説明

自動処理リスト作成装置、方法並びにプログラム

【課題】自動処理リスト作成のための煩雑な入力作業を軽減し、自動処理リストを容易に作成する。
【解決手段】
所望の順番に沿って、ユーザによる、処理の選択および必要に応じて処理パラメータの入力を受け付けし、入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得し、取得した処理情報に基づいて、入力に対応する処理が定型処理である場合には、入力に対応する処理および必要に応じて入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録し、入力に対応する処理が非定型処理である場合には、入力に対応する処理を自動処理リストに登録して自動処理リストを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を自動的に実行可能な自動処理リストの作成を支援する自動処理リスト作成装置、方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像処理技術の発展により、画像に対する多数の画像処理技術が提案されている。そして、ユーザは、これらの多数の画像処理技術を利用して、目的に応じて処理の対象となる画像に複数の処理を順に適用することにより所望の結果を得ることができる。特に、医療分野においては、CT装置、MRI装置、超音波診断装置等の種々のモダリティで得られた画像に対して、所望の部位を診断目的に応じた態様で視認できる画像を作成するために、複数の処理を施した後に、画像診断を行うことが一般的である。
【0003】
これらの、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を、所望の順番どおりに実行可能に登録した自動処理リストを作成して、作成した自動処理リストをコンピュータに実行させることにより、複数の処理をユーザの所望の順番に実行するためのユーザの負荷を軽減する技術が用いられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、心臓の画像解析のための、心臓の左心室探索範囲の設定処理から最終的な解析処理に至る複数の処理をコンピュータに記憶させ、この複数の処理のうち操作者が入力すべき事項を必要最小限に絞り込み、他の事項の入力作業を不要にすることで、複数の処理をコンピュータに自動的に進行させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−161032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような、自動処理リストを作成するためには、目的に応じた画像を作成するための複数の処理を構成する各処理の順番を正確に登録する必要があり、自動処理リストの中の各処理のうち、自動処理リストの実行時に操作者の処理パラメータの入力を必要としない処理として自動化できる処理と、自動処理リストの実行時に操作者の処理パラメータの入力を必要とするような自動化できない処理を判断して、自動処理リストを作成する必要がある。
【0007】
しかし、ユーザの事情に応じて、複数の処理の内容は多種多様に異なるものとなり、自動化できる処理と自動化できない処理の判断も異なるものとなるため、それぞれの目的に応じた処理を構成する複数の処理の流れについての十分な知識を有するユーザでなければ、自動処理リストを作成することが難しい。その上、複数の処理の流れについての十分な知識があったとしても、複数の処理を構成する各処理や処理パラメータを自動処理リストに登録するためには、自動処理リスト作成のための煩雑な入力作業を必要とするため、作成するユーザに、大変な労力と時間の負担を要するものであった。また、自動処理リスト作成のための煩雑な入力作業を理解する十分な知識のないユーザにとっては、自動処理リストを作成することは困難であった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みて、自動処理リスト作成のための煩雑な入力作業を軽減し、自動処理リストを容易に作成することができる自動処理リスト作成装置、方法ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の自動処理リスト作成装置は、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成装置であって、前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて該選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する処理情報取得手段と、前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成する自動処理リスト作成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明の自動処理リスト作成方法は、コンピュータによる、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成方法であって、前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて処理パラメータの入力を受け付けし、前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得し、前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成することを特徴とするものである。
【0011】
本発明の自動処理リスト作成プログラムは、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成プログラムであって、前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて該選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する処理情報取得手段と、前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成する自動処理リスト作成手段として機能させるものである。
【0012】
本発明における、「所望の目的に応じた画像を作成する処理」には、処理の対象となる画像に、所望の目的に応じた複数の処理を行うものであれば、いかなる処理も含む。例えば、対象の画像を変更する処理だけでなく、対象の画像を表示画面上で移動させたり、所定の保存場所に保存したり、対象の画像を編集するための、編集メニューを表示させるような、対象の画像を処理するための直接的な処理および間接的な処理を含む。
【0013】
また、本発明による自動処理リスト作成装置は、任意の画像を対象画像として、所望の目的に応じた画像を作成する処理を行ってよく、例えば、断層撮影等で取得された多数の断層画像から再構成された3次元医用画像などの医用画像を対象画像としてもよく、CG技術で仮想的に作成された画像を対象画像としてもよく、デジタルカメラ等で撮影された画像を対象画像としてもよい。また、「所望の目的に応じた画像を作成する処理」により作成された「画像」は、静止画でもよく、動画でもよく、周知のあらゆる種類の画像であってよい。
【0014】
本発明の自動処理リスト作成装置において、「非定型処理」とは、自動処理リストの実行時にユーザの入力を必要とする処理であり、例えば、個々の画像によって異なる処理パラメータを用いる処理があげられる。具体的には、画像ごとに異なる形状で表される処理対象物を、形状に合わせて選択して削除する処理などが考えられる。
【0015】
また、「定型処理」とは、非定型処理以外の処理であり、例えば、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要としない処理、または処理に必要な処理パラメータが特定されている処理である。また、個々の画像によって異なる処理パラメータを必要とする処理であっても、自動処理リストを順次実行して対象の画像を処理した結果を取得し、取得した結果に基づいて所定の関数や規則などで処理パラメータを特定可能であれば、自動処理リストの実行時にユーザの入力を省略可能であるため、定型処理に含むことができる。例えば、画像を所定の大きさに拡大又は縮小する処理や、動画を構成する複数のファイルのうち、動画の全撮影期間に対して撮影開始後X%以上撮影終了前Y%未満の時間的に連続する所定の時間範囲のファイルを選択する処理などを定型処理に含むことができる。
【0016】
また、「処理パラメータ」とは、処理のために用いられるパラメータであり、例えば、特定の縮小率、数値、範囲の指定、ファイルの送信先のアドレス等のユーザのマニュアル操作により入力された処理パラメータであってもよい。
【0017】
本発明の自動処理リスト作成装置による入力手段は、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク等、ユーザの入力を受け付け可能なものであれば、周知の種々の入力装置により構成可能である。また、「処理の選択および必要に応じて該選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける」とは、ユーザが所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理のうち、各処理を実行するために必要な入力を受け付けることを意味する。例えば、画像のうち一部分を切り取るカット処理を行う場合には、カット範囲選択機能ボタンをマウスでクリックする入力が処理を選択するための入力に相当し、カット範囲を選択する入力が処理パラメータの入力に相当する。また、例えば、作業ウィンドウを閉じる処理を行うときは、作業ウィンドウのメニューから、作業ウィンドウを閉じるメニューを選択する入力が、処理を選択する入力に相当し、処理パラメータはこの場合作業ウィンドウを閉じる処理には不要であるため入力されない。
【0018】
また、「入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録する」とは、自動処理リストに処理パラメータを参照可能に対応付けるものであれば、種々の方法で行ってよく、自動処理リストに、処理パラメータを直接登録してもよく、自動処理リストに、処理パラメータを特定可能な情報を登録してもよい。
【0019】
