説明

腫瘍壊死因子アルファの阻害剤としての縮合三環系化合物

【課題】
【解決手段】式1:
【化1】


(式中、Vは、CH2であり、Wは、S(O)mであり、mは、整数0、1、又は2であり、Uは、O、C(O)、CR1314、又はNR15であり、ここでR13は、H、アルキルであり、R14は、H、OH、OR13、又はOCOR13であり、R15は、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、C(O)R13、C(O)OR13、又はアルキルアミノカルボニルであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、本明細書の定義通りである。)で示される化合物。こうした化合物は、腫瘍壊死因子アルファ(TNF−α)の阻害剤であり、TNF−α活性の増加により生じる障害、特に炎症の治療及び予防用の薬剤として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1a):
【化1】

(式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR8は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アルコキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、−S(O)2−NH−ヘテロシクリル、−S(O)2−NH−ヘテロアリール、スルホンアミド、−S(O)2−NH−アルキル、−S(O)2−NH−シクロアルキル、−S(O)2−NH−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−シクロアルキル、−NH−S(O)2−アリール、−NH−S(O)2−ヘテロシクリル、−NH−S(O)2−ヘテロアリール、−(CH2nC(O)R9、NR1112、ヒドラジン、及びN=R’の中から選択され;
7は、アルキル、−(CH2nC(O)R9、又は−C(O)NR1112であり;
9は、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、トリフルオロメチル、OR10、アリール、又はヘテロシクリルであり;
10は、水素、アルキル、シクロアルキル、トリフルオロメチル、アリール、又はヘテロシクリルであり;
11及びR12は、それぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−(CH2nC(O)R9、及びシクロアルキルアミノアルキルカルボニルの中から選択され;或いは、R11及びR12は、それらが結合されているN原子と共に、O、N、及びSから選択された1個以上の追加ヘテロ原子を随意的に有する五員、六員、七員、又は八員ヘテロシクリルを形成しており;
R’は、ヘテロシクリル又はシクロアルキルであり;
nは、0、1、又は2であり;ここで、
アルキル又はシクロアルキルは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキルカルボキシ、アミノ、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルキルアミノ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキルアミノ、アリール、アミノアリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
ヘテロシクリルは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、アラルキル、アルキルヘテロアリール、シクロアルキルへテロアリール、ホルミル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、−SH、−S−アルキル、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−アリール、アルキルへテロアリール、シクロアルキルへテロアリール、アルキルアミノ、及びアルキルへテロアリールアミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
アリールは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシ、アミノ、モノ又はジ−アルキルアミノ、ヘテロアリールアルキル、及びアラルキルの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
ヘテロアリールは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、及びアミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
Wは、S(O)mであり;
mは、0、1、又は2である)の化合物であって、その全ての立体異性体、互変異性体、及びその全ての比の混合物と、その薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体及びプロドラッグとにおける化合物。
【請求項2】
1が、水素、C1−C4アルキル、又はハロゲンであり;
2が、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−C4アルキルヘテロシクリル、アミノC1−C4アルキルヘテロシクリル、アリールC1−C4アルキルヘテロシクリル、ヘテロアリールベンジルC1−C4アルキルヘテロシクリル、ヘテロアリールC1−C4アルキルヘテロシクリル、ジ(C1−C4アルキル)ベンジルヘテロシクリル、C3−C6シクロアルキルヘテロシクリル、C3−C6シクロアルキルヘテロアリール、ヘテロアリールカルボニルヘテロシクリル、ヘテロシクリルスルホニル、−S(O)2−NH−ヘテロシクリル、C1−C4アルキルスルホニル、C1−C4アルコキシ、C3−C6シクロアルキルC1−C4アルキル、−NR1112、NHR16、又はN=ヘテロシクリルがあり;
3が、水素、NR1112、又はNHR16であり;
4及びR5が、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、ニトロ、アミノ、ハロC1−C4アルキルアミノ、及びヘテロシクリルC1−C4アルキルアミノの中から選択され;
6及びR8が、それぞれ独立して、水素、C1−C4アルキル、及びハロゲンの中から選択され;
7が、ヒドロキシC1−C4アルキル、クロロC1−C4アルキル、シアノC1−C4アルキル、ホルミル、−(CH2nC(O)OR10、又はCONHR16であり;
10が、水素、C1−C4アルキル、アミノC1−C4アルキル、ヘテロシクリルC1−C4アルキル、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
11及びR12が、それぞれ独立して、水素、C1−C4アルキル、ヒドロキシC1−C4アルキル、ハロC1−C4アルキル、アミノC1−C4アルキル、アリールC1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C4アルキル、C6−C10アリール、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールから選択され;或いは、R11及びR12が、それらが結合されているN原子と共に、1個以上の追加N又はOヘテロ原子を随意的に有する六員又は七員ヘテロシクリルを形成しており;
