説明

腫瘍壊死因子−アルファに対する改良ナノボディ(商標)

【課題】腫瘍壊死因子−アルファ(TNF‐アルファ)に対する改良ナノボディ(商標)および1つ以上の前記のナノボディを含む、または主成分とするポリペプチドの提供。
【解決手段】前記のナノボディおよびポリペプチドをコードする核酸、前記のナノボディおよびポリペプチドの調製方法、前記のナノボディまたはポリペプチドを発現している、または発現可能な宿主細胞、前記のナノボディ、ポリペプチド、核酸、または宿主細胞を含む組成物、そして特に予防、治療、診断を目的とした前記のナノボディ、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
四つのフレームワーク領域(それぞれFR1からFR4)及び三つの相補性決定領域(それぞれCDR1からCDR3)からなるヒト血清アルブミンに対するナノボディであって、
CDR1が、アミノ酸配列SFGMS(配列番号36)を含むか又はアミノ酸配列SFGMS(配列番号36)であり、
CDR2が、アミノ酸配列SISGSGSDTLYADSVKG(配列番号40)を含むか又はアミノ酸配列SFGMS(配列番号40)であり、及び
CDR3が、アミノ酸配列GGSLSR(配列番号48)を含むか又はアミノ酸配列GGSLSR(配列番号48)である、ナノボディ。
【請求項2】
ナノボディが、VHH、ヒト化VHH又はラクダ化Vである、請求項1に記載のナノボディ。
【請求項3】
ナノボディが、ALB3(配列番号87)、ALB4(配列番号88)、ALB5(配列番号89)、ALB6(配列番号100)、ALB7(配列番号101)、ALB8(配列番号102)、ALB9(配列番号103)及びALB10(配列番号104)からなる群から選択される、ヒト血清アルブミンに対するナノボディ
【請求項4】
ナノボディがALB8(配列番号102)である、請求項3に記載のナノボディ。
【請求項5】
四つのフレームワーク領域(それぞれFR1からFR4)及び三つの相補性決定領域(それぞれCDR1からCDR3)からなるヒト血清アルブミンに対するナノボディであって、
(i) CDR1が、アミノ酸配列SFGMS(配列番号36)を含むか若しくはアミノ酸配列SFGMS(配列番号36)であり、又は
CDR1が配列番号36に示されるアミノ酸配列と2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するものであり、
(1)任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であり、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものであり、
及び
(ii) CDR2が、アミノ酸配列SISGSGSDTLYADSVKG(配列番号40)を含むか若しくはアミノ酸配列SFGMS(配列番号40)であり、又は
CDR2が、配列番号40に示されるアミノ酸配列と少なくとも80%、90%、95%若しくは99%の配列同一性を有するものであり、
(1)任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であり、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものであり、及び/又は
CDR2が配列番号40に示されるアミノ酸配列と2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するものであり、
(1)任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であり、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものであり、
及び
(iii)CDR3が、アミノ酸配列GGSLSR(配列番号48)を含むか若しくはアミノ酸配列GGSLSR(配列番号48)であり、又は
CDR3が配列番号48に示されるアミノ酸配列と3つ、2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するものであり、
(1)任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であり、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
ナノボディ。
【請求項6】
CDR1がアミノ酸配列SFGMS(配列番号36)であり、CDR2がアミノ酸配列SISGSGSDTLYADSVKG(配列番号40)であり及びCDR3がアミノ酸配列GGSLSR(配列番号48)である、請求項5に記載のナノボディ。
【請求項7】
(i) FR1が配列番号370、368、369、371、372、373及び374からなる群から選択されるアミノ酸配列であるか又は該アミノ酸配列を含む、
(ii) FR2が配列番号384、383及び385〜388からなる群から選択されるアミノ酸配列であるか又は該アミノ酸配列を含む、
(iii) FR3が配列番号398、396、397、399、400及び402からなる群から選択されるアミノ酸配列であるか又は該アミノ酸配列を含む、並びに
(iv) FR4が配列番号412、410、411及び413〜416からなる群から選択されるアミノ酸配列であるか又は該アミノ酸配列を含む、
ことを特徴とする、請求項5又は6に記載のヒト血清アルブミンに対するナノボディ。
【請求項8】
(i) FR1は、アミノ酸配列:
[1]QVQLQESGGGVQAGGSLRLSCAASG[26] (配列番号1)
及び
[1]QVQLQESGGGVQAGGSLRLSCAASG[26] (配列番号5)
からなる群から選択される、又は
配列番号1若しくは5に示されるアミノ酸配列と少なくとも80%、90%、95%若しくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列であり、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表4に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び/又は
前記アミノ酸配列のいずれか1つのうち、3つ、2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するアミノ酸配列からなる群から選択され、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表4に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び
(ii)FR2は、アミノ酸配列:
[36]WRQAPGKXXVA[49] (配列番号2)
[36]WRQAPGKERVA[49] (配列番号6)
[36]WRQAPGKERVA[49](配列番号7)
[36]WRQAPGKERA[49](配列番号8)
[36]WRQAPGKQRVA[49](配列番号9)
[36]WRQAPGKQRVA[49](配列番号10)
[36]WRQAPGKGLA[49](配列番号11)
からなる群から選択される、又は
配列番号2、6〜11に示されるアミノ酸配列と少なくとも80%、90%、95%若しくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる群から選択される、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表5に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び/又は
前記アミノ酸配列のいずれか1つのうち、3つ、2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するアミノ酸配列からなる群から選択され、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表5に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び
(iii)FR3は、アミノ酸配列:
[66]RFTISRDNAKNTVYLQMNSLXXEDTAVYYCAA[94] (配列番号3)
及び
[66]RFTISRDNAKNTVYLQMNSLKPEDTAVYYCAA[94] (配列番号12)
からなる群から選択される、又は
配列番号3若しくは12に示されるアミノ酸配列と少なくとも80%、90%、95%若しくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列であり、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表6に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び/又は
前記アミノ酸配列のいずれか1つのうち、3つ、2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するアミノ酸配列からなる群から選択され、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表6に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び
(iv)FR4は、アミノ酸配列:
[103]XXQGTVTVSS[113] (配列番号4)
[103]WGQGTVTVSS[113] (配列番号13)及び
[103]WGQGTVTVSS[113](配列番号14)
からなる群から選択される、又は
配列番号4、13若しくは14に示されるアミノ酸配列と少なくとも80%、90%、95%若しくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列であり、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表7に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
及び/又は
前記アミノ酸配列のいずれか1つのうち、3つ、2つ若しくは1つの「アミノ酸の相違」を有するアミノ酸配列からなる群から選択され、
(1)特徴残基のある位置を除く位置での任意のアミノ酸置換が、保存アミノ酸の置換であるか及び/又は表7に示されるアミノ酸置換である、及び/又は
(2)前記アミノ酸配列において、保存アミノ酸で置換されたアミノ酸配列は、置換前のアミノ酸配列と比較してアミノ酸置換を含むのみで、アミノ酸の欠失又は挿入を含まないものである、
ここで、上記アミノ酸配列において、角括弧中に該アミノ酸配列の最初と最後に対応するKabat番号によるアミノ酸位置を示す番号を付し、特徴残基はアミノ酸残基に下線を引いて示す、
請求項5〜7のいずれか1項に記載のヒト血清アルブミンに対するナノボディ。
【請求項9】
GLEW群に属するナノボディである、請求項5〜8のいずれか1項に記載のナノボディ。
【請求項10】
Kabat番号による103の位置にアルギニン残基(R)を含む、請求項5〜8のいずれか1項に記載のナノボディ。
【請求項11】
Kabat番号による108の位置にロイシン残基(L)を含む、請求項5〜10のいずれか1項に記載のナノボディ。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載のナノボディを含むか又は本質的に該ナノボディからなる、タンパク質又はポリペプチド。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つのナノボディを含むか又は本質的に該ナノボディからなる、請求項12に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項14】
タンパク質又はポリペプチドは2つ又は複数のナノボディを含み、任意でリンカーを介して連結されており、該タンパク質又はポリペプチドは請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つのナノボディを含む、タンパク質又はポリペプチド。
【請求項15】
タンパク質又はポリペプチドは請求項1〜11のいずれかに記載の2つのナノボディを含む、請求項14に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項16】
