説明

腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤、並びにこれらが含まれた食品、動物飼料及び医薬品

【課題】動物由来の乳酸菌に比べて腸管免疫活性化作用やパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用が十分な植物由来の乳酸菌を有効成分とする腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤、並びにこれらが含まれた食品、動物飼料及び医薬品を提供することである。
【解決手段】植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする腸管免疫活性化剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物由来の乳酸菌を有効成分とする腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤、並びにこれらが含まれた食品、動物飼料及び医薬品に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の中で、口腔、鼻腔、呼吸器官、消化管などの体の内側で外界に接している部分は、粘膜と呼ばれるバリアーで保護され、その粘膜は、外部より取り込まれた異物抗原を排除する機能を有する。特に、消化器官である腸管は、人間の食事や飲水といった生命活動により、常に病原菌、アレルギー物質及び環境ホルモンなどの有害物質に暴露されている。近年、食生活の変化、ストレス又は加齢による腸内細菌叢の悪化などの原因によって、腸管免疫が低下し、感染症、アレルギー、潰瘍又は癌などの疾患を引き起こす人が増加している。
【0003】
多くの感染症の場合、抗原となる細菌やウィルスなどが粘膜上皮に定着し、さらに上皮細胞内に侵入することにより、疾患が引き起こされる。粘膜上では病原体の侵入を防止するため、特別な種類の抗体であるイムノグロブリンA(IgA)が分泌される。IgA抗体は、パイエル板やリンパ小節の細胞により誘導・生産される2量体又は多量体の抗体で、ポリIgレセプター(pIgR)で分泌成分(SC)と結合し分泌型IgAとなり上皮細胞により粘膜分泌物中に運ばれ、病原体を架橋、被覆し細胞内への侵入を阻止する。IgA抗体を粘膜分泌物中に分泌するには、SCと結合する必要があるが、このSCを誘導するのが、I型ヘルパーT細胞が生産するインターフェロンγ(IFN−γ)である。したがって、病原体を効率良く除去するには、IgAの産生を増加させるとともに、SCの産生も増加させる必要がある。
【0004】
ところで、乳酸菌の免疫調節機能については、近年、人腸内の乳酸菌や発酵乳由来のいわゆる動物性乳酸菌について、様々な研究が行われている。例えば、乳製品由来のLactobacillus paracaseiの抗アレルギー作用(特許文献1)やラクトコッカス・ラクティスの抗アレルギー作用(特許文献2)、エンテロコッカス・フェカリス及びラクトバチルス・ロイテリーの抗アレルギー作用(特許文献3)、ラクトバチルス・アシドフィルスの免疫機能調節効果(特許文献4)、ラクトバリルス・ラムノサスの免疫増強作用(特許文献5)等が知られている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−139160号公報
【特許文献2】特開2004−18469号公報
【特許文献3】特開2000−95697号公報
【特許文献4】特開2004−277381号公報
【特許文献5】特表2001−513990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、動物由来の乳酸菌は、生物活性が十分でないという問題がある。一方、植物由来の乳酸菌の分離や生理機能についての研究は、ほとんどされていない。
【0007】
そこで、本発明は、動物由来の乳酸菌に比べて腸管免疫活性化作用やパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用が十分な植物由来の乳酸菌を有効成分とする腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤、並びにこれらが含まれた食品、動物飼料及び医薬品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するため、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物が、動物由来の動物性乳酸菌に比べて十分な腸管免疫活性化作用やパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用を有することを見出した。すなわち、本発明は、植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする腸管免疫活性化剤である。また、本発明は、植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とし、前記乳酸菌がパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用を有するIgA抗体産生促進剤である。さらに、本発明は、これら腸管免疫活性化剤又はIgA抗体産生促進剤が含まれた食品、動物飼料及び医薬品である。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明によれば、動物由来の乳酸菌に比べて腸管免疫活性化作用やパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用が十分な植物由来の乳酸菌を有効成分とする腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤、並びにこれらが含まれた食品、動物飼料及び医薬品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
