説明

自動イントラネットサービス公開及びサービスアクセス

小世界適応ネットワーク(SWAN)のタイプのネットワークに基づいたネットワーク化されたコミュニティーにおける自動公開及び取り出し。各コンピュータはUIDテンプレートに従った一意のIDを検出するために前記ネットワークのコンピュータの環境においてデータ項目を自動的に走査するプログラムをインストールする。UIDを含むと検出されたデータ項目ごとに、前記データ項目のネットワークのアドレスと関連する前記UIDを備えるデータレコードが作成される。ルールセットにより許可される場合、前記作成されたデータレコードは、ノードの識別情報として前記(ハッシュ化された)UIDを有する前記ノードを作成することによって、又は同じUID識別情報を有する既存のノードの共通IDリストに該データ項目の前記ネットワークアドレスを追加することによって、前記ネットワークに公開される。UIDに関する検索要求は、ノードを発見し、該ノードのリストの中のすべてのネットワークアドレスを取得し、要求者が対応するデータ項目ごとに取り出し要求を送信できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理の分野にあり、特にコンピュータユーザのネットワーク化されたコミュニティーの間でのデータ項目の公開及び取り出しに関するが、これに限らない。
【背景技術】
【0002】
データ処理の分野では、inetdデーモン又はスーパーデーモン(サブシステム)として知られているインターネットサービスデーモンは、インターネット標準サービスのためのサーバプロセスである。inetdデーモンは、inetdデーモンが提供することになるサービスを一覧表示し、該inetdデーモンに対して、インターネットソケットへのインターネットサービス要求がどのように処理されるべきかを説明するinetd.confファイルと呼ばれている設定ファイル(configuration-file)と連動して動作する。
【発明の開示】
【0003】
inetdデーモンは、該デーモンがいったん起動すると該設定ファイルとデフォルト設定値を読み取り、該デーモンがハングアップ信号、SIGHUPを受信するたびに設定ファイルとデフォルト設定値を再度読み取る。該設定ファイルを編集し、inetdにSIGHUP信号を送信することによって、新しいサービスを起動することや、既存のサービスを削除又は修正することができる。inetdはSIGHUP信号を受信後、該設定ファイルを読み取り、一覧表示されているサービスごとに接続を待機する、サービスのそれぞれのインターネットソケット(TCP又はUDP)に結合する。該inetdデーモンは、別のスタンドアロンサーバ又はinetdによって起動される「待機」待機ステータスサーバが同じソケットですでに接続を待機している場合には、結合を待たなければならない場合がある。
【0004】
該inetdデーモンがこれらのソケットの内の1つで要求を受信すると、該デーモンは該ソケットのアイデンティティから、どのサービスが該ソケットに対応しているのかを知り、次に(エコー、廃棄、chargen(文字発生器)、日中(人間が読み取れる時刻)、及び時刻(コンピュータが読み取り可能な時刻)を含む内部の単純なインターネットサービスを求めるような)サービス要求をそれ自体で処理するか、あるいは例えば、ftpd、rlogind、rexecd、rshd、talkd、telnetd、及びuucpd等の適切なデーモン(サブサーバ)を呼び出し、スケジュールするかのどちらかである。該inedデーモンは、反応サブシステムのコンピュータが該サービスソケットへの要求を受信するまで待機し、該サービスソケットのアイデンティティをサービス名に変換するために該反応サブシステムの変換機能を使用し、そして、該サービスのためのデーモンを呼び出す、単なる反応サブシステムであることが理解されるであろう。
【0005】
該inedデーモンの詳細はhttp://bama.ua.edu/cgi-bin/man-cgi?inetd+1Mでインターネット上に公開されており、該設定ファイルの詳細はhttp://bama.ua.edu/cgi-bin/man-cgi?inetd.conf+4でインターネット上に公開されている。
【0006】
ある態様では、本発明は、コンピュータユーザが容易に、且つ好ましくは自動的に、同じ共通ネットワークに接続されている他のコンピュータユーザに対して、該ユーザの制御下で選択された該ユーザのコンピュータ環境内の特定のデータ項目へのアクセスを提供できるようにする方法を提供しようとしている。したがって、該ユーザは、(文書、eメールメッセージ、日記エントリ等の「恒久的な」記憶項目、及びウェブブラウジングデータ等の「一時的な」記憶項目を含む)自分のコンピュータ環境におけるデータ項目の内のどれを、自分が公開する(アクセス及び取り出しのための許可を与える)意思があるのか、及び自分が非公開にしておく(このような許可を与えない)ことを希望するデータ項目を事前に定義できる。別の態様では、本発明はコンピュータユーザが容易に、且つ好ましくは自動的に他のコンピュータユーザのコンピュータ環境において、該他のコンピュータユーザによってネットワークに公開されているデータ項目を検出し、好ましくは取り出すことができるようにする方法を提供しようとしている。
【0007】
好ましい実施形態では、該ユーザは他のユーザによる新しい公開物について知らされ(警報を受け)、該警報を特定の関心に合わせることができる。該ユーザは他のユーザに情報を「押し付ける」ことも可能であり、例えば、該ユーザは、別のユーザがある特定の趣味に関連する表示されているウェブページのURLに関係するデータレコードを公開したかどうかを検出するためにネットワークの自動検索をセットアップすることができ、該公開されているデータレコードと関連するユーザのコンタクト詳細を自動的に取り出し、自分の該趣味に対する共通の関心を告げるために自動的に該他のユーザに直接的に送信することができる。
【0008】
本発明に従って、添付請求項に述べられるような方法又はコンピュータが提供される。本発明の追加の発明態様は後述され、図に述べられている。
【0009】
本発明による方法の好ましい実施形態は、ここで図面を参照して例証として説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、本発明の実施形態の動作環境を提供する、分散コンピューティング環境の一部を形成する汎用コンピュータシステムを示している。本発明の実施形態の動作は、コンピュータによって実行されているプログラムモジュール等のコンピュータ実行可能命令の一般的な状況に照らして後述される。このようなプログラムモジュールは、タスクを実行する、又は特定の抽象データ型を実現するプロセス、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、データ変数等を含んでもよい。さらに、本発明が、図1に示されているコンピュータシステム以外のコンピュータシステム、具体的には、携帯端末、ノートパソコン、メインフレームコンピュータ、ミニコンピュータ、マルチプロセッサシステム等を備える分散コンピューティング環境の中で実現されてもよいことが対象とする読者によって理解されるべきである。分散コンピューティング環境の中では、複数のコンピュータシステムが1つの通信ネットワークに接続され、本発明の個々のプログラムモジュールがコンピュータシステム内で分散されてもよい。
【0011】
具体的には、図1に関して、本発明の実施形態の動作環境の一部を形成し、当分野で一般的に知られている、以下ではコンピュータと呼ばれる汎用コンピュータシステム1は、多様な入出力インタフェースだけではなく、コンピュータ電源装置、マザーボード、1つ又は複数のハードディスクドライブ、システムメモリ、グラフィックカード及びサウンドカードも内蔵されているデスクトップ筐体ベースユニット100を備える。さらに、該筐体は、CD、CDR、CDRW、DVD等のリムーバブル光ディスクから読み取る、及び/又はリムーバブル光ディスクに書き込むことができる光ディスクドライブ110のハウジングも提供する。さらに、筐体ユニット100は、磁気フロッピー(登録商標)ディスクの受け入れ、磁気フロッピーディスクからの読み取り、及び/又は磁気フロッピーディスクへの書き込みができる磁気フロッピーディスクドライブ112も収容する。ベース筐体ユニット100は、該ユニットの背面に、ユーザに画像表示を提供するために使用されるモニタ102、コンピュータ出力の紙のコピーを提供するために使用されることができるプリンタ108、及び音声出力を生じさせるためのスピーカ114等の周辺装置用の多数の入出力ポートも提供する。ユーザはキーボード104、又はマウス106等のポインティングデバイスを介して該コンピュータシステムにデータ及びコマンドを入力することができる。
【0012】
図1が例示的な実施形態だけを描いていること、及び本発明とともに使用できるコンピュータの他の構成が可能であることが理解されるであろう。具体的には、ベース筐体ユニット100はタワー構成であってもよい、あるいは代りに該コンピュータ1は、該コンピュータがラップトップ構成又はノートブック構成で実現されるように持ち運び可能であってもよい。携帯情報端末等の他の形状又は携帯電話でさえも使用可能であり得る。
【0013】
図2は、コンピュータ1のシステムコンポーネントのシステムブロック図を示す。点線の中に位置する該コンピュータの該システムコンポーネントは、通常、筐体ユニット100の中にあるであろうシステムコンポーネントである。
【0014】
図2を参照すると、コンピュータ1の内部コンポーネントはマザーボードを含み、該マザーボード上には、それ自体がランダムアクセスメモリ120と読み取り専用メモリ130を備えるシステムメモリ118が取り付けられている。加えて、システムメモリ118を含む多様なシステムコンポーネントを処理装置152と結合するシステムバス140が提供されている。また、システムバス140に結合されているのは、モニタ102にビデオ出力を提供するためのグラフィックカード150と、該システムに入出力インタフェースを提供し、本実施形態ではプリンタ108に制御出力を提供するパラレルポートインタフェース154と、フロッピーディスクドライブ112の中に差し込まれているフロッピーディスクからデータを読み取るため、又は該フロッピーディスクにデータを書き込むために該フロッピーディスクドライブ112を制御するフロッピーディスクドライブインタフェース156とである。加えて、さらに該システムバス140に結合されているのは、スピーカ114に音声出力信号を提供するサウンドカード158と、光ディスクドライブ110の中に差し込まれているリムーバブル光ディスクからデータを読み取り、データを書き込むために光ディスクドライブ110を制御する光ドライブインタフェース160と、パラレルポートインタフェース154と同様にシステムへの、及びシステムからの入出力インタフェースを提供するシリアルポートインタフェース164とである。この場合、シリアルポートインタフェースは、キーボード104、及びトラックボール、マウス等であってもよいポインティングデバイス106のための入力ポートを提供する。