本発明による自動処理リスト作成装置は、前記入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、前記作成した自動処理リストの非定型処理を定型処理に変更する変更手段をさらに備えることが好ましく、また、前記変更手段は、前記入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、前記作成した自動処理リストの定型処理を非定型処理に変更可能であることが好ましい。
【0020】
なお、上記の変更手段は、自動処理リストの非定型処理を定型処理に変更する場合に、必要に応じて自動処理リスト実行時に非定型処理に必要な処理パラメータを特定してもよい。また、変更手段は、ユーザが各処理の実行結果を踏まえて、定型処理として処理すべきか否かを判断できるよう、自動処理リストの実行中に、自動処理リストの定型処理と非定型処理を互いに変更可能であることが好ましい。
【0021】
また、本発明による自動処理リスト作成装置は、前記自動処理リストに登録された各処理を、該自動処理リストに登録された順番に自動的に実行させる実行手段であって、実行対象の処理が定型処理の場合は、前記自動処理リストに登録された処理パラメータを用いて該定型処理を自動実行させ、実行対象の処理が非定型処理の場合は、非定型処理の実行またはスキップのためのユーザの入力を受け付け、該非定型処理の実行が選択された場合に該非定型処理を実行させる実行手段をさらに備えることが好ましい。
【0022】
また、前記自動処理リスト作成手段は、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合にも、該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録するものであり、前記実行手段は、実行対象の処理が非定型処理の場合、前記自動処理リストに登録された前記処理パラメータを取得するか、ユーザによる前記処理パラメータの入力を受け付けるかについてのユーザの選択入力を受け付け、選択された処理パラメータを用いて前記非定型処理を実行させるものであってもよい。
【0023】
なお、実行手段は、自動処理リストの登録された複数の処理の一部または全部をユーザの選択に応じて選択的に実行可能であることが好ましく、さらに、自動処理リストに登録された複数の処理のうちの任意の処理をステップ実行してもよく、自動処理リストに登録された複数の処理の任意の処理を自動実行してもよい。
【0024】
また、本発明による自動処理リスト作成装置による前記自動処理リスト作成手段または前記変更手段の少なくとも一方は、前記自動処理リストに、前記自動処理リストに登録された前記各非定型処理を前記自動処理リストの実行時にスキップするか否かを設定可能なものであり、前記実行手段は、前記自動処理リストの実行時にスキップするように設定された非定型処理を実行しないものであってもよい。
【0025】
なお、自動処理リストは、自動処理リストに登録された全ての非定型処理をまたは一部の非定型処理をスキップするように設定可能であり、ユーザの設定により非定型処理を全てスキップすることで、自動処理リストに登録された複数の処理の全てを自動実行してもよい。
【0026】
また、本発明による自動処理リスト作成装置は、前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記実行されている処理を識別可能に、前記自動処理リストを表示装置に表示させる表示制御手段をさらに設けることが好ましく、さらに、前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記各処理の結果の画像を前記表示装置に表示させるものであることが好ましい。
【0027】
ここで、自動処理リストの表示は自動処理リストに登録された各処理を表示するものであればいかなる方法で表示してもよく、自動処理リストに登録された複数の処理を構成する各処理の概要を表す簡単な説明またはキーワードを表示することにより自動処理リストを表示してもよく、処理IDや、処理を示す図により表示してもよい。また、自動処理リストを、ユーザ入力を必要とする処理をユーザに理解しやすく表示するため、非定型処理と定型処理の分類を識別可能に表示することが好ましい。
【0028】
なお、実行中の処理、または、定型処理と非定型処理の分類を識別可能に表示するために、周知の任意の方法を用いることができ、例えば、表示された自動処理リスト内の実行中の処理を表す文字を識別可能な色や大きさで表してもよく、表示された自動処理リスト内に実行中の処理を識別可能にする指標を表示してもよい。また、表示された自動処理リスト内の非定型処理(または定型処理)を表す文字を識別可能な色や大きさで表してもよく、表示された自動処理リスト内の非定型処理(または定型処理)を識別可能にする指標を表示してもよい。
【0029】
また、自動処理リストは、自動処理リストに登録された複数の処理の全てを一覧表示してもよく、自動処理リストに登録された複数の処理のうちの連続する一部の処理のみを表示してもよく、自動処理リストの処理の進行に同期させて、自動処理リストに登録された複数の処理のうち現在実行中の処理を表すキーワードや説明を、切り替えて表示してもよい。
【0030】
また、表示制御手段は、自動処理リストに登録された複数の処理およびこの複数の処理によって処理の結果の画像を対応付けてユーザに理解させるために、表示装置に、自動処理リストの各処理の進行に同期させて、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストおよび実行中の処理の結果の画像を対比可能に表示することが好ましい。例えば、ユーザが視認しやすいように、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストおよび実行中の処理の結果の画像を1つのディスプレイに並べて表示する等が考えられる。
【0031】
また、本発明による自動処理リスト作成装置は、前記自動処理リストの各処理を解説する解説情報を編集可能に記憶する解説情報作成手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記解説情報を表示装置に表示させるものであることが好ましい。
【0032】
また、表示制御手段は、自動処理リストの各処理の進行に同期させて、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストと対比可能に実行中の処理に対応する解説情報を表示することが好ましい。例えば、ユーザが視認しやすいように実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストおよび実行中の処理に対応する解説情報を1つのディスプレイに並べて表示する等が考えられる。また、表示制御手段は、自動処理リストに登録された複数の処理と、各処理の結果の画像と、各処理に対応する解説情報を対応付けてユーザに理解させるために、自動処理リストの各処理の進行に同期させて、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストと実行中の処理の結果の画像と実行中の処理に対応する解説情報を、対比可能に表示することがさらに好ましい。
【0033】
また、本発明による自動処理リスト作成装置における前記実行手段は、自動処理リストの実行を種々の周知の方法により開始するように設定することができ、前記画像解析アプリケーションの起動に応じて、前記自動処理リストを実行してもよく、前記実行手段が、処理対象となる医用画像の選択に応じて、前記自動処理リストを実行してもよい。
【発明の効果】
【0034】
本発明の自動処理リスト作成装置、方法およびプログラムによれば、所望の順番に沿って、ユーザによる、処理の選択および必要に応じて処理パラメータの入力を受け付けし、入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得し、取得した処理情報に基づいて、入力に対応する処理が定型処理である場合には、入力に対応する処理および必要に応じて入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録し、入力に対応する処理が非定型処理である場合には、入力に対応する処理を自動処理リストに登録して自動処理リストを作成するため、ユーザは所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を所望の順に実行するだけで、この所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する各処理が定型処理と非定型処理に分類され、定型処理に必要な処理パラメータが必要に応じて対応付けられた自動処理リストを作成することができる。このため、自動処理リスト作成時に、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理が定型処理か否かの判断および定型処理に必要な処理パラメータを必要に応じて特定する煩雑な作業の負担が軽減される。
【0035】
また、本発明の自動処理リスト作成装置が、入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストの非定型処理を定型処理に変更する変更手段をさらに備えた場合には、所望の目的に応じて作成された自動処理リストの定型処理と非定型処理の分類を容易かつ柔軟に変更でき、ユーザの要求に応じた自動処理リストを容易に作成できる。
【0036】
また、本発明の自動処理リスト作成装置における変更手段が、入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストの定型処理を非定型処理に変更可能である場合には、所望の目的に応じて作成された自動処理リストの定型処理と非定型処理の分類を容易かつ柔軟に変更でき、ユーザの要求に応じた自動処理リストを容易に作成できる。
【0037】
また、本発明の自動処理リスト作成装置が、自動処理リストに登録された各処理を、該自動処理リストに登録された順番に自動的に実行させる実行手段であって、実行対象の処理が定型処理の場合は、自動処理リストに登録された処理パラメータを用いて該定型処理を自動実行させ、実行対象の処理が非定型処理の場合は、非定型処理の実行またはスキップのためのユーザの入力を受け付け、該非定型処理の実行が選択された場合に該非定型処理を実行させる実行手段をさらに備えた場合には、ユーザは自動処理リストの実行時に非定型処理の実行またはスキップのための入力を行うだけで、作成された自動処理リストに基づいて、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0038】