16が、ホルミル、C1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキル、ヘテロシクリルC1−C4アルキル、ヘテロアリールC1−C4アルキル、ヘテロアリールアミノC1−C4アルキル、ジ(C1−C4)アルキルアミノC1−C4アルキル、アミノC1−C4アルキル、ヘテロシクリルC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ハロC1−C4アルキル、ジ(C1−C4)アルキルアミノC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、カルボキシ(C1−C4)アルキル、ヒドロキシC1−C4アルキル、C1−C4アルキルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、ジ(C1−C4アルキル)アミノC1−C4アルキルカルボニル、C3−C6シクロアルキルアミノC1−C4アルキルカルボニル、ハロC1−C4アルキルカルボニル、ヒドロキシC1−C4アルキルカルボニル、C1−C4アルキルカルボニル、C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキルカルボニル、C6−C10アリールカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ハロカルボニルC1−C4アルキルカルボニル、アミノカルボニルC1−C4アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニルC1−C4アルキルカルボニル、C1−C4アルキルカルボニルオキシC1−C4アルキルカルボニル、又はヘテロシクリルC1−C4アルキルカルボニルであり;
nが、0、1、又は2であり;ここで、
ヘテロシクリルが、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルコキシ、オキソ、C1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C4アルキル、C6−C10アリール、ヒドロキシC1−C4アルキル、アミノ、アミノC1−C4アルキル、C1−C4アルキルアミノC1−C4アルキル、ヘテロシクリルC1−C4アルキル、ヘテロアリールC1−C4アルキル、C6−C10アリールC1−C4アルキル、C1−C4アルキルヘテロアリール、C3−C10シクロアルキルヘテロアリール、ホルミル、C1−C4アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C6−C10アリールC1−C4アルコキシカルボニル、C6−C10アリールカルボニル、C3−C10シクロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、−SH、−S−C1−C4アルキル、−S(O)2−C1−C4アルキル、−S(O)2−C6−C10アリール、C1−C4アルキルヘテロアリール、C3−C10シクロアルキルヘテロアリール、C1−C4アルキルアミノ、及びC1−C4アルキルヘテロアリールアミノの中より選択される1個又は2個の同一又は異なる基により置換されており;
アリールが、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ニトロ、C1−C4アルキル、トリフルオロメチル、C1−C4アルコキシ、アミノ、モノ又はジ−C1−C4アルキルアミノ、ヘテロアリールC1−C4アルキル、及びC6−C10arC1−C4アルキルの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基により置換されており;
ヘテロアリールが、非置換であるか、或いは、ハロゲン、C1−C4アルキル、C3−C4シクロアルキル、ニトロ、及びアミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基により置換されている、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
2が、水素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、シアノ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、モルホリニル、[1,4]ジアゼパニル、4−シクロプロピル−2−オキソ−ピペラジニル、ピペラジニル、N−ホルミルピペラジニル、C1−C4アルキルカルボニルピペラジニル、C1−C4アルキルピペラジニル、ヒドロキシC1−C4アルキルピペラジニル、C1−C4アルキルスルホニルピペラジニル、C3−C6シクロアルキルピペラジニル、ベンジルピペラジニル、C1−C4アルコキシカルボニルピペラジニル、C6−C10アリールC1−C4アルコキシカルボニルピペラジニル、C6−C10アリールカルボニルピペラジニル、アミノC1−C4アルキルピペラジニル、置換フェニルC1−C4アルキルピペラジニル、イミダゾリルベンジルC1−C4アルキルピペラジニル、C3−C6シクロアルキルチアジアゾリルピペラジニル、ピロリルカルボニルピペラジニル、フラニルC1−C4アルキルピペラジニル、ジメチルアミノベンジルピペラジニル、チオフェニルC1−C4アルキルピペラジニル、モルホリニルC1−C4アルキルピペラジニル、C1−C4アルキルスルホニル、ピペラジニルスルホニル、イソオキサゾリルアミノスルホニル、ホルミルアミノ、C1−C4アルキルアミノ、ジメチルアミノ、C1−C4アルキルカルボニルアミノ、ジメチルアミノC1−C4アルキルカルボニルアミノ、C3−C6シクロアルキルアミノC1−C4アルキルカルボニルアミノ、ヒドロキシC1−C4アルキルカルボニルアミノ、C1−C4アルキルカルボニルオキシC1−C4アルキルカルボニルアミノ、クロロC1−C4アルキルカルボニルアミノ、モルホリニルC1−C4アルキルカルボニルアミノ、トリフルオロメチルカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ピペラジニルC1−C4アルキルアミノ、モルホリニルC1−C4アルキルアミノ、フェニルアルキルアミノ、イミダゾリルアミノC1−C4アルキルアミノ、イミダゾリルC1−C4アルキルアミノ、ジメチルアミノC1−C4アルキルアミノ、イソブチルアミノ、アミノC1−C4アルキルアミノ、モルホリニルC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキルアミノ、モルホリニルC1−C4アルキルアミノ、C3−C6シクロアルキルC1−C4アルキルアミノ、クロロC1−C4アルキルアミノ、ジメチルアミノC1−C4アルキルアミノC1−C4アルキルアミノ、カルボキシC1−C4アルキルアミノ、ヒドロキシC1−C4アルキルアミノ、ジ(ヒドロキシC1−C4アルキル)アミノ、クロロC1−C4アルキルアミノ、ジ(クロロC1−C4アルキル)アミノ、ベンジルオキシカルボニルC1−C4アルキルアミノ、NR1112、又はピロリジン−2イリデンであり;
11及びR12が、それぞれ独立して、水素、C1−C4アルキル、モルホリニルC1−C4アルキル、C6−C10アリールC1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキルC1−C4アルキル、ヒドロキシC1−C4アルキル、クロロC1−C4アルキル、C6−C10アリール、ヘテロシクリル、及びヘテロアリールの中から選択され;ここで、
ヘテロシクリルが、C1−C4アルキルで置換されており;
アリールが、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、一置換アミノ、及び二置換アミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
3が、水素、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、アミノC1−C4アルキルアミノ、非置換ピペラジニル、又はC1−C4アルキルで置換されているピペラジニルであり;
4が、水素又はハロゲンであり;
5が、水素又はC1−C4アルキルであり;
7が、C(O)OC1−C4アルキル、C(O)OH、CH2C(O)OC1−C4アルキル、CH2C(O)OH、ホルミル、ヒドロキシC1−C4アルキル、クロロC1−C4アルキル、シアノC1−C4アルキル、又は−C(O)NHC3−C6シクロアルキルである、
請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
