることのできる脚揺動装置およびこれを備える椅子型マッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための手段を以下に記載する。
・本発明の脚揺動装置は、脚を支持する脚支持部と、足を支持する足支持部と、前記脚を揺動させる揺動機構とを備え、前記脚支持部には、下腿を支持する脚背壁と、この脚背面壁を前記足支持部に対して移動させる下腿移動機構とが設けられていることを特徴としている。
【0007】
・この脚揺動装置においては、前記下腿移動機構がエアバッグであることが好ましい。
・この脚揺動装置においては、前記エアバッグとして、左脚に対応する左エアバッグおよび右脚に対応する右エアバッグが設けられていること、前記左エアバッグにおいて前記左脚の外側に対応する部分が前記脚背壁に固定されていること、前記左エアバッグにおいて前記左脚の内側に対応する部分が前記脚背壁に対する移動が許容されること、前記右エアバッグにおいて前記右脚の外側に対応する部分が前記脚背壁に固定されていること、ならびに、前記右エアバッグにおいて前記右脚の内側に対応する部分が前記脚背壁に対する移動が許容されることが好ましい。
【0008】
・この脚揺動装置においては、前記下腿移動機構において前記下腿に接触する部分を接触部分として、前記接触部分の高さが前記接触部分の幅よりも大きいことが好ましい。
・この脚揺動装置においては、前記下腿移動機構において前記下腿に接触する部分を接触部分として、前記下腿移動機構による前記接触部分のうちの足側の下腿の移動量Aが前記下腿移動機構による前記接触部分のうちの膝側の下腿の移動量Bよりも大きいことが好ましい。
【0009】
・この脚揺動装置においては、前記接触部分のうちの膝側の端部を支点として前記膝側の下腿を移動させることが好ましい。
・この脚揺動装置においては、前記足支持部には、踵を支持する足背壁とこの足背壁を前記脚支持部に対して移動させる足壁移動機構とが設けられていることが好ましい。
【0010】
・この脚揺動装置においては、前記脚支持部には、前記下腿の側面と対向する脚側壁が設けられていること、ならびに、前記下腿移動機構が前記脚背壁を移動させた状態に維持し、かつ前記脚側壁が足側に移動することが好ましい。
【0011】
・本発明の椅子型マッサージ機は、臀部を支持する座部と、前記脚揺動装置とを備え、前記座部と前記脚揺動装置との相対的な姿勢を変更する姿勢変更機構が設けられていること、ならびに、前記下腿移動機構が前記脚背壁を移動させた状態に維持し、かつ前記座部と前記脚揺動装置とが互いに近づくように前記姿勢変更機構が前記座部と前記脚揺動装置との相対的な姿勢を変更することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、足をより広い範囲で揺動させることのできる脚揺動装置およびこれを備える椅子型マッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態の椅子型マッサージ機について、その側面構造を示す側面図。
【図2】同実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)はオットマンの側面構造を示す側面図、(b)はオットマンの正面構造を示す正面図。
【図3】同実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は図2(a)の下腿移動機構の正面構造を示す正面図、(b)は同(a)の側面構造を示す側面図。
【図4】同実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁が下腿を押上げていないときの図2(b)のB−B線のオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁が下腿を押上げたときの図2(b)のB−B線のオットマンの断面構造を示す断面図。
【図5】同実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁が下腿を押上げていないときの足支持部の平面構造を示す平面図、(b)は脚背壁が下腿を押上げたときの足支持部の平面構造を示す平面図。
【図6】本発明の第2実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁が下腿を押上げていないときのオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁が下腿を押上げたときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図7】同実施形態の椅子型マッサージ機について(a)は脚背壁を押上げていないときの下腿移動機構の側面構造を示す側面図、(b)は脚背壁を押上げたときの下腿移動機構の側面構造を示す側面図。
【図8】本発明の第3実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁が下腿を押上げていないときの脚支持部の平面構造を示す平面図、(b)は脚背壁が下腿を押上げたときの脚支持部の平面構造を示す平面図。
【図9】同実施形態の椅子型マッサージ機について、図8(a)の下腿移動機構の正面構造を示す正面図。
【図10】本発明の第4実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚支持部が下腿を押上げていないときのオットマンの側面構造を示す側面図、(b)は脚支持部が下腿を押上げたときのオットマンの側面構造示す側面図。
【図11】本発明の第5実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図12】本発明の第6実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)はオットマンの正面構造を示す正面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図13】本発明の第7実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)はオットマンの正面構造を示す正面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図14】本発明の第8実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)はオットマンの正面構造を示す正面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図15】本発明の第9実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)はオットマンの正面構造を示す正面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図16】本発明の第10実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図17】本発明の第11実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図18】同実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときの脚と脚側壁との関係を示す模式図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときの脚と脚側壁との関係を示す模式図。
【図19】本発明の第12実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときのオットマンの断面構造を示す断面図。
【図20】本発明のその他の実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)〜(c)はオットマンの正面構造を示す正面図。
【図21】本発明のその他の実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)および(b)はオットマンの正面構造を示す正面図。
【図22】本発明のその他の実施形態の椅子型マッサージ機について、オットマンの正面構造を示す正面図。
【図23】本発明のその他の実施形態の椅子型マッサージ機について、脚側揺動装置の側面構造を示す側面図。
【図24】本発明のその他の実施形態の椅子型マッサージ機について、(a)は脚背壁のエアバッグが収縮状態のときの脚と脚側壁との関係を示す模式図、(b)は脚背壁のエアバッグが膨張状態のときの脚と脚側壁との関係を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
図1を参照して、マッサージ機1の全体構成について説明する。
マッサージ機1には、体幹を支持するチェア10と、下肢を支持するオットマン20と、チェア10およびオットマン20の動作を制御する制御装置2とが設けられている。なお、オットマン20は「脚揺動装置」に相当する。
【0015】
チェア10には、臀部を支持する座部11と、座部11を支持する座フレーム11Aと、背中を支持する背もたれ12と、腕を支持する肘掛13と、座部11とオットマン20との相対的な姿勢を変更する姿勢変更機構70とが設けられている。姿勢変更機構70としては、電動モータ71およびボールねじ72を備えるものが設けられている。
【0016】
オットマン20には、脚LGを支持する脚支持部30と、足FTを支持する足支持部40と、脚LGを揺動させる揺動機構50と、脚LGを押上げる下腿移動機構60とが設けられている。またこの他に、脚支持部30と足支持部40とを互いに接続する脚フレーム21と、足支持部40を脚支持部30に対して回転させるための足フレーム22と、脚支持部30および足支持部40を座部11に対して回転させるための姿勢変更フレーム23とが設けられている。
【0017】
姿勢変更フレーム23は、座フレーム11Aに対する回転が可能な状態で座フレーム11Aに接続されている。足フレーム22は、脚フレーム21に対する回転が可能な状態で脚フレーム21に接続されている。脚支持部30は、下腿移動機構60および揺動機構50を介して姿勢変更フレーム23に接続されている。
【0018】
オットマン20の動作について説明する。
電動モータ71が正方向に回転するとき、ボールねじ72のナットがチェア10側からオットマン20側に移動する。これにより、姿勢変更フレーム23が座フレーム11Aとの接続部分を回転軸として下方から上方に回転する。このとき、姿勢変更フレーム23とともに揺動機構50および下腿移動機構60、ならびに下腿移動機構60と接続された脚フレーム21が下方から上方に回転する。このため、脚フレーム21に接続されている脚支持部30および足支持部40も同じ方向に回転する。