【0015】
さらに該システムバス140に結合されているのは、コンピュータ1が他のコンピュータとネットワーク190上で通信できるように構成された、ネットワークカード等の形を取るネットワークインタフェース162である。該ネットワーク190はローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、ローカル無線ネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。特に、IEEE802.11無線LANネットワークはコンピュータの可動性を可能にするために特に有効であり得る。ネットワークインタフェース162は、コンピュータ1が、プログラム又はデータの交換のために、サーバ、ルータ又はピアレベルコンピュータ等の他のコンピュータとの該ネットワーク190上での論理的な接続を形成できるようにする。
【0016】
さらに、該システムバス140に結合され、ハードディスクドライブ168からの又はハードディスクドライブ168へのデータ又はプログラムの読み取り及び書き込みを制御するハードディスクドライブインタフェース166も提供される。ハードディスクドライブ168、光ドライブ110と使用される光ディスク、又は該フロッピーディスク112と使用されるフロッピーディスクのすべてが、コンピュータシステム1にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。これらの3つの特定のタイプのコンピュータ可読記憶媒体が前述されてきたが、データを記憶できる他のタイプのコンピュータ可読媒体、特に磁気カセット、フラッシュメモリカード、テープ記憶ドライブ、デジタルバーサタイルディスク等が使用されてもよいことが対象とする読者によって理解されるであろう。
【0017】
ハードディスクドライブ168、又はあらゆるフロッピーディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体のそれぞれは、多岐に渡るプログラム、プログラムモジュール、又はデータを記憶することができる。具体的には、本実施形態におけるハードディスクドライブ168は、ファイルの形を取るユーザデータ、データ構造、又は他のデータ171だけではなく、多くのアプリケーションプログラム175、アプリケーションプログラムデータ174、コンピュータシステム1又はユーザによって要求される他のプログラム173、Microsoft(登録商標) Windows(登録商標)、Linux(登録商標)、Unix(登録商標)等のコンピュータオペレーティングシステム172も記憶する。ハードディスクドライブ168は、プログラム及びデータが電力なしで恒久的に記憶できるように前述のプログラム及びデータの不揮発性記憶を提供する。他のプログラム173は、本発明者によってネットワーカー(Networker)プログラムと呼ばれ、後述される本発明の方法を実現するためのプログラムを含み、ユーザデータ171は後述されるような個人情報(Personal Details)文書を含む。変形例では、アプリケーションプログラム175が、本発明の方法を実現するための1つ又は複数のプログラムを含む。ネットワーカープログラムには参照番号173Aが付けられ、そのコンポーネントパーツには、後述されるように参照番号173B、173C等が付けられている。
【0018】
コンピュータ1がハードディスクドライブ168、又は他のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されているアプリケーションプログラム又はデータを利用するために、システムメモリ118は、コンピュータ1によって必要とされるときにアプリケーションプログラム、プログラムデータ、他のプログラム、オペレーティングシステム、及びユーザデータにメモリ記憶装置を提供するランダムアクセスメモリ120を提供する。これらのプログラム及びデータがランダムアクセスメモリ120にロードされると、メモリ125の特定の部分はアプリケーションプログラムを保持し、別の部分124がプログラムデータを保持し、第3の部分123が他のプログラムを保持し、第4の部分122がオペレーティングシステムを保持し、第5の部分がユーザデータを保持してもよい。多様なプログラムとデータは、必要に応じてコンピュータによってランダムアクセスメモリ120の中に、及び中から移動されてもよいことが対象とする読者によって理解されるであろう。さらに詳細には、プログラム又はデータがコンピュータによって使用されていない場合には、該プログラム又はデータはランダムアクセスメモリ120に記憶されずに、ハードディスク168上の不揮発性記憶装置に戻される場合がある。
【0019】
システムメモリ118は、基本情報及び該コンピュータ1の中のシステム要素間で情報を転送するためのコマンドを含む基本入出力システム(BIOS)に記憶装置を提供する読み取り専用メモリ130も提供する。BIOSは、システムがブートアップするために、多様なシステム要素がどのようにして互いに通信するかに関する基本情報を提供するために、システム起動時に必須である。
【0020】
図2は本発明の分散コンピューティング環境の、あるコンピュータの一実施形態を描いているが、例えば、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、スキャナ等の他の周辺装置をコンピュータに取り付けてもよいことが当業者によって理解されるであろう。さらに、ネットワークインタフェース162に関して、どうして無線LANネットワークカードであることが好ましいのかを説明してきたが、コンピュータ1にはシリアルポートインタフェース164又はパラレルポートインタフェース154のどちらかに取り付けられ、公衆交換電話網(PSTN)を介してコンピュータシステム1から他のコンピュータへの論理接続を形成するように配置される、モデムが備えられてもよいことも等しく理解されなければならない。
【0021】
好ましい実施形態は、欧州特許出願第028013998.5号(公開番号第1436957号)に詳述され、後述されるように修正されるような、相互接続されたコンピュータ1の小世界適応ネットワーク(Small World Adaptive Network)(SWAN)タイプのネットワークで実行される。
【0022】
図3を参照すると、SWANネットワークは、ローカルアクセスネットワーク及びインターネットとともに、ノード200が存在するコンピュータ1を備える通信インフラストラクチャ215(例えば、ネットワーク190)によって接続されているノード200のセットを備えている。
【0023】
当業者は、コンピュータ1が、処理機能、記憶機能及び通信機能を有するコンピューティングノードを構成し、コンピュータ1同士の間でメッセージを送信できる通信インフラストラクチャ215内のノードも構成することを理解するであろう。
【0024】
当業者は、ノード200が仮想ネットワークに属する仮想ノードを構成することも理解する。コンピューティングノードは(おそらく異なる仮想ネットワークに属する)2つ以上の仮想ノードを有することができるため、区別が重要である。仮想ノードは、仮想ノードの名前が暗示するように、物理的な意味では存在しないが、現在明らかになるように、仮想ノードの存在は、記憶されており、仮想ノード間のリンクを定義するデータによって確立され、それにより、該仮想ノードが属する仮想ネットワークも定義する。
【0025】
したがって、仮想ノードは、仮想ノードに処理機能、記憶機能及び通信機能を与えるコンピューティングノードと関連付けられ、コンピューティングノード上に存在しているものとして参照されなければならない。仮想ノードによるメッセージの送信、受信及び処理に対する参照は、該仮想ノードの代りのコンピューティングノードによるこのような送信、受信又は処理を参照する。
【0026】
各ノード200は2つの部分からなるデータレコード202を備えると見なすことができ、一方の部分202aが該ノードの識別情報(ID)201を構成し、他方の部分202bが、ポート番号とサービスIDを含むインターネットプロトコル(IP)アドレスの形の、インフラストラクチャにおけるアドレス205を構成する。ノード200のデータレコード202は、本発明の公開UIDp:UIDaの対を構成し、識別情報(ID)210は公開一意ID(UIDp、又は公開UID)を構成し、アドレス205は関連する一意のID(UIDa、又はこの場合には位置UID)を構成する。後述される例から理解されるように、UIDaは一般的にはコンピュータ1上の取り出し可能データ項目のネットワークアドレスの形を取るが、これに制限されず、多くの他の形式のいずれであってもよい。
【0027】
各ノード200は、該ノードのホストコンピュータ1との関連のおかげで、処理機能、記憶機能及び通信機能にアクセスでき、ターゲットノードに対するインフラストラクチャ215におけるアドレス205を指定することによって、他のこのようなノード200に該インフラストラクチャ215を介してメッセージタイプのセットを送受するように構成される。各コンピュータ1には、数千のノード200が存在する場合がある。
【0028】
本発明との関連では、詳細に後述されるように、該ノード識別情報210は、実際的なUID、例えばURLやポストコードにハッシングアルゴリズム(この例では、公知の規格SHA−1として知られるハッシングアルゴリズム)を適用することによって生成される固定長のビットストリング(160ビット)であり、とりわけ、該ノードが存在するコンピュータによってホストされるデータ項目であって、ネットワークの他のコンピュータによって取り出すことができるデータ項目と関連付けられている。用語、データ項目は本明細書では限定された意味ではなく幅広い意味で使用され、サービスを提供できるソフトウェアを含み、用語、取り出しはこの場合、ホストされているサービスがネットワークのリモートコンピュータにおいてユーザに利用可能となることを意味する。他の関連は後述される。
【0029】
