説明

膜骨格タンパク質

本発明の膜骨格タンパク質(MSP)は、疎水性タンパク質または部分的に疎水性のタンパク質と集合して、天然の構造および機能を保持する可溶性のナノスケール粒子を形成し;MSPは、安定性および生物学的活性の保持および天然の形状の観点で、リポソームおよび界面活性剤ミセルよりも改良されている。リン脂質の存在下で、MSPはナノスケールのリン脂質二重層ディスクを形成し、MSPは二層ドメインの周囲で粒子を安定化させる。粒子二層構造は、走査プローブ顕微鏡または表面プラズモン共鳴のような表面感受性技術を用いる使用のためを含む、溶液中または固体支持体上に組み込まれたタンパク質の操作を可能にする。ナノスケール粒子は、結合性および組み込まれたタンパク質の生物学的活性の維持の観点で優れており、薬学的および生物学的研究、構造/機能相関、構造決定、生体分離、および薬物開発を容易にする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶液中の粒子に集合する人工膜骨格タンパク質であって、該人工膜骨格タンパク質が少なくとも1つの両親媒性らせんを含む、人工膜骨格タンパク質。
【請求項2】
前記両親媒性らせんがαらせんである、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項3】
前記両親媒性らせんが50と200との間のらせん回転を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項4】
前記両親媒性らせんがらせん1回転あたり3〜16のアミノ酸を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項5】
前記らせんが1回転あたり3〜10のアミノ酸を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項6】
前記αらせんが12〜600のアミノ酸を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項7】
前記タンパク質が少なくとも2つのらせんを含み、該らせんが終止配列によって結合され、該終止配列が1〜5のアミノ酸を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項8】
前記終止配列が、グリシン、アラニンおよびプロリンからなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む、請求項7に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項9】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135および配列番号135のアミノ酸13〜212からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項10】
前記タンパク質が、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86、配列番号86のアミノ酸24〜381、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、および配列番号135のアミノ酸13〜212のアミノ酸配列を含み、該配列が、1〜5の保存的アミノ酸、1〜5のアミノ酸の挿入または1〜5のアミノ酸の欠失によって改変される、請求項1に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項11】
請求項9に記載の人工膜骨格タンパク質であって、さらなる両親媒性らせんをさらに含み、該さらなる両親媒性らせんがアポリポタンパクA−1由来のアミノ酸配列に由来しない、人工膜骨格タンパク質。
【請求項12】
前記さらなる両親媒性らせんが、アポリポタンパクA−II、アポリポタンパクC−I、アポリポタンパクC−II、アポリポタンパクC−III、アポリポタンパクE、アポリポホリンIII、ミオグロブリンおよびヘモグロビン由来のアミノ酸配列に由来する、請求項11に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項13】
前記さらなる両親媒性らせんが、1〜5のアミノ酸の終止配列によって前記タンパク質のらせんに結合する、請求項12に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項14】
前記終止配列が、プロリン、アラニンおよびグリシンからなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む、請求項13に記載の人工膜骨格タンパク質。
【請求項15】
水溶液中で安定かつ可溶性の少なくとも1つの疎水性分子または部分的に疎水性の分子をナノスケール円板状粒子に組み込むための方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)水溶液中に少なくとも1つの疎水性分子または部分的に疎水性の分子および可溶化剤を含む可溶化組成物を提供する工程;
(b)少なくとも1つのリン脂質を有する膜骨格タンパク質と工程(a)の可溶化組成物とを接触させる工程;ならびに
(c)該可溶化剤を除去する工程