植物由来の植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌に比べ貧栄養状態での生育が可能で、生育温度やpH等の環境要因もより過酷な条件で増殖できる。また、動物性乳酸菌が乳や畜肉のみを発酵するのに対し、植物性乳酸菌は、野菜、果実類、穀物、豆類、海藻類等幅広い食物を発酵させることが可能である。
【0011】
本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤に含まれる植物性乳酸菌は、すんき漬から分離されていることが好ましい。すんき漬とは、長野県の木曽地方で生産・食されている漬物のことをいい、その製造においては、塩を一切使用せず、乳酸発酵によってのみ味付けを行い、日持ちを向上させるという特徴を有する。すんき漬から植物性乳酸菌は、既知の方法により分離することができる。例えば、漬け汁中に遊離している乳酸菌を乳酸菌分離用培地で分離する方法、または、漬け汁を集積培養後に乳酸菌分離用培地で分離する方法、漬物を集積培養し乳酸菌分離用培地で分離する方法、漬物に付着した乳酸菌を攪拌やホモジナイズ、超音波等で処理後、乳酸菌分離用培地で分離する方法、すんき漬の漬け種から分離する方法等である。
【0012】
本発明に係る腸管免疫活性化剤において、腸管免疫活性化作用には、腸管免疫組織、例えばパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用や、IgAの分泌を担う分泌成分の産生を誘導するIFN−γの産生を増強する腸管免疫活性化作用などがあり、従来の動物性乳酸菌と比べると、これらの生理活性が高いという特徴を有する。
【0013】
本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤において、植物性乳酸菌の生菌とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌を培養した培養液、その集菌物、凍結乾燥やスプレードライ等により乾燥させた植物性乳酸菌の粉末、顆粒、タブレット状の物で、乳酸菌増殖用の培地に接種した時、増殖する能力を有する物をいい、死菌とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌を培養した培養液を加熱、抗菌剤等の薬剤処理、電子線、紫外線、放射線等の物理的処理で殺菌したものをいい、菌体処理物とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌の菌体を、酵素処理やホモジナイズ、超音波処理等の方法で破壊した破砕物、または免疫機能調節活性や抗アレルギー活性のある細胞壁画分を分取したものをいう。
【0014】
本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤において、前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌、ラクトバチルス・ブレビスに属する乳酸菌、ラクトバチルス・サケイに属する乳酸菌及びラクトバチルス・クリアタスに属する乳酸菌のうち少なくとも1以上、並びに前記植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌がペディオコッカス・ペントサセウスに属する乳酸菌であることが好ましい。
【0015】
本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤の形態としては、すんき漬などの植物からの分離物を液体状、粉末状、顆粒状及びタブレット状などに加工されたものの他、すんき漬などの植物から分離せずに、その植物そのものを加工したものであっても良い。特に、すんき漬の発酵条件により多くの腸管免疫活性化機能やIgA抗体産生促進機能を得ることができる。植物そのものを加工したものとして、例えば乾燥させて切断されたものや、粉末化されたものがある。
【0016】
本発明に係る食品として、菌株又はそれを含む発酵物を種菌として食物を発酵させたものがある。これら発酵食品として、例えばヨーグルトや漬物、発酵飲料などがある。また、本発明に係る食品としては、これらの他に錠剤状又はカプセル状の健康食品、アメやガムなどの菓子類、飲料、パン又は麺など多くの用途に用いることができる。さらに、動物飼料としては、家畜飼料やペットフードなどに用いることができ、医薬品として、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤などに用いることができる医療用腸管免疫活性化剤及び医療用IgA抗体産生促進剤である。
【実施例】
【0017】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤の実施例について、説明する。すんき漬の一部を乳酸菌用集積培地で集積培養後、滅菌生理食塩水で任意に希釈し、薬剤を添加した乳酸菌分離用寒天培地(GYP白亜寒天培地)で培養して乳酸菌の分離を行った。乳酸菌分離用寒天培地上に検出されたコロニーを個々に純培養し、常法によりグラム染色や顕微鏡による形態観察を行った後、細菌同定検査キット(アピ50CHL(日本ビオメリュー(株))で乳酸菌の確認を行った。さらに、16SrRNAをコードするSSU rDNAのPCR産物のシークエンスを行い、その塩基配列より乳酸菌の同定を行った。以上の方法ですんき漬より分離、同定した乳酸菌55菌株を表1及び2に示す。また、分離した乳酸菌をMRS培地(OXIOID)でそれぞれ純培養し、集菌、洗浄、殺菌後凍結乾燥により実施例1乃至55に係る乳酸菌粉末を作製した。
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
実験例1
次に、11〜25週齢の雌BALB/cマウスの解剖を行い、パイエル板細胞を単離・調整した。調整したマウスパイエル板細胞に、実施例1乃至55に係る乳酸菌粉末をそれぞれ添加し、RPMI培地で培養を行った。培養7日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgAの抗体産生量をELISA法によって測定した。比較例として、乳酸菌無添加のものを比較例1とし、乳酸菌の替わりにLPS(グラム陰性菌細胞壁のリポ多糖)を添加したものを比較例2とし、ConA(ナタ豆レクチン、コンカナバリンA)を添加したものを比較例3とした。その結果を表3及び4に示す。
【0021】
【表3】