さらに、自動処理リスト作成手段が、入力に対応する処理が非定型処理である場合にも、該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録するものであり、実行手段は、実行対象の処理が非定型処理の場合、自動処理リストに登録された処理パラメータを取得するか、ユーザによる処理パラメータの入力を受け付けるかについてのユーザの選択入力を受け付け、選択された処理パラメータを用いて非定型処理を実行させるものである場合には、自動処理リストに登録された処理パラメータを用いる場合には、ユーザは自動処理リストの実行時に非定型処理のための処理パラメータの入力を、作成された自動処理リストに基づいて省略でき、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0039】
また、本発明の自動処理リスト作成装置における自動処理リスト作成手段または変更手段の少なくとも一方は、自動処理リストに、自動処理リストに登録された各非定型処理を自動処理リストの実行時にスキップするか否かを設定可能なものであり、実行手段は、自動処理リストの実行時にスキップするように設定された非定型処理を実行しないものである場合には、ユーザはスキップするように設定された非定型処理についての自動処理リストの実行時に非定型処理の実行またはスキップのための入力を省略して、作成された自動処理リストに基づいて、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0040】
また、本発明の自動処理リスト作成装置が、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、実行されている処理を識別可能に、自動処理リストを表示装置に表示させる表示制御手段をさらに設けた場合には、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理の自動実行される順番についての容易な理解を支援できる。
【0041】
さらに、本発明の自動処理リスト作成装置による表示制御手段が、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、各処理の結果の画像を前記表示装置に表示させるものである場合には、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理の容易な理解を支援できる。
【0042】
また、本発明の自動処理リスト作成装置が、自動処理リストの各処理を解説する解説情報を編集可能に記憶する解説情報作成手段をさらに備え、表示制御手段が、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、解説情報を表示装置に表示させるものである場合には、所望の画像を作成するための複数の処理に慣れない第三者にでも、自動処理リストを構成する複数の処理の順序や意図や注意点等の解説情報を参照しつつ自動処理リストを実行できるため、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理の容易な理解を支援し、自動処理リストの利用を支援できる。
【0043】
さらに、本発明の自動処理リスト作成装置による実行手段が、画像解析アプリケーションの起動に応じて、自動処理リストを実行するものである場合には、自動処理リストの実行を起動するための入力を省略することができるため、容易に自動処理リストを実行できる。
【0044】
さらに、本発明の自動処理リスト作成装置による実行手段が、処理対象となる医用画像の選択に応じて、自動処理リストを実行するものである場合には、自動処理リストの実行を起動するための入力を省略することができるため、容易に自動処理リストを実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】第1の実施形態における自動処理リスト作成装置の概略構成を示す図
【図2】第1の実施形態における処理情報テーブルの例を示す図
【図3】第1の実施形態における自動処理リストの例を示す図
【図4】第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の自動処理リストの例を示す図
【図5】第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の流れを示すフローチャート(自動処理リスト作成段階)
【図6】第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の流れを示すフローチャート(自動処理リスト実行段階)
【図7】第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の自動処理リストの非定型処理の処理パラメータの特定方法を説明する図
【図8】第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の自動処理リストの定型処理と非定型処理の切り替え方法を説明する図
【図9】第2の実施形態の自動処理リスト作成装置の概略構成を示す図
【図10】第2の実施形態の自動処理リスト作成装置の解説情報作成方法を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の自動処理リスト作成装置、自動処理リスト作成プログラムおよび自動処理リスト作成方法の実施形態について、医療機関における画像診断において、画像診断の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を例に、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0047】
図1に、医師が使用するワークステーションに、自動処理リスト作成プログラムをインストールすることにより実現された自動処理リスト作成装置の概略構成を示す。自動処理リスト作成装置は、標準的なワークステーションの構成として、プロセッサおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えた処理装置1と、マウス、キーボード等の入力装置(入力手段)4を備えている。また、自動処理リスト作成装置には、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ2とディスプレイ3が接続されている。
【0048】
自動処理リスト作成プログラムと自動処理リスト作成プログラムが参照するデータ(後述する変換テーブル等)は、インストール時にストレージ2に記憶され、起動時にメモリにロードされる。自動処理リスト作成プログラムは、CPUに実行させる処理として、処理情報取得処理と、自動処理リスト作成処理と、実行処理と、変更処理と、および表示制御処理を規定している。そして、プログラムの規定にしたがって、CPUが上記各処理を実行することにより、汎用のワークステーションは、入力装置4と、処理情報取得手段11と、自動処理リスト作成手段12と、実行手段13と、変更手段14と、表示制御手段15として機能する。
【0049】
ストレージ2には、撮影を担当する検査部門から転送されたボリュームデータ、もしくはデータベース検索により取得されたボリュームデータV(3D画像V)が、記憶される。ボリュームデータVは、CT装置等の周知の種々のモダリティにより撮影されて取得されたボリュームデータであってよい。また、ストレージ2には、後述の処理情報テーブルTおよび自動処理リストL、解説情報テーブルC等の各処理に必要な情報が記憶されるものとする。
【0050】
入力手段4は、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク等、ユーザの入力を受け付け可能な周知の種々の入力装置により構成可能である。入力装置4(入力手段4)は、所望の順番に沿って、ユーザによる、処理の選択を受け付けるとともに、選択された処理に必要な処理パラメータの入力も必要に応じて受け付ける機能を有する。すなわち、ユーザが所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理のうち、各処理を実行するために必要な入力を受け付ける。例えば、画像のうち一部分を切り取るカット処理を行う場合には、カット範囲選択機能ボタンをマウスでクリックする入力が処理を選択するための入力に相当し、カット範囲を選択する入力が処理パラメータの入力に相当する。また、例えば、作業ウィンドウを閉じる処理を行うときは、作業ウィンドウのメニューから、作業ウィンドウを閉じるメニューを選択する入力が、処理を選択する入力に相当し、処理パラメータはこの場合作業ウィンドウを閉じる処理には不要であるため入力されない。
【0051】
処理情報取得手段11は、入力装置4が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する機能を有する。本実施形態においては、ストレージ2に予め用意した処理情報テーブルTを参照して、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する。図2は、第1の実施形態における処理情報テーブルTの例を示す図である。本実施形態では、図2に示すように、処理情報テーブルTには、解析アプリケーションの行う全ての処理について、処理IDと、処理の概要を説明するコメントと、非定型処理または定型処理のいずれかの分類と、処理に必要な処理パラメータが定義されている。処理パラメータは、自動処理リストを作成する前は予め与えられた初期値に設定されている。なお、処理情報テーブルTに定義する項目や各項目の内容は、医療機関のシステムごとに共通の設定としてもよいが、本実施形態では、ユーザごとに任意に設定可能であるものとする。
【0052】
なお、「非定型処理」とは、自動処理リストの実行時にユーザの入力を必要とする処理であり、例えば、図2に示すように、個々の画像によって異なる処理パラメータを用いる処理があげられる。一例として、画像ごとに異なる形状で表される処理対象物を、形状に合わせて選択して削除する処理などが考えられる。また、「定型処理」とは、非定型処理以外の処理であり、例えば、図2に示すように、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要としない処理、または処理に必要な処理パラメータが特定されている処理である。また、個々の画像によって異なる処理パラメータを必要とする処理であっても、自動処理リストを順次実行して対象の画像を処理した結果を取得し、取得した結果に基づいて所定の関数や規則などで処理パラメータを特定可能であれば、自動処理リストの実行時にユーザの入力を省略可能であるため、定型処理に含むことができる。例えば、画像を所定の大きさに拡大又は縮小する処理や、動画を構成する複数のファイルのうち、動画の全撮影期間に対して撮影開始後X%以上撮影終了前Y%未満の時間的に連続する所定の時間範囲のファイルを選択する処理などを定型処理に含むことができる。