図4は、以下にID空間250と称される座標空間250と、ID空間250内の位置でノードのID210によって表される複数のノード200を示す。あるノード200が別のノード200のネットワークアドレス205を知っている場合、これは図4でリンク225、220a、220bとして示され、この場合、該2つのノードはインフラストラクチャ215を使用して互いにメッセージを送信できる。第1のノードが第2のノードのアドレスを有するが、該第2のノードは該第1のノードのアドレスを有さないというように、リンクが一方向性である場合、これは部分的に点線で描かれているリンクとして示される。例はノード29と39の間のリンクである。ID空間250はID空間250内の2つの座標間の距離を計算するために使用される距離測度に関して、及び該ID空間250の両端部が、該空間において巻かれている(“wrap”)点においてユークリッドである。これは、ノード43からノード38までのリンク220a、220bがID空間250の底部と上部の離接を超えて「連続」していることで分かる。
【0030】
したがって、座標空間250内の座標(位置)によって表されている各ノード識別情報210は、ネットワークアドレス及び物理的な位置とは無関係である。
【0031】
ID空間250に表されるノードは2つの特徴を有する。第1に、各ノード200は、少数の短距離リンクと少数の長距離リンクを含むリンクリストを維持し、ここで、リンクは別のノード200のネットワークアドレスの代替用語であるが、便宜的には該別のノード200のレコード202の形を取るが、必ずしもこれに限られない。第2に、あらゆるノードのID210とID空間250内の該ノードの座標の間には予測可能な関係性(ハッシングアルゴリズム)がある。図5はID24、26及び43を有するノードのそれぞれのリンクリストを示す。ノード24のリンクリストはID25、26及び27を有するネットワークアドレスを含む。ノードID26のリンクリストは、ID24と29を有するノードのネットワークアドレスを含み、ノードID43のリンクリストはID35と38を有するノードのネットワークアドレスを含む。
【0032】
ノード(問い合わせ側ノード)が、該問い合わせ側ノードが(例えば、未処理のUID、つまりハッシュされない形式でユーザによって供給される)識別情報を有するが、アドレスを有していないノード(ターゲットノード)と通信する必要がある場合、該問い合わせ側ノードは該ターゲットノードのID210をID空間250の座標に変換するために該ハッシングアルゴリズムを使用し、そして該問い合わせ側ノードのリストの中でどのノードがID空間において該ターゲットノードに最も近いノード(「最寄ノード」と呼ばれる)であるかを見つけるために計算を実行する。該計算は、最初にID空間におけるターゲットノードからの問い合わせ側ノード自体の距離を判断することと、次に該問い合わせ側ノードのリストの中のノードごとのそれぞれの距離を判断することとを備える。該問い合わせ側ノードがここで、該問い合わせ側ノードのノードのリストの1つが最寄ノードであると判断すると仮定すると、該問い合わせ側ノードはインフラストラクチャを通して該最寄ノードへ、該ターゲットノードのID210(ここでは固定長ビットストリームハッシュ形式をとる)及び該問い合わせ側ノードのIDとネットワークアドレスを含む「FIND(検出)」要求の伝送を開始する。
【0033】
ノード(この場合、現在受信側ノードとして参照される、該問い合わせ側ノードのリストの「最寄モード」)がFIND要求を受け取ると、該受信側ノードは該FIND要求から該ターゲットノードのID210を取り出し、まず該受信側ノード自体のIDと該ターゲットノードのIDの間に一致があるかどうかを確認する。一致がない場合には、該受信側ノードは該受信側ノードのそれぞれの「最寄ノード」を検出するために進み、該問い合わせ側ノードに対して前述されたような計算を実行する。このようにして、該FINDメッセージは同様に前方へ、常に、ID空間における位置が転送する受信側ノードの位置よりもターゲットノードのIDの位置により近いID座標を表す受信側ノードに渡される。
【0034】
ある時点で、該FIND要求の伝搬は、(1)該ターゲットノードのIDに一致するIDを有するか、又は(2)ノードのリストの中で「最寄ノード」を検出できないかのどちらかのノード(最終ノードと称される)において終了する。FIND要求は、該問い合わせ側ノードのIDとネットワークアドレスを含んでいるので、該最終ノードは、該最終ノード自体のIDとネットワークアドレス、つまり該最終ノードのデータレコード部分202b及び該ターゲットノードのIDを含む「FOUND(検出済み)」メッセージを、最終ノードはここではインフラストラクチャ215上で問い合わせ側ノードに戻すことができる。該問い合わせ側ノードはここで、該最終ノードが所望されているターゲットノードであるのかどうかを判断することができ、そうである場合には、その後直接的な通信がインフラストラクチャ215のルーティング機構を使用して行われる。
【0035】
ノードが、該ノードが通信することを希望するノードのネットワークアドレスを取り出す機構のさらに詳細な例として、ここで図5に示されているノード24、26及び43が参照される。ノード43は、該ノード43が情報を保持していないノードであるノード24に対するネットワークアドレスを必要とするものと仮定する。したがって、ノード43は「24」をID空間250内の座標に変換し、該ノード43が情報を有しているノードの内でどのノードがID空間250内の該ターゲットノード24により近いのかを特定する。この例ではノード35がノード24により近いため、ノード43はノード35に「FIND」メッセージを送信する。ノード35は該プロセスを繰り返し、該「FIND」メッセージをノード27に転送し、該ノード27は次に該メッセージをノード24に転送する。ノード24はノード24自体をターゲットノードであると認識し、開始ノード(ノード43)の詳細を使用してノード43に「FOUND」メッセージを戻す。これにより、ノード43は直接的にノード24と通信できる。
【0036】
メッセージタイプのセットは、該アイデンティティネットワーク(identity network)を改善するために周期的にノードによって起動されるPUSH(プッシュ)とPULL(プル)更新メッセージを含む。SWANネットワークの該更新は本発明に関連性がなく、該更新メッセージはさらに説明されない。
【0037】
これまで説明されたようなSWANネットワークの基本的な構造により、コンピュータ1のユーザ(問い合わせ側ユーザ)は、該問い合わせ側ユーザに関心のあるIDを有するノード(ターゲットノード)を、該ネットワークが含むかどうかを判断することができ、含む場合には該ユーザは該IDに関連し、該ユーザがメッセージの宛先アドレスとして利用できるネットワークアドレスを取得することができる。該ユーザは、検索インタフェースを介して、自分のコンピュータ1に存在するSWANネットワークノードに該IDを提供することができ、すると、該SWANネットワークノードは次に前述された問い合わせ側ノードとして機能する。変形実施形態では、該ユーザのコンピュータ1はハッシュされたIDを生成し、該インフラストラクチャ215を介してFINDメッセージを送信するように配置される。この場合には、該FINDメッセージの「From(送信元)」フィールドは、ノードIDを含む代りに該コンピュータのネットワークアドレスを含む。
【0038】
本発明の動作を可能にするためにSWANネットワークは修正を必要とする。
【0039】
第1の修正は、同じ共通のIDを有する複数のノード200の該ネットワークにおける存在に関し、該ノードのそれぞれは、実際に又は事実上、通常は該複数のノードのネットワークアドレスであるような、該複数のノードの該データレコード部分220bの(共通IDリストと称され、図6に示されるような)それぞれのリストを維持する。
【0040】
図6は、同じ共通ID24(1)、24(2)及び24(3)を有する3つのノード、及び同じ共通ID26(1)と26(2)を有する5つのノードの内の2つを示す。簡単にするために、ノードID26(3)から26(5)は図6に示されていない。
【0041】
ノードID24(1)は自身のネットワークアドレスと、ノードID24(2)と24(3)のネットワークアドレスとを含む共通のIDリストを有する。ノードID24(2)は、自身のネットワークアドレスと、ノードID24(1)と24(3)のネットワークアドレスとを含む共通のIDリストを有する。そして、ノードID24(3)は、自身のネットワークアドレスと、ノードID24(1)と24(2)のネットワークアドレスを含む共通のIDリストを有する。同様に、ノードID26(1)は、自身のネットワークアドレス及びノードID26(2)から26(5)のネットワークアドレスを含む共通のIDリストを有する。ノードID26(2)は、自身のネットワークアドレス及びノードID26(1)と26(3)から26(5)のネットワークアドレスを含む共通のIDリストを有し、そして図示されていない3つのノードID26(3)から26(5)に関しても同様である。
【0042】
このようにして、修正されたSWANネットワーク内では、IDがFIND IDと一致する最終ノードが、該最終ノードの共通IDリスト内のアドレスを含むFOUNDメッセージを戻すことができ、次に該問い合わせ側ノードは複数のノードにメッセージを送信できる。実際には、これらのメッセージは、該問い合わせ側ノード及びこの複数のノードが存在する該コンピュータ1によって送受されることが理解されるであろう。ある変形実施形態では、最終ノードはFOUNDメッセージの中にこれらのアドレスを含まず、問い合わせ側ノードは以後の要求によって該アドレスを取り出すことができる。別の変形実施形態では、ノードの共通IDリストはその該ノード自体のネットワークアドレスを含まない。したがって、すべての該複数のノードのネットワークアドレスを取得するために、該問い合わせ側ノードはFOUNDメッセージのヘッダ内のFromフィールドに含まれるアドレスを、受信された共通IDリストの内容に追加する必要がある。
【0043】
このような修正されたSWANネットワークは、例えば、複数のノード200の共通IDがウェブページのURLのハッシュであり、共通IDリストが該ウェブページに関連し、ユーザのコンピュータ1に記憶されている(Annotations(注釈)としても知られている)それぞれのコメントを含む、対応するデータ項目にネットワークアドレスを含む場合に使用されるであろう。
【0044】
該修正されたSWANネットワーク内では、ノードが作成、削除される際に、共通IDリストが共通IDリスト更新プロセス173Nによって更新される。
【0045】
説明されたばかりの例では、ノードの共通IDリスト内のエントリは、問い合わせ側ノードが個々のRetrieve(取り出し)メッセージを送信し、それぞれのコメントを取得するために使用できるネットワークアドレスである。