【0022】
【表4】

【0023】
表3及び4に示されるように、実施例1乃至55に係る乳酸菌は、IgAの産生を促進した。
【0024】
実験例2
次に、11〜25週齢の雌BALB/cマウスの解剖を行い、腸管からバイエル板細胞を単離・調整した。調整したマウスバイエル板細胞に、実施例1乃至55に係る乳酸菌粉末をそれぞれ添加し、RPMI培地で培養を行った。培養3日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgAの腸管への分泌を促すIFN−γの産生量をELISA法にて測定した。比較例として、乳酸菌無添加のものを比較例1とし、乳酸菌の替わりにLPS(グラム陰性菌細胞壁のリポ多糖)を添加したものを比較例2とし、ConA(ナタ豆レクチン、コンカナバリンA)を添加したものを比較例3とした。その結果を表5及び6に示す。
【0025】
【表5】

【0026】
【表6】

【0027】
表5及び6に示されるように、実施例1乃至55に係る乳酸菌は、IFN−γの産生量を促進した。
【0028】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤が含まれた食品として植物乳酸菌ヨーグルトを作製した。先ず、原材料となる牛乳100部、脱脂粉乳20部及び水50部を均一に混合・溶解し、110℃、30秒の加熱殺菌を行い、45℃まで冷却後、実施例2に係るラクトバチルス・デルブルッキーと実施例14に係るラクトバチルス・ブレビスの混合スタータを20部添加し、容器に充填した後、37℃で発酵させた。約16時間後に発酵を終了させ、10℃に冷却した。発酵終了時のpHは4.1であり、乳タンパクのゲル化によるカード(ヨーグルト)を形成していた。
【0029】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤が含まれた食品としてカプセル状健康食品を作製した。先ず、実施例33に係るベディオコッカス・ペントサセウスの凍結乾燥菌体粉末100部にデキストリン50部を混合し、均質化した後、ゼラチンとグリセリンを主成分とするハードカプセルに充填し、封入した健康食品を得た。1カプセル当たりの乳酸菌数は1×1011個であった。
【0030】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤が含まれた食品として、乳酸発酵させた発酵茶を作製した。先ず、お茶の葉100部を30分間蒸煮した。蒸煮茶葉を作製し、室温まで冷却後実施例22に係るラクトバチルス・プランタラムのスタータを1部添加し良く混合し、桶に入れ加圧密封して10日間発酵させた。桶出し後に葉を細断乾燥することによって発酵茶を得た。一方、比較例に係るラクトバチルス・ラムノサスのスタータを使用し、同様に処理した。実施例22に係るラクトバチルス・プランタラムが使用された発酵茶は、1g当り10×10個の乳酸菌を得たが、比較例として動物性乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサス使用の発酵茶は、1g当りの乳酸菌が4.0×10個であった。
【0031】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤が含まれた動物飼料を作製した。先ず、脱脂粉乳10重量部とシュクロース5重量部を水100重量部に溶解し加熱殺菌後、実施例14に係るラクトバチルス・ブレビスのスタータを1重量部添加し、30℃で48時間培養した。培養液を凍結乾燥させ、20重量部の乳酸菌発酵物を得た。この乳酸菌発酵物20重量部に脱脂粉乳20重量部、トウモロコシデンプン30重量部、ビタミン剤10重量部、固形油脂5重量部、セルロース5重量部、ミネラル剤5重量部、食塩3重量部、及び第二リン酸カルシウム2重量部を混合し、その後、成型、乾燥することによって、動物飼料を得た。この動物飼料1gに含まれる乳酸菌の生菌数は、2.4×10個であった。