【0053】
また、「処理パラメータ」とは、処理のために用いられるパラメータであり、例えば、特定の縮小率、数値、範囲の指定、ファイルの送信先のアドレス等のユーザのマニュアル操作により入力された処理パラメータであってもよい。
【0054】
自動処理リスト作成手段12は、取得した処理情報に基づいて、入力に対応する処理が定型処理である場合には、入力に対応する処理および必要に応じて入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストLに登録し、入力に対応する処理が非定型処理である場合には、入力に対応する処理を自動処理リストLに登録して自動処理リストを作成するものである。自動処理リストLは、例えば、XMLフォーマットで作成することができる。図3は、第1の実施形態における自動処理リストLの例を示す図である。図3に示すように、自動処理リストLには、所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理を構成する各処理ごとに、処理IDと、処理の概要を説明するコメントと、非定型処理または定型処理のいずれかの分類と、処理に必要な処理パラメータが対応付けられて設定される。各処理の処理パラメータには、ユーザ設定により、自動処理リストの作成時に、ユーザの入力に基づいて更新されるか否かが設定されているものとする。
【0055】
また、このような自動処理リストにおける、処理パラメータの対応付けは、種々の方法で行ってよく、自動処理リストに、処理パラメータを直接登録してもよく、自動処理リストに、処理パラメータを特定可能な情報を登録してもよい。
【0056】
実行手段13は、自動処理リストLに登録された各処理を順に自動実行させる。ここで、定型処理には、自動処理リストLに登録された処理パラメータが与えられ、その処理パラメータに基づいて実行される。一方、非定型処理は、実行手段13が、自動処理リストLに登録された処理パラメータに基づいて実行するか、自動処理リストLの実行時にユーザに入力された処理パラメータに基づいて実行するか、その処理をスキップするかについてのユーザの選択入力を受け付けることにより、その選択に応じて実行される。
【0057】
なお、自動処理リストLに登録された各非定型処理のスキップ設定に従って、実行手段13は、非定型処理を全てスキップして、自動処理リストLに登録された処理の全てを自動実行することも可能であり、非定型処理の一部のみをスキップして、自動処理リストLに登録された処理の一部を自動実行することも可能である。
【0058】
また、本実施形態では、自動処理リスト作成手段12は、入力に対応する処理が非定型処理である場合にも、入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録するものであり、実行手段13は、実行対象の処理が非定型処理の場合、自動処理リストLに登録された処理パラメータを取得するか、ユーザによる処理パラメータの入力を受け付けるかについてのユーザの選択入力を受け付け、選択された処理パラメータを用いて前記非定型処理を実行させる。
【0059】
なお、実行手段13は、自動処理リストLの登録された複数の処理の一部または全部をユーザの選択に応じて選択的に実行可能であり、さらに、自動処理リストに登録された複数の処理のうちの任意の処理をステップ実行可能であり、自動処理リストに登録された複数の処理の任意の処理を自動実行可能であるものとする。
【0060】
また、実行手段13は、自動処理リストLに登録された非定型処理に対して、自動処理リストLの実行時に非定型処理の実行を受け付けて作成された自動処理リストLを自動実行する場合には、必要に応じて、ユーザの入力を受け付けて非定型処理に必要な処理パラメータを取得する。
【0061】
変更手段14は、入力装置4により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストLを変更するものである。本実施形態では、変更手段14は、作成した自動処理リストLの非定型処理を定型処理に変更可能であり、自動処理リストLの定型処理を非定型処理に変更可能である。また、変更手段14は、自動処理リストLの各項目の内容を、ユーザの要求に応じて任意に変更可能であるものとする。
【0062】
また、自動処理リスト作成手段12または変更手段14は、自動処理リストLに、自動処理リストLに登録された各非定型処理を自動処理リストの実行時にスキップするか否かを設定可能なものであり、実行手段13は、自動処理リストの実行時にスキップするように設定された非定型処理を実行しないものであるものとする。
【0063】
また、本実施形態では、変更手段14は、自動処理リストLの非定型処理を定型処理に変更する場合に、必要に応じて自動処理リスト実行時に非定型処理に必要な処理パラメータを特定する。また、本実施形態では、実行手段13が、自動処理リストLの非定型処理の実行の際に、変更手段14が、自動処理リストLの定型処理と非定型処理を互いに変更することができる。
【0064】
図4は、図3に示す自動処理リストLの表示例を示す図である。図4の例では、表示画面に、起動された解析アプリケーションの作業領域である解析アプリケーションウィンドウW2と、自動処理リストLを表示する自動処理リスト表示ウィンドウW1が表示されている。また、解析アプリケーションウィンドウW2内には、処理対象の画像の表示ウィンドウW21を含む各種のウィンドウが表示されているものとする。
【0065】
表示制御手段15は、図4に示すように、自動処理リストLの各処理の実行に同期させて、各処理の結果の画像を表示装置3に表示させるものであり、自動処理リストLの各処理の実行に同期させて、実行されている処理を識別可能に、自動処理リストLを表示装置3に表示させるものである。なお、各処理の結果の画像は、自動処理リストLの各処理の実行結果を表示したものであればよく、例えば処理対象の画像の表示ウィンドウを閉じる処理等であれば、結果の画像はウィンドウが閉じた後の表示画面であってもよい。
【0066】
なお、自動処理リストLの表示は自動処理リストLに登録された各処理を表示するものであればいかなる方法で表示してもよく、自動処理リストに登録された複数の処理を構成する各処理の概要を表す簡単な説明またはキーワードを表示することにより自動処理リストを表示してもよく、処理IDや、処理を示す図により表示してもよい。また、自動処理リストを、ユーザ入力を必要とする処理をユーザに理解しやすく表示するため、非定型処理と定型処理の分類を識別可能に表示することが好ましい。
【0067】
なお、実行中の処理、または、定型処理と非定型処理の分類を識別可能に表示するために、周知の任意の方法を用いることができ、例えば、表示された自動処理リスト内の実行中の処理を表す文字を識別可能な色や大きさで表してもよく、表示された自動処理リスト内に実行中の処理を識別可能にする指標を表示してもよい。また、表示された自動処理リスト内の非定型処理(または定型処理)を表す文字を識別可能な色や大きさで表してもよく、表示された自動処理リスト内の非定型処理(または定型処理)を識別可能にする指標を表示してもよい。
【0068】
また、自動処理リストLは、自動処理リストに登録された複数の処理の全てを一覧表示してもよく、自動処理リストLに登録された複数の処理のうちの連続する一部の処理のみを表示してもよく、自動処理リストLの処理の進行に同期させて、自動処理リストLに登録された複数の処理のうち現在実行中の処理を表すキーワードや説明を、切り替えて表示してもよい。
【0069】
また、表示制御手段15は、自動処理リストLに登録された複数の処理およびこの複数の処理によって処理の結果の画像を対応付けてユーザに理解させるために、表示装置3に、自動処理リストLの各処理の進行に同期させて、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストLおよび実行中の処理の結果の画像を対比可能に表示することが好ましい。本実施形態では、表示制御手段15は、ユーザが視認しやすいように、実行中の処理を識別可能に表した自動処理リストLおよび実行中の処理の結果の画像を同じディスプレイ3に並べて表示する。
【0070】
図5は、第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の流れを示すフローチャート(自動処理リスト作成段階)である。図2から図5を参照して本実施形態の自動処理リスト作成方法について説明する。
【0071】
自動処理リスト作成装置は、選択メニューにおいて所定の自動処理リスト作成機能が選択されたことを検出すると、ユーザに、ボリュームデータの特定に必要な情報の選択または入力を促す。そして、ユーザの操作により、ボリュームデータが特定されると、ストレージ2からメモリに、該当するボリュームデータをロードする。
【0072】
ここでは、ある患者の検査において、MRI装置による頭部の血管領域の撮影が行われ、脳動脈の情報を含む3次元のMRA画像が取得されているものとする。本実施形態では、MRA画像の所望のキャプチャ画像を作成し、作成したキャプチャ画像を、所定のサーバに保存するという目的に応じた処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを起動し、その患者の識別子や検査日を入力すると、該当するボリュームデータがメモリにロードされ、本発明の自動処理リスト作成処理が実行される。
【0073】
まず、本実施形態の自動処理リスト作成方法の実施に先立って、任意のワークステーションにおいて処理情報テーブルTが予め作成され、作成された処理情報テーブルTがネットワークを介してまたは持ち運び可能な記憶媒体によりストレージ2に記憶される。
【0074】
図2に示すように、処理情報テーブルTには、解析アプリケーションの行う全ての処理について、処理IDと、処理の概要を説明するコメントと、非定型処理または定型処理のいずれかの分類と、処理に必要な処理パラメータが定義されている。処理パラメータは、自動処理リストを作成する前には、予め与えられた初期値に設定されている。
【0075】
図5に従って、本実施形態の自動処理リスト作成方法について説明する。
【0076】