【0046】
言及されたように、UID、つまりUIDp又はUIDaのどちらかは、特定の状況に応じて示される限定的なリストのいかなる形式をとってもよい。一例では、Joe Publicと呼ばれているユーザが、他のユーザに自分のコンピュータ1に記憶されている自分の個人情報(Personal Details)文書を検出し、取り出すことを希望している可能性がある。Joe Publicは、第1の部分202a、つまりUIDpが彼の名前「Joe Public」を含み、第2の部分202b、つまりUIDaが個人情報文書のネットワークアドレスを含むデータレコードを公開する。
【0047】
別の例では、ウェブサイトを有するクラブが無料のメンバーシップを提供する可能性がある。該ウェブサイトはメンバーシップページを有し、ユーザが該メンバーシップページを見ている間に、該ユーザはアサート(Assert)関数を呼び出すことができる。これにより、一方がUIDp用であり、他方がUIDa用である2つのボックスを有するアサートウィンドウが表示される。この特定の場合には、ユーザが、該ページが表示されている間にアサート関数を呼び出したため、該ページのURLがUIDaボックスに自動的に入力され、カーソルはユーザによるデータ入力を待機しているUIDpボックスの始まりに位置する。
【0048】
ユーザはここで、URLとカーソルの位置を交換するためにアサートウィンドウで「Change(変更)」ボタンをクリックし、UIDaボックスに自分の名前「Joe Public」を入力する。いったん入力が完了すると、アサート関数はPublish Node(ノード公開)関数を呼び出し、Published Association(公開された関連)「URL:Joe Pulic」用にノード200が作成される。この識別情報「URL」を有する複数の既存のノード200があると仮定すると、該既存ノードの共通IDリストは、「Joe Public」を含むこの新しいデータレコード部分202bを含むように更新される。そのクラブの現在のメンバーのリストを見ることを希望する他のユーザは、該メンバーシップページの該URLを使用して検索を実行し、現在のメンバーシップのすべての名前を含む共通のIDリストを取り出すことができる。
【0049】
本発明の使用のさらなる例、及び本発明の方法を実行するためのプログラムの例の実施形態の説明がここで示される。
【0050】
本発明の操作に関与するために、ユーザは、発明者によってネットワーカーと名付けられたプログラム173Aを、自分のブラウザを関連するURLに導くことによって、又は自分のコンピュータにネットワーカープログラムをすでにインストールし、他の人に該プログラムの使用を奨励することを希望する誰かからのeメールメッセージのハイパーリンクをクリックするかのどちらかによって、ウェブサイトから該プログラムをダウンロードすることによって自分のコンピュータ1の上にインストールする。変形例では、該ユーザはeメールメッセージの添付として、あるいは例えばフロッピーディスク又はCDROM等のキャリヤ媒体の上で該プログラムを受け取る。
【0051】
該ネットワーカープログラムは多くの関数を備えると見なすことができる。当業者は、本発明の実施形態を自分自身の生成できるため発明者のソフトウェアコードから説明を始める必要がないので、これらの関数の低レベルの説明は述べられない。実際、当業者が多様なソフトウェア手続き等を実行するためのソフトウェアモジュールの独自の在庫品を有し、他者のソフトウェアより自分自身のソフトウェアを好むことはよくあることである。したがって、ネットワーカープログラムの関数は高水準説明のみが述べられる。
【0052】
ネットワーカープログラムの関数は以下の通りである。
Establish Profile(プロファイル確立)(173B)
所定のソフトウェアプローブを選択173C
公開行為のための許可を設定、つまりユーザのデータに他のユーザがアクセスするのを許す(Publish(公開)173D)
取り出し行為のための許可を設定、つまりユーザのデータを他のユーザが取り出すことを許す(Retrieve(取り出し)173E)
開示行為のための許可を設定、つまり公開されたレコードに適用されるアクセス制御を設定し、ユーザのレコードにアクセスすることを許可されている他のユーザの識別情報を定義する(Disclose(開示)173F)
検索のためのパラメータの設定(Search(検索)173G)
自動走査のためのパラメータの設定(Autoscan(自動走査)173H)
警報のためのパラメータ、つまり許可されているユーザによってレコードがアクセスされるときに警報が該ユーザのコンピュータに表示されるかどうかを設定する(Alert(警報)173J)
ユーザによって定義された汎用ソフトウェアプローブを作成173C’
ツリーを作成173K
注釈173L
アサート(データレコードを手動で作成し、公開する)173M
ネットワーカープログラムは、とりわけ公開プロセス173D’、共通IDリスト更新プロセス173N、検索プロセス173G’、取り出しプロセス173E’、ページ取り出しプロセス173O、メイカー(maker)呼び出しプロセス173Pを含むデータ処理コンピュータプロセスのセットを備える。
【0053】
インストール時、ネットワーカープログラムはユーザのコンピュータ1に所定のソフトウェアプローブ173Cのセットをインストールする。所定のソフトウェアプローブのそれぞれは、例えば固有名称(人と場所の両方)、eメールアドレス、ポストコード(つまり、詳しく後述される英数字文字の特定のフォーマット)、郵便番号、電話番号、タイムスタンプ、GPS座標、暦方式、及びユニフォームリソースロケータ(URL)等の(テンプレート173CからTとも呼ばれている)それぞれの所定の検出基準に従って動作する。
【0054】
本発明に従って、このようなテンプレート173CからTのそれぞれは、事実上、コンピュータ環境内で(データ項目と総称される)イベントと文書との中からプローブが検索する対象となるUIDのそれぞれのセットを構成する。言い換えると、テンプレートに一致する任意のキャラクタシーケンスがUIDであると見なされる。例えば、英国国立電話番号計画(UK National Telephone Numbering Plan)に整合する数列は英国電話UIDを構成し、http、https、ftp等の最初の文字によって分かるプロトコルと、後に続く「://」と、さらに後に続くホスト名(例えば、www.apa.org又は「ドット付き10進法形式」で表現される)とを備えるキャラクタシーケンスはURL UIDを構成する。
【0055】
ネットワーカープログラムのプロファイル確立関数は、グラフィックユーザインタフェース(GUI)を生成する。これはプロファイル(Profile)タブと検索(Search)タブとを有する。
【0056】
プロファイルタブによって、ユーザは自分のプロファイルの構成を確立できる。プロファイルタブをクリックするとプロファイルパネル(ProfilePanel)が開き、該プロファイルパネルは、共通のデスクトップ環境と互換性があり、文書Outlookのようなパーソナル情報マネージャによって管理される情報のカテゴリ、例えばeメールメッセージ、カレンダエントリ、連絡先レコード、ブックマーク等を含む情報のカテゴリを利用する多くの所定の設定の中からデフォルトの設定を選択する手段をユーザに提供し、また、後述されるように、ネットワーカープログラムによって構築される階層レコードツリーのルートレコードに保持される自分の名前、説明及びeメールアドレスを入力する手段をユーザに提供する。
【0057】
プロファイルパネルは、人(People)、場所(Place)、イベント(Event)、旅(Journey)、売り物(On Offer)、ファイル(File)、検索(Search)、注記(Note)、ブックマーク(Bookmarks)、及び足跡(Trail)などのタイトルが付いた複数のプロファイルグループ(ProfileGroup)パネルを表示する。最初、プロファイルグループパネルは閉じられた状態にあるが、プロファイルグループパネルのボックス開閉(OpenCloseBox)をクリックすると、そのプロファイルグループが開き、1つ又は複数のプロファイルグループの行(Profile Group Rows)を表示する。プロファイルグループの行のそれぞれは、そのプロファイルグループの行に関連するデータ項目が誰か他の人と共有されなければならないのかどうかを明示する共有(Share)チェックボックスを有する許可パネル(PermissionPanel)、及び共有の範囲を全員(Everyone)、仕事(Work)、家(Home)、及び作業チーム(Work Team)から選択するための他のチェックボックスを含む。
【0058】
検索タブによって、ユーザは、例えば検索領域の範囲、非公開とすべきデータ項目、所定のソフトウェアプローブ173Cの選択等の検索領域及びユーザ定義ソフトウェアプローブのための基準を設定し、ユーザ指定の検索パラメータに従って調整された汎用ソフトウェアプローブ173C’の生成を要求できる。
【0059】
ある事前に設定された構成は以下を定義する。
【0060】
すなわち、使用される所定のソフトウェアプローブ、コンピュータ環境における検索領域の範囲−すなわちすべての記憶されているデータ(文書、eメールメッセージ、カレンダエントリ、連絡先レコード、ブックマーク)及びコンピュータ環境のすべての過渡的な機能(ウェブブラウジング−ウェブページ表示レコード)、及び検索タイプ(自動及びコンピュータ環境の継続監視)を含む検索ルールセットと、
ブックマーク、ブラウジング及び文書を含む公開セクションと非公開セクションとを確立する公開ルールセット173D(変形例では、公開セクションだけしかなく、該公開セクションによって指定されていないものすべてが非公開であると見なされる)と、
該ユーザの公開されたデータ項目にアクセスすることを許可されている他のユーザの識別情報、該他のユーザがパスワードによって認証されなければならないかどうか、及びデータ項目がこのような許可されているユーザによってアクセスされるときに、ユーザのために警報が表示されるかどうかを指定する開示ルールセット173Fと、
検索ルールセットによって検出されるデータ項目と同じUIDを含む、ネットワークの他のコンピュータでの公開されたデータ項目を検出するための取り出しルールセット173Eとである。
【0061】