【0019】
すなわち、姿勢変更フレーム23が下方から上方に回転するとき、脚支持部30、足支持部40、揺動機構50、および下腿移動機構60が座部11に対して座部11から離間する方向に回転する。
【0020】
電動モータ71が逆方向に回転するとき、ボールねじ72のナットがオットマン20側からチェア10側に移動する。これにより、姿勢変更フレーム23が座フレーム11Aとの接続部分を回転軸として下方から上方に回転する。このとき、姿勢変更フレーム23とともに揺動機構50および下腿移動機構60、ならびに下腿移動機構60と接続された脚フレーム21が上方から下方に回転する。このため、脚フレーム21に接続されている脚支持部30および足支持部40も同じ方向に回転する。
【0021】
すなわち、姿勢変更フレーム23が上方から下方に回転するとき、脚支持部30、足支持部40、揺動機構50、および下腿移動機構60が座部11に対して座部11に接近する方向に回転する。
【0022】
図2を参照して、オットマン20の詳細な構成について説明する。
ここで、脚支持部30における方向として以下のものを定義する。
(a)脚支持部30を正面からみたときの同脚支持部30の長手方向を「脚幅方向Y1」とし、脚支持部30の短手方向を「脚高さ方向Z1」とし、脚幅方向Y1および脚高さ方向Z1に直交する方向を「脚奥行方向X1」とする。
(b)脚幅方向Y1において、マッサージ機1に着座した使用者からみて右側に向かう方向を「右方」とし、左側に向かう方向を「左方」とする。
(c)脚高さ方向Z1において、マッサージ機1に着座した使用者からみて足から膝に向かう方向を「上方」とし、膝から足に向かう方向を「下方」とする。
(d)脚奥行方向X1において、マッサージ機1に着座した使用者からみて脹脛から脛に向かう方向を「前方」とし、脛から脹脛に向かう方向を「後方」とする。
【0023】
また、足支持部40における方向として以下のものを定義する。
(a)足支持部40を正面からみたときの同足支持部40の長手方向を「足幅方向Y2」とし、足支持部40の短手方向を「足高さ方向Z2」とし、足幅方向Y2および足高さ方向Z2に直交する方向を「足奥行方向X2」とする。
(b)足幅方向Y2において、マッサージ機1に着座した使用者からみて右側に向かう方向を「右方」とし、左側に向かう方向を「左方」とする。
(c)足高さ方向Z2において、マッサージ機1に着座した使用者からみて足の裏から足の甲に向かう方向を「上方」とし、足の甲から足の裏に向かう方向を「下方」とする。
(d)足奥行方向X2において、マッサージ機1に着座した使用者からみて踵から足の指に向かう方向を「前方」とし、足の指から踵に向かう方向を「後方」とする。
【0024】
図2(b)に示されるように、脚支持部30には、脹脛を支持する脚背壁31と、脚背壁31の脚幅方向Y1の両側から前方に向けて突出する脚側壁32と、脚背壁31の脚幅方向Y1の中央部分から前方に向けて突出する脚中央壁33とが設けられている。
【0025】
脚支持部30においては、脚背壁31と左方の脚側壁32と脚中央壁33とにより左脚を収容するための脚収容空間34が形成されている。また、脚背壁31と右方の脚側壁32と脚中央壁33とにより右脚を収容するための脚収容空間34が形成されている。
【0026】
脚支持部30の脚背壁31には、脹脛をマッサージするエアバッグ35が設けられている。脚支持部30の左側の脚側壁32および右側の脚側壁32には、左脚および右脚の外側の側面をそれぞれマッサージするエアバッグ36が設けられている。脚支持部30の脚中央壁33には、左脚および右脚の内側の側面をそれぞれマッサージするエアバッグ37が設けられている。
【0027】
足支持部40には、足の裏を支持する足底壁41と、足底壁41の足幅方向Y2の各端部から上方に向けて突出する足側壁42と、足底壁41の足幅方向Y2の中央部分から上方に向けて突出する足中央壁43と、足底壁41の後端部分から上方に向けて突出する足背壁44とが設けられている。
【0028】
足支持部40においては、足底壁41と左方の足側壁42と足中央壁43と足背壁44とにより左足を収容するための足収容空間45が形成されている。また、足底壁41と右方の足側壁42と足中央壁43と足背壁44とにより右足を収容するための足収容空間45が形成されている。
【0029】
足支持部40の足底壁41には、足の裏をマッサージするエアバッグ46が設けられている。足支持部40の足側壁42には、足の外側の側面をマッサージするエアバッグ47が設けられている。足支持部40の足中央壁43には、足の内側の側面をマッサージするエアバッグ48が設けられている。
【0030】
図2(a)に示されるように、脚支持部30の脚側壁32および足支持部40の足側壁42には、脚フレーム21が取り付けられている。脚支持部30の脚側壁32には、下腿移動機構60の側部が取り付けられている。下腿移動機構60の背面には、揺動機構50が取り付けられている。揺動機構50の背面には、姿勢変更フレーム23が取り付けられている。
【0031】
足支持部40は、符号QAにより示される位置(以下、「基準位置QA」)から符号QBにより示される位置(以下、「限界位置QB」)までの範囲で脚支持部30に対して回転することができる。なお、足支持部40の動作範囲について、基準位置QAから限界位置QBまでの範囲のうちの基準位置QAおよび限界位置QBを除いた範囲を「足支持部40の中間回転範囲」とする。
【0032】
オットマン20には、足支持部40を限界位置QB側から基準位置QA側に向けて回転させる力を足支持部40に付与するばね(図示略)が設けられている。このため、足支持部40を基準位置QA側から限界位置QB側に向けて回転させる力がばねの力よりも小さいとき、足支持部40が基準位置QAに保持される。また、図1の足FT等により、足支持部40を基準位置QA側から限界位置QB側に向けて回転させる力が足支持部40に付与されているとき、足支持部40の位置はこの力とばねの力とが釣り合う位置に保持される。
【0033】
揺動機構50は、脚支持部30および下腿移動機構60を姿勢変更フレーム23に対して脚幅方向Y1において繰り返し揺動させる。脚支持部30および下腿移動機構60の揺動は、脚フレーム21を介して足支持部40に伝達される。これにより、脚支持部30および足支持部40が揺動機構50に連動して図1の座部11に対して揺動する。
【0034】
下腿移動機構60は、シャフト66を回転軸として、脚フレーム21、脚側壁32、脚中央壁33、足支持部40、揺動機構50、および下腿移動機構60自身に対して脚背壁31を回転させる。
【0035】
脚背壁31は、符号P11により示される位置(以下、「基準位置P11」)から符号P12により示される位置(以下、「限界位置P12」)までの範囲で下腿移動機構60等に対して回転することができる。なお、脚背壁31の動作範囲について、基準位置P11から限界位置P12までのうちの基準位置P11および限界位置P12を除いた範囲を「脚背壁31の中間回転範囲」とする。
【0036】
図3を参照して、下腿移動機構60の詳細な構成について説明する。
下腿移動機構60には、図2の脚フレーム21に取り付けられるハウジング61と、駆動源としての電動モータ62と、脚背壁31の回転軸としてのシャフト66と、脚背壁31が取り付けられる支持体67とが設けられている。またこの他に、電動モータ62の出力軸62Aの回転をシャフト66に伝達する第1プーリ63、第2プーリ64、およびベルト65が設けられている。
【0037】
電動モータ62は、ハウジング61に固定されている。シャフト66は、ハウジング61に対する回転が可能な状態でハウジング61に取り付けられている。第1プーリ63は、電動モータ62の出力軸62Aに固定されている。第2プーリ64および支持体67は、シャフト66に固定されている。
【0038】
下腿移動機構60の動作について説明する。
電動モータ62の出力軸62Aが回転することにより第1プーリ63が回転する。第1プーリ63が回転することにより第2プーリ64が回転する。第2プーリ64が回転することによりシャフト66が回転する。シャフト66が回転することにより支持体67が回転する。支持体67が回転することにより脚背壁31が下腿移動機構60に対して回転する。
【0039】
図2および図4を参照して、下腿移動機構60の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、第1〜第3通常モードおよび第1〜第3揺動モードが予め用意されている。
【0040】
各動作モードの内容を以下に示す。なお、図4(a)は、動作モードとして第2通常モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態を、また図4(b)は、動作モードとして第2揺動モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態をそれぞれ示している。
【0041】
(A)第1通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を基準位置P11に設定する。
【0042】
(B)第2通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を限界位置P12に設定する。
【0043】
(C)第3通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0044】
(D)第1揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を基準位置P11に設定する。
【0045】
(E)第2揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を限界位置P12に設定する。
【0046】
(F)第3揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構60により脚背壁31の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0047】
上記のとおり制御装置2は、動作モードに応じて下腿移動機構60を動作させることにより、基準位置P11から限界位置P12までの範囲で脚背壁31を足支持部40等に対して回転させる。
【0048】
図5を参照して、足FTの揺動範囲について説明する。