を包含し、これにより、少なくとも1つの疎水性分子または部分的に疎水性の分子および前記膜骨格タンパク質は水溶液中のナノスケール粒子に自己集合し、但し、該膜骨格タンパク質はアポリポタンパクA−1ではないか、あるいは該膜骨格タンパク質は、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86および配列番号86のアミノ酸24〜381からなる群より選択されるアミノ酸配列によって特徴付けられる、方法。
【請求項16】
少なくとも1つのリン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルセリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルホスファチジルイノシトール、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルイノシトール、ジヘキサノイルホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルイノシトール、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミンおよび1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルイノシトールである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記疎水性分子または部分的に疎水性の分子がタンパク質である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記リン脂質が、可溶化膜調製物または可溶化膜断片調製物に由来する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ナノスケール粒子がコレステロールまたはコレステロールエステルをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記タンパク質がシトクロムP450である、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記可溶化タンパク質組成物が、電子伝達系、シトクロムP450レダクターゼまたはシトクロムb5をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記疎水性タンパク質または部分的に疎水性のタンパク質がレセプタータンパク質である、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記レセプタータンパク質がGタンパク質結合型レセプターである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記レセプタータンパク質が、5−ヒドロキシトリプタミンレセプター、βアドレナリン作動性レセプター、ドーパミンD4レセプター、リゾホスファチジン酸レセプターまたはケモカインレセプターである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ケモカインレセプターが、CXCR4レセプターまたはCCR5レセプターである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記疎水性タンパク質または部分的に疎水性のタンパク質がトランスヒドロゲナーゼまたはアスパルテートレセプタータンパク質である、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135および配列番号135のアミノ酸13〜212を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86、配列番号86のアミノ酸24〜381、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、および配列番号135のアミノ酸13〜212からなる群より選択されるアミノ酸配列を含み、該アミノ酸配列に、1〜5の保存的アミノ酸置換、1〜5のアミノ酸の欠失または1〜5のアミノ酸の挿入が存在する、請求項15に記載の方法。
【請求項29】
前記疎水性タンパク質または部分的に疎水性のタンパク質がレセプタータンパク質である、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記レセプタータンパク質が、Gタンパク質結合型レセプターである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記レセプタータンパク質が、5−ヒドロキシトリプタミンレセプター、βアドレナリン作動性レセプター、ドーパミンD4レセプター、リゾホスファチジン酸レセプターまたはケモカインレセプターである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ケモカインレセプターが、CXCR4レセプターまたはCCR5レセプターである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記疎水性タンパク質または部分的に疎水性のタンパク質がトランスヒドロゲナーゼまたはアスパルテートレセプタータンパク質である、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記可溶化剤が、界面活性剤またはペプチド界面活性剤または200〜200,000気圧の流体力学上の圧力である、請求項15に記載の方法。
【請求項35】