ツリー作成(Create Tree)関数173Kに従って、ネットワーカープログラムは、最初に、後述されるように、データレコードによってツリーのノードが形成される、階層レコードツリーの基本形式を構築する。葉のノード以外のノードを形成するレコードはコンテナレコードと呼ばれている。したがって、該ツリーのルートノードは、プロファイル(Profile)と題され、該プロファイルをセットアップする際にユーザによって提供された該ユーザの名前、説明及びeメールアドレスを含むコンテナレコードによって構成されている。このプロファイルレコードは、ツリーの次のレベルにある3つの子コンテナレコード(ノード)、つまり文書(Documents)、ブックマーク及びブラウジング(Browsing)を有する。ブックマークコンテナレコードは、次のレベルに仕事ブックマーク(Work Bookmarks)コンテナレコードと個人ブックマーク(Private Bookmarks)コンテナレコードを含む。これらの最低のレベルのコンテナレコード内の個々のレコードはツリーの葉のレコードである。
【0062】
ツリー作成関数は、それぞれのルールセットを各コンテナレコードと関連付ける。ルールセットは、プロファイル確立関数の元でユーザによって設定された公開許可、取り出し許可、及び開示許可を備える。
【0063】
ツリーの中では、葉レコードを除く各コンテナレコードが、公開行為、取り出し、開示行為、及び警報のための許可を定義するそれぞれのルールセットと関連付けられている。
【0064】
これらのルールセット(許可)は該インタフェースの別のウィンドウを介してユーザによって定義される。ユーザは、レコードが作成された内容に応じて、例えばユーザはブックマークが公開されるのを許可できるが、ブラウジング動作は許可できない等の行為が可能であり、また、UIDの形式に応じて、例えばユーザはポストコードが検索されるのを許可できるが、URLは許可できない等の行為が可能である。変形実施形態では、葉レコードにそれぞれのルールセットを割り当てることができる。
【0065】
ツリー作成関数は、自動走査関数173Hが検出する各UIDに応答し、該UIDと、該関数が遭遇した内容から引き出される情報、例えば、ファイル名とデータの行、動作のための時刻、日付、及びプログラム等とを含むそれぞれのレコードを生成する。次に該階層レコードツリーが、該生成されたレコードを使用して構築される。このツリーは該プロファイルを正確に映し出す。つまり該ツリーのルートレコードはプロファイルと題され、ユーザがプロファイルをセットアップする際に提供した該ユーザの名前、説明及びeメールアドレスを含む。このルートレコードは、該ツリーの次のレベルに3つの子コンテナレコード、つまり文書、ブックマーク及びブラウジングを有するコンテナレコードである。ブックマークの下の次のレベルのブックマークレコードは、仕事ブックマークとプライベートブックマークに分けられ、該ブックマークは葉レコードである(あるいは、該ブックマークは子レコードのないコンテナレコードと見なされてもよい)。
【0066】
本実施形態では、プルーブがプローブの検索基準に従ってUIDを検出するとすぐに新しいレコードが作成され、ツリーに追加される。変形実施形態では、レコードは1度に1つづつではなく、グループごとに、あるいはすべてのプローブが検索を終了した後の単一のツリー構築動作によってもツリーに追加される。代替実施形態では、ユーザは、自分のコンピュータ環境においてデータ項目のカテゴリのそれぞれの公開セクションと非公開セクションを定義し、自動検索領域はすべてのこのような非公開セクションを含む。対応するツリーは親コンテナの子として公開コンテナと非公開コンテナの両方を含む。例えば、文書コンテナは子コンテナ−公開文書と非公開文書を有し、各子コンテナは独自の関連ルールセットを有する。
【0067】
ネットワーカープログラムのアサート関数173Mは、ユーザによるコマンドで、アサートウィンドウと呼ばれるインタフェースを、生成することもでき、これによりこのようなレコードを手動で作成することもできる。例えば、ユーザはデジタル写真を表すファイルを、該写真が撮影された場所の記述子を表すポストコード又は緯度/経度と関連付けるレコードを作成することを希望する可能性がある。
【0068】
ネットワーカープログラムが、ある特定のレコード、例えば新規に追加されたブックマークレコードに、又はデータ項目に対する受信された取り出し要求に関して、動作が要求されていることを認識すると、対応する葉レコードがツリーに位置すると、関連付けられたルールセットが検査され、次にネットワーカープログラムが必要に応じて、データ処理コンピュータプロセスのセットの適切な1つを呼び出すことによって必要なアクションを実行する。該レコードに関連付けられたルールがない場合、つまり関連するルールセットがヌルに設定されている場合には、次のレベルでの包含レコードが検査される。該レコードが要求されている動作(公開、取り出し、開示)のための関連ルールがある場合には、該関連ルールは該要求されている動作に対する支配的なルールである。該レベルにルールセットがない場合には、ルートレベルに達するまで、ツリー内のレベルの数に応じて次のレベルのルールセットが順次検査される。適切なルールがない場合には、要求は無視され、動作は行われない。
【0069】
通常、ユーザはルートルールセットから上位の許可までを設定する。つまり、すべてのUIDの検索、すべてのUIDの公開、あらゆるデータアクセス要求のため、警報(Alert)と呼ばれているプロンプトのユーザへの提供である。ルールセットは、より低いレベルのルールセットがより制限的な動作を提供しない限り、(リモートユーザへの、及びリモートユーザからの両方の)すべての考えられるリンクが検出できるようにするが、すべてのデータ開示は、該データを読み取ろうとしているユーザに告げ、該ユーザに要求を拒否するというオプションを与えるプロンプトによって制御される。
【0070】
実際には、ユーザはブラウジングレコードと関連付けられたルールセットについて「公開禁止(prevent publishing)」と「アクセス(prevent access)」を選択する可能性が高いが、ブックマークレコードにアクセスする(cascade down)デフォルト動作を許可する、つまりブックマークレコードのためにヌルのルールセットを選択する可能性が高い。
【0071】
例のシナリオ
例のシナリオでは、ネットワークのコンピュータ1のユーザが、インターネット上でページをダウンロードするためにブラウザを使用すると仮定する。公知の方法では、ユーザによって表示されているウェブページごとに、本発明のデータ項目を構成するそれぞれのウェブページ表示レコードが該ユーザのコンピュータ1に記憶される。このウェブページは、公知の方法で、とりわけ該ユーザのID、該ページのURL及び表示の開始時刻と停止時刻を含む。該ユーザが、プロファイルパネルを介して、「公開」ステータスを自分のウェブページ表示レコードに指定したと仮定する。
【0072】
「URL」ソフトウェアプローブ173Cは、該ユーザのコンピュータ1上に記憶されているすべてのデータ項目を走査するよう動作することができ、該プローブが、該プローブはウェブページ表示レコードを走査しURLを検出すると、該ウェブページ表示レコードのURLと該アドレスの両方を取り込む。このデータは、ネットワーカープログラムツリー作成173Kに渡され、該ネットワーカープログラムは次に、ここでは本発明の関連UID(UIDa)を構成するアドレスと関連づけられ、ここでは本発明の公開UID(UIDp)を構成するURLを備えるツリーレコードを構築し、該新しく作成されたツリーレコードを階層ツリーのブラウジングコンテナに追加する。
【0073】
該ブラウジングコンテナは、該レコードのネットワークへの公開のための許可を含むルールセットと関連付けられている。したがって、該ネットワーカープログラムは次に、SWAN更新プロセスによって、修正されたSWANネットワーク内で、URL(及び該ウェブページ表示レコードの該ネットワークアドレス)を有する新しいノードを作成する公開プロセス173D’を呼び出し、共通IDリストはリストのIDとして該URLを有するあらゆる既存のノードについて更新される。
【0074】
ユーザのグループが鉄道模型ファンであり、各自が自分のウェブページ表示レコードに「公開」ステータスを指定したと仮定する。該グループのそれぞれが鉄道模型に関連し、(Model(モデル)URLと呼ばれている)URL「ptth:\\
www.hornbyrailways.com/pages/home.aspx」を有するホームページにアクセスしたことがあり、自分のコンピュータ1に記憶されているそれぞれのウェブページ表示レコードを有すると仮定する。また該グループの少なくとも何人かは、彼らのそれぞれのモニタ102にテキストボックスを表示させる注釈関数173Lを呼び出したことがあり、該ユーザが例えば「私はオリジナルの箱に入ったDuchess of Atholl機関車を販売用に持っています」及び「私のロフトに来て鉄道レイアウトを自由に見ることができます」等のそれぞれの注釈を入力し、該注釈が、対応するウェブページ表示レコードに記憶されたと仮定する。示されている例では、URLは、誤字のために「\\」が「//」に置き換えられ、httpはptthに置き換えられた状態で示されていることに留意する。
【0075】
各それぞれのウェブページ表示レコードが作成され、記憶される際に、該ユーザのコンピュータ1上のそれぞれのURLソフトウェアプローブが前述されたように動作し、それにより、それぞれの新しいツリーレコードが作成される。ネットワーカープログラムに従って、それぞれの新しいツリーレコードが処理される際に、公開プロセスが呼び出され、対応するノードがネットワークに追加される。ネットワークの該更新機構はノードID210として該URLを有するすべての既存のノードを検出し、それぞれの関連するネットワークアドレスをそれぞれの共通IDリストに追加する。したがって、グループの各メンバーは自分のコンピュータ1に存在するノードを有し、Model URLを該ノードのIDとして有し、該ノードの共通IDリストが該グループの他のメンバーのウェブページ表示レコードのネットワークアドレスを含む。各メンバーは、それぞれの取り出しメッセージを他のメンバーに送信するために、つまり自分のコンピュータ1に記憶されているそれぞれのノードの共通IDリストを使用して、取り出し関数173E’を呼び出し、彼らのウェブページ表示レコードからデータを取り出すことができる。このデータは該ユーザの識別情報及び、該ユーザが対応するウェブページ表示レコードの中に入力したあらゆるそれぞれの注釈を含む。
【0076】