ユーザが、まず、脳動脈の解析アプリケーションに表示された自動処理リスト作成ボタンをマウス4でクリックすると、このクリック操作を検出して、自動処理リスト作成モードが開始する(S01)。図3に示すように、本実施形態では、MRA画像から所定の角度から頭部血管を表示した画像の複数のキャプチャ画像を作成し、作成したキャプチャ画像を、所定のサーバに保存するための複数の処理を自動処理リストに作成した例を示す。
【0077】
入力手段4は、本実施形態では入力装置4に相当し、所望の順番に沿って、ユーザによる、処理の選択および必要に応じて選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける(S02)。
【0078】
次に、処理情報取得手段11は、入力装置4が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する。本実施形態では、まず、処理情報取得手段11は、ストレージ2から、処理情報テーブルTをメモリ上に取得する。そして、入力装置4により入力された操作を検出し、対応する処理情報を処理情報テーブルTから取得する(S03)。図3の例では、まず、ユーザが3D画像Vを表示するウィンドウW21をマウス4で選択して、選択したウィンドウW21内の3D画像を処理の対象画像として特定する処理を検出し、対応する処理情報を処理情報テーブルTから取得する。
【0079】
自動処理リスト作成手段12は、取得した処理情報に基づいて、入力に対応する処理が定型処理である場合には、入力に対応する処理および必要に応じて入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストLに登録し、入力に対応する処理が非定型処理である場合には、入力に対応する処理を自動処理リストLに登録して自動処理リストを作成する。本実施形態においては、自動処理リスト作成手段12は、入力に対応する処理と処理情報テーブルTを参照して、入力に対応する処理の処理情報により入力された処理が定型処理か非定型処理かを判別する(S04)。そして、特定された処理が定型処理である場合には(S04のY)、定型処理を行うために必要な処理パラメータを、検出したユーザの操作に基づいて特定する(S05)。そして、特定した処理および特定した処理の処理パラメータを対応付けて、自動処理リストLに登録する(S06)。
【0080】
例えば、図3の例において、3D画像を選択する処理の場合には、定型処理であるため、選択すべき3D画像を特定する情報を処理パラメータとして特定する。そして、自動処理リスト作成手段12は、特定した「3D画像を選択する処理」および処理パラメータを自動処理リストLに登録する。
【0081】
ここでは、「3D画像を選択する処理」の処理パラメータとして、対象となる3D画像を表示する表示ウィンドウの種類を特定する情報を自動処理リストLに登録する。自動処理リストLの実行時には、実行手段13は、特定された表示ウィンドウ内の画像IDを自動処理リストLの処理対象となる画像のIDとして取得し、各処理を実行する。自動処理リストLを実行する度に対象となる3D画像は異なるものとなるため、「3D画像を選択する処理」を非定型処理として、ユーザのマニュアル操作によって行うことが考えられるが、対象となる3D画像を表示する表示ウィンドウの種類を特定することによって、自動処理リストLの実行時に処理の対象画像を間接的に特定可能であり、「3D画像を選択する処理」を定型処理として実行できる。
【0082】
なお、表示画面上の所定の位置にある画像を選択するように処理パラメータを特定してもよく、処理パラメータの特定方法は種々の周知の方法を用いることができる。
【0083】
一方、特定された処理が非定型処理である場合には(S04のN)、特定した処理を自動処理リストLに登録する(S06)。
【0084】
例えば、マウス操作で、顔皮膚表面をカットする処理を特定した場合には、顔皮膚表面をカットする処理を自動処理リストLに登録する。なお、非定型処理については、自動処理リストLに処理パラメータを対応付けて登録するか否かは必須ではないが、本実施形態では、非定型処理についても、特定された非定型処理に、該非定型処理に用いられた処理パラメータを対応付けて自動処理リストLに登録する。ここでは、カットされた領域を特定する画像内の座標等の情報を処理パラメータとして自動処理リストLに顔皮膚表面をカットする処理と対応付けて登録する。
【0085】
自動処理リスト作成手段12は、ユーザが、脳動脈の解析アプリケーションに表示された自動処理リスト作成ボタンをユーザがクリックしない限り、自動処理リスト作成モードが継続しているため、S02からS06までの処理を繰り返す(S07のN)。つまり、目的に応じた処理を構成する複数の処理の所望の順番に沿って、ユーザが行った入力操作を、入力手段4が受付けし、処理情報取得手段11が、実行された順にユーザ操作を検出して各処理情報を取得し、自動処理リスト作成手段12が、実行された順に各処理および必要な処理パラメータを自動処理リストLに登録する処理を繰り返す。
【0086】
図4に示す例における、ユーザのマニュアル操作および処理の概要を以下に説明する。1番目に、ユーザが3D画像Vを表示する画像表示ウィンドウW21をマウス4でクリックすることにより、画像表示ウィンドウが、例えば、周囲に白枠を付されるなど識別可能に表示される。2番目に、ユーザが3D画像Vの表示方法として入力装置4でMIP表示を選択して、3D画像VがMIP表示される。3番目に、ユーザは、入力装置4でWindow Width/Level機能を選択することにより、Window Width/Levelの設定画面を表示させる。4番目に、ユーザはWindow Width/Levelの設定画面上で、Window Widthのスライダー値を入力装置4により1000に指定する。5番目に、ユーザはWindow Width/Levelの設定画面上で、Window Levelのスライダー値を入力装置4により500に指定する。6番目に、ユーザは、入力装置4により予め画像上に選択可能に表示されたトップビュー表示ボタンを選択することで画像を所定の向きに回転させ、3D画像Vをトップビュー表示する。7番目に、ユーザは、入力装置4で、カッター機能を選択する。8番目に、ユーザは、入力装置4で、マウス操作で、不必要部分である顔皮膚表面をカットする。9番目に、ユーザは、入力装置4で、予め画像上に選択可能に表示されたフロントビュー表示ボタンを選択することで画像を所定の向きに回転させ、3D画像Vをフロントビュー表示する。10番目に、ユーザは、入力装置4で、予め画像上に選択可能に表示されたキャプチャボタンを押す。このことにより、脳動脈のフロントビュー画像が、キャプチャ画像を保管するためのストレージの所定の領域である、キャプチャボックスに転送される。11番目に、ユーザは、入力装置4で、予め画像上に選択可能に表示されたサイドビューボタンを選択することで、画像を所定の向きに回転させ、3D画像Vを(右)サイドビュー表示する。12番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボタンを押す。このことにより、脳動脈のサイドビュー画像がメモリ上に取得され、画像上に表示される。13番目に、ユーザは、入力装置4で、予め画像上に選択可能に表示された物体セレクト機能を選択する。この機能は、ユーザが選択した位置を含む物体を自動抽出して、抽出された物体のみを画面に表示する機能である。14番目に、ユーザは、入力装置4で、物体(脳動脈)を選択する。このことにより、ユーザが選択した位置を含む物体である脳動脈を自動抽出して、抽出された脳動脈のみを画面に表示する。15番目に、ユーザは、入力装置4で、フロントビュー表示ボタンを選択することで画像を所定の向きに回転させ、3D画像Vをフロントビュー表示する。16番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボタンを押す。このことにより、脳動脈のフロントビュー画像がキャプチャボックスに転送される。17番目に、ユーザは、入力装置4で、サイドビューボタンを選択することで、画像を所定の向きに回転させ、3D画像Vを(右)サイドビュー表示する。18番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボタンを押す。このことにより、脳動脈のサイドビュー画像がキャプチャボックスに転送される。19番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボックスを表示させる。なお、キャプチャボックスには、以上の処理で取得された2つのフロントビュー画像と2つのサイドビュー画像が保存されている。19番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボックスに設けられた転送先アドレスとして “画像保存サーバA“)を指定する。20番目に、ユーザは、入力装置4で、キャプチャボックスに保存された全画像の転送を実行する。
【0087】
一方、自動処理リスト作成手段12は、ユーザが、脳動脈の解析アプリケーションに表示された自動処理リスト作成ボタンをマウス4で再度クリックすると、このクリック操作を検出して、自動処理リスト作成モードが終了する(S07のY)。ユーザは、作成された自動処理リストLに適宜ファイル名をつけて、ストレージ2に記憶する。
【0088】
以上により、図3に示すような自動処理リストLが作成される。自動処理リストLには、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を構成する各処理ごとに、処理IDと、処理の概要を説明するコメントと、非定型処理または定型処理のいずれかの分類と、処理に必要な処理パラメータが対応付けられて設定される。自動処理リストLに対応付けられる項目の種類や内容は、ユーザごとに任意に設定可能である。
【0089】
図6は、第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の流れを示すフローチャート(自動処理リスト実行段階)であり、図7は、第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の自動処理リストの非定型処理の処理パラメータの特定方法を説明する図であり、図8は、第1の実施形態の自動処理リスト作成方法の自動処理リストの定型処理と非定型処理の切り替え方法を説明する図である。
【0090】
