説明

脱気水供給システム

【課題】脱気装置の脱気能力を向上させることである。
【解決手段】 原水タンク1の水を使用機器へ供給する給水ライン2に設けられる第一給水ポンプ3と、原水タンク1と給水ライン2の原水タンク1および第一給水ポンプ3の間とに接続される循環ライン4に設けられる脱気装置5と、脱気装置5による脱気水を給水ライン2および循環ライン4の接続点6へ向けて送水する第二給水ポンプ7とを備える脱気水供給システムにおいて、給水ライン2の第一給水ポンプ3の下流側と循環ライン4の原水タンク1および脱気装置5の間とに第一給水ポンプ3のミニマムフローライン11を接続し、ミニマムフローライン11に流れる水を加熱する熱交換器12を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、蒸気ボイラなどの使用機器へ脱気水を供給する脱気水供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原水タンクと、この原水タンクの水を使用機器へ供給する給水ラインと、この給水ラインに設けられる第一給水ポンプと、前記原水タンクと前記給水ラインの前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間に接続される循環ラインと、この循環ラインに設けられる脱気装置と、この脱気装置による脱気水を前記給水ラインおよび前記循環ラインの接続点へ向けて送水する第二給水ポンプとを備える脱気水供給システムは、特許文献1などにより知られている。
【0003】
この特許文献1に記載の脱気水供給システムにおいては、第一給水ポンプは、使用機器の給水要求が無い場合でもミニマムフロー流すことを仕様上要求されることがあるが、脱気処理に有効に活用されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−138304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、脱気装置の脱気能力を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、原水タンクと、この原水タンクの水を使用機器へ供給する給水ラインと、この給水ラインに設けられる第一給水ポンプと、前記原水タンクと前記給水ラインの前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間とに接続される循環ラインと、この循環ラインに設けられる脱気装置と、この脱気装置による脱気水を前記給水ラインおよび前記循環ラインの接続点へ向けて送水する第二給水ポンプとを備える脱気水供給システムにおいて、前記給水ラインの前記第一給水ポンプの下流側と前記循環ラインの前記原水タンクおよび前記脱気装置の間とに前記第一給水ポンプのミニマムフローラインを接続し、前記ミニマムフローラインにこのミニマムフローラインを流れる水を加熱する熱交換器を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、前記脱気装置の運転時、前記ミニマムフローラインを流れる水が前記熱交換器にて加熱されて、前記脱気装置へ供給されるので、被脱気水の温度が上昇して、前記脱気装置の脱気性能を向上でき、処理水の溶存酸素濃度(以下、DOと称する。)を低下させることができる。また、前記脱気装置の運転停止時に前記ミニマムフローラインを流れる水を前記原水タンクに供給して、前記使用機器へ供給水として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明に係る脱気水供給システムの実施例1の構成を示す概略的な説明図である。
【図2】同実施例1の制御手順の要部を説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この実施の形態の脱気水供給システムは、蒸気ボイラ,温水ボイラ,家庭用給湯器などのボイラ用として好適に実施される。
【0010】
この実施の形態を具体的に説明する。この実施の形態は、原水タンクと、この原水タンクの水を使用機器へ供給する給水ラインと、この給水ラインに設けられる第一給水ポンプと、両端が前記原水タンクと前記給水ラインの前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間とに接続される循環ラインと、この循環ラインに設けられる脱気装置と、この脱気装置による脱気水を前記給水ラインおよび前記循環ラインの接続点へ向けて送水する第二給水ポンプとを備える脱気水供給システムである。
【0011】
この実施の形態においては、さらに、前記給水ラインの前記第一給水ポンプの下流側と、前記循環ラインの前記原水タンクおよび前記脱気装置の間とに前記第一給水ポンプのミニマムフローラインの両端を接続し、前記ミニマムフローラインにこのミニマムフローラインを流れる水を加熱する熱交換器と、前記第一給水ポンプ,前記第二給水ポンプおよび前記脱気装置を制御する制御手段とを備えている。
【0012】
