脱髄疾患および麻痺のための組成物ならびに再有髄化剤を投与することによるそれらの治療
【課題】多発性硬化症などの脱髄化疾患を治療するため、再有髄化剤を有効な量で、哺乳類に投与することを含む、哺乳類の神経細胞の再有髄化を促進する方法の提供。
【解決手段】哺乳類の神経細胞の再有髄化を促進する量の再有髄化剤で薬剤を使用し、調製する再有髄化剤の使用方法。該再有髄化剤としては、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片、特に、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることが好ましい。前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることが好ましい。前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることが好ましい。前記ナタリズマブは、静脈または皮下により投与されることが好ましい。
【解決手段】哺乳類の神経細胞の再有髄化を促進する量の再有髄化剤で薬剤を使用し、調製する再有髄化剤の使用方法。該再有髄化剤としては、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片、特に、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることが好ましい。前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることが好ましい。前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることが好ましい。前記ナタリズマブは、静脈または皮下により投与されることが好ましい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱髄疾患を治療するために哺乳類の神経細胞の再有髄化を促進する量の再有髄化剤で薬剤を使用し、調製することを特徴とする再有髄化剤の使用方法。
【請求項2】
前記哺乳類は、ヒトであることを特徴とする請求項1に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項3】
前記ヒトは、細胞を脱髄化する状態を患っており、前記状態は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷であることを特徴とする請求項2に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項4】
前記ヒトは、多発性硬化症を患っていることを特徴とする請求項3に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項5】
前記再有髄化剤は、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項6】
前記抗体は、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項5に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項7】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項6に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項8】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項7に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項9】
前記抗体または抗体の免疫学的に活性な断片は、α4β1インテグリンに結合することを特徴とする請求項5に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項10】
前記抗体は、ヒト化抗体またはヒト化抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項9に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項11】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項10に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項12】
ナタリズマブを静脈または皮下により投与することを特徴とする請求項11に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項13】
前記抗体の前記免疫学的に活性な断片はFab、scFvまたはF(ab’)2であることを特徴とする請求項5から11のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項14】
前記薬剤を、前記薬剤を必要とする哺乳類に長期投与することを特徴とする請求項11に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項15】
前記ナタリズマブを静脈により哺乳類に投与し、前記投与により前記哺乳類中に少なくとも約1ng/mLのナタリズマブの有効な血中レベルが生じることを特徴とする請求項12に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項16】
前記ナタリズマブの有効な血中レベルは、約1ng/mLであることを特徴とする請求項15に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項17】
前記再有髄化剤を、長期投与することを特徴とする請求項1に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項18】
前記再有髄化剤の前記長期投与は、少なくとも1年間にわたって週1回または月1回であることを特徴とする請求項17に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項19】
抗炎症剤を、前記再有髄化剤と共に哺乳類に同時に投与することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項20】
前記抗炎症剤は、副腎皮質刺激ホルモン、コルチコステロイド、インターフェロン、酢酸グラチラマーまたは非ステロイド系抗炎症剤であることを特徴とする請求項18に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項21】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項22】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項23】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾンであることを特徴とする請求項22に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項24】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項25】
治療に有効な量の再有髄化剤と、抗炎症剤とを含み、再有髄化剤を必要とする被験者に投与されたときに脱髄化を予防して再有髄化を促進することを特徴とする併用治療法。
【請求項26】
前記再有髄化剤を必要とする被験者は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷を患っていることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項27】
前記有髄化剤は、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片であり、前記抗体は、VLA−4に結合することを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項28】
前記薬剤は、α4β1インテグリンに結合する抗体であることを特徴とする請求項27に記載の併用治療法。
【請求項29】
前記再有髄化剤は、VLA−4に結合する抗体またはVLA−4に結合する抗体の免疫学的に活性な断片であり、前記再有髄化剤をそれを必要とする患者に長期投与することを特徴とする請求項27に記載の併用治療法。
【請求項30】
前記併用治療法は、再有髄化剤を必要とする被験者に投与されたときに脱髄化を予防して再有髄化を促進する治療的有効量の第2の再有髄化剤を含有し、前記第2の再有髄化剤は、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項31】
前記抗体は、モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項30に記載の併用治療法。
【請求項32】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項30または31に記載の併用治療法。
【請求項33】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項32に記載の併用治療法。
【請求項34】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項33に記載の併用治療法。
【請求項35】
前記第1の再有髄化剤は、式I、IA、IB、IC、II、IIAまたはIIBの化合物であることを特徴とする請求項30に記載の併用治療法。
【請求項36】
前記第2の再有髄化剤は、式IB、ICまたはIIBの化合物であることを特徴とする請求項35に記載の併用治療法。
【請求項37】
前記第1の再有髄化剤は、N−[N−(3−ピリジンスルホニル)−L−3,3−ジメチル−4−チアプロリル]−O−[1−メチルピペラジン−4−イルカルボニル]−L−チロシンイソプロピルエステルであることを特徴とする請求項36に記載の併用治療法。
【請求項38】