以下、図6から図8を用いて、作成された自動処理リストの実行方法を説明する。まず、ユーザは脳動脈を解析するアプリケーションを起動した状態で、自動処理リスト実行機能を選択し、実行される自動処理リストLを指定する。すると、指定された自動処理リストLが、ストレージ2からメモリ上にロードされる(S21)。
【0091】
また、本実施形態では、表示制御手段15は、図4に示すように、自動処理リストLの各処理の実行に同期させて、各処理の結果の画像を表示装置3に表示させるものであり、自動処理リストLの各処理の実行に同期させて、実行されている処理を識別可能に、自動処理リストLを表示装置3に表示させるものである。図4の例では、起動された解析アプリケーションの作業領域である解析アプリケーションウィンドウW2が、処理対象の画像の表示ウィンドウW21を含んで表示されており、さらに、自動処理リスト表示ウィンドウW1に、自動処理リストLが表示されている。解析アプリケーションウィンドウW2内には、対象画像を表示する画像表示ウィンドウW21を含む複数のウィンドウが表示されている。
【0092】
図4では、自動処理リスト表示ウィンドウW1に図4の自動処理リストLの4番目から13番目の処理(連続する一部分の処理)が表示されており、自動処理リスト表示ウィンドウW1の右のスクロールバーで自動処理リストLの表示範囲を変更可能である。現在実行中の処理の横にはマーカMAが表示されるため、ユーザは現在自動的に行われている処理を識別することができる。また、非定型処理の横にはマーカMBが表示されており、ユーザは非定型の処理パラメータを要する処理を識別することができる。
【0093】
また、表示画面には、定型処理と非定型処理を、切り替えて自動処理リストを変更する定型/非定型切り替えボタンB1と、現在実行中の処理より前の非定型処理のうち、最も現在実行中の処理に順番が近い処理(以下、直前の非定型処理という)以後の定型処理の結果をキャンセルして、直前の非定型処理から実行処理リストの処理を行うことを指定する「前の確認操作ボタン」B2と、自動処理リストLの現在実行中の処理から、現在実行中の処理より後の非定型処理のうち、最も現在実行中の処理に順番が近い処理(以下、次の非定型処理という)までの定型処理の自動実行を行うことを指定する「次の確認操作ボタン」B3と、前の非定型処理をマウス等の入力装置4で処理を選択してボタンB4を選択することにより、選択した処理まで自動実行可能な「選択操作まで実行」ボタンB4と、自動処理リストLを、非定型処理をスキップして最初の処理から最後の処理まで自動実行することを指定可能な「自動実行ボタン」B5と、が設けられている。ユーザはこれらの種々の実行ボタンB2からB4をマウス等で選択することにより、自動処理リストLを設定された実行方法で実行できる。
【0094】
自動処理リストを取得した後、実行手段13は、自動処理リストLから、実行されていない処理のうち最も順番が早い処理を取得する(S22)。取得した処理が定型処理である場合には(S23のY)、自動処理リストLに登録された処理パラメータを用いて、取得された処理を自動実行する(S25)。
【0095】
ここで、本実施形態における実行手段13は、自動処理リストLに登録された非定型処理に対して、自動処理リストLの実行時に非定型処理の実行またはスキップのためのユーザの入力を受け付けることにより、作成された自動処理リストLを自動実行するものである。取得した処理が非定型処理である場合には(S23のY)、ユーザに非定型処理の実行に必要な事項の入力を促し、ユーザの入力を検出してユーザの指示を取得する(S24)。そして、取得した指示に応じて、非定型処理を実行する(S25)。
【0096】
ここでは、図7に示すように、実行手段13が自動処理リストLの非定型処理の実行時に、処理パラメータ設定ウィンドウW3が表示される。そして、i)自動処理リストLに登録された処理パラメータを用いて、取得された処理を自動実行するか、ii)非定型処理に必要な処理パラメータをマニュアル操作により入力するか、iii)非定型処理をスキップするか、ユーザに選択を促す。
【0097】
そして、実行手段13は、i)が選択された場合には、自動処理リストLに登録された処理パラメータを用いて、取得された処理を自動実行し、ii)が選択された場合には、ユーザのマニュアル操作による入力を検出して、非定型処理に必要な処理パラメータを取得し、取得した処理パラメータを用いて非定型処理を実行し、iii)が選択された場合には、非定型処理をスキップする。なお、図7では、i)「前回と同じカット範囲を適用」ボタン、ii)「カット範囲のマニュアル入力」ボタン、iii)「処理のスキップ」ボタンのいずれかを選択し、OKボタンを押すことで、i)、ii)、iii)のそれぞれのいずれかを指定できる。また、カット範囲のマニュアル入力を選択した場合は、解析アプリケーションウィンドウW2内に表示された画像表示ウィンドウW21の画像上でユーザのカット範囲のマウスのマニュアル操作による入力を受け付け、該入力を検出することにより、カット範囲を特定する処理パラメータを取得し、図4に示す自動処理リストLの8番の処理を実行する。
【0098】
なお、自動処理リストLの各非定型処理に対してユーザの指示を受け付ける処理を必ずしも行う必要はなく、予めユーザが自動処理リストLに非定型処理のスキップを設定しておき、実行手段が自動処理リストLの所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を一時停止することなく自動実行してもよい。
【0099】
実行手段13は、全ての処理が実行されるまで(S26のN)、S22からS25までの処理を繰り返す。そして、全ての処理が実行されると(S26のY)、自動処理リストLの実行を終了する。
【0100】
また、本実施形態による変更手段14により、作成された自動処理リストLの定型処理/非定型処理の変更を行う方法を説明する。図4に示すように、自動処理リスト表示ウィンドウW1および解析アプリケーションウィンドウW2が表示された状態で、自動処理リスト表示ウィンドウW1の定型処理/非定型処理切り替えボタンB1をユーザが選択すると、図8に示すように、定型処理/非定型処理設定ウィンドウW4がさらに表示される。
【0101】
図8は、図4に示す自動処理リストLを登録された順に実行し、自動処理リストLの8番目に登録された自動処理リストの非定型処理である顔皮膚表面のカット処理が実行された状態で、定型処理/非定型処理切り替えボタンB1をユーザが選択した様子を模式的に表している。ユーザは、カット範囲確認ボタンにより、自動処理リストLに対応付けられた処理パラメータを確認できる。ここでは、自動処理リストLに対応付けられた処理パラメータとして、直前に実行された顔皮膚表面のカット処理のカット範囲を特定する処理パラメータが登録されているものとする。ユーザは、確認した処理パラメータを用いることにより、非定型処理として自動処理リストLに登録されていたこの顔皮膚表面のカット処理を定型処理に切り替えることが可能である場合には、定型処理ボタンを選択してOKボタンをクリックする。
【0102】
そして、変更手段14が、OKボタンをクリックする操作を受け付けて、顔皮膚表面のカット処理の分類を非定型から定型に変更して、自動処理リストLの内容を更新して、ストレージ2に記憶する。
【0103】
また、自動処理リストLに対応付けられた処理パラメータでなく、新たにカット範囲を指定して定型処理のための処理パラメータとして特定する場合には、カット範囲変更ボタンを選択して、表示画像上でマウス等によりカット範囲を指定することにより、新たなカット範囲を自動処理リストLに対応付けることができる。そして、新たなカット範囲を処理パラメータとして用いて、顔皮膚表面のカット処理を定型処理に切り替えることが可能である場合には、定型処理ボタンを選択してOKボタンをクリックする。すると、先ほどと同様に、変更手段14が、OKボタンをクリックする操作を受け付けて、顔皮膚表面のカット処理の分類を非定型から定型に変更して、自動処理リストLの内容を更新して、ストレージ2に記憶する。
【0104】
また、本実施形態による変更手段14は、入力手段4により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストLの定型処理を非定型処理に変更可能である。自動処理リストLの定型処理を非定型処理に変更する場合には、ユーザが自動処理リストLに登録された任意の定型処理を選択し、図4における定型処理/非定型処理切り替えボタンB1をユーザが選択すると、図8に示すように、定型処理/非定型処理設定ウィンドウW4が表示される。ユーザが非定型処理ボタンを選択し、OKボタンをクリックすると、変更手段14が、OKボタンをクリックする操作を受け付けて、選択された処理の分類を定型から非定型に変更して、自動処理リストLの内容を更新して、ストレージ2に記憶する。
【0105】
なお、変更手段14による変更処理は、自動処理リストLを登録された順に実行し、自動処理リストLの進行に同期させて行うことが好ましいが、これに限られず、図8のようなGUIで、自動処理リストLの実行をしないで、自動処理リストLの表示を行い、自動処理リストLから所望の処理を入力装置4により選択し、定型処理/非定型処理切り替えボタンB1をユーザが選択して、非定型から定型処理への切り替えの場合には必要な処理パラメータを特定して行ってもよく、自動処理リストLのデータファイルを直接変更してもよい。
【0106】
以上により、本実施形態によれば、入力手段4が、所望の順番に沿って、ユーザによる、処理の選択および必要に応じて処理パラメータの入力を受け付けし、処理情報取得手段11が、入力手段4が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、入力に対応する処理を、自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得し、自動処理リスト作成手段12が、取得した処理情報に基づいて、入力に対応する処理が定型処理である場合には、入力に対応する処理および必要に応じて入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録し、入力に対応する処理が非定型処理である場合には、入力に対応する処理を自動処理リストに登録して自動処理リストを作成するため、ユーザは所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理を所望の順に実行するだけで、この所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する各処理が定型処理と非定型処理に分類され、定型処理に必要な処理パラメータが必要に応じて対応付けられた自動処理リストを作成することができる。このため、自動処理リスト作成時に、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理が定型処理か否かの判断および定型処理に必要な処理パラメータを必要に応じて特定する煩雑な作業の負担が軽減される。