この実施の形態の脱気水供給システムにおいては、前記脱気装置の運転時、前記脱気装置にて脱気処理された処理水は、前記第二給水ポンプにより、前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間へ向けて供給され、その一部は、前記第一給水ポンプにより、前記使用機器へ供給される。処理水の残りは、前記原水タンクへ供給され、原水タンクの水が前記脱気装置へ供給される循環脱気が行われる。そして、前記ミニマムフローラインを流れる水は、前記熱交換器にて加熱されて、前記脱気装置へ供給される。その結果、被脱気水の温度が上昇して、前記脱気装置の脱気性能が向上し、処理水の溶存酸素濃度(以下、DOと称する。)が低下する。
【0013】
また、前記脱気装置の運転停止時(以下、単に、停止時という。)、前記第二給水ポンプが停止されるので、前記ミニマムフローラインを流れる水は、前記原水タンクへ供給され、前記第一給水ポンプによる前記使用機器への給水の一部として利用される。
【0014】
ここで、この発明の実施の形態の脱気水供給システムを構成する構成要素について説明する。
【0015】
前記原水タンクは、前記脱気装置による処理水が前記脱気装置との間で循環されるものであれば、特定の構造のタンクに限定されない。
【0016】
前記使用機器は、処理水を利用するボイラなどの機器であり、特定の機器に限定されない。前記給水ラインは、前記原水タンクの水を前記使用機器へ供給するための管路であり、前記脱気装置の運転時には、脱気水である処理水が流れる管路としても機能する。
【0017】
前記第一給水ポンプは、前記使用機器の最大要求処理水量に合わせた給水能力(単位時間当たりの給水量)を有している。
【0018】
前記循環ラインは、前記原水タンクと、前記給水ラインの前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間とを連絡する管路である。
【0019】
前記脱気装置は、前記循環ラインに設けられ、好ましくは、脱気容器(処理槽)とこの脱気容器へ原水を供給する原水ポンプと、前記脱気容器内を減圧する真空ポンプなどの減圧手段とを備え、減圧状態の前記脱気容器へ被処理水を噴霧することにより脱気処理を行
う脱気装置(特開2009−68997号公報に示されるような脱気装置で、タワー式脱気装置とも称される。)とする。
【0020】
しかしながら、前記脱気装置は、膜脱気装置とすることができる。膜脱気装置とする場合は、真空ポンプなどの減圧手段を備え、脱気装置の運転は、前記減圧手段を作動させることを意味し、前記脱気装置の停止は、前記減圧手段の停止を意味する。タワー式脱気装置が好ましい理由は、前記ミニマムフローラインの前記熱交換器により加熱された温水に対する耐熱性が高いからである。
【0021】
前記第二給水ポンプは、前記脱気装置で生成された処理水を前記給水ラインおよび前記循環ラインの接続点へ向けて送水する機能を有するもので、前記脱気装置の一構成要素として、前記脱気装置内へ設けることもできるし、前記脱気装置と別の要素として設けることができる。前記第二給水ポンプの給水能力は、前記第一給水ポンプの給水能力よりも大きくしている。これにより、前記第二給水ポンプにて送水される水の一部が前記第一給水ポンプにより前記使用機器へ供給され、残りが前記原水タンクへ供給される
【0022】
前記ミニマムフローラインは、前記使用機器側の給水ポンプが停止するなどして前記使用機器への給水量が低下することにより、前記第一給水ポンプがオーバーヒートすることを防止するために、最小限流量を流すためのものである。このミニマムフローラインには、最小限流量を設定する流量調整弁などの流量調整手段を備えている。
【0023】
前記熱交換器は、前記ミニマムフローラインを流れる水を加熱手段により加熱し、温度上昇させるためのものである。前記加熱手段は、前記使用機器をボイラとした場合、回収ドレンにより間接加熱する構成とすることができるが、電気ヒータなどの加熱手段とすることもできる。回収ドレンを利用する場合は、廃熱の有効利用となる。
【0024】
前記制御手段は、前記原水タンクの水位を検出する水位センサなどの信号に基づき、第一給水ポンプ,第二給水ポンプ,前記脱気装置などの運転を予め記憶した処理手順に基づき制御する。
【0025】
前記処理手順として、前記第一給水ポンプを前記脱気装置の運転時および停止時ともに運転するとともに、第二給水ポンプを前記脱気装置の運転時、停止時それぞれ運転、停止するように構成することができる。
【0026】
前記脱気装置の運転、停止は、種々の制御により行うことができる。第一の態様は、前記水位センサの信号に基づき、前記原水タンクが低水位時に前記脱気装置を停止させ(この場合は、停止をインターロックする)、それ以外は前記脱気装置を運転するものである。この第一の態様の制御は、タワー式脱気装置に限らず、膜脱気装置にも適用可能である。
【0027】
また、第二の態様は、前記使用機器と連動して運転、停止する,すなわち前記使用機器の運転信号を前記制御手段に取り込み、前記使用機器と同じタイミングか、タイマを用いてタイミングをずらせて、前記脱気装置を運転、停止するものである。この第二の態様の制御は、前記タワー式脱気装置に限らず、膜脱気装置にも適用可能である。
【0028】
さらに、第三の態様は、前記制御手段に内臓のタイマにより、運転時間を設定して前記脱気装置の運転、停止を制御するものである。この第三の態様は、水封式真空ポンプにより脱気する膜脱気装置にも適用可能である。この第三の態様においては、前記水封式真空ポンプを用いる場合、封水タンクに水位センサを設け、水位が無しの状態を判定すると前記脱気装置を停止するように構成することができる。この水位による前記脱気装置の制御
は、前記タイマによる制御と独立して行うように構成する。
【実施例1】
【0029】
つぎに、この発明の実施例1の脱気水供給システムについて図面に基づいて詳細に説明する。図1は、同実施例1の構成を示す概略的な説明図であり、図2は、同実施例1の制御手順の要部を説明するフローチャート図である。
【0030】
前記脱気水供給システムは、原水タンク1と、この原水タンク1の水を使用機器としてのボイラ(図示省略)へ供給する給水ライン2と、この給水ライン2に設けた第一給水ポンプ3と、前記原水タンク1と前記給水ライン2の前記原水タンク1および前記第一給水ポンプ3の間とを接続する循環ライン4と、この循環ライン4に設けられる脱気装置5と、この脱気装置5による脱気水を前記給水ライン2および前記循環ライン4の第一接続点6へ向けて送水する第二給水ポンプ7と、制御器8とを備えている。
【0031】
さらに、前記第一給水ポンプ3の最小限流量を流すミニマムフローライン11を設けている。このミニマムフローライン11は、前記第一給水ポンプ3の下流側の前記給水ライン2との第二接続点9と、前記原水タンク1および前記脱気装置5間の前記循環ライン4との第三接続点10とを連絡するように接続される。そして、このミニマムフローライン11には、このミニマムフローラインを流れる水を約60℃程度の温水に加熱(加温)する間接熱交換式の熱交換器12と、前記最小限流量を設定する流量調整手段としての流量調整弁13と、ミニマムフローライン11の流量を検出して表示する流量計14とを備えている。
【0032】
前記原水タンク1は、開放容器とし、補給水ライン(符号省略)を備えている。また、前記第一給水ポンプ3は、前記ボイラの最大要求処理水量に合わせた給水能力を有し、前記第二給水ポンプの給水能力は、前記第一給水ポンプの給水能力よりも大きくしている。
【0033】
前記脱気装置5は、脱気槽15と、この脱気槽15内を減圧する水封式の真空ポンプ16と、前記脱気槽15内へ原水を供給する原水ポンプ17とを備えたタワー式脱気装置とも称される脱気装置としている。
【0034】
前記流量調整弁13は、前記ボイラへの給水量が低下することによる前記第一給水ポンプ3のオーバーヒートを防止するための最小流限量を前記ミニマムフローライン11に流すべく、流量を調整するためのものである。この実施例1では、前記ボイラへの給水量の低下は、前記ボイラ側に設けた給水ポンプ(図示省略)が停止したとき、給水量が零となることにより生ずるが、これ以外の要因により生じてもよい。
【0035】
前記熱交換器12は、前記ミニマムフローライン11を流れる水を間接的に加熱手段18により加熱するように構成されている。前記加熱手段18は、前記ボイラの蒸気を蒸気使用機器にて使用後の回収ドレンを流す管としている。
【0036】
前記制御器8は、前記原水タンク1の水位を検出する水位センサ19などの信号に基づき、前記第一給水ポンプ3,前記第二給水ポンプ7,前記真空ポンプ16,前記原水ポンプ17などの運転を予め記憶した処理手順に基づき制御する。この処理手順の要部を図2に示す。
【0037】
図2の処理手順は、前記脱気装置5の運転,すなわち前記真空ポンプ16および前記原水ポンプ17の運転を制御する第一制御手順と、前記第一給水ポンプ3および前記第二給水ポンプ7を制御する第二制御手順とを含んでいる。
【0038】
前記第一制御手順は、前記水位センサ18の信号に基づき、前記原水タンク1の所定水位以下の低水位時に前記脱気装置5の真空ポンプ16および原水ポンプ17を停止させ、それ以外の水位時は前記脱気装置5の真空ポンプ16および原水ポンプ17を運転するものである。
【0039】
前記脱気装置5の運転停止は、インターロックによる停止,すなわちロック解除手段により停止を解除しない限り、停止を続ける。前記真空ポンプ16の運転とは、この実施例1では、前記脱気槽15内の真空度が所定範囲となるように運転が制御されることを意味する。前記原水ポンプの運転とは、この実施例1では、前記原水ポンプを回転数が制御可能なポンプとして、前記真空ポンプ16の運転時、前記脱気容器15内へ原水を単位時間当たり定流量供給するように制御することを意味する。
【0040】
前記第二制御手順は、前記第一給水ポンプ3を前記脱気装置5の運転時および停止時ともに(運転、停止に拘わらず)運転するとともに、第二給水ポンプ7を前記脱気装置5の運転時、停止時それぞれ運転、停止するように構成している。
【0041】
ここで、この実施例1の動作を図2に基づき説明する。図2を参照して、処理ステップS1(以下、処理ステップSNは、単にSNと称する。)では、システム運転開始スイッチ(図示省略)が操作されたかどうかを判定する。
