説明

脳におけるホスホジエステラーゼ活性およびホスホジエステラーゼ1B媒介シグナル伝達の調節

【課題】神経系におけるホスホジエステラーゼの調節に関連する疾患または障害の治療に使用可能な新規な組成物または薬物の開発に使用できる新規なスクリーニング方法を提供すること、および、少なくともある程度はホスホジエステラーゼによりモジュレートされる細胞内シグナル伝達経路の異常または調節障害による疾患または障害の治療剤を開発すること。
【解決手段】ドーパミンD1細胞内受容体を発現する細胞または組織におけるドーパミンD1細胞内シグナル伝達経路の活性を増強するための医薬であって、PDE1Bと結合しまたはその発現を変化させ、その結果ドーパミンD1受容体の活性を増強するためにPDE1B媒介cAMP加水分解を低減する化合物を有効成分として含む、上記医薬により、上記課題を解決する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞または組織におけるドーパミンD1受容体細胞内シグナル伝達経路の活性をモジュレートする化合物の同定方法であって、
(a)その細胞または組織における第1のPDE1B活性のレベルを測定し;
(b)その細胞または組織を試験化合物と接触させ;
(c)その細胞または組織における第2のPDE1B活性のレベルを測定すること;
を含み、そのPDE1B活性の第1のレベルと第2のレベルとの差が、その試験化合物の上記経路の活性をモジュレートする能力の指標である、上記方法。
【請求項2】
DARPP-32のホスホ-Thr34またはGluR1 AMPA受容体のホスホ-Ser845のリン酸化がモジュレートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
PDE1B活性の差が、試験化合物の、DARPP-32またはGluR1 AMPA受容体のリン酸化依存的活性化をモジュレートする能力の指標である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
PDE1B活性の差が、試験化合物の、ARPP-16、ARPP-19、ARPP-21、CREB、cAMP、cGMP、CK1、CK2、Cdk5、PKA、PKG、PP-2C、PP-2B、PP-1、カルシウムチャンネル、Na/K ATPaseまたはNMDA受容体のリン酸化依存的活性化をモジュレートする能力の指標である、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−95525(P2010−95525A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260695(P2009−260695)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【分割の表示】特願2003−524973(P2003−524973)の分割
【原出願日】平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願人】(503466819)ザ ロックフェラー ユニバーシティー (2)
【出願人】(500469235)チルドレンズ ホスピタル メディカル センター (40)
【Fターム(参考)】