2が、アミノ;ホルミルアミノ;C1−C4アルキルアミノ;C1−C4アルキルカルボニルアミノ;クロロC1−C4アルキルカルボニルアミノ;ヒドロキシC1−C4アルキルカルボニルアミノ;C1−C4アルキルカルボニルオキシC1−C4アルキルカルボニルアミノ;カルボキシC1−C4アルキルアミノ;ジ(クロロC1−C4アルキル)アミノ;ジ(ヒドロキシC1−C4アルキル)アミノ;アセトアミド;プロピオンアミド;モルホリニル;[1,4]ジアゼパニル;非置換ピペラジニル;或いは「C1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキル、ホルミル、C1−C4アルキルカルボニル、ヒドロキシC1−C4アルキル、C1−C4アルキルスルホニル、ベンジル、オキソ、C1−C4アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換C6−C10アリールカルボニル、又は「アリールC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、及びトリフルオロメチル」の中から選択される少なくとも1個の基で置換されているC6−C10アリールカルボニル」の中から選択される少なくとも1個の基で置換されているピペラジニルであり;
3が、水素であり;
4が、ハロゲンであり;
5が、C1−C4アルキルであり;
7が、C(O)OC1−C4アルキル、C(O)OH、CH2C(O)OC1−C4アルキル、又はCH2C(O)OHである、
先行請求項1乃至3のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項5】
1及びR2が、水素であり;
3が、アミノ、アミノC1−C4アルキルアミノ、又は非置換ピペラジニルであるか、或いは、C1−C4アルキルで置換されているピペラジニルであり;
4が、クロロ、ブロモ、又はフルオロであり;
5が、メチル又はエチルであり;
6及びR8が、水素であり;
7が、C(O)OC1−C4アルキル、又はC(O)OHである、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項6】
1が、水素であり;
2が、非置換ピペラジニルであるか、或いは、C1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキル、ホルミル、C1−C4アルキルカルボニル、ヒドロキシC1−C4アルキル、C1−C4アルキルスルホニル、ベンジル、オキソ、C1−C4アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、非置換C6−C10アリールカルボニル、又はC1−C4アルキルで置換されているC6−C10アリールカルボニルで置換されているピペラジニルであり;
3が、水素であり;
4が、クロロ、ブロモ、又はフルオロであり;
5が、メチル又はエチルであり;
6及びR8が、水素である、
先行請求項1乃至4のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項7】
WがSO2である、先行請求項1乃至6のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項8】
2−アミノ−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
2−アミノ−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸;
2−アミノ−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸ナトリウム塩;
4−クロロ−2−(2−クロロ−アセチルアミノ)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−アセチルアミノ)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
2−(2−アセトキシ−アセチルアミノ)−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−プロピオニルアミノ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸ナトリウム塩;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸エチルエステル;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸イソプロピルエステル;
2−[ビス−(2−クロロ−エチル)アミノ]−4−クロロ−6−メチル10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
2−[ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)アミノ]−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−6−メチル−2−ピペラジン−1−イル−11H−5−オキサ−10−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10−オキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステルメシラート;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メシラート;
4−クロロ−2−(4−ホルミル−ピペラジン−1−イル)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
2−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−6−メチル−2−[4−(2−メチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−(4−クロロ−8−メトキシカルボニル−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステル;
4−クロロ−2−(4−シクロプロピル−2−オキソ−ピペラジン−1−イル)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸イソプロピルエステル;
4−クロロ−2−[1,4]ジアゼパン−1−イル−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−2−モルホリン−4−イル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
3−(2−アミノ−エチルアミノ)−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−3−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル塩酸塩;
(4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−イル)−酢酸メチルエステル塩酸塩;
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルバルデヒド;
[4−クロロ−2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−イル]−メタノール;及び
4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−2−ピペラジン−1−イル−10,11−ジヒドロ−5−オキサ−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸シクロプロピルアミド塩酸塩;
の中から選択される1つの先行請求項1乃至7のいずれかに一つに記載の化合物。
【請求項9】
一般式(1a’):
【化2】

(式中、
2は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−(CH2nC(O)R9、又はNR1112であり;
4及びR5は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルの中から選択され;
7は、−(CH2nC(O)R9であり;
9は、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、トリフルオロメチル、OR10、アリール、又はヘテロシクリルであり;
10は、水素、アルキル、シクロアルキル、トリフルオロメチル、アリール、又はヘテロシクリルであり;
11及びR12は、それぞれ独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−(CH2nC(O)R9、及びシクロアルキルアミノアルキルカルボニルの中から選択され;或いは、R11及びR12は、それらが結合されているN原子と共に、O、N、及びSから選択される1個以上の追加ヘテロ原子を随意的に有する五員、六員、七員、又は八員ヘテロシクリルを形成しており;
Uは、C(O)、CR1314、又はNR15であり;
13は、H、アルキル、シクロアルキル、又はアルケニルであり;
14は、H、OH、OR13、又はOCOR13であり;
15は、H又はアルキルであり;
nは、0、1、又は2であり;ここで、
アルキル又はシクロアルキルは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキルカルボキシ、アミノ、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルキルアミノ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキルアミノ、アリール、アミノアリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
ヘテロシクリルは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル、アラルキル、アルキルヘテロアリール、シクロアルキルへテロアリール、ホルミル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、−SH、−S−アルキル、−S(O)2−アルキル、−S(O)2−アリール、アルキルへテロアリール、シクロアルキルへテロアリール、アルキルアミノ、及びアルキルへテロアリールアミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基で置換されており;
アリールは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシ、アミノ、モノ又はジ−アルキルアミノ、ヘテロアリールアルキル、及びアラルキルの中から選択された1個又は2個の同一又は異なる基により置換されており;
ヘテロアリールは、非置換であるか、或いは、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ニトロ、及びアミノの中から選択される1個又は2個の同一又は異なる基により置換されている)の化合物であって、その全ての立体異性体、互変異性体、及びその全ての比の混合物と、その薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体及びプロドラッグとにおける化合物。
【請求項10】
9が、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、トリフルオロメチル、又はOR10であり、R10が、水素、アルキル、シクロアルキル、又はトリフルオロメチルであり、アルキル及びシクロアルキルが、いずれの場合も非置換である請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
Uが、NH、CO、CHOH、又はCH2である請求項9又は請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
2が、水素、ニトロ、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、又はホルミルアミノであり、R4が、水素又はクロロであり、R5が、水素又はメチルであり、R7が、C(O)OC1−C4アルキル又はC(O)OHである先行請求項9乃至請求項11のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項13】
2−アミノ−4−クロロ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5H−10ラムダ**−チア−5−アザ−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
4−クロロ−2−ホルミルアミノ−6−メチル−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5H−10ラムダ**−チア−5−アザ−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
5−10,10−トリオキソ−10,11−ジヒドロ−5H−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
5−ヒドロキシ−10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5H−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;及び
10,10−ジオキソ−10,11−ジヒドロ−5H−10ラムダ**−チア−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン−8−カルボン酸メチルエステル;
の中から選択される1つの先行請求項9乃至12のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項14】
一般式(1a)又は(1a’):
【化3】

(式中、UがOで、WがSO2、SO、又はSであり(式(1a’))、UがNHで、WがSO2であり(式(1a’))、R2、R3、R4、R5、及びR7が先行請求項1乃至請求項13のいずれか一つで定義した通りである。)の化合物を調製するためのプロセスであって、
a)一般式E:
【化4】

(式中、UはOで、WはSO2、SO、又はSであり(式(1a))、UはNHで、WはSO2であり(式(1a‘))、R4、R5、及びR7は上記の定義通りである。)の化合物をニトロ化させて、一般式E1又はE1’:
【化5】

(式中、UはO又はNHであり、W、R4、R5、及びR7は上記の定義通りである)のニトロ化合物を得るステップと、
b)上記一般式E1又はE1’のニトロ化合物を還元させて、それぞれ、一般式E2又はE2’:
【化6】

(式中、UはO又はNHで、W、R4、R5、及びR7は上記の定義通りである)の対応するアミノ化合物を得るステップと、
c)上記一般式E2又はE2’の前記アミノ化合物にこの技術において公知の一つ以上の更なる反応を施して、一般式E2の前記アミノ化合物の一級アミノ基を先行請求項のいずれか一つにおいて定義されているR2の基に変換し、或いは一般式E2’の前記アミノ化合物の一級アミノ基を先行請求項のいずれか一つに定義されるR3基に変換し、任意で、生じた化合物を薬学的に許容可能な塩又はプロドラッグに変換するステップと、
を備えるプロセス。
【請求項15】
一般式(1a)又は(1a’):
【化7】