マッサージ機1では、揺動機構50を動作させることにより足FTをオットマン20に対して脚幅方向Y1に揺動させることができる。ここで、足FTが足幅方向Y2において揺動することが可能な範囲を「足揺動範囲」としたとき、この足揺動範囲の大きさはマッサージ機1の動作モードに応じて次のように異なる。
【0049】
図5(a)に示されるように、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているとき、すなわち動作モードとして第1通常モードまたは第1揺動モードが選択されているとき、足FTの踵が足支持部40の足背壁44に接触する。また、足FTの外側の側面の大部分が足側壁42に対向する。また、足FTの内側の側面の大部分が足中央壁43に対向する。このため、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときには、足側壁42および足中央壁43により足揺動範囲が制限される。
【0050】
図5(b)に示されるように、図4の脚背壁31の回転位置が限界位置P12に設定されているとき、すなわち動作モードとして第2通常モードまたは第2揺動モードが選択されているとき、足FTの踵が足支持部40の足背壁44から離間する。また、足FTの大部分が足支持部40よりも前方に突出する。
【0051】
このため、図4の脚背壁31の回転位置が限界位置P12に設定されているときには、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときと比較して、足側壁42および足中央壁43により足揺動範囲が制限される度合いが小さくなる。すなわち、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときよりも足揺動範囲が大きくなる。
【0052】
図4の脚背壁31の回転位置が中間回転範囲に設定されているとき、すなわち動作モードとして第3通常モードまたは第3揺動モードが選択されているとき、足FTの踵が足支持部40の足背壁44から離間する。なお、踵が足背壁44から離間する量は、脚背壁31の回転位置が限界位置P12に設定されているときよりも小さく、かつ脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときよりも大きい。
【0053】
このため、脚背壁31の回転位置が中間回転範囲に設定されているときには、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときと比較して、足側壁42および足中央壁43により足揺動範囲が制限される度合いが小さくなる。すなわち、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときよりも足揺動範囲が大きくなる。
【0054】
そして、動作モードとして第2揺動モードまたは第3揺動モードが選択されているときには、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定されているときよりも足揺動範囲が大きい状態で揺動機構50により脚が揺動させられる。このため、脚背壁31の回転位置が基準位置P11に設定された状態で揺動機構50を動作させる場合よりも広い範囲で脚が揺動する。
【0055】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば以下の効果が得られる。
(1)マッサージ機1においては、脚背壁31を限界位置P12または中間回転範囲に変更することのできる下腿移動機構60が設けられている。この構成によれば、足FTをより広い範囲で揺動させることができる。
【0056】
(第2実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第1実施形態のマッサージ機1の一部を変更したものとして構成されている。このため、以下では第1実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0057】
図6に示されるように、本実施形態のマッサージ機1には、第1実施形態の下腿移動機構60(図2)に代えて下腿移動機構80が設けられている。下腿移動機構80は、脚背壁31の全体を下腿移動機構80に対して平行移動させる。
【0058】
脚背壁31は、図6(a)において符号P21により示される位置(以下、「基準位置P21」)から図6(b)において符号P22により示される位置(以下、「限界位置P22」)までの範囲で下腿移動機構80等に対して移動することができる。なお、脚背壁31の動作範囲について、基準位置P21から限界位置P22までのうちの基準位置P21および限界位置P22を除いた範囲を「脚背壁31の中間移動範囲」とする。
【0059】
図7を参照して、下腿移動機構80の詳細な構成について説明する。
下腿移動機構80には、揺動機構50に取り付けられた一対の第1取付体81と、脚背壁31に取り付けられた一対の第2取付体82と、各取付体81,82のそれぞれに接続された一対の第1リンク83および一対の第2リンク84とが設けられている。またこの他に脚背壁31を移動させるエアシリンダ85が設けられている。
【0060】
第1取付体81は、揺動機構50の脚幅方向Y1の右方の部分および左方の部分に設けられたレール状の部材である。各第1取付体81には、脚高さ方向Z1が長手方向となりかつ脚奥行方向X1が短手方向となる長方形状の貫通孔である第1移動部分81Aが形成されている。
【0061】
第2取付体82は、脚背壁31の脚幅方向Y1の右方の部分および左方の部分に設けられたレール状の部材である。各第2取付体82には、脚高さ方向Z1が長手方向となりかつ脚奥行方向X1が短手方向となる長方形状の貫通孔である第2移動部分82Aが形成されている。
【0062】
各第1リンク83は、各第2取付体82および各第1取付体81の第1移動部分81Aに接続されている。各第1リンク83は、各第1リンク83と各第1取付体81との接続部分、および各第1リンク83と各第2取付体82との接続部分を中心に回転する。第2リンク84は、各第2取付体82の第2移動部分82Aおよび各第1取付体81に接続されている。各第2リンク84は、各第2リンク84と各第1取付体81との接続部分、および各第2リンク84と各第2取付体82との接続部分を中心に回転する。
【0063】
右方の第1リンク83および右方の第2リンク84は、同リンク83,84の中央部分において交差するように互いに接続されている。右方の第1リンク83は、右方の第2リンク84に対して回転することが可能な状態で同リンク84に接続されている。右方の第2リンク84は、右方の第1リンク83に対して回転することが可能な状態で同リンク83に接続されている。また、左方の第1リンク83および左方の第2リンク84は、同リンク83,84の中央部分において交差するように互いに接続されている。左方の第1リンク83は、左方の第2リンク84に対して回転することが可能な状態で同リンク84に接続されている。左方の第2リンクは、左方の第1リンク83に対して回転することが可能な状態で同リンク83に接続されている。
【0064】
エアシリンダ85は、右方の第1リンク83および右方の第1取付体81に取り付けられている。エアシリンダ85は、右方の第1リンク83に対する回転が可能な状態で同第1リンク83に取り付けられている。
【0065】
図7を参照して、下腿移動機構80の動作について説明する。
エアシリンダ85が伸縮することにより各第1リンク83と各第2取付体82との接続部分を中心として各第1リンク83および各第2リンク84が互いに逆方向に回転する。このため、各第1リンク83と各第1取付体81との接続部分および各第2リンク84と各第2取付体82との接続部分が脚奥行方向X1に向けて移動するため、脚背壁31が脚奥行方向X1に平行移動する。また、上記接続部分が脚奥行方向X1に向けて移動することを可能にするため、各第1リンク83の端部が第1移動部分81A内を移動し、かつ各第2リンク84の端部が第2移動部分82A内を移動する。
【0066】
下腿移動機構80の制御について説明する。
下腿移動機構80の各動作モードの脚背壁31の移動位置は、下腿移動機構60の各動作モードの脚背壁31の移動位置から次のように変更される。すなわち、第1通常モードおよび第1揺動モードでは、下腿移動機構80により脚背壁31の移動位置を基準位置P21に設定する。また、第2通常モードおよび第2揺動モードでは、下腿移動機構80により脚背壁31の移動位置を限界位置P22に設定する。また、第3通常モードおよび第3揺動モードでは、下腿移動機構80により脚背壁31の移動位置を中間回転範囲に設定する。
【0067】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下の(2)の効果が得られる。
【0068】
(2)マッサージ機1においては、脚背壁31の全体が平行移動する下腿移動機構80が設けられている。この構成によれば、脚背壁31の全体が脚LGを前方に向けて押上げるため、脚背壁31の上端部分の一部または下端部分の一部が脚LGを前方に向けて押上げる構成と比較して、脹脛に加わる圧力を小さくすることができる。
【0069】
(第3実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第1実施形態のマッサージ機1の脚支持部30および下腿移動機構60を変更したものとして構成されている。このため、以下では第1実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0070】
図8に示されるように、脚支持部30の脚中央壁33は、脚幅方向Y1において2分割されている。また、脚背壁31は、脚幅方向Y1において2分割されている。左方の脚側壁32、左方の脚背壁31、および左方の脚中央壁33には、1枚のカバー38が取り付けられている。右方の脚側壁32、右方の脚背壁31、および右方の脚中央壁33には、1枚のカバー38が取り付けられている。
【0071】
脚支持部30には、下腿移動機構90が右方の脚背壁31および左方の脚背壁31に対応して2個設けられている。各下腿移動機構90は、脚支持部30に設けられたカバー38のうちの脚背壁31に対応する部分を前方に持ち上げることにより脚LGを前方に持ち上げるものである。
【0072】
脚背壁31は、図8(a)において符号P31により示される位置(以下、「基準位置P31」)から図8(b)において符号P32により示される位置(以下、「限界位置P32」)までの範囲で下腿移動機構90等に対して移動することができる。なお、脚背壁31の動作範囲について、基準位置P31から限界位置P32までのうちの基準位置P31および限界位置P32を除いた範囲を「脚背壁31の中間移動範囲」とする。