前記可溶化剤が、コレート、デオキシコレート、1−パルミトイル−2−オレイル−sn−グリセロホスホコレート、1−パルミトイル−2−オレイル−sn−グリセロホスホセリン、1−パルミトイル−2−オレイル−sn−グリセロホスホエタノールアミン、n−ドデシル−β−D−マルトシド、オクチル−グルコピラノシド、Triton X−100、ミリストイルスルホベタイン、ジヘキサノイル−ホスホチジルコリン、ジギトニン、エマルゲン913またはJB3−14である、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記可溶化剤が透析または吸着によって除去される、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
MSP:可溶化剤:膜脂質のモル比が1:25:50〜1:2000:1000である、請求項16に記載の方法。
【請求項38】
MSP:可溶化剤:膜脂質のモル比が1:75:150である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
少なくとも1つのリン脂質、アポリポタンパクA−1ではない膜骨格タンパク質、およびさらなる疎水性分子または部分的に疎水性の分子を含む、ナノスケール粒子。
【請求項40】
前記さらなる疎水性分子または部分的に疎水性の分子が治療用分子であり、前記膜骨格タンパク質が請求項9に記載の人口膜骨格タンパク質である、請求項39に記載のナノスケール粒子。
【請求項41】
前記少なくとも1つのリン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルセリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルホスファチジルイノシトール、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルイノシトール、ジヘキサノイルホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルイノシトール、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミンおよび1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルイノシトールである、請求項40に記載のナノスケール粒子。
【請求項42】
前記治療用分子が、抗菌剤、抗新生物剤、血管由来因子、血栓溶解剤、カルシウム拮抗薬、反アテローム生成剤、血圧降下薬、変カ性因子、消炎剤、抗不整脈剤、抗ウイルス因子、抗真菌因子、血液凝固阻止剤、反再狭窄剤、治療用タンパク質、光力学性剤、治療用ペプチド、治療用核酸分子、治療用炭水化物または少なくとも1つのビタミンである、請求項40に記載のナノスケール粒子。
【請求項43】
前記抗菌剤がアンホテリシンBまたはケトコナゾールである、請求項42に記載のナノスケール粒子。
【請求項44】
前記治療薬剤が送達される細胞表面に特異的に結合する標的因子をさらに含む、請求項40に記載のナノスケール粒子。
【請求項45】
前記標的因子が、レクチン、一本鎖抗体または抗体の抗原結合フラグメントである、請求項44に記載のナノスケール粒子。
【請求項46】
前記標的因子が前記膜骨格タンパク質に共有結合する、請求項47に記載のナノスケール粒子。
【請求項47】
標的因子が前記粒子に非共有結合する、請求項44に記載のナノスケール粒子。
【請求項48】
前記さらなる疎水性分子または部分的に疎水性の分子がタンパク質である、請求項39に記載のナノスケール粒子。
【請求項49】
前記タンパク質が膜レセプタータンパク質である、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項50】
前記膜レセプタータンパク質がGタンパク質結合型レセプターである、請求項49に記載のナノスケール粒子。
【請求項51】
前記Gタンパク質結合型レセプターが、5−ヒドロキシトリプタミンレセプターβアドレナリン作動性レセプター、ケモカインレセプター、リゾホスファチジン酸レセプターまたはドーパミンレセプターである、請求項50に記載のナノスケール粒子。
【請求項52】
前記ケモカインレセプターが、CXCR4レセプターまたはCCR5レセプターである、請求項51に記載のナノスケール粒子。
【請求項53】
前記タンパク質がトランスヒドロゲナーゼまたはアスパルテートレセプタータンパク質である、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項54】
前記タンパク質がシトクロムP450タンパク質である、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項55】
電子伝達系、シトクロムP450レダクターゼまたはシトクロムb5をさらに含む、請求項54に記載のナノスケール粒子。
【請求項56】
コレステロールまたはコレステロールエステルをさらに含む、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項57】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135および配列番号135のアミノ酸13〜212からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項58】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86、配列番号86のアミノ酸24〜381、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、および配列番号135のアミノ酸13〜212のアミノ酸配列を含み、該配列が、1〜5の保存的アミノ酸、1〜5のアミノ酸の挿入または1〜5のアミノ酸の欠失によって改変される、請求項48に記載のナノスケール粒子。
【請求項59】
前記疎水性分子または部分的に疎水性の分子が親油性色素、蛍光色素、または結像剤である、請求項38に記載のナノスケール粒子。
【請求項60】
前記結像剤が、ガドリニウム、テクネチウム、テルリウム、イリジウム、またはヨウ素を含む、請求項59に記載のナノスケール粒子。
【請求項61】
レセプター−リガンド相互作用を調節する分子を同定するための方法であって、該方法は、以下の工程:
少なくとも1つのリン脂質、リガンドレセプタータンパク質を含むナノスケール粒子と、リガンドおよび膜骨格タンパク質とを接触させる工程であって、ここで、該膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、配列番号135のアミノ酸13〜212に記載されるアミノ酸配列、あるいは上記の配列の改変体を含み、該アミノ酸配列が、1〜5のアミノ酸の保存的アミノ酸置換、1〜5のアミノ酸の挿入または1〜5アミノ酸の欠失によって改変される、工程;
該リガンドの該ナノスケール粒子に対する結合を測定する工程;
該リガンドレセプタータンパク質および該リガンドを候補調節因子の存在下で接触させる工程;
該リガンドの該レセプターに対する結合を該候補調節因子の存在下で測定する工程;
該リガンドの該レセプターに対する結合を該候補調節因子の存在下および非存在下で比較する工程を包含し、
これにより、該リガンドの該レセプターに対する結合を増加または減少させる能力によって調節因子が同定される、方法。
【請求項62】
前記リガンドレセプタータンパク質がGタンパク質結合型レセプターである、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記Gタンパク質結合型レセプターが、5−ヒドロキシトリプタミンレセプターβアドレナリン作動性レセプター、ケモカインレセプター、リゾホスファチジン酸レセプターまたはドーパミンレセプターである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記ケモカインレセプターが、CXCR4レセプターまたはCCR5レセプターである、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記ナノスケール粒子が固体支持体に付着される、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
前記固体支持体が金粒子または金表面である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記固体支持体が、水晶、ポリスチレン、プラスチック、シリコン、シリカ、二酸化ケイ素、窒化ケイ素または樹脂である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記少なくとも1つのリン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルセリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルホスファチジルイノシトール、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルイノシトール、ジヘキサノイルホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルイノシトール、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミンおよび1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルイノシトールである、請求項61に記載の方法。
【請求項69】
疎水性基質を含有するサンプルから疎水性基質または部分的に疎水性の基質を除去するための方法であって、該方法は、該サンプルと請求項62に記載の1つ以上のナノ粒子を接触させる工程を包含し、これにより、該疎水性基質は該サンプルから該ナノ粒子のリン脂質二重層に分配される、方法。
【請求項70】
前記サンプルが液体である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記サンプルが粒子状固体である、請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記ナノ粒子が溶液中のアレイに結合される、請求項69に記載の方法。
【請求項73】
接触させる工程の後に、前記サンプルから前記ナノ粒子を分離する工程をさらに包含する、請求項69に記載の方法。
【請求項74】
可溶性ナノスケール円板状粒子を調製する方法であって、該方法が、以下の工程:
人工膜骨格タンパク質を可溶化剤を用いて可溶化して、可溶化膜骨格タンパク質を生成する工程であって、該膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135および配列番号135のアミノ酸13〜212に示されるアミノ酸配列を含むか、あるいは該アミノ酸配列が、1〜5のアミノ酸の保存的アミノ酸置換、1〜5のアミノ酸の挿入または1〜5のアミノ酸の欠失によって改変されるアミノ酸配列を含む、工程;
少なくとも1つのリン脂質を該可溶化膜骨格タンパク質に提供する工程;ならびに
該可溶化剤を除去する工程
を包含し、これにより、該膜骨格タンパク質が該リン脂質と自己集合して、ナノスケール円板状粒子を形成する、方法。
【請求項75】
安定で可溶性のナノスケール円板状粒子を含む免疫原性組成物であって、該粒子は、膜骨格タンパク質、少なくとも1つの疎水性抗原分子または部分的に疎水性の抗原分子、および少なくとも1つのリン脂質を含み、該免疫原性組成物は必要に応じて免疫学的アジュバントをさらに含む、免疫原性組成物。
【請求項76】
前記疎水性抗原分子または部分的に疎水性の抗原分子が、可溶化膜調製物または可溶化膜断片調製物に由来する、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項77】
前記疎水性抗原分子または部分的に疎水性の抗原分子が、タンパク質、リポタンパク質、リポ多糖類、リポオリゴ糖類、炭水化物、糖タンパク質、糖脂質または脂質である、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項78】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86、配列番号86のアミノ酸24〜381、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、および配列番号135のアミノ酸13〜212に示されるアミノ酸配列を含むか、あるいは該アミノ酸配列に、1〜5のアミノ酸の保存的アミノ酸置換、1〜5のアミノ酸の欠失または1〜5のアミノ酸の挿入が存在するアミノ酸配列を含む、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項79】
前記抗原性分子が、微生物、寄生虫、ウイルス、あるいはヒト新生細胞または動物の新生細胞に由来する、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項80】
前記微生物が、バクテリア、リケッチア、マイコプラズマ、真菌または原生動物である、請求項79に記載の免疫原性組成物。
【請求項81】
前記抗原性分子が、ヒト免疫不全ウイルスのgp120、ヘルペス単純ウイルスのエンベロープグリコタンパク質、はしかウイルスのエンベロープグリコタンパク質、SARSウイルスの「スパイク」タンパク質、インフルエンザウイルスのヘマグルチニン、パラインフルエンザウイルスのヘマグルチニン、Streptococcus pyogenesのM6タンパク質、Porphoryomonas gingivalisのフィムブリリン(fimbrillin)、Listeria monocytogenesのInIBタンパク質、Listeria monocytogenesのActAタンパク質、Yersinia enterocoliticaのYadAタンパク質、Shigella flexneriのIcsAタンパク質、Yersinia pseudotuberculosisのインベーシン、Vibrio choleraeの少なくとも1つのacf遺伝子産物、Bacillus anthracisのポリ−D−グルタメートポリペプチドを含むカプセル状物質、Staphylococcus aureusのフィブリノーゲン/フィブリン結合タンパク質、Yersinia pestisのVおよび/またはW抗原、Yersinia enterocoliticaまたはYersinia pseudotuberculosis、Campylobacterjejuniのフラジェリン、Campylobacterjejuniのポリン、ならびにSalmonella typhi、Salmonella choleraesuisまたはSalmonella enteritidisのO抗原からなる群より選択される、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項82】
前記ヒト新生細胞または前記動物の新生細胞が、悪性黒色腫細胞、胃腸癌細胞、神経芽腫細胞、骨肉腫細胞、腎癌細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、白血病細胞、リンパ腫細胞縁骨髄腫細胞である、請求項79に記載の免疫原性組成物。
【請求項83】
前記ナノスケール粒子が、細胞表面に対して該ナノスケール粒子を標的化する分子をさらに含む、請求項75に記載の免疫原性組成物。
【請求項84】
前記細胞表面が粘膜細胞表面である、請求項83に記載の免疫原性組成物。
【請求項85】
前記粘膜細胞表面が腸の粘膜細胞表面である、請求項84に記載の免疫原性組成物。
【請求項86】
前記細胞表面が上皮細胞表面である、請求項83に記載の免疫原性組成物。
【請求項87】
2つ以上の請求項39に記載のナノスケール粒子を含むアレイ。
【請求項88】
前記ナノスケール粒子が膜骨格タンパク質を含み、該膜タンパク質が1つ以上のシステイン残基を含み、該ナノスケール粒子がジスルフィド結合によって一緒に結合する、請求項87に記載のアレイ。
【請求項89】
前記ナノスケール粒子が固体表面に付着する、請求項87に記載のアレイ。
【請求項90】
前記固体表面が、金属、水晶、ポリスチレン、プラスチック、シリコン、シリカ、二酸化ケイ素もしくは窒化ケイ素、または樹脂である、請求項89に記載のアレイ。
【請求項91】
前記金属表面が金である、請求項90に記載のアレイ。
【請求項92】
前記ナノスケール粒子が、少なくとも1つのリガンドに結合する結合分子をさらに含む、請求項87に記載のアレイ。
【請求項93】
前記結合分子がレセプタータンパク質である、請求項92に記載のアレイ。
【請求項94】
前記レセプタータンパク質がGタンパク質結合型レセプターである、請求項93に記載のアレイ。
【請求項95】
前記Gタンパク質結合型レセプターが、5−ヒドロキシトリプタミンレセプターβアドレナリン作動性レセプター、リゾホスファチジン酸レセプター、ケモカインレセプター、またはドーパミンレセプターである、請求項94に記載のアレイ。
【請求項96】
少なくとも1つの結合したリガンドがGタンパク質である、請求項92に記載のアレイ。
【請求項97】
前記膜骨格タンパク質が、配列番号6、配列番号9、配列番号17、配列番号17のアミノ酸13〜414、配列番号19、配列番号19のアミノ酸13〜422、配列番号23、配列番号23のアミノ酸13〜168、配列番号29、配列番号29のアミノ酸13〜168、配列番号43、配列番号43のアミノ酸13〜201、配列番号44、配列番号44のアミノ酸13〜201、配列番号45、配列番号45のアミノ酸13〜392、配列番号73、配列番号73のアミノ酸13〜234、配列番号74、配列番号74のアミノ酸13〜256、配列番号75、配列番号75のアミノ酸13〜278、配列番号76、配列番号76のアミノ酸24〜223、配列番号77、配列番号78、配列番号78のアミノ酸24〜212、配列番号79、配列番号80、配列番号80のアミノ酸24〜201、配列番号81、配列番号81のアミノ酸13〜168、配列番号82、配列番号82のアミノ酸13〜168、配列番号83、配列番号83のアミノ酸13〜190、配列番号84、配列番号84のアミノ酸13〜201、配列番号85、配列番号85のアミノ酸13〜190、配列番号86、配列番号86のアミノ酸24〜381、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135、および配列番号135のアミノ酸13〜212に示されるようなアミノ酸配列を有するか、あるいは該アミノ酸配列に、1〜5の保存的アミノ酸置換、1〜5のアミノ酸の欠失または1〜5のアミノ酸の挿入が存在するアミノ酸配列を有する、請求項83に記載のアレイ。
【請求項98】
人工膜骨格タンパク質および少なくとも1つのリン脂質を含むナノスケール粒子であって、該膜骨格タンパク質が、配列番号91、配列番号91のアミノ酸24〜201、配列番号92、配列番号92のアミノ酸24〜190、配列番号93、配列番号93のアミノ酸24〜179、配列番号94、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号94のアミノ酸24〜289、配列番号95、配列番号95のアミノ酸24〜278、配列番号96、配列番号96のアミノ酸24〜423、配列番号97、配列番号97のアミノ酸24〜199、配列番号98、配列番号98のアミノ酸24〜401、配列番号99、配列番号99のアミノ酸24〜392、配列番号111、配列番号111のアミノ酸24〜397、配列番号113、配列番号113のアミノ酸24〜383、配列番号115、配列番号115のアミノ酸24〜379、配列番号117、配列番号117のアミノ酸24〜381、配列番号119、配列番号119のアミノ酸13〜1094、配列番号129、配列番号129のアミノ酸25〜214、配列番号131、配列番号131のアミノ酸25〜212、配列番号133、配列番号133のアミノ酸25〜212、配列番号135および配列番号135のアミノ酸13〜212からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むか、あるいは該配列が、1〜5のアミノ酸の保存的置換、1〜5のアミノ酸の挿入または1〜5のアミノ酸の欠失によって改変されるアミノ酸配列を含む、ナノスケール粒子。
【請求項99】
前記少なくとも1つのリン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルコリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルセリン、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルホスファチジルイノシトール、ジミリストイルホスファチジルエタノールアミン、ジミリストイルホスファチジルイノシトール、ジヘキサノイルホスファチジルエタノールアミン、ジヘキサノイルホスファチジルイノシトール、1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルエタノールアミンおよび1−パルミトイル−2−オレイル−ホスファチジルイノシトールである、請求項98に記載のナノスケール粒子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2007−525490(P2007−525490A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549601(P2006−549601)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2005/001122
【国際公開番号】WO2005/081743
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(503060525)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ イリノイ (25)
【Fターム(参考)】