前記抗炎症剤は、副腎皮質刺激ホルモン、コルチコステロイド、インターフェロン、酢酸グラチラマーまたは非ステロイド系抗炎症剤であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項39】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項40】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項41】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項42】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項43】
前記再有髄化剤は、静脈または皮下投与のための形態であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項44】
前記再有髄化剤を、前記再有髄化剤を必要とする患者に少なくとも1年間にわたって週1回または月1回投与することを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項45】
被験者の麻痺を低減するための薬剤を調製するために、脊髄中の免疫細胞のリンパ球による浸潤を阻害するのに十分な量の再有髄化剤を使用し、脊髄中の神経細胞の再有髄化を促進して再有髄化剤を必要とする前記被験者の麻痺を治療することを特徴とする再有髄化剤の使用方法。
【請求項46】
麻痺を伴う前記被験者は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷を患っていることを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項47】
前記被験者は、ヒトであることを特徴とする請求項45または46のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項48】
免疫抑制剤の同時投与をさらに含むことを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項49】
前記再有髄化剤は、抗VLA−4抗体であることを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項50】
前記抗−VLA−4抗体は、α4β1インテグリンに結合することを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項51】
前記抗VLA−4抗体は、モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項50に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項52】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項51に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項53】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項52に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項54】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブであることを特徴とする請求項53に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項55】
前記再有髄化剤を、前記再有髄化剤を必要とする被験者に長期投与することを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項56】
前記再有髄化の長期投与を少なくとも12カ月にわたって週1回または月1回行うことを特徴とする請求項55に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項57】
前記免疫抑制剤は、副腎皮質ホルモン、コルチコステロイドまたはインターフェロンであることを特徴とする請求項48に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項58】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項57に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項59】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項57に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項1】
脱髄疾患を治療するために哺乳類の神経細胞の再有髄化を促進する量の再有髄化剤で薬剤を使用し、調製することを特徴とする再有髄化剤の使用方法。
【請求項2】
前記哺乳類は、ヒトであることを特徴とする請求項1に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項3】
前記ヒトは、細胞を脱髄化する状態を患っており、前記状態は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷であることを特徴とする請求項2に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項4】
前記ヒトは、多発性硬化症を患っていることを特徴とする請求項3に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項5】
前記再有髄化剤は、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項6】
前記抗体は、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項5に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項7】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項6に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項8】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項7に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項9】
前記抗体または抗体の免疫学的に活性な断片は、α4β1インテグリンに結合することを特徴とする請求項5に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項10】
前記抗体は、ヒト化抗体またはヒト化抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項9に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項11】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項10に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項12】
ナタリズマブを静脈または皮下により投与することを特徴とする請求項11に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項13】
前記抗体の前記免疫学的に活性な断片はFab、scFvまたはF(ab’)2であることを特徴とする請求項5から11のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項14】
前記薬剤を、前記薬剤を必要とする哺乳類に長期投与することを特徴とする請求項11に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項15】
前記ナタリズマブを静脈により哺乳類に投与し、前記投与により前記哺乳類中に少なくとも約1ng/mLのナタリズマブの有効な血中レベルが生じることを特徴とする請求項12に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項16】
前記ナタリズマブの有効な血中レベルは、約1ng/mLであることを特徴とする請求項15に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項17】
前記再有髄化剤を、長期投与することを特徴とする請求項1に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項18】
前記再有髄化剤の前記長期投与は、少なくとも1年間にわたって週1回または月1回であることを特徴とする請求項17に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項19】
抗炎症剤を、前記再有髄化剤と共に哺乳類に同時に投与することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項20】
前記抗炎症剤は、副腎皮質刺激ホルモン、コルチコステロイド、インターフェロン、酢酸グラチラマーまたは非ステロイド系抗炎症剤であることを特徴とする請求項18に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項21】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項22】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項23】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾンであることを特徴とする請求項22に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項24】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項20に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項25】