【0107】
また、本実施形態によれば、入力手段4により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストLの非定型処理を定型処理に変更する変更手段14をさらに備えたため、所望の目的に応じて作成された自動処理リストLの定型処理と非定型処理の分類を容易かつ柔軟に変更でき、ユーザの要求に応じた自動処理リストを容易に作成できる。
【0108】
また、本実施形態による変更手段14は、入力手段4により受け付けられたさらなる入力に基づいて、作成した自動処理リストLの定型処理を非定型処理に変更可能である。この場合には、所望の目的に応じて作成された自動処理リストの定型処理と非定型処理の分類を容易かつ柔軟に変更でき、ユーザの要求に応じた自動処理リストを容易に作成できる。
【0109】
また、本実施形態によれば、自動処理リストLに登録された各処理を、自動処理リストLに登録された順番に自動的に実行させる実行手段13であって、実行対象の処理が定型処理の場合は、自動処理リストに登録された処理パラメータを用いて該定型処理を自動実行させ、実行対象の処理が非定型処理の場合は、非定型処理の実行またはスキップのためのユーザの入力を受け付け、該非定型処理の実行が選択された場合に該非定型処理を実行させる実行手段13をさらに備えるため、ユーザは自動処理リストLの実行時に非定型処理の実行またはスキップのための入力を行うだけで、作成された自動処理リストLに基づいて、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0110】
さらに、自動処理リスト作成手段12が、入力に対応する処理が非定型処理である場合にも、該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて自動処理リストに登録するものであり、実行手段13が、実行対象の処理が非定型処理の場合、自動処理リストに登録された処理パラメータを取得するか、ユーザによる処理パラメータの入力を受け付けるかについてのユーザの選択入力を受け付け、選択された処理パラメータを用いて非定型処理を実行させるものであるため、自動処理リストに登録された処理パラメータを用いる場合には、ユーザは自動処理リストの実行時に非定型処理のための処理パラメータの入力を、作成された自動処理リストに基づいて省略でき、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0111】
また、本実施形態による自動処理リスト作成手段12または変更手段14の少なくとも一方は、自動処理リストLに、自動処理リストLに登録された各非定型処理を自動処理リストの実行時にスキップするか否かを設定可能なものであり、実行手段は、自動処理リストの実行時にスキップするように設定された非定型処理を実行しないものとしたため、自動処理リスト作成手段12または変更手段14が、自動処理リストLに登録された各非定型処理ごとに、スキップするか否かのスキップ情報を対応付けて登録する。この場合には、ユーザはスキップするように設定された非定型処理についての自動処理リストLの実行時に非定型処理の実行またはスキップのための入力を省略して、作成された自動処理リストに基づいて、所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理を容易に実行できる。
【0112】
また、本実施形態によれば、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、実行されている処理を識別可能に、自動処理リストを表示装置に表示させる表示制御手段15をさらに設けたため、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理および複数の処理の自動実行される順番についての容易な理解を支援できる。
【0113】
さらに、本実施形態によれば、表示制御手段15が、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、各処理の結果の画像を表示装置に表示させるものであるため、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理の容易な理解を支援できる。本実施形態では、自動処理のリストの進行に同期させて、自動処理リストと各処理の結果の画像の両方を表示させるため、上記効果が著しい。
【0114】
また、本実施形態のように、「3D画像を選択する処理」の処理パラメータとして、対象となる3D画像を表示する表示ウィンドウの種類を特定する情報を自動処理リストLに登録する等、自動処理リストLの実行時ごとに異なる処理パラメータを必要とする処理を、間接的に特定できる情報を用いて自動処理リストLに対応付けて定型処理とすることにより、自動処理リストLの非定型処理を必要最小限に設定しユーザの入力作業を大幅に減らすことができるため、好ましい。
【0115】
また、自動処理リスト作成装置が、周知の方法により、画像解析アプリケーションの起動に応じて、自動処理リストLを実行手段13に実行させる手段をさらに備えたものであり、実行手段13が、画像解析アプリケーションの起動に応じて、自動処理リストLを実行してもよい。また、自動処理リスト作成装置が、例えば、ストレージの所定のアドレスに登録された医用画像などを、処理対象となる医用画像として特定し、周知の方法により、特定された医用画像の選択に応じて、自動処理リストLを実行手段13に実行させる手段をさらに備えたものであり、実行手段13が、処理対象となる医用画像の選択に応じて、自動処理リストLを実行してもよい。このような場合には、自動処理リストの実行を起動するための入力を省略することができるため、容易に自動処理リストを実行できる。
【0116】
また、本実施形態においては、実行手段13が自動処理リストLの任意の範囲の自動実行やステップ実行などの多様な自動処理リストの実行を可能であるため、柔軟にユーザの要求に応じて自動処理リストを実行できるため、自動処理リストを活用しやすい。
【0117】
また、本実施形態においては、実行手段13の自動処理リストLの実行の進行に同期させて、変更手段14が自動処理リストLの直前に実行された処理の結果を確認し、確認した処理の結果に応じて、自動処理リストLの一時停止前の処理の分類を定型処理とすべきか否かを判断して変更できる。このような場合には、ユーザが自動実行結果を踏まえて、定型処理として処理すべきか否かを判断できるため、定型と非定型の判断を容易かつ正確に行うことができる。
【0118】
本発明の第2の実施形態について以下に説明する。
【0119】
図9は、第2の実施形態の自動処理リスト作成装置の概略構成を示す図である。第2の実施形態では、解説情報作成手段16を設けた点が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同じ部分については説明を省略する。
【0120】
解説情報作成手段16は、自動処理リストLの各処理について、解説する図や語句や文章などの解説情報を作成するものである。本実施形態では、ユーザが、作成された自動処理リストをステップ実行し、解説が必要な各処理で、自動処理リストLの実行を一時停止し、解説情報を作成、編集する対象の処理をユーザが入力装置4等により自動処理リスト表示ウィンドウW1内の自動処理リストLで選択し、選択された処理についての解説情報を入力または変更する。解説情報作成手段16は、解説情報作成等の対象となる処理の選択、および解説情報の入力を取得し、選択された処理ごとに、取得した解説情報を対応付けた解説情報テーブルCを作成してストレージ2に記憶する。また、解説情報作成手段16は、自動処理リストLに処理ごとにさらに解説情報を対応付けて、自動処理リストLを解説情報テーブルCを兼ね備えたものとして作成してもよく、任意の態様で解説情報を作成することができる。なお、ユーザは、自動処理リストLに登録された各処理の全てに解説情報を作成する必要はなく、解説が必要であるとユーザが任意に判断した処理にのみ解説情報を作成すればよい。
【0121】
図10は、第2の実施形態の自動処理リスト作成装置の解説情報の表示画面を説明する図である。ユーザは、図10に示すような表示画面で、解説情報を作成、更新、表示を行うことができる。本実施形態では、ユーザは、作成された自動処理リストLをステップ実行しつつ、各処理ごとに処理を解説する解説情報を、解説情報表示ウィンドウW5の領域R1、R2、R3に入力装置4により入力する。すると、解説情報作成手段16は、この入力を検出して、解説情報を各処理ごとに解説情報テーブルCに登録する。また、ユーザは保存ボタンB6をクリックするタイミングおよび所定の時間間隔で、解説情報作成手段16はユーザによる解説情報の入力内容を検出して、解説情報テーブルCへの登録または変更を更新する。
【0122】
解説情報としてユーザの要求に応じて任意の種々の情報を登録することができ、例えば、図10に示すように、解説情報ウィンドウW5の概要説明領域R1には、解説情報として現在の処理の概要を説明する語句又は文章が入力または表示される。コメント領域R2には、解説情報として、ユーザが処理を行う際の注意事項や処理の詳細な説明など、ユーザによるコメントが入力または表示される。参考画像領域R3には、解説情報として、処理の結果画像等の処理の説明をするための参考画像が、入力または表示される。
【0123】
なお、解説情報の作成、更新方法は周知の種々の方法でおこなうことができる。本実施形態のように、自動処理リストLの実行と同期させて、解説情報の作成、更新、表示を行うことにより、自動処理リストLの所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理の各処理と各処理に関連する解説情報を、対応付けて理解することができ、ユーザの作成、更新、表示を容易かつ効率化できる。
【0124】
第2の実施形態によれば、自動処理リストの各処理を解説する解説情報を編集可能に記憶する解説情報作成手段16をさらに備え、表示制御手段15が、自動処理リストの各処理の実行に同期させて、解説情報を表示装置3に表示させるものであるため、所望の画像を作成するための複数の処理に慣れない第三者にでも、自動処理リストを構成する複数の処理の順序や意図や注意点等の解説情報を参照しつつ自動処理リストを実行できるため、自動処理リストに登録された所望の画像を作成するための複数の処理の容易な理解を支援し、自動処理リストの利用を支援できる。