【0073】
図9を参照して、下腿移動機構90の詳細な構成について説明する。
各下腿移動機構90には、駆動源となる電動モータ91と、電動モータ91の回転にともない回転する第1シャフト92Aおよび第2シャフト92Bと、カバー38を搬送する8個の滑車94とが設けられている。またこの他に、電動モータ91と第2シャフト92Bとの間には、電動モータ91の回転位相を180°変更する位相変更部材95が設けられている。
【0074】
電動モータ91の出力軸の下端部分には、プーリ91Aが設けられている。電動モータ91の出力軸の上端部分には、ギヤ部分91Bが設けられている。
位相変更部材95には、ギヤ部分91Bと噛み合うギヤ部分95Aと、電動モータ91の回転を第2シャフト92Bに伝達する伝達部分95Bとが設けられている。
【0075】
電動モータ91のプーリ91Aおよび第1シャフト92Aには、第1ベルト93Aが巻き掛けられている。位相変更部材95の伝達部分95Bおよび第2シャフト92Bには、第2ベルト93Bが巻き掛けられている。
【0076】
図8の脚側壁32のうちの前端部分かつ上端部分、前端部分かつ下端部分、後端部分かつ上端部分、および後端部分かつ下端部分には、滑車94が設けられている。脚中央壁33のうちの前端部分かつ上端部分、前端部分かつ下端部分、後端部分かつ上端部分、および後端部分かつ下端部分には、滑車94が設けられている。各滑車94には、カバー38が取り付けられている。カバー38の端部は、各シャフト92A,92Bのそれぞれに接続されている。
【0077】
下腿移動機構90の動作について説明する。
電動モータ91が回転することにともない、第1ベルト93Aが回転する。一方、位相変更部材95を介して第2ベルト93Bが回転する。これにともない、第1シャフト92Aおよび第2シャフト92Bが互いの回転方向が反対方向となるように回転する。これにより、カバー38の両端部が引っ張られる。このため、カバー38のうちの脚背壁31に対応する部分が前方に持ち上がる。このため、カバー38が図8の脚LGを前方に押上げる。
【0078】
下腿移動機構90の制御について説明する。
下腿移動機構90の各動作モードの脚背壁31の移動位置は、下腿移動機構60の各動作モードの脚背壁31の移動位置から次のように変更される。すなわち、第1通常モードおよび第1揺動モードでは、下腿移動機構90により脚背壁31の移動位置を基準位置P31に設定する。また、第2通常モードおよび第2揺動モードでは、下腿移動機構90により脚背壁31の移動位置を限界位置P32に設定する。また、第3通常モードおよび第3揺動モードでは、下腿移動機構90により脚背壁31の移動位置を中間回転範囲に設定する。
【0079】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下の(3)の効果が得られる。
【0080】
(3)マッサージ機1においては、カバー38のうちの脚背壁31に対応する部分が前方に向けて移動する下腿移動機構90が設けられている。この構成によれば、カバー38のうちの脚背壁31に対応する部分が脚LGを前方に向けて押上げるため、脹脛の全体にわたり押上げることができる。したがって、脹脛の一部を押上げる機構と比較して、脹脛に加わる圧力を小さくすることができる。
【0081】
(第4実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第1実施形態のマッサージ機1のオットマン20、揺動機構50および下腿移動機構60を変更したものとして構成されている。このため、以下では第1実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0082】
図10に示されるように、オットマン20においては、脚支持部30と足支持部40との間に隙間が形成されている。また、オットマン20から図2の脚フレーム21および足フレーム22が省略されている。
【0083】
また、オットマン20には、下腿移動機構100が設けられている。図2の下腿移動機構60が脚背壁31を前方に押上げることにより脚LGを前方に押上げるものに対して、下腿移動機構100は、足支持部40に対して脚支持部30を前方に移動させるものである。
【0084】
また、揺動機構50は、足支持部40に設けられている。これにともない、姿勢変更フレーム23が足支持部40に対向する位置まで延びている。揺動機構50が揺動することにより足支持部40が揺動する。そして下腿移動機構100を介して脚支持部30が揺動する。
【0085】
脚支持部30は、図10(a)において符号P41により示される位置(以下、「基準位置P41」)から図10(b)において符号P42により示される位置(以下、「限界位置P42」)までの範囲で足支持部40等に対して移動することができる。なお、脚支持部30の動作範囲について、基準位置P41から限界位置P42までのうちの基準位置P41および限界位置P42を除いた範囲を「脚支持部30の中間移動範囲」とする。
【0086】
下腿移動機構100の詳細な構成について説明する。
下腿移動機構100には、足支持部40に対して脚支持部30を移動させる駆動機構101と、脚支持部30および足支持部40を互いに接続する2本のリンク102とが設けられている。駆動機構101には、駆動源となる電動モータと、電動モータの回転を直線運動に変換するボールねじとが設けられている。
【0087】
各リンク102の上端部分は、脚支持部30に対する回転が可能な状態で同脚支持部30に接続されている。各リンク102の下端部分は、足支持部40に対する回転が可能な状態で同足支持部40に接続されている。
【0088】
図10を参照して、下腿移動機構100の動作について説明する。
駆動機構101が駆動することにともないリンク102が前方に押上げられる。これにともない、足支持部40とリンク102との接続部分を中心として足支持部40に対してリンク102が回転するとともに足支持部40に対して脚支持部30が前方に移動する。このとき、脚支持部30が前方に平行移動するため、脚支持部30とリンク102との接続部分を中心として脚支持部30に対してリンク102が回転する。
【0089】
図10を参照して、下腿移動機構100の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、第1〜第3通常モードおよび第1〜第3揺動モードが予め用意されている。
【0090】
(A)第1通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を基準位置P41に設定する。
【0091】
(B)第2通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37を動作させ、かつエアバッグ46〜48を停止する。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を限界位置P42に設定する。
【0092】
(C)第3通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を中間移動範囲に設定する。
【0093】
(D)第1揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を基準位置P41に設定する。
【0094】
(E)第2揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37を動作させ、かつエアバッグ46〜48を停止する。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を限界位置P42に設定する。
【0095】
(F)第3揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、下腿移動機構100により脚支持部30の移動位置を中間移動範囲に設定する。
【0096】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下の(4)の効果が得られる。
【0097】
(4)マッサージ機1においては、脚支持部30が足支持部40に対して前方に移動する下腿移動機構100が設けられている。この構成によれば、脚支持部30により脚LGを支持した状態で足支持部40に対して脚LGを前方に向けて移動させるため、脚LGが脚側壁32および脚中央壁33により挟まれた状態が維持される。脚背壁31が前方に移動する構成と比較して、脚LGの支持が安定する。
【0098】
(第5実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第1実施形態のマッサージ機1の下腿移動機構60を変更したものとして構成されている。このため、以下では第1実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0099】
図11に示されるように、オットマン20には、図2の下腿移動機構60に代えて、下腿移動機構110が設けられている。下腿移動機構110は、エアバッグ111により脚背壁31を回転させるものである。
【0100】
脚背壁31は、図11(a)において符号P51により示される位置(以下、「基準位置P51」)から図11(b)において符号P52により示される位置(以下、「限界位置P52」)までの範囲で下腿移動機構110等に対して移動することができる。なお、脚背壁31の動作範囲について、基準位置P51から限界位置P52までのうちの基準位置P51および限界位置P52を除いた範囲を「脚背壁31の中間回転範囲」とする。
【0101】
下腿移動機構110の詳細な構成について説明する。
下腿移動機構110には、上記エアバッグ111と、脚背壁31の回転中心となる回転軸112と、回転軸112を支持する軸支持体113とが設けられている。脚背壁31の上端部分にエアバッグ111が接触している。脚背壁31の下端部分に回転軸112が設けられている。
【0102】
下腿移動機構110の動作について説明する。
エアバッグ111が膨張することにともない、脚背壁31が前方に向けて押上げられる。このとき、脚背壁31が回転軸112を中心として前方に向けて回転する。
【0103】
下腿移動機構110の制御について説明する。
下腿移動機構110の各動作モードの脚背壁31の移動位置は、下腿移動機構60の各動作モードの脚背壁31の移動位置から次のように変更される。すなわち、第1通常モードおよび第1揺動モードでは、下腿移動機構110により脚背壁31の移動位置を基準位置P51に設定する。また、第2通常モードおよび第2揺動モードでは、下腿移動機構110により脚背壁31の移動位置を限界位置P52に設定する。また、第3通常モードおよび第3揺動モードでは、下腿移動機構110により脚背壁31の移動位置を中間回転範囲に設定する。