治療に有効な量の再有髄化剤と、抗炎症剤とを含み、再有髄化剤を必要とする被験者に投与されたときに脱髄化を予防して再有髄化を促進することを特徴とする併用治療法。
【請求項26】
前記再有髄化剤を必要とする被験者は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷を患っていることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項27】
前記有髄化剤は、抗体または抗体の免疫学的に活性な断片であり、前記抗体は、VLA−4に結合することを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項28】
前記薬剤は、α4β1インテグリンに結合する抗体であることを特徴とする請求項27に記載の併用治療法。
【請求項29】
前記再有髄化剤は、VLA−4に結合する抗体またはVLA−4に結合する抗体の免疫学的に活性な断片であり、前記再有髄化剤をそれを必要とする患者に長期投与することを特徴とする請求項27に記載の併用治療法。
【請求項30】
前記併用治療法は、再有髄化剤を必要とする被験者に投与されたときに脱髄化を予防して再有髄化を促進する治療的有効量の第2の再有髄化剤を含有し、前記第2の再有髄化剤は、モノクローナル抗体またはモノクローナル抗体の免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項31】
前記抗体は、モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項30に記載の併用治療法。
【請求項32】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項30または31に記載の併用治療法。
【請求項33】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項32に記載の併用治療法。
【請求項34】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブまたはナタリズマブの免疫学的に活性な断片であることを特徴とする請求項33に記載の併用治療法。
【請求項35】
前記第1の再有髄化剤は、式I、IA、IB、IC、II、IIAまたはIIBの化合物であることを特徴とする請求項30に記載の併用治療法。
【請求項36】
前記第2の再有髄化剤は、式IB、ICまたはIIBの化合物であることを特徴とする請求項35に記載の併用治療法。
【請求項37】
前記第1の再有髄化剤は、N−[N−(3−ピリジンスルホニル)−L−3,3−ジメチル−4−チアプロリル]−O−[1−メチルピペラジン−4−イルカルボニル]−L−チロシンイソプロピルエステルであることを特徴とする請求項36に記載の併用治療法。
【請求項38】
前記抗炎症剤は、副腎皮質刺激ホルモン、コルチコステロイド、インターフェロン、酢酸グラチラマーまたは非ステロイド系抗炎症剤であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項39】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項40】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項41】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項42】
前記非ステロイド系抗炎症剤は、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、パラアミノフェノール誘導体、インドール、インデン酢酸、ヘテロアリール酢酸、アントラニル酸、エノール酸、アルカノン、ジアリール置換フラノン、ジアリール置換ピラゾール、インドール酢酸またはスルホンアニリドであることを特徴とする請求項38に記載の併用治療法。
【請求項43】
前記再有髄化剤は、静脈または皮下投与のための形態であることを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項44】
前記再有髄化剤を、前記再有髄化剤を必要とする患者に少なくとも1年間にわたって週1回または月1回投与することを特徴とする請求項25に記載の併用治療法。
【請求項45】
被験者の麻痺を低減するための薬剤を調製するために、脊髄中の免疫細胞のリンパ球による浸潤を阻害するのに十分な量の再有髄化剤を使用し、脊髄中の神経細胞の再有髄化を促進して再有髄化剤を必要とする前記被験者の麻痺を治療することを特徴とする再有髄化剤の使用方法。
【請求項46】
麻痺を伴う前記被験者は、多発性硬化症、先天性代謝障害、異常な有髄化を伴う神経障害、薬物誘発脱髄化、放射線誘発脱髄化、遺伝性脱髄化状態、プリオン誘発脱髄化状態、脳炎誘発脱髄化または脊髄損傷を患っていることを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項47】
前記被験者は、ヒトであることを特徴とする請求項45または46のいずれか一項に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項48】
免疫抑制剤の同時投与をさらに含むことを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項49】
前記再有髄化剤は、抗VLA−4抗体であることを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項50】
前記抗−VLA−4抗体は、α4β1インテグリンに結合することを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項51】
前記抗VLA−4抗体は、モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項50に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項52】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト抗体、遺伝子操作された抗体または二重特異性抗体であることを特徴とする請求項51に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項53】
前記キメラ抗体は、ヒト化または霊長類化されていることを特徴とする請求項52に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項54】
前記ヒト化抗体は、ナタリズマブであることを特徴とする請求項53に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項55】
前記再有髄化剤を、前記再有髄化剤を必要とする被験者に長期投与することを特徴とする請求項45に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項56】
前記再有髄化の長期投与を少なくとも12カ月にわたって週1回または月1回行うことを特徴とする請求項55に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項57】
前記免疫抑制剤は、副腎皮質ホルモン、コルチコステロイドまたはインターフェロンであることを特徴とする請求項48に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項58】
前記インターフェロンは、インターフェロンβ1bまたはインターフェロンβ1aであることを特徴とする請求項57に記載の再有髄化剤の使用方法。
【請求項59】
前記コルチコステロイドは、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンコルチゾル、コルチゾン、フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、6α−メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンまたはベタメタゾンであることを特徴とする請求項57に記載の再有髄化剤の使用方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図2I】
【図2J】
【図2K】
【図2L】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図2I】
【図2J】
【図2K】
【図2L】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【公開番号】特開2011−225577(P2011−225577A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−121017(P2011−121017)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【分割の表示】特願2006−503001(P2006−503001)の分割
【原出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【出願人】(399013971)エラン ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (75)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121017(P2011−121017)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【分割の表示】特願2006−503001(P2006−503001)の分割
【原出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【出願人】(399013971)エラン ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (75)
【Fターム(参考)】
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