【0032】
次に、本発明に係る腸管免疫活性化剤及びIgA抗体産生促進剤が含まれた医療用腸管免疫活性化剤及び医療用IgA抗体産生促進剤を作製した。先ず、脱脂粉乳10重量部とシュクロース5重量部を水100重量部に溶解し加熱殺菌後、実施例35に係るラクトバチルス・サケイのスタータを1重量部添加し、30℃で48時間培養した。培養液を10%の炭酸ナトリウム水溶液でpH6.0に中和後、凍結乾燥し、20重量部の乳酸菌発酵物を得た。第13改定日本薬局方解説書製剤総則「錠剤」の規定に準じ、この乳酸発酵物10重量部に乳糖(局方)50重両部、結晶セルロース(局方)30重量部、コーンスターチ(局方)10重量部、ステアリン酸マグネシウム(局方)0.3重量部を混合し、その後打錠機によって打錠することによって、錠剤状の医療用腸管免疫活性化剤及び医療用IgA抗体産生促進剤を得た。この錠剤状の医療用腸管免疫活性化剤及び医療用IgA抗体産生促進剤の1錠(0.25g)中には、6.3×10個の乳酸菌の生菌が含まれていた。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする腸管免疫活性化剤。
【請求項2】
前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌、ラクトバチルス・ブレビスに属する乳酸菌、ラクトバチルス・サケイに属する乳酸菌及びラクトバチルス・クリアタスに属する乳酸菌のうち少なくとも1以上、並びに前記植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌がペディオコッカス・ペントサセウスに属する乳酸菌であることを特徴とする請求項1記載の腸管免疫活性化剤。
【請求項3】
植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とし、前記乳酸菌がパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用を有するIgA抗体産生促進剤。
【請求項4】
前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌、ラクトバチルス・ブレビスに属する乳酸菌、ラクトバチルス・サケイに属する乳酸菌及びラクトバチルス・クリアタスに属する乳酸菌のうち少なくとも1以上、並びに前記植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌がペディオコッカス・ペントサセウスに属する乳酸菌であることを特徴とする請求項3記載のIgA抗体産生促進剤。
【請求項5】
請求項1若しくは2記載の腸管免疫活性化剤、又は請求項3若しくは4記載のIgA抗体産生促進剤を含むことを特徴とする食品。
【請求項6】
請求項1若しくは2記載の腸管免疫活性化剤、又は請求項3若しくは4記載のIgA抗体産生促進剤を含むことを特徴とする動物飼料。
【請求項7】
請求項1若しくは2記載の腸管免疫活性化剤を含むことを特徴とする医療用腸管免疫活性化剤。
【請求項8】
請求項3若しくは4記載のIgA抗体産生促進剤を含むことを特徴とする医療用IgA抗体産生促進剤。

【公開番号】特開2007−308419(P2007−308419A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−138832(P2006−138832)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(504180239)国立大学法人信州大学 (759)
【出願人】(000118615)伊那食品工業株式会社 (95)
【Fターム(参考)】