【0104】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果と同様の効果が得られる。
【0105】
(第6実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第1実施形態のマッサージ機1の下腿移動機構60を変更したものとして構成されている。このため、以下では第1実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0106】
図12に示されるように、オットマン20は、図2の下腿移動機構60に代えてエアバッグ35を用いる。すなわち、エアバッグ35は下腿移動機構を兼ねている。エアバッグ35は、固定部分35Aにより脚背壁31に固定されている。固定部分35Aは、エアバッグ35の四隅のそれぞれに設けられている。エアバッグ35が膨張状態のとき、エアバッグ35のうちの脚幅方向Y1の中央かつ脚高さ方向Z1の中央の部分が最も前方に突出する。
【0107】
以下では、エアバッグ35が最も膨張した状態を「膨張状態」とし、エアバッグ35が膨張していない状態を「収縮状態」とし、エアバッグ35の収縮状態から膨張状態までのうちの収縮状態および膨張状態を除いた状態の範囲を「中間状態」とする。
【0108】
図12を参照して、オットマン20の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、通常モードおよび第1〜第3揺動モードが予め用意されている。
【0109】
(A)通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させる。
(B)第1揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。またエアバッグ35を収縮状態に設定する。
【0110】
(C)第2揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37を停止し、かつエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を膨張状態に設定する。
【0111】
(D)第3揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37を停止し、かつエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を中間状態に設定する。
【0112】
図12を参照して、足支持部40に対する足FTの突出態様について説明する。
第2揺動モードおよび第3揺動モードのときには、エアバッグ35により脚LGが押上げられない。
【0113】
図12(b)に示されるように、第2揺動モードおよび第3揺動モードのときには、エアバッグ35により脚LGが前方に向けて押上げられることにともない、足支持部40に対して足FTが前方に向けて移動する。このため、通常モードおよび第1揺動モードのときよりも足FTが足側壁42から前方に突出する距離が大きくなる。
【0114】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果に加え、以下の(5)の効果が得られる。
【0115】
(5)マッサージ機1においては、エアバッグ35が下腿移動機構を兼ねている。この構成によれば、下腿移動機構の専用の構成を省略することができる。このため、オットマン20の軽量化を図ることができる。
【0116】
(第7実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第6実施形態のマッサージ機1のエアバッグ35を変更したものとして構成されている。このため、以下では第6実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0117】
図13に示されるように、脚背壁31には、エアバッグ120が設けられている。エアバッグ120の脚高さ方向Z1の大きさは、同エアバッグ120の脚幅方向Y1の大きさよりも大きい。また、エアバッグ120は、図12のエアバッグ35と同様に制御される。なお、エアバッグ120は「下腿移動機構」および「接触部分」に相当する。
【0118】
各エアバッグ120においては、破線円にて示された4個の固定部分121により脚背壁31に固定されている。各固定部分121は、エアバッグ120の四隅のそれぞれに形成されている。このため、各エアバッグ120が膨張状態においては、同エアバッグ120が脚背壁31に接触した状態が維持される。
【0119】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果および第6実施形態の(5)の効果に加え、以下の(6)の効果が得られる。
【0120】
(6)マッサージ機1においては、エアバッグ120の脚高さ方向Z1の大きさが同エアバッグ120の脚幅方向Y1の大きさよりも大きい。この構成によれば、脚高さ方向Z1において脹脛の全体にわたりエアバッグ120が対向するため、脹脛の一部にエアバッグが接触する構成と比較して、エアバッグ120により脹脛に加えられる圧力が小さくなる。
【0121】
(第8実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第7実施形態のマッサージ機1のエアバッグ120を変更したものとして構成されている。このため、以下では第7実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0122】
図14に示されるように、オットマン20には、図13のエアバッグ120に代えてエアバッグ130が設けられている。エアバッグ130の脚高さ方向Z1の大きさが同エアバッグ130の脚幅方向Y1の大きさよりも大きい。また、エアバッグ130は、図13のエアバッグ120と同様に制御される。なお、エアバッグ130は、「下腿移動機構」および「接触部分」に相当する。
【0123】
エアバッグ130の下方の部分には、複数の凹部からなる膨張部分131が設けられている。図14(b)に示されるように、エアバッグ130が膨張状態のとき、オットマン20の側面視において上記凹部が階段状に変形することにより膨張部分131が同階段状に膨張する。
【0124】
エアバッグ130が膨張状態においては、膨張部分131により同エアバッグ130の上方の部位の膨張度合よりも下方の部分の膨張度合のほうが大きい。このため、エアバッグ130の上方の部分よりも前方にエアバッグ130の下方の部分が突出する。
【0125】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果、第6実施形態の(5)の効果、および第7実施形態の(6)の効果に加え、以下の(7)の効果が得られる。
【0126】
(7)マッサージ機1においては、エアバッグ130が膨張状態のとき、エアバッグ130の上方の部位よりも下方の部位のほうが前方に突出する。この構成によれば、エアバッグ130が脹脛の下方の部分を前方に向けて押上げるため、下腿が膝を中心として前方に向けて回転する。このため、エアバッグが脹脛の上方の部分のみを前方に向けて押上げる構成と比較して、下半身全体が前方に移動することが抑制される。
【0127】
(第9実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第7実施形態のマッサージ機1のエアバッグ120を変更したものとして構成されている。このため、以下では第7実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0128】
図15(a)に示されるように、エアバッグ120の上端部分の2箇所には、固定部分121が設けられている。一方、エアバッグ120の下端部分の2箇所には、固定部分121が省略されている。固定部分121によりエアバッグ120の前面から脚背壁31に固定されている。このため、エアバッグ120が膨張状態のとき、エアバッグ120の上端部分が殆ど膨張しない。なお、エアバッグ120は「接触部分」に相当する。
【0129】
図15(b)に示されるように、エアバッグ120が膨張状態においては、固定部分121を支点としてエアバッグ120の下端部分が脚背壁31から前方に向けて離間する。このため、エアバッグ120が膨張状態においては、エアバッグ120の下端部分が同エアバッグ120の上端部分よりも前方に位置している。
【0130】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果、第6実施形態の(5)の効果、第7実施形態の(6)の効果、および第8実施形態の(7)の効果と同様の効果が得られる。
【0131】
(第10実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第9実施形態のマッサージ機1の足支持部40を変更したものとして構成されている。このため、以下では第9実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0132】
第9実施形態の足支持部40に対して足支持部40の構成が次のように異なる。
(a)足支持部40から足背壁44が省略されている。
(b)足支持部40の足側壁42に回転軸141と、この回転軸141を駆動させる駆動機構140とが設けられている。
【0133】
駆動機構140には、駆動源となる電動モータと、電動モータの回転を減速する減速機構とが設けられている。減速機構は、回転軸141に接続されている。
図16(b)に示されるように、駆動機構140が駆動するとき、足奥行方向X2において足底壁41と踵とが対向するように足支持部40が回転する。
【0134】
図16を参照して、オットマン20の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、第1〜第3通常モードおよび第1〜第27揺動モードが予め用意されている。
【0135】
なお、図16(a)は、動作モードとして第1通常モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態を、また図16(b)は、動作モードとして第10揺動モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態をそれぞれ示している。
【0136】
各動作モードとしての第1〜第3通常モードについて説明する。全ての通常モードにおいて揺動機構50の動作が停止し、かつエアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させている。
【0137】
(A1)第1通常モードでは、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
(A2)第2通常モードでは、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0138】
(A3)第3通常モードでは、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
各動作モードとしての第1〜第27揺動モードについて説明する。全ての揺動モードにおいて、揺動機構50を動作させ、かつエアバッグ36,37、およびエアバッグ46,47を動作させる。なお、第1〜第27揺動モードにおいてエアバッグ48は「足壁移動機構」に相当する。
【0139】
(B1)第1揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0140】
(B2)第2揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0141】
(B3)第3揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0142】
(B4)第4揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0143】
(B5)第5揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0144】
(B6)第6揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0145】
(B7)第7揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0146】
(B8)第8揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0147】
(B9)第9揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を基準位置QAに設定する。
【0148】
(B10)第10揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0149】
(B11)第11揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0150】
(B12)第12揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0151】
(B13)第13揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0152】
(B14)第14揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0153】
(B15)第15揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0154】
(B16)第16揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0155】
(B17)第17揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0156】
(B18)第18揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を限界位置QBに設定する。
【0157】
(B19)第19揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0158】
(B20)第20揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0159】
(B21)第21揺動モードでは、エアバッグ120を膨張状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0160】
(B22)第22揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0161】
(B23)第23揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0162】
(B24)第24揺動モードでは、エアバッグ120を中間状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0163】
(B25)第25揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を膨張状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0164】
(B26)第26揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を中間状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0165】
(B27)第27揺動モードでは、エアバッグ120を収縮状態で維持する。また、エアバッグ48を収縮状態で維持する。また、駆動機構140により足支持部40の回転位置を中間回転範囲に設定する。
【0166】
図16を参照して、足支持部40に対する足FTの突出態様について説明する。
第1〜8揺動モードおよび第10〜27揺動モードのときには、エアバッグ120により脹脛を押上げること、エアバッグ48により踵を押上げること、および足支持部40の回転位置を限界位置QBまたは中間回転範囲に設定することのいずれかが行われる。これにともない、足支持部40の足側壁42に対して足FTが前方に向けて移動する。このため、第1通常モードおよび第9揺動モードのときよりも足FTが足側壁42から前方に突出する距離が大きくなる。
【0167】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果、第6実施形態の(5)の効果、第7実施形態の(6)の効果、および第8実施形態の(7)の効果に加え、以下の(8)の効果が得られる。
【0168】
(8)マッサージ機1においては、足支持部40に回転軸141および駆動機構140が設けられている。この構成によれば、脚支持部30のエアバッグ120による脚LGの前方に向かい押上げることに加え、足支持部40のエアバッグ48により足FTを前方に向かい押上げる。このため、エアバッグ120により脚LGを前方に向けて押上げ、かつエアバッグ48により踵を前方に向けて押上げない構成と比較して、エアバッグ120の膨張量を少なくすることができる。
【0169】
(第11実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第9実施形態のマッサージ機1に図17に示される脚壁移動機構150を追加したものとして構成されている。このため、以下では第9実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0170】
図17に示されるように、脚壁移動機構150は、脚支持部30のうちの各脚側壁32および図18の脚中央壁33と、足支持部40とを脚背壁31に対して脚高さ方向Z1に向けて移動させるものである。なお、図17(a)に示される脚背壁31に対する各脚側壁32、脚中央壁33、および足支持部40の位置(以下、「相対移動位置R」)を「基準位置R1」とする。また、図17(b)に示される相対移動位置Rを「降下位置R2」とする。
【0171】
図17を参照して、オットマン20の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、第1および第2通常モードおよび第1〜第6揺動モードが予め用意されている。
【0172】
各動作モードの内容を以下に示す。なお、図17(a)は、動作モードとして通常モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態を、また図17(b)は、動作モードとして第5揺動モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態をそれぞれ示している。
【0173】
(A)第1通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを基準位置R1に設定する。
【0174】
(B)第2通常モードでは、揺動機構50の動作を停止する。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを降下位置R2に設定する。
【0175】
(C)第1揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを基準位置R1に設定する。
【0176】
(D)第2揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を膨張状態に設定する。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを基準位置R1に設定する。
【0177】
(E)第3揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を中間状態に設定する。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを基準位置R1に設定する。
【0178】
(F)第4揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを降下位置R2に設定する。
【0179】
(G)第5揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を膨張状態に設定する。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを降下位置R2に設定する。
【0180】
(H)第6揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ35を中間状態に設定する。また、脚壁移動機構150により相対移動位置Rを降下位置R2に設定する。
【0181】
図18を参照して、脚支持部30と脚LGとの関係について説明する。
図18(a)に示されるように、第1〜第3揺動モードのときには、脚高さ方向Z1において脚LGの腓骨頭BHと脚側壁32とが重なる。このため、この状態において脚LGが揺動したとき、脚側壁32に腓骨頭BHが接触する場合がある。
【0182】
図18(b)に示されるように、第4〜第6揺動モードのときには、腓骨頭BHよりも下方に脚側壁32が位置している。このため、この状態において脚LGが揺動したとき、脚側壁32に腓骨頭BHが接触することが抑制される。
【0183】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果、第6実施形態の(5)の効果、第7実施形態の(6)の効果、および第8実施形態の(7)の効果に加え、以下の(9)の効果が得られる。
【0184】
(9)マッサージ機1においては、オットマン20に脚壁移動機構150が設けられている。この構成によれば、第4〜第6揺動モードのときには、腓骨頭BHと脚側壁32との接触が抑制される。
【0185】
(第12実施形態)
本実施形態のマッサージ機1は第9実施形態のマッサージ機1の制御の一部を変更したものとして構成されている。このため、以下では第9実施形態のマッサージ機1と異なる点の詳細を説明し、同実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
【0186】
図19(a)に示されるように、第1〜第3通常モードにおいては、マッサージ機1に設けられたコントローラを用いて姿勢変更機構70を駆動させることにより図1の座部11とオットマン20との相対的な姿勢を使用者の所望の姿勢に変更している。このときの座部11とオットマン20との相対的な姿勢を「基準姿勢」とする。
【0187】
図19(b)に示されるように、揺動機構50が揺動するとき、姿勢変更機構70により足支持部40が基準姿勢よりも座部11の下方の部分に接近するように座部11とオットマン20との相対的な姿勢が制御されるモードを有する。以下では、揺動モードにおいての座部11とオットマン20との相対的な姿勢を「変更後姿勢」とする。なお、足支持部40が座部11の下方の部分に最も接近している状態において揺動機構50が揺動するときには、そのときの座部11とオットマン20との相対的な姿勢を維持する。
【0188】
図19を参照して、オットマン20の制御について説明する。
図1の制御装置2は、コントローラ(図示略)の操作に応じてオットマン20の動作モードを選択する。オットマン20の動作モードとしては、第1実施形態の第1〜第3通常モードと、第1実施形態の第1〜第3揺動モードに代えて第1〜第6揺動モードが予め用意されている。
【0189】
各動作モードの内容を以下に示す。なお、図19(a)は、動作モードとして第1通常モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態を、また図19(b)は、動作モードとして第5揺動モードが選択されているときのオットマン20の動作状態および下腿の状態をそれぞれ示している。
【0190】
(A)第1揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、姿勢変更機構70により基準姿勢に設定する。
【0191】
(B)第2揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ120を膨張状態に設定する。また、姿勢変更機構70により基準姿勢に設定する。
【0192】
(C)第3揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ120を中間状態に設定する。また、姿勢変更機構70により基準姿勢に設定する。
【0193】
(D)第4揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37、エアバッグ120、およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、姿勢変更機構70により変更後姿勢に設定する。
【0194】
(E)第5揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ120を膨張状態に設定する。また、姿勢変更機構70により変更後姿勢に設定する。
【0195】
(F)第6揺動モードでは、揺動機構50を動作させる。また、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させる。また、エアバッグ120を中間状態に設定する。また、姿勢変更機構70により変更後姿勢に設定する。
【0196】
このように、変更後姿勢かつエアバッグ120が膨張状態に制御されるため、基準姿勢かつエアバッグ120が膨張状態に制御される構成と比較して、足FTが足側壁42から前方に突出する距離が大きくなる。
【0197】
(実施形態の効果)
本実施形態のマッサージ機1によれば、第1実施形態の(1)の効果、第6実施形態の(5)の効果、第7実施形態の(6)の効果、および第8実施形態の(7)の効果に加え、以下の(10)の効果が得られる。
【0198】
(10)マッサージ機1においては、第4〜第6揺動モードにおいて、姿勢変更機構70により変更後姿勢にオットマン20が制御される。このため、足FTが足支持部40に対して前方に突出しやすくなる。
【0199】
(その他の実施形態)
本発明の実施態様は、第1〜第12実施形態の内容に限られるものではなく、例えば以下のように変更することもできる。また、以下の変形例は第1〜第12実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
【0200】
・第1実施形態(図3)では、下腿移動機構60のシャフト66が脚支持部30の下方の部分に設けられているが、脚支持部30の上方の部分にシャフト66を設けることもできる。この場合、電動モータ62は脚支持部30の下方の部分に設けられる。このような構成においては、脚背壁31が脚LGを押上げるとき、脚幅方向Y1の側面視において脚背壁31が時計回り方向に向けて回転する。
【0201】
・第2実施形態(図7)では、下腿移動機構80としてエアシリンダ85により第1リンク83を介して脚背壁31を前方に向けて移動させているが、脚背壁31を前方に向けて移動させる機構はこれに限られない。エアシリンダ85に代えて、第1リンク83を前方に向けて移動させる駆動機構を用いることもできる。なお、駆動機構には、駆動源となる電動モータと、電動モータの回転を脚奥行方向X1の往復運動に変換するボールねじとが設けられている。
【0202】
・また、下腿移動機構80として第1リンク83、第2リンク84、およびエアシリンダ85に代えて、蛇腹状のエアバッグを用いることもできる。この場合には、エアバッグが脚奥行方向X1に向けて膨張および収縮する。また、エアバッグに代えて、下腿移動機構80として駆動源となる電動モータと、電動モータの回転を脚奥行方向X1の往復運動に変換するボールねじとを用いることもできる。この場合には、ボールねじは脚背壁31に接続される。
【0203】
・第3実施形態(図9)では、電動モータ91のギヤ部分91Bと噛み合う位相変更部材95により第1シャフト92Aと第2シャフト92Bとの回転位相を変更しているが、第1シャフト92Aと第2シャフト92Bとの回転位相を変更する構成はこれに限られない。電動モータ91として第1シャフト92Aを回転させる電動モータMAと、第2シャフト92Bを回転させる電動モータMBとを設けることもできる。この場合、電動モータMAと電動モータMBとの回転方向は互いに反対方向となる。電動モータMAおよび第1シャフト92Aには第1ベルト93Aが巻き掛けられる。電動モータMBおよび第2シャフト92Bには第2ベルト93Bが巻きかけられる。また、位相変更部材95は省略される。
【0204】
・第6実施形態(図12)では、脚支持部30の脚背壁31にエアバッグ35が設けられているが、エアバッグ35を次のように変更することもできる。なお、脚幅方向Y1において脚背壁31のうちの脚中央壁33が設けられる側の部分に対応するエアバッグ35の部分を「内側部分」とし、脚幅方向Y1において脚背壁31のうちの脚側壁32が設けられる側の部分に対応するエアバッグ35の部分を「外側部分」とする。また、内側部分は各脚の内側に対応する部分であり、外側部分は各脚の外側に対応する部分である。
(A)図20(a)に示されるように、エアバッグ35の内側部分の2個の固定部分35Aを省略する。
(B)図20(b)に示されるように、エアバッグ35の上方の部分の2個の固定部分35Aを省略する。
(C)図20(c)に示されるように、脚支持部30の脚背壁31のうちのエアバッグ35よりも下方の部分にエアバッグ35を追加する。
【0205】
上記(A)の構成によれば、エアバッグ35の膨張状態においては、エアバッグ35の内側部分がエアバッグ35の外側部分よりも前方に向けて移動する。すなわちエアバッグ35の内側部分が脚背壁31から前方に離間する。このようにエアバッグ35が膨張することにより、足先が互いに離間するように脚LGが押上げられる。このため、第2揺動モードおよび第3揺動モードのときに足先同士が接触することが抑制される。
【0206】
・第7実施形態(図13)では、下腿移動機構としてエアバッグ120が各脚背壁31に1個設けられているが、図21(a)に示されるように、各脚背壁31に2個のエアバッグ120を設けることもできる。この場合、各エアバッグ120は脚幅方向Y1に並べられる。またエアバッグ120は2個に限られず、3個以上としてもよい。
【0207】
・第7実施形態(図13)では、下腿移動機構としてエアバッグ120が脚高さ方向Z1の距離が脚幅方向Y1の距離よりも大きいが、図21(b)に示されるように、下方に向けて脚幅方向Y1の距離が小さくなる台形形状に形成することもできる。
【0208】
・図21(b)に示されるエアバッグ120の変形例において、上方に向けて脚幅方向Y1の距離が小さくなる台形形状に形成することもできる。
・第8実施形態(図14)では、エアバッグ130の膨張状態においてエアバッグ130のうちの下方の部分が上方の部分よりも前方に膨張しているが、エアバッグ130のうちの上方の部分が下方の部分以上に膨張することもできる。
【0209】
・第9実施形態(図15)では、脚背壁31の上端部分にエアバッグ120の上端部分が固定されているが、図22に示されるように、脚高さ方向Z1において脚背壁31の下端部分とエアバッグ120の下端部分とが一致するように脚背壁31にエアバッグ120を設けることもできる。
【0210】