本発明のこの実施形態の最も簡略な形式では、まだグループのメンバーではないユーザは、ウェブページにアクセスすることによって該グループに加わることができ、ノード公開関数とも呼ばれる)公開プロセス173D’がネットワーク更新機構173Nと組み合わされて、新しいウェブページ表示レコード(つまり、「Model URL:NA」の形を取る関連ペア(Associated Pair)に関してユーザの新規に作成されたノードをネットワークに追加し、同じIDを有するあらゆる既存ノードの共通IDリストを相応して更新する。結果として、新規に作成されたノードの共通IDリストは該IDを有するすべての他の既存のノードのネットワークアドレスを含むことが理解される。ネットワーク更新機構173Nは、SWANネットワークの通常の自動更新であるか、あるいは公開プロセスによって呼び出される強制更新であるかのどちらかである。本発明は、いかなる特定のネットワーク更新機構にも依存していないこと、及びこのようなネットワーク更新機構が当業者にとって公知であることが理解される。したがって、これに関してさらなる詳細は示されない。
【0077】
あるいは、該ユーザはこのような既存のノードを検出するために検索関数173G’にModel URLを入力できる。検索関数は該Model URLに対するFIND要求がネットワークに送信されるようにする。公開ノード関数はFOUND(検索成功)メッセージを受信すると、ユーザによって過去に作成され、例えば該ユーザの名前、住所、eメールアドレス、電話番号及び該ユーザが他者が知ることを厭わない他の情報を含み、本発明のデータ項目を構成する公開ステータスの連絡先文書のネットワークアドレスと関連して該ユーザによって指定されたModel URLに関して新しいノードを作成する。この連絡先文書は、個人情報データとも呼ばれている。
【0078】
警報関数173Jは、ネットワーク更新に応答し、該ユーザのコンピュータに存在するノードの共通IDリスト更新の発生の際に、モニタ102上にアイコンの表示を生成する。警報関数は、該ユーザがある特定のIDと選択されたアイコンを関連付けることを可能にする機能を含んでいる。鉄道模型マニアのグループの場合には、グループの既存のメンバーは警報関数にModel URLを提供し、例えば鉄道機関車の形状をしたアイコンを選択するかデザインすることができる。したがって、別のユーザがウェブページにアクセスするか、あるいは前記段落に説明されるように検索関数を使用するかのどちらかによって該グループの新しいメンバーになると、該ユーザのコンピュータ1上で結果としておきる新しいノードの自動作成、及び(該新規ユーザを該グループの新しいメンバーとして追加する)共通IDリストの更新により、該既存のメンバーのモニタ102に該エンジンアイコンが表示される。該既存のメンバーは該アイコンをクリックすることができ、それにより、警報関数は新規に追加されたアドレスを対応する共通IDリストから取り出し、該アドレスを(取り出しプロセスとしても知られる)取り出し関数173E’に提供する。取り出し関数173E’は、該ネットワークアドレスに対応するデータ項目からデータ、つまり該ユーザが該ウェブページにアクセスした場合には該ウェブページ表示レコード、又は前述されたような連絡先文書のどちらかを取り出すために新規に追加されたメンバーのコンピュータ1にメッセージを送信する。
【0079】
別の例のシナリオでは、修正されたSWANネットワークが企業イントラネットであり、ネットワーク上のコンピュータ1にいるユーザが、製品Xの供給について供給業者AとBとの契約に関する、本発明のデータ項目を構成するそれぞれの文書を保存した契約マネージャであると仮定する。契約マネージャは、他の契約マネージャにとって有益となる可能性のある該供給業者又は該製品に関連する情報を含むそれぞれのコメント付録を文書ごとに作成する。読者は、以下の例が供給業者数及び製品数に関して想定できることを理解する。
【0080】
また、これらの契約マネージャのそれぞれがネットワーカープログラムをダウンロードした、あるいはそれ以外の場合前述されたように取得したこと、及びそれぞれが自分のそれぞれのコンピュータ1に該供給業者の名前「A」と「B」のためのそれぞれのユーザ定義ソフトウェアプローブを作成したことも仮定する。このような文書を閉じると、ソフトウェアプローブがトリガされ、文書はこのような一意の識別子の存在に関して調べられる。契約マネージャが文書D1からD4を作成し、自分のコンピュータ1に記憶したこと、及びこれらの内、文書D1とD2がAを含むことが検出され、文書D3とD4がBを含むことが検出されると仮定する。ここで、公開された関連(Published Associations)、すなわちA:NA(D1);A:NA(D2);B:NA(D3)及びB:NA(D4)に対応するノードを追加することによって修正されたSWANネットワークを自動的に更新するように、公開ノード関数がトリガされる。
【0081】
契約の存在及びコメント付録からの知識は、契約マネージャにとって有益な情報となるであろう。こうして、いったん契約マネージャがAを含むこのような文書を作成すると、公開ノード関数はネットワーク更新機構と組み合わされて、自分のコンピュータ1の対応するノードが最新の共通IDリストを有することを確実にする。契約マネージャは彼のコンピュータ1の公開されているノードの共通IDのネットワークアドレスを使用してすべてのこのような公開された文書を取り出すことができる。契約マネージャは、対応するノードIDを有するあらゆる既存のノードを検出するために検索関数に一意のID「A」を入力することによって、検索関数173G’を使用してこれらの文書を検出することができる。該検索関数は契約マネージャの自身のコンピュータ1でノードをチェックすることによって開始する。これはネットワークへの、メッセージの不要な伝送を回避する。自身のコンピュータ上の該ID「A」を有するノードは、該ノードがターゲットノードであることを認識し、該ノードの共通IDリストで応答する。該契約マネージャがAを含む文書を検索してきたが、まだこのような文書を自身のコンピュータ上で作成していなかった場合には、前述されたように、該一意のID「A」に対するFIND要求が該ネットワークに送信され、該ID「A」を有するノードが発見され、続いて該ノードの共通IDリストが受信される。
【0082】
該製品Xに基づいて文書を取り出すことが所望されていた場合には、Xのためのプローブ173C’が自動走査関数に提供され、対応するノードが一意の識別子「X」を含む文書ごとに作成されるであろう。供給業者Aが他の製品Y、Zと関連付けられる、及び/又は他の供給業者が該製品Xと関連付けられる場合には、Aを検索し、Xを検索した結果は、両方の結果で生じるネットワークアドレスであって、AとXの両方ともが発生する文書に関するネットワークアドレスを決定する単純な比較プログラムと結合することができる。
【0083】
ここで取り扱われるグループの概念は、該グループに共通であるModel URLに関して説明されてきた。本発明では、このModel URLは一意の識別子の一例である。言及されたように、一意の識別子の別の例はポストコードであり、これは本発明に従って多くの方法で使用できる。
【0084】
一実施形態では、「ポストコード」が予め指定されたソフトウェアプローブが、以下の4つのキャラクタシーケンステンプレートのどれか1つに従うポストコードを認識するように構成されている。
【0085】
アルファ、数値、空間、数値、アルファ、アルファ
アルファ、数値、数値、空間、数値、アルファ、アルファ
アルファ、アルファ、数値、空間、数値、アルファ、アルファ
アルファ、アルファ、数値、アルファ、空間、数値、アルファ、アルファ
これらのテンプレートのそれぞれでは、アルファ文字は大文字でなければならない。
【0086】
第1のユーザがポストコードGH7 8IJを有する現場での来るべき在庫一掃セールについての情報を公表することを希望し、在庫一斉セールの必要な詳細を含み、「公開」ステータスを有する文書を作成すると仮定する。自動走査関数173Hは該ポストコードGH7 8IJを認識し、公開された関連−GH7 8IJ:NA、GH7 8:NA;GH7:NA及びGH:NAに関して公開ノード関数を呼び出す。ここで、NAは文書のネットワークアドレスである。ポストコードの用語では、これらはポストコード、セクタ、地区、及び該ポストコードに関連する地域を表す。第2のユーザは、所定のポストコードに関してどのような公開された情報があるのかを調べるために検索を実行する、つまり自分の検索関数に「GH7 8IJ」を与えることができる。これにより公開されていたノード「GH7 8IJ:NA」、及び該公開ノードの共通IDリストを介して、該ポストコードのためのすべての他の公開された文書が取り出される。第2のユーザは同様にGH7 8、GH7及びGHをそれぞれ使用してセクタ、地区、及び領域の検索を実行できる。
【0087】
一意の識別子としてのポストコードの使用の別の例では、第1のユーザが、例えば関連するウェブページを有する機能に対するポストコードを普及させることを希望する。該第1のユーザは該機能を使用し、自分のセクタ内の他の人の注意を該機能に引き付けることを望む。該第1のユーザはその該ウェブページにアクセスし、このようにしてウェブページ表示レコードを作成し、該ページが表示されている間にアサート関数を呼び出す。これにより、一方はUIDp用、他方はUIDa用の2つのボックスを有するアサートウィンドウが表示される。この特定の場合には、該ユーザは、該ページが表示されている間にアサート関数を呼び出したため、該ページのURLは自動的に該UIDaボックスに入力され、カーソルはUIDpボックスの最初に位置して該ユーザによるデータ入力を待機する。
【0088】
該ユーザが該ウェブページを該ポストコードセクタ「GH7 8」と関連付けることを希望していると仮定する。ユーザはこのポストコードセクタをUIDpボックスに入力する。いったん入力が完了すると、アサート関数は公開ノード関数を呼び出し、ノード200が公開されている関連「GH7 8:URL」に対して作成される。もし、1以上の既存のノード200がこの識別情報「GH7 8」を有すれば、その共通IDリストが上述のように更新され、有しなければ新たなノード200が作成される。
【0089】
他のユーザは、該セクタに関する情報のために該ユーザによってどのノードが作成されたかを調べるために「GH7 8」を使用して検索できる。このような検索によって、「GH7 8」の識別情報を有するノードが見つけられ、該ノードの共通IDリストが取り出される。このリストは、例えば、他のコンピュータ1から取り出し可能であるデータ項目のネットワークアドレスと、ブラウザによって直接的に使用できるURLと、eメールハンドラによって直接的に使用できるeメールアドレスと、電話自動ダイヤル装置アプリケーションによって直接的に使用できる電話番号と、マップアプリケーションによって直接的に使用できる場所名とGPS(グローバルポジショニングシステム)座標と、カレンダアプリケーションによって直接的に使用できるカレンダエントリとを含むことがある。
