説明

脱ぎ揃え履き物

【課題】 学校などのように、入り口にトイレ用のスリッパやサンダルなどの履き物置き場があるトイレで、履き物を履いて用を足した後、トイレの入り口に元のようにきれいに揃えて脱ぐのはとても難しい。そこで、きれいに揃えて脱げる履き物を提供する。
【解決手段】一足の履き物の左右のうち、どちらか片方の履き物の靴底の内側に羽根の形をした部分を付け、履き物を脱ぐ時、もう一方の履き物の内側縁で前記羽根を踏み、きれいに揃えて脱げることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トイレなどで使用した後、きれいに揃えて脱ぐことができるスリッパやサンダル、以下スリッパと記す、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、学校などのような所にある、たくさんの人が使うトイレで、入り口でスリッパを履いて用を足した後、トイレの入り口でスリッパを脱ぐとき、きれいに揃えて脱ぐのは難しかった。スリッパを脱ぐところに、スリッパの形をペンキなどでかたどり、そこに脱ぐように工夫はするが、揃えて脱ぐのは難しいものである。
【0003】
【特許文献1】 登録実用新案第3121613号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スリッパを揃えて脱ごうとしても、つい乱雑な扱いとなってしまう。揃えて脱ごうと気持ちを集中した時は、揃えて脱ぐことが可能になるが、いつもそんな集中ができるとは限らない。そこで、少しの注意できれいに揃えて脱げるスリッパを考えた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
左右どちらかのスリッパの内側に羽根を付け、スリッパを脱ぐ時に前記羽根をもう一方のスリッパの内側で踏んで、きれいに揃えて脱げるスリッパを作る。
【0006】
また、別の方法として磁石を使うこともできる。左右どちらかのスリッパの内側にN極の磁石を取り付け、もう反対側のスリッパの内側にS極の磁石を取り付け、2つの磁石の引き合う力で、スリッパをひっつけて固定してから、揃えて脱げるスリッパを作る。
【0007】
さらに、スリッパ本体だけでなく、スリッパを脱ぐ場所に、スリッパかかと部分の形状を立体的にかたどった枠板を置く。すると、スリッパを脱ごうとする人は、その枠板にスリッパをまず、はめて、それから脱ごうとすると脱ぎやすいので、スリッパをきれいに揃えて脱ぐことができる。
【発明の効果】
【0008】
学校などたくさんの人が使うトイレで、入り口でスリッパを履いて用を足した後、トイレの入り口でスリッパをきれいに揃えて脱ぐことができる。次にこのスリッパを使う人が気持ちよく使える。また、見た目もきれいで、トイレの前を通る人の気分もよい。これらの事で日常生活の中に1つのしまりがつき、他の生活面にもよい影響が現れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
スリッパの左右のどちらに羽根を付けてもよいのだが、いま仮に、ゴム製スリッパの左側に羽根を付ける場合を考える。成形の段階で、スリッパの左側の内側に厚さ5mmぐらい、巾2.5cmぐらい、長さ12cmぐらいの羽根が一体化したスリッパを作る。スリッパの右側は、一般的な形状のスリッパでよい。
羽根のみを上記の寸法でゴムなどの樹脂で成形し、接着剤で後付けしてもよい。
このスリッパを使用する時は、右のスリッパの内側で、左のスリッパの内側の羽根を踏んで、揃えて脱ぐ。
【0010】
別の実施方法として、磁石を用いる。磁石は乱雑な取り扱いでも壊れないように、ゴム製磁石を使う。一般的な形状のスリッパの左右の内側にゴム製磁石を接着剤で貼り付ける。左側がN極なら右側にS極、左側がS極なら右側にN極を貼り付ける。ゴム製磁石の大きさは、1つが長さ5cm、巾2cm、厚み5mmぐらいのものを使う。
ゴム製磁石の磁力が弱い時は、片方の足の内側に前後1個ずつ、左右で合計4個を使う。このスリッパを使用する時は、左右のスリッパの内側を揃えると、ゴム製磁石が引き合ってくっつくので、それから脱ぐ。
【0011】
スリッパ本体の加工だけでなく、2cmぐらいの厚さの樹脂の板に1足分のスリッパのかかとの形を、奥行き4cmぐらいとる。たて7cmぐらいの前記の樹脂の板に1足分のスリッパのかかとの形をとり、10cmぐらい間隔をあけ次の1足分のスリッパのかかとの形をとる。前記の樹脂の枠板の横の長さは、トイレの入り口の間口に等しい長さが理想的ではあるが、スリッパ3足分90cmを1つの枠板の横の長さとし、トイレの間口に合わせて必要数を用意する。
【0012】
実際に発明を実施する時は、スリッパ本体に羽根を付けたものか、ゴム製磁石を付けたものだけを単独で使ってもよいが、スリッパのかかとの形をかたどった樹脂の枠板をトイレの入り口に置いて併用すると、スリッパを揃えてきれいに脱ぐことがより確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 左側に羽根を持つ場合の本発明のスリッパの斜視図である。
【図2】 磁石を使った場合の本発明のスリッパの平面図である。
【図3】 かかと部分をかたどった枠板に、羽根を持ったスリッパを1足分はめた時の斜視図である。たて7cm×横30cm×厚さ2cm。
【符号の説明】
【0014】
1 スリッパ左側 2 スリッパ右側
3 羽根 4 N極の磁石
5 S極の磁石 6 かかとの形をかたどった枠板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンダルやスリッパの左右どちらかの内側に、羽根を付ける。
【請求項2】
サンダルやスリッパの左右どちらかの内側にN極の磁石、その反対側のサンダルやスリッパの内側にS極の磁石を付ける。
【請求項3】
サンダルやスリッパの置き場に、サンダルやスリッパのかかと部分の形をかたどった、厚みのある板状の枠を作る。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−56279(P2009−56279A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259226(P2007−259226)
【出願日】平成19年9月3日(2007.9.3)
【出願人】(507232962)
【Fターム(参考)】