・第7〜第9実施形態(図13〜図15)では、エアバッグ120,130の脚高さ方向Z1の距離が脚幅方向Y1の距離よりも大きいが、エアバッグ120,130の脚高さ方向Z1の距離と脚幅方向Y1の距離とを同じとすることもできる。
【0211】
・第7〜第9実施形態(図13〜図15)では、下腿移動機構としてエアバッグ120,130を用いているが、エアバッグ120,130に代えて図23に示される下腿移動機構160を用いることもできる。この下腿移動機構160は、第1実施形態の下腿移動機構60と同様に制御される。
【0212】
下腿移動機構160は、脚背壁31を時計回り方向に回転させることにより脚LGを前方に向けて持ち上げるものである。下腿移動機構160には、駆動源となる電動モータ161と、脚背壁31の回転中心を形成する回転軸162と、回転軸162を支持する軸支持体163と、揺動機構50に取り付けられたストッパ164とが設けられる。以下では、脚背壁31がストッパ164に接触している脚背壁31の回転位置を「基準位置S1」とし、図23に示される脚背壁31の回転位置を「限界位置S2」とする。
【0213】
回転軸162は、脚背壁31の上端部分に取り付けられる。軸支持体163は、電動モータ161に取り付けられる。電動モータ161は揺動機構50の上端部分に脚高さ方向Z1に隣り合う状態で揺動機構50に取り付けられる。脚背壁31の下端部分にはエアバッグ35が設けられる。
【0214】
下腿移動機構160の動作について説明する。
基準位置S1から限界位置S2に向けて回転するとき、電動モータ161が駆動することにより脚背壁31が時計回り方向に回転する。これにより脚背壁31の下端部分が脹脛を前方に向けて押上げることにより脚LGが押上げられる。
【0215】
このとき、脚背壁31の下端部分が前方に向けて移動する。このため、脚背壁31の上方の部位よりも下方の部位のほうが前方に突出する。
また、脚背壁31の上端部分が脚背壁31の回中心となるため、同上端部分が脚LGを前方に移動させる移動量が「0」となる。
【0216】
・第11実施形態(図17)では、第4〜第6揺動モードのときに各脚側壁32、脚中央壁33、および足支持部40が基準位置R1から降下位置R2に移動するが、図24に示されるように、第4〜第6揺動モードのときに各脚側壁32および脚中央壁33を基準位置R1から降下位置R2に移動させることもできる。このとき、足支持部40は移動しない。この場合、各脚側壁32を挿入する脚収容部分42Aを各足側壁42に形成する。また脚中央壁33を挿入する脚収容部分43Aを各脚中央壁33に形成する。
【0217】
図24(a)に示されるように、第1〜第3揺動モードのときには、各脚側壁32の下端部分が各足側壁42よりも上方に位置し、かつ脚中央壁33の下端部分は足中央壁43よりも上方に位置する。
【0218】
図24(b)に示されるように、第4〜第6揺動モードのときには、各脚側壁32が足側壁42に対して下方に向けて移動するため、各脚側壁32の下方の部分が各足側壁42の脚収容部分42Aに挿入される。また、脚中央壁33が足中央壁43に対して下方に向けて移動するため、脚中央壁33の下方の部分が足中央壁43の脚収容部分43Aに挿入される。
【0219】
・第12実施形態(図19)において、姿勢変更機構70としてユーザーが手動で座部11とオットマン20との相対的な姿勢を変更することが可能な構成を用いることもできる。
【0220】
・第10〜12実施形態(図16、図17、および図19)では、下腿移動機構として第9実施形態のエアバッグ120を用いているが、エアバッグ120に代えて下腿移動機構を次のように変更することもできる。
(a)エアバッグ120から第1実施形態の下腿移動機構60(図4)に変更する。
(b)エアバッグ120から第2実施形態の下腿移動機構80(図6)に変更する。
(c)エアバッグ120から第3実施形態の下腿移動機構90(図8)に変更する。
(d)エアバッグ120から第5実施形態の下腿移動機構110(図11)に変更する。
(e)エアバッグ120から第6実施形態のエアバッグ35(図12)に変更する。
(f)エアバッグ120から第8実施形態のエアバッグ130(図14)に変更する。
【0221】
・第1〜第5実施形態(図4、図6、図8、図10、および図11)では、各揺動モードにおいて、エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を動作させているが、エアバッグの動作態様を以下のように変更することもできる。
(a)エアバッグ35〜37を停止し、かつエアバッグ46〜48を動作させる。
(b)エアバッグ35〜37を動作させ、かつエアバッグ46〜48を動作させる。
(c)エアバッグ35〜37およびエアバッグ46〜48を停止する。
【0222】
・第6〜第12実施形態(図12〜図19)では、各揺動モードにおいて、エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を動作させているが、エアバッグの動作態様を以下のように変更することもできる。
(a)エアバッグ36,37を停止し、かつエアバッグ46〜48を動作させる。
(b)エアバッグ36,37を動作させ、かつエアバッグ46〜48を動作させる。
(c)エアバッグ36,37およびエアバッグ46〜48を停止する。
【0223】
・第1〜第11実施形態(図1)において姿勢変更機構70を省略することもできる。
・第1〜第12実施形態(図1)において、オットマン20の脚支持部30の後方に揺動機構50が設けられているが、揺動機構50が設けられる位置はこれに限られない。足支持部40の後方に揺動機構50を設けることもできる。また、座部11の下方に揺動機構50を設けることもできる。
【0224】
・第1〜第12実施形態(図1)では、チェア10およびオットマン20が設けられた椅子型のマッサージ機1に本発明の脚揺動装置を適用した構成の一例を示しているが、本発明の脚揺動装置は椅子型のマッサージ機1に限られない。例えば、使用者が寝た状態でマッサージが行われるベッド型のマッサージ機に本発明の脚揺動装置を適用することもできる。要するに、脚LGを揺動することのできるマッサージ機であれば本発明の脚揺動装置を適用することができる。
【符号の説明】
【0225】
1…マッサージ機(椅子型マッサージ機)、11…座部、20…オットマン(脚揺動装置)、30…脚支持部、31…脚背壁、32…脚側壁、33…脚中央壁、35…エアバッグ(下腿移動機構)、40…足支持部、44…足背壁、48…エアバッグ(足壁移動機構)、50…揺動機構、60…下腿移動機構、70…姿勢変更機構、80…下腿移動機構、90…下腿移動機構、100…下腿移動機構、110…下腿移動機構、120…エアバッグ(下腿移動機構)、130…エアバッグ(下腿移動機構)、160…下腿移動機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚を支持する脚支持部と、足を支持する足支持部と、前記脚を揺動させる揺動機構とを備える脚揺動装置において、
前記脚支持部には、下腿を支持する脚背壁と、この脚背面壁を前記足支持部に対して移動させる下腿移動機構とが設けられていること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の脚揺動装置において、
前記下腿移動機構がエアバッグであること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の脚揺動装置において、
前記エアバッグとして、左脚に対応する左エアバッグおよび右脚に対応する右エアバッグが設けられていること、
前記左エアバッグにおいて前記左脚の外側に対応する部分が前記脚背壁に固定されていること、
前記左エアバッグにおいて前記左脚の内側に対応する部分が前記脚背壁に対する移動が許容されること、
前記右エアバッグにおいて前記右脚の外側に対応する部分が前記脚背壁に固定されていること、
ならびに、前記右エアバッグにおいて前記右脚の内側に対応する部分が前記脚背壁に対する移動が許容されること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の脚揺動装置において、
前記下腿移動機構において前記下腿に接触する部分を接触部分として、前記接触部分の高さが前記接触部分の幅よりも大きいこと
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の脚揺動装置において、
前記下腿移動機構において前記下腿に接触する部分を接触部分として、前記下腿移動機構による前記接触部分のうちの足側の下腿の移動量Aが前記下腿移動機構による前記接触部分のうちの膝側の下腿の移動量Bよりも大きいこと
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項6】
請求項5に記載の脚揺動装置において、
前記接触部分のうちの膝側の端部を支点として前記膝側の下腿を移動させること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の脚揺動装置において、
前記足支持部には、踵を支持する足背壁と、この足背壁を前記脚支持部に対して移動させる足壁移動機構とが設けられていること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の脚揺動装置において、
前記脚支持部には、前記下腿の側面と対向する脚側壁が設けられていること、
ならびに、前記下腿移動機構が前記脚背壁を移動させた状態に維持し、かつ前記脚側壁が足側に移動すること
を特徴とする脚揺動装置。
【請求項9】
臀部を支持する座部と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の脚揺動装置とを備える椅子型マッサージ機において、
前記座部と前記脚揺動装置との相対的な姿勢を変更する姿勢変更機構が設けられていること、
ならびに、前記下腿移動機構が前記脚背壁を移動させた状態に維持し、かつ前記座部と前記脚揺動装置とが互いに近づくように前記姿勢変更機構が前記座部と前記脚揺動装置との相対的な姿勢を変更すること
を特徴とする椅子型マッサージ機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公開番号】特開2013−13630(P2013−13630A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149573(P2011−149573)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】