(式中、UがOで、WはSO2、SO、又はSであり(式(1a))、UはNHで、WがSO2であり(式(1a’))、また、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は請求項1乃至13のいずれか一つで定義した通りである)の化合物を調製するためのプロセスであって、
7がアルキルカルボキシラートである式(1a)又は(1a’)の化合物を加水分解させて、R7の前記カルボキシラート基を酸性基(−アルキレンCOOH又は−COOH)に変換するステップと、
これにより生じた化合物をアミンと反応させてR7の前記酸性基を置換又は非置換アミドに変換するステップとを、或いは、
生じた前記化合物に標準的な還元を施してR7の前記酸性基を−アルキレンOH基に変換し、(i)生じた化合物を酸化させて前記−アルキレンOH基を−アルキレンCHO又はホルミル基に変換する、或いは(ii)生じたR7が−アルキレンOHである前記化合物を塩化物と反応させてR7が−アルキレンClである前記式(1a)又は(1a’)の化合物を生成させ、そのR7が−アルキレンClである化合物をシアン化物と反応させてR7が−アルキレンCNである前記式(1a)又は(1a’)の化合物を生成させ、そのR7が−アルキレンCNである化合物を加水分解させてR7が−アルキレンCOOHである前記式(1a)又は(1a’)の化合物を生成させ、任意で、そのR7が−アルキレンCOOHである化合物をエステル化させてR7が−アルキレンCOOC1−C4アルキルである前記式(1a)又は(1a’)の化合物を生成させる、ステップと、任意で、前記したステップ(i)及びステップ(ii)で最終的に得られた化合物のいずれか一つを、薬学的に許容可能な塩又はプロドラッグに変換するステップとを、
備えるプロセス。
【請求項16】
前記一般式Eの化合物が、a)式D:
【化8】

(式中、WはSO2、SO、又はSであり、R4、R5、及びR7は上記の定義通りであり、LはNH2で、Xはハロゲンである)の化合物を環化させて、前記一般式E(式中、R4、R5、及びR7は上記の定義通りで、UはNH)の環状化合物を得るステップ、或いは、
b)前記一般式D(式中、R4、R5、及びR7は上記の定義通りで、Lは保護ヒドロキシ基で、Xはハロゲン)の化合物に脱保護を施して対応するヒドロキシ化合物を得、このヒドロキシ化合物を環化させて、前記一般式E(式中、R4、R5、及びR7は上記の定義通りで、UはOである)の化合物を得るステップ
により調製される請求項14に記載のプロセス。
【請求項17】
一般式E2:
【化9】

(式中、R4、R5、及びR7は先行請求項1乃至請求項13のいずれか一つで定義した通りである)の化合物を調製するためのプロセスであって、
一般式Q2:
【化10】

(式中、R4、R5、及びR7は上記の定義通りである)の化合物を酸化させるステップと、
任意で、生じた前記式E2の化合物を、薬学的に許容可能な塩又はプロドラッグに変換するステップと、
を備えるプロセス。
【請求項18】
一般式(1a):
【化11】

(式中、WはSであり、R2、R4、R5、及びR7は、先行請求項1乃至13のいずれか一つで定義した通りである)の化合物を調製するためのプロセスであって、
WがSOである上記一般式(1a)の化合物を還元させるステップを備えるプロセス。
【請求項19】
一般式(1a’):
【化12】

(式中、UはCHOH又はCH2であり、R2、R4、R5、及びR7は先行請求項9乃至13のいずれか一つの定義通りである)の化合物を調製するためのプロセスであって、
(a)一般式M:
【化13】