【0125】
また、特にユーザによる処理パラメータの入力を必要とする非定型処理について、解説情報を作成し、表示することで、慣れない第三者にも、所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理の実行を支援できる。また、所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理を理解したユーザらが、第三者に、直接、所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理の解説を行う場合に解説の補助として用いることもでき、自動処理リスト及び解説情報のデータを第三者に参照してもらうことで、間接的に所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理の解説を行うこともでき、目的に応じた処理を構成する複数の処理の解説情報を活用しやすい。
【0126】
特に、医療機関の画像処理のように、各病院や診療科ごとに所望の目的に応じた画像を作成する処理が細かく異なるものであり、各所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する個々の処理に各処理の意図や処理の注意点など固有の知識が多い場合には、各目的に応じた画像を作成する処理について十分な知識のあるユーザらが、第三者に、各目的に応じた画像を作成する処理を説明する作業の負担軽減に大きく貢献できる。
【0127】
なお、予めユーザにより作成された、処理ごとに処理に対応する解説情報を対応付けた解説情報DBを予め用意し、解説情報作成手段16が、自動処理リストLの各処理に対応する解説情報を解説情報DBから取得し、自動処理リストLの各処理ごとに対応する解説情報を対応付けて、解説情報テーブルCを作成してもよい。また、上記のように周知の種々のGUI上で解説情報テーブルCを作成または編集してもよく、解説情報テーブルCのデータファイルを直接作成または編集してもよい。また、自動処理リストの作成時に、所望の目的に応じた処理を構成する複数の処理を順に実行するとともに、解説情報をユーザが入力し、自動処理リスト作成段階で解説情報テーブルCを作成するようにしてもよい。
【0128】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることができる。
【0129】
また、本実施形態による自動処理リスト作成方法を、医用画像の処理に関連する自動処理リストだけでなく、CG技術で仮想的に作成された画像やデジタルカメラ等で撮影された画像を対象画像とした各種の自動処理リストの作成に適用可能であることは明らかである。
【0130】
また、自動処理リスト作成装置は、複数台のコンピュータにより、入力装置4、処理情報取得手段11、自動処理リスト作成手段12、実行手段13、変更手段14、表示制御手段15、解説情報作成手段16としての機能を分担する構成としてもよい。また、入力装置、ディスプレイ等、システムを構成する装置としては、公知のあらゆる装置を採用することができる。例えば、マウスに代えてジョイスティックを採用したり、ディスプレイに代えてタッチパネルを採用したりすることができる。
【符号の説明】
【0131】
1 処理装置、 2 ストレージ、 3 ディスプレイ
4 入力装置
11 処理情報取得手段
12 自動処理リスト作成手段
13 実行手段
14 変更手段
15 表示制御手段
16 解説情報作成手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成装置であって、
前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて該選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する処理情報取得手段と、
前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成する自動処理リスト作成手段とを備えたことを特徴とする自動処理リスト作成装置。
【請求項2】
前記入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、前記作成した自動処理リストの非定型処理を定型処理に変更する変更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項3】
前記変更手段は、前記入力手段により受け付けられたさらなる入力に基づいて、前記作成した自動処理リストの定型処理を非定型処理に変更可能であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記自動処理リストに登録された各処理を、該自動処理リストに登録された順番に自動的に実行させる実行手段であって、実行対象の処理が定型処理の場合は、前記自動処理リストに登録された処理パラメータを用いて該定型処理を自動実行させ、実行対象の処理が非定型処理の場合は、非定型処理の実行またはスキップのためのユーザの入力を受け付け、該非定型処理の実行が選択された場合に該非定型処理を実行させる実行手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項5】
前記自動処理リスト作成手段が、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合にも、該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録するものであり、
前記実行手段は、実行対象の処理が非定型処理の場合、前記自動処理リストに登録された前記処理パラメータを取得するか、ユーザによる前記処理パラメータの入力を受け付けるかについてのユーザの選択入力を受け付け、選択された処理パラメータを用いて前記非定型処理を実行させるものであることを特徴とする請求項4記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項6】
前記自動処理リスト作成手段または前記変更手段の少なくとも一方は、前記自動処理リストに、前記自動処理リストに登録された前記各非定型処理を前記自動処理リストの実行時にスキップするか否かを設定可能なものであり、
前記実行手段は、前記自動処理リストの実行時にスキップするように設定された非定型処理を実行しないものであることを特徴とする請求項4または5項記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項7】
前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記実行されている処理を識別可能に、前記自動処理リストを表示装置に表示させる表示制御手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記各処理の結果の画像を前記表示装置に表示させるものであることを特徴とする請求項7記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項9】
前記自動処理リストの各処理を解説する解説情報を編集可能に記憶する解説情報作成手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記自動処理リストの各処理の実行に同期させて、前記解説情報を前記表示装置に表示させるものであることを特徴とする請求項7または8記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項10】
前記実行手段は、前記画像解析アプリケーションの起動に応じて、前記自動処理リストを実行するものであることを特徴とする請求項4から9のいずれか1項記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項11】
前記実行手段は、処理対象となる医用画像の選択に応じて、前記自動処理リストを実行するものであることを特徴とする請求項4から9のいずれか1項記載の自動処理リスト作成装置。
【請求項12】
コンピュータによる、所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成方法であって、
前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて処理パラメータの入力を受け付けし、
前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得し、
前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成することを特徴とする自動処理リスト作成方法。
【請求項13】
所望の目的に応じた画像を作成する処理を構成する複数の処理をユーザの入力に応じた任意の順番に実行可能な画像解析アプリケーションを用いて、前記複数の処理を所望の順番に自動実行させるための自動処理リストを作成する自動処理リスト作成プログラムであって、
コンピュータを、
前記所望の順番に沿った前記複数の処理からの所望の処理の選択および必要に応じて該選択された処理に必要な処理パラメータの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が受け付けた入力に対応する処理に基づいて、該入力に対応する処理を、前記自動処理リストの実行時に処理パラメータの入力を必要とする非定型処理とそれ以外の定型処理のいずれかに予め分類した処理情報を取得する処理情報取得手段と、
前記取得した処理情報に基づいて、前記入力に対応する処理が定型処理である場合には、該入力に対応する処理および必要に応じて該入力に対応する処理に必要な処理パラメータを対応付けて前記自動処理リストに登録し、前記入力に対応する処理が非定型処理である場合には、該入力に対応する処理を前記自動処理リストに登録して前記自動処理リストを作成する自動処理リスト作成手段として機能させることを特徴とする自動処理リスト作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−79104(P2012−79104A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223853(P2010−223853)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】