【0090】
変形実施形態では、該ネットワーカープログラムが共通IDリスト、つまり1つ又は複数のデータレコードの第2の部分202bを含む(本発明の返信メッセージを構成する)FOUNDメッセージを受信すると、該プログラムは該リストの中の該ネットワークアドレスに取り出しメッセージをただちに送信するが、該プログラムがネットワークアドレスではないとして認識する該リストの中の各エントリに対しては、該プログラムはそれぞれのFINDメッセージを送信する。ある代替実施形態では、ネットワーカープログラムは該ユーザに要求ウィンドウを表示し、該取り出されたUIDaが該コンピュータ上の適切なアプリケーションに適用されるべきかどうか、例えば、URL等がブラウザに適用されるべきかどうかを尋ねる。ユーザがノーを選択した場合は、ネットワーカープログラムは先に進んで該UIDaに対してFINDメッセージを送信する。
【0091】
取り出されたUIDaは、ネットワークのリモートコンピュータでホストされている、例えばチャットルームサービス等のネットワーク化されたサービスのネットワークアドレスである場合がある。このような場合には、該ユーザが該ネットワークアドレスに取り出しメッセージを送信すると、これは、該サービスに関連するルールの対応するセットの中の任意の条件に従って、該ネットワーク化されたサービスの起動を制御するためにデータ処理コンピュータプロセス173Qを呼び出す。別のデータ処理コンピュータプロセス173Rは、該サービスに関連するルールの対応するセットの中の任意の条件に従って、該ネットワーク化されたサービスの起動設定を制御する。
【0092】
ユーザは、考えられるネットワーク化されたサービスのいずれが自分のコンピュータでホストされるべきか、及びホストされるサービスのいずれが他のコンピュータにおけるユーザが利用できるようにすべきか、つまりルールのセットによって「公開」ステータスを指定されるべきかを指定する。1つのルールで、1つ又は複数の特定のサービスを指定でき、あるいは一般的な定義によりサービスのグループを指定できる。
【0093】
前述されたように、適切なルールセットに応じて、いくつかのデータ処理コンピュータプロセスが自動的に呼び出され、この点で、用語「ユーザ」及び同等な概念は、コンピュータ自体(つまり、人間以外のユーザ)と、自分のコンピュータを操作し、手動でデータ処理コンピュータプロセスを呼び出す人間のユーザとの両方を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施形態の動作環境を提供する汎用コンピュータシステムを示す。
【図2】図1のコンピュータシステムのシステムコンポーネントのシステムブロック図を示す。
【図3】本発明の方法を行うための小世界適応ネットワーク(SWAN)タイプのネットワークの概略図を示す。
【図4】図3のSWANネットワーク内のID空間内でのノードの位置を表すマップである。
【図5】図3に示されている3つのノードのリンクリストを示す。
【図6】本発明のいくつかのノードの共通IDリストを示す。
【図7】本発明の好ましい実施形態のネットワーカープログラムのコンポーネント機能の概略図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互接続されているコンピュータのネットワークにおけるデータ処理の方法であって、前記方法は、前記ネットワークの第1のコンピュータにおいて複数のデータ処理コンピュータプロセスを作成することを備え、
各テンプレートが前記各テンプレートに一致するキャラクタシーケンスのそれぞれのフォーマットを定義し、それぞれの異なる一致するキャラクタシーケンスがそれぞれの一意の識別子、つまりUIDを構成する、複数のコンピュータ可読テンプレートを登録することと、
データ項目のどの特定のカテゴリに関して、どの前記コンピュータプロセスが実行されるべきかを決定するためのコンピュータ可読ルールのセットを定義し、このように実行されるべきであると決定された任意のこのようなコンピュータプロセスについて、該実行のための任意の条件を指定することと、
前記第1のコンピュータにおいてこのように登録されたテンプレートごとに、
前記第1のコンピュータのコンピュータ環境の中に保持されるコンピュータ可読データ項目の内容を、前記環境の中で一致するキャラクタシーケンスを検出するために自動的に検索することと、
一致するキャラクタシーケンスを含むと検出されたデータ項目ごとに、
前記データ項目に前記ルールを適用することと、
任意の指定された条件に従って、前記ルールにより実行されるべきとこのように決定された任意のコンピュータプロセスを実行することと、
によって特徴付けられている方法。
【請求項2】
前記ルールは、このように検出されたデータ項目が、場所UIDと呼ばれる、前記データ項目に対する前記一意のネットワークアドレスを使用して前記ネットワークの別のコンピュータによってアドレス指定されることを許可されるかどうかを決定し、許可される場合には、該データ項目の中に含まれている、異なる一致キャラクタシーケンスごとに対して公開プロセスが実行されるべきであると決定し、このような異なる一致キャラクタシーケンスのそれぞれがここでは公開UIDと呼ばれており、
前記公開プロセスは、
このような公開UIDごとに、
該公開UIDを関連UID、この場合は該データ項目に対する前記場所UIDと関連付けることによってそれぞれのUID対を形成するステップと、
前記ネットワークに、該それぞれのUID対、つまりこのように形成されている公開UID:関連UIDを公開するステップと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アドレス指定されることをこのように許可されたデータ項目が、前記第1のコンピュータによってホストされるネットワーク化されたサービスであり、実行されるコンピュータプロセスは該ネットワーク化されたサービスのための起動プロセスであり、前記ルールは、前記ネットワークの別のコンピュータから該ネットワーク化されたサービスの前記場所UIDを含むメッセージを受信したときに前記起動プロセスが実行されるべきかどうかを決定する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
アドレス指定されることをこのように許可されたデータ項目が、前記第1のコンピュータによってホストされるネットワーク化されたサービスであり、実行されるコンピュータプロセスが該ネットワーク化されたサービスのための起動設定制御プロセスであり、前記ルールは、前記ネットワークの別のコンピュータから該ネットワーク化されたサービスの前記場所UIDを含むメッセージを受信したときに前記起動設定制御プロセスが実行されるべきかどうかを決定する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
実行されるべきコンピュータプロセスが更新プロセスであり、複数の公開UIDのそれぞれのために、前記第1のコンピュータは関連付けられたUIDのそれぞれのリストを記憶し、前記方法は、前記ネットワークの別のコンピュータからのUID対に関する公開メッセージの受信に対して、該UID対の前記関連UIDを、該UID対の前記公開UIDに一致する前記公開UIDの関連UIDのリストそれぞれに追加することによって応答するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ルールは、場所UIDを含み、前記コンピュータプロセスの実行を要求するメッセージの受信に応えて、前記第1のコンピュータのユーザに警報信号が提供されるべきかを決定する、請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ルールは、警報信号が前記ユーザに提供されるべき場合に、このように実行されるよう要求される任意のコンピュータプロセスを実行する前にユーザ許可が必要とされるかどうかも決定する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ルールは、公開メッセージの受信時に前記警報信号が前記ユーザに提供されるものとすることを要求する、請求項6が請求項5に従属するときの請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項9】
実行されるべきコンピュータプロセスが、適用された場所UIDに関する取り出し要求を、前記第1のコンピュータから前記ネットワークに送信するステップを備える取り出しプロセスであり、前記警報信号に応えて、前記ユーザからの取り出し信号の受信に対して、前記追加された関連UIDを前記取り出しプロセスに適用することによって応答するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
実行されるべきコンピュータプロセスが、
適用UIDと呼ばれる、適用される一意の識別子を受信するステップと、
公開UIDが検索要求の前記UIDに一致するような、公開UID:関連UIDの形式の任意の公開された対を検出するために、前記適用UIDに関する検索要求を前記第1のコンピュータから前記ネットワークへ送信するステップと、
このように検出された任意の公開された対の前記関連UIDを取得するステップと、
を備える検索プロセスであり、
前記方法は、データ項目内で検出される一致キャラクタシーケンスについて、前記検索プロセスに該一致キャラクタシーケンスを適用することとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
実行されるべきコンピュータプロセスが、適用される場所UIDに関する取り出し要求を前記第1のコンピュータから前記ネットワークへ送信するステップを備える取り出しプロセスであり、前記ルールは、前記取得された関連UIDはデータ項目の場所を示すかどうかを決定し、示す場合には、前記ルールは、前記取得された関連UIDが前記取り出しプロセスに適用されることを要求する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記決定するステップの結果が否定的である場合に、前記ルールは前記取得された関連UIDに関して前記検索プロセスが実行されることを要求する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記取り出しプロセスは、ユニフォームリソースロケータ、つまりURLを、該URLに対応するウェブページを取得するために前記第1のコンピュータのブラウザに適用するためのページ取り出しプロセスであり、前記ルールは、前記取得された関連UIDがURLであるかどうかを決定し、URLである場合には、該URLが前記ページ取り出しプロセスに適用されるべきことを要求する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは公開プロセスであり、