(式中、R2、R4、R5、及びR7は上記の定義通りである)の化合物を還元させて、式(1a’)(式中、UがCHOHで、R2、R4、R5、及びR7が上記の定義通りである)の化合物を得て、得られた前記化合物を任意で薬学的に許容可能な塩又はプロドラッグに変換するステップ、或いは、
(b)一般式(1a’)(UがCHOHで、R2、R4、R5、及びR7が上記の定義通りである)の化合物を還元させて、上記一般式(1a‘)(式中、UがCH2で、R2、R4、R5、及びR7が上記の定義通りである)の化合物を得て、得られた前記化合物を任意で薬学的に許容可能な塩又はプロドラッグに変換するステップ
を備えるプロセス。
【請求項20】
治療に有効な量の、先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の一般式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体又はプロドラッグと、
薬学的に許容可能な担体又は希釈剤と
を含む医薬組成物。
【請求項21】
治療的に有効な量の、先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の一般式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体又はプロドラッグと、
少なくとも一つの更なる薬学的活性化合物とを、
薬学的に許容可能な担体又は希釈剤と共に含む医薬組成物。
【請求項22】
先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の一般式(1a)又は(1a’)の少なくとも一つの化合物、及び/又は、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、多形体、又はプロドラッグを、薬学的に適切で生理学的に許容される賦形剤と、適当である場合には、更なる適切な活性化合物、添加物、又は補助物とにより、適切な投与形態にするステップを備える、医薬組成物を製造するためのプロセス。
【請求項23】
TNF−α活性を阻害する薬剤の製造のための、先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の一般式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体、又はプロドラッグの使用。
【請求項24】
哺乳類における異常なTNF−α活性に関連する障害の治療又は予防用薬剤の製造のための、先行請求項1乃至13のいずれか一つかに記載の式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体、又はプロドラッグの使用。
【請求項25】
前記異常なTNF−α活性に関連する障害が、炎症性腸疾患、炎症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節炎、難治性関節リウマチ、慢性非リウマチ性関節炎、骨粗鬆症/骨吸収、クローン病、敗血性ショック、内毒素性ショック、アテローム性動脈硬化、虚血−再潅流損傷、冠状動脈性心臓病、脈管炎、アミロイド症、多発性硬化症、敗血症、慢性再発性ブドウ膜炎、C型肝炎ウイルス感染、マラリア、潰瘍性大腸炎、悪液質、乾癬、プラズマ細胞腫、子宮内膜症、ベーチェット病、ヴェグナー肉芽腫症、髄膜炎、AIDS、HIV感染、自己免疫疾患、免疫不全、分類不能型免疫不全(CVID)、慢性移植片対宿主病、外傷及び移植拒絶、成人呼吸窮迫症候群、肺線維症、再発卵巣癌、リンパ増殖性疾患、難治性多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患、糖尿病、若年性糖尿病、強直性脊椎炎、及び皮膚遅延型過敏障害、アルツハイマー病、全身性エリテマトーデス、アレルギ性喘息を含む、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
哺乳類における異常なTNF−α活性に関連する炎症状態の予防又は治療用薬剤の製造のための、先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体、又はプロドラッグの使用。
【請求項27】
前記炎症状態が、炎症性腸疾患、炎症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節炎、難治性関節リウマチ、慢性非リウマチ性関節炎、クローン病、骨粗鬆症/骨吸収、又はアレルギ性喘息を含む、請求項26に記載の使用。
【請求項28】
哺乳類における異常なTNF−α活性に関連する障害の治療又は予防用で、少なくとも一つの他の薬学的活性化合物と連続して又は同時に投与される薬剤の製造のための、先行請求項1乃至13のいずれか一つに記載の式(1a)又は(1a’)の化合物、或いは、その互変異性体、立体異性体、薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、薬学的に許容可能な多形体、又はプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2008−519824(P2008−519824A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540782(P2007−540782)
【出願日】平成17年11月8日(2005.11.8)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053654
【国際公開番号】WO2006/051477
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(502435661)ニコラス・ピラマル・インディア・リミテッド (15)
【氏名又は名称原語表記】NICHOLAS PIRAMAL INDIA LIMITED
【Fターム(参考)】