タンパク質又はポリペプチドは3つのナノボディを含み、任意でリンカーを介して連結されており、該タンパク質又はポリペプチドは請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つのナノボディを含む、タンパク質又はポリペプチド。
【請求項17】
タンパク質又はポリペプチドは請求項1〜11のいずれかに記載の2つ又は3つのナノボディを含む、請求項16に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項18】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の第一抗原に指向性を有する第一ナノボディ及び第一抗原とは異なる第二抗原に指向性を有する第二ナノボディを含み、任意で第一及び第二ナノボディはリンカーを介して連結されている、二価ポリペプチドであるタンパク質又はポリペプチド。
【請求項19】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の第一抗原に指向性を有する第一ナノボディ、第一抗原とは異なる第二抗原に指向性を有する第二ナノボディ並びに第一及び第二抗原とは異なる第三抗原に指向性を有する第三ナノボディを含み、任意で第一、第二及び第三ナノボディは1つ又は複数のリンカーを介して連結されていてもよい、三価ポリペプチドであるタンパク質又はポリペプチド。
【請求項20】
タンパク質又はポリペプチドは請求項1〜11のいずれかに記載の1つのナノボディ及びさらに少なくとも1つの他のナノボディを含み、これらのナノボディは互いに直接連結されているか又はリンカーを介して連結されている、タンパク質又はポリペプチド。
【請求項21】
リンカーがアミノ酸からなるリンカーである、請求項14〜20のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項22】
リンカーが少なくとも14個のアミノ酸、少なくとも17個のアミノ酸又は20〜40個のアミノ酸を含む、請求項21に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項23】
リンカーはグリシン及びセリン残基を含む、請求項21又は22に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項24】
ヒト血清アルブミンに対して指向性を有する少なくとも1つのナノボディがALB8(配列番号102)に存在するCDR配列を有するものである、請求項12〜23のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項25】
ヒト血清アルブミンに対して指向性を有する少なくとも1つのナノボディがヒト化ナノボディである、請求項12〜23のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項26】
ヒト血清アルブミンに対して指向性を有する少なくとも1つのナノボディがナノボディ ALB 1(配列番号63)のヒト化変異体である、請求項12〜23のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項27】
ヒト血清アルブミンに対して指向性を有する少なくとも1つのナノボディが、ALB3(配列番号87)、ALB4(配列番号88)、ALB5(配列番号89)、ALB6(配列番号100)、ALB7(配列番号101)、ALB8(配列番号102)、ALB9(配列番号103)及びALB10(配列番号104)からなるグループから選択される、請求項12〜23のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。
【請求項28】
ヒト血清アルブミンに対して指向性を有する少なくとも1つのナノボディがALB8(配列番号102)である、請求項12〜23のいずれか1項に記載のタンパク質又はポリペプチド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21−1】
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【図21−2】
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【図21−3】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30−1】
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【図30−2】
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【図30−3】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40−1】
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【図40−2】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図6】
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【図7】
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【図62】
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【公開番号】特開2012−167112(P2012−167112A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−105089(P2012−105089)
【出願日】平成24年5月2日(2012.5.2)
【分割の表示】特願2008−511627(P2008−511627)の分割
【原出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(505166225)アブリンクス エン.ヴェー. (28)
【Fターム(参考)】