前記第1のコンピュータのユーザから第1の入力キャラクタシーケンスを受信するステップと、
A:Bの形式の関連対であって、前記第1の入力キャラクタシーケンスはAとBの一方であり、AとBの他方はUIDであるような関連対を作成するステップと、
前記ネットワークに対して、このように作成された該関連対を公開するステップと、
を備える、請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザから第2の入力キャラクタシーケンスを受信することとを含み、前記第2の入力キャラクタシーケンスはAとBの他方を構成する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
相互接続されているコンピュータのネットワークで使用するためのコンピュータであって、複数のデータ処理コンピュータプロセス(173D’、173G’、173E’、173P、173M)を定義するようになっている手段を備え、
複数のコンピュータ可読テンプレート(173C、173C’)を登録するようになっている手段であって、各テンプレートが該テンプレートに一致するキャラクタシーケンスのそれぞれのフォーマットを定義し、それぞれの異なる一致キャラクタシーケンスはそれぞれ一意の識別子、つまりUIDを構成する、手段と、
データ項目の任意の特定のカテゴリに関して、いずれかの前記コンピュータプロセスが実行されるべきかどうかを決定し、このように実行されるべきであると決定された任意のコンピュータプロセスについて、該実行のための任意の条件を指定するためのコンピュータ可読ルール(173D、173E、173F)のセットを定義するようになっている手段と、
前記コンピュータでこのように登録されるテンプレートごとに、コンピュータ環境内に保持されるコンピュータ可読データ項目の内容を、前記環境内で一致するキャラクタシーケンスを検出するために自動的に検索するようになっている手段(173H)と、
一致キャラクタシーケンスを含むことが検出されたデータ項目に前記ルールを適用するようになっている手段(173A)と、
前記ルールによって実行されるべきであると、このように決定される任意のコンピュータプロセスを、任意の指定条件に従って実行するようになっている手段(173A)と、
によって特徴付けられるコンピュータ。
【請求項17】
このように定義される前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは、公開UIDと呼ばれる一致キャラクタシーケンスを関連UID、この場合には、前記データ項目の場所UIDと呼ばれる該データ項目の一意のネットワークアドレス、と関連付けることによってそれぞれのUID対を形成し、このように形成される該それぞれのUID対、公開UID:関連UIDを前記ネットワークに公開するようになっている手段(173D’)によって構成される公開プロセスである、請求項16に記載のコンピュータ。
【請求項18】
1つの前記データ項目は前記コンピュータによってホストされるネットワーク化されたサービスであり、前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは該ネットワーク化されたサービスのための起動プロセスであり、前記コンピュータは、使用時に、前記ネットワークの別のコンピュータからの、該ネットワーク化されたサービスのために前記起動プロセスを実行するための前記データ項目の場所UIDを含む要求に応えるようになっている手段(173Q)をさらに備える、請求項17に記載のコンピュータ。
【請求項19】
前記データ項目は前記コンピュータによってホストされるネットワーク化されたサービスであり、前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは該ネットワーク化されたサービスのための起動設定制御プロセスであり、前記コンピュータは、使用時に、前記ネットワークの別のコンピュータからの、該ネットワーク化されたサービスのために該起動設定制御プロセスを実行するという、前記データ項目の場所UIDを含む要求に応えるようになっている手段(173R)をさらに備える、請求項17に記載のコンピュータ。
【請求項20】
このように定義される前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは更新プロセスであり、前記コンピュータは、
複数の公開UIDのそれぞれに対して、関連UIDのそれぞれのリストを記憶するようになっている手段(173N)と、
使用時に、前記ネットワークの別のコンピュータからの、UID対に関する公開メッセージの受信に対して、該UID対の前記関連UIDを、該UID対の公開UIDに一致する前記公開UIDの関連UIDのそれぞれのリストに追加することによって、応答するようになっている手段(173N)と、
をさらに備える、請求項16に記載のコンピュータ。
【請求項21】
使用時に、前記ネットワークの別のコンピュータからの、場所UIDを含み、前記コンピュータのユーザに警報信号を提供するよう前記コンピュータプロセスの実行を要求するメッセージの受信に応えるようになっている手段(173M)をさらに備える、請求項17乃至請求項20のいずれか1項に記載のコンピュータ。
【請求項22】
警報信号を提供するようになっている前記手段(173M)は、前記要求されたコンピュータプロセスを実行するようになっている前記手段(173A)が、前記要求されたコンピュータプロセスを実行できるようにするための警報信号に応えて、前記ユーザからの許可信号の受信に応えるようにもなっている、請求項21に記載のコンピュータ。
【請求項23】
警報信号を提供するようになっている前記手段(173M)は、公開メッセージの受信に対して応答して、前記警報信号を提供する、請求項21が請求項20に従属するときの請求項21又は22に記載のコンピュータ。
【請求項24】
このように定義された前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは、使用時に、適用された場所UIDに関する取り出し要求を、前記コンピュータから前記ネットワークに送信するようになっている手段(173E’)によって構成される取り出しプロセスであり、警報信号を提供するようになっている前記手段(173M)は、前記ユーザからの前記警報信号に応える前記取り出し信号の受信に対して、前記取り出しプロセスに前記追加された関連UIDを適用することによって応える、請求項23に記載のコンピュータ。
【請求項25】
このように定義される前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは、適用UIDと呼ばれる適用された一意の識別子を受信し、使用時に、前記コンピュータから前記ネットワークに、前記適用された識別子に関する検索要求を送信するようになっている手段(173G’)と、
使用時に、このような検索要求を前記ネットワークの別のコンピュータから受け取り、前記コンピュータのコンピュータ環境の中で、公開UIDが前記検索要求の前記UIDに一致する公開UID:関連UIDの形式のあらゆる公開された対を検索し、このように見つけられた任意の公開対の前記関連UIDを含む返信メッセージを送信するようになっている手段(173G’)と、
によって構成される検索プロセスであり、
検索するようになっている手段(173H)はデータ項目で見つけられる一致キャラクタシーケンスを前記検索プロセスに適用するように構成されている、請求項16に記載のコンピュータ。
【請求項26】
このように定義される前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは、使用時に、適用場所UIDに関する取り出し要求を前記コンピュータから前記ネットワークに送信するようになっており、且つ、受信された返信メッセージに含まれている関連UIDがデータ項目の位置を示すかどうかを判断するようにもなっており、示している場合には、前記取り出しプロセスにこのような受信された関連UIDを適用するようにもなっている手段(173E’)によって構成される取り出しプロセスである、請求項25に記載のコンピュータ。
【請求項27】
送信するようになっている前記手段(173E’)は、前記関連UIDがデータ項目の位置を示さないと判断される場合に、このように受信された関連UIDを前記取り出しプロセスに適用するようにもなっている、請求項26に記載のコンピュータ。
【請求項28】
前記取り出しプロセスは、ユニフォームリソースロケータ、つまりURLを、該URLに対応するウェブページを取得するために前記コンピュータのブラウザに適用するページ取り出しプロセスであり、送信するようになっている前記手段(173E’)は、前記受信された関連UIDはURLかどうかを判断し、URLである場合にはこのように受信された関連UIDを前記ページ取り出しプロセスに適用するようにもなっている、請求項27に記載のコンピュータ。
【請求項29】
このように定義される前記複数のデータ処理コンピュータプロセスの1つは、前記コンピュータのユーザから第1の入力キャラクタシーケンスを受信し、第1の入力キャラクタシーケンスがAとBの一方であり、AとBの他方はUIDであるようなA:Bの形式の関連対を作成し、このように作成された該関連対を前記ネットワークに公開するようになっている手段(173M)によって構成される公開プロセスである、請求項25乃至請求項28のいずれか1項に記載のコンピュータ。
【請求項30】
前記公開プロセスの前記手段(173M)は、さらに、第2の入力キャラクタシーケンスを前記ユーザから受信し、前記第2の入力キャラクタシーケンスがAとBの他方を構成するように関連対を作成するようになっている、請求項29に記載のコンピュータ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2008−537214(P2008−537214A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502481(P2008−502481)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際出願番号】PCT/GB2006/001080
【国際公開番号】WO2006/100499
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY