説明

膵臓ポリペプチドファミリーモチーフ、ポリペプチドおよびこれらを含む方法

【課題】脂肪は促進するが除脂肪体重を維持またはその喪失を最小限にするための、膵臓ポリペプチドファミリー(PYY)アナログポリペプチドとその作成と使用の方法の提供。
【解決手段】PYYと少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、もしくは少なくとも97%の配列相同性を有し、少なくともN末端のポリプロリンPPFモチーフとC末端の尾部PPFモチーフを含んだ少なくとも二つのPPFモチーフも含む、新規の膵臓ポリペプチドファミリー。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(VI)
Xaa Xaa Xaa Xaa Pro Glu Xaa Pro Xaa Glu
Asp Xaa12 Xaa13 Xaa14 Glu Xaa16 Xaa17 Xaa18 Xaa19 Tyr
Xaa21 Xaa22 Xaa23 Leu Xaa25 Xaa26 Tyr Xaa28 Asn Xaa30
Xaa31 Thr Arg Gln Xaa35 Xaa36
のアミノ酸配列を含むPPFポリペプチドであり、
式中、
XaaはTyr、もしくは欠けており、
XaaはIle、Pro、もしくは欠けており、
XaaはIle、BH−改変Lys、Lys、Val、もしくはPro、
XaaはLys、BH−改変Lys、Ala、Ser、もしくはArg、
XaaはAla、Gly、もしくはHis、
XaaはGlyもしくはAla、
Xaa12はAlaもしくはPro、
Xaa13はSerもしくはPro、
Xaa14はPro、Ala、もしくはSer、
Xaa16はGluもしくはAsp、
Xaa17はLeuもしくはIle、
Xaa18はAsnもしくはAla、
Xaa19はArg、Lys、BH−改変Lys、Gln、もしくはN(Me)Ala、
Xaa21はTyr、Ala、Phe、Lys、もしくはBH−改変Lys、
Xaa22はAlaもしくはSer、
Xaa23はSer、Ala、もしくはAsp、
Xaa25はArg、Lys、もしくはBH−改変Lys、
Xaa26はHis、Ala、もしくはArg、
Xaa28はLeuもしくはIle、
Xaa30はLeuもしくはMet、
Xaa31はVal、Ile、もしくはLeu、
Xaa35はLys、BH−改変Lys、もしくはArg、および
Xaa36はTyr、Trp、もしくはPheであり、
前記のPPFポリペプチドは天然のPPFポリペプチド、PYY(2−36)、ValhPYY(3−36)、Lys25hPYY(3−36)、Lys25Ile28hPYY(3−36)、Lys25Ile31hPYY(3−36)、Lys25Leu31hPYY(3−36)、Lys25Phe36hPYY(3−36)、Ile28hPYY(3−36)、Ile31hPYY(3−36)、Leu31hPYY(3−36)、Phe36hPYY(3−36)、Leu31Phe36hPYY(3−36)、もしくはPro13Ala14hPYYではないという条件である、PPFポリペプチド。
【請求項2】
式(VII)
Xaa Xaa Pro Xaa Pro Xaa His Pro Xaa Xaa10
Xaa11 Xaa12 Xaa13 Xaa14 Xaa15 Xaa16 Xaa17 Ala Xaa19 Tyr
Xaa21 Xaa22 Xaa23 Leu Xaa25 Xaa26 Xaa27 Xaa28 Xaa29 Xaa30
Xaa31 Thr Arg Gln Arg Tyr
のアミノ酸配列を含むPPFポリペプチドであり、
式中、
XaaはTyrもしくは欠けており、
XaaはIle、Pro、もしくは欠けており、
XaaはLys、BH−改変Lys、Ala、Ser、もしくはArg、
XaaはGlu、Gln、Ala、Asn、Asp、もしくはVal、
XaaはGlyもしくはAla、
Xaa10はGlu、Ala、Asp、Asn、Gln、Gly、Pro、もしくはAib、
Xaa11はGlu、Ala、Asp、Asn、Gln、Gly、Pro、もしくはAib、
Xaa12はAlaもしくはPro、
Xaa13はSerもしくはPro、
Xaa14はPro、Ala、もしくはSer、
Xaa15はGlu、Ala、Asp、Asn、Gln、Gly、Pro、もしくはAib、
Xaa16はGluもしくはAsp、
Xaa17はLeuもしくはIle、
Xaa19はArg、Lys、BH−改変Lys、Gln、もしくはN(Me)Ala、
Xaa21はTyr、Ala、Phe、Lys、もしくはBH−改変Lys、
Xaa22はAla、もしくはSer、
Xaa23はSer、Ala、もしくはAsp、
Xaa25はArg、Lys、もしくはBH−改変Lys、
Xaa26はHis、Ala、もしくはArg、
Xaa27はTyr、もしくはPhe、
Xaa28はLeu、もしくはIle、
Xaa29はAsn、もしくはGln、
Xaa30はLeu、もしくはMet、および
Xaa31はVal、Ile、もしくはLeuである、PPFポリペプチド。
【請求項3】
基本的に天然のヒトPYY(配列番号2)の最初の17アミノ酸残基からなるN末端断片、および
基本的に天然のヒトNPY(配列番号4)のアミノ酸残基18−36からなるC末端断片を含むPPFポリペプチドであって、ここで前記N末端断片と前記C末端断片とが共有結合されており、前記PYY断片のN末端で二つ以下のアミノ酸残基が除去もしくは欠失されていてもよく、そして前記N末端断片およびC末端断片の各々において9つ以下のアミノ酸が置換されてもよい、PPFポリペプチド。
【請求項4】
長さが約34から約36アミノ酸のPPFポリペプチドであり、
基本的に天然のPYYの最初の17アミノ酸に対して少なくとも50%の配列同一性を示す17アミノ酸からなるN末端断片、および
基本的に天然のNPYのアミノ酸18−36に対して少なくとも50%の同一性を示す19アミノ酸からなるC末端断片を含み、ここで、前記N末端断片と前記C末端断片とが共有結合されており、前記PYY断片の前記N末端の一つまたは二つのアミノ酸残基が除去もしくは欠失されていてもよい、PPFポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドが配列番号266、267、274、282、320、436、437、438、439、440、441、442、443、444、445、446、447、448、449、450、451、452、453、454、455、456、457、458、459、460、461、462、463、464、465、466、467、468、469、470、471、472、473、474、475、476、477、478、479および480からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のPPFポリペプチド。
【請求項6】
前記PPFポリペプチドが一つ以上の挿入をさらに含む、請求項1に記載のPPFポリペプチド。
【請求項7】
前記PPFポリペプチドがさらにN末端キャップを含む、請求項1に記載のPPFポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドが配列番号282、320、437、441、444、445から447、452、454から459、461から464、466、468から470および472から480からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項7に記載のPPFポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドが一つ以上の水溶性ポリマーと結合している、請求項1に記載のPPFポリペプチド。
【請求項10】
前記ポリマーが、ポリエチレングリコールおよび脂肪酸分子からなる群の少なくとも1つから選択され、前記ポリマーが前記ポリペプチドの前記N末端もしくは前記C末端、または前記ポリペプチドの配列中のリジンアミノ酸残基もしくはセリンアミノ酸残基の側鎖に結合されている、請求項9に記載のPPFポリペプチド。
【請求項11】
前記ポリペプチドが配列番号266、437、438、439、442、462、469、470、471および472からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項2に記載のPPFポリペプチド。
【請求項12】
前記PPFポリペプチドがさらに1つ以上の挿入を含む、請求項2に記載のPPFポリペプチド。
【請求項13】
前記PPFポリペプチドがさらにN末端キャップを含む、含む請求項2に記載のPPFポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドが配列番号437、462、469、470および472からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項13に記載のPPFポリペプチド。
【請求項15】
前記ポリペプチドが一つ以上の水溶性ポリマーに結合している、請求項2に記載のPPFポリペプチド。
【請求項16】
前記ポリマーが、ポリエチレングリコールおよび脂肪酸分子からなる群の少なくとも1つから選択され、前記ポリマーが前記ポリペプチドの前記N末端もしくは前記C末端、または前記ポリペプチドの配列中のリジンアミノ酸残基もしくはセリンアミノ酸残基の側鎖に結合されている、請求項15に記載のPPFポリペプチド。
【請求項17】
配列番号266を含むPPFポリペプチド。
【請求項18】
配列番号267を含むPPFポリペプチド。
【請求項19】
配列番号274を含むPPFポリペプチド。
【請求項20】
配列番号282を含むPPFポリペプチド。
【請求項21】
配列番号320を含むPPFポリペプチド。
【請求項22】
配列番号436を含むPPFポリペプチド。
【請求項23】
配列番号437を含むPPFポリペプチド。
【請求項24】
配列番号438を含むPPFポリペプチド。
【請求項25】
配列番号439を含むPPFポリペプチド。
【請求項26】
配列番号440を含むPPFポリペプチド。
【請求項27】
配列番号441を含むPPFポリペプチド。
【請求項28】
配列番号442を含むPPFポリペプチド。
【請求項29】
配列番号474を含むPPFポリペプチド。
【請求項30】
対象の体組成を変化させる方法であり、前記対象にPPFポリペプチドを投与する工程を含み、前記PPFポリペプチドが除脂肪組織に対する脂肪の比率を変化させ、それによって体組成を変化させる、方法。
【請求項31】
前記PPFポリペプチドが配列番号266、267、274、282、320、436、437、438、439、440、441、442、443、444、445、446、447、448、449、450、451、452、453、454、455、456、457、458、459、460、461、462、463、464、465、466、467、468、469、470、471、472、473、474、475、476、477、478、479および480からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
体脂肪が減少し、除脂肪体重が維持もしくは増加する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
体脂肪と除脂肪体重がそれぞれ体脂肪のパーセントと除脂肪体重のパーセントとして測定される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