【0042】
S1で、YESが判定されると、S2へ移行して、前記第一給水ポンプ3を運転する。ついで、S3において、前記脱気装置5を運転,すなわち前記第二給水ポンプ7と、前記真空ポンプ16および前記原水ポンプ17を運転する。
【0043】
この脱気運転時の水の流れは、図1の実線矢示で示される。前記脱気槽10内の脱気処理された処理水は、前記第二給水ポンプ7により、前記第一接続点6へ向けて供給される。処理水の一部は、前記第一給水ポンプ3により、前記ボイラへ供給される。処理水の残りは、前記原水タンク1へ供給され、前記原水タンク1の水が前記脱気装置5へ供給される循環脱気が行われる。
【0044】
そして、前記第一給水ポンプ3から吐出される処理水の一部は、前記ミニマムフローライン11を流れ、その際に前記熱交換器12にて加熱されて、前記脱気装置5へ戻される。前記脱気装置5へは、前記原水タンク1からの水と前記ミニマムフローライン11の水とが合流して流れ込むが、前記ミニマムフローライン11からの加温された水により、全体として被脱気水の温度が上昇することになる。その結果、前記脱気装置5の脱気性能が向上し、前記熱交換器12により加熱しないものと比較して、処理水のDOが低下する。
【0045】
S4では、前記原水タンク1の水位が監視され、何らかの原因で水位が設定値以下となると、低水位と判定して、前記脱気装置5を停止,すなわちおよび前記真空ポンプ16と前記原水ポンプ17を停止するするとともに、前記第二給水ポンプ7を停止する。
【0046】
この脱気装置5の運転停止時の水の流れは、図1の破線矢示で示される。前記原水タンク1の水は、その一部が前記第一給水ポンプ3により、前記ボイラへ供給される。残りは、前記ミニマムフローライン11を通り、前記原水タンク1へ流れ込み、再び前記ミニマムフローライン11へと循環して流れる。この循環水が前記脱気槽15へ流れ込まないのは、前記原水ポンプ17および前記第二給水ポンプ7の停止によるが、流れ込み防止を確実にすべく、前記原水ポンプ17,前記第二給水ポンプ7のそれぞれの上流側または下流側に電磁弁(図示省略)を設けることができる。こうして、前記脱気装置5の停止時は、前記ミニマムフローライン11を流れる水は、前記ボイラへの給水に利用される。
【0047】
S6では、システム運転停止スイッチ(図示省略)が操作されたかどうかを判定する。このスイッチは、前記脱気装置5の停止のインターロックを解除する際などこの実施例1のシステム全体運転を停止する場合に操作される。
【0048】
S6でYESが判定されると、S7へ移行して、前記第一給水ポンプ3を停止する。
【0049】
以上の実施例1によれば、前記脱気装置5の運転時、前記ミニマムフローライン11を流れる水が前記熱交換器12にて加熱されて、前記脱気装置5へ供給されるので、被脱気水の温度が上昇して、前記脱気装置の脱気性能が向上する。その結果、低DOの処理水を供給することができる。
【0050】
また、前記脱気装置5の運転時に前記ミニマムフローライン11を流れる水が、脱気処理した水であるので、前記脱気装置5の一次側に前記熱交換器12を設ける場合と比較して、DOが低いので、前記熱交換器12の防食に効果的である。
【0051】
さらに、前記脱気装置5の停止時に前記ミニマムフローライン11を流れる水が、前記原水タンク1へ供給されて、前記ボイラへの供給水として有効利用できるとともに、前記ボイラへの給水温度が上昇するので、前記ボイラ内で水から蒸気に変化させるための熱量が少なくて済む。
【符号の説明】
【0052】
1 原水タンク
2 給水ライン
3 第一給水ポンプ
4 循環ライン
5 脱気装置
7 第二給水ポンプ
8 制御器(制御手段)
11 ミニマムフローライン
12 熱交換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水タンクと、この原水タンクの水を使用機器へ供給する給水ラインと、この給水ラインに設けられる第一給水ポンプと、前記原水タンクと前記給水ラインの前記原水タンクおよび前記第一給水ポンプの間とに接続される循環ラインと、この循環ラインに設けられる脱気装置と、この脱気装置による脱気水を前記給水ラインおよび前記循環ラインの接続点へ向けて送水する第二給水ポンプとを備える脱気水供給システムにおいて、
前記給水ラインの前記第一給水ポンプの下流側と前記循環ラインの前記原水タンクおよび前記脱気装置の間とに前記第一給水ポンプのミニマムフローラインを接続し、
前記ミニマムフローラインにこのミニマムフローラインを流れる水を加熱する熱交換器を備えたことを特徴とする脱気水供給システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−25206(P2011−25206A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176037(P2009−176037)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【Fターム(参考)】