体組成が、水中秤量、空気置換プレチスモグラフ、X線、MRI、DEXAスキャン、CTスキャン、および断熱式ボンベ熱量法からなる群から選択された方法により測定される、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
体重が減少する、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
体重が維持もしくは増加する、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
前記PPFポリペプチドが末梢投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項38】
前記PPFポリペプチドがPYY、PYY作動薬、もしくはPYYアナログ作動薬である、請求項30に記載の方法。
【請求項39】
さらに、アミリン、アミリン作動薬もしくはアミリンアナログ作動薬、サケのカルシトニン、コレシストキニン(CCK)もしくはCCK作動薬、レプチン(OBタンパク質)またはレプチン作動薬、エキセンディンもしくはエキセンディンアナログ作動薬、GLP−1、GLP−1作動薬またはGLP−1アナログ作動薬、CCKまたはCCK作動薬、カルシトニン、カルシトニン作動薬、小分子カンナビノイドCB1受容体拮抗剤、リモナバン、11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ−1阻害剤、シブトラミン、およびフェンテルミンからなる群から選択された少なくとも1つの薬剤を前記対象に投与する工程を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項40】
前記対象が過体重もしくは肥満である請求項30に記載の方法。
【請求項41】
さらに食事療法を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記対象が哺乳類である、請求項30に記載の方法。
【請求項43】
前記哺乳類がヒトである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記哺乳類が、霊長類、ラット、マウス、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、オスの仔ウシ、ウマ、ヒツジ、およびヤギからなる群から選択される、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
対象の血漿トリグリセリド濃度を選択的に低下させる方法で、血漿トリグリセリド濃度を低下させるために効果的な量のPPFポリペプチドを前記対象に投与する工程を含み、コレステロール濃度がより少ない程度で低下する、方法。
【請求項46】
トリグリセリド濃度を低下させ、コレステロール濃度を低下させない、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
トリグリセリド濃度を低下させ、LDLコレステロール濃度を低下させない、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
トリグリセリド濃度を低下させ、LDLコレステロール濃度をより少ない程度で低下させる、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
アミラーゼ濃度もまた低下させる、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
対象における体脂肪を減少させるかもしくは体脂肪を増加させると同時に除脂肪体重を維持させるかもしくは増加させるための方法であり、体脂肪を減少させるかもしくは体脂肪を増加させると同時に除脂肪体重を維持させるかもしくは増加させるのに効果的なPPFポリペプチドの量の、前記対象への投与を含む、方法。
【請求項51】
対象における中枢体脂肪を減少させる方法であって、中枢体脂肪を減させそして除脂肪体重を保存するかまたは増加させるために効果的な量のPPFポリペプチドを前記対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項52】
脂肪酸β酸化を増加させると同時に対象の除脂肪体重を保存するかもしくは増加させる方法であって、脂肪酸β酸化を増加させると同時に除脂肪体重を保存するかもしくは増加させるために効果的な量のPPFポリペプチドを前記対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項53】
対象の非アルコール性脂肪性肝炎もしくはリポジストロフィを治療する方法であり、非アルコール性脂肪性肝炎もしくはリポジストロフィを治療するために効果的な量のPPFポリペプチドを前記対象に投与する工程を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公開番号】特開2013−6841(P2013−6841A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−172601(P2012−172601)
【出願日】平成24年8月3日(2012.8.3)
【分割の表示】特願2007−545739(P2007−545739)の分割
【原出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【出願人】(598133654)アミリン・ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (38)
【氏名又は名称原語表記】AMYLIN PHARMACEUTICALS, INC.
【住所又は居所原語表記】9360 Towne Centre Drive, San Diego, CA 92121 USA
【Fターム(参考)】